JPWO2018096769A1 - チタンめっき液の製造方法及びチタンめっき製品の製造方法 - Google Patents

チタンめっき液の製造方法及びチタンめっき製品の製造方法 Download PDF

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Abstract

本発明の一態様に係るチタンめっき液の製造方法は、フッ素及びチタンを含むチタンめっき液を下記の条件でサイクリックボルタンメトリーによって測定し、自然電位と、Ti3+/Ti4+反応電位との差が0.75V以上となるように、前記チタンめっき液にチタンを添加する、チタンめっき液の製造方法、である。<条件>チタンめっき液の温度を650℃以上、850℃以下とし、作用極にグラッシーカーボン、擬似参照極に白金、対極にチタンを使用した際の、作用極の浸漬電位を下限電位とし、そこからさらに2V以上、4V以下の貴な電位である上限電位との間で、作用極に対して電位走査を1mV/秒以上、500mV/秒以下のスキャン速度で、少なくとも5回繰り返す。

Description

本発明は、チタンめっき液の製造方法及びチタンめっき製品の製造方法に関する。本出願は、2016年11月22日に出願した日本特許出願である特願2016−227050号に基づく優先権を主張する。当該日本特許出願に記載されたすべての記載内容は、参照によって本明細書に援用される。
チタンは耐腐食性、耐熱性及び比強度に優れた特性を有する金属である。しかし、チタンは生産コストが高く、製錬や加工が難しいことが広範な利用の妨げとなっている。現在、チタンやチタン合金の高耐食性や高強度等の特性を利用する方法のひとつとして、CVD(Chemical Vapor Deposition)やPVD(Physical Vapor Deposition)等を用いた乾式成膜法が一部工業化されているが、乾式成膜法では複雑な形状の基板に成膜できないという問題がある。この問題を解決し得るチタン成膜法としては、溶融塩中でチタンを電析させる方法が考えられる。
例えば、特開2015−193899号公報(特許文献1)には、KF−KClにKTiFやTiOを添加した溶融塩浴を用いてFe線の表面にFeとTiの合金膜を形成したことが記載されている。
特開2015−193899号公報
本発明の一態様に係るチタンめっき液の製造方法は、フッ素及びチタンを含むチタンめっき液を下記の条件でサイクリックボルタンメトリーによって測定し、自然電位と、Ti3+/Ti4+反応電位との差が0.75V以上となるように、上記チタンめっき液にチタンを添加する、チタンめっき液の製造方法、である。
<条件>
チタンめっき液の温度を650℃以上、850℃以下とし、作用極にグラッシーカーボン、擬似参照極に白金、対極にチタンを使用した際の、作用極の浸漬電位を下限電位とし、そこからさらに2V以上、4V以下の貴な電位である上限電位との間で、作用極に対して電位走査を1mV/秒以上、500mV/秒以下のスキャン速度で、少なくとも5回繰り返す。
図1は、チタンめっき液をサイクリックボルタンメトリーによって測定した結果のイメージを表す概略図である。 図2は、チタンめっき製品におけるチタンめっき膜の平均膜厚を測定する方法において、チタンめっき製品上にエリアA〜Eを定めた状態の一例を表す概略図である。 図3は、図2に示すチタンめっき製品のエリアAを走査型電子顕微鏡で観察した場合の視野(i)の一例を表す概念図である。 図4は、図2に示すチタンめっき製品のエリアAを走査型電子顕微鏡で観察した場合の視野(ii)の一例を表す概念図である。 図5は、図2に示すチタンめっき製品のエリアAを走査型電子顕微鏡で観察した場合の視野(iii)の一例を表す概念図である。 図6は、実施例4において作製したチタンめっき液No.4をサイクリックボルタンメトリーによって測定した結果を表す図である。 図7は、比較例1において作製したチタンめっき液No.Aをサイクリックボルタンメトリーによって測定した結果を表す図である。
[本開示が解決しようとする課題]
本発明者等が検討した結果、特許文献1に記載の方法では、溶融塩電解に用いたカソードの表面にFeとTiの合金膜を電析させることはできるが、金属チタン膜を電析させることはできなかった。すなわち、FeとTiの合金膜は溶融塩浴中で安定であるのに対し、金属Tiは均化反応によって溶融塩浴中に溶け出してしまっていた。
