JPWO2018186504A1 - 伸縮装置用複コンポーネントと伸縮装置用伸縮ユニットと伸縮装置 - Google Patents
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Abstract
Description
<第1項>
伸縮装置用の複コンポーネントを構成するための複数の構成要素として、能動的な伸縮動作を行う能動伸縮体と、受動的な伸縮動作を行う受動伸縮体と、前記能動伸縮体に伸縮用の動力を付与するための伸縮動力発生機械とを具備していること、および、
前記能動伸縮体は、複数のリンク片を連結ピン軸で伸縮自在に連結して複数の斜方形部を一列状に連続させたパンタグラフ型のリンク構造体からなるものであり、かつ、前記能動伸縮体における先端部と基端部との間の中間部には、伸縮動力の伝達を受けるための力点部が設定されていること、および、
前記受動伸縮体が伸縮自在な形状構造を有するものからなること、および、
前記伸縮動力発生機械が動力源とその動力源によって駆動される動力伝達部とを有するものであること、および、
前記能動伸縮体と前記受動伸縮体とが共通の伸縮方向と同時伸縮性とを保持して連動伸縮自在に組み合わされるように対応しているものであること、および、
前記伸縮動力発生機械からの伸縮用動力を前記能動伸縮体に付与することができるように、前記能動伸縮体の力点部と前記伸縮動力発生機械の動力伝達部とが連係可能に対応するものであること
を特徴とする伸縮装置用複コンポーネント。
<第2項>
伸縮装置用の複コンポーネントを構成するための複数の構成要素として、能動的な伸縮動作を行う能動伸縮体と、受動的な伸縮動作を行う受動伸縮体と、前記能動伸縮体に伸縮用の動力を付与するための伸縮動力発生機械と、機器取付用のベース部材とを具備していること、および、
前記能動伸縮体は、複数のリンク片を連結ピン軸で伸縮自在に連結して複数の斜方形部を一列状に連続させたパンタグラフ型のリンク構造体からなるものであり、かつ、前記能動伸縮体における先端部と基端部との間の中間部には、伸縮動力の伝達を受けるための力点部が設定されていること、および、
前記受動伸縮体が伸縮自在な形状構造を有するものであること、および、
前記伸縮動力発生機械が動力源とその動力源によって駆動される動力伝達部とを有するものであること、および、
前記能動伸縮体と前記受動伸縮体とが共通の伸縮方向と同時伸縮性とを保持して連動伸縮自在に組み合わされるように対応するものであること、および、
前記ベース部材が機器取付用の取付面を有するものであること、および、
前記伸縮動力発生機械からの伸縮用動力を前記能動伸縮体に付与することができるように、前記能動伸縮体の力点部と前記伸縮動力発生機械の動力伝達部とが連係可能に対応するものであること、および、
前記能動伸縮体と前記受動伸縮体と前記伸縮動力発生機械とが前記ベース部材の取付面に取り付けられるように、前記能動伸縮体と前記受動伸縮体と前記伸縮動力発生機械とが前記ベース部材に対して取り付け可能に対応するものであること
を特徴とする伸縮装置用複コンポーネント。
<第3項>
第1項または第2項に記載された伸縮装置用複コンポーネントにおいて、
複数の前記能動伸縮体と複数の前記受動伸縮体と複数の前記伸縮動力発生機械とを有するものであること、および、
複数の前記能動伸縮体と複数の前記受動伸縮体とが共通の伸縮方向と同時伸縮性とを保持して連動伸縮自在に組み合わされるように[1:1]で対応するものであること、および、
複数とした前記伸縮動力発生機械からの伸縮用動力を複数とした前記能動伸縮体に付与することができるように前記各能動伸縮体の力点部と前記各伸縮動力発生機械の動力伝達部とが[1:1]で連係可能に対応するものであること
を特徴とする伸縮装置用複コンポーネント。
<第4項>
第1項または第2項に記載された伸縮装置用複コンポーネントにおいて、
単数の前記能動伸縮体と複数の前記受動伸縮体と単数の前記伸縮動力発生機械とを有するものであること、および、
複数の前記受動伸縮体が互いに平行並列して連動伸縮自在なるように組み合わされていること、および、
単数の前記能動伸縮体と複数の前記受動伸縮体とが共通の伸縮方向と同時伸縮性とを保持して連動伸縮自在に組み合わされるように[1:複数]で対応するものであること、および、
単数とした前記伸縮動力発生機械からの伸縮用動力を単数とした前記能動伸縮体に付与することができるように前記能動伸縮体の力点部と前記伸縮動力発生機械の動力伝達部とが連係可能に対応するものであること
を特徴とする伸縮装置用複コンポーネント。
<第5項>
伸縮装置を構成するための伸縮ユニットにおいて、
第1項ないし第4項のいずれかに記載された伸縮装置用複コンポーネントのうちで、機器取付用の前記ベース部材を有していない伸縮装置用複コンポーネントを単数と複数のいずれかで具備していること、および、
前記能動伸縮体と前記受動伸縮体とが共通の伸縮方向と同時伸縮性とを保持して連動伸縮自在なるように組み合わされていること、および、
