JP2005353657A - 半導体装置およびその製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】 DMOS容量を形成する上で、ある一定の容量を保ちつつ、半導体基板上に占める容量素子の占有面積を縮小する。
【解決手段】 半導体基板101と、この半導体基板上に形成された第1の溝102aおよび第1の溝に埋め込まれた絶縁膜103,104により形成された素子分離領域と、素子分離領域以外の半導体基板上に形成された第2の溝102bおよび第2の溝を含む領域に形成された拡散層105を下部電極とした容量領域とを備えた。容量領域に構成されるDMOS容量素子の有効面積として、第2の溝の内部も寄与することができることで、一定の容量を保ちつつ半導体基板上に占める、DMOS容量素子の占有面積を大幅に小さくすることができる。その結果、半導体装置の高集積化や高密度化が可能になる。
【選択図】 図1

Description

この発明は、DMOS容量を有する半導体装置およびその製造方法に関するものである。
従来の半導体装置とその製造方法を説明する。図24〜図30は従来の半導体装置とその製造方法を示すものである。
図24〜図30において、1は半導体基板、2はパッド酸化膜、3はSiN膜、4は半導体基板1に形成された溝、5はプラズマ気相成長法により形成したシリコン酸化膜、6は第1の拡散層、7は容量絶縁膜、8は容量素子の上部電極、9はサイドウォール、10は第1の拡散層、11はシリサイド層、12は層間絶縁膜層、13は密着層下層、14は密着層上層、15は導電体プラグ、16はバリアメタル層、17は配線層、18は反射防止膜層である。
まず、半導体基板1に素子分離領域であるフィールド絶縁膜を形成する従来技術(STI技術)について説明する。半導体基板1上に電気炉による熱酸化により、パッド酸化膜2を形成し、続いて減圧気相成長法によりSiN膜3を形成する(図24参照)。縮小投影露光法によりフィールド絶縁膜を形成するためレジストパターンを形成し、SiN膜3と、パッド酸化膜2と、半導体基板1の所定の位置に連続して溝4を形成する(図25参照)。
溝4を形成した半導体基板1上に、溝4に充填されるようにシリコン酸化膜5を形成し、CMPにより研磨することにより、溝4以外のシリコン酸化膜5を除去して、溝4内部だけにシリコン酸化膜5を残し、SiN膜3の表面を露出させる(図26参照)。更に露出したSiN膜3を除去することによって、フィールド絶縁膜が形成される。
続いて半導体基板1上の所定の領域に、高濃度の不純物としてPイオンを導入して、第1の拡散層6を形成する(図27参照)。第1の拡散層6上には、電気炉による熱酸化により形成したSi酸化膜(図28参照)と、減圧気相成長法により形成した多結晶Si膜を順次堆積する(図29参照)。縮小投影露光法によりレジストパターンを形成し、多結晶SiとSi酸化膜を所定のパターンに加工することによって、容量絶縁膜7と容量素子の上部電極8を形成する。図30は層間絶縁膜12と導電体プラグ15と配線層17を形成した容量素子の最終形態である。
以上によって、半導体基板1上の第1の拡散層6を下部電極とし、容量素子の上部電極8、容量絶縁膜7とを有する、DMOS容量の基本的な構造が実現できる。図示していないが拡散層6からなる下部電極は、半導体基板1を介して電気的な接続を行う。
以上が、従来の半導体装置とその製造方法の概略である。下記はその他の参考文献である。なお、下記の文献は上記記載の従来技術を直接説明するものではない。
特開平10−321813号公報 特開平11−8357号公報
一般に容量素子の容量Cは面積Sと容量絶縁膜の膜厚Tと誘電率εで決定され下記(式1)の関係である。
C=εS/T …(式1)
半導体基板上に形成するDMOS容量素子における容量値は、容量絶縁膜材料が半導体基板材料や製造方法との親和性のあるものに限定されるため、ある特定の製造方法を選択した場合は、容量絶縁膜の膜厚Tと誘電率εは、大幅に変更ができない、ある意味では固定されたパラメータとなる。半導体基板上に形成する集積回路に要求される容量Cを実現するためには、容量素子の面積Sを可変パラメータとして容量値が設定されているのが現状である。
一方で現状の集積回路は、コスト低減、高機能化、低消費電力化、等の目的で微細化と半導体基板の大口径化が進められており、チップサイズの縮小と取れ数の拡大は重要な課題である。
また、一般的に用いられている容量素子の容量絶縁膜は、薄膜化が進められているものの、薄膜化に応じたトンネル電流の増加などの問題で、容量絶縁膜の膜厚Tの縮小には限界がある。一方で誘電率εを増加するための新たな材料を使用する試みも進められているが、半導体装置の製造方法との親和性の問題がある。
以上の理由から従来の半導体装置とその製造方法では、DMOS容量を形成する上で、ある一定の容量Cを保ちつつ、半導体基板上に占める容量素子の占有面積を縮小することはできない。
したがって、この発明の目的は、DMOS容量を形成する上で、ある一定の容量を保ちつつ、半導体基板上に占める容量素子の占有面積を縮小できる半導体装置およびその製造方法を提供することである。
上記課題を解決するためにこの発明の請求項1記載の半導体装置は、半導体基板と、この半導体基板上に形成された第1の溝および前記第1の溝に埋め込まれた絶縁膜により形成された素子分離領域と、前記素子分離領域以外の前記半導体基板上に形成された第2の溝および前記第2の溝を含む領域に形成された拡散層を下部電極とした容量領域とを備えた。
請求項2記載の半導体装置は、請求項1記載の半導体装置において、前記第1の溝と前記第2の溝の深さは、加工ばらつきが±10%の範囲内で揃えている。
請求項3記載の半導体装置は、請求項1または2記載の半導体装置において、半導体基板上にMOS型トランジスタ領域を有し、容量領域はDMOS容量素子からなり、前記DMOS容量素子の下部電極を構成する拡散層は、前記MOS型トランジスタのソース/ドレインとして機能する拡散層と電気的に繋がっている。
請求項4記載の半導体装置は、請求項3記載の半導体装置において、半導体基板上にMOS型トランジスタ領域を有し、容量領域はDMOS容量素子からなり、前記DMOS容量素子の上部電極を構成する導電層は、前記MOS型トランジスタのゲート電極と同じ材料・構成である。
請求項5記載の半導体装置は、請求項3記載の半導体装置において、前記DMOS容量素子の容量絶縁膜は、少なくとも気相成長法により成長させたSi酸化膜かSi窒化膜を含む膜構成で構成され、MOS型トランジスタのゲート酸化膜は、窒素と酸素を含む雰囲気中で酸窒化して成長させたSiON膜か、酸素を含む雰囲気中で酸化して成長させたSiO2膜で構成されている。
請求項6記載の半導体装置は、請求項1または2記載の半導体装置において、前記DMOS容量素子の容量絶縁膜は、気相成長法により成長させたSi窒化膜と、前記Si窒化膜を再酸化したSiON膜で構成されている。
請求項7記載の半導体装置は、請求項1または2記載の半導体装置において、前記DMOS容量素子の容量絶縁膜は、気相成長法により成長させたSi酸化膜と、前記Si酸化膜を少なくとも窒素を含む雰囲気中で酸窒化したSiON膜で構成されている。
