JPWO2018016005A1 - スライド走行装置および同装置を搭載した工作機械 - Google Patents

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Abstract

寿命をのばすための構成を備えたスライド走行装置(50)は、転動体(520)を保持した第1ブロック(41,51)と、転動体(520)が接する走行面(311,313,314)を備えた第2ブロック(31)とが組み付けられ、第1ブロック(41,51)と第2ブロック(31)との間に相対的な直線状の移動を生じさせるものであって、第1ブロック(41,51)は、複数の転動体(520)を保持した保持部材(52)が着脱可能に取り付けられたものであり、第1ブロック(41,51)に対する保持部材(52)の取り付け状態の変更により、転動体(520)の位置が相対的移動方向に直交する方向に変位するものである。

Description

本発明は、走行面におけるローラの相対的な移動によりスライダを走行させるスライド走行装置および、そのスライド走行装置を搭載した工作機械に関する。
スライダを走行させるスライド走行装置は、スライダとガイドとの間でローラやボールが走行面を転動し、あるいはスライダがレールを摺動することにより、長年の使用によって構成部材に摩耗が生じる。そのため、ローラが転動する走行面を備える構成部材には、焼入れ処理によって耐摩耗性の向上が図られている。また、下記特許文献1には、摩耗した部材の交換が容易なスライド走行装置が開示されている。そのスライド走行装置は、スライダがガイドレールを掴むようにして摺動可能に組み付けられ、そのスライダには取付ブロックが一体に形成されている。そして、取付ブロックは、移動対象となる治具などがボルトによって取り付け可能になっている。なお、このスライド走行装置には、取付ブロックにガイドレールと同方向の貫通空間が形成され、そこにカバーが通されることでスライド走行装置の摺動部分を保護する構成となっている。
特開平8−1478号公報
スライド走行装置は、ローラの走行面などの寿命をのばすためその走行面に焼入れ処理などが行われるが、それでも長い年月の間使用されることにより摩耗によって段差などが生じてしまう。そして、その摩耗による段差などの経年変化が生じた場合、スライダの位置決め精度などに影響が生じることになる。すると、このスライド走行装置が加工機などの一部として構成されたような場合には、スライダの位置決め精度の低下が加工精度の低下を引き起こしてしまう。よって、ローラが転動する走行面に摩耗による段差や傾斜などの不具合が生じた場合には、再研磨等によるメンテナンスが必要になる。そして、メンテナンスを行っても不具合が改善されない場合は、スライド走行装置やそのスライド走行装置を搭載した加工機など機械本体の寿命を迎えることとなる。
前記特許文献1のスライド走行装置は、レールやスライダなどの構成部材が交換可能であるため、同装置を使用する加工機であれば部品交換によって寿命をのばすことができる。しかし、工作機械を構成するスライド走行装置などでは、焼入れされた走行面の交換を容易に行うことができず、メンテナンス処理に対する負担が大きい。特に、重量のある大型機械では、その場でメンテナンスを行うことができないためメンテナンス工場へ持ち込まなければならず、クレーンなどを使用した大掛かりな作業になってしまう。また、焼入れされた走行面の交換は熟練作業者による高いレベルの調整作業が要求され、さらにメンテナンスを行ったとしても初期精度が復元できる保障もない。
そこで、本発明は、かかる課題を解決すべく、寿命をのばすための構成を備えたスライド走行装置および同装置を搭載した工作機械を提供することを目的とする。
