JP2005162214A - 包装用紙 - Google Patents
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Abstract
【課題】 包装機によりPPC用紙等の被包装用紙の積層体を防湿包装する包装用紙によって包装する際のタイト性向上させる包装用紙を提供する。
【解決手段】 防湿層を形成した紙の耐折れ強度が縦方向で140〜620回、横方向で180〜750回である包装用紙及び/又は防湿層を形成した紙の密度が0.75g/cm3以下の包装用紙を用いる。
【解決手段】 防湿層を形成した紙の耐折れ強度が縦方向で140〜620回、横方向で180〜750回である包装用紙及び/又は防湿層を形成した紙の密度が0.75g/cm3以下の包装用紙を用いる。
Description
本発明は、所定の規格サイズに裁断された被包装用紙を単位枚数の積層体にして包装する用に供する包装用紙に関するものである。
例えば、被包装用紙の一例であるPPC用紙は、A列4判、B列4判等の規格サイズに裁断された後、500枚あるいは1000枚の単位で積層され、防湿処理が施された包装用紙によって包装される。包装されたPPC用紙の単位枚数積層体は、一般的には5つ程度をダンボール梱包して出荷される。前記包装用紙は、未晒クラフト紙、晒クラフト紙にパラフィンワックス加工あるいはポリエチレンラミネート加工した防湿紙が用いられている。
パラフィンワックス加工あるいはポリエチレンラミネート加工した防湿紙は、上記PPC用紙のような被包装用紙の湿度による品質低下を防止するのに有効であるが、一方でポリエチレンラミネート加工された防湿紙を用いた場合に、ポリエチレンに接する被包装用紙の静摩擦係数が低下し、被包装用紙がPPC用紙である場合に、それを複写機に複数束にしてセットすると、重送が発生する。この問題を解決するために、原紙に防湿層としてポリプロピレン、スチレン・アクリル共重合体などからなる樹脂層を形成し、静摩擦係数の低下を抑制した包装用紙が知られている(特許文献1参照)。このような高分子フィルムをラミネートした包装用紙は、古紙再生時に高分子化合物が障害となって再生紙として活用できない問題があり、パラフィンワックス等により防湿層を形成した包装用紙が好ましいものとなる。
しかし、防湿層を形成するワックスにより、それに接する被包装用紙の摩擦係数が低下し、複写機等において重送が発生する問題がある。この問題を解決する包装用紙として、用紙を物理的加工により微細に収縮させた伸張紙を包装用紙とした構成や、水酸化アルミニウム細粉を混合した合成樹脂ラテックス層を防湿層として形成した包装用紙が知られている(特許文献2参照)。
特開平05−042961号公報(第2〜3頁)
特開2000−255626号公報(第2〜3頁)
しかしながら、上記従来技術は被包装用紙の湿度による品質低下の防止に有効ではあるが、被包装用紙の積層体を包装用紙で包装する際の滑りに起因するタイト性の低下や体裁の悪い包装状態になることを防止する包装用紙とはなりえず、被包装用紙をタイト性よく包装することができる包装用紙の開発が望まれている。
PPC用紙などの規格サイズに裁断された被包装用紙を所定枚数積層した被包装用紙を包装用紙によって包装する作業は包装機によって実施される。包装機は被包装用紙を包装用紙で包み込むようにして包装用紙を折り曲げ、重ね合わせ部位を接着する。この包装工程時に、包装用紙に滑りが生じると、被包装用紙と包装用紙との間にできる空間が大きくなるタイト性の悪い包装状態となる。タイト性の低下は搬送等において被包装用紙に不要な移動や位置ずれが生じて被包装用紙に損傷が生じやすくなるばかりでなく、見栄えも悪く、複数束をダンボール梱包する際の障害ともなる。本願発明者らは包装用紙の滑りによってタイト性が低下しないようにするには、包装用紙の折り曲げが容易なものを用いることが問題解決のポイントとなることを見出した。
この折り曲げ易さを得るために、従来技術のように積み重ね圧力や透湿度を設定するのは現実的ではなく、また、伸張紙に形成したり、水酸化アルミニウム等の微細粉末をラテックスに混合した防湿層の形成は徒に包装用紙のコストを増加させてしまう問題がある。また、ラミネート加工された包装用紙は被包装用紙が取り出された後は廃棄、焼却処分され、ワックス等で防湿加工された包装紙は、費用の高い処理方法で古紙再生するするしか用途がないので、低コストで古紙再生が容易であることが要求される。
