JPWO2017122510A1 - 上下鋳型の型ずれ検知装置及び型ずれ検知方法 - Google Patents

上下鋳型の型ずれ検知装置及び型ずれ検知方法 Download PDF

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Abstract

抜枠造型機で造型され、型合せされた上下鋳型の型ずれを注湯前に検知することができる装置及び方法を提供する。抜枠造型機(1)で造型されて型合せされた上下鋳型(2)、(3)であって、注湯位置に搬送される上下鋳型(2)、(3)の型ずれ検知装置(40)は、上下鋳型(2)、(3)までの距離(S11)、(S12)、(S13)、(S21)、(S22)、(S23)を計測する複数の距離計測手段(51)、(52)、(53)と、距離計測手段(51)、(52)、(53)で計測した上下鋳型(2)、(3)までの距離(S11)、(S12)、(S13)、(S21)、(S22)、(S23)に基づき、上鋳型(2)と下鋳型(3)の型ずれ量を演算する演算手段(48)とを備える。【選択図】図1

Description

本発明は、抜枠造型機で造型され、型合せされた上下鋳型の型ずれ検知装置及び型ずれ検知方法に関する。
従来、抜枠造型機で造型され、型合せされた上下鋳型を搬送し、注湯前に、上下鋳型にジャケットを被せると共に重りを載置することは公知にされている(例えば、実開平6−61363号公報参照)。
しかし、抜枠造型機で造型され、型合せされた上下鋳型は、搬送時の衝撃やジャケットを被せるとき等に上鋳型と下鋳型の型ずれが発生することがあった。そして、型ずれが発生した上下鋳型に注湯すると、製品が不良品になってしまうという問題があった。
本発明は、上記の問題に鑑みて成されたもので、抜枠造型機で造型され、型合せされた上下鋳型の型ずれを注湯前に検知することができる装置及び方法を提供することを目的とする。
上記の目的を達成するために本発明の第1の態様に係る上下鋳型の型ずれ検知装置は、例えば図1〜3に示すように、抜枠造型機1で造型されて型合せされた上下鋳型2、3であって、注湯位置に搬送される上下鋳型2、3の型ずれ検知装置40であって、上下鋳型2、3までの距離を計測する複数の距離計測手段51、52、53と、距離計測手段51、52、53で計測した上下鋳型2、3までの距離に基づき、上鋳型2と下鋳型3の型ずれ量を演算する演算手段48とを備える。このように構成すると、複数の距離計測手段で上下鋳型までの距離を計測し、計測した距離に基づき型ずれ量を演算するので、型ずれ量を正確に検知することができる。
本発明の第2の態様に係る上下鋳型の型ずれ検知装置は、例えば図1〜3に示すように、本発明の第1の態様に係る上下鋳型の型ずれ検知装置40において、複数の距離計測手段51、52、53を昇降させる昇降手段46をさらに備え、距離計測手段51、52、53を3個有し、該3個の距離計測手段51、52、53は上下鋳型2、3の同一水平面の点2i、2j、2k、3i、3j、3kまでの距離を計測し、昇降手段46で上鋳型2の計測高さと下鋳型3の計測高さに前記3個の距離計測手段51、52、53を昇降させる。このように構成すると、3個の距離計測手段で上鋳型および下鋳型の同一平面の点までの距離を計測するので、上鋳型および下鋳型の位置を特定することができ、よって型ずれ量を正確に検知することができる。
本発明の第3の態様に係る上下鋳型の型ずれ検知装置は、例えば図4、5に示すように、本発明の第2の態様に係る上下鋳型の型ずれ検知装置40において、上下鋳型2、3は矩形の水平断面形状を有し、3個の距離計測手段51、52、53は、上下鋳型2、3における搬送方向7と平行な鋳型の第1側面2a、3aの点2i、3iまでの距離を計測する第1距離計測手段51と、第1側面2a、3aの点2i、3iから水平方向に所定の距離離れた点2j、3jまでの距離を計測する第2距離計測手段52と、上下鋳型2、3における搬送方向7と直交する鋳型の第2側面2b、3bの点2k、3kまでの距離を計測する第3距離計測手段53とである。このように構成すると、矩形断面の2側面の3点を3つの距離計測手段で計測するので、上鋳型および下鋳型の位置を特定することができ、よって型ずれ量を正確に検知することができる。
本発明の第4の態様に係る上下鋳型の型ずれ検知装置は、例えば図1〜3に示すように、本発明の第3の態様に係る上下鋳型の型ずれ検知装置40において、第1距離計測手段51、第2距離計測手段52、及び第3距離計測手段53が、レーザー変位センサである。このように構成すると、第1距離計測手段、第2距離計測手段、及び第3距離計測手段がレーザー変位センサであるので、非接触で正確に距離を計測することができる。
本発明の第5の態様に係る上下鋳型の型ずれ検知方法は、例えば図1〜5に示すように、本発明の第3の態様に係る上下鋳型の型ずれ検知装置40を用いた上下鋳型の型ずれ検知方法であって、昇降手段46により第1距離計測手段51、第2距離計測手段52、及び第3距離計測手段53を上鋳型2の計測高さまで移動する工程と、第1距離計測手段51により上鋳型第1側面2aの点2iまでの距離S11を計測する工程と、第2距離計測手段52により上鋳型第1側面2aの点2jまでの距離S12を計測する工程と、第3距離計測手段53により上鋳型第2側面2bの点2kまでの距離S13を計測する工程と、演算手段48により、第1距離計測手段51により計測された上鋳型第1側面2aの点2iまでの距離S11と、第2距離計測手段52により計測された上鋳型第1側面2aの点2jまでの距離S12、及び第3距離計測手段53により計測された上鋳型第2側面2bの点2kまでの距離S13から、上鋳型2の水平方向の位置及び水平方向の回転角度を算出する工程と、昇降手段46により第1距離計測手段51、第2距離計測手段52、及び第3距離計測手段53を下鋳型3の計測高さまで移動する工程と、第1距離計測手段51により下鋳型第1側面3aの点3iまでの距離S21を計測する工程と、第2距離計測手段52により下鋳型第1側面3aの点3jまでの距離S22を計測する工程と、第3距離計測手段53により下鋳型第2側面3bの点3kまでの距離S23を計測する工程と、演算手段48により、第1距離計測手段51により計測された下鋳型第1側面3aの点3iまでの距離S21と、第2距離計測手段52により計測された下鋳型第1側面3aの点3jまでの距離S22、及び第3距離計測手段53により計測された下鋳型第2側面3bの点3kまでの距離S23から、下鋳型3の水平方向の位置及び水平方向の回転角度を算出する工程と、算出された上鋳型2と下鋳型3の水平方向の位置及び水平方向の回転角度から型ずれ量を算出する工程と、型ずれ量が予め設定された許容範囲外であった場合に型ずれと判定する工程を備える。このように構成すると、正確に検知された型ずれ量に基づき、型ずれを判定することができる。
本発明の第6の態様に係る上下鋳型の型ずれ検知方法は、本発明の第5の態様に係る上下鋳型の型ずれ検知方法において、型ずれと判定された上下鋳型2、3には注湯をしないようにする工程をさらに備える。このように構成すると、型ずれをした鋳型に注湯をしないので、無駄な注湯による溶湯の消費を防止できる。
本発明の第7の態様に係る上下鋳型の型ずれ検知方法は、本発明の第5の態様に係る上下鋳型の型ずれ検知方法において、型ずれと判定されたときには抜枠造型機1での造型を停止する。このように構成すると、型ずれを起こす原因が解消されるまで抜枠造型機での造型を停止することができるので、無駄な造型による鋳物砂の消費を防止できる。
