JPWO2018163253A1 - フィルタ付き喫煙物品 - Google Patents

フィルタ付き喫煙物品 Download PDF

Info

Publication number
JPWO2018163253A1
JPWO2018163253A1 JP2019503844A JP2019503844A JPWO2018163253A1 JP WO2018163253 A1 JPWO2018163253 A1 JP WO2018163253A1 JP 2019503844 A JP2019503844 A JP 2019503844A JP 2019503844 A JP2019503844 A JP 2019503844A JP WO2018163253 A1 JPWO2018163253 A1 JP WO2018163253A1
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
filter
smoking article
wrapper
outer wrapper
compression
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2019503844A
Other languages
English (en)
Other versions
JP6790228B2 (ja
Inventor
拓 日出島
大史 藤倉
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Japan Tobacco Inc
Original Assignee
Japan Tobacco Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Family has litigation
First worldwide family litigation filed litigation Critical https://patents.darts-ip.com/?family=63448538&utm_source=google_patent&utm_medium=platform_link&utm_campaign=public_patent_search&patent=JPWO2018163253(A1) "Global patent litigation dataset” by Darts-ip is licensed under a Creative Commons Attribution 4.0 International License.
Application filed by Japan Tobacco Inc filed Critical Japan Tobacco Inc
Publication of JPWO2018163253A1 publication Critical patent/JPWO2018163253A1/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6790228B2 publication Critical patent/JP6790228B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • AHUMAN NECESSITIES
    • A24TOBACCO; CIGARS; CIGARETTES; SIMULATED SMOKING DEVICES; SMOKERS' REQUISITES
    • A24DCIGARS; CIGARETTES; TOBACCO SMOKE FILTERS; MOUTHPIECES FOR CIGARS OR CIGARETTES; MANUFACTURE OF TOBACCO SMOKE FILTERS OR MOUTHPIECES
    • A24D1/00Cigars; Cigarettes
    • A24D1/006Cigars; Cigarettes with reinforced extremities
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A24TOBACCO; CIGARS; CIGARETTES; SIMULATED SMOKING DEVICES; SMOKERS' REQUISITES
    • A24CMACHINES FOR MAKING CIGARS OR CIGARETTES
    • A24C5/00Making cigarettes; Making tipping materials for, or attaching filters or mouthpieces to, cigars or cigarettes
    • A24C5/47Attaching filters or mouthpieces to cigars or cigarettes, e.g. inserting filters into cigarettes or their mouthpieces
    • A24C5/475Attaching filters or mouthpieces to cigars or cigarettes, e.g. inserting filters into cigarettes or their mouthpieces adapted for composite filters
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A24TOBACCO; CIGARS; CIGARETTES; SIMULATED SMOKING DEVICES; SMOKERS' REQUISITES
    • A24CMACHINES FOR MAKING CIGARS OR CIGARETTES
    • A24C5/00Making cigarettes; Making tipping materials for, or attaching filters or mouthpieces to, cigars or cigarettes
    • A24C5/47Attaching filters or mouthpieces to cigars or cigarettes, e.g. inserting filters into cigarettes or their mouthpieces
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A24TOBACCO; CIGARS; CIGARETTES; SIMULATED SMOKING DEVICES; SMOKERS' REQUISITES
    • A24DCIGARS; CIGARETTES; TOBACCO SMOKE FILTERS; MOUTHPIECES FOR CIGARS OR CIGARETTES; MANUFACTURE OF TOBACCO SMOKE FILTERS OR MOUTHPIECES
    • A24D1/00Cigars; Cigarettes
    • A24D1/02Cigars; Cigarettes with special covers
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A24TOBACCO; CIGARS; CIGARETTES; SIMULATED SMOKING DEVICES; SMOKERS' REQUISITES
    • A24DCIGARS; CIGARETTES; TOBACCO SMOKE FILTERS; MOUTHPIECES FOR CIGARS OR CIGARETTES; MANUFACTURE OF TOBACCO SMOKE FILTERS OR MOUTHPIECES
    • A24D3/00Tobacco smoke filters, e.g. filter-tips, filtering inserts; Filters specially adapted for simulated smoking devices; Mouthpieces for cigars or cigarettes
    • A24D3/04Tobacco smoke filters characterised by their shape or structure
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A24TOBACCO; CIGARS; CIGARETTES; SIMULATED SMOKING DEVICES; SMOKERS' REQUISITES
    • A24DCIGARS; CIGARETTES; TOBACCO SMOKE FILTERS; MOUTHPIECES FOR CIGARS OR CIGARETTES; MANUFACTURE OF TOBACCO SMOKE FILTERS OR MOUTHPIECES
    • A24D3/00Tobacco smoke filters, e.g. filter-tips, filtering inserts; Filters specially adapted for simulated smoking devices; Mouthpieces for cigars or cigarettes
    • A24D3/17Filters specially adapted for simulated smoking devices

Abstract

エアロゾル発生部材;フィルタ材と、前記フィルタ材の外周面を巻装する1枚又は複数枚のフィルタラッパーと、を備えるフィルタ;及び前記エアロゾル発生部材の端部及び前記フィルタの外周面を巻装する外側ラッパー;を備え、前記外側ラッパーの外周面は、算術平均粗さが2.0μm未満であり、前記外側ラッパーで巻装された前記フィルタは、長さ10mmの範囲に対して、直径方向に圧縮荷重2.5Nをかけた後の圧縮回復性が60%以上であることを特徴とするフィルタ付き喫煙物品。

