JPWO2017188043A1 - リチウムイオン二次電池用電極の製造方法 - Google Patents

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Abstract

容量維持率の低下が抑制され、優れたサイクル安定性を有するリチウムイオン二次電池用電極の製造方法を提供する。
本発明は、正極活物質を含む正極および負極活物質を含む負極の製造方法であって、正極および負極を製造するための電極用スラリーの製造工程を含み、電極用スラリーの製造工程は、少なくとも、正極活物質または負極活物質と、導電助剤と、非水溶媒とを混合する第一工程S1と、第一工程S1で得られたスラリーを希釈または濃縮して混練することで、電極用スラリーを製造する第二工程S2とを有し、第一工程S1では、得られるスラリーの水分含有量が1000ppm以下、粘度が500cP以上8000cP以下の条件となるように混合し、第二工程S2では、得られる電極用スラリーの水分含有量が、第一工程S1を終えた後のスラリーの水分含有量に維持されるように混練する。

Description

リチウムイオン二次電池用電極の製造方法に関する。
リチウムイオン二次電池等の非水電解液二次電池においては、長期間の繰り返し充放電に耐えうる電池性能が求められている。そのような電池性能を確保する試みの一つとして、電極の製造方法に関する検討が行われている。
例えば特許文献1には、水分量が規定された材料を用いて正極スラリーを調整し、それを正極材料とする正極の製造方法が記載され、このような技術により、電池容量維持率の低下が抑制されるとしている。
特開2014−192136号公報
しかしながら、特許文献1の技術のように水分量を規定していても、正極スラリーを製造する工程で活物質が化学的にダメージを受けるため、正極活物質の活性が低下し、それが電気容量維持率の低下に繋がるため、製造の工程に改善の余地があった。
本発明の目的は、容量維持率の低下が抑制され、優れたサイクル安定性を有するリチウムイオン二次電池用電極の製造方法を提供することにある。
本発明に係るリチウムイオン二次電池用電極の製造方法は、正極活物質を含む正極および負極活物質を含む負極の製造方法であって、正極および負極を製造するための電極用スラリーの製造工程を含み、電極用スラリーの製造工程は、正極活物質または負極活物質と、導電助剤と、非水溶媒とを混合する第一工程と、第一工程で得られたスラリーを希釈または濃縮して混練することで、電極用スラリーを製造する第二工程と、を有し、第一工程では、得られるスラリーの水分含有量が1000ppm以下、粘度が500cP以上8000cP以下の条件となるように混合し、第二工程では、得られる電極用スラリーの水分含有量が、第一工程を終えた後のスラリーの水分含有量に維持されるように混練する。これにより、電極用スラリー中の活物質の化学的なダメージが低減され、結果的には、良好な電池特性が得られることを見出した。
本発明に係るリチウムイオン二次電池用電極の製造方法によると、優れたサイクル安定性を有するリチウムイオン二次電池が得られる。
リチウムイオン二次電池の断面図である。 電極用スラリーの製造工程を示すフローチャートである。
本発明に係るリチウムイオン二次電池について、理解の容易のために一実施形態である図1を用いて説明する。
図1はリチウムイオン二次電池の断面図である。リチウムイオン二次電池10は、正極1と、負極2と、セパレータ3とからなる積層体5、非水電解液6、および端子7を封入体8に封入してなる。
<電極>
電極(正極1及び負極2)は、リチウムイオンの挿入及び脱離、すなわち電極反応をする機能を有し、当該電極反応により、リチウムイオン二次電池の充電及び放電が為される。
電極は、活物質を含む活物質層と、集電体とからなる。
正極1において、正極集電体22の片面または両面に正極活物質層23が形成され、負極2において、負極集電体32の片面または両面に負極活物質層33が形成される。
なお、電極は集電体の片面に正極活物質層23、他方に負極活物質層33が形成された形態、すなわち双極型(バイポーラ)であってもよい。
活物質は、電極反応に寄与する物質である。
