JPWO2018088117A1 - プラスチック袋、及び、プラスチック袋の製造方法 - Google Patents

プラスチック袋、及び、プラスチック袋の製造方法 Download PDF

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Abstract

フラップをサイドガセット材の外面に接着しなくても安全なプラスチック袋を提供する。サイドガセット材2の一端部分が、折り込み線に沿ってサイドガセット材2の両層間に折り込まれ、2つ折りされ、これにより、フラップ11がサイドガセット材2の両層間に形成される。フラップ11は、サイドガセット材2の2つ折り内側縁4により形成される折り縁13と、サイドガセット材2の一端縁によって形成される開放縁14とを有する。さらに、フラップ11は、直線でまたは湾曲してのび、折り込み線とは反対側で折り縁13と開放縁14とをつなぐ接続縁15を有する。

Description

本発明は、プラスチック袋、及び、その製造方法に関する。
特許文献1、2のプラスチック袋は、2層の胴材と、胴材の両側縁に沿ってのび、胴材の両層間に折り込まれ、2つ折りされた一対のサイドガセット材とを有する。サイドガセット材によってプラスチック袋を拡げることができる。
プラスチック袋の自由な開け閉めのために、チャックがこれに組み込まれることがある。この場合、サイドガセット材の一端部分は、特許文献1のようにサイドガセット材の両層間に折り込まれ、または、特許文献2のように2つ折りされたままで斜めに折り曲げられる。
図15に、従来のプラスチック袋の一例が示されている。サイドガセット材2は、胴材1の両層間に折り込まれ、2つ折りされており、したがって、2つ折り内側縁4および開放外側縁5を有する。そして、特許文献1と同様に、サイドガセット材2の一端部分は、サイドガセット材2の両層間に折り込まれ、2つ折りされ、これにより三角形状のフラップ11がサイドガセット材2の両層間に形成される。フラップ11は、サイドガセット材2の2つ折り内側縁4によって形成された折り縁13と、サイドガセット材2の一端縁によって形成された開放縁14とを有する。そして、折り縁13および開放縁14によって、フラップ11に尖った角部分が形成される。
胴材1とサイドガセット材2とが、胴材1の両端縁3に沿って互いにヒートシールされることで、第1ヒートシール部分16が形成される。フラップ11の両層がその開放縁14に沿って互いにヒートシールされることで、第2ヒートシール部分17が形成される。
このプラスチック袋が拡げられたとき、フラップ11は袋の外方に突出する。しかも、フラップ11の角部分は、第2ヒートシール部分17に含まれているので硬い。それゆえ、フラップ11がその角部分によって他の袋や人の手指を傷付けることがあり、安全上好ましくない。
これを防止するために、特許文献1では、フラップ11がサイドガセット材2の外面に超音波シール装置によって接着されている。しかしながら、この接着工程は、上記のように各部をヒートシールして袋形状を完成させた後に実施される。そのため作業性が悪く、また超音波装置が余分に必要となり、コストアップの要因になる。
本発明の目的は、フラップがサイドガセット材の外面に接着されていなくても安全性の高いプラスチック袋を提供することにある。
特開2015−187012号公報 特許第3733085号公報
本発明は、プラスチック袋に関するものであり、プラスチック袋は、2層の胴材と、胴材の両側縁に沿ってのび、胴材の両層間に折り込まれ、2つ折りされた一対のサイドガセット材とを有する。したがって、サイドガセット材は、2つ折り内側縁と開放外側縁とを有する。サイドガセット材の一端部分が、折り込み線に沿ってサイドガセット材の両層間に折り込まれ、2つ折りされることで、フラップがサイドガセット材の両層間に形成される。フラップは、サイドガセット材の2つ折り内側縁によって形成された折り縁と、サイドガセット材の一端縁によって形成された開放縁と有する。胴材とサイドガセット材同士の胴材の両側縁に沿ったヒートシールにより第1ヒートシール部分が形成され、フラップの両層同士のその開放縁に沿ったヒートシールにより第2ヒートシール部分が形成される。フラップは、折り縁および開放縁に加えて接続縁をさらに有する。接続縁は、直線でまたは湾曲してのび、折り込み線とは反対側で折り縁と開放縁とをつなぐ。
