JPWO2019016884A1 - 乗客コンベアの異常検出装置 - Google Patents

乗客コンベアの異常検出装置 Download PDF

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Abstract

乗客コンベアの異常検出装置は、上部側水平部に配置された第1のセンサと、下部側水平部に配置された第2のセンサと、第1のセンサ及び第2のセンサのそれぞれの出力が入力される制御装置とを有し、第1のセンサ及び第2のセンサは、それぞれ、各踏段の、走行方向に沿う側面までの距離を測定し、制御装置は、第1のセンサ及び第2のセンサの、それぞれの測定値の変化量に基づいて、乗客コンベアの異常を検出する。

Description

本発明は、乗客コンベアの踏段の姿勢に基づいて、踏段の駆動系の異常を検出する装置に関する。
従来、乗客コンベアの各踏段とスカートガードとの間には、各踏段が走行時に接触しないように間隙が設定されている。各踏段は、各踏段の走行方向に沿って、各踏段の両側面に配置された踏段チェーンによって走行する。各踏段チェーンは、経時変化や外部要因によって伸びることがある。各踏段チェーンの伸びが均一でない場合には、各踏段が、走行方向に対して傾いて走行することがある。すると、各踏段の側面がスカートガードに接触して傷をつけてしまう。
そこで、踏段が水平に移動し、かつ踏段の姿勢を矯正していない位置に、踏段の側面までの距離を測定する距離センサを配置し、距離センサの測定値から、各踏段間のギャップの幅の変化を測定して、踏段のチェーンの伸びを検出するものが開示されている(例えば特許文献1参照)。また、乗降板の一端側と他端側にセンサを配置し、踏面が各センサを通過する時間差がしきい値を超えたら、踏面の傾きが異常であると判断するものが開示されている(例えば特許文献2参照)。
特開2006−273549号公報 特開2016−16926号公報
しかしながら、特許文献1に記載された装置は、踏段間のギャップの変化のみから踏段チェーンの伸びを検出しているが、踏段間のギャップの変化は、踏段チェーンの伸びのみに起因するものではない。また、踏段チェーンに伸びが発生した場合であっても、隣り合う踏段間のギャップの変化は小さいため、踏段間のギャップの変化から、踏段チェーンの伸びを正確に検出することはできない。また、特許文献2の装置は、乗降板の左右両側にセンサを配置しているが、一般に、乗降板の位置では踏段とくし部との接触を避けるため、踏段の位置を規制している。よって、乗降板の位置では、踏段の異常を正確に検出することはできない。
本発明は、上記のような課題を解決するためになされたものであり、上部側水平部と下部側水平部における、踏段の走行状態の経時変化に基づいて、踏段のガイド部材の摩耗、及び踏段チェーンの伸びを検出する、乗客コンベアの異常検出装置を得るものである。
本発明に係る乗客コンベアの異常検出装置は、上部側水平部に配置された第1のセンサと、下部側水平部に配置された第2のセンサと、第1のセンサ及び第2のセンサのそれぞれの出力が入力される制御装置とを有し、第1のセンサ及び第2のセンサは、それぞれ、踏段の走行方向に沿う踏段の側面までの距離を測定し、制御装置は、第1のセンサ及び第2のセンサの、それぞれの測定値の変化量に基づいて異常を検出する。
本発明は、上部側水平部における踏段の姿勢と、下部側水平部における踏段の姿勢に基づいて、踏段の走行状態及び走行状態の変化を検出する。これにより、ガイド部材及び踏段チェーンの異常を検出することができる。
本発明の実施の形態1における異常検出装置が配置される、乗客コンベアを示す模式図である。 図1の上部側水平部を示す図である。 図1の下部側水平部を示す図である。 実施の形態1の異常検出装置が配置された乗客コンベアの、上部側水平部を示す上面図である。 実施の形態1の乗客コンベアの異常検出装置の構成を示すブロック図である。 実施の形態1の異常検出装置が配置された乗客コンベアの上部側水平部において、踏段が、走行方向に垂直な方向にずれた状態を示す図である。 実施の形態1の異常検出装置が配置された乗客コンベアにおける、距離センサと踏段の位置関係を示す図である。 実施の形態1の異常検出装置が配置された乗客コンベアにおける、距離センサと踏段の位置関係を示す図である。 実施の形態1の異常検出装置が配置された乗客コンベアの上部側水平部において、踏段が水平面内で傾いた状態を示す図である。 乗客コンベアにおける、踏段の駆動ローラと、駆動レールとの関係を示す図である。 乗客コンベアにおける、踏段のガイド部材と、スカートガードとの関係を示す図である。
以下、本発明の乗客コンベアの異常検出装置の好適な実施の形態につき、図面を用いて説明する。
実施の形態1.
