JPWO2017018109A1 - フレキシブルインダクタ - Google Patents

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Abstract

フレキシブル基板に実装した場合、フレキシブル基板の経時的な撓みに追随して自身が変形可能であって、落下衝撃への耐性が高いフレキシブルインダクタを提供する。本発明のフレキシブルインダクタは、上面および下面の少なくとも一方にスパイラル状導体を有するコイル基板と、前記コイル基板の上面に積層された第1磁性シートと、前記コイル基板の下面に積層された第2磁性シートとを有するフレキシブルインダクタであって、前記コイル基板の下面の周縁部には、前記コイル基板の下面に直接接し前記スパイラル状導体の最外端部と電気的に接続する第1外部電極と、前記コイル基板の下面に直接接し前記スパイラル状導体の最内端部と電気的に接続する第2外部電極とを有し、前記第1外部電極および前記第2外部電極以外の前記コイル基板の下面上には前記第2磁性シートが積層され、前記第1外部電極および前記第2外部電極の厚さが、前記第2磁性シートの厚さと同じ、または前記第2磁性シートの厚さより大きい。

Description

本発明は、フレキシブル基板に実装するフレキシブルインダクタに関する。
近年、携帯電話等の電子機器の小型化や薄型化に伴い、フレキシブル基板に実装されるインダクタにも小型化や薄型化が要求されている。しかしながら、従来のインダクタは剛性の大きいフェライト焼結体をコアに用いているため、従来のインダクタは曲げや落下衝撃に弱いという問題がある。
これに対し、フレキシブル基板に実装した場合、その基板の撓みに追随して変形可能で、落下衝撃に対する耐性の高いインダクタとして、例えば、特許文献1には、軟磁性金属粉末を樹脂材料中に分散させた複合磁性シートをフィルム状コイルに積層した可撓性インダクタが記載されている。
特開2009−9985号公報
特許文献1の可撓性インダクタは、平面内で導体パターンが渦巻状に形成された空芯コイルの最外端を、引き出し導体を介して、可撓性インダクタの幅方向の端面および該端面に隣接する4面の一部を覆ういわゆる5面電極からなる外部電極に接続した構造を有し、この外部電極をフレキシブル基板の実装端子にはんだ接続することで、実装している。
しかしながら、特許文献1の可撓性インダクタは、実装したフレキシブル基板を撓ませた時の応力が、引き出し導体と外部電極との接続部に集中し、その接続部が断線し易いという問題がある。特に、5面電極の場合、はんだフィレットが外部電極の側面に接するように形成されるため、フレキシブル基板を撓ませた時の応力が外部電極の側面に直接作用するので大きな応力となる。この応力は空芯コイルを形成したフレキシブル基板を伸縮させる方向に働くが、特に引出し導体を形成する金属には伸縮性が殆ど無いので、引出し導体と外部電極との接続部で引き剥がされる。
実装したフレキシブル基板を撓ませた時の応力を小さくする方法として、可撓性インダクタの底面、すなわち実装面にのみ外部電極を設けることで、はんだフィレットを形成させない方法を用いることが可能である。しかしながら、従来の可撓性インダクタの場合、外部電極は複合磁性シートの上に形成されることになり、フレキシブル基板に実装した場合、外部電極の複合磁性シートへの密着強度が弱いので、外部電極が複合磁性シートから剥離し易くなるという新たな問題が発生するので好ましくない。
そこで、本発明は、フレキシブル基板に実装した場合、フレキシブル基板の経時的な撓みに追随して自身が変形可能であって、落下等の機械的衝撃への耐性が高いフレキシブルインダクタを提供することを目的とした。
上記課題を解決するため、本発明の第1の態様に係るフレキシブルインダクタは、
上面および下面の少なくとも一方にスパイラル状導体を有するコイル基板と、
前記コイル基板の上面に積層された第1磁性シートと、前記コイル基板の下面に積層された第2磁性シートとを有するフレキシブルインダクタであって、
前記コイル基板の下面の周縁部には、前記コイル基板の下面に直接接し前記スパイラル状導体の最外端部と電気的に接続する第1外部電極と、前記コイル基板の下面に直接接し前記スパイラル状導体の最内端部と電気的に接続する第2外部電極とを有し、前記第1外部電極および前記第2外部電極以外の前記コイル基板の下面上には前記第2磁性シートが積層され、
前記第1外部電極および前記第2外部電極の厚さが、前記第2磁性シートの厚さと同じ、または前記第2磁性シートの厚さより大きい、ことを特徴とする。
