JPWO2019130754A1 - ポンプ装置 - Google Patents

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Abstract

ポンプ装置(1)は、圧電ポンプ(21)、圧電ポンプ(22)、および、駆動回路(10)を備える。圧電ポンプ(21)は、単独の駆動において第1の周波数で駆動される。圧電ポンプ(22)は、単独の駆動において第2の周波数で駆動される。駆動回路(10)は、圧電ポンプ(21)と圧電ポンプ(22)とを同一の駆動周波数で駆動する。

Description

本発明は、複数の圧電ポンプを有するポンプ装置に関する。
特許文献1には、圧電素子の駆動回路が記載されている。特許文献1に記載の構成では、1個の圧電素子に対して1個の駆動回路が接続されている。
特許第6160800号明細書
ポンプ装置としての流量を稼ぐ必要がある等の理由により、複数の圧電ポンプを、ポンプ装置に設置することがある。
この場合、従来の構成では、複数の圧電ポンプのそれぞれに対して、個別の駆動回路を設置している。そして、複数の駆動回路は、それぞれに個別に圧電ポンプを駆動している。
しかしながら、それぞれの圧電ポンプに対して個別に設置された駆動回路を用いて、複数の圧電ポンプを個別に駆動する場合、ポンプ装置が大型化してしまう、それぞれの駆動回路の駆動周波数が干渉して動作が不安定になる、異音が発生する等の課題が生じる。
したがって、本発明の目的は、複数の圧電ポンプを備えることによる大型化の抑制やこれを含むその他の不具合を解消することにある。
この発明のポンプ装置は、第1の圧電ポンプ、第2の圧電ポンプ、および、駆動回路を備える。第1の圧電ポンプは、単独の駆動において第1の周波数で駆動される。第2の圧電ポンプは、単独の駆動において第2の周波数で駆動される。駆動回路は、第1の圧電ポンプと第2の圧電ポンプとを同一の駆動周波数で駆動する。
第1の圧電ポンプと第2の圧電ポンプとは、電気的に並列に接続された状態で、駆動回路へ電気的に接続されており、第1の周波数と第2の周波数との差は、所定の周波数よりも小さい。
この構成では、駆動周波数での第1の圧電ポンプの流量と第2の圧電ポンプの流量とが加算され、ポンプ装置として、第1の圧電ポンプの単独駆動による流量および第2の圧電ポンプの単独駆動による流量よりも大きな流量となる。また、駆動回路が第1の圧電ポンプと第2の圧電ポンプとで共有されるので、圧電ポンプの増加によるポンプ装置の大型化が抑制される。
また、この発明のポンプ装置では、駆動周波数は、第1の周波数と第2の周波数のいずれかと等しい、もしくはその間の所定の周波数であることが好ましい。
この構成では、ポンプ装置としての流量が、より大きくなり、このような流量の向上をより確実に実現できる。
また、この発明のポンプ装置では、第1の周波数と第2の周波数との周波数差の閾値は、第1の周波数の±5%であることが好ましい。
この構成では、ポンプ装置としての流量がさらに向上する。また、広い周波数帯域において、流量を向上する。
また、この発明のポンプ装置では、第1の圧電ポンプは、第1の周波数において最大の流量を生じさせ、第2の圧電ポンプは、第2の周波数において最大の流量を生じさせることが好ましい。
この構成では、ポンプ装置としての流量がさらに向上する。
また、この発明のポンプ装置では、駆動周波数は、第1の圧電ポンプと第2の圧電ポンプとの並列回路に流れる電流値が最大値となる周波数を含む所定の周波数範囲内に設定されていることが好ましい。
この構成では、ポンプ装置としての流量が向上する。
また、この発明のポンプ装置では、駆動周波数は、さらに、並列回路のインピーダンスを用いて設定されていることが好ましい。
この構成では、ポンプ装置としての流量がさらに向上する。
また、この発明のポンプ装置では、駆動回路の駆動周波数での出力インピーダンスは、第1の圧電ポンプおよび第2の圧電ポンプの駆動周波数での入力インピーダンスに対して小さく、且つ、インピーダンスの閾値以下であることが好ましい。
この構成では、第1の圧電ポンプと第2の圧電ポンプとの流量が所定値以上で確保される。
また、この発明のポンプ装置では、インピーダンスの閾値は、入力インピーダンスの1%であることが好ましい。
この構成では、第1の圧電ポンプと第2の圧電ポンプとの流量がより高く確保される。
また、この発明のポンプ装置では、第1の圧電ポンプおよび第2の圧電ポンプの駆動周波数での各インピーダンスは、200Ω以下であることが好ましい。
この構成では、駆動効率が向上する。ここで、駆動効率は、所定の容量の電源に対して、所定の流量を維持可能な時間によって表される。所定の流量を維持可能な時間が長いほど、駆動効率がよい。
