JP7074253B1 - 乗客コンベアの異常検出装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 乗客コンベアに容易に設置できる異常検出装置を提供する。【解決手段】 複数の踏段が無端状に連なり、乗客を搬送する搬送区間を含むループ状の経路に沿って走行する踏段部と、搬送区間の一端側の、正規の位置を走行する踏段部の左右側面から予め定められた距離だけ離間した位置にそれぞれ配置された一端側左サイドローラ及び一端側右サイドローラと、搬送区間の他端側の、正規の位置を走行する踏段部の左右側面から予め定められた距離だけ離間した位置にそれぞれ配置された他端側左サイドローラ及び他端側右サイドローラとを備えた乗客コンベアにおいて異常を検出する異常検出装置であって、上記4つのサイドローラそれぞれの回転状態を検知する回転検知手段と、回転検知手段により検知された回転状態に基づいて乗客コンベアの異常を検出する異常検出手段とを備えた異常検出装置を提供する。【選択図】 図3

Description

本開示は、乗客コンベアの異常を検出する異常検出装置に関する。
乗客コンベアは、複数の踏段が無端状に連結されて、乗客を搬送する搬送区間を含むループ状の経路に沿って移動する踏段部を有する。踏段部は、左右側方に設けられたガイド部材に案内され、且つ、各踏段の左右側方に連結された踏段チェーンに牽引されて移動する。しかし、経年変化等によりガイド部材が磨耗したり踏段チェーンが伸びたりすると、踏段部の走行位置が左右片方にずれたり、元の走行方向に対して全体的に傾いたりして、それがさらに関連部品の劣化・損傷を招き、故障につながる虞がある。
これに対し、特許文献1には、乗客コンベアの上部側水平部及び下部側水平部のそれぞれにおいて、踏段部の左右側方で、且つ、踏段部の走行方向に互いに離間した各位置に距離センサを配置し、それらの距離センサにより踏段部までの距離を測定した結果に基づいて乗客コンベアの異常を検知することが開示されている。
国際公開第2019/016884号
しかし、特許文献1の方法では、各距離センサを設置するときに、踏段との距離を考慮した高精度な位置調整処理が必要となり、多くの時間と労力が掛かるという問題がある。
そこで、本開示の目的は、乗客コンベアに容易に設置できる乗客コンベアの異常検出装置を提供することである。
本開示に係る乗客コンベアの異常検出装置は、複数の踏段が無端状に連なり、乗客を搬送する搬送区間を含むループ状の経路に沿って走行する踏段部と、搬送区間の一端側の、正規の位置を走行する踏段部の左右側面から予め定められた距離だけ離間した位置にそれぞれ配置され、踏段部と接触した場合に踏段部の走行に伴い回転される一端側左サイドローラ及び一端側右サイドローラと、搬送区間の他端側の、正規の位置を走行する踏段部の左右側面から予め定められた距離だけ離間した位置にそれぞれ配置され、踏段部と接触した場合に踏段部の走行に伴い回転される他端側左サイドローラ及び他端側右サイドローラとを備えた乗客コンベアにおいて異常を検出する異常検出装置であって、一端側左サイドローラ、一端側右サイドローラ、他端側左サイドローラ、及び他端側右サイドローラのそれぞれの回転状態を検知する回転検知手段と、回転検知手段により検知された回転状態に基づいて乗客コンベアの異常を検出する異常検出手段とを備えたものである。
本開示に係る乗客コンベアの異常検出装置によれば、乗客コンベアに容易に設置可能な構成により、乗客コンベアの異常を検出することができる。
第1の実施の形態に係る異常検出装置が適用されたエスカレータの概略構成を示す図である。 搬送区間の上階側端部を側方からみた要部拡大図である。 搬送区間の上階側端部を上方からみた要部拡大図である。 第1の実施の形態に係る異常検出装置の概略構成を示す図である。 踏段部の走行位置の変化の一例を示す図である。 踏段部の走行位置の変化の別の例を示す図である。 第1の実施の形態に係る異常検出装置のハードウェア構成図である。
[第1の実施の形態]
