JP3638105B2 - 接地特性変換装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、電源や電気機器の接地の状態を変化させる接地特性変換装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
一般に、電気機器を使用するとき、電気機器の保安のため(すなわち、漏電による人体等への危険発生の防止や、落雷等による電気機器の破壊の防止のため)、あるいは、電気機器への雑音の流入を防止するため、電気機器を構成する回路の所定のノードを、電気機器の外部の導体に接地する。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、電源が備える接地端(例えば、商用電源のコンセントに設けられれているアース端子など)の電位が、雑音により変動している場合、この接地端に電気機器を接続することによる接地を行うと、電源の接地端の電位を変動させている雑音が、電気機器に流入するという問題がある。
【0004】
また、電気機器の上述の所定のノードから外部の導体へと流れる電流路がリアクタンス成分を有する結果として、この電流路が雑音に共振して雑音を増強するという問題もある。
また、上述の所定のノードから外部の導体へと流れる電流路が閉ループを形成する場合は、この閉ループ内を一周する雑音電流により閉ループ内に電圧降下が生じ、電流路内に雑音電圧が生じ、上述の所定のノードの電位を不安定にするという問題もある。
【0005】
これらの問題を解決するためには、従来は、雑音に起因する障害が電気機器に発生する度に、接地する対象の外部の導体や、接地の態様を個別に決定し、接地する対象や接地の態様を変更する工事を行っていた。しかし、接地する対象や接地の態様の適切な選択は困難であり、また、接地の対象や接地の態様を変更する工事は煩雑であった。
【0006】
この発明は上記実状に鑑みてなされたもので、電気機器への雑音の流入が軽減されるよう接地の対象及び接地の態様を簡単に選択することを可能とするための接地特性変換装置を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するため、この発明の第1の観点にかかる接地特性変換装置は、第1の接地端を備える外部の電力源が供給する単相交流電力を外部の負荷に伝送するための一対の伝送路の各々の電位の算術平均に相当する電位を、自己が備える第1のノードに発生させる平均電位発生手段と、前記第1の接地端に接続された第2のノードと、一端が前記第1の接地端に接続された第1の抵抗器と、前記第1の抵抗器の他端に接続された第3のノードと、記第1のノードを、前記第2及び第3のノードのうちのいずれか一つに接続する第1の切り替え手段と、備えることを特徴とする。
【0008】
このような接地特性変換装置によれば、各伝送路にほぼ同相で印加されたコモンモードノイズをバイパスさせるときは第1のノード−第2のノード間を接続し、このコモンモードノイズを消費させるときは第1のノード−第3のノード間を接続することにより、接地の対象及び接地の態様が簡単に選択され、電気機器への雑音の流入が軽減される。
【0009】
前記接地特性変換装置は、前記第1の接地端に接続されていない外部のフィールドグラウンドに接続された第4のノードを更に備えていてもよく、この場合、前記第1の切り替え手段は、記第1のノードを、前記第2乃至第4のノードのうちの一つに接続するものであってもよい。これにより、第1の接地端の電位が変動しやすい場合であっても、第1の接地端の電位が安定するようになる。
【0010】
前記負荷は第2の接地端を備えていてもよく、この場合、前記接地特性変換装置は、 前記第2の接地端に接続された第5のノードと、一端が前記第1の接地端に接続された第2の抵抗器と、前記第2の抵抗器の他端に接続された第6のノードと、記第5のノードを、前記第2、第4及び第6のノードのうちのいずれか一つに接続する第2の切り替え手段と、を更に備えるものであってもよい。
このような接地特性変換装置によれば、負荷の接地端の電位を各伝送路の電位の算術平均に固定するときは第5のノード−第2のノード間を接続し、負荷にほぼ同相で印加された雑音を消費させるときは第5のノード−第6のノード間を接続し、電力源の接地端の電位の変動が負荷に及ぶことを回避するため負荷の接地端の電位をフィールドグラウンドの電位に固定するときは第5のノード−第4のノード間を接続することにより、接地の対象及び接地の態様が簡単に選択され、電気機器への雑音の流入が軽減される。