本発明の第8の態様に係る上下鋳型の型ずれ検知方法は、本発明の第5の態様に係る上下鋳型の型ずれ検知方法において、型ずれと判定されたときには、型ずれの状況から型ずれの発生要因を特定して表示する。このように構成すると、型ずれの状況から型ずれの発生要因が特定されて表示されるので、型ずれを起こす原因を解消し易い。
本発明の第9の態様に係る上下鋳型の型ずれ検知方法は、本発明の第5の態様に係る上下鋳型の型ずれ検知方法において、型ずれと判定されたときには、型ずれの状況から型ずれの発生要因を特定し、要因となる設備の運転条件を修正する。このように構成すると、型ずれの状況から型ずれの発生要因を特定し、要因となる設備の運転条件を修正し、型ずれの発生を解消できるので、型ずれをほとんど生ずることがない。
本発明の第10の態様に係る上下鋳型の型ずれ検知方法は、本発明の第5の態様に係る上下鋳型の型ずれ検知方法において、型ずれと判定されなければ、抜枠造型機1または、上下鋳型2、3を抜枠造型機1から注湯位置に搬送する造型ライン30に起因する型ずれがないことをデータとして記録する。このように構成すると、抜枠造型機または造型ラインに起因する型ずれがないことがデータとして記録されるので、造型中に型ずれの問題がなかったことが確認できる。
本発明の第11の態様に係る上下鋳型の型ずれ検知方法は、本発明の第5の態様に係る上下鋳型の型ずれ検知方法において、算出された上鋳型と下鋳型の水平方向の位置及び水平方向の回転角度、及び算出した型ずれ量をデータとして記録する。このように構成すると、型ずれ量をデータとして記録するので、型ずれの原因究明や抜枠造型機または造型ラインの維持管理に有益なデータが蓄積される。
本発明の第12の態様に係る上下鋳型の型ずれ検知方法は、本発明の第5の態様に係る上下鋳型の型ずれ検知方法において、型ずれ量が予め設定された許容範囲内であっても、前記許容範囲よりも小さく設定された注意範囲を超えた場合には、型ずれの予兆があることを表示する。このように構成すると、型ずれの予兆が分かるので、鋳型が型ずれで不良になる前に要因となる設備の運転条件を修正し、不良による無駄を防止できる。
本発明の第13の態様に係る上下鋳型の型ずれ検知装置は、例えば図4〜6に示すように、本発明の第1の態様に係る上下鋳型の型ずれ検知装置60において、上下鋳型2、3は矩形の水平断面形状を有し、複数の距離計測手段71、72、73、74、75、76は、上下鋳型2、3における搬送方向と平行な上鋳型第1側面2aの点2iまでの距離S11を計測する上鋳型用第1距離計測手段71と、上鋳型第1側面2aの点2iから水平方向に所定の距離離れた点2jまでの距離S12を計測する上鋳型用第2距離計測手段72と、上下鋳型2、3における搬送方向と直交する上鋳型第2側面2bの点2kまでの距離S13を計測する上鋳型用第3距離計測手段73と、上下鋳型2、3における搬送方向と平行な下鋳型第1側面3aの点3iまでの距離S21を計測する下鋳型用第1距離計測手段74と、下鋳型第1側面3aの点3iから水平方向に所定の距離離れた点3jまでの距離S22を計測する下鋳型用第2距離計測手段75と、上下鋳型2、3における搬送方向と直交する下鋳型第2側面3bの点3kまでの距離S23を計測する下鋳型用第3距離計測手段76とである。このように構成すると、上鋳型の3点および下鋳型の3点の位置を6個の距離計測手段で計測するので、距離計測手段を昇降することなく、上鋳型および下鋳型の位置を特定することができ、よって型ずれ量を、より速く正確に検知することができる。
本発明の第14の態様に係る上下鋳型の型ずれ検知装置は、例えば図7、8に示すように、本発明の第1の態様に係る上下鋳型の型ずれ検知装置5において、上下鋳型2、3は矩形の水平断面形状を有し、複数の距離計測手段8、9、11、12は、上鋳型2における搬送方向と平行な上鋳型第1側面2aまでの距離を計測する上鋳型用第1距離計測手段8と、下鋳型3における搬送方向と平行な下鋳型第1側面3aまでの距離を計測する下鋳型用第1距離計測手段9と、上鋳型2における搬送方向と直交する上鋳型第2側面2bまでの距離を計測する上鋳型用第2距離計測手段11と、下鋳型3における搬送方向と直交する下鋳型第2側面3bまでの距離を計測する下鋳型用第2距離計測手段12とである。このように構成すると、上鋳型の搬送方向と平行な面と直交する面および下鋳型の搬送方向と平行な面と直交する面の位置を、4個の距離計測手段にて計測するので、上鋳型および下鋳型の位置を特定することができ、よって型ずれ量を正確に検知することができる。
本発明の第15の態様に係る上下鋳型の型ずれ検知装置は、例えば図7、8に示すように、本発明の第14の態様に係る上下鋳型の型ずれ検知装置5において、上鋳型用第1距離計測手段8及び下鋳型用第1距離計測手段9はアクチュエータ10により上下鋳型2、3の搬送方向に移動可能にされており、且つ、上鋳型用第2距離計測手段11及び下鋳型用第2距離計測手段12はアクチュエータ13により上下鋳型2、3の搬送方向と直交する方向に移動可能にされている。このように構成すると、上鋳型用第1距離計測手段と下鋳型用第1距離計測手段および上鋳型用第2距離計測手段と下鋳型用第2距離計測手段はアクチュエータにより計測する面と平行に移動可能であるので、鋳型側面に沿って所定間隔ごとに連続して計測できる。よって、型ずれを判定するための計測データを多く取得することができ、型ずれ量を正確に検知することができる。
本発明の第16の態様に係る上下鋳型の型ずれ検知装置は、例えば図7、8に示すように、本発明の第14の態様に係る上下鋳型の型ずれ検知装置5において、上鋳型用第1距離計測手段8、下鋳型用第1距離計測手段9、上鋳型用第2距離計測手段11及び下鋳型用第2距離計測手段12は、アクチュエータ15により同時に昇降可能にされている。このように構成すると、上下方向の位置合わせを短時間で行うことができる。
本発明の第17の態様に係る上下鋳型の型ずれ検知装置は、例えば図7、8に示すように、本発明の第14の態様に係る上下鋳型の型ずれ検知装置5において、上鋳型用第1距離計測手段8、下鋳型用第1距離計測手段9、上鋳型用第2距離計測手段11及び下鋳型用第2距離計測手段12が、レーザー変位センサである。このように構成すると、上鋳型用第1距離計測手段、下鋳型用第1距離計測手段、上鋳型用第2距離計測手段及び下鋳型用第2距離計測手段がレーザー変位センサであるので、非接触で正確に距離を計測することができる。
本発明の第18の態様に係る上下鋳型の型ずれ検知方法は、例えば図7〜11に示すように、本発明の第14の態様に係る上下鋳型の型ずれ検知装置5を用いた上下鋳型の型ずれ検知方法であって、上鋳型用第1距離計測手段8により上鋳型第1側面2aまでの距離S1を計測する工程と、下鋳型用第1距離計測手段9により下鋳型第1側面3aまでの距離S2を計測する工程と、上鋳型用第2距離計測手段11により上鋳型第2側面2bまでの距離S3を計測する工程と、下鋳型用第2距離計測手段12により下鋳型第2側面3bまでの距離S4を計測する工程と、上鋳型用第1距離計測手段8により計測された上鋳型第1側面2aまでの距離S1と下鋳型用第1距離計測手段9により計測された下鋳型第1側面3aまでの距離S2との差、または、上鋳型用第2距離計測手段11により計測された上鋳型第2側面2bまでの距離S3と下鋳型用第2距離計測手段12により計測された下鋳型第2側面3bまでの距離S4との差が予め設定された許容範囲外であった場合に型ずれと判定する工程とを備えることを特徴とする。このように構成すると、上鋳型用第1距離計測手段および下鋳型用第1距離計測手段で計測した上下鋳型の第1側面までの距離の差、または、上鋳型用第2距離計測手段および下鋳型用第2距離計測手段で計測した上下鋳型の第2側面までの距離の差に基づいて型ずれを判定するので、正確に型ずれを判定できる。