正極1に含まれる正極活物質としては、リチウムマンガン酸化物(例えばLiMnO)、リチウムニッケル酸化物(例えばLiNiO)、リチウムコバルト酸化物(例えばLiCoO)、リチウムニッケルコバルト酸化物(例えばLiNi1−yCo)、リチウムニッケルマンガン酸化物(例えばLiNiCoMn1−y−z)、スピネル型リチウムマンガン酸化物(例えばLiMn)、またはオリビン構造を有するリチウムリン酸化物(例えばLiFePO、LiFe1−yMnPOまたはLiCoPOなど)などのリチウム複合酸化物であれば好適に用いられ、リチウムニッケル酸化物、リチウムニッケルマンガン酸化物またはスピネル型リチウムマンガン酸化物がより好ましく、リチウムニッケルマンガン酸化物がさらに好ましい。これらの正極活物質は、1種を単独で用いてもよいし、2種以上を併用してもよい。
負極2に含まれる負極活物質としては、標準電位が正極活物質より低いものであれば特に限定されず、カーボンもしくはハードカーボン等の炭素材料、スズ(Sn)等の金属もしくはそれら金属に酸化ケイ素(SiO)を含むもの、または五酸化ニオブ(Nb)、チタン酸化合物、チタン酸リチウムもしくは二酸化チタン等の金属酸化物が好適に用いられ、チタン酸化合物、二酸化チタンまたはチタン酸リチウムがより好ましく、二酸化チタンまたはチタン酸リチウムがさらに好ましい。これらの負極活物質は1種を単独で用いてもよいし、2種以上を併用してもよい。
チタン酸化合物としては、HTi,HTi,HTi11,又はHTi13,HTi1225であることが好ましく、HTi1225であることがより好ましい。
二酸化チタンとしては、アナターゼ型、ブロンズ型(TiO(B))であることが好ましく、リチウムの挿入・脱離が効率よく進むことから、ブロンズ型であることがより好ましい。また、アナターゼ型とブロンズ型の混合物を用いても良い。
チタン酸リチウムとしては、スピネル構造、ラムズデライト型であることが好ましく、分子式としてLiTi12で表されるものが好ましい。スピネル構造の場合、リチウムイオンの挿入・脱離の反応における活物質の膨張収縮が小さい。
特に好ましくは、チタン化合物をLiTi12とすることであり、より安全性、安定性に優れた負極を備えることが可能となるため、安全性、安定性に優れたリチウムイオン二次電池を得ることができる。
活物質の嵩密度は、0.2g/cm以上2.2g/cm以下であることが好ましく、0.2g/cm以上2.0g/cm以下であることがより好ましい。
集電体22,32は、活物質層23,33から集電をする部材である。
集電体22,32は、導電性材料であれば好適に用いられる。導電性材料としてはアルミニウムまたはその合金が好ましく、正極反応雰囲気下で安定であることから、JIS規格1030、1050、1085、1N90、または1N99等に代表される高純度アルミニウムであることがより好ましい。
集電体22,32の厚みは、特に限定されないが、10μm以上100μm以下であることが好ましい。
電極は、さらに導電助剤を含んでいてもよい。導電助剤とは、電極の導電性を補助する目的で、正極活物質および負極活物質に含まれる、導電性または半導電性の物質である。
導電助剤としては、金属材料または炭素材料であれば好適に用いられる。
金属材料としては、銅またはニッケルなどが挙げられる。
炭素材料としては、天然黒鉛、人造黒鉛、気相成長炭素繊維、カーボンナノチューブ、またはアセチレンブラック、ケッチェンブラック、もしくはファーネスブラックなどのカーボンブラックなどが挙げられる。
これら導電助剤は1種類を用いてもよいし、2種類以上を用いてもよい。
導電助剤の量は、正極活物質または負極活物質100重量部に対して、好ましくは1重量部以上30重量部以下、より好ましくは2重量部以上15重量部以下である。導電助剤の量がこのような範囲であれば、電極の導電性がより良好となる。
電極は、さらにバインダーを含んでいてもよい。バインダーとは、活物質層23,33と、集電体22,32との結着性を高める材料である。
バインダーとしては、ポリフッ化ビニリデン(PVdF)、ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)、スチレン−ブタジエンゴム、ポリイミド、およびそれらの誘導体よりなる群から選ばれる少なくとも1種であれば好適に用いられる。
バインダーの量は、正極活物質または負極活物質100重量部に対して、好ましくは1重量部以上30重量部以下、より好ましくは2重量部以上15重量部以下である。これらの範囲であれば、活物質層と集電体との結着性が十分に得られる。
