JPWO2017199582A1 - 撮像装置、像振れ補正方法 - Google Patents

撮像装置、像振れ補正方法 Download PDF

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Abstract

撮像画像の像振れを補正するためのレンズユニットの適切な駆動制御の実現する。撮像装置は筐体内でヨーイング方向とピッチング方向の少なくとも一方に回転可能に支持されているレンズユニットを有し、このレンズユニットは、駆動部により振れ補正駆動信号に基づいてヨーイング方向とピッチング方向の少なくとも一方に駆動される。この場合に、筐体に加わる回転の検出情報と、筐体内でレンズユニットに生じる回転の検出情報を用いて振れ補正駆動信号を生成する。

Description

本技術は撮像装置及び撮像装置における像振れ補正方法に関する。
ビデオカメラやスチルカメラ等の撮像装置においては、撮像時の手振れ等によって生じる撮像画像の像振れを補正するための技術が各種提案されている。像振れの補正手法の一つとして、撮像装置に加わった振れに対して撮像光学系を物理的に回転移動させることで振れをキャンセルする手法が知られている。
例えば特許文献1に記載の手振れ補正装置は、レンズと撮像素子を有するレンズユニットがピッチング方向、ヨーイング方向に回転可能とされている。ピッチング方向はレンズの光軸に直交する第1の支点軸の軸回り方向で、第2の方向は、光軸および第1の支点軸にともに直交する第2の支点軸の軸回り方向である。レンズユニットは、第1の支点軸を支点としてヨーイング方向へ回転されると共に第2の支点軸を支点としてピッチング方向へ回転されて、像振れの補正が行われる。
特開平7−274056号公報
ところで撮像光学系、例えば各種のレンズや絞り機構、撮像素子等を有するレンズユニットを撮像装置筐体内において可動ユニットとして構成して像振れ補正を行う場合、可動ユニットの適切な駆動のために、像振れを生じさせる回転を、より正確に検出することが求められる。
そこで本開示では、可動ユニットとされたレンズユニットを、より適切に駆動するための回転検出を実現することを目的とする。
本技術に係る撮像装置は、筐体内でヨーイング方向及びピッチング方向の少なくとも一方に回転可能に支持されているレンズユニットと、前記筐体に加わる回転を検出する第1の回転検出部と、前記筐体内で前記レンズユニットに生じる回転を検出する第2の回転検出部と、前記第1の回転検出部による検出情報及び前記第2の回転検出部の検出情報を用いて振れ補正駆動信号を生成する振れ補正演算部と、前記振れ補正駆動信号に基づいて前記レンズユニットをヨーイング方向及びピッチング方向の少なくとも一方に駆動する駆動部と、を備えている。
撮像装置における撮像画像の像振れを補正する場合に、レンズユニットの振れ、即ちヨーイング方向の回転とピッチング方向の回転を適切に検出することが求められる。そこで筐体全体に加わる回転と、筐体に対するレンズユニットの回転の検出情報を用いることで、像振れ補正のためにレンズユニットを駆動すべき量を求めるようにする。
上記した本技術に係る撮像装置においては、前記振れ補正演算部は、前記第1の回転検出部と前記第2の回転検出部の各検出情報の差分値を用いて前記振れ補正駆動信号を生成することが考えられる。
第1の回転検出部による検出情報は、撮像装置の振れの角度の情報となる。第2の回転検出部による検出情報は、撮像装置の振れ角度と、撮像装置内のレンズユニットの振れの角度を合成した情報となる。
上記した本技術に係る撮像装置においては、前記レンズユニットの被写体側に他のレンズユニットが配置され、前記レンズユニットと前記他のレンズユニットにより撮像光学系が形成され、前記振れ補正演算部は、前記第1の回転検出部と前記第2の回転検出部の各検出情報の差分値と、前記筐体の回転角に対する前記レンズユニットの補正角の比率を反映させた値を用いて前記振れ補正駆動信号を生成することが考えられる。
レンズユニットと他のレンズユニットの光学特性の関係により、レンズユニットの回転角に対する補正角(補正駆動すべき角度)は、筐体の回転角(振れ角)に対して或る比率となる。そこで振れ補正駆動信号に当該比率を反映させる。
上記した本技術に係る撮像装置においては、前記レンズユニットは、前記筐体内に密閉状態で配置されていることが考えられる。
即ちレンズユニットは、筐体外部からみて一部が直接表出した状態で回転駆動される構造とはされていない。
上記した本技術に係る撮像装置においては、前記レンズユニットの被写体側を、他のレンズユニットが塞ぐように前記筐体に装着されることで、前記レンズユニットが前記筐体内に密閉状態で配置されることが考えられる。
即ちレンズユニットと他のレンズユニットにより撮像光学系が形成されるようにする。この場合に他のレンズユニットは、筐体に固定される状態とする。
他のレンズユニットにより被写体側が塞がれることで、回転可能に支持されているレンズユニットは、筐体外部からみて直接表出しない。
上記した本技術に係る撮像装置においては、前記レンズユニットによって得られた撮像画像信号に対する画像処理を行う画像処理部を備え、前記画像処理部は、前記振れ補正演算部が求める前記第1の回転検出部と前記第2の回転検出部の各検出情報の差分値を用いて撮像画像信号に対する画像歪み補正を行うことが考えられる。
回転可能に支持されているレンズユニットと、筐体に固定された他のレンズユニットとして撮像光学系を分離している場合、振れに応じて動的な画像歪みが生ずる。これを画像処理により補正する。
上記した本技術に係る撮像装置においては、前記第1の回転検出部及び前記第2の回転検出部は角速度センサであることが考えられる。
例えば第1の回転検出部は、2軸の角速度センサ(ジャイロセンサ)によって得られる筐体のヨーイング方向及びピッチング方向の角速度として、筐体の回転を検出する。
第2の回転検出部も、2軸の角速度センサ(ジャイロセンサ)によって得られるレンズユニットのヨーイング方向及びピッチング方向の角速度として、レンズユニットの回転を検出する。
上記した本技術に係る撮像装置においては、前記第1の回転検出部は角速度センサであり、前記第2の回転検出部はホール素子を用いた位置センサであることが考えられる。
筐体に対するレンズユニットの振れを検出する第2の回転検出部としては、ホール素子を用いた位置センサとしてもよい。
本技術に係る像振れ補正方法は、筐体内でヨーイング方向及びピッチング方向の少なくとも一方に回転可能に支持されているレンズユニットと、振れ補正駆動信号に基づいて前記レンズユニットをヨーイング方向及びピッチング方向の少なくとも一方に駆動する駆動部と、を備えた撮像装置の像振れ補正方法であり、前記筐体に加わる回転の検出情報と、前記筐体内で前記レンズユニットに生じる回転の検出情報を用いて前記振れ補正駆動信号を生成する処理を行う。
本技術によれば像振れ補正のためのレンズユニットの駆動制御のための適切な構成を実現できる。即ち、レンズユニットの正確な駆動のために、像振れを生じさせる回転をより正確に検出できる。
なお、ここに記載された効果は必ずしも限定されるものではなく、本開示中に記載されたいずれかの効果であってもよい。
