JPWO2019043801A1 - ヒートシンク - Google Patents

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    • H05K7/20Modifications to facilitate cooling, ventilating, or heating

Abstract

ヒートシンクの冷却能力を向上させる。ヒートシンク10は冷媒を流入口14aから流出口14bに流すことにより当接する発熱体16を冷却させる積層構造の冷却器であって、表面側から順に受熱板18、流路板20、オリフィス板22、ヘッダ板24、裏面板26が拡散接合されている。流路板20は縦横配置された多数の冷却細路28を備える。オリフィス板22は、冷却細路28に冷媒を噴出する噴出孔30及び冷却細路28から冷媒が排出される排出孔32を備える。ヘッダ板24は流入口14aと流出口14bとを仕切る仕切板36を備える。仕切板36は複数の平行板38と、平行板38の一方の開口と他方の開口を交互に塞ぐ第1端板40及び第2端板42とを有する。仕切板36と周壁34により、冷媒を流入口14aから噴出孔30に導く流入路44と、冷媒を排出孔32から流出口14bに導く流出路46が形成される。

Description

本発明は、流体を流入口から流出口に流すことにより当接する対象物を冷却する積層構造のヒートシンクに関する。
CPUや半導体素子などの電気部品(電子部品を含む。)は高性能化にともなって発熱量が増大しており、その冷却対策が重要視されてきている。電気部品の冷却にはヒートシンクが用いられており空冷式や液冷式がある。水などの熱伝導率の高い冷媒を用いた液冷式は電気部品を効率的に冷却することができて好適である。
電気部品の冷却面を均一に冷却するためには、冷却面に対して多くの箇所から冷媒を噴出させるように構成するとよく、このような構成を実現するためには冷媒の流路を3次元的に適切に形成する必要がある。3次元的な流路を形成するためには、流路に相当する溝が設けられた板材を積層構造にするとよい(例えば、特許文献1参照)。
特開2014−96527号公報
液冷式のヒートシンクの構成は多数が提案されて一定の効果を奏している。しかしながら、近時の電気部品による発熱量は益々増大しておりヒートシンクの冷却能力の一層の向上が望まれている。
本発明は、上記の課題に鑑みてなされたものであって、冷却能力が向上したヒートシンクを提供することを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明にかかるヒートシンクは、流体を流入口から流出口に流すことにより当接する対象物を冷却させる積層構造のヒートシンクであって、表面が前記対象物に接して受熱する受熱層と、前記受熱層の裏面側に設けられ、前記流体の流れが積層方向に直交する方向に形成された複数の冷却細路を備える流路層と、前記流路層の裏面側に設けられ、前記冷却細路に裏面側から前記流体を噴出する噴出孔、及び前記冷却細路から裏面側へ前記流体が排出される排出孔を備えるオリフィス層と、前記オリフィス層の裏面側に設けられ、周壁と、該周壁に囲まれた領域に設けられて前記流入口と前記流出口とを仕切る仕切板とを備えるヘッダ層と、前記ヘッダ層の裏面側に設けられる裏面層と、を有し、前記仕切板は、並列した複数の平行板と、複数の前記平行板の一方の開口と他方の開口を交互に塞ぐ端板と、を有し、前記オリフィス層、前記裏面層、前記仕切板及び前記周壁により前記流体を前記流入口から前記噴出孔に導く流入路、及び前記流体を前記排出孔から前記流出口に導く流出路が形成されていることを特徴とする。
このような積層構造をとり、噴出孔から流体を噴出させて積層方向に直交する方向の冷却細路を流して受熱層から熱回収することにより冷却能力が向上する。また、並列する複数の平行板の一方の開口と他方の開口を交互に端板によって塞ぐと深い波型が形成され、流入した流体を適切に分配するとともに、熱回収後の流体を適切に排出可能となり、冷却能力がさらに向上する。
前記流入路は、両側が前記平行板で挟まれた複数の流入分岐路と、前記流入口から複数の前記流入分岐路の開口につながる導入路と、を有し、前記流出路は、両側が前記平行板で挟まれた流出分岐路と、前記流出口から複数の前記流出分岐路の開口につながる導出路と、を有し、前記導入路と前記導出路は対向位置に設けられていてもよい。
このように、導入路と導出路を対向位置に設けることにより相互の熱干渉が少なく、冷却能力が向上する。また、複数の流入分岐路及び流出分岐路によれば、供給側流体及び排出側流体がヒートシンクにおける広い面積に対して均等分配され、高い冷却能力を発揮できる。