<電極の作製方法>
電極の作製方法としては、電極用スラリーを作製し、その後、電極用スラリーを集電体上に担持し、そして非水溶媒を除去して、活物質層を集電体上に形成する方法が好適に用いられる。
電極用スラリーの材料は、少なくとも活物質および非水溶媒を含み、好ましくはバインダー、導電助剤、分散剤、または増粘剤などをさらに含む。
分散剤は、スラリー中において活物質などの材料を分散させる働きをもつ。
非水溶媒としては、N−メチル−2−ピロリドン(NMP)、ジメチルホルムアミド、ジメチルアセトアミド、メチルエチルケトン、酢酸メチル、酢酸エチル、またはテトラヒドロフランが好適に用いられる。
電極用スラリーを集電体に担持させる方法は、ドクターブレード、ダイコータもしくはコンマコーターによりスラリーを塗布する方法、スプレーにより集電体にスラリーを付着させる方法、またはスラリーに集電体を含浸させる方法であれば好適に用いられる。作製方法の容易さの観点から、スラリーを塗布する方法が好ましい。
集電体に担持した電極用スラリーから非水溶媒を除去する方法としては、作業が容易である観点から、オーブンまたは真空オーブンを用いる乾燥が好ましい。
溶媒を除去する雰囲気としては、空気、不活性ガス、または減圧状態であれば好適である。また、溶媒を除去する雰囲気としては、真空状態などが挙げられる。
溶媒を除去する温度は、溶媒が除去される限りにおいては特に限定されない。溶媒除去に要する時間が短縮される点から、温度の下限は室温以上が好ましく、60℃以上がより好ましく、80℃以上がさらに好ましい。また温度の上限は、300℃以下が好ましく、250℃以下がより好ましく、230℃以下がさらに好ましい。
<電極用スラリーの製造方法>
図2は、電極用スラリーの製造工程を示すフローチャートである。電極用スラリーは、図2に示すように、正極活物質または負極活物質と、導電助剤と、非水溶媒と、バインダーとを混合する第一工程S1と、第一工程S1で得られたスラリーを希釈または濃縮して混練することで、電極用スラリーを製造する第二工程S2と、を有する方法により製造することができる。
第一工程S1および第二工程S2において、電極用スラリー材料を混合して混練する際には、自転公転ミキサー、ボールミル、プラネタリーミキサー、ジェットミル、又は薄膜旋回型ミキサーが好適に用いられる。
第一工程S1におけるスラリーの粘度は、500cP以上8000cP以下であり、活物質の分散性が良好である点から、500cP以上5000cP以下が好ましく、加工性がより良好である点から、600cP以上4000cP以下がより好ましく、1000cP以上4000cP以下が更に好ましい。
スラリーの粘度が500cP以上であれば、混合されるスラリーに加わるせん断力が強くなり、スラリーの材料が均一に混ざる効果が得られる。一方で8000cP以下であれば、スラリーに加わるせん断力による導電パスの切断が抑制されるため、結果として電極における電流密度の分布が均一化されガス発生が起きにくくなり、さらにサイクル安定性も良好となる。
スラリーが常に上記の粘度で混合されることにより、活物質への化学的なダメージが抑制されるため、電池が優れた性能を有することになると考えられる。
第一工程S1における、スラリーの水分含有量は、1000ppm以下であり、500ppm以下が好ましく、350ppm以下がより好ましい。
スラリーが常に上記の水分含有量で混合されることにより、活物質への化学的なダメージが抑制されるため、電池が優れた性能を有することになると考えられる。さらに、第一工程S1で上記の水分含有量および粘度の条件下で、活物質と導電助剤およびバインダーと非水溶媒を混合することで、各材料の分散性が向上し、均一なスラリーが得られると考えられる。
第二工程S2では、得られる電極用スラリーの水分含有量が、第一工程S1を終えた後のスラリーの水分含有量に維持されるように混練する。なお、「得られる電極用スラリーの水分含有量が、第一工程S1を終えた後のスラリーの水分含有量に維持される」とは、得られる電極用スラリーの水分含有量が、第一工程S1を終えた後のスラリーの水分含有量の±5%の範囲にあることを言う。