第1の態様によれば、コイル基板に直接外部電極を設けているので、フレキシブル基板の撓みに追随してコイル基板が変形することが可能となるので、変形に強く、機械的衝撃への耐性を高くすることができる。
また、本発明の第2の態様では、第1の態様において、前記第1外部電極および前記第2外部電極が、複数の導体の集合体である。
上記の第2の態様によれば、応力を受けた時に外部電極が全体的に変形し易くなるので、スパイラル状導体の最外端部と外部電極との接続部分に加わる応力を分散させて緩和させることで、さらに撓みに強くすることができる。
また、本発明の第3の態様では、第1の態様において、前記第1外部電極および前記第2外部電極が、柱状または板状導体である。
上記の第3の態様によれば、第1外部電極および第2外部電極が横方向に変形し易いので、スパイラル状導体の最外端部と外部電極との接続部分に加わる応力を分散させて緩和させることで、さらに撓みに強くすることができる。
また、本発明の第4の態様では、第1の態様において、前記コイル基板が、前記第1外部電極および前記第2外部電極の少なくとも一方の近傍に1個または複数個の切り欠き部を有している。
上記の第4の態様によれば、応力を受けた時に、切り欠き部の近傍でコイル基板が変形し易くなるので、スパイラル状導体の最外端部と第1外部電極および/または第2外部電極との接続部分に加わる応力をさらに分散させて緩和させることができる。
また、本発明の第5の態様では、第1の態様において、前記コイル基板は四角形状の下面を有し、前記コイル基板の下面の四隅に、前記第1外部電極、前記第2外部電極、前記コイル基板の下面に直接接し前記スパイラル状導体に接続されていない第3外部電極、および前記コイル基板の下面に直接接し前記スパイラル状導体に接続されていない第4外部電極を有し、前記第1外部電極、前記第2外部電極、前記第3外部電極、および前記第4外部電極以外の前記コイル基板の下面上には前記第2磁性シートが積層され、前記第1外部電極、前記第2外部電極、前記第3外部電極、および前記第4外部電極の厚さが、前記第2磁性シートの厚さと同じ、または前記第2磁性シートの厚さより大きい。
上記の第5の態様によれば、インダクタを実装するフレキシブル基板がX方向、Y方向のどちらに屈曲しても両方向に伸縮性が保つことが可能となる。
また、本発明の第6の態様では、第5の態様において、前記コイル基板が、前記第3外部電極および前記第4外部電極の少なくとも一方の近傍に1個または複数個の切り欠き部を有する。
上記の第6の態様によれば、応力を受けた時に、切り欠き部の近傍でコイル基板が変形し易くなるので、コイル基板と第3外部電極および/または第4外部電極の界面に加わる応力をさらに分散させて緩和させることができる。
また、本発明の第1の態様に係るフレキシブルインダクタは、例えば以下の製造方法を用いて製造できる。すなわち、上面および下面の少なくとも一方にスパイラル状導体を有するコイル基板と、前記コイル基板の上面に積層された第1磁性シートと、前記コイル基板の下面に積層された第2磁性シートとを有するフレキシブルインダクタの製造方法であって、
前記コイル基板の下面の周縁部に、前記コイル基板の下面に直接接し前記スパイラル状導体の最外端部と電気的に接続する第1外部電極と、前記コイル基板の下面に直接接し前記スパイラル状導体の最内端部と電気的に接続する第2外部電極とを形成する工程と、
前記第1外部電極および前記第2外部電極の厚さと同じになるように、または前記第1外部電極および前記第2外部電極の厚さより小さくなるように、前記第1外部電極および前記第2外部電極以外の前記コイル基板の下面上に前記第2磁性シートを積層する工程を少なくとも含む、ことを特徴とする。
上記の製造方法によれば、フレキシブル基板の経時的な撓みに追随して自身が変形可能であって、機械的衝撃への耐性が高いフレキシブルインダクタを容易に製造することができる。
さらに、本発明の第7の態様に係るフレキシブルインダクタは、
上面および下面の少なくとも一方にスパイラル状導体を有するコイル基板と、
前記コイル基板の上面に積層された第1磁性シートと、前記コイル基板の下面に積層された第2磁性シートとを有するフレキシブルインダクタであって、
前記コイル基板は相対向する一対の第1の辺と相対向する一対の第2の辺とを有する四角形状の下面を有し、前記コイル基板の下面の四隅には、前記コイル基板の下面に直接接し前記スパイラル状導体の最外端部と電気的に接続する第1外部電極と、前記コイル基板の下面に直接接し前記スパイラル状導体の最内端部と電気的に接続する第2外部電極と、前記コイル基板の下面に直接接し前記スパイラル状導体に接続されていない第3外部電極と、前記コイル基板の下面に直接接し前記スパイラル状導体に接続されていない第4外部電極とを有し、