本発明の一態様におけるスライド走行装置は、転動体を保持した第1ブロックと、前記転動体が接する走行面を備えた第2ブロックとが組み付けられ、前記第1ブロックと前記第2ブロックとの間に相対的な直線状の移動を生じさせるものであって、前記第1ブロックは、複数の前記転動体を保持した保持部材が着脱可能に取り付けられたものであり、前記第1ブロックに対する前記保持部材の取り付け状態の変更により、前記転動体の位置が相対的移動方向に直交する方向に変位するものである。
本発明の他の態様における工作機械は、転動体を保持するガイドと、前記転動体が接する走行面を備えたスライダとを有するスライド走行装置を備え、刃物台が搭載された前記スライダを移動させることにより前記刃物台に装着された工具の位置を調整するものであって、前記スライド走行装置は、複数の前記転動体を保持した保持部材が前記ガイドに対して着脱可能に取り付けられたものであり、前記ガイドに対する前記保持部材の取り付け状態の変更により、前記転動体の位置が前記スライダの移動方向に対して直交する方向に変位するものである。
本発明によれば、第1ブロックの転動体が第2ブロックの走行面を転動することによって走行面に転動体との摩擦による経年変化が生じるが、第1ブロックに対する保持部材の取り付け状態の変更が行われることにより、転動体の位置が移動方向に直交する方向に変位して摩耗の生じる位置がずれるため、経年変化を原因とする寿命をのばすことができる。
工作機械の一実施形態の内部構造を示した側面図である。 加工モジュールの主要部であるタレット旋盤機を示した斜視図である。 スライド走行装置の一実施形態を示した斜視図である。 スライド走行装置の一実施形態を示した斜視図であり、特にローラ部材を取り出した状態の図である。 スライド走行装置の一実施形態を示した図3のA−A断面図である。 ローラ部材を組換えたスライド走行装置の一実施形態を示した断面図である。
次に、本発明に係るスライド走行装置および同装置を搭載した工作機械の一実施形態について、図面を参照しながら以下に説明する。図1は、本実施形態の工作機械について、その内部構造を示した側面図である。この工作機械1は、加工モジュール10が一点鎖線で示す外形の本体カバー2によって覆われ、そのカバー内部にワークWを加工するための密閉された加工室が構成されている。そして、この加工モジュール10は、エンドミルやドリルなどの回転工具、或いはバイトなどの切削工具を備えるタレット旋盤機5によって構成されている。
工作機械1は、レール301が敷設されベース3上に車輪を備えた可動ベッド6が移動可能に設置され、その可動ベッド6上には、タレット旋盤機5や制御装置7が搭載された加工モジュール10が構成されている。従って、工作機械1は、本体カバー2内に収められた加工モジュール10を前後方向に引き出すことが可能であり、本体カバー2の外に出すことにより加工モジュール10のメンテナンスや交換などを容易に行うことができるようになっている。
ここで、図2は、加工モジュール10の主要部であるタレット旋盤機5を示した斜視図である。タレット旋盤機5は、掴んだワークWを回転させる主軸台11や、ワークWを加工するための工具18を備えたタレット装置12、更にそのタレット装置12をZ軸方向に移動させるZ軸駆動装置13やX軸方向に移動させるX軸駆動装置14などによって構成されている。なお、本実施形態においてZ軸方向は、主軸台11の主軸と平行な機体前後方向であり、X軸方向は、Z軸に対して直交する機体上下方向であり、Y軸方向は、Z軸に直交する機体幅方向である。
工作機械1のタレット旋盤機5は、主軸台11に保持されたワークWに対し、タレット装置12の工具18をZ軸方向とX軸方向とに移動させる2軸旋盤である。特に、このタレット旋盤機5は、以下に示すように幅寸法を小さくするためX軸方向が鉛直方向に設定されている。まず、タレット旋盤機5の主軸台11は、その主軸がレール301と平行な水平軸であり、主軸端部にワークWを把持するチャック装置21を備え、そのチャック21をワークWとともに回転させる回転機構が構成されている。すなわち、主軸台11は内部にスピンドルが回転自在に支持され、その先端部にチャック装置21が固定されている。そして、スピンドルにはプーリが固定され、主軸用モータ22の回転軸に固定されたプーリとの間にベルト23が掛け渡されている。
