JPWO2019123573A1 - 電動機の制御装置 - Google Patents

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Abstract

電動機の制御装置は、電動機に対する操作量を演算して出力する速度制御器と、操作量を入力として、操作量から第1補正量までの第1伝達関数に従って第1補正量を演算して出力する第1フィルタと、回転速度を入力として、回転速度から第2補正量までの第2伝達関数に従って第2補正量を演算して出力する第2フィルタと、第1補正量と第2補正量とを加算することで制御指令を演算して出力する制御指令演算器とを備えて構成される。第1フィルタにおける第1伝達関数の時定数と、第2フィルタにおける第2伝達関数の時定数は、操作量から回転速度までの伝達関数の分母多項式で用いられる減衰係数が最大となるように設定される。

Description

本発明は、電動機を制御する電動機の制御装置に関する。
電動機と負荷が剛性の低い軸などによって接続されると、電動機と負荷が共振する。そのため、電動機の速度制御を設計するときには、その共振を考慮した設計を行う必要がある。このとき、速度制御の設計を誤ると、その共振が励振され、結果として、電動機と負荷が破損する恐れもある。
このような問題に対応した従来の電動機の制御装置として、共振による振動を抑制するように構成された制御装置が提案されている(例えば、特許文献1参照)。具体的には、従来の制御装置は、負荷トルクを高速に推定し、その負荷トルクと電動機に対するトルク指令とが一致するようにフィードバック制御する制御系を備えて構成される。また、従来の制御装置では、制御系は、電動機の慣性を見かけ上変化させて安定化を図る共振比制御が適用されている。さらに、従来の制御装置では、共振比制御が適用された制御系に対して1次遅れフィルタを追加することで制御性能の改善を図り、さらに、1次遅れフィルタの時定数を理論的に決定できるようにしている。このような制御装置の構成によって、共振による振動を抑制する効果が実現される。
特開平8−137503号公報
従来の制御装置では、上述したとおり、共振比制御を適用した制御系に対して追加した1次遅れフィルタの時定数を理論的に決定できるようになっているものの、負荷トルクを推定するオブザーバの時定数を設定する方法については明確になっていない。したがって、従来の制御装置では、制御系のオブザーバの時定数の設定によっては、電動機と負荷の共振が発生した場合に、その共振による振動を速やかに減衰させることができない可能性がある。
本発明は、上記のような課題を解決するためになされたものであり、電動機と負荷の共振が発生した場合であっても、その共振による振動を速やかに減衰させることができる電動機の制御装置を得ることを目的とする。
本発明における電動機の制御装置は、制御指令に従って電動機を制御する制御装置であって、電動機の回転速度指令と、電動機の回転速度を取得する速度取得器によって取得される回転速度とから、電動機に対する操作量を演算して出力する速度制御器と、速度制御器によって出力される操作量を入力として、操作量から第1補正量までの第1伝達関数に従って、第1補正量を演算して出力する第1フィルタと、速度取得器によって取得される回転速度を入力として、回転速度から第2補正量までの第2伝達関数に従って、第2補正量を演算して出力する第2フィルタと、第1フィルタによって出力される第1補正量から、第2フィルタによって出力される第2補正量を減算することで、制御指令を演算して出力する制御指令演算器と、を備え、第1フィルタにおける第1伝達関数の時定数と、第2フィルタにおける第2伝達関数の時定数は、操作量から回転速度までの伝達関数の分母多項式で用いられる減衰係数が最大となるように設定されるものである。
本発明によれば、電動機と負荷の共振が発生した場合であっても、その共振による振動を速やかに減衰させることができる電動機の制御装置を得ることができる。
本発明の実施の形態1における電動機の制御装置を備えた電動機システムの構成を示すブロック図である 図1のブロック図に等価変換する前のブロック図である。 図1のブロック図を等価変換したブロック図である。 図3の制御装置とともに電動機と負荷のモデルを示すブロック図である。 図4のブロック図を等価変換したブロック図である。 図5の制御対象の時定数を変化させたときの制御対象の極の軌跡を示す図である。 図5の制御対象の減衰係数と時定数との関係の一例を示す図である。 図4の制御対象のゲイン特性と図5の制御対象のゲイン特性を示す図である。 図4の制御対象の位相特性と図5の制御対象の位相特性を示す図である 図1の制御装置を適用していない場合の電動機の回転速度と負荷の速度を示す図である。 図1の制御装置を適用した場合の電動機の回転速度と負荷の速度を示す図である。 本発明の実施の形態2における電動機の制御装置を備えた電動機システムの構成を示すブロック図である。 図10の補正速度演算器の構成を示すブロック図である。 図11の加速度推定器の構成を示すブロック図である。 図10の補正速度演算器に入力される回転速度と、補正速度演算器から出力される補正回転速度の時間波形を示す図である。 図13Aの破線で囲まれた部分を拡大した図である。 本発明の実施の形態3における第1フィルタの構成を示すブロック図である。 本発明の実施の形態3における第2フィルタの構成を示すブロック図である。 本発明の実施の形態3における高応答フィルタと低応答フィルタの出力にそれぞれ乗じられる補正係数と、回転速度との関係を示す図である。 本発明の実施の形態3における第1フィルタの周波数特性を示す図である。 本発明の実施の形態3における第2フィルタの周波数特性を示す図である。
以下、本発明による電動機の制御装置を、好適な実施の形態にしたがって図面を用いて説明する。なお、図面の説明においては、同一部分または相当部分には同一符号を付し、重複する説明を省略する。
実施の形態1.
