JP4854633B2 - ロータリ型流体機械および冷凍サイクル装置 - Google Patents

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Description

本発明は、ロータリ型流体機械および冷凍サイクル装置に関する。
従来から、空気調和装置や給湯機に適用される冷凍サイクル装置の流体機械として、ロータリ型流体機械が利用されている。特許文献1には、冷媒を圧縮する圧縮ユニットと、膨張時の冷媒から動力を回収する膨張ユニットとを備えた流体機械が開示されている。
図14を参照して、特許文献1に開示された流体機械の構成を簡単に説明する。図14に示す流体機械130は、スクロール型圧縮機構150(圧縮ユニット)と、ロータリ型膨張機構160(膨張ユニット)とを備えている。圧縮機構150と膨張機構160とは、シャフト140で連結されている。膨張機構160で回収した動力がシャフト140によって圧縮機構150に伝達される。これにより、モータの負荷が軽減する。
膨張機構160は、2つのシリンダ171,181を備えている。第1シリンダ171の内部に第1ピストン175が配置されている。第1シリンダ171と第1ピストン175との間に流体室172が形成されている。同様に、第2シリンダ181の内部に第2ピストン185が配置されており、第2シリンダ181と第2ピストン185との間に流体室182が形成されている。第1シリンダ171の流体室172の容積(押しのけ容積)は、第2シリンダ181の流体室182の容積(押しのけ容積)よりも小さい。
第1シリンダ171と第2シリンダ181との間には、両者を隔てる中板163が配置されている。中板163は連通路164を有する。連通路164を介して、第1シリンダ171の流体室172と、第2シリンダ181の流体室182とが接続されている。また、第1シリンダ171の流体室172に冷凍サイクル装置の高圧側ラインが接続され、第2シリンダ181の流体室182に冷凍サイクル装置の低圧側ラインが接続されている。流体室172に流入した冷媒は、ピストン175,185の回転とともに、連通路164を通って流体室172から流体室182へと膨張しながら移動する。つまり、2つのシリンダ171,181内に1つの膨張室が形成される。
特開2005−106046号公報
流体室172と流体室182とを接続する連通路164は、中板163を厚さ方向に貫通している。第1シリンダ171側における連通路164の開口は、第1ピストン175と中板163とが重なり合う領域に位置している。同様に、第2シリンダ181側における連通路164の開口は、第2ピストン185と中板163とが重なり合う領域に位置している。連通路164の開閉は、ピストン175,185がシリンダ171,181内で回転することによって行われる。
上記のような構成においては、ロータリ型流体機械の性質上、下記(1)〜(3)の条件が同時成立することがある。すると、第1シリンダ171の流体室172と連通路164との圧力差に基づき、第1ピストン175の連通路163を塞いでいる部分が局所的に中板163に強く押し付けられる。その結果、動力損失の増加、部品(中板、ピストン)の摩耗による信頼性の低下といった問題をひきおこす可能性がある。
(1)第1シリンダ171側において、第1ピストン175によって連通路164が閉じられている
(2)連通路164が低圧の流体で満たされている
(3)第1シリンダ171の流体室172が高圧の流体で満たされている
本発明は、かかる点に鑑みてなされたものであり、ピストンに局所的に作用する押し付け力を低減ないし緩和し、ロータリ型流体機械の効率および信頼性を改善することを目的とする。
すなわち、本発明は、
シリンダと、
シリンダの内部で運動するピストンと、
シリンダの第1側を閉塞する第1閉塞部材と、
シリンダの第2側を閉塞する第2閉塞部材と、
シリンダ、第1閉塞部材、第2閉塞部材およびピストンによって形成される流体室を、吸入側流体室と吐出側流体室とに仕切るベーンと、
作動流体が流通する通路であって、ピストンによって開閉が行われるように少なくとも一部が第2閉塞部材に形成され、吐出側流体室の圧力以下の圧力を有する空間と流体室とを接続する連通路と、
連通路の圧力と流体室の圧力との差によってピストンに作用する押し付け力を、押圧力低減用流体を用いて低減する押付力低減機構と、
を備えた、ロータリ型流体機械を提供する。
本発明のロータリ型流体機械は、2以上のシリンダを有していてもよい。すなわち、本発明のロータリ型流体機械は、上記シリンダが第1シリンダ、上記ピストンが第1ピストン、上記ベーンが第1ベーンとして構成され、第2閉塞部材を第1シリンダと共用し、かつ第1シリンダに連なる(同心状となる)ように配置された第2シリンダと、第2シリンダの内部で運動する第2ピストンと、第2閉塞部材とは反対側において第2シリンダを閉塞する第3閉塞部材と、第2シリンダ、第2閉塞部材、第3閉塞部材および第2ピストンによって形成される流体室を、吸入側流体室と吐出側流体室とに仕切る第2ベーンとをさらに備えていてもよい。第2閉塞部材に設けられた連通路によって、第1シリンダ側の吐出側流体室と、第2シリンダ側の吸入側流体室とが連通し、作動流体を膨張ないし圧縮する1つの流体室が形成されていてもよい。
他の側面において、本発明は、
冷媒を圧縮する圧縮機と、
圧縮機で圧縮された冷媒を放熱させる放熱器と、
放熱器で放熱した冷媒を膨張させるとともに冷媒から動力を回収する膨張機と、
膨張機で膨張した冷媒を蒸発させる蒸発器とを備え、
膨張機として、上記本発明のロータリ型流体機械が用いられた、冷凍サイクル装置を提供する。
上記本発明のロータリ型流体機械によれば、押付力低減機構によって、連通路の開口付近において、ピストンに局所的に作用する押し付け力を低減することができる。この結果、ピストンと他の部品(閉塞部材、シリンダおよびベーンなど)との摺動摩擦が小さくなり、動力損失を抑えることができるので、ロータリ型流体機械の効率が高まる。また、ピストンと他の部品(閉塞部材、シリンダおよびベーンなど)との摺動による、これらの部品の摩耗を抑制する効果も得られるので、ロータリ型流体機械の信頼性が高まる。
以下、添付の図面を参照しつつ本発明の実施形態について説明する。
(第1実施形態)
図1は、本発明の第1実施形態にかかる流体機械の縦断面図である。図2Aは、図1に示す流体機械のD1−D1横断面図である。図2Bは、図1に示す流体機械のD2−D2横断面図である。
