JP2015001217A - 圧縮機 - Google Patents

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Yuichiro Watanabe
雄一郎 渡邉
悟 高根沢
Satoru Takanezawa
悟 高根沢
福永 剛
Takeshi Fukunaga
剛 福永
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Abstract

【課題】従来の圧縮機では、圧縮室で圧縮された冷媒が吐出される際に、圧縮室内の圧力のピーク値が所定のピーク値よりも高くなる問題がある。
【解決手段】この圧縮機は、圧縮室22を有するシリンダ本体21と、シリンダ本体21の上端面に配置されるフロントヘッド23(第1端板部材)と、シリンダ本体21の下端面に配置されるリアヘッド24(第2端板部材)とを備える。フロントヘッド23(第1端板部材)及びリアヘッド24(第2端板部材)は、それぞれ圧縮室22に連通し且つ圧縮室22で圧縮された冷媒を吐出する第1吐出孔23a及び第2吐出孔24aを有する。そして、第2吐出孔24aの孔径(流路断面積)が第1吐出孔23aの孔径(流路断面積)よりも大きい。
【選択図】図1

Description

本発明は、例えば空気調和機等に使用されるロータリ圧縮機等の圧縮機に関する。
従来の圧縮機には、シリンダ本体の両端面に配置される2つの端板部材のそれぞれに圧縮室で圧縮された冷媒を吐出する吐出孔が設けられたものがある。2つの吐出孔は、流路断面積が略同じとされており(例えば、2つの吐出孔の流路断面積をそれぞれ所定の流路断面積Tとする)、圧縮室内の圧力が所定の圧力になったときに開口して冷媒を上方及び下方に吐出する。
特開昭61−66888号公報
上記の圧縮機では、圧縮室で圧縮された冷媒が吐出される際に、圧縮室内の圧力のピーク値が所定の圧力よりも高くなる問題がある。その結果、圧縮室内に配置されたローラが、圧縮室を形成するシリンダ本体の内周面に押圧されて、焼付きが生じるおそれがある。
そこで、本発明の目的は、圧縮室内の圧力のピーク値を低減できる圧縮機を提供することである。
第1の発明にかかる圧縮機は、圧縮室を有するシリンダ本体と、前記シリンダ本体の上端面に配置される第1端板部材と、前記シリンダ本体の下端面に配置される第2端板部材とを備え、前記第1端板部材及び前記第2端板部材は、それぞれ前記圧縮室に連通し且つ前記圧縮室で圧縮された冷媒を吐出する第1吐出孔及び第2吐出孔を有し、前記第1吐出孔及び前記第2吐出孔の一方の流路断面積が、他方の流路断面積よりも大きいことを特徴とする。
この圧縮機では、第1吐出孔及び第2吐出孔の他方の流路断面積が所定の流路断面積Tである場合において、第1吐出孔及び第2吐出孔の一方の流路断面積が他方の流路断面積(所定の流路断面積T)よりも大きいので、第1吐出孔及び第2吐出孔の一方において冷媒が吐出されやすくなり、第1吐出孔及び第2吐出孔の一方側の圧力のピーク値が低減する。したがって、圧縮室内の圧力のピーク値を低減できる。
第2の発明にかかる圧縮機は、第1の発明にかかる圧縮機において、前記第2吐出孔の流路断面積が前記第1吐出孔の流路断面積よりも大きいことを特徴とする。
この圧縮機では、第1吐出孔の流路断面積が所定の流路断面積Tである場合において、第2吐出孔の流路断面積が第1吐出孔の流路断面積(所定の流路断面積T)よりも大きいので、第2吐出孔側の圧力のピーク値を低減できる。
第3の発明にかかる圧縮機は、第2の発明にかかる圧縮機において、前記第1端板部材に取り付けられ、前記第1端板部材との間にマフラ空間を形成するマフラ部材と、前記第2端板部材の前記第2吐出孔から吐出される冷媒を前記マフラ空間に導く連通路とを有し、前記連通路の全域において、前記連通路の流路断面積が前記第2吐出孔の流路断面積よりも大きいまたは同じであることを特徴とする。
