JP2560163B2 - 小判断裁紙堆積体用包装紙および小判断裁紙堆積体の包装方法 - Google Patents

小判断裁紙堆積体用包装紙および小判断裁紙堆積体の包装方法

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は情報用紙、特に複写用紙
およびプリンター用紙の小判断裁紙の包装単位(以下、
冊と略称する)を対象とする包装紙に関し、特に冊間重
送防止に効果のある包装紙に関する。
【0002】
【従来の技術】複写用紙およびプリンター用紙等の情報
用紙は、通常用途に応じてA列3判、A列4判、B列4
判、B列5判のように、紙を小判断裁し200〜1,0
00枚単位で包装されている。この小判断裁紙は、使用
時に包装を開封し、紙の堆積体を複写機やプリンターの
給紙部にセットすることにより、記録時に自動的に1枚
ずつ給紙される。
【0003】ところで、近年、複写機やプリンターの記
録速度が高速化するに伴い、大量の紙を一度に給紙部に
セットし、無人下で複写機やプリンターを運転すること
が多くなっている。この場合、通常3〜8冊を堆積して
用いるが、各冊、例えば第1冊目から第2冊目の境目に
なると、一度に2枚以上の紙が給紙される重送というト
ラブルが発生することが多い。特にこのトラブルは冊と
冊の間で発生するので冊間重送と称される。このような
重送トラブルは作業の非能率化、更には紙詰まりなどの
原因となる。
【0004】そこで、重送防止のために給紙部に重送防
止装置が取り付けられ、これによってある程度の改善は
なされているが、いまだ冊間重送を完全に防止できるま
でには至っていない。一般に、重送には紙表面間の静摩
擦係数が影響していると考えられており、係る観点から
種々の検討がなされている。冊間重送に関しても、実公
昭61−32916号公報に見られるように、1冊の最
上面及び最下面に特殊な保護紙を用い、紙表面の静摩擦
係数の低下を防止するという例があるが、実用上取り扱
いの手間が増えるという問題があり、本質的な改善が望
まれていた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】従来の小判断裁紙堆積
体用包装紙では、内面にポリエチレンをラミネートした
紙が用いられており、最近、このポリエチレン面と接す
る紙表面の静摩擦係数の低下がこの包装紙で包装された
紙の冊間重送の原因であることが判明した。
【0006】即ち、複写機やプリンターの給紙部では、
ゴムロール等の回転摩擦で1枚づつ紙が移送されている
が、従来の、内面にポリエチレンをラミネートした小判
断裁紙堆積体用包装紙を使用した場合には、それと接す
る小判断裁紙面の静摩擦係数が低下しているために、冊
間静摩擦係数の低い冊同士の境目から直上の紙がその上
の紙と一緒に移送される。
【0007】斯る欠点は、メタノールによる低分子抽出
量が0.25重量%以下のポリオレフィンフィルムの両
面に、シート基材を積層した転写用紙包装用複合シート
材料(特開平2−127042号公報)によって改善さ
れた。しかしながら、この複合シート材料はポリオレフ
ィンフィルムから発生する低分子物質を極度に嫌うため
に厚手であり(実施例では全て170μm厚となってい
る)、包装する際の折り曲げ性が不十分であるために、
作業性が悪いという欠点があった。本発明者等は、上記
欠点を解決すべく種々検討した結果、厚みが15〜25
μmの合成高分子フィルムの少なくとも一方の面に、坪
量が30〜50g/m 上質紙を配した一定範囲の坪
の包装紙を用いることにより、小判断裁紙の冊間の静
摩擦係数の低下を抑え、冊間重送を防止することができ
と共に、包装時の折り曲げ性を十分良好にすることが
できることを見出し、本発明に到達した。
【0008】従って本発明の第1の目的は、冊の最上面
及び最下面の小判断裁紙表面の静摩擦係数を低下させる
ことなく、複写機やプリンターの自動給紙に適すると共
に、包装時の作業性にも優れた、冊間重送防止効果のあ
る小判断裁紙堆積体用包装紙を提供することにある。本
発明の第2の目的は、複写機やプリンターの自動給紙に
おける冊間重送を防止することのできる、小判断裁され
た上質紙堆積体の包装方法を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明の上記の諸目的
は、2枚の紙の間に、15〜25μmの合成高分子層を
介在させてなる坪量70〜120g/mの貼合紙であ
って、少なくとも一方の紙が坪量30〜50g/m
上質紙であることを特徴とする小判断裁紙堆積体用包装
紙およびそれを用いた小判断裁された上質紙堆積体の包
装方法によって達成された。
【0010】ここで使用する上質紙は、包装中における
静摩擦係数の低下を起こさないために、包装対象物と略
同一の紙であることが好ましい。本発明で使用する上質
紙は坪量30〜50g/m2 のものが好適であり、包装
紙の坪量としては、120g/m2 以下である。包装紙
の坪量が120g/m2 を越えると、包装する際の折り
曲げ適性が不十分となり作業性の低下を招く。尚、同一
の紙とは、原材料、製造方法及び坪量が夫々同一である
ことを意味する。
【0011】本発明で使用する合成高分子は、外気の水
分から包装対象物を保護するために用いられるものの中
から適宜選択されるが、特にポリエチレン又はポリプロ
ピレンのいずれかの樹脂が適している。合成高分子層の
ラミネート方法としては押し出しラミメーションが好ま
しい。押し出しラミネーションは公知の方法であり、例
えば紙業タイムス社編「新・紙加工便覧」(昭和55年
発行)191頁及び279頁に詳述されている。
【0012】合成高分子層の厚みは、透湿度及び操業性
の観点から15〜25μmとする。15μm以下とした
場合は、24時間透湿度が高くなるので小判断裁紙の紙
ぐせが悪化し、記録機に使用した場合の走行性や記録性