本発明が目的とするところは、規格サイズに裁断されて所定枚数積層された被包装用紙を防湿性を維持しながら包装したときのタイト性を改善する包装用紙を提供することにある。
上記目的を達成するための本願第1発明は、所定規格サイズに裁断された被包装用紙が単位枚数に積層された被包装用紙積層体を包装する用に供する包装用紙であって、原紙の一方表面に防湿層が形成されてなり、JIS−P−8115に示される耐折強さ試験方法における耐折回数が、縦方向で140〜620回、横方向で180〜750回であることを特徴とする。
耐折強さは、数値が大きいほど紙としての強度は高いものの剛直になり、折り曲げ難くなるため、包装機によって包装用紙が折り曲げられるときの抵抗が大きくなり、被包装用紙積層体が位置ずれしやすくなる。その結果、タイト性の悪い包装状態となりやすい。一方、折り曲げ回数が小さい用紙では、包装用紙としての強度が得られず、包装時に被包装用紙積層体のエッジ部分で紙破れが生じやすくなる。紙はその縦方向と横方向とでは耐折れ強度に差があり、実験検証の結果、縦横方向それぞれの耐折強度が上記回数になるように包装用紙を形成したとき、最もタイト性のよい包装状態が得られた。
また、本願第2発明は、所定規格サイズに裁断された被包装用紙が単位枚数に積層された被包装用紙積層体を包装する包装用紙であって、原紙の一方面に防湿層が形成されてなり、前記原紙の密度が0.75g/cm3以下であることを特徴とする。
紙の密度は単位容積に対する質量であり、数値が大きいほど紙としての強度は高いものの折り曲げ難さを示しており、包装機によって折り曲げられるときの抵抗が大きいため、被包装用紙積層体が位置ずれしやすくなる。その結果、タイト性の悪い包装状態となりやすい。一方、密度が小さい用紙では、包装用紙として所要の強度が得られない。実験検証の結果、原紙の密度が上記密度になるように包装用紙を形成したとき、最もタイト性のよい包装状態が得られた。
また、本願第3発明は、所定規格サイズに裁断された被包装用紙が単位枚数に積層された積層体を包装する用に供する包装用紙であって、原紙の一方表面に防湿層が形成され、そのJIS−P−8115に示される耐折強さ試験方法における耐折回数が、縦方向で180〜620回、横方向で140〜750回であり、前記原紙の密度が0.75g/cm3以下であることを特徴とする。
上記構成によれば、包装用紙をその耐折強さが上記耐折回数になるように形成すると共に、包装用紙の原紙の密度が0.75g/cm3以下となるように形成することにより、包装機による被包装用紙積層体をよりタイト性よく包装する包装用紙を構成することができる。
本発明による包装用紙を用いることにより、包装機による包装工程時に包装用紙の折り曲げやすさが向上するので、被包装用紙はタイト性よく単位枚数包装体として包装され、包装状態の体裁がよくなるばかりでなく、一定外形寸法の包装状態に仕上げられるため単位枚数包装体の積み重ね状態が安定し、複数の単位枚数包装体をダンボール梱包する際にも一定の梱包状態が得られる効果を奏する。
本実施形態は、被包装用紙として、A列4判やB列4判などの規格サイズに裁断されたPPC用紙(被包装用紙)を500枚又は1000枚の積層体にしたものを包装用紙によって包装した単位枚数包装体にするための包装用紙について示すものである。前記単位枚数包装体は複数、通常は5つを積み重ねた状態にしてダンボール梱包され、ダンボール梱包状態又は単位枚数包装体として販売される。
PPC用紙は、Plain Paper Copyの略称であり、普通紙タイプの用紙にコピーすることを可能としたゼログラフィ方式の複写機に対応する用紙であることは周知のところである。現在では複写機だけでなく、ページプリンタやファクシミリの用紙としても用いられており、汎用的な自家印刷用の用紙としての意味合いもある。PPC用紙は普通紙タイプの用紙とはいえ、静電複写による印字方式に対応させるために、表面の電気抵抗やハード内での走行性、複写後のカール性などの品質特性が要求されている。