従来の圧縮機では、第2吐出孔の流路断面積および第2吐出孔側から吐出される冷媒をマフラ空間に導く連通路の流路断面積が第1吐出孔の流路断面積と略同じである。そのため、冷媒が直接マフラ空間に吐出される第1吐出孔側に比べて、第2吐出孔側では連通路の流路抵抗が大きいので、過圧縮(圧縮室内の圧力が所定の圧力を超えた状態が継続すること)が生じやすい。また、第2吐出孔側では連通路の流路抵抗が大きいことによって、冷媒が連通路内を通過する際の圧力損失が大きくなるので、冷媒効率が低下しやすい。
しかし、この圧縮機では、連通路の全域において連通路の流路断面積が第2吐出孔の流路断面積よりも大きいまたは同じである、すなわち連通路の全域において連通路の流路断面積が第1吐出孔の流路断面積よりも大きいため、連通路の流路抵抗が小さくなり、過圧縮が生じるのを防止できる。また、連通路の流路抵抗が小さくなることによって、冷媒が連通路内を通過する際の圧力損失が小さくなるので、冷媒効率が向上する。
以上の説明に述べたように、本発明によれば、以下の効果が得られる。
第1の発明では、第1吐出孔及び第2吐出孔の他方の流路断面積が所定の流路断面積Tである場合において、第1吐出孔及び第2吐出孔の一方の流路断面積が他方の流路断面積(所定の流路断面積T)よりも大きいので、第1吐出孔及び第2吐出孔の一方において冷媒が吐出されやすくなり、第1吐出孔及び第2吐出孔の一方側の圧力のピーク値が低減する。したがって、圧縮室内の圧力のピーク値を低減できる。
第2の発明では、第1吐出孔の流路断面積が所定の流路断面積Tである場合において、第2吐出孔の流路断面積が第1吐出孔の流路断面積(所定の流路断面積T)よりも大きいので、第2吐出孔側の圧力のピーク値を低減できる。
第3の発明では、連通路の全域において連通路の流路断面積が第2吐出孔の流路断面積よりも大きいまたは同じである、すなわち連通路の全域において連通路の流路断面積が第1吐出孔の流路断面積よりも大きいため、連通路の流路抵抗が小さくなり、過圧縮が生じるのを防止できる。また、連通路の流路抵抗が小さくなることによって、冷媒が連通路内を通過する際の圧力損失が小さくなるので、冷媒効率が向上する。
本発明の実施形態に係る圧縮機を示す断面図である。 図1に示すシリンダ本体の平面図であり、クランクピンの回転角度が180°の状態を示した図である。 図1に示すフロントヘッドの平面図である。 図1に示すリアヘッドの背面図である。 圧縮室内における時間経過と圧縮された冷媒の圧力との関係を示すグラフである。 圧縮室の内外における時間経過と圧縮された冷媒の圧力との関係を示すグラフである。
以下、図面を参照しつつ本発明に係る圧縮機の実施の形態について説明する。
図1に示すように、本実施形態に係る圧縮機は、いわゆる高圧ドーム型の1シリンダ型ロータリ圧縮機であって、密閉容器1の内側に圧縮機構2及びモータ3(駆動機構)が配置されている。このモータ3は、圧縮機構2の上方に配置されており、モータ3のロータ6とともに駆動軸12が回転することにより、圧縮機構2が駆動されるようになっている。
圧縮機構2には、アキュムレータ4の吸入管11を通して冷媒が吸入される。この冷媒は、圧縮機とともに、冷凍システムの一例としての空気調和機を構成する図示しない凝縮器、膨張機構、蒸発器を制御することによって得られる。
密閉容器1の内部は、圧縮機構2で圧縮された高温高圧の冷媒で満たされている。この冷媒は、モータ3のステータ5とロータ6との間の隙間を通過して、モータ3を冷却した後、吐出管13から外部に吐出される。また、密閉容器1内の下部には、圧縮機構2の駆動を滑らかにするための潤滑油9が溜められている。