前記能動伸縮体の力点部には前記伸縮動力発生機械の動力伝達部が連係していて、前記伸縮動力発生機械からの伸縮用動力が前記能動伸縮体に付与されるように設けられていること
を特徴とする伸縮装置用伸縮ユニット。
<第6項>
伸縮装置を構成するための伸縮ユニットにおいて、
第1項ないし第4項のいずれかに記載された伸縮装置用複コンポーネントのうちで、機器取付用の前記ベース部材を有する伸縮装置用複コンポーネントを単数と複数のいずれかで具備していること、および、
前記能動伸縮体と前記受動伸縮体とが共通の伸縮方向と同時伸縮性とを保持して連動伸縮自在に組み合わされており、かつ、互いに組み合わされた前記能動伸縮体と前記受動伸縮体とが前記ベース部材の取付面に装備されており、かつ、前記ベース部材の取付面に装備された前記能動伸縮体の基端部が前記ベース部材の一部に枢着保持されており、かつ、前記ベース部材の取付面に装備された前記受動伸縮体の基端部が前記ベース部材の一部に定着保持されていること、および、
前記伸縮動力発生機械が前記ベース部材の取付面に装備されていること、および、
前記ベース部材の取付面において、前記能動伸縮体の力点部には前記伸縮動力発生機械の動力伝達部が連係していて、前記伸縮動力発生機械からの伸縮用動力が前記能動伸縮体に付与されるように設けられていること
を特徴とする伸縮装置用伸縮ユニット。
<第7項>
第1項ないし第4項のいずれかに記載された伸縮装置用複コンポーネント、あるいは、第5項または第6項に記載された伸縮装置用伸縮ユニットを備えていること、および、
昇降機構を備えていること、および、
前記伸縮装置用複コンポーネントが前記昇降機構に組み付けられて上下動自在に支持されていること
を特徴とする伸縮装置。
<第8項>
第1項ないし第4項のいずれかに記載された伸縮装置用複コンポーネント、あるいは、第5項または第6項に記載された伸縮装置用伸縮ユニットを備えていること、および、
走行自在な車両を備えていること、および、
前記伸縮装置用複コンポーネントが前記車両に組み付けられていること
を特徴とする伸縮装置。
<第9項>
第1項ないし第4項のいずれかに記載された伸縮装置用複コンポーネント、あるいは、第5項または第6項に記載された伸縮装置用伸縮ユニットを備えていること、および、
昇降機構を有する走行自在な車両を備えていること、および、
前記伸縮装置用複コンポーネントが前記昇降機構に組み付けられて上下動自在に支持されていること
を特徴とする伸縮装置。
<第10項>
第8項または第9項に記載された伸縮装置において、
前記車両が自走式のものからなること
を特徴とする伸縮装置。
<第11項>
能動的な伸縮動作を行う能動伸縮体と、受動的な伸縮動作を行う受動伸縮体と、前記能動伸縮体に伸縮用の動力を付与するための伸縮動力発生機械とを具備していること、および、
前記能動伸縮体は、複数のリンク片を連結ピン軸で伸縮自在に連結して複数の斜方形部を一列状に連続させたパンタグラフ型のリンク構造体からなるものであり、かつ、前記能動伸縮体における先端部と基端部との間の中間部には、伸縮動力の伝達を受けるための力点部が設定されていること、および、
前記受動伸縮体が伸縮自在な形状構造を有するものであること、および、
前記伸縮動力発生機械が動力源とその動力源によって駆動される動力伝達部とを有するものであること、および、
共通の伸縮方向と同時伸縮性とを保持して連動伸縮自在に組み合わされた前記能動伸縮体と前記受動伸縮体とが設備対象物の装備面に装備されて、前記能動伸縮体の基端部と前記受動伸縮体の基端部とが前記設備対象物の装備面に保持されていること、および、
前記伸縮動力発生機械が前記設備対象物の装備面に装備されているとともに、前記伸縮動力発生機械からの伸縮用動力を前記能動伸縮体に付与することができるように、前記能動伸縮体の力点部と前記伸縮動力発生機械の動力伝達部とが連係されていること
を特徴とする伸縮装置。
<第12項>
能動的な伸縮動作を行う能動伸縮体と、受動的な伸縮動作を行う受動伸縮体と、前記能動伸縮体に伸縮用の動力を付与するための伸縮動力発生機械と、機器取付用のベース部材とを具備していること、および、
前記能動伸縮体は、複数のリンク片を連結ピン軸で伸縮自在に連結して複数の斜方形部を一列状に連続させたパンタグラフ型のリンク構造体からなるものであり、かつ、前記能動伸縮体における先端部と基端部との間の中間部には、伸縮動力の伝達を受けるための力点部が設定されていること、および、
前記受動伸縮体が伸縮自在な形状構造を有するものであること、および、
前記伸縮動力発生機械が動力源とその動力源によって駆動される動力伝達部とを有するものであること、および、
前記ベース部材が機器取付用の取付面を有するものであること、および、
前記ベース部材が設備対象物の装備面に装備されていること、および、
共通の伸縮方向と同時伸縮性とを保持して連動伸縮自在に組み合わされた前記能動伸縮体と前記受動伸縮体とが前記ベース部材の取付面に装備されて、前記能動伸縮体の基端部と前記受動伸縮体の基端部とが前記ベース部材の取付面に保持されていること、および、