請求項8記載の半導体装置は、請求項1または2記載の半導体装置において、前記DMOS容量素子の下部電極を構成する拡散層は、第2の溝上部の半導体基板の角部において、丸めて形成されている。
請求項9記載の半導体装置は、請求項1または2記載の半導体装置において、前記DMOS容量素子の容量絶縁膜は、DMOS容量素子の下部電極を構成する拡散層の全ての領域にわたって、その膜厚が±10%のばらつき範囲で構成されている。
請求項10記載の半導体装置の製造方法は、半導体基板上に複数の溝を形成する工程と、前記溝に第1の絶縁膜を充填しフィールド絶縁膜を形成する工程と、前記半導体基板の所定領域の前記フィールド絶縁膜を除去し、所定領域の溝を露出する工程と、露出した前記溝上部の前記半導体基板の角部を丸める工程と、露出させた前記溝を含む、前記半導体基板の所定領域に不純物を導入して下部電極として第1の拡散層を形成する工程と、前記第1の拡散層を形成した前記半導体基板上に容量絶縁膜を形成する工程と、少なくとも前記第1の拡散層を覆う部分を残し、その他の領域の前記容量絶縁膜を除去する工程と、前記容量絶縁膜を除去した前記半導体基板上にゲート酸化膜を形成すると同時に前記容量絶縁膜を再酸化する工程と、前記ゲート酸化膜を形成した前記半導体基板上に第1の導電膜を形成する工程と、前記第1の導電膜を加工して前記ゲート酸化膜上のゲート電極と前記容量絶縁膜上の容量上部電極とを同時に形成する工程と、前記ゲート電極と前記容量上部電極の側壁にサイドウォールを形成する工程と、前記サイドウォールを形成した前記半導体基板上に不純物を導入して第2の拡散層を形成する工程と、前記第2の拡散層と前記ゲート電極と前記容量上部電極の上面に、第1の導電膜より低抵抗な第2の導電膜を形成する工程を含む。
請求項11記載の半導体装置の製造方法は、請求項10記載の半導体装置の製造方法において、前記容量上部電極は、第1の拡散層領域の内部に含まれるように形成する。
請求項12記載の半導体装置の製造方法は、請求項10記載の半導体装置の製造方法において、前記容量絶縁膜は気相成長で形成したSi窒化膜である。
請求項13記載の半導体装置の製造方法は、請求項10記載の半導体装置の製造方法において、前記容量絶縁膜は気相成長で形成したSi酸化膜である。
請求項14記載の半導体装置の製造方法は、請求項10記載の半導体装置の製造方法において、前記容量上部電極とサイドウォール下部以外に残した容量絶縁膜は、前記サイドウォールを形成する工程において除去する。
請求項15記載の半導体装置の製造方法は、請求項10記載の半導体装置の製造方法において、前記容量絶縁膜は熱酸化で形成したSi酸化膜である。
この発明の請求項1記載の半導体装置によれば、半導体基板と、この半導体基板上に形成された第1の溝および第1の溝に埋め込まれた絶縁膜により形成された素子分離領域と、素子分離領域以外の半導体基板上に形成された第2の溝および第2の溝を含む領域に形成された拡散層を下部電極とした容量領域とを備えているので、容量領域に構成されるDMOS容量素子の有効面積として、第2の溝の内部も寄与することができる。このため、一定の容量を保ちつつ半導体基板上に占める、DMOS容量素子の占有面積を大幅に小さくすることができる。その結果、半導体装置の高集積化や高密度化が可能になる。
請求項2では、請求項1記載の半導体装置において、第1の溝と第2の溝の深さは、加工ばらつきが±10%の範囲内で揃えて構成しているので、第1の溝と第2の溝は、同時に加工でき工程短縮や製造コスト低減が見込める。さらにそのことによって、第1の溝と第2の溝の加工時において、第1の溝に埋め込むフィールド絶縁膜は第2の溝にダミーとして配置することも可能であることから、半導体基板上に形成する第2の溝の面積率を、ある一定の割合近傍に固定することができ、溝を加工時の深さばらつきや寸法ばらつきを、小さく抑えることが可能となる。それによって、DMOS容量素子の容量ばらつきを小さく抑えることができる。これは、第1の溝と第2の溝を個別に形成する場合と比較すると、個別に形成する場合は、第2の溝の深さを任意に設定できる長所はあるが、少量多品種の生産現場においては、半導体基板上に占める第2の溝の面積率は、任意に設定できないので、第2の溝を形成時には、マイクロローディング効果により、その深さや寸法のばらつきが生じるという問題があることによる。この場合、そのばらつきは発生せず、第2の溝の加工は少量多品種の生産現場においても、ばらつきの小さいDMOS容量素子が得られる。
請求項3では、半導体基板上にMOS型トランジスタ領域を有し、容量領域はDMOS容量素子からなり、DMOS容量素子の下部電極を構成する拡散層は、MOS型トランジスタのソース/ドレインとして機能する拡散層と電気的に繋がっているので、請求項1または2と同様な効果のほか、配線層を介した接続に依らず電気的に短絡することができ、トランジスタとDMOS容量素子との直列接続が可能となる。それによって、半導体基板上に占める、DMOS容量素子の占有面積を大幅に小さくすることができる。
請求項4では、半導体基板上にMOS型トランジスタ領域を有し、容量領域はDMOS容量素子からなり、DMOS容量素子の上部電極を構成する導電層は、MOS型トランジスタのゲート電極と同じ材料・構成であるので、請求項3と同様な効果のほか、DMOS容量素子の上部電極は、MOS型トランジスタのゲート電極を同時に加工でき工程短縮や製造コスト低減ができる。
請求項5では、DMOS容量素子の容量絶縁膜は、少なくとも気相成長法により成長させたSi酸化膜かSi窒化膜を含む膜構成で構成され、MOS型トランジスタのゲート酸化膜は、窒素と酸素を含む雰囲気中で酸窒化して成長させたSiON膜か、酸素を含む雰囲気中で酸化して成長させたSiO2膜で構成されているので、請求項3と同様な効果のほか、第2の溝の内部の位置に寄らずコンフォーマルな膜厚で形成でき、局所的な薄膜化による耐圧劣化が防止できる。それによって、単位容量を増加させるために、容量絶縁膜のより薄膜化が可能となる。また、容量絶縁膜をSi窒化膜を含む膜で構成することにより、より誘電率を高くすることができる。これによって、DMOS容量素子の面積を縮小することができる。
請求項6では、DMOS容量素子の容量絶縁膜は、気相成長法により成長させたSi窒化膜と、Si窒化膜を再酸化したSiON膜で構成されているので、請求項1,2と同様な効果のほか、耐圧特性に優れたDMOS容量素子が得られる効果がある。
請求項7では、DMOS容量素子の容量絶縁膜は、気相成長法により成長させたSi酸化膜と、Si酸化膜を少なくとも窒素を含む雰囲気中で酸窒化したSiON膜で構成されているので、請求項1,2と同様な効果のほか、耐圧特性に優れたDMOS容量素子が得られる効果がある。
請求項8では、DMOS容量素子の下部電極を構成する拡散層は、第2の溝上部の半導体基板の角部において、丸めて形成されているので、請求項1,2と同様な効果のほか、容量絶縁膜は、角部においても膜厚に違いが生じないようにコンフォーマルに形成できる。これによって、DMOS容量素子の下部電極を構成する半導体基板の表面と溝の境界線における、電界集中による容量絶縁膜の絶縁破壊を防止することができる。それによって、単位容量を増加させるために、容量絶縁膜のより薄膜化も可能となる。