【0011】
前記平均電位発生手段は、例えば、一端が前記一対の伝送路の一方に接続され、他端が前記第1のノードに接続された第1のキャパシタと、一端が前記一対の伝送路の他方に接続され、他端が前記第1のノードに接続され、前記第1のキャパシタに等しい静電容量を有する第2のキャパシタと、を備えることにより、一対の伝送路の各々の電位の算術平均に相当する電位を第1のノードに発生させる。
【0012】
また、この発明の第2の観点にかかる接地特性変換装置は、外部の電力源が備える第1の接地端に接続された第1のノードと、一端が前記第1の接地端に接続された第1の抵抗器と、前記第1の抵抗器の他端に接続された第2のノードと、記外部の電力源が供給する単相交流電力を外部の負荷に伝送するための一対の伝送路の各々の電位の算術平均に相当する電位を発生する外部のノードを、前記第1及び第2のノードのうちのいずれか一つに接続する第1の切り替え手段と、備えることを特徴とする。
【0013】
このような接地特性変換装置によれば、各伝送路にほぼ同相で印加されたコモンモードノイズをバイパスさせるときは外部のノード−第1のノード間を接続し、このコモンモードノイズを消費させるときは外部のノード−第2のノード間を接続することにより、接地の対象及び接地の態様が簡単に選択され、電気機器への雑音の流入が軽減される。
【0014】
前記接地特性変換装置は、前記第1の接地端に接続されていない外部のフィールドグラウンドに接続された第3のノードを更に備えていてもよく、この場合、前記第1の切り替え手段、前記外部のノードを、前記第1乃至第3のノードのうちの一つに接続するものであってもよい。これにより、第1の接地端の電位が変動しやすい場合であっても、第1の接地端の電位が安定するようになる。
【0015】
前記負荷は第2の接地端を備えていてもよく、この場合、前記接地特性変換装置は、
前記第2の接地端に接続された第4のノードと、一端が前記第1の接地端に接続された第2の抵抗器と、前記第2の抵抗器の他端に接続された第5のノードと、記第4のノードを、前記第1、第3及び第5のノードのうちのいずれか一つに接続する第2の切り替え手段と、更に備えるものであってもよい。
このような接地特性変換装置によれば、負荷の接地端の電位を各伝送路の電位の算術平均に固定するときは第4のノード−第1のノード間を接続し、負荷にほぼ同相で印加された雑音を消費させるときは第4のノード−第5のノード間を接続し、電力源の接地端の電位の変動が負荷に及ぶことを回避するため負荷の接地端の電位をフィールドグラウンドの電位に固定するときは第4のノード−第3のノード間を接続することにより、接地の対象及び接地の態様が簡単に選択され、電気機器への雑音の流入が軽減される。
【0016】
【発明の実施の形態】
以下、この発明の実施の形態にかかる接地特性変換装置を、交流電力により駆動される負荷への雑音の流入を軽減するための接地切替器を例として説明する。
【0017】
図1は、この発明の実施の形態にかかる接地切替器の物理的構成を示す。
図示するように、この接地切替器は、コンデンサC1及びC2と、スイッチSW1及びSW2と、抵抗器R1及びR2とより構成される。
【0018】
コンデンサC1及びC2は、実質的に等しい静電容量を有しており、カスケードに接続されて直列回路を形成している。コンデンサC1及びC2が形成する直列回路の両端は、単相交流電力を供給する外部の交流電源ACVの出力端が備える1対の極に1対1に接続されている。なお、交流電源ACVは、自己の出力端の両極間に単相交流電圧を発生する。
【0019】
また、交流電源ACVの出力端の両極は、1対の極からなる電源入力端を備える外部の負荷Zの電源入力端に1対1に接続される。負荷Zは、単相交流電力を供給する対象の電気機器などより構成されている。負荷Zの電源入力端の両極間に印加された交流電圧は、例えば、負荷Zを構成する電気機器を駆動するため、この電気機器に印加される。また、負荷Zは接地端を備え、負荷Zの接地端は、例えば、負荷Zを構成する電気機器の導体製の筐体に接続されている。
【0020】
スイッチSW1は、1回路3接点のロータリースイッチ等から構成されており、端子acom及びa1〜a3を備える。
スイッチSW1は、操作者の操作に従って、自己の端子acomと端子a1との間、端子acomと端子a2との間、及び端子acomと端子a3との間のうち、いずれか一つを導通させる。
