JPWO2018220991A1 - 二次電池用正極、及び二次電池 - Google Patents

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Abstract

二次電池用正極は、正極集電体と、正極合材層と、正極集電体と正極合材層との間に設けられる中間層と、を備える。中間層は、非酸化物である導電性無機化合物と正極活物質とを含む第1中間層と、絶縁性無機材料と非酸化物である導電性無機化合物とを含む第2中間層と、を有し、前記導電性無機化合物は、300℃以上で絶縁性酸化物となる。

Description

本発明は、二次電池用正極、及び二次電池の技術に関する。
近年、高出力、高エネルギー密度の二次電池として、正極と、負極と、非水電解質とを備え、正極と負極との間でリチウムイオンを移動させて充放電を行う非水電解質二次電池が広く利用されている。
例えば、特許文献1には、良好な充放電サイクル特性を得るために、正極を構成する正極集電体として、集電体本体と、該集電体本体の表面に形成され、バインダー粒子と導電性粒子とを含むコート層とを有し、該導電性粒子の少なくとも一部は、該コート層の集電体本体側の一方の表面から相対する他方の表面まで電気的に連続するように配置されている正極集電体を用いることが開示されている。
例えば、特許文献2には、良好な充放電サイクル特性を得るために、正極を構成する正極活物質として、リチウム複合酸化物と、熱伝導率が10W/m・K以上をもつ高熱伝導化合物と、を含む正極活物質を用いることが開示されている。
ところで、非水電解質二次電池において、内部短絡が発生した時に、電池温度の上昇を抑制することは、電池の安全性を高める点で重要な課題である。
例えば、特許文献3には、正の温度抵抗係数を有する熱敏感性抵抗体を主成分とする層が電極集電体の表面に形成され、その上に電気エネルギーを蓄積する電極層が形成されている蓄電素子が開示されている。特許文献3によれば、内部短絡によって電池が発熱すると、正の温度抵抗係数を有する熱敏感性抵抗体を主成分とする層の抵抗値が急激に増大し、短絡電流を抑制することができると記載されている。
特開2014−203625号公報 特開2016−186933号公報 特開平6−231749号公報
しかし、特許文献3において熱敏感性抵抗体として挙げられているBaTiOは、正極導電材として一般的に用いられる炭素に比べて室温での抵抗率が高い。BaTiOを正極や負極の材料として用いると電池性能が大きく低下するおそれがある。また、熱敏感性抵抗体を主成分とする層の高抵抗化によって短絡電流を抑制したとしても、電池温度が低下すれば、熱敏感性抵抗体を主成分とする層は再び低抵抗化するため、内部短絡による電池の発熱が継続する虞があり、内部短絡後の電池温度を抑制することができない場合がある。
そこで、本開示は、内部短絡後の電池温度を抑制することが可能な二次電池用正極、及び当該正極を備える二次電池を提供することを目的とする。
本開示の第1態様に係る二次電池用正極は、正極集電体と、正極合材層と、前記正極集電体と前記正極合材層との間に設けられる中間層と、を備え、中間層は、非酸化物である導電性無機化合物と正極活物質とを含む第1中間層と、絶縁性無機材料と非酸化物である導電性無機化合物とを含む第2中間層と、を有し、前記導電性無機化合物は、300℃以上で絶縁性酸化物となる。
本開示の第2態様に係る二次電池用正極は、正極集電体と、正極合材層と、前記正極集電体と前記正極合材層との間に設けられる中間層と、を備え、前記中間層は、非酸化物である導電性無機化合物と正極活物質とを含み、前記導電性無機化合物は、300℃以上で絶縁性酸化物となる。
本開示の第3態様に係る二次電池用正極は、正極集電体と、正極合材層と、前記正極集電体と前記正極合材層との間に設けられる中間層と、を備え、前記中間層は、非酸化物である導電性無機化合物と絶縁性無機材料とを含み、前記導電性無機化合物は、300℃以上で絶縁性酸化物となる。
本開示に係る二次電池は、正極と、負極と、電解質と、を含み、前記正極は、上記二次電池用正極である。
本開示によれば、内部短絡後の電池温度を抑制することが可能となる。
実施形態の一例である二次電池の断面図である。 第1実施形態に係る正極の断面図である。 第2実施形態に係る正極の断面図である。 第3実施形態に係る正極の断面図である。
本開示の第1態様に係る二次電池用正極は、正極集電体と、正極合材層と、前記正極集電体と前記正極合材層との間に設けられる中間層と、を備え、中間層は、非酸化物である導電性無機化合物と正極活物質とを含む第1中間層と、絶縁性無機材料と非酸化物である導電性無機化合物とを含む第2中間層と、を有し、前記導電性無機化合物は、300℃以上で絶縁性酸化物となる。ここで、例えば負極電位を帯びた導電性異物等が正極集電体に達して内部短絡が発生した場合、導電性異物が接触している正極集電体近傍の温度は少なくとも300℃以上となる。したがって、内部短絡が発生した場合には、本開示の第1態様の中間層内に含まれる導電性無機化合物は加熱(酸化)されて絶縁性酸化物となる。その結果、絶縁性酸化物及び絶縁性無機材料を含む中間層が大きな抵抗成分として、導電性異物の周囲に存在することになるため、正負極間の短絡電流が抑制される。また、短絡電流が抑制された結果、電池温度が低下しても、絶縁性酸化物及び絶縁性無機材料を有する中間層は、高抵抗を維持しているので、内部短絡による電池の発熱の継続が抑えられる。これらのことから、内部短絡後の電池温度を十分に抑制することが可能となる。なお、内部短絡が発生していない通常の状態では、第1中間層及び第2中間層内の導電性無機化合物により、正極合材層と正極集電体との電気的導通が確保される。