第2ヒートシール部分は、フラップの開放縁に沿ってのびる基礎部分と、当該基礎部分から前記フラップの折り縁にまで達する補完部分とを有してよい。第1ヒートシール部分は、胴材の両側縁に沿ってのびる基礎部分と、当該基礎部分から袋の内方に向けて突出する突出部分とを有してもよい。そして、突出部分および補完部分は、胴材の両側縁に沿った同じ位置に形成されてもよい。
折り縁と開放縁で形成される角部分が切除され、その切除縁によって接続縁が形成されてもよい。また、折り縁と開放縁とで形成される角部分が、切除されず、フラップの両層間に折り込まれ、2つ折りされており、その折り込み線によって接続縁が形成されてもよい。
また、本発明は、プラスチック袋を製造するための製造方法に関する。2層の連続胴材がその連続方向に間欠送りされる。2つ折りされたサイドガセット材の2つ折り内側縁と一端縁とで形成される角部分を切除し、その切除縁によって、直線でまたは湾曲してのびる接続縁がサイドガセット材に形成される。サイドガセット材を連続胴材に供給し、連続胴材の両層を重ね合わせ、サイドガセット材が、連続胴材の両層間に、連続胴材の送り方向に直角の方向に配置される。サイドガセット材の一端部分をサイドガセット材の両層間に折り込むことで、接続縁を有するフラップがサイドガセット材の両層間に形成される。連続胴材の間欠送り毎に、連続胴材とサイドガセット材とが連続胴材の送り方向に直角の方向に互いにヒートシールされ、フラップの両層が連続胴材の送り方向に直角の方向に互いにヒートシールされる。連続胴材の間欠送り毎に、連続胴材とサイドガセット材とがそのヒートシール部分に沿って切断され、これによりプラスチック袋が製造される。
フラップは、サイドガセット材が連続胴材の両層間に配置される前に形成することも、その後に形成することもできる。例えば、サイドガセット材が連続胴材の両層間に配置された後、サイドガセット材の一端部分において、連続胴材とサイドガセット材とが互いに仮止めされる。それから、連続胴材の一方の層がその連続方向に平行な折り曲げ線に沿って連続胴材の他方の層から離れる方向に折り曲げられ、折り曲げ線に沿って折り戻されることで、フラップがサイドガセット材の両層間に形成される。
本発明によれば、フラップがサイドガセット材の外面に接着されていなくても、フラップによって他の袋や人の手指が傷付けられることが防止される。
図1Aは、本発明の一実施例に係るプラスチック袋の平面図であり、図1Bは、その分解図である。 図2A、図2Bは、フラップの形成を示す説明図である。 図2のサイドガセット材のフラップを示す平面図である。 図1のプラスチック袋を拡げた様子を示す部分斜視図である。 図5Aは、別の実施例に係るプラスチック袋を拡げた様子を示す部分斜視図であり、図5Bは、そのフラップを示す平面図である。 さらに別の実施例に係るプラスチック袋を示す分解図である。 図7Aは、さらに別の実施例に係るプラスチック袋を示す平面図であり、図7Bは、その分解図である。 プラスチック袋を製造するための製袋機を示す側面図である。 本発明の一実施例に係る製造方法を説明する説明図である。 サイドガセット材の処理工程を示す説明図である。 図11A、図11Bは、サイドガセット材の処理工程を示す説明図である。 図12Aは、フラップの形成を示す説明図であり、図12Bは、フラップ中折り機構の側面図である。 サイドガセット材の平面図である。 図14Aは、別の実施形態に係るフラップの形成を示す説明図であり、図14Bは、S―S線断面図であり、図14Cは、T−T線断面図である。 図15Aは、従来のプラスチック袋を拡げた様子を示す部分斜視図であり、図15Bは、その分解図である。
