JPWO2017111012A1 - ベーン型圧縮機 - Google Patents

ベーン型圧縮機 Download PDF

Info

Publication number
JPWO2017111012A1
JPWO2017111012A1 JP2017558261A JP2017558261A JPWO2017111012A1 JP WO2017111012 A1 JPWO2017111012 A1 JP WO2017111012A1 JP 2017558261 A JP2017558261 A JP 2017558261A JP 2017558261 A JP2017558261 A JP 2017558261A JP WO2017111012 A1 JPWO2017111012 A1 JP WO2017111012A1
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
back pressure
recess
vane
chamber
rotor
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2017558261A
Other languages
English (en)
Inventor
高橋 知靖
知靖 高橋
英利 荒畑
英利 荒畑
佐藤 正人
正人 佐藤
克己 坂元
克己 坂元
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Valeo Japan Co Ltd
Original Assignee
Valeo Japan Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Valeo Japan Co Ltd filed Critical Valeo Japan Co Ltd
Publication of JPWO2017111012A1 publication Critical patent/JPWO2017111012A1/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Classifications

    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F04POSITIVE - DISPLACEMENT MACHINES FOR LIQUIDS; PUMPS FOR LIQUIDS OR ELASTIC FLUIDS
    • F04CROTARY-PISTON, OR OSCILLATING-PISTON, POSITIVE-DISPLACEMENT MACHINES FOR LIQUIDS; ROTARY-PISTON, OR OSCILLATING-PISTON, POSITIVE-DISPLACEMENT PUMPS
    • F04C18/00Rotary-piston pumps specially adapted for elastic fluids
    • F04C18/30Rotary-piston pumps specially adapted for elastic fluids having the characteristics covered by two or more of groups F04C18/02, F04C18/08, F04C18/22, F04C18/24, F04C18/48, or having the characteristics covered by one of these groups together with some other type of movement between co-operating members
    • F04C18/34Rotary-piston pumps specially adapted for elastic fluids having the characteristics covered by two or more of groups F04C18/02, F04C18/08, F04C18/22, F04C18/24, F04C18/48, or having the characteristics covered by one of these groups together with some other type of movement between co-operating members having the movement defined in group F04C18/08 or F04C18/22 and relative reciprocation between the co-operating members
    • F04C18/344Rotary-piston pumps specially adapted for elastic fluids having the characteristics covered by two or more of groups F04C18/02, F04C18/08, F04C18/22, F04C18/24, F04C18/48, or having the characteristics covered by one of these groups together with some other type of movement between co-operating members having the movement defined in group F04C18/08 or F04C18/22 and relative reciprocation between the co-operating members with vanes reciprocating with respect to the inner member
    • F04C18/3441Rotary-piston pumps specially adapted for elastic fluids having the characteristics covered by two or more of groups F04C18/02, F04C18/08, F04C18/22, F04C18/24, F04C18/48, or having the characteristics covered by one of these groups together with some other type of movement between co-operating members having the movement defined in group F04C18/08 or F04C18/22 and relative reciprocation between the co-operating members with vanes reciprocating with respect to the inner member the inner and outer member being in contact along one line or continuous surface substantially parallel to the axis of rotation
    • F04C18/3442Rotary-piston pumps specially adapted for elastic fluids having the characteristics covered by two or more of groups F04C18/02, F04C18/08, F04C18/22, F04C18/24, F04C18/48, or having the characteristics covered by one of these groups together with some other type of movement between co-operating members having the movement defined in group F04C18/08 or F04C18/22 and relative reciprocation between the co-operating members with vanes reciprocating with respect to the inner member the inner and outer member being in contact along one line or continuous surface substantially parallel to the axis of rotation the surfaces of the inner and outer member, forming the inlet and outlet opening
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F01MACHINES OR ENGINES IN GENERAL; ENGINE PLANTS IN GENERAL; STEAM ENGINES
    • F01CROTARY-PISTON OR OSCILLATING-PISTON MACHINES OR ENGINES
    • F01C21/00Component parts, details or accessories not provided for in groups F01C1/00 - F01C20/00
    • F01C21/08Rotary pistons
    • F01C21/0809Construction of vanes or vane holders
    • F01C21/0818Vane tracking; control therefor
    • F01C21/0854Vane tracking; control therefor by fluid means
    • F01C21/0863Vane tracking; control therefor by fluid means the fluid being the working fluid
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F01MACHINES OR ENGINES IN GENERAL; ENGINE PLANTS IN GENERAL; STEAM ENGINES
    • F01CROTARY-PISTON OR OSCILLATING-PISTON MACHINES OR ENGINES
    • F01C21/00Component parts, details or accessories not provided for in groups F01C1/00 - F01C20/00
    • F01C21/10Outer members for co-operation with rotary pistons; Casings
    • F01C21/104Stators; Members defining the outer boundaries of the working chamber
    • F01C21/108Stators; Members defining the outer boundaries of the working chamber with an axial surface, e.g. side plates

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • Rotary Pumps (AREA)
  • Applications Or Details Of Rotary Compressors (AREA)

