JP2012215125A - 密閉型ロータリ圧縮機 - Google Patents
密閉型ロータリ圧縮機 Download PDFInfo
- Publication number
- JP2012215125A JP2012215125A JP2011081096A JP2011081096A JP2012215125A JP 2012215125 A JP2012215125 A JP 2012215125A JP 2011081096 A JP2011081096 A JP 2011081096A JP 2011081096 A JP2011081096 A JP 2011081096A JP 2012215125 A JP2012215125 A JP 2012215125A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- suction
- suction port
- cylinder member
- rotary compressor
- cylinder chamber
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Granted
Links
Images
Landscapes
- Applications Or Details Of Rotary Compressors (AREA)
Abstract
【解決手段】シリンダ室35を形成する軸線方向に貫通した空間部27を有し、密閉ハウジング3に固定して取り付けられるシリンダ部材29と、シリンダ部材29に、シリンダ部材29の外周面41と空間部27とを接続して媒体の通路となるように形成される通路部45と、を備え、通路部45は、空間部27に開口した吸入口が周方向に配置された複数の円形断面をした第一吸入ポート47および第二吸入ポート49を備え、第一吸入ポート47および第二吸入ポート49には、それぞれに媒体が供給されるようにされている。
【選択図】図2
Description
密閉型ロータリ圧縮機は、密閉ハウジングと、この密閉ハウジング内部に設置される圧縮機構および圧縮機構を駆動する電動モータと、を備えている。
圧縮機構は、中央部分にシリンダ室を形成する空間部を有するシリンダ部材と、電動モータによって回転され、シリンダ室に対応する位置に偏芯部を有する駆動軸と、偏芯部の回りに取り付けられたロータと、シリンダ部材に設けられるブレード溝に摺動可能に装着され、シリンダ室内を吸入側と圧縮側とに仕切るブレードと、を備えている(特許文献1参照)。
電動モータを作動させると、駆動軸が回転され、ロータがシリンダ室内で偏心回転運動を行う。これに伴って冷媒が吸入管から吸入孔を通ってシリンダ室の吸入側に吸入されると同時に、圧縮側において既に吸入された冷媒が除々に圧縮され、吐出される。
これは、漏れによる損失を低減させて性能の向上をはかるためにシリンダ部材の軸線方向幅を小さくした場合、特に、大きな影響を受けることになる。
また、一般に、吸入孔の孔径を小さくすると慣性過給効果が大きくなり、冷媒の加速流れ(脈動)により冷媒のシリンダ室への吸入量が増加することがあるが、1個の吸入孔では吸入圧損を増加させない目的で横断面積を確保するために吸入孔の孔径を小さくし難いため、この慣性過給効果をうまく利用できない。
さらに、吸入孔の横断面積の形状を周方向に長くして面積を増加させることも考えられるが、円形に比べて加工が著しく難しく、実用的でない。
すなわち、本発明の一態様は、シリンダ室を形成する軸線方向に貫通した空間部を有し、密閉ハウジングに固定して取り付けられるシリンダ部材と、該シリンダ部材に、該シリンダ部材の周縁部と前記空間部とを接続して媒体の通路となるように形成される通路部と、を備え、該通路部は、前記空間部に開口した吸入口が周方向に配置された複数の円形断面をした吸入孔部を備え、該各吸入孔部には、それぞれに前記媒体が供給されるようにされている密閉型ロータリ圧縮機である。
媒体が複数の吸入孔部から導入されるので、吸入孔部の横断面積は、一つの吸入孔部に比べて大きくなる。このように、吸入孔部の横断面積が大きくなる、すなわち、吸入面積が増加すると、媒体の吸入圧損が低下するので、体積効率が向上し、密閉型ロータリ圧縮機の性能を向上させることができる。
たとえば、複数の吸引孔部で、従来の一つの吸入孔部と同等の吸引面積を確保する場合、各吸引孔部の横断面積は従来のものに比べて小さくすることができる。このように吸引孔部の横断面積、言い換えれば孔径を小さくすると、慣性過給効果によって媒体のシリンダ室への吸入量が増加することも期待できる。
また、各吸引孔部の孔径を小さくできるので、シリンダ部材の軸線方向幅を小さくすることもできる。このように、シリンダ部材の軸線方向幅を小さくすると、漏れによる損失を低減させることができ、性能の向上をよりはかることができる。
なお、閉切タイミングの関係からみて、隣り合う吸入孔部の吸入口は、可能な限り近接して配置するのが好適である。
[第一実施形態]
以下、本発明の第一実施形態にかかる密閉型ロータリ圧縮機1について、図1ないし図3を用いて説明する。
図1は、本実施形態にかかる密閉型ロータリ圧縮機1の縦断面図である。図2は、図1のロータリ圧縮機構7の要部断面図である。図3は、図2の吸引口を示す正面図である。