この第二工程S2では、第一工程S1で得られた分散性の高いスラリーを、水分含有量を維持しながら混練することで、分散性がさらに増しスラリー中の活物質への化学的なダメージが抑制される。さらに、水分含有量を維持しながら混練するため、スラリーに好ましいせん断力がかかり、バインダーの結着力が増し、集電体との密着性が向上し、結果的に電極の抵抗値が下がり、優れた電池性能を与え得る電極が得られる。
第二工程S2でのスラリーの希釈方法としては、スラリーに含まれるものと同じ非水溶媒を加えても良いし、それ以外の非水溶媒を用いて希釈しても良い。
第二工程S2でのスラリーの濃縮方法としては、加熱または減圧が好適に用いられる。
希釈または濃縮したスラリーの粘度は、電極を作製する場合の加工性が良い点から、600cP以上4000cP以下が好ましく、1000cP以上4000cP以下がより好ましい。
第一工程S1および第二工程S2における混練時間は、活物質が均一に分散する範囲内で適宜調整すれば良く、1時間以上5時間以下が好ましい。1時間以上であれば、スラリー中の各材料が十分に分散され、5時間以下であれば時間経過によるスラリーのゲル化および混合による活物質への化学的なダメージが抑えられる。特に、第二工程S2での混練時間は、上記の範囲とすることが好ましい。
第一工程S1および第二工程S2におけるスラリーの固形分濃度は、良好な電極形成が行われる点から、30wt%以上80wt%以下とすることが好ましい。特に、第二工程S2で得られるスラリーの固形分濃度は、上記の範囲内とすることが好ましい。
第一工程S1および第二工程S2において、スラリーが減圧攪拌または加熱減圧攪拌されることが好ましく、実施の容易さと活物質への化学的なダメージが小さく好適である点から、減圧攪拌がより好ましい。
減圧攪拌の雰囲気は、少なくとも水分を蒸発させる雰囲気であれば好適に用いられ、絶対圧31kPa以下がより好ましく、絶対圧20kPa以下がさらに好ましい。
このように、第一工程S1および第二工程S2との2工程でスラリーの水分含有量と粘度を調整し、特に第二工程S2で好適な条件を維持しながら混練することで、各材料の分散均一性がより良好になり、活物質への化学的なダメージを少なくすることができる。また、スラリー中の導電助剤も均一に分散することから電極の抵抗値を下げることができる。さらに、上記の条件下で混練するため、スラリーに好ましいせん断力がかかり、バインダーの結着力が向上し、集電体との密着性が向上し、結果的に優れた電池性能を与え得る電極が得られると考えられる。一つの工程でスラリーの水分含有量と粘度とを調整する場合、特にスラリーの混練中に、周囲の環境、例えば温度や湿度が影響し、スラリーの状態が変化してしまう。また、溶媒にも水分が含まれているため、溶媒を添加する際には、スラリーの水分含有量が自然と増え、粘度も低くなる。これらのような点から、分散性や集電体への塗工性が低下し、結果的には電池特性に悪影響を及ぼしてしまうため、本発明のような2工程が重要となる。
ここで、電極用スラリー中の導電助剤の含有量は、上述したように、正極活物質または負極活物質100重量部に対して、好ましくは1重量部以上30重量部以下、より好ましくは2重量部以上15重量部以下である。導電助剤の含有量が上記範囲であれば、電極用スラリー中の各材料の分散性が良好であり、電極の導電性がより良好となる。導電助剤の含有量が過小であると、電極の抵抗値が大きくなる傾向にある。導電助剤の含有量が過大であると、活物質の分散性が悪化し、また活物質の量が相対的に減少することから、電池容量が小さくなる傾向がある。
<セパレータ>
セパレータ3は、正極2と負極1との間に設置され、これらの間の電子やホールの伝導を阻止しつつ、これらの間のリチウムイオンの伝導を仲介する媒体としての機能を有し、少なくとも電子やホールの伝導性を有さないものである。
セパレータ3は、各種可塑剤、酸化防止剤、難燃剤が含まれてもよいし、金属酸化物等によって被覆されていてもよい。
セパレータ3の材料は、電気絶縁材料で形成されるものであり、電気絶縁性を有している。
セパレータ3の材料は、少なくとも比抵抗が1×10Ω・cm以上の材料であれば好適である。
セパレータ3の材料は、例えば、ナイロン、セルロース、ポリスルホン、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリブテン、ポリアクリロニトリル、ポリイミド、ポリアミド、PET及びそれらを2種類以上複合したものからなる織布、不織布、微多孔膜などが挙げられる。