図1は、本発明の実施の形態1における異常検出装置が配置される、乗客コンベアを示す模式図である。図2は、図1の上部側水平部Aを示す部分拡大図であり、図3は、図1の下部側水平部Bを示す部分拡大図である。また、図4は、図2を上面から見た図を、踏段の走行方向を上下にして配置した図である。
図1に示すように、乗客コンベアは、トラス1と、制御盤2と、駆動機3と、上部反転部に配置された踏段スプロケット4と、踏段スプロケット4に巻き掛けられる踏段チェーン5と、複数の踏段6と、下部反転部7と、複数の欄干8と、移動手摺9とを有している。踏段スプロケット4は、制御盤2により運転制御された駆動機3によって回転される。なお、図1は、乗客コンベアの一方の側面を示しているが、他方の側面も同様であり、踏段スプロケット4と、踏段スプロケット4に巻き掛けられる踏段チェーン5と、移動手摺9とは、複数の踏段6を間に挟んで、それぞれ2つずつ配置されている。そして、複数の踏段6は、2つの踏段スプロケット4に、それぞれ巻き掛けられた2つの踏段チェーン5を介して循環駆動される。
図2及び図3に示すように、複数の踏段6は、それぞれ乗客が乗る踏面6aと、踏段6の蹴上部であるライザ6bと、2つの踏段チェーン5に一定のピッチで連結されている踏段軸6cと、この踏段軸6cの両端部にそれぞれ取付けられた駆動ローラ6dと、踏段6のライザ6b側に取付けられた一対の追従ローラ6eとを有している。
乗客コンベアが、図2〜図4に矢印で示す走行方向Fに上昇運転する場合、図2及び図4に示す上部側水平部Aでは、駆動ローラ6d側を前にして、踏面6aの複数の溝が、くし部12と噛み合って、トラス1の内部に進入する。また、図3に示す下部側水平部Bでは、駆動ローラ6d側を前にして、踏面6aの複数の溝が、くし部12と噛み合ってトラス1の内部から出てくる。
図2及び図3に示すように、各踏段6の駆動ローラ6dは、トラス1内に配置された駆動レール10上を走行し、各追従ローラ6eは、トラス1内に配置された追従レール11上を走行する。また、図4に示すように、各踏段6は、各踏段6の走行方向Fに沿って配置された一対のスカートガード13と、それぞれ隙間d1及びd2を維持しながら走行する。そして、くし部12の、各踏段6の走行方向Fに垂直な方向の一端側と他端側には、それぞれ2つのサイドローラ14が配置されている。これらのサイドローラ14は、各踏段6の、走行方向Fに垂直な方向の位置ずれを矯正して、各踏段6の踏面6aに形成された複数の溝が、くし部12と干渉することを防止している。
図4に示すように、上部側水平部Aにおける、各サイドローラ14によって各踏段6が位置を矯正される前の位置には、実施の形態1の異常検出装置を構成する、距離センサ15A及び15Bが配置されている。なお、ここでは、上部側水平部Aについてのみ説明するが、下部側水平部Bにおいても同様である。
距離センサ15Aは、各踏段6の走行方向Fに垂直な方向の一方に、各踏段6の側面から一定距離離間させて配置されている。また、距離センサ15Bは、各踏段6の走行方向Fに垂直な方向の他方に、各踏段6から離間させて配置されている。距離センサ15A及び15Bは、光学式反射型センサ、超音波センサなどの非接触式センサにより構成されている。距離センサ15A及び15Bは、それぞれ、走行中の同一の踏段6の側面までの距離を、連続又は間欠で、同時に測定する。
距離センサ15A及び15Bは、同一の踏段6の側面までの距離が同時に測定可能な範囲内で、走行方向Fの位置を互いに離間させて、図示しないトラス1に固定されている。このように、走行方向Fの位置を離間させて配置した距離センサ15A及び15Bによって、同一の踏段6の側面までの距離を同時に測定することにより、各踏段6の、水平面内における傾き、及び走行方向Fに垂直な方向の位置ずれ量を検出している。なお、下部側水平部Bには、上部側水平部Aの距離センサ15A及び15Bと同様に、距離センサ16A及び16Bが配置されている。