次に、Z軸駆動装置13は、Z軸スライダ31がZ軸ガイド32に対してZ軸方向に移動可能に取り付けられ、そのZ軸スライダ31の端部に複数の工具18を備えたタレット装置12が取り付けられている。そして、Z軸駆動装置13には、Z軸スライダ31を移動させるため、Z軸用サーボモータ33の回転出力を直進運動に変換するボールネジが使用されている。すなわち、Z軸ガイド32には支持フレーム34が固定され、その軸受によって支持されたネジ軸35が、Z軸スライダ31内に設けられた非回転のナットに螺合している。また、支持フレーム34にはプレート36が固定され、そこに取り付けられたZ軸用サーボモータ33とネジ軸35の各々のプーリにベルト37が掛け渡されている。
Z軸駆動装置13は、そのZ軸ガイド32がX軸駆動装置14のX軸スライダ41に組み付けられている。よって、Z軸駆動装置13の全体がX軸スライダ41に支えられているため、このX軸スライダ41の移動によりタレット装置12(工具18)のX軸方向つまり上下方向の位置決めが行われることとなる。そして、可動ベッド6には主軸台11に近接してコラム15が立設され、X軸スライダ41は、コラム15のガイドレール151を掴んで摺動するよう構成されている。従って、X軸スライダ41に搭載された状態のZ軸駆動装置13は、主軸台11の上方を昇降するように配置されている。
X軸駆動装置14は、X軸スライダ41を上下方向に移動させるため、X軸用サーボモータ42の回転出力を昇降運動に変換するボールネジが使用されている。すなわち、コラム15には、鉛直方向に配置されたネジ軸43が軸受を介して回転可能に支持され、X軸スライダ41内に設けられた非回転のナットが螺合している。また、X軸用サーボモータ42はコラム15の上部に取り付けられ、そのX軸用サーボモータ42とネジ軸43の各々のプーリにベルト45が掛け渡されている。
このタレット旋盤機5では、Z軸用サーボモータ33の駆動によりその回転運動が直線運動に変換されてZ軸スライダ31がZ軸方向に移動し、同じくX軸用サーボモータ42の駆動によりその回転運動が直線運動に変換されてX軸スライダ41がX軸方向に移動するようになっている。そのため、Z軸スライダ31に固定されたタレット装置12の工具18がZ軸方向及びX軸方向に移動し、主軸側で回転するワークWに対して切削加工などが行われる。
タレット旋盤機5を備えた工作機械1は、高い加工精度が要求されるため、ワークWに向けて移動する工具18に対しても高い位置決め精度が求められる。つまり、Z軸駆動装置13及びX軸駆動装置14における正確な駆動制御が必要になる。ここで、図3は、Z軸駆動装置13を構成するスライド走行装置を示した斜視図である。また、図5は、同じくスライド走行装置を示した図3のA−A断面図である。
Z軸駆動装置13のスライド走行装置50は、Z軸スライダ31とZ軸ガイド32によって構成されている。そのZ軸ガイド32は、X軸スライダ41に対して2つのガイドフレーム51がZ軸方向に間隔をあけて固定されている。すなわち、X軸スライダ41は、X軸方向に平行なスライダ本体部411からY軸方向に上側支持部412と下側支持部413とが突き出して形成されている。そして、略C形形状のガイドフレーム51が、その両端部を上側支持部412と下側支持部413とに突き当てられた状態で固定されている。
スライド走行装置50は、X軸スライダ41に対してスライダ本体部411、上側支持部412および下側支持部413によってZ軸方向に沿ったスライド溝415が形成され、Z軸スライダ31がそのスライド溝415に対して摺動可能に嵌め込まれる。そして、ガイドフレーム51がX軸スライダ41に固定され、Z軸方向の2箇所でZ軸スライダ31が移動可能に保持される。このX軸スライダ41とガイドフレーム51からなるスライド支持部70では、Z軸スライダ31をガタなく保持するとともに、Z軸方向への滑らかな移動を可能にするためのローラ部材52が設けられている。具体的には、図5に示すように、1箇所のスライド支持部70に4箇のローラ部材52が設けられている。