前記第1外部電極、前記第2外部電極、前記第3外部電極、および前記第4外部電極以外の前記コイル基板の下面上には前記第2磁性シートが積層され、前記第1外部電極、前記第2外部電極、前記第3外部電極、および前記第4外部電極の厚さは、前記第2磁性シートの厚さと同じ、または前記第2磁性シートの厚さより大きく、
前記第3外部電極と前記第4外部電極のそれぞれには、前記第1の辺と前記第2の辺の少なくとも一方の延在方向に沿って延在する第1の補強用導体が接続されている、ことを特徴とする。
上記の第7の態様によれば、コイル基板に直接外部電極を設けているので、フレキシブル基板の撓みに追随してコイル基板が変形することが可能となるので、変形に強く、機械的衝撃への耐性を高くすることができる。さらに、スパイラル状導体に接続されていない第3外部電極と第4外部電極のそれぞれに第1の補強用導体を接続することで、コイル基板と第3外部電極の界面および/またはコイル基板と第4外部電極の界面に加わる応力を分散させて緩和させることで、さらに撓みに強くすることができる。
また、本発明の第8の態様によれば、第7の態様において、前記第1外部電極は、前記第1の辺と前記第2の辺の一方の延在方向に沿って延在する第1の引き出し線を介して前記スパイラル状導体の最外端部と電気的に接続され、前記第2外部電極は、前記の一方の延在方向に沿って延在する第2の引き出し線を介して前記スパイラル状導体の最内端部と電気的に接続されており、前記第1外部電極と前記第2外部電極のそれぞれには、前記第1の辺と前記第2の辺の他方の延在方向に沿って延在する第2の補強用導体が接続されている。
上記の第8の態様によれば、第2の補強用導体を設けることで、第1の引き出し線と第2の引き出し線に加わる応力を分散させて緩和させることで、さらに撓みに強くすることができる。
また、本発明の第9の態様によれば、第7の態様において、前記第1外部電極は、前記第1の辺と前記第2の辺の一方の延在方向に沿って延在する第1の引き出し線を介して前記スパイラル状導体の最外端部と電気的に接続され、前記第2外部電極は、前記の一方の延在方向に沿って延在する第2の引き出し線を介して前記スパイラル状導体の最内端部と電気的に接続されており、前記第1の引き出し線と前記第2の引き出し線の少なくとも一方が、互いに平行に延在する複数の帯状導体からなり、該複数の帯状導体の両端で、隣接する帯状導体同士が相互に接続されている第3の補強用導体を有する。
上記の第9の態様によれば、複数の帯状導体からなる第3の補強用導体を外部電極に接続することで、該複数の帯状導体が変形し易いので、コイル基板や外部電極に加わる応力をさらに分散させて緩和させることができる。
また、本発明の第10の態様によれば、第7の態様において、前記コイル基板上であって、前記第1外部電極、前記第2外部電極、前記第3外部電極および前記第4外部電極から選択される少なくとも1つの外部電極の近傍に、1個または複数個の切り欠き部を有する。
上記の第10の態様によれば、外部電極の近傍に切り欠き部を設けることで、切り欠き部付近でコイル基板が変形し易くなるので、コイル基板や外部電極に加わる応力をさらに分散させて緩和させることができる。
また、本発明の第11の態様によれば、第7の態様において、前記第1の補強用導体は、前記第1の辺と前記第2の辺の両方の延在方向に沿って延在している。
上記の第11の態様によれば、第1の補強用導体が、第1の辺と第2の辺の両方の延在方向に沿って延在することで、コイル基板と第3外部電極の界面および/またはコイル基板と第4外部電極の界面に加わる応力をさらに分散させて緩和させることができる。
さらに、本発明の第12の態様に係るフレキシブルインダクタは、
上面および下面の少なくとも一方にスパイラル状導体を有するコイル基板と、
前記コイル基板の上面に積層された第1磁性シートと、前記コイル基板の下面に積層された第2磁性シートとを有するフレキシブルインダクタであって、
前記コイル基板は相対向する一対の第1の辺と相対向する一対の第2の辺とを有する四角形状の下面を有し、前記コイル基板の下面の四隅には、前記コイル基板の下面に直接接し前記スパイラル状導体の最外端部と電気的に接続する第1外部電極と、前記コイル基板の下面に直接接し前記スパイラル状導体の最内端部と電気的に接続する第2外部電極と、前記コイル基板の下面に直接接し前記スパイラル状導体に接続されていない第3外部電極と、前記コイル基板の下面に直接接し前記スパイラル状導体に接続されていない第4外部電極とを有し、