請求項9では、DMOS容量素子の容量絶縁膜は、DMOS容量素子の下部電極を構成する拡散層の全ての領域にわたって、その膜厚が±10%のばらつき範囲で構成されているので、請求項1,2と同様な効果のほか、コンフォーマルな膜厚で構成していることで、容量ばらつきの低減や局所電解集中による容量絶縁膜の絶縁破壊の低減が見込める。それによって、単位容量を増加させるために、容量絶縁膜のより薄膜化も可能となる。
この発明の請求項10記載の半導体装置の製造方法によれば、半導体基板の所定領域のフィールド絶縁膜を除去し、所定領域の溝を露出する工程と、露出した溝上部の半導体基板の角部を丸める工程と、露出させた溝を含む、半導体基板の所定領域に不純物を導入して下部電極として第1の拡散層を形成する工程と、第1の拡散層を形成した半導体基板上に容量絶縁膜を形成する工程と、少なくとも第1の拡散層を覆う部分を残し、その他の領域の容量絶縁膜を除去する工程と、容量絶縁膜を除去した半導体基板上にゲート酸化膜を形成すると同時に容量絶縁膜を再酸化する工程と、ゲート酸化膜を形成した半導体基板上に第1の導電膜を形成する工程と、第1の導電膜を加工してゲート酸化膜上のゲート電極と容量絶縁膜上の容量上部電極とを同時に形成する工程と、ゲート電極と容量上部電極の側壁にサイドウォールを形成する工程と、サイドウォールを形成した半導体基板上に不純物を導入して第2の拡散層を形成する工程と、第2の拡散層とゲート電極と容量上部電極の上面に、第1の導電膜より低抵抗な第2の導電膜を形成する工程を含むので、半導体基板にDMOS容量素子とMOS型トランジスタ素子が形成される構成において、請求項1と同様の効果がある。
請求項11では、請求項10記載の半導体装置の製造方法において、容量上部電極は、第1の拡散層領域の内部に含まれるように形成することが望ましい。この場合、容量値のばらつきを抑えることができる。
請求項12では、請求項10記載の半導体装置の製造方法において、容量絶縁膜は気相成長で形成したSi窒化膜であることが望ましい。この場合、溝の内部の位置に寄らずコンフォーマルな膜厚で形成でき、局所的な薄膜化による耐圧劣化が防止できる。それによって、単位容量を増加させるために、容量絶縁膜のより薄膜化が可能となる。また、容量絶縁膜をSi窒化膜を含む膜で構成することにより、より誘電率を高くすることができる。これによって、DMOS容量素子の面積を縮小することができる。
請求項13では、請求項10記載の半導体装置の製造方法において、容量絶縁膜は気相成長で形成したSi酸化膜であることが望ましい。また、請求項12と同様に溝の内部の位置に寄らずコンフォーマルな膜厚で形成でき、局所的な薄膜化による耐圧劣化が防止できる。
請求項14では、請求項10記載の半導体装置の製造方法において、容量上部電極とサイドウォール下部以外に残した容量絶縁膜は、サイドウォールを形成する工程において除去することが望ましい。この場合、半導体装置の歩留りを確保できる。
請求項15では、請求項10記載の半導体装置の製造方法において、容量絶縁膜は熱酸化で形成したSi酸化膜であることが望ましい。この場合、製造工程が短縮できる。
この発明の第1の実施の形態を図1〜図3に基づいて説明する。図1は本発明の第1の実施形態の半導体装置を示す断面図である。
101は半導体基板、102aはトレンチA(フィールド絶縁膜を形成する第1の溝)、102bはトレンチB(容量素子を形成する第2の溝)、103は第1の絶縁膜、104は第2の絶縁膜、105は第1の拡散層、106は容量絶縁膜、107はゲート酸化膜、108aはゲート電極、108bは容量素子の上部電極、109はサイドウォール、110は第2の拡散層、111シリサイド層、112は層間絶縁膜層、113は密着層、114は導電体プラグ、115はバリアメタル層、116配線層、117は反射防止膜層である。
半導体基板101は、本実施の形態ではp型のSi基板で構成される。
半導体基板101には、トレンチA102aには第1の絶縁膜103、第2の絶縁膜104から構成されるフィールド絶縁膜であるSTI(shallow trench isolation)領域(素子分離領域)と、トレンチB102bには第1の拡散層105を下部電極とし、容量絶縁膜106、容量素子の上部電極108bで構成されるDMOS容量素子(容量領域)と、ゲート電極108aとゲート酸化膜107とソース/ドレインとして第2の拡散層110で構成されるMOS型トランジスタ素子とが構成される。
半導体基板101上の所定の場所に構成されるトレンチA102aの内部には、第1の絶縁膜103と第2の絶縁膜104が充填されている。ここでは第1の絶縁膜103は、例えば熱酸化で成長させたSi酸化膜で、第2の絶縁膜104は、例えば気相成長法で成長させたSi酸化膜で構成される。半導体基板101上の所定の場所のトレンチA102aと、その内部に充填された第1の絶縁膜103と第2の絶縁膜104は、各種回路素子を絶縁分離するために機能し、例えば、図1では、第1の拡散層105と第2の拡散層110を電気的に絶縁分離する機能がある。
半導体基板101上の所定の場所に構成されるトレンチB102bは、その表面部に第1の拡散層105が構成される。第1の拡散層105はDMOS容量素子の下部電極として機能させるために構成しており、第1の拡散層105は、高濃度の不純物が導入されn型に縮退した層で構成される。これは、第1の拡散層105の電位が変動した時に、容量絶縁膜106との接触部に空乏層が広がり、DMOS容量素子の規定容量の電圧依存変動を抑えるためである。
更に、トレンチA102aとトレンチB102bは、その深さがほぼ等しく構成される。この場合、加工ばらつきが±10%の範囲内で揃えて構成している。深さをほぼ等しく構成することにより、トレンチA102aとトレンチB102bは、半導体基板101上に形成する過程で、同時に形成できる長所がある。
容量絶縁膜106は、第1の拡散層105に接し、トレンチB102bの内部を覆い、容量素子の上部電極108bの下部に構成する。容量絶縁膜106と、容量素子の上部電極108bと、第1の拡散層105の下部電極によってDMOS容量素子が構成される。
ここでは容量絶縁膜106は、例えば、気相成長法でSi窒化膜を成長させ、酸素雰囲気中で酸化処理を施したSiON膜や、比較的高温の気相成長法で成長させた耐圧特性に優秀なSi酸化膜や、熱酸化により半導体基板101を直接酸化して成長させたSi酸化膜や、Si酸化膜を少なくとも窒素を含む雰囲気中で酸窒化したSiON膜や、上記方法の組み合わせで成長させた絶縁膜で構成する。容量絶縁膜106をSi窒化膜を含む膜構成で構成することにより、より誘電率を高くすることができ、DMOS容量素子の面積を縮小することができる。また、気相成長法により成長させることにより、その膜厚が第1の拡散層105上の位置に依らず、±10%以内のばらつきで構成され、半導体基板101の面方位に依存しない、コンフォーマルな膜厚で容量絶縁膜106が構成できる。また、容量絶縁膜106を窒素を含有する絶縁膜や、Si酸化膜との積層膜で構成することにより、より耐圧特性に優れた容量絶縁膜106を構成できる。