Description

本発明は、フィルタ付き喫煙物品に関する。
フィルタ付き喫煙物品、例えば、フィルタ付きシガレットは、シガレットロッドとフィルタとを突合せ、フィルタの外周面及び突合せ部近傍のシガレットロッドの外周面を外側ラッパーで巻装し、一体化したものである。
フィルタ付き喫煙物品において、外側ラッパーで巻装されたフィルタは、喫煙時に使用者が口に咥える吸口部として機能する。吸口部の物理特性は、喫煙時に使用者に様々な感覚を与えるため、当該フィルタ付き喫煙物品に対する使用者の印象を左右する。
特許文献1には、喫煙経験の間に使用者が喫煙物品フィルタの口側の端を噛んで楽しむことができるように、口側の端が一定以上の硬さを有する喫煙物品フィルタが開示されている。
特表2016−523565号公報
しかしながら、特許文献1では使用者がフィルタを噛んで楽しむという行動に着目するものであり、喫煙時に使用者が吸口部を唇で保持する際の感覚(咥え心地)を評価するものではない。
本発明は、喫煙時に使用者が吸口部を唇で保持する際の感覚(咥え心地)がよいフィルタ付き喫煙物品を提供することを課題とする。
本発明によると、エアロゾル発生部材;フィルタ材と、フィルタ材の外周面を巻装する1枚又は複数枚のフィルタラッパーと、を備えるフィルタ;及びエアロゾル発生部材の端部及び前記フィルタの外周面を巻装する外側ラッパー;を備え、外側ラッパーの外周面は、算術平均粗さが2.0μm未満であり、外側ラッパーで巻装されたフィルタは、長さ10mmの範囲に対して、直径方向に圧縮荷重2.5Nをかけた後の圧縮回復性が60%以上であることを特徴とするフィルタ付き喫煙物品が提供される。
本発明によれば、使用者が吸口部を唇で保持する際の感覚(咥え心地)がよいフィルタ付き喫煙物品を提供することができる。
図1は、圧縮回復性を算出するための圧縮変形量−圧縮復元力曲線を示す概略図である。 図2は、硬さの定義を図示する概略図である。 図3は、第1の実施形態に係るフィルタ付き喫煙物品を示す概略断面図である。 図4は、第3の実施形態に係るフィルタ付き喫煙物品を示す概略断面図である。 図5は、圧縮回複性の測定方法を示す概略図である。
以下、本発明に係るフィルタ付き喫煙物品を詳細に説明する。
本発明に係るフィルタ付き喫煙物品は、エアロゾル発生部材と、フィルタ材及びフィルタ材の外周面を巻装する1枚又は複数枚のフィルタラッパーを備えるフィルタと、エアロゾル発生部材の端部及びフィルタの外周面を巻装する外側ラッパーとを備えている。外側ラッパーの外周面は、算術平均粗さが2.0μm未満であり、外側ラッパーで巻装されたフィルタは、長さ10mmの範囲に対して、直径方向に圧縮荷重2.5Nをかけた後の圧縮回復性が60%以上である。
フィルタ付き喫煙物品において、外側ラッパーで巻装されたフィルタは、喫煙時に使用者が口に咥える吸口部である。また、外側ラッパーの外周面は、喫煙時に使用者の唇が触れる吸口部の外周面である。発明者らは、本発明のフィルタ付き喫煙物品によると、喫煙時に使用者が吸口部を唇で保持する際の感覚(咥え心地)が特に優れていることを見出した。
また、発明者らは、フィルタ付き喫煙物品の咥え心地をより向上するには、外側ラッパーの外周面の算術平均粗さが、1.5μm以下であることが好ましく、より好ましくは1.0μm以下であることを見出した。
さらに、発明者らは、フィルタ付き喫煙物品の咥え心地をより向上するには、外側ラッパーで巻装されたフィルタの長さ10mmの範囲に対して、直径方向に圧縮荷重2.5Nをかけた後の圧縮回複性が、60%以上80%未満であることが好ましく、より好ましくは60%以上70%未満であることを見出した。
外側ラッパーの外周面の算術平均粗さが低いほど、喫煙時に使用者が吸口部を唇で保持しているとき、使用者の唇に滑らかな感触を与える。吸口部の圧縮回複性が適切であると、喫煙時に使用者が吸口部を唇で保持しているとき、使用者の唇に好ましい圧力を与える。圧縮回複性が高いと、喫煙時に使用者が吸口部を唇で保持して圧縮した後、吸口部の形状が圧縮前の状態に回復することができるため好ましい。一方、吸口部の圧縮回複性が適切であっても外側ラッパーの算術平均粗さが高いと、使用者の唇に粗い感触を与えるため、咥え心地が好ましくならない。
また、発明者らは、フィルタ付き喫煙物品の咥え心地をより向上するには、外側ラッパー又は、1枚若しくは複数枚のフィルタラッパーの折り回復角度が、60度以上であることが好ましく、より好ましくは100度以上、さらに好ましくは100度以上120度以下であることを見出した。外側ラッパー又は、1枚若しくは複数枚のフィルタラッパーの折り回復角度が大きいと、喫煙時に使用者が吸口部を唇で保持しているとき、使用者の唇がその硬さを感じ、咥え心地がよいと感じさせる。一般に、外側ラッパー又は、1枚若しくは複数枚のフィルタラッパーの折り回復角度が大きいと、外側ラッパーで巻装されたフィルタの圧縮回復性が向上する。
さらに、発明者らは、フィルタ付き喫煙物品の咥え心地をさらに向上するには、外側ラッパーで巻装されたフィルタの硬さが90%未満であることが好ましく、より好ましくは80%以上90%未満、さらに好ましくは85以上90未満であることを見出した。フィルタ付き喫煙物品の咥え心地は、吸口部の硬さが硬すぎないほうが好ましいとわかった。
以下に、上述する用語「算術平均粗さ」、「圧縮回複性」、「折り回復角度」及び「硬さ」の定義を説明する。
<算術平均粗さ>
本明細書の用語「算術平均粗さ」は、ISO1997に準拠した測定条件によって表面粗さ計を使用して測定される算術平均粗さ(Ra)を示す。
<圧縮回複性>
本明細書の用語「圧縮回復性」は、圧縮に対する回複性を示す。圧縮回複性は、直径10mmの円柱状プランジャーを用い、外側ラッパーで巻装されたフィルタである試験サンプルを長さ10mmの範囲に対して直径方向に圧縮荷重2.5Nまで圧縮した後、圧縮操作を停止して、試験サンプルの形状が復元するときに得られる、圧縮変形量−圧縮復元力曲線から算出される。圧縮変形量は、圧縮荷重によって圧縮された試験サンプルの直径の変形量[mm]である。圧縮変形量−圧縮復元力曲線は、例えばレオメータを使用して測定される。図1は、設定速度で圧縮荷重2.5Nまで試験サンプルを直径方向に圧縮(曲線A−B)した後、圧縮操作を停止して、試験サンプルからの復元力が0Nになるまで形状が復元するときの圧縮変形量[mm]に対する圧縮復元力[N](曲線B−C)をプロットして得られる圧縮変形量−圧縮復元力曲線を示す概略図である。
圧縮変形量−圧縮復元力曲線において、圧縮時(曲線A−B)の仕事量(領域ABDの面積)、復元時(曲線B−C)の仕事量(領域CBDの面積)をそれぞれ算出する。圧縮回復性[%]は、次式で算出される。
圧縮回復性[%]=(領域CBDの面積)/(領域ABDの面積)×100[%]
圧縮荷重を2.5Nにする理由は、喫煙時に使用者が吸口部を唇で保持するときの力の平均値が長さ10mmの範囲に対して圧縮荷重2.5Nであるためである。圧縮回複性は、圧縮操作を停止した後の試験サンプルの圧縮変形量(Tmm)が、圧縮前の圧縮変形量(0mm)に近づくほど高い値となる。また、圧縮回複性は、加圧時(曲線A−B)及び圧縮操作停止後の復元時(曲線B−C)の圧縮変形量[mm]に対する圧縮復元力[N]が近いほど高い値となる。
<折り回復角度>
本明細書の用語「折り回復角度」は、シートの元の平面形状に戻る復元力を示す。折り回復角度は、あるシートを一定の圧力で180度まで折り曲げ、30秒間静置した後のシートの折れ曲がり角度を示す。
<硬さ>
本明細書の用語「硬さ」とは、圧縮に対する抵抗を示す。硬さは、10本の外側ラッパーで巻装されたフィルタに2kgの負荷を20秒間加え、外側ラッパーで巻装されたフィルタの窪んだ平均直径を測定することよって測定される。図2は、負荷をかける前の外側ラッパーで巻装されたフィルタ101、及び負荷がかけられている間の外側ラッパーで巻装されたフィルタ102を示す。硬さは、負荷Fがかけられる前の直径Ds、及び負荷Fがかけられているときの窪んだ直径Ddより、次式で算出される。
硬さ(%)=Dd/Ds×100(%)
この試験は、ボルグワルド社製DD60A型Densmeterという装置を用いて行うことができる。この試験は、DD60Aテストといわれ、この機器のための標準試験法に従って行われる。この試験は、摂氏22±2度の周囲温度で行われる。
以下に、図面を参照しながら、いくつかの実施形態について説明する。実施形態を通して共通の要素には同一の符号を付すものとし、重複する説明は省略する。また、各図は実施形態の理解を促すための模式図であり、その形状や寸法、比等は実際と異なる個所がある。本明細書において、「上流」及び「下流」の用語を適宜用いるが、これらはフィルタ付き喫煙物品を喫煙したときのエアロゾルの流れる方向を基準としている。
(第1の実施形態)
図3は、第1の実施形態に係るフィルタ付き喫煙物品1の一部を拡大して示す概略断面図である。以下の説明では、フィルタ付き喫煙物品1の一例として、フィルタ付きシガレットについて説明するが、これに限定されない。フィルタ付き喫煙物品1は、フィルタが接続された他の喫煙物品である、例えば、シガー、シガリロ、電気加熱/化学反応熱を利用した非燃焼型喫煙具、非加熱型喫煙具等であってもよい。
フィルタ付き喫煙物品1は、エアロゾル発生部材11と、フィルタ12と、外側ラッパー13とを備えている。エアロゾル発生部材11は、例えば、シガレットロッド11である。シガレットロッド11は、通常のシガレットと同様に、たばこ刻み111と、たばこ刻み111の周囲を巻装するシガレットペーパー112とを備える。シガレットペーパー112は、例えば通気性を有する紙である。
フィルタ12は、シガレットロッド11の下流端に配置されている。フィルタ12は、シガレットロッド11と、同一又は略同一の直径を有している。フィルタ12は、フィルタ材121と、フィルタ材121の周囲を巻装するフィルタラッパー122からなる。フィルタ12は、単一のフィルタ材からなる、プレーンフィルタ構造を有する。
外側ラッパー13は、シガレットロッド11の下流端部及びフィルタ12の外周面に巻かれ、シガレットロッド11とフィルタ12とを接続している。外側ラッパー13は、一般的なフィルタ付き喫煙物品の製造に使用される、通常の接着剤によって、シガレットロッド11及びフィルタ12と接着されている。