前記噴出孔は、積層方向からみて前記流入分岐路に重なる部分で、該流入分岐路の延在方向に沿って、1本の前記流入分岐路あたり2列が設けられ、前記排出孔は、積層方向からみて前記流出分岐路に重なる部分で、該流出分岐路の延在方向に沿って、1本の前記流出分岐路あたり2列が設けられ、前記冷却細路は、積層方向からみて前記平行板を跨いで前記流入分岐路と前記流出分岐路に重なり、前記噴出孔と前記排出孔とを連通していてもよい。
このような構成によれば、冷却細路が縦横のマトリックス状に配置されて全面を均一に冷却することができる。また、流体は1つの流入分岐路から2列の噴出孔により両側の流出分岐路に供給され、1つの流出分岐路には両側の流入分岐路から2列の排出路を介して排出され、バランスのよい効率的な冷却が行われる。
さらに、前記冷却細路は1本あたり、1つの前記噴出孔と1つの前記排出孔とを連通する構成により、バランスの良い安定した流れが得られる。
前記冷却細路は、積層方向からみて1以上の屈曲部を有する非直線形状であってもよい。
前記冷却細路は、前記噴出孔に連通する冷却上流路と、前記排出孔に連通する冷却下流路と、複数の前記冷却上流がそれぞれ2本の分流路に分岐するとともに隣接する前記分流路同士が合流してそれぞれ前記冷却下流路に連通する分岐合流部と、を有してもよい。
前記冷却細路は、配置場所によって形状及び/又は長さが異なってもよい。このように、冷却細路によっても受熱面を一層均一に冷却するように調整ができ、又は対象物の熱分布に応じた冷却が可能となる。
前記冷却細路は、配置場所によって狭幅の絞り部が設けられていてもよい。
前記平行板及び前記端板の少なくとも一部は、厚み方向で断熱部を介在させた多重構造であると、流入路と流出路との間の熱干渉が一層低減する。
前記受熱層、前記流路層、前記オリフィス層、前記ヘッダ層及び前記裏面層は板部材が拡散接合されていてもよい。拡散接合によれば、高強度で微細なマイクロチャンネルを多数形成することができる。したがって、流体の供給圧力を上げられるとともに、体積あたりの流路壁面積が増大して冷却能力が向上する。
前記噴出孔及び前記排出孔は、前記オリフィス層を形成する板部材に設けられた貫通孔としてもよい。このような貫通孔を利用することによりヒートシンクにおける流路の形成が容易となる。
前記噴出孔及び/又は前記排出孔は、配置場所によって径が異なってもよい。これにより、受熱面を一層均一に冷却するように調整ができ、又は対象物の熱分布に応じた冷却が可能となる。
この場合、前記オリフィス層は、複数枚の板部材が拡散接合されており、前記噴出孔及び/又は前記排出孔は、板部材によって径が異なってもよい。これにより、板部材の組み合わせで噴出孔、排出孔の径調整ができる。
前記流路層は複数層設けられ、複数の前記流路層の層間には中間層が設けられ、前記中間層は、積層方向からみて前記噴出孔と重なる位置に設けられた噴出中継孔と、層方向からみて前記排出孔と重なる位置に設けられた排出中継孔と、を有してもよい。この場合、前記噴出中継孔及び前記排出中継孔は、表層側の前記冷却細路と裏層側の前記冷却細路とを連通していてもよい。
これにより、受熱面から受ける熱を表層だけではなくより深い箇所においても熱回収することができ、しかも単一流路よりも流路壁面積が広くなるため冷却能力が向上する。なお、上記の解決手段は対象物を冷却することとしているが、適度に熱い流体を流すことにより対象物を加熱させることもできる。
本発明にかかるヒートシンクでは積層構造をとり、噴出孔から流体を噴出させて積層方向に直交する方向の冷却細路を流して受熱層から熱回収することにより冷却能力が向上する。また、並列する複数の平行板の一方の開口と他方の開口を交互に端板によって塞ぐと深い波型が形成され、流入した流体を適切に分配するとともに、熱回収後の流体を適切に排出可能となり、冷却能力がさらに向上する。また、熱抵抗が小さいことから適度に熱い流体を流すことにより対象物を加熱させることもできる。
図1は、本実施の形態にかかるヒートシンクを示す斜視図である。 図2は、ヒートシンクを示す分解斜視図である。 図3は、流路板の斜視図である。 図4は、オリフィス板の斜視図である。 図5は、ヘッダ板の斜視図である。 図6は、ヘッダ板の拡大一部断面斜視図である。 図7は、ヒートシンクの平面透過図である。 図8は、ヒートシンクの断面側面図である。 図9は、変形例にかかるオリフィス板の平面図である。 図10は、第1の変形例にかかるヒートシンクの断面側面図である。 図11は、第1の変形例にかかる流路板の平面図である。 図12は、第2の変形例にかかる流路板の平面図である。 図13は、第3の変形例にかかる流路板の平面図である。 図14は、第4の変形例にかかる流路板の平面図である。 図15は、第2の変形例にかかるヒートシンクの断面側面図である。 図16は、第3の変形例にかかるヒートシンクの断面側面図である。 図17は、第4の変形例にかかるヒートシンクの断面側面図である。 図18は、第5の変形例にかかるヒートシンクの断面側面図である。 図19は、第5の変形例にかかるヒートシンクの一部分解斜視図である。