本技術の実施の形態のレンズユニット構成の説明図である。 実施の形態のレンズユニットのレンズ群の説明図である。 実施の形態の可動側レンズユニットの斜視図である。 実施の形態の可動側レンズユニットの正面図である。 実施の形態のユニット保持部の断面概略図である。 実施の形態の駆動部を示す斜視図である。 実施の形態の駆動部の動作の説明図である。 実施の形態の撮像装置のブロック図である。 第1の実施の形態の振れ補正演算部のブロック図である。 実施の形態のサーボ演算部のブロック図である。 動的画像歪みの説明図である。 第2の実施の形態の振れ補正演算部のブロック図である。
以下、実施の形態を次の順序で説明する。
<1.レンズユニット回転による像振れ補正の概要>
<2.可動側レンズユニットの構造例>
<3.第1の実施の形態の撮像装置構成>
<4.第2の実施の形態の撮像装置構成>
<5.まとめ及び変形例>
<1.レンズユニット回転による像振れ補正の概要>
図1A、図1Bは本実施の形態の撮像装置1に搭載されている固定側レンズユニット10と可動側レンズユニット20を模式的に示している。
本実施の形態の撮像装置1では、撮像光学系が固定側レンズユニット10と可動側レンズユニット20に分割されている。即ち固定側レンズユニット10内の各種レンズ等と、可動側レンズユニット20内の各種レンズ等により、被写体光を撮像素子に集光する撮像光学系が形成されている。
当該撮像光学系の構成の一例を図2Bに示す。ここでは固定側レンズユニット10は広角レンズとする例としている。例えば固定側レンズユニット10には物体側より順に、物体側に凸面を向けた負の屈折力を有するメニスカス形状の第1レンズL1と、負の屈折力を有する第2レンズL2と、正の屈折力を有する第3レンズL3を有する構成とする。この構成を採用することによって、レンズ全系の焦点距離が短い広角レンズを実現することが可能となる。
可動側レンズユニット20は、例えば物体側より順に、正の屈折力を有する第4レンズL4と、負の屈折力を有する第5レンズL5と、正の屈折力を有する第6レンズL6と、光軸近傍で負の屈折力を有し像側のレンズ面が光軸近傍で像側に凹形状で、かつ周辺部で像側に凸形状となる第7レンズL7とで構成する。
この構成を採用する場合、可動側レンズユニット20で発生する収差をバランスよく補正しつつ全長を短縮することが可能となり、撮像装置1の小型化に有利となる。
また可動側レンズユニット20には、像面に配置される撮像素子301や、撮像素子保護用のシールガラスSGが配置される。また開口絞りStが、可動側レンズユニット20の最も物体側のレンズ面(第4レンズL4)の近傍に配置されている。
もちろん図示以外に、各種の光学フィルタ等の光学部材が配置されていてもよい。
例えばこのような固定側レンズユニット10と可動側レンズユニット20を有する本実施の形態の撮像装置1では、撮像装置1の筐体1A内において可動側レンズユニット20は像振れ補正を行うためにピッチング方向、ヨーイング方向に回転可能とされている。
固定側レンズユニット10は可動側レンズユニット20の前方の被写体側(=物体側)に配置されるように、撮像装置1の筐体1Aに固定装着される。なお固定側レンズユニット10は撮像装置1の筐体1Aに着脱可能とされるものでもよい。
図1Aは撮像装置1の筐体1Aに回転が加わっていない状態、図1Bは撮像装置1の筐体1Aに手ぶれ等によって角度θ1の回転が加わった状態を示している。
このような回転による像振れを解消するために、可動側レンズユニット20が駆動される。例えば筐体1A内で角度θ2の回転を行うように可動側レンズユニット20が駆動される。
図2A、図2Cは、可動側レンズユニット20が角度θ2の回転を行うように駆動されている状態を示している。
図2Bは、回転が加わっていない図1Aの状態に対応している。固定側レンズユニット10の光軸Z1と、可動側レンズユニット20の光軸Z2は一致している。
撮像装置1は、筐体1Aに回転が加わった場合、固定側レンズユニット10の光軸Z1に対して可動側レンズユニット20が傾くように、可動側レンズユニット20を回転駆動することで、撮像画像の振れ補正を行う。図2Aは撮像装置1の筐体1Aに角度+θ1の回転が与えられたことに応じて、可動側レンズユニット20を角度+θ2だけ回転させた状態を示している。図2Cは撮像装置1の筐体1Aに角度−θ1の回転が与えられたことに応じて、可動側レンズユニット20を角度−θ2だけ回転させた状態を示している。
なお、図ではヨーイング方向、ピッチング方向の一方の回転のみを表現しているが、実際には、これら両方の方向についての可動側レンズユニット20の駆動が行われる。
撮像装置1の筐体1Aに加わる回転の角度θ1(つまり装置のブレとしての振り角)と、可動側レンズユニット20を駆動する補正量としての角度θ2の関係は、光学系構成による画角に応じて異なる。
今、固定側レンズユニット10がワイドコンバージョンレンズとしての役割を持ち、可動側レンズユニット20が本線光学系としての役割を持つ構成と仮定すると、固定側レンズユニット10の倍率が小さくなると画角が広角化し、角度θ1と角度θ2の比率が大きくなる。
逆に、固定側レンズユニット10の倍率が1倍(=ワイドコンバージョンレンズとしての役割を果たさない状態)を考えると、ワイドコンバージョンレンズの画角は本線光学系の画角と同じになる。この場合、角度θ1=角度θ2となる。
例えば固定側レンズユニット10の倍率が0.5であれば、θ1:θ2=2:1となる。
なお以上は一例であり、可動側レンズユニット20の補正角は、各種の光学バランス設計等で変動する。
ここで図1C、図1Dには、比較のために撮像光学系の全体を含むユニット101を搭載し、振れ補正のために回転駆動する撮像装置100の例を示している。ユニット101には、各種レンズや光学フィルタ、撮像素子等が搭載されている。この場合、撮像装置100の筐体100Aに加わった回転(角度θ1)に対して、ユニット101全体を駆動して像振れを補正する。
このような機構に比較して、図1A、図1Bの本実施の形態の撮像装置1の場合、撮像光学系の構成要素を固定側レンズユニット10と可動側レンズユニット20に分割して搭載し、可動側レンズユニット20のみを駆動する構成としている。
可動側レンズユニット20は全ての光学系構成部品を搭載するものではないことや、例えば広角用のレンズなどの比較的大型のレンズも搭載しなくてもよいことなどから、可動部分の小型化、軽量化を図ることができる。
これによって撮像装置1は、駆動機構の小型化を実現でき、ひいては撮像装置1の小型化に有利となる。
また可動部分(可動側レンズユニット20)を小型軽量とすることで、駆動電力の低減も可能で、低消費電力化を促進できる。
また、図1C、図1Dの撮像装置100の場合、ユニット101として撮像光学系の全体を可動部分としていることから、ユニット101の物体側の端部を撮像装置100の筐体100Aに固定できず、筐体100Aに隙間が生じてしまう。このため、防塵性、防水性に不利となる。
これに対して図1A、図1Bの実施の形態の撮像装置1は、固定側レンズユニット10を筐体1Aに固定装着することで、筐体1Aに隙間を生じない密閉構造とする。
従って防塵性、防水性についても有利な構造とすることができる。
これらのことから実施の形態の撮像装置1は、特に人体に装着するウェアラブルカメラ、スポーツその他のアクティビティにおける器具・用具・乗り物等に装着する小型カメラ等としても好適である。