以下、第1の実施の形態について説明する。図1は、第1の実施の形態に係る異常検出装置100が適用されたエスカレータ1の概略構成を示す図である。図1に示すように、エスカレータ1は、建物の上下に隣接する階床間に架設されたトラス13と、トラス13の上下階側のそれぞれに設置された上部機械室14A及び下部機械室14Bを有する。上部機械室14Aには、駆動手段である電動機15と、電動機15により回転される駆動輪18と、エスカレータ1の運転を制御する制御盤40が設けられている。下部機械室14Bには、駆動輪18の回転に従動する従動輪19が設けられている。駆動輪18及び従動輪19には、踏段チェーン11が無端状に巻き掛けられている。なお、図1は、エスカレータ1の一方の側面を示しているが、他方の側面も同様であり、駆動輪18と、従動輪19と、踏段チェーン11は、複数の踏段6挟んで左右に対をなすように2つずつ配置されている。
また、上部機械室14Aの上部には、乗客が踏段6に乗り降りする際に通過する上階側乗降板17Aが設けられている。下部機械室14Bの上部には、乗客が踏段6に乗り降りする際に通過する下階側乗降板17Bが設けられている。エスカレータ1は、乗客を上階側乗降板17Aと下階側乗降板17Bの間の区間を搬送するためのものであり、以下の説明においてはこの区間を搬送区間と称す。
エスカレータ1は、複数の踏段6が踏段チェーン11に連結されて無端状に連なり、乗客を搬送する搬送区間を含むループ状の経路に沿って走行する踏段部60を有する。また、エスカレータ1は、搬送区間において、踏段部60の両側部に沿って設けられたスカートガードパネル22と、踏段部60と同期して移動する移動手すり27を有する。
図2は、搬送区間の上階側端部Aを側方からみた要部拡大図であり、図3は、搬送区間の上階側端部Aを上方からみた要部拡大図である。図2及び図3に示すように、各踏段6は、乗客が乗る踏面6aと、踏段6の蹴上部であるライザ6bと、左右両側面を形成する一対の側面部材6cと、この一対の側面部材6cに両端部を回転可能に支持される踏段軸6gを有している。また、各踏段6は、踏段軸6gの両端部に取付けられた一対の駆動ローラ6dと、踏段6のライザ6b側に取付けられた一対の追従ローラ6eを有している。駆動ローラ6dは、トラス13内に配置された駆動レール12d上を走行し、追従ローラ6eは、トラス13内に配置された追従レール12e上を走行する。
上階側乗降板17Aには、踏段6側の端部に、踏段6の表面の溝に噛みあう複数のくし片を有するくし部107が設けられている。エスカレータ1が上昇運転する場合、くし部107に到達した踏段6は、上階側乗降板17Aの下を通ってトラス13の内部に進入する。エスカレータ1が下降運転する場合は、踏段6は上階側乗降板17Aの下を通ってトラス13から出てくる。
また、踏段部60の左右側方には、踏段部60の左右方向における位置を規制する複数のサイドローラ9が設けられている。図2および図3には、搬送区間の上階側端部Aに踏段部60の左右2つずつ合計4つのサイドローラ9が配置されている例が示されている。各サイドローラ9は、正規の位置を走行する踏段部60の左右側面から予め定められた距離だけ離間した位置に配置され、その位置において回転可能に構成されている。ここで踏段部60の正規の位置とは、踏段6の溝がくし部107のくし片間のほぼ中央を通る状態の位置をいう。ガイド部材(駆動レール12d、追従レール12e等)の摩耗や踏段チェーン11の伸び等により踏段部60の走行位置が左右片方にずれ、いずれかのサイドローラ9と踏段部60とが接触した状態になった場合、サイドローラ9は踏段部60との摩擦力により回転される。
サイドローラ9は、搬送区間の上階側端部における踏段部60の左右それぞれにおいて、踏段部60がくし部107に到達する手前の位置Cと、及び到達した後の位置Dに1つずつ設けられ、それらのサイドローラ9は、連結部材99を介して連結されている。また、位置Cに設けられた各サイドローラ9には、その回転状態を検知する回転検知部90が設けられている。回転検知部90は、台座91、検出片92、支持部材96、及び回転検知センサ97により構成されている。なお、この位置Cに設けられた各サイドローラ9が、本開示の一端側乗降板(又は他端側乗降板)よりも搬送区間の内側に配置されたサイドローラに相当する。
位置Cに設けられた各サイドローラ9の上面には、台座91を介して円板状の検出片92が取り付けられている。検出片92は、サイドローラ9と一体的に回転する。検出片92は、金属製の材料からなり、複数の開口部93が円周方向に等間隔で設けられている。また、検出片92の開口部93が形成された面に対向する位置に、非接触で検出片92の回転状態を検知する回転検知センサ97が設けられている。回転検知センサ97は、サイドローラ9が回転している状態であるか否かを検知し、その検知結果を出力する。この回転検知センサ97としては、外部磁界の影響により検出片92の導体表面に発生する渦電流による磁気損失を検出することによって検出片92の回転状態を検知する近接センサを用いる。回転検知センサ97は、支持部材96を介して連結部材99に取り付けられている。