このため本発明者等は更なる検討を重ね、KF、KCl及びKTiFを含む溶融塩からなるチタンめっき液に、Ti4+が下記式(A)で表される均化反応によりTi3+となるのに必要最低限な量を超える量のチタンを供給してから溶融塩電解をすることが有効であることを見出した。
式(A) 3Ti4+ + Ti金属 → 4Ti3+
上記の方法によれば、溶融塩電解に用いたカソードの表面に平滑なチタンのめっき膜を形成することが可能である。
しかしながら、上記の方法だけでは、均化反応が十分に進行したかどうかを確認することができないため、チタンめっき液にチタンを供給してから溶融塩電解を行なうまで、必要以上に時間を空ける必要があった。また、何らかの原因によって外部環境からチタンめっき液中に酸素が混入するとチタンイオンが3価から4価に酸化されてしまうため、チタンめっき液中に3価のチタンイオンが十分に存在しているかどうかが分からなくなってしまう。
そこで本発明は、上記問題点に鑑みて、チタンめっき液中のTi3+とTi4+の濃度比をモニタリングし、Ti3+の濃度が十分に高いチタンめっき液を製造する方法を提供することを目的とする。
[本開示の効果]
上記発明によれば、チタンめっき液中のTi3+とTi4+の濃度比をモニタリングし、Ti3+の濃度が十分に高いチタンめっき液を製造する方法を提供することができる。
[本発明の実施形態の説明]
最初に本発明の実施態様を列記して説明する。
(1)本発明の一態様に係るチタンめっき液の製造方法は、フッ素及びチタンを含むチタンめっき液を下記の条件でサイクリックボルタンメトリーによって測定し、自然電位と、Ti3+/Ti4+反応電位との差が0.75V以上となるように、上記チタンめっき液にチタンを添加する、チタンめっき液の製造方法、である。
<条件>
チタンめっき液の温度を650℃以上、850℃以下とし、作用極にグラッシーカーボン、擬似参照極に白金、対極にチタンを使用した際の、作用極の浸漬電位を下限電位とし、そこからさらに2V以上、4V以下の貴な電位である上限電位との間で、作用極に対して電位走査を1mV/秒以上、500mV/秒以下のスキャン速度で、少なくとも5回繰り返す。
上記(1)に記載の発明の態様によれば、チタンめっき液中のTi3+とTi4+の濃度比をモニタリングし、Ti3+の濃度が十分に高いチタンめっき液を製造する方法を提供することができる。
(2)上記(1)に記載のチタンめっき液の製造方法は、上記チタンめっき液が、フッ化カリウムと塩化カリウムとの溶融塩にチタンが溶解したものであることが好ましい。
(3)上記(1)又は上記(2)に記載のチタンめっき液の製造方法は、上記チタンめっき液が、フッ化カリウムと塩化カリウムとの溶融塩にKTiFが溶解したものであることが好ましい。
上記(2)又は上記(3)に記載の発明の態様によれば、フッ化カリウムにチタンを溶解させたチタンめっき液よりも低温で液体状態を保てるチタンめっき液を提供することができる。
(4)上記(3)に記載のチタンめっき液の製造方法は、上記チタンめっき液において上記KTiFの含有率は、0.1mol%以上であることが好ましい。
上記(4)に記載の発明の態様によれば、チタンめっきを安定して行なうことが可能なチタンめっき液を提供することができる。
(5)上記(2)から上記(4)のいずれか一項に記載のチタンめっき液の製造方法は、上記フッ化カリウムと上記塩化カリウムの混合比率は、モル比で10:90〜90:10であることが好ましい。
上記(5)に記載の発明の態様によれば、平滑なチタンめっき膜を得ることが可能なチタンめっき液を提供することができる。
(6)上記(1)から上記(5)のいずれか一項に記載のチタンめっき液の製造方法は、上記チタンめっき液に添加する上記チタンが、スポンジチタンであることが好ましい。
上記(6)に記載の発明の態様によれば、チタンめっき液中でチタンの均化反応を進行させやすくすることができる。
なお、スポンジチタンとは、空隙率が1%以上の多孔質のチタン金属をいうものとする。ここで、スポンジチタンの空隙率(%)とは、100−(質量から算出される体積)/(見かけ上の体積)×100で算出される。