図1は、本発明の実施の形態1における電動機の制御装置3を備えた電動機システムの構成を示すブロック図である。図1において、電動機制御システムは、電動機1と、速度取得器2と、電動機1を制御する制御装置3とを備える。
電動機1の種類は特に限定されないが、電動機1の具体例としては、永久磁石同期機、誘導電動機等が挙げられる。なお、本実施の形態1では、共振する負荷に電動機1が接続されているものとする。また、本実施の形態1における制御装置3を例えばエレベータに適用した場合、負荷としては、例えば、電動機を含む巻上機に巻き掛かっているロープ、そのロープに吊り下げられているかご等が考えられる。
速度取得器2は、電動機1の回転速度ωを取得し、取得した回転速度ωを出力する。速度取得器2の具体的な構成例として、速度取得器2は、以下のように構成される。
すなわち、速度取得器2は、例えば、光学式エンコーダ、レゾルバ、磁気センサ等を用いて電動機1の回転位置または回転角度を検出し、その検出結果に基づいて電動機1の回転速度ωを演算することで、回転速度ωを取得する。このように速度取得器2が構成される場合、速度取得器2は、例えば、回転位置または回転角度の時間微分によって、回転速度ωを演算する。また、この時間微分によるノイズを除去するために、速度取得器2は、ローパスフィルタを用いて回転速度ωを平滑化するように構成されていてもよい。さらに、速度取得器2は、予め設定された一定時間ごとに回転速度ωを演算するように構成されていてもよいし、時間を計測するための構成を備え、予め設定された一定回転角ごとに回転速度ωを演算するように構成されていてもよい。
なお、速度取得器2は、上記の構成例に限らず、電動機1の回転速度ωを直接的に検出するように構成されていてもよいし、電動機1の回転加速度を検出し、その回転加速度を時間積分することで電動機1の回転速度ωを演算するように構成されていてもよい。このように、速度取得器2は、電動機1の回転速度ωを取得可能であれば、どのように構成されていてもよい。
制御装置3は、後述する制御指令に従って電動機1を制御する。具体的には、制御装置3は、電動機1の回転速度ωを制御する。制御装置3は、例えば、演算処理を実行するマイクロコンピュータと、プログラムデータ、固定値データ等のデータを記憶するROM(Read Only Memory)と、格納されているデータを更新して順次書き換えられるRAM(Random Access Memory)等によって実現される。
制御装置3は、速度制御器4、第1フィルタ5、第2フィルタ6および制御指令演算器7を有する。
速度制御器4は、電動機1の回転速度指令と、速度取得器2によって取得される回転速度ωとから、電動機1に対する操作量Tを演算し、演算した操作量Tを出力する。具体的には、速度制御器4は、回転速度ωが回転速度指令と一致するように、後述する制御方式に従って電動機1に対する操作量Tを演算し、演算した操作量Tを出力する。
ここで、回転速度指令は、電動機1の回転速度ωの目標値である。また、操作量Tは、一般的には、トルク指令または電流指令である。なお、速度制御器4の制御方式としては、種々の制御方法を用いることができるが、一般的には、P制御、PI制御またはPID制御を用いることが多い。
第1フィルタ5は、速度制御器4によって出力される操作量Tを入力として、後述する第1伝達関数に従って第1補正量T1を演算し、演算した第1補正量T1を出力する。
第2フィルタ6は、速度取得器2によって取得される回転速度ωを入力として、後述する第2伝達関数に従って第2補正量T2を演算し、演算した第2補正量T2を出力する。第1フィルタ5と第2フィルタ6については、後段にて詳細に説明する。
制御指令演算器7は、第1フィルタ5によって出力される第1補正量T1から、第2フィルタ6によって出力される第2補正量T2を減算することで、電動機1に対する制御指令の一例であるトルク指令TMを演算し、演算したトルク指令TMを出力する。
電動機1に対する制御指令がトルク指令である場合、一般的には、そのトルク指令は、電流指令に換算される。また、電流制御器(図示せず)は、その電流指令に電動機1の電流が一致するように電流制御を行うことで、電動機1の電圧を制御するための電圧指令を演算する。さらに、電力変換器(図示せず)は、電流制御器によって演算される電圧指令に従って、電動機1に電圧を印加する。
なお、上記の電力変換器としては、一般的に、電源から供給される電圧を、可変電圧可変周波数の交流電圧に変換するインバータが用いられる。また、上記の電力変換器の具体例としては、交流電圧を直流電圧に変換するコンバータと、そのコンバータによって変換される直流電圧を交流電圧に変換するインバータとによって構成されるインバータ装置、交流電圧を可変電圧可変周波数の交流電圧に直接的に変換するマトリクスコンバータ等が挙げられる。なお、電流制御器と電力変換器の上記の構成は一例に過ぎず、電流制御器と電力変換器は、どのように構成されていてもよい。
なお、電動機1の回転速度ωに加えて、電動機1の回転位置を制御するように制御装置3が構成される場合、速度制御器4の上位に位置制御器(図示せず)が付加される。この位置制御器は、電動機1の回転位置が回転位置を制御するための回転位置指令と一致するように、速度制御器4に入力される回転速度指令を演算する。この場合、速度制御器4は、位置制御器から入力される回転速度指令を用いて、操作量Tを演算する。位置制御器の制御方式としては、種々の制御方法を用いることができるが、一般的には、P制御、PI制御またはPID制御を用いることが多い。
次に、第1フィルタ5、第2フィルタ6および制御指令演算器7について説明する。図2は、図1のブロック図に等価変換する前のブロック図である。ここで、本実施の形態1における制御装置3では、共振比制御を適用した制御系が採用されている。
図2において、外乱オブザーバ9は、トルク指令TMと、電動機1の回転速度ωと、電動機1のモデルを用いて、電動機1に作用する負荷トルクTLを推定する。
通常、外乱抑制制御では、外乱オブザーバ9の出力である負荷トルクTLは、係数が乗じられることなく、そのまま、トルク指令に加算される。
一方、共振比制御では、共振比ゲイン部8の構成から分かるように、外乱オブザーバ9の出力である負荷トルクTLに1−Kという係数が乗じられてフィードバックされるとともに、速度制御器4の出力である操作量TにKという係数が乗じられる。これにより、電動機1の慣性モーメントを見かけ上変化させることができ、反共振周波数と共振周波数の周波数比を変化させることができる。