DMOS容量素子の下部電極を構成する第1の拡散層105は、容量素子の上部電極108bより広い領域に構成される。これによって、DMOS容量素子の容量ばらつきが低減される。
ゲート酸化膜107は、半導体基板101上のトレンチA102a、トレンチB102b以外の特定の領域であって、ゲート電極108aの下部に構成される。ここではゲート酸化膜107は、例えば、熱酸化により半導体基板101を直接酸化して成長させたSi酸化膜や、熱酸化中にNO等の窒素を含むガスを添加して成長させたSi酸窒化膜で構成される。
DMOS容量領域の上部電極108bは、MOS型トランジスタ素子のゲート電極108aと同一の材料、膜厚(第1の導電膜)で構成されている。また、ゲート電極108aの側壁には、サイドウォール109が構成される。半導体基板101上のゲート電極108aとサイドウォール109の構成部以外の領域には、第2の拡散層110が構成される。ここではサイドウォール109は、Si酸化膜やSi窒化膜やその組み合わせ積層膜で構成される。また、第2の拡散層110は、イオン注入によりPイオンやAsイオンを導入することにより、n型の拡散層で構成される。
ゲート電極108a、第2の拡散層110は、それぞれMOS型トランジスタ素子のゲート、及び、ソース/ドレインとして機能することによって、ゲート酸化膜107をゲート絶縁膜とする、MOS型トランジスタ素子として機能する。
シリサイド層(第2の導電膜)111は、ゲート電極108aと容量素子の上部電極108bと第2の拡散層110の上面に自己整合的に形成した、金属シリサイド層であり、それぞれゲート電極108a、容量素子の上部電極108b、第2の拡散層110を、低抵抗化するために構成される。ここではシリサイド層111は、例えばCoSi2層で構成される。
層間絶縁膜層112は、半導体基板101上に構成され、上部のバリアメタル層115、配線層116、反射防止膜層117と、半導体基板101上のMOS型トランジスタ素子やDMOS容量素子を絶縁分離するために構成される。ここでは層間絶縁膜層112は、例えばBPSG膜や比較的低温の気相成長法で成長させたSi酸化膜や、Si窒化膜や、それらの組み合わせ積層膜で構成される。
密着層113と導電体プラグ114は、層間絶縁膜層112を上下に貫通し、半導体基板101上のMOS型トランジスタ素子やDMOS容量素子と、バリアメタル層115、配線層116、反射防止膜層117を電気的に接続するために構成される。
バリアメタル層115、配線層116、反射防止膜層117は三層で機能しており、MOS型トランジスタ素子やDMOS容量素子を、密着層113と導電体プラグ114を介して、電気的に接続するための配線を構成している。
図2は本発明の第1の実施形態の半導体装置のDMOS容量素子の一例を簡略的に示す平面模式図である。
120はトレンチAの領域、121はトレンチBの領域、122は第1の拡散層の領域(点線内部)、123は容量素子の上部電極、124は導電体プラグ(接続穴)である。図3は図2のA−A断面を簡略的に示すものであり、125は断面から見たトレンチAの領域、126は断面から見たトレンチBの領域、127は断面から見た第1の拡散層の領域、128は断面から見た容量素子の上部電極、129は断面から見た第2の拡散層の領域、130は断面から見た導電体プラグ(接続穴)である。
容量素子の上部電極123を一辺が1500nmの正方形とすると、背景技術記載の半導体装置では、DMOS容量素子の面積は、
1500nm×1500nm
となる。一方で本発明の実施形態の半導体装置では、トレンチBの領域121を一辺が300nmの正方形で、深さが300nmとすると、DMOS容量素子の面積は、概ね、
1500nm×1500nm+300nm×300nm×4×4
となり、DMOS容量素子の面積を、64%増加させることができる。実際にはトレンチBの領域121を、300nm×300nm程度の大きさで形成した場合には、加工時に円筒状に形成され、面積の増加率は減少する。これは、トレンチBの領域121の大きさと加工条件に依存するものであるが、どのような場合においても、DMOS容量素子の面積を増加させるという効果については明白である。
以上の構成によって、半導体基板101上に素子分離として形成したSTIのトレンチを利用した、立体的な容量素子を形成して、DMOS容量素子の半導体基板上に占める占有面積を縮小する。すなわち、半導体基板101上に構成したDMOS容量素子の有効面積として、概ねトレンチB102bの側壁部相当も容量に寄与することができる。それによって、背景技術で示したDMOS容量素子と比較して、一定の容量値を有するDMOS容量素子を構成するにおいて、半導体基板101上に占めるDMOS容量素子の占有面積を、大幅に小さくすることができる。
また、DMOS容量素子の下部電極を構成する第1の拡散層105の、半導体基板101の表面部分とそれに連続するトレンチB102bの側壁との角部は、エッジを丸めて構成される。容量絶縁膜106は、そのエッジ角部においても膜厚に違いが生じないようにコンフォーマルに構成される。これによって、DMOS容量素子の下部電極を構成する第1の拡散層105の、半導体基板101の表面とトレンチB102bの境界における、電界集中による容量絶縁膜106の絶縁破壊を防止することができる。また、容量絶縁膜106をコンフォーマルに構成しているので、局所的薄膜化による局所的な電界増加が生じず、容量絶縁膜106の絶縁破壊を防止することができる。
また、第1の拡散層105と第2の拡散層110は重なった構成にすることによって、MOS型トランジスタ素子のソースと、容量素子の下部電極を電気的に短絡することができる。
また、トレンチA102aとトレンチB102bは、その深さがほぼ等しく構成されるため、半導体基板101上に形成する過程で、同時に形成できる。その結果、工程短縮、工程コスト削減、歩留り、などについて有利となる。
この発明の第2の実施の形態を図4〜図20に基づいて説明する。図4〜図20は本発明の第2の実施形態の半導体装置の製造方法を示す工程断面図である。
201は半導体基板、202は第1のパッド酸化膜、203はSiN膜、204aはトレンチA、204bはトレンチB、205は第1絶縁膜、206は第2絶縁膜、207はDMOS容量の下部電極を形成するためのレジストパターン、208は第1の拡散層、209は容量絶縁膜、210は所定領域に容量絶縁膜209を形成するためのレジストパターン、211はゲート酸化膜、212は導電体膜、212aはゲート電極、212bは容量素子の上部電極、213はサイドウォール、214は第2の拡散層、215はシリサイド層、216は第2の絶縁膜、217は接続穴、218は第1の密着層、219は第2の密着層、220は導電体プラグ、221はバリアメタル層、222は配線層、223は反射防止膜層である。
