JP2012114809A - 撮像装置及び電子機器 - Google Patents

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Abstract

【課題】並進ぶれ補正及び回転ぶれ補正の強度バランスを良好化する。
【解決手段】ぶれ量算出部20において、ヨー方向又はピッチ方向のぶれである並進ぶれを検出すると共にロール方向のぶれである回転ぶれを検出し、画像処理部15において、並進ぶれ及び回転ぶれを画像処理によって補正する。画像処理部15は、回転ぶれに対する補正強度を並進ぶれに対する補正強度よりも弱く設定する。例えば、並進ぶれの積算量が基準量THを超えるまで並進ぶれに対する補正を停止する第1コアリング制御と、回転ぶれの積算量が基準量THを超えるまで回転ぶれに対する補正を停止する第2コアリング制御とを実施し、基準量THを基準量THよりも大きく設定することで、回転ぶれ補正を並進ぶれ補正よりも働きにくくする。即ち、回転ぶれに対する補正強度を並進ぶれに対する補正強度よりも弱くする。
【選択図】図2

Description

本発明は、デジタルビデオカメラ等の撮像装置に関する。また、本発明は、撮像装置、携帯情報端末等の電子機器に関する。
撮像装置を手で支持した状態で動画像の撮影を行うと、手ぶれによって動画像にぶれが混入することがある。撮像装置に作用するぶれは、ヨー方向のぶれ、ピッチ方向のぶれ及びロール方向のぶれに大別される。
ヨー方向及びピッチ方向のぶれは、撮像素子の撮像面上における被写体像の並進ぶれに近似できる。このため、ヨー方向及びピッチ方向のぶれの検出結果に応じた光学式又は電子式の並進ぶれ補正によって、画質劣化を全く或いは殆ど伴うことなく、ヨー方向及びピッチ方向のぶれを補正することが可能である。光学式の並進ぶれ補正は、例えば、ヨー方向及びピッチ方向のぶれの検出結果に応じて光学系内の補正レンズを並進駆動させることで又は撮像素子を並進駆動させることで実現される。電子式の並進ぶれ補正は、例えば、ヨー方向及びピッチ方向のぶれの検出結果に応じてフレーム間の位置ずれを電子的に補正することで実現される。
一方、ロール方向のぶれは、撮像面上において被写体像を回転させる回転ぶれである。撮像装置に作用したロール方向のぶれ(撮像装置の傾き)を傾斜センサで検出し、その検出結果に応じ、光軸を回転軸にして撮像素子を回転駆動することで画面の水平性を保つ方法も提案されている(例えば下記特許文献1参照)。しかしながら、この方法では、画面の水平性を保つ以外の回転ぶれ補正が不可能である。また、撮像素子を回転駆動する機構の搭載によって、撮像装置の大型化、消費電力増大等を招く。
これを考慮し、ロール方向のぶれは、電子式の回転ぶれ補正によって実現されることが一般的である。電子式の回転ぶれ補正では、例えば、フレーム間の回転ぶれ量を画像処理(ブロックマッチングなど)によって検出し、フレーム間の回転ぶれがキャンセルされるように、画像信号の読み出し時に回転補正を行う(例えば下記特許文献2参照)。
この回転補正は幾何学的変換によって実現されるが、周知の如く、回転補正のための幾何学的変換は、多少なりとも画質劣化を招く。例えば、画像の再標本化に伴う補間処理によって、ジャギーが発生したり(図25(a)参照)、解像度劣化が発生したりすることが多い(図25(b)参照)。
特開平6−30327号公報 特開2008−98916号公報
並進ぶれ及び回転ぶれを補正することの有益性は言うまでもないが、回転ぶれ補正によって発生しうる画質劣化を考慮すれば、それらの補正のバランスを図ることは肝要である。
そこで本発明は、画質及びぶれ補正について良好なバランスを有する撮像装置及び電子機器を提供することを目的とする。
本発明に係る撮像装置は、レンズ部を介して入射した光に応じた信号を出力する撮像素子を用いて動画像を撮影する撮像装置において、当該撮像装置の光軸を並進移動させるぶれ又は前記光軸の直交面上の軸周りに前記光軸を回転させるぶれを並進ぶれとして検出する並進ぶれ検出部と、前記光軸を回転軸として当該撮像装置を回転させる回転ぶれを検出する回転ぶれ検出部と、前記並進ぶれ検出部の検出結果に基づく並進用画像処理によって、又は、前記並進ぶれ検出部の検出結果に基づく前記レンズ部若しくは前記撮像素子の駆動によって、前記動画像の並進ぶれを補正する並進ぶれ補正部と、前記回転ぶれ検出部の検出結果に基づく回転用画像処理によって、前記動画像の回転ぶれを補正する回転ぶれ補正部と、を備え、前記回転ぶれに対する補正強度は、前記並進ぶれに対する補正強度よりも弱いことを特徴とする。
これにより、回転ぶれ補正に伴う画質劣化を比較的低く抑えることが可能となり、画質及びぶれ補正について良好なバランスを持たせることが可能となる。
具体的には例えば、前記並進ぶれ補正部は、前記並進ぶれの積算量が所定の並進用基準量を超えるまで前記並進ぶれに対する補正を停止する第1コアリング制御を実行し、前記回転ぶれ補正部は、前記回転ぶれの積算量が所定の回転用基準量を超えるまで前記回転ぶれに対する補正を停止する第2コアリング制御を実行し、当該撮像装置は、前記回転用基準量を前記並進用基準量よりも大きくすることで、前記回転ぶれに対する補正強度を前記並進ぶれに対する補正強度よりも弱める。
或いは例えば、前記撮像素子の出力に基づく入力フレーム画像内に前記入力フレーム画像の画角よりも小さな画角を有する切り出し領域を設定し、前記切り出し領域内の画像データを抽出することにより前記動画像を形成する各フレーム画像を生成するフレーム生成部を当該撮像装置に更に設けてもよい。そして例えば、前記並進ぶれ補正部は、前記並進ぶれ検出部の検出結果に応じて前記切り出し領域の位置を並進移動させることにより前記並進ぶれを補正し、一方で、前記並進ぶれの補正の際、前記切り出し領域の位置を時間経過と共に所定の初期位置へと戻す並進用センタリング制御を実行し、前記回転ぶれ補正部は、前記回転ぶれ検出部の検出結果に応じて前記切り出し領域を回転させることで前記回転ぶれを補正し、一方で、前記回転ぶれの補正の際、前記切り出し領域の角度状態を時間経過と共に所定の初期角度状態へと戻す回転用センタリング制御を実行し、当該撮像装置は、前記切り出し領域の角度状態を前記初期角度状態へと戻す速度を、前記切り出し領域の位置を前記初期位置へと戻す速度よりも大きくすることで、前記回転ぶれに対する補正強度を前記並進ぶれに対する補正強度よりも弱める。
或いは例えば、前記撮像素子の出力に基づく入力フレーム画像内に前記入力フレーム画像の画角よりも小さな画角を有する切り出し領域を設定し、前記切り出し領域内の画像データを抽出することにより前記動画像を形成する各フレーム画像を生成するフレーム生成部を当該撮像装置に更に設けてもよい。そして例えば、前記並進ぶれ補正部は、前記並進ぶれ検出部の検出結果に応じて前記レンズ部又は前記撮像素子を駆動することで前記並進ぶれを補正し、一方で、前記並進ぶれの補正の際、前記レンズ部又は前記撮像素子の状態を時間経過と共に所定の初期状態へと戻す並進用センタリング制御を実行し、前記回転ぶれ補正部は、前記回転ぶれ検出部の検出結果に応じて前記切り出し領域を回転させることで前記回転ぶれを補正し、一方で、前記回転ぶれの補正の際、前記切り出し領域の角度状態を時間経過と共に所定の初期角度状態へと戻す回転用センタリング制御を実行し、当該撮像装置は、前記切り出し領域の角度状態を前記初期角度状態へと戻す速度を、前記レンズ部又は前記撮像素子の状態を前記初期状態へと戻す速度よりも大きくすることで、前記回転ぶれに対する補正強度を前記並進ぶれに対する補正強度よりも弱める。
本発明に係る電子機器は、撮像装置の撮影によって得られた動画像の画像データを取得する画像データ取得部と、前記動画像の撮影時における並進ぶれの検出結果を表す並進ぶれ検出データ及び前記動画像の撮影時における回転ぶれの検出結果を表す回転ぶれ検出データを取得するぶれ検出データ取得部と、前記並進ぶれ検出データに基づく並進用画像処理によって前記動画像の並進ぶれを補正する並進ぶれ補正部と、前記回転ぶれ検出データに基づく回転用画像処理によって前記動画像の回転ぶれを補正する回転ぶれ補正部と、を備え、前記並進ぶれは、前記撮像装置の光軸を並進移動させるぶれ又は前記光軸の直交面上の軸周りに前記光軸を回転させるぶれであり、前記回転ぶれは、前記光軸を回転軸として前記撮像装置を回転させるぶれであり、前記回転ぶれに対する補正強度は、前記並進ぶれに対する補正強度よりも弱いことを特徴とする。
これにより、回転ぶれ補正に伴う画質劣化を比較的低く抑えることが可能となり、画質及びぶれ補正について良好なバランスを持たせることが可能となる。
