JP2007049478A - 携帯電子装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】ブレ量を検出する為の新たなセンサを設けることなく、ブレ量検出及び該ブレ量に基づいたブレ補正を行うことができるブレ補正機能を有する携帯電子装置を提供すること。
【解決手段】携帯電子装置に、第1撮影光学系2Aを含む第1カメラ2と、第2撮影光学系4Aを含む第2カメラ4と、上記第1カメラ2及び上記第2カメラ4のうち何れか一方を画像撮影用カメラ、他方をブレ検出用カメラとして接続の切り換えを行う補正動作切り換え回路28と、上記ブレ検出用カメラの出力に基づいて、上記画像撮影用カメラの一部又は全部を変移させてブレ補正を行うCPU10とを具備させ、且つ上記第1撮影光学系2Aにおける撮影光軸と、上記第2撮影光学系4Aにおける撮影光軸とが略平行となるように、上記第1撮影光学系2Aと上記第2撮影光学系4Aとを配置する。
【選択図】 図1
【解決手段】携帯電子装置に、第1撮影光学系2Aを含む第1カメラ2と、第2撮影光学系4Aを含む第2カメラ4と、上記第1カメラ2及び上記第2カメラ4のうち何れか一方を画像撮影用カメラ、他方をブレ検出用カメラとして接続の切り換えを行う補正動作切り換え回路28と、上記ブレ検出用カメラの出力に基づいて、上記画像撮影用カメラの一部又は全部を変移させてブレ補正を行うCPU10とを具備させ、且つ上記第1撮影光学系2Aにおける撮影光軸と、上記第2撮影光学系4Aにおける撮影光軸とが略平行となるように、上記第1撮影光学系2Aと上記第2撮影光学系4Aとを配置する。
【選択図】 図1
Description
本発明は、携帯電子装置に関し、特に、複数の撮像手段を具備する携帯電子装置に関する。
近年、デジタルカメラ機能を有する携帯電話機、すなわちカメラ付き携帯電話機は一般化しており、画素数及び機能の面では、通常のデジタルカメラに肩を並べる程度の性能のデジタルカメラ機能を有するカメラ付き携帯電話機が普及し始めている。
このような事情に伴って、カメラ付き携帯電話機にて撮影される画像データに対するユーザーの求めるクオリティは益々高くなり、今や通常のデジタルカメラにて求められている画像データのクオリティに近い水準のクオリティが求められている。
したがって、手ブレによる失敗写真に対する改善要求も急激に高まってきている。
なお、通常のデジタルカメラにおいては、手ブレ補正機能の実現の為に、手ブレ量を検出するジャイロセンサをデジタルカメラに設ける。すなわち、ジャイロセンサにより検出した手ブレ量に基づいて、当該デジタルカメラの具備する撮影光学系の一部または全てを、手ブレをキャンセルさせる方向へ変移させることで、露光中における手ブレの影響を補正する。
このようにして手ブレの影響を補正するブレ補正機能を有するカメラとして、例えば特許文献1に、以下のような技術が開示されている。
特許文献1に開示されたブレ補正機能付きカメラでは、カメラの撮像面における被写体像の像ブレ量を、ジャイロセンサにて検出する。そして、ジャイロセンサの検出した像ブレ量に基づいてマイクロコンピュータがレンズの変位量を演算し、この変位量に基づいて撮影レンズを駆動させてブレ補正を行う。
特開平9−105971号公報
しかしながら、上記特許文献1に開示されたブレ補正機能付きカメラのブレ補正技術を、携帯電子装置の具備するカメラ(例えばカメラ付き携帯電話機等)に適用することは、以下の問題点ゆえに現実的ではない。
すなわち、例えばカメラ付き携帯電話機等の携帯電子装置では、通常のデジタルカメラに比べ小型であり、またその内部構成においてもカメラ機能以外の機能に関する構成部材を要する。したがって、上記特許文献1に開示されたブレ補正機能付きカメラのようにジャイロセンサを設ける為のスペースの問題、及び携帯電子装置自体の小型化を妨げるという問題が生じる。また、コストアップの問題も生じる。
本発明は、上記の事情に鑑みてなされたもので、ブレ量を検出する為の新たなセンサを設けることなく、ブレ量検出及び該ブレ量に基づいたブレ補正を行うことができるブレ補正機能付き携帯電子装置を提供することを目的とする。