【0021】
スイッチSW1の端子acomは、コンデンサC1及びC2の接続点に接続されている。端子a1は、交流電源ACVが備える接地端に接続されている。端子a2は、抵抗器R1を介して交流電源ACVの接地端に接続されている。端子a3は、地中に埋設された接地極などより構成されるフィールドグラウンドFGに接続されている。なお、交流電源ACVが備える接地端は、例えば、交流電源ACVを構成する装置の導体製の筐体に接続されている。
【0022】
スイッチSW2は、スイッチSW1と実質的に同一の構成をしており、端子bcom及びb1〜b3を備える。
スイッチSW2は、操作者の操作に従って、自己の端子bcomと端子b1との間、端子bcomと端子b2との間、及び端子bcomと端子b3との間のうち、いずれか一つを導通させる。
【0023】
スイッチSW2の端子bcomは、負荷Zの接地端に接続されている。端子b1は、交流電源ACVが備える接地端に接続されている。端子b2は、抵抗器R2を介して交流電源ACVの接地端に接続されている。端子b3は、フィールドグラウンドFGに接続されている。
【0024】
抵抗器R1は、上述の通り、スイッチSW1の端子a2と交流電源ACVの接地端との間に接続されている。抵抗器R2は、上述の通り、スイッチSW2の端子b2と交流電源ACVの接地端との間に接続されている。
【0025】
スイッチSW1の端子acom−a1間が互いに接続された状態(以下、「第1の状態」と呼ぶ)で、交流電源ACVの出力端の両極間に交流電圧が発生する。この場合、この交流電圧は、負荷Zの両端間に印加される。
【0026】
一方、コンデンサC1及びC2の接続点の電位は、交流電源ACVの出力端の各極の電位の算術平均に実質的に等しくなる。従って、コンデンサC1及びC2の接続点に接続されている、交流電源ACVの接地端の電位も、交流電源ACVの出力端の各極の電位の算術平均に実質的に等しくなる。
【0027】
この結果、第1の状態では、交流電源ACVの出力端の両極に、両極の電位が互いに実質的に等振幅かつ逆相で変動するように印加されているノイズ(ノーマルモードノイズ)は、交流電源ACVの接地端の電位を実質的に変動させない。
【0028】
また、第1の状態では、交流電源ACVの出力端の両極に、両極の電位が互いに実質的に等振幅かつ同相で変動するように印加されているノイズ(コモンモードノイズ)が発生していて、一方で交流電源ACVの接地端の電位がこのコモンモードノイズに起因する電位の変動を受けていない場合、コンデンサC1及びC2の接続点と交流電源ACVの接地端の間に電流が流れる。この結果、負荷Zには、このコモンモードノイズに起因する雑音電流が実質的に流れなくなる。
【0029】
そして、第1の状態において、スイッチSW2の端子bcom−b1間が互いに接続されていれば、負荷Zの接地端の電位は交流電源ACVの接地端の電位に実質的に等しくなる。従って、負荷Z自身が発生したコモンモードノイズに起因する雑音電流も、交流電源ACVの接地端に流れる。
【0030】
交流電源ACV自身がコモンモードノイズを発生させている場合、コモンモードノイズは、通常、交流電源ACVの出力端の両極に印加される。
従って、第1の状態では、負荷Zに供給される電力から、交流電源ACVが発生するコモンモードノイズが実質的に除去される。
【0031】
また、第1の状態において、スイッチSW2の端子bcom−b2間が互いに接続されていた場合、負荷Zの電源入力端の両極にコモンモードノイズが印加されている場合、このコモンモードノイズに起因する雑音電流が抵抗器R2に流れる。
そして、雑音電流が抵抗器R2に流れる結果、負荷Zの電源入力端に印加されたコモンモードノイズは抵抗器R2の両端間での電力損失により熱エネルギーに変換され、消費される。
また、負荷Zに印加されたコモンモードノイズが実質的に定電流源として機能している場合を除き、抵抗器R2に流れる雑音電流は、抵抗器R2の抵抗値が大きいほど小さくなる。従って、抵抗値R2の抵抗値が大きいほど、このコモンモードノイズに起因して負荷Zに流れる雑音電流が効果的に除去される。
【0032】
一方、負荷Zの接地端の電位は、交流電源ACVの接地端の電位から、抵抗器R2の両端間に発生した電圧降下に相当する電圧を差し引いたものに等しくなる(なお、抵抗器R2に流れる電流の向きは、スイッチSW2の端子b2から交流電源ACVの接地端へと流れる向きを正の向きとする)。
