JPWO2019021817A1 - キャパシタ - Google Patents

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Abstract

キャパシタ(100)は、互いに対向する第1主面(110A)及び第2主面(110B)を有し、第1主面(110A)側にトレンチ部(111)が形成された基材(110)と、基材(110の第1主面(110A)側でトレンチ部(111)の内側を含む領域に設けられた誘電体膜(130)と、トレンチ部(111)の内側を含む領域であって誘電体膜(130)の上に設けられた第1導電体層(141)、及び、第1導電体層(141)の上に設けられた第2導電体層(142)を有する導電体膜(140)と、第1導電体層(141)の端部の少なくとも一部に接触して設けられた応力緩和部(160)と、を備え、基材(110)の第1主面(110A)のうちトレンチ部(111)の外側において、応力緩和部(160)の厚さ(T6)は、導電体膜(140)の厚さ(T4)よりも小さい。

Description

本発明は、キャパシタに関する。
キャパシタは、搭載される電子機器の高機能化に伴い、容量密度の向上、耐電圧の改善、等の性能向上が求められている。キャパシタ容量密度を向上させるために、トレンチ部からなるキャパシタ構造が形成されたキャパシタが開示されている。高動作電圧において安定的に動作させるために、キャパシタの誘電体膜を厚膜化する構成が開示されている。しかし、誘電体膜が厚膜化すると、膜厚に応じて増大する誘電体膜の内部応力によって誘電体膜が損傷し、キャパシタの信頼性が損なわれる恐れがある。特にトレンチ部を有するキャパシタの場合、トレンチ部を設けたことによる基板の剛性の低下や、トレンチ部の角への応力集中などにより、誘電体膜の損傷が発生しやすくなる。
内部応力による誘電体膜の損傷を抑制するため、特許文献1には、第1の主表面領域及び第2の主表面領域の両面にキャパシタ構造を有する構成や、第1の主表面領域にキャパシタ構造を有し第2の主表面領域に補償構造を有する構成によって、基板の変形を減少させるキャパシタが開示されている。
特許第5981519号公報
ところで、上部電極の内部応力は上部電極の端部に集中する。この端部に集中する内部応力が誘電体膜に伝達されると、誘電体膜が損傷する恐れがある。しかし、特許文献1に記載のキャパシタにおいては、基板の変形は抑制されるが第1の主表面にかかる内部応力自体は低減されず、特に上部電極の端部に集中する内部応力は緩和されていないため、誘電体膜の損傷を充分に抑制することができない恐れがある。
本発明はこのような事情に鑑みてなされたものであり、信頼性の向上を図ることが可能なキャパシタを提供することを目的とする。
本発明の一態様に係るキャパシタは、互いに対向する第1主面及び第2主面を有し、第1主面側にトレンチ部が形成された基材と、基材の第1主面側でトレンチ部の内側を含む領域に設けられた誘電体膜と、トレンチ部の内側を含む領域であって誘電体膜の上に設けられた第1導電体層、及び、第1導電体層の上に設けられた第2導電体層を有する導電体膜と、第1導電体層の端部の少なくとも一部に接触する応力緩和部をさらに備え、基材の第1主面のうちトレンチ部の外側において、応力緩和層の厚さは、導電体膜の厚さよりも小さい。
本発明の他の一態様に係るキャパシタは、互いに対向する第1主面及び第2主面を有し、第1主面側にトレンチ部が形成された基材と、基材の第1主面側でトレンチ部の内側を含む領域に設けられた誘電体膜と、トレンチ部の内側を含む領域であって誘電体膜の上に設けられた第1導電体層、及び、第1導電体層の上に設けられた第2導電体層を有する導電体膜と、第1導電体層の端部の少なくとも一部に接触して設けられた応力緩和部と、を備え、応力緩和部の残留応力の向きは、第2導電体層の残留応力の向きと反対である。
本発明によれば、信頼性の向上を図ることが可能なキャパシタを提供することが可能となる。
図1は、第1実施形態に係るキャパシタの構成を概略的に示す断面図である。 図2は、図1に示したキャパシタの応力緩和層を中心とした拡大断面図である。 図3は、第1実施形態に係るキャパシタの製造方法を示すフローチャートである。 図4は、第1導電体層の上にSiO膜を設ける工程を示す断面図である。 図5は、SiO膜をパターニングして応力緩和層を設ける工程を示す断面図である。 図6は、第1導電体層の上にAl膜を設ける工程を示す断面図である。 図7は、Al膜をパターニングして第1導電体層を設ける工程を示す断面図である。 図8は、第2導電体膜の端部及び応力緩和層を覆うように保護膜を設ける工程を示す断面図である。 図9は、第2実施形態に係るキャパシタの構成を概略的に示す断面図である。 図10は、第3実施形態に係るキャパシタの構成を概略的に示す断面図である。 図11は、第4実施形態に係るキャパシタの構成を概略的に示す断面図である。 図12は、第5実施形態に係るキャパシタの構成を概略的に示す断面図である。 図13は、第6実施形態に係るキャパシタの構成を概略的に示す断面図である。 図14は、第7実施形態に係るキャパシタの構成を概略的に示す断面図である。 図15は、第7実施形態に係るキャパシタの変形例の構成を概略的に示す断面図である。 図16は、第8実施形態に係るキャパシタの構成を概略的に示す断面図である。
以下、図面を参照しながら本発明の実施形態について説明する。但し、第2実施形態以降において、第1実施形態と同一又は類似の構成要素は、第1実施形態と同一又は類似の符号で表し、詳細な説明を適宜省略する。また、第2実施形態以降の実施形態において得られる効果について、第1実施形態と同様のものについては説明を適宜省略する。各実施形態の図面は例示であり、各部の寸法や形状は模式的なものであり、本願発明の技術的範囲を当該実施形態に限定して解するべきではない。
<第1実施形態>
まず、図1及び図2を参照しつつ、本発明の第1実施形態に係るキャパシタ100の構成について説明する。図1は、第1実施形態に係るキャパシタの構成を概略的に示す断面図である。図2は、図1に示したキャパシタの応力緩和層を中心とした拡大断面図である。
なお、図中に示した第1方向X、第2方向Y、及び第3方向Zは、それぞれ、互いに直交する方向であるが、互いに交差する方向であればこれに限定されるものではなく、互いに90°以外の角度で交差する方向であってもよい。また、第1方向X、第2方向Y、及び第3方向Zは、それぞれ交差する異なる方向を意味するものであり、各方向は、図1に示す矢印の正方向に限定されず、矢印とは反対の負方向も含む。