密閉型ロータリ圧縮機1には、円筒形状の密閉ハウジング3と、密閉ハウジング3内に設置された電動モータ5と、電動モータ5によって駆動されて冷媒ガス(媒体)を圧縮するロータリ圧縮機構7と、が備えられている。
電動モータ5には、密閉ハウジング3の軸線方向に延在するように配置された駆動軸15と、駆動軸15の周囲に固定された回転子17と、回転子17の周囲を覆うように密閉ハウジング3に固定された固定子19と、が備えられている。
駆動軸15の下端は、下方に位置するロータリ圧縮機構7に向けて延長されており、その内部には、軸線方向に沿って給油穴21が穿設されている。
駆動軸15は、下部軸受33から下端を突出させた状態で支持されている。この駆動軸15の下端部には、内部の給油穴21に潤滑油を供給する油ポンプ機構が設けられており、密閉ハウジング3の底部に形成されている油だまりから潤滑油を吸い込み、給油穴21を介してロータリ圧縮機構7等の所要箇所に潤滑油を給油できるように構成されている。
ブレード37は、ロータ25の厚み方向の長さとほぼ同じ長さの一辺を有する板状部材であり、ブレード押えバネ39により押圧されることで、その一辺がロータ25の外周面に圧接されるようになっている。
通路部45は、第一吸入ポート(吸入孔部)47および第二吸入ポート(吸入孔部)49で構成されている。
第一吸入ポート47および第二吸入ポート49は、それぞれ駆動軸15を中心とした半径方向に延在するように削孔されている円形断面をした孔である。第一吸入ポート47および第二吸入ポート49は、図3に示されるように内周面43に開口した吸入口51,52が周方向に配置されるとともに相互に重なるようにされている。
シリンダ部材29には、ブレード37を挟んで、通路部45と反対側に、密閉ハウジング3内部空間に連通する図示しない吐出ポートが開通されている。なお、吐出ポートは、上部軸受31に設けられてもよい。
ロータ25の外周面にブレード37の先端が圧接されることで、ブレード37の一側方に設けられて第一吸入ポート47および第二吸入ポート49に連通する吸入側と、ブレード37の他側方に設けられて吐出ポートに連通する圧縮側とに仕切られている。
この密閉型ロータリ圧縮機1には、冷却機構を流通してきた冷媒ガスから、このガス中に微量に含まれる潤滑油および冷媒の液分を分離する目的で、筒状容器で構成されているアキュムレータ59が設けられている。このアキュムレータ59は、上部にガスを導入する配管が接続され、第一吸入管53および第二吸入管55の他端が、アキュムレータ59の内部上方で上向きに開口されている。
電動モータ5を作動させると、駆動軸15が回転され、その偏心部23に嵌合されているロータ25も回転を開始する。
ロータ25はシリンダ室35内で偏心回転運動を行い、これに伴って第一吸入管53および第二吸入管55から第一吸入ポート47および第二吸入ポート49を通って吸入口51,52からシリンダ室35の吸入側に冷媒ガスが吸入される。
なお、閉切タイミングが許容できる範囲であれば、吸入口51と吸入口52とが重ならないように配置してもよい。この場合、吸入口51,52は、可能な限り近接して配置するのが好適である。
また、第一吸入ポート47および第二吸入ポート49の孔径を小さくできるので、シリンダ部材29の軸線方向の幅Wを小さくすることもできる。このように、シリンダ部材29の軸線方向の幅Wを小さくすると、漏れによる損失を低減させることができ、性能の向上をよりはかることができる。
こうして電動モータ5の上方に流入したガスは吐出管57に流入し、図示しない冷却機構に向けて搬送される。
また、ハウジング3の下部に溜まった潤滑油は、油ポンプ機構のポンプ作用に促されて駆動軸15の内部に設けられている給油穴21を上方に向けて移動し、図示しない供給路からシリンダ室35内のロータ25とシリンダ部材29との摺動箇所、上部軸受31および下部軸受33の摺動箇所等に供給されるとともに、駆動軸15の上端から噴出してロータリ圧縮機構7を潤滑および冷却する。
吸入口63は、吸入口52と重なるようにされている。
また、第一吸入ポート47、第二吸入ポート49および第三吸入ポート61の孔径を小さくできるので、シリンダ部材29の軸線方向の幅Wを、たとえば、幅W1のように小さくすることもできる。このように、シリンダ部材29の軸線方向の幅W1を小さくすると、漏れによる損失を低減させることができ、性能の向上をよりはかることができる。
次に、本発明の第二実施形態にかかる密閉ロータリ圧縮機1について、図5〜図7を用いて説明する。
本実施形態は、通路部45の構成が第一実施形態のものと異なるので、ここではこの異なる部分について主として説明し、前述した第一実施形態のものと同じ部分については重複した説明を省略する。
なお、第一実施形態と同じ部材には同じ符号を付している。
図5は、本実施形態にかかる密閉型ロータリ圧縮機1のロータリ圧縮機構7の要部断面図である。図6は、図5の吸引口を示す正面図である。図7は、図6のX−X断面図である。
シリンダ部材29における空間部27を画成する内周面43には、外周面41に向けて延在する凹部65が第一吸入ポート47および第二吸入ポート49と連通するように設けられている。
