JPH09158875A - ロータリ式圧縮機 - Google Patents

ロータリ式圧縮機

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JPH09158875A
JPH09158875A JP31810195A JP31810195A JPH09158875A JP H09158875 A JPH09158875 A JP H09158875A JP 31810195 A JP31810195 A JP 31810195A JP 31810195 A JP31810195 A JP 31810195A JP H09158875 A JPH09158875 A JP H09158875A
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JP
Japan
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cylinder
suction
cylinder chamber
suction holes
peripheral surface
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JP31810195A
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English (en)
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Kazuo Yasunaga
和男 保永
Isao Kawabe
功 川邉
Naoya Morozumi
尚哉 両角
Shigeru Fujita
茂 藤田
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Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】被圧縮ガスとしてHFC系冷媒を採用すること
を前提とし、それに伴う必要条件として、シリンダ室の
排除容積減少のためシリンダ肉厚を薄くする。そして、
シリンダ室に導かれるHFC混合冷媒の圧力損失を確実
に抑制して、圧縮効率の向上を図れるロータリ式圧縮機
を提供する。 【解決手段】被圧縮ガスとしてHFC混合冷媒を特定し
たロータリ式圧縮機であり、圧縮機構部5を構成するシ
リンダ11に設けられ、シリンダ室14にHFC混合冷
媒を吸込み案内する吸込み孔16a,16bを複数具備
した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、たとえば空気調和機の
冷凍サイクルを構成するロータリ式圧縮機において、特
に被圧縮ガスとしてHFC混合冷媒を特定し、シリンダ
室へガスを吸込み案内する吸込み孔の改良に関する。
【0002】
【従来の技術】たとえば空気調和機の冷凍サイクルで
は、従来より、冷媒としてCFC(クロロフルオロカー
ボン)12(R12と呼ばれる)冷媒、あるいはHCF
C(ハイドロクロロフルオロカーボン)22(R22と
呼ばれる)冷媒が用いられる。
【0003】しかしながら、上記R12冷媒は、完全に
ハロゲン化されたクロロフルオロカーボンであって塩素
を含む。そのため、大気圏で科学的に安定したオゾン層
を破壊する恐れが強いため、将来は生産を全廃とするこ
とが決定済みの規制対象とされた特定フロンである。
【0004】上記R22冷媒は、塩素を含んでいるが水
素があるため大気圏で分解し易く、オゾン層を破壊する
力が弱い指定フロンであるが、オゾン破壊係数が残る点
から、近時、使用量の総量規制が開始され、将来は原則
廃止の計画になっている。
【0005】このような事情から、これらの特定フロン
または指定フロンに代わる新たな冷媒が求められてい
て、オゾン層破壊がないことを中心として新代替え物質
の開発を促進した結果、塩素原子を含まないHFC(ハ
イドロフルオロカーボン)混合冷媒が採用されるに至っ
た。
【0006】このHFC混合冷媒を圧縮して高圧高温ガ