また、この発明のポンプ装置では、第1の圧電ポンプおよび第2の圧電ポンプの駆動周波数での各インピーダンスは、100Ω以上であることが好ましい。
この構成では、第1の圧電ポンプと第2の圧電ポンプとの過電流による破損が抑制される。
また、この発明のポンプ装置では、次の構成であってもよい。駆動回路は、抵抗素子、制御回路、および、駆動電圧印加回路を備える。抵抗素子は、第1の圧電ポンプと第2の圧電ポンプとの並列回路に対して直列接続されている。制御回路は、抵抗素子の電圧を用いて、並列回路に流れる電流値を計測して、該電流値に基づいた制御電圧を出力する。駆動電圧印加回路は、制御電圧を用いて、第1の圧電ポンプと第2の圧電ポンプとに駆動電圧を印加する。
この構成では、他励振型の駆動回路が実現される。
また、この発明のポンプ装置では、制御電圧の周波数は、電流値が最大値付近となる駆動周波数になるように設定されていることが好ましい。
この構成では、他励振型の駆動回路を用いた態様において、ポンプ装置としての流量が向上する。
また、この発明のポンプ装置は、次の構成であってもよい。駆動回路は、増幅回路、位相反転回路、抵抗素子、差動回路、および、フィルタ回路を備える。増幅回路は、第1の圧電ポンプおよび第2の圧電ポンプに与える第1駆動信号を出力する。位相反転回路は、第1駆動信号を位相反転して、第1の圧電ポンプおよび第2の圧電ポンプに与える第2駆動信号を出力する。抵抗素子は、第1の圧電ポンプおよび第2の圧電ポンプの並列回路と増幅回路との間に接続されている。差動回路には、抵抗素子の両端電圧が入力される。フィルタ回路は、差動回路の出力から、第1の圧電ポンプおよび第2の圧電ポンプに作用する高調波成分を除去して、増幅回路に与える。
この構成では、自励振型の駆動回路が実現される。
また、この発明のポンプ装置では、駆動周波数は、第1の圧電ポンプと第2の圧電ポンプとのインピーダンスと、フィルタ回路のインピーダンスとによって決定されていることが好ましい。
この構成では、自励振型の駆動回路を用いた態様において、ポンプ装置としての流量が向上する。
この発明によれば、複数の圧電ポンプを備えることによる大型化の抑制やこれを含むその他の不具合を解消できる。
図1は本発明の実施形態に係るポンプ装置1の機能ブロック図である。 図2(A)、図2(B)は、並列接続された2個の圧電ポンプのそれぞれの流量の周波数特性を示すグラフである。 図3は複数の圧電ポンプを用いたポンプ装置1の音圧の周波数特性を示すグラフである。 図4は駆動周波数における、圧電ポンプの入力インピーダンスと駆動回路10の出力インピーダンスとの比と流量との関係を示すグラフである。 図5は圧電ポンプのインピーダンスに依存する流量の時間遷移を示すグラフである。 図6は駆動回路10Aの第1態様を示すブロック図である。 図7は駆動回路10Bの第2態様を示すブロック図である。 図8は駆動回路10Bの第2態様の具体的な回路例を示す回路図である。 図9は駆動回路10Bの第3態様の具体的な回路例を示す回路図である。 図10は電源30の具体的な回路例を示す回路図である。
本発明に実施形態に係るポンプ装置について、図を参照して説明する。なお、以下では、空気を搬送するポンプ装置を例に説明する。しかしながら、空気と異なる流体の搬送にも、本実施形態に係るポンプ装置を適用できる。
図1は、本発明の実施形態に係るポンプ装置1の機能ブロック図である。
図1に示すように、ポンプ装置1は、駆動回路10、圧電ポンプ21、圧電ポンプ22、および、電源30を備える。
機構的には、圧電ポンプ21および圧電ポンプ22は、圧電素子、および、流路を形成する機構部(例えば、筐体)を備える。圧電ポンプ21および圧電ポンプ22の機構部は、流体の吸入口と吐出口とを備える。圧電ポンプ21の吐出口と圧電ポンプ22の吐出口とは、空気タンク40に連通している。
圧電素子は、駆動電圧が印加されることによって、ベンディング振動する。圧電ポンプ21および圧電ポンプ22は、この圧電素子のベンディング振動を利用することで、周期的に、吸入口から空気を吸入して所定の圧力で当該空気を吐出口から吐出する。圧電ポンプ21から吐出された空気と圧電ポンプ22から吐出された空気は、空気タンク40に流入する。この際、圧電ポンプ21は、第1の周波数fp1で流量が最大になり、圧電ポンプ22は、第2の周波数fp2で流量が最大となる。
なお、第1の周波数および第2の周波数は、好ましくは、圧電ポンプ21および圧電ポンプ22をそれぞれ単体で駆動させた状態において、各々の圧電ポンプにおける電流値が最大値付近となる周波数である。
