JPWO2018070511A1 - 電動パワーステアリング装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】目標操舵角に対する実操舵角の追従性を向上し、更に車両の振動に対して効率的な制振を行うことにより、舵角制御における運転者への違和感を軽減した電動パワーステアリング装置を提供する。
【解決手段】操舵トルク等に基づいて第1モータ電流指令値を演算するトルク制御部と、車両情報に基づいて目標操舵角を生成する目標操舵角生成部と、目標操舵角、実操舵角等に基づいて第2モータ電流指令値を演算する舵角制御部とを備え、第1及び第2モータ電流指令値よりモータ電流指令値を演算し、目標操舵角生成部は、横位置指令値及び横位置の偏差より横速度指令値を演算する横位置制御部と、横位置より横速度を演算する横速度演算部と、横速度指令値及び横速度に基づいて基本目標操舵角を演算する横速度制御部と、車両情報に基づいて求められる横方向加速度より補償目標操舵角を演算する車両挙動安定化部とを具備し、基本及び補償目標操舵角より目標操舵角を生成する。
【選択図】図5

Description

本発明は、モータ電流指令値に基づくモータの駆動制御によって操舵系に対してアシスト制御及び舵角制御を行うことにより、手動操舵及び自動操舵を可能とする電動パワーステアリング装置に関し、特に舵角制御における目標値である目標操舵角を車両情報に基づいて補償することにより、車両振動の影響を軽減する電動パワーステアリング装置に関する。
車両の操舵系にモータの回転力で操舵補助力(アシストトルク)を付与する電動パワーステアリング装置(EPS)は、モータの駆動力を、減速機構を介してギア又はベルト等の伝達機構により、ステアリングシャフト或いはラック軸に操舵補助力として付与し、アシスト制御するようになっている。かかる従来の電動パワーステアリング装置は、アシストトルクを正確に発生させるため、モータ電流のフィードバック制御を行っている。フィードバック制御は、操舵補助指令値(電流指令値)とモータ電流検出値との差が小さくなるようにモータ印加電圧を調整するものであり、モータ印加電圧の調整は、一般的にPWM(パルス幅変調)制御のデューティの調整で行っている。
電動パワーステアリング装置の一般的な構成を図1に示して説明すると、ハンドル1のコラム軸(ステアリングシャフト、ハンドル軸)2は減速機構を構成する減速ギア(ウォームギア)3、ユニバーサルジョイント4a及び4b、ピニオンラック機構5、タイロッド6a,6bを経て、更にハブユニット7a,7bを介して操向車輪8L,8Rに連結されている。また、コラム軸2にはトーションバーが介挿されており、トーションバーの捩れ角によりハンドル1の操舵角θを検出する舵角センサ14、操舵トルクTtを検出するトルクセンサ10が設けられており、ハンドル1の操舵力を補助するモータ20が減速ギア3を介してコラム軸2に連結されている。電動パワーステアリング装置を制御するコントロールユニット(ECU)30には、バッテリ13から電力が供給されると共に、イグニションキー11を経てイグニションキー信号が入力される。コントロールユニット30は、トルクセンサ10で検出された操舵トルクTtと車速センサ12で検出された車速Vとに基づいてアシスト制御指令の電流指令値の演算を行い、電流指令値に補償等を施した電圧制御指令値Vrefによってモータ20に供給する電流を制御する。
なお、舵角センサ14は必須のものではなく、配設されていなくても良く、また、モータ20に連結されたレゾルバ等の回転角センサから操舵角を取得することも可能である。
コントロールユニット30には、車両の各種情報を授受するCAN(Controller Area Network)40が接続されており、車速VはCAN40から受信することも可能である。また、コントロールユニット30には、CAN40以外の通信、アナログ/ディジタル信号、電波等を授受する非CAN41も接続可能である。
コントロールユニット30は主としてCPU(MPUやMCU等も含む)で構成されるが、そのCPU内部においてプログラムで実行される一般的な機能を示すと図2のようになる。
図2を参照してコントロールユニット30を説明すると、トルクセンサ10で検出された操舵トルクTt及び車速センサ12で検出された(若しくはCAN40からの)車速Vは、電流指令値Iref1を演算する電流指令値演算部31に入力される。電流指令値演算部31は、入力された操舵トルクTt及び車速Vに基づいてアシストマップ等を用いて、モータ20に供給する電流の制御目標値である電流指令値Iref1を演算する。電流指令値Iref1は加算部32Aを経て電流制限部33に入力され、最大電流を制限された電流指令値Irefmが減算部32Bに入力され、フィードバックされているモータ電流Imとの偏差I(=Irefm−Im)が演算され、その偏差Iが操舵動作の特性改善のためのPI(比例積分)制御部35に入力される。PI制御部35で特性改善された電圧制御指令値VrefがPWM制御部36に入力され、更にインバータ37を介してモータ20がPWM駆動される。モータ20のモータ電流Imはモータ電流検出器38で検出され、減算部32Bにフィードバックされる。インバータ37は、半導体スイッチング素子としてのFETのブリッジ回路で構成されている。
モータ20にはレゾルバ等の回転角センサ21が連結されており、回転角センサ21から回転角(モータ回転角)θeが検出されて出力される。
また、加算部32Aには補償信号生成部34からの補償信号CMが加算されており、補償信号CMの加算によって操舵システム系の特性補償を行い、収れん性や慣性特性等を改善するようになっている。補償信号生成部34は、セルフアライニングトルク(SAT)343と慣性342を加算部344で加算し、その加算結果に更に収れん性341を加算部345で加算し、加算部345の加算結果を補償信号CMとしている。
このような電動パワーステアリング装置(EPS)において、自動操舵による駐車支援機能(パーキングアシスト)を搭載した車両へのEPSの応用が実施されており、更に、近年研究開発が進められている自動運転技術における自動操舵にEPSを応用する提案がなされている。このようなEPSでは、従来のEPSが実行しているアシスト制御と、車両が所望の方向に走行するように操舵系を制御する舵角制御がそれぞれ実行される。そして、舵角制御では、操舵角の制御目標である目標操舵角に対する応答性及び路面反力等に対する外乱抑圧性で優れた性能をもつ位置速度制御が用いられており、例えば、位置制御ではP(比例)制御、速度制御ではPI(比例積分)制御が採用されている。また、安定した自動操舵を実現すべく、目標操舵角の急激な変動やハンドル振動への対策がなされている。