搬送区間の下階側端部Bは、向きが逆である点を除き、以上で説明した上階側端部Aの構成とほぼ同じ構成を有する。搬送区間の下階側端部Bにおいても、踏段部60の左右に2つずつ合計4つのサイドローラ9が配置される。また、エスカレータ1が下降運転する場合に踏段部60がくし部107に到達する手前の位置(エスカレータ1が上昇運転する場合は踏段部60がくし部107を通り過ぎた位置)に設けられた左右一対のサイドローラ9には、それぞれ回転検知部90が設けられている。
以下、説明を容易にするため、上階側端部Aに設けられた4つのサイドローラ9のうち、回転検知部90が設けられた左右のサイドローラ9を、上階側左サイドローラULr、上階側右サイドローラURrと称し、下階側端部Bに設けられた4つのサイドローラ9のうち、回転検知部90が設けられた左右のサイドローラ9を、下階側左サイドローラDLr、下階側右サイドローラDRrと称する場合がある。また、上階側左サイドローラULrに設けられた回転検知センサ97は、上階側左回転検知センサULsと称し、上階側右サイドローラURrに設けられた回転検知センサ97は、上階側右回転検知センサURsと称する場合がある。下階側左サイドローラDLrに設けられた回転検知センサ97は、下階側左回転検知センサDLsと称し、下階側右サイドローラDRrに設けられた回転検知センサ97は、下階側右回転検知センサDRsと称する場合がある。
図4は、異常検出装置100の概略構成を示す図である。図4に示すように、異常検出装置100は、上階側左回転検知センサULs、上階側右回転検知センサURs、下階側左回転検知センサDLs、及び下階側右回転検知センサDRsとを含む回転検知部90と、それらの検知センサにより検知された各対応するサイドローラ9の回転状態に基づいてエスカレータ1の異常を検出する異常検出部101とを備えている。また、異常検出装置100は、異常検出部101により異常が検出された場合に、報知部110に異常を報知するための信号を出力する処理、及びエスカレータ1の制御盤40にエスカレータ1の運転を停止させるための信号を出力する処理の少なくとも一方を実行する制御部102と、各種データが記憶される記憶部103を備えている。ここで、報知部110は、エスカレータ1の利用者に異常を報知するスピーカ等であってもよいし、エスカレータ1を管理する管理者の情報端末に異常を報知する信号を有線又は無線で出力する通信機器であってもよい。
上階側左回転検知センサULs、上階側右回転検知センサURs、下階側左回転検知センサDLs、及び下階側右回転検知センサDRsは、各対応するサイドローラ9の回転状態を定期的又は随時に検知し、その検知結果を異常検出部101に出力する。
異常検出部101は、上階側左回転検知センサULs、上階側右回転検知センサURs、下階側左回転検知センサDLs、及び下階側右回転検知センサDRsから出力された各対応するサイドローラ9の回転状態、即ち回転している状態であるか否かの情報を定期的又は随時に取得し、その情報に基づいてエスカレータ1の異常を検出する。異常検出部101は、たとえば4つの回転検知センサのうちいずれか2つの回転検知センサにおいてサイドローラが回転している状態であることが検知された場合、異常であると判定し、異常を示す信号を出力する。このとき、異常検出部101は、2つの回転検知センサにおいてサイドローラが回転している状態であるとの検知結果が所定回数以上連続して得られた場合に初めて異常であると判定するものであってもよい。
図5は、踏段部60の走行位置の変化の一例を示す図である。図5(a)には、踏段部60の走行位置が正規の位置であり、いずれのサイドローラとも接触していない状態が示されている。図5(b)には、踏段部60の走行位置が大きく左方にずれ、上階側左サイドローラULrと下階側左サイドローラDLrに接触し、それらのサイドローラが回転している状態が示されている。通常ガイド部材の摩耗等により生ずる、図5(b)に示すような状態では、上階側左回転検知センサULsと下階側左回転検知センサDLsの2つの回転検出センサから、各対応するサイドローラが回転している状態であるとの検知結果が得られることから、これに基づいて異常検出部101は異常であると判定する。
