JP2010193475A - 撮像装置及び画像再生装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】撮像装置(1)は、撮影により撮影対象の光学像を表す信号を出力する撮像素子と、前記撮像素子の出力信号に基づくフレーム画像を順次取得し、前記フレーム画像の画像信号に基づいて、前記撮影対象に含まれる特定被写体の、前記フレーム画像上の位置を検出する特定被写体検出部(14)と、検出された前記位置に基づいて前記フレーム画像の全体領域よりも小さい切り出し領域を前記フレーム画像内に設定し、前記切り出し領域内の画像を切り出し画像として抽出する切り出し部(15)と、前記切り出し画像の解像度を向上させる画質補償部(16)と、を備えている。
【選択図】図1
Description
まず、本発明の第1実施形態について説明する。図1は、本発明の第1実施形態に係る撮像装置1の構成ブロック図である。撮像装置1は、静止画及び動画を撮影及び記録可能なデジタルビデオカメラである。撮像装置1は、符号11〜24によって参照される各部位を備える。図2は、図1の撮像部11の内部構成図である。
子33と、光学系35や絞り32を駆動制御するためのドライバ34と、を有している。光学系35は、ズームレンズ30、フォーカスレンズ31及び補正レンズ36を含む複数枚のレンズから形成される。ズームレンズ30及びフォーカスレンズ31は光軸方向に移動可能である。補正レンズ36は光軸に対して傾きを持った方向に移動可能である。具体的には、補正レンズ36は、光軸に直交する2次元平面上を移動可能なように光学系35内に設置される。
34は、ズームレンズ30及びフォーカスレンズ31の各位置並びに絞り32の開度を駆動制御することにより、撮像部11の焦点距離(画角)及び焦点位置並びに撮像素子33への入射光量を制御する。更に、CPU20に内在する動き補正制御部19からの補正レンズ制御信号に基づいて、ドライバ34は補正レンズ36を光学系35内で移動させる。この移動によって、公知の光学式手ぶれ補正を実現することも可能であるが、動き補正制御部19及びそれに必要な情報を与える動き検出部18の機能については後述する。
操作部17に対して動画の撮影及び記録が指示された時の、撮像装置1の基本動作について説明する。図3は、その基本動作の流れを表すフローチャートである。
画像CIn+i、CIn+i+1及びCIn+i+2を用いて1枚の高解像度画像を生成する。
3枚の切り出し画像CIn-2、CIn-1及びCInを参照し、切り出し画像CIn-2、CIn-1及びCInを、夫々、第1、第2、及び第3の観測低解像度画像として取り扱って超解像処理を行う。第1の観測低解像度画像を基準として、第1と第2の観測低解像度画像との間の位置ずれ量及び第1と第3の観測低解像度画像との間の位置ずれ量を検出する。位置ずれ量は、水平成分及び垂直成分を含む二次元量であり、動き量又は動きベクトルとも呼ばれる。位置ずれ量は、代表点マッチング法やブロックマッチング法、勾配法などを用いて、サブピクセルの分解能を有するように検出される。即ち、観測低解像度画像内の隣接する画素の間隔よりも短い距離を最小検出単位として位置ずれ量が検出される。
、切り出し画像CIn-1に対する解像度の向上は、切り出し画像CIn-1、CIn及びCIn+1を用いて実現される。
特定被写体の検出処理、切り出し処理及び高解像度化処理を撮影時に実行する場合の動作について説明したが、これらの処理を再生時に実行するようにしてもよい。この場合における再生時の、撮像装置1の動作を図7を参照して説明する。図7は、再生時における撮像装置1の動作の流れを表すフローチャートである。この再生動作に先立って、動画撮影時に得られた時系列で並ぶフレーム画像列の全体の画像データが記録媒体22に記録されているものとする。再生時において、画像取得部13に記録媒体22からフレーム画像を時系列順に次々と読み出させ、その画像データを特定被写体検出部14及び切り出し部15に与えて、図7のステップS21〜S27の処理を実行させる。ステップS21〜S27における処理は、夫々、図3のステップS11〜S17における処理と略同様である。