図4に示すように、半導体基板201は、本実施の形態ではp型のSi基板を用いる。半導体基板201上には、1000度の熱酸化により膜厚が10nmのパッド酸化膜202を形成し、その上部に減圧気相成長法により膜厚が150nmのSiN膜203を形成する。パッド酸化膜202は、半導体基板201にSiN膜203が直接触れないようにするために設ける。また、後にSiN膜203をエッチング除去する時のストッパーとして働く。SiN膜203は、トレンチA204aとトレンチB204bに充填すると同時に、SiN膜103上に形成した第1の絶縁膜205を、CMPにより研磨し、トレンチA204aとトレンチB204bの内部にのみ残す工程において、CMPによる研磨のストッパーとして働く。
次に、縮小投影露光技術により所定パターンのフィールド絶縁膜を形成するためのレジストパターンを形成した後、異方性ドライエッチングによりSiN膜203とパッド酸化膜202のエッチングを行う。レジストパターンは、SiN膜203とパッド酸化膜202の異方性ドライエッチングを行うときのマスクとして働く。SiN膜203とパッド酸化膜202の異方性ドライエッチングは、別々に行ってもよいが、一回の異方性ドライエッチングにより同時に行ってもよい。これによって、縮小投影露光技術により形成したフィールド絶縁膜のレジストパターンが、SiN膜203に転写される。レジストパターンは、酸素プラズマ処理による灰化処理と、アンモニアと硫酸と過酸化水素水の混合溶液による洗浄により除去する。なお、レジストパターンは、この後のトレンチA204aとトレンチB204bの形成後に除去してもよい。
次に、図5に示すように、SiN膜203をマスクとして、半導体基板201の異方性ドライエッチングを行って、半導体基板201上に深さが300nmのトレンチA204aとトレンチB204bを形成する。これによって、SiN膜203に転写されている、フィールド絶縁膜の所定のレジストパターンが、半導体基板201上のトレンチA204aとトレンチB204bに転写される。トレンチA204aとトレンチB204bは、同時に形成する。更に、アンモニアと硫酸と過酸化水素水の混合溶液による洗浄を行って、半導体基板201の異方性ドライエッチング時に付着した、エッチング生成物を除去する。
次に、図6に示すように、希釈したHF溶液のエッチングにより、トレンチA204aとトレンチB204bの側壁に露出したパッド酸化膜202のエッチングを行い、パッド酸化膜202をトレンチA204aとトレンチB204bの側壁面より後退させる。その後、例えば900度の熱酸化により、トレンチA204aとトレンチB204bの内部の酸化処理を行い、第1の絶縁膜205を形成する。これによって、異方性ドライエッチングによる、トレンチA204aとトレンチB204bの内部表面のエッチングダメージ層の除去、および回復を行う。また、パッド酸化膜202をトレンチA204aとトレンチB204bの側壁より後退させているので、トレンチA204aとトレンチB204bの上部の半導体基板201のエッジ部が適度に酸化され、ラウンドした形状に形成される。
次に、図7に示すように、半導体基板201上に形成したトレンチA204aとトレンチB204bの内部に完全に充填するようにして、プラズマ気相成長法により第2の絶縁膜206を形成する。第2の絶縁膜206は成長後の表面が平坦に形成されるように十分な膜厚で形成する。目安としてはトレンチA204aとトレンチB204bの深さの2倍程度の膜厚で形成すればよい。ここでは、第2の絶縁膜206の膜厚を600nmで形成する。
次に、半導体基板201上に形成したトレンチA204aとトレンチB204bの内部だけに第2の絶縁膜206を残し、SiN膜203上の第2の絶縁膜206を除去する。ここでは、CMPによる研磨によってSiN膜203上の第2の絶縁膜206を除去する。SiN膜203上の第2の絶縁膜206を完全に除去するために、CMPによる研磨はSiN膜203の上部まで研磨する。この時、SiN膜203と第2の絶縁膜206の研磨速度が、ほぼ同じになる条件を選択し、研磨後のSiN膜203と第2の絶縁膜206の高さがほぼ同じになるように行う。
次に、図8に示すように、例えば130度程度に加熱した、りん酸溶液を用いてSiN膜203をエッチング除去する。この時、パッド酸化膜202は、りん酸溶液のエッチングのストッパーとして働き、半導体基板201がりん酸溶液にさらされないようにできる。以上によって各素子を電気的に分離するためのフィールド絶縁膜であるフィールド絶縁膜が形成できる。フィールド絶縁膜によって、トレンチA204aの両端を電気的に分離することができ、独立した電位を与えることが可能となる。
次に通常は、MOS型トランジスタ素子のチャネル領域の濃度調整やNチャネル、Pチャネルを決定、等のため、レジストパターン形成と各種イオン注入とレジスト除去のための洗浄を複数回行うが、ここでは図示しない。これら複数回の洗浄によって、図9に示すように、半導体基板201から突出した、第2絶縁膜膜206の上部肩部は、洗浄による削れによって角が丸くなる。
次に、図10に示すように、縮小投影露光技術により所定パターンのDMOS容量の下部電極を形成するためのレジストパターン207を形成した後、異方性ドライエッチングにより、トレンチB204bに充填されている第1の絶縁膜205と第2の絶縁膜206、半導体基板201上のパッド酸化膜202のエッチングを行って、半導体基板201を露出させる。この時、異方性ドライエッチングはプラズマの直進性が強く、スパッタ性の強い条件で行うことにより、前記異方性エッチングの前段で露出するトレンチB204bの上部の半導体基板101のエッジ部を、更にラウンドした形状にする。
次に、図11に示すように、DMOS容量の下部電極を形成するためのレジストパターン207の開口部に露出した、半導体基板201の表面、トレンチB204bの側壁に、斜めイオン注入によって、n型不純物として、Pイオンを注入して、第1の拡散層208を形成する。ここでは、第1の拡散層208を縮退させるため、5E15cm-2以上のPイオンを導入する。続いて、DMOS容量の下部電極を形成するためのレジストパターンを、酸素プラズマ処理による灰化処理と、アンモニアと硫酸と過酸化水素水の混合溶液による洗浄により除去する。
次に、半導体基板201上に減圧気相成長により容量絶縁膜209となるSi窒化膜を形成する(図12参照)。Si窒化膜は例えば6nmの膜厚で形成する。この時、減圧気相成長時にSi窒化膜の下部には極薄のSi自然酸化膜を形成する。
次に、図12に示すように、縮小投影露光技術により容量絶縁膜209を形成するための、所定領域に容量絶縁膜209を形成するためのレジストパターン210を形成した後、異方性ドライエッチングにより、Si窒化膜を除去する。この時、Si窒化膜は先に形成し第1の拡散層208をすべて含む領域を残し、それ以外の領域のSi窒化膜は除去して、パッド酸化膜202の表面を露出させる。パッド酸化膜202はSi窒化膜を異方性ドライエッチングで除去する際のエッチングストッパーとして機能する。加工されたSi窒化膜のエッジ部は、半導体基板201との間にパッド酸化膜202を挟んだ構造で形成する。