本発明によれば、画質及びぶれ補正について良好なバランスを有する撮像装置及び電子機器を提供することが可能である。
本発明の第1実施形態に係る撮像装置の外観図である。 図1に示される撮像装置のブロック図である。 画像空間とX軸及びY軸との関係を示す図である。 入力フレーム画像、切り出し領域及び出力フレーム画像の関係を示す図(a)と、切り出し領域の中心線を説明するための図(b)である。 入力フレーム画像列と出力フレーム画像列との関係を示す図である。 実空間上で静止している点光源が撮像装置の撮影範囲内に位置している様子を示す図(a)と、点光源に対応する点像が画像空間内に形成される様子を示す図(b)である。 回転ぶれ検出処理によって求められる回転角の意義を説明するための図である。 時間的に隣接する入力フレーム画像に対して、並進動きベクトル及び回転角が求められる様子を示す図である。 並進ぶれ補正の基本原理を説明するための図である。 回転ぶれ補正の基本原理を説明するための図である。 並進ぶれ補正のコアリング制御の採用時における、入力フレーム画像列及び出力フレーム画像列の例を示す図である。 並進ぶれ補正のコアリング制御に関し、補正ベクトル(WB)に応じて切り出し領域が設定される様子を示す図である。 並進ぶれ補正のコアリング制御に関し、積算ベクトル(WA)と補正ベクトル(WB)との関係を示す図である。 回転ぶれ補正のコアリング制御の採用時における、入力フレーム画像列及び出力フレーム画像列の例を示す図である。 回転ぶれ補正のコアリング制御に関し、補正回転角(WD)に応じて切り出し領域が設定される様子を示す図である。 回転ぶれ補正のコアリング制御に関し、積算回転角(WC)と補正回転角(WD)との関係を示す図である。 ヨー方向のぶれにより画像空間上において点像が移動する様子を示した図(a)と、ロール方向のぶれにより画像空間上において点像が移動する様子を示した図(b)である。 ロール方向のぶれにより各画素が回転移動する様子を示した図である。 本発明の第2実施形態に係り、レンズ部に補正レンズが設けられる様子を示した図である。 本発明の第3実施形態に係り、並進ぶれ補正によって切り出し領域の端部が入力フレーム画像の端部と接触している様子を示す図(a)及び回転ぶれ補正によって切り出し領域の角部分が入力フレーム画像の端部と接触している様子を示す図(b)である。 並進ぶれ補正のセンタリング制御に関し、積分ベクトル(S)に応じて切り出し領域が設定される様子を示す図である。 回転ぶれ補正のセンタリング制御に関し、積分回転角(φ)に応じて切り出し領域が設定される様子を示す図である。 本発明の第3実施形態に係り、減衰係数のズーム倍率依存性を示す図である。 本発明の第4実施形態に係り、並進ぶれ補正のために補正レンズの位置が制御される様子を示した図である。 電子式の回転ぶれ補正の様子を表す図である。
以下、本発明の実施形態の例を、図面を参照して具体的に説明する。参照される各図において、同一の部分には同一の符号を付し、同一の部分に関する重複する説明を原則として省略する。
<<第1実施形態>>
本発明の第1実施形態を説明する。図1は、第1実施形態に係る撮像装置1の外観図である。図2は、撮像装置1のブロック図である。撮像装置1は、静止画像及び動画像を撮影可能なデジタルビデオカメラである。
撮像装置1は、丸みを帯びた直方体状の主筐体2と板状の副筐体3とを連結部を介して接合して形成される。副筐体3には、表示装置としてのモニタ16が備え付けられている。ユーザは、通常、主筐体2を手で持った状態で、静止画像又は動画像の撮影を撮像装置1に行わせる。この際、主筐体2を把持する手がぶれることにより主筐体2がぶれ、結果、撮影によって得られる静止画像又は動画像にぶれが発生しうる。このようなぶれは、一般に手ぶれとも呼ばれる。以下では、主筐体2のぶれを、撮像装置1のぶれとも呼ぶ。
レンズ部11及び撮像素子12は主筐体2内に配置される。図1において、軸300は、撮像装置1の光軸を表している。軸301及び軸302は主筐体2を通過する軸である。光軸300並びに軸301及び302は、互いに直交する。軸301及び302は撮像素子12の撮像面に平行である。光軸300は、撮像素子12の撮像面に直交し、光軸300並びに軸301及び302は、撮像素子12の撮像面の中心で交わる。
撮像装置1の初期姿勢(換言すれば、主筐体2の初期姿勢)を以下のように定義する。撮像装置1の初期姿勢では、軸301が重力の働く方向である鉛直線と平行であって、光軸300及び302が水平線(鉛直線に直交する線)と平行である。
撮像装置1のぶれには、ヨー方向のぶれ、ピッチ方向のぶれ及びロール方向のぶれが含まれる。
ヨー方向のぶれは、軸301を回転軸として主筐体2を回転させるぶれである。
ピッチ方向のぶれは、軸302を回転軸として主筐体2を回転させるぶれである。
ロール方向のぶれは、光軸300を回転軸として主筐体2を回転させるぶれである。
初期姿勢を基準として撮像装置1にヨー方向のぶれを与えれば、光軸300は水平面に平行な面上で回転し、初期姿勢を基準として撮像装置1にピッチ方向のぶれを与えれば、光軸300は鉛直面に平行な面上で回転する。撮像装置1にて様々なぶれ補正を行うことができるが、ぶれ補正を行わない場合、ヨー方向のぶれによって撮像素子12上に結像する像は左右方向(撮像素子12の水平方向)に移動し、ピッチ方向のぶれによって撮像素子12上に結像する像は上下方向(撮像素子12の垂直方向)に移動し、ロール方向のぶれによって撮像素子12上に結像する像は撮像素子12上で回転する。
図2に示される各部位の機能説明の前に、図3、図4(a)及び(b)等を参照して、ぶれ補正の方法について説明する。以下の説明において、任意の画像を表すデータを画像データと呼ぶ。画像データは、映像信号の一種である。
図3には、二次元の画像空間320が示されている。画像空間320は、X軸及びY軸を座標軸として有する、空間領域(spatial domain)の二次元座標系上に定義される。ここでは、画像空間320が、撮像素子12の有効画素領域と一致していると考える。有効画素領域に形成された画像を表すデータが、図2の画像メモリ14に格納される。従って、画像空間320は、画像メモリ14に形成されたメモリ空間であるとも言える。
画像空間320内の画像データから形成される1フレーム分の画像を、入力フレーム画像FIと呼ぶ。図4(a)に、入力フレーム画像FIの例が示されている。X軸は、画像空間320及び入力フレーム画像FIの水平方向に沿った軸であり、Y軸は、画像空間320及び入力フレーム画像FIの垂直方向に沿った軸である。画像空間320の中心を記号Oにて表す。原点Oは、入力フレーム画像FIの中心でもあると共に、X軸及びY軸間の交点でもある。画像空間320内に配置された何れかの画素である画素321の位置を(x,y)にて表す。画素321は、入力フレーム画像FIの画素でもある。本明細書では、画素の位置を、単に画素位置とも言う。x及びyは、夫々、画素321のX軸及びY軸方向の座標値である。画像空間320及び入力フレーム画像FIにおいて、或る画素の位置が右側に1画素分ずれると該画素のX軸方向における座標値は1だけ増大し、或る画素の位置が下側に1画素分ずれると該画素のY軸方向における座標値は1だけ増大する。従って、画素321の位置が(x,y)である場合、画素321の右側、左側、下側及び上側に隣接する画素の位置は、夫々、(x+1,y)、(x−1,y)、(x,y+1)及び(x,y―1)にて表される。
撮像装置1は電子式ぶれ補正を実行することができる。電子式ぶれ補正においては、入力フレーム画像FI内に切り出し領域CRが設定される。そして、矩形領域である切り出し領域CR内の画像を出力フレーム画像FOとして切り出し(換言すれば、切り出し領域CR内の画像データを出力フレーム画像FOの画像データとして抽出し)、出力フレーム画像FOを動画像を形成するフレーム画像として生成することでぶれ補正を実現する。切り出し領域CRは、入力フレーム画像FIの全画像領域よりも小さい。このため、切り出し領域CR及び出力フレーム画像FOの画像サイズは入力フレーム画像FIの画像サイズよりも小さい(換言すれば、切り出し領域CR及び出力フレーム画像FOの画角は入力フレーム画像FIの画角よりも小さい)。
切り出し領域CRの外形である矩形の4辺の内、互いに対向しあう2辺の夫々の中点を、図4(b)に示す如く、記号CRLC1及びCRLC2にて表す。中点CRLC1及びCRLC2間を結ぶ方向は、切り出し領域CRの垂直方向に対応すると共に出力フレーム画像FOの垂直方向にも対応する。中点CRLC1及びCRLC2間を結ぶ直線を中心線CRと呼ぶ。
