JP2011139169A - 撮像装置 - Google Patents

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    • H04N23/685Vibration or motion blur correction performed by mechanical compensation

Abstract

【課題】振れ補正装置を有する撮像装置において、新たなセンサや特別なファームウェア等を用いることなく、平行振れを補正できるようにする。
【解決手段】撮影レンズによって結像した被写体像の動画像を撮像する撮像素子と、撮像装置の振れを検出する第1の検出部と、撮像素子から出力される撮像期間ごとの画像信号から、被写体の動きを検出する第2の検出部と、撮像装置から被写体までの距離である被写体距離を検出する距離検出部と、距離検出部により検出された被写体距離に基づいて、第2の検出部の出力を変更する変更部と、第1の検出部の出力と、変更部により変更された第2の検出部の出力とに基づいて、光学的に振れ補正を行う振れ補正部を駆動する駆動部とを備える。
【選択図】図2

Description

本発明は振れ補正機能を備えた撮像装置に関するものである。
デジタルカメラやビデオカメラ等の撮像装置に搭載されている振れ補正装置のひとつとして、撮像レンズ内の一部のレンズ(以下シフトレンズ)を光軸と垂直方向に駆動し、光軸を変化させることにより振れの補正を行う、光学式の振れ補正装置が知られている。このような振れ補正装置においては、角速度センサを用いて手振れを検出し、検出した振れを補正するようにシフトレンズを駆動することで、振れ補正を行う。
角速度センサにより検出される振れは、機撮像装置の回転方向に関する振れ(回転振れ)であり、通常使用ではこの振れを補正することで十分な振れ補正効果が得られる。ところが、撮影している被写体が近接している場合(マクロ撮影を行っている場合)もしくはズーム倍率が特に高い場合には、撮像装置の平行移動によって発生する「平行振れ」の影響による振れ成分が増加する。この平行振れの影響が大きくなってくると、角速度センサでは検出できないため、角速度センサと加速度センサを利用して回転振れと平行振れを検出することで、平行振れと回転振れの両方を補正する技術が提案されている(特許文献1)。
さらに、加速度センサ等のセンサを使用することなく平行振れを補正する方法として、次のような方法も提案されている。すなわち、角速度センサ等による振れ検出装置と併せて画像全体の動きベクトルを検出するための撮像素子を別途用意し、画像全体の動きベクトルから角速度センサの出力を引くことで平行振れ成分を抽出する。そして、平行振れによる補正量を算出する(特許文献2)。
また、マクロ撮影であることを検出した場合に、複数枚の画像を重ねあわせることで平行振れの影響により発生する振れを軽減する方法も提案されている(特許文献3)。
特開2006−3439号公報 特開2009−105784号公報 特開2009−171327号公報
しかしながら、上記の従来の方法では平行振れを検出するために、加速度センサや、追加の撮像素子が必要となる。また、ファームウエアによる画像の重ねあわせを行うことで、追加の構成がなくても実現可能となるが、処理時間が長くなったり、補正効果が一定にならないという問題があった。
従って、本発明は上述した課題に鑑みてなされたものであり、その目的は、振れ補正装置を有する撮像装置において、新たなセンサや特別なファームウェア等を用いることなく、平行振れを補正できるようにすることである。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明に係わる撮像装置は、撮像装置であって、撮影レンズによって結像した被写体像の動画像を撮像する撮像素子と、前記撮像装置の振れを検出する第1の検出手段と、前記撮像素子から出力される撮像期間ごとの画像信号から、前記被写体の動きを検出する第2の検出手段と、前記撮像装置から前記被写体までの距離である被写体距離を検出する距離検出手段と、前記距離検出手段により検出された被写体距離に基づいて、前記第2の検出手段の出力を変更する変更手段と、前記第1の検出手段の出力と、前記変更手段により変更された前記第2の検出手段の出力とに基づいて、光学的に振れ補正を行う振れ補正手段を駆動する駆動手段と、を備えることを特徴とする。