特許第3917008号公報(特許文献1)では、設定操舵角に従ってハンド操作を自動で行い、特に駐車支援を目的とした自動操舵制御装置が提案されている。この装置では、トルク制御モード(アシスト制御)と駐車支援モード(舵角制御)が切り換えられるようになっており、駐車支援モードでは、予め記憶された駐車データを使用して制御を行っている。そして、駐車支援モードでの位置制御ではP制御、速度制御ではPI制御を行っている。
特開2013−252729号公報(特許文献2)に開示されている電動パワーステアリング装置では、目標操舵角への自動制御のためのモータ電流指令値を車速に応じて調整し、目標操舵角にレートリミッタによる円滑化処理を施すことにより、目標操舵角に従った正確な操舵及び急激な目標操舵角の変化に対する円滑な制御を行っている。更に、トーションバーの捩れ角に基づいて求めた制振用電流指令値で電流指令値を補正することにより、トルクセンサを用いずに制振効果を得られるようにしている。
特許第3917008号公報 特開2013−252729号公報
車両において舵角制御を行う場合、走行車速、摩擦や路面反力の変化等で外乱や負荷状況が大きく変化するので、それらに対して耐性のある制御構成を採用する必要がある。しかしながら、特許文献1記載の装置が採用している速度PI制御では、例えば路面反力が変化した場合、路面反力の変化によって実操舵角の応答が変わってしまうため、目標操舵角に精度良く追従することができず、車両が目標軌跡から外れる可能性がある。
また、特許文献2記載の装置では、制振効果を得るために、目標操舵角を算出する過程ではなく、算出された目標操舵角に対してレートリミッタ等による処理を施しているので、振動の要因に合わせた制振処理を行う等、効率的な制振を行うのが難しい可能性がある。
本発明は上述のような事情よりなされたものであり、本発明の目的は、目標操舵角に対する実操舵角の追従性を向上し、更に車両の振動に対して効率的な制振を行うことにより、舵角制御における運転者への違和感を軽減した電動パワーステアリング装置を提供することにある。
本発明は、モータ電流指令値に基づいてモータを駆動し、前記モータの駆動制御によって操舵系に対してアシスト制御及び舵角制御を行う電動パワーステアリング装置に関し、本発明の上記目的は、少なくとも操舵トルクに基づいて、前記アシスト制御のための第1モータ電流指令値を演算するトルク制御部と、車両情報に基づいて、前記舵角制御における目標値となる目標操舵角を生成する目標操舵角生成部と、少なくとも前記目標操舵角及び実操舵角に基づいて、前記舵角制御のための第2モータ電流指令値を演算する舵角制御部とを備え、前記第1モータ電流指令値及び前記第2モータ電流指令値より前記モータ電流指令値を演算し、前記目標操舵角生成部は、前記車両情報に基づいて求められる横位置指令値及び横位置の偏差より横速度指令値を演算する横位置制御部と、前記横位置より横速度を演算する横速度演算部と、前記横速度指令値及び前記横速度に基づいて基本目標操舵角を演算する横速度制御部と、前記車両情報に基づいて求められる横方向加速度より制振のための補償目標操舵角を演算する車両挙動安定化部とを具備し、前記基本目標操舵角及び前記補償目標操舵角より前記目標操舵角を生成することにより達成される。
本発明の上記目的は、前記舵角制御部が、前記目標操舵角及び前記実操舵角を用いて演算されるモータ速度指令値に基づいて、I−P制御によって前記第2モータ電流指令値を演算することにより、或いは、前記横位置制御部が、前記偏差に比例ゲインを乗算して前記横速度指令値を演算することにより、或いは、前記横速度制御部が、前記横速度指令値及び前記横速度を用いて、I−P制御によって前記基本目標操舵角を演算することにより、或いは、前記車両挙動安定化部が、位相補償フィルタを用いて位相補償を行う位相補償部と、ゲインを乗算するゲイン部とを具備し、前記位相補償部及び前記ゲイン部を介して、前記横方向加速度より前記補償目標操舵角を演算することにより、或いは、前記位相補償フィルタの特性が車速に応じて変化することにより、或いは、前記目標操舵角生成部が、前記横位置指令値に対して、予め設定される第1制限値によって制限をかける第1制限部を更に具備することにより、或いは、前記目標操舵角生成部が、前記横位置指令値の変化分に対して、予め設定されるレート制限値によって制限をかけるレート制限部を更に具備することにより、或いは、前記目標操舵角生成部が、前記横位置指令値に対して、前記横位置指令値に含まれる振動周波数成分を低減する横位置指令振動除去部を更に具備することにより、或いは、前記横位置指令振動除去部が有する特性が、車速に応じて変化することにより、或いは、前記目標操舵角生成部が、FFフィルタを用いて、前記横位置指令値への前記横位置の追従性を上げるための補償値を前記横位置指令値より求める横速度指令フィルタ部を更に具備し、前記補償値により前記横速度指令値を補償することにより、或いは、前記FFフィルタの特性が車速に応じて変化することにより、或いは、前記目標操舵角生成部が、前記目標操舵角に対して、予め設定される第2制限値によって制限をかける第2制限部を更に具備することにより、より効果的に達成される。
本発明に係る電動パワーステアリング装置によれば、横方向加速度に基づいた制振処理を施して目標操舵角を算出しているので、的確な制振を行うことが可能であり、更に、速度I−P制御(比例先行型PI制御)により舵角制御を行うことにより、応答特性の振動抑制を実現し、追従性を向上することができる。