次に、図5〜図10を用いて、乗客コンベアの異常検出装置の作用について説明する。図5は、乗客コンベアの異常検出装置のブロック図である。図5に示すように、乗客コンベアの異常検出装置は、上部側水平部Aに配置された距離センサ15A及び15Bと、下部側水平部Bに配置された距離センサ16A及び16Bと、制御装置17と、警報装置18とを有している。制御装置17は、距離センサ15A,15B,16A,16Bの各測定値に基づいて、各踏段6の姿勢が正常な範囲内にあるか、異常であるかを判断している。そして、制御装置17は、各踏段6のうち、1つ以上の踏段6の姿勢が異常であると判断した場合には、警報装置18に信号を出力して、管理者に異常を報知するとともに、乗客コンベアの制御盤2に、乗客コンベアに異常が発生したことを示す異常信号を出力し、制御盤2を介して乗客コンベアの駆動機3を非常停止させる。
図6は、上部側水平部Aにおいて、踏段6の一つが、距離センサ15Aに近づく方向に位置ずれした状態を示している。このとき、距離センサ15A及び15Bによって、位置ずれした踏段6の側面までの距離を同時に測定すると、距離センサ15Aの測定値は通常より小さくなり、距離センサ15Bの測定値は通常よりも大きくなる。反対に、踏段6の一つが、距離センサ15Bに近づく方向に位置ずれした場合には、距離センサ15Aの測定値が通常よりも大きくなり、距離センサ15Bの測定値が通常よりも小さくなる。このように、距離センサ15A及び15Bによって、同一の踏段6の側面までの距離を同時に測定することにより、各踏段6の、走行方向Fに垂直な方向の位置ずれ量を検出することができる。
図7A及び図7Bは、踏段6と距離センサ15Aとの位置関係を示す図である。図7Aにおける実線は、基準位置に位置する踏段6を示している。図7Aにおいて、踏段6の側面と距離センサ15Aとの距離を、基準値D0とする。図7Aにおける、踏段6の側面を挟む2つの破線は、踏段6の位置ずれの許容範囲を示している。図7Aにおいて、踏段6が、許容範囲内で最も距離センサ15Aに接近する方向にずれた場合の、距離センサ15Aから踏段6の側面までの距離をDminとする。また、踏段6が、許容範囲内で最も距離センサ15Aから離れる方向にずれた場合の、距離センサ15Aから踏段6の側面までの距離をDmaxとする。
図7Bは、踏段6が、許容範囲を超えて、距離センサ15Aに接近する方向にずれた場合を示しており、距離センサ15Aから踏段6の側面までの距離Dは、Dminよりも小さくなっている。制御装置17は、距離センサ15Aの測定した距離Dを、Dmax及びDminと比較することにより、距離Dが許容範囲Dmin以下であることを検出する。そして、制御装置17は、乗客コンベアの踏段6に異常があると判断し、警報装置18に信号を出力して異常を報知するとともに、乗客コンベアの制御盤2に異常信号を送信する。
図8は、上部側水平部Aにおいて、踏段6が、走行方向Fに対し、水平面内で距離センサ15Bの方向に傾いた状態を示す図である。このとき、同一の踏段6の側面までの距離を、距離センサ15A及び15Bで同時に測定すると、距離センサ15A及び15Bの測定値は、両方とも大きくなる。反対に、踏段6が、走行方向Fに対し、水平面内で距離センサ15Aの方向に傾いた場合には、同一の踏段6の側面までの距離を、距離センサ15A及び15Bで同時に測定すると、距離センサ15A及び15Bの測定値は、両方とも小さくなる。このように、距離センサ15A及び15Bによって、同一の踏段6の側面までの距離を同時に測定することにより、踏段6の、水平面内での傾きと傾いた方向を検出することができる。
なお、図8では、距離センサ15Aと距離センサ15Bのうち、距離センサ15Aが、くし部12に近くなるように配置したが、距離センサ15Aと距離センサ15Bの配置は、逆であってもよい。この場合、踏段6が、走行方向Fに対し、水平面内で距離センサ15Bの方向に傾くと、距離センサ15A及び15Bの測定値は、両方とも小さくなる。
図9は、踏段6の駆動ローラ6dと、駆動レール10との関係を示す図である。駆動ローラ6dは、駆動レール10側の側面に、ガイド部材6fを有している。ガイド部材6fは、駆動レール10に当接されて、駆動レール10と摺動している。踏段6は、駆動ローラ6dのガイド部材6fと、駆動レール10とにより、走行方向Fに垂直な方向への移動が規制されている。
