JP5781355B2 - 密閉型ロータリ圧縮機 - Google Patents

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本発明は、密閉型ロータリ圧縮機に関するものである。
密閉型ロータリ圧縮機は、小型軽量で製作が容易なため、空気調和機、冷凍機等の冷媒を圧縮する圧縮機としてよく用いられている。
密閉型ロータリ圧縮機は、密閉ハウジングと、この密閉ハウジング内部に設置される圧縮機構および圧縮機構を駆動する電動モータと、を備えている。
圧縮機構は、中央部分にシリンダ室を形成する空間部を有するシリンダ部材と、電動モータによって回転され、シリンダ室に対応する位置に偏芯部を有する駆動軸と、偏芯部の回りに取り付けられたロータと、シリンダ部材に設けられるブレード溝に摺動可能に装着され、シリンダ室内を吸入側と圧縮側とに仕切るブレードと、を備えている(特許文献1参照)。
シリンダ部材には、周縁部とシリンダ室とを連通させる吸入孔が1個設けられ、この吸入孔には、冷媒を供給する吸入管が接続されている。
電動モータを作動させると、駆動軸が回転され、ロータがシリンダ室内で偏心回転運動を行う。これに伴って冷媒が吸入管から吸入孔を通ってシリンダ室の吸入側に吸入されると同時に、圧縮側において既に吸入された冷媒が除々に圧縮され、吐出される。
特開平7−27078号公報
ところで、特許文献1に記載のものは、孔径がシリンダ部材の軸線方向幅以下に制限される吸入孔が1個であるので、吸入孔の横断面積の大きさの増加が制約される。このように吸入孔の横断面積の増加が制限されるので、性能を十分に向上させることができない。
これは、漏れによる損失を低減させて性能の向上をはかるためにシリンダ部材の軸線方向幅を小さくした場合、特に、大きな影響を受けることになる。
また、一般に、吸入孔の孔径を小さくすると慣性過給効果が大きくなり、冷媒の加速流れ(脈動)により冷媒のシリンダ室への吸入量が増加することがあるが、1個の吸入孔では吸入圧損を増加させない目的で横断面積を確保するために吸入孔の孔径を小さくし難いため、この慣性過給効果をうまく利用できない。
さらに、吸入孔の横断面積の形状を周方向に長くして面積を増加させることも考えられるが、円形に比べて加工が著しく難しく、実用的でない。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであって、加工が容易で、シリンダ室へ媒体の吸入面積が増加できる構造とし、性能を向上させることができる密閉型ロータリ圧縮機を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明は以下の手段を採用する。
すなわち、本発明の一態様は、シリンダ室を形成する軸線方向に貫通した空間部を有し、密閉ハウジングに固定して取り付けられるシリンダ部材と、該シリンダ部材に、該シリンダ部材の周縁部と前記空間部とを接続して媒体の通路となるように形成される通路部と、を備え、該通路部は、前記空間部に開口した吸入口が周方向に配置された複数の円形断面をした吸入孔部を備え、該各吸入孔部には、それぞれに前記媒体が供給されるようにされている密閉型ロータリ圧縮機である。
本態様にかかる密閉型ロータリ圧縮機によれば、シリンダ部材には、シリンダ部材の周縁部とシリンダ室を形成する空間部とを接続する通路部は、空間部に開口した吸入口が周方向に配置された複数の円形断面をした吸入孔部を備えているので、シリンダ室には、媒体が複数の吸入孔部を通って導入されることになる。
媒体が複数の吸入孔部から導入されるので、吸入孔部の横断面積は、一つの吸入孔部に比べて大きくなる。このように、吸入孔部の横断面積が大きくなる、すなわち、吸入面積が増加すると、媒体の吸入圧損が低下するので、体積効率が向上し、密閉型ロータリ圧縮機の性能を向上させることができる。
各吸入孔部は、円形断面をしているので、従来と同様な方法で容易に加工することができる。
たとえば、複数の吸引孔部で、従来の一つの吸入孔部と同等の吸引面積を確保する場合、各吸引孔部の横断面積は従来のものに比べて小さくすることができる。このように吸引孔部の横断面積、言い換えれば孔径を小さくすると、慣性過給効果によって媒体のシリンダ室への吸入量が増加することも期待できる。