但し、実施の形態の撮像装置1は、筐体1Aに加わる回転だけでなく、筐体1A内での可動側レンズユニット20に生じた回転も検知して、適切に上記の角度θ2の駆動を行うことが求められる。そこで図1A、図1Bに示すように、撮像装置1の筐体1Aに加わる回転を検出する回転検出部9と、可動側レンズユニット20において回転を検出する回転検出部24を備えるようにしている。そして後述するように、回転検出部9による検出情報及び回転検出部24の検出情報を用いて振れ補正駆動信号を生成して可動側レンズユニット20を駆動することとしている。
また、本実施の形態では図2A、図2B、図2Cに示すように、可動側レンズユニット20を回転移動させる際の回転移動中心P1が、固定側レンズユニット10のレンズ群の光軸上における開口絞りStが配置された位置近傍の点であるようにしている。これにより、回転移動中心P1が、入射瞳近傍の点となる。
この場合、開口絞りStも、可動側レンズユニット20に設けて、レンズL4〜L7のレンズ群及び撮像素子301と共に一体に回転移動させることが望ましい。
撮像光学系の入射瞳近傍の点を中心に可動側レンズユニット20を回転させること、つまり可動側レンズユニット20のレンズ群(L4〜L7)と撮像素子301とを一体に回転移動させることで、ぶれ補正や視野を変化させる際の不要な視野変動を抑制することが可能となる。
もし入射瞳位置から大きく異なる点を中心に、レンズ群(L4〜L7)と撮像素子301とを一体に回転移動させた場合、回転移動に伴う光軸Z1に垂直な方向へのシフト成分が発生し、これによる視野変動が発生する。
後段の画像処理演算(例えば後述の画像処理部4の処理)によって、発生した視野変動を補正することも可能ではあるが、画像処理演算による補正を簡素化し、かつ回転移動でのぶれ補正量や視野の変化量をできるだけ大きく確保するためには、こうしたシフト成分が発生しないように開口絞りStが配置された光軸近傍の点を中心に、レンズ群(L4〜L7)と撮像素子301を一体に回転移動させることが望ましいこととなる。
また、開口絞りStは、固定側レンズユニット10と可動側レンズユニット20との間、特に、可動側レンズユニット20の最も物体側のレンズL4のレンズ面の近傍に配置されていることが望ましい。これにより、撮像光学系の入射瞳をより物体側に配置することが可能となる。その結果、固定側レンズユニット10のレンズ群(L1〜L3)を構成するレンズの外径サイズを抑制することができ、撮像装置1全体の小型化が達成できる。
<2.可動側レンズユニットの構造例>
実施の形態の撮像装置1における可動側レンズユニット20の構造例を説明する。なお、筐体1A内でヨーイング方向及びピッチング方向に回転可能に支持される可動側レンズユニット20の構造は各種考えられ、以下説明する構造例はその一例である。
図3は像振れ補正のための機構を斜視図で示している。ここでは可動側レンズユニット20と、可動側レンズユニット20を支持するユニット保持部60、及び駆動部65を示している。
ユニット保持部60、可動側レンズユニット20をヨーイング方向およびピッチング方向へ回転可能に支持した状態で保持する。
駆動部65は、後述する振れ補正演算部3からの振れ補正駆動信号に基づき可動側レンズユニット20をヨーイング方向およびピッチング方向へ回転して、可動側レンズユニット20に加わる振れによって生ずる撮像画像の像振れを補正する。
図4は、ユニット保持部60により保持されている可動側レンズユニット20の正面図、図5はユニット保持部60の断面概略図(図3のA−A’断面)である。
可動側レンズユニット20の鏡筒51には、撮像レンズの光軸上の所定の位置を中心位置CPとした球面の一部である凸面が、転動面52として、鏡筒51の表面の周方向に帯状に形成されている。
ユニット保持部60において、鏡筒51に形成された転動面52と対向する面にはボール保持部63が形成されており、ボール保持部63によってボール64が転動面52上を転動可能に保持されている。ボール保持部63は、転動面52の頭頂部を挟むように複数形成されている。例えば図5では、転動面52の頭頂部を挟むように2つ形成されている。さらにボール保持部63は、鏡筒51の位置が径方向に移動することのないように、ユニット保持部60に対して鏡筒51の周方向に複数設けられている。例えば図4に示すように、ボール保持部63の間隔が120度となるように設けられている。
したがって、可動側レンズユニット20は、ユニット保持部60に保持された状態で、転動面52の中心位置CPを基準として、ヨーイング方向およびピッチング方向へ回転可能となる。なおユニット保持部60は、例えば図7のように駆動筐体61に形成されている。
図6は可動側レンズユニット20をヨーイング方向およびピッチング方向に回転駆動する駆動部65の構成を示す斜視図である。駆動部65は、図7のように、駆動筐体61における可動側レンズユニット20の後端面と対向する面611に設けられている。
駆動部65は、図6のように、可動側レンズユニット20をヨーイング方向に回転させる駆動コイル65ya,65ybと、可動側レンズユニット20をピッチング方向に回転させる駆動コイル65pa,65pbを用いて構成されている。
また、可動側レンズユニット20の後端面には、駆動コイル65yaと対応する位置にマグネット55yaが設けられている。同様に、駆動コイル65yb,65pa,65pbと対応する位置にマグネット55yb,55pa,55pbが設けられている。
マグネット55yaは、駆動コイル65yaと対向する面の磁極がS極であるマグネットとN極であるマグネットを水平方向に並べた構成とされている。なお図6では、駆動コイルと対向する面の磁極がS極であるマグネットを斜線で示している。マグネット55ybは、駆動コイル65ybと対向する面の磁極がS極であるマグネットとN極であるマグネットを水平方向に並べた構成とされている。
マグネット55paは、駆動コイル65paと対向する面の磁極がS極であるマグネットとN極であるマグネットを垂直方向に並べた構成とされている。マグネット55pbは、駆動コイル65pbと対向する面の磁極がS極であるマグネットとN極であるマグネットを垂直方向に並べた構成とされている。
マグネット55ya(55yb)と駆動コイル65ya(65yb)は、可動側レンズユニット20が中央位置(回転範囲の中央位置)とされている状態で、マグネット55ya(55yb)において水平方向に並んだ2つのマグネット間の中央位置が駆動コイル65ya(65yb)の中央位置となるように配設されている。
同様に、マグネット55pa(55pb)と駆動コイル65pa(65pb)は、可動側レンズユニット20が中央位置とされている状態で、マグネット55pa(55pb)において垂直方向に並んだ2つのマグネット間の中央位置が駆動コイル65pa(65pb)の中央位置となるように配設されている。
なお図6では、駆動コイル65ya(65yb),65pa(65pb)の内側には、マグネット55ya(55yb),55pa(55pb)によって生じた磁界を検出することで、可動側レンズユニット20の回転位置を判別するためのホール素子66ya(66yb),66pa(66pb)を設けた例を示している。ホール素子66ya(66yb),66pa(66pb)は回転検出部24として、可動側レンズユニット20の回転位置(角度)を検出する。
このようにホール素子66ya(66yb),66pa(66pb)が設けられる例は、後述する第2の実施の形態に対応する。第1の実施の形態では、回転検出部24は角速度センサとされ、可動側レンズユニット20に取り付けられている例を述べるが、その場合は、この図6のようにホール素子を配置することは不要である。