スに変え、冷凍サイクルに循環させる圧縮機としては、
回転効率がよく、したがって圧縮性能の高いロータリ式
圧縮機が多用される。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところで、先に述べた
ような代替え冷媒であるHFC混合冷媒は、その理論冷
凍能力が、従来より用いられる冷媒の理論冷凍能力より
も大きい。このことから、上記ロータリ式圧縮機の圧縮
機構部は、従来のままの排除容積では有効なマッチング
がとれない。
【0008】すなわち、HFC混合冷媒を用いる冷凍サ
イクルでは、ロータリ式圧縮機の圧縮機構部を改造し
て、その排除容積を減少させる必要がある。有効な排除
容積減少手段として、シリンダ室内で偏心回転するロー
タの偏心量を小さくするか、もしくはシリンダの肉厚を
薄くするかの、いずれか一方を選択することとなる。
【0009】しかるに、前者においては、回転軸やロー
タおよび軸受の摺動負荷が増大するため有効でなく、専
ら後者を選択するに至る。上記シリンダには、その外周
面から内周面に亘る肉厚内に吸込み孔が貫通して設けら
れていて、シリンダ室内に冷媒を吸込み案内する。圧縮
された冷媒を吐出案内する吐出部は、普通、ブレード案
内溝の近傍で、シリンダの軸受接触面に設けられる切欠
部である。
【0010】このような構成であるので、上記シリンダ
の肉厚を薄くしても、吐出部の開口面積には何らの影響
もない一方で、上記吸込み孔の直径は必然的に小さくな
らざるを得ない。その結果、吸込み案内される冷媒の吸
込み孔による圧力損失があり、圧縮効率の低下を招く不
具合がある。
【0011】なお、HFC混合冷媒を採用し排除容積を
減少するためシリンダ肉厚を薄くしたにも拘らず、吸込
み孔直径を従来通りとすると、当然ながら吸込み孔周辺
のシリンダ肉厚が充分とれないことになり、そのため変
形の恐れがある。
【0012】本発明は上記事情にもとづきなされたもの
であり、その目的とするところは、被圧縮ガスとしてH
FC混合冷媒を採用することを前提とし、それに伴う必
要条件として、シリンダ室の排除容積減少のためシリン
ダ肉厚を薄くする。
【0013】そして、シリンダ肉厚を薄くしたにも拘ら
ず、シリンダ室に導かれるHFC混合冷媒の圧力損失を
確実に抑制して、圧縮効率の向上を図れるロータリ式圧
縮機を提供しようとするものである。
【0014】
【課題を解決するための手段】上記目的を満足するた
め、本発明のロータリ式圧縮機は、請求項1として、被
圧縮ガスとしてHFC混合冷媒を特定したロータリ式圧
縮機であり、圧縮機構部を構成するシリンダに設けら
れ、シリンダ室にHFC混合冷媒を吸込み案内する吸込
み孔を、複数具備したことを特徴とする。
【0015】請求項2として、上記複数の吸込み孔は、
互いに直径が異なることを特徴とする。請求項3とし
て、請求項1記載の上記複数の吸込み孔は、少なくとも
1つの吸込み孔の断面形状を円形以外の形状にしたこと
を特徴とする。
【0016】請求項4として、請求項1記載の上記複数
の吸込み孔は、シリンダの内周面に対する開放端部にお
いて合流し、1つの吸込み孔となることを特徴とする。
請求項5として、請求項1記載の上記複数の吸込み孔
は、シリンダの外周面に対する開放端部において合流
し、1つの吸込み孔となることを特徴とする。
【0017】請求項6として、請求項1記載の上記複数
の吸込み孔は、シリンダの内周面および外周面に対する
開放端部においてそれぞれ合流し、1つの吸込み孔とな
ることを特徴とする。
【0018】上述の課題を解決する手段を採用すること
により、請求項1ないし請求項6の発明では、シリンダ
室に吸込まれる冷媒の圧力損失を抑制して流量を確保で
きる。よって、HFC混合冷媒を用いたことにより、シ
リンダの肉厚を薄くしても、何らの支障もない。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、本発明におけるロータリ式
圧縮機の実施の形態を、図面にもとづいて説明するに、
この圧縮機はたとえば空気調和機の冷凍サイクルを構成
しており、ここで用いられる冷媒はHFC混合冷媒を特