電気的に、圧電ポンプ21と圧電ポンプ22とは、並列に接続されている。そして、この並列回路は、駆動回路10に接続されている。駆動回路10は、電源30に接続されており、電源30から電力供給を受けている。
駆動回路10は、駆動周波数fdの駆動電圧を生成して、圧電ポンプ21および圧電ポンプ22に印加する。圧電ポンプ21および圧電ポンプ22は、この駆動周波数fdの駆動電圧を受けて、同期して動作し、上述のように、空気を吸入して吐出する。
このような構成において、第1の周波数fp1と第2の周波数fp2とは、次に示す関係を満たす。
(1−X1)×fp1<fp2<(1+X1)×fp1 −(式1)
これを周波数の差によって表すと、第2の周波数fp2と第1の周波数fp1との差は、次の関係を満たす。
(−X1)×fp1<(fp2−fp1)<X1×fp1 −(式2)
すなわち、第1の周波数fp1と第2の周波数fp2との差Δfpは、第1の周波数fp1を基準として±X1×10%の周波数領域内になる。なお、好ましくは、X1は、約0.05である。
さらに、駆動周波数fdにおける圧電ポンプ21の流量(F1)と圧電ポンプ22の流量(F2)との和は、圧電ポンプ21の最大流量および圧電ポンプ22の最大流量のそれぞれと比較して大きい。
このような関係を満たす時、ポンプ装置1の流量は向上する。
図2(A)、図2(B)は、並列接続された2個の圧電ポンプのそれぞれの流量の周波数特性を示すグラフである。図2(A)と図2(B)とでは、2個の圧電ポンプにおける最大の流量となる周波数の差が異なる。図2(A)では、fp2=1.04×fp1の場合を示し、図2(B)では、fp2=1.06×fp1の場合を示す。また、図2(A)、図2(B)において、実線はポンプ装置の流量を示し、各破線は、それぞれに圧電ポンプ単体での流量を示す。なお、図示していないが、fp2=1.05×fp1の場合には、図2(A)と同様の特性を示し、fp2>1.05×fp1の場合には、図2(B)と同様の特性を示すことがシミュレーションによって確認されている。
第1の周波数fp1と第2の周波数fp2とが(式1)、(式2)の関係を満たす時、図2(A)に示すように、所定の周波数領域CHfdにおいて、ポンプ装置1の流量(吐出量)は、圧電ポンプ21の最大流量、および、圧電ポンプ22の最大流量よりも大きくなる。
一方、第1の周波数fp1と第2の周波数fp2とが(式1)、(式2)の関係を満たさない時、図2(B)に示すように、ポンプ装置1としての最大流量は、圧電ポンプ21の最大流量または圧電ポンプ22の最大流量のいずれかと略同じにしかならない。
したがって、図2(A)に示すような周波数領域CHfd内に駆動周波数fdを設定することによって、ポンプ装置1の流量は、向上する。特に、駆動周波数fdを、第1の周波数fp1と第2の周波数fp2との間に設定することによって、図2(A)に示すように、ポンプ装置1の流量は、さらに向上する。
また、さらに、駆動周波数fdは、圧電ポンプ21と圧電ポンプ22との並列回路に流れる電流が最大となる周波数に基づいて設定される。具体的には、駆動周波数fdは、圧電ポンプ21と圧電ポンプ22との並列回路に流れる電流が最大となる周波数fi、または、最大電流の周波数fiに対して所定の係数を乗算した、より高い周波数fie(例えば、fi+100Hz程度)に設定される。最大電流の周波数fiでは、駆動回路10から圧電ポンプ21および圧電ポンプ22に対して与えられる駆動用の電力を多く供給できる。これにより、ポンプ装置1の流量は、さらに向上する。また、周波数fieでは、ポンプ装置1の背圧、温度等による効率が最高となる周波数の変動を相殺できる。これにより、ポンプ装置1の流量は、より一層向上する。
また、ポンプ装置1では、圧電ポンプ21と圧電ポンプ22とが同一の駆動周波数fdによって駆動される。これにより、ノイズ音の発生を抑制できる。図3は、複数の圧電ポンプを用いたポンプ装置の音圧の周波数特性を示すグラフである。図3において、実線は本願発明の構成を示し、破線は、従来の構成を示す。従来の構成では、複数の圧電ポンプは、それぞれ個別の駆動回路によって駆動される。この際、従来の構成では、複数の圧電ポンプは、それぞれに最大流量となる駆動周波数(異なる周波数)で駆動される。
図3の破線に示すように、従来の構成では、複数の圧電ポンプの振動が干渉して、駆動周波数の差分周波数に応じたノイズが高い音圧で発生してしまう。
一方、図3の実線に示すように、本願発明の構成では、複数の圧電ポンプが同一の駆動周波数で駆動されるので、従来の構成のようなノイズは発生しない。これにより、本願発明の構成では、ノイズ音の発生を抑制できる。