図7で駆動部65の動作を説明する。なお図7は、ピッチング方向(図中の矢印方向)の回転動作を例示しており、マグネット55pa(55pb)と駆動コイル65pa(65pb)を示している。図のわかりやすさを考慮して、マグネット55ya(55yb)と駆動コイル65ya(65yb)は図示を省略している。
可動側レンズユニット20は、上述のように転動面52とユニット保持部60のボール保持部63の間にボール64が設けられていることから、転動面52の中心位置CPを回転支点として、回転可能に保持されている。
また、可動側レンズユニット20が中央位置(回転可能範囲の中央位置)とされている状態で、マグネット55pa(55pb)において垂直方向に並んだ2つのマグネット間の中央位置が駆動コイル65pa(65pb)の中央位置となるように配設されている。
ここで、駆動コイル65pa(65pb)に電流を供給すると、供給された電流に応じて磁界が発生して、発生した磁界によってマグネット55pa(55pb)が垂直方向に移動される。すなわち、可動側レンズユニット20に加わるピッチング方向の振れに応じて、駆動コイル65pa(65pb)に電流を供給して可動側レンズユニット20を回転させることで、ピッチング方向の像振れを補正することができる。
また図示していないが、可動側レンズユニット20に加わるヨーイング方向の振れに応じて、駆動コイル65ya(65yb)に電流を供給して可動側レンズユニット20を回転させることで、ヨーイング方向の像振れを補正することができる。
このように駆動部65によって可動側レンズユニット20を回転させることで像振れを補正する。
なお、可動側レンズユニット20をヨーイング方向およびピッチング方向に回転する構成は図3乃至図7に示した構成に限られない。例えば次のような構成でもよい。
可動側レンズユニットに対して垂直方向(水平方向)に第1回転軸を設けて、第1回転軸を内フレームで回転自在に保持する。また、第1回転軸をモータ等でヨーイング方向(ピッチング方向)に回転させる。さらに、内フレームに対して水平方向(垂直方向)に第2回転軸を設けて、第2回転軸を外フレームで回転自在に保持する。また、第2回転軸をモータ等でピッチング方向(ヨーイング方向)に回転させる。
このように、可動側レンズユニット20を第1回転軸と第2回転軸で回転自在に支持して、第1回転軸と第2回転軸をそれぞれモータ等で回転させる構成であっても像振れ補正のための駆動が可能である。
<3.第1の実施の形態の撮像装置構成>
第1の実施の形態としての撮像装置1の構成を図8,図9で説明する。なお、撮像装置1は例えば上述の構造例のように、固定側レンズユニット10と可動側レンズユニット20を有し、可動側レンズユニット20が筐体1A内でヨーイング方向及びピッチング方向に回転可能に支持されている構成である。
図8は第1の実施の形態の撮像装置1の構成のブロック図である。撮像装置1は固定側レンズユニット10、可動側レンズユニット20、制御部2、振れ補正演算部3、画像処理部4、記録部5、表示部6、通信部7、操作部8、回転検出部9、駆動部12を有する。
固定側レンズユニット10は撮像装置1の筐体1Aに固定されている。レンズ交換等を想定した着脱可能な構成とされていてもよい。ここでいう「固定」とは、撮像装置1の筐体1A内で可動側レンズユニット20のように回転可能とされているものではないという意味である。
固定側レンズユニット10には、撮像光学系の一部を構成する光学部品が搭載されている。例えば図2Bで説明したようなレンズL1〜L3のような広角撮像のための光学系でもよいし、魚眼レンズ、ズームレンズその他の光学系でもよい。
可動側レンズユニット20には、可動側光学系21、撮像部22、光学系駆動部23、回転検出部24が搭載されている。
可動側光学系21には、固定側レンズユニット10におけるレンズとともに撮像光学系を形成する光学部品が搭載されている。例えば図2Bで例示したように1又は複数のレンズや光学フィルタ、開口絞り等が設けられている。
撮像部22は、撮像素子、前処理部、撮像駆動部等で構成されている。
物体側からの光は、固定側レンズユニット10から可動側光学系21に入射し、可動側光学系21によって撮像素子の撮像面に光学像が結像される。撮像素子は光電変換処理を行い、撮像面に結像された光学像を電気信号に変換する。
この撮像素子は、例えばCCD(Charge Coupled Device)イメージセンサ、またはCMOS(Complementary Metal-Oxide Semiconductor)イメージセンサ等が用いられる。
前処理部は、撮像素子で生成された電気信号に対してCDS(correlated double sampling:相関2重サンプリング)等のノイズ除去処理を行う。また前処理部は電気信号の信号レベルを所望の信号レベルとするゲイン調整を行う。さらに前処理部はA/D変換処理を行い、ノイズ除去処理やゲイン調整が行われた電気信号であるアナログの画像信号を、ディジタルの画像信号に変換して、画像処理部4へ出力する。
撮像駆動部は、制御部2からの制御信号に基づき、撮像素子を駆動するために必要な動作パルス等の生成を行う。例えば、電荷を読み出すための電荷読出パルス、垂直方向や水平方向の転送を行うための転送パルス、電子シャッター動作を行うためのシャッターパルス等の生成を行う。
光学系駆動部23は、制御部2からの制御信号に基づき、可動側光学系21の光学部品の駆動を行う。例えばフォーカスレンズを光軸方向に移動させてフォーカス調整を行う。またズームレンズが搭載される場合、光学系駆動部23はズームレンズを光軸方向に移動させて焦点距離を可変する。さらに光学系駆動部23は、メカニカルな絞り機構が搭載される場合に、その駆動を行う。
回転検出部24は、図1A、図1Bで説明したように可動側レンズユニット20に搭載され、筐体1A内の可動側レンズユニット20に生じた回転を検出する。
具体的には、回転検出部24には2軸のジャイロセンサ(角速度センサ)が用いられる。これにより回転検出部24はヨーイング方向の回転に応じた角速度の検出情報d2yと、ピッチング方向の回転に応じた角速度の検出情報d2pを生成し、振れ補正演算部3に供給する。
駆動部12は、振れ補正演算部3から供給された振れ補正駆動信号に基づき、上記のように可動側光学系21、撮像部22、光学系駆動部23、回転検出部24が搭載されている可動側レンズユニット20を回転駆動する。具体的には振れ補正演算部3からの振れ補正駆動信号DVyにより可動側レンズユニット20をヨーイング方向に回転させ、また振れ補正駆動信号DVpにより可動側レンズユニット20をピッチング方向に回転させる。
図6に示した駆動部65は、図8の駆動部12の具体的な構成の一例である。この場合、駆動コイル65pa(65pb)に供給する電流が振れ補正駆動信号DVpに相当し、駆動コイル65ya(65yb)に供給する電流が振れ補正駆動信号DVyに相当する。
回転検出部9は、図1A、図1Bで説明したように撮像装置1の筐体1Aに搭載され、筐体1Aに加わる回転を検出する。
具体的には、回転検出部9には2軸のジャイロセンサ(角速度センサ)が用いられる。これにより回転検出部24はヨーイング方向の回転に応じた角速度の検出情報d1yと、ピッチング方向の回転に応じた角速度の検出情報d1pを生成し、振れ補正演算部3に供給する。
画像処理部4は、撮像部22から出力されたディジタルデータとしての画像信号に対してカメラプロセス処理等を行う。