セパレータ3の材料は、実用性の観点から、セルロース不職布、ポリプロピレン、ポリエチレン及びPETからなる群から選ばれる1種以上であることが好ましく、ポリプロピレン、ポリエチレンおよびセルロース不職布であることがより好ましい。
<積層体>
積層体5は、複数の正極1、負極2およびセパレータ3を交互に積層または捲回してなる。
積層体5の積層/捲回数は、所望の電圧値および電池容量に応じて、適宜調整すればよい。
<非水電解液>
非水電解液6は、正極1と負極2との間のイオン伝達を媒介する機能を有し、非水電解液溶媒に溶質を溶解させた電解液、または非水溶媒に溶質を溶解させた電解液を高分子に含浸させたゲル電解質などを用いることができる。
溶質としては、LiClO、LiBF、LiPF、LiAsF、LiCFSO、LiBOB(Lithium Bis (Oxalato) Borate)、LiN(SOCFなどのリチウム塩が好ましく、LiPFがより好ましい。
非水電解液溶媒としては、非水溶媒であれば好適に用いられる。リチウム塩の溶解性が良好である点から、非プロトン性極性溶媒がより好ましい。
非プロトン性極性溶媒としては、環状非プロトン性極性溶媒または鎖状非プロトン性極性溶媒があり、それらの例としてカーボネート、エステル、エーテル、リン酸エステル、アミド、硫酸エステル、亜硫酸エステル、スルホン、スルホン酸エステル、またはニトリルなどが例示される。
環状非プロトン性極性溶媒としては、環状カーボネート、環状エステル、環状スルホンまたは環状エーテルなどが例示される。
環状カーボネートとしては、エチレンカーボネート(EC)、プロピレンカーボネート(PC)、フルオロエチレンカーボネート、またはブチレンカーボネート等が挙げられる。
鎖状非プロトン性極性溶媒としては、鎖状カーボネート、鎖状カルボン酸エステル、または鎖状エーテルなどが例示される。
鎖状カーボネートとしては、ジメチルカーボネート、ジエチルカーボネート、エチルメチルカーボネート(EMC)、ジプロピルカーボネート、またはメチルプロピルカーボネート等が挙げられる。
非水電解液溶媒は、これら溶媒を2種類以上混合した溶媒を用いることが好ましく、リチウムイオンの伝導性が良好である点から、環状非プロトン性極性溶媒および鎖状非プロトン性極性溶媒の混合溶媒が特に好ましい。こうすることによって、溶質の溶解性を向上させることができる。また、リチウムイオンの伝導性を高めることができる。
混合溶媒における鎖状非プロトン性極性溶媒の割合は、粘度および溶解性のバランスが良好であることから5体積%〜95体積%が好ましく、前記バランスが特に良好であることから10体積%〜90体積%より好ましく、20体積%〜80体積%がさらに好ましく、50体積%〜80体積%が最も好ましい。
また、混合溶媒に加え、アセトニトリルなどの一般的な非水溶媒を用いても良い。
また、本発明に係る非水電解液6には、難燃剤、安定化剤などの添加剤が微量含まれていてもよい。
非水電解液6の量は、電池容量1Ahあたり、0.1mL以上であれば好適に用いられる。この範囲であれば、電極反応に伴うリチウムイオンの伝導を十分に担保せしめることができ、所望の電池性能を発現させることができる。
<端子>
端子7は、リチウムイオン二次電池10と外部機器とを電気的に繋ぐ部材である。
端子7は、正極形成部材15および正極端子71、または負極形成部材16および負極端子72を接続してなる。
端子7としては、導電体であれば好適に用いられ、性能とコストとのバランスが良好である点から、アルミニウムがより好ましい。
<封入体>
封入体8は、積層体5および非水電解液6を、リチウムイオン二次電池10の外にある水分および空気から保護する機能を有する。
封入体8としては、金属箔にヒートシール用の熱可塑性樹脂層を設けた複合フィルム、蒸着やスパッタリングによって形成された金属層、または角形、楕円形、円筒形、コイン形、ボタン形もしくはシート形の金属缶が好適に用いられ、複合フィルムがより好ましい。
複合フィルムの金属箔としては、水分遮断性、重量およびコストのバランスが良好な点から、アルミ箔が好適に用いられ得る。
複合フィルムの熱可塑性樹脂層としては、ヒートシール温度範囲および非水電解液6の遮断性が良好である点から、ポリエチレンまたはポリプロピレンが好適に用いられる。