また、各吸引孔部の孔径を小さくできるので、シリンダ部材の軸線方向幅を小さくすることもできる。このように、シリンダ部材の軸線方向幅を小さくすると、漏れによる損失を低減させることができ、性能の向上をよりはかることができる。
なお、閉切タイミングの関係からみて、隣り合う吸入孔部の吸入口は、可能な限り近接して配置するのが好適である。
本態様では、隣り合う前記吸入孔部の前記吸入口は、相互に重なるようにされていることが好適である。
このようにすると、複数の吸引孔部の吸込口は、合体して1個の吸込口となる。しかも、吸入口は、相互に重なるようにされているので、合体した吸込口の周方向の長さは、分離している吸込口のそれと比べて短くできる。このように、吸込口の周方向の長さを比較的短くできるので、その分閉切タイミングを早めることができる。
本態様では、前記通路部は、前記空間部から前記周縁部に向けて延在する凹部と、前記凹部に連通した吸入口が周方向に配置された複数の円形断面をした吸入孔部とを備えている。前記凹部は、前記シリンダ部材の前記軸線方向の全幅に亘るように形成され、または、前記凹部の周方向の長さは、前記吸入口の周方向の長さよりも小さい。前記吸入孔部は、少なくとも断面の一部が該凹部に連通するようにされてい
複数の吸引孔部を通る媒体は、凹部で合流してシリンダ室に供給されることになる。凹部は吸引孔部の形状と無関係に形成することができるので、シリンダ部材の軸線方向の長さを吸引孔部の孔径よりも大きくすることができる。これにより、吸引面積を維持した上で、凹部の周方向の長さを複数の吸引孔部の周方向の長さよりも短くすることができるので、その分閉切タイミングを早めることができる。
本発明によれば、シリンダ部材には、シリンダ部材の周縁部とシリンダ室を形成する空間部とを接続する通路部は、空間部に開口した吸入口が周方向に配置された複数の円形断面をした吸入孔部を備えているので、吸入面積が増加して体積効率が向上し、密閉型ロータリ圧縮機の性能を向上させることができるとともに従来と同様な方法で容易に加工することができる。
本発明の第一実施形態にかかる密閉型ロータリ圧縮機の縦断面図である。 図1のロータリ圧縮機構の要部断面図である。 図2の吸引口を示す正面図である。 本実施形態の別の態様にかかる吸引口を示す正面図である。 本発明の第二実施形態にかかる密閉型ロータリ圧縮機のロータリ圧縮機構を示す要部断面図である。 図5の吸引口を示す正面図である。 図6のX−X断面図である。
以下に、本発明にかかる実施形態について、図面を参照して説明する。
[第一実施形態]
以下、本発明の第一実施形態にかかる密閉型ロータリ圧縮機1について、図1ないし図3を用いて説明する。
図1は、本実施形態にかかる密閉型ロータリ圧縮機1の縦断面図である。図2は、図1のロータリ圧縮機構7の要部断面図である。図3は、図2の吸引口を示す正面図である。
密閉型ロータリ圧縮機1には、円筒形状の密閉ハウジング3と、密閉ハウジング3内に設置された電動モータ5と、電動モータ5によって駆動されて冷媒ガス(媒体)を圧縮するロータリ圧縮機構7と、が備えられている。
密閉ハウジング3は、筒部9の上下に底部11および蓋部13が溶接されて閉塞された中空円筒形状を有している。
電動モータ5には、密閉ハウジング3の軸線方向に延在するように配置された駆動軸15と、駆動軸15の周囲に固定された回転子17と、回転子17の周囲を覆うように密閉ハウジング3に固定された固定子19と、が備えられている。
駆動軸15の下端は、下方に位置するロータリ圧縮機構7に向けて延長されており、その内部には、軸線方向に沿って給油穴21が穿設されている。
ロータリ圧縮機構7には、駆動軸15の下方部に設けられる偏心部23と、偏心部23に回転可能に嵌合されたロータ25と、ロータ25の外周面と1箇所で直線状に摺接する断面円形の空間部27を有し、この空間部27にロータ25を配置した状態で密閉ハウジング3に、たとえば、溶接により結合固定されるシリンダ部材29と、シリンダ部材29の上端面に固定されてロータ25の上方で駆動軸15を回転自在に支持する上部軸受31と、シリンダ部材29の下端面に固定されてロータ25の下方で駆動軸15を回転自在に支持する下部軸受33と、が備えられている。