前記第3外部電極と前記第4外部電極のそれぞれには、前記第1の辺と前記第2の辺の少なくとも一方の延在方向に沿って延在する第1の補強用導体が接続されている、ことを特徴とする。
上記の第12の態様によれば、スパイラル状導体に接続されていない第3外部電極と第4外部電極のそれぞれに第1の補強用導体を接続することで、コイル基板と第3外部電極の界面および/またはコイル基板と第4外部電極の界面に作用する応力を分散させることが可能となる。さらに、コイル基板に直接外部電極を設けているので、フレキシブル基板の撓みに追随してコイル基板が変形することが可能となる。これらにより、変形に強く、落下等の機械的衝撃への耐性を高くすることができる。
また、本発明の第13の態様では、第12の態様において、前記第1外部電極は、前記第1の辺と前記第2の辺の一方の延在方向に沿って延在する第1の引き出し線を介して前記スパイラル状導体の最外端部と電気的に接続され、前記第2外部電極は、前記の一方の延在方向に沿って延在する第2の引き出し線を介して前記スパイラル状導体の最内端部と電気的に接続されており、前記第1外部電極と前記第2外部電極のそれぞれには、前記第1の辺と前記第2の辺の他方の延在方向に沿って延在する第2の補強用導体が接続されている。
上記の第13の態様によれば、第2の補強用導体を設けることで、第1の引き出し線と第2の引き出し線に加わる応力を分散させて緩和させることができる。
また、本発明の第14の態様では、第12の態様において、前記第1外部電極は、前記第1の辺と前記第2の辺の一方の延在方向に沿って延在する第1の引き出し線を介して前記スパイラル状導体の最外端部と電気的に接続され、前記第2外部電極は、前記の一方の延在方向に沿って延在する第2の引き出し線を介して前記スパイラル状導体の最内端部と電気的に接続されており、前記第1の引き出し線と前記第2の引き出し線の少なくとも一方が、互いに平行に延在する複数の帯状導体からなり、該複数の帯状導体の両端で、隣接する帯状導体同士が相互に接続されている第3の補強用導体を有する。
上記の第14の態様によれば、複数の帯状導体からなる第3の補強用導体を外部電極に接続することで、該複数の帯状導体が変形し易いので、コイル基板や外部電極に加わる応力をさらに分散させて緩和させることができる。
また、本発明の第15の態様では、第12の態様において、前記コイル基板上であって、前記第1外部電極、前記第2外部電極、前記第3外部電極および前記第4外部電極から選択される少なくとも1つの外部電極の近傍に、1個または複数個の切り欠き部を有する。
上記の第15の態様によれば、外部電極の近傍に切り欠き部を設けることで、切り欠き部付近でコイル基板が変形し易くなるので、コイル基板や外部電極に加わる応力をさらに分散させて緩和させることができる。
また、本発明の第16の態様では、第12の態様において、前記第1の補強用導体は、前記第1の辺と前記第2の辺の両方の延在方向に沿って延在している。
上記の第16の態様によれば、第1の補強用導体が、第1の辺と第2の辺の両方の延在方向に沿って延在することで、コイル基板と第3外部電極の界面および/またはコイル基板と第4外部電極の界面に加わる応力をさらに分散させて緩和させることができる。
本発明によれば、フレキシブル基板に実装した場合、フレキシブル基板の経時的な撓みに追随して自身が変形可能であって、機械的衝撃への耐性が高いフレキシブルインダクタを提供することが可能となる。
本発明の実施の形態1に係るフレキシブルインダクタを構成するコイル基板の構造の一例を示す底面図である。 図1に示すコイル基板を含むフレキシブルインダクタの一部切り欠き平面図である。 図2AのX-X’線縦断面図である。 本発明の実施の形態1に係るフレキシブルインダクタの製造工程の一例を示す模式断面図である。 本発明の実施の形態1に係るフレキシブルインダクタの製造工程の一例を示す模式断面図である。 本発明の実施の形態1に係るフレキシブルインダクタの製造工程の一例を示す模式断面図である。 本発明の実施の形態1に係るフレキシブルインダクタの製造工程の一例を示す模式断面図である。 本発明の実施の形態1に係るフレキシブルインダクタの製造工程の一例を示す模式断面図である。 本発明の実施の形態1に係るフレキシブルインダクタの製造工程の一例を示す模式断面図である。 本発明の実施の形態1に係るフレキシブルインダクタの製造工程の一例を示す模式断面図である。 本発明の実施の形態1に係るフレキシブルインダクタの製造工程の一例を示す模式断面図である。 