JPWO2018179116A1 - 有機el表示装置 - Google Patents

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Abstract

各副画素(3)において、共通正孔輸送層(31)と発光層(27)との間に、個別に個別正孔輸送層(26)が配置されており、個別正孔輸送層(26)のLUMOのエネルギー準位の値は、共通正孔輸送層(31)のLUMOのエネルギー準位の値よりも小さく、副画素(3)における発光層(27)のLUMOのエネルギー準位の値よりも大きい。これにより、発光層へ効率よく正孔の注入が可能である。

Description

本発明は、有機EL表示装置に関する。
特許文献1においては、各副画素に個別に配置された発光層と、各副画素に共通するよう配置された正孔注入層と、上記発光層と上記正孔注入層との間に上記各副画素に共通する中間層とを配置する構成が記載されている。特許文献1によると、この中間層により、多様なバンドギャップと、最低空軌道(LUMO:Lowest Unoccupied Molecular Orbital)、最高被占軌道(HOMO:Highest Occupied Molecular Orbital)の値の調節が容易であるとされている。
日本国公開特許公報「特開2005‐183404号公報」
各副画素に配置された発光層は、発光色毎に、最低空軌道(LUMO)と、最高被占軌道(HOMO)とのうち少なくとも一方のエネルギー準位の値は異なる。
このため、特許文献1のように、各副画素に共通する中間層を設けただけだと、副画素における発光層毎に効率よく正孔を注入できない場合がある。正孔が効率よく発光層に注入されないと、発光層の発光効率が低下する。
本発明は、上記従来の問題点に鑑みなされたものであって、その目的は、正孔注入層から発光層へ効率よく正孔の注入が可能な有機EL表示装置を得ることである。
上記の課題を解決するために、本発明の一態様に係る有機EL表示装置は、異なる色の光を発光する複数の副画素を有する画素が表示領域にマトリクス状に配置された有機EL表示装置であって、上記各副画素に個別に配置され、上記副画素毎に異なる色の光を発光する発光層と、上記発光層を介在させて対向配置された電極である陽極および陰極と、上記陽極と上記発光層との間に、上記各副画素に共通する共通正孔輸送層が配置されており、さらに、上記各副画素において、上記共通正孔輸送層と上記発光層との間に、個別に個別正孔輸送層が配置されており、上記個別正孔輸送層の最低空軌道のエネルギー準位の値は、上記共通正孔輸送層の最低空軌道のエネルギー準位の値よりも小さく、当該副画素における上記発光層の最低空軌道のエネルギー準位の値よりも大きいことを特徴とする。
本発明の一態様によれば、正孔注入層から発光層へ効率よく正孔の注入が可能な有機EL表示装置を得るという効果を奏する。
本発明の実施形態1に係る有機EL表示装置の構成を表す断面図である。 本発明の実施形態1に係る有機EL表示装置の構成を表す平面図である。 本発明の実施形態1に係る有機EL表示装置の副画素におけるHOMO‐LUMOエネルギーギャップを表す図である。 本発明の実施形態2に係る有機EL表示装置の構成を表す断面図である。 本発明の実施形態2に係る有機EL表示装置の画素におけるHOMO‐LUMOエネルギーギャップを表す図である。 本発明の実施形態1に係る有機EL表示装置の発光層におけるHOMO‐LUMOエネルギーギャップを説明する図である。 本発明の実施形態1に係る有機EL表示装置のHTL、HTL’、EMLのHOMO‐LUMOエネルギーギャップを説明する図である。 本発明の実施形態3に係る有機EL表示装置の構成を表す断面図である。
〔実施形態1〕
本発明の実施形態1について、図1〜図3、図6および図7に基づいて説明する。
(有機EL表示装置1の概略構成)
図2は、本発明の実施形態1に係る有機EL表示装置1の構成を表す平面図である。図1は、図2に示すL1‐L2線断面図である。
図2に示すように、有機EL表示装置1は、表示領域1aに、マトリクス状に配置された複数の画素2を備えている。なお、図2では、図示の便宜上、画素2の数を省略している。
図1および図2に示すように、各画素2(すなわち、1画素)は、異なる色の光を発光する副画素3を有する。本実施形態においては、各画素2は、副画素3として、赤色光を発光する赤色副画素3Rと、緑色光を発光する緑色副画素3Gと、青色光を発光する青色副画素3Bとを有する。これにより、有機EL表示装置1は、表示領域1aに、フルカラー画像を表示することができる。なお、図2に示すように、本実施形態にかかる有機EL表示装置1は、赤色副画素3Rと、緑色副画素3Gと、青色副画素3Bとがそれぞれ直線状(がストライプ状)に配列された、RGBストライプ配列と称される画素配列を有する。
図1に示すように、各副画素3には、副画素3毎に異なる色の光を発光する発光層27と、発光層27を介在させて対向配置された電極である陽極20および陰極34とが配置されている。
さらに、陽極20と発光層27との間に、各副画素3に共通する共通正孔輸送層25が配置されている。加えて、各副画素3において、共通正孔輸送層25と発光層27との間に、各副画素3それぞれに個別に配置された個別正孔輸送層26が配置されている。
青色副画素3Bには、発光色が青色の有機EL素子5である青色有機EL素子5Bが配置されており、緑色副画素3Gには、発光色が緑色の有機EL素子5である緑色有機EL素子5Gが配置されており、赤色副画素3Rには、発光色が赤色の有機EL素子5である赤色有機EL素子5Rが配置されている。有機EL素子5は、陽極20と、陰極34と、陽極20及び陰極34間の各層からなる有機EL層30とにより構成されている。
有機EL表示装置1は、TFT(Thin Film Transistor)基板10上に、陽極20と、エッジカバー23と、有機EL層30と、陰極34と、円偏光フィルタ35と、封止層40とが形成された構成を有している。有機EL表示装置1は、各副画素3を駆動させるための図示しない駆動回路を備えている。有機EL表示装置1は、さらに、封止層40上にタッチパネルを有していてもよい。
TFT基板10上には、上述した複数の各色の有機EL素子5が、それぞれ設けられている。
これら各色に発光する複数の有機EL素子5は、TFT基板10および封止層40の間に封入されている。本実施形態にかかる有機EL表示装置1は、封止層40側から光を取り出すトップエミッション型の表示装置である。以下に、より詳細に説明する。
(TFT基板10の構成)
