JPWO2019176912A1 - 半導体モジュールおよびその製造方法 - Google Patents

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Abstract

表面と、裏面と、表面と裏面とをつなぐ側面とを備えたサブマウントと、サブマウントの表面上にはんだ接合された半導体素子と、サブマウントの裏面上にはんだ接合されたブロックとを含み、半導体素子は、サブマウントの第1側面より外方に突出し、サブマウントの第1側面と直交する第2側面および第3側面に、それぞれサブマウントの表面から裏面方向に向かって凹部が形成され、凹部は、サブマウントの表面をコレットで吸着した状態で、コレットの凸部が凹部に固定されるように配置される。

Description

本発明は、半導体モジュールおよびその製造方法に関し、特に、光通信に用いられる光半導体モジュールおよびその製造方法に関する。
光半導体モジュールが内蔵されているトランシーバは、光通信システムにおいて不可欠な部品であり、需要の増加に伴い小型化や低コスト化が強く望まれている。
光半導体モジュールの製造工程では、セラミック基板等のサブマウントに予めはんだ接合された光半導体素子が、例えば角錐コレットで真空吸着されて、ステム等の支持体にはんだで固定される。このとき、はんだを確実に接合面全体に濡れ広がらせ、かつはんだ膜厚を均一にするために、支持体に対してサブマウントのスクラブ(こすり付け)が行なわれる。また、角錐コレットにより光半導体素子と外部光学系との間の光軸合わせが行われる。
角錐コレットは、先端部に四角形の凹部を有し、凹部の内壁にサブマウントの4つの側面が接触した状態で、凹部内を排気し、真空吸着によりサブマウントを保持する。スクラブ工程において、サブマウントが角錐コレットの凹部にすれてサブマウントの表面に傷がついたり、サブマウントの周囲が欠けるのを防止するために、例えば、サブマウントの周囲に沿って段差を設けて、サブマウントの表面に角錐コレットの凹部が接触しない構造も提案されている(例えば、特許文献1参照)。
特開平4−315486号公報
しかしながら、光半導体モジュールの小型化に伴い、サブマウントを小さくし、サブマウントの上に固定された光半導体素子がサブマウントの外周から飛び出した構成とした場合、内部に凹部を有する角錐コレットでは、角錐コレットが光半導体素子に接触し、十分な吸着が出来なくなったり、光半導体素子が破損するという問題があった。
一方で、表面が平坦なコレットを用いてサブマウントの表面を吸着することも可能であるが、スクラブ工程で吸着の位置がずれたり、吸着自体がはずれるという問題があった。
そこで、本発明は、サブマウントの上に固定された光半導体素子がサブマウントの外周から飛び出した構成等においても、コレットで吸着してスクラブが可能な半導体モジュールの提供を目的とする。
本発明の1つの態様は
第1の部材と、
表面と、裏面と、前記表面と前記裏面とをつなぐ側面とを備え、前記第1の部材と前記裏面とが接合材を介して接合された第2の部材と、を含み、
前記側面は、該1側面と、該第1側面の両側にそれぞれ配置された第2側面および第3側面を含み、
第1側面に半導体素子が設けられ、
前記第2側面および前記第3側面に、それぞれ前記第2の部材の前記表面から前記裏面の方向にむかって凹部が形成されたことを特徴とする半導体モジュールである。
本発明の他の態様は、
第1の部材と、
表面と、裏面と、前記表面と前記裏面とをつなぐ側面とを備え、前記第1の部材と前記裏面とが接合材を介して接合された第2の部材と、を含み、
前記側面は、該1側面と、該第1側面の両側にそれぞれ配置された第2側面および第3側面を含み、
前記第2の部材の表面に含まれる接続領域に半導体素子が設けられ、
前記第2側面および前記第3側面に、それぞれ前記第2の部材の前記表面から前記裏面の方向にむかって凹部が形成され、
前記凹部は、前記第2の部材の前記表面に開口部を有し、前記開口部は前記接続領域から離間して設けられ、前記開口部の幅は、前記第2側面および前記第3側面の幅より小さいことを特徴とする半導体モジュールである。
本発明の他の態様は、
半導体素子を搭載した第2の部材を、第1の部材に接合する半導体モジュールの製造方法であって、
コレットで前記第2の部材の表面を吸着し、かつ前記コレットの凸部を、前記第2の部材に形成された少なくとも2つの凹部に挿入して固定する工程と、
前記第2の部材を、接合材を介して第1の部材に搭載する工程と、
前記コレットで前記第1の部材を前記第2の部材の表面に向かって押圧しながらスクラブする工程と、
を含むことを特徴とする半導体モジュールの製造方法である。
本発明の他の態様は、
表面と、裏面と、表面と裏面とをつなぐ側面とを備えたサブマウントと、
前記サブマウントの表面上にはんだ接合された半導体素子と、
前記サブマウントの裏面上にはんだ接合されたブロックと、を含み、
前記半導体素子は、前記サブマウントの第1側面より外方に突出し、
前記サブマウントの第1側面と直交する第2側面および第3側面に、それぞれ前記サブマウントの表面から裏面方向に向かって凹部が形成され、
前記凹部は、前記サブマウントの表面をコレットで吸着した状態で、前記コレットの凸部が前記凹部に固定されるように配置されたことを特徴とする半導体モジュールである。
本発明の他の態様は、
表面と、裏面と、表面と裏面とをつなぐ側面とを備えたサブマウントと、
前記サブマウントの第1側面上にはんだ接合された半導体素子と、