キャパシタ100は、第1領域101及び第2領域102を有する。第1領域101は、基材110の第1主面110Aの法線方向から平面視したとき、第2導電体層142と重なる領域である。また、第2領域102は、基材110の第1主面110Aの法線方向から平面視したとき、第2導電体層142よりも外側に延在している第1導電体層141の端部と重なる領域である。
キャパシタ100は、基材110、第1導電体膜120、誘電体膜130、第2導電体膜140、保護膜150、及び応力緩和層160を備えている。なお、応力緩和層160は、応力緩和部の一態様である。第1導電体膜120は、キャパシタ100の下部電極に相当し、第2導電体膜140はキャパシタ100の上部電極に相当する。
基材110は、例えば、導電性を有する低抵抗なシリコン基板からなる単層構造である。基材110は、第3方向Zの正方向側に第1主面110Aを有し、第3方向Zの負方向側に第2主面110Bを有する。第1主面110Aは、例えば結晶方位が<100>と表される結晶面である。第1主面110A及び第2主面110Bは、第1方向X及び第2方向Yによって特定される面と平行な面(以下、「XY面」と呼ぶ。)である。基材110は、水晶等の絶縁性基板であってもよい。また、基材110は多層構造でもよく、例えば導電性基板と絶縁体膜からなる積層体であってもよい。
基材110の第1主面110A側に複数のトレンチ部111が形成されている。トレンチ部111は、第1主面110A側に開口部を有する有底の凹部である。トレンチ部111は、第1領域101に形成されている。一例として、トレンチ部111は、深さが10μm以上50μm以下であり、底の直径が5μm程度である円柱状である。容量を形成する領域にトレンチ部を設けることにより、キャパシタ100の寸法を増やすことなく、電極の対向面積を増やしてキャパシタ100の容量値を向上させることができる。なお、トレンチ部111の形状や大きさは上記に限定されるものではない。トレンチ部111の形状は、例えば、楕円柱状、多角柱状、溝状、又はこれらの組合せであってもよい。また、図示した例では、第1方向Xに沿って5つのトレンチ部111が形成されているが、トレンチ部111の数は特に限定されるものではなく、第1領域101に少なくとも1つ形成されればよい。また、トレンチ部は、基材110の第1主面110A側及び第2主面110B側の両方に設けられてもよい。トレンチ部111の形成方法は特に限定されるものではないが、フォトリソグラフィを利用したドライエッチングによれば、高いアスペクト比で形成することができ、トレンチ部111の密度を高めることができる。
第1導電体膜120は、基材110の第2主面110Bを覆っている。第1導電体膜12は、例えば、Mo(モリブデン)、Al(アルミニウム)、Au(金)、Ag(銀)、Cu(銅)、W(タングステン)、Pt(プラチナ)、Ti(チタン)、Ni(ニッケル)、Cr(クロム)、等の金属材料によって設けられている。第1導電体膜120は、導電性材料であれば金属材料に限定されるものではなく、導電性樹脂等で設けられてもよい。基材110が低抵抗シリコン基板であるとき、第1導電体膜120及び基材110が、キャパシタ100の下部電極として機能する。なお、基材110が絶縁性基板である場合は、基材110がキャパシタ100の誘電体層の一部として機能し、第1導電体膜120が下部電極として機能する。
誘電体膜130は、第1主面110A側で複数のトレンチ部111の内側を含む領域に設けられている。誘電体膜130は、第1誘電体層131及び第2誘電体層132を有している。第1誘電体層131は、基材110の第1主面110A及びトレンチ部111の底面及び内側面を覆っている。第1誘電体層131は、例えば、絶縁性を有するシリコン酸化物(例えば、SiO)によって設けられている。第1誘電体層131の膜厚は、例えば0.3μm程度である。基材110がシリコン基板である場合、第1誘電体層131は、基材110を熱酸化させることでシリコン基板の表面酸化膜として設けることができる。第1誘電体層131は、誘電体膜130の下地となる基材110との密着性を向上させることができる。また、第1誘電体層131は、第2誘電体層132や第2導電体層142の内部応力を緩和することができる。具体例を挙げると、第1誘電体層131が圧縮応力を有するシリコン酸化物で設けられることにより、シリコン窒化物で設けられた第2誘電体層132やアルミニウムで設けられた第2導電体膜140が有する引張応力を緩和することができる。つまり、第1誘電体層131は、誘電体膜130や第2導電体膜140の内部応力に起因した誘電体膜130の損傷を抑制し、キャパシタ100の信頼性を向上させることができる。
第2誘電体層132は、第1誘電体層131の上に設けられている。第2誘電体層132は、基材110の第1主面110Aの上方のみならず、トレンチ部111によって基材110の第1主面110A側に形成される空間の内部にも設けられている。第2誘電体層132は、シリコン酸窒化物(SiON)やシリコン窒化物(Si)等のシリコン窒化物系の誘電体材料によって設けられている。第2誘電体層132の膜厚は、例えば1μm程度である。第2誘電体層132は、例えば、CVD(Chemical Vapor Deposition)やPVD(Physical Vapor Deposition)等の蒸着法によって設けられる。第2誘電体層132は、第1誘電体層131よりも誘電率が高い誘電体によって設けられることで、キャパシタ100の容量密度を向上させることができる。
第1誘電体層131及び第2誘電体層132には内部応力が生じる。第1誘電体層131の内部応力は、例えば基材110と第1誘電体層131との線膨張係数の違いにより生じた熱応力が残留した残留応力である。第2誘電体層132の内部応力についても同様であり、例えば、シリコン窒化物からなる第2誘電体層132は引張応力を有する。以下、残留応力を内部応力という。線膨張係数の差が大きいほど、熱応力に起因する内部応力は大きくなる。第1誘電体層131及び第2誘電体層132の内部応力は、キャパシタ100の歪みや、第1誘電体層131又は第2誘電体層132の損傷による絶縁性の低下を招く恐れがある。
誘電体膜130は、さらに別の誘電体層を備える3層以上の多層構造であってもよい。このように誘電体膜130を多層構造とすることによって、容量値、耐電圧、内部応力、等の調整をより自由に行うことができる。例えば、誘電体膜130は、第1誘電体層131の上に設けられるシリコン窒化物層(第2誘電体層132)と、シリコン窒化物層の上に設けられるシリコン酸化物層(第3誘電体層)とを備えていてもよい。なお、第1誘電体層131はシリコン酸化物系の誘電体材料に限定されるものではなく、他の酸化物やシリコン窒化物等からなる誘電体材料によって設けられてもよい。また、第2誘電体層132も、シリコン窒化物系の誘電体材料に限定されるものではなく、例えば、AlO3、HfO、Ta、ZrO等の酸化物からなる誘電体材料によって設けられてもよい。