上記の目的を達成するために、本発明の一態様による携帯電子装置は、第1の撮影光学系を含む第1の撮像手段と、第2の撮影光学系を含む第2の撮像手段と、上記第1の撮像手段及び上記第2の撮像手段のうち、何れか一方を通常の画像撮影に用いる撮影用撮像手段として選択し、他方をブレ検出に用いるブレ検出用撮像手段として選択する選択手段と、上記ブレ検出用撮像手段の出力に基づいて、上記撮影用撮像手段の一部又は全部を変移させてブレ補正を行う制御手段と、を具備し、上記第1の撮影光学系における撮影光軸と、上記第2の撮影光学系における撮影光軸とが略平行であることを特徴とする。
本発明によれば、ブレ量を検出する為の新たなセンサを設けることなく、ブレ量検出及び該ブレ量に基づいたブレ補正を行うことができるブレ補正機能を有する携帯電子装置を提供することができる。
以下、図面を参照して本発明の一実施形態に係る携帯電子装置を説明する。
図1は、本実施形態に係る携帯電子装置のシステム構成を示す図である。なお、本実施形態においては、携帯電子装置としてカメラ付き携帯電話機を想定して説明する。しかしながら、本実施形態がカメラ付き携帯電話機以外の携帯電子装置にも適用することができることは勿論である。
ここで、同図に示す参照符号100を付されて破線に囲まれた部分は、カメラ付き携帯電話機の構成部材のうち電話等における通信を担う構成部材からなる電話等通信部100である。なお、この電話等通信部100は、カメラ付き携帯電話機以外の携帯電子装置においては不要な場合もある。
具体的には、上記電話等通信部100は、マイク100A、スピーカ100B、無線送受信回路100C、及びアンテナ100Dから構成される。なお、これらの構成部材による通信技術は公知のものであり、また通信機能自体は本発明の趣旨とは関係がない為、ここでは上記電話等通信部100の構成部材に関する説明は省略する。
同図に示すように、本実施形態に係るカメラ付き携帯電話機には、撮像手段として第1カメラ2及び第2カメラ4が設けられている。なお、このように2つのカメラを有するカメラ付き携帯電話機は現在既に製品化されており、一般に流通している。まず、上記第1カメラ2から説明する。
上記第1カメラ2は、第1撮影光学系2A、第1イメージセンサ2B、及び第1ブレ補正機構2Cを有する。なお、上記第1撮影光学系2Aは実際には複数の光学レンズから構成されているが、同図においては1つの光学レンズで代表して図示している。
ここで、上記第1撮影光学系2Aに入射した被写体からの光束は、上記第1撮影光学系2Aを射出した後、上記第1イメージセンサ2Bに入射して結像する。そして、この第1イメージセンサ2Bにて、被写体からの光束は電気信号(画像信号)に変換される。
そして、この電気信号(画像信号)は、第1イメージセンサインターフェイス回路6に読み出されてデジタル化される。このデジタル化されて得られた画像データは、システムコントローラであるCPU10によりホワイトバランス補正や階調補正、色補正等の周知の画像処理が施され、後述する記憶手段14に記録される。ここで、上記第1ブレ補正機構2Cは、上記第1撮影光学系2Aにおける撮影光軸に垂直な平面上にて、上記第1イメージセンサ2Bを変移させる為の部材である。
ここで、上記第1イメージセンサインターフェイス回路6は、第1データ切り換え回路8を介して、上記CPU10の制御を受け得るように接続されている。なお、このCPU10は、後述するブレ補正の動作制御を行う制御手段であり、不図示の電源に接続された電源回路12から電力の供給を受ける。
なお、上記CPU10には画像データ等を記憶させる為の記憶手段14(本実施形態においてはカードメディア、例えばMiniSDカード等を想定している)、ユーザーが各種操作を行う為の操作部材16、及び画像データや動作メニュー等を表示する表示用LCD18が接続されている。また、上記電話等通信部100も上記CPU10に接続されている。
一方、上記第2カメラ4は、第2撮影光学系4A、第2イメージセンサ4B、及び第2ブレ補正機構4Cを有する。
ここで、上記第2撮影光学系4Aは実際には複数の光学レンズから構成されているが、同図においては1つの光学レンズで代表して図示している。そして、上記第2撮影光学系4Aに入射した被写体からの光束は、上記第2撮影光学系4Aを射出した後、上記第2イメージセンサ4Bに入射して結像する。そして、この第2イメージセンサ4Bにて、被写体からの光束は電気信号(画像信号)に変換される。この電気信号(画像信号)は、第2イメージセンサインターフェイス回路20に読み出されてデジタル化される。