前記サブマウントの裏面上にはんだ接合されたブロックと、を含み、
前記サブマウントの第1側面と直交する第2側面および第3側面に、それぞれ前記サブマウントの表面から裏面方向に向かって凹部が形成され、
前記凹部は、前記サブマウントの表面をコレットで吸着した状態で、前記コレットの凸部が前記凹部に固定されるように配置されたことを特徴とする半導体モジュールである。
本発明の他の態様は、
表面と裏面とを備えたサブマウントと、
前記サブマウントの表面上にはんだ接合された半導体素子と、
表面と、裏面と、表面と裏面とをつなぐ側面とを備えたブロックと、を含み、
前記サブマウントが、前記ブロックの第1側面上にはんだ接合され、
前記ブロックの第1側面と直交する第2側面および第3側面に、それぞれ前記ブロックの表面から裏面方向に向かって凹部が形成され、
前記凹部は、前記ブロックの表面をコレットで吸着した状態で、前記コレットの凸部が前記凹部に固定されるように配置されたことを特徴とする半導体モジュールである。
本発明の他の態様は、
表面と裏面とを備えたサブマウントと、
前記サブマウントの表面上にはんだ接合された半導体素子と、
表面と、裏面と、表面と裏面とをつなぐ側面とを備えたブロックと、を含み、
前記サブマウントが、前記ブロックの表面上にはんだ接合され、
前記サブマウントは、前記ブロックの第1側面より外方に突出し、
前記ブロックの第1側面と直交する第2側面および第3側面に、それぞれ前記ブロックの表面から裏面方向に向かって凹部が形成され、
前記凹部は、前記ブロックの表面をコレットで吸着した状態で、前記コレットの凸部が前記凹部に固定されるように配置されたことを特徴とする半導体モジュールである。
本発明の他の態様は、
このような半導体モジュールの製造方法であって、
前記サブマウントに前記半導体素子をはんだ接合する工程と、
前記コレットで前記サブマウントの表面を吸着し、かつ前記コレットの凸部を前記サブマウント凹部に挿入して固定する工程と、
前記ブロックの表面上ではんだを溶融させ、前記コレットで前記サブマウントを前記ブロックの表面に向かって押圧しながらスクラブする工程と、
前記コレットで前記サブマウントを所定の位置に保持しながら前記はんだを冷却し、前記ブロックの表面上に前記サブマウントをはんだ接合する工程と、
前記コレットの吸着を解除し、前記コレットの凸部を前記サブマウントの凹部から抜去する工程と、
を含むことを特徴とする半導体モジュールの製造方法である。
本発明の他の態様は、
このような半導体モジュールの製造方法であって、
前記サブマウントに前記半導体素子をはんだ接合する工程と、
前記サブマウントを前記ブロックにはんだ接合する工程と、
前記コレットで前記ブロックの表面を吸着し、かつ前記コレットの凸部を前記ブロックの凹部に挿入して固定する工程と、
サーモモジュールの表面上ではんだを溶融させ、前記コレットで前記ブロックを前記サーモモジュールの表面に向かって押圧しながらスクラブする工程と、
前記コレットで前記ブロックを所定の位置に保持しながら前記はんだを冷却し、前記サーモモジュールの表面上に前記ブロックをはんだ接合する工程と、
前記コレットの吸着を解除し、前記コレットの凸部を前記凹部から抜去する工程と、
を含むことを特徴とする半導体モジュールの製造方法である。
本発明にかかる半導体モジュールでは、コレットが半導体レーザチップ等に接触することなく、サブマウントやブロックを吸着できる。これにより、スクラブにより、はんだを確実に接合面全体に濡れ広がらせ、かつはんだ膜厚を均一にすることができる。またスクラブ終了後、コレットを所定の位置に移動させて冷却することで、接合位置の正確な制御が可能となり、特に半導体レーザチップの正確な光軸調整が可能となる。さらにサブマウントやブロックに設けられた凹部の内壁にもフィレットが形成されるため、耐熱衝撃性に優れたはんだ接合を得ることができる。
本発明の実施の形態1にかかる光半導体モジュールの(a)平面図および(b)側面図である。 従来のサブマウントをコレットで吸着した場合の模式図である。 本発明の実施の形態1にかかるサブマウントをコレットで吸着した場合の、(a)平面図および(b)側面図である。 本発明の実施の形態1にかかる光半導体モジュールに使用される他のサブマウントの平面図である。 本発明の実施の形態1にかかる光半導体モジュールに使用される他のサブマウントの平面図である。 本発明の実施の形態1にかかる光半導体モジュールに使用される他のサブマウントの平面図である。 本発明の実施の形態1にかかる光半導体モジュールに使用される他のサブマウントの平面図である。 本発明の実施の形態1にかかる光半導体モジュールに使用される他のサブマウントの平面図である。 本発明の実施の形態1にかかる光半導体モジュールに使用される他のサブマウントの(a)平面図および(b)X軸方向に見た場合の側面図である。 本発明の実施の形態1にかかる他の光半導体モジュールの(a)平面図および(b)側面図である。 本発明の実施の形態1にかかる他の光半導体モジュールの(a)平面図および(b)側面図である。 本発明の実施の形態2にかかる光半導体モジュールの(a)平面図および(b)側面図である。 本発明の実施の形態2にかかる光半導体モジュールに使用される他のブロックの平面図である。 本発明の実施の形態2にかかる光半導体モジュールに使用される他のブロックの平面図である。 本発明の実施の形態2にかかる光半導体モジュールに使用される他のブロックの平面図である。 本発明の実施の形態2にかかる光半導体モジュールに使用される他のブロックの平面図である。 本発明の実施の形態2にかかる光半導体モジュールに使用される他のブロック(a)平面図および(b)X軸方向に見た場合の側面図である。 本発明の実施の形態2にかかる他の光半導体モジュールの(a)平面図および(b)側面図である。 本発明の実施の形態2にかかる他の光半導体モジュールの(a)平面図および(b)側面図である。 本発明の実施の形態2にかかる他の光半導体モジュールの(a)平面図および(b)側面図である。
