JP2015014429A - 積層型熱交換器 - Google Patents

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Abstract

【課題】流体が流れる流路を、少なくとも往路と復路とを含む構成にしつつも、積層型熱交換器の軽量化を図る。
【解決手段】積層型熱交換器100は、第1流路11と第2流路12とを交互に積層することにより構成されたコア1と、コアに取り付けられるよう構成されたヘッダ3と、を備える。第1流路は、コアにおける積層段が相違する往路11aと復路11bとを少なくとも含む。ヘッダは、コアの外で、第1流路の往路の下流端と、復路の上流端とを連通させる連通ヘッダである。
【選択図】図1

Description

ここに開示する技術は、第1流体が流れる第1流路と第2流体が流れる第2流路とを交互に積層することにより構成された積層型熱交換器に関する。
特許文献1には、航空機用エンジン内に配設されかつ、フューエルクールド式のオイルクーラ等として用いられる熱交換器が記載されている。この熱交換器は、第1流路と第2流路とを積層して構成した積層型熱交換器である。積層型熱交換器は、小型化及び軽量化が可能であり、航空機用エンジン内に配設される熱交換器として適している。
また、こうした積層型熱交換器における性能確保等の観点から、特許文献1にも記載されているように、各積層段における流路内に、往路と復路とを仕切る仕切部材を配置することによって、Uターン流路に構成することも知られている。
特開2011−153752号公報
ところで、航空機用エンジンに搭載される熱交換器には、軽量化が要求されるところ、前述したように、Uターン流路を含む熱交換器においては、各積層段内に仕切部材を配置しなければならない。これは、熱交換器の軽量化には不利になる。
ここに開示する技術は、かかる点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、流体が流れる流路を、少なくとも往路と復路とを含む構成にしつつも、積層型熱交換器の軽量化を図ることにある。
本願発明者らは、積層型熱交換器における一つの積層段内において往路と復路とを区画形成するのではなく、積層型熱交換器における特定の積層段によって構成される流路を往路とし、それとは異なる積層段によって構成される流路を復路とすることによって、各積層段内に仕切部材を配置する必要性をなくし、積層型熱交換器の軽量化を図ることとした。
具体的に、ここに開示する技術は、航空機用エンジン内に配設されかつ、第1流体が流れる第1流路と第2流体が流れる第2流路とを交互に積層することにより構成されると共に、前記第1流路及び前記第2流路の少なくとも一方には、その内部にコルゲートフィンが配設されているコアと、前記コアに取り付けられるよう構成されたヘッダと、を備え、前記第1流路は、前記コアにおける積層段が相違する往路と復路とを少なくとも含み、前記ヘッダは、前記コアの外で、前記第1流路の前記往路の下流端と、前記復路の上流端とを連通させる連通ヘッダである。
この構成によると、コアは、第1流路と第2流路とを、例えば伝熱板を介して、交互に積層することによって構成されている。このコアは、いわゆるプレートフィン型のコアとしてもよい。
このコアにおける第1流路は、往路と復路とを少なくとも含み、これら往路と復路とは、コアにおける積層段が相違する。コアに取り付けられるヘッダは、第1流路の往路の下流端と、復路の上流端とを連通させる連通ヘッダである。従って、第1流体は、第1流路の往路の上流端から流入した後、その往路内を流れて下流端に至り、連通ヘッダ内に流入する。つまり、コアの外に一旦、出る。その後、第1流体は、連通ヘッダを通じて、前記往路とは積層段が異なる復路の上流端から流入し、復路内を流れて下流端に至り、コアの外に流出される。こうして、積層型熱交換器のコアにおける第1流路を、往路と復路とを含んで構成しつつも、従来の熱交換器においては一つの積層段内で往路と復路とを区画するために必要であった仕切部材を省略することが可能になる。このことは、積層型熱交換器の軽量化に有利になる。特にこの熱交換器は、航空機用エンジン内に配設されるため、軽量化は好ましい。