前記伸縮動力発生機械が前記ベース部材の取付面に装備されているとともに、前記伸縮動力発生機械からの伸縮用動力を前記能動伸縮体に付与することができるように、前記能動伸縮体の力点部と前記伸縮動力発生機械の動力伝達部とが連係されていること
を特徴とする伸縮装置。
<第13項>
第1項ないし第4項のいずれかに記載された伸縮装置用複コンポーネント、あるいは、第5項または第6項に記載された伸縮装置用伸縮ユニットを備えていること、および、
前記伸縮ユニットが設備対象物の装備面に装備されていること
を特徴とする伸縮装置。
<第14項>
第11項ないし第13項のいずれかに記載された伸縮装置において、
前記設備対象物には操作対象物が設備されており、その操作対象物を操作することができるように前記受動伸縮体がその操作対象物に対応していること
を特徴とする伸縮装置。
<第15項>
第11項ないし第14項のいずれかに記載された伸縮装置において、
前記設備対象物の装備面が、水平面と垂直面と傾斜面とのうちから選択されたいずれかからなること
を特徴とする伸縮装置。
<従来技術:その1>
伸縮機能をもつ従来の伸縮構造体は、収縮状態から伸長状態にいたる有効伸縮ストローク範囲内で伸縮する。この従来の伸縮構造体を動力機械の力で伸縮させるとき、その動力機械の有効伸縮ストロークは、伸縮構造体の有効伸縮ストロークを上回るものでなければならない。すなわち、伸縮構造体の有効伸縮ストローク(以下単にストロークという)をS1、動力機械の有効伸縮ストローク(以下単にストロークという)をS2とした場合、一般的には[S2≧S1]であることを要する。
従来の伸縮構造体を動力機械で伸縮させるとき、一方のストロークS1が小さければ、他方のストロークS2もそれに応じた小さいもので足りる。これは動力機械が小型でよいということである。しかしながら、一方のストロークS1が大きいものであるとき、他方のストロークS2がそれに応じて大きくなることは避けられない。すなわち、かかるケースときは、動力機械として大型のものが要求される。それゆえ、伸縮装置のコンパクト化が困難となり、同装置の小型化や軽量化も達成しがたくなる。
本発明のものでは、能動伸縮体と受動伸縮体とが共通の伸縮方向と同時伸縮性とを保持して連動伸縮自在に組み合わされる。そのうちの能動伸縮体は、パンタグラフ型のリンク構造体からなり、複数の斜方形部(菱形部)が一列状に連続している。このタイプのものにあっては、すべての斜方形部でなくとも、一つ(一部)のみの斜方形部を拡げたり縮めたりするだけで能動伸縮体全体が伸縮することとなる。
本発明のものでは、伸縮動力発生機械からの伸縮動力を能動伸縮体に伝達することにより、両伸縮体(能動伸縮体と受動伸縮体)を伸縮させる。そのために伸縮動力発生機械の動力伝達部が能動伸縮体の力点部と連係している。したがって能動伸縮体には、伸縮動力発生機械からの伸縮用動力が付与される。この場合に重要なことは、能動伸縮体の中間部(先端部と基端部との間)に力点部が設定されていることである。より具体的な例で説明すると、能動伸縮体の有効伸縮ストロークをS3とした場合、[(1/2)×(S3)]または[(1/3)×(S3)]など当該ストロークS3を二分または三分する位置に力点部が設定されているのである。別の観点から説明すると、伸長状態または伸縮状態における能動伸縮体の長さをLとした場合、[(1/2)×L]または[(1/3)×L]を満足させる位置に力点部が設定されているのである。このように設定された能動伸縮体の力点部に伸縮動力発生機械の動力が伝達されたときは、上記「本発明の作用1」で述べたとおり、一部の斜方形部が拡縮することと連動して能動伸縮体全体が伸縮するようになる。
能動伸縮体の力点部が上記のように設定されているものの場合、伸縮動力発生機械の有効伸縮ストロークS4としては、能動伸縮体の有効伸縮ストロークS3に応ずる必要がなく、上記[(1/2)×(S3)]または[(1/3)×(S3)]に対応できる程度のものでよくなる。したがって、伸縮動力発生機械としては、能動伸縮体の有効伸縮ストロークS3に対応することを要しないので、小型かつコンパクトなものでよいこととなる。
複コンポーネントまたは伸縮ユニットなどの要部構造部が昇降機構に組み付けられている伸縮装置の場合、昇降機構を介してその要部構造部を上下動させることにより、これを所要のレベルに調整することができる。これは、低所から高所または高所から低所のように、当該要部構造部の上下動という態様で伸縮装置の操作操業領域が上下方向に拡張するのであるから、伸縮装置を適用することのできる範囲が広がることとなり、利便性がより高まる。
複コンポーネントまたは伸縮ユニットなどの要部構造部が走行自在な車両に組み付けられている伸縮装置の場合、その車両を走行させることで伸縮装置を所要ないし所望の位置まで移動させることができる。これも、当該要部構造部の移動という態様で伸縮装置の操作操業領域が拡張するのであるから、伸縮装置を適用することのできる範囲が広がることとなり、利便性がより高まる。とくにこの場合の伸縮装置は、工場などにおける「ロボットハンド付き無人搬送車」にも適用できるものである。