そして、このデジタル化されて得られた画像データは、上記CPU10によりホワイトバランス補正や階調補正、色補正等の周知の画像処理が施され、上記記憶手段14に記録される。なお、上記第2ブレ補正機構4Cは、上記第2撮影光学系4Aにおける撮影光軸に垂直な平面上にて、上記第2イメージセンサ4Bを変移させる部材である。なお、上記第2イメージセンサインターフェイス回路20は、第2データ切り換え回路22を介して、上記CPU10に接続されている。
ここで、上記第1データ切り換え回路8及び上記第2データ切り換え回路22は、対応する第1イメージセンサインターフェイス回路6または第2イメージセンサインターフェイスの出力を、CPU10またはブレ検出回路(動きベクトル検出回路)24に選択的に供給するためのものであり、その選択はCPU10の制御により行われる。すなわち、何れか一方が、後述するブレ検出回路24に接続され、他方は、CPU10へ接続される。つまり、上記第1カメラ2及び上記第2カメラ4のうち何れか一方のカメラを撮影用のカメラとして、他方のカメラをブレ補正用のカメラとして利用し得るよう接続される構成となっている。なお、図1は、上記第2データ切り換え回路22が上記ブレ検出回路24に接続されている状態を示している。
上記ブレ検出回路24は、時系列的に隣接する画像データにおける画像位置の変化(動きベクトル)を、相関マッチングを用いて検出するという公知のブレ量検出を行う部材である。言い換えれば、上記ブレ検出回路24では、上記動きベクトルを、当該画像データと当該画像データの1つ前のフレームにおける画像データとを比較することで割り出す方式によるブレ量検出が行われる。
そして、上記第1カメラ2及び上記第2カメラ4のうちブレ補正の為に用いるカメラ(図1においては上記第2カメラ4)の有するイメージセンサ(図1においては上記第2イメージセンサ4B)の出力が上記ブレ検出回路24に入力され、このブレ検出回路24にてブレ量検出が行われる。また、上記ブレ検出回路24はブレ補正制御回路26に接続されており、上記ブレ検出回路24にて検出されたブレ量は、上記ブレ補正制御回路26に入力される。
このブレ補正制御回路26では、上記ブレ検出回路24にて検出されたブレ量に基づいて、上記第1カメラ2及び上記第2カメラ4のうち、撮影用のカメラの有するイメージセンサ(図1においては上記第1イメージセンサ2B)を、手ブレをキャンセルさせる方向へ移動させる為の変位駆動量等が演算される。
そして、上記CPU10による制御で、上記ブレ補正制御回路26は、補正動作切り換え回路28により、上記第1ブレ補正機構2Cまたは上記第2ブレ補正機構4Cのうち、撮影用のカメラ(図1においては第1カメラ2)の有するブレ補正機構(図1においては第1ブレ補正機構2C)へ接続されるよう、切り換えられる。そして、上記第1ブレ補正機構2Cまたは上記第2ブレ補正機構4Cは、上記ブレ補正制御回路26により制御され、以下のようなブレ補正の動作を行う。
すなわち、図1に示すように上記第1カメラ2が撮影用のカメラである場合、上記第1ブレ補正機構2Cは、ブレ補正制御回路26の出力に従って、上記第1イメージセンサ2Bを、上記第1撮影光学系2Aの撮影光軸に垂直な平面上を移動させることでブレ補正を行う。同様に、上記第2カメラ4を撮影用のカメラとして利用する場合には、上記第2ブレ補正機構4Cが、ブレ補正制御回路26の出力に従って、上記第2イメージセンサ4Bを、上記第2撮影光学系4Aの撮影光軸に垂直な平面上を移動させることでブレ補正を行う。
具体的には、上記第1ブレ補正機構2C及び上記第2ブレ補正機構4Cは、不図示である(X,Y)2軸のブレ補正機構を有し、上記ブレ補正制御回路26の制御により、例えば超音波モータ等のアクチュエータの駆動力を利用してブレ補正の動作を行う。
