JPWO2018016027A1 - 昇降機のスイッチ信号診断装置および昇降機の保守計画作成システム - Google Patents

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Abstract

スイッチの劣化状態を適切に診断することができる昇降機のスイッチ信号診断装置を提供する。昇降機のスイッチ信号診断装置は、昇降機に設けられたスイッチの状態を前記昇降機の運行制御に用いる際の運行制御サンプリング周期よりも短い劣化状態サンプリング周期で計測する劣化状態サンプリング部と、前記劣化状態サンプリング部により計測された前記スイッチの状態に基づいて前記スイッチの劣化状態を診断する劣化状態診断部と、前記劣化状態診断部により診断された前記スイッチの劣化状態の情報を記録する劣化状態記録部と、を備えた。

Description

この発明は、昇降機のスイッチ信号診断装置および昇降機の保守計画作成システムに関する。
特許文献1は、昇降機を開示する。当該昇降機は、複数のスイッチを備える。複数のスイッチの各々は、昇降機の各部に設けられる。当該昇降機の動作は、複数のスイッチの各々の状態に基づいて制御される。この際、スイッチの状態は、予め設定された運行制御サンプリング周期で計測される。
日本特開2005−350160号公報
昇降機において、スイッチの状態の計測は、チャタリング防止回路により安定化される。このため、スイッチの細かい挙動を把握することができない。その結果、スイッチの劣化状態を適切に診断することができない。
この発明は、上述の課題を解決するためになされた。この発明の目的は、スイッチの劣化状態を適切に診断することができる昇降機のスイッチ信号診断装置および昇降機の保守計画作成システムを提供することである。
この発明に係る昇降機のスイッチ信号診断装置は、昇降機に設けられたスイッチの状態を前記昇降機の運行制御に用いる際の運行制御サンプリング周期よりも短い劣化状態サンプリング周期で計測する劣化状態サンプリング部と、前記劣化状態サンプリング部により計測された前記スイッチの状態に基づいて前記スイッチの劣化状態を診断する劣化状態診断部と、前記劣化状態診断部により診断された前記スイッチの劣化状態の情報を記録する劣化状態記録部と、を備えた。
この発明に係る昇降機の保守計画作成システムは、昇降機に設けられたスイッチの状態を前記昇降機の運行制御に用いる際の運行制御サンプリング周期よりも短い劣化状態サンプリング周期で計測するスイッチ信号診断装置と、前記スイッチ信号診断装置により計測された前記スイッチの状態の時間的な変化に基づいて前記スイッチの保守計画を作成する保守計画作成装置と、を備えた。
これらの発明によれば、スイッチの状態は、運行制御サンプリング周期よりも短い劣化状態サンプリング周期で診断される。このため、スイッチの劣化状態を適切に診断することができる。
この発明の実施の形態1における昇降機の保守計画作成システムが適用されるエレベーターの構成図である。 この発明の実施の形態1における昇降機の保守計画作成システムの制御装置と保守装置とのブロック図である。 この発明の実施の形態1における昇降機の保守計画作成システムによるスイッチの劣化状態の診断を説明するためのタイミングチャートである。 この発明の実施の形態1における昇降機の保守計画作成システムによる保守計画の作成方法を説明するための図である。 この発明の実施の形態1における保守計画作成システムの動作を説明するためのフローチャートである。 この発明の実施の形態1における保守計画作成システムの保守装置のハードウェア構成図である。 この発明の実施の形態2における昇降機の保守計画作成システムが適用される昇降機のスイッチの構成図である。 この発明の実施の形態3における昇降機の保守計画作成システムが適用される昇降機のスイッチの構成図である。
この発明を実施するための形態について添付の図面に従って説明する。なお、各図中、同一又は相当する部分には同一の符号が付される。当該部分の重複説明は適宜に簡略化ないし省略される。
実施の形態1.