図1及び図2に示すように、圧縮機構2は、圧縮室22を有するシリンダ本体21と、このシリンダ本体21の上端面に取り付けられて圧縮室22の上端を閉塞するフロントヘッド23(第1端板部材)と、シリンダ本体21の下端面に取り付けられて圧縮室22の下端を閉塞するリアヘッド24(第2端板部材)と、フロントヘッド23に取り付けられてフロントヘッド23との間にマフラ空間41を形成するマフラ部材40とを有している。フロントヘッド23及びリアヘッド24には、それぞれ圧縮室22に連通し且つ圧縮室22で圧縮された冷媒を吐出する第1吐出孔23a及び第2吐出孔24aが設けられている。駆動軸12は、フロントヘッド23およびリアヘッド24を貫通して、圧縮室22の内部に進入している。圧縮室22には、駆動軸12に設けられたクランクピン26に嵌合したローラ27が公転可能に配置されている。このローラ27の公転運動によって冷媒が圧縮される。
圧縮室22は、このローラ27と一体に設けられたブレード28によって2つの室に仕切られている。図2に示すように、ブレード28の右側の室は、吸入管11が圧縮室22の内面に開口した吸入室22aである。一方、ブレード28の左側の室は、上記した第1吐出孔23a及び第2吐出孔24aが圧縮室22に開口した吐出室22bである。ブレード28の両面には半円形状のブッシュ29が密着され、シールが行われている。ブレード28およびブッシュ29は、圧縮室22に連通した収容部22aに配置される。
圧縮機構2の動作について説明する。クランクピン26が、駆動軸12とともに偏心回転すると、クランクピン26に嵌合したローラ27が、このローラ27の外周面が圧縮室22の内周面に接するように公転する。ローラ27が、圧縮室22内で公転するに伴って、ブレード28は、このブレード28の両側面をブッシュ29によって保持されて進退動する。すると、吸入管11から低圧の冷媒が吸入室22aに吸入され、吐出室22bで圧縮されて高圧となった後、高圧の冷媒が第1吐出孔23a及び第2吐出孔24aから上下に吐出される。第1吐出孔23aから吐出された冷媒は、直接マフラ空間41に導かれ、マフラ部材40の上端に形成された開口から密閉容器1の内部に吐出される。第2吐出孔24aから吐出された冷媒は、後述する連通路35を通過した後でマフラ空間41に導かれて、第1吐出孔23aからマフラ空間41に吐出された冷媒と混合された後、マフラ部材40の上端に形成された開口から密閉容器1の内部に吐出される。
第1吐出孔23aは、フロントヘッド23の上端面に配置された板状の吐出弁31によって塞がれている。この吐出弁31は、圧縮室22の圧力が所定の圧力Pとなると弾性変形して第1吐出孔23aを開口する。その結果、第1吐出孔23aからマフラ空間41に冷媒が吐出される。この吐出弁31の上方には弁押さえ部32が設けられている。この弁押さえ部32は、フロントヘッド23と共働して吐出弁31を挟む部材である。なお、図3では、弁押さえ部32の図示を省略している。
第2吐出孔24aは、リアヘッド24の内側に配置された板状の吐出弁33によって塞がれている。この吐出弁33は、圧縮室22の圧力が所定の圧力Pとなると弾性変形して第2吐出孔24aを開口する。その結果、後述する連通路35を介して第2吐出孔24aからマフラ空間41に冷媒が吐出される。この吐出弁33の下方には弁押さえ部34が設けられている。この弁押さえ部34は、リアヘッド24と共働して吐出弁33を挟む部材である。なお、リアヘッド24は、例えばシリンダ本体21の圧縮室22の下側を塞ぐ部材と、その部材との間に後述する内部流路24b(連通路35)を形成する部材とから構成される。なお、図4では、弁押さえ部34の図示を省略している。