図10は、各踏段6の走行方向Fに沿う側面に取付けられたガイド部材6gと、スカートガード13との関係を示している。ガイド部材6gは、各踏段6の側面から突出して、スカートガード13に当接されて、スカートガード13と摺動している。各踏段6は、ガイド部材6fとスカートガード13により、走行方向Fに垂直な方向への移動が規制されている。
踏段6のガイド部材6fが、駆動レール10と摺動することによって摩耗した場合、又は踏段6のガイド部材6gが、スカートガード13と摺動することによって摩耗した場合には、その踏段6は、図6に示すように、走行方向Fに垂直な方向にずれて走行する。一方、2つの踏段チェーン5が偏って伸びた場合には、各踏段6は、図8に示すように、水平面内で傾いた状態で走行する。したがって、上部側水平部Aの距離センサ15Aと15B、及び下部側水平部Bの距離センサ16Aと16Bの各測定値の経時的な変動量に基づいて、各踏段6の異常と、異常の原因を検出することができる。
例えば、乗客コンベアが上昇運転をしているとき、同一の踏段6において、下部側水平部Bにおける距離センサ16Aの測定値が大きく、上部側水平部Aにおける距離センサ15Aの測定値が小さい場合には、各踏段6は、下部側水平部Bから上部側水平部Aに向かうに連れて、距離センサ15Aに接近するように、斜めに走行していることがわかる。
逆に、同一の踏段6において、下部側水平部Bにおける距離センサ16Aの測定値が小さく、上部側水平部Aにおける距離センサ15Aの測定値が大きい場合には、各踏段6は、下部側水平部Bから上部側水平部Aに向かうに連れて、距離センサ15Aから離れるように、斜めに走行していることがわかる。
また、下部側水平部Bにおける距離センサ16Aの測定値と、上部側水平部Aにおける距離センサ15Aの測定値とがほぼ同じであれば、各踏段6は、走行方向Fに沿って、ほぼ真直ぐ走行していることがわかる。
異常検出装置の初期設定として、各踏段6が、位置ずれ及び傾きのない状態であるときに、距離センサ15A,15B,16A,16Bにより測定した、各踏段6の側面までの測定値を基準値D0に設定する。また、距離センサ15A,15B,16A,16Bによる各測定値の、経時的な変化量に、例えば±1mmのしきい値を設定する。そして、制御装置17により、距離センサ15A,15B,16A,16Bの、各測定値の変化量を、しきい値と比較する。そして、制御装置17は、各ガイド部材6f,6gの摩耗、又は2つの踏段チェーン5の偏った伸びにより、各踏段6の走行位置が、しきい値以上変化した場合に、異常と判定する。
各ガイド部材6f又は6gが摩耗した場合には、各踏段6は、初期の走行傾向を維持しながら、走行方向Fに垂直な方向に寄って走行するようになる。また、2つの踏段チェーン5が偏って伸びた場合には、各踏段6は、走行方向Fに対して傾いた状態で走行し、初期の走行傾向に対して斜めに走行するようになる。これにより、上部側水平部Aの距離センサ15Aと15B、及び下部側水平部Bの距離センサ16Aと16Bの各測定値の変化量に基づいて、異常の原因を推定することが可能となる。
ここで、乗客が踏段6に乗っていると、踏段6が左右に無理やり動かされることがあるため、距離センサ15A,15B,16A,16Bによる、踏段6の側面までの距離の測定は、乗客コンベアの稼働時間外の無負荷の時に、乗客コンベアを数周循環させて行うとよい。そして、それぞれの測定値の最大、最小、平均などを演算して蓄積してもよい。また、連続して測定を行う場合には、隣接する各踏段6の間の隙間において測定値が大きくなるため、各踏段6の隙間の測定値は、蓄積する測定値には含めない。しかしながら、各踏段6の隙間の測定値から、各踏段6の境界を検出することができるので、この隙間の測定値を、各踏段6の数をカウントするために用いてもよい。
