JP5540899B2 - 撮像装置,これを搭載する携帯端末機,撮像装置の制御方法,およびプログラム - Google Patents
撮像装置,これを搭載する携帯端末機,撮像装置の制御方法,およびプログラム Download PDFInfo
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Description
一方、後者の光学式の手ぶれ補正機構では、振動ジャイロセンサーを搭載する必要が生じるので部品点数が増加してしまう。また、この振動ジャイロセンサーは携帯端末機のように比較的小さい機器に実装するのは難しいという事情もあった。
また、第1撮像手段および第2撮像手段という二つの撮像手段を備える撮像装置であれば、ことさら部品点数を増加させることなく手ぶれ補正処理を行なうことができる。
まず、本発明の実施の形態1について図面を参照しながら詳細に説明する。
本発明の実施の形態1は、複数の撮像部を備える撮像装置に関するものである。
図1は、本発明の実施の形態1に係る撮像装置100の構成を示すブロック図である。
本実施の形態に係る撮像装置100は、図1に示すように、第1撮像部10,手ぶれ量演算部12,第2撮像部14,手ぶれ補正部16,および記憶部18を備える。
まず、第1撮像部10が所定時間の間に第1画像データを複数生成し、これら複数の第1画像データを手ぶれ量演算部12に出力する。
手ぶれ量演算部12は、これら複数の第1画像データに基づいて撮影装置100の手ぶれ量を演算して手ぶれ補正部16に出力する。具体的には、複数の第1画像データを比較することによって手ぶれ量をベクトルとして求め、この手ぶれ量を手ぶれ補正部16に出力する。
これと同時に、第2撮像部14でも複数の第2画像データを生成し、これら複数の第2画像データを手ぶれ量を手ぶれ補正部16に出力する。
この結果、手ぶれ補正部16は、手ぶれ量演算部12からはベクトルとしての手ぶれ量が入力されるとともに、第2撮像部14からは第2画像データが入力されることになる。
記憶部18は、手ぶれ補正部16から入力された補正データ、すなわち第2撮像部14が生成した第2画像データが、手ぶれ補正部16によって手ぶれの影響が軽減されるよう補正がなされたデータが入力され、これを記憶する。
また、第1撮像部10および第2撮像部14という二つの撮像部を備えれば、ことさら部品点数を増加させることなく手ぶれ補正処理を行なうことができる。
次に、本発明の実施の形態2について図面を参照しながら詳細に説明する。
本発明の実施の形態2は、複数のカメラを備える携帯端末機200に関するものである。上述した実施の形態1と同一の構成については、同一の符号を付すとともに詳細な説明は省略することにする。
図2は、本発明の実施の形態2に係る携帯端末機200の構成を示すブロック図である。
本実施の形態に係る携帯端末機200は、図2に示すように、本発明の実施の形態1に係る撮像装置100が備える第1撮像部10の替わりに第1カメラ20を備え、本発明の実施の形態1に係る撮像装置100が備える第2撮像部14の替わりに第2カメラ24を備えている点が異なっている。
本実施の形態に係る携帯端末機200は、図3に示すように、開いた状態では、第1カメラ20は正面を向いているのに対し、第2カメラ24は背面を向いており、互いに反対の方向を向いている。ここで、第2カメラ24は、人物や風景など一般的な被写体を撮像するために用いることができる。これに対し、第1カメラ20は、もっぱらユーザ自身を被写体として撮像するために用いることができ、たとえばテレビ電話などによる通話を行なう際に通話相手に対して送信するユーザ自身の動画像を撮像するのに用いることができる。
まず、第1カメラ20が所定時間の間に第1画像データを複数生成し、これら複数の第1画像データを手ぶれ量演算部12に出力する。
手ぶれ量演算部12は、これら複数の第1画像データに基づいて携帯端末機200の手ぶれ量を演算して手ぶれ補正部16に出力する。
これと同時に、第2カメラ24でも複数の第2画像データを生成し、これら複数の第2画像データを手ぶれ量を手ぶれ補正部16に出力する。
この結果、手ぶれ補正部16は、手ぶれ量演算部12からはベクトルとしての手ぶれ量が入力されるとともに、第2カメラ24からは第2画像データが入力されることになる。
いま、図4に示すように、第2カメラ24が撮像する第2画像データを基準として、第2画像データで右側となる方向をX軸、第2画像データで上側となる方向をY軸、第2画像データで奥行きとなる方向をZ軸とし、携帯端末機200の手ぶれ量を、各々の軸に対して平行移動する3つの成分と、各々の軸に対して回転移動する3つの成分とに分けて考える。
この場合、Y軸に対する平行移動および回転移動については、第1カメラ20が撮像する第1画像データでも第2画像データと同一の方向に移動しているように見える。このため、第1カメラ20によって生成された第1画像データに基づいて手ぶれ量を求める際には、Y軸に対する平行移動および回転移動については、第2カメラ24によって生成された第2画像データに基づいて手ぶれ量を演算するのと同じ方向の成分として演算すればよい。