PPC用紙の生産、品質管理のポイントは、抄紙上では水分、摩擦係数、カール、電気抵抗などであり、仕上げ工程ではシートカット紙の切り口、角折れ、寸法精度、枚数などについて厳重な管理が要求されている。この製造されたPPC用紙は、前述したように規格サイズに裁断され、所定の枚数に積層された積層体は包装用紙によって包装された単位枚数包装体に製造され、これを複数個ダンボール梱包して出荷される。
前記積層体を包装用紙によって包装する工程は包装機によってなされる。図1は、PPC用紙の積層体を包装用紙によって包装して単位枚数包装体とする包装機の工程を略図示するものである。
図1において、規格サイズに裁断され、所定枚数の積層体13として包装機内に搬入されてきたPPC用紙は、包装機内の所定位置において包装用紙ロール14から供給されて所定サイズに裁断される包装用紙1が被せられ、包装用紙1は包装機の曲げ動作により長辺側で積層体13上に折り曲げられ、中央の重ね合わせ部位でホットメルトにより接着される。積層体13の短辺側にはみ出した包装用紙1の余剰辺は包装機の畳み動作により所謂キャラメル包みに折り畳まれ、重ね合わせ部位でホットメルトにより接着されることにより、積層体13を包装用紙1で包装した包装体12として包装機から搬出される。
上記包装機の曲げ動作及び畳み動作がなされるとき、包装用紙1が折り曲げ難いものであると、包装機の折り畳み動作の抵抗が大きく、所定線上での折り曲げがなされず、積層体13が移動しやすくなるため、包装体12として仕上げられたとき、包装用紙1と積層体13との間にできる隙間が大きくなるタイト性の悪い状態となる。従って、包装用紙1は折り畳み性のよいものに形成することを要する。折り畳み性は、包装用紙1の耐折れ強度又は密度によって左右されるので、耐折れ強度又は密度を包装用紙1として好適な状態にする必要がある。
紙の耐折れ強度は、日本工業規格(JIS)によれば、対象紙を所定寸法に切り出した試験片を標準張力下で往復折り曲げたとき、破断するに要する耐折回数として規定されている。また、紙の密度は、紙の単位容積に対する質量として規定され、密度(g/cm3)={坪量(g/m2)/厚さ(mm)}103として表される。
また、包装用紙1は被包装用紙の変質を防ぐため防湿紙として形成される必要がある。防湿紙は前述したように原紙に高分子フィルムをラミネートしたものは再生紙としてリサイクルすることができないので、原紙とするクラフト紙にパラフィンワックスを含むエマルジョンを塗工して防湿層を形成する方法、あるいは合成ゴム系ラテックスとワックス系エマルジョンとを混合した塗工液を塗工して防湿層を形成する方法を採用し、この防湿層に触れる被包装用紙に影響を与えない組成及び包装用紙1として最適な耐折れ強度又は密度を求める。
まず、本願発明者らは包装機を用いて積層体13を包装用紙1によって包装した際に、タイト性よく包装される包装用紙1の耐折れ強度を求めるための検証を実施した。その評価方法は、様々な耐折れ強度を有する複数の包装用紙1により同一の積層体13を包装機により包装して複数の包装体12を形成する。この複数の包装体12それぞれについて、包装用紙1の重ね合わせ部分にマークを付けた後、包装用紙1を剥がし、再び人の手によってタイト性よく包装し、マーク部分の位置ずれ量を測定し、各包装用紙1それぞれについて複数の包装体12に形成した位置ずれ量の平均値をタイト性の指標とする。
上記検証の結果、包装用紙1の耐折れ強度の指標である耐折回数が、紙の縦方向において140〜620回、横方向において180〜750回の包装用紙1を用いた場合には、位置ずれ量は2mm以下であり、満足できるタイト性が得られた。
上記耐折れ強度は、包装用紙1の組成とその内面側に形成される防湿層によって左右されるので、上記耐折れ強度を実現する防湿性を有する包装用紙1は、例えば、次のような構成によって実現することができる。
上質紙あるいはクラフト伸長紙等で、その坪量が30〜100g/m2のものを原紙として、スチレン・ブタジエン系ラテックス等の合成樹脂を主成分とした下塗り層として塗工し、下塗り層上に水不溶性合成樹脂と乳化粒径が0.1〜0.6μmのワックスからなる防湿層として塗工したものが好適なものとなる。