図1はこの発明の実施の形態1における昇降機の保守計画作成システムが適用されるエレベーターの構成図である。
図1において、建築物の各々は、昇降機を備える。例えば、昇降機は、エレベーターである。昇降路1は、建築物の各々を貫く。複数の乗場2の各々は、建築物の各階に設けられる。かご3は、昇降路1の内部に設けられる。
複数の乗場ドア4の各々は、エレベーターのドアとして各階の乗場2の出入口に設けられる。かごドア5は、エレベーターのドアとしてかご3の出入口に設けられる。
スイッチ群6は、昇降機に設けられる。スイッチ群6は、図1においては図示されない複数のスイッチを備える。複数のスイッチの各々は、昇降機の各部に設けられる。
例えば、制御装置7は、図示されない機械室に設けられる。例えば、制御装置7は、昇降路1の内部に設けられる。例えば、保守装置8は、制御装置7に隣接して設けられる。
例えば、センタ装置9は、昇降機の管理会社に設けられる。例えば、保守データベース10は、昇降機の管理会社に設けられる。保守データベース10は、昇降機の保守に関する情報を記録する。例えば、保守実績記録装置11は、昇降機の管理会社に設けられる。保守実績記録装置11は、昇降機の保守実績の情報を記録する。例えば、保守計画記録装置12は、昇降機の管理会社に設けられる。保守計画記録装置12は、昇降機の保守計画の情報を記録する。例えば、保守計画作成装置13は、昇降機の管理会社に設けられる。
例えば、メンテナンスコンピュータ14は、昇降機の保守員に携帯される。
制御装置7は、予め設定された運行制御サンプリング周期でスイッチ群6の複数のスイッチの状態を計測する。制御装置7は、運行制御サンプリング周期での複数のスイッチの状態の計測結果に基づいてエレベーターの運行制御を行う。
保守装置8は、スイッチ信号診断装置として機能する。具体的には、保守装置8は、運行制御サンプリング周期よりも短い劣化状態サンプリング周期でスイッチ群6の複数のスイッチの状態を計測する。保守装置8は、劣化状態サンプリング周期での複数のスイッチの状態の情報を送信する。
センタ装置9は、劣化状態サンプリング周期での複数のスイッチの状態の情報を保守装置8から受信する。
保守計画作成装置13は、センタ装置9に受信された複数のスイッチの情報と保守データベース10に記録された保守に関する情報とに基づいて複数のスイッチに対する新しい保守計画を作成する。保守計画作成装置13は、複数のスイッチに対する新しい保守計画の情報を保守計画記録装置12に記録させる。
保守員は、メンテナンスコンピュータ14を用いて複数のスイッチに対する新しい保守計画を確認する。保守員は、複数のスイッチに対する新しい保守計画に基づいて複数のスイッチに対する保守作業を行う。保守員は、当該保守作業の結果の情報を昇降機の保守実績の情報として保守実績記録装置11に記録させる。
次に、図2を用いて、制御装置7と保守装置8とを説明する。
図2はこの発明の実施の形態1における昇降機の保守計画作成システムの制御装置と保守装置とのブロック図である。
例えば、スイッチ群6は、かごドアスイッチ6aと上部終点スイッチ6bと下部終点スイッチ6cとブレーキスイッチ6dとを備える。
例えば、かごドアスイッチ6aは、かごドア5に設けられる。例えば、上部終点スイッチ6bは、昇降路1の上部に設けられる。例えば、下部終点スイッチ6cは、昇降路1の下部に設けられる。例えば、ブレーキスイッチ6dは、図示されないブレーキに設けられる。
かごドアスイッチ6aの一側は、電源に接続される。上部終点スイッチ6bの一側は、電源に接続される。下部終点スイッチ6cの一側は、電源に接続される。ブレーキスイッチ6dの一側は、電源に接続される。
例えば、チャタリング防止回路15は、制御装置7に隣接して設けられる。チャタリング防止回路15の入力部7aは、かごドアスイッチ6aの他側と上部終点スイッチ6bの他側と下部終点スイッチ6cの他側とブレーキスイッチ6dの他側とに接続される。