このように、実施の形態1の乗客コンベアの異常検出装置によれば、上部側水平部Aに、踏段6の走行方向Fに沿う方向に離間させて、距離センサ15Aと距離センサ15Bを配置し、下部側水平部Bに、踏段6の走行方向Fに沿う方向に離間させて、距離センサ16Aと距離センサ16Bを配置している。そして、距離センサ15A,15B,16A,16Bの各測定値の変化量に基づいて、各踏段6の走行方向Fに垂直な方向の位置ずれと、各踏段6の水平面内の傾きを検出している。そして、制御装置17により、距離センサ15A,15B,16A,16Bの各測定値を、しきい値と比較して、異常の有無の判定と、異常原因の判別をしている。これにより、乗客コンベアの各ガイド部材6f,6gの摩耗、及び2つの踏段チェーン5の偏った伸びを検出することができ、保守作業の合理化を図ることができる。
なお、実施の形態1では、乗客コンベアが上昇運転をする場合を例として説明したが、下降運転する場合においても同様の効果を得ることができる。また、実施の形態1では、距離センサ15A及び15Bを、踏段6の走行方向に垂直な方向に対向させて配置し、各踏段6の一方の側面までの距離と、他方の側面までの距離を測定していたが、距離センサ15A及び15Bの配置は、これに限るものではない。例えば、距離センサ15A及び15Bを、踏段6の走行方向に垂直な同一の方向に配置して、同一の側面までの距離を測定してもよい。このように構成した場合、各踏段6が走行方向Fに垂直な方向に位置ずれすると、距離センサ15A及び15Bの各測定値は、同様に大きくなるか、又は同様に小さくなるという変化を示す。また、各踏段6が走行方向Fに対して傾くと、距離センサ15A及び15Bの各測定値は、一方が大きくなり、他方が小さくなるという変化を示す。
さらに、実施の形態1では、上部側水平部Aに2つの距離センサ15A及び15Bを配置し、下部側水平部Bに、2つの距離センサ16A及び16Bを配置していたが、連続して測定する場合には、上部側水平部Aと下部側水平部Bに配置する距離センサは、1つずつであってもよい。この場合、上部側水平部Aと下部側水平部Bにおいて、1つの踏段6の側面の端から端までの距離を連続して測定し、この測定値の変化傾向に基づいて、踏段6の、走行方向Fに垂直な方向への位置ずれ、及び水平面内の傾きを検出することができる。
1 トラス、2 制御盤、3 駆動機、4 踏段スプロケット、5 踏段チェーン、6 踏段、6a 踏面、6b ライザ、6c 踏段軸、6d 駆動ローラ、6e 追従ローラ、6f,6g ガイド部材、7 下部反転部、8 欄干、9 移動手摺、10 駆動レール、11 追従レール、12 くし部、13 スカートガード、14 サイドローラ、15A,15B 距離センサ(第1のセンサ、上部側センサ)、16A,16B 距離センサ(第2のセンサ、下部側センサ)、17 制御装置、18 警報装置。

Claims (4)

  1. 上部側水平部に配置された第1のセンサと、
    下部側水平部に配置された第2のセンサと、
    前記第1のセンサ及び前記第2のセンサの、それぞれの出力が入力される制御装置とを有し、
    前記第1のセンサ及び前記第2のセンサは、それぞれ、複数の踏段の走行方向に沿う各踏段の側面までの距離を測定し、
    前記制御装置は、前記第1のセンサ及び前記第2のセンサの、それぞれの測定値の変化量に基づいて、乗客コンベアの異常を検出する、
    乗客コンベアの異常検出装置。
  2. 前記第1のセンサは、
    前記上部側水平部において、前記複数の踏段の走行方向に離間して配置された、一対の上部側センサを有し、
    前記第2のセンサは、
    前記下部側水平部において、前記複数の踏段の走行方向に離間して配置された、一対の下部側センサを有する、
    請求項1に記載の乗客コンベアの異常検出装置。
  3. 前記一対の上部側センサは、
    前記上部側水平部において、前記複数の踏段の走行方向に垂直な方向に、互いに離間して対向して配置され、
    前記一対の下部側センサは、
    前記下部側水平部において、前記複数の踏段の走行方向に垂直な方向に、互いに離間して対向して配置される、
    請求項2に記載の乗客コンベアの異常検出装置。
  4. 前記制御装置は、
    前記異常を検出した場合に、前記異常の報知及び運転の停止のうち、少なくとも一方を実施する、
    請求項1から3のいずれか1項に記載の乗客コンベアの異常検出装置。
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