複コンポーネントまたは伸縮ユニットなどの要部構造部が、走行自在な車両の昇降機構に組み付けられている伸縮装置の場合、その車両を走行させることで伸縮装置を所要ないし所望の位置まで移動させることができるとともに、昇降機構を介してその要部構造部を上下動させることにより、これを所要のレベルに調整することができる。これは装置全体の走行移動機能と要部構造部の上下動機能とを兼備するものであるから、伸縮装置としてより機能性の高いものになる。かかる伸縮装置も、工場などにおける「ロボットハンド付き無人搬送車」にも適用できるものである。
<11> 本発明における能動伸縮体は、その中間部(先端部と基端部との間)に伸縮動力の伝達を受けるための力点部が設定されている。かかる場合、能動伸縮体の力点部に伸縮動力を伝達するための伸縮動力発生機械はコンパクトかつ小型のものでよく、それが伸縮装置のコンパクト化、小型化、軽量化などを実現させる。
<12> 自明のとおり、補強部材などが組み合わされた装置の構成要素は、それ単体の場合よりも高強度である。それは本発明における能動伸縮体や受動伸縮体についてもいえることである。しかしながら、非伸縮性の補強部材を組み合わせることで伸縮体を補強するのは概して難しい。
<13> 本発明において互いに連動するように組み合わされる両伸縮体(能動伸縮体と受動伸縮体)は、一方の伸縮体が他方の伸縮体を補強し、他方の伸縮体が一方の伸縮体を補強するという相互補完の関係にあるから、それぞれが単体で独立した構成要素となる場合よりも格段に強度が増す。しかもこれは、非伸縮体と伸縮体との組み合わせでなく、伸縮体相互の組み合わせであるから、機能面でも整合性をとることができる。さらに、能動伸縮体と受動伸縮体という不可欠構成要素の組み合わせであるから、すなわち、別途補強部材を要することのない組み合わせであるから、経済的に強度上の効果が得られる。
<14> 本発明においては、能動伸縮体が単数または複数であったり、受動伸縮体が単数または複数であったり、伸縮動力発生機械が単数または複数であったりする。このようにバリエーションに富むものであるときは、規模・能力・強度・価格・その他各種の要求に応ずることのできる伸縮装置を容易に具現することができる。具体例でいうと、重い加工物やその他の物品を移動させたり搬送したりする場合の伸縮装置として、とくに望ましいものとなる。
<15> 本発明における主たる構成要素は、能動伸縮体と受動伸縮体と伸縮動力発生機械である。すなわちこれは、主たる構成要素が三要素のように少ないものであるから、伸縮装置の構成を簡潔にすることができる。
<16> 一般に、伸縮動力発生機械は、油空圧シリンダ、送りネジ機構、その他いずれのタイプを採用しても大型化や高額化する傾向にある。
<17> 本発明における伸縮動力発生機械としては、既述の理由で小型かつ低価格のものを採用することができる。自明のとおり、小型の伸縮動力発生機械は、大型のそれに比して低価格である。ゆえに本発明の場合、これに依拠して伸縮装置のコストダウンをはかることができる。
<18> 本発明のものにおいては、原動伸縮体ともいえる能動伸縮体が伸縮動作を主体的に支配する。すなわち、伸縮動力発生機械から伸縮用動力の伝達を受けた能動伸縮体(原動伸縮体)が、従動伸縮体ともいえる受動伸縮体の伸縮を支配する。かかる能動伸縮体は既述のとおり、複数の斜方形部(菱形部)が一列状に連続したパンタグラフ型のリンク構造体からなる。このパンタグラフ型リンク構造体の場合、各斜方形部が同期して収縮変形したり拡張変形したりすることで伸縮するのであるが、その際における個々の斜方形部の変形量は互いに等しい。たとえば、一つの斜方形部が[1/2]だけ変形したとき、残る斜方形部もすべて[1/2]だけ変形し、その各変形量の積算値(累計値)が能動伸縮体の総変形量となる。しかも、斜方形部一つあたりの変形量もパンタグラフ型リンク構造体の形状構造から簡単に算出して既知量とすることができ、一方では、能動伸縮体の総変形量が伸縮動力発生機械の動力伝達量ないしストローク量に比例する。伸縮動力発生機械を介して能動伸縮体を伸縮させるとき、これらの事項を踏まえて制御することでその伸縮動作を精密にコントロールすることができ、その精密な伸縮動作を受動伸縮体にも反映させることができるから、伸縮動作の制御性がきわめて高いものとなる。
<19> 能動伸縮体、すなわち、複数の斜方形部が一列状に連続したパンタグラフ型リンク構造体は、複数のリンク片を連結ピン軸で伸縮自在に連結しただけの簡潔構成を有するものである。一方でパンタグラフ型リンク構造体の基本動作は、各リンク片がそれぞれの連結ピン軸を支点に単純回動するというように、きわめて安定している。
<20> かかる能動伸縮体(パンタグラフ型リンク構造体)の場合、簡潔構成に基づいて安定した基本動作を行うのであるから、その伸縮動作も自ずと安定で確実なものになり、その安定性や確実性が受動伸縮体にも反映する。