次に、図1の動き検出部18及び動き補正制御部19について説明する。動き検出部18は、2つの角速度センサを有し、撮像装置1に作用する所謂手ぶれを検出する。一方の角速度センサは、所定のサンプリング周期にて撮像装置1のヨー方向(水平方向)の角速度を計測して各サンプリング周期における撮像装置1のヨー方向の角速度を表す信号を出力し、他方の角速度センサは、所定のサンプリング周期にて撮像装置1のピッチ方向(垂直方向)の角速度を計測して各サンプリング周期における撮像装置1のピッチ方向の角速度を表す信号を出力する。
撮像装置1内で、一般的な光学式手ぶれ補正を実施することも可能であるが、手ぶれ情報を利用した他の実施の形態を第2実施形態として説明する。第2実施形態は、第1実施形態の一部を変形した実施形態に相当する。第2実施形態に記載の技術は第1実施形態と組み合わせて実施されると共に、第1実施形態に記載した事項は矛盾なき限り第2実施形態にも適用される。第2実施形態に係る撮像装置の構成ブロック図は図1の撮像装置1のそれと同じである。
、tn-1及びtnのフレーム画像FIn-2、FIn-1及びFInに着目する。時刻tn-2はフレーム画像FIn-2の露光期間の中間時刻であり、時刻tn-1はフレーム画像FIn-1の露光
期間の中間時刻であり、時刻tnはフレーム画像FInの露光期間の中間時刻であるとする。また、説明の簡略化上、各フレーム画像の露光期間の長さは、時刻tn-2−tn-1間の時間長さ及び時刻tn-1−tn間の時間長さと等しいものとする。また、フレーム周期が1/30秒であると共に動き検出部18に設けられた角速度センサの上記サンプリング周期が約1/1000秒であるとし、そのサンプリング周期の長さはフレーム周期の長さの33分の1であるとする。
れの方向及び速度は一定であったとする。また、或る着目したフレーム画像中における或る点の座標を(x、y)で表す。x及びyは、夫々、その点の水平方向の座標値及び垂直方向の座標値を表す。
まず、第1動作例について説明する。今、フレーム画像FInの露光期間中の手ぶれベ
クトルをVEC1で表し、フレーム画像FInの露光期間中の被写体動きベクトルをVEC2で表す。以下、手ぶれベクトルVEC1をベクトルVEC1と略記することがある(被写
体動きベクトルVEC2を含む他のベクトルについても同様)。
面上で描く軌跡を表している。逆ベクトルは、着目したベクトルの向きと反対方向の向きを有するベクトルを指す。或るベクトルの大きさとそのべクトルの逆ベクトルの大きさは、同じであるとする。
の動きと同じ動きがフレーム画像FInの露光期間中も生じると仮定した上で、被写体動
きベクトルVEC2を推定する。推定誤差がないとすれば、被写体動きベクトルVEC2は、特定被写体の像がフレーム画像FInの露光期間中に撮像面上で描く軌跡を表すことと
なる。具体的には例えば、フレーム画像FIn-2とFIn-1との間における、特定被写体領域の中心位置の変位ベクトルを被写体動きベクトルVEC2として推定する。この変位ベ
クトルは、フレーム画像FIn-2を基準として求められる。より具体的には、フレーム画
像FIn-2及びFIn-1内の特定被写体の胴体領域の中心位置の座標が、夫々(x,y)及び(x+Δdx,y+Δdy)で表される場合、Δdxの水平成分を有し且つΔdyの垂直成分を有するベクトルが被写体動きベクトルVEC2として求められる。
を示す。また、手ぶれベクトルVEC1の逆ベクトルをVEC1Aで表す。また、図12に
、フレーム画像FInの露光開始時点における撮影領域を破線四角枠210にて示すと共
にフレーム画像FInの露光終了時点における撮影領域を実線四角枠211にて示す。図
12には、ベクトルVEC1及びVEC2も併せて示されている。
で静止し、フレーム画像FIn上において理想的な点像を形成する。今、説明の便宜上、
ベクトルVEC1を打ち消すような補正レンズ36の移動方向及び移動の大きさを表すベ
クトルをベクトルVEC1〜VEC3が定義される撮像面上で表現し、それがベクトルVEC1と合致するものとする。従って、ベクトルVEC1で表される移動方向及び移動の大きさで補正レンズ36をフレーム画像FInの露光期間中に移動させれば、実静止点の像は
フレーム画像FIn上において理想的な点像を形成する。
ルVEC3で表される移動方向及び移動の大きさで補正レンズ36をフレーム画像FInの露光期間中に移動させる。手ぶれベクトルVEC1はフレーム画像FInの露光期間の終了時点で定まるベクトルであるため、フレーム画像FInの露光期間の最中に合成ベクトル