電動パワーステアリング装置の概要を示す構成図である。 電動パワーステアリング装置のコントロールユニット(ECU)の構成例を示すブロック図である。 本発明の構成例(第1実施形態)を示すブロック図である。 目標操舵角生成部の構成例(第1実施形態)を示すブロック図である。 車両運動制御部の構成例(第1実施形態)を示すブロック図である。 レート制限部の構成例を示すブロック図である。 レート制限による横位置指令値の変化例を示すグラフである。 横速度制御部の構成例を示すブロック図である。 車両挙動安定化部の構成例を示すブロック図である。 舵角制御部の構成例(第1実施形態)を示すブロック図である。 ハンドル振動除去部が有するノッチフィルタの周波数特性の例を示すボード線図である。(A)がゲイン特性、(B)が位相特性である。 ハンドル制振部が有するフィルタの周波数特性の例を示すボード線図である。(A)がゲイン特性、(B)が位相特性である。 本発明の全体の動作例を示すフローチャートである。 目標操舵角生成部の動作例(第1実施形態)を示すフローチャートである。 舵角制御部の動作例(第1実施形態)を示すフローチャートである。 車両挙動安定化部の有無でのシミュレーションにおける横位置の時間応答の結果を示すグラフである。 車両挙動安定化部の有無でのシミュレーションにおける横方向加速度の時間応答の結果を示すグラフである。 車両運動制御部の構成例(第2実施形態)を示すブロック図である。 目標操舵角生成部の動作例(第2実施形態)を示すフローチャートである。 舵角制御部の構成例(第3実施形態)を示すブロック図である。 舵角制御部の動作例(第3実施形態)を示すフローチャートである。
本発明に係る電動パワーステアリング装置(EPS)は、従来のEPSの機能であるアシスト制御と、駐車支援や自動運転における自動操舵で必要となる舵角制御を行う。アシスト制御及び舵角制御では、トルク制御部及び舵角制御部がそれぞれ動作し、各部から出力されるモータ電流指令値(第1モータ電流指令値、第2モータ電流指令値)を切り換えて、モータを駆動制御する。舵角制御では、目標操舵角及び実操舵角を用いてモータ速度指令値を演算し、モータ速度指令値に基づいてI−P制御(比例先行型PI制御)を行い、モータ電流指令値(第2モータ電流指令値)を算出している。これにより、応答特性の振動抑制を実現すると共に、路面変化等の外乱に耐性のある制御構造となっている。更に、横位置及び横位置の目標値である横位置指令値を用いて横速度指令値を演算し、横速度指令値に基づいてI−P制御を行って求められる目標操舵角(基本目標操舵角)を、横方向加速度に基づいて演算される目標操舵角(補償目標操舵角)により補償している。これにより、横速度での追従性及び横方向での車両振動に対する制振効果を向上させている。
以下に、本発明の実施形態を、図面を参照して説明する。
図3は本発明の構成例(第1実施形態)を示しており、モータ20にはモータ回転角θeを検出するためのレゾルバ等の回転角センサ21が接続されており、モータ20は車両側ECU(コントロールユニット)100及びEPS側ECU200を介して駆動制御される。
車両側ECU100は、運転者の意思を示すボタン、スイッチ等に基づいて、EPSの動作モードを切り換える切換指令SWを出力する切換指令部110と、カメラ(画像)やGPS(Global Positioning System)等からの信号及び車速センサ51からの車速Vを車両情報VIとして入力し、それらに基づいて目標操舵角θrefを生成する目標操舵角生成部120とを具備している。また、コラム軸に設けられた舵角センサ52で検出される実操舵角θrは、車両側ECU100を経て、EPS側ECU200内の舵角制御部220に入力される。車速Vも、車両情報VIとして目標操舵角生成部120に入力されると共に、車両側ECU100を経て、EPS側ECU200内のトルク制御部210に入力される。なお、車速VはCAN等から受信することも可能である。
EPSの動作モードにはアシスト制御を行う「手動操舵モード」と舵角制御を行う「自動操舵モード」とがあり、切換指令部110は、自動操舵モードに入ることを識別する信号、例えば運転者の意思をダッシュボードやハンドル周辺に設けたボタンやスイッチ、或いはシフトに設けた駐車モード等による車両状態の信号を基に切換指令SWを出力し、切換指令SWはEPS側ECU200内の切換部230に入力される。
目標操舵角生成部120は、車速Vを含む車両情報VIを基に目標操舵角θrefを生成し、生成された目標操舵角θrefは舵角制御部220に入力される。目標操舵角生成部120の詳細については後述する。
EPS側ECU200は、アシスト制御のためのモータ電流指令値(第1モータ電流指令値)Itrefを演算するトルク制御部210、舵角制御のためのモータ電流指令値(第2モータ電流指令値)Imrefを演算する舵角制御部220、動作モードの切換を行う切換部230、モータ20を駆動制御する電流制御/駆動部240及びモータ速度ωeを演算するモータ速度演算部250とを具備している。また、トルクセンサ53で検出される操舵トルクTtが、トルク制御部210及び舵角制御部220に入力される。
モータ速度演算部250は、回転角センサ21からのモータ回転角θeに基づいてモータ速度ωeを演算し、モータ速度ωeは舵角制御部220に入力される。
トルク制御部210は、アシスト制御を行うために、例えば、図2に示される構成例での電流指令値演算部31、補償信号生成部34、加算部32A及び電流制限部33を備え、操舵トルクTt及び車速Vに基づいて、アシストマップを使用して、図2での電流指令値Irefmに相当するモータ電流指令値Itrefを算出する。なお、電流制限部33及び/又は補償信号生成部34はなくても良い。
舵角制御部220は、舵角制御を行うために、目標操舵角θref、実操舵角θr、操舵トルクTt及びモータ速度ωeに基づいて、モータ電流指令値Imrefを算出する。舵角制御部220の詳細については後述する。
切換部230は、切換指令SWに基づいて、トルク制御部210による手動操舵モードと、舵角制御部220による自動操舵モードとを切り換え、手動操舵モードではモータ電流指令値Itrefを、自動操舵モードではモータ電流指令値Imrefを、モータ電流指令値Irefとして出力する。
電流制御/駆動部240は、例えば、図2に示される構成例での減算部32B、PI制御部35、PWM制御部36及びインバータ37を備え、モータ電流指令値Irefとモータ電流検出器38で検出されるモータ電流Imを用いて、図2の構成例と同様の動作により、モータを駆動制御する。
目標操舵角生成部120及び舵角制御部220について、詳細に説明する。
図4は目標操舵角生成部120の構成例を示しており、目標操舵角生成部120は車両状態量検出部130、目標軌道演算部140及び車両運動制御部150を具備する。