本開示の第2態様に係る質二次電池用正極は、正極集電体と、正極合材層と、前記正極集電体と前記正極合材層との間に設けられる中間層と、を備え、前記中間層は、非酸化物である導電性無機化合物と正極活物質とを含み、前記導電性無機化合物は、300℃以上で絶縁性酸化物となる。本開示の第2態様の場合も上記と同様に、内部短絡が発生した場合には、中間層内の導電性無機化合物が絶縁性酸化物となる。その結果、絶縁性酸化物を含む中間層が大きな抵抗成分として、導電性異物の周囲に存在することになるため、正負極間の短絡電流が抑制される。また、短絡電流が抑制された結果、電池温度が低下しても、絶縁性酸化物を有する中間層は、高抵抗を維持しているので、内部短絡による電池の発熱の継続が抑えられる。これらのことから、内部短絡後の電池温度を十分に抑制することが可能となる。なお、内部短絡は発生していない通常の状態では、中間層内の導電性無機化合物により、正極合材層と正極集電体との電気的導通が確保される。
本開示の第3態様に係る二次電池用正極は、正極集電体と、正極合材層と、前記正極集電体と前記正極合材層との間に設けられる中間層と、を備え、前記中間層は、非酸化物である導電性無機化合物と絶縁性無機材料とを含み、前記導電性無機化合物は、300℃以上で絶縁性酸化物となる。本開示の第3態様の場合も上記と同様に、内部短絡が発生した場合には、中間層内の導電性無機化合物が絶縁性酸化物となる。その結果、絶縁性酸化物及び絶縁性無機材料を含む中間層が大きな抵抗成分として、導電性異物の周囲に存在することになるため、正負極間の短絡電流が抑制される。また、短絡電流が抑制された結果、電池温度が低下しても、絶縁性酸化物及び絶縁性無機材料を有する中間層は、高抵抗を維持しているので、内部短絡による電池の発熱の継続が抑えられる。これらのことから、内部短絡後の電池温度を十分に抑制することが可能となる。なお、内部短絡は発生していない通常の状態では、中間層内の導電性無機化合物により、正極合材層と正極集電体との電気的導通が確保される。
以下、実施形態の一例について詳細に説明する。実施形態の説明で参照する図面は、模式的に記載されたものであり、図面に描画された構成要素の寸法比率などは、現物と異なる場合がある。
図1は、実施形態の一例である二次電池の断面図である。図1に示す二次電池10は、正極11及び負極12がセパレータ13を介して巻回されてなる巻回型の電極体14と、電解質と、電極体14の上下にそれぞれ配置された絶縁板17,18と、上記部材を収容する電池ケースと、を備える。電池ケースは、有底円筒形状のケース本体15と封口体16とにより構成される。なお、巻回型の電極体14の代わりに、正極及び負極がセパレータを介して交互に積層されてなる積層型の電極体など、他の形態の電極体が適用されてもよい。また、電池ケースとしては、円筒形、角形、コイン形、ボタン形等の金属製ケース、樹脂シートをラミネートして形成された樹脂製ケース(ラミネート型電池)などが例示できる。
ケース本体15は、例えば有底円筒形状の金属製容器である。ケース本体15と封口体16との間にはガスケット27が設けられ、電池ケース内部の密閉性が確保される。ケース本体15は、例えば側面部を外側からプレスして形成された、封口体16を支持する張り出し部21を有することが好適である。張り出し部21は、ケース本体15の周方向に沿って環状に形成されることが好ましく、その上面で封口体16を支持する。
封口体16は、フィルタ開口部22aが形成されたフィルタ22と、フィルタ22上に配置された弁体とを有する。弁体は、フィルタ22のフィルタ開口部22aを塞いでおり、内部短絡等による発熱で電池の内圧が上昇した場合に破断する。本実施形態では、弁体として下弁体23及び上弁体25が設けられており、下弁体23と上弁体25の間に配置される絶縁部材24、及びキャップ開口部26aを有するキャップ26がさらに設けられている。封口体16を構成する各部材は、例えば円板形状又はリング形状を有し、絶縁部材24を除く各部材は互いに電気的に接続されている。具体的には、フィルタ22と下弁体23が各々の周縁部で互いに接合され、上弁体25とキャップ26も各々の周縁部で互いに接合されている。下弁体23と上弁体25は、各々の中央部で互いに接続され、各周縁部の間には絶縁部材24が介在している。なお、内部短絡等による発熱で内圧が上昇すると、例えば下弁体23が薄肉部で破断し、これにより上弁体25がキャップ26側に膨れて下弁体23から離れることにより両者の電気的接続が遮断される。
図1に示す二次電池10では、正極11に取り付けられた正極リード19が絶縁板17の貫通孔を通って封口体16側に延び、負極12に取り付けられた負極リード20が絶縁板18の外側を通ってケース本体15の底部側に延びている。例えば、正極リード19は封口体16の底板であるフィルタ22の下面に溶接等で接続され、フィルタ22と電気的に接続された封口体16の天板であるキャップ26が正極端子となる。負極リード20はケース本体15の底部内面に溶接等で接続され、ケース本体15が負極端子となる。
[正極]