図1に示すように、流体機械200Aは、密閉容器1と、密閉容器1内の上部に配置されたスクロール型の圧縮機構2と、密閉容器1内の下部に配置された2段ロータリ型の膨張機構3と、圧縮機構2と膨張機構3との間に配置された電動機4と、圧縮機構2、膨張機構3および電動機4を連結するシャフト5とを備えている。電動機4がシャフト5を駆動することにより、圧縮機構2が作動する。膨張機構3は、膨張する作動流体から動力を回収してシャフト5に与え、電動機4によるシャフト5の駆動をアシストする。圧縮機構2と膨張機構3とは、シャフト5で連結されているので回転数が一致する。作動流体は、例えば、二酸化炭素やハイドロフルオロカーボンのような冷媒である。
「ロータリ型」には、ピストンが自転を行う「ローリングピストン型」だけでなく、ピストンが自転を行わない「スイングピストン型」も含まれる。
本明細書中では、シャフト5の軸方向を上下方向と定義し、圧縮機構2が配置されている側を上側、膨張機構3が配置されている側を下側と定義する。圧縮機構2の型式は特に限定されず、ロータリ型のような他の型式であってもよい。また、圧縮機構2と膨張機構3との位置関係が上下で入れ替わってもよい。
流体機械200Aは、シャフト5が鉛直方向と平行になる姿勢で使用されるものであってもよいし、水平方向と平行になる姿勢で使用されるものであってもよい。流体機械200Aから圧縮機構2を省略し、電動機4を発電機として用いることにより、流体機械200Aが発電機を内蔵したロータリ型膨張機として構成されていてもよい。その場合、膨張機構3によって回収された動力は、発電機によって電力に変換される。
図1に示すように、密閉容器1の底部はオイル貯まり25として利用されている。シャフト5の下端部には、オイル貯まり25に貯められたオイルを吸入するオイルポンプ6が設けられている。オイルポンプ6は、容積式ポンプであってもよいし、遠心式ポンプであってもよい。オイルポンプ6に吸入されたオイルは、シャフト5の内部に形成された給油路29を通じて圧縮機構2および膨張機構3に供給され、圧縮機構2および膨張機構3のそれぞれの摺動部分における潤滑性とシール性とを確保するために使用される。オイルポンプ6が設けられる位置は、オイル貯まり25内であればよく、シャフト5の下端部に限られない。場合によっては、オイルポンプ6を省略してもよい。
圧縮機構2は、旋回スクロール7と、固定スクロール8と、オルダムリング11と、軸受部材10と、マフラー16と、吸入管13と、吐出管15とを備えている。シャフト5の偏心軸5aに嵌合され、かつ、オルダムリング11により自転運動を拘束された旋回スクロール7は、渦巻き形状のラップ7aが、固定スクロール8のラップ8aと噛み合いながら、シャフト5の回転に伴って旋回運動を行い、ラップ7a,8aの間に形成される三日月形状の流体室12が外側から内側に移動しながら容積を縮小することにより、吸入管13から吸入された冷媒を圧縮する。圧縮された冷媒は、リード弁36を押し開き、固定スクロール8の中央部に設けられた吐出ポート8b、マフラー16の内部空間16a、ならびに固定スクロール8および軸受部材10を貫通する流路17をこの順に経由して、密閉容器1の内部空間24に吐出される。
このように、流体機械200Aは、密閉容器1の内部空間24が圧縮後の冷媒で満たされる高圧シェル型の構成を採用する。密閉容器1の内部空間24に吐出された冷媒は、内部空間24に滞留する間に重力や遠心力によってオイルと分離され、その後、吐出管15から放熱器112(図13参照)に向けて吐出される。
シャフト5の内部には、給油路29が軸方向に延びるように形成されている。シャフト5の給油路29を通って圧縮機構2に到達したオイルは、旋回スクロール7と偏心軸5aとの摺動面や、旋回スクロール7と固定スクロール8との摺動面を潤滑する。その後、オイルは、圧縮機構2の下方に排出され、電動機4から加熱作用を受ける。オイルの密度は圧縮後の冷媒の密度よりも大きいので、オイルは冷媒と分かれてオイル貯まり25に戻る。
シャフト5を介して圧縮機構2を駆動する電動機4は、密閉容器1に固定された固定子21と、シャフト5に固定された回転子22とを含む。電動機4は、同期機および誘導機のいずれであってもよい。密閉容器1の上部に配置されたターミナル(図示省略)から電動機4に電力が供給される。電動機4は、圧縮機構2から吐出された冷媒およびオイルによって冷却される。
シャフト5は、圧縮機構2側に位置する第1シャフト5sと、膨張機構3側に位置する第2シャフト5tとを含む。第1シャフト5sと第2シャフト5tとは、膨張機構3によって回収された動力が圧縮機構2に伝達されるように、嵌め合わせによって直接連結されている。ただし、連結器のような他の部品を用いて第1シャフト5sと第2シャフト5tとが連結されていてもよい。第1シャフト5sの回転数と第2シャフト5tの回転数が相違するようにギアを介して両者が連結されていてもよいし、クラッチやトルクコンバータを介して両者が連結されていてもよい。第1シャフト5sおよび第2シャフト5tに代えて、単一の部品からなるシャフトを採用してもよい。
膨張機構3は、第1シリンダ42と、第1シリンダ42よりも厚みのある第2シリンダ44と、これらのシリンダ42,44を仕切る中板43とを備えている。第1シリンダ42と第2シリンダ44とは、互いに同心状の配置である。図2Aおよび図2Bに示すように、膨張機構3は、さらに、シャフト5の偏心部5cに嵌合し、第1シリンダ42の中で偏心回転運動する第1ピストン46と、第1シリンダ42のベーン溝42aに往復動自在に保持され、一方の端部が第1ピストン46に接する第1ベーン48と、第1ベーン48の他方の端部に接し、第1ベーン48を第1ピストン46へと付勢する第1ばね50と、シャフト5の偏心部5dに嵌合し、第2シリンダ44の中で偏心回転運動する第2ピストン47と、第2シリンダ44のベーン溝44aに往復動自在に保持され、一方の端部が第2ピストン47に接する第2ベーン49と、第2ベーン49の他方の端部に接し、第2ベーン49を第2ピストン47へと付勢する第2ばね51と、を備えている。
第1ベーン48および第2ベーン49は上下方向で重なる位置、言い換えると、シャフト5の回転軸の周りにおいて同一の角度位置に配置されている。シャフト5の2つの偏心部5c,5dは、シャフト5の回転軸の周りにおいて同一の方向に偏心している。したがって、第1ベーン48が第1シリンダ42の外側に最も退いた状態(いわゆる上死点)となるタイミングと、第2ベーン49が第2シリンダ44の外側に最も退いた状態となるタイミングとが一致する。なお、これらのタイミングは、互いに相違していてもよい。