<21> 伸縮動力発生機械からの動力伝達を受ける能動伸縮体の力点部は、その能動伸縮体の中間部(先端部と基端部との間)にある。このような力点部で伸縮動力発生機械からの動力伝達を受ける能動伸縮体の場合、これを伸縮させるときの伸縮動力発生機械側のストロークが短くてすむ。その理由は「本発明の作用2〜3」で述べたとおりである。これは伸縮動力発生機械側の小さな動きで能動伸縮体を瞬時に大きく伸縮させることができるのであるから、能動伸縮体やこれと同期する受動伸縮体について、伸縮動作の速動性を発揮させることとなる。
<22> 複コンポーネントまたは伸縮ユニットなどの要部構造部が上下動自在な昇降機構に組み付けられている伸縮装置の場合、伸縮装置の操作操業領域が上下方向に拡張する。
<23> 複コンポーネントまたは伸縮ユニットなどの要部構造部が走行自在な車両に組み付けられている伸縮装置の場合、伸縮装置の操作操業領域がその車両の走行機能に依存して拡張する。かかる伸縮装置は、また、ロボットハンド付き無人搬送車(AGV)すなわち搬送手段として用いることができる。
<24> 複コンポーネントまたは伸縮ユニットなどの要部構造部が、走行自在な車両の昇降機構に組み付けられている伸縮装置の場合、装置全体の走行移動機能と要部構造部の上下動機能とを兼備するものであるから、伸縮装置としてより機能性の高いものになる。かかる伸縮装置も、ロボットハンド付き無人搬送車(AGV)すなわち搬送手段として用いることができる。
<22> 走行自在な機能を有する伸縮装置の場合、その伸縮装置の走行自在性に依存して搬送経路を所望のものに設定することができる。かかる伸縮装置は、また、搬送手段として好適なものである。より具体的にいうと、伸縮装置が搬送対象物の供給元まで走行して停止したときには、伸縮動力発生機械を操作して搬送対象物を受け取るとともに、搬送対象物の供給先まで走行して停止したときには、伸縮動力発生機械を操作して搬送対象物を受け渡すのである。このようにして、走行自在な伸縮装置で搬送対象物を取り扱うときは、当該作業が高効率で行える。
<31> 水平な受動伸縮体21の伸縮部材24上に人・動物・ワーク・資材・品物・荷物・貨物などの移動対象物ないし搬送対象物を乗載して既述の運転を行うとき、この伸縮装置71を移動装置ないし搬送装置として実用することができる。ちなみに、この場合の移動対象物(搬送対象物)83が図9に略示されている。
<32> 受動伸縮体21の伸長動作(とくに伸縮部材24の先端部)で処理対象物を所定方向に突き出す場合、この伸縮装置71がプッシャー・押し込み機・突き出し機のようなものになる。
<33> ライン上を流れる処理対象物(例:ワーク)を所定方向に突き出すというように、受動伸縮体21の伸長動作で処理対象物をライン直交方向に方向変換させるときは、この伸縮装置71が方向変換機のようなものになる。
<34> 受動伸縮体21における伸縮部材24の先端部に物品吸引用の治具ないし機具(バキューム機の先端部・マグネット・ロボットハンドなど)を装備しておき、伸長状態にあるときの受動伸縮体21の伸縮部材24(その先端部の治具ないし機具)で処理対象物をつかんだ後、受動伸縮体21を収縮状態(処理対象物を引き取った状態)にするとき、この伸縮装置71がプーラー・引き込み機・引き取り機のようなものになる。
<35> 受動伸縮体21における伸縮部材24の先端部を往復動時自在な処理対象物に連結して往復動させるとき、この伸縮装置71を往復操作装置として実用することができる。<36> 水平な受動伸縮体21における伸縮部材24の先端部を引戸式扉(操作対象物)に連結してその扉を開閉させるとき、この伸縮装置71を扉開閉装置として実用することができる。ちなみに、この場合の操作対象物(引戸式扉)84が図9に略示されている。
<37> 垂直な受動伸縮体21における伸縮部材24の先端部(上端部)に人・動物・ワーク・資材・品物・荷物・貨物などの移動対象物ないし搬送対象物を乗載するための水平台または筺体を取り付けておき、受動伸縮体21を上下方向に伸縮させるとき、この伸縮装置71を昇降装置として実用することができる。
<41> 能動伸縮体11と受動伸縮体21とがいずれも一つ(単数)である。これは能動伸縮体11と受動伸縮体21とが[1:1]で対応するものである。これについては、たとえば、図6や図7に例示されたものが該当する。
<42> 能動伸縮体11が一つ(単数)で、受動伸縮体21が複数である。これは能動伸縮体11と受動伸縮体21とが[1:複数]で対応するものである。これについては、たとえば、図15に例示されたものが該当する。
<43> 能動伸縮体11が複数で、受動伸縮体21が一つ(単数)である。これは能動伸縮体11と受動伸縮体21とが[複数:1]で対応するものである。これについては、たとえば、後述の図15に例示されたものが該当する。
<51> 電磁誘導式:床に設置された金属線に微弱な交流電流を流し、生じた磁場をピックアップコイルで検出してコースを外れないように移動する。