誘電体膜130は、トレンチ部111の底面及び内側面に沿って形成される。言い換えれば、誘電体膜130の膜厚は、トレンチ部111の深さや幅よりも小さい。これによって、トレンチ部111の内部空間が、誘電体膜130によって埋められる事態を回避し、電極の対向面積の増加によるキャパシタ100の容量密度の向上を図ることができる。図1に示す例では、誘電体膜130は、多層構造で形成されているが、変形例として、誘電体膜130は単層構造であってもよい。この場合、誘電体膜130は例えば1μm以上の十分な膜厚を有していてもよい。
第2導電体膜140は、トレンチ部111の内側を含む領域であって、誘電体膜130の上に設けられている。第2導電体膜140は、キャパシタ100の上部電極として機能し、下部電極(基材110及び第1導電体膜120)との間に容量を形成する。つまり、基材110と第2導電体膜140とが誘電体膜130を挟んで対向する面積が、キャパシタ100における電極の対向面積に相当する。
第2導電体膜140は、第1導電体層141及び第2導電体層142を有する。第1導電体層141は、誘電体膜130の上に設けられ、トレンチ部111によって基材110の第1主面110A側に形成される空間の内部にも設けられている。第1導電体層141は、第1領域101及び第2領域102に設けられている。第1導電体層141は、例えば、リン(P)、ボロン(B)、及びヒ素(As)の少なくともいずれか1つを不純物として含む、p型又はn型の多結晶シリコン(Poly−Si)膜である。第2導電体層142は、第1導電体層141の上に設けられている。
第2導電体層142は、第1導電体層141の上に設けられている。第2導電体層142は第1領域101に設けられており、第1導電体層141の端部が第2領域102において第2導電体層142から露出している。すなわち、第1導電体層141は、基材110の第1主面110Aの法線方向から平面視したとき、第2導電体層142よりも外側に延在する端部を有する。第2導電体層142は、例えば、Alによって設けられており、引張応力を有する。第2導電体層142の材料は、第1導電体膜120を構成する材料の例として挙げた金属材料によって設けられてもよい。また、第2導電体層142は金属材料に限定されるものではなく、導電性樹脂等の導電性材料によって設けられてもよい。第1導電体層141及び第2導電体層142は、例えば、CVDやPVD等の蒸着法によって設けられる。
第1導電体層141及び第2導電体層142にも内部応力が生じる。特にAlで設けられた第2導電体層142は、金属材料であるAlの線膨張係数が誘電体材料やシリコン系半導体材料に比べて大きいことから、第1誘電体層131、第2誘電体層132、及び第1導電体層141に比べて大きな内部応力が生じる恐れがある。また、第2導電体層142の内部応力は、第2導電体層142の端部に集中し、誘電体膜130に伝達されて誘電体膜130を損傷させる恐れがある。
応力緩和層160は、例えば、第2導電体層142の端部に集中した内部応力の誘電体膜130への伝達を緩和する。応力緩和層160は、誘電体膜130のうち第1導電体層141と対向する面(以下、「誘電体膜130の上面130A」ともいう。)の一部に設けられている。なお、誘電体膜130の上面130Aは、基材110の第1主面110Aを平面視したとき、第1導電体層141の内側の領域だけでなく、第1導電体層141の外側の領域も含む。
応力緩和層160は、第1導電体層141の端部の少なくとも一部に接触している。本実施形態においては、応力緩和層160は、第1導電体層141の上面及び端面を覆っている。第1導電体層141の上面は、第1導電体層141のうち第2導電体層142に対向する面である。第1導電体層141の端面は、第1導電体層141のうち誘電体膜130に対向する面と第2導電体層142に対向する面とを繋ぐ面である。なお、第1導電体層141の上面は、基材110の第1主面110Aを平面視したとき、第2導電体層142の内側の領域だけでなく、第2導電体層142の外側の領域も含む。つまり、応力緩和層160は、第1導電体層141の上面及び端面のうち、第2導電体層142から露出した部分の全面に接触している。応力緩和層160は、第2導電体層142にも接触している。但し、応力緩和層160は、第2領域102において、第1導電体層141の端部の少なくとも一部に接触していればよく、必ずしも上面及び端面を覆っていなくてもよい。また、応力緩和層160は、第2導電体層142及び誘電体膜130から離れていてもよい。
応力緩和層160の材料は特に限定されず、誘電体、導電体のいずれで設けられてもよく、これらの積層した多層構造であってもよい。第1導電体層141がPoly−Si膜の場合、応力緩和層160は、例えば、第1導電体層141を熱酸化させて設けたシリコン酸化物からなる膜である。この場合、応力緩和層160には、第1導電体層141に含まれる不純物と同様の不純物が含まれる。また、応力緩和層160は、第1導電体層141の端部に蒸着法によって堆積させたシリコン窒化物からなる膜であってもよい。この場合、応力緩和層160には、水素が不純物として含まれる。シリコン窒化物は、製法や組成によって内部応力を調整することができる。例えば、窒素(N)に対するシリコン(Si)の組成比を1以下とすることで、シリコン窒化物からなる応力緩和層160は圧縮応力を有する。応力緩和層160の形成方法は上記に限定されない。例えば、不純物の注入によって第2誘電体層132の一部を変質させ、誘電体膜130の内部に応力緩和領域を形成してもよい。また、第2導電体層142の一部を酸化等によって変質させ、応力緩和層160としてもよい。
応力緩和層160の内部応力の向きは、第2導電体層142の内部応力の向きと反対である。つまり、第2導電体層142が引張応力を有する場合には応力緩和層160は圧縮応力を有し、第2導電体層142が圧縮応力を有する場合には応力緩和層160は引張応力を有する。
保護膜150は、基材110の第1主面110Aの法線方向から平面視したとき、第2導電体膜140の端部及び応力緩和層160を覆っている。保護膜150は、第2導電体膜140及び応力緩和層160を外部応力から保護する。保護膜150は、例えばポリイミド(PI)膜であるが、他の有機絶縁体膜でもよく、シリコン酸化物やシリコン窒化物等の無機絶縁体膜であってもよい。保護膜150は、沿面放電によるリーク電流の発生を抑制することができる。つまり、キャパシタ100を高耐圧化することができる。また、保護膜150は、誘電体膜130や第2導電体膜140の内部応力を緩和することができる。例えば、シリコン窒化物からなる第2誘電体層132やAlからなる第2導電体層142が有する引張応力を、保護膜150が有する圧縮応力によって緩和することができる。これによって、誘電体膜130の損傷を抑制し、キャパシタ100の信頼性を向上させることができる。なお、保護膜150の誘電率が誘電体膜130よりも大きい場合、第2導電体膜140からの漏れ電界を抑制することができる。反対に保護膜150の誘電率が誘電体膜130よりも小さい場合、第2導電体膜140による寄生容量の形成を抑制するこができる。