図1に示すように、膨張機構3は、さらに、第1シリンダ42、第2シリンダ44および中板43を挟むように配置され、シャフト5を回転自在に保持する上軸受部材45および下軸受部材41を備えている。下軸受部材41は、第1シリンダ42の下側(第1側)を閉塞している。中板43は、第1シリンダ42の上側(第2側)および第2シリンダ44の下側を閉塞している。上軸受部材45は、第2シリンダ44の上側を閉塞している。上軸受部材45、中板43および下軸受部材41により、シリンダ42,44とピストン46,47との間に流体室55,56が形成される。中板43には、2つの流体室55,56を接続する連通路43aが形成されている。連通路43aの開閉は、ピストン46,47によって行われる。
本実施形態において、連通路43aは、その中心線が中板43の厚さ方向に対して一定角度傾いている斜め孔である。ただし、第1ベーン48の位置と第2ベーン49の位置とが上下方向で重ならず、これら2つのベーン48,49がシャフト5の回転軸の周りで所定の角度間隔で配置されている場合には、中板43を最短距離で貫くように連通路43aを形成することができる。
下軸受部材41は下軸受カバー40によって覆われており、下軸受部材41と下軸受カバー40との間に下軸受内空間40aが形成されている。下軸受内空間40aは、膨張させるべき冷媒の流路として用いられる。下軸受部材41には、下軸受内空間40aから第1シリンダ42の流体室55に冷媒を吸入させる吸入ポート41aが形成されている。上軸受部材45には、その外周部から吸入管52および吐出管53が挿入されている。吸入管52は、上軸受部材45の内部に一部が形成された吸入路57に接続している。吸入路57は、第2シリンダ44、中板43、第1シリンダ42および下軸受部材41を軸方向に貫通する吸入路58を介して、下軸受内空間40aに接続している。吐出管53は、上軸受部材45の内部に形成された吐出路45cに接続している。吐出路45cの一端は、第2シリンダ44の流体室56に面する吐出ポート45aに接続している。
図2Aに示すように、第1シリンダ42の内側には、第1ピストン46および第1ベーン48により区画された、吸入側の流体室55aおよび吐出側の流体室55bが形成されている。図2Bに示すように、第2シリンダ44の内側には、第2ピストン47および第2ベーン49により区画された、吸入側の流体室56aおよび吐出側の流体室56bが形成されている。第2シリンダ44における2つの流体室56a,56bの合計容積は、第1シリンダ42における2つの流体室55a,55bの合計容積よりも大きい。本実施形態では、第2シリンダ44の高さを第1シリンダ42の高さよりも大きくすることによって、流体室55(55a+55b)と流体室56(56a+56b)との容積差を作り出している。ただし、シリンダ42,44の内径を互いに異ならせたり、ピストン46,47の外径を互いに異ならせたりすることによって、容積差が生ずるようにしてもよい。
以下、第1シリンダ42の吸入側の流体室55aを第1吸入側流体室55a、吐出側の流体室55bを第1吐出側流体室55bと表記する。同様に、第2シリンダ44の吸入側の流体室56aを第2吸入側流体室56a、吐出側の流体室56bを第2吐出側流体室56bと表記する。
第1吐出側流体室55bと第2吸入側流体室56aとは、中板43の連通路43aにより接続されており、一つの流体室(膨張室)として機能する。高圧の冷媒は、吸入管52、吸入路57、吸入路58および下軸受内空間40aを流通し、吸入ポート41aから第1吸入側流体室55aに流入する。第1吸入側流体室55aに流入した冷媒は、シャフト5の回転に伴って第1吐出側流体室55bに移動し、第1吐出側流体室55bおよび第2吸入側流体室56aによって構成される膨張室においてシャフト5を回転させながら膨張する。その後、第2吐出側流体室56bに移動した低圧の冷媒は、上軸受部材45の吐出ポート45aから吐出路45cおよび吐出管53へと吐出される。
一般に、ロータリ型の流体機構は、シリンダ内の空間を仕切るベーンの潤滑が不可欠となる。本実施形態においては、オイル貯まり25に貯められたオイルに膨張機構3を浸漬することにより、ベーン溝42a,44aとベーン48,49との隙間にオイルを供給し、ベーン48,49の潤滑を行っている。図1に示すように、第2ベーン49の下端面よりも上に油面を位置させるのに必要な量のオイルが、オイル貯まり25に貯められている。
軸受部材41,45やピストン46,47への給油は、オイルポンプ6および給油路29を用いて行うことができる。また、第2シャフト5tの下端から膨張機構3のシリンダ42,44に向かって延びるように、第2シャフト5tの外周面に給油溝を形成することによって給油を行うようにしてもよい。密閉容器1の内部空間24には、圧縮後の冷媒が吐出されるため、密閉容器1の内部の圧力は、膨張機構3の流体室55,56内の圧力よりも高い。したがって、オイルポンプの助けを借りなくても、オイルは、第2シャフト5tの外周面の溝を伝って膨張機構3の摺動部分に供給されうる。
次に、流体機械200Aの動作時における膨張機構3の内部の圧力状態について説明する。なお、以下の説明で具体的に示される角度は、あくまでも一例にすぎず、連通路43aの位置によって変化することを断っておく。
図6Aは、ベーンが最大限に押し込まれた状態を基準角度(=0°)とし、その基準角度からシャフトを正方向(図6Aにおいて時計回り)に約340°回転させた時点の各シリンダの状態を示している。図6Aと同様、図6Bは、基準角度からシャフトを約20°回転させた時点の各シリンダの状態を示している。図6Aおよび図6Bは、いずれも、上段図が第1シリンダ42、下段図が第2シリンダ44を示している。
図6Aに示す時点において、上段図に示すように、第1ピストン46が連通路43aを完全に塞いでいる。第1シリンダ42の流体室の大部分を占める第1吸入側流体室55aは、膨張前の冷媒で満たされており、高圧状態になっている。下段図に示すように、第2ピストン47は連通路43aを完全には塞いでおらず、連通路43aと第2吸入側流体室56aとが連通している。第2吸入側流体室56aは、膨張後の低圧の冷媒で満たされているため、連通路43aの内部も低圧になる。このように、図6Aに示す時点において、第1吸入側流体室55aと連通路43aとの間には、大きな圧力差が生じている。