また、ポンプ装置1は、駆動回路10の駆動周波数fdでの出力インピーダンスZoと、第1の圧電ポンプ21および第2の圧電ポンプ22の駆動周波数fdでの入力インピーダンスZiとが以下の関係であると、より良い。
図4は、駆動周波数における、圧電ポンプの入力インピーダンスと駆動回路の出力インピーダンスとの比と流量との関係を示すグラフである。図4に示すように、駆動回路の出力インピーダンスZoを基準にした圧電ポンプの入力インピーダンスZiが100以下、すなわち、駆動回路の出力インピーダンスZoが圧電ポンプの入力インピーダンスZiの1/100以上であると、流量は急激に低下する。一方、駆動回路の出力インピーダンスZoが圧電ポンプの入力インピーダンスZiの1/100以下であると、流量はあまり低下しない。
したがって、駆動回路の出力インピーダンスZoを圧電ポンプの入力インピーダンスZiの1/100以下にすることによって、流量の低下を抑制できる。
なお、この駆動回路の出力インピーダンスZoに対する圧電ポンプの入力インピーダンスZiの比の閾値は、ポンプ装置1の必要とする流量や電力の仕様によって、変更することも可能であり、例えば、1/50以下等にすることも可能である。ただし、上述の駆動回路の出力インピーダンスZoが圧電ポンプの入力インピーダンスZiの1/100以下の条件を満たすことによって、流量の低下を、より確実に抑制でき、有効である。
なお、駆動回路10の出力インピーダンスZoは、例えば、次の方法で計測できる。まず、駆動回路10の出力側を開放として、出力端子の電圧Voを計測する。次に、駆動回路10の出力端子に、インピーダンスZLの負荷を接続し、出力端子の電圧VLを計測する。これにより、出力インピーダンスZoは、次式より算出できる。
Zo=ZL×(Vo−VL)/VL −(式3)
また、圧電ポンプの入力インピーダンスZiは、例えば、次の方法で計測できる。駆動回路10の出力端子に、電流検出用の抵抗素子を介して、圧電ポンプを接続する。この状態で、抵抗素子に流れる電流値Ipと、出力端子の電圧Vpを計測する。これにより、入力インピーダンスZiは、次式より算出できる。
Zi=Vp/Ip −(式4)
なお、上述の各電圧、電流は実効値である。
また、ポンプ装置1では、圧電ポンプ21および圧電ポンプ22の駆動周波数fdでのインピーダンスを次の範囲内にするとよい。
図5は、圧電ポンプのインピーダンスに依存する流量の時間遷移を示すグラフである。図5において、太い実線は、圧電ポンプのインピーダンスが100Ωの場合を示し、細い実線は、圧電ポンプのインピーダンスが200Ωの場合を示し、一点鎖線は、圧電ポンプのインピーダンスが400Ωの場合を示し、破線は、従来の個別駆動の場合を示す。
図5に示すように、圧電ポンプのインピーダンスが400Ωでは、従来の個別駆動と同じ流量の時間遷移となる。
一方、圧電ポンプのインピーダンスが400Ωを下回ることによって、例えば、図5の流量Qth(例えば、ポンプ装置1として必要な最小の流量)よりも流量が低下する時間は、遅くなる。特に、圧電ポンプのインピーダンスが200Ωを下回ると、この流量の低下の抑制効果が大きくなる。
したがって、圧電ポンプのインピーダンスを200Ω以下とすることによって、流量の低下を抑制できる。
なお、この圧電ポンプのインピーダンスの閾値は、ポンプ装置1として必要な流量の抑制効果に応じて調整できる。ただし、上述の圧電ポンプのインピーダンスが200Ω以下の条件を満たすことによって、実働上の流量の低下を確実に抑制でき、有効である。
また、圧電ポンプのインピーダンスは100Ω以上であることが好ましい。これは、現状の一般的な圧電素子では、正弦波駆動電圧が10Vrmsの時、電流値の上限は100mArmsであり、これ以上の電流値が流れると、圧電素子を構成する圧電体が破損することがある。したがって、圧電ポンプのインピーダンスを100Ω以上とすることによって、圧電体の破損を抑制でき、ひいてはポンプ装置1の故障を抑制できる。
次に、駆動回路の具体的な回路構成例について、図を参照して説明する。
図6は、駆動回路10Aの第1態様を示すブロック図である。
図6に示すように、駆動回路10Aは、制御回路11、Hブリッジ回路12、および、抵抗素子100を備える。駆動回路10Aは、所謂、他励振型の駆動回路である。
制御回路11は、Hブリッジ回路12に接続されている。Hブリッジ回路12の第1出力端子は、圧電ポンプ21と圧電ポンプ22の並列回路の一方端に接続されている。圧電ポンプ21と圧電ポンプ22の並列回路の他方端は、抵抗素子100の一方端に接続されている。抵抗素子100の他方端は、Hブリッジ回路12の第2出力端子に接続されている。