図2に示すように、基材110の第1主面110Aのうちトレンチ部111の外側において、応力緩和層160の厚さT6は、第2導電体膜140の厚さT4よりも小さい。また、保護膜150の厚さT5は、第2導電体膜140の厚さT4よりも大きい。ここで、応力緩和層160の厚さT6、第2導電体膜140の厚さT4及び保護膜150の厚さT5は、第3方向Zに沿った厚さを指す(以下、単に「厚さ」とも呼ぶ。)。言い換えれば、厚さT4は、誘電体膜130の上面130Aから第2導電体膜140の上面140Aまでの高さに相当し、厚さT6は、第1導電体層141から応力緩和層160の上面160Aまでの高さに相当し、厚さT5は、誘電体膜130の上面130Aから保護膜150の上面150Aまでの高さに相当する。各々の上面の位置でさらに言い換えると、誘電体膜130の上面130Aを基準として、第2導電体膜140の上面140Aは、応力緩和層160の上面160Aよりも高く、保護膜150の上面150Aは、第2導電体膜140の上面140Aよりも高い。
次に、図3〜図7を参照しつつ、第1実施形態に係るキャパシタ100の製造方法の一例について説明する。図3は、第1実施形態に係るキャパシタの製造方法を示すフローチャートである。図4は、第1導電体層の上にSiO膜を設ける工程を示す断面図である。図5は、SiO膜をパターニングして応力緩和層を設ける工程を示す断面図である。図6は、第1導電体層の上にAl膜を設ける工程を示す断面図である。図7は、Al膜をパターニングして第1導電体層を設ける工程を示す断面図である。図8は、第2導電体膜の端部及び応力緩和層を覆うように保護膜を設ける工程を示す断面図である。
キャパシタ100に製造に際しては、まず、基板910を準備する(S11)。基板910は低抵抗シリコン基板であり、複数の基材110が連結した集合基板に相当する。例えば、インゴットから板状のウェハを切り出した後、化学機械研磨等の研磨処理によって膜厚の調整、及び表面の平坦化を行ったものを低抵抗シリコン基板910として使用する。
次に、基板910の第1主面910A側に複数のトレンチ部111を形成する(S12)。トレンチ部111は、例えば、フォトリソグラフィによってパターニングされたフォトレジスト層を利用して、基材110に相当する領域において低抵抗シリコン基板910の一部を反応性イオンエッチング(RIE)法等のドライエッチングによって除去することで形成する。トレンチ部111の形成方法は特に限定されるものではなく、ウェットエッチングによって低抵抗シリコン基板910の一部の除去する方法であってもよい。なお、ドライエッチングによれば、ウェットエッチングに比べて、低抵抗シリコン基板910の第1主面910Aに対して直交する方向にアスペクト比が高い深堀エッチングが可能であり、複数のトレンチ部111の密度を高めてキャパシタ100の容量値を向上させることができる。
次に、基板910の第1主面910A側に誘電体膜130を設ける(S13)。この工程では、まず800℃〜1100℃の熱処理によって低抵抗シリコン基板910の表面を熱酸化して、第1誘電体層131に相当するSiO膜を成膜する。次に、減圧CVD(LP−CVD)法によって、第2誘電体層132に相当するSi34膜をSiO膜の上に成膜する。Si膜は、低圧環境下で、低抵抗シリコン基板910の温度を650℃〜800℃とし、SiO膜の上でSiHCI(ジクロルシラン)及びNH(アンモニア)からなる反応ガスを熱反応させることで成長させる。
次に、第1導電体層141を設ける(S14)。この工程では、まず減圧CVD法によって、Poly−Si(多結晶シリコン)膜を第2誘電体層132の上に成膜する。Poly−Si膜は、低圧環境下で、低抵抗シリコン基板910の温度を550℃〜650℃とし、SiH(シラン)からなる反応ガスを熱反応させることで成長する。次に、図4に示すように、フォトリソグラフィによってパターニングされたフォトレジスト層を利用して、複数のトレンチ部111と重なる領域に残留するようにPoly−Si膜をエッチングする。このパターニングされたPoly−Si膜が第1導電体層141に相当する。その後、フォトレジスト層をアッシングによって除去し、誘電体膜130及び第1導電体層141を超純水からなるリンス液によって洗浄する。
次に、応力緩和層160を設ける(S15)。この工程では、まず、図4に示すように、第1導電体層141のPoly−Si膜を熱酸化し、第1導電体層141の表面にSiO膜960を設ける。次に、フォトリソグラフィによってパターニングされたフォトレジスト層991を設ける。図5に示すように、フォトレジスト層991は、複数のトレンチ部111と重なる領域を避け、Poly−Si膜の端部と重なるように設けられる。次に、フォトレジスト層991を利用して、SiO膜960の一部をウェットエッチングによって除去する。パターニングされたSiO膜960は、第1導電体層141の端部の上に残留する。エッチングで残留させたSiO膜960が応力緩和層160に相当する。低抵抗シリコン基板910の第1主面910Aの法線方向から平面視したとき、応力緩和層160で囲まれる領域においては、第1導電体層141の表面からSiO膜960が除去され第1導電体層141が露出する。この後、フォトレジスト層991を除去及び洗浄する。なお、応力緩和層160がシリコン窒化物である場合は、熱酸化の代わりに例えば減圧CVD法によってPoly−Si膜の上にシリコン窒化物を堆積させて成膜する。
次に、第2導電体層142を設ける(S16)。この工程では、まず、図6に示すように、誘電体膜130、第1導電体層141、及び応力緩和層160の上にAl膜942を設ける。Al膜942は、例えばスパッタリングによって成膜される。次に、図7に示すように、フォトリソグラフィによってパターニングされたフォトレジスト層992を設ける。フォトレジスト層992は、低抵抗シリコン基板910の第1主面910Aの法線方向から平面視したとき、応力緩和層160によって囲まれる領域と重なるように設けられる。次に、Al膜942の一部をエッチングにより除去する。パターニングされたAl膜942は、低抵抗シリコン基板910の第1主面910Aの法線方向から平面視したとき、第1導電体層141の端部の内側に残留する。エッチングで残留させたAl膜942が、第2導電体層142に相当する。この後、フォトレジスト層992を除去及び洗浄する。なお、Al膜942のパターニングは、エッチングによる除去に限定されるものではない。例えば、SiO膜960の除去後、フォトレジスト層991の上からAl膜942を成膜し、Al膜942の不要な部分をフォトレジスト層991と一緒に除去するリフトオフ加工であってもよい。