以下、図2(a)〜(c)を参照して、本実施形態に係るカメラ付き携帯電話機の外部形態を説明する。なお、本実施形態に係るカメラ付き携帯電話機の外部形態としては、一般的に普及している折り畳み型カメラ付き携帯電話機が採る外部形態をベースとしている。ここで、図2(a)は本実施形態に係るカメラ付き携帯電話機の使用時における正面図、(b)は側面図、(c)は背面図である。なお、図2(a)〜(c)においては、本実施形態に係るカメラ付き携帯電話の外部形態における構成部材のうち、改めて説明を行うことが不要と考えられる部材については、説明の焦点を絞る為に一部図示を省略している。
まず、カメラ付き携帯電話機本体1は、大きく分けて上側本体1Aと下側本体1Bとから構成される。ここで、上側本体1A正面(図2(a)参照)には、上記第1カメラ2が有する第1撮影光学系2A及び上記表示用LCD18が設けられている。また、上側本体1A背面(図2(c)参照)には、上記第2カメラ4が有する第2撮影光学系4Aが設けられている。なお、一般的には、上記第2カメラ4はメインカメラとして、また上記第1カメラ2は自分撮り用のカメラとして使用されている。
また、下側本体1B正面には、シャッターボタン16Aを含む上記操作部材16が設けられている。さらに、下側本体1B側面には、着脱式のカードメディアのスロット14aが設けられており、該スロット14aに対して、本実施形態ではカードメディアである上記記憶手段14を着脱させることができる。
ここで、本実施形態に係るカメラ付き携帯電話機の外部形態における特徴点は、上記第1カメラ2の有する上記第1撮影光学系2Aにおける撮影光軸2aと、上記第2カメラ4の有する上記第2撮影光学系4Aにおける撮影光軸4aとが、互いに平行となるように外部形態が構成されている点である。このように外部形態を構成することで、2つのカメラのうち一方のカメラを撮影用のカメラ、他方のカメラをブレ補正用のカメラとして用いることが可能となる。
以下、本実施形態に係るカメラ付き携帯電話機におけるCPU10の制御による“カメラ選択モード”の動作制御を、図3に示すフローチャートを参照して説明する。ここで、上記“カメラ選択モード”とは、上記第1カメラ2及び上記第2カメラ4のうち、何れのカメラを撮影用のカメラとして選択するかを決定するモードである。なお、この“カメラ選択モード”には、不図示のメインメニューにおける“カメラモード”の中から“カメラ選択モード”を選択することで入る。
まず、上記操作部材16の操作状態を検出することで、上記第1カメラ2及び上記第2カメラ4のうち撮影用のカメラとしてどちらのカメラが選択されているかを判断する(ステップS1)。なお、ここで撮影用のカメラとして選択されてない方のカメラは、ブレ補正用のカメラとして選択されたと判断する。
上記ステップS1において、上記第1カメラ2が撮影用のカメラとして選択されている(上記第2カメラ4がブレ補正用のカメラとして選択されている)と判断した場合、上記CPU10は、上記第1イメージセンサインターフェイス回路6から当該CPU10へデータ出力が出来るように上記第1データ切り換え回路8を切り換え、且つ上記第2イメージセンサインターフェイス回路20から上記ブレ検出回路24へデータ出力が出来るように上記第2データ切り換え回路22を上記ブレ検出回路24側へ切り換える(ステップS2)。すなわち、このステップS2における接続切り換えにより、上記第1イメージセンサ2Bの取得した画像データが上記CPU10へ入力され、上記第2イメージセンサ4Bの取得した画像データが上記ブレ検出回路24へ入力される接続構成となる。
さらに、上記補正動作切り換え回路28を、上記第1ブレ補正機構2Cに接続切り換えする(ステップS3)。このステップS3における接続切り換えにより、上記ブレ補正制御回路26と上記第1ブレ補正機構2Cとが接続される。すなわち、上記第1イメージセンサ2Bがブレ補正を受け得る接続構成となる。上記ステップS3における処理を終えた後、“カメラ選択モード”から抜けて不図示のメインメニューの動作に戻る。
一方、上記ステップS1において、第2カメラ4が撮影用のカメラとして選択されている(上記第1カメラ2がブレ補正用のカメラとして選択されている)と判断した場合には、上記第2イメージセンサインターフェイス回路20から上記CPU10へデータ出力が出来るように上記第2データ切り換え回路22を当該CPU10側へ切り換え、且つ上記第1イメージセンサインターフェイス回路6から上記ブレ検出回路24へデータ出力が出来るように上記第1データ切り換え回路8を上記ブレ検出回路24側へ切り換える(ステップS4)。すなわち、このステップS4における接続切り換えにより、上記第2イメージセンサ4Bの取得した画像データが上記CPU10へ入力され、上記第1イメージセンサ2Bの取得した画像データが上記ブレ検出回路24へ入力される接続構成となる。