ここで、図1に示すように、第2吐出孔24aの孔径は、第1吐出孔23aの孔径よりも大きくされている。したがって、第2吐出孔24aの流路断面積は、第1吐出孔23aの流路断面積よりも大きい。なお、第1吐出孔23aの孔径は、従来の圧縮機の第1吐出孔及び第2吐出孔の孔径とほぼ同じであり、例えば内径が約7mmである。また、流路断面積Tは約19mmである。また、第1吐出孔23aの中心と第2吐出孔24aの中心は、平面視において同一位置にある。
連通路35は、リアヘッド24の内部に形成された内部流路24bと、平面視において同一位置に形成された3つの貫通孔(21b、23b、24c)とにより形成される。リアヘッド24に形成された内部流路24bは、図4に示すように、第2吐出孔24aおよびリアヘッド24に形成された貫通孔24cに接続されており、駆動軸12が挿入される挿入孔24hを避けるように平面視においてV字型に形成されている。したがって、第2吐出孔24aと貫通孔24cとは、駆動軸12に対して略反対側に位置する。また、貫通孔21b及び貫通孔23bは、図1に示すように、それぞれシリンダ本体21及びフロントヘッド23に形成されている。貫通孔21bは、シリンダ本体21の圧縮室22よりも径方向外側に形成されている。
ここで、内部流路24bの流路断面積は、その全域において第2吐出孔24aの流路断面積と同じとされている。また、3つの貫通孔(21b、23b、24c)の孔径は、それぞれ第2吐出孔24aの孔径と同じとされている。したがって、連通路35の全域において連通路35の流路断面積と第2吐出孔24aの流路断面積とが同じである。
次に、図5及び図6を参照して冷媒の圧縮を開始してからの経過時間と冷媒の圧力との関係について説明する。
図5において、横軸は、冷媒の圧縮を開始してからの経過時間を示す。冷媒の圧縮を開始したときとは、収容部22aを基準位置(0°)としたときに、クランクピン26の回転角度が基準位置(0°)にきたときを言う。また、横軸において吐出時とは、吐出弁31、33が弾性変形して冷媒の吐出が開始されるときであり、一例として図5では吐出時をクランクピン26の回転角度が210°のときとしている。縦軸は、圧縮室内における、従来の第1吐出孔側および第2吐出孔側、本発明の第1吐出孔側および第2吐出孔側の冷媒の圧力を示す。なお、図5において、従来の圧縮機は、第1吐出孔の流路断面積と第2吐出孔の流路断面積とが略同じである。また、従来の圧縮機は、第2吐出孔から吐出される冷媒をマフラ空間に導く連通路の流路断面積が第2吐出孔の流路断面積と略同じである。
また、図6において、横軸は、冷媒の圧縮を開始してからの経過時間を示す。冷媒の圧縮を開始したときとは、収容部22aを基準位置(0°)としたときに、クランクピン26の回転角度が基準位置(0°)にきたときを言う。また、横軸において吐出時とは、吐出弁31、33が弾性変形して冷媒の吐出が開始されるときであり、一例として図6では吐出時をクランクピン26の回転角度が210°のときとしている。また、縦軸は、クランクピン26の回転角度が(0°)から(210°)までは、圧縮室内における、従来の第1吐出孔側および第2吐出孔側、本発明の第1吐出孔側および第2吐出孔側の冷媒の圧力を示す。また、その後は、圧縮室外の冷媒の圧力(すなわち、第1吐出孔側では第1吐出孔近傍のマフラ空間内の圧力、第2吐出孔側では連通路を通過する冷媒の圧力)を示す。なお、図6において、従来の圧縮機は、第1吐出孔の流路断面積と第2吐出孔の流路断面積とが略同じである。また、従来の圧縮機は、第2吐出孔から吐出される冷媒をマフラ空間に導く連通路の流路断面積が第2吐出孔の流路断面積と略同じである。