Abstract

【課題】ベーン溝底部の背圧室に溜まった液体を圧縮することによる背圧室の異常な圧力上昇を効果的に避けることが可能なベーン型圧縮機を提供する。
【解決手段】ロータ3を収容するシリンダ形成部12の軸方向の両端を閉塞する一対のサイドブロック形成部13,21の前記ロータ3の端面と対峙するそれぞれの面であって、背圧室5aが背圧導入凹部41,51と連通しない背圧閉鎖領域に背圧抑制凹部42,52を形成し、この背圧抑制凹部42,52の一方を逃がし通路44を介して高圧流体収容空間(高圧空間35)と連通し、背圧抑制凹部の一方をオイル抜き室として機能させ、他方をオイルダンパ室として機能させる。逃がし通路44が接続されていない背圧抑制凹部52の容積を、逃がし通路44が接続された背圧抑制凹部42の容積よりも大きくするとよい。
【選択図】 図1

Description

本発明は、ベーン型圧縮機に関し、特にベーン溝底部の背圧室に溜まったオイルを圧縮することによる不都合に対処するために有用な構造を備えたベーン型圧縮機に関する。
一般的に、ベーン型圧縮機は、カム面が内部に形成されたシリンダと、このシリンダの軸方向の両端を閉塞するサイドブロックと、シリンダ内に回転可能に支持されたロータと、このロータの外周面から内部に向けて形成されたベーン溝と、このベーン溝に出没可能に収容されたベーンとを有して構成されている。ベーン溝の底部には背圧室が設けられており、この背圧室に吐出圧力領域から導かれた圧力を供給することにより、ベーンがシリンダのカム面に向けて付勢されるようになっている。
背圧室への圧力の供給は、サイドブロックに形成された背圧導入凹部を介して行われる。この背圧導入凹部は、ロータの背圧室に常時圧力を供給できるように、サイドブロックのロータと対峙する端面に回転するロータの背圧室の回転軌跡に対応するように設けられる。この背圧導入凹部の少なくとも一方には、吐出圧力領域にあるオイル溜り室がオイル導入通路を介して連通している。オイル導入通路は内部に面積が狭められた絞りを有している。これにより、オイル溜まり室の圧力が、減圧されて背圧導入凹部に導かれ、ひいては回転するロータの背圧室へ供給されるようになっている。
ところが、このような圧縮機においては、特に背圧室の圧力が十分に高まらない圧縮機の起動初期において、圧縮工程の終期に圧縮室の圧力が背圧室の圧力より高くなることがある。そのような場合、ベーンがシリンダのカム面から離れ、再びシリンダのカム面に着地して衝突音を発生させる所謂チャタリングを起こすことが知られている。
チャタリング現象の対策として、圧縮行程の終期において背圧室と背圧導入凹部の連通を遮断して、背圧室の圧力を高めることが知られている(特許文献1参照)。具体的には、ロータに対峙するサイドブロックの端面のうち、圧縮工程の終期にある背圧室と対峙する領域に、背圧導入凹部が形成されない背圧閉鎖領域を設けるようにしている。これにより、圧縮行程の終期において背圧室が独立した閉鎖空間となり、ベーンがシリンダのカム面に沿ってベーン溝内へ押し込まれるのに伴い、背圧室内の流体が圧縮され、背圧が充分に高められる。
ところで、背圧導入凹部にはオイル等の液体が存在しており、液分が濃い媒体が背圧室に導入されることがある。しかしながら、特許文献1のベーン型圧縮機においては、圧縮工程終期において背圧室が完全に閉塞されるため、ベーンがベーン溝に没入する際に背圧室に閉じ込められた液媒体が圧縮されることとなる。このため、ベーンに異常に高い背圧が作用してベーンの先端がカム面に当接する荷重が増大し、シリンダのカム面の摩耗が促進される恐れがある。
そのような恐れを防ぐために、サイドブロックのロータと対峙する端面であって、背圧導入凹部が形成されない背圧閉鎖領域に、ダンパ用盲孔を設け、背圧室の圧力をダンパ用盲孔に逃がすことで背圧室の異常な圧力上昇を避けるようにした構成が提案されている(特許文献2参照)。
特開昭57−26293号公報 実公平02−20478号公報
しかしながら、上述の提案された構成においては、確保することが可能なダンパ用盲孔の大きさが限られるため、盲孔の空間がオイル等の液体で充満してしまうと背圧室の異常な高圧圧力を十分に低減させることができないものであった。
本発明は係る事情に鑑みてなされたものであり、ベーン溝底部の背圧室に溜まった液体を圧縮することによる背圧室の異常な圧力上昇を効果的に避けることが可能なベーン型圧縮機を提供することを主たる課題としている。
上記課題を達成するために、本発明に係るベーン型圧縮機は、ハウジングと、カム面が形成され、前記ハウジングの一部を構成するシリンダ形成部と前記シリンダ形成部の軸方向の両端を閉塞し、前記ハウジングの一部を構成する一対のサイドブロック形成部と、前記一対のサイドブロック形成部に回転自在に支持された駆動軸と、前記駆動軸に固装されて前記シリンダ形成部内に回転可能に収容されるロータと、前記ロータに形成された複数のベーン溝と、前記ベーン溝に摺動自在に挿入され、先端部が前記ベーン溝から出没して前記カム面を摺動する複数のベーンと、前記ベーン溝と前記ベーンとによって画成された背圧室と、前記シリンダ形成部と前記一対のサイドブロック形成部とにより閉塞された空間に、前記ロータと前記ベーンとによって画成される圧縮室と、前記圧縮室から吐出された流体を収容する高圧流体収容空間と、吐出圧力領域であって、オイルを貯留するオイル溜まり室と、を備え、前記一対のサイドブロック形成部の前記ロータの端面と対峙する面に、前記駆動軸の支持部を中心として所定の角度範囲に亘って前記背圧室と連通可能な背圧導入凹部を形成し、前記背圧導入凹部の少なくとも一方をオイル導入通路を介して前記オイル溜まり室と連通させ、前記一対のサイドブロック形成部の前記ロータの端面と対峙するそれぞれの面であって、前記背圧導入凹部が形成されていない背圧閉鎖領域に前記背圧室と連通可能な背圧抑制凹部を形成し、この背圧抑制凹部の一方と前記高圧流体収容空間とを逃がし通路を介して連通させたことを特徴としている。