以下、図面を参照して本発明の実施例に係るプラスチック袋が説明される。
図1の通り、プラスチック袋は、2層の胴材1と、一対のサイドガセット材2とを有する。一対のサイドガセット材2は、胴材1の両側縁3に沿ってのび、胴材1の両層間に折り込まれて、2つ折りされている。したがって、サイドガセット材2は、2つ折り内側縁4と開放外側縁5とを有する。
プラスチック袋は、チャック6をさらに有する。チャック6は、胴材1の両層間に配置され、胴材1の一端縁7に沿ってのびる。チャック6は、雌部材と、これに嵌め込まれる雄部材とを有する。雌部材のテープが胴材1の一方の層にヒートシールされ、雄部材のテープが胴材1の他方の層にヒートシールされる。なお、胴材1がその両端縁7、8に沿ってヒートシールされる。胴材1を切り取り線9に沿って切り取ると、チャック6によってプラスチック袋を閉じることができ、開くこともできる。これは、特許文献2と同様である。
図2の通り、サイドガセット材2の一端部分は、折り込み線10に沿ってサイドガセット材2の両層間に折り込まれ、2つ折りされる。これにより、フラップ11がサイドガセット材2の両層間に形成される。その折り込み線10は、一端縁12および2つ折り内側縁4間をのびる線分である。したがって、図2、図3の通り、フラップ11は、サイドガセット材2の2つ折り内側縁4によって形成され、折り込み線10の一端からのびる折り縁13と、サイドガセット材2の一端縁12によって形成され、折り込み線10の他端からのびる開放縁14とを有する。
なお、折り込み線10は、一端縁12および開放外側縁5間の角度を二等分する二等分線である。一端縁12および開放外側縁5間の角度は、90°である。したがって、サイドガセット材2の一端部分が折り込み線10に沿って折り込まれるとき、サイドガセット材2の一端縁12、即ちフラップ11の開放縁14が、サイドガセット材2の開放外側縁5に整合する。
フラップ11は、接続縁15をさらに有する。この接続縁15は、折り込み線10とは反対側で折り縁13と開放縁14とをつなぐ。この実施例では、接続縁15は、直線でのびる。また、この実施例では、折り縁13と開放縁14とで形成される角部分が切除され、その切除縁によって接続縁15が形成される。このために、図2の通り、フラップ11の形成前に、一端縁12と2つ折り内側縁4とで形成される角部分が切除されて、その切除縁によって接続縁15がサイドガセット材2に予め形成される。これにより、フラップ11が形成されると、フラップ11に接続縁15が形成される。
再び図1を参照して、胴材1の両層が、そのサイドガセット材2を超える部分で、その両側縁3に沿って互いにヒートシールされる。そして、胴材1とサイドガセット材2とが、胴材1の両側縁3に沿って互いにヒートシールされる。これにより第1ヒートシール部分16が形成される。第1ヒートシール部分16によって、胴材1およびサイドガセット材2間での洩れが防止される。この実施例では、第1ヒートシール部分16は、胴材1の両側縁3に沿ってのびる一定幅の基礎部分16Aと、この基礎部分16Aから袋の内方に突出する突出部分16Bとを有する。サイドガセット材2によってプラスチック袋が拡げられるとき、サイドガセット材2の一端部分およびフラップ11が袋の外方に向けて突出するが、突出部分16Bによってそれが抑制される。これは、特許第4806565号公報と同様である。