図2において、Jは、電動機1の慣性モーメント、すなわち電動機1のモデルを示し、Tqは、共振比制御における外乱オブザーバ9の推定帯域を決める時定数を示し、Kは、共振比係数を示し、sは、ラプラス演算子を示す。
係数Kは、共振比を決める係数であり、これによって共振周波数を変化させる。時定数Tqは、外乱オブザーバ9の応答性を決める定数であり、これが小さいほど高速応答を実現することができ、高い外乱抑圧能力を得ることができる。ただし、時定数Tqを小さくすると、電動機1の回転速度ωに含まれる観測ノイズに敏感になるので、応答性と観測ノイズは、トレードオフの関係となる。
なお、図2では、外乱オブザーバ9は、最小次元オブザーバによって負荷トルクTLを推定するように構成される場合を例示しているが、外乱オブザーバ9は、同一次元オブザーバによって負荷トルクTLを推定するように構成されていてもよい。
共振比制御を示す図2のブロック図より、速度制御器4の出力である操作量Tと、速度取得器2の出力である電動機1の回転速度ωと、制御指令演算器7の出力であるトルク指令TMについての関係を導くことができ、その結果、図3のブロック図が得られる。
図3は、図1のブロック図を等価変換したブロック図である。図3に示すように、第1フィルタ5の特性は、入力である操作量Tから、出力である第1補正量T1までの第1伝達関数によって規定される。また、第2フィルタ6の特性は、入力である回転速度ωから出力である第2補正量T2までの第2伝達関数によって規定される。
ここで、本実施の形態1では、係数Kについて、K<1となるように設計される。これにより、電動機1の慣性モーメントJが見かけ上大きくなり、その結果、次の2つの効果が得られる。
1つ目の効果は、共振のピークを抑制する効果である。共振のピークを抑制することで、電動機1と負荷が共振することを抑制することができ、その結果、その負荷を安定して動作させることができる。
2つ目の効果は、電動機1の慣性と、電動機1に接続される負荷の慣性を含む全体の慣性との差が小さくなり、その結果、速度制御器4から見た制御対象を1つの慣性体と見なせることである。電動機1の慣性よりも負荷の慣性の方が大きいことが多いので、制御対象を1つの慣性体と見なすことができなければ、制御の安定性の評価が困難である。しかしながら、制御対象を1つの慣性体と見なすことができれば、制御の安定性の評価が容易となり、制御の安定性の向上が図れる。
上記のとおり、K<1である場合、第1フィルタ5は、例えば、位相遅れ補償フィルタであり、第2フィルタ6は、例えば、微分フィルタである。この場合、制御指令演算器7は、図3に示すように、第1フィルタ5の出力から第2フィルタ6の出力を減算することでトルク指令TMを演算する減算器によって構成される。
次に、制御装置3から見た制御対象を、共振する負荷に接続される電動機1とする場合を考える。図4は、図3の制御装置3とともに電動機1と負荷のモデルを示すブロック図である。
図4において、ωnは、制御対象11の反共振周波数を示し、ωdは、制御対象11の共振周波数を示し、ζnおよびζdは、制御対象11の減衰係数を示す。
図4では、図3に示す電動機1および速度取得器2に代わって、制御対象10が示されている。制御対象10の特性は、トルク指令TMから回転速度ωまでの伝達関数によって規定されている。ここでは、一例として、1つの反共振周波数と1つの共振周波数を有するモデルを用いているが、より高次のモデル、すなわち、高次の振動モードを有するモデルを用いてもよい。
続いて、図4のブロック図を等価変換することで、速度制御器4の出力である操作量Tから電動機1の回転速度ωまでの伝達特性が得られ、その結果、図5のブロック図が得られる。
図5は、図4のブロック図を等価変換したブロック図である。図5から分かるように、この等価変換により、速度制御器4の制御対象は、図4に示す制御対象10に代わって、制御対象11と見なすことができる。制御対象11の特性は、速度制御器4の出力である操作量Tから電動機1の回転速度ωまでの伝達関数によって規定される。
上述したように、係数Kは、電動機1の慣性モーメントJを見かけ上変化させる係数となっていることが分かる。また、制御対象11の伝達関数の分子、すなわち速度制御器4から見たときの反共振特性は、変化しないことが分かる。一方、制御対象11の伝達関数の分母、すなわち速度制御器4から見たときの共振特性は、係数Kを決めると、外乱オブザーバ9の時定数Tqによって任意に決定できることが分かる。つまり、時定数Tqを適切に決めることによって、速度制御器4から見た制御対象11の共振特性を任意に変化させることができる。
ここで、係数Kは、上述の2つ目の効果に示すとおり、電動機1の慣性と、電動機1と負荷の全体慣性とをどれだけ近づけるかを決める係数である。そのため、電動機1の慣性と、電動機1と負荷の全体慣性の望ましい比率を決め、その比率に従って係数Kが設定される。理想的には、係数Kを限りなく小さくすることで、電動機1の慣性と、電動機1と負荷の全体慣性とがほぼ同一であると見なせる。ただし、図3に示す第1フィルタ5の周波数特性がK/Tqのカットオフ周波数を持つことを考慮すると、係数Kを小さくし過ぎた場合には、第1フィルタ5の周波数特性によって速度制御器4の帯域が見かけ上低くなることに注意する。
時定数Tqは、外乱オブザーバ9の推定帯域を示すので、外乱の周波数、すなわち抑制したい共振周波数よりも大きく設定される必要がある。しかしながら、抑制したい共振周波数に対して、時定数Tqをどの程度大きくすればよいかが明確になっておらず、時定数Tqをむやみに大きくすると、回転速度ωに含まれる観測ノイズが増幅する。そこで、本実施の形態1では、以下に示す方法によって時定数Tqが決定される。本実施の形態1で開示される方法によって時定数Tqが決定されることによって、上述した1つ目の効果、すなわち共振のピークを抑制する効果を実現することができる。
図5に示すように、制御対象11の伝達関数の分母多項式は、3次方程式となっている。そのため、制御対象11において、極の1つは実根となり、残りの2つの極は共役な複素根となる。なお、高次の振動モードを考慮した場合には、複素極の数が増えることになる。
図6は、図5の制御対象11の時定数Tqを変化させたときの制御対象11の極の軌跡を示す図である。
図6に示すように、時定数Tqを変化させることで、実軸から見た偏角が小さくなっていく、もしくは、虚軸から見た偏角が大きくなっていくことが分かる。このことは、速度制御器4から見た制御対象11の減衰係数が大きくなっていることと等価である。偏角とは、複素極の実部と虚部によって決定される角度である。