以下に、本発明にかかるヒートシンクの実施例を図面に基づいて詳細に説明する。なお、この実施例によりこの発明が限定されるものではない。
図1及び図2に示すように、本実施の形態にかかるヒートシンク10は、平面視で略正方形で、比較的薄厚形状で、一組の対辺に平行で逆向きの一対の流入口14a、流出口14bが対頂点近傍の側面部に設けられている。ヒートシンク10は、水などの冷媒(流体)を流入口14aから流出口14bに流すことにより表面に当接する発熱体(対象物)16を冷却させる積層構造の冷却器である。冷媒は液体に限らず条件によっては気体であってもよい。発熱体16は、例えばCPUや半導体素子などの電気部品である。ヒートシンク10及び発熱体16の利用上の向きは限定されないが、以下の説明では図1において広く露呈されている側を表面、その逆側を裏面とする。また説明の便宜上、積層方向をZ方向、流入口14a、流出口14bの開口方向をX方向、X方向及びZ方向に直交する方向をY方向とも呼ぶ。ヒートシンク10の表面18a及び裏面はX−Y平面となる。平面視及び積層方向視はZ方向視となる。
ヒートシンク10は、表面18aから裏面側に向かって順に受熱板(受熱層)18と、流路板(流路層)20と、オリフィス板(オリフィス層)22と、ヘッダ板(ヘッダ層)24と、裏面板(裏面層)26とを有し、それぞれ平面視で外形が同形状である。受熱板18、流路板20、オリフィス板22は熱伝導性に優れる材質が好ましくい。また、ヘッダ板24及び裏面板26については無駄な熱伝導を抑制するために熱伝導性の低い材質が好ましい。各板は熱伝導性の他に耐食性、強度、加工性、拡散接合性、コストなどを考慮して選定され、拡散接合されていて層を形成している。
拡散接合によれば、高強度な耐圧構成で微細なマイクロチャンネルを多数形成することができ、体積あたりの流路壁面積が増大して冷却能力が向上する。また、冷媒の供給圧力を上げることができて流速と熱通過率を高められる。水が蒸気に変わるような液相−気相のような相変化が流路内で生じると、流量や圧力が不安定になり伝熱状態が変化してしまうことがあるが、ヒートシンク10においては流速を高めることにより気液の相変化を抑制し、安定した伝熱状態が得られる。一方で、仮に蒸発や凝縮を生じたとしても、拡散散接による高強度な耐圧構造により、問題なく使用できる。
また、薄い受熱板18は発熱体16に応じた適度な面積を持ち、表面18aが発熱体16に接して受熱する。酸化や腐食防止のために、表面18aには適切な表面処理を施してもよい。
図3に示すように、流路板20は、中央部に高密度で縦横配列された多数の冷却細路28を有する。冷却細路28はX方向が長くY方向が狭い流路であり、縦横比は1:5程度で、両端円弧状である。冷却細路28の形状は流速、熱交換量、冷媒の分配を考慮して流路長さ、流路幅、流路高さを設定するとよい。冷却細路28は、例えばX方向に5列以上、Y方向に20列以上が配列されており、各隙間は十分に狭くなっている。流路板20は受熱板18とほぼ同厚である。冷却細路28及び後述する冷却細路28a〜28dは流路板20に設けられた単純形状の貫通孔であって、該流路板20の製作が容易である。
図4に示すように、オリフィス板22は、中央部に縦横配列された貫通孔である噴出孔30及び排出孔32を有する。噴出孔30は排出孔32よりもやや小径である。噴出孔30及び排出孔32はそれぞれY方向に47個並んでいる。X方向の両端には排出孔32が1列ずつあって、その間には噴出孔30と排出孔32が2列ずつ交互に並んでいる。噴出孔30及び排出孔32は冷却細路28の数に応じて設けられている。
噴出孔30と排出孔32はX方向に隣接するもの同士で一対をなす。つまりN組の噴出孔30と排出孔32はN個の冷却細路28に対応し、平面透過視で1つの冷却細路28の一端近傍に噴出孔30が配置され、他端近傍に排出孔32が配置されている。オリフィス板22は受熱板18及び流路板20よりもやや薄厚である。噴出孔30及び排出孔32は、オリフィス板22に設けられた単純形状の貫通孔であって、該オリフィス板22の製作が容易である。このような構成によれば、1つあたりの冷却細路28は幅が小さくなりY方向に多数配列可能であるとともに、長さが短くなりX方向に多数配列可能であって、熱伝達率が向上する。