図6は、踏段部60の走行位置の変化の別の例を示す図である。図6(a)には、踏段部60の走行位置が正規の位置であり、いずれのサイドローラとも接触していない状態が示されている。図6(b)には、踏段部60の走行位置が大きく斜めに傾き、上階側左サイドローラULrと下階側右サイドローラDRrに接触し、それらのサイドローラが回転している状態が示されている。通常踏段チェーン11の偏った伸びにより生ずる、図6(b)に示す状態では、上階側左回転検知センサULsと下階側右回転検知センサDRsの2つの回転検出センサから、各対応するサイドローラが回転している状態であるとの検知結果が得られることから、これに基づいて異常検出部101は異常であると判定する。
以上説明した異常検出装置100の回転検知部90を除く各構成は、図7に示す、プロセッサ51、メモリ52及び信号入出力部53を備えたコンピュータにより構成されている。異常検出部101、及び制御部102の各機能は、このコンピュータにより実現される。即ち、コンピュータのメモリ52には、異常検出部101及び制御部102の各機能を実現するためのプログラム(異常検出プログラム)が格納されている。また、記憶部103に記憶される各種情報は、メモリ52に格納される。プロセッサ51は、メモリ52に格納されたプログラムに基づいて、異常検出装置100の動きを制御するための演算処理を実行する。
以上説明したように、第1の実施の形態に係る異常検出装置100では、搬送区間の上階側端部Aおよび下階側端部Bのそれぞれにおける踏段部の各左右側方にサイドローラを備えるエスカレータ1において、回転検知部90が、上記4つのサイドローラ(上階側左サイドローラULr、上階側右サイドローラURr、下階側左サイドローラDLr、下階側右サイドローラDRr)それぞれの回転状態を検知し、異常検出部101が、回転検知部90により検知された回転状態に基づいてエスカレータ1の異常を検出する。これにより、エスカレータ1に容易に設置可能な構成により、エスカレータ1の異常を検出することができる。
また、特許文献1に記載の従来の方法、即ち踏段部の左右側方に距離センサを配置しそれを用いて異常を検出する方法では、距離センサを設置する際に、踏段との距離を考慮した高精度な位置調整処理が必要となり、多くの時間と労力が掛かってしまうという問題がある。これに対し、第1の実施の形態に係る異常検出装置100では、エスカレータ1に通常位置調整済みで設けられているサイドローラに、その回転状態を検知する回転検知センサを取り付ける簡単な作業で設置が可能であり、踏段との距離を考慮した高精度な位置調整処理を要しない。これにより、エスカレータ1の異常を検出するための構成をエスカレータ1に容易に設置することができる。
[第2の実施の形態]
以下、第2の実施の形態について説明する。第2の実施の形態は、異常検出部101が、回転検知部90により検知された回転状態に基づいてエスカレータ1の異常の程度(異常レベルとも称す)を判定する点と、制御部102が、異常検出部101により判定された異常レベルに応じた処理を実行する点で、第1の実施の形態と相違する。以下の説明ではこれらの相違点を中心に説明し、第1の実施の形態と同様の構成については説明を省略する。
異常検出部101は、踏段部60がループ状の経路を半周以上の予め定められた長さだけ走行する間にわたって、回転検知部90の各回転検知センサ97により繰返し検知された各対応するサイドローラ9の回転状態の検知結果を取得し続ける。ここで、半周以上の予め定められた長さは、たとえば半周、2/3周、3/4周、1周、3周等である。そして、異常検出部101は、取得された各回転検知センサ97による複数回の検知結果に基づいて、サイドローラ9毎に、踏段部60の半周以上の所定の長さを有する全体区間に対する、そのサイドローラ9と踏段部60とが接触した状態である区間の割合を求める。
たとえば、異常検出部101は、踏段部60がループ状の経路を3周分走行する間にわたって、各回転検知センサ97が対応するサイドローラ9の回転状態を所定の時間間隔で繰り返し検知し、その検知結果を取得し続ける。そして、異常検出部101は、その取得した情報に基づいて、サイドローラ9毎に、踏段部60の全区間(一周の全て)に対する、そのサイドローラ9と踏段部60とが接触した状態である区間の割合Pを求める。具体的には、回転検知センサ97によってサイドローラ9の回転状態を検知する処理が実施された回数のうち、サイドローラ9が回転している状態であるという検知結果が得られた回数の割合を割合Pとして求める。たとえば、回転検知センサ97によってサイドローラ9の回転状態を検知する処理が100回実施され、そのうち40回の実施においてサイドローラ9が回転している状態であるという検知結果が得られた場合、割合Pは40%とする。