本発明によれば、振れ補正装置を有する撮像装置において、新たなセンサや特別なファームウェア等を用いることなく、平行振れを補正することが可能となる。
本発明の第1の実施形態に係る撮像装置の構成を示すブロック図。 第1の実施形態におけるマイコンの動作を示すフローチャート。 撮影時の振れ残り(画像動きベクトル検出量)を示した図。 (a)は振れ残りの周波数成分を示した図、(b)は第1の実施形態における抑振効果を示す図。 (a)はマクロ撮影領域を示した図、(b)は第1の実施形態における振れ残りの周波数成分を示した図。 本発明の第2の実施形態におけるマイコンの動作を示すフローチャート。 被写体距離による出力設定例を示した図。 本発明の第3の実施形態におけるマイコンの動作を示すフローチャート。 焦点距離および被写体距離による出力設定を示した図。 (a)は高周波数成分除去フィルタを示す図、(b)は撮影時の手振れ信号を周波数解析した結果を示した図。
(第1の実施形態)
図1は、本発明の第1の実施形態に係る撮像装置の構成を示すブロック図である。なお、以下では、本実施形態の撮像装置は、撮影レンズを通った被写体の動画像を撮像素子で撮像し、所定の撮像期間(1フィールド)ごとに画像信号を出力するものとする。また、第1の検出部(振れ検出センサ101)で撮像装置の振れを検出するとともに、撮像素子からの画像信号から、第2の検出部(動き検出回路138)によりフィールド毎の画像の動きベクトルを振れ残り信号として検出する。そして、第1及び第2の検出部からの出力に基づいて、撮影レンズ内に配置され光学的に振れ補正を行う振れ補正部(シフトレンズ群133)を駆動して、撮像装置の振れに起因する画像の振れを補正する。
図1において、撮像装置100は、固定レンズ群130、ズームレンズ群131、絞り132、シフトレンズ群133およびフォーカスコンペレンズ群(以下フォーカスレンズ群)134から成るレンズユニット(撮影レンズ)129を備える。また、CCD、CMOSセンサ等からなる撮像素子135、アナログ信号処理部136、カメラ信号処理回路137、動き検出回路138、シフトレンズドライバ114、シフトレンズ群113の位置を検出する位置センサ115、アンプ116も備える。また、ズームレンズドライバ122、フォーカスレンズドライバ124、フォーカスレンズ位置センサ125、振れ検出センサ101、高域通過フィルタ(HPF)102、アンプ103、カメラシステム制御マイクロコンピュータ(以下マイコン)120も備える。更に、マイコン120は、A/Dコンバータ104および117、振れ補正量算出部105、加算器110および111、低域通過フィルタ(LPF)112、PWM変調部113を備える。また、マイコン120は、ズームレンズ制御部121、フォーカスレンズ制御部123、被写体距離検出部126、出力設定部127も備える。ズームレンズ制御部121は、ズームレンズ群131の位置を検出する位置検出機能も有する。
まず、図1を用いて振れ補正動作について説明する。図1において、振れ検出センサ101は、例えば、振動ジャイロの角速度センサであり、手ブレ等による装置自体に加わる振れをを検出する。ハイパスフィルタ102は、振れ検出センサ101の振れ出力のドリフト等を除去する。アンプ103は、検出した振れ出力(本実施例においては角速度信号)を増幅する。マイコン120は、振れ補正、AF、ズーム、AE等、撮像装置全体を制御する。ただし、ここでは簡略化のため、本実施形態に必要な構成のみを示している。
マイコン120に内蔵されているA/Dコンバータ104は、角速度信号をデジタル信号に変換し角速度データとする。そしてこの角速度データに基づいて、振れ補正量算出部105において角度信号(シフトレンズ群133の駆動目標値)が生成される。また、振れ補正量算出部105は撮像装置100がパンニングされているかを、前述の角速度データと角度信号から検出することができる。一方、104と同様にマイコン120に内蔵されているA/Dコンバータ117は、シフトレンズ群133の位置センサ115の出力をアンプ116で増幅した出力をデジタル信号に変換し、位置データとして出力する。