次に、保護膜150を設ける(S17)。フォトレジスト層992の除去後、スピンコート法によってPI(ポリイミド)膜を成膜する。次に、フォトリソグラフィによってパターニングされたフォトレジスト層を利用して、PI膜をエッチングする。エッチングによってPI膜は、誘電体膜130、第2導電体層142の端部、及び応力緩和層160と重なる領域を残して除去される。エッチングで残留させたPI膜が、保護膜150に相当する。PI膜の成膜方法は、スピンコート法に限定されるものではなく、インクジェット法、ディスペンス法、スクリーン印刷法、フレキソ印刷法、グラビア印刷法、オフセット印刷法、等のウェットプロセスを用いることができる。保護膜150をPI膜以外の有機絶縁体膜によって設ける場合についても同様である。また、保護膜150をシリコン窒化物等の無機絶縁体膜によって設ける場合、CVDやPVD等の各種ドライプロセスを用いることができる。
保護膜150の形成後、保護膜150を通るダイシングラインBRに沿って低抵抗シリコン基板910を分割し、複数のキャパシタ100に個片化する。なお、ダイシング加工の方法は特に限定されるものではなく、ダイシングソーやレーザーを用いた一般的な手法によって実施される。
次に、他の実施形態について説明する。以下のそれぞれの実施形態では、上記の第1実施形態と共通の事柄については記述を省略し、異なる点についてのみ説明する。第1実施形態と同様の符号が付された構成は、第1実施形態における構成と同様の構成及び機能を有するものとし、詳細な説明を省略する。同様の構成による同様の作用効果については言及しない。
<第2実施形態>
図9を参照しつつ、第2実施形態にかかるキャパシタ200の構成について説明する。図9は、第2実施形態に係るキャパシタの構成を概略的に示す断面図である。
第2実施形態にかかるキャパシタ200は、第1実施形態にかかるキャパシタ100と同様に、基材210、第1導電体膜220、第1誘電体層231及び第2誘電体層232を有する誘電体膜230、第1導電体層241及び第2導電体層242を有する第2導電体膜240、保護膜250、及び応力緩和層260を備えている。基材210は誘電体膜230側に位置する第1主面210Aと第1導電体膜220側に位置する第2主面210Bとを有し、基材210の第1主面210A側にはトレンチ部311が形成されている。キャパシタ200は、基材210の第1主面210Aを平面視したとき、第2導電体層242と重なる第1領域201と、第2導電体層242よりも外側に延在している第1導電体層241の端部と重なる第2領域202とを有している。
第2実施形態にかかるキャパシタ200は、応力緩和層260が第1導電体層241の端部において端面を避けて上面にのみ接触している点で、第1実施形態にかかるキャパシタ100と相違している。応力緩和層260は、誘電体膜230から離れ、第1導電体層241の端部の上面を覆い、第2導電体層242の端面に接触している。このように、応力緩和層260は、第1導電体層241の端部の全面を覆っていなくてもよく、第1導電体層241の端部の少なくとも一部に接触していれば誘電体膜230から離れていてもよい。
<第3実施形態>
図10を参照しつつ、第3実施形態にかかるキャパシタ300の構成について説明する。図10は、第3実施形態に係るキャパシタの構成を概略的に示す断面図である。
第3実施形態にかかるキャパシタ300は、第1実施形態にかかるキャパシタ100と同様に、基材310、第1導電体膜320、第1誘電体層331及び第2誘電体層332を有する誘電体膜330、第1導電体層341及び第2導電体層342を有する第2導電体膜340、保護膜350、及び応力緩和層360を備えている。基材310は誘電体膜330側に位置する第1主面310Aと第1導電体膜320側に位置する第2主面310Bとを有し、基材310の第1主面310A側にはトレンチ部311が形成されている。キャパシタ300は、基材310の第1主面310Aを平面視したとき、第2導電体層342と重なる第1領域301と、第2導電体層342よりも外側に延在している第1導電体層341の端部と重なる第2領域302とを有している。
第3実施形態にかかるキャパシタ300は、応力緩和層360が第1導電体層341の端部において上面を避けて端面にのみ接触している点で、第1実施形態にかかるキャパシタ100と相違している。応力緩和層360は、第2導電体層342と非接触となっている。
<第4実施形態>
図11を参照しつつ、第4実施形態にかかるキャパシタ400の構成について説明する。図11は、第4実施形態に係るキャパシタの構成を概略的に示す断面図である。
第4実施形態にかかるキャパシタ400は、第1実施形態にかかるキャパシタ100と同様に、基材410、第1導電体膜420、第1誘電体層431及び第2誘電体層432を有する誘電体膜430、第1導電体層441及び第2導電体層442を有する第2導電体膜440、保護膜450、及び応力緩和層460を備えている。基材410は誘電体膜430側に位置する第1主面410Aと第1導電体膜420側に位置する第2主面410Bとを有し、基材410の第1主面410A側にはトレンチ部411が形成されている。キャパシタ400は、基材410の第1主面410Aを平面視したとき、第2導電体層442と重なる第1領域401と、第2導電体層442よりも外側に延在している第1導電体層441の端部と重なる第2領域402とを有している。
第4実施形態にかかるキャパシタ400は、応力緩和層460が第2導電体膜440の端部からキャパシタ400の端部に亘って設けられている点で、第1実施形態にかかるキャパシタ100と相違している。このとき、保護膜450は、第2導電体膜440及び応力緩和層460の上に設けられている。
<第5実施形態>
図12を参照しつつ、第5実施形態にかかるキャパシタ500の構成について説明する。図12は、第5実施形態に係るキャパシタの構成を概略的に示す断面図である。