撮像装置1は、所定のフレーム周期(例えば、1/60秒)にて次々と静止画像の撮影を行うことにより、時系列で並んだ入力フレーム画像を次々と生成することができる。時刻を表す記号tを導入する(iは整数)。時刻tは時刻ti−1よりも後の時刻であり、時刻ti−1及びt間の時間間隔はフレーム周期と一致しているものとする。図5に示す如く、時刻tにおける撮影によって得られた入力フレーム画像FIを特に記号FI[i]によって表し、入力フレーム画像FI[i]に設定される切り出し領域CRを特に記号CR[i]によって表し、切り出し領域CR[i]内の画像である出力フレーム画像FOを特に記号FO[i]にて表す。
時系列で並んだ画像の集まりを画像列とも呼ぶ。従って、入力フレーム画像列は、複数の入力フレーム画像(例えば、FI[1]〜FI[n])から成り、出力フレーム画像列は、複数の出力フレーム画像(例えば、FO[1]〜FO[n])から成る。画像列は動画像であるとも言える。入力フレーム画像列としての動画像を特に入力動画像と呼び、出力フレーム画像列としての動画像を特に出力動画像と呼ぶ。
今、図6(a)に示す如く、実空間上で静止している点光源PREALが撮像装置1の撮影範囲内に位置していることを想定する。そして、図6(b)に示す如く、点光源PREALが撮像素子12の有効画素領域上で形成する像、即ち、画像空間320における点光源PREALの像を点像Pと呼ぶ。尚、説明の便宜上、点像Pは画像空間320の原点Oには位置していないものとする。
第1実施形態では、光学式ぶれ補正が成されないことを想定する。そうすると、ヨー方向のぶれが撮像装置1に作用したとき、点像Pは画像空間320上及び入力動画像上において水平方向に沿って移動し、ピッチ方向のぶれが撮像装置1に作用したとき、点像Pは画像空間320上及び入力動画像上において垂直方向に沿って移動し、ロール方向のぶれが撮像装置1に作用したとき、点像Pは画像空間320上及び入力動画像上において原点O周りに回転する。
ヨー方向及びピッチ方向のぶれを、まとめて並進ぶれとも呼び、ロール方向のぶれを回転ぶれとも呼ぶ。撮像装置1は、並進ぶれの向き及び大きさを所定の検出周期で検出する並進ぶれ検出処理と、回転ぶれの向き及び大きさを所定の検出周期で検出する回転ぶれ検出処理と、を実行可能である。図2のぶれ量算出部20において、並進ぶれ検出処理及び回転ぶれ検出処理を成すことができる。従って、ぶれ量算出部20には、並進ぶれ検出部と回転ぶれ検出部が含まれていると考えることができる。
並進ぶれ検出処理では、並進ぶれの向き及び大きさを表す並進動きベクトルが求められる。時刻ti−1及びt間の並進動きベクトルは、時刻ti−1及びt間において撮像装置1に作用した並進ぶれの向き及び大きさを表すベクトル量であると共に、画像空間320上及び入力動画像上における、時刻ti−1及びt間の点像Pの移動の向き及び大きさを表す。図2の画像メモリ14に、入力フレーム画像の画像データを必要枚数分だけ保存しておくことができ、保存されている画像データはぶれ量算出部20及び画像処理部15に送られる。
回転ぶれ検出処理では、回転ぶれによる回転角(回転ぶれ角)θが求められる。時刻ti−1及びt間の回転角θは、時刻ti−1及びt間において撮像装置1に作用したロール方向のぶれを表す。図7を参照して回転角θの意義を更に説明する。今、時刻ti−1における点像Pの位置が位置341であり、時刻ti−1及びt間に作用した回転ぶれによって、時刻tにおける点像Pの位置が位置341から位置342へと変化した場合を想定する。線分351は原点O及び位置341間を結ぶ線分であり、線分352は原点O及び位置342間を結ぶ線分である。このとき、画像空間320において、線分351と線分352とが成す鋭角が回転角θである。線分351から時計回り方向に線分352を見たときの角度が正の値を持ち、線分351から反時計回り方向に線分352を見たときの角度が負の値を持つものとする。即ち、図7において、原点Oを支点として線分351を時計回り方向に180度未満だけ回転させることで線分351が線分352に一致する場合、回転角θは正であり、原点Oを支点として線分351を反時計回り方向に180度未満だけ回転させることで線分351が線分352に一致する場合、回転角θは負である。
ぶれ量算出部20は、時間的に隣接する入力フレーム画像の画像データに基づき、時間的に隣接する入力フレーム画像間のオプティカルフローを導出し、導出したオプティカルフローから並進動きベクトルを求めることができる。また、撮像装置1に作用したヨー方向のぶれを検出する第1センサ(角速度センサなど;不図示)及び撮像装置1に作用したピッチ方向のぶれを検出する第2センサ(角速度センサなど;不図示)をぶれ量算出部20に設けておき、第1及び第2センサの検出結果から並進動きベクトルを求めるようにしてもよい。ぶれ量算出部20は、上述のオプティカルフローから回転角θを導出することもでき、その導出に任意の公知の方法(例えば、特開平11−195125号公報又は特開2008-236289号公報に記載の方法)を用いることができる。また、撮像装置1に作用したロール方向のぶれを検出する第3センサ(角速度センサなど;不図示)をぶれ量算出部20に設けておき、第3センサの検出結果から回転角θを求めるようにしてもよい。
図8に示す如く、時刻ti−1及びt間の並進動きベクトル(換言すれば、入力フレーム画像FI[i−1]及びFI[i]間の並進動きベクトル)を、特に記号Vにて表し、時刻ti−1及びt間の回転角θ(換言すれば、入力フレーム画像FI[i−1]及びFI[i]間の回転角θ)を、特に記号θにて表す。
図2の各部位の動作について説明する。撮像装置1には、図2の符号11〜24によって参照される各部位を備える。被写体からの光はレンズ部11を通過して撮像素子12に入射する。レンズ部11は、複数のレンズから成り、被写体の光学像を撮像素子12上に結像させる。撮像素子12は、レンズ部11を介して入射した被写体を表す光学像を光電変換し、該光電変換によって得られた電気信号をAFE(Analog Front End)13に出力する。AFE13は、撮像素子12から出力されるアナログ信号を増幅し、増幅されたアナログ信号をデジタル信号に変換する。AFE13は、このデジタル信号をRAWデータとして出力する。RAWデータも画像データの一種である。画像メモリ14は、DRAM(Dynamic Random Access Memory)などから成り、RAWデータによって表される入力フレーム画像を必要枚数分だけ保存する。RAWデータに対して所定の画像処理(デモザイキング処理など)を施すことで、RAWデータ形式の画像データを、輝度信号及び色差信号から成るYUV形式の画像データに変換し、YUV形式の画像データを画像メモリ14に保存するようにしても良い。
ぶれ量算出部20は、上述の並進ぶれ検出処理及び回転ぶれ検出処理を実行することで、時間的に隣接する入力フレーム画像間の並進動きベクトル及び回転角を求める。ぶれ量積算部21は、ぶれ量算出部20にて求められた複数個分の並進動きベクトルを積算する処理と、ぶれ量算出部20にて求められた複数個分の回転角を積算する処理と、を実行することができる。ぶれ量補正量決定部22は、ぶれ量積算部21の積算結果に基づき、ぶれに対する補正量を決定する。補正量の決定に、ぶれ量算出部20にて求められた並進動きベクトル及び回転角を利用することもできる。上述の積算の方法及び補正量の決定方法については後に詳説する。
画像処理部15は、ぶれ量補正量決定部22にて決定された補正量に応じて切り出し領域を入力フレーム画像内に設定することで、電子式ぶれ補正を実現する。電子式ぶれ補正の成されたフレーム画像が出力フレーム画像である。画像処理部15は、電子式ぶれ補正の他、様々な画像処理(ノイズ低減処理など)も行い、その画像処理後の出力フレーム画像の画像データを出力する。画像メモリ14に保存されている画像データがRAWデータ形式の画像データである場合には、RAWデータ形式の画像データをYUV形式の画像データに変換する処理も、画像処理部15にて実行される。
モニタ16は、液晶ディスプレイパネル等から成る表示装置であり、画像処理部15から出力される画像データに基づく静止画像又は動画像を表示することができる。例えば、電子式ぶれ補正の成された出力動画像をモニタ16に表示することができる。圧縮部17は、画像処理部15から出力される画像データを所定の圧縮方式を用いて圧縮する。記録媒体18は、半導体メモリや磁気ディスクなどの不揮発性メモリであり、圧縮部17によって圧縮された画像データを記録することができる。伸張部19は、記録媒体18から読み出された圧縮画像データを伸張する。伸張後の画像データをモニタ16に送ることで、記録媒体18に記録された任意の画像をモニタ16にて表示することができる。操作部23は、動画像の撮影及び記録の開始/終了を指示するための録画ボタン、静止画像の撮影及び記録を指示するためのシャッタボタン等を有し、ユーザによる各種操作を受け付ける。操作部23に対する操作内容は主制御部24に伝達される。主制御部24は、操作部23に対する操作の内容に従いつつ、撮像装置1内の各部位の動作を統括的に制御する。