制御装置7は、入力部7aと運行演算部7bとチャタリング防止部7cと論理異常診断部7dと論理異常記録部7eとを備える。
保守装置8は、劣化状態サンプリング部8aと劣化状態診断部8bと劣化状態記録部8cとを備える。
かごドアスイッチ6aの状態は、かごドア5の状態に応じて変化する。上部終点スイッチ6bの状態は、かご3が昇降路1の上部において予め設定された位置に到達した際に変化する。下部終点スイッチ6cの状態は、かご3が昇降路1の下部において予め設定された位置に到達した際に変化する。ブレーキスイッチ6dの状態は、ブレーキが動作した際に変化する。
チャタリング防止回路15は、運行制御サンプリング周期でスイッチ群6から出力された電圧を計測する。例えば、チャタリング防止回路15は、50(ms)の周期でスイッチ群6から出力された電圧を計測する。チャタリング防止回路15は、当該電圧に基づいてスイッチ群6の状態を計測する。チャタリング防止回路15は、スイッチ群6の状態の情報を出力する。
制御装置7において、入力部7aは、チャタリング防止回路15から出力されたスイッチ群6の状態の情報の入力を受け付ける。運行演算部7bは、入力部7aに入力された情報に基づいてエレベーターの運行に用いられる制御値を演算する。チャタリング防止部7cは、運行制御サンプリング周期でスイッチ群6の状態の情報の入力を受け付ける。例えば、チャタリング防止部7cは、50(ms)の周期でスイッチ群6の状態を計測する。論理異常診断部7dは、スイッチ群6の論理異常を診断する。具体的には、論理異常診断部7dは、エレベーターの運行状態とチャタリング防止部7cにより計測されたスイッチ群6の情報とに基づいてスイッチ群6のいずれかのスイッチのオン故障またはオフ故障を診断する。論理異常記録部7eは、論理異常診断部7dにより診断された論理異常の情報を記録する。
保守装置8において、劣化状態サンプリング部8aは、劣化状態サンプリング周期でスイッチ群6の状態を計測する。例えば、劣化状態サンプリング部8aは、0.1(ms)から1.0(ms)の間で設定された周期でスイッチ群6の状態を計測する。劣化状態診断部8bは、劣化状態サンプリング部8aにより計測されたスイッチ群6の状態に基づいてスイッチ群6の劣化状態を診断する。劣化状態記録部8cは、劣化状態診断部8bにより診断されたスイッチ群6の劣化状態の情報と劣化状態診断部8bによるスイッチ群6の診断時刻との情報とスイッチ群6の識別情報とを対応付けて記録する。
次に、図3を用いて、スイッチの劣化状態の診断を説明する。
図3はこの発明の実施の形態1における昇降機の保守計画作成システムによるスイッチの劣化状態の診断を説明するためのタイミングチャートである。
図3の左側の列は、スイッチの状態が正常に変化する際のタイミングチャートである。図3の中央の列は、スイッチの状態が第1異常で変化する際のタイミングチャートである。図3の右側の列は、スイッチの状態が第2異常で変化する際のタイミングチャートである。
図3の(a)は、スイッチの状態を示す。図3の(b)は、チャタリング防止回路15による計測のタイミングを示す。図3の(c)は、チャタリング防止回路15による計測結果を示す。例えば、チャタリング防止回路15は、2周期連続でON状態を計測した際にON状態と認識するように設定される。
図3の(d)は、劣化状態サンプリング部8aによる計測のタイミングを示す。図3の(e)は、劣化状態サンプリング部8aによる計測結果を示す。
図3の(f)は、劣化状態診断部8bによる第1診断結果を示す。図3の(g)は、劣化状態診断部8bによる第2診断結果を示す。図3の(h)は、劣化状態診断部8bによる第3診断結果を示す。