ここで、速度制御器4の出力である操作量Tから電動機1の回転速度ωまでの伝達特性において、極となる共役な複素根が共振特性を決める。以降では、このような複素根を共振極と呼び、2つの共振極をp1,p2と表記する。また、以降では、図5に示す制御対象11の伝達関数の分母多項式で用いられる減衰係数ζdと共振周波数ωdを、それぞれ、減衰係数ζと固有周波数ωと表記する。
共振極p1,p2は、以下の式(1)のように示される。
Figure 2019123573
式(1)において、Reは、共振極の実部を示し、Imは、共振極の虚部を示し、jは、虚数単位を示す。実部Reおよび虚部Imは、任意に設定可能なパラメータである時定数Tqの関数と考えることができる。一般的に、2次系の極は、減衰係数ζと固有周波数ωを用いると、以下の式(2)のように示される。
Figure 2019123573
式(1)と式(2)の係数を比較することで、減衰係数ζは、以下の式(3)のように示される。
Figure 2019123573
図7は、図5の制御対象11の減衰係数ζと時定数Tqとの関係の一例を示す図である。図7では、式(3)の一例が示されており、さらに、横軸を時定数Tqの逆数とし、縦軸を減衰係数ζとしている。
図7に示すように、時定数Tqを変化させていくと、或る時定数Tqにおいて減衰係数ζが最大になることが分かる。式(3)に示す減衰係数ζは、時定数Tqの関数f(Tq)と考えることができる。そこで、減衰係数ζの変化が0になる時定数Tqを、以下の式(4)で示される関係によって求める。これにより、減衰係数ζが最大になる時定数Tqを求める。
Figure 2019123573
このように、第1フィルタ5における第1伝達関数の時定数Tqと、第2フィルタ6における第2伝達関数の時定数Tqは、減衰係数ζ、すなわち図5に示す操作量Tから回転速度ωまでの伝達関数の分母多項式で用いられる減衰係数ζdが最大となるよう設定される。
図8Aは、図4の制御対象10のゲイン特性と図5の制御対象11のゲイン特性を示す図である。図8Bは、図4の制御対象10の位相特性と図5の制御対象11の位相特性を示す図である。図8Aおよび図8Bでは、比較のために、制御対象10の特性と、式(4)によって決定された時定数Tqを用いた制御対象11の特性とが併せて示されている。
図8Aおよび図8Bから分かるように、制御対象11の減衰係数ζが最大になるように時定数Tqが設定された結果、共振のピークが抑制されている。したがって、電動機1と負荷の共振を意識することなく、速度制御器4を設計することが可能となる。これにより、電動機1と負荷が共振することを抑制でき、その結果、負荷を安定して動作させることができる。なお、反共振は負荷のみの特性によって決定されるため、電動機1から見ると不可制御になる。
なお、本実施の形態1では、式(3)および式(4)を用いて減衰係数ζを直接計算して時定数Tqを求める場合を例示したが、時定数Tqを以下のように求めてもよい。
すなわち、以下の式(5)で示される実軸からの偏角が最小値となる時定数Tqを求めてもよいし、式(5)に示すIm/Reが最小になるように時定数Tqを求めてもよい。
Figure 2019123573
また、以下の式(6)で示される虚軸からの偏角が最大値となる時定数Tqを求めてもよいし、式(6)に示すRe/Imが最大になるように時定数Tqを求めてもよい。
Figure 2019123573
時定数Tqを上記のように求める場合であっても、減衰係数ζが最大になり、その結果、高い共振抑制効果が得られる。
このように、減衰係数ζが最大になるように、第1フィルタ5と第2フィルタ6の時定数Tqを設定することで、共振のピークを抑制することができる。その結果、電動機1と電動機1に接続される負荷に共振が発生することを抑制することができ、高い制御性能を有する制御装置3を得ることができる。
なお、高次の振動モードまで考慮した設計を行う場合には、抑制したい最大の共振周波数により決まる制御対象11の減衰係数ζが最大になるように設計することで、高い共振抑制効果が得られる。
図9Aは、図1の制御装置3を適用していない場合の電動機の回転速度と負荷の速度を示す図である。図9Bは、図1の制御装置3を適用した場合の電動機の回転速度と負荷の速度を示す図である。
なお、図9Aおよび図9Bに示す負荷の速度は、制御装置3を例えばエレベータに適用した場合、かごの速度である。また、図9Aでは、制御装置3を適用していない場合、すなわち第1フィルタ5、第2フィルタ6および制御指令演算器7を用いずに、速度制御器4のみによって制御を行う場合の特性が図示されている。一方、図9Bでは、制御装置3を適用した場合の特性が図示されている。さらに、図9Aおよび図9Bの特性は、電動機1が一定速度で回転している場合に、電動機1の負荷側にステップ状の外乱を印加したときに得られる特性である。
図9Aおよび図9Bを比較すると、図9Aでは、負荷に外乱が印加されると電動機1と負荷が共振して振動しているものの、図9Bでは、電動機1と負荷が共振せずに振動していないことを確認できる。図9Bに示す特性が得られるのは、上述したとおり、制御対象11の減衰係数ζが最大になるように、第1フィルタ5と第2フィルタ6の時定数Tqを設定することで、共振のピークを抑制する効果を実現したことによるものである。
以上、本実施の形態1の電動機の制御装置によれば、電動機に対する操作量を演算して出力する速度制御器と、操作量を入力として、操作量から第1補正量までの第1伝達関数に従って第1補正量を演算して出力する第1フィルタと、回転速度を入力として、回転速度から第2補正量までの第2伝達関数に従って第2補正量を演算して出力する第2フィルタと、第1補正量と第2補正量とを加算することで制御指令を演算して出力する制御指令演算器とを備えて構成される。また、第1フィルタにおける第1伝達関数の時定数と、第2フィルタにおける第2伝達関数の時定数は、操作量から回転速度までの伝達関数の分母多項式で用いられる減衰係数が最大となるように設定される。
このように、共振比制御を適用した制御系において、制御系のオブザーバの時定数と等価であるフィルタの時定数を設定する方法が明確となっているので、電動機と負荷の共振に対して高い制動能力を有する制御系を実現することができる。つまり、電動機と負荷の共振が発生した場合であっても、その共振による振動を速やかに減衰させることができる電動機の制御装置を得ることができる。
なお、本実施の形態1では、1つの共振周波数を有する制御対象に本発明を適用した場合を例に挙げて本発明の構成と効果を説明したが、高次の振動モードを含む制御対象に本発明を適用しても、同様の効果が得られる。
実施の形態2.