制御回路11は、例えば、差動回路111と、MCU112とを備える。差動回路111の入力端子(反転入力端子および非反転入力端子)は、抵抗素子100の両端に接続されている。差動回路111の出力端子は、MCU112に接続されている。MCU112の出力端子は、Hブリッジ回路12に接続されている。
差動回路111には、抵抗素子100の両端の電圧が入力される。すなわち、差動回路111の入力には、抵抗素子100の電流値i、すなわち、圧電ポンプ21および圧電ポンプ22の並列回路に流れる電流値iに応じた電圧が入力される。したがって、差動回路111の出力電圧は、圧電ポンプ21および圧電ポンプ22の並列回路に流れる電流値iに応じて変化する。差動回路111の出力電圧は、MCU112に入力される。
MCU112は、差動回路111の出力電圧に基づいて、電流値iが最大となる周波数を検出する。例えば、MCU112は、出力電圧の絶対値が最も大きな周波数を検出する。MCU112は、この検出した周波数を、駆動周波数fdに設定する。この際、MCU112は、上述のように、最大電流の周波数に対して所定の係数を乗算した、より高い周波数を、駆動周波数fdに設定してもよい。MCU112は、ともに駆動周波数fdからなる制御電圧Vaおよび制御電圧Vbを生成し、Hブリッジ回路12に出力する。制御電圧Vaと制御電圧Vbとは、逆相の電圧である。
Hブリッジ回路12は、電源30から電力供給を受けており、制御電圧Vaに応じた第1駆動電圧Vd1を第1出力端子から出力し、制御電圧Vbに応じた第2駆動電圧Vd2を第2出力端子から出力する。第1駆動電圧Vd1と第2駆動電圧Vd2は、駆動周波数fdの交流信号(矩形波)であり、互いに逆相である。
これにより、圧電ポンプ21と圧電ポンプ22の並列回路の両端には、同じ駆動周波数fdで互いに逆相の第1駆動電圧Vd1と第2駆動電圧Vd2が印加される。したがって、圧電ポンプ21と圧電ポンプ22は、効率的に駆動され、所望の流量が得られる。また、従来の複数の圧電ポンプを個別に駆動する構成で生じてしまう各種の問題を解決できる。
図7は、駆動回路10Bの第2態様を示すブロック図である。
図7に示すように、駆動回路10Bは、増幅回路13、位相反転回路14、差動回路15、フィルタ回路16、および、抵抗素子100を備える。駆動回路10Bは、所謂、自励振型の駆動回路である。
増幅回路13、位相反転回路14、差動回路15、および、フィルタ回路16は、電源30から電力供給されている。
増幅回路13の出力端子は、抵抗素子100を介して、圧電ポンプ21と圧電ポンプ22との並列回路の一方端に接続されている。また、増幅回路13の出力端子は、位相反転回路14の入力端子に接続されている。位相反転回路14の出力端子は、圧電ポンプ21と圧電ポンプ22との並列回路の他方端に接続されている。
差動回路15の入力端子(反転入力端子および非反転入力端子)は、抵抗素子100の両端に接続されている。差動回路15の出力端子は、フィルタ回路16の入力端子に接続されている。フィルタ回路16の出力端子は、増幅回路13の入力端子に接続されている。
この駆動回路10Bでは、圧電ポンプ21と圧電ポンプ22とを共振子とする自励振型の発振回路として動作する。そして、圧電ポンプ21と圧電ポンプ22の並列回路の一方端には、駆動周波数fdの第1駆動電圧Vd1が印加され、他方端には、駆動周波数fdの第2駆動電圧Vd2が印加される。第1駆動電圧Vd1と第2駆動電圧Vd2とは、逆相の電圧である。したがって、圧電ポンプ21と圧電ポンプ22は、効率的に駆動され、所望の流量が得られる。また、従来の複数の圧電ポンプを個別に駆動する構成で生じてしまう各種の問題を解決できる。
さらに、フィルタ回路16は、帯域通過型フィルタである。フィルタ回路16の通過帯域は、圧電ポンプ21の第1の周波数fp1、圧電ポンプ22の第2の周波数、および、駆動周波数fdを含む。また、フィルタ回路16の減衰域は、圧電ポンプ21と圧電ポンプ22を構成する圧電素子におけるポンプとしての動作に寄与しないモードの共振周波数を含む。
これにより、駆動回路10Bでは、ポンプとしての動作に寄与しないモードの周波数成分は抑制され、ポンプとしての動作に寄与するモードの周波数成分のみがフィードバックされて増幅され、圧電ポンプ21および圧電ポンプ22に印加される。したがって、圧電ポンプ21および圧電ポンプ22を効率良く駆動できる。
また、フィルタ回路16の定数(インダクタンス、キャパシタンス等)を調整することによって、駆動周波数fdを、上述のように、最大電流の周波数に対して所定の係数を乗算した、より高い周波数に設定することができる。これにより、圧電ポンプ21および圧電ポンプ22をさらに効率良く駆動できる。