リチウムイオン二次電池10において、端子7は少なくとも封入体8の外側まで延びた端子延在部9を有する。
以下、実施例により具体的に説明するが、これら実施例により限定されるものではない。
スラリーの粘度測定には、E型粘度計(TV−22形粘度計 コーンプレートタイプ:東機産業株式会社)を用いた。ローターの形状は3°×R24、および回転数は60rpmとし、1分間ローターを運転させたときの粘度を測定した。
スラリーの水分含有量は、カールフィッシャー水分計(MCK−610:京都電子工業株式会社)を用いて測定した。
電極板の抵抗値は、HIOKI製LCRメーター3522−50を用いて4端子法にて測定した。この際、測定端子に、ワニ口クリップタイプを使用し、端子間距離は0.5cmで固定した状態で測定した。
なお、略号の物質名は以下の通りである。
PVdF:ポリフッ化ビニリデン
NMP:N−メチルピロリドン
EC:エチレンカーボネート
DMC:ジメチルカーボネート
<実施例1>
(正極の作製)
・第一工程
まず、LiNi1/2Mn3/2100重量部に対して、アセチレンブラック7重量部、PVdF4.5重量部、およびNMP105重量部をプラネタリーミキサーに加えた。その後、これらの混合物を、プラネタリーミキサー内を絶対圧20kPa以下まで減圧しながら常温で攪拌し、第一スラリーを得た。第一スラリーの水分含有量は300ppmとし、粘度は4000cPとした。
・第二工程
第一スラリーをNMPで希釈して、固形分濃度を44%に調製したスラリーを、絶対圧20kPa以下まで減圧しながらプラネタリーミキサーで攪拌し、第二スラリーを得た。第二スラリーは水分含有量300ppm、粘度2000cPとした。以上の工程を経て、正極スラリーを得た。
次に、正極スラリーを、コンマコーターを用いて厚さ15μmのアルミニウム箔上に塗工した。その後、120℃の加熱乾燥および150℃の真空乾燥によってスラリーのNMPを除去し、正極を得た。
(負極の作製)
・第一工程
まず、チタン酸リチウム100重量部に対して、アセチレンブラック4.4重量部、PVdF4.4重量部およびNMP53.5重量部をプラネタリーミキサーに加えた。その後、これらの混合物を、プラネタリーミキサー内を絶対圧20kPa以下まで減圧しながら常温で攪拌し、第一スラリーを得た。第一スラリーは水分含有量400ppmとし、粘度3000cPとした。
・第二工程
第一スラリーをNMPで希釈して、固形分濃度を44%に調製したスラリーを、絶対圧20kPa以下まで減圧しながらプラネタリーミキサーで攪拌し、第二スラリーを得た。第二スラリーは水分含有量350ppmとし、粘度1000cPとした。以上の工程を経て、負極スラリーを得た。
次に、負極スラリーを、コンマコーターを用いて厚さ15μmのアルミニウム箔上に塗工した。その後、120℃の加熱乾燥および150℃の真空乾燥によってスラリーのNMPを除去し、負極を得た。
(電池の作製)
まず、面積24cmに打ち抜かれた正極13枚と、面積27cmに打ち抜かれた負極14枚とを、厚さ25μm、面積30cmのセルロース不織布のセパレータを介して交互に積層して、積層体を得た。
次に、それぞれの正極および負極にアルミニウム端子を取り付けた。その後、この端子を備える電極群を2枚のアルミラミネートシートで挟んだ。このとき、端子が部分的にアルミラミネートシートの外側に延在するようにした。
その後、アルミラミネート2枚同士を熱溶着して袋状に成形した。このとき、電極群を納める空間と、非水電解液注液用のスペースと、電池内で発生するガスを溜めるガスポケットとを作製した。
その後、ECとDMCとを容量比率3:7で混合した非水溶媒に、溶質としてLiPF6を加えて濃度1mol/Lとした非水電解液を袋内に加えた。その後、袋内を減圧しながらスペースをして、電極群と非水電解液を密封した封入体を得た。
そして、封入体を12時間養生して、リチウムイオン二次電池を得た。
<実施例2>
正極の作製において、第一スラリーは水分含有量200ppm、粘度5000cPとし、第二スラリーは固形分濃度を44%に調製し、水分含有量200ppm、粘度2500cPとした。これら以外は実施例1と同じ工程を経てリチウムイオン二次電池を得た。
<実施例3>