図3の(f)において、第1診断結果は、ON状態の回数である。第1診断結果は、図3の(e)の値と同じ値で示される。図3の(g)において、第2診断結果は、チャタリングの発生時間である。第2診断結果は、スイッチの状態が運行制御サンプリング周期で2回数だけ連続してオン状態と計測されるまでにかかった運行制御サンプリング周期での計測回数で示される。図3の(h)において、第3診断結果は、チャタリングの平均回数である。第3診断結果は、スイッチの状態が運行制御サンプリング周期による計測の間にオン状態とオフ状態とを計測している際のオン状態の計測回数をスイッチの状態がオン状態とオフ状態とを計測している際の運行制御サンプリング周期での計測回数で除した値で示される。
次に、図4を用いて、保守計画の作成方法を説明する。
図4はこの発明の実施の形態1における昇降機の保守計画作成システムによる保守計画の作成方法を説明するための図である。
例えば、「2015年10月」の情報において、スイッチの状態は、理想的にオフ状態からオン状態に変化する。「2016年08月」の情報において、スイッチの状態は、多少のチャタリングを伴ってオフ状態からオン状態に変化する。
保守計画作成装置13は、スイッチの状態の時間的な変化に基づいてスイッチの保守計画を作成する。例えば、保守計画作成装置13は、「2015年10月」のスイッチの状態の変化と「2016年08月」のスイッチの状態の変化とに基づいて「2017年05月」にスイッチが故障し得ることを予測する。
この際、保守計画作成装置13は、「2015年10月」のスイッチの状態の変化と「2016年08月」のスイッチの状態の変化とに基づいてスイッチの保守作業の種類を決定する。
例えば、保守計画作成装置13は、スイッチの表面を軽く清掃することを次の保守作業とする。例えば、保守計画作成装置13は、スイッチを交換することを次の保守作業とする。例えば、保守計画作成装置13は、スイッチの表面を溶剤で清掃することを次の保守作業とする。
この際、保守計画作成装置13は、保守作業の種類に応じて保守作業の時期を決定する。
次に、図5を用いて、保守計画作成システムの動作を説明する。
図5はこの発明の実施の形態1における保守計画作成システムの動作を説明するためのフローチャートである。
ステップS1では、保守計画作成装置13は、スイッチの状態の情報を受信したか否かを判定する。ステップS1で保守計画作成装置13がスイッチの状態の情報を受信していない場合は、保守計画作成装置13は、ステップS1の動作を繰り返す。ステップS1で保守計画作成装置13がスイッチの状態の情報を受信した場合は、保守計画作成装置13は、ステップS2の動作を行う。
ステップS2では、保守計画作成装置13は、スイッチの状態の情報に基づいてスイッチの状態の時間的な変化に対応した評価値を演算する。その後、保守計画作成装置13は、ステップS3の動作を行う。ステップS3では、保守計画作成装置13は、当該評価値に基づいてスイッチの保守計画を作成する。
その後、保守計画作成装置13は、ステップS4の動作を行う。ステップS4では、保守計画作成装置13は、スイッチの保守計画の情報を保守計画記録装置12に記録させる。その後、保守計画作成装置13は、ステップS1からの動作を繰り返す。
以上で説明した実施の形態1によれば、スイッチの状態は、運行制御サンプリング周期よりも短い劣化状態サンプリング周期で診断される。このため、スイッチの劣化状態を適切に診断することができる。
例えば、保守装置8は、チャタリングの発生時間を診断する。例えば、保守装置8は、チャタリングの平均回数を診断する。このため、少ない情報量に基づいてスイッチの保守作業の種類と時期を適切に決定することができる。
また、スイッチの状態の情報は、スイッチの状態の診断時刻の情報と対応付けて記録される。このため、スイッチの劣化傾向を把握することができる。その結果、スイッチの保守作業の種類と時期を適切に決定することができる。当該保守作業が適切に行われることにより、スイッチの故障を未然に防ぐことができる。昇降機の運行停止時間を短くすることができる。スイッチの保守の必要性と保守作業の後のスイッチの状態とを昇降機の所有者に対して容易に説明することができる。