図3の通り、フラップ11の両層がその開放縁14に沿って互いにヒートシールされており、これにより、第2ヒートシール部分17が形成される。第2ヒートシール部分17によって、フラップ11の両層間での洩れが防止される。この実施例では、第2ヒートシール部分17は、開放縁14に沿ってのびる一定幅の基礎部分17Aと、この基礎部分17Aから折り縁13にまで達する補完部分17Bとを有する。補完部分17Bによって、接続縁15の位置において、フラップ11の両層間での洩れが確実に防止される。基礎部分17Aが、折り縁13に達する一定幅を有する場合には、この基礎部分17Aだけでフラップ11の両層間での洩れを確実に防止できるので、補完部分17Bは不要である。なお、第2ヒートシール部分17が折り縁13に達することで密閉性が保たれる限り、折り込み線10が必ずしも一端縁12と開放外側縁5の角度を二等分する必要はない。つまり、折り込み線10と開放外側縁5の角度は必ずしも45°でなくとも良く、開放縁14および接続縁15が第2ヒートシール部分17に含まれていれば良い。このことは前述した図1および図2の場合も同様である。
なお、このプラスチック袋では、胴材1の内面は、ポリエチレン、ポリプロピレンなどのシーラントによって形成され、胴材1の外面は、ナイロンなどの基材によって形成される。サイドガセット材2の内面は、シーラントによって形成され、サイドガセット材2の外面は、基材によって形成される。したがって、フラップ11の内面はシーラントによって形成され、フラップ11の外面は基材によって形成される。
したがって、胴材1の両側縁3に沿ってヒートシールするとき、胴材1、サイドガセット材2およびフラップ11を一対のヒートシールバー間に挟み、ヒートシールバーによってこれらを加熱および加圧すると、胴材1とサイドガセット材2とがシーラントによって互いにヒートシールされて、第1ヒートシール部分16が形成される。これと同時に、フラップ11の両層がシーラントによって互いにヒートシールされて、第2ヒートシール部分17が形成される。一方で、サイドガセット材2とフラップ11の外面はそれぞれ基材によって形成されるので、サイドガセット材2とフラップ11とは互いにヒートシールされない。
ヒートシールバーは、一定幅でのびるバー部分と、このバー部分の側縁からその幅方向に突出する幅広部分とを有することが好ましい。このヒートシールバーで胴材1の両側縁3に沿ってヒートシールして第1および第2ヒートシール部分16、17を形成するとき、両基礎部分16A、17Aがバー部分によって形成され、突出部分16Bおよび補完部分17Bが幅広部分によって形成される。これにより、突出部分16Bおよび補完部分17Bを同時に形成することができる。この場合、突出部分16Bと補完部分17Bとは、胴材1の両側縁3に沿った同じ位置に形成される。
図4の通り、サイドガセット材2によってプラスチック袋を拡げ、その用量を増大できる。このとき、フラップ11は、袋の外方に向けて突出する。フラップ11において、折り縁13および開放縁14で形成される角部分が切除されて、直線でのびる接続縁15が形成されることは前述の通りである。したがって、フラップ11が、袋の外方に突出しても、他の袋や、人の手指を傷付けることはなく、安全が図られる。特許文献1は、安全を図るために、超音波シール装置によってフラップ11をサイドガセット材2に接着させているが、本発明に係るプラスチック袋では、これは不要である。
図5の実施例では、フラップ11の接続縁15は、直線でのびるのではなく湾曲してのびている。すなわち、図1の実施例の接続縁15は、直線であるのに対し、図5の実施例の接続縁15は、折り込み線10から離れる方向に膨らんだ曲線である。図1のプラスチック袋と同様に、折り縁13および開放縁14で形成される角部分を切除することにより、この接続縁15が形成される。図5のプラスチック袋でも、図1のそれと同様に安全が図られることは明らかである。
図6の実施例では、折り縁13および開放縁14で形成されるフラップ11の角部分は切除されない。この角部分は、フラップ11の両層間に折り込まれ、2つ折りされ、これにより、折り込み片18がフラップ11の両層間に形成される。そして、その折り込み線によって、フラップ11の直線でのびる接続縁15が形成される。