画像処理部15にて成される電子式ぶれ補正には、並進ぶれ補正と回転ぶれ補正が含まれる。並進用画像処理によって並進ぶれ補正を成す並進ぶれ補正部と、回転用画像処理によって回転ぶれ補正を成す回転ぶれ補正部とが、画像処理部15に内包されていると考えることができる。更に、切り出し領域CR内の画像データから出力フレーム画像FOを生成するフレーム生成部も、画像処理部15に内包されていると考えることができる。出力動画像は、並進ぶれ補正及び回転ぶれ補正が成された後の動画像に相当する。
[並進及び回転ぶれ補正の基本原理]
図9を参照して、並進ぶれ補正の基本原理を説明する。図9において、画像401及び402はそれぞれ入力フレーム画像FI[1]及びFI[2]の例である。領域411及び412は、夫々、入力フレーム画像401及び402に設定された切り出し領域である。画像421及び422は、夫々、切り出し領域411内の画像及び切り出し領域412内の画像である。即ち、画像421及び422は、夫々、入力フレーム画像401及び402に基づく出力フレーム画像である。尚、図9の例に限らず、時刻tにおける切り出し領域CR[i]の中心位置を(x,y)にて表す。位置(x,y)は、画像空間320及び任意の入力フレーム画像FIにおける位置である(図3及び図4(a)参照)。図9の例に限らず、時刻tにおいて、切り出し領域CRの中心位置は原点Oと一致している。入力フレーム画像401及び402間の並進動きベクトルがVであるとき、位置(x,y)から並進動きベクトルVの向きに並進動きベクトルVの大きさだけ移動した位置に、切り出し領域412の中心位置(x,y)が設定される。これにより、並進ぶれに基づく被写体の動きが出力フレーム画像列上において打ち消される。即ち、並進ぶれの補正が成される。
このように、並進ぶれ補正では、並進ぶれに基づく被写体の動きが出力フレーム画像列上において打ち消されるように、並進動きベクトルに基づき切り出し領域CRの中心位置を並進移動させる。図9の例では、並進ぶれに基づく被写体の動きが出力フレーム画像列上において完全に打ち消されているが、その動きの一部のみを打ち消すようにしても良い。
図10を参照して、回転ぶれ補正の基本原理を説明する。図10において、画像451及び452はそれぞれ入力フレーム画像FI[1]及びFI[2]の例である。領域461及び462は、夫々、入力フレーム画像451及び452に設定された切り出し領域である。画像471及び472は、夫々、切り出し領域461内の画像及び切り出し領域462内の画像である。即ち、画像471及び472は、夫々、入力フレーム画像451及び452に基づく出力フレーム画像である。図10の例に限らず、時刻tにおいて、切り出し領域CRの中心線CR(図4(b)参照)は入力フレーム画像FIの垂直方向を向いている。図10の例において、時刻t及びt間に並進ぶれは発生しておらず、結果、切り出し領域461の中心位置(x,y)と切り出し領域462の中心位置(x,y)は同じである。また上述したように、時刻tにおいて切り出し領域CRの中心位置(x,y)は原点Oと一致している。入力フレーム画像401及び402間の回転角がθであるとき、原点Oを支点として切り出し領域461を回転角θだけ回転させ、その回転後の切り出し領域461を切り出し領域462として入力フレーム画像452に設定する。これにより、回転ぶれに基づく被写体の動きが出力フレーム画像列上において打ち消される。即ち、回転ぶれの補正が成される。
このように、回転ぶれ補正では、回転ぶれに基づく被写体の動きが出力フレーム画像列上において打ち消されるように、回転角θに基づき切り出し領域CRを原点Oを支点にして回転させる。図10の例では、回転ぶれに基づく被写体の動きが出力フレーム画像列上において完全に打ち消されているが、その動きの一部のみを打ち消すようにしても良い。
[並進ぶれ補正のコアリング制御]
画像処理部15は、上述の基本原理に従う並進ぶれ補正及び回転ぶれ補正を実行しつつ、コアリング制御を実行することができる。
図11〜図13を参照して、並進ぶれ補正に対するコアリング制御を説明する。図11において、画像501〜504はそれぞれ入力フレーム画像FI[1]〜FI[4]の例である。領域511〜514は、夫々、入力フレーム画像501〜504に設定された切り出し領域である。画像521〜524は、夫々、切り出し領域511〜514内の画像である。即ち、画像521〜524は、夫々、入力フレーム画像501〜504に基づく出力フレーム画像である。
図2のぶれ量積算部21は、並進ぶれ補正に対するコアリング制御に必要な積算ベクトルWAを算出する。積算ベクトルWAは、時刻t及びt間における並進ぶれの積算量を表し、下記式(A1)に従って求められる。即ち、積算ベクトルWAは、並進動きベクトルV〜Vの合成ベクトルである。従って、並進動きベクトルVが得られた時点における積分ベクトルWA(=WA)はベクトルVであり、並進動きベクトルVが得られた時点における積分ベクトルWA(=WA)はベクトル(V+V)であり、並進動きベクトルVが得られた時点における積分ベクトルWA(=WA)はベクトル(V+V+V)である。
ぶれ補正量決定部22は、積算ベクトルWAから、並進ぶれの補正量を表す補正ベクトルWBを求める。画像処理部15は、補正ベクトルWBに応じた位置に切り出し領域を設定する。即ち、図12に示す如く、原点O(即ち、位置(x,y))から補正ベクトルWBの向きに補正ベクトルWBの大きさだけ移動した位置に、切り出し領域CR[n]の中心位置(x,y)を設定する。仮に、積算ベクトルWAと補正ベクトルWBとが同じであるならば、並進ぶれに基づく被写体の動きが出力フレーム画像列上において完全に打ち消されることとなる。
しかしながら、並進ぶれ補正にコアリング制御を含める場合、ベクトルWA及びWBは互いに異なりうる。図13に、ベクトルWA及びWB間の関係例を示す。並進ぶれ補正に対するコアリング制御では、積算ベクトルWAの大きさが所定の基準量TH以下であるとき、補正ベクトルWBの大きさをゼロに設定する(TH>0)。即ち、並進ぶれ補正にコアリング制御では、並進ぶれの積算量を表す積算ベクトルWAの大きさが所定の基準量(並進用基準量)THを超えるまで並進ぶれに対する補正が停止される。
積算ベクトルWAの大きさが基準量THよりも大きいとき、下記式(A2)に従って補正ベクトルWBを求めることができる。ここで、kは、不等式「0<k≦1」を満たすスカラー係数である。積算ベクトルWAの大きさが基準量THより増大するに従って、補正ベクトルWB及び積算ベクトルWA間の差が徐々に減少してゆくように係数kの値を積算ベクトルWAに応じて変化させても良い。
WB=k・WA …(A2)
図11の例では、ベクトルVの大きさ及びベクトル(V+V)の大きさが共に基準量TH以下であるため、それらのベクトルの大きさがゼロでなくとも、切り出し領域512の中心位置(x,y)及び切り出し領域513の中心位置(x,y)は、切り出し領域511の中心位置(x,y)と一致せしめられている。但し、ベクトル(V+V+V)の大きさが基準量THよりも大きいため、切り出し領域514の中心位置(x,y)は、補正ベクトルWB分だけ中心位置(x,y)から移動せしめられる。
[回転ぶれ補正のコアリング制御]
次に、図14〜図16を参照して、回転ぶれ補正に対するコアリング制御を説明する。図14において、画像551〜554はそれぞれ入力フレーム画像FI[1]〜FI[4]の例である。領域561〜564は、夫々、入力フレーム画像551〜554に設定された切り出し領域である。画像571〜574は、夫々、切り出し領域561〜564内の画像である。即ち、画像571〜574は、夫々、入力フレーム画像551〜554に基づく出力フレーム画像である。
図2のぶれ量積算部21は、回転ぶれ補正に対するコアリング制御に必要な積算回転角WCを算出する。積算回転角WCは、時刻t及びt間における回転ぶれの積算量を表し、下記式(A3)に従って求められる。即ち、積算回転角WCは、回転角θ〜θの合成角である。従って、回転角θが得られた時点における積算回転角WC(=WC)は回転角θであり、回転角θが得られた時点における積算回転角WC(=WC)は角度(θ+θ)であり、回転角θが得られた時点における積算回転角WC(=WC)は角度(θ+θ+θ)である。