この際、予め調査されたスイッチの状態と比較して、診断対象のスイッチの状態を予測してもよい。例えば、水と埃とが付着したスイッチの状態と比較して、診断対象のスイッチの状態を予測してもよい。例えば、コンクリート粉が付着したスイッチの状態と比較して、診断対象のスイッチの状態を予測してもよい。例えば、油とコンクリート粉とが付着したスイッチの状態と比較して、診断対象のスイッチの状態を予測してもよい。
また、スイッチの状態が軽微な接触不良と診断される場合、診断対象のスイッチの状態がオン状態とオフ状態を繰り返すように昇降機の特殊運転を行ってもよい。この場合、スイッチの表面の酸化膜が除去される。このため、特別な保守作業をすることなく、スイッチの状態を改善することができる。
また、スイッチの劣化状態の情報のうち、予め設定された条件を満たす情報の記録のみを残してもよい。例えば、予め設定された期間内において、チャタリングの発生時間の最大値と平均値との情報の記録のみを残してもよい。例えば、予め設定された期間内において、チャタリングの平均回数の最大値と平均値との情報の記録のみを残してもよい。この場合、スイッチの保守作業の種類と時期を適切に決定することができる。
次に、図6を用いて、保守装置8の例を説明する。
図6はこの発明の実施の形態1における保守計画作成システムの保守装置のハードウェア構成図である。
保守装置8の各機能は、処理回路により実現される。例えば、処理回路は、少なくとも1つのプロセッサ16aと少なくとも1つのメモリ16bとを備える。例えば、処理回路は、少なくとも1つの専用のハードウェア17を備える。
処理回路が少なくとも1つのプロセッサ16aと少なくとも1つのメモリ16bとを備える場合、保守装置8の各機能は、ソフトウェア、ファームウェア、又はソフトウェアとファームウェアとの組み合わせにより実現される。ソフトウェアおよびファームウェアの少なくとも一方は、プログラムとして記述される。ソフトウェアおよびファームウェアの少なくとも一方は、少なくとも1つのメモリ16bに格納される。少なくとも1つのプロセッサ16aは、少なくとも1つのメモリ16bに記憶されたプログラムを読み出して実行することにより、保守装置8の各機能を実現する。少なくとも1つのプロセッサ16aは、CPU(Central Processing Unit)、中央処理装置、処理装置、演算装置、マイクロプロセッサ、マイクロコンピュータ、DSPともいう。例えば、メモリ16bは、RAM、ROM、フラッシュメモリ、EPROM、EEPROM等の、不揮発性又は揮発性の半導体メモリ、磁気ディスク、フレキシブルディスク、光ディスク、コンパクトディスク、ミニディスク、DVD等である。
処理回路が少なくとも1つの専用のハードウェア17を備える場合、処理回路は、例えば、単一回路、複合回路、プログラム化したプロセッサ、並列プログラム化したプロセッサ、ASIC、FPGA、又はこれらの組み合わせで実現される。例えば、保守装置8の各機能は、それぞれ処理回路で実現される。例えば、保守装置8の各機能は、まとめて処理回路で実現される。
保守装置8の各機能について、一部を専用のハードウェア17で実現し、他部をソフトウェア又はファームウェアで実現してもよい。例えば、劣化状態サンプリング部8aの機能については専用のハードウェア17としての処理回路で実現し、劣化状態サンプリング部8a以外の機能については少なくとも1つのプロセッサ16aが少なくとも1つのメモリ16bに格納されたプログラムを読み出して実行することにより実現してもよい。
このように、処理回路は、ハードウェア17、ソフトウェア、ファームウェア、又はこれらの組み合わせにより保守装置8の各機能を実現する。
実施の形態2.