また、別の方法では、半導体基板201上に減圧気相成長によりSi酸化膜を形成しても良い。ここでは、Si酸化膜は20nmの膜厚で形成する。耐圧特性に優れたSi酸化膜を形成するために、例えばSiH4とN2Oの混合ガスを用いて比較的高温の熱分解で形成する。次に縮小投影露光技術により所定パターンの容量絶縁膜209を形成するためのレジストパターン210を形成した後、希釈したHF溶液により、減圧気相成長により形成したSi酸化膜とパッド酸化膜202を除去して、半導体基板201の表面を露出させる。この場合は、最終的に形成される容量絶縁膜209が主にSi酸化膜で形成されるため、Si窒化膜と比較して誘電率が低く、DMOS容量が同一面積では低くなってしまうという短所がある。一方では、Si窒化膜を形成していないので、Si窒化膜をドライエッチによって除去する工程が不要となり、工程が短縮できるという長所がある。
次に、図13に示すように、所定領域に容量絶縁膜209を形成するためのレジストパターン210を、酸素プラズマ処理による灰化処理と、アンモニアと硫酸と過酸化水素水の混合溶液による洗浄により除去した後、希釈したHF溶液により、パッド酸化膜202を除去して、半導体基板201の表面を露出させる。この時、Si窒化膜で覆われた部分は、希釈したHF溶液にエッチングされないので、そのままの形状で残存する。また上記で説明した別の方法で、半導体基板201上に減圧気相成長によりSi酸化膜を形成した場合は、所定パターンの容量絶縁膜209を形成するためのレジストパターン210を形成した後、希釈したHF溶液により、減圧気相成長により形成したSi酸化膜とパッド酸化膜202を除去して、半導体基板201の表面を露出させる工程において、既に半導体基板201表面は露出しているので、希釈したHF溶液でのエッチングは不要となる。
次に、酸素を含む雰囲気中、あるいは、酸素と窒素を含む雰囲気中で酸化処理を行うことによって、半導体基板201の表面にゲート酸化膜211を形成する(図14参照)。この時、Si窒化膜表面にも酸化処理が施されて、耐圧・リーク特性に優れた容量絶縁膜209が形成できる。また酸化処理によって、第1の拡散層208に導入したPイオンが十分に活性化して、容量素子の下部電極として機能できるようになる。
次に、図14に示すように、導電体膜212を形成する。ここでは、導電体膜212として、減圧気相成長法によって、膜厚150nmのポリシリコン膜を形成する。次に膜厚150nmのポリシリコン膜からなる導電膜212を電気的に縮退させるために、予め所定の場所に不純物イオンを導入する。後にDMOS容量素子の上部電極、n型MOSトランジスタのゲート電極を形成する領域には、n型の不純物イオン(例えば、PやAs)を導入し、後にp型のMOSトランジスタのゲート電極を形成する領域には、p型の不純物イオン(例えばBやBF2)を導入する。
次に、図15に示すように、縮小投影露光技術により所定パターンのゲート電極212aと容量素子の上部電極212bを形成するためのレジストパターンを形成した後、異方性ドライエッチングにより、導電体膜212の加工をして、ゲート電極212aと容量素子の上部電極212bを形成する。容量素子の上部電極212bは、第1の拡散層208領域の内部に含まれるように形成する。これは、容量素子の上部電極212bの端部が、パッド酸化膜202と重ならないようにして、DMOS容量素子の容量値ばらつきを生じさせないようにするためである。レジストパターンは、酸素プラズマ処理による灰化処理と、アンモニアと硫酸と過酸化水素水の混合溶液による洗浄により除去して、清浄な半導体基板201とゲート電極212aと容量素子の上部電極212bの表面を露出させる。
次に、図16に示すように、比較的低温の減圧気相成長によりSi酸化膜を形成した後、異方性ドライエッチングにより全面エッチバックを行って、ゲート電極212aと容量素子の上部電極212bの側壁にサイドウォール213を形成する。この時、異方性ドライエッチングによる全面エッチバックによって、容量素子の上部電極212bの周辺に残存していた容量絶縁膜209とパッド酸化膜202、及び、ゲート酸化膜211も除去して、半導体基板201を露出させる。異方性ドライエッチは、半導体基板201に対して、十分にエッチングレートが低い条件で行うことによって、先に露出する容量絶縁膜209とパッド酸化膜202に覆われていない半導体基板201は、ほとんどエッチングされないように行う。
次に、図17に示すように、n型不純物として、イオン注入によってAsイオンを、ゲート電極212aと容量素子の上部電極212b、及び、サイドウォール213部以外の半導体基板201上に、第2の拡散層214を形成する。第2の拡散層214にはn型MOSトランジスタのソース/ドレインとして機能させるため、3E15cm-2のAsイオンを導入する。この時、ゲート電極212aと容量素子の上部電極212bにもAsイオンが注入されるので、より不純物濃度が高いn型のポリシリコン膜となる。その後、熱処理を加えて、第2の拡散層214を電気的に活性化させる。ここでは、例えば900℃で10秒の熱処理を加える。
次に、図18に示すように、半導体基板201上にTiN/Co膜を堆積して熱処理を施すことによって、ゲート電極212aと容量素子の上部電極212bと第2の拡散層214の上部に、シリサイド層215を形成する。シリサイド層215は、ゲート電極212aと容量素子の上部電極212bと第2の拡散層214を低抵抗化するためと、後に形成する第1の密着層218との接触を安定化、及び、低抵抗化するために形成する。ここでは、シリサイド層215はCoシリサイドで形成する。
次に、図19に示すように、シリサイド層215を形成した半導体基板201上に、第2の絶縁膜216を形成する。第2の絶縁膜216は、常圧気相成長法で成長させたBPSG膜やプラズマ気相成長法で成長させたSi酸化膜で、その単層膜や、あるいは複数層を組み合わせた多層膜で形成する。ここでは、膜厚が100nmのBPSG膜と、膜厚が500nmのSi酸化膜と、膜厚が900nmのBPSG膜を形成した後、CMPを行って平坦化処理を施し、最終的に1000nm程度に仕上げた絶縁膜を第2の絶縁膜216とする。第2の絶縁膜216は半導体基板201上に形成したシリサイド層215と、下部にバリアメタル層221を形成した配線層222との絶縁耐圧を確保するために設ける。
次に、第2の絶縁膜216には、縮小投影露光技術により所定パターンのコンタクト穴217を形成するためのレジストパターンを形成した後、異方性ドライエッチングにより、第2の絶縁膜216を加工をして、コンタクト穴217を形成する。この時、コンタクト穴217の底部のシリサイド層215が露出するように、異方性ドライエッチングを行う。また、コンタクト穴217は、ここでは、200nm程度の直径で形成する。続いて、コンタクト穴217を形成するためのレジストパターンは、酸素プラズマ処理による灰化処理と、アンモニアと硫酸と過酸化水素水の混合溶液による洗浄により除去して、清浄な第2の絶縁膜216の表面とコンタクト穴217の内部表面を露出させる。