本発明の実施の形態1に係るフレキシブルインダクタの製造工程の一例を示す模式断面図である。 本発明の実施の形態2に係るフレキシブルインダクタの外部電極の構造を示す模式斜視図である。 実施の形態2に係るフレキシブルインダクタの製造工程の一例を示す模式断面図である。 本発明の実施の形態3に係るフレキシブルインダクタを構成するコイル基板の構造の一例を示す部分底面図である。 本発明の実施の形態3に係るフレキシブルインダクタを構成するコイル基板の構造の別の例を示す部分底面図である。 本発明の実施の形態4に係るフレキシブルインダクタを構成するコイル基板の構造の一例を示す底面図である。 本発明の実施の形態5に係るフレキシブルインダクタを構成するコイル基板の構造の一例を示す部分底面図である。 本発明の実施の形態6に係るフレキシブルインダクタを構成するコイル基板の構造の一例を示す部分底面図である。 本発明の実施の形態7に係るフレキシブルインダクタを構成するコイル基板の構造の一例を示す部分底面図である。 本発明の実施の形態8に係るフレキシブルインダクタを構成するコイル基板の構造の一例を示す部分底面図である。 本発明の実施の形態9に係るフレキシブルインダクタを構成するコイル基板の構造の一例を示す部分底面図である。
以下、図面等を参照して本発明の実施の形態について説明する。
実施の形態1
本実施の形態に係るフレキシブルインダクタは、上面および下面の少なくとも一方にスパイラル状導体を有するコイル基板と、前記コイル基板の上面に積層された第1磁性シートと、前記コイル基板の下面に積層された第2磁性シートとを有するフレキシブルインダクタであって、前記コイル基板の下面の周縁部には、前記コイル基板の下面に直接接し前記スパイラル状導体の最外端部と電気的に接続する第1外部電極と、前記コイル基板の下面に直接接し前記スパイラル状導体の最内端部と電気的に接続する第2外部電極とを有し、前記第1外部電極および前記第2外部電極以外の前記コイル基板の下面上には前記第2磁性シートが積層され、前記第1外部電極および前記第2外部電極の厚さが、前記第2磁性シートの厚さと同じ、または前記第2磁性シートの厚さより大きい、ことを特徴とするものである。
図1は本実施の形態に係るフレキシブルインダクタを構成するコイル基板の構造の一例を示す底面図である。コイル基板1は、中央付近に開口部16を有する矩形形状の可撓性基板17と、可撓性基板17の上面に形成されたスパイラル状導体4と、可撓性基板17の下面に形成されたスパイラル状導体5と、下面の周縁部の4隅に形成された外部電極6,7,12,13を有している。ここで、コイル基板は相対向する一対の第1の辺1a,1bと相対向する一対の第2の辺1c,1dとを有する四角形状の下面を有している。スパイラル状導体5の半径方向最外端部は、第1の引き出し線18を介して第1外部電極6と電気的に接続している。スパイラル状導体5の半径方向最内端部は、可撓性基板17を貫通するビア導体15を介してスパイラル状導体4の半径方向最内端部と電気的に接続し、スパイラル状導体4の半径方向最外端部は可撓性基板17を貫通するビア導体14、そして第2の引き出し線19を介して第2外部電極7と電気的に接続している。なお、第3外部電極12、第4外部電極13はスパイラル状導体4,5には接続されていない。実装するフレキシブル基板がX方向(紙面上、可撓性基板17の対向する一対の辺の一方の辺であって、第1外部電極6と第2外部電極7の両方が接する該辺が延在する方向)、Y方向(紙面上でX方向と直交する方向)のどちらに屈曲しても両方向に伸縮性が保てるようにするためには4隅に設ける必要があり、そのために形成したものである。
図2Aは図1に示すコイル基板を含むフレキシブルインダクタの一部切り欠き平面図であり、図2Bは(a)のX-X’線縦断面図である。フレキシブルインダクタAは、コイル基板1と、コイル基板1の上面に積層された第1磁性シート8と、コイル基板1の下面に積層された第2磁性シート9を有している。第1磁性シート8と第2磁性シート9は、それぞれ粘着剤層10と粘着剤層11を用いてコイル基板1に貼り合わされている。また、スパイラル状導体5の間隙は絶縁性樹脂2で充填され、スパイラル状導体4の間隙は絶縁性樹脂3で充填されている。ここで、第1外部電極6と第2外部電極7は、コイル基板1の下面の周縁部に形成されており、第1外部電極6および第2外部電極7以外のコイル基板1の下面上には第2磁性シート9が積層されている。また、第1外部電極6および第2外部電極7の厚さは、第2磁性シート9の厚さより大きい。