Z軸スライダ31は、図3に示すように断面がH形をした棒状の部材であり、表側には深い溝を介して上下に平行な2つの側方側走行面311が形成され、裏側には浅い溝を介して上下に平行な摺接面312が形成されている。更に、Z軸スライダ31の上下にはそれぞれ上方側走行面313と下方側走行面314とが形成されている。摺接面312は、X軸スライダ41に形成されたスライド溝415内の鉛直面に摺接する摺接面になっている。一方、側方側走行面311、上方側走行面313および下方側走行面314は、ローラ部材52のローラ520が転動する走行面となっている。
鋼材からなるZ軸スライダ31は、その表面に焼入れ処理が行われており、摺接面やローラ520が転動する走行面の硬度を高めて耐摩耗性などの向上が図られている。これによりスライド走行装置50の寿命は延びるが、それでも繰り返しローラ520が転動すれば、長い年月を経て焼入れした走行面にも摩耗が生じてしまう。そして、側方側走行面311などに生じる経年変化は、Z軸スライダ31のZ軸方向の移動位置の精度を狂わせてしまう原因になる。そのため、ある程度の摩耗が生じた場合にはZ軸スライダ31に対するメンテナンスが必要になるが、前記課題でも述べたように、メンテナンスが大掛かりな作業になるほか、側方側走行面311、上方側走行面313および下方側走行面314に対する高レベルの調整作業が要求される一方で、初期精度が復元できるという保障もない。そこで、本実施形態のスライド走行装置50では、摩耗に対するZ軸スライダ31の寿命をより長くするための構成がとられている。
ここで、図4は、図3と同じくスライド走行装置を示した斜視図であるが、特に、スライド支持部70からローラ部材52を取り出した状態の図が示されている。前述したように、スライド走行装置50にはガイドフレーム51からなるスライド支持部70に4箇のローラ部材52が設けられている(図5参照)。本実施形態では、そのローラ部材52としてLMローラが使用されている。つまり、ローラ部材52は、軌道台の外周に複数の杵形のローラ520(図5参照)が無限循環移動するように組み込まれ、そうしたローラ520にはリテーナが被せられた構成をしている。
スライド支持部70では、Z軸スライダ31が環状に囲まれており、その内周部分に嵌合凹部61〜64が形成され、そこにローラ部材52が嵌め込まれている。上下に位置する嵌合凹部61,64は、X軸スライダ41とガイドフレーム51の連結部分に形成され、側方の嵌合凹部62,63は、ガイドフレーム51の内側に形成されている。嵌合凹部61〜64はローラ部材52よりも大きいサイズで形成されている。そのため、嵌合凹部61〜63では、ローラ部材52にスペーサ55が被せられ、嵌合凹部64のローラ部材52は幅方向の隙間にスペーサ56が挟み込まれている。
スペーサ55は、溝形形状の部材であり、凹んだ内側部分にローラ部材52が一体的に組み込まれる。また、スペーサ55の外形寸法は嵌合凹部61〜63の寸法に合わせて形成されているため、嵌合凹部61〜63内に配置されたローラ部材52はスペーサ55によって位置決めされることとなる。そして、X軸スライダ41の上側支持部412とガイドフレーム51には、嵌合凹部61〜63にまで貫通する押え込みボルト57が外側から螺合されている。よって、嵌合凹部61〜63内に配置されたローラ部材52は、押え込みボルト57の締め付けにより、スペーサ55を介して側方側走行面311や上方側走行面313にローラ520が押し当てられることとなる。
一方、下方に位置する嵌合凹部64内のスペーサ56は直方体のブロックであり、幅方向の一方側にのみ配置されてローラ部材52の位置決めが行われている。そして、嵌合凹部64では、押え込みボルト58によってローラ部材52が下方側走行面314に押し当てられるようになっている。嵌合凹部61〜63の押え込みボルト57は、側方側走行面311や上方側走行面313に対して直交しているが、嵌合凹部64の押え込みボルト58は、下方側走行面314とほぼ平行であり、ガイドフレーム51側つまり前方側から締め付け作業が行えるように構成されている。