凹部65は、第一吸入ポート47あるいは第二吸入ポート49の形状と無関係に形成することができるので、たとえば、シリンダ部材29の軸線方向の全幅に亘るように形成することができる。凹部65が軸線方向に全幅に亘り設けられると、凹部65は、たとえば、エンドミル等の機械加工によって容易に加工することができる。
ここでは、凹部65の周方向長さL1は、第一吸入ポート47の全部および第二吸入ポート49の一部を覆う大きさとされている。
このとき、凹部65の周方向長さL1は、第二吸入ポート49から供給される冷媒ガスの圧損が小さくなるように設定される。
凹部65の吸入面積は、一つの吸入ポートのものと比べて大きくされているので、冷媒ガスの吸入圧損が一つの吸入ポートのものと比べて低下する。したがって、体積効率が向上するので、密閉型ロータリ圧縮機1の性能を向上させることができる。
このとき、凹部65の周方向長さL1は、第一吸入ポート47および第二吸入ポート49が合体した吸込口の周方向の長さLよりも小さくされているので、第一実施形態のものに比べてその分閉切タイミングを早めることができる。
3 密閉ハウジング
27 空間部
29 シリンダ部材
35 シリンダ室
41 外周面
45 通路部
47 第一吸入ポート
49 第二吸入ポート
51,52 吸入口
61 第三吸入ポート
63 吸入口
65 凹部
Claims (3)
- シリンダ室を形成する軸線方向に貫通した空間部を有し、密閉ハウジングに固定して取り付けられるシリンダ部材と、
該シリンダ部材に、該シリンダ部材の周縁部と前記空間部とを接続して媒体の通路となるように形成される通路部と、を備え、
該通路部は、前記空間部に開口した吸入口が周方向に配置された複数の円形断面をした吸入孔部を備え、
該各吸入孔部には、それぞれに前記媒体が供給されるようにされていることを特徴とする密閉型ロータリ圧縮機。 - 隣り合う前記吸入孔部の前記吸入口は、相互に重なるようにされていることを特徴とする請求項1に記載の密閉型ロータリ圧縮機。
- 前記吸入部は、前記空間部から前記周縁部に向けて延在する凹部を備え、
前記吸入孔部は、少なくとも断面の一部が該凹部に連通するようにされていることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の密閉型ロータリ圧縮機。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2011081096A JP5781355B2 (ja) | 2011-03-31 | 2011-03-31 | 密閉型ロータリ圧縮機 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2011081096A JP5781355B2 (ja) | 2011-03-31 | 2011-03-31 | 密閉型ロータリ圧縮機 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2012215125A true JP2012215125A (ja) | 2012-11-08 |
JP5781355B2 JP5781355B2 (ja) | 2015-09-24 |
Family
ID=47268085
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2011081096A Active JP5781355B2 (ja) | 2011-03-31 | 2011-03-31 | 密閉型ロータリ圧縮機 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP5781355B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US10219985B2 (en) | 2014-10-15 | 2019-03-05 | Kpr U.S., Llc | Occlusion detection for flow control apparatus |
CN105927544A (zh) * | 2016-07-01 | 2016-09-07 | 珠海格力节能环保制冷技术研究中心有限公司 | 冷媒压缩系统、旋转压缩机及其气缸 |
Citations (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH0599170A (ja) * | 1991-10-08 | 1993-04-20 | Daikin Ind Ltd | ロータリ圧縮機 |
JPH09158875A (ja) * | 1995-12-06 | 1997-06-17 | Toshiba Corp | ロータリ式圧縮機 |
JP2003214370A (ja) * | 2002-01-23 | 2003-07-30 | Mitsubishi Heavy Ind Ltd | ロータリ圧縮機 |
JP2006063942A (ja) * | 2004-08-30 | 2006-03-09 | Matsushita Electric Ind Co Ltd | ロ−タリ−圧縮機 |
-
2011