コイル基板1を構成する可撓性基板には、可撓性を有する絶縁性樹脂フィルムまたは複合樹脂フィルムを用いることができ、例えば、ガラスエポキシ樹脂、ポリイミド、ポリエチレンナフタレート等を挙げることができる。可撓性基板の形状は、5mm×5mm以上20mm×20mm以下の矩形形状を用いることができる。また、可撓性基板の厚さは、10μm以上100μm以下、好ましくは40μm以上70μm以下である。
また、スパイラル状導体は、可撓性基板上に形成した金属層上に、所定のスパイラルパターンをフォトリソグラフィー法により形成し、エッチング処理することにより形成することができる。金属層は、可撓性基板上にめっき法を用いて金属膜を形成することにより、あるいは金属箔を可撓性基板上に積層することにより形成することができる。導体には、導電性に優れた銅や銀を用いることができる。スパイラル状導体は可撓性基板の上面または下面、あるいは上面と下面に形成することができる。上面と下面の両面に形成する場合、図1に示すように、スパイラル状導体5の半径方向最外端部を第1外部電極6と電気的に接続させ、スパイラル状導体5の半径方向最内端部を、可撓性基板17を貫通するビア導体15を介してスパイラル状導体4の半径方向最内端部と電気的に接続させ、スパイラル状導体4の半径方向最外端部を可撓性基板17を貫通するビア導体14を介して第2外部電極7と電気的に接続させる。一方、上面または下面の片面に形成する場合、例えば、下面に形成する場合、図1を用いて説明すると、スパイラル状導体5の半径方向最外端部を第1の引き出し線18を介して第1外部電極6と電気的に接続させ、スパイラル状導体5の半径方向最内端部を、可撓性基板17を貫通するビア導体15を介して第2引き出し線19に電気的に接続し、この引き出し線を第2外部電極7と電気的に接続させる。
また、スパイラル状導体の間隙を充填する絶縁性樹脂には、熱硬化性樹脂シート、例えばエポキシ樹脂シートを用いることができる。エポキシ樹脂シートをコイル基板に圧着すると、エポキシ樹脂シートは流動化してスパイラル状導体の間隙を充填して硬化することができる。
また、外部電極の厚さは、コイル基板の下面に積層する磁性シートの厚さと同じか、またはその磁性シートの厚さより大きい。フレキシブル基板に密着させ易いからである。例えば、磁性シートの厚さが100μmであれば、外部電極の厚さは、100μm以上150μm以下、好ましくは100μm以上120μm以下である。外部電極はめっき法を用いてコイル基板上に直接形成することができる。なお、図1では、矩形状のコイル基板の4隅に外部電極を設けた例を示したが、そのうち2個はスパイラルコイルには接続されていない。前述のように、インダクタを実装するフレキシブル基板がX方向、Y方向のどちらに屈曲しても両方向に伸縮性が保てるようにするために4隅に設けている。仮に実装するフレキシブル基板の屈曲方向が1方向に限定できるような場合には、外部電極の数を2個にすることもできる。例えば、フレキシブル基板の屈曲方向をX方向に限定できる場合、第1外部電極6と第4外部電極13とを連続させるように、第1外部電極6と第4外部電極13の両方が接する辺に沿って延在させて一の帯状導体を形成する一方、第2外部電極7と第3外部電極12とを連続させるように、第2外部電極7と第3外部電極12の両方が接する辺に沿って延在させて別の帯状導体を形成することができる。
また、磁性シートには、扁平状の軟磁性金属粉末をバインダー樹脂に分散させ、軟磁性金属粉末をその長径方向がシートの面内方向を向くように配向させて形成した異方性複合磁性シートを用いることができる。軟磁性金属粉末は、鉄を主成分とするものであれば特に限定されない。磁性シートは、はんだリフローに対応できる耐熱性を有する必要があり、バインダー樹脂には、耐熱性を有する可撓性樹脂として、例えばシリコーン樹脂やエポキシ樹脂等を用いることができる。また、コイル基板に積層する場合、磁性シートの表面に粘着層を形成することで、コイル基板に貼り合わせる。そのため、用いる粘着層もはんだリフローに対応できる耐熱性を有するものを用いる。磁性シートの厚さは、30μm以上200μm以下、好ましくは50μm以上100μm以下である。
軟磁性金属粉末の長径方向がシートの面内方向を向くように配向させる方法としては、特許文献1に記載されている、ドクターブレード法や、スクリーン印刷法や、スプレー塗布法や加熱プレス法等の公知の方法を用いることができる。
なお、本発明においては、コイル基板の上面に積層される第1磁性シートと、コイル基板の下面に積層される第2磁性シートを用いるが、第2磁性シートは、コイル基板の下面において、外部電極以外の部分に積層する必要上、外部電極の形状に合わせて貫通孔や切り欠き部等を設ける必要がある。