画像処理部4は、例えば画像信号に対してガンマ補正やニー補正等の非線形処理、動的歪み補正、色補正処理、輪郭強調処理、解像度変換処理、コーデック処理等を行う。画像処理部4は処理後の画像信号を表示部6、記録部5、通信部7へ出力する。
なお、画像処理部4において画像処理による像振れに対する補正を合わせて行うようにしてもよい。
記録部5は、画像処理部4から出力された画像信号を記録媒体に記録する。記録媒体としては、メモリカードや光ディスク、磁気テープ等のように着脱可能であってもよく、固定タイプのHDD(Hard Disk Drive)や半導体メモリモジュール等であってもよい。
また記録部5にエンコーダやデコーダを設けて画像信号の圧縮符号化や伸張復号化を行い、記録媒体には符号化信号を記録するようにしてもよい。
表示部6は、表示パネルや電子ビューファインダを構成しており、画像処理部4から出力された画像信号に基づきカメラスルー画像の表示等を行う。
また、表示部6は、撮像装置1の動作設定を行うためのメニュー表示や動作状態表示等も行う。
また表示部6では、記録部5において記録媒体に記録されている画像信号や符号化信号を読み出した場合に、その再生画像を表示するようにしてもよい。
なお、表示部6は、表示画素数が撮像画像よりも少ない場合、撮像画像を表示画像数の表示画像に変換する処理を行う。
通信部7は図示しない外部機器との間の有線又は無線による通信を行う。例えば画像信号や制御データの送信や受信を行う。これにより撮像装置1は図示しない外部機器に画像信号や制御データの送信を行ったり、外部機器から供給される画像信号を取得して記録や表示等の処理を行うことができる。
通信部7は、例えばWIFI(Wireless Fidelity)やブルートゥース等の無線通信規格等の通信方式による通信を行うことが考えられる。
また通信部7は、ネットワーク通信部として、例えばインターネット、ホームネットワーク、LAN(Local Area Network)等の各種のネットワークによる通信を行い、ネットワーク上のサーバ、端末等との間で各種データ送受信を行うようにしてもよい。
操作部8は、ユーザの操作を入力する入力機能を有し、入力された操作に応じた信号を制御部2へ送る。
この操作部8としては、例えば撮像装置1の筐体1A上に設けられた各種操作子や、タッチパッド、表示部6に形成されたタッチパネルなどとして実現される。
筐体1A上の操作子としては、再生メニュー起動ボタン、決定ボタン、十字キー、キャンセルボタン、ズームキー、スライドキー、シャッターボタン(レリーズボタン)、フォーカスリング等が考えられる。
またタッチパネルと表示部6に表示させるアイコンやメニュー等を用いたタッチパネル操作により、各種の操作が可能とされてもよい。
或いはタッチパッド等によりユーザのタップ操作を検出する形態もある。
制御部2は、CPU(Central Processing Unit)、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)、フラッシュメモリなどを備えたマイクロコンピュータ(演算処理装置)により構成される。
CPUがROMやフラッシュメモリ等に記憶されたプログラムを実行することで、この撮像装置1全体を統括的に制御する。
RAMは、CPUの各種データ処理の際の作業領域として、データやプログラム等の一時的な格納に用いられる。
ROMやフラッシュメモリ(不揮発性メモリ)は、CPUが各部を制御するためのOS(Operating System)や、画像ファイル等のコンテンツファイルの他、各種動作のためのアプリケーションプログラムや、ファームウエア等の記憶に用いられる。本例においては特に、ステート検出及びそれに応じたモード制御のための処理を実行するためのプログラムも記憶される。
このような制御部2は、画像処理部4における各種信号処理の指示、ユーザの操作に応じた撮像動作や記録動作、記録した画像ファイルの再生動作、ズーム、フォーカス、露光調整等のカメラ動作、像振れの補正動作、ユーザインターフェース動作等について、必要各部を制御する。
振れ補正演算部3は、回転検出部9による検出情報d1y,d1p及び回転検出部24の検出情報d2y,d2pを用いて、駆動部12に対する振れ補正駆動信号DVy,DVpを生成する。即ち振れ補正演算部3は、撮像装置1に回転が加わった際に画像信号に生じる像振れを減少させるように可動側レンズユニット20を回転させるための振れ補正駆動信号DVy,DVpを生成する。
また振れ補正演算部3は、歪み補正情報SDy、SDpを画像処理部4に供給する。
図9は振れ補正演算部3の構成例を示している。
振れ補正演算部3には、ヨーイング方向の回転に対応する第1演算部3yとピッチング方向の回転に対応する第2演算部3pを有する。
第1演算部3yは、減算器41y,42y,43y、乗算器44y、サーボ演算部45y、駆動信号出力部46yを有する。
第2演算部3pは、減算器41p,42p,43p、乗算器44p、サーボ演算部45p、駆動信号出力部46pを有する。
つまり第1演算部3yと第2演算部3pは同一の構成であり、それぞれがヨーイング方向とピッチング方向に対応するものとして設けられている。
第1演算部3yの動作を説明する。
減算器41yには、回転検出部9からの検出情報(角速度)d1yと、回転検出部24からの検出情報(角速度)d2yが入力され、減算器41yはd2y−d1yの結果を出力する。
ここで検出情報d1yは撮像装置1の筐体1Aに加わったヨーイング方向の回転の角速度であり、検出情報d2yは、筐体1Aに加わったヨーイング方向の回転と可動側レンズユニット20の同方向の回転の合成した回転の角速度である。従って減算器41yの出力は、可動側レンズユニット20のヨーイング方向の回転の角速度となる。この値は減算器42yに供給される。
乗算器44yは、検出情報d1yの値に固定の係数を乗算する。この係数は図1Bに示した角度θ1,θ2の比率の値である。例えばθ1:θ2=2:1であれば、乗算器44yは検出情報d1yの値に係数として“0.5”を乗算する。
つまり乗算器44yは、撮像装置1の筐体1Aに加わったヨーイング方向の回転の角度θ1からヨーイング方向の補正角としての角度θ2を求めるための乗算を行うもので、この場合、補正角としての角度θ2に相当する角速度の値を求めることになる。
減算器42yは、減算器41yの出力、即ち可動側レンズユニット20の回転の角速度から、乗算器44yの出力、即ち補正角としての角度θ2に相当する角速度を減算する。これによって実際の可動側レンズユニット20に生じた回転の角速度と補正角に相当する角速度の差分が得られる。ここでいう補正角とは、可動側レンズユニット20をヨーイング方向に回転させるべき角度である。
減算器43yは、目標値TGVから減算器42yの出力を減算する。目標値TGVとは、目標角速度であり、具体的には“0”である。
従って減算器43yの出力は、可動側レンズユニット20の実際の回転角度の補正角の差分を解消するための駆動量に相当する。換言すれば、可動側レンズユニット20の回転量を、筐体1Aに加わったヨーイング方向の回転の例えば1/2の回転(角度θ2)にするための誤差量となる。
この減算器43yの出力はサーボ演算部45yに供給される。
サーボ演算部45yは詳しくは後述するようにサーボ演算動作を行い、減算器43yから出力される誤差量が「0」となるように制御信号を生成して駆動信号出力部46yへ出力する。