加算器111はシフトレンズ群133の現在位置と駆動目標値との差分を計算し、加算器111の出力が、実際の補正量となる。低域通過フィルタ(LPF)112はシフトレンズドライバ(Hブリッジドライバ)114による駆動騒音を低減するためのフィルタであり、LPF112の出力が、PWM変調部113でPWM変調され、マイコン120よりPWMとして出力される。このPWMによりシフトレンズドライバ114を介してシフトレンズ群133が駆動される。
また、シフトレンズ群133が駆動されることで、手振れ補正が施された映像が、レンズユニット129を通して撮像素子135に結像され、撮像素子135は、結像された被写体像を光電変換する。アナログ信号処理部136は、撮像素子135で得られた信号に所定の処理を施しアナログ撮像信号を生成するものである。そして、例えばCDS(co-related double sampling 相関二重サンプリング)回路、AGC(Automatic Gain Control)回路等から構成されている。カメラ信号処理回路137はA/D変換器を内蔵しているデジタル信号処理を行うカメラ信号処理部であり、フィールドごとの映像信号が生成される。
動き検出回路138は、フィールド毎の画像の動きベクトルを振れ残り信号として検出し、アンプ139で所定のゲインを与えられ、振れ残り補正量としてフィードバックされる。なお、アンプ139は増幅率が可変であり、モード設定やゲイン変更指示に応じて適切なゲイン設定をすることが出来る。ここで検出される振れ残り補正量は、実際のカメラの振れ量と角速度センサの検出信号との誤差に相当する量となる。この補正誤差を軽減する目的で画像の動きベクトルを用いて補正誤差を検出し、加算器110により角速度信号から算出された補正量に加算し、シフトレンズ群133の動作に対してフィードバックすることで、振れ残りを抑えた良好な振れ補正を行っている。
上記の振れ補正動作において、動き検出回路138は、現フィールド(あるいはフレーム)の画像を、一般に1フィールド(あるいは1フレーム)以上前の画像と比較し、その代表点の移動量をもって画像の動きベクトル、すなわちカメラの振れ量としている。そして、この動きベクトルは算出されるまでに少なくとも1フィールドの時間遅れを伴う。これは、撮像素子135での画像の蓄積時間および動き検出回路138での画像のマッチング時間による影響である。振れ補正動作としては光学補正手段を介して一つのフィードバックループを形成しているため、この時間遅れ分と制御周波数によっては系の不安定を生じ、発振状態に陥ることがある。そこで、通常、図10(a)に示すような入出力特性を持つフィルタを用いて、高域周波数成分をカットして発振防止を行う。例えば振幅が同じで周波数の違う信号の単位時間当たりの変化量を比較すると、周波数の低い信号の方が単位時間当たりの変化量が少ない。よって、図10(a)に示す入出力特性のフィルタを介すと、結果的に周波数が高い信号が減衰、あるいは除去できる。
ところで、図10(b)は一般的な撮影時の手振れ(回転振れ)をジャイロセンサ(角速度センサ)を用いて検出し、周波数解析を行った結果を示した図であるが、手振れとしては、周波数が低くなるほど振幅が大きくなる。これは、手振れというよりも、撮影者の体全体が動くことにより発生する振れが手から撮像装置に加わることになる。しかし、画像の動きベクトルによりこの振れをすべて補正しようとすると、シフトレンズ群133により補正可能な角度(シフトレンズ群の移動可能量)を超えてしまう。そのため、端当たりが発生する可能性がある。そのため実際の制御としては、アンプ139により画像の動きベクトルに所定のマイナスゲインを掛けることで端当たり対策を行っている。以上の構成により実際の手振れ補正がなされている。