次に、本願発明者らは包装機を用いて積層体3を包装用紙1によって包装した際に、タイト性よく包装される包装用紙1の密度を求めるための検証を実施した。その評価方法は、様々な密度を有する複数の包装用紙1により同一の積層体3を包装機により包装して複数の包装体2を形成する。この複数の包装体2それぞれについて、包装用紙1の重ね合わせ部分にマークを付けた後、包装用紙1を剥がし、再び人の手によってタイト性よく包装し、マーク部分の位置ずれ量を測定し、各包装用紙1それぞれについて複数の包装体12を形成した位置ずれ量の平均値をタイト性の指標とする。
包装用紙1を構成する原紙の密度が0.748g/cm3の包装用紙1で包装したときのタイト性は2.0mm,密度が0.760g/cm3包装用紙1で包装したときのタイト性は2.5mm,密度が0.790g/cm3の包装用紙1で包装したときのタイト性は3.0mmであった。この検証の結果、包装用紙1の原紙の密度は0.750g/cm3以下であるとき、満足できるタイト性が得られるので、これを満足させ、包装用紙1としての強度が得られる原紙の密度を設定する。
上記密度を有する包装用紙1の原紙は、例えば、製紙用パルプを主材として調成した紙料に、平均繊維長が0.05〜0.30mm、保水値が250%以上の微細フィブリル化セルロースを1〜5重量%添加して混合して、これを抄紙することにより得られる。前記微細フィブリル化繊維は、針葉樹(N材)、広葉樹(L材)から得られるクラフトパルプ、サルファイトパルプのような化学パルプ、サーモメカニカルパルプ、PGWのような機械パルプ及び古紙から得られる再生パルプなどの中から選択され、CFSを300ml以下に調整することで準備する。
上記のように包装用紙1をその耐折れ強度が所定値となるように形成することにより所望のタイト性を得ることが可能となるが、更に、包装用紙1の耐折れ強度及び密度の両方を所要値となるように形成することにより、所望のタイト性をより確実に得ることができる。以下に所望のタイト性を得るための耐折れ強度と密度とを同時に実現する包装用紙1の実施例を示す。
以下に実施例1〜3及び比較例1,2として示すように、具体的な組成により製作した包装用紙を用いて被包装用紙を包装し、タイト性を検証した結果を表1に示す。タイト性の検証は、包装機を使用してPPC用紙(64g/m2・A4サイズ)を1包500枚で包装し、包装体に仕上げたときの包装用紙の重ね合わせ部分にマークを付けた後に、包装用紙を剥がし、再び人の手によってタイト性よく包装し、マーク部分との位置ずれ量を測定した。この操作を20検体について繰り返し、その平均値を算出してタイト性の指標とした。
(実施例1)製紙原料として、NBKP(CSF:450ml)60部、LBKP(CSF:450ml)30部を配合し、これに微細フィブリル化パルプ(CFS:250ml)10部を配合したパルプスラリーに対パルプ0.5重量%のロジンサイズ及び2.0重量%の硫酸バンドを添加して、坪量70g/m2の原紙を抄造し、これに下記組成の防湿剤をその塗布量が20g/m2となるように塗布し、乾燥させたものを包装用紙とした。
(実施例1)製紙原料として、NBKP(CSF:450ml)60部、LBKP(CSF:450ml)30部を配合し、これに微細フィブリル化パルプ(CFS:250ml)10部を配合したパルプスラリーに対パルプ0.5重量%のロジンサイズ及び2.0重量%の硫酸バンドを添加して、坪量70g/m2の原紙を抄造し、これに下記組成の防湿剤をその塗布量が20g/m2となるように塗布し、乾燥させたものを包装用紙とした。
防湿剤組成
スチレン・アクリル樹脂:100部
炭酸カルシウム(粒子径:10μm):20部
ワックス:3部
(実施例2)製紙原料として、NBKP(CSF:450ml)20部、LBKP(CSF:450ml)75部を配合し、これに微細フィブリル化パルプ(CFS:250ml)5部を配合したパルプスラリーに対パルプ0.5重量%のロジンサイズ及び2.0重量%の硫酸バンドを添加して、坪量70g/m2の原紙を抄造し、これに実施例1に示したものと同じ組成の防湿剤をその塗布量が20g/m2となるように塗布し、乾燥させたものを包装用紙とした。