第5実施形態にかかるキャパシタ500は、第1実施形態にかかるキャパシタ100と同様に、基材510、第1導電体膜520、第1誘電体層531及び第2誘電体層532を有する誘電体膜530、第1導電体層541及び第2導電体層542を有する第2導電体膜540、保護膜550、及び応力緩和層560を備えている。基材510は、誘電体膜530側に位置する第1主面510Aと、第1導電体膜520側に位置する第2主面510Bとを有し、基材510の第1主面510A側にはトレンチ部511が形成されている。キャパシタ500は、基材510の第1主面510Aを平面視したとき、第2導電体層542と重なる第1領域501と、第2導電体層542よりも外側に延在している第1導電体層541の端部と重なる第2領域502とを有している。
第5実施形態にかかるキャパシタ500は、第2導電体層542の端部が応力緩和層560の上に設けられている点で、第1実施形態にかかるキャパシタ100と相違している。応力緩和層560は、第1導電体層141と第2導電体層142との間に設けられている。
<第6実施形態>
図13を参照しつつ、第6実施形態にかかるキャパシタ600の構成について説明する。図13は、第6実施形態に係るキャパシタの構成を概略的に示す断面図である。
第6実施形態にかかるキャパシタ600は、第1実施形態にかかるキャパシタ100と同様に、基材610、第1導電体膜620、誘電体膜630、第1導電体層641及び第2導電体層642を有する第2導電体膜640、保護膜650、及び応力緩和層660を備えている。基材610は、誘電体膜630側に位置する第1主面610Aと、第1導電体膜620側に位置する第2主面610Bとを有し、基材610の第1主面610A側にはトレンチ部611が形成されている。誘電体膜630は、第2導電体膜640側に位置する上面630Aを有している。
第6実施形態にかかるキャパシタ600は、基材610の第1主面610Aを平面視したとき第1導電体層641及び第2導電体層642それぞれの外縁の少なくとも一部が互いに一致している点で、第3実施形態にかかるキャパシタ300と相違している。換言すると、応力緩和層660が設けられた領域において、第1導電体層641の端面は第2導電体層642の端面と一致している。
応力緩和層660は、誘電体膜630の上面630Aの一部に設けられている。応力緩和層660は、基材610の第1主面610Aを平面視したとき第1導電体層641の外側の領域に設けられ、第1導電体層641の端面に接触している。応力緩和層660の厚さは、第1導電体層641の厚さと略等しい。このような応力緩和層660は、例えば、基材610の第1主面610Aを平面視したときに第2導電体層642から露出する第1導電体層641の端部を酸化させることによって形成される。
応力緩和層660の厚さ及び形成方法は上記に限定されるものではない。応力緩和層660の厚さは、第1導電体層641の厚さよりも大きくてもよい。換言すれば、応力緩和層660が第2導電体層642の端面に接触してもよい。応力緩和層660の厚さは、第1導電体層641の厚さよりも小さくてもよい。応力緩和層660は、例えば、誘電体膜630に凸部を形成し、その凸部を変質させて形成されてもよい。又は、誘電体膜730の上に絶縁性材料を堆積させて形成されてもよい。
<第7実施形態>
図14及び図15を参照しつつ、第7実施形態にかかるキャパシタ700の構成について説明する。図14は、第7実施形態に係るキャパシタの構成を概略的に示す断面図である。図15は、第7実施形態に係るキャパシタの変形例の構成を概略的に示す断面図である。
第7実施形態にかかるキャパシタ700は、第6実施形態にかかるキャパシタ600と同様に、基材710、第1導電体膜720、誘電体膜730、第1導電体層741及び第2導電体層742を有する第2導電体膜740、保護膜750、及び応力緩和層760を備えている。基材710は、誘電体膜730側に位置する第1主面710Aと、第1導電体膜720側に位置する第2主面710Bとを有し、基材710の第1主面710A側にはトレンチ部711が形成されている。誘電体膜730は、第2導電体膜740側に位置する上面730Aを有している。
第7実施形態にかかるキャパシタ700は、応力緩和層760が第1導電体層741の内側の領域に設けられている点で、第6実施形態にかかるキャパシタ600と相違している。応力緩和層760は、第1導電体層741と誘電体膜730との間に設けられている。基材710の第1主面710Aを平面視したとき、応力緩和層760の外側の端面は第1導電体層741の端面と一致し、応力緩和層760の上面は第1導電体層741に覆われている。
図14に示す構成例において、応力緩和層760は、トレンチ部711の外側に設けられている。応力緩和層760は、例えば、第1導電体層741の一部を酸化させて形成される。第1導電体層741の一部を酸化させる場合、雰囲気中の酸素が第1導電体層741の露出した端面に供給されてもよく、誘電体膜730中の酸素が第1導電体層741の下面に供給されてもよい。
図15に示す変形例においては、応力緩和層760がトレンチ部711の内側を含む領域に設けられている。トレンチ部711の内側において、応力緩和層760は、誘電体膜730の上面730Aに沿って筒状に形成されている。さらに、応力緩和層760は、基材710の第1主面710Aを平面視したとき、第1導電体層741又は第2導電体層742の全体と重なるように設けられてもよい。
<第8実施形態>
図16を参照しつつ、第8実施形態にかかるキャパシタ800の構成について説明する。図16は、第8実施形態に係るキャパシタの構成を概略的に示す断面図である。
第8実施形態にかかるキャパシタ800は、第6実施形態にかかるキャパシタ600と同様に、基材810、第1導電体膜820、誘電体膜830、第1導電体層841及び第2導電体層842を有する第2導電体膜840、保護膜850、及び応力緩和領域860を備えている。応力緩和領域860は応力緩和部の一態様であり、第6実施形態における応力緩和部660に相当する。基材810は、誘電体膜830側に位置する第1主面810Aと、第1導電体膜820側に位置する第2主面810Bとを有し、基材810の第1主面810A側にはトレンチ部811が形成されている。誘電体膜830は、第2導電体膜840側に位置する上面830Aを有している。
第8実施形態にかかるキャパシタ800は、応力緩和領域860が誘電体膜830の内部に形成されている点で、第6実施形態にかかるキャパシタ600と相違している。応力緩和領域860は誘電体膜830の上面を含む一部分に形成されている。基材810の第1主面810Aを平面視したとき、応力緩和領域860は、第2導電体膜840の内側の領域から外側の領域に亘って形成され、第2導電体膜840の端面と重なっている。応力緩和領域860は、例えば、誘電体膜830に不純物を注入することによって形成される。このような不純物の注入は、例えば、第1導電体層841又は第2導電体層842を設けた後に、誘電体膜830の上面830Aへのイオンドープ処理によって実施される。