次に、被写体距離の検出方法について説明する。図1で、ズームレンズ制御部121はズームレンズ群(変倍レンズ)131の駆動制御(変倍動作の制御)を行う。不図示のズームスイッチの状態に応じてズームレンズドライバ122を制御してズームレンズ群131を駆動し、焦点距離を変化させる。一般にズームレンズ群131を駆動するモータとしてはステッピングモータが使用されており、駆動パルス数をカウントすることで、ズームレンズ群131の位置を検出することが可能である。そして、これによってズームレンズ群131の位置から現在の焦点距離を求めることができる(焦点距離検出)。フォーカスレンズ制御部123はフォーカスレンズ群134の駆動制御を行う。カメラ信号処理回路137に内蔵されている不図示のAF評価回路を用いて映像信号から合焦度を表す信号を抽出し、この抽出信号とフォーカスレンズ位置センサ125からの出力信号とを用いてフォーカスレンズドライバ124をフィードバック制御する。そして、合焦するようにフォーカスレンズ群134の駆動制御を行う。
被写体距離検出部126はズームレンズ制御部121で検出されたズームレンズ群131の位置とフォーカスレンズ位置センサ125の出力から被写体距離を検出する。本実施形態のレンズユニット129は、フォーカスレンズ群134がズームレンズ群131の移動に伴う焦点ずれを補正するコンペンセータレンズの役割も兼ねており、ズームレンズ位置とフォーカスレンズ位置の関係は図5(a)のようになっている。そのため、ズームレンズ群131の位置情報とフォーカスレンズ群134の位置情報から、被写体距離が検出できる。
図5(a)から明らかなように、レンズユニット129では、ワイド側では最近接距離が短くなる。ワイド端では約1cm、ワイド端焦点距離の4倍程度の焦点距離位置でも30cmまでの近接撮影を行うことができる。つまり、ワイド側でマクロ撮影を行うことが可能となっている。
ところで、マクロ撮影時は前述のように、回転振れに対して平行振れの成分が多く検出されるため、通常撮影に対して振れ残りが多くなる。図3は、従来の防振制御を行った時、被写体距離が違う場合の振れ残り量を測定した結果を表している。図3において(a)は20cmの被写体を撮影した場合の振れ残り、(b)は1mの被写体を撮影した場合の振れ残りである。図3の横軸は時間、縦軸は撮像素子135上での振れ残り画素数を示しており、被写体距離20cmの方が振れ残りが多いことがわかる。図4(a)は、図3に示した2つの被写体距離間の振れ残りの差分を周波数解析した結果であるが、図4(a)を見ると、主に2Hz以下の信号の振れ残りが支配的であることがわかる。つまり、マクロ撮影時、前述のベクトル補正の効果を上げ、2Hz以下の周波数成分に対する補正を強化することで、平行振れを緩和することができる。これを実現するために、出力設定部127は、被写体距離検出部126で検出された被写体距離情報から被写体が近接距離にあることを検出したら、アンプ139のゲインを変更する。すなわち、動き検出回路138で検出された画像の動きベクトルをフィードバックするゲインを変更可能としている。図5(b)は、本実施形態のマクロ補正を実施した場合の振れ残り量を解析した結果を示しており、2Hz以下の周波数成分が抑制されていることがわかる。
図2はマイコン120内で実行されるプログラムのフローチャートの一部であり、本実施形態の特徴となる動作を表している。以下、図2に従い、本実施形態の動作について説明する。
図2において、ステップS201では、被写体距離検出部126の動作により被写体距離を検出する。次にステップS202では、ステップS201で検出した被写体距離が第1の所定距離以下かどうかの判定を行う。被写体距離を検出した結果、被写体距離が第1の所定距離以下である場合は、ステップS203にてマクロ設定フラグをONとする。被写体距離が第1の所定距離よりも長い場合は、ステップS204で第2の所定距離以上かどうかの判定を行う。被写体距離が第2の所定距離以上である場合は、ステップS205でマクロ設定フラグをOFFとし、被写体距離が第2の所定距離未満である場合はフラグ操作は行わず、ステップS206へと進む。
ここで、第1の所定距離と第2の所定距離の関係は、
第1の所定距離<第2の所定距離 …(1)
となっており、ステップS202〜S205のフラグ操作を行うことで、設定フラグのON/OFFに対してヒステリシスを持たせている。これは、ベクトルゲインの制御にヒステリシスを持たせることで、特性の変化がハンチングしないようにするためである。なお、第1の所定距離と第2の所定距離の差は、被写界深度により決定している。