外側ラッパー13で巻装されたフィルタ12は、圧縮荷重2.5Nをかけた後の圧縮回復性が60%以上であり、好ましくは60%以上80%未満、より好ましくは60%以上70%未満である。外側ラッパー13で巻装されたフィルタ12の圧縮回複性は、外側ラッパー13及びフィルタラッパー122の材料、厚さ及び坪量、並びにフィルタ材121の材料等によって総合的に決定される。外側ラッパー13で巻装されたフィルタ12からなる吸口部の圧縮回複性は、外側ラッパー13の物理特性から得られることが好ましい。
(a)外側ラッパー(13)
外側ラッパー13は、フィルタに巻装されたときの外周面の算術平均粗さが、2.0μm未満であり、好ましくは1.5μm以下、さらに好ましくは1.0μm以下である。外側ラッパー13の折り回復角度は、好ましくは60度以上、より好ましくは100度以上、さらに好ましくは100度以上120度以下である。
外側ラッパー13は、上述する算術平均粗さ、圧縮回複性、好ましくは折り回復角度を満足するように構成されていれば特に限定されない。外側ラッパー13は、例えば複数の層を含むシートから構成される。複数の層を含むシートは、例えば基材層と、基材層の片面又は両面に設けられた表面層を備えている。
基材層は、特に限定されないが、折り回復角度が高い材料が好ましく、例えば樹脂フィルムである。樹脂フィルムは、熱可塑性樹脂フィルムであることが好ましく、例えばポリエチレン系樹脂、ポリプロピレン等のポリオレフィン系樹脂、ナイロン−6等のポリアミド系樹脂、ポリエチレンテレフタラート等のポリエステル系樹脂、ポリスチレン系樹脂、ポリカーボネート又はポリフェニルスルフィド又はこれらの混合物を含むフィルムが挙げられる。基材層は、特にポリエチレン系樹脂、ポリプロピレン等のポリオレフィン系樹脂、ポリエステル系樹脂のフィルムが好ましく、より好ましくはポリエステル又はポリオレフィンを主成分とするフィルムである。基材層は、剛性及び強度を高め、かつ折り回復角度を高めるため、二軸延伸フィルムであることが好ましい。基材層は、炭酸カルシウム、焼成クレイ、アルミナ、二酸化チタン等の無機充填剤又は有機充填剤を含有していてもよい。基材層は、単層構造であってもよいし、多層構造であってもよい。
表面層は、外側ラッパー13の外周面を算術平均粗さ2.0μm以下にするものであれば特に限定されないが、例えば無機充填剤を含有する塗工層、樹脂からなる紙状層又はセルロースナノファイバーを含有する塗工層が挙げられる。
無機充填剤を含有する塗工層は、例えば、通常のコート紙の表面層と同様の白色顔料塗工層である。無機充填剤を含有する塗工層は、例えば、水性樹脂バインダー、無機充填剤、水性ポリマーを含有し、また着色剤を含有してもよい。無機充填剤としては、炭酸カルシウム、サチンホワイト、シリカ、酸化チタン、アルミナ、亜鉛華、酸化鉄、クレイ及び硫酸アルミニウム等が挙げられるが、特に炭酸カルシウム等の充填材類及び酸化チタン、亜鉛華、酸化鉄等の顔料類が好ましい。表面層の算術平均粗さを低くするため、無機充填剤の粒径は15μm以下であることが好ましい。無機充填剤を含有する表面層を有することで、印刷性の向上、鉛筆筆記性の向上、白度の向上、着色、不透明感付与、表面の平滑性向上等の効果が得られる。
樹脂からなる紙状層とは、例えば、一軸方向にのみ延伸配向されたことによって多数のミクロボイドを有している樹脂フィルムである。樹脂からなる紙状層は、上述する無機充填剤を含有していても良い。樹脂からなる紙状層は、この多数のミクロボイドによって、印刷性の向上、鉛筆筆記性の向上、白度の向上、着色、不透明感付与、表面の平滑性向上等の効果が得られる。
セルロースナノファイバーを含有する塗工層とは、例えば、平均50nm以下、かつ平均繊維長が10μm以上のセルロースナノファイバーを含有する塗工層である。このセルロースナノファイバーを含有する塗工層は、セルロースナノファイバーを適当な溶媒(例えば水又はアルコール)に分散してスラリーを調整し、そのスラリーを基材層に塗工して、乾燥させることで作製することができる。
外側ラッパー13が表面層を有すると、喫煙時に使用者が吸口部を唇で保持したとき、基材層が樹脂フィルムであっても、プラスチックのような感触がなくなるため好ましい。また、外側ラッパー13は、一般的に意匠性を高めるため、ロゴマークや模様等の印刷がなされるため、印刷性を有する表面層を有することが好ましい。
外側ラッパー13は、樹脂フィルムである基材層、無機充填剤を含有する塗工層又は樹脂からなる紙状層の表面層を有する、合成紙であることが好ましい。一般的に、無機充填剤を含有する塗工層を有する合成紙を表面塗工方式の合成紙とよび、例えばピーチコート(登録商標)(WER−135DS、WEFY−120、又はSEY−130FPP)(日清紡ペーパープロダクツ株式会社)が挙げられる。一般的に、樹脂フィルムからなる紙状層を有する合成紙を、内部紙化方式の合成紙といい、例えばユポトレース(登録商標)、ニューユポ(商品名)、ウルトラユポ(登録商標)(株式会社ユポ・コーポレーション)等が挙げられる。
外側ラッパー13の坪量は、吸口部に適切な圧縮回復性を得るため、50g/m以上200g/m未満であることが好ましく、より好ましくは100g/m以上200g/m未満である。外側ラッパー13の坪量が大きいと、一般的に外側ラッパー13の折り回復角度も向上するため好ましい。
外側ラッパー13の厚さは、吸口部に適切な圧縮回複性を得るため、50μm以上150μm未満であることが好ましく、より好ましくは100μm以上150μm未満である。外側ラッパー13が厚いと、一般的に折り回復角度も向上するため好ましい。
(b)フィルタ材(121)
フィルタ材121は、通常のフィルタ材121で構成されてよく、例えばアセチルセルロース繊維から構成されている。フィルタ材121の物理特性は、吸口部の圧縮回複性に影響する。
フィルタ材121は、さらに可塑剤を添加されていてもよい。可塑剤としては、アセチルセルロース繊維を可塑化する可塑剤であれば特に限定されないが、例えばトリアセチンが挙げられる。アセチルセルロース繊維に対して可塑剤を添加すると、アセチルセルロース繊維が部分的に溶融し、繊維同士が接合される。その結果、アセチルセルロース繊維に対して可塑剤を添加することで、フィルタ材121の圧縮回複性が増加する。可塑剤の添加量が増加するほど、フィルタ材121の圧縮回複性が増加する。そのため、可塑剤の添加量を調節することで、フィルタ材121の圧縮回複性を調節することができる。可塑剤の添加量は、吸口部に必要とされる圧縮回複性に応じて適宜に選択されてよい。フィルタ材121において、アセチルセルロース繊維に配合される可塑剤の量は、例えば、アセチルセルロース繊維に対して0重量%〜20重量%であることが好ましい。また、フィルタ材121には、接着剤が添加されていてもよい。接着剤を添加すると、可塑剤を添加したときと類似の効果が得られ、フィルタ材121の圧縮回複性上昇する。そのため、接着剤の添加量を調節することで、フィルタ材121の圧縮回複性を調節することができる。また、フィルタ材121は、活性炭等の吸着材や香料カプセル等の香味放出材をさらに含有していてもよい。
(c)フィルタラッパー(122)
フィルタラッパー122は、例えば、通常のフィルタ付き喫煙物品1に用いられるフィルタラッパー122で構成されてよく、例えばセルロースベースの材料、紙、ボール紙、レコン、セルロースベースのフィルム又はこれらの組み合わせが挙げられる。フィルタラッパー122は、単層であってもよく、複数枚が接着剤等で接着されたものであってもよい。フィルタラッパー122の物理特性は、吸口部の圧縮回複性に影響する。フィルタラッパー122の坪量及び厚さが増加すると、一般的に吸口部の圧縮回復性及び硬さが増加する。しかしながら、フィルタラッパー122が汎用的なフィルタラッパーである厚さ
50μm、坪量27g/mの紙で構成される場合、圧縮回複性への影響は少ない。
第1の実施形態に係るフィルタ付き喫煙物品1によれば、外側ラッパー13の外周面の算術平均粗さ及び吸口部の圧縮回復性を共に満足しているため、喫煙時に使用者が吸口部を唇で保持する際の感覚(咥え心地)がよいという効果を得ることができる。
なお、第1の実施形態では、外側ラッパーで巻装されるフィルタである吸口部全体が算術平均粗さ及び圧縮回複性を満足している例を示して説明したが、この例に限定されない。例えば、これらの物理特性を満足するのは、吸口部のうち喫煙時に使用者が吸口部を唇で保持する際に接する下流側の端部だけであってもよい。この下流側の端部とは、例えば下流端側から15mmの範囲であり、好ましくは下流端から10mmの範囲である。このような構成においても、喫煙時に使用者が吸口部を唇で保持する部分では、上述する物理特性を満足しているため、咥え心地のよいフィルタ付き喫煙物品を得ることができる。
なお、第1の実施形態に係るフィルタ付き喫煙物品では、外側ラッパーで巻装されたフィルタの硬さは、90%未満であることが好ましく、より好ましくは80%以上90%未満、さらに好ましくは85以上90未満である。フィルタ付き喫煙物品の咥え心地は、吸口部の硬さが極端に高くないほうが好ましい。
なお、第1の実施形態では、フィルタラッパーが1枚で構成される例を示して説明したが、フィルタラッパーは複数枚が接着剤等で接着された構成であってもよい。
(第2の実施形態)
第2の実施形態に係るフィルタ付き喫煙物品1は、図3に示す第1の実施形態と同様の構成を有しているが、外側ラッパー13及びフィルタラッパー122を構成する材料のみ異なっている。
(a)外側ラッパー(13)
外側ラッパー13は、フィルタに巻装されたときの外周面の算術平均粗さが、2.0μm未満であり、より好ましくは1.0μm未満である材料であれば、特に限定されない。外側ラッパー13は、例えば、第1の実施形態で説明した外側ラッパー13と同様の材料であって、厚み及び坪量が第1の実施形態で説明したものより少ないもので構成される。外側ラッパー13は、例えば、通常のコート紙であってもよい。
(b)フィルタラッパー(122)
フィルタラッパー122は、折り回復角度が60度以上であることが好ましく、より好ましくは100度以上、さらに好ましくは100度以上120度以下である。フィルタラッパー122は、例えば第1の実施形態で説明した基材層と同様の材料で構成される。フィルタラッパー122は、ポリエチレン系樹脂、ポリプロピレン等のポリオレフィン系樹脂、ポリエステル系樹脂のフィルムが好ましく、より好ましくはポリエステル又はポリオレフィンを主成分とするものである。フィルタラッパー122は、剛性及び強度を高め、かつ折り回復角度を高めるため、二軸延伸フィルムであることが好ましい。