シリンダ部材29の上下が上部軸受31および下部軸受33で挟まれることによって空間部27の上下が閉塞され、閉じた空間であるシリンダ室35が形成される。
駆動軸15は、下部軸受33から下端を突出させた状態で支持されている。この駆動軸15の下端部には、内部の給油穴21に潤滑油を供給する油ポンプ機構が設けられており、密閉ハウジング3の底部に形成されている油だまりから潤滑油を吸い込み、給油穴21を介してロータリ圧縮機構7等の所要箇所に潤滑油を給油できるように構成されている。
ロータ25は、シリンダ室35内に収容される。シリンダ室35を形成するシリンダ部材29の内側面には、図2に示されるように、ロータ25の厚みとほぼ同じ長さの一辺を有するブレード37がこの一辺がシリンダ室35に対して出没されるよう摺動自在に嵌挿されている。ブレード37の背後には、ブレード37をシリンダ室35に向けて押圧するブレード押えバネ39が備えられている。
ブレード37は、ロータ25の厚み方向の長さとほぼ同じ長さの一辺を有する板状部材であり、ブレード押えバネ39により押圧されることで、その一辺がロータ25の外周面に圧接されるようになっている。
シリンダ部材29には、ブレード37からロータ25の回転方向前方位置に、外周面(周縁部)41と空間部27を区画する内周面43とを接続して冷媒ガスの通路となる通路部45が形成されている。
通路部45は、第一吸入ポート(吸入孔部)47および第二吸入ポート(吸入孔部)49で構成されている。
第一吸入ポート47および第二吸入ポート49は、それぞれ駆動軸15を中心とした半径方向に延在するように削孔されている円形断面をした孔である。第一吸入ポート47および第二吸入ポート49は、図3に示されるように内周面43に開口した吸入口51,52が周方向に配置されるとともに相互に重なるようにされている。
このように、第一吸入ポート47および第二吸入ポート49は、円形断面をしている孔であるので、従来と同様な方法で容易に加工することができる。
密閉ハウジング3には、それぞれ冷媒ガスを供給する第一吸入管53および第二吸入管55の一端が貫通状態に配設されている。第一吸入管53は、第一吸入ポート47の外周面41側に接続され、第二吸入管55は、第二吸入ポート49の外周面41側に接続されている。
シリンダ部材29には、ブレード37を挟んで、通路部45と反対側に、密閉ハウジング3内部空間に連通する図示しない吐出ポートが開通されている。なお、吐出ポートは、上部軸受31に設けられてもよい。
ロータ25の外周面にブレード37の先端が圧接されることで、ブレード37の一側方に設けられて第一吸入ポート47および第二吸入ポート49に連通する吸入側と、ブレード37の他側方に設けられて吐出ポートに連通する圧縮側とに仕切られている。
密閉ハウジング3の蓋部13には、図示しない冷却機構(冷凍サイクル)に接続される吐出管57が貫通状態に配設されている。
この密閉型ロータリ圧縮機1には、冷却機構を流通してきた冷媒ガスから、このガス中に微量に含まれる潤滑油および冷媒の液分を分離する目的で、筒状容器で構成されているアキュムレータ59が設けられている。このアキュムレータ59は、上部にガスを導入する配管が接続され、第一吸入管53および第二吸入管55の他端が、アキュムレータ59の内部上方で上向きに開口されている。
以下、このように構成された密閉型ロータリ圧縮機1の動作について説明する。
電動モータ5を作動させると、駆動軸15が回転され、その偏心部23に嵌合されているロータ25も回転を開始する。
ロータ25はシリンダ室35内で偏心回転運動を行い、これに伴って第一吸入管53および第二吸入管55から第一吸入ポート47および第二吸入ポート49を通って吸入口51,52からシリンダ室35の吸入側に冷媒ガスが吸入される。
このとき、冷媒ガスは第一吸入ポート47および第二吸入ポート49から導入されるので、冷媒ガスの吸入面積Sは、第一吸入ポート47および第二吸入ポート49の横断面積を加えたものから重複部分の面積を除した大きさとなる。この吸入面積Sは、一つの吸入ポートのものと比べて大きくなる。このように、吸入面積Sが増加すると、冷媒ガスの吸入圧損が低下するので、体積効率が向上し、密閉型ロータリ圧縮機1の性能を向上させることができる。