折り込み片18の内面は基材によって形成されるため、その両層は互いにヒートシールされない。そのため折り込み片18の開放縁19の位置で洩れが生じうる。これを防止するために、この実施例では、第2ヒートシール部分17は、基礎部分17Aおよび補完部分17Bを有し、折り込み片18全体が第2ヒートシール部分17に含まれており、これによりフラップ11の両層同士が折り込み片18に沿ってヒートシールされる。なお、基礎部分17Aが、折り込み片18全体を含む一定幅を有していれば、補完部分17Bは不要である。このプラスチック袋でも、図1のそれと同様に安全を図ることができる。
なお、図7の通り、プラスチック袋には、底材20が組み込まれてもよい。この場合、サイドガセット材2の他端部分が、サイドガセット材2の両層間に折り込まれ、2つ折りされ、これにより、補助ガセット21がサイドガセット材2の両層間に形成される。底材20は、胴材1の両層および補助ガセット21の両層間に折り込まれ、2つ折りされる。そして、補助ガセット21と底材20とが胴材1の両側縁3に沿って互いにヒートシールされ、胴材1と底材20とが胴材1の他端縁8に沿って互いにヒートシールされる。したがって、プラスチック袋を拡げたとき、底材20によってフラット面を形成して、プラスチック袋を自立させることができる。なお、胴材1およびサイドガセット材2と同様に、底材20の内面は、エチレン、ポリプロピレンなどのシーラントによって形成され、底材20の外面は、ナイロンなどの基材によって形成されている。これは、特許文献2と同様である。
次に、本発明に係るプラスチック袋の製造方法の一例が説明される。図8は、これを製造するための製袋機の一例を示す。製袋機には、胴材送り機構として送りローラ30が設けられている。2層の連続胴材1は送りローラ30に導かれ、重ね合わされ、間欠送りされる。図9の通り、連続胴材1は、胴材の幅方向に連続するものである。連続胴材1の送り方向はその連続方向である。
連続胴材1の間欠送り毎に、サイドガセット材2が、連続胴材1に供給され、連続胴材1の送り方向に直角の方向に配置される。サイドガセット材2として、2倍の幅の連続サイドガセット材が使用される。連続胴材1への供給前に、サイドガセット材2は長さ方向中心線31の両側で2つ折りされており、サイドガセット材2に一対の2つ折り内側縁4が形成される。サイドガセット材2は、コンベヤベルトなどのサイドガセット材供給機構によって、連続胴材1の間欠送り毎に、連続胴材1の送り方向に直角の方向に間欠送りされ、胴材1の一方の層の上面に載せられ、連続胴材1の送り方向に直角の方向に配置される。連続サイドガセット材2は、サイドガセット材の長さ方向に連続する。連続サイドガセット材2の送り方向は、その連続方向である。
図10の通り、サイドガセット材2の一端縁12と2つ折り内側縁4とで形成される角部分が切除されており、その切除縁によって、接続縁15が形成される。接続縁15は、サイドガセット材2の幅方向の両側に形成される。図10には、図1のプラスチック袋を製造するために、直線でのびる接続縁15が示されているが、図5のプラスチック袋を製造する場合、湾曲してのびる接続縁15がサイドガセット材2に形成される。
サイドガセット材2の供給後、サイドガセット材2の長さ方向中心線31において、ヒートシール装置または超音波シール装置によって、サイドガセット材2と連続胴材1とがスポットシールされ、仮止めされ、スポットシール部32が形成される。スポットシール部32の少なくも1つは、サイドガセット材2の一端部分に形成される。
次いで、押え板33が、サイドガセット材2に重ねられ、連続胴材1上において、サイドガセット材2が押さ板33によって押さえられる。そして、カッタなどの切断機構によって連続サイドガセット材2が切断される。これと同時にまたはこの後に、連続サイドガセット材2において、新たな一端縁12と2つ折り内側縁4で形成される角部分が切除されて、接続縁15が連続サイドガセット材2に形成される。この実施例では、連続サイドガセット材2が例えばトムソン刃によって打ち抜かれることで、連続サイドガセット材2が切断され、これと同時に角部分が切除される。この場合、抜きカス34の回収の観点から、図10の通り、両側の角部分およびこれらに連結される連結部分を有する1つの抜きカス34だけが発生するように連続サイドガセット材2が打ち抜かれることが好ましい。