以下、本実施の形態に係るフレキシブルインダクタの製造方法について説明する。
図3A〜3Iは、製造工程の一例を示す模式断面図である。図3Aに示す工程(a)では、可撓性基板20として、ガラスエポキシ樹脂フィルムを用意し、所定位置に貫通孔を形成する。
図3Bに示す工程(b)では、可撓性基板20の対向する一対の主面(以下、上面と下面という)の両面に、全面に亘って銅めっきを行い、銅層21,22を形成する。これにより、貫通孔には最内端部用ビア導体(不図示)が形成される。
図3Cに示す工程(c)では、銅層21,22を形成した可撓性基板20の上面と下面の両面にレジスト層を形成し、エッチング処理することで、可撓性基板20の上面にスパイラル状導体24、下面にスパイラル状導体23を形成する。なお、上面のスパイラル状導体24の始点と終点のいずれか一方が可撓性基板20の中央付近に位置することになるが、この位置に上記の最内端部用ビア導体(不図示)を設けることで下面のスパイラル状導体23と接続させる。この方法により、上面のスパイラル状導体と下面のスパイラル状導体を接続することで、いわゆる略α巻き状の一つのスパイラル状導体を形成する。なお、ビア導体35は、スパイラル状導体24の半径方向最外端部と一体化し、後述の第2外部電極29と電気的に接続する。
図3Dに示す工程(d)では、可撓性基板20の上面と下面の両面に絶縁性樹脂シート、例えばエポキシ樹脂シートを圧着することで、スパイラル状導体の間隙に絶縁性樹脂を充填したコイル基板34を形成する。下面のスパイラル状導体23の間隙には絶縁性樹脂25が充填され、上面のスパイラル状導体24の間隙には絶縁性樹脂26が充填されている。
図3Eに示す工程(e)では、コイル基板34の中央部をブラスト処理等で切り欠いて開口部27を設ける。
図3Fに示す工程(f)では、コイル基板34の4隅に、外部電極をめっき法により形成する。ここで、外部電極の厚さは、後で貼り合わせる磁性シートの厚さと同じか、それより大きくなるように形成する。また、スパイラル状導体24の半径方向最内端部は、可撓性基板20を貫通する最内端部用ビア導体(不図示)を介して、下面のスパイラル状導体23の半径方向最内端部と接続している。スパイラル状導体24の半径方向最外端部は、可撓性基板20を貫通するビア導体35を介して、第2外部電極29と接続している。また、スパイラル状導体23の半径方向最外端部は、第1外部電極28と接続している。
図3Gに示す工程(g)では、異方性複合磁性シートからなり、粘着剤層32を有する第1磁性シート30を、コイル基板34の上面に貼り合わせて積層する。
図3Hに示す工程(h)では、異方性複合磁性シートからなり、粘着剤層33を有する第2磁性シート31を、コイル基板34の下面に貼り合わせて積層する。ここで、第2磁性シート31は、その4隅に切り欠き部を設け、4個の外部電極以外のコイル基板の下面を覆うように積層する。開口部27では、第1磁性シート30と第2磁性シート31を直接貼り合わせる。
図3Iに示す工程(i)では、多数のフレキシブルインダクタを含む母シートから、個片に分割して個々のフレキシブルインダクタを得る。
本実施の形態に係るフレキシブルインダクタは、コイル基板に直接外部電極を設けているので、フレキシブル基板の撓みに追随してコイル基板が変形することが可能となるので、変形に強く、落下等の機械的衝撃への耐性を高くすることができる。
実施の形態2
実施の形態1では、外部電極を一体の電極として形成したフレキシブルインダクタの例を示したが、本実施の形態に係るフレキシブルインダクタは、複数の導体の集合体を外部電極として用いており、それ以外は実施の形態1と同様の構成を有している。
複数の導体としては、円柱状、角柱状、板状等の金属材料、例えば銅を挙げることができる。好ましくは、柱状または板状の銅を用いることができる。図4Aは、円柱状導体の集合体の例を示す模式図であり、円柱状導体41の頂部に笠状導体部42が形成されている。
複数の導体の集合体は、フォトリソグラフィー法とめっき法を用いて形成することができる。図4Bは、その円柱状導体の集合体の製造工程の一例を示す模式断面図である。例えば、コイル基板40上の感光性樹脂層(不図示)に複数の円柱状の穴を形成して、この部分をめっきで充填していくと円柱状導体41が形成される。感光性樹脂層(不図示)を超えた高さから笠状にめっきが広がり、個々の笠部が一体化して笠状導体部42を形成する。その後、感光性樹脂層を除去することで円柱状導体の集合体を得ることができる。また、必要に応じて集合体の隙間に可撓性の絶縁性樹脂43、例えばシリコーンゴムを充填してもよい。なお、板状導体を形成する場合には、感光性樹脂層に複数の板状の穴を形成すればよい。円柱状導体の場合、大きさは、例えば直径は20μm以上50μm以下、好ましくは、30μm以上40μm以下である。また、円柱状導体の高さは、笠状導体部を含めて50μm以上150μm以下、好ましくは、100μm以上120μm以下である。