が不十分となる。一方、25μm以上とした場合には包
装性が不十分となる。
【0013】本発明の包装紙の外表面となる基紙は、ク
ラフト紙、上質紙、中質紙などであり特に限定されるも
のではないが坪量30〜50g/m2 のものが好まし
い。従って、本発明の包装紙の坪量の下限は、約70g
/m2 となる。本発明の小判断裁紙堆積体の包装方法に
おいては、上記の如くして得られた包装紙の上質紙面を
内側として小判断裁紙堆積体を包装する(図1参照)
が、この場合の包装の具体的方法は特に限定されるもの
ではない。
【0014】
【発明の効果】以上詳述した如く、小判断裁紙堆積体用
包装紙は小判断裁紙に接する面に上質紙を配しているの
で、この包装紙で小判断裁された上質紙堆積体を包装し
た場合には包装対象物の紙の静摩擦係数の低下を抑え
ることができ、これによって上記包装対象物の紙を複写
機やプリンターの自動給紙用記録紙として用いた場合の
冊間重送を防止することができる。
【0015】
【実施例】以下、実施例を挙げて本発明を更に詳しく説
明するが、本発明はこれによって限定されるものではな
い。
【0016】実施例1.50g/m2 のクラフト紙
(c.s.f.400mlのNUKP)と45g/m2
の上質PPC用紙(c.s.f.330mlのLBK
P)とを、ポリプロピレン(ショウアロマーPM09
2;昭和電工株式会社製の商品名)の押し出しラミネー
ションにより貼合し、本発明の小判断裁紙堆積体用包装
紙を得た。この時のポリプロピレンの厚さは20μmで
あり、包装紙としての坪量は115g/m2 であった。
本包装紙の評価結果は表1に示した通りである。
【0017】実施例2.50g/m2 のクラフト紙
(c.s.f.400mlのNUKP)と40g/m2
の上質紙(c.s.f.330mlのLBKP)とを、
ポリエチレン(ショウレックスL−170;昭和電工株
式会社製の商品名)の押し出しラミネーションにより貼
合し、本発明の小判断裁紙堆積体用包装紙を得た。この
時のポリエチレンの厚さは15μmであり、包装紙とし
ての坪量は105g/m2 であった。本包装紙の評価結
果は表1に示した通りである。
【0018】実施例3.45g/m2 の上質紙(c.
s.f.330mlのLBKP)と40g/m2 の上質
PPC用紙(c.s.f.400mlのLBKP)と
を、ポリエチレン(ショウレックスL−170;昭和電
工株式会社製の商品名)の押し出しラミネーションによ
り貼合し、本発明の小判断裁紙堆積体用包装紙を得た。
この時のポリエチレンの厚さは15μmであり、包装紙
としての坪量は100g/m2 であった。本包装紙の評
価結果は表1に示した通りである。
【0019】比較例1.70g/m2 のクラフト紙
(c.s.f.450mlのNUKP)と60g/m2
の上質紙(c.s.f.330mlのLBKP)とを、
ポリプロピレン(ショウアロマーPM092;昭和電工
株式会社製の商品名)の押し出しラミネーションにより
貼合し包装紙を得た。この時のポリプロピレンの厚さは
15μmであり、包装紙としての坪量は145g/m2
であった。本包装紙の評価結果は表1に示した通りであ
る。
【0020】比較例2.70g/m2 のクラフト紙
(c.s.f.450mlのNUKP)にポリエチレン
(ショウレックスL−170;昭和電工株式会社製の商
品名)を押し出しラミネーションして包装紙を得た。こ
の時のポリエチレンの厚さは20μmであり、包装紙と
しての坪量は90g/m2であった。本包装紙の評価結
果は表1に示した通りである。
【0021】
【表1】 注1:J.TAPPI紙パルプ試験方法No.30−7
9に準じ、荷重を515gに、引張試験機の移動速度を
500mm/分に変更したものである。又、表中の処理
とは、試験紙に包装紙を圧力30g/cm2 で24時間
密着したことを意味する。 注2:24時間当たりの透湿度(g/m2 )で、JI
S.Z0208に準じた。
【0022】注3:各種機器により冊間重送回数/試験
回数を評価した。 A:東芝株式会社製の複写機(BD−9240) B:富士通株式会社製のレーザービームプリンター(F
−6724D) C:キャノン株式会社製の複写機(NP−7545)
【0023】注4:PPC用紙小判品の自動包装形態に
おけるタイト性を、包装紙の開封前後の合わせ目のずれ
で評価(図1参照)した。 ○:ずれが4mm未満のもの △:ずれが4mm以上8mm未満のもの ×:ずれが8mm以上のもの 表1の結果は、本発明の包装紙が、タイト性を充足する
と共に、冊間重送を防止することができることを実証す
るものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】包装紙のタイト性を評価する方法を示す図であ
る。図中の実線は開封前の合わせ目線の位置、点線は再
包装後の合わせ目線の位置を示す。

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 2枚の紙の間に、15〜25μmの合成
    高分子層を介在させてなる坪量70〜120g/m
    貼合紙であって、少なくとも一方の紙が、坪量30〜5
    0g/m 上質紙であることを特徴とする小判断裁紙
    堆積体用包装紙。
  2. 【請求項2】 合成高分子層がポリエチレン層である請
    求項1に記載の小判断裁紙堆積体用包装紙。
  3. 【請求項3】 合成高分子層がポリプロピレン層である
    請求項1に記載の小判断裁紙堆積体用包装紙。
  4. 【請求項4】 請求項1に記載の包装紙を用いて小判断
    した上質紙堆積体を包装する方法であって、包装紙の
    内側を上質紙側とすることを特徴とする小判断裁紙堆積
    体の包装方法。
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