したがって、オイル等の液媒体が背圧室に閉じ込められベーンの没入により圧縮されたとしても、背圧室内部での液圧縮による高圧圧力を一対のサイドブロック形成部の両方に形成された背圧抑制凹部に逃がすことにより、背圧室の異常な圧力上昇を抑えることが可能となる。また、背圧抑制凹部の一方は逃がし通路を介して高圧流体収容空間と連通しているので、他方の背圧抑制凹部が液体で満たされた場合であっても、圧縮された液体を逃がし通路を介して高圧流体収容空間に逃がすことができ、背圧室の異常な圧力上昇を抑えることが可能となる。
好ましくは、逃がし通路が接続されていない背圧抑制凹部の容積を、逃がし通路が接続されている背圧抑制凹部の容積よりも大きくするとよい。
このような構成とすることで、背圧室での液圧縮による高圧圧力を、一方では逃がし通路からの排出を利用してすることで排出するとともに、他方では十分な容積を与えられた背圧抑制凹部に吸収させることが可能となり、バランスよく異常高圧を抑えることが可能となる。
なお、背圧抑制凹部は、サイドブロック形成部のロータの端面と対峙する面の面積を異ならせることで容積を異ならせることが望ましい。
容積を異ならせるためには、背圧導入凹部の深さを調節することも可能であるが、深さを異ならせることで容積を大きくした場合には、背圧導入凹部にオイル等の液体が充満しやすくなり、容積を大きくすることによる効果が十分に得られなくなる。そこで、背圧抑制凹部の容積は、ロータの端面と対峙する面の面積を異ならせることで、気体を収容する割合を大きくし、ダンパ効果を高めるようにするとよい。
また、逃がし通路が接続された背圧抑制凹部とこの背圧抑制凹部が設けられた側の背圧導入凹部とは、背圧室を介して連通することがないようにすることが望ましい。
これにより、高圧流体収容空間の高圧ガスが、逃がし通路やこれが接続する背圧抑制凹部を経て背圧室を介して背圧導入凹部に逆流し、圧縮機の性能に影響を与える恐れを排除することができる。
さらに好ましくは、逃がし通路が接続されていない背圧抑制凹部とこの背圧抑制凹部が設けられた側の背圧導入凹部とは、背圧室を介して連通可能とするとよい。
これにより、逃がし通路が接続されていない背圧抑制凹部を背圧を介して呼吸させることができ、背圧導入凹部にオイルが充満してダンパ機能を損ねる恐れを排除することができる。また、この背圧抑制凹部は逃がし通路を介して高圧流体収容空間に接続されていないので、高圧流体収容空間の高圧流体が背圧導入凹部に流入し、背圧室を介して背圧抑制凹部に逆流する恐れはない。
以上述べたように、本発明によれば、シリンダ形成部の軸方向の両端を閉塞する一対のサイドブロック形成部のロータの端面と対峙する面であって、背圧室が背圧導入凹部と連通しない背圧閉鎖領域に背圧室と連通可能な背圧抑制凹部を形成し、さらにこの背圧抑制凹部の一方に高圧流体収容空間と連通する逃がし通路を接続するようにしたので、ベーンの没入に伴い背圧室に閉じ込められた液体が圧縮されたとしても背圧抑制凹部のダンパ機能により液圧縮による高圧圧力を吸収させることが可能となり、また、背圧抑制凹部が液体で満たされた場合でも、逃がし通路が接続されている背圧抑制凹部により、圧縮された液体を逃がし通路を介して高圧流体収容空間に逃がすことが可能となり、背圧室の異常な圧力上昇を抑えることが可能となる。
特に、逃がし通路が接続されていない背圧抑制凹部でのダンパ機能を高めるために、この背圧抑制凹部の容積を、逃がし通路が接続されている背圧抑制凹部の容積よりも大きくことが望ましく、このような構成とすることで、逃がし通路が接続されていない側での背圧室の圧力上昇を逃がし通路が接続されている側と同程度に抑えることが可能となる。
図1は、本発明にかかるベーン型圧縮機を示す図であり、(a)はその側断面図、(b)は(a)で示すベーン型圧縮機の第1のハウジング部材と第2のハウジング部材を示す断面斜視図である。 図2(a)は、図1で示すベーン型圧縮機の第1のハウジング部材を示す斜視図であり、図2(b)は、図1のA−A線で切断した断面図である。 図3(a)は、図1で示すベーン型圧縮機の第2のハウジング部材を示す斜視図、図3(b)は、図1のB−B線で切断した断面図である。 図4(a)は、本発明にかかるベーン型圧縮機のフロント側の背圧導入凹部と背圧抑制凹部との関係を説明する図であり、図4(b)は本発明にかかるベーン型圧縮機のリア側の背圧導入凹部と背圧抑制凹部との関係を説明する図である。 図5(a)は、背圧室と、フロント側の背圧導入凹部及び背圧抑制凹部のそれぞれとが連通するタイミングを示すタイミングチャートであり、図5(b)は、背圧室と、リア側の背圧導入凹部及び背圧抑制凹部のそれぞれとが連通するタイミングを示すタイミングチャートである。
以下、本発明のベーン型圧縮機について図面を参照しながら説明する。
図1において、冷媒を作動流体とする冷凍サイクルに適したベーン型圧縮機が示されている。このベーン型圧縮機1は、駆動軸2と、駆動軸2に固定されて当該駆動軸2の回動に伴い回転するロータ3と、このロータ3に取り付けられるベーン4と、駆動軸2を回転自在に支持すると共にロータ3及びベーン4を収容するハウジング9とを有して構成されている。なお、図1において、左側をフロント側、右側をリア側とする。
ハウジング9は、第1のハウジング部材10と第2のハウジング部材20との2つの部材を組み合わせて構成されている。第1のハウジング部材10は、図2にも示されるように、ロータ3を収納すると共にカム面11が内周面に形成されたシリンダ形成部12と、このシリンダ形成部12の軸方向の一端側(リア側)を閉塞するように一体に形成された第1のサイドブロック形成部13とから構成されている。シリンダ形成部12の内周面(カム面11)は、断面が真円に形成され、軸方向の長さが後述するロータ3の軸方向の長さにほぼ等しく形成されている。