(実施例3)製紙原料として、NBKP(CSF:450ml)60部、LBKP(CSF:450ml)20部を配合し、これに微細フィブリル化パルプ(CFS:250ml)20部を配合したパルプスラリーに対パルプ0.5重量%のロジンサイズ及び2.0重量%の硫酸バンドを添加して、坪量70g/m2の原紙を抄造し、これに実施例1に示したものと同じ組成の防湿剤をその塗布量が20g/m2となるように塗布し、乾燥させたものを包装用紙とした。
(比較例1)製紙原料として、NBKP(CSF:450ml)20部、LBKP(CSF:450ml)80部を配合し、坪量70g/m2の原紙を抄造し、これに実施例1に示したものと同じ組成の防湿剤をその塗布量が20g/m2となるように塗布し、乾燥させたものを包装用紙とした。
(比較例2)製紙原料として、NBKP(CSF:450ml)100部により、坪量70g/m2の原紙を抄造し、これに実施例1に示したものと同じ組成の防湿剤をその塗布量が20g/m2となるように塗布し、乾燥させたものを包装用紙とした。
スチレン・アクリル樹脂:100部
炭酸カルシウム(粒子径:10μm):20部
ワックス:3部
(実施例2)製紙原料として、NBKP(CSF:450ml)20部、LBKP(CSF:450ml)75部を配合し、これに微細フィブリル化パルプ(CFS:250ml)5部を配合したパルプスラリーに対パルプ0.5重量%のロジンサイズ及び2.0重量%の硫酸バンドを添加して、坪量70g/m2の原紙を抄造し、これに実施例1に示したものと同じ組成の防湿剤をその塗布量が20g/m2となるように塗布し、乾燥させたものを包装用紙とした。
(実施例3)製紙原料として、NBKP(CSF:450ml)60部、LBKP(CSF:450ml)20部を配合し、これに微細フィブリル化パルプ(CFS:250ml)20部を配合したパルプスラリーに対パルプ0.5重量%のロジンサイズ及び2.0重量%の硫酸バンドを添加して、坪量70g/m2の原紙を抄造し、これに実施例1に示したものと同じ組成の防湿剤をその塗布量が20g/m2となるように塗布し、乾燥させたものを包装用紙とした。
(比較例1)製紙原料として、NBKP(CSF:450ml)20部、LBKP(CSF:450ml)80部を配合し、坪量70g/m2の原紙を抄造し、これに実施例1に示したものと同じ組成の防湿剤をその塗布量が20g/m2となるように塗布し、乾燥させたものを包装用紙とした。
(比較例2)製紙原料として、NBKP(CSF:450ml)100部により、坪量70g/m2の原紙を抄造し、これに実施例1に示したものと同じ組成の防湿剤をその塗布量が20g/m2となるように塗布し、乾燥させたものを包装用紙とした。
以上の説明の通り本発明によれば、防湿紙を包装用紙として被包装用紙の積層体を包装したとき、タイト性よく包装がなされるので、被包装用紙を変質させることなく包装体に形成でき、複数の包装体をダンボール梱包する際にタイト性が悪いことによる障害の発生も防止できる。
1 包装用紙
12 包装体
13 積層体
12 包装体
13 積層体
Claims (3)
- 所定規格サイズに裁断された被包装用紙が単位枚数に積層された積層体を包装する用に供する包装用紙であって、原紙の一方表面に防湿層が形成されてなり、JIS−P−8115に示される耐折強さ試験方法における耐折回数が、縦方向で180〜620回、横方向で140〜750回であることを特徴とする包装用紙。
- 所定規格サイズに裁断された被包装用紙が単位枚数に積層された積層体を包装する包装用紙であって、原紙の一方表面に防湿層が形成されてなり、前記原紙の密度が0.75g/cm3以下であることを特徴とする包装用紙。
- 所定規格サイズに裁断された被包装用紙が単位枚数に積層された積層体を包装する用に供する包装用紙であって、原紙の一方表面に防湿層が形成され、JIS−P−8115に示される耐折強さ試験方法における耐折回数が、縦方向で180〜620回、横方向で140〜750回であり、前記原紙の密度が0.75g/cm3以下であることを特徴とする包装用紙。
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