本発明の実施の形態にかかる光半導体モジュールについて、図を参照しながら以下に説明する。各図において、同一または相当箇所には同じ符号を付している。また、説明が不必要に冗長になるのを避けて理解を容易にするために、既によく知られた事項の詳細な説明および実質的に同一の構成に対する重複した説明は省略する場合がある。なお、以下の説明および図面の内容は、特許請求の範囲に記載の主題を限定することを意図するものではない。
各図の間では、対応する各構成部分のサイズあるいは縮尺はそれぞれ独立している。例えば、構成の一部を変更した図と変更していない図において、同一構成部分のサイズあるいは縮尺が異なっている場合もある。また、光半導体モジュールについて、実際に実施する場合は、さらにいくつかの構成を備える必要があるが、説明を簡単にするために、説明に必要な部分のみを記載しその他の部分については説明を省略している。
なお、以下においては、半導体レーザチップを用いた光半導体モジュールを例に説明するが、光以外にも、同様の課題を有する電力用の半導体モジュールや通常電流を扱う半導体モジュールに対しても、本発明を適用することは可能である。
実施の形態1.
図1は、全体が100で表される、本発明の実施の形態1にかかる光半導体モジュールの(a)平面図および(b)側面図である。光半導体モジュール100は、ブロック30を有する。ブロック30には、Cu、Fe、Al等の金属、セラミックや樹脂等の絶縁体に金属が被覆されたもの等、熱および電気を良く伝達する材料が用いられる。ブロック30は、Z軸と直交する表面および裏面を有する。ブロック30は、直方体形状、板状等でもよく、特に形状は問わない。
ブロック30の表面には、はんだ60によりサブマウント20が接合されている。サブマウント20の表面には、はんだ70により半導体レーザチップ10が接合されている。
一方、ブロック30の裏面には、はんだ80によりサーモモジュール40が接合されている。
サーモモジュール40は、吸熱部41と放熱部42を有し、吸熱部41が受けた熱を、ペルチェ素子を介して放熱部42に伝達し、放熱部42から例えば金属ステム等(図示せず)に放出する。このようにして、半導体レーザチップ10は、サーモモジュール40によって、その温度が制御され、安定動作が可能となる。
サブマウント20は、セラミック基板21と、セラミック基板21の表面に設けられた導体パターン22と、セラミック基板21の裏面に設けられた導体パターン23とを含む。セラミック基板21は電気的絶縁体であり、半導体レーザチップ10を効果的に冷却するために、熱伝導率の大きい材料であることが好ましい。例えば厚さ0.3mmのAlN、Al等のセラミック基板が用いられる。
導体パターン22、23は、同じ材料から形成されることが好ましい。導体パターン22には、半導体レーザチップ10のレーザ出力側の一部がサブマウント20の外周から外部に突出した状態で、半導体レーザチップ10がはんだ70によって接合される。また、導体パターン22は、Auワイヤ等により、半導体レーザチップ10等と電気的に接続される。導体パターン22は、半導体レーザチップ10と、外部の回路(図示せず)とを電気的に接続するための配線部材でもあるため、電気抵抗の小さい金属から形成されることが好ましい。導体パターン22、23は、一般的には、例えば厚さ3.0μm以下のAu等によるメタライズにより形成される。なお、導体パターン22、23は薄膜であるため、図1(b)等では厚みは示されていない。
セラミック基板21の4つの側面の内、半導体レーザチップ10が突出する方向と直交する2つの側面(図1ではX軸に直交する側面)には、凹部25が形成されている。凹部25は、XY断面が半円形の半円柱形状であり、この断面形状はZ軸方向で同じである。
図1では、2つの凹部25は対向配置されているが、後述するように他の配置も可能である。
凹部25の側面を含む、サブマウント20の導体パターン23と接する側面には導体パターン23の全周に渡って、導体パターン23と接する位置から0.1mmの高さまで、側面上に導体パターン24が形成されている。これにより、はんだ60が導体パターン24の上に濡れ上がってフィレットを形成することで、ブロック30との接合が強化される。
半導体レーザチップ10は、セラミック基板21の表面に設けられた導体パターン22の上に、はんだ70で固定される。半導体レーザチップ10の一部、例えばレーザ出力側の一部は、例えば図1に示すように、Z軸方向に見た場合に、サブマウント20の周囲から外方に突出するように固定される。半導体レーザチップ10は、例えばLD(Laser Diode)やPD(Photo Diode)であり、電気信号を光信号に変換し、またはその逆の変換を行う。
なお、図1に示す光半導体モジュール100では、コンデンサ、金属ステム、サーモスタット、ワイヤ等の他の構成については省略してある。