TFT基板10は、TFT12および配線13を含むTFT回路が形成された回路基板である。TFT基板10には、支持体11と、TFT12および配線13と、パッシベーション膜14と、層間絶縁膜15とがこの順に積層された構成を有している。
支持体11は、プラスチックフィルム、またはガラス基板などの透明な絶縁性の材料からなる。
TFT12は、有機EL層30に駆動電流を供給するための駆動用トランジスタである。TFT12は、支持体11上又は他の層を介して、各画素3に形成されている。TFT12は、図示しないが、半導体層、ゲート電極、ドレイン電極およびソース電極を有している。
配線13は、支持体11には、TFT12のゲート電極に接続されたゲート配線と、TFT12のソース電極に接続されたソース配線とを含む配線13が形成されている。TFT基板10の基板面に対し垂直方向から見たときに、ゲート配線とソース配線とは、直交するように交差している。ゲート配線とソース配線とによって囲まれた領域が副画素3である。
各副画素3の発光強度は、配線13およびTFT12による走査および選択により決定される。このように、有機EL表示装置1は、TFT12を用いて、各有機EL素子5を選択的に所望の輝度で発光させることにより画像を表示する。
パッシベーション膜14は、TFT12における金属膜の剥離を防止し、TFT12を保護する。パッシベーション膜14は支持体11上又は他の層を介して形成されており、TFT12を覆っている。パッシベーション膜14は、窒化シリコンや酸化シリコンなどからなる無機絶縁性膜である。
層間絶縁膜15は、パッシベーション膜14上の凹凸を平坦化する。層間絶縁膜15はパッシベーション膜14上に形成されている。層間絶縁膜15はアクリルまたはポリイミドなどの感光性樹脂からなる有機絶縁膜である。
(有機EL素子5の構成)
各有機EL素子5は、陽極20、有機EL層30、陰極34を備えている。有機EL層30は、陽極20と陰極34とに挟持されている。本実施形態では、陽極20と陰極34との間に設けられた層を総称して有機EL層30と称する。陽極20、有機EL層30、陰極34は、TFT基板10側からこの順に積層されている。
陽極20は、副画素3毎に島状に個別にパターン形成されており、陽極20の端部は、エッジカバー23に覆われている。各陽極20は、パッシベーション膜14および層間絶縁膜15に設けられたコンタクトホールを介してTFT12と接続されている。
エッジカバー23は、隣接する副画素3を区切るように配置されている。エッジカバー23は絶縁層であり、例えば感光性樹脂で構成されている。エッジカバー23は、陽極20の端部を覆うように形成されている。エッジカバー23は、陽極20の端部で、電極集中や有機EL層30が薄くなって陰極34と短絡することを防止する。また、エッジカバー23は、隣り合う副画素3に電流が漏れないように、画素分離膜としても機能している。
陰極34は、各副画素3に共通に設けられた共通電極である。陰極34は、全ての画素2における副画素3に共通して設けられている。但し、本実施形態は、これに限定されるものではなく、副画素3毎に陰極34が個別に設けられていてもよい。
陰極34上には、陰極34を覆うように円偏光フィルタ35が設けられている。そして円偏光フィルタ35上には円偏光フィルタ35を覆う封止層40が設けられている。円偏光フィルタ35は必要に応じて設ければよい。
封止層40は、上側電極である陰極34を保護し、酸素や水分が外部から各有機EL素子5内に浸入することを阻止する。なお、封止層40は、全ての有機EL素子5における陰極34を覆うように設けられている。
(陽極20および陰極34)
陽極20および陰極34は、対の電極である。陽極は、有機EL層30に正孔(h)を注入する電極としての機能を有していればよい。また、陰極は、有機EL層30に電子(e)を注入する電極としての機能を有していればよい。
陽極および陰極の形状、構造、大きさ等は、特に制限はなく、有機EL素子5の用途、目的に応じて、適宜選択することができる。
本実施形態では、図1に示すように、陽極20が、パターン化されてTFT基板10上に配置されており、陽極20との間に有機EL層30を介在させて、陰極34が、全ての画素2における副画素3に共通して設けられた陰極である場合を例に挙げて説明する。
しかしながら、本実施形態はこれに限定されるものではなく、陽極20が陰極であり、陰極34が陽極であってもよい。この場合、有機EL層30を構成する各機能層の積層順あるいはキャリア移動度(キャリア輸送性、つまり、正孔輸送性と電子輸送性と)が反転する。同様に、陽極20および陰極34を構成する材料も反転する。
陽極および陰極として用いることができる電極材料としては、特に限定されるものではなく、例えば公知の電極材料を用いることができる。
陽極としては、例えば、金(Au)、白金(Pt)、およびニッケル(Ni)等の金属、並びに、酸化インジウムスズ(ITO)、酸化スズ(SnO)、酸化インジウム亜鉛(IZO)、ガリウム添加酸化亜鉛(GZO)等の透明電極材料等が利用できる。
陰極としては、発光層34に電子を注入する目的で、仕事関数の小さい材料が好ましい。陰極としては、例えば、リチウム(Li)、カルシウム(Ca)、セリウム(Ce)、バリウム(Ba)、アルミニウム(Al)等の金属、またはこれらの金属を含有するAg(銀)−Mg(マグネシウム)合金、Al−Li合金等の合金等が利用できる。
なお、陽極および陰極の厚みは、特に限定されるものではなく、従来と同様に設定することができる。
陽極20は、TFT基板10側から、反射電極21、透光性電極22が、この順に積層された構成を有している。なお、陽極20は、反射電極材料からなる単層構造であってもよい。
反射電極材料としては、例えば、タンタル(Ta)または炭素(C)等の黒色電極材料、Al、Ag、金(Au)、Al−Li合金、Al−ネオジウム(Nd)合金、またはAl−シリコン(Si)合金等の反射性金属電極材料等が挙げられる。
透光性電極材料としては、例えば、上述した透明電極材料等を用いてもよいし、薄膜にしたAg等の半透明の電極材料を用いてもよい。
反射電極21は、各副画素3におけるTFT12のドレイン電極と接続されるように、副画素3毎に同じ膜厚で独立して形成されている。
透光性電極22も、副画素3毎に同じ膜厚で独立して形成されている。透光性電極22は、同一の製造プロセスにて各副画素3に形成する。
(有機EL層30)