図2は、第1実施形態に係る正極の断面図である。正極11は、正極集電体30と、正極合材層32と、正極集電体30と正極合材層32との間に設けられる中間層31と、を備える。中間層31は、第1中間層31a及び第2中間層31bを有する。第2中間層31bは正極集電体30上に配置され、第1中間層31aは第2中間層31b上に配置されている。
正極集電体30には、アルミニウムやアルミニウム合金などの正極の電位範囲で安定な金属の箔、当該金属を表層に配置したフィルム等を用いることができる。正極集電体30は、例えば、10μm〜100μm程度の厚みを有する。
正極合材層32は、正極活物質を含む。また、正極合材層32は、正極活物質同士を結着して正極合材層32の機械的強度を確保したり、正極合材層32と中間層31との結着性を高めたりすることができる等の点で、結着材を含むことが好適である。また、正極合材層32は、当該層の導電性を向上させることができる等の点で、導電材を含むことが好適である。
正極活物質としては、Co、Mn、Ni等の遷移金属元素を含有するリチウム遷移金属酸化物が例示できる。リチウム遷移金属酸化物は、例えばLixCoO2、LixNiO2、LixMnO2、LixCoyNi1-y2、LixCoy1-yz、LixNi1-yyz、LixMn24、LixMn2-yy4、LiMPO4、Li2MPO4F(M;Na、Mg、Sc、Y、Mn、Fe、Co、Ni、Cu、Zn、Al、Cr、Pb、Sb、Bのうち少なくとも1種、0<x≦1.2、0<y≦0.9、2.0≦z≦2.3)である。これらは、1種単独で用いてもよいし、複数種を混合して用いてもよい。二次電池の高容量化を図ることができる点で、正極活物質は、LixNiO2、LixCoyNi1-y2、LixNi1-yyz(M;Na、Mg、Sc、Y、Mn、Fe、Co、Ni、Cu、Zn、Al、Cr、Pb、Sb、Bのうち少なくとも1種、0<x≦1.2、0<y≦0.9、2.0≦z≦2.3)等のリチウムニッケル複合酸化物を含むことが好ましい。
導電材は、例えば、カーボンブラック(CB)、アセチレンブラック(AB)、ケッチェンブラック、黒鉛等のカーボン系粒子などが挙げられる。これらは、単独で用いてもよく、2種類以上を組み合わせて用いてもよい。
結着材は、例えば、ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)、ポリフッ化ビニリデン(PVdF)等のフッ素系樹脂、ポリアクリロニトリル(PAN)、ポリイミド系樹脂、アクリル系樹脂、ポリオレフィン系樹脂などが挙げられる。また、これらの樹脂と、カルボキシメチルセルロース(CMC)又はその塩(CMC−Na、CMC−K、CMC-NH4等、また部分中和型の塩であってもよい)、ポリエチレンオキシド(PEO)等が併用されてもよい。これらは、単独で用いてもよく、2種類以上を組み合わせて用いてもよい。
中間層31を構成する第1中間層31aは、非酸化物である導電性無機化合物と正極活物質とを含む。また、中間層31を構成する第2中間層31bは、非酸化物である導電性無機化合物と絶縁性無機材料とを含む。第1中間層31a及び第2中間層31bは、層の機械的強度、他の層との接着性を高めたりすることができる等の点で、結着材を含むことが好適である。以下、非酸化物である導電性無機化合物を単に導電性無機化合物と称する場合がある。
第1中間層31a及び第2中間層31bに含まれる導電性無機化合物は、300℃以上で絶縁性酸化物となる材料であれば特に制限されるものではないが、300℃以上500℃以下で絶縁性酸化物となる材料が好ましい。導電性無機化合物は、例えば、Ti(チタニウム)、Zr(ジルコニウム)、Hf(ハフニウム)、V(バナジウム)、Nb(ニオビウム)、Ta(タンタリウム)、W(タングステン)、Mo(モリブデン)、Fe(鉄)、Ni(ニッケル)、Cr(クロミウム)等の金属元素を含む、金属炭化物、金属窒化物、金属ホウ化物、金属ケイ化物等が挙げられる。300℃以上で絶縁性酸化物となる導電性無機化合物の具体例としては、例えば、TiC、ZrC、HfC、VC、NbC、TaC、WC、TiN、ZrN、HfN、VN、NbN、TaN、TiB、ZrB、HfB、VB、NbB、TaB、W、Mo、FeB、NiB、TiSi、ZrSi、CrSi、VSi、NbSi、TaSi、WSi、MoSiなどが挙げられる。300℃以上500℃以下で絶縁性酸化物になる材料としては、上記例示した中では、例えば、TiC、VC、NbC、TiN、MoSi等が挙げられる。これらは1種単独でも、2種以上を組み合わせても良い。
導電性無機化合物は、内部短絡していない通常状態での中間層31の電子導電性、内部短絡後の中間層31の絶縁性をより向上させる点で、絶縁性酸化物となる前の抵抗率が10−2Ωcm以下であり、絶縁性酸化物となった場合に、1012Ωcm以上の抵抗率を有する材料であることが好ましい。これらは1種単独でも、2種以上を組み合わせても良い。
第1中間層31a及び第2中間層31bに含まれる導電性無機化合物は、同じ材料であってもよいし、異なる材料であってもよい。同じ材料とすることで、酸化温度を統一することができるため、高温域での安定した絶縁化特性を維持する利点を有する。一方、異なる材料とすることで、例えば、中間層31aは抵抗率の低い材料で電池特性を重視し、中間層31bは酸化温度の低い材料で安全性を重視するなど層ごとに異なる役割を持たせ、電池特性と安全性を両立出来る利点を有する。