<52> 光学誘導式:床に描かれた線に沿って移動する。
<53> 磁気誘導式:磁性体の針金やテープを床面に貼り磁気センサーで読み取って誘導する。
<54> 画像認識:画像認識方式では床や天井に描かれた二次元コードやARマーカーのような記号を読み取りそれで自車の位置を把握する。
<55> 自律誘導:内部に高精度のジャイロスコープ、加速度センサ、距離計等が備えられており、コンピュータ内の地図と照合しながら移動する。移動距離が長いと誤差が累積するので随時修正する。
[第一例]
伸縮自在なシリンダまたは伸縮自在なジャッキなどの油空圧機器を車両91の上面に備え付け、その油空圧機器を介して前記ベース部材41を上下動させる。
[第二例]
A1.車両91の上面四隅にそれぞれ支柱を兼ねる合計四本のガイドコラムを立設する。
A2.各ガイドコラムの上端部に天板を取り付ける。
A3.前記ベース部材41の四隅部にガイド孔を形成するとともに、各ガイド孔と各ガイドコラムとを相対係合させて前記ベース部材41を上下動自在にする。
A4.車両91の上面と天板の下面とにわたり少なくとも左右二対のエンドレスベルト回転機構を設ける。
A5.対をなす駆動機構付きエンドレスベルト回転機構の各エンドレスベルトの一部に前記ベース部材41を水平状態で連結する。
上記A1〜A5のような構成において、対をなすエンドレスベルト回転機構を正回転させたり逆回転させたりすることにより、前記ベース部材41を上下動させる。
[第三例]
B1.車両91の上面四隅にそれぞれ支柱を兼ねる合計四本のガイドコラムを立設する。
B2.各ガイドコラムの上端部に天板を取り付ける。
B3.前記ベース部材41の四隅部にガイド孔を形成するとともに、各ガイド孔と各ガイドコラムとを相対係合させて前記ベース部材41を上下動自在にする。
B4.車両91の基体93内には水平正逆回転自在な左右一対の巻取ドラムを有する駆動機構付き線状体巻き取り機構を装備する。
B5.天板の下面には左右一対の巻取ドラムと対応するように、左右一対のプーリを装備する。
B6.一組の巻取ドラムとプーリとにわたり、また、他の一組の巻取ドラムとプーリとにわたり、それぞれ線状体を巻き掛けし、かつ、そのそれぞれの線状体を各巻取ドラムで巻き取ったり巻き戻したりできるようにする。
B7.各線状体(二本の線状体)の一部に前記ベース部材41を水平状態で連結する。
上記B1〜B7のような構成において、二つの巻取ドラムを同期させて正回転させたり逆回転させたりすることにより、前記ベース部材41を上下動させる。
12 リンク片
12x リンク片
12y リンク片
13 連結ピン軸
13x 連結ピン軸
13y 連結ピン軸
13z 連結ピン軸
14 斜方形部
15 力点部
16 連結部
17 連結部
21 受動伸縮体
22 伸縮部材
23 伸縮部材
23a 回転輪
24 伸縮部材
24a 回転輪
25 伸縮部材
26 連結部材
27 切欠部
28 レール部材
29 レール部材
31 伸縮動力発生機械
32 動力源
33 出力軸
34 動力伝達部
35 送り軸
35a 軸受
36 移動素子
37 連結素子
38 カップリング
39 分配型伝動系
41 機器取付用のベース部材
42 基板
43 支持部
44 支持部
45 保持片部
46 ベアリング
47 切欠部
51 複コンポーネント
52 複コンポーネント
61 伸縮ユニット
62 伸縮ユニット
71 伸縮装置
72 伸縮装置
81 設備対象物
82 装備面
83 移動対象物(搬送対象物)
84 操作対象物
91 車両
92 車輪
93 基体
101 昇降機構
111 電動機
112 出力軸
113 原動プーリ
121 従動プーリ
122 従動プーリ
123 従動プーリ
124 従動プーリ
125 張力調整プーリ
126 張力付加プーリ
127 伝動ベルト
128 調整軸
129 支軸
131 昇降軸
132 昇降軸
133 昇降軸
134 昇降軸
135 案内軸部
136 雄ネジ軸部
137 雌ネジ孔
141 取付座体
142 取付座体
143 取付座体
151 コラム
152 コラム
153 コラム
154 コラム
155 取付座部
156 案内支持部
157 部品装着部
Claims (15)
- 伸縮装置用の複コンポーネントを構成するための複数の構成要素として、能動的な伸縮動作を行う能動伸縮体と、受動的な伸縮動作を行う受動伸縮体と、前記能動伸縮体に伸縮用の動力を付与するための伸縮動力発生機械とを具備していること、および、
前記能動伸縮体は、複数のリンク片を連結ピン軸で伸縮自在に連結して複数の斜方形部を一列状に連続させたパンタグラフ型のリンク構造体からなるものであり、かつ、前記能動伸縮体における先端部と基端部との間の中間部には、伸縮動力の伝達を受けるための力点部が設定されていること、および、
前記受動伸縮体が伸縮自在な形状構造を有するものからなること、および、
前記伸縮動力発生機械が動力源とその動力源によって駆動される動力伝達部とを有するものであること、および、