フィルタラッパー122の坪量は、吸口部に適切な圧縮回復性を得るため、50g/m以上200g/m未満であることが好ましく、より好ましくは100g/m以上200g/m未満である。フィルタラッパー122は、吸口部に適切な圧縮回復性を得るため、50μm以上150μm未満であることが好ましく、より好ましくは100μm以上150μm未満である。外側ラッパー13の坪量及び厚さが大きいと、一般的に折り回復角度が向上し、吸口部の圧縮回復性が向上する。
また、外側ラッパー13及びフィルタラッパー122の合計の坪量は、吸口部に適切な圧縮回復性を得るため、50g/m以上200g/m未満であることが好ましく、より好ましくは100g/m以上200g/m未満である。また、外側ラッパー13及びフィルタラッパー122の合計の坪量は、吸口部の圧縮回復性を得るため、50μm以上150μm未満であることが好ましく、より好ましくは100μm以上150μm未満である。
第2の実施形態に係る構成においても、第1の実施形態に係るフィルタ付き喫煙物品1と同様に、喫煙時に使用者が吸口部を唇で保持する際の感覚(咥え心地)がよいという効果を得ることができる。
なお、第2の実施形態では、フィルタラッパーが1枚で構成される例を示して説明したが、フィルタラッパーは複数枚が接着剤等で接着されたものであってもよい。その場合、複数枚のフィルタラッパーが接着されたものが、上述する折り回復角度を有することが好ましい。複数枚のフィルタラッパーの合計の坪量及び厚さが、上述する範囲内にあることが好ましい。
(第3の実施形態)
図4は、第3の実施形態に係るフィルタ付きシガレット2の一部を拡大して示す概略断面図である。第3の実施形態に係るフィルタ付きシガレット2は、フィルタの構成が異なること以外は、第1実施形態に係るフィルタ付きシガレット1と同様の構成を有する。
フィルタ22は、2つのフィルタセグメント22a、22bを備えている。具体的には、フィルタ22は、上流側に配置された第1のフィルタセグメント22aと、下流側に配置された第2のフィルタセグメント22bとから構成される、いわゆるデュアルフィルタである。
第1のフィルタセグメント22aは、第1のフィルタ材221aと、第1のフィルタ材221aを巻装する第1の内側フィルタラッパー222aからなる。第2のフィルタセグメント22bは、第2のフィルタ材221bと、第2のフィルタ材221bを巻装する第2の内側フィルタラッパー222bからなる。第1のフィルタセグメント22aと第2のフィルタセグメント22bとは、それらの外周面を覆う外側フィルタラッパー22cによって巻かれ、接続されている。外側ラッパー23は、シガレットロッド11の下流端部及びフィルタ22の外周面に巻かれ、シガレットロッド11とフィルタ22とを接続している。
第3の実施形態において、第1及び第2のフィルタセグメント22a及び22bのうち、少なくとも下流端側に位置する第2のフィルタセグメント22bに対応する箇所では、圧縮荷重2.5Nをかけた後の圧縮回復性が60%以上であり、より好ましくは60%以上80%未満、さらに好ましくは60%以上70%未満である。外側ラッパーは、少なくとも第2のフィルタセグメント22bに対応する部分での外周面の算術平均粗さが、2.0μm未満であり、より好ましくは1.5μm以下、さらに好ましくは1.0μm以下である。
(a)外側ラッパー(23)
外側ラッパー23は、例えば、第1の実施形態で説明した外側ラッパー13と同様の材料で構成される。
(b)フィルタ材(221a,221b)
第1のフィルタ材221a及び第2のフィルタ材221bは、例えば第1の実施形態で説明したフィルタ材121と同様の材料で構成される。
(c)フィルタラッパー(222a、222b,22c)
第1及び第2の内側フィルタラッパー222a、222bは、第1の実施形態で説明したフィルタラッパー122と同様の材料で構成される。外側フィルタラッパー22cは、例えば第1の実施形態に係るフィルタラッパー122と同様の材料で構成される。
第3の実施形態に係る構成においても、第1の実施形態に係るフィルタ付き喫煙物品と同様に、喫煙時に使用者が吸口部を唇で保持する際に唇に接触する下流側の端部が外側ラッパーの算術平均粗さ及び吸口部の圧縮回複性を満足している。そのため、第3の実施形態に係る構成においても、第1の実施形態と同様に喫煙時に使用者が吸口部を唇で保持する際の感覚(咥え心地)がよいという効果を得ることができる。
なお、第3の実施形態では、第1及び第2のフィルタセグメントが、同一の材料で構成される例を説明したが、これに限定されない。例えば、第1のフィルタセグメントは吸着剤、例えば活性炭等をアセチルセルロース繊維の繊維間の間隙に分散添加したチャコールフィルタであり、第2のフィルタセグメントは通常のアセチルセルロース繊維からなる白色フィルタ材である等別の機能を有するデュアルフィルタであるように構成してもよい。
なお、第3の実施形態に係るフィルタ付き喫煙物品は、デュアルフィルタに限定されず、3以上のフィルタセグメントを有するものであってもよい。フィルタ付き喫煙物品は、2つのフィルタセグメントの間に1つの中空部を有する構成であってもよく、その中空部に破壊性香料プセルや香味粒子を備えるような構成であってもよい。これらの構成においても、少なくともフィルタを構成する複数のフィルタセグメントのうち下流端側に位置するものに対応する箇所で圧縮回複性及び算術平均粗さの物理特性を満足していれば、第1の実施形態に係るフィルタ付き喫煙物品と同様の効果を得ることができる。
(第4の実施形態)
第4の実施形態に係るフィルタ付き喫煙物品は、図4に示す第3の実施形態に係るフィルタ付き喫煙物品2と同様の構成を有しているが、外側ラッパー23、外側フィルタラッパー22c及び第2の内側フィルタラッパー222bを構成する材料のみが異なっている。
(a)外側ラッパー(23)
外側ラッパーは、フィルタに巻装されたときの外周面の算術平均粗さが、2.0μm未満であり、より好ましくは1.0μm未満である材料であれば、特に限定されない。外側ラッパーは、例えば、第1の実施形態で説明した外側ラッパー13と同様の材料であって、厚み及び坪量が第1の実施形態で説明したものより少ないもので構成される。外側ラッパー23は、例えば、通常のコート紙であってもよい。
(b)フィルタラッパー(222a、222b,22c)
第4の実施形態では、第1及び第2のフィルタ材221a及び221bは、それぞれ第1及び第2の内側フィルタラッパー222a及び222b及び外側フィルタラッパー22cの2枚のフィルタラッパーに巻装されている。
第1の内側フィルタラッパー222aの材料は、特に限定されず、例えば第1の実施形態で説明したフィルタラッパー122と同様の材料で構成される。
第2の内側フィルタラッパー222bの材料及び外側フィルタラッパー22cの材料は、例えば、第1の実施形態で説明した基材層と同様の材料で形成される。第2の内側フィルタラッパー222bの材料及び外側フィルタラッパー22cは、ポリエチレン系樹脂、ポリプロピレン等のポリオレフィン系樹脂、ポリエステル系樹脂のフィルムが好ましく、より好ましくはポリエステル又はポリオレフィンを主成分とする二軸延伸フィルムである。
第2の内側フィルタラッパー222b及び外側フィルタラッパー22cは、互いに接着した状態の折り回復角度が好ましくは60度以上、より好ましくは100度以上、さらに好ましくは100度以上120度以下であることが好ましい。
第2の内側フィルタラッパー222b及び外側フィルタラッパー22cの合計の坪量は、吸口部の圧縮回復性を得るため、50g/m以上200g/m未満であることが好ましく、より好ましくは100g/m以上200g/m未満である。第2の内側フィルタラッパー222b及び外側フィルタラッパー22cの合計の厚さは、吸口部の圧縮回復性を得るため、好ましく50μm以上150μm未満であることが好ましく、より好ましくは100μm以上150μm未満である。外側ラッパーの坪量及び厚さが大きいと、一般的に折り回復角度が向上し、かつ吸口部の圧縮回復性が向上する。
また、外側ラッパー23、第2の内側フィルタラッパー222b及び外側フィルタラッパー22cの合計の坪量が、吸口部の圧縮回復性を得るため、50g/m以上200g/m未満であることが好ましく、より好ましくは100g/m以上200g/m未満である。外側ラッパー23、第2の内側フィルタラッパー222b及び外側フィルタラッパー22cの合計の厚さは、吸口部の圧縮回復性を得るため、50μm以上150μm未満であることが好ましく、より好ましくは100μm以上150μm未満である。
第4の実施形態に係る構成においても、喫煙時に使用者が吸口部を唇で保持する際に接する下流側の端部が外側ラッパーの算術平均粗さ及び吸口部の圧縮回複性を満足している。第4の実施形態に係る構成においても、第3の実施形態に係るフィルタ付き喫煙物品と同様に、喫煙時に使用者が吸口部を唇で保持する際の感覚(咥え心地)がよいという効果を得ることができる。
なお、第4の実施形態では、下流端に配置されるフィルタ材が2枚のフィルタラッパーで巻装されている例を示して説明したが、3枚以上で巻装されている構成であってもよい。その場合、接着された複数枚のフィルタラッパーが、上述する折り回復角度を有することが好ましい。また、複数枚のフィルタラッパーの合計の坪量及び厚さが、上述する範囲内にあることが好ましい。
(実施例及び比較例)
以下、実施例及び比較例を用いて、実施形態をさらに説明する。
表1に示す実施例1〜7及び比較例1〜4に係る外側ラッパー、フィルタ及び試験サンプルを用いて、以下に説明する試験(1)〜(5)を行った。試験サンプルとは、後述する方法によって作製した外側ラッパーで巻装したフィルタである。実施例1〜7及び比較例1〜4に係る外側ラッパーでは、(1)算術平均粗さ、(2)折り回復角度の測定を行った。次いで、試験サンプルを用いて、(3)圧縮回復性、(4)硬さ、及び(5)咥え心地の官能評価を行った。
表1には、実施例1〜7及び比較例1〜4で使用した外側ラッパーの製品名、坪量、厚さ、算術平均粗さ及び折り回復角度、フィルタの可塑剤量、並びに試験サンプルの圧縮回複性、硬さ及び咥え心地の官能試験の結果を示す。
Figure 2018163253