定することを前提とする。
【0020】図1に示す、図中1は、密閉ケースであ
る。これは、上下両端が開口する円筒状胴部1aの上下
両側の開放端に、それぞれ蓋体1b,1cを嵌合し、か
つ溶接によって完全密閉状に形成される。
【0021】この密閉ケース1内には、電動圧縮機本体
2が収容される。上記電動圧縮機本体2は、垂直方向に
向けられる回転軸3の上部側に電動機部4、下部側に圧
縮機構部5が連設されて構成される。
【0022】密閉ケース1の内底部には潤滑油を収容す
る油溜り部6が形成されていて、上記圧縮機構部5の一
部が浸漬される。上記電動機部4は、密閉ケース1の円
筒状胴部1a内壁に固定される固定子7と、この固定子
の内周面と狭少の間隙を存して配設され、上記回転軸3
に嵌着される回転子8とからなる。
【0023】上記回転軸3の圧縮機構部5部位に偏心部
3aが一体に設けられていて、この偏心部外周にローラ
9が嵌合されている。また、これら偏心部3aとローラ
9は、密閉ケース1に挿嵌されるシリンダ11内に収容
される。上記シリンダ11の上面には主軸受具12が設
けられ、下面には副軸受具13が設けられている。
【0024】シリンダ11の上端開口部は主軸受具12
で、かつ下部開口部は副軸受具13でそれぞれ閉成され
る。シリンダ11内周面と、主軸受具12および副軸受
具13とで囲撓される空間部をシリンダ室14と呼ぶ。
このシリンダ室14に、上記ローラ9と偏心部3aが偏
心回転自在に収容される。
【0025】上記シリンダ11には、その外周面から内
周面に亘る肉厚内に後述する吸込み部16が設けられて
いて、ここに吸込みパイプ17の一端部が挿嵌される。
吸込みパイプ17は、密閉ケース1を貫通して図示しな
い冷凍サイクルを構成する室内熱交換器まで延出され、
ここからシリンダ室14内に冷媒を吸込み案内するよう
になっている。
【0026】上記主軸受具12には吐出ポート18が設
けられていて、シリンダ室14内に連通する。そして、
この吐出ポート18を囲撓するようにして、主軸受具1
2にはバルブカバー19が設けられている。このバルブ
カバー19には案内孔20が開口されていて、密閉ケー
ス1内部と連通する。
【0027】上記回転軸3の下端部には給油機構21が
設けられていて、回転軸の回転にともなって油溜り部6
の潤滑油を吸い上げ、回転軸に設けられる給油路22を
介して上記主軸受具12や副軸受具13およびローラ9
の各摺動部に給油するようになっている。
【0028】密閉ケース1上端部には吐出管23が接続
されていて、切換え弁を介して室外熱交換器に連通す
る。(いずれも図示しない) 特に、図2にのみ示すように、シリンダ11には軸芯に
向かって、内周面側のみ開口するブレード案内溝25が
設けられる。このブレード案内溝25に、ブレード26
が摺動自在に嵌合される。
【0029】そしてブレード26は、押圧スプリング2
7によって弾性的に押圧付勢され、その先端縁がシリン
ダ室14に突出し、かつ上記ローラ9周面に密に当接す
るようになっている。
【0030】したがって、ローラ9のシリンダ室14内
周面転接位置とブレード26のローラ9当接位置とが一
致する状態を除いて、ブレード26によってシリンダ室
14内が二室に区分される。
【0031】シリンダ11の図における上面側であると
ともに、この内周面側で、かつブレード案内溝25に沿
う部位に切欠部18aが設けられていて、先に図1に示
したように上記吐出ポート18が連通される。
【0032】そしてさらに、上記ブレード案内溝25を
介して切欠部18aとは反対側の部位には上記吸込み部
16が設けられる。この吸込み部16は、シリンダ11
の肉厚内に、この内周面から外周面に亘って貫通される
複数の吸込み孔16a,16aから構成される。
【0033】上述したように、冷媒としてHFC混合冷
媒を採用するところからシリンダ室14の排除容積を小
さくする関係上、同図(B)に示すように、従来のシリ
ンダ肉厚(二点鎖線aで示す)よりも薄くなる。
【0034】そこで、シリンダ11の剛性保持に影響を
与えない範囲内で、この周面と必要な間隙寸法を確保し