図5に示すように、ヘッダ板24は他の板部材と比較すると数倍の厚みを有し、十分な量の冷媒を供給及び排出可能である。ヘッダ板24は、流入口14aと、流出口14bと、四辺を囲う周壁34と、該周壁34に囲まれた領域で深い波型を形成する仕切板36とを有する。流入口14a及び流出口14bは周壁34で囲まれた内部空間に連通しており、仕切板36は流入口14aと流出口14bを仕切っている。流入口14a及び流出口14bは、例えば裏面板26における対頂点位置に設けられていてもよいが、ヘッダ板24における対頂の側面部に設けることで導入路44a(図2参照),導出路46aに対して直線状配置になり流れがスムーズになる。流入口14a及び流出口14bは一か所に限らず、複数設けてもよい。流入口14a及び流出口14bには継手を介して冷媒用のチューブが接続される。流入口14aにはポンプから適度に低温の冷媒が供給され、流出口14bからはドレンラインやラジエータに冷媒が排出される。ポンプと流入口14aの間にはフィルターを設けてもよい。
仕切板36は、12枚の平行板38と、これらの平行板38の一方を一組ずつの間隔で塞ぐ第1端板40と、他方を第1端板40と逆の間隔で塞ぐ第2端板42とを有する。つまり、並列する複数の平行板38の一方の開口と他方の開口を交互に第1端板40及び第2端板42によって塞いで深い波型が形成されている。平行板38はそれぞれY方向に延在しておりX方向に等間隔で配列されている。平行板38のX方向の厚みは、平行板38同士のX方向間隔よりやや小さい。
第1端板40及び第2端板42は、半円弧形状で一対の平行板38の端部を滑らかに連接して塞いでおり、冷媒の流れがスムーズである。第1端板40は流入口14aの延長線上に近い側に設けられており、第2端板42は流出口14bの延長線上に近い側に設けられている。第1端板40から第2端板42までのY方向長さは、周壁34で囲まれた領域のY方向幅の80%程度である。
このような仕切板36と周壁34により、冷媒を流入口14aから噴出孔30に導く流入路44と、冷媒を排出孔32から流出口14bに導く流出路46が形成されている。流入路44は1本の導入路44aと、例えば6本の流入分岐路44bとを有し、流出路46は1本の導出路46aと、例えば7本の流出分岐路46bとを有する。
導入路44aは流入口14aの延長線上でX方向に延在する流路であり、十分な量の冷媒が流入可能な幅が確保されている。流入分岐路44bは両側が平行板38で挟まれた部分で、Y方向に延在する流路であり、一端は導入路44aに開口し、他端は第2端板42で塞がれている。
導出路46aは流出口14bの延長線上でX方向に延在する流路であり、導入路44aと同幅が確保されている。導入路44a及び導出路46aの幅は、それぞれ周壁34で囲まれた領域のY方向幅の10%程度である。中寄り5本の流出分岐路46bは両側が平行板38で挟まれた部分で、外側2本の流出分岐路46bは平行板38と周壁34で挟まれた部分で、それぞれY方向に延在する流路であり、一端は導出路46aに開口し、他端は第1端板40で塞がれている。このうち外側2本は内寄り5本と構成と形状が違うが、便宜上、同名称の流出分岐路46bと呼ぶ。
流入分岐路44bと流出分岐路46bは平行板38を挟んで交互に配置されている。このうち、6本の流入分岐路44bと内寄り5本の流出分岐路46bは同幅であり、両外側2本の流出分岐路46bの幅はその1/2である。したがって、6本の流入分岐路44bと7本の流出分岐路46bの流路面積及び体積は等しい。各流入分岐路44bにおける流路体積あたりの噴出孔30の数、及び各流出分岐路46bにおける流路体積あたりの排出孔32の数は等しく設定されている。もちろん、設計条件によっては上記の幅、体積及び数を違えてもよい。
Y方向に関して、導入路44aと導出路46aは逆の対向位置、つまり対辺側に配置され、十分に距離が離れていることから相互の熱干渉が少ない。同様に、流入口14aと流出口14bは対頂点位置に設けられており、上流側と下流側の相互の熱干渉が一層低減する。Y方向に関して、流入分岐路44b及び流出分岐路46bは平行な直線状に延在しており冷媒が流れやすい。周壁34で囲まれた領域の形状、つまり流入路44、流出路46及び仕切板36はX方向に関して対称であり、冷媒の流れのバランスが良い。仕切板36は深い波型を形成し、流入した冷媒を適切に分配するとともに、熱回収後の冷媒を適切に排出可能となり、冷却能力が向上する。平行板38は適度に厚いため、流入分岐路44bと流出分岐路46bとの熱干渉が少なく、しかも高強度である。
図6に示すように、仕切板36には全長にわたって積層方向に連通する断熱スリット(断熱部)47が設けられており、該仕切板36は厚み方向で二重構造となっている。このような断熱スリット47によれば流入路44と流出路46との間の熱干渉が一層低減してヒートシンク10の冷却能力が向上する。図6においては、平行板38及び第1端板40における断熱スリット47を示すが第2端板42にも同様に設けられる。なお、図2、図5及び図6では煩雑となるため断熱スリット47を省略している。