ぶれ補正量決定部22は、積算回転角WCから、回転ぶれの補正量を表す補正回転角WDを求める。画像処理部15は、補正回転角WDに応じて切り出し領域を設定する。即ち、図15に示す如く、原点Oを支点として、初期角度状態の切り出し領域CRを補正回転角WDだけ回転させ、その回転後の切り出し領域CRを入力フレーム画像FI[n]の切り出し領域CR[n]に設定する。入力フレーム画像FI上における中心線CRの傾き状態を切り出し領域CRの角度状態と呼び、中心線CRが入力フレーム画像FIの垂直方向に向いており且つ中点CRLC1のY座標値が負である角度状態を、初期角度状態と呼ぶ(図3、図4(a)及び(b)参照)。時刻tにおける切り出し領域CRの角度状態は初期角度状態である。故に、入力フレーム画像FI[1]の切り出し領域CR[1](図14の例において切り出し領域561)の角度状態は初期角度状態である。仮に、積算回転角WCと補正回転角WDとが同じであるならば、回転ぶれに基づく被写体の動きが出力フレーム画像列上において完全に打ち消されることとなる。
しかしながら、回転ぶれ補正にコアリング制御を含める場合、回転角WC及びWDは互いに異なりうる。図16に、回転角WC及びWD間の関係例を示す。回転ぶれ補正に対するコアリング制御では、積算回転角WCの大きさが所定の基準量TH以下であるとき、補正回転角WDをゼロに設定する(THは正の角度を有する)。即ち、回転ぶれ補正にコアリング制御では、回転ぶれの積算量を表す積算回転角WCの大きさが所定の基準量(回転用基準量)THを超えるまで回転ぶれに対する補正が停止される。
積算回転角WCの大きさが基準量THよりも大きいとき、下記式(A4)に従って補正回転角WDを求めることができる。ここで、kは、不等式「0<k≦1」を満たすスカラー係数である。積算回転角WCの大きさが基準量THより増大するに従って、補正回転角WD及び積算回転角WC間の差が徐々に減少してゆくように係数kの値を積算回転角WCに応じて変化させても良い。
WD=k・WC …(A4)
図14の例では、回転角θの大きさ及び合成角度(θ+θ)の大きさが共に基準量TH以下であるため、それらの角度の大きさがゼロでなくとも、入力フレーム画像551〜553間において切り出し領域は回転せしめられない。但し、合成角度(θ+θ+θ)の大きさが基準量THよりも大きいため、入力フレーム画像551の切り出し領域561の角度を基準として、補正回転角WDだけ入力フレーム画像554の切り出し領域564が回転せしめられている。
[基準量TH及びTHの関係について]
撮像装置1では、回転ぶれに対する補正強度を並進ぶれに対する補正強度よりも弱くするべく、回転ぶれ用の基準量THを並進ぶれ用の基準量THよりも大きく設定している。基準量TH及びTH間の大小関係について説明を加える。説明の簡略化のため、並進ぶれがヨー方向のぶれであることを想定する。
時刻t及びt間において撮像装置1をヨー方向に基準角度εだけ回転させるケース(以下、第1ケースという)を考える。第1ケースでは、時刻tにおいて積算ベクトルWAが基準量THと一致するものとする。また、第1ケースでは、図17(a)に示す如く、画像空間320上の点像Pの位置が時刻t及びt間で位置601から位置602へと移動する(図6(b)も参照)。位置601及び602間の距離は、積算ベクトルWAの大きさと一致すると共に基準量THとも一致する。位置601及び602間の距離は、基準角度εに相当する距離である。つまり、基準角度εを、画像空間320上の距離に換算した値が基準量THである。逆に考えれば、基準量THを撮像装置1の回転角に換算した値が基準角度εである。
次に、時刻t及びt間において撮像装置1をロール方向に基準角度εだけ回転させるケース(以下、第2ケースという)を考える。第2ケースでは、時刻tにおいて積算回転角WCが基準量THと一致するものとする。第2ケースでは、図17(b)に示す如く、画像空間320上の点像Pの位置が時刻t及びt間で位置611から位置612へと移動する。位置611及び612間の直線距離、又は、点像Pの位置が位置611から612へ至る過程における点像Pの軌跡の長さは、基準角度εに相当する距離である。つまり、基準角度εを、画像空間320上の距離に換算した値が基準量THである。逆に考えれば、基準量THを撮像装置1の回転角に換算した値が基準角度εである。
撮像素子12のサイズ及びレンズ部11の焦点距離が与えられれば、基準角度ε及びεを基準量TH及びTHに変換することができると共に基準量TH及びTHを基準角度ε及びεに変換することができる。
並進ぶれをヨー方向のぶれに限定した場合、並進ぶれ補正に対するコアリング制御とは、撮像装置1のヨー方向への回転角が基準角度εを超えるまで並進ぶれに対する補正を停止する処理に相当する。一方、回転ぶれ補正に対するコアリング制御とは、撮像装置1のロール方向への回転角が基準角度εを超えるまで回転ぶれに対する補正を停止する処理に相当する。ここで、“ε<ε”が成立するように基準量TH及びTHが設定されている。従って、基準角度εに相当する基準量THは基準角度εに相当する基準量THよりも大きい。例えば、ε=3°且つε=5°であり、基準量THは6画素分の距離であると共に基準量THは10画素分の距離に相当する。
並進ぶれに対する補正は、撮像装置1のヨー方向への回転角が比較的小さな基準角度εを超えると実行されるのに対し、回転ぶれに対する補正は、撮像装置1のロール方向への回転角が比較的大きな基準角度εを超えるまで停止される。このため、回転ぶれに対する補正強度は、並進ぶれに対する補正強度よりも弱いと言える。
尚、積算回転角WCを基準量THとそのまま比較する場合、基準量THの単位は角度に設定されるが、積算回転角WCを、距離を単位とする動き量WC’に変換してから基準量THと比較するようにしても良い。入力フレーム画像上の注目画素を積算回転角WCだけ回転させると、当該注目画素は入力フレーム画像上で距離DDだけ移動する。入力フレーム画像の全画素に対する距離DDの平均値を動き量WC’として求めることできる。図18において、軌跡631は、入力フレーム画像上の注目画素を積算回転角WCだけ回転させたときの当該注目画素の移動軌跡であり、軌跡631の長さは、多数存在する距離DDの1つである。撮像素子12のサイズ及びレンズ部11の焦点距離を用いれば、積算回転角WCを距離DDに変換することができる。積算回転角WCを動き量WC’に変換してから基準量THと比較する場合、基準量THを画像上の距離として定義することができる。この場合も、勿論、“TH<TH”であり、故に、回転ぶれに対する補正強度は、並進ぶれに対する補正強度よりも弱い。
本実施形態によれば、コアリング制御における基準量を適切に設定することで回転ぶれに対する補正強度が比較的弱く設定される。このため、回転ぶれ補正に伴う画質劣化を低く抑えることが可能となり、画質及びぶれ補正について良好なバランスを持たせることが可能となる。
<<第2実施形態>>
本発明の第2実施形態を説明する。第2実施形態では、第1実施形態に適用可能な変形技術を説明する。並進ぶれ補正が電子式ぶれ補正によって実現される方法を第1実施形態にて述べたが、第1実施形態において並進ぶれ補正は光学式ぶれ補正であっても良い。並進ぶれ補正に光学式ぶれ補正が用いられる場合、画像処理部15において並進ぶれ補正のための画像処理(即ち、切り出し領域CRの並進移動)は成されない。
光学式ぶれ補正の方法として、公知の方法を利用可能である。例えば、図19に示す如くレンズ部11に補正レンズLCを設けておき、補正レンズLCを光軸300の直交面に沿って移動できるようにレンズ部11を形成しておく。光軸300の直交面に沿って補正レンズLCを移動させると点光源PREALの点像Pの位置が画像空間320上で移動し、点像Pの移動の向き及び大きさは、補正レンズLCの移動の向き及び大きさに依存して定まる。従って、補正ベクトルWBに基づき補正レンズLCを光軸300の直交面に沿って移動させることで、並進ぶれに基づく被写体の動きを入力フレーム画像列上において完全に又は部分的に打ち消すことができる。
補正ベクトルWBに応じて補正レンズLCを移動させる代わりに、補正ベクトルWBに応じて撮像素子12を光軸300の直交面に沿って移動させ、これによって、補正ベクトルWBに応じて補正レンズLCを移動させたときと同様の光学式ぶれ補正を実現しても良い。或いは、レンズ部11内に補正レンズLCの代わりにバリアングルプリズム(不図示)を設けておき、補正ベクトルWBに応じてバリアングルプリズムの屈折角を制御することで光学式ぶれ補正を実現しても良い。並進ぶれ補正に光学式ぶれ補正が用いられる場合、並進ぶれ補正を成す並進ぶれ補正部は、補正レンズLC、撮像素子12若しくはバリアングルプリズムを駆動するドライバ(不図示)によって構成される、又は、該ドライバを制御する主制御部24によって構成される。