正極材料として、LiNi1/2Mn3/2の代わりにLiNi1/2Mn1/2を用いた。さらに正極作製において第一スラリーを水分含有量300ppmかつ粘度4500cPとし、第二スラリーを固形分濃度44%、水分含有量300ppmかつ粘度1500cPとした。これら以外は実施例1と同じ工程を経てリチウムイオン二次電池を得た。
<比較例1>
正極作製において、第一スラリーは水分含有量300ppm、粘度12000cPとし、第二スラリーは固形分濃度を44%に調製し、水分含有量250ppm、粘度3500cPとした。これら以外は実施例1と同じ工程を経てリチウムイオン二次電池を得た。
<比較例2>
正極作製においてプラネタリーミキサー内を減圧せずにスラリーを攪拌し、第一スラリーを水分含有量2000ppm、粘度4000cPとした。第二スラリーは水分含有量900ppm、粘度2000cPとした。これら以外は実施例1と同じ工程を経てリチウムイオン二次電池を得た。
<比較例3>
正極作製において第一スラリーを水分含有量900ppm、粘度8000cPとし、プラネタリーミキサー内を減圧せずにスラリーを攪拌して、第二スラリーを水分含有量1200ppm、粘度3000cPとした。これら以外は実施例1と同じ工程を経てリチウムイオン二次電池を得た。
<比較例4>
正極作製において、LiNi1/2Mn3/2100重量部に対して、アセチレンブラック0.5重量部、PVdF4.5重量部、およびNMP45重量部をプラネタリーミキサーに加えた。その後、これらの混合物を、プラネタリーミキサー内を絶対圧20kPa以下まで減圧しながら常温で攪拌し、第一スラリーを得た。第一スラリーの水分含有量は300ppmとし、粘度を9000cPとした。
その後、第一スラリーをNMPで希釈して、固形分濃度を44%に調製したスラリーを、絶対圧20kPa以下まで減圧しながらプラネタリーミキサーで攪拌し、第二のスラリーを得た。第二スラリーは水分含有量2000ppmとし、粘度300cPとした。以上の工程を経て、正極スラリーを得た。これら以外は実施例1と同じ工程を経てリチウムイオン二次電池を得た。
<比較例5>
正極作製において、LiNi1/2Mn3/2100重量部に対して、アセチレンブラック32重量部、PVdF15重量部、およびNMP160重量部をプラネタリーミキサーに加えた。その後、これらの混合物を、プラネタリーミキサー内を絶対圧20kPa以下まで減圧しながら常温で攪拌し、第一スラリーを得た。第一スラリーの水分含有量は800ppmとし、粘度を10000cPとした。
その後、第一スラリーをNMPで希釈して、固形分濃度を38%に調製したスラリーを、絶対圧20kPa以下まで減圧しながらプラネタリーミキサーで攪拌し、第二スラリーを得た。第二スラリーは水分含有量7000ppm、粘度600cPとした。以上の工程を経て、正極スラリーを得た。これら以外は実施例1と同じ工程を経てリチウムイオン二次電池を得た。
<比較例6>
正極作製において、まず、LiNi1/2Mn3/2100重量部に対して、アセチレンブラック90重量部、PVdF6重量部、およびNMP4重量部をプラネタリーミキサーに加えた。その後、これらの混合物を、プラネタリーミキサー内を絶対圧20kPa以下まで減圧しながら常温で攪拌し、固形分濃度を44%に調製した。このときのスラリーを水分含有量400ppm、粘度2000cPとした。これら以外は実施例1と同じ工程を経てリチウムイオン二次電池を得た。
(性能評価)
実施例で作製したリチウムイオン二次電池に対し、エージング試験およびガス発生量測定、または充放電サイクル試験を行い、性能を評価した。
(エージング試験)
エージング試験は、2つの条件のうち、いずれか1つを用いて行った。
エージング条件1:
まず、0.2Cの定電流で3.4VかつSOC(充電状態)100%まで二次電池を充電する。そして、60℃のオーブン内にリチウムイオン二次電池を1週間保存する。
エージング条件2:
まず、0.2Cの定電流で3.0VかつSOC(充電状態)100%まで二次電池を充電する。そして、60℃のオーブン内にリチウムイオン二次電池を1週間保存する。
(ガス発生量測定)
エージング前後の電池の体積差をアルキメデス法で測定し、ガス発生量とした。
(充放電サイクル試験の方法)
充放電サイクル試験は、充電条件1および放電条件1、または充電条件2および放電条件2にて充放電サイクルを繰り返した。なお、以下に記載する電圧は、リチウム金属基準ではなく、リチウムイオン二次電池の電圧である。