(7)本発明の一態様に係るチタンめっき製品の製造方法は、フッ素及びチタンを含むチタンめっき液中にカソードとアノードを設けて溶融塩電解を行なうことにより、上記カソードの表面にチタンを電析させる電解工程を有するチタンめっき製品の製造方法であって、上記チタンめっき液は、上記(1)から上記(6)のいずれか一項に記載のチタンめっき液の製造方法によって得られたチタンめっき液である、チタンめっき製品の製造方法である。
上記(7)に記載の発明の態様によれば、表面に平滑なチタンめっき膜を有するチタンめっき製品を製造することが可能な、チタンめっき製品の製造方法を提供することができる。
(8)上記(7)に記載のチタンめっき製品の製造方法は、上記電解工程において用いる上記チタンめっき液を下記の条件でサイクリックボルタンメトリーによって測定し、自然電位と、Ti3+/Ti4+反応電位との差が0.75V以上となるように制御することが好ましい。
<条件>
チタンめっき液の温度を650℃以上、850℃以下とし、作用極にグラッシーカーボン、擬似参照極に白金、対極にチタンを使用した際の、作用極の浸漬電位を下限電位とし、そこからさらに2V以上、4V以下の貴な電位である上限電位との間で、作用極に対して電位走査を1mV/秒以上、500mV/秒以下のスキャン速度で、少なくとも5回繰り返す。
上記(8)に記載の発明の態様によれば、表面に平滑なチタンめっき膜を有するチタンめっき製品を、連続して安定的に製造することが可能な、チタンめっき製品の製造方法を提供することができる。
[本発明の実施態様の詳細]
本発明の実施態様に係るチタンめっき液の製造方法及びチタンめっき製品の製造方法の具体例を、以下に、より詳細に説明する。なお、本発明はこれらの例示に限定されるものではなく、請求の範囲によって示され、請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
<チタンめっき液の製造方法>
本発明の実施形態に係るチタンめっき液の製造方法においては、まず、フッ素及びチタンを含むチタンめっき液を用意する。そして、チタンめっき液をサイクリックボルタンメトリー(以下では「CV」と略記することもある)によって測定し、自然電位と、Ti3+/Ti4+反応電位との差が0.75V以上となるように、上記チタンめっき液にチタンを添加して溶解させればよい。
CVの測定は、チタンとの化合物を形成しない非酸化性雰囲気で行えばよい。例えば、アルゴンガス等の不活性ガス雰囲気下で行えばよい。また、CVの測定は、チタンめっき液が液体状態を保てるように温度を650℃以上、850℃以下とし、電圧のスキャン速度を1mV/秒以上、500mV/秒以下程度として行えばよい。チタンめっき液の温度は、チタンめっき液の導電率の低下を抑制する観点から、650℃以上、800℃以下とすることがより好ましく、650℃以上、750℃以下とすることが更に好ましい。電位走査のスキャン速度は、測定時間の短縮や測定精度を高くする観点から、50mV/秒以上、300mV/秒以下とすることがより好ましく、100mV/秒以上、200mV/秒以下とすることが更に好ましい。
作用極には、例えば、グラファイト、グラッシーカーボン等を用いることができる。
参照極には、例えば、白金、Ni等を用いることができる。
対極には、例えば、チタン、グラッシーカーボン、グラファイト等を用いることができる。
CVの測定は、作用極の浸漬電位を下限電位とし、そこからさらに2V以上、4V以下の貴な電位である上限電位として電位走査を少なくとも5回繰り返す。
図1に、チタンめっき液をCV測定した結果のイメージ図を表す。図1において、縦軸は電流値(mA)を、横軸は参照極の電位(V)を表す。
自然電位1とは、電流が流れていない状態での作用極−参照極間の電圧差をいうものとする。
また、Ti3+/Ti4+反応電位4とは、Ti3+がTi4+に酸化されることに起因するピークの電位2と、Ti4+がTi3+に還元されることに起因するピークの電位3との中間の電位をいうものとする。Ti3+がTi4+に酸化されることに起因するピークの電位2とは、作用極に対して電位走査を少なくとも5回繰り返して測定される平均値をいうものとする。同様に、Ti4+がTi3+に還元されることに起因するピークの電位3とは、作用極に対して電位走査を少なくとも5回繰り返して測定される平均値をいうものとする。