まず、実施例1〜7及び比較例1〜4に係る外側ラッパーを説明する。実施例1〜3では、合成紙であるピーチコート(登録商標)(WER−135DS、日清紡ペーパープロダクツ株式会社)を用いた。ピーチコート(登録商標)は、ポリエステル系樹脂であるポリエチレンテレフタラートフィルムである基材層、及び白色顔料塗工層である表面層から構成されている。実施例4及び5では、合成紙であるユポトレース(登録商標)(TPRA#60、株式会社ユポ・コーポレーション)を用いた。実施例6及び7では、ユポトレース(登録商標)(TPRA#90、株式会社ユポ・コーポレーション)を用いた。ユポトレース(登録商標)は、ポリプロピレン系樹脂からなる二軸延伸フィルムである基材層、及び樹脂からなる紙状層である表面層から構成されている。一方、比較例1では、日本たばこ株式会社のメビウスライト(登録商標)等のフィルタ付きシガレットに使用されている紙からなる汎用チップペーパーを使用した。比較例2〜4では、セロハン(坪量33g/m、厚さ30μm)を使用した。
次に、実施例1〜7及び比較例1〜4に係るフィルタを説明する。フィルタ材は、フィラメントデニール1.9g/9000mのアセチルセルロース繊維(株式会社ダイセル)を使用した。フィルタラッパーは、汎用フィルタラッパーである厚さ50μm、坪量27g/mの紙(日本製紙パピリア株式会社製)を使用した。
実施例1、比較例1及び2に係るフィルタでは、アセチルセルロース繊維のみからなるフィルタ材を使用した。実施例2、4、6、及び比較例3に係るフィルタでは、アセチルセルロース繊維に対してトリアセチンである可塑剤を9.0重量%添加したフィルタ材を使用した。また、実施例3、5、7及び比較例4に係るフィルタでは、アセチルセルロース繊維に対してトリアセチンである可塑剤を17.0重量%添加したフィルタ材を使用した。
また、試験サンプルは、以下の方法で作製した。実施例1〜7及び比較例1〜4に係るフィルタ材を、フィルタラッパーで常法により巻装して切断し、それぞれ長さ27mm、直径24.2mmのフィルタを作製した。次いで、実施例1〜7及び比較例1〜4に係る外側ラッパーを、それぞれのフィルタに両面テープを用いて巻装した。なお、この試験サンプルでは、両面テープは外側ラッパーの接合部のみに適用されるため、咥え心地の官能試験に影響を与えない。
以下に、試験(1)〜(5)の内容を説明する。
(1)算術平均粗さ
実施例1〜7及び比較例1〜4に係る外側ラッパーに対して、算術平均粗さの測定を行った。算術平均粗さは、外側ラッパーの有する面のうちフィルタに巻装した際に外周面とする面で測定を行った。算術平均粗さの測定は、株式会社ミツトヨ製のサーフテストSJ−210(商品名)を用いて測定した。算術平均粗さの測定における、フィルタ処理には、ガウシアンフィルタを用いた。また、検出機には、スタイラス先端R=2μm及び先端角度60°の形状のものを用いた。測定条件は、規格条件をISO1997に準拠するように設定し、粗さ曲線Rを、カットオフ値λc=2.5mm、λs=8μm、区間数(N)4に設定して求めた。
(2)折り回復角度
実施例1〜7及び比較例1〜4に係る外側ラッパーに対して、折り回復角度の測定を行った。評価機として、0.1MPaのニップ圧になるように互いに接触されるゴムローラ及びメタルローラを使用した。まず、実施例1〜7及び比較例1〜4に係る外側ラッパーを、5.5cm×5.5cmの寸法に切断した後、折り目がつかないように曲げながら、一辺とその対向する一辺とを合わせてループ形状にした。次いで、上述する評価機のゴムローラ及びメタルローラ間を通過させ、180度に折りたたまれた外側ラッパーを実験台上に速やかに移動し、30秒後の折り回復角度(°)を測定した。
(3)圧縮回復性
実施例1〜7及び比較例1〜4に係る試験サンプルに関して、圧縮回復性の試験を行った。圧縮回複性は、図1に示すような、圧縮変形量[mm]に対応する圧縮復元力[N]をプロットして得られる圧縮変形量−圧縮復元力曲線から算出される。圧縮変形量[mm]は、圧縮荷重によって圧縮された試験サンプルの直径の変形量である。圧縮復元力[N]は、圧縮された試験サンプルからの元の形状に戻ろうとする力である。
圧縮変形量−圧縮復元力曲線の測定には、評価機として、レオメータ(サン科学製CR−3000EX−S)を使用した。図5は、圧縮回複性の測定方法を示す概略図である。レオメータは、試験サンプルを載置する測定台103と、直径10mmの円柱形のプランジャー104を備えている。次に、レオメータの測定台103の上面に試験サンプル105を、その側面が接触するように載置した。試験サンプル105にプランジャー104が圧縮荷重を加えていないとき(図5の(a))、試験サンプル105からの圧縮復元力は0Nであり、圧縮変形量は0mmである(点A)。次いで、試験サンプル105に加わる圧縮荷重が2.5Nになるまで、13mm/分の速度で円柱状プランジャー104を垂直方向に進行させ、試験サンプル105を垂直方向に圧縮する(図5の(b))。このときの圧縮変形量[mm]に対応する圧縮復元力[N]を記録する(曲線A−B)。次いで、圧縮荷重が2.5N(圧縮復元力が2.5N)に到達したとき、プランジャー104による圧縮操作を停止しそのときの圧縮変形量Tmmを記録する(点B)。その後、圧縮操作を停止して、プランジャー104が垂直方向に自由に可動する状態にして、試験サンプル105からの復元力が0Nになるまで形状が復元するときの圧縮変形量mmに対応する圧縮復元力[N]を記録する(曲線B−C)。次いで、圧縮復元力が0Nに到達したとき、そのときの圧縮変形量Tmmを記録する(点C)。その結果、図1に示すような圧縮変形量−圧縮復元力曲線において、圧縮時(曲線A−B)及び復元時(曲線B−C)では異なった曲線を示した。図1において、圧縮変形量Tmm及び圧縮復元力0Nである点を点Dとする。
圧縮変形量−圧縮復元力曲線において、圧縮時(曲線A−B)の仕事量(領域ABDの面積)、復元時(曲線B−C)の仕事量(領域CBD)をそれぞれ算出する。圧縮回復性[%]は、次式で算出される。
圧縮回復性[%]=(領域CBDの面積)/(領域ABDの面積)×100[%]
(4)硬さ
実施例1〜7及び比較例1〜4に係る試験サンプルに関して、硬さの試験を行った。評価機として、ボルグワルド社製のDD60A型Densmeterを使用した。硬さは、10本の試験サンプルに2kgの負荷を20秒間加え、外側ラッパーで巻装されたフィルタの窪んだ平均直径を測定することよって求められる。この試験は、この機器のための標準試験法に従って、摂氏22±2度の周囲温度で行われる。
このような装置は、各シリンダの長さが16cm、直径が10mmの2つの平行金属シリンダ対を備えている。第1のシリンダ対を10本の下方に16mm離して平行に配置して試験サンプルの支持体として作用させ、これらの第1のシリンダ対を試験サンプルが渡すように10本の試験サンプルを平行に等間隔に配置する。試験中、第1のシリンダ対は静止したままである。第2のシリンダ対を第1のシリンダ対と位置合わせし、試験中に第1のシリンダ対と第2のシリンダ対が試験サンプルを挟んで互いに近付くようにする。第2のシリンダ対を、10本の試験サンプルに向かって移動するように配置し、10本の試験サンプルに亘って2kgの負荷を与える。このとき、第1及び第2のシリンダ対は、それぞれ20点で試験サンプルに接触する。20秒間に亘って試験サンプル上に負荷を保持し、圧縮された試験サンプルの直径を測定した後に試験を完了する。試験中は、各試験サンプルを互いに接触しないように離して配置する。10本の試験サンプルの先端を支持するためにフレームを使用して、試験中に10本の試験サンプルが互いに平行に等間隔を開けた状態を確実に保つ支援とすることができる。この試験方法は、特表2016−523565号公報に記載の硬さの測定方法と同様のものである。
(5)咥え心地の官能評価
実施例1〜7及び比較例1〜4に係る試験サンプルを、23名のパネルによって実際に咥えてもらい、吸口部を唇で保持した感覚(咥え心地)について官能評価を行った。なお、咥え心地は、23名のパネルが、咥え心地が非常に好きと感じた場合は「7」、好きと感じた場合は「6」、やや好きと感じた場合は「5」、どちらともいえないと感じた場合には「4」、やや嫌いと感じた場合には「3」、嫌いと感じた場合には「2」、非常に嫌いと感じた場合には「1」という7段階の数値で評価してもらい、平均した値である。
表1の結果より明らかなように、外側ラッパーの外周面の算術平均粗さが2.0μm未満であり、圧縮回復性が60%以上である実施例1〜7に係る試験サンプルでは、官能評価が4.0〜5.1の高い数値となった。実施例1〜7に係る試験サンプルは、いずれも100度以上の外側ラッパーの折り回復角度を有している。また、実施例1〜7のなかでも、試験サンプルの硬さが90%未満である実施例1、4及び6では、官能評価が4.6〜5.1と特に高い数値となった。特に、算術平均粗さが0.7μ以下であり、圧縮回復性が61%、硬さが89%、折り回復角度100度である実施例1において、咥え心地が5.1の数値であり最も高かった。
対して、算術平均粗さが2.0以上である比較例1〜4では、官能評価が4.0未満の低い数値となった。比較例1〜4では、外側ラッパーの折り回復角度がいずれも60度未満であった。
以上のように、実施例1〜7に係る外側ラッパーの外周面の算術平均粗さが2.0μm未満であり、圧縮回復性が60%以上である試験サンプルでは官能評価において高評価であり、魅力が向上していること示された。
なお、いくつかの実施形態について説明したが、これらの実施形態は、例示であり、発明の範囲を限定するものではない。これらの実施形態は、その他の様々な形態で実施されることができ、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の変更を行うことができる。これらの実施形態及びその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
1…第1の実施形態に係るフィルタ付き喫煙物品 11…エアロゾル発生部材(シガレットロッド) 111…たばこ刻み 112…シガレットペーパー 12,22…フィルタ 121…フィルタ材 13、23…外側ラッパー 2…第3の実施形態に係るフィルタ付き喫煙物品 22a…第1のフィルタセグメント 22b…第2のフィルタセグメント 221a…第1のフィルタ材 221b…第2のフィルタ材 222a…第1の内側フィルタラッパー 222b…第2の内側フィルタラッパー 22c…外側フィルタラッパー