また、複数の積層段からなる第1流路の往路内を流れてきた第1流体が、連通ヘッダにおいて、言い換えるとコアの外で集合し、その後、複数の積層段からなる第1流路の復路へと分配される。連通ヘッダは、第1流路の往路の上流端と復路の下流端との間で、第1流体を混合するミキシングヘッダとして機能する。これは、第1流体の温度を均一化して、積層型熱交換器の性能向上に有利になる。
ここで、第1流路は、往路と復路とを備えた、いわゆる2パスの流路に限定されず、3パス以上の流路に設定してもよい。また、第1流路だけを2パス以上の流路に設定するのではなく、第2流路も、往路と復路とを少なくとも含む2パス以上の流路に設定してもよく、その場合に、第2流路の往路及び復路も、コアにおける積層段が相違するように構成してもよい。
前記コアの前記第1流路内に前記第1流体を流入させる流入ヘッダ、及び、前記コアの前記第1流路内から前記第1流体を流出させる流出ヘッダは、前記コアの同じ面に取り付けられ、前記連通ヘッダは、前記流入ヘッダ及び流出ヘッダが取り付けられている前記コアの面に取り付けられている、としてもよい。
この構成によると、コアに取り付ける流入ヘッダ及び流出ヘッダ、並びに、連通ヘッダはそれぞれ、コアにおける同じ面に取り付けられている。このことは、狭小の航空機エンジン内に配置する積層型熱交換器のレイアウト性を高めると共に、この積層型熱交換器に対する、特に第1流体の供給配管及び排出配管の取り回し性を高める上でも有利になる。
前記第1流路の前記往路は、前記第2流路内を流れる前記第2流体に対して並行流となるように構成され、前記第1流路の前記復路は、前記第2流路内を流れる前記第2流体に対して対向流となるように構成されている、としてもよい。
第1流路の往路は、第2流路内を流れる第2流体に対して並行流となるように構成されているため、コアに対する第1流体の流入位置と、第2流体の流入位置とは、互いに近接する。この構成は、第1及び第2流体の内、相対的に低温の流体の最低温度を高くする上で有利になる。この熱交換器は、航空機用エンジン内に配設されかつ、燃料と潤滑油との間で熱交換を行う熱交換器としたときに、低温時に燃料に含まれる水分が凍結することを防止して、熱交換器の流路が閉塞してしまうことを防止可能にする。
但し、熱交換器における流路方向は、前述した並行流及び対向流に限定されるものではなく、並行流、対向流及び直交流等から、適宜選択することが可能である。
前記第1流路内には、前記コルゲートフィンが配設されており、前記往路内に配置されているコルゲートフィンと、前記復路内に配置されているコルゲートフィンとは、その形態が互いに異なる、としてもよい。
すなわち、第1流路における往路内に配置するコルゲートフィンと、復路内に配置するコルゲートフィンとは、往路において要求される性能、及び、復路において要求される性能に応じて、その形態を異ならせてもよい。ここで言うコルゲートフィンの「形態」は、コルゲートフィンの種類(プレーン型、パーホレート型、ルーバー型、ヘリンボーン型、及び、セレート型等)、コルゲートフィンの板厚、コルゲートフィンのフィンの高さ、及びコルゲートフィンのピッチの大きさを含む。これらの形態を、単独で又は組み合わせて、適宜変更することによって、往路内に配置するコルゲートフィン及び復路内に配置するコルゲートフィンを、それぞれ最適化することが可能になる。このことは、積層型熱交換器の性能向上に有利になり、積層型熱交換器の小型化、ひいては軽量化に有利になり得る。
以上説明したように、前記の積層型熱交換器によると、コアにおける第1流路を、積層段が相違する往路と復路とを少なくとも含むように構成することによって、従来、一つの積層段内で往路と復路とを区画するために必要であった仕切部材を省略することが可能になり、積層型熱交換器の軽量化に有利になる。また、往路の下流端と復路の上流端とをコアの外で連通させる連通ヘッダは、ミキシングヘッダとして機能するため、熱交換器の性能を向上させ、航空機用エンジン内に配設される積層型熱交換器の小型軽量化に有利になる。
積層型熱交換器の構成を示す斜視説明図である。 (a)第1流路の往路の横断面図、(b)第1流路の復路の横断面図、(c)第2流路の横断面図である。
以下、積層型熱交換器の実施形態について、図面を参照しながら説明する。ここで説明する積層型熱交換器は例示である。図1は、積層型熱交換器(以下、単に熱交換器ともいう)100の全体構成を示す斜視図である。この熱交換器100は、図示は省略するが、エンジン、又は、エンジンによって駆動される発電機の潤滑油と燃料との間で熱交換を行うために、航空機用エンジン内に搭載される。但し、ここに開示する積層型熱交換器の用途等は、これに限定されない。