次に、図6Bに示す時点においても、上段図に示すように、第1ピストン46は連通路43aを完全に塞いでいる。第1吸入側流体室55a(容積はごく僅か)および第1吐出側流体室55bは、いずれも膨張前の冷媒で満たされている。下段図に示すように、第2ピストン47も連通路43aを塞いでいる。図6Aに示す状態から図6Bに示す状態へと各ピストン46,47が回転する期間中、連通路43aには膨張前の冷媒が流入しない。したがって、図6Bの時点において、連通路43aには膨張後の低圧の冷媒が残存している。このように、図6Bに示す時点においても、第1シリンダ42の流体室55a,55bと連通路43aとの間には、大きな圧力差が生じている。なお、シャフト5の回転角度が約20°を超えると、連通路43aが開き始める。
以上より、シャフト5の回転角度が約340°から約20°に変化する期間中、第1シリンダ42の流体室55(55a,55b)と連通路43aとの間に大きな圧力差が生じた状態が継続する。
図7は、シャフト5が1回転する期間における、第1吸入側流体室55a、第1吐出側流体室55bおよび連通路43aの圧力変化を模式的に示すグラフである。第1吸入側流体室55aの圧力が一点鎖線で示され、第1吐出側流体室55bの圧力が実線で示され、連通路43aの圧力が破線で示されている。膨張前の冷媒の圧力を10MPa、膨張後の冷媒の圧力を4MPaに設定している。ただし、これらの圧力値は、圧力変化の傾向を説明するための例示に過ぎない。
第1吸入側流体室55aは、シャフト5の回転角度によらず、常に、吸入冷媒と同じ10MPaという高圧状態となる。第1吐出側流体室55bは、シャフト5の回転角度が0°〜20°の期間P1において10MPaと高圧になる。回転角度が20°を超えた時点で、第1吐出側流体室55bと連通路43aとが連通する。その直後、第1吐出側流体室55bの圧力は、5MPa程度まで急低下する。その後、シャフト5の回転とともに第1吐出側流体室55bの圧力は緩やかに低下し、340°〜360°の期間P2では、約4MPaになる。連通路43aの圧力は、シャフト5の回転角度が0°〜20°の期間P1において4MPaと低いが、連通路43aと第1吐出側流体室55bとが連通した直後に5MPa程度まで急上昇し、その後は第1吐出側流体室55bの圧力とともに変化する。
図6Aおよび図6Bを参照して説明したように、シャフト5の回転角度が0°〜20°および340°〜360°の期間P1,P2において、連通路43aは第1ピストン46に塞がれ、第1吸入側流体室55aおよび第1吐出側流体室55bと分断される。その期間P1,P2において、連通路43aと第1吸入側流体室55aとの間、または、連通路43aと第1吐出側流体室55bとの間には、約6MPaの圧力差が生じている。
流体機械200Aの作動時において、ピストン46,47、ベーン48,49およびシャフト5のような摺動部品はオイルで潤滑およびシールされている。したがって、第1ピストン46の上下端面には、オイルを介して高圧の冷媒の圧力がかかる。しかしながら、連通路43aが膨張後の冷媒の圧力に等しい低圧状態となっている場合、連通路43aの開口付近の圧力が他の部分に比べて局所的に低くなる。言い換えると、第1ピストン46にかかる上下方向の荷重の面内分布が不均一となる。この結果、連通路43aに面する第1ピストン46の部分に、局所的に、中板43に向かう方向の押し付け力が作用する。このような状態は、連通路43aが第1ピストン46によって塞がれている期間中(図7に示す期間P1およびP2)、継続する。
連通路43の圧力と流体室55(55a,55b)の圧力との差によって第1ピストン46に局所的に作用する押し付け力を低減する手段として、流体機械200Aの膨張機構3は、押付力低減機構を含む。押し付け力を低減することにより、第1ピストン46と中板43との摺動による動力損失が小さくなるとともに、第1ピストン46や中板43の摩耗を防ぐことができる。この押付力低減機構は、押し付け力の作用する方向とは逆方向の力を、押付力低減用流体を用いて第1ピストン46に作用させることによって、上述した押し付け力を低減するように構成されているとよい。押付力低減用流体を用いる構成によれば、第1ピストン46の端面にピンポイントで圧力をかけることが容易となる。
具体的には、図2Aに示すように、流体導入路71が上述した押付力低減機構として機能する。流体導入路71は、連通路43aの開口の周囲において下軸受部材41に向かう方向の押し返し力を第1ピストン46の端面に加えるために、中板43と第1ピストン46との間の微小隙間(摺動面)に、流体室55(55a,55b)内の圧力以上の圧力を有する押付力低減用流体を導入する。流体導入路71は、中板43の第1シリンダ42を閉塞する側の端面に開口するように、少なくとも一部が中板43に形成されているとよい。
流体導入路71によって導入する押付力低減用流体の圧力が流体室55(55a,55b)内の圧力以上である場合、第1ピストン46の端面の単位面積あたりに作用する力が大きくなるので、流体導入路71の開口面積を小さくすることができる。すなわち、流体導入路71の径を小さくすることができるので、中板43の内部をくり抜く形で流体導入路71を形成しても、中板43の強度が損なわれずに済む。また、流体導入路71が小径であればあるほど、設計上の自由度は高くなる。また、流体導入路71が中板43の第1シリンダ42を閉塞する側の端面43e(図3参照)に開口していると、第1ピストン46の端面に圧力を直接加えることができる。したがって、連通路43aと流体室55との圧力差によって第1ピストン46に作用する押し付け力を確実に低減することができる。
図3は、第1シリンダ42側から見た中板43の平面図(つまり中板43の下面図)である。図4は、図3に示す中板のIV-IV断面図である。図3に破線で示すように、中板43の内部をくり抜く形で流体導入路71が形成されている。流体導入路71は、その一方の開口71pが連通路43aの開口の近傍に位置し、他方の開口71qが中板43の外周面に位置するように、中板43の中心側から外向きにまっすぐ延びている。つまり、流体導入路71の全部が中板43に形成されている。このようにすれば、部品点数の増加がなく、コスト増の問題が生じにくい。
図1に示すように、中板43の外周面は、オイル貯まり25に貯められたオイルに接触しているので、流体導入路71にはオイル貯まり25に貯められたオイルが直接流入する。オイルは、その圧力を殆ど低下させることなく、第1ピストン46と中板43との間の微小隙間に導入されうる。このように、本実施形態において流体導入路71は、押付力低減用流体として流体機械200Aの潤滑用のオイルを第1ピストン46と中板43との間の微小隙間に導入するように形成されている。