次に、図20に示すように、第2の絶縁膜216を形成した半導体基板201上には、第1の密着層218と第2の密着層219を順次、形成する。第1の密着層218は、第2の絶縁膜216への密着力の確保と、コンタクト穴217の底部の露出したシリサイド層215との接触を安定化するために形成する。第2の密着層219は、導電体プラグ220の材料の拡散防止層とするために形成する。ここでは、第1の密着層218は、膜厚が10nm程度のTi膜を用いる。Ti膜は、半導体基板201の表面と、コンタクト穴217の底部では膜厚が10nm程度、コンタクト穴217の側面には、ほとんど成長しない条件で形成する。また、第2の密着層219は、膜厚が5nm程度のTiN膜を用いる。TiN膜は、半導体基板201の表面と、コンタクト穴217の底部と側面、全てにおいてコンフォーマルな膜厚で形成する。
次に、第1の密着層218と第2の密着層219を形成した半導体基板201上に、導電体プラグ220を形成するための導電膜を形成する。導電膜は、半導体基板201の表面と、コンタクト穴217の底部と側面、全てにおいてコンフォーマルな膜厚で形成し、コンタクト穴217を充填する。ここでは、膜厚をコンタクト穴217の直径程度で設定して、プラズマ気相成長法により膜厚が400nmのW膜を形成する。続いて導電層にCMP処理を施して、第2の密着層219上の導電層を全て除去し、コンタクト穴116の内部にのみ残すようにする。また、この時、CMP処理時は導電層だけでなく、第2の絶縁膜216上の第1の密着層218と第2の密着層219を同時に除去して、第2の絶縁膜216の表面を露出させる。以上によって、導電体プラグ220を形成する。導電体プラグ220はシリサイド層215を上部に形成したゲート電極212a、容量素子の上部電極212b、第2の拡散層214と下部にバリアメタル層221を形成した配線層222を電気的に接続するために形成する。
次に、導電体プラグ220を形成した第2の絶縁膜226上に、バリアメタル層221と配線層222と反射防止膜層223を順次形成する。バリアメタル層221は、導電体プラグ220と接触を密にして電気的に安定化するため、および上部に形成する配線層222の結晶性を整え、熱応力等による配線層222の断線を防止するために形成する。配線層222は電気抵抗を下げるために形成する。反射防止膜層223は、バリアメタル層221と配線層222と反射防止膜層223を所定のパターンに加工する時、縮小投影露光技術により形成するレジストパターンを、よりマスクパターンに忠実に転写するために形成する。ここでは、バリアメタル層221は、膜厚がそれぞれ、下層20nmと上層20nmのTi膜とTiN膜で形成する。また、配線層222は、膜厚が400nmのアルミ合金で形成する。また、反射防止膜層223は、膜厚がそれぞれ、下層5nmと上層20nmのTi膜とTiN膜で形成する。
次に、縮小投影露光技術により所定パターンのレジストパターンを形成した後、異方性ドライエッチングにより、バリアメタル層221と配線層222と反射防止膜層223を加工する。
この発明の第3の実施の形態を図21〜図23に基づいて説明する。図21〜図23は本発明の第3の実施形態の半導体装置の製造方法を示す工程断面図である。
本実施形態は、容量絶縁膜を形成する別の方法であり、第2の実施形態の図10に示すトレンチB204bの表面を露出させた以降の工程について説明する。それ以前の半導体装置の製造方法については第2の実施形態に記載の内容と同じであるためここでは省略する。
図21に示すように、トレンチB204bの表面を露出させた後、DMOS容量の下部電極を形成するための第1の拡散層208が形成された半導体基板201から、希釈したHF溶液により、パッド酸化膜202を除去して、半導体基板201の表面を露出させる。
次に、図22に示すように、半導体基板201上に熱酸化により容量絶縁膜209となるSi酸化膜を形成する。Si酸化膜は半導体基板201の表面において10nmの膜厚で形成する。第1の拡散層208の表面は、高濃度の不純物イオンを含んでいるため、増速酸化し20〜40nm程度の膜厚で形成される。この場合は、最終的に形成される容量絶縁膜209が主にSi酸化膜で形成されるため、Si窒化膜と比較して誘電率が低く、DMOS容量が同一面積では低くなってしまうという短所がある。また、異なる面方位を有する第1の拡散層208を熱酸化して形成するので、成長するSi酸化膜の膜厚が不均一になるという短所がある。一方では、従来の半導体装置の製造方法と親和性が高く、製造が比較的容易という長所がある。次に縮小投影露光技術により所定パターンの容量絶縁膜209を形成するためのレジストパターンを形成した後、希釈したHF溶液により、熱酸化により形成したSi酸化膜を除去して、半導体基板201の表面を露出させる。この場合は、Si窒化膜を形成していないので、Si窒化膜を異方性ドライエッチによって除去する工程が不要となり、工程が短縮できるという長所がある。
次に、酸素を含む雰囲気中、あるいは、酸素と窒素を含む雰囲気中で酸化処理を行うことによって、半導体基板201の表面にゲート酸化膜211を形成する(図23参照)。酸化処理によって、第1の拡散層208に導入したPイオンが十分に活性化して、容量素子の下部電極として機能できるようになる。次に、図23に示すように、導電体膜212を形成する。
以降の製造方法については、第2の実施形態に記載の内容と同じである。
以上によって、DMOS容量素子を含む微細な半導体装置を、より小さいチップ面積で歩留りの低下をまねくことなく安定に製造することができる、優れた半導体装置とその製造方法を実現できるものである。
本発明にかかる半導体装置およびその製造方法は、半導体基板上に構成したDMOS容量素子の有効面積として、第2の溝も寄与することができるので、半導体基板上に占める、DMOS容量素子の占有面積を大幅に小さくすることができる。その結果、半導体装置の高集積化や高密度化が可能になる。また、前記第1の溝と前記第2の溝の深さを揃えて構成しているので、前記第1の溝と前記第2の溝は、同時に加工でき工程短縮や製造コスト低減が見込める。また、容量の下部電極となる第1の拡散層とMOSトランジスタのソースとなる第2の拡散層は重なっているので、配線層を介した接続に依らず電気的に短絡することができ、トランジスタとDMOS容量との直列接続が可能となる。等の効果を有し、近年のデジタル、アナログ、メモリー、等を混載したシステムLSIに有用である。
本発明の第1の実施の形態における半導体装置の断面図である。 本発明の第1の実施の形態における半導体装置の平面模式図である。 本発明の第1の実施の形態における半導体装置の断面模式図である。 本発明の第2の実施の形態における半導体装置の製造方法の初期段階の一部工程断面図である。 図4に続く工程断面図である。 図5に続く工程断面図である。 図6に続く工程断面図である。 図7に続く工程断面図である。 図8に続く工程断面図である。 図9に続く工程断面図である。 図10に続く工程断面図である。 図11に続く工程断面図である。 図12に続く工程断面図である。 図13に続く工程断面図である。 図14に続く工程断面図である。 図15に続く工程断面図である。 図16に続く工程断面図である。 図17に続く工程断面図である。 図18に続く工程断面図である。 図19に続く工程断面図である。 本発明の第3の実施の形態における半導体装置の製造方法の初期段階の一部工程断面図である。 図21に続く工程断面図である。 図22に続く工程断面図である。 従来の半導体装置の製造方法の初期段階の一部工程断面図である。 図24に続く工程断面図である。 図25に続く工程断面図である。 図26に続く工程断面図である。 図27に続く工程断面図である。 図28に続く工程断面図である。 図29に続く工程断面図である。