有機EL層30は、機能層として、陽極20側から、正孔注入層24(HIL)と、共通正孔輸送層25(HTL)と、青色個別正孔輸送層26B(HTL‐B)・緑色個別正孔輸送層26G(HTL‐G)・赤色個別正孔輸送層26R(HTL‐R)と、青色発光層27B(EML‐B)・緑色発光層27G(EML‐G)・赤色発光層27R(EML‐R)と、正孔遮断層31(HBL)と、電子輸送層32(ETL)と、電子注入層33(EIL)とが、この順に積層された構成を有している。
有機EL表示装置1においては、有機EL素子5毎、すなわち、副画素3毎に、陽極20と発光層27との間または陽極20と陰極34との間で光学調整がされている。これにより、高精細な画像の表示が可能である。本実施軽形態においては、有機EL素子5毎、すなわち、副画素3毎に、個別正孔輸送層26の膜厚を変えることで、陽極20と発光層27との間または陽極20と陰極34との間で光学調整を行う。
正孔注入層24、共通正孔輸送層25、正孔遮断層31、電子輸送層32、電子注入層33は、複数の画素2に共通する共通層として、複数の画素2に跨がって形成されている。このため、正孔注入層24、共通正孔輸送層25、正孔遮断層31、電子輸送層32、電子注入層33は、副画素3B・3G・3Rに共通して形成されている。
以下、青色個別正孔輸送層26Bと、緑色個別正孔輸送層26Gと、赤色個別正孔輸送層26Rとを区別する必要がない場合には、これら青色個別正孔輸送層26Bと、緑色個別正孔輸送層26Gと、赤色個別正孔輸送層26Rを総称して単に個別正孔輸送層26(HTL)と称する。
また、青色発光層27Bと、緑色発光層27G、赤色発光層27Rを区別する必要がない場合には、これら青色発光層27B、緑色発光層27G、赤色発光層27Rを総称して単に発光層27と称する。
共通正孔輸送層25、個別正孔輸送層26および発光層27以外の機能層は、有機EL層30として必須の層ではなく、要求される有機EL素子5の特性に応じて適宜形成すればよい。以下に、上記各機能層について説明する。
<正孔注入層24(HIL)および共通正孔輸送層25(HTL)>
正孔注入層24は、正孔注入性材料を含み、発光層27への正孔注入効率を高める機能を有する層である。正孔注入層24は各副画素3に共通して形成されており、陽極20上およびエッジカバー23上に形成されている。また、共通正孔輸送層25は正孔輸送性材料を含み、陽極20から注入され、正孔注入層24を介して輸送されてきた正孔を発光層27へ輸送する効率を高める機能を有する。
正孔注入層24と共通正孔輸送層25とは、互いに独立した層として形成されていてもよく、正孔注入層兼正孔輸送層として一体化されていてもよい。また、正孔注入層24と共通正孔輸送層25とが両方設けられている必要はなく、共通正孔輸送層25のみが設けられていてもよい。
正孔注入層24、共通正孔輸送層25の材料には、以下に挙げるような既知の材料を用いることができる。但し、後述するように、正孔注入層24と、共通正孔輸送層25とは、HOMO‐LUMOエネルギーギャップが、共通正孔輸送層25の方が小さくなるように構成されている。なお、このHOMO‐LUMOエネルギーギャップについては、図3を用いて後述する。
正孔注入層24および共通正孔輸送層25の構成材料としては、例えば、ナフタレン、アントラセン、アザトリフェニレン、フルオレノン、ヒドラゾン、スチルベン、トリフェニレン、ベンジン、スチリルアミン、トリフェニルアミン、ポルフィリン、トリアゾール、イミダゾール、オキサジアゾール、オキザゾール、ポリアリールアルカン、フェニレンジアミン、アリールアミン、およびこれらの誘導体、チオフェン系化合物、ポリシラン系化合物、ビニルカルバゾール系化合物、アニリン系化合物等の鎖状式あるいは複素環式共役系のモノマー、オリゴマー、またはポリマー等が挙げられる。より具体的には、例えば、N,N’−ジ(ナフタレン−1−イル)−N,N’−ジフェニル−ベンジジン(α−NPD)、2,3,6,7,10,11−ヘキサシアノ−1,4,5,8,9,12−ヘキサアザトリフェニレン(HAT−CN)、1,3−ビス(カルバゾール−9−イル)ベンゼン(mCP)、ジ−[4−(N,N−ジトリル−アミノ)−フェニル]シクロヘキサン(TAPC)、9,10−ジフェニルアントラセン−2−スルフォネート(DPAS)、N,N’−ジフェニル−N,N’−(4−(ジ(3−トリル)アミノ)フェニル)−1,1’−ビフェニル−4,4’−ジアミン(DNTPD)、イリジウム(III)トリス[N,N’−ジフェニルベンズイミダゾル−2−イリデン−C2,C2’](Ir(dpbic)3)、4,4’,4”−トリス−(N−カルバゾリル)−トリフェニルアミン(TCTA)、2,2−ビス(p−トリメリットオキシフェニル)プロパン酸無水物(BTPD)、ビス[4−(p,p−ジトリルアミノ)フェニル]ジフェニルシラン(DTASi)等が用いられる。
なお、正孔注入層24、共通正孔輸送層25は、不純物がドープされていない真性正孔注入性材料あるいは真性正孔輸送性材料であってもよいし、導電性を高める等の理由で不純物がドープされていても構わない。
<電子輸送層32および電子注入層33>
電子注入層33は、電子注入性材料を含み、発光層27への電子注入効率を高める機能を有する層である。また、電子輸送層32は、電子輸送性材料を含み、発光層27への電子輸送効率を高める機能を有する層である。
電子注入層33および電子輸送層32は、各副画素3に共通して形成されている。電子輸送層32は各発光層27および共通正孔輸送層25上に形成されている。電子注入層33は、電子輸送層32上に形成されている。
なお、電子注入層33と電子輸送層32とは、互いに独立した層として形成されていてもよく、電子注入層兼電子輸送層として一体化されていてもよい。また、電子注入層33と電子輸送層32とが両方設けられている必要もなく、一方のみ、例えば電子輸送層32のみが設けられていてもよい。両方とも設けられていなくても構わない。
電子注入層33、電子輸送層32は、既知の材料を用いることができる。
電子注入層33、電子輸送層32の構成材料としては、例えば、キノリン、ペリレン、フェナントロリン、ビススチリル、ピラジン、トリアゾール、オキサゾール、オキサジアゾール、フルオレノン、およびこれらの誘導体や金属錯体、フッ化リチウム(LiF)等が挙げられる。
より具体的には、例えば、ビス[(2−ジフェニルホスホリル)フェニル]エーテル(DPEPO)、4,7−ジフェニル−1,10−フェナントロリン(Bphen)、3,3’−ビス(9H−カルバゾール−9−イル)ビフェニル(mCBP)、2,9−ジメチル−4,7−ジフェニル−1,10−フェナントロリン(BCP)、1,3,5−トリス(N−フェニルベンズイミダゾル−2−イル)ベンゼン(TPBI)、3−フェニル−4(1’−ナフチル)−5−フェニル−1,2,4−トリアゾール(TAZ)、1,10−フェナントロリン、Alq(トリス(8−ヒドロキシキノリン)アルミニウム)、LiF等が挙げられる。