本発明の第19の態様に係る上下鋳型の型ずれ検知方法は、例えば図7〜11に示すように、本発明の第18の態様に係る型ずれ検知方法であって、上鋳型用第1距離計測手段8及び下鋳型用第1距離計測手段9はアクチュエータ10により上下鋳型2、3の搬送方向に移動可能にされており、且つ、上鋳型用第2距離計測手段11及び下鋳型用第2距離計測手段12はアクチュエータ13により上下鋳型2、3の搬送方向と直交する方向に移動可能にされており、上鋳型用第1距離計測手段8、下鋳型用第1距離計測手段9、上鋳型用第2距離計測手段11及び下鋳型用第2距離計測手段12による各鋳型側面2a、3a、2b、3bまでの距離S1、S2、S3、S4の計測は、各鋳型側面2a、3a、2b、3bの少なくとも一部に沿って所定間隔毎に連続して計測する。このように構成すると、各距離計測手段はアクチュエータにより計測する面と平行に移動可能であるので、鋳型側面に沿って所定間隔ごとに連続して計測できる。よって、型ずれを判定するための計測データを多く取得することができ、型ずれ量を正確に検知することができる。
本発明の第20の態様に係る上下鋳型の型ずれ検知方法は、例えば図7〜11に示すように、本発明の第18の態様に係る型ずれ検知方法であって、前記型ずれと判定された前記上下鋳型には、注湯をしないようにする。このように構成すると、型ずれをした鋳型に注湯をしないので、無駄な注湯による溶湯の消費を防止できる。
この出願は、日本国で2016年1月12日に出願された特願2016−003646号に基づいており、その内容は本出願の内容として、その一部を形成する。
また、本発明は以下の詳細な説明により更に完全に理解できるであろう。しかしながら、詳細な説明および特定の実施例は、本発明の望ましい実施の形態であり、説明の目的のためにのみ記載されているものである。この詳細な説明から、種々の変更、改変が、当業者にとって明らかだからである。
出願人は、記載された実施の形態のいずれをも公衆に献上する意図はなく、開示された改変、代替案のうち、特許請求の範囲内に文言上含まれないかもしれないものも、均等論下での発明の一部とする。
本明細書あるいは請求の範囲の記載において、名詞及び同様な指示語の使用は、特に指示されない限り、または文脈によって明瞭に否定されない限り、単数および複数の両方を含むものと解釈すべきである。本明細書中で提供されたいずれの例示または例示的な用語(例えば、「等」)の使用も、単に本発明を説明し易くするという意図であるに過ぎず、特に請求の範囲に記載しない限り本発明の範囲に制限を加えるものではない。
本発明の一実施形態としての型ずれ検知装置を示す平面概要図である。 図1におけるA−A矢視図である。 図1におけるB−B矢視図である。 上鋳型の側面までの距離計測を説明するための概要図である。 下鋳型の側面までの距離計測を説明するための概要図である。 図1に示す型ずれ検知装置の変形例を示す型ずれ検知装置の側面概要図である。 本発明の別の実施形態としての型ずれ検知装置を示す平面概要図である。 図7におけるA−A矢視図である。 図7におけるB−B矢視図である。 上下鋳型の搬送方向と直交する側面までの距離計測を説明するための概要図である。 上下鋳型の搬送方向と平行な側面までの距離計測を説明するための概要図である。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて詳しく説明する。図1〜3において、符号1は抜枠造型機である。なお本発明において抜枠造型機1とは、鋳型砂(本実施形態では生型砂)を用いて上下鋳型を造型した後、該上下鋳型を型合わせし、その後、該上下鋳型を上下鋳枠から抜き出し、上下鋳型だけの状態で造型機から搬出される方式の鋳型造型機のことを言う。
そして、抜枠造型機1に隣接する位置では、抜枠造型機1から矢印6の方向に搬出された上下鋳型2、3が定盤台車4上に載置されるようになっている。そして、定盤台車4上に載置された上下鋳型2、3は、連続する鋳型群の状態で、図示されない搬送手段(プッシャー装置及びクッション装置)により1ピッチ分(1鋳型分)ずつ、矢印7の方向(上下鋳型2、3の搬送方向)に間欠搬送されるようになっている。なお定盤台車4は、フレーム22に支持されたレール20上を走行するようになっている。
そして、間欠搬送される上下鋳型2、3に隣接する位置には、上下鋳型2、3の型ずれ検知装置40が配設されている。ここで、第一の実施形態としての型ずれ検知装置40について詳細に説明する。なお、上下鋳型2、3の搬送方向をY軸方向、上下鋳型2、3の搬送方向と直交する方向をX軸方向、上下の方向をZ軸方向と呼ぶこととする。
型ずれ検知装置40は、搬送される上下鋳型2、3の搬送方向(Y軸方向)に沿って配置される3個の距離計測手段51、52、53を有する。3個の距離計測手段51、52、53は、Y軸方向に延在する昇降フレーム44に載置される。昇降フレーム44は、アクチュエータとしてのシリンダ46により鉛直方向に移動、すなわち、昇降する。シリンダ46は、基礎から立設された支持フレーム42により支持される。なお、アクチュエータとしてのシリンダ46は、電動、油圧、水圧、気圧等いずれのタイプのシリンダであってもよい。さらに、アクチュエータとしては、シリンダ46に限られず、台形ねじ、パンタグラフ等、他の公知の手段でよい。また、支持フレーム42は、基礎から立設されず、フレーム22に固定されてもよい。
昇降フレーム44は、Y軸方向に、上下鋳型2、3のほぼ1枠分の長さを有する梁である。昇降フレーム44の上下鋳型2、3の搬送方向の後端近くに、上下鋳型2、3の搬送方向と平行な(Y軸方向)の第1の側面2a、3aの点2i、3iまでの距離を計測する第1距離計測手段51が載置される。昇降フレーム44の上下鋳型2、3の搬送方向の前方に、第1の側面2a、3aの点2j、3jまでの距離を計測する第2距離計測手段52が載置される。点2j、3jは、点2i、3iと同一水平面上にあり、それぞれ所定の距離だけ離れている。ここで、所定の距離とは、後述するように、3点の位置から上下鋳型2,3の中心位置と回転角を算出するのに適した水平距離である。昇降フレーム44の上下鋳型2、3の搬送方向の前端近くに、上下鋳型2、3の搬送方向と直交する(X軸方向)第2の側面2b、3bの点2k、3kまでの距離を計測する第3距離計測手段53が載置される。点2k、3kは、点2i、3i、2j、3jと同一水平面上にある。
ここで、第1距離計測手段51および第2距離計測手段52は、昇降フレーム44に平行な第1の側面2a、3aの点2i、3i、2j、3jまでの距離を計測するため、昇降フレーム44の方向(Y軸方向)に直角な方向(X軸方向)を向いているのがよい。一方、第3距離計測手段53は、昇降フレーム44に直交する第2の側面2b、3bの点2k、3kまでの距離を計測するため、昇降フレーム44から斜めを向いている。このように第1距離計測手段51、第2距離計測手段52および第3距離計測手段53を設置することで、昇降フレーム44上に配置されたほぼ一列の第1〜第3距離計測手段51、52、53により、平面上の(線上ではない)3点までの距離、すなわち位置を計測することができる。そして、型ずれ検知装置40は、搬送される上下鋳型2、3の搬送の障害になることがない。
シリンダ46が昇降フレーム44を昇降することにより、第1〜第3距離計測手段51、52、53も昇降する。そこで、上鋳型2の点2i、2j、2kを計測する高さと、下鋳型3の点3i、3j、3kを計測する高さとに、第1〜第3距離計測手段51、52、53を昇降する。よって、3台の距離計測手段51、52、53で上鋳型2の3点および下鋳型3の3点の合計6点の位置を計測することができる。