尚、並進ぶれ補正を光学式ぶれ補正にて実現する場合においても、第1実施形態と同様、時刻ti−1及びt間の並進動きベクトルは、時刻ti−1及びt間において撮像装置1に作用した並進ぶれの向き及び大きさを表すベクトル量である。但し、並進ぶれ補正を光学式ぶれ補正にて実現する場合、入力フレーム画像の形成時点において並進ぶれ補正が既に成されるため、第1実施形態と異なり、並進動きベクトルは、画像空間320上及び入力動画像上における点像Pの移動の向き及び大きさを表してはいない。
並進ぶれをヨー方向のぶれに限定した場合、並進ぶれ補正に対するコアリング制御とは、撮像装置1のヨー方向への回転角が基準角度εを超えるまで光学式ぶれ補正を停止する(即ち、補正レンズLC又は撮像素子12の位置を固定する、或いは、バリアングルプリズムの屈折角を固定する)制御に相当する。一方、回転ぶれ補正に対するコアリング制御とは、撮像装置1のロール方向への回転角が基準角度εを超えるまで回転ぶれに対する電子式ぶれ補正を停止する制御に相当する。基準角度ε及びεの大小関係及びそれらに対応する基準量TH及びTHの大小関係は、第1実施形態で述べた通りである。従って、回転ぶれに対する補正強度は、並進ぶれに対する補正強度よりも弱い。
<<第3実施形態>>
本発明の第3実施形態を説明する。第3実施形態及び後述の他の実施形態の撮像装置の基本的な構成は、第1実施形態に係る撮像装置1のそれと同様であり、第3実施形態及び後述の他の実施形態において、特に述べない事項に関しては、矛盾なき限り、第1実施形態の記載が適用される。
第3実施形態では、光学式ぶれ補正が成されず、電子式ぶれ補正によって並進ぶれ補正及び回転ぶれ補正が成されるものとする。
[並進ぶれ補正のセンタリング制御]
画像処理部15は、上述の基本原理に従う並進ぶれ補正及び回転ぶれ補正を実行しつつ、センタリング制御を実行することができる。センタリング制御の方法として、公知の方法(例えば、特開2008−270983号公報に記載の方法)を利用することができる。
並進ぶれ補正に対するセンタリング制御(並進用センタリング制御)を説明する。切り出し領域CRの中心位置を原点Oから一定方向に向かって遠ざけて行くと、図20(a)に示す如く、最終的には切り出し領域CRの端部が入力フレーム画像FIの端部に至り、それ以上、切り出し領域CRを上記一定方向へ移動させることができなくなる。即ち、切り出し領域CRの移動余裕領域がなくなって、並進ぶれに対する電子式ぶれ補正を実行できなくなる。このような事態の発生をなるだけ回避すべく、並進ぶれ補正に対するセンタリング制御では、並進動きベクトルを考慮しつつも、切り出し領域CRの中心位置を時間経過と共にそれの初期位置である原点Oに向かって徐々に移動させる。
具体的には例えば、図2のぶれ量積算部21において、並進ぶれ補正に対するセンタリング制御に必要な積分ベクトルSを算出する。積分ベクトルSは、下記式(B1)によって表される。積分ベクトルSは、図2のぶれ補正量決定部22にて決定されるべき並進ぶれの補正量を表すため、ぶれ補正量決定部22が積分ベクトルSを算出しても良い。
=ζ×Sn−1+V …(B1)
が現在の入力フレーム画像に対する積分ベクトルであると捉えたならば、Sn−1は、前回の入力フレーム画像に対する積分ベクトルである。積分ベクトルの初期値(即ち、積分ベクトルSの大きさ)はゼロである。画像処理部15は、積分ベクトルSに応じた位置に切り出し領域CR[n]を設定する。即ち、図21に示す如く、原点Oから積分ベクトルSの向きに積分ベクトルSの大きさだけ移動した位置に、切り出し領域CR[n]の中心位置(x,y)を設定する。ζは減衰係数と呼ばれるスカラー量であり、0<ζ<1を満たす。
例えば、時刻t及びt間の並進動きベクトルVの大きさがゼロではなく、且つ、時刻t以降に求められる各並進動きベクトルの大きさがゼロである場合、積分ベクトルSの大きさは、時刻tを起点として時間が経過するごとに(フレーム数を重ねるごとに)減衰し、ゼロに向かって収束してゆく。このようなセンタリング制御により、切り出し領域CRの移動余裕領域をより多く確保することが可能となる。
[回転ぶれ補正のセンタリング制御]
回転ぶれ補正に対するセンタリング制御(回転用センタリング制御)を説明する。切り出し領域CRの中心線CR(図4(b)参照)が入力フレーム画像FIの垂直方向と一致している状態を起点として、入力フレーム画像FI上で切り出し領域CRを原点Oを支点にして一定方向へ回転させてゆくと、図20(b)に示す如く、最終的には切り出し領域CRの角部分が入力フレーム画像FIの端部に至り、それ以上、切り出し領域CRを上記一定方向へ回転させることができなくなる。即ち、切り出し領域CRの回転余裕領域がなくなって、回転ぶれに対する電子式ぶれ補正を実行できなくなる。このような事態の発生をなるだけ回避すべく、回転ぶれ補正に対するセンタリング制御では、順次求められる回転角θを考慮しつつも、切り出し領域CRの角度状態を時間経過と共に初期角度状態へと徐々に戻す。
具体的には例えば、図2のぶれ量積算部21において、回転ぶれ補正に対するセンタリング制御に必要な積分回転角φを算出する。積分回転角φは、下記式(B2)によって表される。積分回転角φは、図2のぶれ補正量決定部22にて決定されるべき回転ぶれの補正量に相当するため、ぶれ補正量決定部22が積分回転角φを算出しても良い。
φ=ζ×φn−1+θ …(B2)
φが現在の入力フレーム画像に対する積分回転角であると捉えたならば、φn−1は、前回の入力フレーム画像に対する積分回転角である。積分回転角の初期値(即ち、積分回転角φ)はゼロである。画像処理部15は、積分回転角φに応じて切り出し領域CR[n]を設定する。即ち、図22に示す如く、原点Oを支点として、初期角度状態の切り出し領域CRを積分回転角φだけ回転させ、その回転後の切り出し領域CRを入力フレーム画像FI[n]の切り出し領域CR[n]に設定する。ζは減衰係数と呼ばれるスカラー量であり、0<ζ<1を満たす。
例えば、時刻t及びt間の回転角θの大きさがゼロではなく、且つ、時刻t以降に求められる各回転角の大きさがゼロである場合、積分回転角φは、時刻tを起点として時間が経過するごとに(フレーム数を重ねるごとに)減衰し、ゼロに向かって収束してゆく。このようなセンタリング制御により、切り出し領域CRの回転余裕領域をより多く確保することが可能となる。
[減衰係数ζ及びζの関係について]
撮像装置1では、回転ぶれに対する補正強度を並進ぶれに対する補正強度よりも弱くするべく、回転ぶれ用の減衰係数ζを並進ぶれ用の減衰係数ζよりも小さく設定している。これについて、更に説明を加える。
図23において、実線661は、減衰係数ζと入力フレーム画像を得る際におけるズーム倍率との関係を表しており、実線662は、減衰係数ζと入力フレーム画像を得る際におけるズーム倍率との関係を表している。
並進ぶれ補正に対するセンタリング制御において、減衰係数ζは、切り出し領域CRの中心位置を原点Oへと戻す速度を定める。減衰係数ζが1に近いと切り出し領域CRの中心位置がなかなか中心Oに戻らず、減衰係数ζが0に近いと切り出し領域CRの中心位置が素早く中心Oに戻る。図23の実線661から分かるように、ズーム倍率の増大に伴って(即ち、入力フレーム画像の撮影画角の減少に伴って)、減衰係数ζは減少せしめられる。ズーム倍率が比較的大きいときには、比較的小さな手ぶれによっても容易に切り出し領域CRの移動余裕領域がなくなる。これを考慮し、ズーム倍率の増大に伴って減衰係数ζを減少させる。これにより、ズーム倍率が比較的大きいときには切り出し領域CRの中心位置が原点Oへと戻る速度が比較的大きくなる。
回転ぶれ補正に対するセンタリング制御において、減衰係数ζは、切り出し領域CRの角度状態を初期角度状態へと戻す速度を定める。減衰係数ζが1に近いと切り出し領域CRの角度状態がなかなか初期角度状態に戻らず、減衰係数ζが0に近いと切り出し領域CRの角度状態が素早く初期角度状態に戻る。ズーム倍率の増大に伴って減衰係数ζが減少しても常に「ζ>ζ」が成立するように、減衰係数ζもズーム倍率の増大に伴って減少せしめられる。
尚、減衰係数ζ及びζの内、少なくとも一方は、ズーム倍率に依存しない固定値であっても良い。但し、この場合も、常に「ζ>ζ」が成立する。