第1中間層31aに含まれる正極活物質としては、Co、Mn、Ni等の遷移金属元素を含有するリチウム遷移金属酸化物が例示できる。リチウム遷移金属酸化物は、例えばLixCoO2、LixNiO2、LixMnO2、LixCoyNi1-y2、LixCoy1-yz、LixNi1-yyz、LixMn24、LixMn2-yy4、LiMPO4、Li2MPO4F(M;Na、Mg、Sc、Y、Mn、Fe、Co、Ni、Cu、Zn、Al、Cr、Pb、Sb、Bのうち少なくとも1種、0<x≦1.2、0<y≦0.9、2.0≦z≦2.3)である。これらは、1種単独で用いてもよいし、複数種を混合して用いてもよい。
第1中間層31a及び正極合材層32に含まれる正極活物質は、同種の材料であってもよいし、異なる材料であってもよい。同種の材料とすることで、電池の長期間利用時の活物質の劣化(変質)が合材内で均一化しやすいため長期特性が安定化する利点を有する。一方、異なる材料とすることで、例えば、中間層31を容量重視の活物質、中間層31aを安全性重視(抵抗率の高い)の活物質にするなど、層ごとに異なる役割を持たせ、電池特性と安全性を両立出来る利点を有する。
第2中間層31bに含まれる絶縁性無機材料は、内部短絡していない通常状態から絶縁性を有する無機材料であり、例えば、1012Ωcm以上の抵抗率を有する無機材料であることが好ましい。絶縁性無機材料の具体例としては、例えば、金属酸化物粒子、金属窒化物粒子、金属フッ化物粒子、絶縁性磁性体粒子等が挙げられる。金属酸化物粒子としては、例えば、酸化アルミニウム、酸化チタン、酸化ジルコニウム、酸化珪素、酸化マンガン、酸化マグネシウム、酸化ニッケル等が挙げられる。金属窒化物粒子としては、例えば、窒化ホウ素、窒化アルミニウム、窒化マグネシウム、窒化ケイ素等が挙げられる。金属フッ化物粒子としては、例えば、フッ化アルミニウム、フッ化リチウム、フッ化ナトリウム、フッ化マグネシウム、フッ化カルシウム、フッ化バリウム、水酸化アルミニウム、ベーマイト等が挙げられる。絶縁性磁性体粒子としては、例えばNi−Cu−Zn系フェライト等が挙げられる。絶縁性無機材料は、絶縁性、高溶融点等の観点から、酸化アルミニウム、酸化チタン、酸化珪素、酸化マンガンのうち少なくともいずれか1つを含むことが好ましく、少なくとも酸化アルミニウムを含むことがより好ましい。
第1中間層31aの厚みは、正極合材層32の厚みの1/2以下であることが好ましい。第1中間層31aの厚みが正極合材層32の厚みの1/2を超えると、第1中間層31aの厚みが正極合材層32の厚みの1/2以下の場合と比較して、正極構成物全体での柔軟性が低くなることで、折れや破断などが発生しやすくなる場合がある。また、第1中間層31aの厚みは、正極合材層32の厚みの1/150以上を下限値とすることが好ましい。第1中間層31aの厚みが正極合材層32の厚みの1/150未満であると、内部短絡時において、正極合材層32が正極集電体30と直接接触する虞があり、電池温度の上昇に繋がる場合がある。
第2中間層31bの厚みは、1μm〜5μmの範囲であることが好ましい。第2中間層31bの厚みが5μmを超えると、第2中間層31bの厚みが上記範囲を満たす場合と比較して、中間層31の抵抗値が増加し、内部短絡していない通常状態での電池特性が低下する場合がある。また、第2中間層31bの厚みが1μm未満であると、第2中間層31bの厚みが上記範囲を満たす場合と比較して、内部短絡時において、正極合材層32が正極集電体30と直接接触し易くなり、電池温度の上昇に繋がる場合がある。
第2中間層31b中の絶縁性無機材料の含有量は、80質量%〜98質量%の範囲であり、第2中間層31b中の導電性無機化合物の含有量は、20質量%以下であることが好ましい。第2中間層31b中の絶縁性無機材料及び導電性無機化合物の含有量を上記範囲とすることで、上記範囲外の場合と比較して、内部短絡後における電池温度をより低減することが可能である。なお、第2中間層31b中の導電性無機化合物の含有量は、0.1質量%以上を下限値とすることが望ましい。
第1中間層31a中の導電性無機化合物の含有量は、0.1質量%〜20質量%の範囲であり、第1中間層31a中の正極活物質の含有量は、80質量%〜99.9質量%の範囲であることが好ましい。第1中間層31a中の導電性無機化合物及び正極活物質の含有量を上記範囲とすることで、上記範囲外の場合と比較して、内部短絡後における電池温度をより低減することが可能となる。
第1中間層31a及び第2中間層31bに含まれる結着材は、例えばポリテトラフルオロエチレン(PTFE)、ポリフッ化ビニリデン(PVdF)等のフッ素系樹脂、ポリアクリロニトリル(PAN)、ポリイミド系樹脂、アクリル系樹脂、ポリオレフィン系樹脂等が挙げられる。これらは、単独で用いてもよく、2種類以上を組み合わせて用いてもよい。第1中間層31a及び第2中間層31b中の結着材の含有量はそれぞれ、0.1質量%〜5質量%が好ましく、1質量%〜3質量%がより好ましい。
第1中間層31aや第2中間層31bには、カーボンブラック(CB)、アセチレンブラック(AB)、ケッチェンブラック、黒鉛等のカーボン系粒子(カーボン系導電材)を含まないことが好ましい。なお、正極合材層32と第1中間層31aとの境界を明確に分けることができない場合がある。これを勘案すると、第2中間層31bに含まれる絶縁性無機材料が存在する領域にカーボン系粒子(カーボン系導電材)が存在しないことが好ましい。第1中間層31aや第2中間層31bにカーボン系導電材を添加する場合には、カーボン系導電材の含有量を中間層31の総量に対して0.5質量%以下とすることが好ましい。第1中間層31a及び第2中間層31bにカーボン系導電材が所定量以上含有すると、内部短絡による電池の発熱が継続して、内部短絡後の電池温度を十分に抑制することができない場合がある。