本発明の実施の形態2では、先の実施の形態1に対して構成が異なる制御装置3について説明する。なお、本実施の形態2では、先の実施の形態1と同様である点の説明を省略し、先の実施の形態1と異なる点を中心に説明する。ここでは、便宜上、符号「ω」の上部にチルダ(〜)が付された符号を「ω〜」と表記し、符号「ω」の上部にハット(^)が付された符号を「ω^」と表記し、符号「a」の上部にハット(^)が付された符号を「a^」と表記する。
図10は、本発明の実施の形態2における電動機の制御装置3を備えた電動機システムの構成を示すブロック図である。図10において、制御装置3は、速度制御器4、第1フィルタ5、第2フィルタ6、制御指令演算器7および補正速度演算器12を有する。
ここで、先の図1に示す制御装置3と比較すると、図10に示す制御装置3には、補正速度演算器12が追加されている。図10に示す制御装置3において、補正速度演算器12以外の構成要素は、先の図1に示す制御装置3の構成要素と同様の動作を行う。
また、先の実施の形態1で述べたように、第2フィルタ6が微分フィルタであることから、第2フィルタ6は、電動機1の回転速度ωに含まれる観測ノイズを増幅する。その結果、制御指令演算器7によって演算されるトルク指令TMが振動的になり、電動機1が発生させるトルクが揺れることがある。このような観測ノイズの影響によって負荷が振動することが考えられるため、観測ノイズを抑制する必要がある。
図10において、補正速度演算器12は、速度取得器2によって取得される回転速度ωと、制御指令演算器7によって出力されるトルク指令TMとから、補正回転速度ω〜を演算し、演算した補正回転速度ω〜を出力する。この補正回転速度ω〜は、電動機1の回転速度ωに含まれる高周波成分が除去された値である。
第2フィルタ6は、先の実施の形態1に対して、速度取得器2によって取得される回転速度ωの代わりに、補正速度演算器12によって出力される補正回転速度ω〜を入力として、第2伝達関数に従って第2補正量T2を演算し、演算した第2補正量T2を出力する。このように、第2フィルタ6には、補正回転速度ω〜が回転速度ωの代わりに入力されるので、第2フィルタ6の出力、すなわち第2補正量T2は、観測ノイズの影響を受け難くなり、結果として、電動機1のトルクが振動することが抑制される。
次に、補正速度演算器12の構成について、図11を参照しながら説明する。図11は、図10の補正速度演算器12の構成を示すブロック図である。図11において、補正速度演算器12は、加速度推定器13、平滑フィルタ14および加算器15を有する。
加速度推定器13は、速度取得器2によって取得される回転速度ωと、制御指令演算器7によって出力されるトルク指令TMとから、電動機1の回転加速度の推定値である回転加速度推定値a^を推定して出力する。
平滑フィルタ14は、速度取得器2によって取得される回転速度ωを入力として、回転速度ωに含まれる高周波成分を除去した平滑回転速度ω’を出力する。すなわち、平滑フィルタ14は、回転速度ωに含まれる高周波成分を除去し、その高周波成分が除去された回転速度ωを平滑回転速度ω’として出力する。
平滑フィルタ14は、例えばローパスフィルタであり、フィルタの次数は特に限定されない。この場合、平滑回転速度ω’は、電動機1の回転速度ωに対して時間遅れを有する速度となる。したがって、平滑回転速度ω’をそのまま第2フィルタ6に入力すると、その時間遅れの影響によって第2フィルタ6の出力の遅れが生じ、制御性能が悪くなる。
そこで、制御装置3は、平滑回転速度ω’に回転加速度推定値a^を加味して、回転速度ωに対して高周波成分を除去しつつ時間遅れを抑制した補正回転速度ω〜を演算するように構成されている。具体的には、加算器15は、加速度推定器13によって出力される回転加速度推定値a^と、平滑フィルタ14によって出力される平滑回転速度ω’とを加算することで補正回転速度ω〜を演算し、演算した補正回転速度ω〜を出力する。
次に、加速度推定器13の構成について、図12を参照しながら説明する。図12は、図11の加速度推定器13の構成を示すブロック図である。図12において、加速度推定器13は、速度オブザーバ16および加速度フィルタ17を有する。
速度オブザーバ16は、速度取得器2によって取得される回転速度ωと、制御指令演算器7によって出力されるトルク指令TMとから、電動機1のモデルに従って電動機1の回転速度の推定値である回転速度推定値ω^を推定して出力する。具体的には、速度オブザーバ16は、電動機1のモデルとして、例えば以下の式(7)を用いる。
Figure 2019123573
式(7)において、Jは電動機1の慣性モーメントを示し、TMは電動機1が発生させるトルクを示し、TLは電動機1に作用する負荷トルクを示す。式(7)のように示される電動機1のモデルを用いて速度オブザーバ16を構成すると、速度オブザーバ16は、以下の式(8)に従って、回転速度推定値ω^を推定する。
Figure 2019123573
式(8)において、L1およびL2は、オブザーバゲインであり、回転速度推定値ω^の推定帯域を決めるものである。
なお、上記の速度オブザーバ16の構成は一例に過ぎず、回転速度推定値ω^を推定可能であれば、速度オブザーバ16をどのように構成してもよい。例えば、速度オブザーバ16は、いわゆる磁束オブザーバのような構成を適用し、電動機1の電気特性によって回転速度を推定するように構成されていてもよい。
加速度フィルタ17は、速度オブザーバ16によって出力される回転速度推定値ω^を入力として、回転加速度推定値a^を出力する。
加速度フィルタ17は、微分特性を有するフィルタであり、回転速度推定値ω^から回転加速度推定値a^を演算可能に構成されている。加速度フィルタ17は、例えばハイパスフィルタであり、フィルタの次数は特に限定されない。ただし、平滑フィルタ14の次数と、加速度フィルタ17の次数は、同じになるように設定される。