自然電位1とTi3+/Ti4+反応電位4との差が0.75V以上のチタンめっき液においては、チタンめっき液中のTi3+の濃度が、Ti4+の濃度に比べて非常に多くなっている。このため、自然電位1とTi3+/Ti4+反応電位4との差が0.75V以上あるチタンめっき液を用いて溶融塩電解を行なうことで、カソードの表面に銀白色で平滑性の高いチタンめっき膜を形成することができる。一方、自然電位1とTi3+/Ti4+反応電位4との差が0.75V未満のチタンめっき液を用いて溶融塩電解を行なった場合には、カソード表面にチタンめっき膜を形成することができない。平滑なチタンめっき膜を形成する観点からは、自然電位1とTi3+/Ti4+反応電位4との差は、1.0V以上であることがより好ましく、1.1V以上であることが更に好ましい。
自然電位1とTi3+/Ti4+反応電位4との差が分かれば、下記式(B)で表されるネルンストの式を利用して、チタンめっき液中のTi3+の濃度とTi4+の濃度の比を算出することができる。
式(B) E=E−(RT/zF)ln(aTi3+/aTi4+
E :電極電位
:標準電極電位
R :気体定数
T :絶対温度
z :移動電子数
F :ファラデー定数
a :活量。
但し、ネルンストの式からTi3+の濃度とTi4+の濃度の比を算出するに際しては、式(B)における電極電位EはTi3+が酸化されてTi4+になる反応と、Ti4+が還元されてTi3+になる反応が支配的に影響すると仮定する。また、Ti3+の活量とTi4+の活量の比(Ti3+活量/Ti4+活量)はTi3+の濃度とTi4+の濃度の比(Ti3+濃度/Ti4+濃度)と同じであると仮定する。
CVによって測定する前のチタンめっき液は、フッ素及びチタンを含む溶融塩であればよい。例えば、KF−KClにKTiFを溶解させた溶融塩や、LiF−KClにKTiFを溶解させた溶融塩や、NaF−KClにKTiFを溶解させた溶融塩等を用いることができる。溶融塩に溶解させるチタン化合物はKTiFに限定されず、TiCl等であってもよい。これらのなかでもKF−KClにKTiFを溶解させた溶融塩を用いることが好ましい。KF−KClにKTiFを溶解させた溶融塩は、平滑なチタンめっき膜を得ることが可能なチタンめっき液である。
KF−KClを溶融塩に用いる場合には、KFとKClの混合比率はモル比で10:90〜90:10であることが好ましい。KF−KClにおいてKFの含有比率が10mol%以上であることにより、カソードの表面に平滑なチタンめっき膜を電析させることができる。また、KF−KClにおいてKFの含有比率が90mol%以下であることにより、KF単体の溶融塩よりも融点を下げることができる。これらの観点から、KFとKClの混合比率は、モル比で、20:80〜80:20であることがより好ましく、40:60〜60:40であることが更に好ましい。
上記の溶融塩からなるチタンめっき液をCV測定した場合に、自然電位1とTi3+/Ti4+反応電位4との差が0.75V未満であるときは、チタンめっき液にチタンを添加して、自然電位1とTi3+/Ti4+反応電位4との差が0.75V以上となるようにすればよい。
チタンめっき液に添加するチタンの形状は特に限定されるものではないが、スポンジチタンや、なるべく細かくしたチタン粉末などを用いることが好ましい。スポンジチタンは空隙率が高いものほど比表面積が大きいため、溶融塩浴中に溶解させやすくなる。このため、空隙率が20%以上のスポンジチタンを用いることがより好ましく、空隙率が40%以上のスポンジチタンを用いることが更に好ましい。空隙率が高いスポンジチタンを用いることで、チタンめっき液中での均化反応を進行しやすくすることができる。
本発明の実施形態に係るチタンめっき液の製造方法により得られるチタンめっき液を用いて溶融塩電解を行なうことで、膜厚分布が小さく平滑なチタンめっき膜を表面に有するチタンめっき製品を製造することができる。
<チタンめっき製品の製造方法>
本発明の実施形態に係るチタンめっき製品の製造方法は、上述の本発明の実施形態に係るチタンめっき液の製造方法によって得られたチタンめっき液中に、カソードとアノードを設けて溶融塩電解を行ない、上記カソードの表面にチタンを電析させる電解工程を有する。
(カソード)