減衰係数ζを減衰係数ζよりも小さく設定することで、切り出し領域CRの角度状態が初期角度状態へと戻る速度(以下、回転用センタリング速度とも呼ぶ)は、切り出し領域CRの中心位置が原点Oへと戻る速度(以下、並進用センタリング速度とも呼ぶ)よりも大きくなる。ロール方向のぶれが発生した後、逆方向のぶれが発生していないのにも関わらず、切り出し領域CRの角度状態を初期角度状態に戻すという処理は、回転ぶれに対する補正を解消する処理に相当する。同様に、ヨー又はピッチ方向のぶれが発生した後、逆方向のぶれが発生していないのにも関わらず、切り出し領域CRの中心位置を原点Oに戻すという処理は、並進ぶれに対する補正を解消する処理に相当する。ぶれ補正の解消が比較的速く行われる状態は、ぶれ補正が比較的弱い状態に相当する。故に、上記のような減衰係数ζ及びζの設定によって、回転ぶれに対する補正強度が並進ぶれに対する補正強度よりも弱められている、と言える。
回転用センタリング速度と並進用センタリング速度の相違を説明するための具体的な例として、時刻t及びt間において撮像装置1をヨー方向に所定角度εだけ回転させた後、撮像装置1を完全に静止させるケース(以下、第3ケースと呼ぶ)と、時刻t及びt間において撮像装置1をロール方向に上記角度εだけ回転させた後、撮像装置1を完全に静止させるケース(以下、第4ケースと呼ぶ)と、を想定する。
第3ケースにおいては、所定角度εに相当する量だけ切り出し領域CRの中心位置が原点Oから移動せしめられた後、並進ぶれ補正に対するセンタリング制御によって、その移動のQパーセントがt秒かけて解消される。第4ケースにおいては、所定角度εだけ切り出し領域CRの中心線CRが回転せしめられた後、回転ぶれ補正に対するセンタリング制御によって、その回転のQパーセントがt秒かけて解消される。ここで、0<Q≦100であって、且つ、t秒はt秒よりも短い。
本実施形態によれば、センタリング制御の減衰係数を適切に設定することで回転ぶれに対する補正強度が比較的弱く設定される。このため、回転ぶれ補正に伴う画質劣化を低く抑えることが可能となり、画質及びぶれ補正について良好なバランスを持たせることが可能となる。
<<第4実施形態>>
本発明の第4実施形態を説明する。第4実施形態では、第3実施形態に適用可能な変形技術を説明する。並進ぶれ補正が電子式ぶれ補正によって実現される方法を第3実施形態にて述べたが、第3実施形態において並進ぶれ補正は光学式ぶれ補正であっても良い。並進ぶれ補正に光学式ぶれ補正が用いられる場合、画像処理部15において並進ぶれ補正のための画像処理(即ち、切り出し領域CRの並進移動)は成されない。
並進ぶれに対する光学式ぶれ補正の方法は、第2実施形態で述べた通りである。例えば、図19に示す如くレンズ部11に補正レンズLCを設けておき、積分ベクトルSに基づき補正レンズLCを光軸300の直交面に沿って移動させることで、並進ぶれに基づく被写体の動きを入力フレーム画像列上において完全に又は部分的に打ち消すことができる。図24(a)に示す如く、時刻tにおいて補正レンズLCの中心は基準位置OREFに配置されている。補正レンズLCの中心が基準位置OREFに配置されている状態が補正レンズLCの初期状態である。補正レンズLCの中心は、基準位置OREFを中心とする破線円700内でのみ移動可能である。尚、図24(a)及び(b)が描かれた紙面は、光軸300の直交面に平行である。
補正レンズLCの中心を基準位置OREFから一定方向に向かって遠ざけて行くと、最終的には補正レンズLCの中心が破線円700に至り、それ以上、補正レンズLCを上記一定方向に移動させることができなくなる。即ち、補正レンズLCの移動余裕領域がなくなって、並進ぶれ補正に対する光学式ぶれ補正を実行できなくなる。このような事態の発生をなるだけ回避すべく、並進ぶれ補正に対するセンタリング制御(並進用センタリング制御)では、並進動きベクトルを考慮しつつも、補正レンズLCの中心を時間経過と共にそれの初期位置である基準位置OREFに向かって徐々に移動させる。
補正レンズLCの中心が基準位置OREFから移動すると点像Pは画像空間320上で移動し、基準位置OREFからの補正レンズLCの移動量が増大すれば画像空間320上における点像Pの移動量も増大する。第4実施形態では、図24(b)に示す如く、基準位置OREFから積分ベクトルSの向きに積分ベクトルSの大きさだけ移動した位置に、時刻tにおける補正レンズLCの中心が配置される。
尚、積分ベクトルSに応じて補正レンズLCを移動させる代わりに、積分ベクトルSに応じて撮像素子12を光軸300の直交面に沿って移動させ、これによって、積分ベクトルSに応じて補正レンズLCを移動させたときと同様の光学式ぶれ補正を実現しても良い。或いは、レンズ部11内に補正レンズLCの代わりにバリアングルプリズム(不図示)を設けておき、積分ベクトルSに応じてバリアングルプリズムの屈折角を制御することで光学式ぶれ補正を実現しても良い。時刻tにおける補正レンズLCの位置状態及び時刻tにおけるバリアングルプリズムの屈折角状態をレンズ部11の初期状態(又は光学系の初期状態)と呼ぶことができ、時刻tにおける撮像素子12の位置状態を撮像素子12の初期状態と呼ぶことができる。
並進ぶれ補正に対するセンタリング制御において、減衰係数ζは、レンズ部11又は撮像素子12の状態を初期状態へと戻す速度を定める。減衰係数ζを減衰係数ζよりも小さく設定することで、切り出し領域CRの角度状態が初期角度状態へと戻る速度(回転用センタリング速度)は、レンズ部11又は撮像素子12の状態が初期状態へと戻る速度よりも大きくなる。即ち、第3実施形態と同様、回転ぶれに対する補正強度が並進ぶれに対する補正強度よりも弱められる、と言える。
<<第5実施形態>>
本発明の第5実施形態を説明する。上述したように、ヨー方向又はピッチ方向のぶれは、画像空間320上において点像Pを並進移動させる(図6(b)参照)。但し、画像空間320上において点像Pを並進移動させるぶれは、ヨー方向又はピッチ方向のぶれに限定されない。即ち、光軸300を並進移動させるぶれ(換言すれば、光軸300の直交面に沿って撮像装置1を並進移動させるぶれ)も、画像空間320上において点像Pを並進移動させるぶれの一種である。光軸300を並進移動させるぶれによって生じる点像Pの移動は、ヨー方向又はピッチ方向のぶれによるそれと同様である。
上述の第1〜第4実施形態では、説明の便宜上、ヨー方向及びピッチ方向のぶれを総称したものを並進ぶれと呼んだが、検出及び補正されるべき並進ぶれには、光軸300を並進移動させるぶれ(換言すれば、光軸300の直交面に沿って撮像装置1を並進移動させるぶれ)も含まれる。ヨー方向及びピッチ方向のぶれは、光軸300の直交面上の軸である軸301又は302周りに光軸300を回転させるぶれと表現することができる。
<<第6実施形態>>
本発明の第6実施形態を説明する。入力動画像の画像データを記録媒体18に一旦記録しておき、入力動画像の再生時などにおいて、入力動画像から出力動画像を生成するための画像処理を行うようにしても良い。入力動画像から出力動画像を生成するための画像処理の内容は、第1又は第3実施形態で述べたものと同様である。第6実施形態では、光学式ぶれ補正が成されることなく入力動画像が取得されているものとする。
具体的には例えば、入力動画像の撮影時において、並進ぶれ検出処理及び回転ぶれ検出処理を行うことで並進ぶれ検出データ及び回転ぶれ検出データを求め、並進ぶれ検出データ及び回転ぶれ検出データを入力動画像の画像データに関連付けて記録媒体18に記録しておく。そして、その後の任意のタイミングにおいて、画像処理部15が、記録媒体18から並進ぶれ検出データ及び回転ぶれ検出データと入力動画像の画像データとを読み出し、並進ぶれ検出データ及び回転ぶれ検出データを用いて入力動画像から出力動画像を生成する。
この場合、画像処理部15に、入力動画像の画像データを取得する画像データ取得部と、並進ぶれ検出データ及び回転ぶれ検出データを取得するぶれ検出データ取得部と、並進ぶれ補正を成す並進ぶれ補正部と、回転ぶれ補正を成す回転ぶれ補正部と、が含まれていると考えることができる。但し、画像データ取得部は、レンズ部11及び撮像素子12によって構成されていると考えることもできるし、ぶれ検出データ取得部は、ぶれ量算出部20によって、或いは、ぶれ量算出部20及びぶれ量積算部21によって、或いは、ぶれ量算出部20、ぶれ量積算部21及びぶれ補正量決定部22によって構成されていると考えることもできる。出力動画像の生成、基準量TH及びTHの決定又は減衰係数ζ及びζの決定に入力動画像の撮影条件情報(例えば、撮像素子12のサイズ及びレンズ部11の焦点距離)が必要な場合には、その撮影条件情報も入力動画像の画像データに関連付けて記録媒体18に記録しておくと良い。