車両状態量検出部130は、カメラ、GPS、角速度センサ、加速度センサ、等から出力されるデータ及び車速センサ51からの車速Vを車両情報VIとして入力し、横位置Yp、横方向加速度Yα及び目標軌道演算部140での演算に必要なデータである車両状態量Cvを求め、車速Vと共に出力する。横位置Ypは、カメラ等の画像データ及びGPSの位置情報に基づいて、車線に対する自車両の相対的な距離として算出される。横位置Yp、横方向加速度Yα及び車速Vは、車両運動制御部150に入力される。なお、車両状態量Cvに横位置Yp、横方向加速度Yα及び車速Vが含まれることもある。
目標軌道演算部140は、車両状態量Cvに基づいて、既存の方法により横位置指令値Yrefを演算し、車両運動制御部150に出力する。
車両運動制御部150は、横位置指令値Yref、横位置Yp、横方向加速度Yα及び車速Vに基づいて、目標操舵角θrefを演算する。図5は車両運動制御部150の構成例で、車両運動制御部150は制限部151(第1制限部)及び158(第2制限部)、レート制限部152、横位置指令振動除去部153、横位置制御部154、横速度演算部155、横速度制御部156、車両挙動安定化部157、減算部159並びに加算部160を具備する。
制限部151は、横位置指令値Yrefに対して、予め設定される上限値及び下限値からなる制限値(第1制限値)によって制限をかけ、横位置指令値Yref1として出力する。これにより、通信異常、メモリ異常等に起因して、横位置指令値Yrefに異常値が発生した場合に、制限をかけることができる。なお、上限値の大きさ(絶対値)と下限値の大きさは同じでも異なっても良い。
レート制限部152は、横位置指令値の急変によって目標操舵角が急激に変動することを避けるために、横位置指令値Yref1の変化分に対して制限値(レート制限値)を設定して制限をかけ、横位置指令値Yref2を出力する。これにより、運転者への安全性向上にも繋がる。レート制限部152の構成例を図6に示す。保持部(Z−1)164には横位置指令値Yref2の過去値(1サンプル前のデータ)が保持されており、減算部161に加算入力される横位置指令値Yref1との差分が変化分Yrefd1として算出される。変化分設定部162は、変化分Yrefd1に対して、予め設定される制限値(上限値、下限値)にて制限をかけ、変化分Yrefd2として出力する。つまり、変化分Yrefd1が上限値及び下限値の範囲内の場合は、変化分Yrefd1をそのまま変化分Yref2として出力し、範囲外の場合は、制限値を変化分Yrefd2として出力する。そして、加算部163にて、保持部(Z−1)164に保持されている横位置指令値Yref2の過去値に変化分Yrefd2を加算し、横位置指令値Yref2として出力すると共に、その横位置指令値Yref2を保持部(Z−1)164に保持する。このような処理を行うことにより、例えば、横位置指令値Yref1が、図7に示されるように、時点t1において制限値を越える変化分で変化した場合、変化分Yrefd1が制限値を超えなくなる時点t4までは、時点t1及びその後の演算周期Tでの各時点(t2、t3)での変化分Yrefd1は制限値で制限されるので、横位置指令値Yref2は、図7に示されるように階段状に変化することになり、時点t4以降で横位置指令値Yref1と一致することになる。よって、横位置指令値Yref1が急激に変化しても、レート制限部152により、その変化を緩和させることができるので、急激な電流変化を防止し、運転者に自動操舵の不安感を減少させることができる。
横位置指令振動除去部153は、車両制御中での車両のもつ共振特性(ヨー共振等)に起因して発生する振動現象の影響を軽減するために、横位置指令値Yref2に含まれる振動周波数成分を、位相遅れ補償又はノッチフィルタ等によるフィルタ処理により低減し、横位置指令値Yref3を出力する。フィルタとしては、振動周波数の帯域のゲインを下げ、ECUに実装可能であれば、任意のフィルタを使用して良い。また、一般的に、車両のヨー共振の周波数及びゲインは車速に応じて変化するので、位相遅れ補償及びフィルタの周波数特性は車速に応じて変化させても良い。なお、振動周波数成分が微小な場合等では、横位置指令振動除去部153は省略しても良い。
横位置制御部154は、横位置指令値Yref3と横位置Ypの偏差Yd(=Yref3−Yp)に比例ゲインKyppを乗算し、P制御により横速度指令値YVrefを算出する。
横速度演算部155は、横位置Ypから横速度YVを算出する。算出するためには、微分相当の演算を行えば良く、例えば、差分演算、高周波ノイズを除去するためのローパスフィルタ、及びゲインを用いる。ローパスフィルタとして、例えば1次のフィルタを使用し、カットオフ周波数は10Hzから30Hzの間に設定するのが良い。ローパスフィルタに代わりに、ハイパスフィルタを使用した擬似微分とゲインで算出しても良い。ハイパスフィルタとしても、例えば1次のフィルタを使用し、カットオフ周波数は10Hzから30Hzの間に設定するのが良い。
横速度制御部156は、横速度指令値YVref及び横速度YVを用いて、I−P制御により、横速度YVが横速度指令値YVrefに追従するような目標操舵角(基本目標操舵角)θrefaを算出する。
横速度制御部156の構成例を図8に示す。横速度指令値YVrefと横速度YVの偏差YDf(=YVref−YV)が減算部173で算出され、偏差YDfは、積分部171にて積分及びゲイン(Kyvi)乗算され、減算部174に加算入力される。横速度YVは比例部172にも入力され、比例部172にてゲイン(Kyvp)乗算され、減算部174に減算入力される。減算部174の減算結果が、目標操舵角θrefaとして出力される。
車両挙動安定化部157は、横方向加速度Yαに基づいて、車両の振動に対する制振効果を更に向上させるための目標操舵角(補償目標操舵角)θrefbを算出する。車両挙動安定化部157は、例えば、図9に示されるように、位相補償フィルタを有する位相補償部181及びゲイン部182より構成される。横方向加速度Yαは、位相補償部181にて位相補償フィルタにより横方向加速度Yαcに変換され、更にゲイン部182にてゲインKaccを乗算され、目標操舵角θrefbとして出力される。位相補償フィルタは1次フィルタでも2次フィルタでも良く、安定化可能な位相特性であれば、ローパスフィルタ、ハイパスフィルタ、ノッチフィルタ、バンドパスフィルタのいずれかで良い。また、位相補償フィルタの周波数特性を車速Vに応じて変化させ、より的確な制振効果が得られるようにしても良い。例えば、車速Vに応じたゲインマップを用意し、カットオフ周波数を車速Vに応じて変化させて、位相補償を行う。なお、位相補償部181及びゲイン部182の配置は逆でも良い。