電解工程においてはカソードの表面にチタンめっき膜が形成される。このためカソードとしては、表面にチタンめっき膜を形成する用途のある材料を用いればよい。例えば、金属や、導電性の焼結体などが挙げられる。具体的には、ニッケルや、鉄、SUS304、モリブデン、タングステン、銅、カーボンなどを好ましく用いることができる。
カソードとして用いる基材は少なくとも表面が導電性であればよい。チタンと合金化する材料をカソードとして用いることで、チタンめっき膜のカソード側にチタン合金層を形成することができる。また、チタン合金層を形成せずに純度の高いチタンめっき膜を形成する場合には、チタンめっき液中においてチタンと合金化しない材料をカソードとして用いればよい。
(アノード)
アノードは導電性の材料であれば特に限定されるものではなく、例えば、グラッシーカーボン、チタン等を用いることができる。チタンめっき膜を安定的に連続的に製造する観点からは、チタンをアノードに用いることが好ましい。
(その他の条件)
溶融塩電解を行なう雰囲気はチタンとの化合物を形成しない非酸化性雰囲気もしくは真空とすればよい。例えば、グローブボックス内にアルゴンガス等の不活性ガスを満たす、あるいは循環させた状態で溶融塩電解を行なえばよい。
溶融塩電解を行なう電流密度は特に限定されるものではないが、例えば、10mA/cm以上、500mA/cm以下とすればよい。電流密度を10mA/cm以上とすることにより、カソードの表面に安定してチタンめっき膜を形成することができる。また、電流密度を500mA/cm以下とすることにより、チタンめっき液中のチタンイオンの拡散が律速にはならず、形成されるチタンめっき膜が黒色化することを抑制することができる。これらの観点から、電流密度は、50mA/cm以上、250mA/cm以下とすることがより好ましく、100mA/cm以上、200mA/cm以下とすることが更に好ましい。
電解工程においてチタンめっき液の温度は、650℃以上、850℃以下とすることが好ましい。チタンめっき液の温度を650℃以上とすることによりチタンめっき液を液状に保ち、安定して溶融塩電解を行なうことができる。また、チタンめっき液の温度を850℃以下とすることにより、チタンめっき液の成分が蒸発してチタンめっき液が不安定になることを抑制することができる。これらの観点から、チタンめっき液の温度は、650℃以上、750℃以下とすることがより好ましく、650℃以上、700℃以下とすることが更に好ましい。
溶融塩電解を行なう時間は特に限定されるものではなく、カソードの表面に目的となるチタンめっき膜が十分に形成される時間行なえばよい。
(電解工程におけるCV測定)
電解工程においては、定期的又は不定期にチタンめっき液をサイクリックボルタンメトリーによって測定し、自然電位とTi3+/Ti4+反応電位との差が0.75V以上となるように制御することが好ましい。
電解工程を行っている最中に、何らかの原因により外部環境からチタンめっき液中に酸素や水が混入するとチタンイオンが3価から4価に酸化されてしまい、平滑なチタンめっき膜を形成できなくなってしまう。また、アノードにチタン電極以外の電極を用いた場合には、チタンめっき液中のチタンイオンの濃度は随時変化する。
これらのような場合にも、チタンめっき液を定期的又は不定期にCV測定して自然電位とTi3+/Ti4+反応電位との差が0.75V以上となるように制御することで、カソードの表面に安定して連続的に平滑なチタンめっき膜を形成することができる。
CV測定の条件は、上述の本発明の実施形態に係るチタンめっき液の製造方法におけるCV測定の条件と同様である。また、チタンめっき液をCV測定した際に自然電位とTi3+/Ti4+反応電位との差が0.75V未満だった場合には、0.75V以上となるまで、例えば、スポンジチタン等をチタンめっき液に添加して溶解させればよい。
本発明の実施形態に係るチタンめっき製品の製造方法によれば、膜厚分布が小さく平滑なチタンめっき膜を表面に有するチタンめっき製品を製造することができる。膜厚分布が小さく平滑なチタンめっき膜とは、チタンめっき製品の任意の5箇所において測定されるチタンめっき膜の最大厚みと最小厚みの全てが、チタンめっき膜の平均膜厚の±50%以内にあることをいうものとする。
チタンめっき膜の平均膜厚とは、以下のようにして測定されるものをいうものとする。平均膜厚の測定方法の概略を図2に示す。