そして、上記補正動作切り換え回路28を、上記第2ブレ補正機構4Cに接続切り換えする(ステップS5)。このステップS5における接続切り換えにより、上記ブレ補正制御回路26と上記第2ブレ補正機構4Cとが接続される。すなわち、上記第2イメージセンサ4Bがブレ補正を受け得る接続構成となる。上記ステップS5における処理を終えた後、“カメラ選択モード”から抜けて不図示のメインメニューの動作に戻る。
以下、本実施形態に係るカメラ付き携帯電話機におけるCPU10の制御による“カメラ撮影モード”の動作制御を、図4に示すフローチャートを参照して説明する。ここで、上記“カメラ撮影モード”には、不図示のメインメニューにおける“カメラモード”の中から“カメラ撮影モード”を選択することで入る。なお、“カメラ撮影モード”に入る為の専用の“カメラ撮影ボタン”を当該カメラ付き携帯電話に設け、この“カメラ撮影ボタン”が押し操作されることで“カメラ撮影モード”に入るとしても勿論よい。
ここで、図4に示す“カメラ撮影モード”のフローチャートの処理は、図3に示すフローチャートの処理すなわち“カメラ選択モード”におけるカメラ選択の処理を終えていることが前提として行われる処理である。なお、“カメラ撮影モード”に入った場合、上記第1カメラ2及び上記第2カメラ4を、それぞれ“カメラ選択モード”にて設定された撮影用またはブレ補正用として起動させる。
以下、図1に示す接続構成、すなわち第1カメラ2を撮影用のカメラとして用いる場合を例に説明する。なお、第2カメラ4を撮影用のカメラとして用いる場合の“カメラ撮影モード”における処理の説明については、以下説明する第1カメラ2を撮影用のカメラとして用いる場合の説明、及び上述したシステム構成例から容易に推測可能であると考えられる内容の説明は省略する。また、各構成部材における動作制御については図1を参照して説明した通りであり、ここでは“カメラ撮影モード”における処理の流れを中心に説明する。
まず、“カメラ撮影モード”が選択されたと判断すると、ライブビュー表示を開始させる(ステップS11)。ここでは、図3に示したフローチャートすなわち“カメラ選択モード”にて撮影用のカメラとして選択されている第1カメラ2の有する第1イメージセンサ2Bの取得する画像データを、ライブビュー表示に用いる。すなわち、上記第1カメラ2における撮像(キャプチャー)を開始させる。
なお、ライブビュー表示とは、イメージセンサ(撮像素子)により生成される画像データを順次連続的に(人間の目には動画像として映るように)、LCD等の表示手段に行う表示のことである。
そして、ブレ補正制御回路26に、一連のブレ補正動作の開始を指示する(ステップS12)。この開始指示に応じてブレ補正制御回路26は、上記第2イメージセンサインターフェイス回路20によって読み出された上記第2イメージセンサ4Bの取得した画像データに基づいて上記ブレ検出回路24で検出されたブレ量(動きベクトル)を読み込み、そのブレ量(動きベクトル)に基づいて、ブレ補正に要する上記第1イメージセンサ2Bの変位駆動量等の演算を行う。そして、この演算結果を、上記補正動作切り換え回路28を介して上記第1ブレ補正機構2Cに与えて上記第1イメージセンサ2Bを変位駆動させて、ブレ補正を行う。
なお、上記第2カメラ4が撮影用のカメラ(上記第1カメラ2がブレ補正用のカメラ)として選択されている場合には、ブレ補正動作は具体的には以下のようになる。すなわち、上記第1イメージセンサインターフェイス回路6によって読み出された上記第1イメージセンサ2Bの取得した画像データに基づいて上記ブレ検出回路24で検出されたブレ量(動きベクトル)を読み出し、そのブレ量(動きベクトル)に基づいて、ブレ補正に要する上記第2イメージセンサ4Bの変位駆動量等の演算を行う。そして、この演算結果を上記補正動作切り換え回路28を介して上記第2ブレ補正機構4Cに与えて上記第2イメージセンサ4Bを変位駆動させて、ブレ補正を行う。