第1実施形態では、正極集電体30上に第2中間層31bを配置し、第2中間層31b上に第1中間層31aを配置した中間層31について説明したが、正極集電体30上に第1中間層31aを配置し、第1中間層31a上に第2中間層31bを配置した中間層でもよいし、正極集電体30上に第1中間層31a及び第2中間層31bをそれぞれ配置した中間層でもよい。上記形態の中では、内部短絡後の電池温度をより抑制する点で、正極集電体30上に第2中間層31bを配置し、第2中間層31b上に第1中間層31aを配置した中間層31が好ましい。
正極11の作製方法の一例を説明する。まず、正極集電体30上に、絶縁性無機材料及び導電性無機化合物等を含む第2中間層用スラリーを塗布・乾燥することによって第2中間層31bを形成する。次に、第2中間層31b上に、正極活物質及び導電性無機化合物等を含む第1中間層用スラリーを塗布・乾燥することによって、第1中間層31aを形成する。さらに、第1中間層31a上に、正極活物質等を含む正極合材スラリーを塗布・乾燥することによって正極合材層32を形成し、当該正極合材層32を圧延する。以上のようにして正極11を得ることができる。
図3は、第2実施形態に係る正極の断面図である。図3の正極11において、図2に示す正極11と同様の構成については同一の符号を付し、その説明を省略する。図3に示す正極11は、正極集電体30と、正極合材層32と、正極集電体30と正極合材層32との間に設けられる第1中間層31aと、を備える。すなわち、第1中間層31aは、前述した導電性無機化合物と、正極活物質と、を含む。図3に示す第1中間層31aにおいて、その厚みや、導電性無機化合物や正極活物質等の含有量等は前述した通りである。また、図3に示す第1中間層31aにおいては、前述した絶縁性無機材料や結着材等を含んでいてもよい。
図4は、第3実施形態に係る正極の断面図である。図4の正極11において、図2に示す正極11と同様の構成については同一の符号を付し、その説明を省略する。図4に示す正極11は、正極集電体30と、正極合材層32と、正極集電体30と正極合材層32との間に設けられる第2中間層31bと、を備える。すなわち、第2中間層31bは、前述した導電性無機化合物と、絶縁性無機材料と、を含む。図4に示す第2中間層31bにおいて、その厚みや、導電性無機化合物や絶縁性無機材料等の含有量等は前述した通りである。また、図4に示す第2中間層32bにおいては、前述した正極活物質や結着材等を含んでいてもよい。
[負極]
負極12は、例えば金属箔等の負極集電体と、負極集電体上に形成された負極合材層とを備える。負極集電体には、銅などの負極の電位範囲で安定な金属の箔、当該金属を表層に配置したフィルム等を用いることができる。負極合材層は、例えば、負極活物質、結着材、増粘剤等を含む。
負極12は、例えば、負極活物質、増粘剤、結着材を含む負極合材スラリーを負極集電体上に塗布・乾燥することによって、負極集電体上に負極合材層を形成し、当該負極合材層を圧延することにより得られる。負極合材層は負極集電体の両面に設けてもよい。
負極活物質は、リチウムイオンを吸蔵・放出することが可能な材料であれば特に制限されるものではなく、例えば、金属リチウム、リチウム−アルミニウム合金、リチウム−鉛合金、リチウム−シリコン合金、リチウム−スズ合金等のリチウム合金、黒鉛、コークス、有機物焼成体等の炭素材料、SnO、SnO、TiO等の金属酸化物等が挙げられる。これらは、1種単独でもよいし、2種以上を組み合わせて使用してもよい。
負極合材層に含まれる結着材としては、正極の場合と同様にフッ素系樹脂、PAN、ポリイミド系樹脂、アクリル系樹脂、ポリオレフィン系樹脂等を用いることができる。水系溶媒を用いて負極合材スラリーを調製する場合は、スチレン−ブタジエンゴム(SBR)、CMC又はその塩、ポリアクリル酸(PAA)又はその塩(PAA−Na、PAA−K等、また部分中和型の塩であってもよい)、ポリビニルアルコール(PVA)等を用いることが好ましい。
[セパレータ]
セパレータ13には、例えば、イオン透過性及び絶縁性を有する多孔性シート等が用いられる。多孔性シートの具体例としては、微多孔薄膜、織布、不織布等が挙げられる。セパレータの材質としては、ポリエチレン、ポリプロピレン等のオレフィン系樹脂、セルロースなどが好適である。セパレータ13は、セルロース繊維層及びオレフィン系樹脂等の熱可塑性樹脂繊維層を有する積層体であってもよい。また、ポリエチレン層及びポリプロピレン層を含む多層セパレータであってもよく、セパレータの表面にアラミド系樹脂、セラミック等の材料が塗布されたものを用いてもよい。
[電解質]
電解質は、溶媒と、溶媒に溶解した電解質塩とを含む。電解質は、液体電解質(非水電解液)に限定されず、ゲル状ポリマー等を用いた固体電解質であってもよい。溶媒には、例えばエステル類、エーテル類、アセトニトリル等のニトリル類、ジメチルホルムアミド等のアミド類、及びこれらの2種以上の混合溶媒等の非水溶媒や水を用いることができる。非水溶媒は、これら溶媒の水素の少なくとも一部をフッ素等のハロゲン原子で置換したハロゲン置換体を含有していてもよい。