Claims (17)

  1. エアロゾル発生部材;
    フィルタ材と、前記フィルタ材の外周面を巻装する1枚又は複数枚のフィルタラッパーと、を備えるフィルタ;及び
    前記エアロゾル発生部材の端部及び前記フィルタの外周面を巻装する外側ラッパー;
    を備え、
    前記外側ラッパーの外周面は、算術平均粗さが2.0μm未満であり、
    前記外側ラッパーで巻装された前記フィルタは、長さ10mmの範囲に対して、直径方向に圧縮荷重2.5Nをかけた後の圧縮回復性が60%以上であることを特徴とするフィルタ付き喫煙物品。
  2. 前記外側ラッパーの外周面の算術平均粗さは、1.0μm以下であることを特徴とする請求項1に記載のフィルタ付き喫煙物品。
  3. 前記外側ラッパー又は、前記1枚若しくは複数枚のフィルタラッパーの折り回復角度が60度以上であることを特徴とする請求項1又は2に記載のフィルタ付き喫煙物品。
  4. 前記外側ラッパー又は、前記1枚若しくは複数枚のフィルタラッパーの前記折り回復角度は、100度以上であることを特徴とする請求項3に記載のフィルタ付き喫煙物品。
  5. 前記外側ラッパー又は、前記1枚若しくは複数枚のフィルタラッパーの前記折り回復角度は、100度以上120度以下であることを特徴とする請求項4に記載のフィルタ付き喫煙物品。
  6. 前記外側ラッパーは、複数層を含むシートであることを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載のフィルタ付き喫煙物品。
  7. 前記複数層を含むシートは、ポリオレフィン又はポリエステルを主成分とするフィルムからなる基材層を含むことを特徴とする請求項6に記載のフィルタ付き喫煙物品。
  8. 前記基材層は、二軸延伸フィルムであることを特徴とする請求項7に記載のフィルタ付き喫煙物品。
  9. 前記複数層を含むシートは、前記基材層の片面又は両面に設けられた表面層をさらに備えることを特徴とする請求項7又は8に記載のフィルタ付き喫煙物品。
  10. 前記表面層は、無機充填剤を含むことを特徴とする請求項9に記載のフィルタ付き喫煙物品。
  11. 前記外側ラッパーで巻装された前記フィルタは、硬さが90%未満であることを特徴とする請求項1〜10のいずれか1項に記載のフィルタ付き喫煙物品。
  12. 前記外側ラッパーの坪量は、100g/m以上であることを特徴とする請求項1〜11のいずれか1項に記載のフィルタ付き喫煙物品。
  13. 前記外側ラッパーの厚さは、100μm以上であることを特徴とする請求項1〜12のいずれか1項に記載のフィルタ付き喫煙物品。
  14. 前記1枚又は複数枚のフィルタラッパーは、ポリオレフィンを主成分とするフィルム又はポリエステルを主成分とするフィルムであることを特徴とする請求項1〜11のいずれか1項に記載のフィルタ付き喫煙物品。
  15. 前記1枚又は複数枚のフィルタラッパーは、二軸延伸フィルムであることを特徴とする請求項14に記載のフィルタ付き喫煙物品。
  16. 前記1枚又は複数枚のフィルタラッパーの合計の坪量は、100g/m以上であることを特徴とする請求項14又は15に記載のフィルタ付き喫煙物品。
  17. 前記1枚又は複数枚のフィルタラッパーの合計の厚さは、100μm以上であることを特徴とする請求項14〜16のいずれか1項に記載のフィルタ付き喫煙物品。
JP2019503844A 2017-03-06 2017-03-06 フィルタ付き喫煙物品 Active JP6790228B2 (ja)