上記ステップS12において一連のブレ補正動作の開始を指示した後、上記第1カメラの有する第1イメージセンサ2Bの取得した画像データから、静止画撮影における露光条件を算出する(ステップS13)。このステップS12における処理は、通常のカメラにおいて行われている一般的な処理であり、また本発明の本質部分では無い為、特に詳しくは説明しないが、具体的には、刻一刻と変化していく被写体の明るさに対応して露光条件を調節させる為の処理である。
そして、ユーザーによって、レリーズスイッチであるシャッターボタン16Aの押し操作が為されるのを待つ(ステップS14)。このステップS14にて、シャッターボタン16Aの押し操作が為されたと判断した場合には、ライブビュー表示の停止指示を出す(ステップS15)。
つづいて、上記ステップS13において算出した露出条件にて、上記第1イメージセンサインターフェイス回路6に、上記第1イメージセンサ2Bから電気信号(画像信号)を読み出させてデジタル化を施させ画像データとし、その後ホワイトバランス補正や、階調補正、色補正などの周知の画像処理を施す(ステップS16)。そして、上記ステップS12にて開始させた上記ブレ補正制御回路26での一連のブレ補正動作を停止させる(ステップS17)。
その後、上記第1イメージセンサインターフェイス回路6に、上記画像データを圧縮させ、この圧縮された画像データを上記記憶手段14に記憶させる(ステップS18)。そして、“カメラ撮影モード”を終了させる。なお、“カメラ撮影モード”を終了させる為の“終了”スイッチを設け、この“終了”スイッチが押し操作されるまでは、上記ステップS18における処理の後、上記ステップS11へ戻って再び本フローチャートの動作制御を繰り返すようにしても勿論よい。
以上説明したように、本実施形態によれば、ブレ量を検出する為の新たなセンサを設けることなく、ブレ量検出及び該ブレ量に基づいたブレ補正を行うことができるブレ補正機能を有する携帯電子装置を提供することができる。
具体的には、現在一般的な構成となっているツインカメラ構成のカメラ付き携帯電話機等に代表される、2つのカメラを具備する携帯電子装置において、一方のカメラを撮影用のカメラ、他方のカメラをブレ補正用のカメラとして上述したように利用する。すなわち、ブレ補正の為にジャイロセンサ等の部材を新たに設けることなく、図1に示すようなシンプルなシステム構成にてブレ補正が可能となる。このように、ブレ補正を行う為のジャイロセンサ等の部材を新たに設ける必要がないことは、携帯電話機等の小型な携帯電子装置にとって、装置構成上のメリットすなわち装置の小型化を図る上でのメリットが非常に大きい。また、コスト面におけるメリットも大きい。
ところで、本実施形態によれば、さらに以下に記すような副次的な効果も生じる。この効果は、カメラ付き携帯電話機が具備するカメラによる画像撮影において、撮影者の構え方が、当該カメラ付き携帯電話機を保持している手を被写体側へ突き出して肘関節を伸ばしきった状態に近い構えにて撮影することが多いことに起因する問題点を解決する効果である。以下、具体的に説明する。
上述した撮影者の構え方に起因して、カメラ付き携帯電話機の具備するカメラによる画像撮影におけるブレは、通常のデジタルカメラによる画像撮影におけるブレのうち大きな割合を占める回転ブレだけでなく、並進ブレもある程度大きな割合で含む。しかしながら、ジャイロセンサは角速度を検出するセンサである為、原理的に回転ブレの検出しか行えず、並進ブレの検出を行うことが出来ない。
したがって、カメラ付き携帯電話機では、ブレ補正の為のジャイロセンサを搭載しても、実際には根本的なブレ補正は実現しておらず、そのブレ補正効果にはあまり期待できない。
一方、本実施形態に係る携帯電子装置では、当該携帯電子装置が具備している2つのカメラを上述したように有効に活用することで、回転ブレのみならず並進ブレも多く含むブレのブレ量の検出が、ブレ量検出を行う為のセンサを新たに設けることなく可能となる。