上記エステル類の例としては、エチレンカーボネート(EC)、プロピレンカーボネート(PC)、ブチレンカーボネート等の環状炭酸エステル、ジメチルカーボネート(DMC)、メチルエチルカーボネート(EMC)、ジエチルカーボネート(DEC)、メチルプロピルカーボネート、エチルプロピルカーボネート、メチルイソプロピルカーボネート等の鎖状炭酸エステル、γ−ブチロラクトン、γ−バレロラクトン等の環状カルボン酸エステル、酢酸メチル、酢酸エチル、酢酸プロピル、プロピオン酸メチル(MP)、プロピオン酸エチル、γ−ブチロラクトン等の鎖状カルボン酸エステルなどが挙げられる。
上記エーテル類の例としては、1,3−ジオキソラン、4−メチル−1,3−ジオキソラン、テトラヒドロフラン、2−メチルテトラヒドロフラン、プロピレンオキシド、1,2−ブチレンオキシド、1,3−ジオキサン、1,4−ジオキサン、1,3,5−トリオキサン、フラン、2−メチルフラン、1,8−シネオール、クラウンエーテル等の環状エーテル、1,2−ジメトキシエタン、ジエチルエーテル、ジプロピルエーテル、ジイソプロピルエーテル、ジブチルエーテル、ジヘキシルエーテル、エチルビニルエーテル、ブチルビニルエーテル、メチルフェニルエーテル、エチルフェニルエーテル、ブチルフェニルエーテル、ペンチルフェニルエーテル、メトキシトルエン、ベンジルエチルエーテル、ジフェニルエーテル、ジベンジルエーテル、o−ジメトキシベンゼン、1,2−ジエトキシエタン、1,2−ジブトキシエタン、ジエチレングリコールジメチルエーテル、ジエチレングリコールジエチルエーテル、ジエチレングリコールジブチルエーテル、1,1−ジメトキシメタン、1,1−ジエトキシエタン、トリエチレングリコールジメチルエーテル、テトラエチレングリコールジメチル等の鎖状エーテル類などが挙げられる。
上記ハロゲン置換体としては、フルオロエチレンカーボネート(FEC)等のフッ素化環状炭酸エステル、フッ素化鎖状炭酸エステル、フルオロプロピオン酸メチル(FMP)等のフッ素化鎖状カルボン酸エステル等を用いることが好ましい。
電解質塩は、リチウム塩であることが好ましい。リチウム塩の例としては、LiBF4、LiClO4、LiPF6、LiAsF6、LiSbF6、LiAlCl4、LiSCN、LiCF3SO3、LiCF3CO2、Li(P(C24)F4)、LiPF6-x(Cn2n+1x(1<x<6,nは1又は2)、LiB10Cl10、LiCl、LiBr、LiI、クロロボランリチウム、低級脂肪族カルボン酸リチウム、Li247、Li(B(C24)F2)等のホウ酸塩類、LiN(SO2CF32、LiN(C12l+1SO2)(Cm2m+1SO2){l,mは1以上の整数}等のイミド塩類などが挙げられる。リチウム塩は、これらを1種単独で用いてもよいし、複数種を混合して用いてもよい。これらのうち、イオン伝導性、電気化学的安定性等の観点から、LiPF6を用いることが好ましい。リチウム塩の濃度は、溶媒1L当り0.8〜1.8molとすることが好ましい。
以下、実施例により本開示をさらに説明するが、本開示は以下の実施例に限定されるものではない。
<実施例1>
[正極の作製]
導電性無機化合物としてのTiCと、絶縁性無機材料としてのAlと、ポリフッ化ビニリデン(PVDF)とを、5:94:1の質量比で混合し、さらにN−メチル−2−ピロリドン(NMP)を適量加えて第2中間層用スラリーを調製した。次に、当該スラリーを厚み15μmのアルミニウム箔からなる正極集電体の両面に塗布し、塗膜を乾燥して、厚み5μmの第2中間層を形成した。
導電性無機化合物としてのTiCと、正極活物質としてのLiNi0.5Co0.2Mn0.3と、ポリフッ化ビニリデン(PVDF)とを、5:94:1の質量比で混合し、さらにN−メチル−2−ピロリドン(NMP)を適量加えて、第1中間層用スラリーを調製した。次に、当該スラリーを上記第2中間層上に塗布し、塗膜を乾燥して、厚み30μmの第1中間層を形成した。
正極活物質としてのLiNi0.5Co0.2Mn0.3と、アセチレンブラック(AB)と、ポリフッ化ビニリデン(PVDF)とを、94:5:1の質量比で混合し、さらにN−メチル−2−ピロリドン(NMP)を適量加えて、正極合材スラリーを調製した。次に、この正極合材スラリーを上記第1中間層上に塗布した。塗膜を乾燥した後、圧延ローラを用いて圧延した。以上により、正極集電体、正極集電体の両面に形成された第2中間層、当該第2中間層上に形成された第1中間層、当該第1中間層上に形成された正極合材層からなる正極を作製した。
[負極の作製]
人造黒鉛を100質量部と、カルボキシメチルセルロース(CMC)を1質量部と、スチレン−ブタジエンゴム(SBR)を1質量部とを混合し、負極合材スラリーを調製した。次に、当該負極合材スラリーを銅箔からなる負極集電体の両面に塗布した。塗膜を乾燥させた後、圧延ローラを用いて圧延し、負極集電体の両面に負極合材層が形成された負極を作製した。
[電解質の調製]
エチレンカーボネート(EC)と、メチルエチルカーボネート(EMC)と、ジメチルカーボネート(DMC)を、3:3:4の体積比で混合した。当該混合溶媒に、LiPF6を1.2mol/Lの濃度となるように溶解させて非水電解質を調製した。
[二次電池の作製]
上記の正極及び負極を、それぞれ所定の寸法にカットして電極タブを取り付け、セパレータを介して巻回することにより巻回型の電極体を作製した。次に、アルミラミネートフィルムに電極体を収容し、上記の非水電解質を注入し、密閉した。これを実施例1の非水電解質二次電池とした。
<実施例2>
導電性無機化合物としてWCを用いたこと以外は、実施例1と同様に正極を作製した。これを実施例2の正極として、実施例1と同様にして非水電解質二次電池を作製した。