また、吸入口51,52は、相互に重なるようにされているので、合体した吸込口の周方向の長さLは、分離している吸込口のそれと比べて短くできる。このように、吸込口51,52の周方向の長さLを比較的短くできるので、その分閉切タイミングを早めることができる。
なお、閉切タイミングが許容できる範囲であれば、吸入口51と吸入口52とが重ならないように配置してもよい。この場合、吸入口51,52は、可能な限り近接して配置するのが好適である。
反対に、たとえば、第一吸入ポート47および第二吸入ポート49で、従来の一つの吸入ポートと同等の吸引面積Sを確保する場合、第一吸入ポート47および第二吸入ポート49の横断面積、言い換えると孔径は従来のものに比べて小さくすることができる。このように第一吸入ポート47および第二吸入ポート49の孔径を小さくすると、慣性過給効果によって冷媒ガスのシリンダ室35への吸入量が増加することも期待できる。
また、第一吸入ポート47および第二吸入ポート49の孔径を小さくできるので、シリンダ部材29の軸線方向の幅Wを小さくすることもできる。このように、シリンダ部材29の軸線方向の幅Wを小さくすると、漏れによる損失を低減させることができ、性能の向上をよりはかることができる。
冷媒ガスの吸入側への吸入と同時に、圧縮側において既に吸入された冷媒ガスが除々に圧縮される。圧縮側で圧縮されたガスは、吐出ポートから電動モータ5の下方に吐き出されて膨張し、その脈動成分が除去される。電動モータ5の下方に吐出されたガスは、固定子19と回転子17とのエアギャップおよび固定子19とハウジング3との間に形成されたガス通路を通過し、電動モータ5の上方に流入して膨張し、その脈動成分がさらに除去される。
こうして電動モータ5の上方に流入したガスは吐出管57に流入し、図示しない冷却機構に向けて搬送される。
一方、冷却機構を流通してきた冷媒ガスはアキュムレータ59に流入し、微細な油滴となって冷媒ガス中に混在している潤滑油および冷媒の液分が分離される。これにより、冷媒のガス分のみが第一吸入管53および第二吸入管55を介してロータリ圧縮機構7へと吸い込まれる。
また、ハウジング3の下部に溜まった潤滑油は、油ポンプ機構のポンプ作用に促されて駆動軸15の内部に設けられている給油穴21を上方に向けて移動し、図示しない供給路からシリンダ室35内のロータ25とシリンダ部材29との摺動箇所、上部軸受31および下部軸受33の摺動箇所等に供給されるとともに、駆動軸15の上端から噴出してロータリ圧縮機構7を潤滑および冷却する。
なお、本実施形態では、通路部45は、第一吸入ポート47および第二吸入ポート49の2個で構成されているが、吸入ポートの数は2個に限定されない。たとえば、図4に示されるように吸入口63を有する第三吸入ポート61を備える3個の吸入ポートとしてもよいし、4個以上としてもよい。
吸入口63は、吸入口52と重なるようにされている。
このようにすると、たとえば、同じ吸入面積Sを確保する場合、第一吸入ポート47、第二吸入ポート49および第三吸入ポート61の孔径は従来のものに比べて小さくすることができる。このように第一吸入ポート47および第二吸入ポート49の孔径を小さくすると、慣性過給効果によって冷媒ガスのシリンダ室35への吸入量が増加することも期待できる。
また、第一吸入ポート47、第二吸入ポート49および第三吸入ポート61の孔径を小さくできるので、シリンダ部材29の軸線方向の幅Wを、たとえば、幅W1のように小さくすることもできる。このように、シリンダ部材29の軸線方向の幅W1を小さくすると、漏れによる損失を低減させることができ、性能の向上をよりはかることができる。
[第二実施形態]
次に、本発明の第二実施形態にかかる密閉ロータリ圧縮機1について、図5〜図7を用いて説明する。
本実施形態は、通路部45の構成が第一実施形態のものと異なるので、ここではこの異なる部分について主として説明し、前述した第一実施形態のものと同じ部分については重複した説明を省略する。
なお、第一実施形態と同じ部材には同じ符号を付している。
図5は、本実施形態にかかる密閉型ロータリ圧縮機1のロータリ圧縮機構7の要部断面図である。図6は、図5の吸引口を示す正面図である。図7は、図6のX−X断面図である。