駆動回路10Bは、例えば、次に示す具体的な回路によって実現される。図8は、駆動回路の第2態様の具体的な回路例を示す回路図である。
図8に示すように、
増幅回路13は、オペアンプU1、トランジスタQ1、トランジスタQ2、抵抗素子R4、抵抗素子R5、および、抵抗素子R13を備える。
抵抗素子R4の一方端は、増幅回路13の入力端である。抵抗素子R4の他方端は、オペアンプU1の反転入力端子に接続されている。オペアンプU1の非反転入力端子には、基準電圧Vmが供給されている。オペアンプU1には、駆動電圧Vcが供給されている。オペアンプU1の出力端子は、トランジスタQ1のベース端子、および、トランジスタQ2のベース端子に接続されている。
トランジスタQ1のコレクタ端子には、駆動電圧Vcが供給されている。トランジスタQ1のエミッタ端子とトランジスタQ2のコレクタ端子とは接続されている。トランジスタQ2のエミッタ端子は接地されている。トランジスタQ1およびトランジスタQ2のベース端子と、トランジスタQ1のエミッタ端子およびトランジスタQ2のコレクタ端子の接続部との間には、抵抗素子R13が接続されている。
抵抗素子R5は、トランジスタQ1のエミッタ端子およびトランジスタQ2のコレクタ端子の接続部と、オペアンプU1の反転入力端子との間に接続されている。
トランジスタQ1のエミッタ端子およびトランジスタQ2のコレクタ端子の接続部は、増幅回路13の出力端であり、抵抗素子100の一方端に接続されている。抵抗素子100の他方端は、圧電ポンプ21と圧電ポンプ22の並列回路の一方端に接続されている。
位相反転回路14は、オペアンプU3、トランジスタQ3、トランジスタQ4、抵抗素子R6、抵抗素子R12、および、抵抗素子R14を備える。
抵抗素子R6の一方端は、位相反転回路14の入力端であり、トランジスタQ1のエミッタ端子およびトランジスタQ2のコレクタ端子の接続部に接続されている。抵抗素子R6の他方端は、オペアンプU3の反転入力端子に接続されている。オペアンプU3の非反転入力端子には、基準電圧Vmが供給されている。オペアンプU3には、駆動電圧Vcが供給されている。オペアンプU3の出力端子は、トランジスタQ3のベース端子、および、トランジスタQ4のベース端子に接続されている。
トランジスタQ3のコレクタ端子には、駆動電圧Vcが供給されている。トランジスタQ3のエミッタ端子とトランジスタQ4のコレクタ端子とは接続されている。トランジスタQ4のエミッタ端子は接地されている。トランジスタQ3およびトランジスタQ4のベース端子と、トランジスタQ3のエミッタ端子およびトランジスタQ4のコレクタ端子の接続部との間には、抵抗素子R14が接続されている。
抵抗素子R12は、トランジスタQ3のエミッタ端子およびトランジスタQ4のコレクタ端子の接続部と、オペアンプU3の反転入力端子との間に接続されている。
トランジスタQ3のエミッタ端子およびトランジスタQ4のコレクタ端子の接続部は、位相反転回路14の出力端であり、圧電ポンプ21と圧電ポンプ22の並列回路の他方端に接続されている。
差動回路15は、オペアンプU4、抵抗素子R7、抵抗素子R8、抵抗素子R9、および、抵抗素子R10を備える。
オペアンプU4には、駆動電圧Vcが供給されている。オペアンプU4の非反転入力端子は、抵抗素子R7を介して、増幅回路13の出力端に接続されている。さらに、オペアンプU4の非反転入力端子には、抵抗素子R10を介して基準電圧Vmが供給されている。オペアンプU4の反転入力端子は、抵抗素子R8を介して、抵抗素子100の他方端に接続されている。抵抗素子R9は、オペアンプU4の反転入力端子と出力端子との間に接続されている。オペアンプU4の出力端は、差動回路15の出力端である。
フィルタ回路16は、オペアンプU2、抵抗素子R1、抵抗素子R2、抵抗素子R3、コンデンサC1、および、コンデンサC2を備える。
抵抗素子R1の一方端は、フィルタ回路16の入力端である。抵抗素子R1の他方端は、コンデンサC1の一方端に接続されている。抵抗素子R1とコンデンサC1との接続部は、抵抗素子R2を介して接地されている。コンデンサC1の他方端は、オペアンプU2の反転入力端子に接続されている。オペアンプU2の非反転入力端子には、基準電圧Vmが供給されている。
抵抗素子R3は、オペアンプU2の出力端とオペアンプU2の反転入力端子との間に接続されている。コンデンサC2は、抵抗素子R1とコンデンサC1との接続部と、抵抗素子R3におけるオペアンプU2の出力端側との間に接続されている。