なお、基材810の第1主面810Aを平面視したとき、応力緩和領域860は、第2導電体膜840の端面と重なっていれば、第2導電体膜840の内側の領域には設けられずに外側の領域に設けられてもよい。換言すると、基材810の第1主面810Aを平面視したとき、応力緩和領域860のトレンチ部811側の端面が、第2導電体膜840の端面と一致してもよい。図15に示した第7実施形態の変形例と同様に、応力緩和領域860は、トレンチ部811の内側を含む領域に形成されてもよい。
以上のように、本発明の一態様によれば、互いに対向する第1主面110A及び第2主面110Bを有し、第1主面110A側にトレンチ部111が形成された基材110と、基材110の第1主面110A側でトレンチ部111の内側を含む領域に設けられた誘電体膜130と、トレンチ部111の内側を含む領域であって誘電体膜130の上に設けられた第1導電体層141、及び、第1導電体層141の上に設けられた第2導電体層142を有する導電体膜140と、第1導電体層141の端部の少なくとも一部に接触して設けられた応力緩和層160をさらに備え、基材110の第1主面110Aのうちトレンチ部111の外側において、応力緩和層160の厚さT6は、導電体膜140の厚さT4よりも小さい、キャパシタ100が提供される。
また、本発明の他の一態様によれば、互いに対向する第1主面110A及び第2主面110Bを有し、第1主面110A側にトレンチ部111が形成された基材110と、基材110の第1主面110A側でトレンチ部111の内側を含む領域に設けられた誘電体膜130と、トレンチ部111の内側を含む領域であって誘電体膜130の上に設けられた第1導電体層141、及び、第1導電体層141の上に設けられた第2導電体層142を有する導電体膜140と、第1導電体層141の端部の少なくとも一部に接触して設けられた応力緩和層160をさらに備え、応力緩和層160の残留応力の向きは、第2導電体層142の残留応力の向きと反対である、キャパシタ100が提供される。
上記態様によれば、第2導電体層の端部に集中した内部応力の誘電体膜への伝達を緩和し、誘電体膜の損傷による絶縁性の低下や、上部電極と下部電極の短絡による動作不良を抑制することができる。つまり、上部電極及び下部電極が平板状であるキャパシタに比べて誘電体膜の損傷が生じやすいトレンチキャパシタであったとしても、キャパシタの信頼性を向上させることができる。
応力緩和層660は、誘電体膜630のうち第1導電体層641に対向する上面630Aに設けられてもよい。これによれば、第2導電体膜から誘電体膜への内部応力の伝達経路に応力緩和層が配置されることによって、誘電体膜の損傷がより効果的に抑制できる。
応力緩和層760は、基材710の第1主面710Aを平面視したとき第1導電体層741の内側の領域に設けられてもよい。
応力緩和層760は、トレンチ部711の内側を含む領域にも設けられてもよい。これによれば、広範囲に亘って第2導電体膜の応力が緩和できるため、誘電体膜の損傷がさらに抑制できる。また、応力緩和層が応力の集中しやすいトレンチ部の角に対向して設けられるため、トレンチ部の角での誘電体膜の損傷が抑制できる。
応力緩和層660は、基材610の第1主面610Aを平面視したとき第1導電体層641の外側の領域に設けられてもよい。
応力緩和領域860は、誘電体膜830の内部に形成されてもよい。
基材610の第1主面610Aを平面視したとき、第1導電体層641の端面は第2導電体層642の端面と一致していてもよい。
基材110の第1主面110Aを平面視したとき、第1導電体層141の端面は第2導電体層142の外側に位置していてもよい。
応力緩和層160は、第1導電体層141の上面及び端面のうち少なくとも一方に接触して設けられていてもよい。
応力緩和層260は、第1導電体層241の端部の上面全体を覆っていてもよい。
応力緩和層360は、第1導電体層341の端部の端面全体を覆っていてもよい。
応力緩和層360は、第2導電体層342と非接触となっていてもよい。応力緩和層が内部応力の集中する第2導電体層の端部から離れていたとしても、応力緩和層が当該内部応力の伝達経路である第1導電体層の端部に接触することにより、当該内部応力の誘電体膜への伝達を緩和することができる。
応力緩和層560は、第1導電体層541と第2導電体層542との間に設けられてもよい。これによれば、第2導電体層の端部に集中した内部応力の誘電体膜への伝達を、さらに効果的に緩和することができる。
第2導電体層142は、引張応力を有し、応力緩和層160は、圧縮応力を有してもよい。これによれば、第2導電体層の引張応力の少なくとも一部を応力緩和層の圧縮応力によって相殺することができる。
第1導電体層141は、リン、ボロン及びヒ素の少なくともいずれか1つを不純物として含むシリコン系半導体からなってもよい。これによれば、基材が低抵抗シリコン基板である場合、第1導電体層に生じる基材に対する熱応力を小さくすることができる。
応力緩和層160は、リン、ボロン及びヒ素の少なくともいずれか1つを不純物として含むシリコン酸化物からなってもよい。これによれば、リン、ボロン及びヒ素の少なくともいずれか1つを不純物として含むシリコン系半導体からなる第1導電体層を熱酸化して表面に形成される酸化膜を応力緩和層として用いることができる。このため、真空蒸着等によって設けられる応力緩和層に比べて製造を簡略化することができる。また、応力緩和層の第1導電体層に対する密着性を向上させることができる。
応力緩和層160は、水素を不純物として含むシリコン窒化物からなってもよい。これによれば、上記したのと同様の効果を得ることができる。
第2導電体層142の少なくとも一部を避けて設けられた保護膜150をさらに備えていてもよい。これによれば、沿面放電によるリーク電流の発生を抑制することができ、キャパシタを高耐圧化することができる。
以上のように、本発明の一態様によれば、互いに対向する第1主面110A及び第2主面110Bを有する基材110を準備する工程と、基材110の第1主面110A側にトレンチ部111を形成する工程と、基材110の第1主面110A側でトレンチ部111の内側を含む領域に誘電体膜130を設ける工程と、トレンチ部111の内側を含む領域であって誘電体膜130の上に第1導電体層141を設ける工程と、第1導電体層141の端部の少なくとも一部に接触するように応力緩和層160を設ける工程と、第1導電体層141の上に第2導電体層142を設ける工程とを含み、基材110の第1主面110Aのうちトレンチ部111の外側において、応力緩和層160の厚さT6は、第1導電体層141及び第2導電体層142からなる導電体膜140の厚さT4よりも小さい、キャパシタの製造方法が提供される。