上鋳型2の点2i、2j、2kおよび下鋳型3の点3i、3j、3kは、上鋳型2と下鋳型3の見切り面19から所定の高さに設定される。上鋳型2の点2i、2j、2kの所定の高さと下鋳型3の点3i、3j、3kの所定の高さ(実際は、低い)とは同じであっても異なっていてもよい。例えば、点2i、2j、2kは、見切り面19より100mm高い水平面上に、点3i、3j、3kは、見切り面19より100mm低い水平面上に設定される。なお、定盤台車4上面から見切り面19までの高さは下鋳型3の高さである。下鋳型3の高さは、抜枠造型機1で造型された下鋳型3毎に計測され、型ずれ検知装置40で計測する際には、把握されている。
抜枠造型機1で造型される上鋳型2と下鋳型3の形状は既知であるので、点2i、2j、2kの位置が分かれば、上鋳型2の中心位置と水平方向の回転角が算出される。よって、矩形断面の場合には4隅の座標が算出される。同様に、点3i、3j、3kの位置が分かれば、下鋳型3の中心位置と水平方向の回転角が算出される。よって、矩形断面の場合には4隅の座標が算出される。なお、上下鋳型2、3は、定盤台車4上で水平に載置されているものとする。これらの中心位置と水平方向の回転角、または、4隅の座標に基づき、上下鋳型2、3の型ずれを判定することができる。これらの中心位置と水平方向の回転角、および、矩形断面の場合の4隅の座標の算出は、演算手段48で行う。演算手段48は、型ずれ検知装置40に専用の演算手段として備えてもよいし、抜枠造型機1、上下鋳型2、3を搬送する造型ライン30、あるいは、上下鋳型2、3に溶湯を注湯する注湯機(不図示)など、他の装置の制御装置に組み込まれてもよい。すなわち、演算手段48は制御装置であってもよい。
ここで、第1〜第3距離計測手段51、52、53として、レーザー変位センサを用いるのがよい。レーザー変位センサを用いることにより、非接触で正確な計測が可能となる。さらに、第1〜第3距離計測手段51、52、53をコンパクトに構成できる。なお、第1〜第3距離計測手段51、52、53は、レーザー変位センサに限られず、超音波変位センサ、接触式変位サンサなど、他の公知の変位センサを用いてもよい。
次に、図4および図5をも参照して、型ずれ検知装置40を用いた型ずれ検知方法について説明する。抜枠造型機1で造型された上下鋳型2、3が鋳型搬入ステーション17で定盤台車4に載置される。定盤台車4に載置された上下鋳型2、3は造型ライン30を間欠搬送される。間欠搬送される上下鋳型2、3が型ずれ検知ステーション18に搬送されると、すなわち型ずれ検知装置40に対して所定の位置に停止すると、型ずれ検知装置40での型ずれ検知が実行される。ここで、所定の位置に停止するとは、型ずれ検知装置40の第1〜第3距離計測手段51、52、53で上鋳型2の3点2i、2j、2kおよび下鋳型3の3点3i、3j、3kとの距離を計測し易い位置に停止することをいう。すなわち、上下鋳型2、3が間欠搬送される際に一時的に停止する位置は、型ずれ検知装置40の真横ではなく、少し前後にずれている。そのために、第3距離計測手段53にて、第2側面2b、3bの点2k、3kまでの距離を計測することができる。なお、型ずれ検知ステーション18に搬入された定盤台車4をクランプ(不図示)で固定し、動かないようにすることが好ましい。型ずれ検知装置40での距離の計測が、定盤台車4の揺れにより誤差を生ずることを防止するためである。
間欠搬送で上下鋳型2、3が停止している間に、型ずれ検知装置40では、先ず、シリンダ46により昇降フレーム44を上鋳型2の3点2i、2j、2kを計測する高さに合わせる。すなわち、見切り面19から所定の高さに合わせる。そして、第1距離計測手段51で点2iまでの距離S11を、第2距離計測手段52で点2jまでの距離S12を、第3距離計測手段53で点2kまでの距離S13を計測する。計測した距離S11、S12、S13は、演算手段48に送信され、演算手段48にて、上鋳型2の水平方向の中心位置と回転角が算出される。
第1〜第3距離計測手段51、52、53で3点2i、2j、2kまでの距離を計測すると、シリンダ46により昇降フレーム44を下鋳型3の3点3i、3j、3kを計測する高さに合わせる。そして、第1距離計測手段51で点3iまでの距離S21を、第2距離計測手段52で点3jまでの距離S22を、第3距離計測手段53で点3kまでの距離S23を計測する。この計測までを間欠搬送で上下鋳型2、3が停止している間に行う。計測した距離S21、S22、S23は、演算手段48に送信され、演算手段48にて、下鋳型3の水平方向の中心位置と回転角が算出される。
なお、第1距離計測手段51で点3iまでの距離S21を、第2距離計測手段52で点3jまでの距離S22を、第3距離計測手段53で点3kまでの距離S23を計測し、その後に昇降フレーム44を上鋳型2の3点2i、2j、2kを計測する高さに合わせ、第1距離計測手段51で点2iまでの距離S11を、第2距離計測手段52で点2jまでの距離S12を、第3距離計測手段53で点2kまでの距離S13を計測してもよい。また、第1〜第3距離計測手段51、52、53で計測するのは、どの順番でも、あるいは同時でもよい。本書で特に順番を示す用語、例えば「その後」など、を用いずに並べられた工程は、あるいは、前後の脈略から順序が明らかである工程を除いて、工程が書かれた順番に意味はなく、どのような順番で、または、同時にそれらの工程が行われてもよい。
演算手段48では、上鋳型2および下鋳型3の中心位置と回転角から、矩形の4隅の位置座標を算出する。そして、上鋳型2と下鋳型3の相対する4隅の水平座標間距離を算出する。
演算手段48で算出した上鋳型2と下鋳型3の相対する4隅の水平座標間距離に基づき、型ずれを判定する。例えば、該水平座標間距離の許容範囲を0.5mm以下とした場合、許容される範囲は0〜0.5mmとなる。4隅のずれがこの許容範囲内に入っているかを調べて、型ずれを判定する。この判定は、型ずれ検知装置40に専用の演算手段で行ってもよいし、他の装置の制御装置で行ってもよい。4隅のうちいずれか1つのずれが許容範囲を超えていれば型ずれと判定してもよいし、2つ、3つあるいは4つ全てが許容範囲を超えたときに型ずれと判定してもよい。あるいは、4隅のずれの平均値、二乗和平均値などが許容範囲を超えたときに型ずれと判定してもよい。あるいは、中心位置のずれと回転角のずれを用いて型ずれを判定してもよい。型ずれの判定結果は、たとえば造型ライン30または注湯機(不図示)の制御装置へ送られる。
型ずれ検知装置40での型ずれ検知が終了すると、定盤台車4のクランプを解除し、上下鋳型2、3は再び間欠搬送される。その後、注湯前に、上下鋳型2、3にはジャケット(不図示)が被せられ、上鋳型2の上面には錘が載せられる。その後に、注湯機(不図示)から注湯される。なお、型ずれ検知装置40での型ずれ検知は、ジャケットを被せた後に、さらに錘を載せた後に、行ってもよい。型ずれ検知装置40は、上下鋳型2、3から所定の距離だけ離れた昇降フレーム44上の第1〜第3距離計測手段51、52、53により上下鋳型2、3のそれぞれ3点2i、2j、2k、3i、3j、3kまでの距離を計測することにより型ずれを検知するので、それぞれ3点2i、2j、2k、3i、3j、3kの計測がジャケットで邪魔されなければジャケットを被せてからでも計測することができる。
型ずれ検知の結果、型ずれと判定された場合には、型ずれしている上下鋳型2、3には注湯機で注湯しないようにするのがよい。すなわち、注湯機の制御装置が型ずれとの判定を受信した上下鋳型2、3には注湯を行わないように制御する。型ずれを生じている上下鋳型2、3に注湯をすることがないので、無駄な注湯による溶湯の消費を防止できる。