横速度制御部156からの目標操舵角θrefa及び車両挙動安定化部157からの目標操舵角θrefbは、加算部160にて加算され、目標操舵角θrefcとして制限部158に出力される。
制限部158は、目標操舵角θrefcに対して、過出力防止のために、予め設定される上限値及び下限値からなる制限値(第2制限値)によって制限をかけ、目標操舵角θrefを出力する。
図10は舵角制御部220の構成例を示しており、舵角制御部220は、レート制限部261、ハンドル振動除去部262、位置制御部263、速度制御部264、ハンドル制振部269、制限部270、減算部271及び加算部272を具備する。
レート制限部261は、目標操舵角θrefが急激に変化した場合に円滑化して出力するために、車両運動制御部150内のレート制限部152と同様の構成及び動作により、目標操舵角θrefに対してレート制限を行い、目標操舵角θref1を出力する。レート制限部261でのレート制限により、例えば、目標操舵角θrefが、図7に示される横位置指令値Yref1のように変化しても、目標操舵角θref1は、同図の横位置指令値Yref2のように階段状に変化し、急激な変化を緩和することができる。
ハンドル振動除去部262は、自動操舵モードにおけるトーションバーのバネ性及びステアリングホイールの慣性モーメントによる振動の影響を軽減するために、目標操舵角θref1に含まれる振動周波数成分を、ノッチフィルタによるフィルタ処理により低減し、目標操舵角θref2を出力する。トーションバーのバネ性及びステアリングホイールの慣性モーメントによるハンドル振動周波数(以下、単に「ハンドル振動周波数」とする)は約12.5[Hz]であり、ハンドル振動周波数の近傍、例えば12.5±5.0[Hz]でのゲインのみを低下させるために、ノッチフィルタを使用する。ノッチフィルタとして、例えば、下記数1で表現される2次の伝達関数Gnotchを有するフィルタを使用する。
Figure 2018070511
ここで、ωn及びωdは中心周波数、ζn及びζdは減衰定数、sはラプラス演算子である。ωn=ωd=2π×12.5[rad/s]、ζn=0.2、ζd=0.6とした場合の伝達関数Gnotchの周波数特性を図11に示す。図11(A)はゲイン特性、図11(B)は位相特性である。図11から、約12.5Hzにおいてゲインが低下していることがわかる。なお、伝達関数Gnotchの中心周波数ωn及びωdはハンドル振動周波数に基づいて設定されるが、必ずしも一致させる必要はなく、ハンドル振動周波数の近傍に設定するということで、例えば2π×7.5〜2π×17.5[rad/s]の範囲で設定しても良い。また、低減すべき振動周波数成分の範囲や大きさによってはノッチフィルタよりゲインが緩く低下するフィルタを使用しても良く、振動周波数成分が微小な場合等では、ハンドル振動除去部262は省略しても良い。
位置制御部263は、目標操舵角θref2と実操舵角θrの偏差θd(=θref2−θr)に比例ゲインKppを乗算し、P制御によりモータ速度指令値ωrefを算出する。
速度制御部264は、モータ速度指令値ωref及びモータ速度ωeを用いて、I−P制御により、モータ速度ωeがモータ速度指令値ωrefに追従するようなモータ電流指令値Imrefaを算出する。モータ速度指令値ωrefとモータ速度ωeの偏差Df(=ωref−ωe)が減算部267で算出され、偏差Dfは、積分部265にて積分及びゲイン(Kvi)乗算され、減算部268に加算入力される。モータ速度ωeは比例部266にも入力され、比例部266にてゲイン(Kvp)乗算され、減算部268に減算入力される。減算部268の減算結果が、モータ電流指令値Imrefaとして出力される。なお、モータ速度ωeの代わりに実舵角速度を使用しても良く、実舵角速度は実操舵角θrより算出しても良い。
ハンドル制振部269は、操舵トルクTtに基づいて、ハンドル振動の制振効果を更に向上させるためのモータ電流指令値Imrefbを算出する。ハンドル制振部269は、車両運動制御部150内の車両挙動安定化部157と同様に、位相補償及びゲイン乗算により、モータ電流指令値Imrefbを算出する。位相補償を行うフィルタとしては、1次フィルタでも2次フィルタでも良く、安定化可能な位相特性であれば、ローパスフィルタ、ハイパスフィルタ等で良い。例えば、1次のハイパスフィルタを使用した場合の周波数特性の例を図12に示す。図12(A)がゲイン特性、図12(B)が位相特性である。カットオフ周波数はハンドル振動周波数に基づいて設定するので、図12では12.5Hzとしている。なお、低減すべき振動周波数成分が微小な場合等では、ハンドル制振部269は省略しても良い。
速度制御部264からのモータ電流指令値Imrefa及びハンドル制振部269からのモータ電流指令値Imrefbは、加算部272にて加算され、モータ電流指令値Imrefcとして制限部270に出力される。
制限部270は、モータ電流指令値Imrefcに対して、過出力防止のために、予め設定される上限値及び下限値からなる制限値によって制限をかけ、モータ電流指令値Imrefを出力する。
このような構成において、その動作例を、図13〜図15のフローチャートを参照して説明する。なお、動作開始時のEPSの動作モードは、「手動操舵モード」であるとする。
操舵系の動作を開始すると、車速センサ51及びトルクセンサ53が、それぞれ車速V及び操舵トルクTtを検出する(ステップS10)。EPS側ECU200内のトルク制御部210は、車速V及び操舵トルクTtを入力し、図2に示される電流指令値演算部31、補償信号生成部34、加算部32A及び電流制限部33と同様の動作により、アシスト制御のためのモータ電流指令値Itrefを算出する(ステップS20)。モータ電流指令値Itrefは切換部230を介してモータ電流指令値Irefとして電流制御/駆動部240に入力され、電流制御/駆動部240はモータ電流指令値Irefを用いてモータ20を駆動する(ステップS30)。ステップS10〜S30の動作が、車両側ECU100内の切換指令部110から切換指令SWが出力されるまで繰り返される(ステップS40)。