まず、チタンめっき膜を表面に有するチタンめっき製品を任意に偏りなくエリア分けし、測定箇所として5箇所(エリアA〜エリアE)を選択する。そして、走査型電子顕微鏡(SEM)によって各エリアにおけるチタンめっき膜の断面を観察する。SEMの倍率は、チタンめっき膜の厚み方向の全体が確認でき、かつ、出来る限り一視野内で厚み方向が大きく見えるように設定する。そして、視野を変えて各エリアにおいて3箇所ずつチタンめっき膜の最大厚みと最小厚みを測定し、その平均をチタンめっき膜の平均膜厚という。
例として、図2に、略正方形の基材の表面にチタンめっき膜を有するチタンめっき製品21について、四隅をエリアA〜エリアDとし、中央部をエリアEとした場合の概略図を示す。また、図3には、図2に示すチタンめっき製品21のエリアAをSEMによって観察した場合の視野(i)の概念図を示す。同様に、図4にはエリアAの視野(ii)の概念図を、図5にはエリアAの視野(iii)の概念図を示す。
チタンめっき製品21のエリアAをSEMで観察した場合の視野(i)〜視野(iii)において、チタンめっき膜23が最大となる厚み(最大厚みA(i)、最大厚みA(ii)、最大厚みA(iii))と、チタンめっき膜23が最小となる厚み(最小厚みa(i)、最小厚みa(ii)、最小厚みa(iii))を測定する。チタンめっき膜23の厚みとは、基材22から垂直方向に伸びるチタンめっき膜23の長さをいうものとする。なお、チタンめっき膜23と基材22との間にチタンと基材金属によるチタン合金層が形成されている場合には、チタンめっき膜23の厚みとは、基材22から垂直方向に伸びるチタン合金層とチタンめっき膜の長さの合計をいうものとする。これにより、エリアAにおいて3箇所の視野の最大厚みA(i)〜最大厚みA(iii)と、最小厚みa(i)〜最小厚みa(iii)が決定する。エリアB、C、D、EについてもエリアAと同様にして、3箇所の視野におけるチタンめっき膜の最大厚みと最小厚みを測定する。
以上のようにして測定されたチタンめっき膜の最大厚みA(i)〜最大厚みE(iii)と、最小厚みa(i)〜最小厚みe(iii)の平均をチタンめっき膜の平均膜厚という。
以下、実施例に基づいて本発明をより詳細に説明するが、これらの実施例は例示であって、本発明のチタンめっき液の製造方法及びチタンめっき製品の製造方法はこれらに限定されるものではない。本発明の範囲は請求の範囲の記載によって示され、請求の範囲の記載と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれる。
(実施例1)
−チタンめっき液の製造−
KClとKFの混合比率がモル比で55:45となり、KTiFの濃度が0.1mol%となるようにKCl、KF及びKTiFを混合して650℃に加熱し、チタンめっき液を作製した。
得られたチタンめっき液を650℃に加熱したまま、アルゴンガスを循環させた雰囲気下で、電圧のスキャン速度を200mV/秒としてCV測定した。作用極には直径3mmのグラファイト棒を、参照極には直径1mmの白金線を、対極には直径3mmのチタン棒を用いた。作用極に対する電位走査は5回繰り返した。
CV測定した結果、チタンめっき液の自然電位とTi3+/Ti4+反応電位との差は0.65Vであった。
このため、チタンめっき液1gあたりに対し0.3mgのスポンジチタンを添加し、十分に溶解させた。スポンジチタンとしては、空隙率が50%のものを用いた。
再度、同条件にてチタンめっき液をCV測定した結果、自然電位とTi3+/Ti4+反応電位との差は0.75Vであった。このチタンめっき液を、チタンめっき液No.1とした。
−チタンめっき製品の製造−
チタンめっき液No.1にカソードとアノードを設けて、40分間、溶融塩電解を行った。
溶融塩電解はアルゴンフロー雰囲気のグローブボックス内で行なった。カソードとして0.5cm×2.5cm×0.1mmのNi板を、アノードとしてチタン棒を用いた。また、擬似参照極としては白金線を用いた。電流密度は25mA/cmとなるようにした。なお、擬似参照極の電位は、白金線上に電気化学的に析出させた金属カリウムの電位(K/K電位)で較正した。
その結果、カソードのNi板の表面にチタンが電析し、表面にチタンめっき膜を有するチタンめっき製品を得ることができた。