駆動信号出力部46yは、サーボ演算部45yから供給された制御信号に基づき振れ補正駆動信号DVyを生成して駆動部12に供給することで、可動側レンズユニット20が補正量としての角度θ2の回転(ヨーイング方向の回転)となるように、駆動部12により可動側レンズユニット20を駆動させる。
第2演算部3pの各部の動作も概略同様である。
第2演算部3pの場合は、減算器41pには、回転検出部9からの検出情報(角速度)d1pと、回転検出部24からの検出情報(角速度)d2pが入力され、減算器41pはd2p−d1pの結果を出力する。
検出情報d1pは撮像装置1の筐体1Aに加わったピッチング方向の回転の角速度であり、検出情報d2pは、筐体1Aに加わったピッチング方向の回転と可動側レンズユニット20の同方向の回転の合成した回転の角速度である。従って減算器41pの出力は、可動側レンズユニット20のピッチング方向の回転の角速度となる。この値は減算器42pに供給される。
乗算器44pは、検出情報d1pの値に固定の係数(例えば“0.5”)を乗算する。
減算器42pは、減算器41pの出力、即ち可動側レンズユニット20の回転の角速度から、乗算器44pの出力、即ち補正角としての角度θ2に相当する角速度を減算する。
これによって実際の可動側レンズユニット20に生じた回転の角速度と補正角に相当する角速度の差分が得られる。ここでいう補正角とは、可動側レンズユニット20をピッチング方向に回転させるべき角度である。
減算器43pは、目標値TGV(=0)から減算器42pの出力を減算する。
従って減算器43pの出力は、可動側レンズユニット20の実際の回転角度の補正角の差分を解消するための駆動量に相当する。換言すれば、可動側レンズユニット20のピッチング方向の回転量を、筐体1Aに加わったピッチング方向の回転の例えば1/2の回転(角度θ2)にするための誤差量となる。
サーボ演算部45pはサーボ演算動作を行い、減算器43pから出力される誤差量が「0」となるように制御信号を生成して駆動信号出力部46pへ出力する。
駆動信号出力部46pは、サーボ演算部45pから供給された制御信号に基づき振れ補正駆動信号DVpを生成して駆動部12に供給することで、可動側レンズユニット20が補正量としての角度θ2の回転(ピッチング方向の回転)となるように、駆動部12により可動側レンズユニット20を駆動させる。
以上のように振れ補正演算部3は、回転検出部9,24からの検出情報(d1y、d1p、d2y、d2p)を用いてフィードバック制御を行い、撮像部22で像振れが補正された撮像画像の画像信号を生成できるようにしている。
サーボ演算部45y,45pについて説明する。
サーボ演算部45y,45pは、例えば比例制御(P制御)と積分制御(I制御部)および微分制御(D制御)を選択的に組み合わせたPID(Proportional-Integral-Differential)制御によるフィードバック制御を行う。
PID制御において、微分制御(D制御)は、比例制御(P制御)の過制御によるゲイン余裕および位相余裕の低下を改善して、フィードバック制御の安定性を向上させるために用いられる。
積分制御(I制御)は、フィードバック制御のオフセット特性を改善するために用いられる。これらの比例制御と微分制御と積分制御を、必要に応じて選択して組み合わせることでPID制御が行われる。
比例制御では、式(1)の演算を行い制御出力を算出する。
偏差×比例ゲイン=比例制御出力 ・・・(1)
微分制御では、式(2)の演算を行い制御出力を算出する。
(偏差−前回演算時の偏差)×微分ゲイン=微分制御出力 ・・・(2)
積分制御では、式(3)の演算を行い制御出力を算出する。
(偏差の積分値+偏差)×積分ゲイン=積分制御出力 ・・・(3)
図10はサーボ演算部45y(又はサーボ演算部45p)の構成例を示している。
サーボ演算部45y(45p)は、増幅部451,454,457、遅延部452,456、減算器453、加算器455,459を有している。
増幅部451は、減算器43y(43p)から供給された誤差信号に比例ゲインKpを乗じて比例制御出力である比例制御信号を生成する。増幅部451は、生成した比例制御信号を加算器459へ出力する。
遅延部452は、減算器43y(43p)から供給された誤差信号を1サンプリング期間遅延して減算器453へ出力する。
減算器453は、減算器43y(43p)から供給された誤差信号に対して、遅延部452から出力された誤差信号を減算する演算処理を行い、誤差の微分信号を生成して増幅部454へ出力する。
増幅部454は、減算器453から供給された微分信号に、微分ゲインKdを乗じて微分制御出力である微分制御信号を生成する。増幅部454は、生成した微分制御信号を加算器459へ出力する。
加算器455は、減算器43y(43p)から供給された誤差信号に対して、遅延部456から出力された信号を加算する処理を行い、誤差の積分信号を生成して増幅部457へ出力する。
遅延部456は、加算器455から供給された積分信号を1サンプリング期間遅延して加算器455へ出力する。
増幅部457は、加算器455から供給された積分信号に、積分ゲインKiを乗じて積分制御出力である積分制御信号を生成する。増幅部457は、生成した積分制御信号を加算器459へ出力する。
加算器459は、増幅部451から供給された比例制御信号と、増幅部454から供給された微分制御信号と、増幅部457から供給された積分制御信号を加算して、加算後の制御信号を駆動信号出力部46y(46p)へ出力する。
サーボ演算部45y、45pは例えば以上の構成により、PID制御による制御信号を生成する。
なお、制御方式はPID制御に限らず他の制御方式を用いるようにしてもよい。例えばP(Proportional)制御、PI(Proportional-Integral)制御、PD(Proportional-Differential)制御等が採用できる。
ところで図8に示したように振れ補正演算部3は、歪み補正情報SDy、SDpを画像処理部4に供給している。
図9に示すように、振れ補正演算部3は、減算器41yの出力を歪み補正情報SDyとして出力し、また減算器41pの出力を歪み補正情報SDpとして出力する。
減算器41yの出力は、可動側レンズユニット20のヨーイング方向の回転の角速度であり、減算器41pの出力は、可動側レンズユニット20のピッチング方向の回転の角速度である。
撮像光学系の構成や設計にもよるが、可動側レンズユニット20を回転させることによって、撮像部22で得られる画像信号に、図11に模式的に示すような動的歪みが発生する場合がある。
図11Aは歪みがない画像を表している。これに対し、例えばピッチング方向の回転(振れ)がある場合、その回転方向(ピッチング方向の+方向/−方向)に応じて図11B、図11Cのように画像が歪む。またヨーイング方向の回転(振れ)がある場合、その回転方向(ヨーイング方向の+方向/−方向)に応じて図11D、図11Eのように画像が歪む。(なお、図では説明のため、画像歪みの様子を極端に示している)
このような歪みを画像処理部4で補正することとする場合は、可動側レンズユニット20のヨーイング方向の回転の情報と、ピッチング方向の回転の情報が必要になる。
そこで振れ補正演算部3は、減算器41y、41pの出力を、可動側レンズユニット20のヨーイング方向の回転の情報(歪み補正情報SDy)と、ピッチング方向の回転の情報(歪み補正情報SDp)を画像処理部4に出力している。