断熱スリット47は必ずしも仕切板38の全長に設ける必要はなく、製作の容易性や強度などを考慮して仕切板38の少なくとも一部に設ければ相応の効果が得られ、例えば平行板38だけに設けてもよい。断熱スリット47は必ずしも積層方向に連通していなくてもよく、例えば所定距離ごとに上方開口有底溝と下方開口有底溝が設けられていてもよい。断熱スリット47は空隙部としてもよいし、適当な断熱材(例えば乾燥硬化する液剤)を挿入してもよい。仕切板36は断熱スリット47が介在することによって二重構造となっているが、該断熱スリット47を複数設けることにより仕切板38を三重以上の構造としてもよい。ヘッダ板24の側面にはスリット47の端部に通じる通気孔47aが設けられていてもよい。通気孔47aはヘッダ板24の表面または裏面に露呈する溝として、オリフィス板22やヘッダ板24により塞いで孔形状としてもよい。
裏面板26(図2参照)は受熱板18と同形状であり、ヘッダ板24の裏面側に設けられて流入路44及び流出路46を裏面側から塞いでいる。裏面板26には断熱スリット47の一部または全部を開口させるスリット孔が設けられていてもよい。断熱スリット47に断熱材を設ける場合、ヘッダ板24と裏面板26とを拡散接合した後に裏面板26のスリット孔から充填してもよい。断熱材は通気孔47aから充填してもよい。
図7に示すように、冷却細路28は、平面透過視で平行板38を跨いで流入分岐路44bと流出分岐路46bに重なる。冷却細路28の流入分岐路44bに重なる部分には噴出孔30が開口し、流出分岐路46bに重なる部分には排出孔32が開口しており、1つの冷却細路28は、1つの噴出孔30と1つの排出孔32とを連通している。これによりバランスの良い安定した流れが得られる。
噴出孔30は、平面透過視で流入分岐路44bに重なる部分でY方向に沿って2列に設けられ、流入分岐路44bの延在部にほとんど余すことなく配置されている。排出孔32は、流出分岐路46bに重なる部分でY方向に沿って2列に設けられ、流出分岐路46bの延在部にほとんど余すことなく配置されている。
このような構成によれば、冷却細路28が縦横のマトリックス状に配置されて全面を均一に冷却することができる。また、冷媒は1本の流入分岐路44bから2列の噴出孔30により両側の流出分岐路46bに供給され、1本の流出分岐路46bには両側の流入分岐路44bから2列の排出孔32を介して排出され、バランスのよい効率的な冷却が行われる。
図8に示すように、流入分岐路44bから流入した冷媒は細径の噴出孔30から勢いよく冷却細路28に流れ込み、受熱板18の裏面に衝突し、該受熱板18を冷却する。このように噴出孔30はオリフィスとしての機能を持っている。さらに、冷媒は冷却細路28を流れながら受熱板18から熱回収を行い、排出孔32から流出分岐路46bに排出される。冷却細路28は受熱板18の広い範囲をカバーしており熱回収の効率が高い。また、冷却細路28は細長い形状で冷媒が安定して流れて層流となって圧力損失が少ないため、供給圧力を上げて流量を増大させることができる。冷却細路28は微細であって流路断面が小さく、いわゆるマイクロチャンネルであり、単位体積あたりの面積が大きいため冷却効率が高い。
上述したように、ヒートシンク10では積層の三次元構造をとり、冷媒を所望の割合で多数の冷却細路28に分配・供給しており、噴出孔30から冷媒を噴出させて積層方向に直交する冷却細路28を流して受熱板18から熱回収することにより冷却能力が向上する。また、流入口14aから流入した冷媒は十分な幅の導入路44aによってX方向に沿って供給される。このとき、導入路44aは導出路46aから離れていて熱干渉が少ない。さらに冷媒は6本の流入分岐路44bによってY方向にも万遍なく供給される。流入分岐路44bは適度に長いため、Y方向の深い位置まで冷媒が供給される。流入路44と流出路46は対称的形状であり、冷媒の排出も効率よく行われる。
ヒートシンク10は、板材を拡散接合により接合した3次元形状であるが、枚数は少なく、各板材は簡便形状であり製作が容易である。また、ヒートシンク10は冷却効率が高いため、その分小型化、薄型化が可能であり、さらに低流量にすることやポンプ・配管を含めたサイズダウン、軽量化、簡素化が可能である。ヒートシンク10は、適切な流路が形成されており圧力損失が小さく、省エネルギー化が実現される。また、冷却効率が高いことから低流量でも低熱抵抗であり、高発熱密度体からの除熱用途に好適である。
なお、上記ではヒートシンク10により発熱体16を冷却する例を示したが、ヒートシンク10は低熱抵抗であることが特徴であって必ずしも冷却用途に限られず、適度に熱い流体を流すことにより、当接する対象物を加熱する用途に用いることもできる。
次に、ヒートシンク10の変形例について説明する。