第2のハウジング部材20は、図3にも示されるように、シリンダ形成部12の軸方向の他端側(フロント側)の端面に当接してこの他端側を閉塞する第2のサイドブロック形成部21と、この第2のサイドブロック形成部21に一体に形成されたシェル形成部22とを有して構成されている。このシェル形成部22は、駆動軸2の軸方向に延設され、前記シリンダ形成部12及び第1のサイドブロック形成部13の外周面を包囲するように形成されている。
そして、これら第1のハウジング部材10と第2のハウジング部材20とは、図示しないボルト等の連結具を介して軸方向に締結されている。また、第1のハウジング部材10の第1のサイドブロック形成部13と第2のハウジング部材20のシェル形成部22との間は、Oリング等のシール部材8が介在されて気密よくシールされている。
また、第2のハウジング部材20には、第2のサイドブロック形成部21からフロント側に延設されたボス部23が一体に形成されている。このボス部23には、駆動軸2に回転動力を伝えるプーリ(図示せず)が回転自在に外装され、回転動力が、このプーリから図示しない電磁クラッチを介して駆動軸2に伝達されるようになっている。
前記駆動軸2は、第1のサイドブロック形成部13と第2のサイドブロック形成部21とにベアリング14,24を介して回転自在に支持されている。また、駆動軸2は、先端部が第2のハウジング部材20のボス部23内に突出し、ボス部23との間に設けられたシール部材25によって該ボス部23との間が気密よくシールされている。
前記ロータ3は、断面が真円状に形成され、その軸中心に設けられた挿通孔3aに前記駆動軸2が挿通され、互いの軸中心を一致させた状態で駆動軸2に固定されている。また、シリンダ形成部12の軸中心O‘とロータ3(駆動軸2)の軸中心Oとは、ロータ3の外周面とシリンダ形成部12の内周面(カム面11)とが周方向の一箇所で当接するようにずらして設けられている(シリンダ形成部12の内径とロータ3の外径との差の1/2だけずらして設けられている)。そして、シリンダ形成部12と第1のサイドブロック形成部13及び第2のサイドブロック形成部21とにより閉塞された空間には、シリンダ形成部12の内周面(カム面11)とロータ3の外周面との間に圧縮空間30が画成されている。
また、第2のハウジング部材20には、図示されていないが、作動流体(冷媒ガス)を外部から吸入する吸入口および外部へ吐出する吐出口が形成されている。第1のハウジング部材10のシリンダ形成部12には、ロータ3の外周面がシリンダ形成部12の内周面(カム面11)と近接する部位(以下、ラジアルシール部40)に対して、ロータ3の回転方向の前方側近傍に吸入口と連通する吸入ポート15が形成されている。また、ロータ3の回転方向の後方側直近に吐出口と連通する吐出ポート16が形成されている。なお、図2及び図3において、36は、連結具を螺合するねじ穴であり、図3において、37は、吸入口と吸入ポート15を連通する低圧空間である。
吐出ポート16は、シリンダ形成部12の内周面(カム面11)との開口端に周方向に沿って湾曲状に凹ませた座ぐり(カウンターボア)16aを備えている。圧縮ガスは、この座ぐり16aを介して吐出される。第1のハウジング部材10のシリンダ形成部12と第2のハウジング部材20のシェル形成部22との間には、吐出室32が形成されている。前記吐出ポート16は、この吐出室32に開口し、吐出室32に設けられた吐出弁33により開閉可能に閉塞されている。なお、34は、吐出弁33の動きを規制するリテーナである。
また、第1のハウジング部材10の第1のサイドブロック形成部13と第2のハウジング部材20のシェル形成部22との間は、前記吐出口が接続する高圧空間35が形成されている。前記吐出室32は、図示しないオイル分離器を介してこの高圧空間35に連通している。これら吐出室32および高圧空間35により、吐出ポート16から吐出した流体を収容する高圧流体収容空間が形成されている。さらに、第1のハウジング部材10の第1のサイドブロック形成部13の下部と第2のハウジング部材20のシェル形成部22の下部との間には、図示しないオイル分離器によって作動流体から分離されたオイルを溜めるオイル溜まり室18が設けられている。これらの吐出室32、高圧空間35、オイル溜まり室は、吐出圧力領域に含まれる。
前記ロータ3の外周面には、ロータ3の軸方向に沿って複数のベーン溝5が形成され、それぞれのベーン溝5には、ベーン4が摺動自在に挿入されている。ベーン溝5は、ロータ3の外周面のみならず第1のサイドブロック形成部13及び第2のサイドブロック形成部21と対峙する端面にも開口されており、底部にはベーン4との間に背圧室5aが形成されている。このベーン溝5は、周方向に等間隔に複数形成され、この例では、180度位相が異なる2箇所に互いに平行となるように形成されている。
ベーン4は、駆動軸2の軸方向に沿った幅が前記ロータ3の軸方向の長さに等しく形成されている。また、ベーン溝5への挿入方向(摺動方向)の長さは、ベーン溝5の同方向の長さに略等しく形成されている。このベーン4は、ベーン溝5の背圧室5aに供給される背圧により、ベーン溝5から突出されて先端部がシリンダ形成部12の内周面(カム面11)に当接可能となっている。
したがって、前記圧縮空間30は、ベーン溝5に摺動自在に挿入されたベーン4によって複数の圧縮室31に仕切られ、それぞれの圧縮室31の容積は、ロータ3の回転によって変化するようになっている。
そして、第1のサイドブロック形成部13のロータ3の軸方向端面と対峙する面には、ベーン溝5の底部に設けられた背圧室5aと連通可能な第1の背圧導入凹部41と第1の背圧抑制凹部42とが形成されている。ここで、「連通可能」とは、背圧室5aが、ロータ3の回転に伴いロータ3の軸中心O周りに回転し第1の背圧導入凹部41または第1の背圧抑制凹部42の前を通過することにより、瞬間的に第1の背圧導入凹部41または第1の背圧抑制凹部42と連通することを意味する。以降の記載においても、「連通可能」とは、ロータ3の回転に伴う背圧室5aとの瞬間的な連通のことを指す。