溶融塩電解工程後にチタンめっき製品を水洗した。チタンめっき製品の表面に付着した塩は水への溶解性に優れており、容易に除去することができた。以上の操作により、表面にチタンめっき膜を有するチタンめっき製品No.1を得た。
(実施例2)
−チタンめっき液の製造−
実施例1において、CV測定後にチタンめっき液に添加するスポンジチタンの量を、チタンめっき液1gあたりに対し0.5mgとした以外は実施例1と同様にしてチタンめっき液No.2を作製した。スポンジチタンを添加した後のチタンめっき液No.2を実施例1と同条件にてCV測定した結果、自然電位とTi3+/Ti4+反応電位との差は0.85Vであった。
−チタンめっき製品の製造−
実施例1において、チタンめっき液No.1に替えてチタンめっき液No.2を用いた以外は実施例1と同様にしてチタンめっき製品No.2を得た。
(実施例3)
−チタンめっき液の製造−
実施例1において、CV測定後にチタンめっき液に添加するスポンジチタンの量を、チタンめっき液1gあたりに対し1mgとした以外は実施例1と同様にしてチタンめっき液No.3を作製した。スポンジチタンを添加した後のチタンめっき液No.3を実施例1と同条件にてCV測定した結果、自然電位とTi3+/Ti4+反応電位との差は1.00Vであった。
−チタンめっき製品の製造−
実施例1において、チタンめっき液No.1に替えてチタンめっき液No.3を用いた以外は実施例1と同様にしてチタンめっき製品No.3を得た。
(実施例4)
−チタンめっき液の製造−
実施例1において、CV測定後にチタンめっき液に添加するスポンジチタンの量を、チタンめっき液1gあたりに対し1.2mgとした以外は実施例1と同様にしてチタンめっき液No.4を作製した。スポンジチタンを添加した後のチタンめっき液No.4を実施例1と同条件にてCV測定した結果、自然電位とTi3+/Ti4+反応電位との差は1.10Vであった。
図6にチタンめっき液No.4をCV測定した結果(5回目の電位走査の結果)を表す。図6では、縦軸に電流値(mA)を、横軸に参照電極の電位(V)を表す。
−チタンめっき製品の製造−
実施例1において、チタンめっき液No.1に替えてチタンめっき液No.4を用いた以外は実施例1と同様にしてチタンめっき製品No.4を得た。
(比較例1)
−チタンめっき液の製造−
実施例1において、CV測定後にチタンめっき液にスポンジチタンを添加しなかった以外は実施例1と同様にしてチタンめっき液No.Aを作製した。チタンめっき液No.Aを実施例1と同条件にてCV測定した結果、自然電位とTi3+/Ti4+反応電位との差は0.67Vであった。図7にチタンめっき液No.AをCV測定した結果(5回目の電位走査の結果)を表す。図7では、縦軸に電流値(mA)を、横軸に参照電極の電位(V)を表す。
−チタンめっき製品の製造−
実施例1において、チタンめっき液No.1に替えてチタンめっき液No.Aを用いた以外は実施例1と同様にしてチタンめっき製品No.Aを得た。
(比較例2)
−チタンめっき液の製造−
実施例1において、CV測定後にチタンめっき液に添加するスポンジチタンの量を、チタンめっき液1gあたりに対し0.2mgとした以外は実施例1と同様にしてチタンめっき液No.Bを作製した。スポンジチタンを添加した後のチタンめっき液No.Bを実施例1と同条件にてCV測定した結果、自然電位とTi3+/Ti4+反応電位との差は0.70Vであった。
−チタンめっき製品の製造−
実施例1において、チタンめっき液No.1に替えてチタンめっき液No.Bを用いた以外は実施例1と同様にしてチタンめっき製品No.Bを得た。
<評価>
実施例1〜実施例4、比較例1、比較例2によって得られたチタンめっき液No.1〜No.4、チタンめっき液No.A、No.BにおけるTi3+の濃度とTi4+の濃度の比(Ti3+濃度/Ti4+濃度)をネルンストの式に基づいて計算した。その結果を表1に表す。
また、実施例1〜実施例4、比較例1、比較例2によって得られたチタンめっき製品No.1〜No.4、チタンめっき製品No.A、No.Bのチタンめっき膜の表面の状態を目視により観察した。その結果を表1に表す。
実施例1〜実施例4、比較例1、比較例2の電解工程におけるカソードの電流効率を下記の式(C)に基づいて算出した。その結果を表1に表す。