て、互いに直径は小径であるけれども複数の上記吸込み
孔16a,16aを設けることとする。
【0035】ここでは図示しないが、それぞれの吸込み
孔16a,16aには上記吸込みパイプ17が接続され
ており、互いの吸込みパイプは密閉ケース1外部で合流
するようになっている。
【0036】このようにして構成されるロータリ式圧縮
機であり、電動機部4に通電することにより回転軸3が
回転駆動され、一体に設けられる偏心部3aおよびロー
ラ9がシリンダ室14で偏心回転する。
【0037】この回転にともなって、室内熱交換器を介
して吸込み管17から低圧のHFC混合冷媒ガスが吸込
み部16を構成する複数の吸込み孔16a,16aに導
かれ、さらにシリンダ室14内に吸込まれる。
【0038】ローラ9のシリンダ室14内周面転接位置
とブレード15のローラ9当接位置とがほぼ一致する状
態で、シリンダ室14の空間容量が最大となる。冷媒ガ
スは2つの吸込み孔16a,16aからシリンダ室14
全体に導かれ、充満する。
【0039】ローラ9の偏心回転にともなって、ローラ
はシリンダ室14内周面との転接位置が移動し、この転
接位置から回転方向側へブレード15のローラ当接位置
までのシリンダ室14容積が減少する。すなわち、先に
シリンダ室14に導かれたガスが徐々に圧縮される。
【0040】回転軸3が継続して回転され、シリンダ室
14の容量がさらに減少して、ここに導かれたガスが圧
縮され、所定圧まで上昇したところで、吐出ポート18
に設けられる吐出弁が開放してバルブカバー19内に高
圧ガスが吐出される。このバルブカバー19内で脈動の
低減と均圧化がなされた高圧ガスは、密閉ケース1内に
導かれて充満し、ケース上部の吐出管23から吐出され
る。
【0041】このような圧縮作用をなす圧縮機におい
て、上記シリンダ11の肉厚が従来のものよりも薄くな
ったにも拘らず、吸込み部16は複数の吸込み孔16
a,16aを備えているので、シリンダ室14に吸込ま
れる冷媒の圧力損失を確実に抑制して流量を確保する。
【0042】その結果、HFC混合冷媒を用いることを
前提にしてシリンダ室14の排除容積減少を可能化し、
その上で圧縮効率の向上を図れることとなる。なお上記
実施の形態では、吸込み部を構成するものとして2つの
吸込み孔16a,16aを採用したが、これに限定され
るものではなく、以下のようにしてもよい。
【0043】図3に示す吸込み部16Aは、3つの吸込
み孔16b…からなる。互いの吸込み孔16b…は全て
平行に設けられ、シリンダ11の肉厚内で、その内周面
から外周面に亘って貫通される。上述の吸込み部16A
より、さらに多くの吸込み孔を備えたので、ここを導か
れる冷媒の総合量で流量を必ず確保する。
【0044】図4に示す吸込み部16Bは、2つの吸込
み孔16c,16dからなる。吸込み孔16c,16d
は互いに平行に設けられ、シリンダ11の肉厚内で、そ
の内周面から外周面に亘って貫通される。ここでは互い
の吸込み孔16c,16dの直径を大小異ならせてお
り、少なくとも大径の吸込み孔16cでの流量を必ず確
保する。
【0045】図5に示す吸込み部16Cは、2つの吸込
み孔16e,16fからなる。ここでは一方の吸込み孔
16eの断面形状を真円状となし、他方の吸込み孔16
fの断面形状を楕円状になす。
【0046】吸込み孔16e,16fは互いに平行に設
けられ、シリンダ11の肉厚内で、その内周面から外周
面に亘って貫通される。したがって、それぞれの吸込み
孔16e,16fの断面積を可能な限り大きくとって、
流量を確保する。
【0047】図6(A),(B)に示す吸込み部16D
は、シリンダ11の外周面から肉厚内の中途部まで、互
いに平行に設けられる2つの吸込み孔16j,16jを
備えるとともに、各吸込み孔はシリンダ11の内周面に
対向する端部に設けられる吸込み開口部30に連通す
る。
【0048】したがって、各吸込み孔16j,16jに
導かれる冷媒ガスは、シリンダ室14に導入される直前
位置で吸込み開口部30で合流し、シリンダ室14に導
入された状態では流量を必ず確保する。
【0049】なお、ここではシリンダ11の上面から中