<封止層40>
封止層40は、円偏光フィルタ35上に形成されている。封止層40は、表示領域の全面を封止する。封止層40は、有機EL層30を薄膜封止(TFE:Thin Film Encapsulation)することで、外部から浸入した水分や酸素によって有機EL層30が劣化するのを防止する。
封止層40は、一例として、無機層、有機層、および無機層がこの順に積層された3層構造とすることができる。上記有機層の材料としては、例えば、ポリシロキサン、酸化炭化シリコン(SiOC)、アクリレート、ポリ尿素、パリレン、ポリイミド、ポリアミド等の有機絶縁材料(樹脂材料)が挙げられる。上記無機層の材料としては、例えば、窒化シリコン、酸化シリコン、酸窒化シリコン、Al等の無機絶縁材料が挙げられる。なお、封止層40の構造は、上述した3層構造に限定されるものではない。
<個別正孔輸送層26・発光層27>
各副画素3おいて、共通正孔輸送層25上に島状の個別正孔輸送層26が形成されており、個別正孔輸送層26上に発光層27が形成されている。
青色副画素3Bにおいては、共通正孔輸送層25上に、個別正孔輸送層26である青色個別正孔輸送層26Bが形成されており、青色個別正孔輸送層26B上に青色光を発光する青色発光層27Bが形成されている。緑色副画素3Gにおいては、共通正孔輸送層25上に、個別正孔輸送層26である緑色個別正孔輸送層26Gが形成されており、緑色個別正孔輸送層26G上に緑色光を発光する緑色発光層27Gが形成されている。赤色副画素3Rにおいては、共通正孔輸送層25上に、個別正孔輸送層26である赤色個別正孔輸送層26Rが形成されており、赤色個別正孔輸送層26R上に赤色光を発光する赤色発光層27Rが形成されている。
陽極20から発光層27注入された正孔と、陰極34から発光層27注入された電子とは、発光層27において再結合されることによって、励起子が形成される。形成された励起子は励起状態から基底状態へと失活する際に光を放出する。これにより、青色発光層27Bは青色光を発光し、緑色発光層27Gは緑色光を発光し、赤色発光層27Rは赤色光を発光する。
ここで、この再結合に要するエネルギーは、青色発光層27Bと、緑色発光層27Gと、赤色発光層27Rとでは異なる。このため、単に、青色発光層27Bと、緑色発光層27Gと、赤色発光層27Rとのそれぞれに共通する共通正孔輸送層25を設けただけだと、青色発光層27Bと、緑色発光層27Gと、赤色発光層27Rとのそれぞれの個別の材料および特性に応じて正孔を注入することができない。
発光層27に注入されなかった正孔は共通正孔輸送層25内に滞留してしまうことになる。この分、発光層27において再結合されなくなるため、電子輸送層32から発光層27へ注入される電子も減少し、あまった電子は電子輸送層32に滞留することになる。
そこで、本実施形態に係る有機EL表示装置1においては、各副画素3において、共通正孔輸送層25と発光層27との間に、共通正孔輸送層25に加えて、さらに、個別に個別正孔輸送層26が形成されている。
図3は、本発明の実施形態1に係る有機EL表示装置の副画素におけるHOMO‐LUMOエネルギーギャップを表す図である。図3に示す各エネルギー準位の値を以下のように定義する。なお、本実施形態においては、各エネルギー準位の値は負の値であるものとする。
正孔注入層24(HIL)の最低空軌道(LUMO)のエネルギー準位の値をHIL‐Lとし、最高被占軌道(HOMO)のエネルギー準位の値をHIL‐Hとする。
共通正孔輸送層25(HTL)の最低空軌道(LUMO)のエネルギー準位の値をHTL‐Lとし、最高被占軌道(HOMO)のエネルギー準位の値をHTL‐Hとする。
赤色個別正孔輸送層26R(HTL‐R)の最低空軌道(LUMO)のエネルギー準位の値をHTL‐Lとし、最高被占軌道(HOMO)のエネルギー準位の値をHTL‐Hとする。
赤色発光層27R(EML‐R)の最低空軌道(LUMO)のエネルギー準位の値をEML‐RLとし、最高被占軌道(HOMO)のエネルギー準位の値をEML‐RHとする。
緑色個別正孔輸送層26G(HTL‐G)の最低空軌道(LUMO)のエネルギー準位の値をHTL‐GLとし、最高被占軌道(HOMO)のエネルギー準位の値をHTL‐GHとする。
緑色発光層27G(EML‐G)の最低空軌道(LUMO)のエネルギー準位の値をEML‐GLとし、最高被占軌道(HOMO)のエネルギー準位の値をEML‐GHとする。
青色個別正孔輸送層26B(HTL‐B)の最低空軌道(LUMO)のエネルギー準位の値をHTL‐BLとし、最高被占軌道(HOMO)のエネルギー準位の値をHTL‐BHとする。
青色発光層27B(EML‐B)の最低空軌道(LUMO)のエネルギー準位の値をEML‐BLとし、最高被占軌道(HOMO)のエネルギー準位の値をEML‐BHとする。
また、最低空軌道(LUMO)のエネルギー準位の値と、最高被占軌道(HOMO)のエネルギー準位の値との差を、HOMO‐LUMOエネルギーギャップと称する。
HILとHTLとでは、HIL‐LよりもHTL‐Lの値が小さく、HIL‐HよりもHTL‐Hの値が大きい。HILとHTLとでは、HTLの方がHOMO‐LUMOエネルギーギャップが小さい。
HTLとEML‐Bとでは、HTL‐LよりもEML‐BLの値が小さく、HTL‐HよりもEML‐BHの値が大きい。HTLとEML‐Bとでは、EML‐Bの方がHOMO‐LUMOエネルギーギャップが小さい。
EML‐BとEML‐Gとでは、EML‐BLよりもEML‐GLの値が小さく、HTL‐BHよりもEML‐GHの値が大きい。EML‐BとEML‐Gとでは、EML‐Gの方がHOMO‐LUMOエネルギーギャップが小さい。
EML‐GとEML‐Rとでは、EML‐GLよりもEML‐RLの値が小さく、HTL‐GHよりもEML‐RHの値が大きい。EML‐GとEML‐Rとでは、EML‐Rの方がHOMO‐LUMOエネルギーギャップが小さい。
そして、各副画素3に形成された個別正孔輸送層26は以下のように構成されている。
HTL‐Bは、HTL‐BLがEML−BLより大きくHIL‐Lよりも小さくなっており、HTL‐BHがEML−BHより小さくHIL‐Hよりも大きくなっている。
HTL‐Gは、HTL‐GLがEML−GLより大きくHTL‐BLよりも小さくなっており、HTL‐GHがEML−GHより小さくHIL‐BHよりも大きくなっている。