図9に示すように、オリフィス板22では配置場所によって異なる径の噴出孔30a,30b,30c…を設けてもよく、異なる径の排出孔32a,32b,32c…を設けてもよい。これにより、受熱板18を一層均一に冷却するように調整ができ、又は発熱体16の熱分布に応じた冷却分布が可能となる。
図10に示すように、2枚(又は3枚以上)のオリフィス板22a,22bを積層し、それぞれ配置場所によって異なる径の噴出孔30及び/又は排出孔32を設け、拡散接合してもよい。これにより、オリフィス板22a,22b…の組み合わせで噴出孔30、排出孔32の径及び長さの調整ができ、所望の流量を各冷却細路28に供給される。これは3Dプリンターによる造形でもよい。また噴出孔30及び排出孔32の形状は円形でも四角形でも星形のような異形でもよい。
図11に示すように、流路板20における第1の変形例として、配置場所によって冷却細路28とは異なる形状の冷却細路28aを設けてもよい。このように、異なる形状の冷却細路28aによっても受熱板18を一層均一に冷却するように調整ができ、又は発熱体16の熱分布に応じた冷却分布が可能となる。発熱体16の熱分布は必ずしも明確な傾向がある訳ではない。したがって、冷却細路28,28aは、シミュレーション、実験及び経験則などにより流路の前後位置や長さの異なる絞り部48を設けることにより形状を調整するとよい。例えば、領域49aのように絞り部48の長さをX方向に連続的に変化させたり、領域49bのように絞り部48の幅をX方向に連続的に変化させたり、領域49cのように絞り部48の位置をX方向に交互に変化させたりしてもよい。このような変化はY方向に対して設定してもよい。また、領域49dのように変形のない冷却細路28の群があってもよい。
図12に示すように、流路板20における第2の変形例として、冷却細路28bを設けてもよい。各冷却細路28bは冷却細路28aと同様に噴出孔30と排出孔32とを一対一で連通しているが、冷却細路28が直線形状なのに対して冷却細路28bは1以上の屈曲部51aを有する非直線形状である。図12に示す例では、冷却細路28bは4つの円弧状の屈曲部51aを有しておりジグザグ型となっている。冷却細路28bは、2つの屈曲部51aに挟まれた区間が直線状であってもよいし、全体的にサイン波形状であってもよい。このような冷却細路28bによれば、壁面で流れがぶつかって乱れる効果により熱伝達率の向上を図ることができる。また、製造上の寸法下限制限、耐圧仕様実現などのため平行板38が厚くなる場合に、冷却細路28よりも長くなる冷却細路28bを適用するとよい。
図13に示すように、流路板20における第3の変形例として、冷却細路28cを設けてもよい。冷却細路28cは、冷却細路28bにおける円弧状の屈曲部51aを角状の屈曲部51bで置きかえたものである。このような冷却細路28cによれば、壁面で流れがぶつかって乱れる効果がさらに明確となる。
図14に示すように、流路板20における第4の変形例として、冷却細路28dを設けてもよい。冷却細路28dは、噴出孔30に連通する冷却上流路53aと、排出孔32に連通する冷却下流路53bと、複数の冷却上流路53aがそれぞれ2本の分流路に分岐するとともに隣接する分流路同士が合流してそれぞれ冷却下流路53bに連通する分岐合流部53cとを有する。この場合、噴出孔30の列と排出孔32の列はX方向に半ピッチずれている。分岐合流部53cの分岐部及び合流部は鋭角状となっている。分岐合流部53cにおける分流路は短く、分岐部と合流部はすぐ近くに設けられている。
このような冷却細路28dによれば、冷却上流路53aを流れている流体は両壁面に近い層ほど熱交換効率が高く温度が上昇しやすく、中央を流れている層ほど熱交換効率が低く温度が上昇しにくい。ところが、分岐合流部53cを通過すると、冷却上流路53aで両壁面に近くを流れていた層は冷却下流路53bにおける中央を流れることになり、冷却上流路53aで中央部を流れていた層は冷却下流路53bにおける壁面に近い層を流れることになる。したがって、中央部と壁近傍部の流れが交換されて、流体と壁部との温度差を大きくして熱交換効率を高めることができる。
図15に示すように、受熱板18及び流路板20の代わりにハーフエッチ板50を用いてもよい。ハーフエッチ板50の裏面には冷却細路28(又は冷却細路28a〜28d。以下同様である。)が貫通孔ではなく有底溝で形成されている。このようなハーフエッチ板50を用いることにより板材枚数が減り、拡散接合の工程が1回少なくて済む。冷却細路28はエッチング加工、レーザー加工又は機械加工によって有底溝に形成される。
図16に示すように、流路板20及びオリフィス板22の代わりにハーフエッチ板52を用いてもよい。ハーフエッチ板52の表面には冷却細路28が貫通孔ではなくハーフエッチングで形成されている。また、各冷却細路28の一端には貫通する噴出孔30が設けられ、他端には貫通する排出孔32が設けられている。このようなハーフエッチ板52を用いることにより板材枚数が減り、拡散接合の工程が1回少なくて済む。