増幅回路13、位相反転回路14、差動回路15、および、フィルタ回路16に供給される基準電圧Vmは、基準電圧生成回路17によって駆動電圧Vcから生成される。基準電圧生成回路17は、抵抗素子R15、抵抗素子R16、コンデンサC3、および、コンデンサC4を備える。抵抗素子R15とコンデンサC3とは並列に接続されており、抵抗素子R16とコンデンサC4とは並列に接続されている。これらの並列回路は、直列に接続されている。直列回路の一方端には駆動電圧Vcが供給されており、直列回路の他方端は接地されている。これらの並列回路の接続点が基準電圧生成回路17の出力端であり、基準電圧Vmが出力される。
図9は、駆動回路の第3態様の具体的な回路例を示す回路図である。
図9に示すように、第3態様に係る駆動回路の構成は、第2態様に係る駆動回路に対して、圧電ポンプ23がさらに接続されている点で異なる。第3態様の駆動回路における基本構成は、第2態様の駆動回路と同様であり、同様の箇所の説明は省略する。
図9に示すように、抵抗素子100の他方端は、圧電ポンプ21と圧電ポンプ22と圧電ポンプ23の並列回路の一方端に接続されている。トランジスタQ3のエミッタ端子およびトランジスタQ4のコレクタ端子の接続部は、位相反転回路14の出力端であり、圧電ポンプ21と圧電ポンプ22と圧電ポンプ23の並列回路の他方端に接続されている。
この際、第3の圧電ポンプにおいて最大の流量を生じさせる第3の周波数は第1の周波数と第2の周波数のいずれかと等しい、もしくはその間の所定の周波数でもあればよい。
この構成であっても、駆動回路10Bでは、ポンプとしての動作に寄与しないモードの周波数成分は抑制され、ポンプとしての動作に寄与するモードの周波数成分のみがフィードバックされて増幅され、圧電ポンプ21、圧電ポンプ22および圧電ポンプ23に印加される。したがって、圧電ポンプ21、圧電ポンプ22および圧電ポンプ23を効率良く駆動できる。
また、上記の周波数の条件を満たせば、圧電ポンプは4個以上接続されていてもよい。
上述の電源30は、例えば、次に示す具体的な回路によって実現される。図10は、電源30の具体的な回路例を示す回路図である。
図10に示すように、電源30は、電池BATと昇圧回路31とを備える。昇圧回路31は、昇圧制御IC310、インダクタL31、ダイオードD31、抵抗素子R31、抵抗素子R32、コンデンサC31、コンデンサC32、および、コンデンサC33を備える。また、昇圧回路31は、入力端子311、および、出力端子312を備える。
昇圧回路31の入力端子311は、電池BATの正極に接続されている。電池BATの負極は接地されている。
入力端子311は、出力端子312に接続されるとともに、インダクタL31の他方端に接続されている。インダクタL31の他方端は、ダイオードD31のアノードに接続されている。ダイオードD31のカソードは、抵抗素子R32とコンデンサC32との並列回路の一方端に接続されている。抵抗素子R32とコンデンサC32との並列回路の他方端は、抵抗素子R31を介して接地されている。抵抗素子R32とコンデンサC32との並列回路の一方端は、出力端子312に接続されている。
昇圧制御IC310は、インダクタL31とダイオードD31との接続部に接続する端子P1、入力端子311と出力端子312との接続ラインに接続する端子P2、抵抗素子R32とコンデンサC32との並列回路の他方端に接続する端子P3、および、接地端子を備える。昇圧制御IC310は、図示していないが、端子P1、端子P2、端子P3に接続するスイッチ回路を備え、インダクタL31と出力端子312の導通、開放等を制御する。
コンデンサC31の一方端は、入力端子311に接続され、コンデンサC31の他方端は、接地されている。コンデンサC33の一方端は、出力端子312に接続され、コンデンサC33の他方端は、接地されている。
このような構成とすることで、例えば、昇圧回路31は、電池BATの直流電圧約3[V]を、約28[V]に昇圧して、出力端子312から出力する。
なお、図10では、電源30を、電池BATと昇圧回路31とで構成する態様を示したが、例えば28[V]を出力可能な直流電源に置き換えてもよい。また、昇圧回路31は、図10に示すようなダイオード整流方式のものに限らず、同期整流方式、チャージポンプ方式、リニアレギュレータ方式等の昇圧回路を用いてもよい。
なお、上述の説明では、第1の周波数fp1と第2の周波数fp2との差Δfpを、第1の周波数fp1を基準として±5%の周波数領域内とするように規定した。しかしながら、複数の圧電ポンプの流量の周波数特性、ポンプ装置として必要最小限の流量、消費電力等に基づいて、±5%と別の値に設定してもよい。