HTL‐Rは、HTL‐RLがEML−RLより大きくHTL‐GLよりも小さくなっており、HTL‐RHがEML−RHより小さくHIL‐GHよりも大きくなっている。
HOMO側を式で表すと以下のように表すことができる。
|HIL‐H|>|HTL‐H|>|HTL‐BH|>|EML‐BH|>|HTL‐GH|>|EML‐GH|>|HTL‐RH|>|EML‐RH|・・・(式1)
LUMO側を式で表すと以下のように表すことができる。
|HIL‐L|<|HTL‐L|<|HTL‐BL|<|EML‐BL|<|HTL‐GL|<|EML‐GL|<|HTL‐RL|<|EML‐RL|・・・(式2)
有機EL表示装置1では、上記(式1)かつ上記(式2)を満たすように、個別正孔輸送層26が形成されている。
このように、個別正孔輸送層26の最低空軌道のエネルギー準位(LUMO)の値(HTL−BL,HTL−GL,HTL−RL)は、共通正孔輸送層25の最低空軌道(LUMO)のエネルギー準位の値(HTL‐L)よりも小さく、副画素3における発光層27B・27G・27Rの最低空軌道(LUMO)のエネルギー準位の値(EML−BL,EML−GL,EML−RL)よりも大きい。
これにより、各副画素3において、最低空軌道(LUMO)のエネルギー準位の値が、共通正孔輸送層25の最低空軌道(LUMO)のエネルギー準位の値よりも小さく、当該副画素3における発光層27の最低空軌道(LUMO)のエネルギー準位の値よりも大きい個別正孔輸送層26が、個別に配置されている。これにより、副画素3毎に、正孔を効率よく発光層27へ注入することができる。このため、副画素3毎に発光層27を効率よく発光させることができる。
そして、各副画素3において、個別正孔輸送層26の最高被占軌道(HOMO)のエネルギー準位の値(HIL‐BH,HIL‐GH,HIL‐RH)は、共通正孔輸送層25の最高被占軌道(HOMO)のエネルギー準位の値(HTL‐H)よりも大きく、当該副画素3における発光層27B・27G・27Rの最高被占軌道(HOMO)のエネルギー準位の値(EML‐BH,EML‐GH,EML‐RH)よりも小さい。これにより、副画素3毎に、正孔を効率よく発光層27へ注入することができる。このため、副画素3毎に発光層27を効率よく発光させることができる。
また、画素2における副画素3に配置された個別正孔輸送層26のうち、青色個別正孔輸送層26BのHOMO‐LUMOエネルギーギャップが最も大きい。
具体的には、青色個別正孔輸送層26BのHOMO‐LUMOエネルギーギャップは、緑色個別正孔輸送層26Gおよび赤色個別正孔輸送層26RそれぞれのHOMO‐LUMOエネルギーギャップよりも大きいため、正孔を、青色発光層27Bに効率よく注入することができる。
さらに、画素2における副画素3に配置された個別正孔輸送層26のうち、赤色個別正孔輸送層26RのHOMO‐LUMOエネルギーギャップが最も小さい。
具体的には、赤色個別正孔輸送層26RのHOMO‐LUMOエネルギーギャップは、緑色個別正孔輸送層26GのHOMO‐LUMOエネルギーギャップよりも小さいため、赤色発光層27R及び青色発光層27Bそれぞれに効率よく正孔を注入することができる。
そして、緑色個別正孔輸送層26GのHOMO‐LUMOエネルギーギャップは、赤色個別正孔輸送層26RのHOMO‐LUMOエネルギーギャップより大きく、青色個別正孔輸送層26BのHOMO‐LUMOエネルギーギャップより小さい。これにより、緑色発光層27Gに効率よく正孔を注入することができる。
加えて、画素2における副画素3に配置された個別正孔輸送層26のうち、青色個別正孔輸送層26Bの膜厚t1が最も薄い。
具体的には、青色個別正孔輸送層26Bの膜厚t1と、緑色個別正孔輸送層26Gの膜厚t2と、赤色個別正孔輸送層26Rの膜厚t3とのうち、青色個別正孔輸送層26Bの膜厚t1が一番薄いため、青色発光層27Bを効率よく発光させることができる。
さらに、画素2における副画素3に配置された個別正孔輸送層26のうち、赤色個別正孔輸送層26Bの膜厚t3が最も厚い。
具体的には、赤色個別正孔輸送層26Rの膜厚t3は、緑色個別正孔輸送層26Gの膜厚t2よりも厚いため、緑色発光層27Gおよび赤色発光層27Rそれぞれを効率よく発光させることができる。
そして、緑色個別正孔輸送層26Gの膜厚t2は、赤色個別正孔輸送層26Rの膜厚t3より薄く、青色個別正孔輸送層26Bの膜厚t1より厚い。これにより、緑色発光層27Gに効率よく正孔を注入することができる。
この個別正孔輸送層26は、共通正孔輸送層25を成膜した後、塗り分け蒸着により、各副画素3内にパターニングして形成することができる。すなわち、個別正孔輸送層26は、マスク等を用いて、副画素3B・3G・3Rそれぞれ個別に順位パターン形成していく。
なお、共通正孔輸送層25と個別正孔輸送層26とのうち、共通正孔輸送層25を省略して、個別正孔輸送層26だけを設ける構成とすることは好ましくない。これは、個別正孔輸送層26は3色分、順にパターン形成する必要があるところ、共通正孔輸送層25をパターン形成するために要する時間が3倍かかってしまい、生産効率の低下を招くためである。
上記(式1)および(式2)を成り立たせるための、発光層27および個別正孔輸送層26としては以下の材料を挙げることができる。
青色個別正孔輸送層26Bとしては、HAT‐CN、CuPcなどを挙げることができる。
緑色個別正孔輸送層26Gとしては、α‐NPDなどを挙げることができる。
赤色個別正孔輸送層26Rとしては、PCzPAなどを挙げることができる。
青色発光層27Bとしては、TAPC、TAZなどを挙げることができる。
緑色発光層27Gとしては、α―NPD、BCPなどを挙げることができる。
赤色発光層27Rとしては、TPD、TPBIなどを挙げることができる。
また、青色個別正孔輸送層26Bの膜厚t1としては一例として10nm程度である。緑色個別正孔輸送層26Gの膜厚t2としては一例として50nm程度である。赤色個別正孔輸送層26Rの膜厚t3としては一例として100nm程度である。
図6は、本発明の実施形態1に係る有機EL表示装置の発光層におけるHOMO‐LUMOエネルギーギャップを説明する図である。
正孔輸送系のホスト材料と、電子輸送系のホスト材料とを混合させた混合ホストは、図6に示すように、最低空軌道(LUMO)のエネルギー準位の値が小さく、また、最高被占軌道(HOMO)のエネルギー準位の値が大きくなる。すなわち、正孔輸送系のホスト材料と、電子輸送系のホスト材料とを混合させることで、HOMO‐LUMOエネルギーギャップが小さい混合ホストを得ることができる。この混合ホストを、発光層27に含ませることで、HOMO‐LUMOエネルギーギャップが小さい発光層27を得ることができる。これにより、上述した(式1)および(式2)を満たす発光層27を得やすくなる。