サイクル条件
電池環境温度:45℃
単位サイクル:充電1回及び放電1回を1サイクルとする。
サイクル数:400サイクル
充放電条件1
充電条件1:電圧が3.4Vに達するまでは1.0Cの定電流で充電し、その後、3.4Vで充電を終了する。
放電条件1:電圧が2.5Vまで減少するまでは1.0Cの定電流で放電し、2.5Vとなった時点で放電を終了する。
充放電条件2
充電条件2:電圧が3.0Vに達するまでは0.5Cの定電流で充電し、その後、3.0Vを維持して定電圧で充電し、その後、電流が0.02Cとなった時点で充電を終了する。
放電条件2:電圧が2.0Vまで減少するまでは1.0Cの定電流で放電し、2.5Vとなった時点で放電を終了する。
ここでいう「C」とは、リチウムイオン二次電池の全容量を1時間で充電、又は放電するために必要な電流値を1Cと定義したものである。例えば0.5Cは、リチウムイオン二次電池の全容量を2時間で充電、又は放電するために必要な電流値を表す。
そして、充放電サイクル試験における1サイクル後の放電容量を分母とし、400サイクル後の放電容量を分子として算出した割合(パーセント値)を、容量維持率とした。
(電池の評価基準)
作製した電池の評価基準としては、充放電サイクル試験後の容量維持率が90%以上であり、かつ、ガス発生量が20cc以下である場合を合格とした。
Figure 2017188043
[表1の総評]
実施例1〜3は、正極の抵抗値が100Ω以下と低く、90%以上と高い容量維持率、および20cc以下と少ないガス発生量を示し、特に優れた電池性能を有することが明らかとなった。これに対し、比較例1〜6は評価基準を満足せず、サイクル安定性が十分とはいえず、ガスの発生量も多く、電池性能に優れているとはいえなかった。
1 正極
2 負極
3 セパレータ
5 積層体
6 非水電解液
7 端子
8 封入体
9 端子延在部
10 リチウムイオン二次電池
15 正極形成部材
16 負極形成部材
22 正極集電体
23 正極活物質層
32 負極集電体
33 負極活物質層
71 正極端子
72 負極端子

Claims (7)

  1. 正極活物質を含む正極および負極活物質を含む負極の製造方法であって、
    正極および負極を製造するための電極用スラリーの製造工程を含み、
    前記電極用スラリーの製造工程は、
    少なくとも、前記正極活物質または前記負極活物質と、導電助剤と、非水溶媒とを混合する第一工程と、
    前記第一工程で得られたスラリーを希釈または濃縮して混練することで、電極用スラリーを製造する第二工程と、を有し、
    前記第一工程では、得られるスラリーの水分含有量が1000ppm以下、粘度が500cP以上8000cP以下の条件となるように混合し、
    前記第二工程では、得られる電極用スラリーの水分含有量が、前記第一工程を終えた後のスラリーの水分含有量に維持されるように混練する
    ことを特徴とする、リチウムイオン二次電池用電極の製造方法。
  2. 前記電極用スラリーにおける前記導電助剤の含有量を、前記正極活物質または前記負極活物質100重量部に対して、1重量部以上30重量部以下とする
    請求項1に記載のリチウムイオン二次電池用電極の製造方法。
  3. 前記第一工程および第二工程では、前記電極用スラリーの粘度が600cP以上4000cP以下となるようにする
    請求項1または2に記載のリチウムイオン二次電池用電極の製造方法。
  4. 前記第一工程および第二工程では、前記電極用スラリーの水分含有量が500ppm以下となるようにする
    請求項1から3のいずれかに記載のリチウムイオン二次電池用電極の製造方法。
  5. 前記電極用スラリーにおける固形分濃度を30wt%以上80wt%以下とする
    請求項1から4のいずれかに記載のリチウムイオン二次電池用電極の製造方法。
  6. 前記第一工程および前記第二工程では、前記スラリーを減圧攪拌する
    請求項1から5のいずれかに記載のリチウムイオン二次電池用電極の製造方法。
  7. 前記減圧攪拌の雰囲気を絶対圧31kPa以下とする
    請求項6に記載のリチウムイオン二次電池用電極の製造方法。
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