図1を参照して説明したように、密閉容器1の内部空間24は、圧縮機構2から吐出された高圧の冷媒で満たされている。したがって、オイル貯まり25から流体導入路71に流入するオイルの圧力は、圧縮機構2から吐出された冷媒の圧力に略等しい。高圧のオイルは、流体導入路71を流通し、第1ピストン46と中板43との間の微小隙間(通常、数十μmの広さがある)に導入される。導入されたオイルにより、第1ピストン46と中板43とを離間させる方向の力が第1ピストン46の端面に作用する。この方向の力は、連通路43aと流体室55(55a,55b)との圧力差により第1ピストン46に作用する押し付け力と反対方向の力である。この結果、第1ピストン46を中板43の連通路43a付近に押し付ける力が低減(相殺)され、第1ピストン46と中板43とが強く摺動することによる動力損失の増大や部品の摩耗を防ぐことができる。
圧縮機構2から吐出された冷媒は、放熱器112(図13参照)や配管を流通する際に圧力損失によって若干減圧され、その後、膨張機構3に吸入される。そのため、圧縮機構2から吐出された冷媒の圧力は、膨張機構3に吸入される冷媒の圧力よりも高い。流体導入路71を通じてオイル貯まり25から第1ピストン46と中板43との間の微小隙間に導入されるオイルの圧力は、圧縮機構2から吐出された冷媒の圧力に概ね等しいので、膨張機構3に吸入される冷媒の圧力、すなわち、第1シリンダ42の流体室55(55a,55b)の圧力よりも高い。流体導入路71によってオイル貯まり25に貯められたオイルを上記微小隙間に直接導入することにより、第1ピストン46への押し付け力を低減する効果を十分に得ることができる。
なお、図1を参照して説明したように、オイルポンプ6に吸入されたオイルも給油路29を流通し、第1ピストン46と中板43との間の微小隙間に供給されうる。しかしながら、給油路29を通じて供給されたオイルの圧力は、オイル貯まり25から直接導入されるオイルの圧力に比べて低い。また、給油路29からのオイルは、まず第1ピストン46の内周面とシャフト5の偏心部5cとの間の微小隙間に供給され、その後、第1ピストン46と中板43との間の微小隙間に満遍なく供給される。したがって、このようなルートで供給されるオイルによっては、局所的に作用する押し付け力を低減する効果を得ることができない。
図3に示すように、本実施形態において、流体導入路71の開口面積は、連通路43aの開口面積よりも小さい。導入するオイルの圧力が非常に高いので、流体導入路71の開口面積は小さくてもよい。流体導入路71の開口面積が小さいと、オイルが過剰に導入されにくい。また、流体導入路71は、その全長が最小となるように形成されていてもよい。具体的には、シャフト5の回転軸と、連通路43aの周囲に位置する開口71pの中心とを通る直線に対して平行に流体導入路71が延びていてもよい。このようにすれば、流体導入路71を流通するオイルの圧力損失は最小となる。
また、図3に示すように、流体導入路71から第1ピストン46と中板43との間の微小隙間に導入されたオイルが連通路43aの開口の周囲に導かれるように、中板43に浅い座ぐり73(または溝)が形成されていてもよい。本実施形態において、座ぐり73は、連通路43aの開口を周方向に囲む円弧状であり、流体導入路71と一部がつながっている。流体導入路71からのオイルは、その一部が座ぐり73に流れ込み、保持される。これにより、第1ピストン46を下軸受部材41に向けて押し戻す作用の及ぶ領域が連通路43aの開口の周囲に拡大するとともに、潤滑性も向上する。一般に、連通路43aを第1ピストン46が通過する際には、連通路43aの縁においてオイルがそぎ取られ、油膜切れが発生しやすい。本実施形態によれば、座ぐり73にオイルが保持されるとともに、座ぐり73からオイルが徐々に供給されるので、油膜切れを確実に防ぐことができ、ピストン46や中板43の摩耗を防ぐ効果が高まる。
また、図5に示すように、流体導入路71の開口71pは、第1ピストン46と中板43とが常時重なり合っている領域CA(図5中に破線で示す領域)に、その全部が位置しているとよい。領域CAは、連通路43aの開口よりも内側の円環状の領域である。このような領域CAに流体導入路71の開口71pがあれば、シャフト5の回転角度によらず、流体導入路71が第1ピストン46によって常時塞がれる。その結果、流体導入路71からのオイルが流体室55に過剰に流入し、多量のオイルが冷媒に混ざって流体機械200Aの外部に吐出されることを回避できる。蒸発器や放熱器における熱交換効率の観点から、冷媒に混入しているオイルの冷媒に対する割合は小さい方がよい。なお、流体室55へのオイルの流れ込みを抑制するために、座ぐり73を省略してもよい。
(第2実施形態)
ピストンに作用する押し付け力を低減するための押付力低減用流体として、オイルの他に冷媒(作動流体)を用いることができる。使用する冷媒は、膨張機構3で膨張する前の高圧冷媒であってもよいし、膨張後の低圧冷媒であってもよい。本実施形態では、高圧冷媒を使用する例について説明する。
図8は、中板を第1シリンダ側から見た、図3と同様の下面図である。押付力低減機構としての流体導入路76が中板43に形成されている。流体導入路76の一方の開口76pは、第1実施形態と同じ位置にある。流体導入路76の他方の開口76qは、中板43を厚さ方向に貫通する吸入路58に面している。図1を参照して説明したように、膨張前の冷媒は、吸入管52、吸入路57、吸入路58および下軸受内空間40aを流通し、吸入ポート41aから第1吸入側流体室55aに流入する。つまり、本実施形態において、流体導入路76は、第1吸入側流体室55aに冷媒を吸入させる吸入路58と、第1ピストン46と中板43との間の微小隙間とを接続し、その微小隙間に高圧冷媒を導入するように形成されている。
第1ピストン46に押し付け力が作用する期間P1,P2(図7参照)において、第1シリンダ42の流体室55(55a,55b)は膨張前の冷媒で満たされている。したがって、流体導入路76を流通し、第1ピストン46と中板43との間の微小隙間に導入される高圧冷媒の圧力は、流体室55(55a,55b)の圧力と概ね等しい。高圧冷媒の導入により、第1ピストン46と中板43とを離間させる方向の力が第1ピストン46の端面に作用する。この結果、第1実施形態と同じ効果を得ることができる。
また、本実施形態によれば、膨張させるべき冷媒を押付力低減用流体として用いるので、次のような効果も得られる。冷凍サイクル装置(図13参照)の運転状態によって吸入管52(図1参照)に吸入される冷媒の圧力が急激に変化し、これに伴って流体室55の圧力が急激に変化した場合、流体導入路76によって導入される冷媒の圧力も同様に変化する。そのため、冷凍サイクル装置の運転状態によらず、第1ピストン46の両端面に作用する力の均衡を保つことができ、膨張機構3の信頼性がいっそう高まる。