途部まで上記吸込み孔16j,16j相互間にねじ孔3
1が穿設されている。上記ねじ孔31は、図1に示すよ
うに、主軸受具12をシリンダ11の上面部に取付固定
する固定具32の螺着用孔として用いられる。
【0050】すなわち、シリンダ11に設けられるブレ
ード案内溝25からさほど遠くない部位で、シリンダ1
1と主軸受12とを固定具32で取付固定することがで
きるので、ブレード案内溝25の変形量が少なくてす
み、信頼性の高い圧縮作用を得られる。
【0051】図7に示す吸込み部16Fは、図6の構成
とは逆に、シリンダ11の内周面から肉厚内の中途部ま
で、互いに平行に設けられる2つの吸込み孔16j,1
6jと、これら吸込み孔が連通するシリンダの外周面に
対向する端部に設けられる吸込み開口部32とからな
る。
【0052】したがって、シリンダ11に導かれる冷媒
ガスは、この肉厚内にある吸込み開口部32に一旦溜ま
ってから各吸込み孔16j,16jに分流し、シリンダ
室14に導入されて流量を必ず確保する。
【0053】ここでも、吸込み孔16j,16j相互間
にねじ孔31が穿設され、主軸受具12をシリンダ11
に取付固定する固定具32の螺着用孔として用いられ
る。すなわち、ブレード案内溝25の変形量が少なくて
すむ。
【0054】図8に示す吸込み部16Gは、先に説明し
た図6の構成と、図7の構成を組み合わせたものであ
る。シリンダ11には、この内周面と、外周面とにそれ
ぞれ開口する内周側吸込み開口部30と、外周側吸込み
開口部32とが設けられる。そして、これら内外周側吸
込み開口部30,32を互いに連通する2つの吸込み孔
16j,16jが平行に設けられる。
【0055】したがって、シリンダ11まで導かれた冷
媒ガスは、外周側吸込み開口部32に一旦溜まって各吸
込み孔16j,16jに分流案内される。そして、内周
側吸込み開口部30で合流してからシリンダ室14に導
入され、流量を確保する。
【0056】ここでも、吸込み孔16j,16j相互間
にねじ孔31が穿設され、主軸受具12をシリンダ11
に取付固定する固定具32の螺着用孔として用いられ
る。すなわち、ブレード案内溝25の変形量が少なくて
すむ。
【0057】なお、被圧縮ガスとして特定されるHFC
混合冷媒は、たとえばR410Aを用いることとする。
このR410Aは、ジフルオロメタン(R32)と、ペ
ンタフルオロエタン(R125)とを互いに50%(重
量比)の割合で混合したものである。
【0058】このほか、HFC混合冷媒として、R41
0Bを採用してもよい。このR410Bは、R32とR
125とを、45%と55%(重量比)の割合で混合し
たものである。
【0059】R407Cを採用してもよい。このR40
7Cは、R32とR125および1,1,2,2−テト
ラフルオロエタン(R134a)とを、23%と25%
および52%(重量比)の割合で混合したものである。
【0060】このほか、特に番号が付されていないが、
R32とR134aとを、30%と70%(重量比)の
割合で混合したHFC混合冷媒を採用してもよい。以上
挙げたHFC混合冷媒のうちで、R410Aが従来より
用いられる冷媒に対して圧力が高く、他の冷媒は従来の
冷媒に対してさほど高くない。したがって、HFC混合
冷媒のうちで、特に高圧冷媒と呼ばれるのはR410A
となる。
【0061】
【発明の効果】以上述べたように、請求項1の発明によ
れば、被圧縮ガスとしてHFC混合冷媒を特定し、シリ
ンダ室にHFC混合冷媒を吸込み案内する吸込み孔を複
数備えた。
【0062】請求項2の発明によれば、上記複数の吸込
み孔は、互いに直径が異なる。請求項3の発明によれ
ば、上記複数の吸込み孔は、少なくとも1つの吸込み孔
の断面形状を円形以外の形状にした。請求項4の発明に
よれば、上記複数の吸込み孔は、シリンダの内周面に対
する開放端部において合流し、1つの吸込み孔となる。
請求項5の発明によれば、記複数の吸込み孔は、シリン
ダの外周面に対する開放端部において合流し、1つの吸
込み孔となる。請求項6の発明によれば、上記複数の吸
込み孔は、シリンダの内周面および外周面に対する開放