「自動操舵モード」となり、切換指令部110から切換指令SWが出力されると(ステップS40)、車速センサ51が検出した車速Vがカメラ等からの信号と共に車両情報VIとして目標操舵角生成部120に入力される(ステップS50)。また、舵角センサ52及びトルクセンサ53がそれぞれ検出した実操舵角θr及び操舵トルクTtは舵角制御部220に入力される(ステップS60)。更に、モータ速度演算部250は、回転角センサ21からのモータ回転角θeよりモータ速度ωeを算出し、舵角制御部220に出力する(ステップS70)。
車両情報VIを入力した目標操舵角生成部120は、車両情報VIを基に目標操舵角θrefを生成し、舵角制御部220に出力する(ステップS80)。目標操舵角生成部120の動作の詳細については後述する。なお、モータ速度演算部250の動作と目標操舵角生成部120の動作は、順番が逆でも、並行して実行されても良い。
舵角制御部220は、実操舵角θr、操舵トルクTt、モータ速度ωe及び目標操舵角θrefを入力し、これらに基づいて、舵角制御のためのモータ電流指令値Imrefを算出する(ステップS220)。舵角制御部220の動作の詳細については後述する。
その後、切換部230が切換指令SWにより切り換えられ(ステップS310)、舵角制御部220からのモータ電流指令値Imrefがモータ電流指令値Irefとして電流制御/駆動部240に入力され、電流制御/駆動部240はモータ電流指令値Irefを用いてモータ20を駆動する(ステップS320)。ステップS50〜S320の動作が、切換指令部110から切換指令SWが変更されるまで繰り返される(ステップS330)。切換指令SWが変更されたら、ステップS10に戻る。
目標操舵角生成部120の動作例の詳細を、図14のフローチャートを参照して説明する。
車両情報VIは車両状態量検出部130に入力され、車両状態量検出部130は横位置Yp、横方向加速度Yα及び車両状態量Cvを求め(ステップS90)、車両状態量Cvは目標軌道演算部140に入力され、横位置Yp及び横方向加速度Yαは、車速Vと共に車両運動制御部150に入力される。
目標軌道演算部140は、車両状態量Cvに基づいて横位置指令値Yrefを算出し(ステップS100)、横位置指令値Yrefは車両運動制御部150に入力される。
車両運動制御部150では、横位置指令値Yrefが制限部151に、横位置Ypが減算部159及び横速度演算部155に、横方向加速度Yαが車両挙動安定化部157に、車速Vが横位置指令振動除去部153及び車両挙動安定化部157にそれぞれ入力される。
制限部151は、予め設定された上限値及び下限値を用いて、横位置指令値Yrefに制限をかけ、横位置指令値Yref1として、レート制限部152に出力する(ステップS110)。即ち、横位置指令値Yrefが上限値と下限値の範囲内であれば、横位置指令値Yrefをそのまま横位置指令値Yref1として出力し、範囲外であれば、越えた制限値に従い、上限値又は下限値を横位置指令値Yref1として出力する。
レート制限部152では、前述したようなレート制限が実行され(ステップS120)、横位置指令値Yref2を横位置指令振動除去部153に出力する。
横位置指令振動除去部153は、入力した車速Vに応じて設定された周波数特性に基づいて、横位置指令値Yref2に含まれる振動周波数成分を低減した横位置指令値Yref3を算出する(ステップS130)。横位置指令値Yref3は減算部159に加算入力される。
減算部159では、減算入力された横位置Ypを横位置指令値Yref3から減算した偏差Ypが算出され(ステップS140)、偏差Ypは横位置制御部154に入力される。
横位置制御部154は、偏差Ypに比例ゲインKyppを乗算し、横速度指令値YVrefを算出する(ステップS150)。横速度指令値YVrefは横速度制御部156に入力される。
横位置Ypを入力した横速度演算部155は、横位置Ypから横速度YVを算出し(ステップS160)、横速度制御部156に出力する。
横速度制御部156は、横速度指令値YVref及び横速度YVを用いて、I−P制御により目標操舵角θrefaを算出し(ステップS170)、加算部160に出力する。
横方向加速度Yα及び車速Vを入力した車両挙動安定化部157では、位相補償部181が、入力した車速Vに応じて設定された位相補償フィルタを用いて、横方向加速度Yαを横方向加速度Yαcに変換し(ステップS180)、横方向加速度Yαcは、ゲイン部182にてゲインKaccを乗算され(ステップS190)、目標操舵角θrefbとして加算部160に出力される。
加算部160では、目標操舵角θrefa及び目標操舵角θrefbが加算され(ステップS200)、加算結果の目標操舵角θrefcは制限部158に入力される。
制限部158は、予め設定された上限値及び下限値を用いて、制限部151と同様の動作により、目標操舵角θrefcに制限をかけ、目標操舵角θrefとして出力する(ステップS210)。
なお、横速度指令値YVref算出までの動作と横速度演算部155の動作、更に目標操舵角θrefa算出までの動作と車両挙動安定化部157の動作は、それぞれ順番が逆でも、並行して実行されても良い。
舵角制御部220の動作例の詳細を、図15のフローチャートを参照して説明する。
舵角制御部220では、目標操舵角θrefがレート制限部261に、実操舵角θrが減算部271に、モータ速度ωeが速度制御部264に、操舵トルクTtがハンドル制振部269にそれぞれ入力される。
レート制限部261は、車両運動制御部150内のレート制限部152と同様の動作により、目標操舵角θrefに対してレート制限をかけ(ステップS230)、目標操舵角θref1をハンドル振動除去部262に出力する。
ハンドル振動除去部262は、数1で表わされる伝達関数Gnotchを有するノッチフィルタを用いて、目標操舵角θref1に含まれる振動周波数成分を低減し、目標操舵角θref2を算出する(ステップS240)。目標操舵角θref2は減算部271に加算入力される。
減算部271では、減算入力された実操舵角θrを目標操舵角θref2から減算した偏差θdが算出され(ステップS250)、偏差θdは位置制御部263に入力される。
位置制御部263は、偏差θdに比例ゲインKppを乗算し、モータ速度指令値ωrefを算出する(ステップS260)。モータ速度指令値ωrefは速度制御部264に入力される。