また、型ずれ検知の結果、型ずれと判定された場合には、抜枠造型機1での造型を停止するのが好ましい。すなわち、型ずれを起こす原因が解消されるまで抜枠造型機1での造型を停止する。よって、型ずれを生じる上下鋳型2、3の造型を回避できるので、無駄な造型による鋳物砂の消費を防止できる。なお、ここでいう「抜枠造型機1での造型を停止する」とは、造型しないようにすればよく、造型せずに抜枠造型機1を稼働させるようにしてもよい。また、抜枠造型機1を稼働させず、造型ライン30のみを稼働させるようにしてもよい。
また、型ずれ検知の結果、型ずれと判定された場合には、型ずれの状況から型ずれの発生要因を特定して表示するのが好ましい。例えば、抜枠造型機1の鋳型押し出し方向(図1の矢印6の方向)に対して上鋳型2が下鋳型3より後方にずれている場合は、鋳型押し出し装置(図示せず)により下鋳型3を押し出す際の初速が速すぎることが要因として考えられる。また、造型ライン30の進行方向(図1の矢印7の方向)に対して上鋳型2が下鋳型3より後方にずれている場合は、プッシャー装置(図示せず)が定盤台車4を押す際の初速が速すぎることが要因として考えられる。このように、上鋳型2と下鋳型3のずれの方向によって、要因を特定することが可能である。そこで、この特定された要因を表示することにより、作業者が修繕すべき内容を容易に認識し、型ずれを起こす原因を解消し易い。なお、特定した型ずれの発生要因を表示するのは、型ずれ検知装置40の表示パネルでも、特定の表示パネルでも、他の装置の制御装置であってもよい。
また、型ずれ検知の結果、型ずれと判定された場合には、型ずれの状況から型ずれの発生要因を特定して、型ずれの要因となる設備の運転条件を修正するのが好ましい。例えば、抜枠造型機1の鋳型押し出し方向(図1の矢印6の方向)に対して上鋳型2が下鋳型3より後方にずれている場合は、鋳型押し出し装置(図示せず)により下鋳型3を押し出す際の初速が速すぎることが要因として考えられる。この場合は要因となる設備の運転条件として、鋳型押し出し装置の初速を修正する。具体的には鋳型押し出し装置の初速が遅くなるように、該初速の設定を自動又は手動で修正する。このようにして、次のサイクルからの型ずれの発生を解消する。また、造型ライン30の進行方向(図1矢印7の方向)に対して上鋳型2が下鋳型3より後方にずれている場合は、プッシャー装置(図示せず)が定盤台車4を押す際の初速が速すぎることが要因として考えられる。この場合は要因となる設備の運転条件として、プッシャー装置の初速を修正する。具体的にはプッシャー装置の初速が遅くなるように、該初速の設定を自動又は手動で修正する。このようにして、次のサイクルからの型ずれの発生を解消する。
また、型ずれ検知の結果、型ずれと判定されない場合には、抜枠造型機1または、上下鋳型2、3を抜枠造型機1から注湯位置に搬送する造型ライン30に起因する型ずれがないことをデータとして記憶することが好ましい。このようにデータを記録することにより、製品に不良が見つかった場合でも、造型中に型ずれの問題がないことが確認でき、原因の究明が容易になる。なお、データの記憶は、演算手段48あるいは他の装置の制御装置であってもよい。
また、演算手段48で算出された上鋳型2と下鋳型3の水平方向の位置及び水平方向の回転角度、及び算出した型ずれ量をデータとして記録することが好ましい。このように上鋳型2と下鋳型3の水平方向の位置及び水平方向の回転角度、及び算出した型ずれ量をデータとして記録することにより、型ずれ量の変化の具合を知ることができ、型ずれの原因究明や抜枠造型機1または造型ライン30の維持管理に有益なデータが蓄積される。なお、記憶するのは、演算手段48あるいは他の装置の制御装置であってもよい。
また、演算手段48で算出された上鋳型2と下鋳型3の型ずれ量が予め設定された許容範囲内であっても、前記許容範囲よりも小さく設定された注意範囲を超えた場合には、型ずれの予兆があることを表示することが好ましい。予兆があることが表示されると、上下鋳型2、3が型ずれで不良になる前に要因となる設備の運転条件を修正し、不良による無駄を防止できる。なお、型ずれの予兆があることを表示するのは、型ずれ検知装置40の表示パネルでも、特定の表示パネルでも、他の装置の制御装置であってもよい。
次に、図6を参照して、第二の実施形態としての型ずれ検知装置60について詳細に説明する。型ずれ検知装置60については、型ずれ検知装置40と相違する点のみを説明する。型ずれ検知装置60は、上鋳型2の第1の側面2aの点2i、2j、第2の側面2bの点2k、下鋳型3の第1の側面3aの点3i、3j、第2の側面3bの点3kまでの距離を計測する上鋳型用第1距離計測手段71、上鋳型用第2距離計測手段72、上鋳型用第3距離計測手段73、下鋳型用第1距離計測手段74、下鋳型用第2距離計測手段75、下鋳型用第3距離計測手段76を有する。上鋳型用第1距離計測手段71、上鋳型用第2距離計測手段72および上鋳型用第3距離計測手段73は、上鋳型2の点2i、2j、2kを計測するのに適した位置で、水平フレーム64に載置される。下鋳型用第1距離計測手段74、下鋳型用第2距離計測手段75および下鋳型用第3距離計測手段76は、下鋳型3の点3i、3j、3kを計測するのに適した位置で、水平フレーム66に載置される。2本の水平フレーム64、66は、支持フレーム62に固定される。すなわち、アクチュエータにより昇降されることはない。
型ずれ検知装置60では、上鋳型2の3点および下鋳型3の3点の位置を6個の距離計測手段71〜76で計測するので、距離計測手段を昇降することなく、上鋳型2および下鋳型3の中心位置と回転角を特定することができる。したがって、型ずれ量を、より速く正確に検知することができる。さらに、アクチュエータで昇降フレームを昇降することがないので、6個の距離計測手段71〜76で同時に上下鋳型2、3の点2i、2j、2k、3i、3j、3kまでの距離を計測できる。したがって、型ずれ検知装置60の作動時間を短縮することができる。
次に図7~図11を参照して、第三の実施形態としての型ずれ検知装置5を説明する。型ずれ検知装置5は、Y軸方向と平行な上鋳型第1側面2aまでの距離を計測する上鋳型用第1距離計測手段8を備えている。そして、Y軸方向と平行な下鋳型第1側面3aまでの距離を計測する下鋳型用第1距離計測手段9を備えている。そして、上鋳型用第1距離計測手段8及び下鋳型用第1距離計測手段9は、アクチュエータとしての第1シリンダ10によりY軸方向に移動可能にされている。
また、型ずれ検知装置5は、X軸方向と平行な上鋳型第2側面2bまでの距離を計測する上鋳型用第2距離計測手段11を備えている。そして、X軸方向と平行な下鋳型第2側面3bまでの距離を計測する下鋳型用第2距離計測手段12を備えている。そして、上鋳型用第2距離計測手段11及び下鋳型用第2距離計測手段12は、アクチュエータとしての第2シリンダ13によりX軸方向に移動可能にされている。
そして、第1シリンダ10及び第2シリンダ13は、同一の昇降フレーム14(図8参照)に装着されている。そして、昇降フレーム14はアクチュエータとしての第3シリンダ15によりZ軸方向に移動可能にされている。即ち、昇降可能にされている。そして、第3シリンダ15は支持フレーム16に装着されている。そして、支持フレーム16は基台21上に立設されている。
なお本実施形態では、上鋳型用第1距離計測手段8、下鋳型用第1距離計測手段9、上鋳型用第2距離計測手段11及び下鋳型用第2距離計測手段12としてレーザー変位センサを用いている。また本実施形態では、第1シリンダ10、第2シリンダ13及び第3シリンダ15として電動シリンダを用いている。