第1の背圧導入凹部41は、圧縮室を画成するベーン4が格納されるベーン溝5の底部(背圧室5a)の回転軌跡に対応しており、圧縮室が吸入工程の開始から圧縮工程の終期の始めまで移動する間、背圧室5aと連通可能なように形成されている。具体的には、ベーン4の先端部が吸入ポート15に差し掛かる部分から吐出ポート16に差し掛かる手前(座ぐり16aより手前)にかけて移動する範囲に亘って、ベーン溝5の底部(背圧室5a)と連通可能となるように形成されている。
これに対して、第1の背圧抑制凹部42は、第1の背圧導入凹部41が設けられていない領域(背圧閉鎖領域α)に設けられており、ベーン4の先端部が吐出ポート16に差し掛かっている位置(座ぐり16aに差し掛かっている位置)からラジアルシール部40の手前にかけて移動する範囲に亘ってベーン溝5の底部(背圧室5a)と連通可能となるように形成されている。
また、第1の背圧抑制凹部42は、図4(a)に示すように、第1の背圧導入凹部41とベーン溝5の底部(背圧室5a)によって連通することがないように、第1の背圧導入凹部41と周方向で背圧室5aの大きさ以上に離して形成されている。
即ち、背圧室5aと第1の背圧導入凹部41及び第1の背圧抑制凹部42との連通面積の変化をロータ3の回転角を変化させて見ると、図5(a)に示されるように、背圧室5aが第1の背圧導入凹部41と第1の背圧抑制凹部42とのいずれにも連通しない領域が形成されるように第1の背圧抑制凹部42の位置および大きさが設定されている。
上述した第1の背圧導入凹部41と第1の背圧抑制凹部42とが形成された第1のサイドブロック形成部13には、第1の背圧導入凹部41とオイル溜まり室18とを連通するオイル導入通路43と、第1の背圧抑制凹部42と高圧空間35とを連通する逃がし通路44とが形成されている。
オイル導入通路43は、オイル溜まり室18から第1のサイドブロック形成部13の径方向に穿設されたオイル吸い上げ通路43aと、このオイル吸い上げ通路43aに一端が開口し、他端が第1の背圧導入凹部41に開口するオリフィス通路43bとを有して構成されている。
また、逃がし通路44は、高圧空間35から第1のサイドブロック形成部13の径方向に穿設された径方向通路44aと、この径方向通路52aに一端が開口し、他端が第2の凹部42に開口するオリフィス通路44bと、を有して構成されている。
これらオリフィス通路43b、44bによって、オイル導入通路43と逃がし通路44には、絞りが形成されている。
したがって、ベーン溝5の底部(背圧室5a)が第1の凹部41に連通すると、吐出圧力領域にあるオイル溜まり室18に溜められたオイルがオイル吸い上げ通路44a及びオリフィス通路44bを介して第1の背圧導入凹部41に導入され、この第1の背圧導入凹部41を介して背圧室5aに送り込まれる。その後、ロータ3の回転によりベーン溝5の底部(背圧室5a)が第1の背圧導入凹部41が形成されていない背圧閉鎖領域αに進入すると背圧室5aが独立した閉鎖空間となり、ベーン4の没入によって背圧室内の流体が圧縮され圧力が高まる。しかし、さらにロータ3が回転すると、背圧室5aが第1の背圧抑制凹部42に連通し、背圧室内の流体がベーンの没入によって圧縮されることによって生じる圧力を第1の背圧抑制凹部42から逃がし通路44を介して高圧空間35へ逃がすことができるようになっている。
これに対して、第2のサイドブロック形成部21のロータ3の軸方向端面と対峙する端面には、背圧室5aと連通可能な第2の背圧導入凹部51と第2の背圧抑制凹部52とが形成されている。
第2の背圧導入凹部51は、ベーン4の先端部が吸入ポート15に差し掛かる部分から吐出ポート16に差し掛かる手前(座ぐり16aより手前)にかけて移動する範囲に亘ってベーン溝5の底部(背圧室5a)と連通可能となるように形成されている。この第2の背圧導入凹部51は、第1の背圧導入凹部41と駆動軸2に対して垂直となる平面に対して面対称となるように形成されている。
また、第2の背圧抑制凹部52は、第2の背圧導入凹部51が設けられていない領域(背圧閉鎖領域β)に設けられており、ベーン4の先端部が吐出ポート16に差し掛かる手前の位置(座ぐり16aに差し掛かる手前の位置)からラジアルシール部40を超えた位置にかけて移動する範囲に亘ってベーン溝5の底部(背圧室5a)と連通可能となるように形成されている。
さらに、第2の背圧抑制凹部52は、第2の背圧導入凹部51と周方向で背圧室5aの大きさ以下に離れるように形成されている。
即ち、背圧室5aと第2の背圧導入凹部51及び第2の背圧抑制凹部52との連通面積の変化をロータ3の回転角を変化させて見ると、図5(b)に示されるように、背圧室5aが第2の背圧導入凹部51と第2の背圧抑制凹部52とのいずれにも連通する領域が形成されるように第2の背圧抑制凹部52の位置および大きさが設定されている。したがって、第2の背圧抑制凹部52は、第1の背圧抑制凹部42よりも周方向に幅広に形成され、第2の背圧抑制凹部52の容積は、第1の背圧抑制凹部42の容積よりも大きく形成されている。
以上の構成において、上述した構成においては、オイルがオイル導入通路43及び第1の背圧導入凹部41を介して背圧室5aに導入されやすい構造となっているので、背圧室5aへのオイル導入量が多い場合には、ロータ3の回転により背圧室5 aが背圧導入凹部41が形成されていない背圧閉鎖領域α,βに差し掛かると背圧室内部が閉鎖空間となり、ベーン4がベーン溝5に没入するのに伴って背圧室内部の流体が圧縮され圧力が異常に高まる。しかしながら、背圧閉鎖領域α,βにおいて、リア側には第1の背圧抑制凹部42が形成され、また、フロント側には第2の背圧抑制凹部52が形成されているので、背圧室5aがこれらの背圧抑制凹部42,52に差し掛かると、背圧室内のオイル(又は、圧力)は、背圧抑制凹部42,52に放出されるので、背圧室5aの圧力上昇を緩和することが可能となる。