押え込みボルト58は、その締め付け方向と下方側走行面314に対するローラ部材52の押え付け方向(上方)とが直交するように構成されている。押え込みボルト58にはL字形の楔部材65が連結され、押え込みボルト58の締め付けにより、楔部材65が締め付け方向に姿勢を変えずに移動するよう構成されている。そして、楔部材65とローラ部材52との間には、上下方向の移動のみが許容されたテーパ部材66が挟み込まれている。楔部材65とテーパ部材66とは斜面同士が接しているため、楔部材65の横方向の移動によってテーパ部材66が上下方向に移動することとなる。よって、テーパ部材66が上方に押し上げられることにより、ローラ部材52のローラ520が下方側走行面314に押し当てられる。
Z軸スライダ31は、上下方向や横方向からローラ部材52によって支えられ、Z軸方向のスムーズな移動が可能になっている。スペーサ55,56は、前述したように、嵌合凹部61〜64の中でローラ部材52を位置決めするものである。ここで、図6は、図5と同じくスライド走行装置50を示した断面図であり、特にスペーサ55,56の取り付け状態を変化させた場合を示している。本実施形態では、溝形形状をしたスペーサ55は、平行なサイド部分551,552の厚さが異なる寸法で形成され、そのサイド部551,552の位置を入れ替えても嵌合凹部61〜63へ組み付けることができるようになっている。
従って、嵌合凹部61〜63に嵌め込まれたローラ部材52は、スペーサ55の組換えによって幅方向に変位することとなる。つまり、Z軸スライダ31に対して相対的に移動するローラ520が、その移動方向に直交するローラ部材52の幅方向に変位することとなる。具体的には、図5に示す状態から図6に示す組換えられた後の状態では、嵌合凹部61〜63のスペーサ55は、肉厚のサイド部分551と薄肉のサイド部分552との位置が入れ替わり、ローラ部材52は入れ替わった薄肉のサイド部分552側に僅かに変位することになる。一方、スペーサ56は、幅方向のいずれか一方にのみ配置するため、同じようにローラ部材52の位置が幅方向に変位することとなる。
以上のようなスライド走行装置50を備えた工作機械1は、ワーク加工時に、先ずタレット装置12の割出しにより該当する工具18が選択される。そして、チャック21に保持され回転するワークWに対して、X軸用サーボモータ42が駆動してネジ軸43が回転し、その回転運動がナットを介してX軸スライダ41の昇降運動に変換される。工具18(切削工具)の先端がワークWの加工個所の高さに揃うようにX軸方向の位置決め制御が行われる。また、Z軸用サーボモータ33が駆動してネジ軸35が回転し、その回転運動がナットを介してZ軸スライダ31の水平な直線運動に変換され、工具18の先端がZ軸方向に移動してワークWの外形切削などが行われる。
Z軸スライダ31は、側方側走行面311、上方側走行面313および下方側走行面314に当てられたローラ部材52によって支持され、転動するローラ520が軌道ライン53上を相対的に移動する。工作機械1では、ローラ部材52のローラ520が常に同じ軌道ライン53上を転動して往復するため、側方側走行面311などに摩耗による経年変化が生じてしまう。そして、このことがZ軸スライダ31の位置決め精度の低下を引き起こし、加工精度を低下させる原因となる。そこで、本実施形態では、摩耗による加工精度の低下を避けるため、所定の稼働時間を経過した時点で、図5に示す状態から図6に示す状態へとスライド走行装置50の組換えが行われる。