このような正孔輸送系のホスト材料の一例としてα―NPDを挙げることができる。また、このような電子輸送系のホスト材料の一例としてBCPを挙げることができる。
なお、赤色発光層27R、緑色発光層27Gおよび青色発光層27Bの全ての発光層に混合ホストを含ませる必要はなく、例えば、赤色発光層27Rおよび緑色発光層27Gそれぞれは混合ホストを含み、青色発光層27Bは混合ホストを含まない構成であってもよい。
図7は、本発明の実施形態1に係る有機EL表示装置1のHTL、HTL’、EMLのHOMO‐LUMOエネルギーギャップを説明する図である。
個別正孔輸送層26(HTL’)の最低空軌道(LUMO)のエネルギー準位の値をHTL’‐Lとし、最高被占軌道(HOMO)のエネルギー準位の値をHTL’‐Hとする。
発光層27(EML)の最低空軌道(LUMO)のエネルギー準位の値をEML‐Lとし、最高被占軌道(HOMO)のエネルギー準位の値をEML‐Hとする。
個別正孔輸送層26(HTL’)は、発光層27(EML)から正孔輸送層26(HTL)へ電子が侵入することを防ぐことができれば問題ない。
このため、HTL‐L≧HTL’‐Lであっても問題はない。
また、HTL‐L>>EML‐Lであれば、HTL’‐Lはどの程度の値でも問題はない。
〔実施形態2〕
本発明の実施形態2について、図4および図5に基づいて説明すれば、以下のとおりである。なお、説明の便宜上、実施形態1にて説明した部材と同じ機能を有する部材については、同じ符号を付記し、その説明を省略する。
図4は、本発明の実施形態2に係る有機EL表示装置1Aの構成を表す断面図である。
有機EL表示装置1Aは、有機EL表示装置1(図1参照)のうち、緑色個別正孔輸送層26Gを緑色個別正孔輸送層26GAへ変更し、赤色個別正孔輸送層26Rを赤色個別正孔輸送層26RAへ変更した構成である。有機EL表示装置1Aの他の構成は、有機EL表示装置1と同様である。
図5は、本発明の実施形態2に係る有機EL表示装置の副画素におけるHOMO‐LUMOエネルギーギャップを表す図である。
図4および図5に示すように、有機EL表示装置1Aは、以下の(式3)かつ(式4)が成り立つ構成を有する。
すなわち、HOMO側を式で表すと以下のように表すことができる。
|HIL‐H|>|HTL‐H|>|HTL‐BH|>|EML‐BH|>|HTL‐GH|=|HTL‐RH|>|EML‐GH|>|EML‐RH|・・・(式3)
LUMO側を式で表すと以下のように表すことができる。
|HIL‐L|<|HTL‐L|<|HTL‐BL|<|EML‐BL|<|HTL‐GL|=|HTL‐RL|<|EML‐GL|<|EML‐RL|・・・(式4)
このように、赤色個別正孔輸送層26RAのHOMO‐LUMOエネルギーギャップと、緑色個別正孔輸送層26GAのHOMO‐LUMOエネルギーギャップとが等しい。
また、緑色個別正孔輸送層26GAの膜厚t2は、赤色個別正孔輸送層26RAの膜厚t3と等しい。
これにより、赤色個別正孔輸送層26Rと、緑色個別正孔輸送層26Gとを同じ材料により構成することができる。これにより生産効率を向上させることができる。
緑色個別正孔輸送層26GAの材料としては、CuPc、TPDなどを挙げることができる。
赤色個別正孔輸送層26RAの材料としては、TAPC、α―NPDなどを挙げることができる。
〔実施形態3〕
本発明の実施形態3について、図8に基づいて説明すれば、以下のとおりである。なお、説明の便宜上、実施形態1、2にて説明した部材と同じ機能を有する部材については、同じ符号を付記し、その説明を省略する。
図8は、本発明の実施形態3に係る有機EL表示装置1Bの構成を表す断面図である。
有機EL表示装置1Bは、有機EL表示装置1A(図4参照)のうち、緑色個別正孔輸送層26GAおよび赤色個別正孔輸送層26RAを、共通の共通個別正孔輸送層26RGへ変更した構成である。有機EL表示装置1Bの他の構成は、有機EL表示装置1Aと同様である。
共通個別正孔輸送層26RGは、複数の副画素3のうち、青色副画素3B以外の他副画素である緑色副画素3Gおよび赤色副画素3Rに跨って、緑色副画素3Gおよび赤色副画素3Rに共通に配置された個別正孔輸送層26である。なお、青色副画素3Bには、個別正孔輸送層26として、共通個別正孔輸送層26RGとは異なる青色個別正孔輸送層26Bが配置されている。
共通個別正孔輸送層26RGとしては、共通個別正孔輸送層26RGが配置されている複数の副画素に含まれる発光層のうちHOMO‐LUMOエネルギーギャップが大きい発光層よりもHOMO‐LUMOエネルギーギャップが大きくなるようにする。本実施形態では、共通個別正孔輸送層26RGは、LUMO側は、EML‐GLよりも大きく、HOMO側は、EML‐GHよりも小さいエネルギー準位の値を有するよう構成する。
緑色副画素3Gに配置された共通個別正孔輸送層26RGの膜厚t2と、赤色副画素3Rに配置された共通個別正孔輸送層26RGの膜厚t3とは等しい。
上記構成によると、上記他副画素に配置された個別正孔輸送層を同じ材料により構成することができる。これにより生産効率を向上させることができる。
なお、膜厚t2・t3は、青色個別正孔輸送層26Bの膜厚t1よりも大きい。
〔まとめ〕
本発明の態様1に係る有機EL表示装置1・1Aは、異なる色の光を発光する複数の副画素3を有する画素2が表示領域1にマトリクス状に配置された有機EL表示装置1・1Aであって、上記各副画素3に個別に配置され、上記副画素3毎に異なる色の光を発光する発光層27と、上記発光層27を介在させて対向配置された電極である陽極20および陰極34と、上記陽極20と上記発光層27との間に、上記各副画素3に共通する共通正孔輸送層25が配置されており、さらに、上記各副画素3において、上記共通正孔輸送層25と上記発光層27との間に、当該副画素3毎に個別に個別正孔輸送層26が配置されており、上記副画素3毎に、上記個別正孔輸送層26の最低空軌道(LUMO)のエネルギー準位の値(HTL−BL,HTL−GL,HTL−RL)は、上記共通正孔輸送層25の最低空軌道(LUMO)のエネルギー準位の値(HTL‐L)よりも小さく、当該副画素3における上記発光層27B・27G・27Rの最低空軌道(LUMO)のエネルギー準位の値(EML−BL,EML−GL,EML−RL)よりも大きいことを特徴とする。