並進ぶれ検出データは、第1実施形態で述べた補正ベクトルWB、又は、補正ベクトルWBの元となるデータ(例えば、並進動きベクトルV若しくは積算ベクトルWA)である。或いは、並進ぶれ検出データは、第3実施形態で述べた積分ベクトルS、又は、積分ベクトルSの元となるデータ(例えば、並進動きベクトルV)である。
回転ぶれ検出データは、第1実施形態で述べた補正回転角WD、又は、補正回転角WDの元となるデータ(例えば、回転角θ若しくは積算回転角WC)である。或いは、回転ぶれ検出データは、第3実施形態で述べた積分回転角φ、又は、積分回転角φの元となるデータ(例えば、回転角θ)である。
並進ぶれ検出処理及び回転ぶれ検出処理による並進ぶれ検出データ及び回転ぶれ検出データの取得を、入力動画像の撮影後の任意のタイミングにて行うようにしても良い。即ち例えば、入力動画像の画像データを記録媒体18に記録しておき、その後の任意のタイミングにおいて入力動画像から出力動画像を生成する際に、入力動画像の画像データに基づく並進ぶれ検出処理及び回転ぶれ検出処理により並進ぶれ検出データ及び回転ぶれ検出データを生成するようにしても良い。
入力動画像から出力動画像を得るための部位を、撮像装置1以外の電子機器(不図示)に設けておき、その電子機器上において入力動画像から出力動画像を生成させても良い。入力動画像から出力動画像を得るための部位には、少なくとも画像処理部15が含まれ、更に、記録媒体18、ぶれ量算出部20、ぶれ量積算部21及びぶれ補正量決定部22が含まれうる。電子機器は、例えば、パーソナルコンピュータ、携帯情報端末、携帯電話機である。尚、撮像装置1も、電子機器の一種である。
<<変形等>>
本発明の実施形態は、特許請求の範囲に示された技術的思想の範囲内において、適宜、種々の変更が可能である。以上の実施形態は、あくまでも、本発明の実施形態の例であって、本発明ないし各構成要件の用語の意義は、以上の実施形態に記載されたものに制限されるものではない。上述の説明文中に示した具体的な数値は、単なる例示であって、当然の如く、それらを様々な数値に変更することができる。上述の実施形態に適用可能な注釈事項として、以下に、注釈1及び注釈2を記す。各注釈に記載した内容は、矛盾なき限り、任意に組み合わせることが可能である。
[注釈1]
上述の各実施形態では、説明の便宜上、コアリング制御とセンタリング制御を個別に説明したが、コアリング制御とセンタリング制御とを組み合わせて実施するようにしても良い。即ち、上述の第1及び第3実施形態を組み合わせて実施することも可能であるし、上述の第2及び第4実施形態を組み合わせて実施することも可能である。
[注釈2]
図1の撮像装置1及び上記電子機器を、ハードウェア、或いは、ハードウェアとソフトウェアの組み合わせによって構成することができる。ソフトウェアを用いて撮像装置1及び電子機器を構成する場合、ソフトウェアにて実現される部位についてのブロック図は、その部位の機能ブロック図を表すことになる。特に、図2の画像処理部15、ぶれ量算出部20、ぶれ量積算部21及びぶれ補正量決定部22にて実現される機能の全部又は一部をプログラムとして記述し、該プログラムをプログラム実行装置(例えばコンピュータ)上で実行することによって、その機能の全部又は一部を実現するようにしてもよい。
1 撮像装置
11 レンズ部
12 撮像素子
15 画像処理部
20 ぶれ量算出部
21 ぶれ量積算部
22 ぶれ補正量決定部
FI 入力フレーム画像
CR 切り出し領域
FO 出力フレーム画像
LC 補正レンズ

Claims (5)

  1. レンズ部を介して入射した光に応じた信号を出力する撮像素子を用いて動画像を撮影する撮像装置において、
    当該撮像装置の光軸を並進移動させるぶれ又は前記光軸の直交面上の軸周りに前記光軸を回転させるぶれを並進ぶれとして検出する並進ぶれ検出部と、
    前記光軸を回転軸として当該撮像装置を回転させる回転ぶれを検出する回転ぶれ検出部と、
    前記並進ぶれ検出部の検出結果に基づく並進用画像処理によって、又は、前記並進ぶれ検出部の検出結果に基づく前記レンズ部若しくは前記撮像素子の駆動によって、前記動画像の並進ぶれを補正する並進ぶれ補正部と、
    前記回転ぶれ検出部の検出結果に基づく回転用画像処理によって、前記動画像の回転ぶれを補正する回転ぶれ補正部と、を備え、
    前記回転ぶれに対する補正強度は、前記並進ぶれに対する補正強度よりも弱い
    ことを特徴とする撮像装置。
  2. 前記並進ぶれ補正部は、前記並進ぶれの積算量が所定の並進用基準量を超えるまで前記並進ぶれに対する補正を停止する第1コアリング制御を実行し、
    前記回転ぶれ補正部は、前記回転ぶれの積算量が所定の回転用基準量を超えるまで前記回転ぶれに対する補正を停止する第2コアリング制御を実行し、
    当該撮像装置は、前記回転用基準量を前記並進用基準量よりも大きくすることで、前記回転ぶれに対する補正強度を前記並進ぶれに対する補正強度よりも弱める
    ことを特徴とする請求項1に記載の撮像装置。
  3. 前記撮像素子の出力に基づく入力フレーム画像内に前記入力フレーム画像の画角よりも小さな画角を有する切り出し領域を設定し、前記切り出し領域内の画像データを抽出することにより前記動画像を形成する各フレーム画像を生成するフレーム生成部を更に備え、
    前記並進ぶれ補正部は、前記並進ぶれ検出部の検出結果に応じて前記切り出し領域の位置を並進移動させることにより前記並進ぶれを補正し、一方で、前記並進ぶれの補正の際、前記切り出し領域の位置を時間経過と共に所定の初期位置へと戻す並進用センタリング制御を実行し、
    前記回転ぶれ補正部は、前記回転ぶれ検出部の検出結果に応じて前記切り出し領域を回転させることで前記回転ぶれを補正し、一方で、前記回転ぶれの補正の際、前記切り出し領域の角度状態を時間経過と共に所定の初期角度状態へと戻す回転用センタリング制御を実行し、
    当該撮像装置は、前記切り出し領域の角度状態を前記初期角度状態へと戻す速度を、前記切り出し領域の位置を前記初期位置へと戻す速度よりも大きくすることで、前記回転ぶれに対する補正強度を前記並進ぶれに対する補正強度よりも弱める
    ことを特徴とする請求項1に記載の撮像装置。
  4. 前記撮像素子の出力に基づく入力フレーム画像内に前記入力フレーム画像の画角よりも小さな画角を有する切り出し領域を設定し、前記切り出し領域内の画像データを抽出することにより前記動画像を形成する各フレーム画像を生成するフレーム生成部を更に備え、
    前記並進ぶれ補正部は、前記並進ぶれ検出部の検出結果に応じて前記レンズ部又は前記撮像素子を駆動することで前記並進ぶれを補正し、一方で、前記並進ぶれの補正の際、前記レンズ部又は前記撮像素子の状態を時間経過と共に所定の初期状態へと戻す並進用センタリング制御を実行し、
    前記回転ぶれ補正部は、前記回転ぶれ検出部の検出結果に応じて前記切り出し領域を回転させることで前記回転ぶれを補正し、一方で、前記回転ぶれの補正の際、前記切り出し領域の角度状態を時間経過と共に所定の初期角度状態へと戻す回転用センタリング制御を実行し、
    当該撮像装置は、前記切り出し領域の角度状態を前記初期角度状態へと戻す速度を、前記レンズ部又は前記撮像素子の状態を前記初期状態へと戻す速度よりも大きくすることで、前記回転ぶれに対する補正強度を前記並進ぶれに対する補正強度よりも弱める
    ことを特徴とする請求項1に記載の撮像装置。
  5. 撮像装置の撮影によって得られた動画像の画像データを取得する画像データ取得部と、
    前記動画像の撮影時における並進ぶれの検出結果を表す並進ぶれ検出データ及び前記動画像の撮影時における回転ぶれの検出結果を表す回転ぶれ検出データを取得するぶれ検出データ取得部と、
    前記並進ぶれ検出データに基づく並進用画像処理によって前記動画像の並進ぶれを補正する並進ぶれ補正部と、
    前記回転ぶれ検出データに基づく回転用画像処理によって前記動画像の回転ぶれを補正する回転ぶれ補正部と、を備え、
    前記並進ぶれは、前記撮像装置の光軸を並進移動させるぶれ又は前記光軸の直交面上の軸周りに前記光軸を回転させるぶれであり、
    前記回転ぶれは、前記光軸を回転軸として前記撮像装置を回転させるぶれであり、
    前記回転ぶれに対する補正強度は、前記並進ぶれに対する補正強度よりも弱い
    ことを特徴とする電子機器。
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