この際、リア側においては、第1の背圧抑制凹部42に逃がし通路44が接続されているので、この第1の背圧抑制凹部42に放出されたオイル(又は、圧力)は、第1の背圧抑制凹部42に満たされても逃がし通路44を介して高圧空間35へ逃がすことが可能となり、背圧室5aの異常な圧力上昇を抑えることが可能となる。したがって、逃がし通路44を介して背圧室内のオイル(又は、圧力)を逃がすことができるので、第1の背圧抑制凹部42の容積は小さくても差し支えなく、また、第1の背圧抑制凹部42を無くして逃がし通路44だけを形成するようにしてもよい。
また、フロント側においては、背圧室5aが第2の背圧抑制凹部52に連通すると、背圧室5aのオイル(又は、圧力)を第2の背圧抑制凹部52に逃がすことができ、ダンパ機能により異常な圧力の上昇を吸収させることが可能となる。特に、この例では、第2の背圧抑制凹部52の容積を第1の背圧抑制凹部42の容積よりも大きくしているので、第2の背圧抑制凹部52がオイルで充満されてダンパ機能が阻害される不都合を回避することが可能となる。
したがって、上述の構成においては、ロータの軸方向両端部に背圧の異常上昇を避ける機構が設けられているので、背圧室5aの全域に亘って背圧の異常上昇を均等に抑えることが可能となり、ベーン4の先端がカム面11に当接する荷重が大きくなってカム面(シリンダ形成部12の内周面)の摩耗が促進されるという不具合を回避することが可能となる。
ところで、背圧の異常高圧を抑制する機構を、仮に逃がし通路44だけのダンパ機能の乏しい機構で構成すると、低温時などオイルの粘度が大きい時に逃がし通路44を通過させる際の通路抵抗が大きくなり、高圧圧力を十分に緩和できない恐れがある。逆に、逃がし通路のないダンパ用空間(第2の背圧抑制凹部52)だけを採用した場合、ダンパ用空間の容積が小さいとオイルの充満などにより異常高圧を十分緩和できず、また、ダンパ用空間が大き過ぎると、通常のガス圧縮の際に背圧閉鎖領域によって背圧を高めてチャタリングを抑える効果を損なう恐れがある。上述の構成においては、高圧圧力を逃がし通路44を介して排出する構造と、ダンパ空間(第2の背圧抑制凹部52)に開放して吸収させる構造の双方を組み合わせて構成したことにより、種々の条件下において安定性の高いバランスの取れた異常高圧抑制を実現できる。
なお、第2の背圧抑制凹部52の容積を第1の背圧抑制凹部42の容積よりも大きくする方法としては、第2の背圧抑制凹部52の深さを大きくすることも考えられるが、背圧抑制凹部の深さを大きくしても、ここに溜まるオイル量が多くなるだけで、空気層の領域がさほど大きくならない場合も想定されるので、フロント側の第2の背圧抑制凹部52の深さをリア側の第1の背圧抑制凹分42の深さと同じとし、上述した構成例のように、第2の背圧抑制凹部52の面積を第1の背圧抑制凹部42の面積よりも大きくすることで第2の背圧抑制凹部52の空気層の領域を大きく確保し、空気層によるダンパ効果を高めるようにするとよい。
また、上述の構成においては、リア側の第1の背圧導入凹部41と第1の背圧抑制凹部42とが、背圧室5aを介して連通することがないので、高圧空間35の高い圧力が逃がし通路44、第1の背圧抑制凹部42から、背圧室5aを介して第1の背圧導入凹部41に逆流する不都合はなくなり、チャタリングを引きこす恐れや圧縮機の効率が低下する不都合を回避することが可能となる。
これに対して、フロント側の第2の背圧導入凹部51は、第2の背圧抑制凹部52と背圧室5aを介して連通可能となるが、リア側の第1の背圧抑制凹部42に対して間接的にも連通することはないので、高圧空間35から高圧圧力が逆流する不都合はないし、また、第2の背圧抑制凹部52のオイル(又は、圧力)を背圧室5aを介して第2の背圧導入凹部51に放出することが可能となるので、背圧室の異常な圧力上昇を効果的に抑えることが可能となる。
なお、以上の構成においては、リア側の第1の背圧抑制凹部42に高圧空間35と連通する逃がし通路44を接続し、フロント側の第2の背圧抑制凹部52の容積をリア側の第1の背圧抑制凹部42の容積よりも大きくした例を示したが、この関係を逆にし、フロント側の第2の背圧抑制凹部52に高圧空間35と連通する逃がし通路を接続し、リア側の第1の背圧抑制凹部42の容積をフロント側の第2の背圧抑制凹部52よりも大きくしてもよい。
また、上述の構成においては、リア側の第1の背圧導入凹部41にオイル溜め室18と連通するオイル導入通路43を接続するようにしたが、この構成に代えて、又は、この構成と共に、フロント側の第2の背圧導入凹部51にオイル導入通路を接続するようにしてもよい。
また、上述の構成においては、一対のサイドブロック形成部13、21を、それぞれシリンダ形成部12、シェル形成部22と一体に形成したが、別部品として形成してもよい。
さらに、以上の構成は、ベーン4が3枚以上であるベーン型圧縮機においても、同様に採用可能である。また、2枚ベーンの構成においても、ベーン溝5(ベーン4)がオフセットして設けられた場合のみならず、ベーン4を含む平面と、ベーン4と平行をなし駆動軸2の軸心Oを含む平面とを一致させる(オフセットを0にする)場合や、逆側にオフセットしている場合においても同様に採用するようにしてもよい。
1 ベーン型圧縮機
2 駆動軸
3 ロータ
4 ベーン
5 ベーン溝
5a 背圧室
9 ハウジング
10 第1のハウジング部材
11 カム面
12 シリンダ形成部
13 第1のサイドブロック形成部
18 オイル溜まり室
20 第2のハウジング部材
21 第2のサイドブロック形成部
31 圧縮室
32 吐出室
35 高圧空間
41 第1の背圧導入凹部
42 第1の背圧抑制凹部
43 オイル導入通路
44 逃がし通路
51 第2の背圧導入凹部
52 第2の背圧抑制凹部
α、β 背圧閉鎖領域