図17に示すように、流路板20の代わりにハーフエッチ板54を用いてもよい。ハーフエッチ板54の表面には冷却細路28が貫通孔ではなくハーフエッチングで形成されている。また、各冷却細路28の両端にはやや大径の貫通孔56が設けられている。貫通孔56は、連通する同軸状の噴出孔30及び排出孔32との位置上の関係で、配置場所により径を調整してもよい。このようなハーフエッチ板54により設計自由度が高まる。ハーフエッチ板50,52,54では配置場所によっては冷却細路28の途中でZ方向のエッチング深さを調整し、図11と同様の絞り部48を設けてもよい。
図18及び図19に示すように、流路板20は複数(以下、3枚の流路板20a,20b,20cとする。)設けられ、3枚の流路板20a〜20cの間、及び流路板20a〜20cとオリフィス板22との間には中間板(中間層)58a、58b、58cを設けてもよい。流路板20a〜20cは上記の流路板20と同じものでもよいし、例えばそれぞれ厚みの異なるものでもよい。中間板58aには平面透過視で噴出孔30を含む位置に噴出中継孔60aが設けられ、排出孔32を含む位置に排出中継孔62aが設けられている。中間板58bには平面透過視で噴出孔30を含む位置に噴出中継孔60bが設けられ、排出孔32を含む位置に排出中継孔62bが設けられている。中間板58cには平面透過視で噴出孔30を含む位置に噴出中継孔60cが設けられ、排出孔32を含む位置に排出中継孔62cが設けられている。平面透過視で、噴出中継孔60cは噴出中継孔60bを含み、該噴出中継孔60bは噴出中継孔60aを含む。平面透過視で、排出中継孔62cは排出中継孔62bを含み、該排出中継孔62bは排出中継孔62aを含む。
噴出中継孔60a及び排出中継孔62aは円形で、噴出中継孔60b及び排出中継孔62bはX方向にやや偏平で、噴出中継孔60c及び排出中継孔62cはX方向にさらに偏平である。噴出中継孔60aと排出中継孔62aとの間隔L1は長く、噴出中継孔60bと排出中継孔62bとの間隔L2は間隔L1より短く、噴出中継孔60cと排出中継孔62cとの間隔L3は間隔L2よりさらに短い。この場合の平面透過視は省略するが図19から明らかであろう。
このような多層階構成によれば、受熱板18から受ける熱を表層だけではなく、表層からの伝熱が考慮され、より深い箇所においても熱回収することができ、しかも単一流路よりも有効な冷却面積が増加するため冷却能力が向上する。3層の冷却細路28の流路長さは、表層側から順に間隔L1,L2,L3となり、受熱板18からの深さに応じた異なる流路長さが得られて適切な冷却が可能となり、全体として伝熱量を最適化させることができる。板材種類を制限するために中間板58a,58b,58cは同形状としてもよい。なお、本願における径とは面積の指標としての広義の意味であり、その対象は円形に限られない。
本発明は、上記した実施形態に限定されるものではなく、本発明の主旨を逸脱しない範囲で自由に変更できることは勿論である。
10 ヒートシンク、 14a 流入口、 14b 流出口、 16 発熱体(対象物)、 18 受熱板、 18a 表面、 20,20a,20b,20c 流路板、 22,22a,22b オリフィス板、 24 ヘッダ板、 26 裏面板、 28,28a,28b,28c,28d 冷却細路、 30,30a,30b,30c 噴出孔、 32,32a,32b,32c 排出孔、 34 周壁、 36 仕切板、 38 平行板、 40 第1端板、 42 第2端板、 44a 導入路、 44b 流入分岐路、 44 流入路、 46a 導出路、 46b 流出分岐路、 46 流出路、 47 断熱スリット(断熱部)、 48 絞り部、 50,52,54 ハーフエッチ板、 51a,51b 屈曲部、 53a 冷却上流路、 53b 冷却下流路、 53c 分岐合流部、 56 貫通孔、 58a,58b,58c 中間板、 60a,60b,60c 噴出中継孔、 62a,62b,62c 排出中継孔。

Claims (16)

  1. 流体を流入口から流出口に流すことにより当接する対象物を冷却させる積層構造のヒートシンクであって、
    表面が前記対象物に接して受熱する受熱層と、
    前記受熱層の裏面側に設けられ、前記流体の流れが積層方向に直交する方向に形成された複数の冷却細路を備える流路層と、
    前記流路層の裏面側に設けられ、前記冷却細路に裏面側から前記流体を噴出する噴出孔、及び前記冷却細路から裏面側へ前記流体が排出される排出孔を備えるオリフィス層と、
    前記オリフィス層の裏面側に設けられ、周壁と、該周壁に囲まれた領域に設けられて前記流入口と前記流出口とを仕切る仕切板とを備えるヘッダ層と、