なお、前記の角部分の切除は、サイドガセット材2が長さ方向中心線31の両側で二つ折りされる前に実施されてもよい。すなわち、図11の通り、サイドガセット材2が2つ折りされる前に、サイドガセット材2の一端縁12を2つ折りの折り線の位置で切り欠いて、接続縁15を形成する。図1のプラスチック袋を製造する場合、一端縁12がV字状(図11A)に切り欠かれる。図5のプラスチック袋を製造する場合、一端縁12が湾曲したV字状(図11B)に切り欠かれる。そして、サイドガセット材2が長さ方向中心線31の両側で2つ折りされると、接続縁15が2つ折りのサイドガセット材2の幅方向の両側に形成される。
図12の通り、サイドガセット材2の一端部分が、サイドガセット材中折り機構によって、サイドガセット材2の両層間に折り込まれ、2つ折りされ、フラップ11がサイドガセット材2の両層間に形成される。この実施例では、図12Bの側面図の通り、サイドガセット材中折り機構として、前記の押え板33、吸着ヘッド35、および一対のへら36が使用される。押え板33は、バー形状を有しており、サイドガセット材2をその幅方向と平行の方向に横切ってサイドガセット材2に重ねられ、サイドガセット材2を連続胴材1上で押える。
吸着ヘッド35は、サイドガセット材2の一端部分に移動し、サイドガセット材2の一方の層と対向する。吸着ヘッド35は、サイドガセット材2の一方の層を吸着してこれを引き上げる。サイドガセット材2の一端部分において、スポットシール部32によってサイドガセット材2の他方の層と連続胴材1とが仮シールされているので、サイドガセット材2の一方の層が引き上げられると、サイドガセット材2の一端部分は拡げられる。
一対のへら36は、サイドガセット材2の一端部分へ移動し、サイドガセット材2とその幅方向の両側で対向する。サイドガセット材2の一端部分が押え板33および吸着ヘッド35により拡げられた後、へら36は、サイドガセット材2の面に直角な軸線周りに、サイドガセット材2の一端部分に向かって押え板33まで回動する(図12の一点鎖線参照)。これにより、へら36がサイドガセット材2の両層間に挿入され、サイドガセット材2の一端部分がへら36によってサイドガセット材2の両層間に折り込まれる。したがって、図13の通り、フラップ11が、サイドガセット材2の両層間に形成される。フラップ11は、折り縁13、開放縁14および接続縁15を有する。
このように、フラップ11の形成後に、その角部分を切除して接続縁15を形成するのではなく、フラップ11の形成前に、接続縁15をサイドガセット材2に予め形成しておくことにより、フラップ11に接続縁15が形成されるようにしている。なお、フラップ11は、サイドガセット材2が連続胴材1に供給される前に形成されもよい。
その後、送りローラ30の位置において、2層の連続胴材1が重ね合わされ、サイドガセット材2は、連続胴材1の両層間に、連続胴材1の送り方向に直角の方向に配置される。これと同時に、チャック6が連続胴材1の両層間に導入される。チャック6は、その長さ方向に連続する連続チャックからなる。
次いで、連続胴材1の間欠送り毎に、ヒートシール装置37によって、連続胴材1とチャック6が互いにヒートシールされる。さらに、連続胴材1の間欠送り毎に、ヒートシール装置38によって、連続胴材1の両層がその一端縁7に沿って互いにヒートシールされる。他端縁8に沿ったヒートシールは、その後の工程において、内容物の充填後に実施される。