VEC3を特定できるわけではない。従って、実際には、手ぶれベクトルVEC1を形成する各移動軌跡ベクトル(m1〜m33;図10参照)が得られる度に、各移動軌跡ベクトル
とベクトルVEC2を33等分したベクトルとの合成ベクトルを求め、その合成ベクトル
(即ち、ベクトルVEC3を33等分したベクトル)で表される移動方向及び移動の大き
さで補正レンズ36を、順次、フレーム画像FInの露光期間中に移動させる。これによ
り、最終的に、フレーム画像FInの露光開始時点と露光終了時点との間で、合成ベクト
ルVEC3で表される移動方向に合成ベクトルVEC3の大きさ分だけ補正レンズ36が移動することになる。
心220に位置していた実静止点の像は、撮像面の中心220から被写体動きベクトルVEC2に相当する分だけ移動し、フレーム画像FInの露光終了時点において点221に位置することとなる。
に基づき切り出し部15によってフレーム画像FIn内に一旦設定された切り出し領域の
位置が、ベクトルVEC2で表される方向にベクトルVEC2の大きさだけシフトされる。切り出し部15は、このシフト後の切り出し領域内における画像を切り出し画像としてフレーム画像FInから抽出する。このような、切り出し領域のシフト制御を行うことによ
り、フレーム画像FIn-1から抽出された切り出し画像とフレーム画像FInから抽出された切り出し画像との間で、実静止点の位置の変化が抑制される(理想的には、その変化はなくなる)。つまり例えば、フレーム画像FIn-1から抽出された切り出し画像の中心に
実静止点が現れていた場合、その実静止点は、フレーム画像FInから抽出された切り出
し画像においても中心に位置することになる。
御を行うと、背景は1枚のフレーム画像内で静止し、背景のぶれ(動ボケ)はなくなるが、その駆動制御は特定被写体の動きとは無関係に行われるため、注目している特定被写体のぶれ(動ボケ)が大きくなる。
ることにより、フレーム画像内の背景のぶれ(動ボケ)の一部を抑制すると共にフレーム画像内の特定被写体のぶれ(動ボケ)の一部を抑制する。これにより、背景と特定被写体の双方のぶれ(動ボケ)が適度に改善されたフレーム画像及び切り出し画像を取得することができる。また、被写体動きベクトルVEC2に基づく切り出し領域のシフト制御によ
り、隣接フレームの切り出し画像間における背景の位置変化を抑制する。これにより、切り出し画像列を動画として見た時の背景の位置変化が抑制される。このように、ベクトルVEC1及びVEC2を用いて補正レンズ36の位置及び切り出し領域の位置を制御することで、切り出し画像におけるぶれ(動ボケを含む)が適切に補正される。
クトルVEC1とベクトルVEC2の合成比率は1対1でなくともよい。例えば、合成ベクトルVEC3の代わりに、ベクトルVEC1とベクトルVEC2を所定比率で合成したベク
トル(k1・VEC1+k2・VEC2)を用いて補正レンズ36を駆動制御するようにしてもよい。ここで、k1は「0<k1≦1」を満たす所定値であり、k2は「0<k2≦1」を満たす所定値である。k1=k2=1、とすると、合成ベクトル(k1・VEC1+k2・V
EC2)は合成ベクトルVEC3と一致する。背景と特定被写体の動ボケの双方が適度に補正されるようにk1及びk2の値を設定しておく。
切り出し画像とフレーム画像FInから抽出された切り出し画像との間で実静止点の位置
変化がなくなる。合成ベクトルVEC3の代わりに合成ベクトル(k1・VEC1+k2・VEC2)を用いて補正レンズ36を駆動制御した場合も、フレーム画像FIn-1から抽出された切り出し画像とフレーム画像FInから抽出された切り出し画像との間で実静止点の
位置変化がなくなるように、k1、k2、VEC1及びVEC2に基づくベクトルに従って切り出し領域のシフト制御を行えばよい。
グ法又は勾配法を用い、フレーム画像FIn-2の画像全体とフレーム画像FIn-1の画像全体との間におけるオプティカルフローを求める。このオプティカルフローには、多数の動きベクトルが含まれる。この多数の動きベクトルの内、特定被写体領域についての動きベクトルを無視し、それ以外の動きベクトル(即ち、背景領域の動きベクトル)の平均ベクトルを手ぶれベクトルVEC1として求めればよい。
次に、第2動作例について説明する。上述の第1動作例は、背景と特定被写体の動ボケを双方補正しようとする動作例であるが、第2動作例では、動ボケの補正対象を撮影者が注目する特定被写体に絞る。