図5に示すように、従来の第2吐出孔側では、第2吐出孔の流路断面積が小さいため、冷媒が吐出されにくく、圧縮室内の圧力のピーク値が所定の圧力Pよりも高い。したがって、ローラが焼付きやすい。また、冷媒が直接マフラ空間に吐出される第1吐出孔側に比べて、従来の第2吐出孔側では連通路の流路抵抗が大きいので、クランクピン26の回転角度がおよそ210°〜330°の範囲において、過圧縮(圧縮室内の圧力が所定の圧力を超えた状態が継続すること)が生じている。また、図6に示すように、従来の第2吐出孔側では、連通路の流路抵抗が大きいことによって、冷媒が連通路内を通過する際の圧力損失が大きくなるので、圧縮室外(連通路)における冷媒の圧力が時間経過とともに大きく低下する。したがって、冷媒効率が低下しやすい。
一方、本発明の第2吐出孔24a側では、図5に示すように、第2吐出孔24aの流路断面積が第1吐出孔23aの流路断面積よりも大きいため、冷媒が吐出されやすく、圧縮室22内の圧力のピーク値が所定の圧力Pよりも低い。したがって、この圧縮機では、圧縮室22内に配置されたローラ27が、圧縮室22を形成するシリンダ本体21の内周面に押圧されて、焼付きが生じるのが防止される。また、本発明の第2吐出孔24a側では、連通路35の流路抵抗が小さいので、過圧縮が生じていない。また、図6に示すように、本発明の第2吐出孔24a側では、連通路35の流路抵抗が小さいことによって、冷媒が連通路35を通過する際の圧力損失が小さくなるので、圧縮室外(連通路35)における冷媒の圧力が低下しにくい。したがって、冷媒効率が向上する。
<本実施形態の圧縮機の特徴>
本実施形態の圧縮機には、以下の特徴がある。
本実施形態の圧縮機では、第1吐出孔23aの流路断面積が所定の流路断面積Tである場合において、第2吐出孔24aの流路断面積が第1吐出孔23aの流路断面積(流路断面積T)よりも大きいので、第2吐出孔24aにおいて冷媒が吐出されやすくなり、第2吐出孔24aの圧力のピーク値が低減する。したがって、圧縮室22内の圧力のピーク値を低減できる。
また、従来の圧縮機では、第2吐出孔の流路断面積および第2吐出孔側から吐出される冷媒をマフラ空間に導く連通路の流路断面積が第1吐出孔の流路断面積と略同じである。そのため、冷媒が直接マフラ空間に吐出される第1吐出孔側に比べて、第2吐出孔側では連通路の流路抵抗が大きいので、過圧縮(圧縮室内の圧力が所定の圧力を超えた状態が継続すること)が生じやすい。また、第2吐出孔側では連通路の流路抵抗が大きいことによって、冷媒が連通路内を通過する際の圧力損失が大きくなるので、冷媒効率が低下しやすい。
しかし、本実施形態の圧縮機では、連通路35の全域において連通路35の流路断面積が第2吐出孔24aの流路断面積と同じである、すなわち連通路35の全域において連通路35の流路断面積が第1吐出孔23aの流路断面積よりも大きいため、連通路35の流路抵抗が小さくなり、過圧縮が生じるのを防止できる。また、連通路35の流路抵抗が小さくなることによって、冷媒が連通路35内を通過する際の圧力損失が小さくなるので、冷媒効率が向上する。
以上、本発明の実施形態について図面に基づいて説明したが、具体的な構成は、これらの実施形態に限定されるものでないと考えられるべきである。本発明の範囲は、上記した実施形態の説明ではなく特許請求の範囲によって示され、さらに特許請求の範囲と均等の意味及び範囲内でのすべての変更が含まれる。
上記実施形態では、第2吐出孔24aの流路断面積が第1吐出孔23aの流路断面積よりも大きいが、第1吐出孔23aの流路断面積が第2吐出孔24aの流路断面積よりも大きくてもよい。それにより、例えば第2吐出孔24aの流路断面積が従来の第1吐出孔及び第2吐出孔の流路断面積と同じ所定の流路断面積Tである場合に、第1吐出孔23aにおいて冷媒が吐出されやすくなり、第1吐出孔23a側の圧力のピーク値が低減する。したがって、圧縮室22内の圧力のピーク値を低減できる。