これにより画像処理部4で動的歪み補正を適切に実行できる。
例えばこのような構成を設けて回転の情報に基づいて、振れ補正に合わせた歪み補正を行うようにしてもよい。
<4.第2の実施の形態の撮像装置構成>
第2の実施の形態を説明する。第2の実施の形態は、回転検出部24を、ホール素子を用いた位置センサとする例である。例えば回転検出部24は、図6に示したホール素子66ya(66yb),66pa(66pb)を有する構成とする。これにより回転検出部24は、可動側レンズユニット20のヨーイング方向の回転位置(角度)の検出情報Hdy、及びピッチング方向の回転位置(角度)の検出情報Hdpを振れ補正演算部3に出力する(図8参照)。
この場合の振れ補正演算部3の構成を図12に示す。
図12において図9と異なるのは、角速度算出部47y,47pを追加した点である。
角速度算出部47yでは、回転検出部24から供給された検出情報(回転角度)Hdyを加速度の値に変換し、減算器41yに供給する。
角速度算出部47pでは、回転検出部24から供給された検出情報(回転角度)Hdpを加速度の値に変換し、減算器41pに供給する。
これにより図9の場合と同様に、角速度としての検出情報d2y、d2pが得られ、減算機41y,41pに供給される。以降の構成及び動作は図9の例と同様である。
このような構成により、可動側レンズユニット20の回転をホール素子によって検出するようにしてもよい。
<5.まとめ及び変形例>
以上の第1,第2の実施の形態の撮像装置1は、筐体1A内でヨーイング方向及びピッチング方向に回転可能に支持されている可動側レンズユニット20と、筐体1Aに加わる回転を検出する第1の回転検出部9と、筐体1A内で可動側レンズユニット20に生じる回転を検出する第2の回転検出部24を備えている。また撮像装置1は、回転検出部9による検出情報d1y、d1p及び回転検出部24の検出情報d2y、d2p(又はHdy,Hdp)を用いて振れ補正駆動信号DVy,DVpを生成する振れ補正演算部3と、振れ補正駆動信号DVy,DVpに基づいて可動側レンズユニット20をヨーイング方向及びピッチング方向に駆動する駆動部12とを備えている。
撮像装置1における撮像画像の像振れを補正する場合に、可動側レンズユニット20の振れ、即ちヨーイング方向の回転とピッチング方向の回転を適切に検出することが求められる。そこで筐体1A全体に加わる回転と、筐体1Aに対する可動側レンズユニット20の回転の検出情報を用いる。回転検出部24の検出情報は、筐体1Aの振れの角度と筐体1A内でのレンズユニットの振れの角度を合成した情報であるため、回転検出部9,24の検出情報の演算により、可動側レンズユニット20を回転駆動すべき量を適切に求めることが可能となる。つまり像振れを生じさせる回転をより正確に検出できる。これにより適切な像振れの補正が実現される。
また実施の形態では、振れ補正演算部3は、回転検出部9と回転検出部24の各検出情報の差分値(減算器41y,41pの出力)を用いて振れ補正駆動信号DVy,DVpを生成するようにしている。
上記差分値として可動側レンズユニット20の振れの情報を得ることができ、差分の値はレンズユニットの振れに対する補正のための振れ補正駆動信号の生成に適した情報となる。
また実施の形態では、可動側レンズユニット20の被写体側(物体側)に固定側レンズユニット10が配置され、可動側レンズユニット20と固定側レンズユニット10により撮像光学系が形成されている。そして振れ補正演算部3は、回転検出部9,24の各検出情報の差分値(減算器42y,42pの出力)と、筐体1Aの回転角に対する可動側レンズユニット20の補正角の比率を反映させた値(乗算器44y,44pの出力)を用いて振れ補正駆動信号DVy,DVpを生成している。
可動側レンズユニット20と固定側レンズユニット10との光学特性の関係により、可動側レンズユニット20の回転角に対する補正角(補正駆動すべき角度)は、筐体1Aの回転角(振れ角)に対して或る比率となる。そこで振れ補正駆動信号に当該比率を反映させる。
これにより可動側レンズユニット20の振れの情報から、さらに光学特性の関係に応じた補正角を反映した振れ補正駆動信号DVy,DVpを生成できる。
また実施の形態においては、可動側レンズユニット20は、撮像装置1の筐体1A内に密閉状態で配置されている。つまり図1A、図1Bで説明したように、例えば固定側レンズユニット10を筐体1Aに固定装着することで、筐体1Aに隙間を生じない密閉構造としている。
これにより防塵性、防水性に優れた撮像装置1を構成でき、多様なアクティビティシーンでの使用に好適な撮像装置1を提供できる。
通常、撮像光学系、例えば各種のレンズや絞り機構、撮像素子等を有するレンズユニットを撮像装置筐体内において可動ユニットとして構成して像振れ補正を行う場合、密閉性が不十分になる。当該レンズユニットとして構成される鏡筒部分が撮像装置内での回転移動を行うことから、レンズユニットの前方(被写体側)の周囲を撮像装置の筐体で固定的に覆うことができず、隙間が生ずるためである。これによって防塵性、防水性の点で不利となる。本実施の形態では、例えば固定側レンズユニット10によって可動側レンズユニット20の被写体側を密閉している。
この構成により防塵性、防水性に優れた撮像装置を実現する。
なお、実施の形態では固定側レンズユニット10を用いて物体側を密閉するようにしたが、例えばこれに変えて保護ガラス等により密閉しても良い。
また、上記のように可動側レンズユニット20の被写体側(物体側)を、別体の他のレンズユニットである固定側レンズユニット10が塞ぐように筐体1Aに装着して、可動側レンズユニット20が筐体1A内に密閉状態で配置されることで、さらなる効果が得られる。
即ち固定側レンズユニット10と可動側レンズユニット20により撮像光学系が形成されるようにし、この場合に固定側レンズユニット10が筐体1Aに固定される状態とする。
固定側レンズユニット10により被写体側が塞がれることで、回転可能に支持されている可動側レンズユニット20は、筐体1Aの外部からみて直接表出しない。
これにより上記のように防塵性、防水性に優れた撮像装置を構成できることに加え、撮像光学系を分割することで、回転可能に支持されている可動側レンズユニット20の小型化、軽量化が促進できる。これにより振れ補正のための駆動系の小型化や駆動性の向上、撮像装置1の小型化、駆動電力の低減による低消費電力化等を促進できる。
なお、可動側レンズユニット20を構成するレンズの一部あるいは全部をプラスチックレンズで構成することで、ぶれ補正や視野を変化させるときに駆動する可動側レンズユニット20の重量を軽くすることができ、駆動時の消費電力の抑制に有利となる。
また実施の形態では、画像処理部4は、振れ補正演算部3が求める回転検出部9,24の各検出情報の差分値、即ち減算器41y,41pの出力である歪み補正情報SDy,SDpを用いて撮像画像信号に対する画像歪み補正を行うようにしている。
回転可能に支持されているレンズユニットと、筐体1Aに固定された他のレンズユニットとして撮像光学系を分離している場合、振れに応じて動的な画像歪みが生ずる。この場合に、画像歪みは、筐体1Aに対する可動側レンズユニット20の振れ角に応じたものとなるため、回転検出部9,24の各検出情報の差分値を歪み補正情報SDy、SDpとして用いることが適切となる。
第1の実施の形態では、回転検出部9,24は角速度センサであるとした。これにより簡易かつ精密に回転検出を行うことができる。