及びVEC2の導出方法は、第1動作例で述べたものと同様である。但し、動き補正制御
部19は、ベクトルVEC2で表される移動方向及び移動の大きさで補正レンズ36をフ
レーム画像FInの露光期間中に移動させることで、フレーム画像FInの露光期間中における撮像素子33上の特定被写体の像の位置変化を抑制する。理想的には、その位置変化がなくなり、フレーム画像FIn内における特定被写体の動ボケがなくなる。
露光開始時点で撮像面の中心220に位置していた実静止点の像は、手ぶれベクトルVEC1の逆ベクトルVEC1Aと被写体動きベクトルVEC2との合成ベクトル(VEC1A+VEC2)に相当する分だけ中心220から移動し、フレーム画像FInの露光終了時点において点222に位置することとなる。
写体情報に基づき切り出し部15によってフレーム画像FIn内に一旦設定された切り出
し領域の位置が、合成ベクトル(VEC1A+VEC2)で表される方向に合成ベクトル(
VEC1A+VEC2)の大きさだけシフトされる。切り出し部15は、このシフト後の切
り出し領域内における画像を切り出し画像としてフレーム画像FInから抽出する。この
ような、切り出し領域のシフト制御を行うことにより、フレーム画像FIn-1から抽出さ
れた切り出し画像とフレーム画像FInから抽出された切り出し画像との間で、実静止点
の位置の変化が抑制される(理想的には、その変化はなくなる)。
駆動制御することにより、フレーム画像の露光期間中における撮像素子33上の特定被写体の像の位置変化を抑制する。これにより、フレーム画像及び切り出し画像内における特定被写体のぶれ(動ボケ)の発生が抑制される。また、合成ベクトル(VEC1A+VEC2)に基づく切り出し領域のシフト制御により、隣接フレームの切り出し画像間における
背景の位置変化が抑制される。つまり、切り出し画像列を動画として見た時の背景の位置変化が抑制される。このように、ベクトルVEC1及びVEC2を用いて補正レンズ36の位置及び切り出し領域の位置を制御することで、切り出し画像におけるぶれ(動ボケを含む)が適切に補正される。
次に、第3動作例について説明する。撮像装置1が完全に固定されている一方で特定被写体が実空間上を移動している場合、その移動に応じた被写体動きベクトルが順次求められ、例えば、その特定被写体が常に切り出し画像の中央に位置するように切り出し領域の位置が被写体動きベクトルに基づいて設定される。
−tn間における特定被写体の動き(撮像面上の動き)を検出し、その動きを表す被写体
動きベクトルVECAを求める。例えば、フレーム画像FIn-1とFInとの間における、特定被写体領域の中心位置の変位ベクトルを被写体動きベクトルVECAとして推定する
。この変位ベクトルは、フレーム画像FIn-1を基準として求められる。より具体的には
、フレーム画像FIn-1及びFIn内の特定被写体の胴体領域の中心位置の座標が、夫々(x,y)及び(x+Δdx,y+Δdy)で表される場合、Δdxの水平成分を有し且つΔdyの垂直成分を有するベクトルが被写体動きベクトルVECAとして求められる。
さを比較し、前者が後者よりも小さければ、フレーム画像FIn-1とFInとの間で切り出し領域の設定位置が固定されるように切り出し部15を制御する。これにより、フレーム画像FIn内に設定される切り出し領域の位置は、フレーム画像FIn-1内に設定される切り出し領域の位置と同じとなる。
尾処理が行われる。即ち、フレーム画像FIn-1内に設定される切り出し領域の位置と比
べて、ベクトルVECAで表される方向にベクトルVECAの大きさだけ、フレーム画像FIn内に設定される切り出し領域の位置はシフトされる。
動作例で述べたようにフレーム画像FIn-1とFInとの間で切り出し領域の位置がシフトするように切り出し部15を制御するが、前者が後者よりも小さければフレーム画像FIn-1とFInとの間で切り出し領域の設定位置が固定されるように切り出し部15を制御する。
次に、本発明の第3実施形態を説明する。上述の第1及び第2実施形態では補正レンズ36を用いたぶれ補正を行われるが、第3実施形態では、補正レンズ36がないことを想定する。第3実施形態は、第1実施形態の一部を変形した実施形態に相当する。第3実施形態に記載の技術は第1実施形態と組み合わせて実施される。第1及び第2実施形態に記載した事項は矛盾なき限り第3実施形態にも適用される。第3実施形態に係る撮像装置の構成ブロック図は図1の撮像装置1のそれと同じである。以下、第1実施形態との相違点に特に着目して、第3実施形態の説明を行う。