- 2011-03-31 JP JP2011081096A patent/JP5781355B2/ja active Active
Patent Citations (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH0599170A (ja) * | 1991-10-08 | 1993-04-20 | Daikin Ind Ltd | ロータリ圧縮機 |
JPH09158875A (ja) * | 1995-12-06 | 1997-06-17 | Toshiba Corp | ロータリ式圧縮機 |
JP2003214370A (ja) * | 2002-01-23 | 2003-07-30 | Mitsubishi Heavy Ind Ltd | ロータリ圧縮機 |
JP2006063942A (ja) * | 2004-08-30 | 2006-03-09 | Matsushita Electric Ind Co Ltd | ロ−タリ−圧縮機 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP5781355B2 (ja) | 2015-09-24 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP4900081B2 (ja) | ロータリ圧縮機 | |
US9157437B2 (en) | Rotary compressor with oiling mechanism | |
KR20120109088A (ko) | 스크롤 압축기 | |
JP2010190040A (ja) | 密閉型圧縮機 | |
KR101958310B1 (ko) | 압축기의 흡입머플러 | |
JP4470914B2 (ja) | 2段圧縮機 | |
JP6071190B2 (ja) | 多気筒回転式圧縮機及び冷凍サイクル装置 | |
EP2042741A2 (en) | Two-stage compression rotary compressor | |
JP6127722B2 (ja) | 回転式圧縮機 | |
WO2018199061A1 (ja) | 内部中圧型2段圧縮コンプレッサ | |
JP5781355B2 (ja) | 密閉型ロータリ圧縮機 | |
KR102087135B1 (ko) | 오일 회수 수단이 구비된 스크롤 압축기 | |
JP5685939B2 (ja) | 圧縮機 | |
JP2012013015A (ja) | 流体機械 | |
KR102089805B1 (ko) | 로터리 압축기 및 로터리 압축기의 제조 방법 | |
JP2009002297A (ja) | ロータリ圧縮機 | |
JP6321400B2 (ja) | 密閉型圧縮機 | |
JP2015140737A (ja) | 密閉型圧縮機及びそれを用いた冷蔵庫 | |
JP2010223140A (ja) | 2段圧縮ロータリ圧縮機 | |
JP4900151B2 (ja) | 冷媒圧縮機 | |
JP6123488B2 (ja) | ロータリ式圧縮機 | |
JP2014015883A (ja) | 密閉型圧縮機 | |
JP5429138B2 (ja) | スクロール圧縮機 | |
JP2009150304A (ja) | 密閉型圧縮機 | |
JP2008025476A (ja) | 圧縮機 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20140213 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20141107 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20141118 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20150116 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20150623 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20150715 |
|
R151 | Written notification of patent or utility model registration |
Ref document number: 5781355 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151 |
|
S111 | Request for change of ownership or part of ownership |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313111 |
|
R350 | Written notification of registration of transfer |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350 |