しかし、交流電源ACVの接地端の電位は、コンデンサC1及びC2の接続点の電位に実質的に等しいため、抵抗器R2には、交流電源ACVの出力端の両極間に印加されたノーマルモードノイズに起因する電流が実質的に流れない。
【0033】
従って、第1の状態で、且つ、スイッチSW2の端子bcom−b2間が互いに接続された状態では、負荷Zの電源入力端の両極に印加されたコモンモードノイズが実質的に除去される。
【0034】
また、第1の状態において、スイッチSW2の端子bcom−b3間が互いに接続されていれば、負荷Zの接地端の電位はフィールドグラウンドFGの電位に実質的に等しくなる。従って、交流電源ACVの接地端の電位に変動があっても、負荷Zの接地端の電位は実質的に変動しない。
このため、第1の状態で、且つ、スイッチSW2の端子bcom−b3間が互いに接続された状態では、交流電源ACVの接地端へと流れる雑音電流が負荷Zの接地端へと流れることが防止される。
【0035】
次に、スイッチSW1の端子acom−a2間が互いに接続された状態(以下、「第2の状態」と呼ぶ)で、交流電源ACVの出力端の両極間に交流電圧が発生したとする。
第2の状態においても、交流電源ACVの出力端の両極間に発生した交流電圧は負荷Zの両端間に印加され、コンデンサC1及びC2の接続点の電位は、交流電源ACVの出力端の各極の電位の算術平均に実質的に等しくなる。
【0036】
そして、交流電源ACVの接地端の電位は、交流電源ACVの出力端の各極の電位の算術平均から、抵抗器R1の両端間に発生した電圧降下に相当する電圧を差し引いたものに等しくなる(なお、抵抗器R1に流れる電流の向きは、スイッチSW1の端子a2から交流電源ACVの接地端へと流れる向きを正の向きとする)。
この結果、第2の状態でも、交流電源ACVの出力端の両極に印加されたノーマルモードノイズは、交流電源ACVの接地端の電位を実質的に変動させない。
【0037】
また、第2の状態では、交流電源ACVの出力端の両極にコモンモードノイズが発生している場合、コモンモードノイズに起因する雑音電流が抵抗器R1に流れる。
従って、抵抗器R1に雑音電流が流れる原因であるコモンモードノイズを発生している外部の雑音源の出力インピーダンスに比べて抵抗器R1の抵抗値が十分に低ければ、この雑音源が発生する雑音電圧のうち負荷Zに印加される分の大きさは、この雑音源内部での電圧降下により打ち消される分も含めた雑音電圧全体の大きさに比べて無視できる大きさとなる。そして、雑音電流が抵抗器R1に流れる結果、コモンモードノイズは抵抗器R1の両端間での電力損失により熱エネルギーに変換され、消費される。
【0038】
そして、第2の状態において、スイッチSW2の端子bcom−b1間が互いに接続されていれば、負荷Zの接地端の電位は交流電源ACVの接地端の電位に実質的に等しくなる。従って、交流電源ACVの出力端の両極に印加されたノーマルモードノイズは、負荷Zの接地端の電位を実質的に変動させない。
【0039】
ただし、第2の状態で、且つ、スイッチSW2の端子bcom−b1間が互いに接続された状態では、交流電源ACVの出力端の両極に印加されたコモンモードノイズの一部は、負荷Zを経由して交流電源ACVの接地端へと流れる。
従って、この接地切替器を、第2の状態で、且つ、スイッチSW2の端子bcom−b1間が互いに接続された状態にすることによって負荷Zへのコモンモードノイズの印加を阻止する場合は、このコモンモードノイズに対する負荷Zの入力インピーダンスが十分高いことが望ましい。
【0040】
また、第2の状態において、スイッチSW2の端子bcom−b2間が互いに接続されていた場合、負荷Z自身が発生するコモンモードに起因する雑音電圧が負荷Zの電源入力端の両極間に発生していれば、このコモンモードノイズに起因する雑音電流が抵抗器R2に流れる。この結果、このコモンモードノイズは抵抗器R2により消費される。
【0041】
一方、負荷Zの接地端の電位は、交流電源ACVの接地端の電位から、抵抗器R2の両端間の電圧降下にあたる電圧を差し引いたものに等しく、交流電源ACVの接地端の電位は、コンデンサC1及びC2の接続点の電位に抵抗器R1の両端間の電圧降下に当たる電圧を加えたものに実質的に等しい。このため、抵抗器R1及びR2には、交流電源ACVの出力端の両極間に印加されたノーマルモードノイズに起因する電流が実質的に流れない。
【0042】