、手ぶれの方向及び速度は一定であったとする。
tn-1−tn間において、手ぶれに由来して実静止点の像が撮像面上で描く軌跡を表している。
に対する有効撮影領域の位置を制御する。従って、フレーム画像FInを用いてベクトル
VEC12を導出することはできない。そこで、フレーム画像FInの直前に得られる2枚
のフレーム画像からベクトルVEC12を推定する。具体的には例えば、フレーム画像FIn-2とFIn-1との間における、特定被写体領域の中心位置の変位ベクトルを被写体動きベクトルVEC12として推定する。この変位ベクトルは、フレーム画像FIn-2を基準として求められる。より具体的には、フレーム画像FIn-2及びFIn-1内の特定被写体の胴体領域の中心位置の座標が、夫々(x,y)及び(x+Δdx,y+Δdy)で表される場合、Δdxの水平成分を有し且つΔdyの垂直成分を有するベクトルが被写体動きベクトルVEC12として求められる。
ベクトルVEC12の合成ベクトルVEC13を求める。図16に、撮像面上におけるベクトルVEC11、VEC11A、VEC12及びVEC13の関係を示す。
現される。即ち、フレーム画像FIn-1とFInとの間で、実静止点の位置の変化が抑制される(理想的は、その変化がなくなる)。但し、ここでは、図17(b)に示す如く、フレーム画像FIn-1の取得時における有効撮影領域の位置を基準としてフレーム画像FInの取得時におけるそれを合成ベクトルVEC13の向きに合成ベクトルVEC13の大きさで移動させることとする。
31に位置することになる。
き切り出し部15によってフレーム画像FIn内に一旦設定された切り出し領域の位置が
、逆ベクトルVEC12Aで表される方向に逆ベクトルVEC12Aの大きさだけシフトされる。切り出し部15は、このシフト後の切り出し領域内における画像を切り出し画像としてフレーム画像FInから抽出する。このような、切り出し領域のシフト制御を行うことに
より、フレーム画像FIn-1から抽出された切り出し画像とフレーム画像FInから抽出された切り出し画像との間で、実静止点の位置の変化が抑制される(理想的には、その変化はなくなる)。
クトルVEC12を1対1の比率で合成した合成ベクトルVEC13に従って有効画素領域の位置を設定しているが、ベクトルVEC11AとベクトルVEC12の合成比率は1対1でな
くともよい。例えば、合成ベクトルVEC13の代わりに、ベクトルVEC11Aとベクトル
VEC12を所定比率で合成したベクトル(k11・VEC11A+k12・VEC12)を用いて
有効画素領域の位置を設定するようにしてもよい。ここで、k11は「0<k11≦1」を満たす所定値であり、k12は「0<k12≦1」を満たす所定値である。k11=k12=1、とすると、合成ベクトル(k11・VEC11A+k12・VEC12)は合成ベクトルVEC13と一致する。隣接するフレーム画像間のぶれを除去するためには値k11をなるだけ1に近づけた方がよく、特定被写体のフレームアウトを回避するためには値k12をなるだけ1に近づけた方がよい。
位置変化がなくなる。合成ベクトルVEC13の代わりに合成ベクトル(k11・VEC11A
+k12・VEC12)を用いて有効画素領域の位置を設定した場合も、フレーム画像FIn-1から抽出された切り出し画像とフレーム画像FInから抽出された切り出し画像との間で実静止点の位置変化がなくなるように、k11、k12、VEC11A及びVEC12Aに基づくベクトルに従って切り出し領域のシフト制御を行えばよい。
上述した説明文中に示した具体的な数値は、単なる例示であって、当然の如く、それらを様々な数値に変更することができる。上述の実施形態の変形例または注釈事項として、以下に、注釈1〜注釈6を記す。各注釈に記載した内容は、矛盾なき限り、任意に組み合わせることが可能である。
第2実施形態において光学レンズ36の駆動制御及び切り出し領域の位置制御によるぶれ補正の手法を説明したが、このぶれ補正の実行及び不実行を選択できるように撮像装置1を形成しておくとよい。例えば第2実施形態において、図1の操作部17に対して所定操作がなされた時は、光学レンズ36の位置を固定すると共に動き補正制御部19による切り出し領域の位置制御(上述のシフト制御)を禁止する。