図7はこの発明の実施の形態2における昇降機の保守計画作成システムが適用される昇降機のスイッチの構成図である。なお、実施の形態1と同一又は相当部分には、同一符号が付される。当該部分の説明は省略される。
図7に示されるように、スイッチ群6は、かごドアスイッチ6aと複数の乗場ドアスイッチ6eとを備える。かごドアスイッチ6aと複数の乗場ドアスイッチ6eの各々とは、直列に接続される。
かごドアスイッチ6aは、かごドア5に設けられる。複数の乗場ドアスイッチ6eの各々は、複数の乗場ドア4の各々に設けられる。
かごドアスイッチ6aの状態は、かごドア5の状態に応じて変化する。複数の乗場ドアスイッチ6eの各々の状態は、複数の乗場ドア4の各々の状態に応じて変化する。
保守装置8において、劣化状態サンプリング部8aは、スイッチ群6の状態を劣化状態サンプリング周期で計測する。劣化状態診断部8bは、劣化状態サンプリング部8aにより計測されたスイッチ群6の状態に基づいてスイッチ群6の劣化状態を診断する。劣化状態記録部8cは、劣化状態診断部8bにより診断されたスイッチ群6の劣化状態の情報とかご3の位置の情報とを対応付けて記録する。
以上で説明した実施の形態2によれば、劣化状態記録部8cは、スイッチ群6の状態の情報とかご3の位置の情報とを対応付けて記録する。このため、複数の乗場ドアスイッチ6eの各々の状態を区別して診断することができる。
実施の形態3.
図8はこの発明の実施の形態3における昇降機の保守計画作成システムが適用される昇降機のスイッチの構成図である。なお、実施の形態2と同一又は相当部分には、同一符号が付される。当該部分の説明は省略される。
図8に示されるように、かごドアスイッチ6aは、複数の乗場ドアスイッチ6eの各々と直列に接続されない。かごドアスイッチ6aは、複数の乗場ドアスイッチ6eとは別に設けられる。
保守装置8において、劣化状態サンプリング部8aは、かごドアスイッチ6aの状態を計測する。劣化状態サンプリング部8aは、複数の乗場ドアスイッチ6eの状態を計測する。劣化状態診断部8bは、劣化状態サンプリング部8aにより計測されたかごドアスイッチ6aの状態に基づいてかごドアスイッチ6aの劣化状態を診断する。劣化状態診断部8bは、劣化状態サンプリング部8aにより計測された複数の乗場ドアスイッチ6eの状態に基づいて複数の乗場ドアスイッチ6eの劣化状態を診断する。劣化状態記録部8cは、劣化状態診断部8bにより診断されたかごドアスイッチ6aの情報と複数の乗場ドアスイッチ6eの状態の情報とかご3の位置の情報とを対応付けて記録する。
以上で説明した実施の形態3によれば、かごドアスイッチ6aは、複数の乗場ドアスイッチ6eの各々と直列に接続されない。このため、かごドアスイッチ6aの状態と乗場ドアスイッチ6eの状態とを区別して診断することができる。
なお、劣化状態サンプリング部8aと劣化状態診断部8bと劣化状態記録部8cとを保守装置8以外の装置に設けてもよい。例えば、劣化状態サンプリング部8aと劣化状態診断部8bと劣化状態記録部8cとを制御装置7に設けてもよい。例えば、劣化状態サンプリング部8aと劣化状態診断部8bと劣化状態記録部8cとを保守計画作成装置13に設けてもよい。これらの場合も、スイッチの劣化状態を適切に診断することができる。
また、劣化状態サンプリング部8aと劣化状態診断部8bと劣化状態記録部8cとをエレベーター以外の昇降機のスイッチに適用してもよい。例えば、劣化状態サンプリング部8aと劣化状態診断部8bと劣化状態記録部8cとをエスカレーターのスイッチに適用してもよい。例えば、劣化状態サンプリング部8aと劣化状態診断部8bと劣化状態記録部8cとを動く歩道のスイッチに適用してもよい。これらの場合も、スイッチの劣化状態を適切に診断することができる。
以上のように、この発明に係る昇降機のスイッチ信号診断装置および昇降機の保守計画作成システムは、スイッチの劣化状態を適切に診断することができるシステムに利用できる。