従って、第2の状態で、且つ、スイッチSW2の端子bcom−b2間が互いに接続された状態では、交流電源ACVの出力端の両極に印加されたコモンモードノイズと、負荷Z自身が発生するコモンモードノイズとが低減される。
【0043】
また、第2の状態において、スイッチSW2の端子bcom−b3間が互いに接続されていれば、負荷Zの接地端の電位はフィールドグラウンドFGの電位に実質的に等しくなり、交流電源ACVの接地端の電位に変動があっても、負荷Zの接地端の電位は実質的に変動しない。
このため、第2の状態で、且つ、スイッチSW2の端子bcom−b3間が互いに接続された状態では、交流電源ACVの接地端に印加されている雑音は実質的に負荷Zに供給されない。
【0044】
次に、スイッチSW1の端子acom−a3間が互いに接続された状態(以下、「第3の状態」と呼ぶ)で、交流電源ACVの出力端の両極間に交流電圧が発生したとする。
【0045】
この場合も、コンデンサC1及びC2の接続点の電位は、交流電源ACVの出力端の各極の電位の算術平均に実質的に等しくなる。加えて、コンデンサC1及びC2の接続点の電位は、SW1を介してコンデンサC1及びC2の接続点に接続されているフィールドグラウンドFGの電位にも実質的に等しくなる。そして、第3の状態では、交流電源ACVの出力端の両極に印加されているノーマルモードノイズは、交流電源ACVの接地端の電位を実質的に変動させない。
従って、交流電源ACVの出力端の両極に印加されたコモンモードノイズに起因する雑音電流が、コンデンサC1及びC2の接続点とフィールドグラウンドFGとの間に流れる。
【0046】
そして、第3の状態において、スイッチSW2の端子bcom−b1間が互いに接続されていれば、負荷Zの接地端の電位は交流電源ACVの接地端の電位に実質的に等しくなる。従って、負荷Z自身が発生するコモンモードノイズに起因する雑音電流は、負荷Zの接地端と交流電源ACVの接地端との間に流れる。
この結果、第3の状態において、スイッチSW2の端子bcom−b1間が互いに接続されていれば、交流電源ACVの出力端の両極間に印加されているコモンモードノイズによって交流電源ACVの接地端の電位が変動したり、交流電源ACVの接地端に雑音電流が流れたりすることが防止される。
ただし、負荷Z自身が発生するコモンモードノイズに起因して交流電源ACVの接地端に流れる雑音電流に起因して交流電源ACVの接地端の電位が変動する量は、なるべく小さいことが望ましい。
【0047】
また、第3の状態において、スイッチSW2の端子bcom−b2間が互いに接続されていれば、負荷Zの電源入力端の両極にコモンモードノイズが印加されている場合や、負荷Z自身がコモンモードノイズを発生している場合、これらのコモンモードノイズに起因する雑音電流が抵抗器R2に流れる。そして、この雑音電流が抵抗器R2に流れる。そして、このコモンモードノイズは抵抗器R2により消費される。
【0048】
一方、負荷Zの接地端の電位は、交流電源ACVの接地端の電位から、抵抗器R2の両端間に発生した電圧降下に相当する電圧を差し引いたものに等しいので、抵抗器R2には、交流電源ACVの出力端の両極間に印加されたノーマルモードノイズに起因する電流が実質的に流れない。
【0049】
従って、第3の状態で、且つ、スイッチSW2の端子bcom−b2間が互いに接続された状態では、負荷Zの電源入力端の両極に印加されたコモンモードノイズに起因して負荷Zに流れる雑音電流が低減される。
【0050】
また、第3の状態において、スイッチSW2の端子bcom−b3間が互いに接続されていれば、交流電源ACVの接地端の電位と、負荷Zの接地端の電位とは、いずれもフィールドグラウンドFGの電位に実質的に等しくなる。
このため、交流電源ACVの接地端の電位にかかわらず、フィールドグラウンドFGの接地抵抗が小さいほど電位の変動が少なくなり、一方、接地抵抗が大きいほど負荷Zに流れる雑音電流は少なくなる。
【0051】
なお、この接地切替器の構成は上述のものに限られない。
例えば、この接地切替器は、コンデンサC1及びC2の接続点と交流電源ACVの接地端との間に接続されるための抵抗器を、抵抗器R1だけに限らず複数備えていてもよい。この場合、スイッチSW1は、操作者の操作に従って、これら複数の抵抗器のうち一つをコンデンサC1及びC2の接続点と交流電源ACVの接地端との間に接続するものとすればよい。
【0052】