さらに、連続胴材1の間欠送り毎に、サイドガセット材2の長さ方向中心線31において、ヒートシール装置39によって、連続胴材1、サイドガセット材2およびフラップ11がヒートシールされる。したがって、連続胴材1の両層が、サイドガセット材2を越える部分において、連続胴材1の送り方向に直角の方向に互いにヒートシールされ、連続胴材1とサイドガセット材2とが、連続胴材1の送り方向に直角の方向に互いにヒートシールされる。これにより、第1ヒートシール部分16が形成される。これと同時に、フラップ11の両層同士が連続胴材1の送り方向に直角の方向にヒートシールされ、これにより第2ヒートシール部分17(図3等参照)が形成される。
実施例では、ヒートシール装置39は、ヒートシールバーである。このヒートシールバーは、連続胴材1の送り方向に直角の方向にのびるバー部分と、バー部分の両側縁からその幅方向に突出する幅広部分とを有する。このヒートシールバーによって第1および第2ヒートシール部分16、17を形成するとき、バー部分によって基礎部分16A、17Aが形成され、幅広部分によって突出部分16Bおよび補完部分17Bが形成される。
次いで、連続胴材1の間欠送り毎に、サイドガセット材2の長さ方向中心線31において、カッタなどの切断機構40によって、連続胴材1、サイドガセット材2および連続チャック6が切断される。したがって、連続胴材1、サイドガセット材2、および連続チャック6が、第1ヒートシール部分16に沿って切断される。そして、その切断縁によって、胴材1の両側縁3が形成される。
これにより図1や図5のプラスチック袋が製造される。
上記の実施例では、サイドガセット材2が連続胴材1の両層間に配置される前に、フラップ11が形成される。図14の実施例では、以下の通り、特許第3655627号公報と同様の方法にて、サイドガセット材2が連続胴材1の両層間に配置された後、フラップ11が形成される。
図14の通り、サイドガセット材2が連続胴材1の両層間に配置された後、ヒートシール装置または超音波シール装置によって、少なくともサイドガセット材2の一端部分において、サイドガセット材2と連続胴材1とがスポットシールされ、仮止めされ、スポットシール部32が形成される。つまり、スポットシール部32によって、連続胴材1の一方の層とサイドガセット材2の一方の層が互いに仮止めされ、連続胴材1の他方の層とサイドガセット材2の他方の層が互いに仮止めされる。
次いで、連続胴材1の送りに伴い、周知のガイド機構によって、連続胴材1の一方の層が、案内され、その一端縁7寄りの部分において、連続胴材1の連続方向に平行な折り曲げ線41に沿って折り曲げられる。その折り曲げ方向は、連続胴材1の他方の層から離れる方向である。この時の断面形状は、図14BにS−S線断面図として示される。それから、連続胴材1の送りに伴い、ガイド機構によって、連続胴材1の一方の層は、案内され、折り曲げ線41に沿って折り戻される。この時の断面形状は、図14CにT−T線断面図として示される。連続胴材1およびサイドガセット材2同士の仮シールゆえに、連続胴材1の一方の層が折り曲げ、折り戻されると、サイドガセット材2の一端部分において、サイドガセット材2の一方の層も折り曲げ線41に沿って折り曲げられ、折り戻される。これにより、サイドガセット材2の一端部分がサイドガセット材2の両層間に折り込まれ、フラップ11がサイドガセット材2の両層間に形成される。
以上、本発明の好ましい実施例について説明したが、本発明は上記実施例に限定されるものではない。
1 胴材
2 サイドガセット材
3 両側縁
4 2つ折り内側縁
5 開放外側縁
10 折り込み線
11 フラップ
12 一端縁
13 折り縁
14 開放縁
15 接続縁
16 第1ヒートシール部分
16A 基礎部分
16B 突出部分
17 第2ヒートシール部分
17A 基礎部分
17B 補完部分

Claims (7)

  1. 2層の胴材と、
    前記胴材の両側縁に沿ってのび、前記胴材の両層間に折り込まれ、2つ折りされており、2つ折り内側縁および開放外側縁を有する一対のサイドガセット材と、を備え、