符号の説明
1 半導体基板
2 パッド酸化膜
3 SiN膜
4 トレンチ
5 Si酸化膜
6 第1の拡散層
7 容量絶縁膜
8 容量素子の上部電極
9 サイドウォール
10 第1の拡散層
11 シリサイド層
12 層間絶縁膜層
13 密着層下層
14 密着層上層
15 導電体プラグ
16 バリアメタル層
17 配線層
18 反射防止膜層
101 半導体基板
102a トレンチA(フィールド絶縁膜を形成)
102b トレンチB(容量素子を形成)
103 第1の絶縁膜
104 第2の絶縁膜
105 第1の拡散層
106 容量絶縁膜
107 ゲート酸化膜
108a ゲート電極
108b 容量素子の上部電極
109 サイドウォール
110 第2の拡散層
111 シリサイド層
112 層間絶縁膜層
113 密着層
114 導電体プラグ
115 バリアメタル層
116 配線層
117 反射防止膜層
120 トレンチAの領域
121 トレンチBの領域
122 第1の拡散層の領域(点線内部)
123 容量素子の上部電極
124 導電体プラグ(接続穴)
125 断面から見たトレンチAの領域
126 断面から見たトレンチBの領域
127 断面から見た第1の拡散層の領域
128 断面から見た容量素子の上部電極
129 断面から見た第2の拡散層の領域
130 断面から見た導電体プラグ(接続穴)
201 半導体基板
202 パッド酸化膜
203 SiN膜
204a トレンチA
204b トレンチB
205 第1絶縁膜
206 第2絶縁膜
207 DMOS容量の下部電極を形成するためのレジストパターン
208 第1の拡散層
209 容量絶縁膜
210 所定領域に容量絶縁膜209を形成するためのレジストパターン
211 ゲート酸化膜
212 導電体膜
212a ゲート電極
212b 容量素子の上部電極
213 サイドウォール
214 第2の拡散層
215 シリサイド層
216 第2の絶縁膜
217 接続穴
218 第1の密着層
219 第2の密着層
220 導電体プラグ
221 バリアメタル層
222 配線層
223 反射防止膜層

Claims (15)

  1. 半導体基板と、この半導体基板上に形成された第1の溝および前記第1の溝に埋め込まれた絶縁膜により形成された素子分離領域と、前記素子分離領域以外の前記半導体基板上に形成された第2の溝および前記第2の溝を含む領域に形成された拡散層を下部電極とした容量領域とを備えた半導体装置。
  2. 前記第1の溝と前記第2の溝の深さは、加工ばらつきが±10%の範囲内で揃えて構成している請求項1記載の半導体装置。
  3. 半導体基板上にMOS型トランジスタ領域を有し、容量領域はDMOS容量素子からなり、前記DMOS容量素子の下部電極を構成する拡散層は、前記MOS型トランジスタのソース/ドレインとして機能する拡散層と電気的に繋がっている請求項1または2記載の半導体装置。
  4. 半導体基板上にMOS型トランジスタ領域を有し、容量領域はDMOS容量素子からなり、前記DMOS容量素子の上部電極を構成する導電層は、前記MOS型トランジスタのゲート電極と同じ材料・構成である請求項3記載の半導体装置。
  5. 前記DMOS容量素子の容量絶縁膜は、少なくとも気相成長法により成長させたSi酸化膜かSi窒化膜を含む膜構成で構成され、MOS型トランジスタのゲート酸化膜は、窒素と酸素を含む雰囲気中で酸窒化して成長させたSiON膜か、酸素を含む雰囲気中で酸化して成長させたSiO2膜で構成されている請求項3記載の半導体装置。
  6. 前記DMOS容量素子の容量絶縁膜は、気相成長法により成長させたSi窒化膜と、前記Si窒化膜を再酸化したSiON膜で構成されている請求項1または2記載の半導体装置。
  7. 前記DMOS容量素子の容量絶縁膜は、気相成長法により成長させたSi酸化膜と、前記Si酸化膜を少なくとも窒素を含む雰囲気中で酸窒化したSiON膜で構成されている請求項1または2記載の半導体装置。
  8. 前記DMOS容量素子の下部電極を構成する拡散層は、第2の溝上部の半導体基板の角部において、丸めて形成されている請求項1または2記載の半導体装置。
  9. 前記DMOS容量素子の容量絶縁膜は、DMOS容量素子の下部電極を構成する拡散層の全ての領域にわたって、その膜厚が±10%のばらつき範囲で構成されている請求項1または2記載の半導体装置。
  10. 半導体基板上に複数の溝を形成する工程と、前記溝に第1の絶縁膜を充填しフィールド絶縁膜を形成する工程と、前記半導体基板の所定領域の前記フィールド絶縁膜を除去し、所定領域の溝を露出する工程と、露出した前記溝上部の前記半導体基板の角部を丸める工程と、露出させた前記溝を含む、前記半導体基板の所定領域に不純物を導入して下部電極として第1の拡散層を形成する工程と、前記第1の拡散層を形成した前記半導体基板上に容量絶縁膜を形成する工程と、少なくとも前記第1の拡散層を覆う部分を残し、その他の領域の前記容量絶縁膜を除去する工程と、前記容量絶縁膜を除去した前記半導体基板上にゲート酸化膜を形成すると同時に前記容量絶縁膜を再酸化する工程と、前記ゲート酸化膜を形成した前記半導体基板上に第1の導電膜を形成する工程と、前記第1の導電膜を加工して前記ゲート酸化膜上のゲート電極と前記容量絶縁膜上の容量上部電極とを同時に形成する工程と、前記ゲート電極と前記容量上部電極の側壁にサイドウォールを形成する工程と、前記サイドウォールを形成した前記半導体基板上に不純物を導入して第2の拡散層を形成する工程と、前記第2の拡散層と前記ゲート電極と前記容量上部電極の上面に、第1の導電膜より低抵抗な第2の導電膜を形成する工程を含む半導体装置の製造方法。
  11. 前記容量上部電極は、第1の拡散層領域の内部に含まれるように形成する請求項10記載の半導体装置の製造方法。
  12. 前記容量絶縁膜は気相成長で形成したSi窒化膜である請求項10記載の半導体装置の製造方法。
  13. 前記容量絶縁膜は気相成長で形成したSi酸化膜である請求項10記載の半導体装置の製造方法。
  14. 前記容量上部電極とサイドウォール下部以外に残した容量絶縁膜は、前記サイドウォールを形成する工程において除去する請求項10記載の半導体装置の製造方法。
  15. 前記容量絶縁膜は熱酸化で形成したSi酸化膜である請求項10記載の半導体装置の製造方法。
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