はんだ60は、サブマウント20の裏面に形成された導体パターン23に、ブロック30を接合する。はんだ60によってサブマウント20がブロック30に接合される工程では、ブロック30は、既にはんだ80によりサーモモジュール40に接合されている。このため、はんだ60は、はんだ60の接合時にはんだ80が再溶融しないように、融点がはんだ80の融点より低く、熱伝導率の大きい金属であることが好ましい。一般に、はんだ材料として、Sn、Pb、Au,Ag、Cu、Zn、Ni、Sb、Bi、In、Ge等を含有し、その融点が450℃未満の合金が用いられるが、はんだ60には、主にSn、Ag、Cu等を含有し、その融点が250℃未満の合金を用いることが好ましい。また、はんだ60の厚さは、良好な放熱性を得るために、0.1mm以下とすることが好ましい。はんだ60を溶融してはんだ接合するためには、例えばサーモモジュール40の裏面からのホットプレートによる全体加熱が行われる。
はんだ70は、サブマウント20の上面に形成された導体パターン22に、半導体レーザチップ10を接合する。はんだ70により半導体レーザチップ10がサブマウント20に接合される工程では、サブマウント20は、まだブロック30に接合されていない。このため、はんだ70は、はんだ60の接合時にはんだ70が再溶融しないように、融点がはんだ60の融点より高く、熱伝導率の大きい金属であることが好ましい。はんだ70には、主にAu、Sn、Ge等を含有し、その融点が250℃以上の合金を用いるのが好ましい。また、はんだ70の厚さは良好な放熱性を得るために、はんだ60と同様に、0.1mm以下とすることが好ましい。
はんだ80は、サーモモジュール40の吸熱部41の表面と、ブロック30の裏面とを接合する。はんだ80によりブロック30が吸熱部41に接合された後に、半導体レーザチップ10がはんだ70によって接合されたサブマウント20が、ブロック30の表面にはんだ60によって接合される。このため、はんだ80は、はんだ60の接合時にはんだ80が再溶融しないように、融点がはんだ60の融点より高く、熱伝導率の大きい金属であることが好ましい。はんだ80には、主にAu、Sn、Ge等を含有し、その融点が250℃以上の合金を用いることが好ましい。加えて、サーモモジュール40の耐熱温度未満、例えば融点が350℃未満の合金であることが好ましい。
サブマウント20をブロック30の表面にはんだ接合する工程では、はんだを確実に部材全体に濡れ広がらせ、かつはんだ膜厚の偏りによるサブマウント20の傾きを防ぐために、ブロック30の表面上でサブマウント20のスクラブが行われる。加えて、サブマウント20に予め固定された半導体レーザチップ10と外部光学系(図示せず)との間の光軸を合わせるのに正確な位置合わせが必要となる。このため、従来は、図2の断面図に示すような、先端に4角錐の凹部501を有し、真空源に通じる流路502が凹部501に接続されたコレット500で、サブマウント20を4辺が凹部501の内壁に接触するように吸着した状態で、搬送とはんだ接合を行っていた。
このコレット500でサブマウント20をブロック30に向かって加圧した状態で、コレット500を図2のX−Y面内で移動させることにより、サブマウント20のスクラブを行っていた。サブマウント20はコレット500で加圧されている状態では、スクラブしてもコレット500内で位置ズレしないため、スクラブ終了時にコレット500を所定の位置に移動させて冷却することで、サブマウント20の正確な位置調整を行うことができた。
しかし、光半導体モジュールの小型化に伴い、サブマウント20も小さくなり、例えば図1に示すように、半導体レーザチップ10の一部が、サブマウント20の周囲から外部に突出した状態でサブマウント20の表面に固定される場合がある。このような場合、従来のコレット500を用いると、コレット500の凹部501がサブマウント20の周囲から突出した半導体レーザチップ10に接触して、半導体レーザチップ10が破損したり、剥離するといった問題が生じた。
かかる問題を解決するために、本発明の実施の形態1では、サブマウント20の4つの側面の内、半導体レーザチップ10が突出する方向と直交する2つの側面に、XY断面が半円形状の円柱形の凹部25を形成し、この凹部25をコレットで挟んでサブマウントを保持する。
具体的には、図3に示すように、コレット300は、2つの凸部301と、真空源に通じる流路302とを備える。2つの凸部301は、それぞれ四角柱形状である。コレット300の底面がサブマウント20の表面に接した状態で、真空源で流路302を排気することにより、コレット300にサブマウント20が真空吸着される。吸着は、サブマウント20の表面の、半導体レーザチップ10がはんだ接合されていない部分にコレット300を接触させて行われる。また、この状態で、凸部301が凹部25の側面に接する状態で凹部25の中に挿入される。これにより、コレット300にサブマウント20が固定され、スクラブを行っても、コレット300からサブマウント20が外れたり、相対位置がずれることがない。
図3に示すように、コレット300でサブマウント20を吸着した状態で、四角柱の凸部301の中心軸が、サブマウント20の凹部25の中心軸と一致することが好ましい(図3において中心軸をaで表す)。
コレット300でサブマウント20を吸着することにより、コレット300が半導体レーザチップ10に接触することなくサブマウント20を吸着でき、半導体レーザチップ10が破壊したり、剥離したりするのを防止できる。