図1に示すように、流体導入路76の接続元である吸入路58は、流体室55の周囲において第1シリンダ42の高さ方向(つまり上下方向)に延びるように形成されている。流体導入路76は、中板43の内部を通じて、吸入路58と微小隙間(第1ピストン46と中板43との)とを接続する。言い換えれば、流体導入路76は、吸入路58から分岐した分岐路である。本実施形態によれば、流体導入路76の全部が中板43に形成されるので、部品点数の増加がなく、コスト増の問題が生じにくい。
流体導入路76の接続元は、吸入路58に通じた空間であればよい。吸入管52、上軸受部材45の内部に形成された吸入路57および下軸受内空間40aには、膨張前の高圧冷媒が存在する。したがって、吸入路58に通じているそのような空間と、第1ピストン46と中板43との間の微小隙間とを接続することができれば、流体導入路76の接続元は特に限定されない。ただし、中板43を貫通するように形成されている吸入路58を接続元とすることにより、流体導入路76の全長を短くすることができ、圧力損失を防ぐ観点で有利である。さらに、図8の例では、吸入路58がシャフト5の基準位置(ベーンのある位置)から180°反対側に形成されているが、吸入路58の数や位置は適宜変更可能である。例えば、流体導入路76と吸入路58とを直線的に接続することができるように、シャフト5の周方向に沿った複数箇所に吸入路58が形成されていてもよい。
また、第1実施形態と同様に、流体導入路76の開口76pは、第1ピストン46と中板43とが常時重なり合っている領域CA(図5参照)に、その全部が位置しているとよい。本実施形態では、流体導入路76から導入される押付力低減用流体が流体室55で膨張する冷媒そのものなので、冷媒にオイルが過剰混入するといった問題は無い。ただし、膨張効率の低下を防ぐ観点から、流体導入路76は第1ピストン46によって常時塞がれているとよい。
(第3実施形態)
押付力低減用流体として使用する冷媒は、膨張後または膨張中の低圧冷媒であってもよい。本実施形態では、低圧冷媒を使用する例について説明する。低圧冷媒を用い、第1ピストン46に作用する押し付け力を低減するためには、第1ピストン46と下軸受部材41との間の微小隙間(摺動面)に低圧冷媒を導入すればよい。
図9は、本実施形態にかかる膨張機構3の縦断面図である。ただし、図1とは異なる角度での断面を示している。本実施形態によれば、連通路43aに面する側とは反対側の第1ピストン46の端面(図9中では下端面)に作用する力を低減するために、下軸受部材41(第1閉塞部材)と第1ピストン46との間の微小隙間に、流体室55の圧力以下の圧力を有する押付力低減用流体を導入する流体導入路78が、押付力低減機構として形成されている。下軸受部材41の流体室55側の端面(図9中では上端面)に流体導入路78が開口するように、流体導入路78の少なくとも一部が下軸受部材41に形成されている。
本実施形態によれば、第1ピストン46と下軸受部材41との微小隙間に流体導入路78が開口しているので、第1ピストン46の下端面は、部分的に低圧冷媒に晒される。この結果、第1ピストン46を中板43の連通路43a付近に押し付ける力が弱くなり、第1ピストン46と中板43とが強く摺動することによる動力損失の増大や部品の摩耗を防ぐことができる。
流体導入路78の一方の開口78pは、下軸受部材41の上端面に位置し、他方の開口78qは、中板43に形成された連通路43a内に位置している。流体導入路78は、中板43、第1シリンダ42および下軸受部材41に形成されており、連通路43aおよび流体室55以外の空間からは隔離されている。このように、流体導入路78は、下軸受部材41と第1ピストン46との間の微小隙間と、連通路43aとを接続し、当該微小隙間に連通路43aを満たす冷媒を導入する。連通路43aと同じ圧力の冷媒に第1ピストン46の端面を晒すことができるので、押し付け力の低減効果を確実に得ることができる。
第1シリンダ42の流体室55に面する流体導入路78の開口78pは、同じく流体室55に面する連通路43aの開口と、上下方向で重なり合っているとよい。流体導入路78には、連通路43aを満たす冷媒が流入するので、連通路43aの圧力と流体導入路78の圧力は等しくなる。流体導入路78の開口78pが、連通路43aの開口と上下方向で重なっている場合、第1ピストン46を下軸受部材41に向けて押す力と、中板43に向けて押す力との均衡を図ることができる。つまり、第1ピストン46の一端面にかかる圧力の面内分布と他端面にかかる圧力の面内分布とを均一化できる。したがって、第1ピストン46は、下軸受部材41および中板43のいずれにも強く押し付けられることなくスムーズに動作できるようになり、動力損失の増大や部品の摩耗が確実に防止される。
また、連通路43aと流体導入路78とが直接接続しているので、冷凍サイクル装置(図13参照)の運転状態によらず、連通路43aの圧力と流体導入路78の圧力とが常に一致する。つまり、冷凍サイクル装置の運転状態によらず、第1ピストン46の両端面に作用する力の均衡を図ることができる。この結果、膨張機構3の信頼性がいっそう高まる。なお、流体導入路78の開口78pと連通路43aの開口とは、上下方向に関し、一部が互いに重なり合っていてもよいし、全部が互いに重なり合っていてもよい(つまり、開口の大きさ、形状および位置が同一)。
(第4実施形態)
第1ピストン46に作用する押し付け力を低減する押付力低減機構は、図10に示すように、第1ピストン46の一端面にかかる圧力の面内分布と他端面にかかる圧力の面内分布とが均一化するように、第1ピストン46と中板43との間の微小隙間と、第1ピストン46と下軸受部材41との間の微小隙間とを接続する均圧用通路46hを含むものであってもよい。このような均圧用通路46hによれば、連通路43aの圧力と流体室55の圧力との差によって第1ピストン46に作用する押し付け力を低減することができる。また、第1ピストン46に作用する押し付け力を低減するために、第1シリンダ42の内部の流体(冷媒)を用いるので、先に説明したいくつかの実施形態と同様に、第1ピストン46の一端面にかかる圧力の面内分布と他端面にかかる圧力の面内分布とを安定して均一化できる。