そして、異常検出部101は、たとえば下記の表1に示すような、予め定められた判定条件に従って異常レベルを判定する。このとき、表1の判定条件は、予め定められ、記憶部103に記憶されているものとする。
Figure 0007074253000002
たとえば、踏段部60が正規の位置をほぼ真っすぐ走行している場合は、踏段部60はいずれのサイドローラ9とも接触せず、全ての回転検知センサ97において割合Pは0%となる。この場合、異常検出部101は、上記の表1に示す判定条件のいずれにも該当しないことから、異常ではないと判定する。その後、経年変化等により踏段部60の走行位置が左側に徐々にずれていくと、踏段部60は上階側左サイドローラULrおよび下階側左サイドローラDLrとの接触回数が徐々に増えていき、そのいずれか一方のサイドローラに設けられた回転検知センサ97において割合Pが50%に達する。このとき、異常検出部101は、1つの回転検知センサ97において割合Pが50%に達する前までは異常ではないと判定し、50%に達したときに異常レベル=1と判定する。
その後、踏段部60の走行位置がさらに左側にずれ、上階側左サイドローラULrに設けられた回転検知センサ97と、下階側左サイドローラDLrに設けられた回転検知センサ97の両方において割合Pが50%を超え、そのいずれも100%には達していない場合、異常検出部101は、異常レベル=2と判定する。また、踏段部60の走行位置がさらに左側にずれ、上階側左サイドローラULrに設けられた回転検知センサ97と、下階側左サイドローラDLrに設けられた回転検知センサ97のいずれか一方において割合Pが100%に達した場合、異常検出部101は、異常レベル=3と判定する。そして両方の回転検知センサ97において割合が100%に達した場合、異常検出部101は、異常レベル=4と判定する。
なお、ここでは踏段部60の走行位置が左側にずれた場合について説明したが、踏段部60の走行位置が右側にずれたり、踏段部60が元の走行方向に対して全体的に傾いたりする場合も、異常検出部101は予め定められた判定条件に従ってエスカレータ1の異常レベルを判定することができる。
制御部102は、たとえば上記の表1に示すような、予め定められた異常レベルと実行処理の対応関係を参照して、異常検出部101により判定された異常レベルに応じた処理を実行する。具体的には、異常検出部101により判定された異常レベルが1である場合は、報知等のための処理は実行しないが、異常レベルが2、3、4のいずれかである場合は、異常を報知するための信号を出力する処理を行い、異常レベルが4である場合は、エスカレータ1の運転を停止させるための信号を出力する処理をさらに行う。
以上説明したように、第2の実施の形態に係る異常検出装置100では、異常検出部101が、エスカレータ1における異常の程度を複数のレベルに分け、回転検知部90により検知された回転状態に基づいてエスカレータ1の異常の程度がどのレベルに該当するかを判定し、制御部102が、異常検出部101により判定された異常レベルに応じた処理を実行する。これにより、エスカレータ1の異常の程度を段階的に判定することができ、その判定された異常レベルに適した報知等の処理を実行することができる。
なお、異常検出部101は、回転検知部90により検知された各サイドローラ9の回転状態に基づいてエスカレータ1の異常を検出するものであればよく、その具体的な異常の判断方法は上記各実施の形態で説明したものに限定されない。異常検出部101は、所定の時間間隔ごとに(たとえば一日おきに)、上記割合Pのような異常の程度を評価可能な指標を定期的算出し、その指標の変化の度合いを求め、変化の度合いが基準値を超える場合に(たとえば割合Pに20%以上の変動があった場合)、異常であると判断するものであってもよい。たとえば、前日まではサイドローラ9が回転していることを検知していた回転検知センサが回転している状態を検知しなくなったり、前日まではサイドローラ9が回転していないことを検知していた回転検知センサが回転していることを検知し始めた場合に異常であると判断するものであってもよい。