また、この接地切替器は、負荷Zの接地端と交流電源ACVの接地端との間に接続されるための抵抗器を、抵抗器R2だけに限らず複数備えていてもよい。この場合、スイッチSW2は、操作者の操作に従って、これら複数の抵抗器のうち一つを負荷Zの接地端と交流電源ACVの接地端との間に接続するものとすればよい。
【0053】
また、抵抗器R1及びR2は純抵抗成分のみを有する素子である必要はなく、リアクタンス成分を有していてもよい。従って、この接地切替器は、抵抗器R1やR2(その他、コンデンサC1及びC2の接続点と交流電源ACVの接地端との間に接続されるための抵抗器や、負荷Zの接地端と交流電源ACVの接地端との間に接続されるための抵抗器)に代えて、任意の周波数特性を有するフィルタを備えるようにしてもよい。
【0054】
【発明の効果】
以上説明したように、この発明によれば、電気機器への雑音の流入が軽減されるよう接地の対象及び接地の態様を簡単に選択することを可能とするための接地特性変換装置が実現される。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施の形態にかかる接地切替器の基本構成を示すブロック図である。
【符号の説明】
ACV 交流電源
C1、C2 コンデンサ
FG フィールドグラウンド
R1、R2 抵抗器
SW1、SW2 スイッチ
Z 負荷

Claims (7)

  1. 第1の接地端を備える外部の電力源が供給する単相交流電力を外部の負荷に伝送するための一対の伝送路の各々の電位の算術平均に相当する電位を、自己が備える第1のノードに発生させる平均電位発生手段と、
    前記第1の接地端に接続された第2のノードと、
    一端が前記第1の接地端に接続された第1の抵抗器と、
    前記第1の抵抗器の他端に接続された第3のノードと、
    記第1のノードを、前記第2及び第3のノードのうちのいずれか一つに接続する第1の切り替え手段と、
    備えることを特徴とする接地特性変換装置。
  2. 前記第1の接地端に接続されていない外部のフィールドグラウンドに接続された第4のノードを更に備え、
    前記第1の切り替え手段、前記第1のノードを、前記第2乃至第4のノードのうちのいずれか一つに接続することを特徴とする請求項1に記載の接地特性変換装置。
  3. 前記負荷は第2の接地端を備えており、
    前記第2の接地端に接続された第5のノードと、
    一端が前記第1の接地端に接続された第2の抵抗器と、
    前記第2の抵抗器の他端に接続された第6のノードと、
    記第5のノードを、前記第2、第4及び第6のノードのうちのいずれか一つに接続する第2の切り替え手段と、
    更に備えることを特徴とする請求項2に記載の接地特性変換装置。
  4. 前記平均電位発生手段は、
    一端が前記一対の伝送路の一方に接続され、他端が前記第1のノードに接続された第1のキャパシタと、
    一端が前記一対の伝送路の他方に接続され、他端が前記第1のノードに接続されるとともに、前記第1のキャパシタに等しい静電容量を有する第2のキャパシタと、
    を備えることを特徴とする請求項1、2又は3に記載の接地特性変換装置。
  5. 外部の電力源が備える第1の接地端に接続された第1のノードと、
    一端が前記第1の接地端に接続された第1の抵抗器と、
    前記第1の抵抗器の他端に接続された第2のノードと、
    記外部の電力源が供給する単相交流電力を外部の負荷に伝送するための一対の伝送路の各々の電位の算術平均に相当する電位を発生する外部のノードを、前記第1及び第2のノードのうちのいずれか一つに接続する第1の切り替え手段と、
    備えることを特徴とする接地特性変換装置。
  6. 前記第1の接地端に接続されていない外部のフィールドグラウンドに接続された第3のノードを更に備え、
    前記第1の切り替え手段、前記外部のノードを、前記第1乃至第3のノードのうちのいずれか一つに接続することを特徴とする請求項5に記載の接地特性変換装置。
  7. 前記負荷は第2の接地端を備えており、
    前記第2の接地端に接続された第4のノードと、
    一端が前記第1の接地端に接続された第2の抵抗器と、
    前記第2の抵抗器の他端に接続された第5のノードと、
    記第4のノードを、前記第1、第3及び第5のノードのうちのいずれか一つに接続する第2の切り替え手段と、
    更に備えることを特徴とする請求項6に記載の接地特性変換装置。
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