このように構成されたものの作動について説明する。鋳型搬入ステーション17には先に、図示されない搬入手段により定盤台車4が搬入されている。次に、抜枠造型機1から矢印6の方向に上下鋳型2、3が搬出され、定盤台車4上に載置される。次に、定盤台車4上に載置された上下鋳型2、3は、前記搬送手段により矢印7の方向に1ピッチ分、間欠搬送され、型ずれ検知ステーション18に送りこまれる。
この型ずれ検知ステーション18において上下鋳型2、3の型ずれを検知する。ここで、上下鋳型2、3の型ずれ検知について詳述する。まず、図示されない定盤台車クランプ手段により、型ずれ検知ステーション18にある定盤台車4をクランプして、その位置を固定する。
次に、第3シリンダ15を作動させることにより昇降フレーム14を上昇もしくは下降させ、Z軸方向の位置合せを行う。本実施形態では、上鋳型用第1距離計測手段8及び下鋳型用第1距離計測手段9の投光中心間の距離(高さ)の中心と、上鋳型用第2距離計測手段11及び下鋳型用第2距離計測手段12の投光中心間の距離(高さ)の中心とが同じになるように各距離計測手段を配設している。このため、該同じになるようにした上述の両者の中心が上下鋳型2、3の見切り面19の高さに合致するように昇降フレーム14を上昇もしくは下降させる。
なお定盤台車4上面から見切り面19までの高さは、下鋳型3の高さと同じである。下鋳型3の高さは抜枠造型機1における図示されない計測手段(例えば、エンコーダ)で毎回計測されるので、これにより上述した見切り面19の高さは毎回把握できるようになっている。
次に、第1シリンダ10を作動させることにより上鋳型用第1距離計測手段8及び下鋳型用第1距離計測手段9をY軸方向に往復移動させる。なお移動のストロークL1(図7参照)は、本実施形態では上下鋳型2、3の寸法の約半分である300mmにされている。この往復移動の行きに上下鋳型2、3の側面までのX軸方向の距離を計測する。具体的には、図11に示すように、上鋳型用第1距離計測手段8により、上鋳型用第1距離計測手段8の先端面から上鋳型第1側面2aまでの距離S1を計測する。そして、下鋳型用第1距離計測手段9により、下鋳型用第1距離計測手段9の先端面から下鋳型第1側面3aまでの距離S2を計測する。
各距離S1、S2の計測は、各鋳型側面の少なくとも一部(本実施形態ではストロークL1の範囲)を該各鋳型側面に沿って所定間隔毎に連続して計測する。本実施形態では、各鋳型側面に沿って1mm毎に連続して複数回計測している。なお前記往復移動の帰りは、各距離S1、S2の計測はされず、上鋳型用第1距離計測手段8及び下鋳型用第1距離計測手段9が元の位置に移動される。
次に、第2シリンダ13を作動させることにより上鋳型用第2距離計測手段11及び下鋳型用第2距離計測手段12をX軸方向に往復移動させる。なお移動のストロークL2(図1参照)は、本実施形態では上下鋳型2、3の寸法の半分より短い200mmにされている。この往復移動の行きに上下鋳型2、3の側面までのY軸方向の距離を計測する。具体的には、図10に示すように、上鋳型用第2距離計測手段11により、上鋳型用第2距離計測手段11の先端面から上鋳型第2側面2bまでの距離S3を計測する。そして、下鋳型用第2距離計測手段12により、下鋳型用第2距離計測手段12の先端面から下鋳型第2側面3bまでの距離S4を計測する。
各距離S3、S4の計測は、各鋳型側面の少なくとも一部(本実施形態ではストロークL2の範囲)を該各鋳型側面に沿って所定間隔毎に連続して計測する。本実施形態では、各鋳型側面に沿って1mm毎に連続して複数回計測している。なお前記往復移動の帰りは、各距離S3、S4の計測はされず、上鋳型用第2距離計測手段11及び下鋳型用第2距離計測手段12が元の位置に移動される。
次に、型ずれ検知ステーション18にある定盤台車4のクランプを前記定盤台車クランプ手段により解除する。その後、型ずれ検知ステーション18にある上下鋳型2、3及び定盤台車4は、前記搬送手段により矢印7の方向に1ピッチ分、間欠搬送され、型ずれ検知ステーション18から送り出される。そして、該型ずれ検知ステーション18から送り出された上下鋳型2、3には後工程でジャケット(図示せず)が被せられ、上鋳型2の上面には錘(図示せず)が載置される。その後、上下鋳型2、3に注湯がなされる。
次に、計測された各距離S1、S2、S3、S4から型ずれを検知する方法について詳しく説明する。まず、距離S1とS2との差S5を求め、これを予め設定された範囲(許容範囲)と比較する。該予め設定された範囲は、設計上の寸法である基準値に許容範囲をもたせたものであり、本実施形態で示す一例では、基準値7mm、許容範囲±0.5mmにされている。したがって、予め設定された範囲は6.5〜7.5mmとなり、上述の差S5がこの範囲外であった場合は型ずれと判定する。また、距離S3とS4との差S6を求め、この差S6が予め設定された範囲外であった場合も型ずれと判定する。差S6においては、本実施形態で示す一例では、基準値2mm、許容範囲±0.5mmにされている。したがって、予め設定された範囲は1.5〜2.5mmとなり、上述の差S6がこの範囲外であった場合は型ずれと判定する。なお、これらの演算、比較、判定等は、図示されない演算手段、制御手段等により自動的に行われる。
本実施形態では上述したように、各距離S1、S2、S3、S4の計測は、各鋳型側面に沿って1mm毎に連続して複数回計測しているため、上述の差S5、S6も連続して複数回求められることになる。この連続して複数回求められた差S5、S6のうち、いずれの差S5、S6を型ずれの判定に用いるかは任意に選択することができる。一例としては、一つの各差S5、S6のみが上述の予め設定された範囲外であった場合に型ずれと判定することができる。別の例としては、連続して複数回求められた全ての各差S5、S6が上述の予め設定された範囲外であった場合に型ずれと判定することができる。このように、型ずれ検知装置5によれば、上下鋳型2、3の側面2a、2b、3a、3bに沿った複数の点におけるずれを用いて型ずれを判定するので、信頼性の高い型ずれ判定を行うことができる。
なお、上述のように型ずれと判定された上下鋳型2、3については、図示されない制御手段により注湯機(図示せず)へ指示を出し、注湯をしないようにする。
なお本発明では、上鋳型用第1距離計測手段8及び下鋳型用第1距離計測手段9はアクチュエータとしての第1シリンダ10により上下鋳型2、3の搬送方向に移動可能にされており、且つ、上鋳型用第2距離計測手段11及び下鋳型用第2距離計測手段12はアクチュエータとしての第2シリンダ13により上下鋳型2、3の搬送方向と直交する方向に移動可能にされている。本構成によれば、各鋳型側面までの距離の計測において、各鋳型側面に沿って所定間隔毎に連続して計測することができるため、型ずれの判定をするための計測データを各鋳型側面に沿って多く取得することができ、型ずれのずれ方向の傾向まで把握することができるという利点がある。
また本発明では、上鋳型用第1距離計測手段8、下鋳型用第1距離計測手段9、上鋳型用第2距離計測手段11及び下鋳型用第2距離計測手段12は、アクチュエータとしての第3シリンダ15により同時に昇降可能にされている。本構成によれば、Z軸方向の位置合せを短時間で行うことができるという利点がある。
さらに本発明では、上鋳型用第1距離計測手段8、下鋳型用第1距離計測手段9、上鋳型用第2距離計測手段11及び下鋳型用第2距離計測手段12としてレーザー変位センサを用いている。本構成によれば、各鋳型側面までの距離を正確に計測することができると共に装置をコンパクトにすることができるという利点がある。