熱交換器100は、コア1と、コア1に取り付けられる流入ヘッダ21、41及び流出ヘッダ22、42と、同じくコア1に取り付けられる連通ヘッダ3とを備えている。尚、図1においては、理解容易のために、流入ヘッダ21及び流出ヘッダ22と、連通ヘッダ3とをそれぞれ、コア1から取り外した状態を示しているが、流入ヘッダ21及び流出ヘッダ22と、連通ヘッダ3とはそれぞれ、図2(a)(b)に示すように、コア1に対して液密に取り付けられる。流入ヘッダ41及び流出ヘッダ42も同様である(図2(c)参照)。尚、図1においては、コア1の構成を図示するために、流入ヘッダ41を破線で示している。
尚、以下においては、説明の便宜上、六面を有する直方体のコアにおいて、図1における左手前を向いた面を正面、右奥を向いた面を背面、図1における右手前を向いた面を右側面、左奥を向いた面を左側面、図1における上を向いた面を平面、図1における下を向いた面を底面と呼ぶ。また、図1における紙面右手前から左奥の方向を左右方向、紙面左手前から右奥の方向を前後方向と呼ぶ。
コア1は、図例では、プレートフィン型のコアである。具体的にコア1は、それぞれ潤滑油が流れる複数の第1流路11と、それぞれ燃料が流れる複数の第2流路12とを、伝熱板(つまり、チューブプレート)19を介して交互に積層して構成されている。尚、コア1は、第1流路と第2流路とが交互に積層する構成であればよい。コア1の平面及び底面にはそれぞれ、サイドプレート18、18が配設されている。図例のコア1においては、これらのサイドプレート18、18は、第1流路11を区画している。
尚、図1の例においてコア1は、左右方向の長さが、前後方向の長さよりも長い形状を有しているが、コア1の形状については特に制限はない。また、図例のコア1は、6段分の第1流路11と、5段分の第2流路12とを有しているが、コア1における第1流路11及び第2流路12の段数についても特に制限はない。尚、以下の説明においては、便宜上、6段の第1流路11を、下から上の順に、1段目の第1流路11、2段目の第1流路11、…と呼ぶ場合がある。
このコア1の第1流路11は、往路11aと復路11bとを含む2パスの流路に構成されている。一方、第2流路12は、1パスの流路である。また、このコア1において特徴的な点は、第1流路11の往路11aと復路11bとが、コア1において互いに異なる積層段によって構成されていることである。具体的に、図例では、1段目〜3段目までの3段分の第1流路11が、往路11aとして機能すると共に、4段目〜6段目までの3段分の第1流路11が、復路11bとして機能する。
図2(a)は、第1流路11の往路11aの横断面を示している。一方、図2(b)は、第1流路11の復路11bの横断面を示している。往路11a及び復路11bは同じ構成を有している一方で、図2において矢印で示すように、潤滑油の流れる方向が、往路11a及び復路11bで相違する。
通常のプレートフィン型のコアと同様に、第1流路11は、前記伝熱板19又はサイドプレート18と、サイドバー111とによって区画されている。また、サイドバー111によって、コア1の正面における右端部に第1流路11内に連通する右開口112が、正面における左端部に第1流路11内に連通する左開口113がそれぞれ形成される。
第1流路11内には、伝熱面積を拡大させるコルゲートフィン110が配設されている。第1流路11内のコルゲートフィン110は、適宜の種類のコルゲートフィンを採用することが可能である。また、第1流路11内のコルゲートフィン110は、3種類の形状を含んでいる。一つ目のコルゲートフィンは、概略三角形状でかつ、各フィンが前後方向に延びるコルゲートフィン110aであって、右開口112に連続するように第1流路11内の右端部に配置されており、二つ目のコルゲートフィンは、概略三角形状でかつ、各フィンが前後方向に延びるコルゲートフィン110bであって、左開口113に連続するように第1流路11内の左端部に配置されている。そして、三つ目のコルゲートフィンは、概略台形状であって、各フィンが左右方向に延びるコルゲートフィン110cであって、第1流路11内の中央部に、コルゲートフィン110a及び110bに連続するように配置されている。