本実施形態では、第二吸引ポート49は、外周面41から内周面43の近傍まで、シリンダ部材29を貫通しないように設けられている。
シリンダ部材29における空間部27を画成する内周面43には、外周面41に向けて延在する凹部65が第一吸入ポート47および第二吸入ポート49と連通するように設けられている。
凹部65は、第一吸入ポート47あるいは第二吸入ポート49の形状と無関係に形成することができるので、たとえば、シリンダ部材29の軸線方向の全幅に亘るように形成することができる。凹部65が軸線方向に全幅に亘り設けられると、凹部65は、たとえば、エンドミル等の機械加工によって容易に加工することができる。
このように、凹部65の軸線方向の大きさが、第一吸入ポート47あるいは第二吸入ポート49の直径よりも大きくすることができるので、たとえば、同じ吸入面積を確保する場合に、凹部65の周方向長さL1は、第一吸入ポート47および第二吸入ポート49が合体した吸込口の周方向の長さLよりも小さくすることができる。
ここでは、凹部65の周方向長さL1は、第一吸入ポート47の全部および第二吸入ポート49の一部を覆う大きさとされている。
このとき、凹部65の周方向長さL1は、第二吸入ポート49から供給される冷媒ガスの圧損が小さくなるように設定される。
このように構成された本実施形態にかかる密閉型ロータリ圧縮機1によると、第一吸入ポート47および第二吸入ポート49を通る冷媒ガスは、凹部65で合流してシリンダ室35に供給される。
凹部65の吸入面積は、一つの吸入ポートのものと比べて大きくされているので、冷媒ガスの吸入圧損が一つの吸入ポートのものと比べて低下する。したがって、体積効率が向上するので、密閉型ロータリ圧縮機1の性能を向上させることができる。
このとき、凹部65の周方向長さL1は、第一吸入ポート47および第二吸入ポート49が合体した吸込口の周方向の長さLよりも小さくされているので、第一実施形態のものに比べてその分閉切タイミングを早めることができる。
なお、本発明は、上記実施形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において、適宜変更可能である。
1 密閉型ロータリ圧縮機
3 密閉ハウジング
27 空間部
29 シリンダ部材
35 シリンダ室
41 外周面
45 通路部
47 第一吸入ポート
49 第二吸入ポート
51,52 吸入口
61 第三吸入ポート
63 吸入口
65 凹部

Claims (3)

  1. シリンダ室を形成する軸線方向に貫通した空間部を有し、密閉ハウジングに固定して取り付けられるシリンダ部材と、
    該シリンダ部材に、該シリンダ部材の周縁部と前記空間部とを接続して媒体の通路となるように形成される通路部と、を備え、
    該通路部は、
    前記空間部から前記周縁部に向けて延在する凹部と、
    前記凹部連通した吸入口が周方向に配置された複数の円形断面をした吸入孔部を備え、
    前記凹部は、前記シリンダ部材の前記軸線方向の全幅に亘るように形成され、
    該各吸入孔部には、それぞれに前記媒体が供給されるようにされていることを特徴とする密閉型ロータリ圧縮機。
  2. シリンダ室を形成する軸線方向に貫通した空間部を有し、密閉ハウジングに固定して取り付けられるシリンダ部材と、
    該シリンダ部材に、該シリンダ部材の周縁部と前記空間部とを接続して媒体の通路となるように形成される通路部と、を備え、
    該通路部は、
    前記空間部から前記周縁部に向けて延在する凹部と、
    前記凹部に連通した吸入口が周方向に配置された複数の円形断面をした吸入孔部とを備え、
    前記凹部の周方向の長さは、前記吸入口の周方向の長さよりも小さく、
    該各吸入孔部には、それぞれに前記媒体が供給されるようにされていることを特徴とする密閉型ロータリ圧縮機。
  3. 隣り合う前記吸入孔部の前記吸入口は、相互に重なるようにされていることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の密閉型ロータリ圧縮機。
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