<実施例3>
導電性無機化合物としてTiNを用いたこと以外は、実施例1と同様に正極を作製した。これを実施例3の正極として、実施例1と同様にして非水電解質二次電池を作製した。
<実施例4>
正極集電体上に形成した第2中間層上に第1中間層を形成せず、第2中間層上に正極合材層を形成したこと以外は、実施例1と同様に正極を作製した。これを実施例4の正極として、実施例1と同様にして非水電解質二次電池を作製した。
<実施例5>
導電性無機化合物としてWCを用いたこと、正極集電体上に形成した第2中間層上に第1中間層を形成せず、第2中間層上に正極合材層を形成したこと以外は、実施例1と同様に正極を作製した。これを実施例5の正極として、実施例1と同様にして非水電解質二次電池を作製した。
<実施例6>
導電性無機化合物としてTiNを用いたこと、正極集電体上に形成した第2中間層上に第1中間層を形成せず、第2中間層上に正極合材層を形成したこと以外は、実施例1と同様に正極を作製した。これを実施例6の正極として、実施例1と同様にして非水電解質二次電池を作製した。
<実施例7>
正極集電体上に第2中間層を形成せず、正極集電体上に第1中間層を形成し、第1中間層上に正極合材層を形成したこと以外は、実施例1と同様に正極を作製した。これを実施例7の正極として、実施例1と同様にして非水電解質二次電池を作製した。
<実施例8>
導電性無機化合物としてWCを用いたこと、正極集電体上に第2中間層を形成せず、正極集電体上に第1中間層を形成し、第1中間層上に正極合材層を形成したこと以外は、実施例1と同様に正極を作製した。これを実施例8の正極として、実施例1と同様にして非水電解質二次電池を作製した。
<実施例9>
導電性無機化合物としてTiNを用いたこと、正極集電体上に第2中間層を形成せず、正極集電体上に第1中間層を形成し、第1中間層上に正極合材層を形成したこと以外は、実施例1と同様に正極を作製した。これを実施例9の正極として、実施例1と同様にして非水電解質二次電池を作製した。
<比較例>
正極集電体と正極合材層との間に第2中間層及び第1中間層を形成せず、正極集電体上に正極合材層を形成したこと以外は、実施例1と同様に正極を作製した。これを比較例の正極として、実施例1と同様にして非水電解質二次電池を作製した。
[釘刺し試験]
各実施例及び比較例の非水電解質二次電池について、下記手順で釘刺し試験を行った。
(1)25℃の環境下で、600mAの定電流で電池電圧が4.2Vになるまで充電を行い、その後定電圧で電流値が90mAになるまで充電を引き続き行った。
(2)25℃の環境下で、(1)で充電した電池の側面中央部に2.7mmφの太さの丸釘の先端を接触させ、1mm/秒の速度で電池における電極体の積層方向に丸釘を突き刺し、内部短絡による電池電圧降下を検出した直後、丸釘の突き刺しを停止した。
(3)丸釘によって電池が短絡を開始して1分後の電池表面温度を測定した。
表1に、各実施例及び比較例で用いた第1中間層及び第2中間層の組成、並びに釘刺し試験の結果を示す。
各実施例の非水電解質二次電池の方が、比較例の非水電解質二次電池より、釘刺し試験後の電池温度は非常に低い値を示した。すなわち、正極集電体と、正極合材層と、正極集電体と正極合材層との間に設けられる中間層と、を備え、(1)中間層は、導電性無機化合物と正極活物質とを含む第1中間層と、絶縁性無機材料と導電性無機化合物とを含む第2中間層と、を有し、前記導電性無機化合物は、300℃以上で絶縁性酸化物となる、(2)中間層は、導電性無機化合物と正極活物質とを含み、前記導電性無機化合物は、300℃以上で絶縁性酸化物となる、又は(3)中間層は、導電性無機化合物と絶縁性無機材料とを含み、前記導電性無機化合物は、300℃以上で絶縁性酸化物となる、二次電池用正極を用いることで、内部短絡後の電池温度を抑制することができたと言える。実施例1〜9の中では、中間層が導電性無機化合物と正極活物質とを含む第1中間層と、絶縁性無機材料と導電性無機化合物とを含む第2中間層と、を有する実施例1〜3が、内部短絡後の電池温度をより抑制することができた。
10 二次電池
11 正極
12 負極
13 セパレータ
14 電極体
15 ケース本体
16 封口体
17,18 絶縁板
19 正極リード
20 負極リード
21 張り出し部
22 フィルタ
22a フィルタ開口部
23 下弁体
24 絶縁部材
25 上弁体
26 キャップ
26a キャップ開口部
27 ガスケット
30 正極集電体
31 中間層
31a 第1中間層
31b 第2中間層
32 正極合材層

Claims (24)

  1. 正極集電体と、正極合材層と、前記正極集電体と前記正極合材層との間に設けられる中間層と、を備え、
    前記中間層は、非酸化物である導電性無機化合物と正極活物質とを含む第1中間層と、絶縁性無機材料と非酸化物である導電性無機化合物とを含む第2中間層と、を有し、
    前記導電性無機化合物は、300℃以上で絶縁性酸化物となる、二次電池用正極。
  2. 前記第2中間層は前記正極集電体上に配置され、前記第1中間層は前記第2中間層上に配置されている、請求項1に記載の二次電池用正極。
  3. 前記導電性無機化合物は、300℃以上500℃以下で絶縁性酸化物となる、請求項1又は2に記載の二次電池用正極。