ここで、平滑フィルタ14のカットオフ周波数と、加速度フィルタ17のカットオフ周波数は、同じになるように設定される場合を考える。この場合、平滑フィルタ14は、カットオフ周波数よりも高い高周波成分を除去する。また、加速度フィルタ17は、平滑フィルタ14によって除去された高周波成分を補うように機能する。したがって、回転速度ωに対して高周波成分を除去しつつ時間遅れを抑制した補正回転速度ω〜が得られる。そのため、制御性能を悪化させることなく、観測ノイズの影響を抑制することができる。
次に、図13Aおよび図13Bを参照しながら、観測ノイズが含まれる回転速度ωと、補正回転速度ω〜の時間波形を比較する。図13Aは、図10の補正速度演算器12に入力される回転速度ωと、補正速度演算器12から出力される補正回転速度ω〜の時間波形を示す図である。図13Bは、図13Aの破線で囲まれた部分を拡大した図である。
なお、図13Aでは、電動機1の回転速度が加速されてから一定速になるまでの回転速度ωと補正回転速度ω〜の時間履歴が図示されている。
図13Aおよび図13Bから分かるように、回転速度ωと補正回転速度ω〜を比較すると、回転速度ωに含まれる高周波成分が除去されており、さらに、補正回転速度ω〜は、回転速度ωに対して時間遅れが非常に少ない。
このように、第2フィルタ6には、速度取得器2によって取得される回転速度ωの代わりに、補正速度演算器12によって出力される補正回転速度ω〜が入力されるように構成されている。したがって、第2フィルタ6によって出力される第2補正量T2は、回転速度ωに含まれる観測ノイズの影響を受け難くなる。その結果、電動機1の制御の安定化を実現することができる。
以上、本実施の形態2の電動機の制御装置によれば、先の実施の形態1の構成に対して、補正回転速度を演算する補正速度演算器をさらに備え、第2フィルタは、速度取得器によって取得される回転速度の代わりに、補正回転速度を入力として、第2伝達関数に従って第2補正量を演算するように構成されている。これにより、先の実施の形態1と同様の効果が得られるとともに、電動機1の制御のさらなる安定化の実現が期待される。
実施の形態3.
本発明の実施の形態3では、先の実施の形態1および2に対して第1フィルタ5および第2フィルタ6の構成を工夫した制御装置3について説明する。なお、本実施の形態3では、先の実施の形態1および2と同様である点の説明を省略し、先の実施の形態1および2と異なる点を中心に説明する。
ここで、電動機1が加速を開始する場合、または電動機1が減速して停止する場合に、ゼロ速度近傍で回転速度が振動するチャタリングのような現象が発生すると、第2フィルタ6の出力が振動的になり、その結果、電動機1と負荷が励振することが考えられる。そこで、本実施の形態3では、電動機1の回転速度ωに応じて、第1フィルタ5および第2フィルタ6のそれぞれの時定数の値を切り替えることで、電動機1の回転速度が低速であっても、電動機1の制御の安定化の実現を図る。
図14は、本発明の実施の形態3における第1フィルタ5の構成を示すブロック図である。図15は、本発明の実施の形態3における第2フィルタ6の構成を示すブロック図である。
図14および図15において、第1フィルタ5および第2フィルタ6のそれぞれは、1つの高応答フィルタと、それぞれ時定数が異なっている1つ以上の低応答フィルタとを有する。高応答フィルタは、先の実施の形態1で述べた減衰係数ζが最大になるように時定数Tqが設定されたフィルタである。低応答フィルタは、高応答フィルタよりも応答が遅くなるように設定されたフィルタである。
高応答フィルタと低応答フィルタの出力には、それぞれ補正係数が乗じられる。補正係数が乗じられた各フィルタの出力は加算され、その加算後の出力が第1補正量T1または第2補正量T2として出力される。
このように、第1フィルタ5は、高応答フィルタと低応答フィルタのそれぞれの出力に補正係数を乗じ、補正係数が乗じられた各フィルタの出力を加算することで、第1補正量T1を演算するように構成されている。同様に、第2フィルタ6は、高応答フィルタと低応答フィルタのそれぞれの出力に補正係数を乗じ、補正係数が乗じられた各フィルタの出力を加算することで、第2補正量T2を演算するように構成されている。
ここで、上述したとおり、低応答フィルタは、高応答フィルタに比べて、応答が遅くなるように設計される。このことは、先の図2に示す外乱オブザーバ9の時定数Tqを大きくすることと等価である。このような設計によって、外乱抑圧能力、すなわち共振抑制能力がやや低下するものの、上述のチャタリングのような現象に対して応答し難くなり、結果として、電動機1と負荷が励振することを抑制することができる。したがって、電動機1の回転速度が低速であっても、電動機1の制御の安定化を実現することができる。
次に、高応答フィルタと低応答フィルタの出力にそれぞれ乗じられる補正係数について、図16を参照しながら説明する。図16は、本発明の実施の形態3における高応答フィルタと低応答フィルタの出力にそれぞれ乗じられる補正係数と、回転速度ωとの関係を示す図である。
なお、図16では、高応答フィルタと低応答フィルタの出力にそれぞれ乗じられる補正係数の数が2つである場合を例示している。この場合、第1フィルタ5および第2フィルタ6のそれぞれは、1つの高応答フィルタと、1つの低応答フィルタとによって構成される。ここでは、2つの補正係数を区別するために、高応答フィルタの出力に乗じられる補正係数を補正係数Aと表記し、低応答フィルタの出力に乗じられる補正係数を補正係数Bと表記するものとする。
図16において、補正係数Aおよび補正係数Bのそれぞれは、電動機1の回転速度ωの関数となっている。具体的には、補正係数Aと補正係数Bは、以下のように設定される。