コレット300でサブマウント20を吸着する場合、半導体レーザチップ10やはんだ70が凹部25の開口部に重なっていると、コレット300の凸部301を凹部25に挿入する際に、凸部301が半導体レーザチップ10に接触して、半導体レーザチップ10を破損する。このため、半導体レーザチップ10がはんだ70で接合される導体パターン22は、凹部25の開口部や、コレット300がサブマウント20に接触する部分に配置されないように設計する必要がある。例えば、コレット300の凸部301が半導体レーザチップ10に接触するのを防止するため、図1に示すように、凹部25は、半導体レーザチップ10のレーザ出力方向に存在する側面と直交する側面に設けることが好ましい。
また、図3のX−Y平面で見た場合(図3(a))に、凸部301の中心から角部までの長さを、凹部25の半径と等しくなるように設計することで、サブマウント20をコレット300で吸着した場合に、凹部25の内壁に凸部301の角部が接触し、サブマウント20がコレット300に固定される。このコレット300でサブマウント20をブロック30に加圧した状態で、コレット300を図3のX−Y面内で移動させると、サブマウント20は凹部25に挿入された凸部301に固定された状態で、コレット300と一緒に移動し、スクラブを行える。コレット300とサブマウント20との位置ズレが生じないため、スクラブ終了時にコレット300を所定の位置に移動させて冷却することで、サブマウント20の正確な位置合わせをすることができる。
また、X−Y平面において、サブマウント20の凹部25を半円形、コレット300の凸部301を4角柱とすることで、凹部25に凸部301が接触する部分が凸部301の角部である計4箇所のみとなるため、凹部25に凸部301を挿入/抜去する際に大きな摩擦が加わることなく、容易に挿入/抜去することができる。
さらに、X−Y平面において、サブマウント20の凹部25を半円形のような特徴的な形状とすることで、サブマウント20の位置をカメラで認識しやすくなる。このため、製造工程において、コレット300の位置決めや、ブロック30にはんだ接合する場合にサブマウント20の位置決めを正確に行うことができる。
はんだ接合する場合、余分なはんだ60はスクラブによってサブマウント20の外側に排出される。サブマウント20の外側に排出されたはんだ60が、サブマウント20の周囲の導体パターン22の上を濡れ広がると共に、導体パターン22の周囲に沿って導体パターン23と接するサブマウント20の側面に形成された導体パターン24の上に濡れ上がる。導体パターン24は凹部25の中にも形成されているため、凹部25の内壁も含めてフィレットが形成される。この結果、従来のサブマウントのはんだ接合と比較して、より耐熱衝撃性に優れたはんだ接合を得ることができ、より信頼性の高い光半導体モジュール100を得ることができる。
加えて、はんだ60が導体パターン24に沿って濡れ上がることで、供給するはんだ量が少なく、スクラブによってはんだがサブマウント20の周囲に排出されない場合でも、凹部25内にはんだが濡れ上がり、導体パターン23全面にはんだ接合されているかを外観で検査することができる。
以上で説明したように、光半導体モジュール100では、サブマウント20の凹部25は、サブマウント20の対向する2つの側面の、同じY座標上(図3参照)に、半円形状の中心が来るように設けられている。しかし、凹部25の位置や形状は、コレットで吸着した状態でサブマウント20を固定できれば、以下に示すような他の配置でも良い。
図4A〜図4Fは、本発明の実施の形態1にかかる、他のサブマウント20の平面図であり、図4A〜図4F中、図3と同一符合は、同一または相当箇所を示す。例えば、図4Aに示すように、凹部25を、対向する2つの側面の異なるY座標の位置に設けても良いし、図4Bに示すように、対向する角部に設けても良い。また、図4Cに示すように、X−Y平面における凹部25の形状を、角部にR面を設けた四角形としても良い。
また、図4Dに示すように、凹部25を、サブマウント20内に形成されたスルーホールとしても良い。図4Dでは、円柱形状のスルーホールとしたが、四角柱や多角柱形状でも構わない。
さらに、図4A〜図4Dでは、凹部25はサブマウント20の表面から裏面まで貫通しているが、図4Eに示すように、サブマウント20の表面から形成された凹部25は、裏面まで貫通しなくてもよい。図4A〜図4Dの凹部25を、このように貫通しない構造としても良い。
また、図4A〜図4Eでは、凹部25のX−Y平面での断面は、Z軸方向で同じであるが、図4Fで示すように、凹部25の内壁は、凹部25のX−Y平面での断面が下方に向かって漸次小さくなるようなテーパ形状としても良い。このようなテーパ形状とすることで、コレット300の凸部301をサブマウント20の凹部25に挿入する際に、凸部301と凹部25の位置が少々ずれていても、凹部25の内壁に沿って凸部301が誘い込まれることで、位置ズレが修正される。この場合、コレット300の底面がサブマウント20の上面に接触した状態で、凹部25の下端が凹部25の内壁に接して固定されることが好ましい。