モータ速度ωe及びモータ速度指令値ωrefを入力した速度制御部264は、それらを用いて、I−P制御によりモータ電流指令値Imrefaを算出し(ステップS270)、加算部272に出力する。
操舵トルクTtを入力したハンドル制振部269は、位相補償及びゲイン乗算により、操舵トルクTtに基づいてモータ電流指令値Imrefbを算出する(ステップS280)。モータ電流指令値Imrefbは加算部272に入力される。
加算部272では、モータ電流指令値Imrefa及びモータ電流指令値Imrefbが加算され(ステップS290)、加算結果のモータ電流指令値Imrefcは制限部270に入力される。
制限部270は、予め設定された上限値及び下限値を用いて、車両運動制御部150内の制限部151及び158と同様の動作により、モータ電流指令値Imrefcに制限をかけ、モータ電流指令値Imrefとして出力する(ステップS300)。
なお、モータ電流指令値Imrefa算出までの動作とハンドル制振部269の動作は、順番が逆でも、並行して実行されても良い。
本実施形態の効果として、車両挙動安定化部157の有無でのシミュレーション結果について説明する。
車両挙動安定化部157内の位相補償部181が有する位相補償フィルタとして、分子のカットオフ周波数が1Hz、分母のカットオフ周波数が0.2Hzの1次位相補償フィルタを使用し、ゲイン部182のゲインKaccを、1m/sの横方向加速度に対して50deg相当の目標操舵角となるように設定し、車両挙動安定化部157を設置した場合と設置しない場合でシミュレーションを行った。その結果を図16及び図17に示す。
図16は、横軸を時間[sec]、縦軸を車両の横位置[m]として、横位置指令値Yrefを細実線で示されるように変化させた場合の横位置Ypの時間応答を、車両挙動安定化部157がある場合(太実線)とない場合(破線)とで示したものである。図16からわかるように、車両挙動安定化部157がある場合の方が横位置Ypは振動せずに安定しており、車両挙動安定化部157がない場合は安定せず振動している。
同じシミュレーションでの横方向加速度Yαの時間応答を図17に示す。図17は、横軸を時間[sec]、縦軸を横方向加速度[m/s]として、図16と同様に、車両挙動安定化部157がある場合の横方向加速度Yαを太実線で、ない場合の横方向加速度Yαを破線で示したものである。図17より、車両挙動安定化部157がある場合の方が、横方向加速度Yαが振動しづらいのがわかる。
本発明の他の実施形態について説明する。
図18は目標操舵角生成部内の車両運動制御部の他の構成例(第2実施形態)を示しており、図5に示される第1実施形態での車両運動制御部150と比べると、第2実施形態での車両運動制御部350には、横速度指令フィルタ部351及び加算部352が追加されている。その他の構成は第1実施形態と同じなので、説明は省略する。
横速度指令フィルタ部351はFF(フィードフォワード)フィルタを有しており、FFフィルタにより、レート制限部152にてレート制限をかけられた横位置指令値Yref2を横速度指令値(補償値)YVrefcに変換する。変換後の横速度指令値YVrefcは、加算部352にて、横位置制御部154から出力される横速度指令値YVrefに加算され、横速度指令値YVrefmとして横速度制御部156に出力される。これにより、横位置指令値への横位置の追従性を上げることができる。FFフィルタとしては、横位置指令値Yref2の位相を進ませるべく、位相進みフィルタ、ハイパスフィルタ、微分相当のフィルタ等を使用する。また、追従性を更に向上させるために、FFフィルタの特性を車速Vに応じて変化させても良い。
第2実施形態での目標操舵角生成部の動作例を図19に示す。図14に示される第1実施形態での動作例に比べると、横速度指令フィルタ部351及び加算部352での動作が加わっている(ステップS151、152)。レート制限部152から出力された横位置指令値Yref2は、横位置指令振動除去部153の他に、横速度指令フィルタ部351にも、車速Vと共に入力される。横速度指令フィルタ部351は、車速Vに応じて特性を設定されたFFフィルタを用いて、横位置指令値Yref2を横速度指令値YVrefcに変換し(ステップS151)、加算部352に出力する。横位置制御部154から出力された横速度指令値YVrefは、横速度制御部156ではなく、加算部352に入力され、加算部352では、横速度指令値YVrefcと横速度指令値YVrefが加算される(ステップS152)。加算結果は横速度指令値YVrefmとして横速度制御部156に入力される。なお、横速度指令フィルタ部351の動作、横位置指令振動除去部153から横位置制御部154までの動作、及び横速度演算部155の動作は、順番が前後しても、並行して実行されても良い。
第2実施形態では車両運動制御部にFFフィルタを有する構成要素(横速度指令フィルタ部351)が追加されたが、舵角制御部にFFフィルタを有する構成要素を追加することも可能である。
図20は、FFフィルタを有する構成要素を舵角制御部に追加した構成例(第3実施形態)である。図10に示される第1実施形態での舵角制御部220と比べると、第3実施形態での舵角制御部320には、モータ速度指令フィルタ部321及び加算部322が追加されている。その他の構成は第1実施形態と同じなので、説明は省略する。
モータ速度指令フィルタ部321は、FFフィルタにより、レート制限部261にてレート制限をかけられた目標操舵角θref1をモータ速度指令値ωrefcに変換する。変換後のモータ速度指令値ωrefcは、加算部322にて、位置制御部263から出力されるモータ速度指令値ωrefに加算され、モータ速度指令値ωrefmとして速度制御部264に出力される。これにより、目標操舵角に対する実操舵角の制御帯域を高周波側まで広げることができ、その結果、舵角制御の応答性を向上させることができる。