ステップS206で、マクロ設定フラグON/OFFの判定を行い、マクロ設定フラグがONの場合はステップS207にてアンプ139のゲイン(ベクトルの補正ゲイン)設定をマクロ補正用の設定(通常制御に対してゲインを上げる設定)とする。ステップS206でマクロ設定フラグがOFFの場合はステップS208でアンプ139の出力設定を通常制御時の設定とする。
以上の動作により、マクロ撮影が検出された場合は、ベクトル補正のゲインを高くすることで、検出された平行振れの補正効果が上がり、マクロ撮影時の振れ残りの影響を軽減することができる。なお、マクロ撮影が検出された場合に振れ補正量算出部105によってパンニングが検出された場合は、ステップS203にて立てたマクロ設定フラグはそのままに、ベクトル補正のゲインを振れ補正に影響が無い程度まで下げる若しくはゼロにする。そしてパンニングが終了した後、すなわちパンニングが検出されなくなってから所定時間経過後に、再びマクロ撮影用のベクトル補正のゲインに設定する。
本実施形態のレンズユニット129の構成では、ワイド側とテレ側でのシフトレンズ群133の敏感度が異なり、ワイド側でのシフトレンズ群移動による補正角度がテレ側に対して大きくなる。例えばレンズ倍率が10倍であれば、ワイド端での補正角度はテレ端の補正角度の約10倍となる。その結果、ベクトル補正のゲインを高くしても端当たり等の問題が発生しないため、ワイドマクロ検出時にベクトルゲインを高くすることで、振れ残りを十分に緩和することが可能となる。
(第2の実施形態)
図6は、本発明の第2の実施形態におけるマイコン120の動作のフローチャートである。本実施形態では、被写体距離等の状況に応じてベクトルのゲインを変更する方法について説明する。なお、撮像装置の構成は第1の実施形態と同じである。
前述の通り、図3は20cmと1mの被写体を撮影した場合の振れ残りを示しているが、この振れ残り量は、被写体距離に応じて多少の変化があり、被写体距離が近くなる程振れ残りの振幅が増加する。そこで、第2の実施形態として、振れ残り緩和の効果を高めるために被写体距離に応じてベクトル量のゲインを変更している。
図6において、図2との違いは、ステップS807の動作のみであるため、その他の説明は省略する。ステップS806でマクロ設定がONの場合、ステップS807にて、被写体距離に応じたベクトル補正の出力設定を行う。
図7は、被写体距離に対する出力設定の一例を示した図である。図7(a)の特性では、被写体距離が至近端に近づく程ゲインを上げるようにしている。
ところで、被写体距離がより至近側になると、平行振れの成分が増加するのは前述のとおりであるが、検出される周波数成分も若干変化し、被写体距離が近くなればなるほど高くなる。そのため、被写体距離が1cm等の最近接距離でベクトル補正のゲインを高くすると、低周波数の振れは除去できるが周波数の高い小刻みな振れが目立つようになる。低周波数の振れ残りがあると小刻みな振れの目立ち方が少なくなるため、図7(b)に示したような特性を持たせる(補正ゲインに上限を持たせる)ことで、被写体距離が特に短い場合には、振れ残りを残すような設定とする。この設定を行うことで、高周波の振れを目立たなくさせると共に、低周波の振れを取ることができるため、マクロ撮影時の振れ残りを緩和することが可能となる。このように被写体距離によりベクトルのゲインを変更することで、ワイドマクロ撮影時の振れ残りをより緩和することが可能となる。
以上の説明ではベクトルゲイン変更のパラメータを被写体距離のみとしたが、焦点距離が変わると、平行振れの量は変わらないが、テレ側で主に体の動きにより発生する振れ自体が増える。そのため、被写体距離だけでなく、ズーム倍率によってゲインを変更することもマクロ撮影時の振れ残り緩和には有効となる。
(第3の実施形態)
ここまでワイド側でのマクロ撮影時の補正に関して説明してきたが、第3の実施形態として、テレ側でのマクロ撮影時の補正について説明する。図8は本発明の第3の実施形態におけるマイコン120の動作のフローチャートである。図8において、ステップS1001〜S1006については図2のステップS201〜S206および図6のステップS801〜S806と同様の動作であるので説明は省略する。