上記構成によると、各副画素において、最低空軌道のエネルギー準位の値が、共通正孔輸送層の最低空軌道のエネルギー準位の値よりも小さく、当該副画素における発光層の最低空軌道のエネルギー準位の値よりも大きい個別正孔輸送層が、個別に配置されている。これにより、副画素毎に、正孔を効率よく発光層へ注入することができる。このため、副画素毎に発光層を効率よく発光させることができる。
本発明の態様2に係る有機EL表示装置1・1Aは、上記態様1において、上記各副画素3において、上記個別正孔輸送層26の最高被占軌道(HOMO)のエネルギー準位の値(HIL‐BH,HIL‐GH,HIL‐RH)は、上記共通正孔輸送層25の最高被占軌道(HOMO)のエネルギー準位の値(HTL‐H)よりも大きく、当該副画素3における上記発光層27B・27G・27Rの最高被占軌道(HOMO)のエネルギー準位の値(EML‐BH,EML‐GH,EML‐RH)よりも小さいことが好ましい。
上記構成によると、副画素毎に、正孔を効率よく発光層へ注入することができる。このため、副画素毎に発光層を効率よく発光させることができる。
本発明の態様3に係る有機EL表示装置1・1A・1Bは、上記副画素3毎に、上記個別正孔輸送層26の膜厚が異なることで、上記陽極20と上記発光層27との間または上記陽極20と上記陰極34との間で光学調整がされていることが好ましい。上記構成により、高精細な画像の表示が可能である。
本発明の態様4に係る有機EL表示装置1・1A・1Bは、上記態様1〜3において、
上記画素2は上記複数の副画素3として、青色光を発光する上記発光層27である青色発光層27Bが配置された青色副画素3Bを有してもよい。
本発明の態様5に係る有機EL表示装置1・1A・1Bは、上記態様4において、最低空軌道(LUMO)のエネルギー準位の値と、最高被占軌道(HOMO)のエネルギー準位の値との差を、HOMO‐LUMOエネルギーギャップとすると、上記複数の副画素のうち、青色副画素3Bに配置された上記個別正孔輸送層26である青色個別正孔輸送層26Bの上記HOMO‐LUMOエネルギーギャップが最も大きくてもよい。上記構成によると、正孔を、上記青色発光層に効率よく注入することができる。
本発明の態様6に係る有機EL表示装置1・1A・1Bは、上記態様5において、上記複数の副画素3のうち、上記青色副画素3Bに配置された上記個別正孔輸送層26である青色個別正孔輸送層26Bの膜厚t1が最も薄くてもよい。上記構成により、青色発光層に効率よく正孔を注入することができる。
本発明の態様7に係る有機EL表示装置1・1A・1Bは、上記態様1〜6において、上記画素は上記複数の副画素として、赤色光を発光する上記発光層である赤色発光層が配置された赤色副画素を有してもよい。
本発明の態様8に係る有機EL表示装置1・1A・1Bは、上記態様7において、最低空軌道のエネルギー準位の値と、最高被占軌道のエネルギー準位の値との差を、HOMO‐LUMOエネルギーギャップとすると、上記複数の副画素3のうち、上記赤色副画素3Rに配置された上記個別正孔輸送層26である赤色個別正孔輸送層26Rの上記HOMO‐LUMOエネルギーギャップが最も小さくてもよい。上記構成により、赤色発光層に効率よく正孔を注入することができる。
本発明の態様9に係る有機EL表示装置1・1A・1Bは、上記態様7または8において、上記複数の副画素3のうち、上記赤色副画素3Rに配置された上記個別正孔輸送層26である赤色個別正孔輸送層26の膜厚t3が最も厚くてもよい。上記構成により、赤色発光層に効率よく正孔を注入することができる。
本発明の態様10に係る有機EL表示装置1・1A・1Bは、上記態様7または8において、上記画素2は上記複数の副画素3として、緑色光を発光する上記発光層27である緑色発光層27が配置された緑色副画素3Rを有してもよい。
本発明の態様11に係る有機EL表示装置1・1A・1Bは、上記態様10において、最低空軌道のエネルギー準位の値と、最高被占軌道のエネルギー準位の値との差を、HOMO‐LUMOエネルギーギャップとすると、上記複数の副画素3のうち、上記緑色副画素3Gに配置された上記個別正孔輸送層26である緑色個別正孔輸送層26Gの上記HOMO‐LUMOエネルギーギャップは、上記赤色副画素3Rに配置された上記個別正孔輸送層26Rである赤色個別正孔輸送層26Rの上記HOMO‐LUMOエネルギーギャップよりも大きくてもよい。上記構成により、赤色発光層および緑色発光層に効率よく正孔を注入することができる。
本発明の態様12に係る有機EL表示装置1は、上記態様10において、上記複数の副画素3のうち、上記緑色副画素3Gに配置された上記個別正孔輸送層26である緑色個別正孔輸送層26Gの膜厚t2は、上記赤色副画素3Rに配置された上記個別正孔輸送層26である赤色個別正孔輸送層26Rの膜厚t3よりも薄くてもよい。上記構成により、赤色発光層および緑色発光層に効率よく正孔を注入することができる。
本発明の態様13に係る有機EL表示装置1A・1Bは、上記態様10において、最低空軌道のエネルギー準位の値と、最高被占軌道のエネルギー準位の値との差を、HOMO‐LUMOエネルギーギャップとすると、上記複数の副画素3のうち、上記緑色副画素3Gに配置された上記個別正孔輸送層26である緑色個別正孔輸送層26Gの上記HOMO‐LUMOエネルギーギャップと、上記赤色副画素3Rに配置された上記個別正孔輸送層26Rである赤色個別正孔輸送層26Rの上記HOMO‐LUMOエネルギーギャップとが等しくてもよい。上記構成によると、上記赤色個別正孔輸送層と、上記緑色個別正孔輸送層とを同じ材料により構成することができる。これにより生産効率を向上させることができる。
本発明の態様14に係る有機EL表示装置1A・1Bは、上記態様10または13において、上記複数の副画素3のうち、上記緑色副画素3Gに配置された上記個別正孔輸送層26である緑色個別正孔輸送層26Gの膜厚t2と、上記赤色副画素3Rに配置された上記個別正孔輸送層26である赤色個別正孔輸送層26Rの膜厚t3とが等しくてもよい。
上記構成によると、上記赤色個別正孔輸送層と、上記緑色個別正孔輸送層とを同じ材料により構成することができる。これにより生産効率を向上させることができる。
本発明の態様15に係る有機EL表示装置1Bは、上記態様4〜6において、上記複数の副画素3のうち、上記青色副画素3B以外の他副画素に配置された上記個別正孔輸送層26は、複数の上記他副画素に跨って共通に配置されていてもよい。上記構成によると、上記他副画素に配置された個別正孔輸送層を同じ材料により構成することができる。これにより生産効率を向上させることができる。