前記能動伸縮体と前記受動伸縮体とが共通の伸縮方向と同時伸縮性とを保持して連動伸縮自在に組み合わされるように対応しているものであること、および、
前記伸縮動力発生機械からの伸縮用動力を前記能動伸縮体に付与することができるように、前記能動伸縮体の力点部と前記伸縮動力発生機械の動力伝達部とが連係可能に対応するものであること
を特徴とする伸縮装置用複コンポーネント。 - 伸縮装置用の複コンポーネントを構成するための複数の構成要素として、能動的な伸縮動作を行う能動伸縮体と、受動的な伸縮動作を行う受動伸縮体と、前記能動伸縮体に伸縮用の動力を付与するための伸縮動力発生機械と、機器取付用のベース部材とを具備していること、および、
前記能動伸縮体は、複数のリンク片を連結ピン軸で伸縮自在に連結して複数の斜方形部を一列状に連続させたパンタグラフ型のリンク構造体からなるものであり、かつ、前記能動伸縮体における先端部と基端部との間の中間部には、伸縮動力の伝達を受けるための力点部が設定されていること、および、
前記受動伸縮体が伸縮自在な形状構造を有するものであること、および、
前記伸縮動力発生機械が動力源とその動力源によって駆動される動力伝達部とを有するものであること、および、
前記能動伸縮体と前記受動伸縮体とが共通の伸縮方向と同時伸縮性とを保持して連動伸縮自在に組み合わされるように対応するものであること、および、
前記ベース部材が機器取付用の取付面を有するものであること、および、
前記伸縮動力発生機械からの伸縮用動力を前記能動伸縮体に付与することができるように、前記能動伸縮体の力点部と前記伸縮動力発生機械の動力伝達部とが連係可能に対応するものであること、および、
前記能動伸縮体と前記受動伸縮体と前記伸縮動力発生機械とが前記ベース部材の取付面に取り付けられるように、前記能動伸縮体と前記受動伸縮体と前記伸縮動力発生機械とが前記ベース部材に対して取り付け可能に対応するものであること
を特徴とする伸縮装置用複コンポーネント。 - 請求項1または請求項2に記載された伸縮装置用複コンポーネントにおいて、
複数の前記能動伸縮体と複数の前記受動伸縮体と複数の前記伸縮動力発生機械とを有するものであること、および、
複数の前記能動伸縮体と複数の前記受動伸縮体とが共通の伸縮方向と同時伸縮性とを保持して連動伸縮自在に組み合わされるように[1:1]で対応するものであること、および、
複数とした前記伸縮動力発生機械からの伸縮用動力を複数とした前記能動伸縮体に付与することができるように前記各能動伸縮体の力点部と前記各伸縮動力発生機械の動力伝達部とが[1:1]で連係可能に対応するものであること
を特徴とする伸縮装置用複コンポーネント。 - 請求項1または請求項2に記載された伸縮装置用複コンポーネントにおいて、
単数の前記能動伸縮体と複数の前記受動伸縮体と単数の前記伸縮動力発生機械とを有するものであること、および、
複数の前記受動伸縮体が互いに平行並列して連動伸縮自在なるように組み合わされていること、および、
単数の前記能動伸縮体と複数の前記受動伸縮体とが共通の伸縮方向と同時伸縮性とを保持して連動伸縮自在に組み合わされるように[1:複数]で対応するものであること、および、
単数とした前記伸縮動力発生機械からの伸縮用動力を単数とした前記能動伸縮体に付与することができるように前記能動伸縮体の力点部と前記伸縮動力発生機械の動力伝達部とが連係可能に対応するものであること
を特徴とする伸縮装置用複コンポーネント。 - 伸縮装置を構成するための伸縮ユニットにおいて、
請求項1ないし請求項4のいずれかに記載された伸縮装置用複コンポーネントのうちで、機器取付用の前記ベース部材を有していない伸縮装置用複コンポーネントを単数と複数のいずれかで具備していること、および、
前記能動伸縮体と前記受動伸縮体とが共通の伸縮方向と同時伸縮性とを保持して連動伸縮自在なるように組み合わされていること、および、
前記能動伸縮体の力点部には前記伸縮動力発生機械の動力伝達部が連係していて、前記伸縮動力発生機械からの伸縮用動力が前記能動伸縮体に付与されるように設けられていること
を特徴とする伸縮装置用伸縮ユニット。 - 伸縮装置を構成するための伸縮ユニットにおいて、
請求項1ないし請求項4のいずれかに記載された伸縮装置用複コンポーネントのうちで、機器取付用の前記ベース部材を有する伸縮装置用複コンポーネントを単数と複数のいずれかで具備していること、および、
前記能動伸縮体と前記受動伸縮体とが共通の伸縮方向と同時伸縮性とを保持して連動伸縮自在に組み合わされており、かつ、互いに組み合わされた前記能動伸縮体と前記受動伸縮体とが前記ベース部材の取付面に装備されており、かつ、前記ベース部材の取付面に装備された前記能動伸縮体の基端部が前記ベース部材の一部に枢着保持されており、かつ、前記ベース部材の取付面に装備された前記受動伸縮体の基端部が前記ベース部材の一部に定着保持されていること、および、
前記伸縮動力発生機械が前記ベース部材の取付面に装備されていること、および、
前記ベース部材の取付面において、前記能動伸縮体の力点部には前記伸縮動力発生機械の動力伝達部が連係していて、前記伸縮動力発生機械からの伸縮用動力が前記能動伸縮体に付与されるように設けられていること