以上、一実施形態に基づいて本発明を説明したが、本発明は上述した実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨の範囲内で種々の変形及び応用が可能なことは勿論である。例えば、上記一実施形態においてはブレ補正の為に、上記第1イメージセンサ2Bまたは上記第2イメージセンサ4Bを変位駆動させていたが、ブレ補正の為に変位駆動させる部材は上記第1イメージセンサ2Bまたは上記第2イメージセンサ4Bに限定されることはない。以下、2つの例を挙げて説明する。
まず、第1の変形例を、図5に示す携帯電子装置のシステム構成図を参照して説明する。この第1の変形例では、第1カメラ2を撮影用のカメラとして用いる場合には、第1ブレ補正機構2Cに第1撮影光学系2Aを変位駆動させることでブレ補正を行い、第2カメラ4を撮影用のカメラとして用いる場合には、第2ブレ補正機構4Cに第2撮影光学系4Aを変位駆動させることでブレ補正を行う構成とする。つまり、上記一実施形態と本第1の変形例との相違点は、同図に示すように、上記第1カメラ2内の構成である。すなわち、本第1の変形例においては、上記第1ブレ補正機構2Cは上記第1撮影光学系2Aを変位駆動するような構成とし、上記第2ブレ補正機構4Cは上記第2撮影光学系4Aを変位駆動するような構成としたものである。
以上説明した第1の変形例によれば、上記一実施形態と同様の効果を奏する上に、ブレ補正動作において実際に変位駆動される構成部材(第1撮影光学系2Aまたは第2撮影光学系4A)の電気的接続が不要である為、ブレ補正動作において実際に変位駆動される構成部材が電気的接続を必要とする場合のようにブレ補正動作を妨げないような結線をしなくてはならない場合に比べ、ある程度結線を単純化することが可能な携帯電子装置を提供することができる。
以下、第2の変形例として図6に示す携帯電子装置のシステム構成図を参照して説明する。第2カメラ4を撮影用のカメラとして用いる接続構成である。
本第2の変形例では、上記第1撮影光学系2Aと上記第1イメージセンサ2Bとを含む第1ユニット2Dを設け、また上記第2撮影光学系4Aと上記第2イメージセンサ4Bとを含む第2ユニット4Dを設けている。そして、上記第1ブレ補正機構2Cが上記第1ユニット2Dを変位駆動することで、または上記第2ブレ補正機構4Cが上記第2ユニット4Dを変位駆動することでブレ補正を行う構成とする。つまり、上記一実施形態と本第2の変形例との相違点は、上記第1カメラ2内及び上記第2カメラ4内の構成である。ここで、上記第1ユニット2Dが上記第1ブレ補正機構2Cによる変位駆動制御を受けられるよう、上記第1ユニット2Dに上記第1ブレ補正機構2Cを取り付けた構成、及び上記第2ユニット4Dが上記第2ブレ補正機構4Cによる変位駆動制御を受けられるよう、上記第2ユニット4Dに上記第2ブレ補正機構4Cを取り付けた構成とする。
以上説明した第2の変形例によれば、上記一実施形態と同様の効果を奏する上に、上記第1ユニット2Dまたは上記第2ユニット4Dを変位駆動させてのブレ補正を行うという特性上、上記第1撮影光学系2A及び上記第1イメージセンサ2Bのうち何れか一方のみ、または上記第2撮影光学系4A及び上記第2イメージセンサ4Bのうち何れか一方のみを変位駆動させる場合に比べて、ブレ補正の動作に伴う画質の劣化を小さくすることが可能な携帯電子装置を提供することができる。
さらに、上述した実施形態には種々の段階の発明が含まれており、開示される複数の構成要件の適当な組み合わせにより種々の発明が抽出され得る。例えば、実施形態に示される全構成要件からいくつかの構成要件が削除されても、発明が解決しようとする課題の欄で述べた課題が解決でき、発明の効果の欄で述べられている効果が得られる場合には、この構成要件が削除された構成も発明として抽出され得る。
1…カメラ付き携帯電話機本体、 2…第1カメラ、 2A…第1撮影光学系、 2B…第1イメージセンサ、 2C…第1ブレ補正機構、 2D…第1ユニット、 2a,4a…撮影光軸、 4…第2カメラ、 4A…第2撮影光学系、 4B…第2イメージセンサ、 4C…第2ブレ補正機構、 4D…第2ユニット、 6…第1イメージセンサインターフェイス回路、 8…第1データ切り換え回路、 10…CPU、 16…操作部材、 16A…シャッターボタン、 18…表示用LCD、 20…第2イメージセンサインターフェイス回路、 22…第2データ切り換え回路、 24…ブレ検出回路、 26…ブレ補正制御回路、 28…補正動作切り換え回路。