Claims (5)

  1. ハウジングと、
    カム面が形成され、前記ハウジングの一部を構成するシリンダ形成部と
    前記シリンダ形成部の軸方向の両端を閉塞し、前記ハウジングの一部を構成する一対のサイドブロック形成部と、
    前記一対のサイドブロック形成部に回転自在に支持された駆動軸と、前記駆動軸に固装されて前記シリンダ形成部内に回転可能に収容されるロータと、
    前記ロータに形成された複数のベーン溝と、前記ベーン溝に摺動自在に挿入され、先端部が前記ベーン溝から出没して前記カム面を摺動する複数のベーンと、
    前記ベーン溝と前記ベーンとによって画成された背圧室と、
    前記シリンダ形成部と前記一対のサイドブロック形成部とにより閉塞された空間に、前記ロータと前記ベーンとによって画成される圧縮室と、
    前記圧縮室から吐出された流体を収容する高圧流体収容空間と、
    吐出圧力領域にあって、オイルを貯留するオイル溜まり室と、を備え、
    前記一対のサイドブロック形成部の前記ロータの端面と対峙する面に、前記駆動軸の支持部を中心として所定の角度範囲に亘って前記背圧室と連通可能な背圧導入凹部を形成し、
    前記背圧導入凹部の少なくとも一方をオイル導入通路を介して前記オイル溜まり室と連通させたベーン型圧縮機において、
    前記一対のサイドブロック形成部の前記ロータの端面と対峙するそれぞれの面であって、前記背圧導入凹部が形成されていない背圧閉鎖領域に前記背圧室と連通可能な背圧抑制凹部を形成し、
    この背圧抑制凹部の一方と前記高圧流体収容空間とを逃がし通路を介して連通させたことを特徴とするベーン型圧縮機。
  2. 前記一対のサイドブロック形成部に形成された前記背圧抑制凹部のうち、前記逃がし通路が接続されていない前記背圧抑制凹部の容積を、前記逃がし通路が接続されている前記背圧抑制凹部の容積よりも大きくしたことを特徴とする請求項1記載のベーン型圧縮機。
  3. 前記背圧抑制凹部は、前記サイドブロック形成部の前記ロータの端面と対峙する面の面積を異ならせることで容積を異ならせていることを特徴とする請求項1又は2記載のベーン型圧縮機。
  4. 前記逃がし通路が接続された前記背圧抑制凹部とこの背圧抑制凹部が設けられた側の前記背圧導入凹部とは、前記背圧室を介して連通することがないことを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載のベーン型圧縮機。
  5. 前記逃がし通路が接続されていない前記背圧抑制凹部とこの背圧抑制凹部が設けられた側の前記背圧導入凹部とは、前記背圧室を介して連通可能であることを特徴とする請求項4に記載のベーン型圧縮機。
JP2017558261A 2015-12-24 2016-12-22 ベーン型圧縮機 Pending JPWO2017111012A1 (ja)