しかしながら、X軸に対する平行移動および回転移動と,Z軸に対する平行移動および回転移動とについては、いずれも第1カメラ20が撮像する第1画像データでは第2カメラ24が撮像する第2画像データとは逆の方向に移動しているように見える。このため、第1カメラ20によって生成された第1画像データに基づいて手ぶれ量を求める際には、X軸およびZ軸に対する平行移動および回転移動については、第2カメラ24によって生成された第2画像データに基づいて手ぶれ量を演算するときとは逆方向の成分として演算すればよい。
記憶部18は、このようにして第2カメラ24が生成した第2画像データが、手ぶれ補正部16によって手ぶれの影響が軽減されるよう補正がなされた状態で入力され、これを記憶することができるのである。
なお、手ぶれ補正部16が実行する手ぶれ補正処理としては、電子式の手ぶれ補正処理や、光学式の手ぶれ補正処理などの公知の技術を用いればよい。前者の電子式の手ぶれ補正処理の場合、複数ある第2画像データの各々に対し、表示する領域を所定の範囲に絞り込むと共にこの領域を手ぶれ量に基づいて移動させた上でこれらを合成すればよい。後者の光学式の手ぶれ補正処理の場合、第2撮像素子24bのうち光が集まる箇所が手ぶれにかかわらず変化しないよう、第2カメラ24の内部にある第2光学系24aおよび第2撮像素子24bのうちの少なくとも一つを、手ぶれ量に基づいて移動または回転させればよい。
また、携帯端末機200は、第1カメラ20および第2カメラ24という二つのカメラを備えていればことさら部品点数を増加させることなく手ぶれ補正処理を行なうことができる。携帯端末機200のように、第1カメラ20および第2カメラ24という二つのカメラを備える携帯端末機が既に広く普及していることを考えると、その汎用性は極めて高いと言える。
なお、上述した本発明の実施の形態2では、折りたたみ式の携帯端末機200を例にとって説明したが、折りたたみ式のものに限られない。複数のカメラを備えるのであれば、ストレート式、スライド式などの他の形態の携帯端末機でもよい。
Claims (5)
- 第1光学系に入射した光を光電変換して第1画像データを生成する第1撮像素子を含む第1撮像手段と、
第2光学系に入射した光を光電変換して第2画像データを生成する第2撮像素子を含む第2撮像手段と、
前記第2画像データを記憶する記憶手段と、
前記第1画像データに基づいて手ぶれ量を演算する手ぶれ量演算手段と、
前記手ぶれ量に基づいて所定の手ぶれ補正処理を行ない、前記第2画像データを手ぶれによる影響が相殺された状態にして前記記憶手段に記憶させる手ぶれ補正手段と
を備え、
前記所定の手ぶれ補正処理は、複数ある前記第2画像データの各々に対して前記手ぶれ量に基づいて補正した上でこれらを合成する処理であり、
前記第1光学系および前記第2光学系は、互いに異なる方向からの光を取り込む
ことを特徴とする撮像装置。 - 前記手ぶれ量演算手段は、複数ある前記第1画像データの各々を比較することによって手ぶれ量を演算する
ことを特徴とする請求項1に記載の撮像装置。 - 請求項1または2のいずれかに記載の撮像装置を搭載する
ことを特徴とする携帯端末機。 - 第1光学系に入射した光を光電変換して第1画像データを生成する第1撮像素子を含む第1撮像手段と、前記第1光学系と異なる方向から第2光学系に入射した光を光電変換して第2画像データを生成する第2撮像素子を含む第2撮像手段と、前記第2画像データを記憶する記憶手段とを備える撮像装置の制御方法であって、
前記第1画像データに基づいて手ぶれ量を演算するステップと、
前記手ぶれ量に基づいて所定の手ぶれ補正処理を行ない、前記第2画像データを手ぶれによる影響が相殺された状態にして前記記憶手段に記憶させるステップと
を備え
前記所定の手ぶれ補正処理は、複数ある前記第2画像データの各々に対して前記手ぶれ量に基づいて補正した上でこれらを合成する処理である
ことを特徴とする撮像装置の制御方法。 - 第1光学系に入射した光を光電変換して第1画像データを生成する第1撮像素子を含む第1撮像手段と、前記第1光学系と異なる方向から第2光学系に入射した光を光電変換して第2画像データを生成する第2撮像素子を含む第2撮像手段と、前記第2画像データを記憶する記憶手段とを備える撮像装置に実装されるプログラムであって、
前記第1画像データに基づいて手ぶれ量を演算する機能と、
前記手ぶれ量に基づいて所定の手ぶれ補正処理を行ない、前記第2画像データを手ぶれによる影響が相殺された状態にして前記記憶手段に記憶させる機能とを実現し、
前記所定の手ぶれ補正処理は、複数ある前記第2画像データの各々に対して前記手ぶれ量に基づいて補正した上でこれらを合成する処理である
ことを特徴とするプログラム。
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