すなわち、補正係数Aは、回転速度ωがω1に達するまでは「0」となり、回転速度ωがω1からω2に増加するのに伴って「0」から「1」に単調増加し、回転速度ωがω2に達した以降は「1」となるように設定される。補正係数Bは、回転速度ωがω1に達するまでは「1」となり、回転速度ωがω1からω2に増加するのに伴って「1」から「0」に単調減少し、回転速度ωがω2に達した以降は「0」となるように設定される。また、補正係数Aと補正係数Bの合計値は、回転速度ωによらず、常に1となるように、補正係数Aと補正係数Bが設定される。
図16から分かるように、ω1は、補正係数を一定値から可変値に切り替える基準となる回転速度である第1基準速度である。ω2は、第1基準速度よりも大きく、かつ、補正係数を可変値から一定値に切り替える基準となる回転速度である第2基準速度である。
回転速度ωがω1よりも小さい場合には、補正係数Aが「0」であり、補正係数Bが「1」である。したがって、第1フィルタ5および第2フィルタ6のそれぞれの出力は、低応答フィルタの出力と等価となる。
回転速度ωがω1よりも大きくω2よりも小さい場合には、補正係数Aと補正係数Bは、いずれも値が0でなく、合計値が1である。したがって、第1フィルタ5および第2フィルタ6のそれぞれの出力は、高応答フィルタの出力と低応答フィルタの出力とを合成した出力と等価となる。
回転速度ωがω2よりも大きい場合には、補正係数Aが「1」であり、補正係数Bが「0」である。したがって、第1フィルタ5および第2フィルタ6のそれぞれの出力は、高応答フィルタの出力と等価となる。
このように補正係数Aおよび補正係数Bが設定されることで、第1フィルタ5および第2フィルタ6のそれぞれの時定数は、電動機1の回転速度ωに応じて変化していることとなる。
すなわち、回転速度ωがω1よりも小さければ、第1フィルタ5および第2フィルタ6は、それぞれ、低応答フィルタとして機能し、第1補正量T1および第2補正量T2を演算する。したがって、回転速度ωがω1よりも小さい場合、応答が遅くなるので、上述のチャタリングのような現象に対して応答し難くすることができる。その結果、電動機1の回転速度が低速であっても、電動機1の制御の安定化を実現することができる。
また、回転速度ωが大きくなるのに伴って高応答フィルタと低応答フィルタの出力にそれぞれ乗じられる補正係数が回転速度ωの関数として変化し、回転速度ωがω2よりも大きくなれば、第1フィルタ5および第2フィルタ6は、それぞれ、高応答フィルタとして機能し、第1補正量T1および第2補正量T2を演算する。したがって、回転速度ωがω2よりも大きい場合、電動機1と負荷の共振を抑制することができる。
なお、第1フィルタ5の補正係数と、第2フィルタ6の補正係数は、同じになるように設定される必要がある。第1フィルタ5と第2フィルタ6との間で補正係数が異なる場合、回転速度ωがω1からω2までの範囲内に存在する間、第1フィルタ5と第2フィルタ6との間で時定数が異なることとなる。この場合、共振比制御の理論が成り立たなくなり、制御性能が悪化することが考えられる。
このように、第1フィルタ5および第2フィルタ6のそれぞれについて、高応答フィルタと低応答フィルタのそれぞれの出力に乗じられる補正係数の合計値が1である。また、第1フィルタ5および第2フィルタ6のそれぞれは、回転速度ωが第1基準速度よりも小さい場合には、低応答フィルタとして機能し、回転速度ωが第2基準速度よりも大きい場合には、高応答フィルタとして機能するように、補正係数が回転速度ωの関数として設定される。
次に、第1フィルタ5と第2フィルタ6のそれぞれの周波数特性について、図17Aおよび図17Bを参照しながら説明する。図17Aは、本発明の実施の形態3における第1フィルタ5の周波数特性を示す図である。図17Bは、本発明の実施の形態3における第2フィルタ6の周波数特性を示す図である。
なお、図17Aでは、補正係数Aが「0」であり、補正係数Bが「1」である場合と、補正係数Aと補正係数Bがともに「0.5」である場合と、補正係数Aが「1」であり、補正係数Bが「0」である場合のそれぞれについて、第1フィルタ5の周波数特性が図示されている。同様に、図17Bでは、補正係数Aが「0」であり、補正係数Bが「1」である場合と、補正係数Aと補正係数Bがともに「0.5」である場合と、補正係数Aが「1」であり、補正係数Bが「0」である場合のそれぞれについて、第2フィルタ6の周波数特性が図示されている。
図17Aおよび図17Bにおいて、補正係数Aが「0」であり、補正係数Bが「1」である場合には、第1フィルタ5および第2フィルタ6は、それぞれ、上述したとおり、低応答フィルタとして機能する。したがって、第1フィルタ5および第2フィルタ6は、それぞれ、応答が遅くなるようにカットオフ周波数が低周波側に設定される。
補正係数Aと補正係数Bがともに「0.5」である場合には、第1フィルタ5および第2フィルタ6は、それぞれ、カットオフ周波数が高周波側に移動している。
補正係数Aが「1」であり、補正係数Bが「0」である場合には、第1フィルタ5および第2フィルタ6は、それぞれ、高応答フィルタとして機能する。したがって、この場合、補正係数Aと補正係数Bがともに「0.5」である場合と比較して、第1フィルタ5および第2フィルタ6は、それぞれ、カットオフ周波数が高くなっている。
なお、本実施の形態3では、図16に示すように回転速度ωに応じて補正係数が線形的に変化する場合を例示したが、回転速度ωに応じて補正係数が非線形的に変化するようにしてもよい。また、図16、図17Aおよび図17Bに示すように第1フィルタ5と第2フィルタ6のそれぞれを構成する低応答フィルタの数が1である場合を例示したが、その数が2以上であってもよい。