第1流路11は、このように構成されていることにより、詳しくは後述するが、図2(a)に示す往路11aでは、実線の矢印で示すように、コア1の正面における右開口112からコア1内に流入した潤滑油が、第1流路11内で流れ方向を、前後方向から左右方向へと90°変更して、右から左に向かって流れた後、再び流れ方向を、左右方向から前後方向へと90°変更して、コア1の正面における左開口113からコア1外に流出する。これに対し、図2(b)に示す復路11bでは、実線の矢印で示すように、コア1の正面における左開口113からコア1内に流入した潤滑油が、第1流路11内で、前後方向から左右方向へと、その流れ方向を、90°変更して左から右に向かって流れた後、再び流れ方向を、左右方向から前後方向へと90°変更して、コア1の正面における右開口112からコア1外に流出する。
図2(c)は、第2流路12の横断面を示している。第2流路12は、伝熱板19と、サイドバー121とによって区画されており、このサイドバー121によって、コア1の右側面に第2流路12内に連通する流入口122が形成されると共に、コア1の左側面に第2流路12内に連通する流出口123が形成される。流入口122には、流入ヘッダ41が取り付けられ、流出口123には、流出ヘッダ42が取り付けられている。尚、符号411は、流入ヘッダ41内に連通するノズルであり、符号421は、流出ヘッダ42内に連通するノズルである。また、第2流路12内にもコルゲートフィン120が配設されている。第2流路12内のコルゲートフィン120は、適宜の種類のコルゲートフィンを採用することが可能である。また、第2流路12内のコルゲートフィン120は、各フィンが左右方向に延びるように配設されており、これにより、第2流路12では、図2(c)に白抜きの矢印で示すように、ノズル411及び流入ヘッダ41を通じてコア1の右側面の流入口122から流入した燃料が、第2流路12内を右から左に向かって流れた後、コア1の左側面の流出口123、流出ヘッダ42及びノズル421を通じて流出する。
第1流路11の流入ヘッダ21及び流出ヘッダ22は、図例では一体化されている。すなわち、流入ヘッダ21及び流出ヘッダ22を構成するヘッダ部材2は、上下両端が閉塞すると共に、概略半円筒形状を有しており、ヘッダ部材2は、コア1の正面における右端部に対し、右開口112を塞ぐように取り付けられる。
ヘッダ部材2は、その内部を上下2つの空間211、221に区画する区画壁20を有しており、下側の空間211は、コア1における1段目〜3段目の第1流路11の右開口112、言い換えると第1流路11の往路11aの右開口112に連通する。一方、上側の空間221は、コア1における4段目〜6段目の第1流路11の右開口112、言い換えると第1流路11の復路11bの右開口112に連通する。従って、下側の空間211が流入ヘッダ21を、上側の空間221が流出ヘッダ22をそれぞれ構成する。ヘッダ部材2の側壁には、ヘッダ部材2の内外を連通する2つのノズル212、222が、上下方向に間隔を開けて取り付けられている。下側のノズル212は、ヘッダ部材2の下側の空間211に連通し、上側のノズル222は、ヘッダ部材2の上側の空間221に連通する。下側のノズル212は、第1流路11の往路11aに潤滑油を流入させるための流入ノズルであり、上側のノズル222は、第1流路11の復路11bから潤滑油を流出させるための流出ノズルである。尚、図例では、流入ヘッダと流出ヘッダとを一体化しているが、これらの流入ヘッダ及び流出ヘッダを別体に構成してもよい。
連通ヘッダ3は、一体化された流入ヘッダ21及び流出ヘッダ22と同様に、上下の両端がそれぞれ閉塞した半円筒状のヘッダ部材によって構成されている。このヘッダ部材の内部の空間31には、区画壁は設けられておらず、また、ノズルも取り付けられていない。連通ヘッダ3は、コア1の正面における左端部に、左開口113を閉塞するように取り付けられる。連通ヘッダ3は、第1流路11の往路11aの下流端と、復路11bの上流端とを、コア1の外で互いに連通する。
前述した構成の熱交換器100は、プレートフィン型の熱交換器の製造に係る公知の方法により、製造することが可能である。具体的に、その製造手順の一例としては、先ず、サイドプレート18、コルゲートフィン110、120、サイドバー111、121、伝熱板19を、所定の順番でかつ、所定の位置に積層する。そして、それらの部材を、例えばろう付けにより互いに接合する。こうしてコア1が完成する。