1 昇降路、 2 乗場、 3 かご、 4 乗場ドア、 5 かごドア、 6 スイッチ群、 6a かごドアスイッチ、 6b 上部終点スイッチ、 6c 下部終点スイッチ、 6d ブレーキスイッチ、 6e 乗場ドアスイッチ、 7 制御装置、 7a 入力部、 7b 運行演算部、 7c チャタリング防止部、 7d 論理異常診断部、 7e 論理異常記録部、 8 保守装置、 8a 劣化状態サンプリング部、 8b 劣化状態診断部、 8c 劣化状態記録部、 9 センタ装置、 10 保守データベース、 11 保守実績記録装置、 12 保守計画記録装置、 13 保守計画作成装置、 14 メンテナンスコンピュータ、 15 チャタリング防止回路、 16a プロセッサ、 16b メモリ、 17 ハードウェア

Claims (7)

  1. 昇降機に設けられたスイッチの状態を前記昇降機の運行制御に用いる際の運行制御サンプリング周期よりも短い劣化状態サンプリング周期で計測する劣化状態サンプリング部と、
    前記劣化状態サンプリング部により計測された前記スイッチの状態に基づいて前記スイッチの劣化状態を診断する劣化状態診断部と、
    前記劣化状態診断部により診断された前記スイッチの劣化状態の情報を記録する劣化状態記録部と、
    を備えた昇降機のスイッチ信号診断装置。
  2. 前記劣化状態診断部は、前記スイッチの劣化状態として、前記スイッチの状態が前記運行制御サンプリング周期で予め設定された回数だけ連続してオン状態と計測されるまでにかかった前記運行制御サンプリング周期での計測回数をチャタリングの発生時間として診断する請求項1に記載の昇降機のスイッチ信号診断装置。
  3. 前記劣化状態診断部は、前記スイッチの劣化状態として、前記劣化状態サンプリング部により計測された前記スイッチの状態が前記運行制御サンプリング周期による計測の間にオン状態とオフ状態とを計測している際のオン状態の計測回数を前記劣化状態サンプリング部により計測された前記スイッチの状態がオン状態とオフ状態とを計測している際の前記運行制御サンプリング周期での計測回数で除した値をチャタリングの平均回数として診断する請求項1または請求項2に記載の昇降機のスイッチ信号診断装置。
  4. 前記劣化状態記録部は、前記スイッチの劣化状態の情報と前記劣化状態診断部による前記スイッチの劣化状態の診断時刻の情報とを対応付けて記録する請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の昇降機のスイッチ信号診断装置。
  5. 前記劣化状態サンプリング部は、前記昇降機のかごドアスイッチと複数の乗場ドアスイッチが直列に接続されたスイッチ群の状態を前記劣化状態サンプリング周期で計測し、
    前記劣化状態診断部は、前記劣化状態サンプリング部により計測された前記スイッチ群の状態に基づいて前記スイッチ群の劣化状態を診断し、
    前記劣化状態記録部は、前記劣化状態診断部により診断された前記スイッチ群の劣化状態の情報と前記昇降機のかごの位置の情報とを対応付けて記録する請求項1から請求項4のいずれか1項に記載の昇降機のスイッチ信号診断装置。
  6. 前記劣化状態サンプリング部は、前記昇降機のかごドアスイッチの状態を前記劣化状態サンプリング周期で計測し、前記昇降機の複数の乗場ドアスイッチの状態を前記劣化状態サンプリング周期で計測し、
    前記劣化状態診断部は、前記劣化状態サンプリング部により計測された前記かごドアスイッチの状態に基づいて前記かごドアスイッチの劣化状態を診断し、前記劣化状態サンプリング部により計測された前記複数の乗場ドアスイッチの状態に基づいて前記複数の乗場ドアスイッチの劣化状態を診断し、
    前記劣化状態記録部は、前記劣化状態診断部により診断された前記かごドアスイッチの情報と前記複数の乗場ドアスイッチの状態の情報と前記昇降機のかごの位置の情報とを対応付けて記録する請求項1から請求項4のいずれか1項に記載の昇降機のスイッチ信号診断装置。
  7. 昇降機に設けられたスイッチの状態を前記昇降機の運行制御に用いる際の運行制御サンプリング周期よりも短い劣化状態サンプリング周期で計測するスイッチ信号診断装置と、
    前記スイッチ信号診断装置により計測された前記スイッチの状態の時間的な変化に基づいて前記スイッチの保守計画を作成する保守計画作成装置と、
    を備えた昇降機の保守計画作成システム。
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