    前記ヘッダ層の裏面側に設けられる裏面層と、
    を有し、
    前記仕切板は、並列した複数の平行板と、
    複数の前記平行板の一方の開口と他方の開口を交互に塞ぐ端板と、
    を有し、
    前記オリフィス層、前記裏面層、前記仕切板及び前記周壁により前記流体を前記流入口から前記噴出孔に導く流入路、及び前記流体を前記排出孔から前記流出口に導く流出路が形成されていることを特徴とするヒートシンク。
  2. 請求項1に記載のヒートシンクにおいて、
    前記流入路は、両側が前記平行板で挟まれた複数の流入分岐路と、
    前記流入口から複数の前記流入分岐路の開口につながる導入路と、
    を有し、
    前記流出路は、両側が前記平行板で挟まれた流出分岐路と、
    前記流出口から複数の前記流出分岐路の開口につながる導出路と、
    を有し、
    前記導入路と前記導出路は対向位置に設けられていることを特徴とするヒートシンク。
  3. 請求項2に記載のヒートシンクにおいて、
    前記噴出孔は、積層方向からみて前記流入分岐路に重なる部分で、該流入分岐路の延在方向に沿って、1本の前記流入分岐路あたり2列が設けられ、
    前記排出孔は、積層方向からみて前記流出分岐路に重なる部分で、該流出分岐路の延在方向に沿って、1本の前記流出分岐路あたり2列が設けられ、
    前記冷却細路は、積層方向からみて前記平行板を跨いで前記流入分岐路と前記流出分岐路に重なり、前記噴出孔と前記排出孔とを連通していることを特徴とするヒートシンク。
  4. 請求項3に記載のヒートシンクにおいて、
    前記冷却細路は1本あたり、隣接する1つの前記噴出孔と1つの前記排出孔とを連通していることを特徴とするヒートシンク。
  5. 請求項1〜4のいずれか1項に記載のヒートシンクにおいて、
    前記冷却細路は、積層方向からみて1以上の屈曲部を有する非直線形状であることを特徴とするヒートシンク。
  6. 請求項1〜3のいずれか1項に記載のヒートシンクにおいて、
    前記冷却細路は、前記噴出孔に連通する冷却上流路と、
    前記排出孔に連通する冷却下流路と、
    複数の前記冷却上流がそれぞれ2本の分流路に分岐するとともに隣接する前記分流路同士が合流してそれぞれ前記冷却下流路に連通する分岐合流部と、
    を有することを特徴とするヒートシンク。
  7. 請求項1〜6のいずれか1項に記載のヒートシンクにおいて、
    前記冷却細路は、配置場所によって形状及び/又は長さが異なることを特徴とするヒートシンク。
  8. 請求項7に記載のヒートシンクにおいて、
    前記冷却細路は、配置場所によって狭幅の絞り部が設けられていることを特徴とするヒートシンク。
  9. 請求項1〜8のいずれか1項に記載のヒートシンクにおいて、
    前記平行板及び前記端板の少なくとも一部は、厚み方向で断熱部を介在させた多重構造であることを特徴とするヒートシンク。
  10. 請求項1〜9のいずれか1項に記載のヒートシンクにおいて、
    前記受熱層、前記流路層、前記オリフィス層、前記ヘッダ層及び前記裏面層は板部材が拡散接合されていることを特徴とするヒートシンク。
  11. 請求項10に記載のヒートシンクにおいて、
    前記冷却細路は、前記流路層を形成する板部材に設けられた貫通孔であることを特徴とするヒートシンク。
  12. 請求項10又は11に記載のヒートシンクにおいて、
    前記噴出孔及び前記排出孔は、前記オリフィス層を形成する板部材に設けられた貫通孔であることを特徴とするヒートシンク。
  13. 請求項1〜12のいずれか1項に記載のヒートシンクにおいて、
    前記噴出孔及び/又は前記排出孔は、配置場所によって径が異なることを特徴とするヒートシンク。
  14. 請求項13に記載のヒートシンクにおいて、
    前記オリフィス層は、複数枚の板部材が拡散接合されており、前記噴出孔及び/又は前記排出孔は、板部材によって径が異なることを特徴とするヒートシンク。
  15. 請求項1〜14のいずれか1項に記載のヒートシンクにおいて、
    前記流路層は複数層設けられ、複数の前記流路層の層間には中間層が設けられ、
    前記中間層は、積層方向からみて前記噴出孔と重なる位置に設けられた噴出中継孔と、
    積層方向からみて前記排出孔と重なる位置に設けられた排出中継孔と、
    を有することを特徴とするヒートシンク。
  16. 請求項15に記載のヒートシンクにおいて、
    前記噴出中継孔及び前記排出中継孔は、表層側の前記冷却細路と裏層側の前記冷却細路とを連通していることを特徴とするヒートシンク。
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