以上、本実施の形態3によれば、先の実施の形態1または2の構成に対して、第1フィルタは、高応答フィルタと低応答フィルタのそれぞれの出力に補正係数を乗じた上で各フィルタの出力を加算することで、第1補正量を演算するように構成され、第2フィルタは、高応答フィルタと低応答フィルタのそれぞれの出力に補正係数を乗じた上で各フィルタの出力を加算することで、第2補正量を演算するように構成されている。これにより、先の実施の形態1または2と同様の効果が得られるとともに、電動機の回転速度が低速であっても、電動機の制御の安定化の実現が期待される。
1 電動機、2 速度取得器、3 制御装置、4 速度制御器、5 第1フィルタ、6 第2フィルタ、7 制御指令演算器、8 共振比ゲイン部、9 外乱オブザーバ、10 制御対象、11 制御対象、12 補正速度演算器、13 加速度推定器、14 平滑フィルタ、15 加算器、16 速度オブザーバ、17 加速度フィルタ。

Claims (9)

  1. 制御指令に従って電動機を制御する制御装置であって、
    前記電動機の回転速度指令と、前記電動機の回転速度を取得する速度取得器によって取得される前記回転速度とから、前記電動機に対する操作量を演算して出力する速度制御器と、
    前記速度制御器によって出力される前記操作量を入力として、操作量から第1補正量までの第1伝達関数に従って、前記第1補正量を演算して出力する第1フィルタと、
    前記速度取得器によって取得される前記回転速度を入力として、回転速度から第2補正量までの第2伝達関数に従って、前記第2補正量を演算して出力する第2フィルタと、
    前記第1フィルタによって出力される前記第1補正量から、前記第2フィルタによって出力される前記第2補正量を減算することで、前記制御指令を演算して出力する制御指令演算器と、
    を備え、
    前記第1フィルタにおける前記第1伝達関数の時定数と、前記第2フィルタにおける前記第2伝達関数の時定数は、前記操作量から前記回転速度までの伝達関数の分母多項式で用いられる減衰係数が最大となるように設定される
    電動機の制御装置。
  2. 前記第1フィルタは、位相遅れ補償フィルタであり、
    前記第2フィルタは、微分フィルタである
    請求項1に記載の電動機の制御装置。
  3. 前記速度取得器によって取得される前記回転速度と、前記制御指令演算器によって出力される前記制御指令とから、補正回転速度を演算して出力する補正速度演算器をさらに備え、
    前記第2フィルタは、
    前記速度取得器によって取得される前記回転速度の代わりに、前記補正速度演算器によって出力される前記補正回転速度を入力として、前記第2伝達関数に従って、前記第2補正量を演算して出力する
    請求項1または2に記載の電動機の制御装置。
  4. 前記補正速度演算器は、
    前記速度取得器によって取得される前記回転速度と、前記制御指令演算器によって出力される前記制御指令とから、前記電動機の回転加速度の推定値である回転加速度推定値を推定して出力する加速度推定器と、
    前記速度取得器によって取得される前記回転速度を入力として、前記回転速度に含まれる高周波成分を除去した平滑回転速度を出力する平滑フィルタと、
    前記加速度推定器によって出力される前記回転加速度推定値と、前記平滑フィルタによって出力される前記平滑回転速度とを加算することで、前記補正回転速度を演算して出力する加算器と、
    を有する請求項3に記載の電動機の制御装置。
  5. 前記加速度推定器は、
    前記速度取得器によって取得される前記回転速度と、前記制御指令演算器によって出力される前記制御指令とから、前記電動機のモデルに従って前記電動機の回転速度の推定値である回転速度推定値を推定して出力する速度オブザーバと、
    前記速度オブザーバによって出力される前記回転速度推定値を入力として、前記回転加速度推定値を出力する加速度フィルタと、
    を有する請求項4に記載の電動機の制御装置。
  6. 前記平滑フィルタは、ローパスフィルタであり、
    前記加速度フィルタは、ハイパスフィルタであり、
    前記平滑フィルタのカットオフ周波数と、前記加速度フィルタのカットオフ周波数は、同じになるように設定される
    請求項5に記載の電動機の制御装置。
  7. 前記第1フィルタおよび前記第2フィルタのそれぞれは、
    前記減衰係数が最大となるように前記時定数が設定された1つの高応答フィルタと、
    前記高応答フィルタよりも応答が遅くなるように設定された1つ以上の低応答フィルタと、
    を有し、
    前記第1フィルタは、
    前記高応答フィルタと前記低応答フィルタのそれぞれの出力に補正係数を乗じ、前記補正係数が乗じられた各フィルタの出力を加算することで、前記第1補正量を演算するように構成され、
    前記第2フィルタは、
    前記高応答フィルタと前記低応答フィルタのそれぞれの出力に補正係数を乗じ、前記補正係数が乗じられた各フィルタの出力を加算することで、前記第2補正量を演算するように構成される
    請求項1から6のいずれか1項に記載の電動機の制御装置。
  8. 前記第1フィルタおよび前記第2フィルタのそれぞれについて、前記高応答フィルタと前記低応答フィルタのそれぞれの出力に乗じられる前記補正係数の合計値が1である
    請求項7に記載の電動機の制御装置。
  9. 前記第1フィルタおよび前記第2フィルタのそれぞれは、前記回転速度が第1基準速度よりも小さい場合には、前記低応答フィルタとして機能し、前記回転速度が前記1基準速度よりも大きい第2基準速度よりも大きい場合には、前記高応答フィルタとして機能するように、前記補正係数が前記回転速度の関数として設定される
    請求項7または8に記載の電動機の制御装置。
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