式(C) 電流効率(%)=(実際のめっき量)/(理論上のめっき量)×100
Figure 2018096769
表1に示すように、自然電位とTi3+/Ti4+反応電位との差が0.75V以上であるチタンめっき液No.1〜No.4を用いて溶融塩電解を行なった場合には、チタンめっき膜の表面の状態が銀箔色で平滑なチタンめっき製品No.1〜No.4を得ることができた。特に、自然電位とTi3+/Ti4+反応電位との差が1.00V以上であるチタンめっき液No.3、No.4を用いた場合には、カソードの電流効率を90%以上にすることができた。
一方、自然電位とTi3+/Ti4+反応電位との差が0.75V未満であるチタンめっき液No.A、No.Bを用いて溶融塩電解を行なった場合には、カソード表面にうまくチタンめっき膜を形成することができず、黒色の膜が電析していた。
1 自然電位、2 Ti3+がTi4+に酸化されることに起因するピークの電位、3 Ti4+がTi3+に還元されることに起因するピークの電位、4 Ti3+/Ti4+反応電位、A チタンめっき製品上の任意のエリア、B チタンめっき製品上の任意のエリア、C チタンめっき製品上の任意のエリア、D チタンめっき製品上の任意のエリア、E チタンめっき製品上の任意のエリア、21 チタンめっき製品、22 基材、23 チタンめっき膜、61 自然電位、64 Ti3+/Ti4+反応電位、71 自然電位、74 Ti3+/Ti4+反応電位。

Claims (8)

  1. フッ素及びチタンを含むチタンめっき液を下記の条件でサイクリックボルタンメトリーによって測定し、
    自然電位と、Ti3+/Ti4+反応電位との差が0.75V以上となるように、前記チタンめっき液にチタンを添加する、チタンめっき液の製造方法。
    <条件>
    チタンめっき液の温度を650℃以上、850℃以下とし、作用極にグラッシーカーボン、擬似参照極に白金、対極にチタンを使用した際の、作用極の浸漬電位を下限電位とし、そこからさらに2V以上、4V以下の貴な電位である上限電位との間で、作用極に対して電位走査を1mV/秒以上、500mV/秒以下のスキャン速度で、少なくとも5回繰り返す。
  2. 前記チタンめっき液は、フッ化カリウムと塩化カリウムとの溶融塩にチタンが溶解したものである、請求項1に記載のチタンめっき液の製造方法。
  3. 前記チタンめっき液は、フッ化カリウムと塩化カリウムとの溶融塩にKTiFが溶解したものである、請求項1又は請求項2に記載のチタンめっき液の製造方法。
  4. 前記チタンめっき液において前記KTiFの含有率は、0.1mol%以上である、請求項3に記載のチタンめっき液の製造方法。
  5. 前記フッ化カリウムと前記塩化カリウムの混合比率は、モル比で10:90〜90:10である、請求項2から請求項4のいずれか一項に記載のチタンめっき液の製造方法。
  6. 前記チタンめっき液に添加する前記チタンは、スポンジチタンである、請求項1から請求項5のいずれか一項に記載のチタンめっき液の製造方法。
  7. フッ素及びチタンを含むチタンめっき液中にカソードとアノードを設けて溶融塩電解を行なうことにより、前記カソードの表面にチタンを電析させる電解工程を有するチタンめっき製品の製造方法であって、
    前記チタンめっき液は、請求項1から請求項6のいずれか一項に記載のチタンめっき液の製造方法によって得られたチタンめっき液である、チタンめっき製品の製造方法。
  8. 前記電解工程において用いる前記チタンめっき液を下記の条件でサイクリックボルタンメトリーによって測定し、自然電位と、Ti3+/Ti4+反応電位との差が0.75V以上となるように制御する、請求項7に記載のチタンめっき製品の製造方法。
    <条件>
    チタンめっき液の温度を650℃以上、850℃以下とし、作用極にグラッシーカーボン、擬似参照極に白金、対極にチタンを使用した際の、作用極の浸漬電位を下限電位とし、そこからさらに2V以上、4V以下の貴な電位である上限電位との間で、作用極に対して電位走査を1mV/秒以上、500mV/秒以下のスキャン速度で、少なくとも5回繰り返す。
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