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
PCT/JP2017/008832 WO2018163253A1 (ja) 2017-03-06 2017-03-06 フィルタ付き喫煙物品

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPWO2018163253A1 true JPWO2018163253A1 (ja) 2019-11-07
JP6790228B2 JP6790228B2 (ja) 2020-11-25

Family

ID=63448538

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2019503844A Active JP6790228B2 (ja) 2017-03-06 2017-03-06 フィルタ付き喫煙物品

Country Status (7)

Country Link
US (1) US20190387788A1 (ja)
EP (1) EP3586652B9 (ja)
JP (1) JP6790228B2 (ja)
KR (1) KR102297811B1 (ja)
CN (1) CN110381756B (ja)
RU (1) RU2720966C1 (ja)
WO (1) WO2018163253A1 (ja)

Families Citing this family (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
TW202037284A (zh) * 2018-11-14 2020-10-16 日商日本煙草產業股份有限公司 非燃燒加熱吸煙物品及非燃燒加熱吸煙系統
JP7178481B2 (ja) * 2019-03-22 2022-11-25 日本たばこ産業株式会社 喫煙物品
EP3895564A4 (en) * 2019-03-22 2022-09-07 Japan Tobacco Inc. PROCESS FOR MANUFACTURE OF SMOKING ARTICLES
WO2021066299A1 (ko) 2019-09-30 2021-04-08 주식회사 엘지화학 수소화 반응용 촉매 및 이의 제조방법
WO2021199908A1 (ja) * 2020-04-01 2021-10-07 株式会社東亜産業 電子タバコカートリッジ
EP4225859B1 (en) * 2020-11-12 2024-01-31 Sun Chemical Corporation Titanium dioxide-free cigarette tipping inks
WO2022210881A1 (ja) * 2021-03-31 2022-10-06 日本たばこ産業株式会社 非燃焼加熱式香味吸引物品及び非燃焼加熱式香味吸引製品

Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2015108078A1 (ja) * 2014-01-20 2015-07-23 日本たばこ産業株式会社 喫煙物品用のチップペーパー及びそれを用いた喫煙物品
JP2015536154A (ja) * 2012-12-04 2015-12-21 フィリップ・モーリス・プロダクツ・ソシエテ・アノニム 透明なラッパーを備えた喫煙物品
JP2016523565A (ja) * 2013-07-16 2016-08-12 フィリップ・モーリス・プロダクツ・ソシエテ・アノニム 放射状に堅い喫煙物品フィルター

Family Cites Families (28)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EG10567A (en) 1970-05-13 1976-01-31 Celanese Corp Tobacco smoke filter
DE2327822A1 (de) 1973-06-01 1974-12-19 Roth & Co Pty Ltd H Zigarettenmundstueck
JPS55135581A (en) * 1979-04-12 1980-10-22 Mitsubishi Rayon Co Plug for tobacco filter
CN1044674A (zh) * 1989-01-31 1990-08-15 大连轻工业学院 用于香烟过滤嘴的粘接剂
JPH0657527A (ja) * 1992-08-11 1994-03-01 Chisso Corp ポリオレフィントウ
GB9303583D0 (en) 1993-02-23 1993-04-07 British American Tobacco Co Improvements relating to smoking articles
JP3677310B2 (ja) * 1994-10-31 2005-07-27 ダイセル化学工業株式会社 たばこフィルター素材およびそれを用いたたばこフィルター
JP3606950B2 (ja) * 1995-05-31 2005-01-05 ダイセル化学工業株式会社 たばこフィルターおよびその製造方法
RU2138974C1 (ru) * 1999-03-12 1999-10-10 Погосян Сейран Амаякович Курительное изделие
CN2523716Y (zh) * 2001-11-05 2002-12-04 杨士圣 软硬塑料一体成型的吸嘴
MY150067A (en) * 2007-12-14 2013-11-29 Japan Tobacco Inc Cigarette filter and filter-tipped cigarette
GB0818810D0 (en) * 2008-10-14 2008-11-19 British American Tobacco Co Smoking article
US20100108084A1 (en) 2008-10-31 2010-05-06 Norman Alan B Filtered cigarette with diffuse tipping material
CN201528655U (zh) * 2009-09-23 2010-07-21 大亚科技股份有限公司 卷烟滤棒
EP2740370B1 (en) 2011-08-05 2016-04-20 Japan Tobacco Inc. Cigarette
EP2625974A1 (en) * 2012-02-13 2013-08-14 Philip Morris Products S.A. Aerosol-generating article having a flavour-generating component
GB2503644A (en) * 2012-05-03 2014-01-08 British American Tobacco Co Filter
GB201219540D0 (en) * 2012-10-31 2012-12-12 British American Tobacco Co A filter for a smoking article
JP5877570B2 (ja) 2012-11-26 2016-03-08 日本たばこ産業株式会社 フィルタシガレット製造方法並びにフィルタ及びフィルタシガレット
WO2014190485A1 (zh) * 2013-05-28 2014-12-04 吉瑞高新科技股份有限公司 热塑性弹性体复合材料、电子烟部件及其制备电子烟部件的方法
GB201315492D0 (en) * 2013-08-30 2013-10-16 British American Tobacco Co Smoking Article
CN203709252U (zh) * 2013-12-04 2014-07-16 红塔烟草(集团)有限责任公司 一种电子卷烟软烟嘴
EP2910134A1 (en) * 2014-02-24 2015-08-26 Philip Morris Products S.A. Smoking article having concentric filter segment
WO2015181354A1 (en) * 2014-05-30 2015-12-03 Philip Morris Products S.A. Smoking article with ventilated mouth end cavity
US11219239B2 (en) 2014-10-20 2022-01-11 Philip Morris Products S.A. Hydrophobic tipping paper
US9950858B2 (en) * 2015-01-16 2018-04-24 R.J. Reynolds Tobacco Company Tobacco-derived cellulose material and products formed thereof
WO2016151681A1 (ja) * 2015-03-20 2016-09-29 日本たばこ産業株式会社 シガレット用フィルターおよびシガレット
CN106036999A (zh) * 2016-08-08 2016-10-26 普瑞特机械制造股份有限公司 一种香烟复合滤嘴

Patent Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2015536154A (ja) * 2012-12-04 2015-12-21 フィリップ・モーリス・プロダクツ・ソシエテ・アノニム 透明なラッパーを備えた喫煙物品
JP2016523565A (ja) * 2013-07-16 2016-08-12 フィリップ・モーリス・プロダクツ・ソシエテ・アノニム 放射状に堅い喫煙物品フィルター
WO2015108078A1 (ja) * 2014-01-20 2015-07-23 日本たばこ産業株式会社 喫煙物品用のチップペーパー及びそれを用いた喫煙物品

Also Published As

Publication number Publication date
EP3586652A9 (en) 2023-02-22
EP3586652B9 (en) 2023-03-01
EP3586652A4 (en) 2020-12-16
EP3586652A1 (en) 2020-01-01
CN110381756B (zh) 2022-02-08
WO2018163253A1 (ja) 2018-09-13
JP6790228B2 (ja) 2020-11-25
KR102297811B1 (ko) 2021-09-02
US20190387788A1 (en) 2019-12-26
CN110381756A (zh) 2019-10-25
KR20190120804A (ko) 2019-10-24
EP3586652B1 (en) 2021-12-29
RU2720966C1 (ru) 2020-05-15

Similar Documents

Publication Publication Date Title
WO2018163253A1 (ja) フィルタ付き喫煙物品
RU2660794C2 (ru) Курительное изделие с прозрачной оберткой
JP6755942B2 (ja) フィルター付きシガレット
DE60333856D1 (de) Papier mit verbesserter steifigkeit und fülle und dessen herstellung
TW201334711A (zh) 紙管及使用該紙管之香味吸嚐具
JP2022058733A (ja) 喫煙物品
CA3145598A1 (en) Tipping wrapper for aerosol generating article
KR102236173B1 (ko) 흡연 물품
FR2918924A1 (fr) Feuille composite, rouleau d'une telle feuille, paquet de feuilles, et procede de fabrication
JP5377941B2 (ja) 衛生用薄葉紙包装体及び衛生用薄葉紙包装体用の外装フィルム製造方法
TWI710324B (zh) 附濾嘴之吸煙物品
EP3312340B1 (en) Cigarette paper, manufacturing method and manufacturing device thereof, and cigarette
JP6400996B2 (ja) ローションティシュペーパーの製造方法
JP7119259B2 (ja) フェイシャルティシュ製品
JP5843337B2 (ja) 包装シート、この包装シートを使用したシガレットパッケージ及びこのシガレットパッケージのためのアウタブランク
JP7402657B2 (ja) 紙製品用包装体
JP2018084012A (ja) 複合白板紙
JP6818409B2 (ja) ファイブラスケーシング用紙素材
JP2005162214A (ja) 包装用紙
CN116356604A (zh) 含抗粘结层的烟用接装纸、制备方法及应用
KR20220050136A (ko) 흡연 물품 포장지
BR112019009506B1 (pt) Papelão resistente a óleo e gorduras
UA75005C2 (en) Process of production of printing paper with decreased mass of 1 m2

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20190528

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20200526

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20200622

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20201006

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20201104

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6790228

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250