また、上記実施形態では、フロントヘッド23(第1端板部材)に取り付けられ、フロントヘッド23との間にマフラ空間41を形成するマフラ部材40と、リアヘッド24(第2端板部材)の第2吐出孔24aから吐出される冷媒をマフラ空間41に導く連通路35を有するが、マフラ部材40と連通路35はなくてもよい。
また、上記実施形態では、連通路35の全域において連通路35の流路断面積が第2吐出孔24aの流路断面積と同じであるが、連通路35の全域において連通路35の流路断面積が第2吐出孔24aの流路断面積と同じまたは大きくてもよい。なお、ここで言う「同じまたは大きい」とは、連通路35の全域において連通路35の流路断面積が第2吐出孔24aの流路断面積よりも小さい部分がないことを意味する。したがって、連通路35の流路断面積が第2吐出孔24aの流路断面積と同じ部分と大きい部分が混在していてもよい。
また、上記実施形態では、シリンダ本体21の圧縮室22に、ローラ27とブレード28(ローラと一体の部材)とが配置された構成であるが、シリンダ本体21の圧縮室22に、ローラとベーン(ローラと別体の部材)とが配置された構成であってもよい。
また、上記実施形態では、リアヘッド24の内側に連通路35(内部流路24b)が形成されるが、リアヘッド24に取り付けられリアヘッド24との間にマフラ空間を形成するリアマフラを有し、連通路35が内部流路24bの代わりにこのマフラ空間を含んでいてもよい。
また、上記実施形態では、連通路35は、シリンダ本体21、フロントヘッド23及びリアヘッド24の内部に形成されるが、これに限られるものではない。例えば、連通路は、第2吐出孔24aおよびマフラ部材40に接続される配管であってもよい。
本発明を利用すれば、圧縮室内の圧力のピーク値を低減できる。
21 シリンダ本体
22 圧縮室
23 フロントヘッド(第1端板部材)
23a 第1吐出孔
24 リアヘッド(第2端板部材)
24a 第2吐出孔
35 連通路
40 マフラ部材
41 マフラ空間

Claims (3)

  1. 圧縮室を有するシリンダ本体と、
    前記シリンダ本体の上端面に配置される第1端板部材と、
    前記シリンダ本体の下端面に配置される第2端板部材とを備え、
    前記第1端板部材及び前記第2端板部材は、それぞれ前記圧縮室に連通し且つ前記圧縮室で圧縮された冷媒を吐出する第1吐出孔及び第2吐出孔を有し、
    前記第1吐出孔及び前記第2吐出孔の一方の流路断面積が、他方の流路断面積よりも大きいことを特徴とする圧縮機。
  2. 前記第2吐出孔の流路断面積が前記第1吐出孔の流路断面積よりも大きいことを特徴とする請求項1に記載の圧縮機。
  3. 前記第1端板部材に取り付けられ、前記第1端板部材との間にマフラ空間を形成するマフラ部材と、
    前記第2端板部材の前記第2吐出孔から吐出される冷媒を前記マフラ空間に導く連通路とを有し、
    前記連通路の全域において、前記連通路の流路断面積が前記第2吐出孔の流路断面積よりも大きいまたは同じであることを特徴とする請求項2に記載の圧縮機。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN107339239A (zh) * 2017-07-28 2017-11-10 广东美芝制冷设备有限公司 压缩机及温度调节系统

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