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2015251869 2015-12-24
JP2015251869 2015-12-24
PCT/JP2016/088362 WO2017111012A1 (ja) 2015-12-24 2016-12-22 ベーン型圧縮機

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPWO2017111012A1 true JPWO2017111012A1 (ja) 2018-10-11

Family

ID=59090384

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2017558261A Pending JPWO2017111012A1 (ja) 2015-12-24 2016-12-22 ベーン型圧縮機

Country Status (3)

Country Link
EP (1) EP3415763A1 (ja)
JP (1) JPWO2017111012A1 (ja)
WO (1) WO2017111012A1 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20230057525A (ko) * 2021-10-21 2023-05-02 엘지전자 주식회사 로터리 압축기

Family Cites Families (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS59103984A (ja) * 1982-12-06 1984-06-15 Toyoda Autom Loom Works Ltd ベ−ン圧縮機におけるベ−ン背圧制御構造
JPS6069380U (ja) * 1983-10-18 1985-05-16 株式会社ボッシュオートモーティブ システム ベ−ン型圧縮機
US4621986A (en) * 1985-12-04 1986-11-11 Atsugi Motor Parts Company, Limited Rotary-vane compressor
JP2001165081A (ja) * 1999-12-10 2001-06-19 Matsushita Electric Ind Co Ltd 圧縮機およびその圧縮機を有する冷凍サイクルを備えた冷凍または冷却装置
JP5963667B2 (ja) * 2012-12-26 2016-08-03 カルソニックカンセイ株式会社 気体圧縮機

Also Published As

Publication number Publication date
WO2017111012A1 (ja) 2017-06-29
EP3415763A1 (en) 2018-12-19

Similar Documents

Publication Publication Date Title
WO2011019021A1 (ja) スクロール型流体機械
JP6852636B2 (ja) ベーン型圧縮機
JP6402648B2 (ja) ベーン型圧縮機
JP5938054B2 (ja) 圧縮機
JP6174879B2 (ja) ベーン型圧縮機
JP6825530B2 (ja) ベーン型圧縮機
WO2017111012A1 (ja) ベーン型圧縮機
TWI568936B (zh) Screw compressor
WO2016104274A1 (ja) 気体圧縮機
JP6083408B2 (ja) ベーン型圧縮機
JP4930314B2 (ja) 容積型膨張機、膨張機一体型圧縮機、および冷凍サイクル装置
JP6156158B2 (ja) ベーン型圧縮機
JP6394126B2 (ja) 回転式圧縮機
JP5727348B2 (ja) 気体圧縮機
WO2017111013A1 (ja) ベーン型圧縮機
JP2004316586A (ja) スクリュー圧縮機
JP7272310B2 (ja) ベーン型圧縮機
JP4854633B2 (ja) ロータリ型流体機械および冷凍サイクル装置
JP2023119329A (ja) ベーン型圧縮機
WO2017150357A1 (ja) ベーン型圧縮機
JP5878970B1 (ja) 気体圧縮機
JP2020153301A (ja) ベーン型圧縮機
JP6634933B2 (ja) ベーン型圧縮機
WO2017164167A1 (ja) ベーン型圧縮機
JP6459255B2 (ja) 回転式圧縮機

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20191129

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20200720

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20210322