第3実施形態での舵角制御部320の動作例を図21に示す。図15に示される第1実施形態での動作例に比べると、モータ速度指令フィルタ部321及び加算部322での動作が加わっている(ステップS261、262)。レート制限部261から出力された目標操舵角θref1は、ハンドル振動除去部262の他に、モータ速度指令フィルタ部321にも入力される。モータ速度指令フィルタ部321は、FFフィルタを用いて、目標操舵角θref1をモータ速度指令値ωrefcに変換し(ステップS261)、加算部322に出力する。位置制御部263から出力されたモータ速度指令値ωrefは、速度制御部264ではなく、加算部322に入力され、加算部322では、モータ速度指令値ωrefcとモータ速度指令値ωrefが加算される(ステップS262)。加算結果はモータ速度指令値ωrefmとして速度制御部264に入力される。なお、モータ速度指令フィルタ部321の動作とハンドル振動除去部262から位置制御部263までの動作は、順番が逆でも、並行して実行されても良い。
なお、上述の実施形態(第1〜第3実施形態)では、切換部230は、切換指令部110からの切換指令SWに基づいてモータ電流指令値を切り換えているが、この切換を徐々に行うようにしても良い。これにより、動作モード切換時でのモータ電流指令値の不連続性を緩和することができる。
また、制限部151、158及び270並びにレート制限部152及び261は、各部の効果よりコストを重視する場合等では省略しても良い。
1 ハンドル
2 コラム軸(ステアリングシャフト、ハンドル軸)
10、53 トルクセンサ
12、51 車速センサ
14、52 舵角センサ
13 バッテリ
20 モータ
21 回転角センサ
30 コントロールユニット(ECU)
31 電流指令値演算部
33 電流制限部
34 補償信号生成部
35 PI制御部
36 PWM制御部
37 インバータ
38 モータ電流検出器
100 車両側ECU
110 切換指令部
120 目標操舵角生成部
130 車両状態量検出部
140 目標軌道演算部
150、350 車両運動制御部
151、158、270 制限部
152、261 レート制限部
153 横位置指令振動除去部
154 横位置制御部
155 横速度演算部
156 横速度制御部
157 車両挙動安定化部
181 位相補償部
182 ゲイン部
200 EPS側ECU
210 トルク制御部
220、320 舵角制御部
230 切換部
240 電流制御/駆動部
250 モータ速度演算部
262 ハンドル振動除去部
263 位置制御部
264 速度制御部
269 ハンドル制振部
321 モータ速度指令フィルタ部
351 横速度指令フィルタ部

Claims (13)

  1. モータ電流指令値に基づいてモータを駆動し、前記モータの駆動制御によって操舵系に対してアシスト制御及び舵角制御を行う電動パワーステアリング装置において、
    少なくとも操舵トルクに基づいて、前記アシスト制御のための第1モータ電流指令値を演算するトルク制御部と、
    車両情報に基づいて、前記舵角制御における目標値となる目標操舵角を生成する目標操舵角生成部と、
    少なくとも前記目標操舵角及び実操舵角に基づいて、前記舵角制御のための第2モータ電流指令値を演算する舵角制御部とを備え、
    前記第1モータ電流指令値及び前記第2モータ電流指令値より前記モータ電流指令値を演算し、
    前記目標操舵角生成部は、
    前記車両情報に基づいて求められる横位置指令値及び横位置の偏差より横速度指令値を演算する横位置制御部と、
    前記横位置より横速度を演算する横速度演算部と、
    前記横速度指令値及び前記横速度に基づいて基本目標操舵角を演算する横速度制御部と、
    前記車両情報に基づいて求められる横方向加速度より制振のための補償目標操舵角を演算する車両挙動安定化部とを具備し、
    前記基本目標操舵角及び前記補償目標操舵角より前記目標操舵角を生成することを特徴とする電動パワーステアリング装置。
  2. 前記舵角制御部が、
    前記目標操舵角及び前記実操舵角を用いて演算されるモータ速度指令値に基づいて、I−P制御によって前記第2モータ電流指令値を演算する請求項1に記載の電動パワーステアリング装置。
  3. 前記横位置制御部が、前記偏差に比例ゲインを乗算して前記横速度指令値を演算する請求項1又は2に記載の電動パワーステアリング装置。
  4. 前記横速度制御部が、前記横速度指令値及び前記横速度を用いて、I−P制御によって前記基本目標操舵角を演算する請求項1乃至3のいずれかに記載の電動パワーステアリング装置。
  5. 前記車両挙動安定化部が、
    位相補償フィルタを用いて位相補償を行う位相補償部と、ゲインを乗算するゲイン部とを具備し、
    前記位相補償部及び前記ゲイン部を介して、前記横方向加速度より前記補償目標操舵角を演算する請求項1乃至4のいずれかに記載の電動パワーステアリング装置。
  6. 前記位相補償フィルタの特性が車速に応じて変化する請求項5に記載の電動パワーステアリング装置。
  7. 前記目標操舵角生成部が、
    前記横位置指令値に対して、予め設定される第1制限値によって制限をかける第1制限部を更に具備する請求項1乃至6のいずれかに記載の電動パワーステアリング装置。
  8. 前記目標操舵角生成部が、
    前記横位置指令値の変化分に対して、予め設定されるレート制限値によって制限をかけるレート制限部を更に具備する請求項1乃至7のいずれかに記載の電動パワーステアリング装置。
  9. 前記目標操舵角生成部が、
    前記横位置指令値に対して、前記横位置指令値に含まれる振動周波数成分を低減する横位置指令振動除去部を更に具備する請求項1乃至8のいずれかに記載の電動パワーステアリング装置。
  10. 前記横位置指令振動除去部が有する特性が、車速に応じて変化する請求項9に記載の電動パワーステアリング装置。
  11. 前記目標操舵角生成部が、
    FFフィルタを用いて、前記横位置指令値への前記横位置の追従性を上げるための補償値を前記横位置指令値より求める横速度指令フィルタ部を更に具備し、
    前記補償値により前記横速度指令値を補償する請求項1乃至10のいずれかに記載の電動パワーステアリング装置。
  12. 前記FFフィルタの特性が車速に応じて変化する請求項11に記載の電動パワーステアリング装置。
  13. 前記目標操舵角生成部が、
    前記目標操舵角に対して、予め設定される第2制限値によって制限をかける第2制限部を更に具備する請求項1乃至12のいずれかに記載の電動パワーステアリング装置。
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