図5に示す組換え前の状態でローラ520が転動する軌道ライン53の位置を転動範囲54として示すと、図6に示す組換え後の状態では、ローラ520の位置がこれまでの転動範囲54の位置から変位することになる。すなわち、図5に示す組み付け状態では、側方側走行面311、上方側走行面313および下方側走行面314の軌道ライン53上をローラ部材52のローラ520が転動しているが、図6に示す組み付け状態では、その軌道ライン53に一部重なるが、僅かにずれた位置をローラ520が転動することになる。つまり、ローラ520によって摩耗の生じる位置がずれることになる。
よって、組換え後はローラ520が新しい軌道ラインを転動することにより、従来は摩耗によって加工精度に影響を与えていた稼働時間であっても、加工精度を保った工作機械1の稼働が可能になる。特に、本実施形態では、溝形形状のスペーサ55や直方体のスペーサ56を使用し、しかも反転や位置替えの組換えによって嵌合凹部61〜64にローラ部材52を組み付けることでスライド走行装置50の寿命を長くすることができる。つまり、極めて簡単な構成のスペーサ55,56と、そのスペーサ55,56に対する簡単な組み付け作業によって効果を達成することができる。
以上、本発明の一実施形態について説明したが、本発明はこれらに限定されるものではなく、その趣旨を逸脱しない範囲で様々な変更が可能である。
例えば、前記実施形態のスライド走行装置50は、工作機械1に組み込まれたものであるため、ローラ部材52を保持したZ軸ガイド32が固定され、走行面311,313,314を備えたZ軸スライダ31が移動するよう構成となっているが、スライダとガイドとを逆転させてローラ部材52を保持した符号32の部材を移動させるスライダとして構成するようにしたスライド走行装置であってもよい。
1…工作機械 5…タレット旋盤機 10…加工モジュール 11…主軸台 12…タレット装置 13…Z軸駆動装置 14…X軸駆動装置 31…Z軸スライダ 32…Z軸ガイド 41…X軸スライダ 50…スライド走行装置 51…ガイドフレーム 52…ローダ部材 53…軌道ライン 54…転動範囲 55,56…スペーサ 61〜64…嵌合凹部 65…楔部材 66…テーパ部材


Claims (5)

  1. 転動体を保持した第1ブロックと、前記転動体が接する走行面を備えた第2ブロックとが組み付けられ、前記第1ブロックと前記第2ブロックとの間に相対的な直線状の移動を生じさせるスライド走行装置において、
    前記第1ブロックは、複数の前記転動体を保持した保持部材が着脱可能に取り付けられたものであり、前記第1ブロックに対する前記保持部材の取り付け状態の変更により、前記転動体の位置が相対的移動方向に直交する方向に変位するものであることを特徴とするスライド走行装置。
  2. 前記保持部材は、前記第1ブロックに形成された嵌合凹部にスペーサを介して組み付けられるものであり、前記スペーサは、前記保持部材を幅方向から挟み込む両サイド部の厚みが異なるものであることを特徴とする請求項1に記載のスライド走行装置。
  3. 前記保持部材は、前記第1ブロックに形成された嵌合凹部にスペーサとともに組み付けられるものであり、前記スペーサは、前記保持部材を幅方向の一方側にのみ配置させるものであることを特徴とする請求項1に記載のスライド走行装置。
  4. 前記保持部材は、複数の前記転動体が幅方向にオフセットして保持されたものであることを特徴とする請求項1に記載のスライド走行装置。
  5. 転動体を保持するガイドと、前記転動体が接する走行面を備えたスライダとを有するスライド走行装置を備え、刃物台が搭載された前記スライダを移動させることにより前記刃物台に装着された工具の位置を調整する工作機械において、
    前記スライド走行装置は、複数の前記転動体を保持した保持部材が前記ガイドに対して着脱可能に取り付けられたものであり、前記ガイドに対する前記保持部材の取り付け状態の変更により、前記転動体の位置が前記スライダの移動方向に対して直交する方向に変位するものであることを特徴とする工作機械。









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