均圧用通路46hは、第1ピストン46を厚さ方向に貫通する少なくとも1つの貫通孔46hでありうる。このような貫通孔46hは、第1ピストン46を加工することによって容易に形成できる。また、貫通孔46hの全長は短いので、圧力の変化を迅速に伝達することが可能である。
第1ピストン46の運動にともなって、貫通孔46hと連通路43aとが重なり合い、貫通孔46hに連通路43aの冷媒が流入する。貫通孔46hが連通路43aに少しでも重なっている限り、連通路43aを満たす冷媒は貫通孔46hに流入する。そして、貫通孔46hの内部が連通路43aと同じ圧力になる。したがって、第1ピストン46にかかる圧力の面内分布は両端面でほぼ等しくなり、中板43aに向かう方向の押し付け力が第1ピストン46に殆ど作用しなくなる。言い換えれば、貫通孔46hが連通路43aと接続することにより、第1ピストン46にかかっていた荷重が抜けるような形となる。
貫通孔46hの位置は、図7で説明した期間P1,P2において、連通路43aと重なることができる位置であれば特に限定されない。ただし、本実施形態において、膨張機構3はローリングピストン型の膨張機構であり、第1ピストン46は自転する。そこで、周方向に沿った複数箇所に等角度間隔で貫通孔46hを形成することにより、上記期間P1,P2において、連通路43aと貫通孔46hとを確実に接続させることが可能となる。
また、貫通孔46hの形状は特に限定されず、図10に示すような円筒状とすることができる。また、図11Aに示すようなスリット状としてもよい。スリット状の貫通孔46sによれば、第1ピストン46の半径方向の強度を確保しやすく、かつデッドボリュームを少なくすることができる。膨張機構3の効率の観点においては、デッドボリュームは少ないほど好ましい。
スリット状の貫通孔46sも複数箇所に形成されているとよい。本実施形態では、複数の貫通孔46sがシャフト5の回転軸から見て放射状に等角度間隔で配列している。さらに、図11Bの拡大平面図に示すように、隣り合う2つのスリット状貫通孔46s,46sの長辺(第1ピストン46の平面図における貫通孔46sの長辺)のなす角度をθ1、第1ピストン46が上死点に達した瞬間における当該第1ピストン46の外形の中心点O1から連通路43aの外形に接するように引いた2本の線分がなす角度をθ2としたとき、θ1<θ2の関係を満足するように、複数の貫通孔46sの位置、大きさおよび範囲が定められているとよい。このようにすれば、第1ピストン46の回転が停止した状態においても、複数の貫通孔46sのいずれかが必ず連通路43aと接続するので、本発明の効果を流体機械200Aの停止時や始動時においても常に得ることができる。
また、貫通孔が形成される第1ピストンは、自転を行わない、いわゆるスイングピストンであってもよい。図12に示すように、第1ピストン46には、外周部の一部を円弧状に切り欠く形で自転防止用の座ぐり46gが形成されている。均圧用通路としての貫通孔46hは、連通路43aの全部が第1ピストン46の外形よりも内側に位置する期間(図7を参照して説明した期間P1,P2)において、連通路43aと接続しうる位置に1つのみ形成されている。
座ぐり46gにベーン48の先端部が嵌ることによって、第1ピストン46の自転が禁止される。流体機械200Aの作動時においては、第1ピストン46の端面の常に同じ部分が、連通路43aを覆う。この場合、貫通孔46hを1つのみ形成すれば足りるため、加工コストの増加や第1ピストン46の強度低下を防ぐことができ、膨張機構3の信頼性をさらに高めることが可能となる。なお、ベーン48と第1ピストン46とを一体化することによって、ピストン46の自転が禁止されていてもよい。
以上、本実施形態では、2つのシリンダを用いて1つの膨張室を形成するロータリ膨張機(膨張機構)について説明したが、本発明の適用範囲はこれらに限定されない。例えば、高圧冷媒を吸入して低圧空間に吐出する単段のロータリ型膨張機に本発明を適用してもよいし、3段以上のシリンダを有する多段のロータリ型膨張機に本発明を適用してもよい。膨張機だけでなく、圧縮機に本発明を適用してもよい。
説明した各実施形態において、中板43に形成された連通路43aは、第1吐出側流体室55bから作動流体を吐出させるための通路であり、第2吸入側流体室56aに作動流体を吸入させるための通路でもある。一方、本発明を単段のロータリ型膨張機または圧縮機に適用する場合にまで視点を拡げると、中板(第2閉塞部材)に形成された連通路は、吐出側流体室の圧力以下の圧力を有する空間と、流体室とを接続する通路となる。
また、本発明は、二酸化炭素を冷媒として用いる冷凍サイクル装置の膨張機または圧縮機に適用した場合に、より高い効果を得ることができる。ハイドロフルオロカーボンのようなフロン系冷媒に比べ、二酸化炭素は冷凍サイクルにおける高低圧差が非常に大きく、連通路43aの容積が僅かであったとしても、第1ピストン46に強い押し付け力が作用しやすいからである。
図13は、図1の流体機械を用いた冷凍サイクル装置の概略図である。蒸気圧縮式冷凍サイクル装置110は、冷媒を圧縮する圧縮機2と、圧縮機2で圧縮された冷媒を放熱させる放熱器112と、放熱器112で放熱した冷媒を膨張させるとともに冷媒から動力を回収する膨張機3と、膨張機3で膨張した冷媒を蒸発させる蒸発器114と、これらの要素を上記順番で接続して冷媒回路を形成する冷媒管とを備えている。圧縮機2および膨張機3として、本実施形態の流体機械200Aを用いることができる。
冷凍サイクル装置110は、給湯機、空気調和装置等に利用することができる。図13の構成では、放熱器112および蒸発器114における冷媒の流通方向が一定であるが、流通方向が変更できるように冷媒回路上に四方弁が設けられていてもよい。
本発明の第1実施形態にかかるロータリ型流体機械の縦断面図 図1に示す膨張機一体型圧縮機のD1−D1横断面図 同じくD2−D2横断面図 中板の下面図 図3に示す中板のIV-IV断面図 流体導入路の開口の位置を説明する図 シャフトを正方向(図中時計回り)に340°回転させた時点の各シリンダの状態を示す図 同じく20°回転させた時点の各シリンダの状態を示す図 シャフトが1回転する間の、第1吸入側流体室、第1吐出側流体室および連通路の圧力変化を模式的に示すグラフ 第2実施形態にかかる中板の下面図 第3実施形態にかかる膨張機構の拡大縦断面図 第4実施形態にかかる第1ピストンの平面図 第1ピストンの第1変形例の平面図 スリット状貫通孔の形成形態を具体的に示す図 第1ピストンの第2変形例の平面図 図1に示す流体機械を用いた、本発明の冷凍サイクル装置の構成図 従来の流体機械の断面図
符号の説明
2 圧縮機構
3 膨張機構