このコア1に対して、別途用意した流入及び流出ヘッダ21、22(つまり、ヘッダ部材2)及び41、42、並びに、連通ヘッダ3を、溶接により取り付ける。こうして熱交換器100が完成する。このような熱交換器100は、軽量化等を考慮して、例えばアルミニウム、又は、アルミニウム合金製としてもよい。
この熱交換器100において、燃料は、図1及び図2(c)に白抜きの矢印で示すように、コア1の右側面の流入ヘッダ41及び流入口122を通じてコア1内に流入し、第2流路12内を右から左の方向に流れた後、コア1の左側面の流出口123及び流出ヘッダ42を通じて、コア1の外に流出する。
これに対し、潤滑油は、図1及び図2(a)に実線の矢印で示すように、流入ヘッダ21から、コア1の正面における右開口112を通じてコア1内に流入し、第1流路11の往路11a内を右から左の方向に流れた後、コア1の正面における左開口113を通じて、連通ヘッダ3の空間31内に流出する。
連通ヘッダ3内の潤滑油はその後、図1及び図2(b)に実線の矢印で示すように、連通ヘッダ3の空間31内を上方に流れて、コア1の正面における左開口113を通じてコア1内に、再び流入する。そうして、第1流路11の復路11b内を、今度は、左から右の方向に流れ、コア1の正面における右開口112を通じて、流出ヘッダ22内に流出する。
この熱交換器100においては、第1流路11における往路11aは、第2流路12の燃料の流れに対し並行流となるように構成される一方で、第1流路11における復路11bは、第2流路12の流れに対して対向流となるように構成される。
このように、前記構成の熱交換器100は、潤滑油が流れる第1流路11を、往路11aと復路11bとを含むように構成している一方で、往路11aを構成する積層段と、復路11bを構成する積層段とを異ならせることにより、従来の熱交換器のように、一つの積層段内において往路と復路とを仕切るための仕切部材を省略している。このことは、熱交換器100の軽量化に有利になり、特に軽量化の要求の強い、航空機用エンジン内に配設される熱交換器100として、有利である。また、そうした仕切部材を省略することは、部品点数の低減、及び、コア1の製造工数の削減という利点もある。
尚、往路11aと復路11bとの積層段を異ならせるコア1では、コア1における積層方向の一側(つまり、第1流路11の往路11aを含む下側)と、他側(つまり、第1流路11の復路11bを含む上側)とで、温度状態が異なるため、第2流路12を流れる燃料について、積層段方向に対する偏流が生じる可能性もあるが、燃料の流量が大きく、コア1の流入口と流出口との温度が小さい、又は、温度差が実質的にない条件下では、第2流路12を流れる燃料についての偏流は生じない。
また、連通ヘッダ3においては、1段目〜3段目の各往路11a内を流れてきた潤滑油が集合し、その後、潤滑油は、4段目〜6段目の各復路11bへと分配される。従って、連通ヘッダ3は、第1流路11の往路11aの上流端と復路11bの下流端との間で、潤滑油を混合するミキシングヘッダとして機能する。これは、潤滑油の温度を均一化して、熱交換器100の性能向上に有利になる。
さらに、第1流路11に関係する流入ヘッダ21及び流出ヘッダ22、並びに、連通ヘッダ3を全て、コア1の正面に取り付けており、狭小な航空機用エンジン内に配設する熱交換器100として、レイアウト性を高めることが可能である。また、熱交換器100に対する潤滑油の供給配管及び排出配管の取り回しも容易になる。
但し、流入ヘッダ21及び流出ヘッダ22、並びに、連通ヘッダ3は、コア1における同じ面に取り付ける以外にも、それぞれが個別に、適宜の面に取り付けることも可能である。また、前述の通り、流入ヘッダ21及び流出ヘッダ22は一体化する構成に限らず、これらのヘッダを別体としてもよく、その場合に、流入ヘッダ21の、コア1に対する取付面と、流出ヘッダ22の、コア1に対する取付面とを異ならせてもよい。