  4. 前記導電性無機化合物は、TiC、ZrC、HfC、VC、NbC、TaC、WC、TiN、ZrN、HfN、VN、NbN、TaN、TiB、ZrB、HfB、VB、NbB、TaB、W、Mo、FeB、NiB、TiSi、ZrSi、CrSi、VSi、NbSi、TaSi、WSi、MoSiのうち少なくともいずれか1つを含む、請求項1又は2に記載の二次電池用正極。
  5. 前記第1中間層の厚みは、前記正極合材層の厚みの1/2以下である、請求項1〜4のいずれか1項に記載の二次電池用正極。
  6. 前記第2中間層中の絶縁性無機材料の含有量は80質量%〜98質量%の範囲であり、前記第2中間層中の導電性無機化合物の含有量は20質量%以下である、請求項1〜5のいずれか1項に記載の二次電池用正極。
  7. 前記絶縁性無機材料は、1012Ωcm以上の抵抗率を有する無機材料である、請求項1〜6のいずれか1項に記載の二次電池用正極。
  8. 前記絶縁性無機材料は、酸化アルミニウム、酸化チタン、酸化ジルコニウム、酸化珪素、酸化マンガン、酸化マグネシウム、酸化ニッケル、窒化ホウ素、窒化アルミニウム、窒化マグネシウム、窒化ケイ素、フッ化アルミニウム、フッ化リチウム、フッ化ナトリウム、フッ化マグネシウム、フッ化カルシウム、フッ化バリウム、水酸化アルミニウム、ベーマイト、Ni−Cu−Zn系フェライトのうち少なくともいずれか1つを含む、請求項1〜7のいずれか1項に記載の二次電池用正極。
  9. 前記第2中間層の厚みは、1μm〜5μmの範囲である、請求項1〜8のいずれか1項に記載の二次電池用正極。
  10. 前記第1中間層に含まれる導電性無機化合物は、前記第2中間層に含まれる導電性無機化合物とは異なる材料である、請求項1〜9のいずれか1項に記載の二次電池用正極。
  11. 前記第1中間層に含まれる導電性無機化合物は、前記第2中間層に含まれる導電性無機化合物よりも抵抗率が低い材料であり、
    前記第2中間層に含まれる導電性無機化合物は、前記第1中間層に含まれる導電性無機化合物よりも酸化温度の低い材料である、請求項2に記載の二次電池用正極。
  12. 前記第1中間層に含まれる導電性無機化合物は、前記第2中間層に含まれる導電性無機化合物とは同じ材料である、請求項1〜9のいずれか1項に記載の二次電池用正極。
  13. 正極集電体と、正極合材層と、前記正極集電体と前記正極合材層との間に設けられる中間層と、を備え、
    前記中間層は、非酸化物である導電性無機化合物と正極活物質とを含み、
    前記導電性無機化合物は、300℃以上で絶縁性酸化物となる、二次電池用正極。
  14. 前記導電性無機化合物は、300℃以上500℃以下で絶縁性酸化物となる、請求項13に記載の二次電池用正極。
  15. 前記導電性無機化合物は、TiC、ZrC、HfC、VC、NbC、TaC、WC、TiN、ZrN、HfN、VN、NbN、TaN、TiB、ZrB、HfB、VB、NbB、TaB、W、Mo、FeB、NiB、TiSi、ZrSi、CrSi、VSi、NbSi、TaSi、WSi、MoSiのうち少なくともいずれか1つを含む、請求項13に記載の二次電池用正極。
  16. 前記中間層の厚みは、前記正極合材層の厚みの1/2以下である、請求項13〜15のいずれか1項に記載の二次電池用正極。
  17. 正極集電体と、正極合材層と、前記正極集電体と前記正極合材層との間に設けられる中間層と、を備え、
    前記中間層は、非酸化物である導電性無機化合物と絶縁性無機材料とを含み、
    前記導電性無機化合物は、300℃以上で絶縁性酸化物となる、二次電池用正極。
  18. 前記導電性無機化合物は、300℃以上500℃以下で絶縁性酸化物となる、請求項17に記載の二次電池用正極。
  19. 前記導電性無機化合物は、TiC、ZrC、HfC、VC、NbC、TaC、WC、TiN、ZrN、HfN、VN、NbN、TaN、TiB、ZrB、HfB、VB、NbB、TaB、W、Mo、FeB、NiB、TiSi、ZrSi、CrSi、VSi、NbSi、TaSi、WSi、MoSiのうち少なくともいずれか1つを含む、請求項17に記載の二次電池用正極。
  20. 前記中間層中の絶縁性無機材料の含有量は80質量%〜98質量%の範囲であり、前記中間層中の導電性無機化合物の含有量は、20質量%以下である、請求項16〜18のいずれか1項に記載の二次電池用正極。
  21. 前記絶縁性無機材料は、1012Ωcm以上の抵抗率を有する無機材料である、請求項17〜20のいずれか1項に記載の二次電池用正極。
  22. 前記絶縁性無機材料は、酸化アルミニウム、酸化チタン、酸化ジルコニウム、酸化珪素、酸化マンガン、酸化マグネシウム、酸化ニッケル、窒化ホウ素、窒化アルミニウム、窒化マグネシウム、窒化ケイ素、フッ化アルミニウム、フッ化リチウム、フッ化ナトリウム、フッ化マグネシウム、フッ化カルシウム、フッ化バリウム、水酸化アルミニウム、ベーマイト、Ni−Cu−Zn系フェライトのうち少なくともいずれか1つを含む、請求項17〜21のいずれか1項に記載の二次電池用正極。
  23. 前記中間層の厚みは、1μm〜5μmの範囲である、請求項17〜22のいずれか1項に記載の二次電池用正極。
  24. 正極と、負極と、電解質と、を含み、
    前記正極は、請求項1〜23のいずれか1項に記載の二次電池用正極である、二次電池。
JP2019521981A 2017-05-30 2018-04-03 二次電池用正極、及び二次電池 Active JP7065451B2 (ja)

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