を特徴とする伸縮装置用伸縮ユニット。 - 請求項1ないし請求項4のいずれかに記載された伸縮装置用複コンポーネント、あるいは、請求項5または請求項6に記載された伸縮装置用伸縮ユニットを備えていること、および、
昇降機構を備えていること、および、
前記伸縮装置用複コンポーネントが前記昇降機構に組み付けられて上下動自在に支持されていること
を特徴とする伸縮装置。 - 請求項1ないし請求項4のいずれかに記載された伸縮装置用複コンポーネント、あるいは、請求項5または請求項6に記載された伸縮装置用伸縮ユニットを備えていること、および、
走行自在な車両を備えていること、および、
前記伸縮装置用複コンポーネントが前記車両に組み付けられていること
を特徴とする伸縮装置。 - 請求項1ないし請求項4のいずれかに記載された伸縮装置用複コンポーネント、あるいは、請求項5または請求項6に記載された伸縮装置用伸縮ユニットを備えていること、および、
昇降機構を有する走行自在な車両を備えていること、および、
前記伸縮装置用複コンポーネントが前記昇降機構に組み付けられて上下動自在に支持されていること
を特徴とする伸縮装置。 - 請求項8または請求項9に記載された伸縮装置において、
前記車両が自走式のものからなること
を特徴とする伸縮装置。 - 能動的な伸縮動作を行う能動伸縮体と、受動的な伸縮動作を行う受動伸縮体と、前記能動伸縮体に伸縮用の動力を付与するための伸縮動力発生機械とを具備していること、および、
前記能動伸縮体は、複数のリンク片を連結ピン軸で伸縮自在に連結して複数の斜方形部を一列状に連続させたパンタグラフ型のリンク構造体からなるものであり、かつ、前記能動伸縮体における先端部と基端部との間の中間部には、伸縮動力の伝達を受けるための力点部が設定されていること、および、
前記受動伸縮体が伸縮自在な形状構造を有するものであること、および、
前記伸縮動力発生機械が動力源とその動力源によって駆動される動力伝達部とを有するものであること、および、
共通の伸縮方向と同時伸縮性とを保持して連動伸縮自在に組み合わされた前記能動伸縮体と前記受動伸縮体とが設備対象物の装備面に装備されて、前記能動伸縮体の基端部と前記受動伸縮体の基端部とが前記設備対象物の装備面に保持されていること、および、
前記伸縮動力発生機械が前記設備対象物の装備面に装備されているとともに、前記伸縮動力発生機械からの伸縮用動力を前記能動伸縮体に付与することができるように、前記能動伸縮体の力点部と前記伸縮動力発生機械の動力伝達部とが連係されていること
を特徴とする伸縮装置。 - 能動的な伸縮動作を行う能動伸縮体と、受動的な伸縮動作を行う受動伸縮体と、前記能動伸縮体に伸縮用の動力を付与するための伸縮動力発生機械と、機器取付用のベース部材とを具備していること、および、
前記能動伸縮体は、複数のリンク片を連結ピン軸で伸縮自在に連結して複数の斜方形部を一列状に連続させたパンタグラフ型のリンク構造体からなるものであり、かつ、前記能動伸縮体における先端部と基端部との間の中間部には、伸縮動力の伝達を受けるための力点部が設定されていること、および、
前記受動伸縮体が伸縮自在な形状構造を有するものであること、および、
前記伸縮動力発生機械が動力源とその動力源によって駆動される動力伝達部とを有するものであること、および、
前記ベース部材が機器取付用の取付面を有するものであること、および、
前記ベース部材が設備対象物の装備面に装備されていること、および、
共通の伸縮方向と同時伸縮性とを保持して連動伸縮自在に組み合わされた前記能動伸縮体と前記受動伸縮体とが前記ベース部材の取付面に装備されて、前記能動伸縮体の基端部と前記受動伸縮体の基端部とが前記ベース部材の取付面に保持されていること、および、
前記伸縮動力発生機械が前記ベース部材の取付面に装備されているとともに、前記伸縮動力発生機械からの伸縮用動力を前記能動伸縮体に付与することができるように、前記能動伸縮体の力点部と前記伸縮動力発生機械の動力伝達部とが連係されていること
を特徴とする伸縮装置。 - 請求項1ないし請求項4のいずれかに記載された伸縮装置用複コンポーネント、あるいは、請求項5または請求項6に記載された伸縮装置用伸縮ユニットを備えていること、および、
前記伸縮ユニットが設備対象物の装備面に装備されていること
を特徴とする伸縮装置。 - 請求項11ないし請求項13のいずれかに記載された伸縮装置において、
前記設備対象物には操作対象物が設備されており、その操作対象物を操作することができるように前記受動伸縮体がその操作対象物に対応していること
を特徴とする伸縮装置。 - 請求項11ないし請求項14のいずれかに記載された伸縮装置において、
前記設備対象物の装備面が、水平面と垂直面と傾斜面とのうちから選択されたいずれかからなること
を特徴とする伸縮装置。
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