Claims (4)
- 第1の撮影光学系を含む第1の撮像手段と、
第2の撮影光学系を含む第2の撮像手段と、
上記第1の撮像手段及び上記第2の撮像手段のうち、何れか一方を通常の画像撮影に用いる撮影用撮像手段として選択し、他方をブレ検出に用いるブレ検出用撮像手段として選択する選択手段と、
上記ブレ検出用撮像手段の出力に基づいて、上記撮影用撮像手段の一部又は全部を変移させてブレ補正を行う制御手段と、
を具備し、
上記第1の撮影光学系における撮影光軸と、上記第2の撮影光学系における撮影光軸とが略平行であることを特徴とする携帯電子装置。 - 上記携帯電子装置は、
上記ブレ検出用撮像手段が生成した時系列的に隣接する画像データにおける像位置の変化である動きベクトルを相関マッチングにより検出するブレ検出手段を含むことを特徴とする請求項1に記載の携帯電子装置。 - 上記第1の撮影光学系への入射光束の入射方向と上記第2の撮影光学系への入射光束の入射方向とが逆向きとなるように、上記第1の撮像手段及び上記第2の撮像手段が配置されていることを特徴とする請求項1に記載の携帯電子装置。
- 上記第1の撮像手段は第1のイメージセンサを含み、
上記第2の撮像手段は第2のイメージセンサを含み、
上記携帯電子装置は、上記第1の撮影光学系における撮影光軸に垂直な平面上にて上記第1の撮影光学系及び上記第1のイメージセンサのうち少なくとも何れか一方を変移させる第1の機構、及び上記第2の撮影光学系における撮影光軸に垂直な平面上にて、上記第2の撮影光学系及び上記第2のイメージセンサのうち少なくとも何れか一方を変移させる第2の機構、を含むことを特徴とする請求項1に記載の携帯電子装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2005232254A JP2007049478A (ja) | 2005-08-10 | 2005-08-10 | 携帯電子装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2005232254A JP2007049478A (ja) | 2005-08-10 | 2005-08-10 | 携帯電子装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2007049478A true JP2007049478A (ja) | 2007-02-22 |
Family
ID=37851943
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP2005232254A Pending JP2007049478A (ja) | 2005-08-10 | 2005-08-10 | 携帯電子装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP2007049478A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2011254212A (ja) * | 2010-06-01 | 2011-12-15 | Nec Corp | 撮像装置,これを搭載する携帯端末機,撮像装置の制御方法,およびプログラム |
JP2019526950A (ja) * | 2016-06-08 | 2019-09-19 | アマゾン テクノロジーズ インコーポレイテッド | マルチセンサ画像手ぶれ補正技術 |
-
2005
- 2005-08-10 JP JP2005232254A patent/JP2007049478A/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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US10594937B2 (en) | 2016-06-08 | 2020-03-17 | Amazon Technologies, Inc. | Multi-sensor image stabilization techniques |
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