特に可動側レンズユニット20の回転を角速度センサで検出する場合、可動側レンズユニット20の光軸方向の動きは検出しないため、光軸方向の揺れが生じることによる検出精度の低下は生じない。
第2の実施の形態では、回転検出部9は角速度センサであり、回転検出部24はホール素子を用いた位置センサとした。
筐体1Aに対する可動側レンズユニット20の振れを検出する回転検出部24としては、ホール素子を用いることもできる。これにより簡易かつ精密に回転検出を行う。
実施の形態では、可動側レンズユニット20がヨーイング方向とピッチング方向の両方に回転可能に支持され、駆動部12は、可動側レンズユニット20をヨーイング方向とピッチング方向のいずれの方向にも駆動する例を挙げたが、これに限られない。
例えば可動側レンズユニット20がヨーイング方向のみに回転可能に支持され、駆動部12によってヨーイング方向のみに回転駆動される例も考えられる。
同様に、可動側レンズユニット20がピッチング方向のみに回転可能に支持され、駆動部12によってピッチング方向のみに回転駆動される例も考えられる。
なお、本明細書に記載された効果はあくまでも例示であって限定されるものではなく、また他の効果があってもよい。
なお本技術は以下のような構成も採ることができる。
(1)筐体内でヨーイング方向及びピッチング方向の少なくとも一方に回転可能に支持されているレンズユニットと、
前記筐体に加わる回転を検出する第1の回転検出部と、
前記筐体内で前記レンズユニットに生じる回転を検出する第2の回転検出部と、
前記第1の回転検出部による検出情報及び前記第2の回転検出部の検出情報を用いて振れ補正駆動信号を生成する振れ補正演算部と、
前記振れ補正駆動信号に基づいて前記レンズユニットをヨーイング方向及びピッチング方向の少なくとも一方に駆動する駆動部と、を備えた
撮像装置。
(2)前記振れ補正演算部は、
前記第1の回転検出部と前記第2の回転検出部の各検出情報の差分値を用いて前記振れ補正駆動信号を生成する
上記(1)に記載の撮像装置。
(3)前記レンズユニットの被写体側に他のレンズユニットが配置され、前記レンズユニットと前記他のレンズユニットにより撮像光学系が形成され、
前記振れ補正演算部は、
前記第1の回転検出部と前記第2の回転検出部の各検出情報の差分値と、前記筐体の回転角に対する前記レンズユニットの補正角の比率を反映させた値を用いて前記振れ補正駆動信号を生成する
上記(1)又は(2)に記載の撮像装置。
(4)前記レンズユニットは、前記筐体内に密閉状態で配置されている
上記(1)乃至(3)のいずれかに記載の撮像装置。
(5)前記レンズユニットの被写体側を、他のレンズユニットが塞ぐように前記筐体に装着されることで、前記レンズユニットが前記筐体内に密閉状態で配置される
上記(1)乃至(4)のいずれかに記載の撮像装置。
(6)前記レンズユニットによって得られた撮像画像信号に対する画像処理を行う画像処理部を備え、
前記画像処理部は、前記振れ補正演算部が求める前記第1の回転検出部と前記第2の回転検出部の各検出情報の差分値を用いて撮像画像信号に対する画像歪み補正を行う
上記(3)又は(5)に記載の撮像装置。
(7)前記第1の回転検出部及び前記第2の回転検出部は角速度センサである
上記(1)乃至(6)のいずれかに記載の撮像装置。
(8)前記第1の回転検出部は角速度センサであり、
前記第2の回転検出部はホール素子を用いた位置センサである
上記(1)乃至(6)のいずれかに記載の撮像装置。
(9)筐体内でヨーイング方向及びピッチング方向の少なくとも一方に回転可能に支持されているレンズユニットと、振れ補正駆動信号に基づいて前記レンズユニットをヨーイング方向及びピッチング方向の少なくとも一方に駆動する駆動部と、を備えた撮像装置の像振れ補正方法として、
前記筐体に加わる回転の検出情報と、前記筐体内で前記レンズユニットに生じる回転の検出情報を用いて前記振れ補正駆動信号を生成する
像振れ補正方法。
1…撮像装置、2…制御部、3…振れ補正演算部、3y…第1演算部、3p…第2演算部、4…画像処理部、5…記録部、6…表示部、7…通信部、8…操作部、9,24…回転検出部、10…固定側レンズユニット、12…駆動部、20…可動側レンズユニット、21…可動側光学系、22…撮像部、23…光学系駆動部、41y,42y,43y,41p,42p,43p…減算器、44y,44p…乗算器、45y,45p…サーボ演算部、46y,46p…駆動信号出力部、47y,47p…角速度算出部

Claims (9)

  1. 筐体内でヨーイング方向及びピッチング方向の少なくとも一方に回転可能に支持されているレンズユニットと、
    前記筐体に加わる回転を検出する第1の回転検出部と、
    前記筐体内で前記レンズユニットに生じる回転を検出する第2の回転検出部と、
    前記第1の回転検出部による検出情報及び前記第2の回転検出部の検出情報を用いて振れ補正駆動信号を生成する振れ補正演算部と、
    前記振れ補正駆動信号に基づいて前記レンズユニットをヨーイング方向及びピッチング方向の少なくとも一方に駆動する駆動部と、を備えた
    撮像装置。
  2. 前記振れ補正演算部は、
    前記第1の回転検出部と前記第2の回転検出部の各検出情報の差分値を用いて前記振れ補正駆動信号を生成する
    請求項1に記載の撮像装置。
  3. 前記レンズユニットの被写体側に他のレンズユニットが配置され、前記レンズユニットと前記他のレンズユニットにより撮像光学系が形成され、
    前記振れ補正演算部は、
    前記第1の回転検出部と前記第2の回転検出部の各検出情報の差分値と、前記筐体の回転角に対する前記レンズユニットの補正角の比率を反映させた値を用いて前記振れ補正駆動信号を生成する
    請求項1に記載の撮像装置。
  4. 前記レンズユニットは、前記筐体内に密閉状態で配置されている
    請求項1に記載の撮像装置。
  5. 前記レンズユニットの被写体側を、他のレンズユニットが塞ぐように前記筐体に装着されることで、前記レンズユニットが前記筐体内に密閉状態で配置される
    請求項1に記載の撮像装置。
  6. 前記レンズユニットによって得られた撮像画像信号に対する画像処理を行う画像処理部を備え、
    前記画像処理部は、前記振れ補正演算部が求める前記第1の回転検出部と前記第2の回転検出部の各検出情報の差分値を用いて撮像画像信号に対する画像歪み補正を行う
    請求項3に記載の撮像装置。
  7. 前記第1の回転検出部及び前記第2の回転検出部は角速度センサである
    請求項1に記載の撮像装置。
  8. 前記第1の回転検出部は角速度センサであり、
    前記第2の回転検出部はホール素子を用いた位置センサである
    請求項1に記載の撮像装置。
  9. 筐体内でヨーイング方向及びピッチング方向の少なくとも一方に回転可能に支持されているレンズユニットと、振れ補正駆動信号に基づいて前記レンズユニットをヨーイング方向及びピッチング方向の少なくとも一方に駆動する駆動部と、を備えた撮像装置の像振れ補正方法として、
    前記筐体に加わる回転の検出情報と、前記筐体内で前記レンズユニットに生じる回転の検出情報を用いて前記振れ補正駆動信号を生成する
    像振れ補正方法。
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