また、図1では、半導体レーザチップ10のレーザ出力側の一部が、サブマウント20の周囲から外方に突出した状態で、半導体レーザチップ10とサブマウント20が接合されているが、半導体レーザチップ10の種類や接合位置は、これに限るものではない。例えば、図5に示すように、半導体レーザチップ10がサブマウント20の周囲から突出しない場合であっても、サブマウント20を従来のコレット500で吸着した場合に、コレット500の内壁がサブマウント20と接触するような場合にも適用できる。図5は、全体が110で表される、本発明の実施の形態1にかかる、他の光半導体モジュールであり、(a)は平面図、(b)は側面図である。図5中、図1と同一符合は同一または相当箇所を示す。
光半導体モジュール110では、半導体レーザチップ10がサブマウント20の周囲から外方に突出した構成ではないが、例えば、半導体レーザチップ10の厚みが大きい等の理由で、角錐コレットの凹部501の内壁が、吸着時に半導体レーザチップ10と接触する。このような場合、図3に示されたコレット300を用いることにより、コレット300が半導体レーザチップ10に接触することなく、吸着が可能となる。
光半導体モジュール110では、上述の光半導体モジュール100と同様に、対向する2つの側面に、半円柱形状の凹部25がそれぞれ設けられている。コレット300の底面は、サブマウント20の上面(図5では、半導体レーザチップ10の左側)に接触し、サブマウント20を吸着する。この状態で、コレット300の凸部301は、サブマウント20の凹部25に挿入されて、サブマウント20をコレット300に固定する。
図6は、全体が120で表される、本発明の実施の形態1にかかる他の光半導体モジュールであり、(a)は平面図、(b)は側面図である。図6中、図1と同一符合は同一または相当箇所を示す。
光半導体モジュール120では、サブマウント20の1つの側面に、半導体レーザチップ10がはんだ70で接合されている。他の構成は光半導体モジュール100と同様で、半導体レーザチップ10が固定された側面と直交する、対向する2つの側面に、半円柱形状の凹部25がそれぞれ設けられている。コレット300の底面は、サブマウント20の上面に接触し、サブマウント20を吸着する。この状態で、コレット300の凸部301は、サブマウント20の凹部25に挿入されて、サブマウント20をコレット300に固定する。
以上のように、本発明の実施の形態1にかかる光半導体モジュール100、110、120では、半導体レーザチップ10の一部が、サブマウント20の外周から突出した構成のように、従来の角錐コレットでは半導体レーザチップ10と角錐コレットが接触するような構成でも、コレット300が半導体レーザチップ10に接触することなく、サブマウント20を吸着できる。また、サブマウント20が対向する側面に凹部25を有し、コレット300の凸部301と接触して保持されることにより、サブマウント20のはんだ接合時に、サブマウント20の吸着がはずれたり、吸着位置がずれたりすることなく、サブマウント20をブロック30上でスクラブすることができる。これにより、はんだを確実に接合面全体に濡れ広がらせ、かつはんだ膜厚を均一にすることができる。またスクラブ終了後、コレットを所定の位置に移動させて冷却することで、サブマウント20の正確な位置あわせが可能となり、サブマウント20に搭載された半導体レーザチップ10の正確な光軸調整が可能となる。加えて、凹部25の内壁も含めてフィレットが形成されるため、耐熱衝撃性に優れたはんだ接合を得ることができる。
このような構造では、半導体レーザチップ10との接合に必要なサブマウント20の表面の面積が小さくなり、サブマウント20等を小型化でき、材料を削減できる。これにより、光半導体モジュールの小型化、および低コスト化が可能となる。
実施の形態2.
図7は、全体が200で表される、本発明の実施の形態2にかかる光半導体モジュールであり、(a)は平面図、(b)は側面図を示す。図7中、図1と同一符合は、同一または相当箇所を示す。
光半導体モジュール200では、半導体レーザチップ10が固定されたサブマウント20が、ブロック30の1つの側面に、はんだ60で接合されている。サブマウント20には、凹部は設けられず、代わりに、ブロック30の側面に凹部35が設けられている。他の構成は、光半導体モジュール100と同じである。ここでは、光半導体モジュール100との相違点を中心に説明し、同一部分については説明を省略する。
本発明の実施の形態2にかかる光半導体モジュール200では、半導体レーザチップ10がはんだ70によりサブマウント20に接合され、このサブマウント20がブロック30の側面にはんだ60で固定されている。サブマウント20の表面は、Y軸に直交するように配置される。
さらに、サブマウント20は凹部を有さず、代わりにブロック30の側面に、半円柱形状の凹部35が形成されている。凹部35は、サブマウント20が固定された側面に直交する2つの側面に、対向配置される。ブロック30は、サーモモジュール40の吸熱部41の表面に、はんだ80で固定される。
実施の形態2では、上述のコレット300を用いて、ブロック30の表面にコレット300が接触した状態で、流路302内を真空源で排気し、ブロック30の表面を真空吸着する。このとき、2つの凸部301は、ブロック30の側面に形成された凹部35に挿入され、ブロック30を固定する。コレット300の四角柱の凸部301の中心軸は、ブロック30の凹部35の中心軸と一致することが好ましい。コレット300のサイズ、例えば四角柱の凸部301のサイズや間隔、配置等は、ブロック30を固定できるように適宜設計される。