    前記サイドガセット材の一端部分が、折り込み線に沿って前記サイドガセット材の両層間に折り込まれ、2つ折りされることで、フラップが前記サイドガセット材の両層間に形成され、
    前記フラップは、
    前記サイドガセット材の前記2つ折り内側縁によって形成された折り縁と、
    前記サイドガセット材の一端縁によって形成された開放縁と、を有し、
    前記胴材と前記サイドガセット材同士の前記胴材の両側縁に沿ったヒートシールにより第1ヒートシール部分が形成され、前記フラップの両層同士のその開放縁に沿ったヒートシールにより第2ヒートシール部分が形成されたプラスチック袋において、
    前記フラップは、
    直線でまたは湾曲してのび、前記折り込み線とは反対側で前記折り縁と前記開放縁とをつなぐ接続縁を、さらに有する
    ことを特徴とするプラスチック袋。
  2. 前記第2ヒートシール部分は、前記開放縁に沿ってのびる基礎部分と、当該基礎部分から前記折り縁にまで達する補完部分とを有する
    ことを特徴とする請求項1に記載のプラスチック袋。
  3. 前記第1ヒートシール部分は、前記胴材の両側縁に沿ってのびる基礎部分と、当該基礎部分から袋の内方に向けて突出する突出部分とを有し、前記第1ヒートシール部分の前記突出部分と前記第2ヒートシール部分の前記補完部分とが、前記胴材の両側縁に沿った同じ位置に形成されている
    ことを特徴とする請求項2に記載のプラスチック袋。
  4. 前記折り縁と前記開放縁とで形成される前記フラップの角部分が切除されており、その切除縁によって前記接続縁が形成されている
    ことを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか1項に記載のプラスチック袋。
  5. 前記折り縁と前記開放縁とで形成される前記フラップの角部分が、前記フラップの両層間に折り込まれ、2つ折りされており、その折り込み線によって前記接続縁が形成されている
    ことを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか1項に記載のプラスチック袋。
  6. 2層の連続胴材をその連続方向に間欠送りし、
    2つ折りされたサイドガセット材の2つ折り内側縁と一端縁とで形成される角部分を切除し、その切除縁によって、直線でまたは湾曲してのびる接続縁を前記サイドガセット材に形成し、
    前記サイドガセット材を前記連続胴材に供給し、前記連続胴材の両層を重ね合わせて、前記サイドガセット材が、前記連続胴材の両層間に、前記連続胴材の送り方向に直角の方向に配置されるようにし、
    前記サイドガセット材が前記連続胴材の両層間に配置される前または配置された後、前記サイドガセット材の一端部分を前記サイドガセット材の両層間に折り込むことで、前記接続縁を有するフラップが前記サイドガセット材の両層間に形成されるようにし、
    前記連続胴材の間欠送り毎に、前記連続胴材と前記サイドガセット材とを前記連続胴材の送り方向に直角の方向に互いにヒートシールし、前記フラップの両層を前記連続胴材の送り方向に直角の方向に互いにヒートシールし、
    前記連続胴材の間欠送り毎に、前記連続胴材と前記サイドガセット材とをそのヒートシール部分に沿って切断し、これによりプラスチック袋を製造する
    ことを特徴とするプラスチック袋の製造方法。
  7. 前記サイドガセット材が前記連続胴材の両層間に配置された後、前記サイドガセット材の一端部分において、前記連続胴材と前記サイドガセット材とを互いに仮止めし、前記連続胴材の一方の層をその連続方向に平行な折り曲げ線に沿って前記連続胴材の他方の層から離れる方向に折り曲げ、前記折り曲げ線に沿って折り戻して、前記フラップが前記サイドガセット材の両層間に形成されるようにする
    ことを特徴とする請求項6に記載のプラスチック袋の製造方法。
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