また、上記各実施の形態において、異常検出部101は、エスカレータ1の運転開始後、運転終了前のような無負荷の状態下で検知された各サイドローラ9の回転状態に基づいて異常を検出するものであってもよい。このとき、エスカレータ1は、上昇運転状態でもあってもよいし、下降運転状態であってもよい。
また、上記各実施の形態では、本開示の乗客コンベアの異常検出装置をエスカレータに適用した場合について説明したが、動く歩道に適用してもよい。
1 エスカレータ
6 踏段
9 サイドローラ
11 踏段チェーン
13 トラス
15 電動機
18 駆動輪
19 従動輪
22 スカートガードパネル
27 移動手すり
40 制御盤
51 プロセッサ
52 メモリ
53 信号入出力部
60 踏段部
6a 踏面
6b ライザ
6c 側面部材
6d 駆動ローラ
6e 追従ローラ
6g 踏段軸
90 回転検知部
91 台座
92 検出片
93 開口部
96 支持部材
97 回転検知センサ
99 連結部材
100 異常検出装置
101 異常検出部
102 制御部
103 記憶部
107 くし部
110 報知部
12d 駆動レール
12e 追従レール
14A 上部機械室
14B 下部機械室
17A 上階側乗降板
17B 下階側乗降板

Claims (6)

  1. 複数の踏段が無端状に連なり、乗客を搬送する搬送区間を含むループ状の経路に沿って走行する踏段部と、
    前記搬送区間の一端側の、正規の位置を走行する前記踏段部の左右側面から予め定められた距離だけ離間した位置にそれぞれ配置され、前記踏段部と接触した場合に前記踏段部の前記走行に伴い回転される一端側左サイドローラ及び一端側右サイドローラと、
    前記搬送区間の他端側の、正規の位置を走行する前記踏段部の左右側面から予め定められた距離だけ離間した位置にそれぞれ配置され、前記踏段部と接触した場合に前記踏段部の前記走行に伴い回転される他端側左サイドローラ及び他端側右サイドローラと
    を備えた乗客コンベアにおいて異常を検出する異常検出装置であって、
    前記一端側左サイドローラ、前記一端側右サイドローラ、前記他端側左サイドローラ、及び前記他端側右サイドローラのそれぞれの回転状態を検知する回転検知手段と、
    前記回転検知手段により検知された前記回転状態に基づいて前記乗客コンベアの異常を検出する異常検出手段と
    を備えた乗客コンベアの異常検出装置。
  2. 前記異常検出手段は、前記踏段部が前記ループ状の経路を半周以上の予め定められた長さだけ走行する間にわたって前記回転検知手段により前記回転状態を繰返し検知した結果に基づいて前記異常の検出を行う請求項1記載の乗客コンベアの異常検出装置。
  3. 前記異常検出手段は、前記一端側左サイドローラ、前記一端側右サイドローラ、前記他端側左サイドローラ、及び前記他端側右サイドローラのそれぞれについて、前記回転検知手段により前記回転状態を繰り返し検知した結果を用いて、前記踏段部の半周以上の予め定められた長さを有する全体区間に対する、当該サイドローラと前記踏段部とが接触した状態である区間の割合を求め、求められた割合を予め定められた基準値と比較することによって前記異常の検出を行う請求項2記載の乗客コンベアの異常検出装置。
  4. 前記異常検出装置は、前記一端側左サイドローラ、前記一端側右サイドローラ、前記他端側左サイドローラ、及び前記他端側右サイドローラのうちいずれか2つが回転している状態であることが前記回転検知手段により検知された場合に異常であると判定する請求項1記載の乗客コンベアの異常検出装置。
  5. 前記乗客コンベアは、前記搬送区間の一端に設けられた一端側乗降板と、他端に設けられた他端側乗降板とを備えたものであり、
    前記一端側左サイドローラ及び一端側右サイドローラは、前記一端側乗降板よりも搬送区間の内側に配置されたものであり、
    前記他端側左サイドローラ及び他端側右サイドローラは、前記他端側乗降板よりも前記搬送区間の内側に配置されたものである請求項1から4のいずれか一項に記載の乗客コンベアの異常検出装置。
  6. 前記異常検出手段により異常が検出された場合に、前記異常を報知する信号を出力する処理及び前記乗客コンベアの運転を停止させる信号を出力する処理の少なくとも一方を実行する制御手段をさらに備えた請求項1から5のいずれか一項に記載の乗客コンベアの異常検出装置。
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