1:ポンプ装置
10、10A、10B:駆動回路
11:制御回路
12:ブリッジ回路
13:増幅回路
14:位相反転回路
15:差動回路
16:フィルタ回路
17:基準電圧生成回路
21、22、23:圧電ポンプ
30:電源
31:昇圧回路
40:空気タンク
100:抵抗素子
111:差動回路
112:MCU
310:昇圧制御IC

Claims (14)

  1. 単独の駆動において第1の周波数で駆動される第1の圧電ポンプと、
    単独の駆動において第2の周波数で駆動される第2の圧電ポンプと、
    前記第1の圧電ポンプと前記第2の圧電ポンプとを同一の駆動周波数で駆動する駆動回路と、
    を備え、
    前記第1の圧電ポンプと前記第2の圧電ポンプとは、電気的に並列に接続された状態で、前記駆動回路へ電気的に接続されており、
    前記第1の周波数と前記第2の周波数との差は、所定の周波数よりも小さい、
    ポンプ装置。
  2. 前記駆動周波数は、前記第1の周波数と前記第2の周波数のいずれかと等しい、もしくはその間の所定の周波数である、
    請求項1に記載のポンプ装置。
  3. 前記第1の周波数と前記第2の周波数との周波数差の閾値は、前記第1の周波数の±5%である、
    請求項1または請求項2に記載のポンプ装置。
  4. 前記第1の圧電ポンプは、前記第1の周波数において最大の流量を生じさせ、
    前記第2の圧電ポンプは、前記第2の周波数において最大の流量を生じさせる、
    請求項1乃至請求項3のいずれかに記載のポンプ装置。
  5. 前記駆動周波数は、前記第1の圧電ポンプと前記第2の圧電ポンプとの並列回路に流れる電流値が最大値となる周波数を含む所定の周波数範囲内に設定されている、
    請求項1乃至請求項4のいずれかに記載のポンプ装置。
  6. 前記駆動周波数は、さらに、前記並列回路のインピーダンスを用いて設定されている、
    請求項5に記載のポンプ装置。
  7. 前記駆動回路の前記駆動周波数での出力インピーダンスは、前記第1の圧電ポンプおよび前記第2の圧電ポンプの前記駆動周波数での入力インピーダンスに対して小さく、且つ、インピーダンスの閾値以下である、
    請求項1乃至請求項6のいずれかにポンプ装置。
  8. 前記インピーダンスの閾値は、前記入力インピーダンスの1%である、
    請求項7に記載のポンプ装置。
  9. 前記第1の圧電ポンプの前記駆動周波数でのインピーダンスおよび前記第2の圧電ポンプの前記駆動周波数でのインピーダンスは、200Ω以下である、
    請求項1乃至請求項8のいずれかに記載のポンプ装置。
  10. 前記第1の圧電ポンプの前記駆動周波数でのインピーダンスおよび前記第2の圧電ポンプの前記駆動周波数でのインピーダンスは、100Ω以上である、
    請求項9に記載のポンプ装置。
  11. 前記駆動回路は、
    前記第1の圧電ポンプと前記第2の圧電ポンプとの並列回路に対して直列接続された抵抗素子と、
    前記抵抗素子の電圧を用いて、前記並列回路に流れる電流値を計測して、該電流値に基づいた制御電圧を出力する制御回路と、
    前記制御電圧を用いて、前記第1の圧電ポンプと前記第2の圧電ポンプとに駆動電圧を印加する駆動電圧印加回路と、
    を備える、
    請求項1乃至請求項10のいずれかに記載のポンプ装置。
  12. 前記制御電圧の周波数は、前記電流値が最大となる駆動周波数になるように設定されている、
    請求項11に記載のポンプ装置。
  13. 前記駆動回路は、
    前記第1の圧電ポンプおよび前記第2の圧電ポンプに与える第1駆動信号を出力する増幅回路と、
    前記第1駆動信号を位相反転して、前記第1の圧電ポンプおよび前記第2の圧電ポンプに与える第2駆動信号を出力する位相反転回路と、
    前記第1の圧電ポンプおよび前記第2の圧電ポンプの並列回路と前記増幅回路との間に接続された抵抗素子と、
    前記抵抗素子の両端電圧が入力される差動回路と、
    前記差動回路の出力から、前記第1の圧電ポンプおよび前記第2の圧電ポンプに作用する高調波成分を除去して、前記増幅回路に与えるフィルタ回路と、
    を備える、
    請求項1乃至請求項10のいずれかに記載のポンプ装置。
  14. 前記駆動周波数は、
    前記第1の圧電ポンプと前記第2の圧電ポンプとのインピーダンスと、前記フィルタ回路のインピーダンスとによって決定されている、
    請求項13に記載のポンプ装置。
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