41 下軸受部材(第1閉塞部材)
42 第1シリンダ
43 中板(第2閉塞部材)
43a 連通路
44 第2シリンダ
45 上軸受部材(第3閉塞部材)
45c 吐出路
46 第1ピストン
46h,46s 貫通孔(均圧用通路)
47 第2ピストン
48 第1ベーン
49 第2ベーン
58 吸入路
71,76,78 流体導入路
73 座ぐり
110 冷凍サイクル装置
112 放熱器
114 蒸発器
200A 流体機械

Claims (16)

  1. シリンダと、
    前記シリンダの内部で運動するピストンと、
    前記シリンダの第1側を閉塞する第1閉塞部材と、
    前記シリンダの第2側を閉塞する第2閉塞部材と、
    前記シリンダ、前記第1閉塞部材、前記第2閉塞部材および前記ピストンによって形成される流体室を、吸入側流体室と吐出側流体室とに仕切るベーンと、
    作動流体が流通する通路であって、前記ピストンによって開閉が行われるように少なくとも一部が前記第2閉塞部材に形成され、前記吐出側流体室の圧力以下の圧力を有する空間と前記流体室とを接続する連通路と、
    前記連通路の圧力と前記流体室の圧力との差によって前記ピストンに作用する押し付け力を、押圧力低減用流体を用いて低減する押付力低減機構と、
    を備えた、ロータリ型流体機械。
  2. 前記押付力低減機構は、前記押し付け力の作用する方向とは逆方向の力を前記ピストンに作用させることによって前記押し付け力を低減するように構成されている、請求項1に記載のロータリ型流体機械。
  3. 前記押付力低減機構は、前記連通路の開口の周囲において前記第1閉塞部材に向かう方向の押し返し力を前記ピストンの端面に加えるために、前記第2閉塞部材と前記ピストンとの間の微小隙間に、前記流体室の圧力以上の圧力を有する前記押付力低減用流体を導入する流体導入路を含み、
    前記第2閉塞部材の前記シリンダを閉塞する側の端面に前記流体導入路が開口するように、前記流体導入路の少なくとも一部が前記第2閉塞部材に形成されている、請求項2に記載のロータリ型流体機械。
  4. 前記流体導入路は、前記押付力低減用流体として当該ロータリ型流体機械の潤滑用のオイルを前記微小隙間に導入するように形成されている、請求項3に記載のロータリ型流体機械。
  5. 前記流体導入路から前記微小隙間に導入されたオイルが前記連通路の開口の周囲に導かれるように、前記第2閉塞部材に座ぐりが形成されている、請求項4に記載のロータリ型流体機械。
  6. 前記押付力低減用流体が前記作動流体であり、
    前記流体導入路は、前記吸入側流体室に前記作動流体を吸入させる吸入路と前記微小隙間とを接続する、または、前記吸入路に通じた空間と前記微小隙間とを接続し、前記微小隙間に前記作動流体を導入するように形成されている、請求項3に記載のロータリ型流体機械。
  7. 前記吸入路または前記吸入路に通じた空間が前記流体室の周囲において前記シリンダの高さ方向に延びるように形成されており、
    前記流体導入路は、前記第2閉塞部材の内部を通じて、前記吸入路と前記微小隙間とを接続する、または、前記吸入路に通じた空間と前記微小隙間とを接続する、請求項6に記載のロータリ型流体機械。
  8. 前記押付力低減機構は、前記連通路に面する側とは反対側の前記ピストンの端面に作用する力を低減しうるように、前記第1閉塞部材と前記ピストンとの間の微小隙間に、前記流体室の圧力以下の圧力を有する前記押付力低減用流体を導入する流体導入路を含み、
    前記第1閉塞部材の前記シリンダを閉塞する側の端面に前記流体導入路が開口するように、前記流体導入路の少なくとも一部が前記第1閉塞部材に形成されている、請求項1に記載のロータリ型流体機械。
  9. 前記押付力低減用流体が前記作動流体であり、
    前記流体導入路は、前記連通路と前記微小隙間とを接続し、前記微小隙間に前記連通路を満たす前記作動流体を導入する、請求項8に記載のロータリ型流体機械。
  10. 前記流体導入路の開口は、前記ピストンと前記第1閉塞部材とが常時重なり合っている領域内または前記ピストンと前記第2閉塞部材とが常時重なり合っている領域内に、その全部が位置している、請求項3ないし請求項9のいずれか1項に記載のロータリ型流体機械。
  11. 前記押付力低減機構は、前記ピストンの一端面にかかる圧力の面内分布と他端面にかかる圧力の面内分布とが均一化するように、前記ピストンと前記第1閉塞部材との間の微小隙間と、前記ピストンと前記第2閉塞部材との間の微小隙間とを接続する均圧用通路を含む、請求項1に記載のロータリ型流体機械。
  12. 前記均圧用通路は、前記ピストンを厚さ方向に貫通する少なくとも1つの貫通孔を含み、
    前記ピストンの運動にともなって、前記貫通孔と前記連通路とが重なり合い、前記貫通孔に前記連通路の前記作動流体が流入する、請求項11に記載のロータリ型流体機械。
  13. 前記貫通孔がスリット状である、請求項12に記載のロータリ型流体機械。
  14. 前記シリンダが第1シリンダ、前記ピストンが第1ピストン、前記ベーンが第1ベーンとして構成され、
    前記第2閉塞部材を前記第1シリンダと共用し、かつ前記第1シリンダに連なるように配置された第2シリンダと、
    前記第2シリンダの内部で運動する第2ピストンと、
    前記第2閉塞部材とは反対側において前記第2シリンダを閉塞する第3閉塞部材と、
    前記第2シリンダ、前記第2閉塞部材、前記第3閉塞部材および前記第2ピストンによって形成される流体室を、吸入側流体室と吐出側流体室とに仕切る第2ベーンとをさらに備え、
    前記第2閉塞部材に形成された前記連通路によって、前記第1シリンダ側の前記吐出側流体室と、前記第2シリンダ側の前記吸入側流体室とが連通し、1つの流体室が形成されている、請求項1ないし請求項13のいずれか1項に記載のロータリ型流体機械。
  15. 前記作動流体が二酸化炭素である、請求項1ないし請求項14のいずれか1項に記載のロータリ型流体機械。
  16. 冷媒を圧縮する圧縮機と、
    前記圧縮機で圧縮された冷媒を放熱させる放熱器と、
    前記放熱器で放熱した冷媒を膨張させるとともに冷媒から動力を回収する膨張機と、
    前記膨張機で膨張した冷媒を蒸発させる蒸発器とを備え、
    前記膨張機として、請求項1ないし請求項15のいずれか1項に記載のロータリ型流体機械が用いられた、冷凍サイクル装置。
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