さらに本発明では、上鋳型用第1距離計測手段8により計測された上鋳型第1側面2aまでの距離S1と下鋳型用第1距離計測手段9により計測された下鋳型第1側面3aまでの距離S2との差S5、又は、上鋳型用第2距離計測手段11により計測された上鋳型第2側面2bまでの距離S3と下鋳型用第2距離計測手段12により計測された下鋳型第2側面3bまでの距離S4との差S6が予め設定された許容範囲外であった場合に型ずれと判定するようにしている。本構成によれば、抜枠造型機1で造型され、型合せされた上下鋳型2、3の目視では判別できない型ずれを注湯前に検知することができるという利点がある。
さらに本発明では、上鋳型用第1距離計測手段8、下鋳型用第1距離計測手段9、上鋳型用第2距離計測手段11及び下鋳型用第2距離計測手段12による各鋳型側面までの距離の計測は、各鋳型側面の少なくとも一部を該各鋳型側面に沿って所定間隔毎に連続して計測するようにしている。本構成によれば、型ずれの判定をするための計測データを各鋳型側面に沿って多く取得することができ、型ずれのずれ方向の傾向まで把握することができるという利点がある。
さらに本発明では、型ずれと判定された上下鋳型2、3には、注湯をしないようにしている。本構成によれば、使用する溶湯の量を減らすことができると共に無駄な不良製品の発生を防止することができるという利点がある。
なお本発明の実施形態では、第1シリンダ10の作動による上鋳型用第1距離計測手段8及び下鋳型用第1距離計測手段9のY軸方向への往復移動の後に、第2シリンダ13の作動による上鋳型用第2距離計測手段11及び下鋳型用第2距離計測手段12のX軸方向への往復移動を行っているが、これに限定されるものではなく、逆の順番で、または、両者を同時に行うようにしてもよい。
また本発明の実施形態では、各距離S1、S2、S3、S4の計測は、各鋳型側面の少なくとも一部を該各鋳型側面に沿って所定間隔毎に連続して計測しているが、これに限定されるものではなく、各鋳型側面の全面を該各鋳型側面に沿って所定間隔毎に連続して計測するようにしてもよい。
さらに本発明の実施形態では、上述の差S5又は差S6のどちらかが予め設定された許容範囲外であった場合に型ずれと判定するようにしているが、これに限定されるものではなく、上述の差S5及び差S6の両方が予め設定された許容範囲外であった場合に型ずれと判定するようにしてもよい。
さらに本発明の実施形態では、型ずれ検知装置5を鋳型搬入ステーション17の1ピッチ分、後に配設しているが、これに限定されるものではなく、型ずれ検知装置5は上下鋳型2、3に注湯をする手前までなら、鋳型搬入ステーション17を含め、どの位置に配設してもよい。
さらに本発明の実施形態における第1シリンダ10、第2シリンダ13及び第3シリンダ15は、これに限定されるものではなく、別のアクチュエータであってもよい。別のアクチュエータとしては、例えば、モータなどが挙げられる。
これまでの説明では、上下鋳型2、3の中心位置、回転角、型ずれ量などのデータは、型ずれ検知装置5、40、60から専用の演算手段48あるいは他の装置の制御手段へ送信されて処理されるように説明した。しかし、インターネットを通じて、たとえば、鋳造工場の外部にあるパソコン、メインフレーム(汎用コンピュータ)、サーバー、クラウドサーバー等のコンピュータで処理されてもよい。また、そのようなコンピュータで処理された後に、装置の操作に関するデータ等の処理済みデータがインターネットを通じて、型ずれ検知装置5、40、60を含む鋳造工場内の設備に送信されてもよい。また、インターネットとの接続は、型ずれ検知装置5、40、60から直接ではなく、他の装置の制御手段等を介してなされてもよい。
以下、本明細書および図面で用いた主な符号をまとめて示す。
1 抜枠造型機
2 上鋳型
2a 上鋳型第1側面
2b 上鋳型の第2側面
2i、2j、2k 上鋳型の距離を計測する点
3 下鋳型
3a 下鋳型第1側面
3b 下鋳型第2側面
3i、3j、3k 下鋳型の距離を計測する点
4 定盤台車
5 型ずれ検知装置
6 (抜枠造型機からの上下鋳型の)搬出方向
7 (上下鋳型の)搬送方向
8 上鋳型用第1距離計測手段
9 下鋳型用第1距離計測手段
10 第1シリンダ(アクチュエータ)
11 上鋳型用第2距離計測手段
12 下鋳型用第2距離計測手段
13 第2シリンダ(アクチュエータ)
14 昇降フレーム
15 第3シリンダ(アクチュエータ)
16 支持フレーム
17 鋳型搬入ステーション
18 型ずれ検知ステーション
19 見切り面
20 レール
21 基台
22 フレーム
30 造型ライン
40 型ずれ検知装置
42 支持フレーム
44 昇降フレーム
46 シリンダ(アクチュエータ)
48 制御装置(演算手段)
51 第1距離計測手段
52 第2距離計測手段
53 第3距離計測手段
60 型ずれ検知装置
62 支持フレーム
64、66 水平フレーム
71 上鋳型用第1距離計測手段
72 上鋳型用第2距離計測手段
73 上鋳型用第3距離計測手段
74 下鋳型用第1距離計測手段
75 下鋳型用第2距離計測手段
76 下鋳型用第3距離計測手段
S1 上鋳型第1側面までの距離
S2 下鋳型第1側面までの距離
S3 上鋳型第2側面までの距離
S4 下鋳型第2側面までの距離
S5 上鋳型第1側面までの距離と下鋳型第1側面までの距離の差
S6 上鋳型第2側面までの距離と下鋳型第2側面までの距離の差
S11 第1距離計測手段から上鋳型第1側面の点までの距離
S12 第2距離計測手段から上鋳型第1側面の点までの距離
S13 第3距離計測手段から上鋳型第2側面の点までの距離
S21 第1距離計測手段から下鋳型第1側面の点までの距離
S22 第2距離計測手段から下鋳型第1側面の点までの距離
S23 第3距離計測手段から下鋳型第2側面の点までの距離

Claims (20)

  1. 抜枠造型機で造型されて型合せされた上下鋳型であって、注湯位置に搬送される上下鋳型の型ずれ検知装置であって、
    前記上下鋳型までの距離を計測する複数の距離計測手段と、
    前記距離計測手段で計測した前記上下鋳型までの距離に基づき、上鋳型と下鋳型の型ずれ量を演算する演算手段とを備える
    上下鋳型の型ずれ検知装置。
  2. 前記複数の距離計測手段を昇降させる昇降手段をさらに備え、
    前記距離計測手段を3個有し、該3個の距離計測手段は前記上下鋳型の同一水平面の点までの距離を計測し、
    前記昇降手段で上鋳型の計測高さと下鋳型の計測高さに前記3個の距離計測手段を昇降させる、
    請求項1に記載の上下鋳型の型ずれ検知装置。
  3. 前記上下鋳型は矩形の水平断面形状を有し、
    前記3個の距離計測手段は、前記上下鋳型における搬送方向と平行な鋳型の第1側面の点までの距離を計測する第1距離計測手段と、前記第1側面の点から水平方向に所定の距離離れた点までの距離を計測する第2距離計測手段と、前記上下鋳型における搬送方向と直交する鋳型の第2側面の点までの距離を計測する第3距離計測手段とである、
    請求項2に記載の上下鋳型の型ずれ検知装置。
  4. 前記第1距離計測手段、第2距離計測手段、及び第3距離計測手段が、レーザー変位センサであることを特徴とする、
    請求項3に記載の上下鋳型の型ずれ検知装置。
  5. 請求項3記載の上下鋳型の型ずれ検知装置を用いた上下鋳型の型ずれ検知方法であって、
    前記昇降手段により前記第1距離計測手段、第2距離計測手段、及び第3距離計測手段を上鋳型の計測高さまで移動する工程と、