本発明は上述した各実施形態に限定されるものではなく、請求項に示した範囲で種々の変更が可能であり、異なる実施形態にそれぞれ開示された技術的手段を適宜組み合わせて得られる実施形態についても本発明の技術的範囲に含まれる。さらに、各実施形態にそれぞれ開示された技術的手段を組み合わせることにより、新しい技術的特徴を形成することができる。
1a 表示領域
1・1A・1B 有機EL表示装置
3 副画素
3B 青色副画素
3G 緑色副画素
3R 赤色副画素
5 有機EL素子
5B 青色有機EL素子
5G 緑色有機EL素子
5R 赤色有機EL素子
10 TFT基板
11 支持体
12 TFT
13 配線
14 パッシベーション膜
15 層間絶縁膜
20 陽極
21 反射電極
22 透光性電極
23 エッジカバー
24 正孔注入層
25 共通正孔輸送層
25 正孔輸送層
26 個別正孔輸送層
26B 青色個別正孔輸送層(個別正孔輸送層)
26G、26GA 緑色個別正孔輸送層(個別正孔輸送層)
26R、26RA 赤色個別正孔輸送層(個別正孔輸送層)
26RG 共通個別正孔輸送層(個別正孔輸送層)
27 発光層
27B 青色発光層
27G 緑色発光層
27R 赤色発光層
30 有機EL層
31 正孔遮断層
32 電子輸送層
33 電子注入層
34 陰極
35 円偏光フィルタ
40 封止層

Claims (15)

  1. 異なる色の光を発光する複数の副画素を有する画素が表示領域にマトリクス状に配置された有機EL表示装置であって、
    上記各副画素に個別に配置され、上記副画素毎に異なる色の光を発光する発光層と、
    上記発光層を介在させて対向配置された電極である陽極および陰極と、
    上記陽極と上記発光層との間に、上記各副画素に共通する共通正孔輸送層が配置されており、
    さらに、上記各副画素において、上記共通正孔輸送層と上記発光層との間に、当該副画素毎に個別に個別正孔輸送層が配置されており、
    上記副画素毎に、上記個別正孔輸送層の最低空軌道のエネルギー準位の値は、上記共通正孔輸送層の最低空軌道のエネルギー準位の値よりも小さく、当該副画素における上記発光層の最低空軌道のエネルギー準位の値よりも大きいことを特徴とする有機EL表示装置。
  2. 上記各副画素において、上記個別正孔輸送層の最高被占軌道のエネルギー準位の値は、上記共通正孔輸送層の最高被占軌道のエネルギー準位の値よりも大きく、当該副画素における上記発光層の最高被占軌道のエネルギー準位の値よりも小さいことを特徴とする請求項1に記載の有機EL表示装置。
  3. 上記副画素毎に、上記個別正孔輸送層の膜厚が異なることで、上記陽極と上記発光層との間または上記陽極と上記陰極との間で光学調整がされていることを特徴とする請求項1または2に記載の有機EL表示装置。
  4. 上記画素は上記複数の副画素として、青色光を発光する上記発光層である青色発光層が配置された青色副画素を有することを特徴とする請求項1〜3の何れか1項に記載の有機EL表示装置。
  5. 最低空軌道のエネルギー準位の値と、最高被占軌道のエネルギー準位の値との差を、HOMO‐LUMOエネルギーギャップとすると、上記複数の副画素のうち、上記青色副画素に配置された上記個別正孔輸送層である青色個別正孔輸送層の上記HOMO‐LUMOエネルギーギャップが最も大きいことを特徴とする請求項4に記載の有機EL表示装置。
  6. 上記複数の副画素のうち、上記青色副画素に配置された上記個別正孔輸送層である青色個別正孔輸送層の膜厚が最も薄いことを特徴とする請求項4または5に記載の有機EL表示装置。
  7. 上記画素は上記複数の副画素として、赤色光を発光する上記発光層である赤色発光層が配置された赤色副画素を有することを特徴とする請求項1〜6の何れか1項に記載の有機EL表示装置。
  8. 最低空軌道のエネルギー準位の値と、最高被占軌道のエネルギー準位の値との差を、HOMO‐LUMOエネルギーギャップとすると、上記複数の副画素のうち、上記赤色副画素に配置された上記個別正孔輸送層である赤色個別正孔輸送層の上記HOMO‐LUMOエネルギーギャップが最も小さいことを特徴とする請求項7に記載の有機EL表示装置。
  9. 上記複数の副画素のうち、上記赤色副画素に配置された上記個別正孔輸送層である赤色個別正孔輸送層の膜厚が最も厚いことを特徴とする請求項7または8に記載の有機EL表示装置。
  10. 上記画素は上記複数の副画素として、緑色光を発光する上記発光層である緑色発光層が配置された緑色副画素を有することを特徴とする請求項7〜9の何れか1項に記載の有機EL表示装置。
  11. 最低空軌道のエネルギー準位の値と、最高被占軌道のエネルギー準位の値との差を、HOMO‐LUMOエネルギーギャップとすると、上記複数の副画素のうち、上記緑色副画素に配置された上記個別正孔輸送層である緑色個別正孔輸送層の上記HOMO‐LUMOエネルギーギャップは、上記赤色副画素に配置された上記個別正孔輸送層である赤色個別正孔輸送層の上記HOMO‐LUMOエネルギーギャップよりも大きいことを特徴とする請求項10に記載の有機EL表示装置。
  12. 上記複数の副画素のうち、上記緑色副画素に配置された上記個別正孔輸送層である緑色個別正孔輸送層の膜厚は、上記赤色副画素に配置された上記個別正孔輸送層である赤色個別正孔輸送層の膜厚よりも薄いことを特徴とする請求項10または11に記載の有機EL表示装置。
  13. 最低空軌道のエネルギー準位の値と、最高被占軌道のエネルギー準位の値との差を、HOMO‐LUMOエネルギーギャップとすると、上記複数の副画素のうち、上記緑色副画素に配置された上記個別正孔輸送層である緑色個別正孔輸送層の上記HOMO‐LUMOエネルギーギャップと、上記赤色副画素に配置された上記個別正孔輸送層である赤色個別正孔輸送層の上記HOMO‐LUMOエネルギーギャップとが等しいことを特徴とする請求項10に記載の有機EL表示装置。
  14. 上記複数の副画素のうち、上記緑色副画素に配置された上記個別正孔輸送層である緑色個別正孔輸送層の膜厚と、上記赤色副画素に配置された上記個別正孔輸送層である赤色個別正孔輸送層の膜厚とが等しいことを特徴とする請求項10または13に記載の有機EL表示装置。
  15. 上記複数の副画素のうち、上記青色副画素以外の他副画素に配置された上記個別正孔輸送層は、複数の上記他副画素に跨って共通に配置されていることを特徴とする請求項4〜6の何れか1項に記載の有機EL表示装置。
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