ステップS1006でマクロ設定フラグがONの場合、ステップS1007で焦点距離が所定値以上かどうかの判定を行う。そして、焦点距離が所定値以上の場合は、ステップS1008においてマクロ補正時のベクトル補正ゲインを焦点距離に応じた値に設定する。テレ側での最近接距離が短く、シフトレンズ群133での補正可能範囲が広いレンズを用いることで、ズーム全域でマクロ撮影を行うことが可能となるが、レンズの大きさを考慮すると、テレマクロ撮影時は補正角が十分に取れない可能性がある。そこで、ステップS1007〜S1008で補正角を考慮し、十分な振れ補正効果が得られる補正範囲を有した焦点距離以上であるかどうかの判定を行い、端当たりを起こさない出力設定にしている。焦点距離が所定値未満である場合は、ステップS1009にて、マクロ補正用の出力設定を行う。一方、ステップS1006でマクロ設定フラグがOFFである場合はステップS1010にて、ベクトル補正ゲインを通常時の設定とする。
図9は全焦点距離においてマクロ撮影が可能なレンズを使用し、本実施形態の方法を適用した場合のベクトル補正のゲイン変更方法を示した図である。図9(a)は、ワイド端およびテレ端でマクロ撮影を行う場合のベクトル補正のゲイン変化を示し、図9(b)は、マクロ撮影時と通常撮影時のベクトル補正ゲインが焦点距離に応じてどのように変化するかを示している。
テレ側での補正可能角度に応じてベクトル補正の出力設定は図9(a)のようになり、焦点距離がワイド側になるにしたがい図9(b)のような設定に変更することで、ワイドからテレにかけての補正可能角度変化に対応することができる。上記設定を行うことにより、ワイドマクロだけでなく、テレマクロ撮影時においても振れ残りの影響を軽減することが可能となる。
なお、テレ端での補正角が十分にある場合は、ベクトル補正の出力設定はワイドマクロ時と同様、焦点距離に応じて設定する必要はない。また、ステップS1008、S1009で行われる出力設定において、焦点距離および被写体距離に応じて出力設定を変更できるようにすることで、マクロ撮影時の平行振れの緩和によりよい影響を与えることは言うまでもない。

Claims (6)

  1. 撮像装置であって、
    撮影レンズによって結像した被写体像の動画像を撮像する撮像素子と、
    前記撮像装置の振れを検出する第1の検出手段と、
    前記撮像素子から出力される撮像期間ごとの画像信号から、前記被写体の動きを検出する第2の検出手段と、
    前記撮像装置から前記被写体までの距離である被写体距離を検出する距離検出手段と、
    前記距離検出手段により検出された被写体距離に基づいて、前記第2の検出手段の出力を変更する変更手段と、
    前記第1の検出手段の出力と、前記変更手段により変更された前記第2の検出手段の出力とに基づいて、光学的に振れ補正を行う振れ補正手段を駆動する駆動手段と、
    を備えることを特徴とする撮像装置。
  2. 前記変更手段は、前記距離検出手段により検出された被写体距離が第1の所定距離以下である場合に、前記第2の検出手段の出力を高く変更することを特徴とする請求項1に記載の撮像装置。
  3. 前記変更手段は、前記距離検出手段により検出された被写体距離が第1の所定距離以下である場合に、前記第2の検出手段の出力を、前記被写体距離が短くなるに従い高く変更することを特徴とする請求項1に記載の撮像装置。
  4. 前記変更手段は、前記距離検出手段により検出された被写体距離が第1の所定距離よりもさらに短い所定距離以下である場合に、前記第2の検出手段の出力の変更に上限を設けることを特徴とする請求項3に記載の撮像装置。
  5. 前記撮影レンズ内に配置された被写体像の変倍を行う変倍手段により変倍動作が行われた場合の焦点距離を検出する焦点距離検出手段をさらに備え、前記変更手段は、前記焦点距離検出手段により検出された焦点距離に基づいて、前記第2の検出手段の出力をさらに変更することを特徴とする請求項1ないし4のいずれか1項に記載の撮像装置。
  6. 前記変更手段は、前記振れ補正手段の移動可能量が小さくなるに従い、前記第2の検出手段の出力を低く変更することを特徴とする請求項5に記載の撮像装置。
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