上記態様によれば、第2導電体層の端部に集中した内部応力の誘電体膜への伝達を緩和し、誘電体膜の損傷による絶縁性の低下や、上部電極と下部電極の短絡による動作不良を抑制することができる。つまり、上部電極及び下部電極が平板状であるキャパシタに比べて誘電体膜の損傷が生じやすいトレンチキャパシタであったとしても、キャパシタの信頼性を向上させることができる。
第1導電体層141は、リン、ボロン及びヒ素の少なくともいずれか1つを不純物として含むシリコン系半導体からなり、応力緩和層160を設ける工程は、シリコン系半導体を熱酸化させることでシリコン酸化物を設ける工程を含んでもよい。これによれば、リン、ボロン及びヒ素の少なくともいずれか1つを不純物として含むシリコン系半導体からなる第1導電体層を熱酸化して表面に形成される酸化膜を応力緩和層として用いることができる。このため、応力緩和層を真空蒸着等によって設ける工程に比べて製造を簡略化することができる。また、応力緩和層の第1導電体層に対する密着性を向上させることができる。
第1導電体層141は、リン、ボロン及びヒ素の少なくともいずれか1つを不純物として含むシリコン系半導体からなり、応力緩和層160を設ける工程は、シリコン系半導体の上にシリコン窒化物を堆積させる工程を含んでもよい。これによれば、上記したのと同様の効果を得ることができる。
応力緩和層160及び第2導電体層142の上に保護膜150を設ける工程をさらに含んでもよい。これによれば、沿面放電によるリーク電流の発生を抑制することができ、キャパシタを高耐圧化することができる。
以上説明したように、本発明の一態様によれば、信頼性の向上を図ることが可能なキャパシタを提供することが可能となる。
なお、以上説明した実施形態は、本発明の理解を容易にするためのものであり、本発明を限定して解釈するためのものではない。本発明は、その趣旨を逸脱することなく、変更/改良され得るととともに、本発明にはその等価物も含まれる。即ち、各実施形態に当業者が適宜設計変更を加えたものも、本発明の特徴を備えている限り、本発明の範囲に包含される。例えば、各実施形態が備える各要素及びその配置、材料、条件、形状、サイズなどは、例示したものに限定されるわけではなく適宜変更することができる。また、各実施形態が備える各要素は、技術的に可能な限りにおいて組み合わせることができ、これらを組み合わせたものも本発明の特徴を含む限り本発明の範囲に包含される。
100…キャパシタ
101…第1領域
102…第2領域
110…基材
110A…第1主面
110B…第2主面
111…トレンチ部
120…第1導電体膜
130…誘電体膜
131…第1誘電体層
132…第2誘電体層
140…第2導電体膜
141…第1導電体層
142…第2導電体層
150…保護膜
160…応力緩和層

Claims (16)

  1. 互いに対向する第1主面及び第2主面を有し、前記第1主面側にトレンチ部が形成された基材と、
    前記基材の前記第1主面側で前記トレンチ部の内側を含む領域に設けられた誘電体膜と、
    前記トレンチ部の内側を含む領域であって前記誘電体膜の上に設けられた第1導電体層、及び、前記第1導電体層の上に設けられた第2導電体層を有する導電体膜と、
    前記第1導電体層の端部の少なくとも一部に接触して設けられた応力緩和部と、
    を備え、
    前記基材の前記第1主面のうち前記トレンチ部の外側において、前記応力緩和部の厚さは、前記導電体膜の厚さよりも小さい、キャパシタ。
  2. 互いに対向する第1主面及び第2主面を有し、前記第1主面側にトレンチ部が形成された基材と、
    前記基材の前記第1主面側で前記トレンチ部の内側を含む領域に設けられた誘電体膜と、
    前記トレンチ部の内側を含む領域であって前記誘電体膜の上に設けられた第1導電体層、及び、前記第1導電体層の上に設けられた第2導電体層を有する導電体膜と、 前記第1導電体層の端部の少なくとも一部に接触して設けられた応力緩和部と、
    を備え、
    前記応力緩和部の残留応力の向きは、前記第2導電体層の残留応力の向きと反対である、キャパシタ。
  3. 前記応力緩和部は、前記誘電体膜のうち前記第1導電体層に対向する上面に設けられている、
    請求項1又は2に記載のキャパシタ。
  4. 前記応力緩和部は、前記基材の前記第1主面を平面視したとき前記第1導電体層の内側の領域に設けられている、
    請求項3に記載のキャパシタ。
  5. 前記応力緩和部は、前記トレンチ部の内側を含む領域に設けられている、
    請求項4に記載のキャパシタ。
  6. 前記応力緩和部は、前記基材の前記第1主面を平面視したとき前記第1導電体層の外側の領域に設けられている、
    請求項3に記載のキャパシタ。
  7. 前記応力緩和部は、前記誘電体膜の内部に形成されている、
    請求項1又は2に記載のキャパシタ。
  8. 前記基材の前記第1主面を平面視したとき、前記第1導電体層の端面は前記第2導電体層の端面と一致している、
    請求項1から7のいずれか1項に記載のキャパシタ。
  9. 前記基材の前記第1主面を平面視したとき、前記第1導電体層の端面は前記第2導電体層の外側に位置している、
    請求項1から7のいずれか1項に記載のキャパシタ。
  10. 前記応力緩和部は、前記第1導電体層の上面及び端面のうち少なくとも一方に接触して設けられている、
    請求項9に記載のキャパシタ。
  11. 前記応力緩和部は、前記第2導電体層と非接触となっている、
    請求項1から10のいずれか1項に記載のキャパシタ。
  12. 前記応力緩和部は、前記第1導電体層と前記第2導電体層との間に設けられている、
    請求項1から10のいずれか1項に記載のキャパシタ。
  13. 前記第1導電体層は、リン、ボロン及びヒ素の少なくともいずれか1つを不純物として含むシリコン系半導体からなる、
    請求項1から12のいずれか1項に記載のキャパシタ。
  14. 前記応力緩和部は、リン、ボロン及びヒ素の少なくともいずれか1つを不純物として含むシリコン酸化物からなる、
    請求項13に記載のキャパシタ。
  15. 前記応力緩和部は、水素を不純物として含むシリコン窒化物からなる、
    請求項1から12のいずれか1項に記載のキャパシタ。
  16. 前記第2導電体層の少なくとも一部を避けて設けられた保護膜をさらに備えている、
    請求項1から15のいずれか1項に記載のキャパシタ。
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