端部においてそれぞれ合流し、1つの吸込み孔となる。
【0063】したがって、請求項1ないし請求項6の発
明では、HFC混合冷媒を用いるため、シリンダの肉厚
を薄くして排除容積を小さくしたが、シリンダの肉厚が
薄くても、シリンダ室に吸込まれる冷媒の圧力損失を抑
制して流量を確保できて圧縮効率の向上を図り、耐久性
および信頼性を得るなどの効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態を示す、ロータリ式圧縮機
の縦断面図。
【図2】(A)は同実施の形態の、圧縮機構部の横断平
面図。(B)はシリンダの内周面一部の正面図。
【図3】他の実施の形態の、シリンダの内周面一部の正
面図。
【図4】さらに異なる他の実施の形態の、シリンダの内
周面一部の正面図。
【図5】さらに異なる他の実施の形態の、シリンダの内
周面一部の正面図。
【図6】(A)はさらに異なる他の実施の形態の、シリ
ンダ一部の平面図。(B)はシリンダの内周面一部の正
面図。
【図7】さらに異なる他の実施の形態の、シリンダ一部
の平面図。
【図8】さらに異なる他の実施の形態の、シリンダ一部
の平面図。
【符号の説明】
5…圧縮機構部、11…シリンダ、14…シリンダ室、
16a〜16j…吸込み孔。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 藤田 茂 静岡県富士市蓼原336番地 株式会社東芝 富士工場内

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】被圧縮ガスとしてHFC混合冷媒を特定し
    たロータリ式圧縮機であり、 圧縮機構部を構成するシリンダに設けられ、シリンダ室
    にHFC混合冷媒を吸込み案内する吸込み孔を、複数具
    備したことを特徴とするロータリ式圧縮機。
  2. 【請求項2】上記複数の吸込み孔は、互いに直径が異な
    ることを特徴とする請求項1記載のロータリ式圧縮機。
  3. 【請求項3】上記複数の吸込み孔は、少なくとも1つの
    吸込み孔の断面形状を円形以外の形状にしたことを特徴
    とする請求項1記載のロータリ式圧縮機。
  4. 【請求項4】上記複数の吸込み孔は、シリンダの内周面
    に対する開放端部において合流し、1つの吸込み孔とな
    ることを特徴とする請求項1記載のロータリ式圧縮機。
  5. 【請求項5】上記複数の吸込み孔は、シリンダの外周面
    に対する開放端部において合流し、1つの吸込み孔とな
    ることを特徴とする請求項1記載のロータリ式圧縮機。
  6. 【請求項6】上記複数の吸込み孔は、シリンダの内周面
    および外周面に対する開放端部においてそれぞれ合流
    し、1つの吸込み孔となることを特徴とする請求項1記
    載のロータリ式圧縮機。
JP31810195A 1995-12-06 1995-12-06 ロータリ式圧縮機 Pending JPH09158875A (ja)

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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006063942A (ja) * 2004-08-30 2006-03-09 Matsushita Electric Ind Co Ltd ロ−タリ−圧縮機
JP2012215125A (ja) * 2011-03-31 2012-11-08 Mitsubishi Heavy Ind Ltd 密閉型ロータリ圧縮機
JP2012225261A (ja) * 2011-04-20 2012-11-15 Panasonic Corp ロータリ圧縮機
CN105927544A (zh) * 2016-07-01 2016-09-07 珠海格力节能环保制冷技术研究中心有限公司 冷媒压缩系统、旋转压缩机及其气缸

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