フレーム画像から検出されるべき特定被写体は人物以外であっても構わない。例えば、自動車やロボット等を特定被写体としても構わない。特定被写体が有する固有の画像特徴(エッジの特徴や色の特徴)に基づき、特定被写体検出部14は、フレーム画像から特定被写体を初期検出すると共にフレーム画像列内で特定被写体の追尾処理を行う。
第1及び第2実施形態では、被写体(撮影対象)の光学像を撮像素子上で移動させるための光学部材として補正レンズ36を用いているが、補正レンズ36の代わりにバリアングルプリズム(不図示)を用いても構わない。バリアングルプリズムは、2枚の板ガラスの間に高い屈折率を持つ液体を封入した構造を有し、一方または双方の板ガラスを傾けることで自身に入射する光の屈折方向を変えることができる。被写体からの光は、バリアングルプリズムを含む光学系を介して撮像素子33に入射する。補正レンズ36の位置を駆動制御する代わりに、バリアングルプリズムにおける板ガラスの傾きを駆動制御することにより、第1及び第2実施形態で述べた処理と同じ処理を実現可能である。
図9の手ぶれ検出部41を、角速度を検出する角速度センサにて構成する例を上述したが、撮像装置1の動きを表す他の物理量を検出するセンサにて、手ぶれ検出部41を構成しても良い。例えば、撮像装置1の加速度を検出する加速度センサ又は撮像装置1の角加速度を検出する角加速度センサにて、手ぶれ検出部41を形成するようにしてもよい。撮像装置1の加速度又は角加速度を表す、加速度センサ又は角加速度センサの出力信号から、上述の手ぶれベクトルを求めることが可能である。
図1の撮像装置1は、ハードウェア、或いは、ハードウェアとソフトウェアの組み合わせによって実現可能である。特に、撮像装置1内で実行される画像データに基づく画像処理は、ハードウェア、ソフトウェア、またはハードウェアとソフトウェアの組み合わせによって実現可能である。ソフトウェアを用いて撮像装置1を構成する場合、ソフトウェアにて実現される部位についてのブロック図は、その部位の機能ブロック図を表すことになる。
例えば、以下のように考えることができる。補正レンズ36又は上述のバリアングルプリズム(不図示)は、撮像素子33に投影される光学像を撮像素子33上で移動させるための像移動手段として機能する。この像移動手段に、補正レンズ36を駆動するドライバ34又はバリアングルプリズムを駆動するドライバ(不図示)が含まれていると考えても構わない。また、上述の如く撮像素子33を移動させることによって撮像素子33に投影される光学像を撮像素子33上で移動させる場合は、撮像素子33を駆動するアクチュエータ(不図示)が像移動手段として機能する。
11 撮像部
14 特定被写体検出部
15 切り出し部
16 画質補償部
18 動き検出部
19 動き補正制御部
21 表示部
22 記録媒体
30 ズームレンズ
31 フォーカスレンズ
32 絞り
33 撮像素子
35 光学系
36 補正レンズ
41 手ぶれ検出部
42 被写体動き検出部
Claims (3)
- 撮影により撮影対象の光学像を表す信号を出力する撮像素子と、
前記撮像素子の出力信号に基づく入力画像を順次取得し、記録する第1記録手段と、
前記入力画像の画像信号に基づいて、前記撮影対象に含まれる特定被写体の、前記入力画像上の位置を検出する特定被写体検出手段と、
検出された前記位置に基づいて前記入力画像の全体領域よりも小さい切り出し領域を前記入力画像内に設定し、前記切り出し領域内の画像を切り出し画像として抽出する切り出し画像抽出手段と、
前記画像抽出手段によって抽出される前記切り出し画像を記録する第2記録手段と、を備えたことを特徴とする撮像装置。 - 画像を表示する表示手段と、
前記入力画像及び前記切り出し画像のいずれか一方を選択して、或いは前記入力画像、前記切り出し画像、並びに前記入力画像及び前記切り出し画像のいずれか一方を選択して前記表示手段に表示させる表示制御手段と、
を備えたことを特徴とする請求項1記載の撮像装置。 - 前記切り出し画像抽出手段は、前記切り出し領域内の画像を切り出し、切り出した画像の解像度を向上させて切り出し画像として出力する画質補償手段を備えた
ことを特徴とする請求項1又は2に記載の撮像装置。
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