コレット300でブロック30を吸着した状態で、サーモモジュール40の吸熱部41の上に、はんだ80を用いてブロック30を接合する。この際、コレット300でブロック30を吸着した状態で、サーモモジュール40の表面に向かってブロック30を押圧しながらX−Y平面で移動させてスクラブすることにより、サーモモジュール40の表面全体にはんだを確実に濡れ広がらせ、かつはんだ膜厚を一定にし、ブロック30の傾きを防止できる。
ブロック30のサーモモジュール40とはんだ接合される表面と、それに接する側面(凹部35の内壁も含む)に、Au、Ni、Cu、Sn等のはんだが濡れ広がるように、めっき、スパッタ、蒸着等を施すことで、凹部35の内壁も含めて側面にもフィレットが形成され、耐熱衝撃性に優れたはんだ接合を得ることができる。なお、ブロック30の材料として、はんだが濡れ広がる材料を使用している場合は、めっき、スパッタ、蒸着等がなくてもフィレットが形成される。
このように、ブロック30をコレット300で吸着する工程において、ブロック30の側面に固定されたサブマウント20および半導体レーザチップ10にコレット300は接触せず、半導体レーザチップ10等の剥離や破損を防止できる。
また、実施の形態1と同様に、X−Y平面において、コレット300の凸部301の中心から角部までの長さを、半円柱状の凹部35の半径と等しくなるように設計することで、凹部35の内壁にコレット300の凸部301の角部が接触した状態でブロック30が固定される。これにより、コレット300位置ズレが生じなくなり、スクラブ終了時にコレット300を所定の位置に移動させて冷却することで、ブロック30の正確な位置調整が可能となる。
加えて、ブロック30の凹部35を半円柱形状、コレット300の凸部301を四角柱形状とすることで、凹部35と凸部301が接触する部分が凸部301の四隅のみとなるため、挿入時や抜去時に大きな摩擦が加わることなく、コレット300の凸部301をブロック30にスムーズに挿入および抜去することができる。
実施の形態2では、凹部35の位置は、ブロック30の対向する2つの側面の、同じY座標(図7)に、円柱形状の凹部35の中心軸が来るように配置されているが、2つの凹部35の位置や形状は、上述の実施の形態1と同様に、コレットで吸着した状態でブロック30を固定できれば、他の形状や配置でも良い。
図8A〜図8Eは、本発明の実施の形態2にかかる、他のブロック30の平面図であり、図8A〜図8E中、図7と同一符合は、同一または相当箇所を示す。例えば、図8Aに示すように、凹部35を、対向する2つの側面の異なるY座標の位置に設けても良いし、図8Bに示すように、X−Y平面における凹部25の形状を、角部にR面を設けた四角形としても良い。
また、図8Cに示すように、凹部35を、ブロック30内に形成されたスルーホールとしても良い。図8Cでは、円柱形状のスルーホールとしたが、四角柱形状や多角柱形状でも構わない。
さらに、図8A〜図8Cでは、凹部35はブロック30の表面から裏面まで貫通しているが、図8Dに示すように、ブロック30の表面から形成された凹部35は、裏面まで貫通しなくてもよい。図8A〜図8Cの凹部35を、このように貫通しない構造としても良い。
また、図8Dに示すように、凹部25の内壁は、凹部35のX−Y平面での断面が下方に向かって漸次小さくなるようなテーパ形状としても良い。このようなテーパ形状とすることで、コレット300の凸部301をブロック30の凹部35に挿入する際に、凸部301と凹部35の位置が少々ずれていても、凹部35の内壁に沿って凸部301が誘い込まれることで、位置ズレが修正される。この場合、コレット300の底面がブロック30の上面に接触した状態で、凹部35の下端が凹部35の内壁に接して固定されることが好ましい。
図9〜図11は、本発明の実施の形態2にかかる、他の光半導体モジュール210、220、230であり、それぞれ(a)は平面図、(b)は側面図を示す。図9〜図11において、図7と同一符合は、同一または相当箇所を示す。
図7に示す光半導体モジュール200では、サブマウント20とブロック30とを接合するはんだ60がブロック30の表面にも回り込んでいるが、例えば図9に示す光半導体モジュール210のように、はんだ60はブロック30の側面にのみ接合されてもよい。
また、図10に示す光半導体モジュール220のように、半導体レーザチップ10が表面に固定されたサブマウント20が、ブロック30の周囲から外方に突出した状態で、ブロック30の表面に固定されている場合も、サブマウント20が突出する側面と直交する、ブロック30の2つの側面に、凹部35を設けても良い。
さらに、図11に示す光半導体モジュール230では、上述の光半導体モジュール200が、さらに、ブロック30の表面上に、コンデンサ91やアンプ基板95等の必要な他の部品を備えている。このように、半導体レーザチップ10が固定されたサブマウント20をブロック30の側面上に配置することで、コンデンサ91等の他の部品をブロック30の表面上に配置することができ、光半導体モジュール230を小型化できる。このような光半導体モジュール230でも、コレット300を用いてスクラブおよび正確な位置合わせが可能となる。