また、第1流路11及び第2流路12内に配置するコルゲートフィンは、熱交換器100の要求性能や、そこを流れる流体の特性等に応じて、適宜、設定することが可能である。従って、第1流路11に配置するコルゲートフィン110と、第2流路12に配置するコルゲートフィン120とは、同じ形態であってもよいし、異なる形態であってもよい。尚、ここでいうコルゲートフィンの「形態」は、コルゲートフィンの種類(プレーン型、パーホレート型、ルーバー型、ヘリンボーン型、セレート型等)、コルゲートフィンの板厚、コルゲートフィンのフィン高さ、コルゲートフィンのピッチを含む。
さらに、第1流路11の往路11a内に配置するコルゲートフィン110と、復路11b内に配置するコルゲートフィン110とは、同じ形態であってもよいし、異なる形態としてもよい。例えば熱交換器100全体の要求性能を考慮して、第1流路11の往路11a内には、潤滑油と燃料との間の熱交換が相対的にし難くなるようなコルゲートフィンを配置する一方で、第1流路11の復路11b内には、潤滑油と燃料との間の熱交換が相対的にしやすくなるようなコルゲートフィンを配置するようにしてもよい。また、整流効果を考慮して、往路11a内に配置するコルゲートフィンと、復路11b内に配置するコルゲートフィンとをそれぞれ選択してもよい。
尚、コア1における第1流路11と第2流路12との間の流れ方向の関係は、並行流、対向流、及び、直交流等の中から、適宜、採用することが可能である。また、前述した熱交換器100のように、コア1に対する潤滑油の流入位置(つまり、コア1における右端部側)と、コア1に対する燃料の流入位置(つまり、コアにおける右側面)とを互いに一致させることは、低温時に燃料に含まれる水分が凍ることを防止し、熱交換器100の流路が閉塞してしまうことを回避する。このことは、潤滑油と燃料と間の熱交換を行う、航空機用エンジンに搭載の熱交換器100にとって要求性能を満足させることになり、有用である。
尚、前記構成の熱交換器100では、第1流路11を、往路11a及び復路11bからなる2パスの流路にしているが、これを、3パス以上の流路にしてもよい。また、第2流路12を2パス以上の流路にしてもよい。第2流路12を2パス以上の流路に構成する場合には、前述した第1流路11と同様に、往路を構成する積層段と復路を構成する積層段とを異ならせてもよいし、一つの積層段内で往路と復路とを仕切るようにしてもよい。
また、第1流路11の往路11aを構成する積層段の数と、復路11bを構成する積層段の数とは、同じにすることに限らない。
1 コア
11 第1流路
11a 往路
11b 復路
12 第2流路
100 熱交換器
110 コルゲートフィン
120 コルゲートフィン
21 流入ヘッダ
22 流出ヘッダ
3 連通ヘッダ

Claims (4)

  1. 航空機用エンジン内に配設されかつ、第1流体が流れる第1流路と第2流体が流れる第2流路とを交互に積層することにより構成されると共に、前記第1流路及び前記第2流路の少なくとも一方には、その内部にコルゲートフィンが配設されているコアと、
    前記コアに取り付けられるよう構成されたヘッダと、を備え、
    前記第1流路は、前記コアにおける積層段が相違する往路と復路とを少なくとも含み、
    前記ヘッダは、前記コアの外で、前記第1流路の前記往路の下流端と、前記復路の上流端とを連通させる連通ヘッダである積層型熱交換器。
  2. 請求項1に記載の積層型熱交換器において、
    前記コアの前記第1流路内に前記第1流体を流入させる流入ヘッダ、及び、前記コアの前記第1流路内から前記第1流体を流出させる流出ヘッダは、前記コアの同じ面に取り付けられ、
    前記連通ヘッダは、前記流入ヘッダ及び流出ヘッダが取り付けられている前記コアの面に取り付けられている積層型熱交換器。
  3. 請求項1又は2に記載の積層型熱交換器において、
    前記第1流路の前記往路は、前記第2流路内を流れる前記第2流体に対して並行流となるように構成され、
    前記第1流路の前記復路は、前記第2流路内を流れる前記第2流体に対して対向流となるように構成されている積層型熱交換器。
  4. 請求項1〜3のいずれか1項に記載の積層型熱交換器において、
    前記第1流路内には、前記コルゲートフィンが配設されており、
    前記往路内に配置されているコルゲートフィンと、前記復路内に配置されているコルゲートフィンとは、その形態が互いに異なる積層型熱交換器。
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