    前記第1距離計測手段により前記上鋳型第1側面の点までの距離を計測する工程と、
    前記第2距離計測手段により前記上鋳型第1側面の点までの距離を計測する工程と、
    前記第3距離計測手段により前記上鋳型第2側面の点までの距離を計測する工程と、
    前記演算手段により、前記第1距離計測手段により計測された前記上鋳型第1側面の点までの距離と、前記第2距離計測手段により計測された前記上鋳型第1側面の点までの距離、及び前記第3距離計測手段により計測された前記上鋳型第2側面の点までの距離から、上鋳型の水平方向の位置及び水平方向の回転角度を算出する工程と、
    前記昇降手段により前記第1距離計測手段、第2距離計測手段、及び第3距離計測手段を下鋳型の計測高さまで移動する工程と、
    前記第1距離計測手段により前記下鋳型第1側面の点までの距離を計測する工程と、
    前記第2距離計測手段により前記下鋳型第1側面の点までの距離を計測する工程と、
    前記第3距離計測手段により前記下鋳型第2側面の点までの距離を計測する工程と、
    前記演算手段により、前記第1距離計測手段により計測された前記下鋳型第1側面の点までの距離と、前記第2距離計測手段により計測された前記下鋳型第1側面の点までの距離、及び前記第3距離計測手段により計測された前記下鋳型第2側面の点までの距離から、下鋳型の水平方向の位置及び水平方向の回転角度を算出する工程と、
    算出された上鋳型と下鋳型の水平方向の位置及び水平方向の回転角度から型ずれ量を算出する工程と、
    型ずれ量が予め設定された許容範囲外であった場合に型ずれと判定する工程を備える、
    上下鋳型の型ずれ検知方法。
  6. 前記型ずれと判定された前記上下鋳型には注湯をしないようにする工程をさらに備える、
    請求項5に記載の上下鋳型の型ずれ検知方法。
  7. 前記型ずれと判定されたときには、前記抜枠造型機での造型を停止することを特徴とする、
    請求項5に記載の上下鋳型の型ずれ検知方法。
  8. 前記型ずれと判定されたときには、型ずれの状況から型ずれの発生要因を特定して表示することを特徴とする、
    請求項5に記載の上下鋳型の型ずれ検知方法。
  9. 前記型ずれと判定されたときには、型ずれの状況から型ずれの発生要因を特定し、要因となる設備の運転条件を修正することを特徴とする、
    請求項5に記載の上下鋳型の型ずれ検知方法。
  10. 前記型ずれと判定されなければ、前記抜枠造型機または、前記上下鋳型を前記抜枠造型機から注湯位置に搬送する造型ラインに起因する型ずれがないことをデータとして記録することを特徴とする、
    請求項5に記載の上下鋳型の型ずれ検知方法。
  11. 算出された上鋳型と下鋳型の水平方向の位置及び水平方向の回転角度、及び算出した型ずれ量をデータとして記録することを特徴とする、
    請求項5に記載の上下鋳型の型ずれ検知方法。
  12. 型ずれ量が予め設定された許容範囲内であっても、前記許容範囲よりも小さく設定された注意範囲を超えた場合には、型ずれの予兆があることを表示することを特徴とする、
    請求項5に記載の上下鋳型の型ずれ検知方法。
  13. 前記上下鋳型は矩形の水平断面形状を有し、
    前記複数の距離計測手段は、前記上下鋳型における搬送方向と平行な上鋳型第1側面の点までの距離を計測する上鋳型用第1距離計測手段と、前記上鋳型第1側面の点から水平方向に所定の距離離れた点までの距離を計測する上鋳型用第2距離計測手段と、前記上下鋳型における搬送方向と直交する上鋳型第2側面の点までの距離を計測する上鋳型用第3距離計測手段と、前記上下鋳型における搬送方向と平行な下鋳型第1側面の点までの距離を計測する下鋳型用第1距離計測手段と、前記下鋳型第1側面の点から水平方向に所定の距離離れた点までの距離を計測する下鋳型用第2距離計測手段と、前記上下鋳型における搬送方向と直交する下鋳型第2側面の点までの距離を計測する下鋳型用第3距離計測手段とである、
    請求項1に記載の上下鋳型の型ずれ検知装置。
  14. 前記上下鋳型は矩形の水平断面形状を有し、
    前記複数の距離計測手段は、前記上鋳型における搬送方向と平行な上鋳型第1側面までの距離を計測する上鋳型用第1距離計測手段と、前記下鋳型における搬送方向と平行な下鋳型第1側面までの距離を計測する下鋳型用第1距離計測手段と、前記上鋳型における搬送方向と直交する方向と平行な上鋳型第2側面までの距離を計測する上鋳型用第2距離計測手段と、前記下鋳型における搬送方向と直交する方向と平行な下鋳型第2側面までの距離を計測する下鋳型用第2距離計測手段とである、
    請求項1に記載の上下鋳型の型ずれ検知装置。
  15. 前記上鋳型用第1距離計測手段及び前記下鋳型用第1距離計測手段はアクチュエータにより前記上下鋳型の搬送方向に移動可能にされており、且つ、前記上鋳型用第2距離計測手段及び前記下鋳型用第2距離計測手段はアクチュエータにより前記上下鋳型の搬送方向と直交する方向に移動可能にされていることを特徴とする、
    請求項14記載の上下鋳型の型ずれ検知装置。
  16. 前記上鋳型用第1距離計測手段、前記下鋳型用第1距離計測手段、前記上鋳型用第2距離計測手段及び前記下鋳型用第2距離計測手段は、アクチュエータにより同時に昇降可能にされていることを特徴とする、
    請求項14に記載の上下鋳型の型ずれ検知装置。
  17. 前記上鋳型用第1距離計測手段、前記下鋳型用第1距離計測手段、前記上鋳型用第2距離計測手段及び前記下鋳型用第2距離計測手段が、レーザー変位センサであることを特徴とする請求項14に記載の上下鋳型の型ずれ検知装置。
  18. 請求項14記載の上下鋳型の型ずれ検知装置を用いた上下鋳型の型ずれ検知方法であって、
    前記上鋳型用第1距離計測手段により前記上鋳型第1側面までの距離を計測する工程と、
    前記下鋳型用第1距離計測手段により前記下鋳型第1側面までの距離を計測する工程と、
    前記上鋳型用第2距離計測手段により前記上鋳型第2側面までの距離を計測する工程と、
    前記下鋳型用第2距離計測手段により前記下鋳型第2側面までの距離を計測する工程と、
    前記上鋳型用第1距離計測手段により計測された前記上鋳型第1側面までの距離と前記下鋳型用第1距離計測手段により計測された前記下鋳型第1側面までの距離との差、または、前記上鋳型用第2距離計測手段により計測された前記上鋳型第2側面までの距離と前記下鋳型用第2距離計測手段により計測された前記下鋳型第2側面までの距離との差が予め設定された許容範囲外であった場合に型ずれと判定する工程とを備えることを特徴とする、
    上下鋳型の型ずれ検知方法。
  19. 前記上鋳型用第1距離計測手段及び前記下鋳型用第1距離計測手段はアクチュエータにより前記上下鋳型の搬送方向に移動可能にされており、且つ、前記上鋳型用第2距離計測手段及び前記下鋳型用第2距離計測手段はアクチュエータにより前記上下鋳型の搬送方向と直交する方向に移動可能にされており、
    前記上鋳型用第1距離計測手段、前記下鋳型用第1距離計測手段、前記上鋳型用第2距離計測手段及び前記下鋳型用第2距離計測手段による各鋳型側面までの距離の計測は、各鋳型側面の少なくとも一部に沿って所定間隔毎に連続して計測することを特徴とする、
    請求項18記載の上下鋳型の型ずれ検知方法。
  20. 前記型ずれと判定された前記上下鋳型には、注湯をしないようにすることを特徴とする、
    請求項18に記載の上下鋳型の型ずれ検知方法。
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