以上のように、本発明の実施の形態2にかかる光半導体モジュール200、210、220、230では、半導体レーザチップ10を搭載したサブマウント20がブロック30の外周から突出した構成のように、従来の角錐コレットでは半導体レーザチップ10やサブマウント20と角錐コレットが接触するような構成でも、コレット300が半導体レーザチップ10やサブマウント20に接触することなく、ブロック30を吸着できる。また、ブロック30が対向する側面に凹部35を有し、コレット300の凸部301と接触して保持されることにより、ブロック30のはんだ接合時に、ブロック30の吸着がはずれたり、吸着位置がずれたりすることなく、ブロック30をサーモモジュール40上でスクラブできる。これにより、はんだを確実に接合面全体に濡れ広がらせ、かつはんだ膜厚を均一にすることができる。またスクラブ終了後、コレット300を所定の位置に移動させて冷却することで、ブロック30の正確な位置あわせが可能となり、半導体レーザチップ10の正確な光軸調整が可能となる。加えて、凹部35の内壁も含めてフィレットが形成されるため、耐熱衝撃性に優れたはんだ接合を得ることができる。
本発明の実施の形態では、接合材にはんだを用いる場合について説明したが、接合材はこれに限定されるものではない。例えば、マイクロサイズの金属粒子、ナノサイズの金属粒子、またはマイクロサイズとナノサイズの金属粒子を溶剤と混合した焼結金属ペーストを接合材に用いても構わない。
10 半導体レーザチップ、20 サブマウント、21 セラミック基板、22、23、24 導体パターン、25 凹部、30 ブロック、35 凹部、40 サーモモジュール、60、70、80 はんだ、100 光半導体モジュール、300 コレット。

Claims (13)

  1. 第1の部材と、
    表面と、裏面と、前記表面と前記裏面とをつなぐ側面とを備え、前記第1の部材と前記裏面とが接合材を介して接合された第2の部材と、を含み、
    前記側面は、該1側面と、該第1側面の両側にそれぞれ配置された第2側面および第3側面を含み、
    第1側面に半導体素子が設けられ、
    前記第2側面および前記第3側面に、それぞれ前記第2の部材の前記表面から前記裏面の方向にむかって凹部が形成されたことを特徴とする半導体モジュール。
  2. 第1の部材と、
    表面と、裏面と、前記表面と前記裏面とをつなぐ側面とを備え、前記第1の部材と前記裏面とが接合材を介して接合された第2の部材と、を含み、
    前記側面は、該1側面と、該第1側面の両側にそれぞれ配置された第2側面および第3側面を含み、
    前記第2の部材の表面に含まれる接続領域に半導体素子が設けられ、
    前記第2側面および前記第3側面に、それぞれ前記第2の部材の前記表面から前記裏面の方向にむかって凹部が形成され、
    前記凹部は、前記第2の部材の前記表面に開口部を有し、前記開口部は前記接続領域から離間して設けられ、前記開口部の幅は、前記第2側面および前記第3側面の幅より小さいことを特徴とする半導体モジュール。
  3. 前記第2の部材がサブマウントであり、
    前記凹部は、前記サブマウントの表面をコレットで吸着した状態で、前記コレットの凸部が前記凹部に固定されるように配置されたことを特徴とする請求項1または2に記載の半導体モジュール。
  4. 前記第2の部材がサブマウントであり、
    前記凹部は、前記サブマウントの表面と裏面とをつなぎ、前記サブマウントの前記表面に平行な断面が半円形状の半円柱の溝であることを特徴とする請求項1または2に記載の半導体モジュール。
  5. 前記第2の部材がサブマウントであり、
    前記凹部は、前記サブマウントの表面に平行な断面が半円形状の半円柱の溝であることを特徴とする請求項1または2に記載の半導体モジュール。
  6. 前記第1の部材がブロックであり、前記第2の部材がサブマントであることを特徴とする請求項1または2に記載の半導体モジュール。
  7. 前記第2の部材がブロックであり、前記第1の部材が前記ブロックと接合する部材であることを特徴とする請求項1または2に記載の半導体モジュール。
  8. 前記半導体素子と前記ブロックとの間に、第3の部材を挟むことを特徴とする請求項7に記載の半導体モジュール。
  9. 前記凹部は、前記第2の部材の前記側面に形成された溝、または前記第2の部材の前記表面に形成された孔であることを特徴とする請求項1または2に記載の半導体モジュール。
  10. 前記凹部は、前記第2の部材の前記表面から前記裏面に到達することを特徴とする請求項1または2に記載の半導体モジュール。
  11. 前記凹部の、前記第2の部材の前記表面に平行な断面の面積が、前記第2の部材の前記表面から前記裏面に向かって漸次減少することを特徴とする請求項9または10に記載の半導体モジュール。
  12. 半導体素子を搭載した第2の部材を、第1の部材に接合する半導体モジュールの製造方法であって、
    コレットで前記第2の部材の表面を吸着し、かつ前記コレットの凸部を、前記第2の部材に形成された少なくとも2つの凹部に挿入して固定する工程と、
    前記第2の部材を、接合材を介して第1の部材に搭載する工程と、
    前記コレットで前記第1の部材を前記第2の部材の表面に向かって押圧しながらスクラブする工程と、
    を含むことを特徴とする半導体モジュールの製造方法。
  13. 前記接合材ははんだであり、
    前記スクラブする工程の前に、前記はんだを溶融させる工程と、
    前記スクラブする工程の後に、前記はんだを冷却し、前記第2の部材の表面上に前記第1の部材をはんだ接合する工程と、をさらに含むことを特徴とする請求項12に記載の半導体モジュールの製造方法。
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