本実施の形態によれば、実施の形態1と同様の効果を有し、さらに外部電極を複数の導体の集合体で構成することで、応力を受けた時に外部電極が変形し易くなる。そのため、コイル基板に加わる応力をさらに分散できる。また、導体の集合体の隙間に可撓性の絶縁性樹脂を充填することで、はんだ付けの際に導体の集合体の隙間へはんだが浸透することが無いため、集合体の隙間で固化したはんだにより、外部電極の横方向への変形が妨げられることがない。そのため、応力を受けても外部電極が変形し易くなるという効果が得られる。
実施の形態3
実施の形態1では、コイル基板に切り欠き部が形成されていないフレキシブルインダクタの例を示したが、本実施の形態に係るフレキシブルインダクタは、第1外部電極および第2外部電極の少なくとも一方の近傍に1個または複数個の切り欠き部を設けており、それ以外は実施の形態1と同様の構成を有している。
図5は、本実施の形態に係るフレキシブルインダクタを構成するコイル基板の部分底面図である。可撓性基板17の下面にはスパイラル状導体5が形成され、第1外部電極6はそのスパイラル状導体5の半径方向最外端部と第1の引き出し線18を介して電気的に接続している。第1外部電極6の近傍には、コイル基板を切り欠いて形成された切り欠き部50が設けられている。切り欠き部50は、第1外部電極6の位置するコイル基板の下面隅部を形成する第1の辺1d(垂直辺)と第2の辺1b(水平辺)の内の第2の辺1b(水平辺)に対し45度の切り欠き方向に沿って切り欠くことで形成され、先端部50aはR形状を有している。図5では、第1外部電極の位置するコイル基板の下面隅部を形成する垂直辺と水平辺の内の水平辺に対し45度の切り欠き方向の例を示したが、スパイラル状導体に接触しない範囲で任意の角度を用いることができる。
図6は、本実施の形態に係るフレキシブルインダクタを構成する別のコイル基板の部分底面図であり、第1外部電極6の近傍に、2つの切り欠き部52,53を設けた例を示している。スパイラル状導体5の半径方向最外端部にミアンダ状に引き回した第1の引き出し線51を設け、その第1の引き出し線51を第1外部電極6に電気的に接続している。ミアンダ状の引き出し線51は、2つの湾曲部51a,51bを有している。切り欠き部52は、第1外部電極6の位置するコイル基板の下面隅部を形成する第1の辺1d(垂直辺)と第2の辺1b(水平辺)の内の第1の辺1d(垂直辺)に対し45度の切り欠き方向に沿って切り欠くことで形成され、先端部52aはR形状を有している。切り欠き部53は、第1外部電極6の位置するコイル基板の下面隅部を形成する第1の辺1d(垂直辺)と第2の辺1b(水平辺)の内の第2の辺1b(水平辺)に対し45度の切り欠き方向に沿って切り欠くことで形成され、先端部53aはR形状を有している。図6では、2つの切り欠き部を設けた例を示したが、さらに多くの切り欠き部を設けることもできる。
本実施の形態によれば、実施の形態1と同様の効果を有し、さらに第1外部電極および第2外部電極の少なくとも一方の近傍に1個または複数個の切り欠き部を設けることで、切り欠き部付近でコイル基板が変形し易くなり、コイル基板や第1外部電極および第2外部電極に加わる応力をさらに分散させて緩和させることができる。また、切り欠き部の切り欠き方向先端部をR形状とすることで、コイル基板や第1外部電極および第2外部電極に加わる応力をさらに分散させて緩和させることができる。
実施の形態4
本実施の形態に係るフレキシブルインダクタは、上面および下面の少なくとも一方にスパイラル状導体を有するコイル基板と、前記コイル基板の上面に積層された第1磁性シートと、前記コイル基板の下面に積層された第2磁性シートとを有するフレキシブルインダクタであって、前記コイル基板は相対向する一対の第1の辺と相対向する一対の第2の辺とを有する四角形状の下面を有し、前記コイル基板の下面の四隅には、前記コイル基板の下面に直接接し前記スパイラル状導体の最外端部と電気的に接続する第1外部電極と、前記コイル基板の下面に直接接し前記スパイラル状導体の最内端部と電気的に接続する第2外部電極と、前記コイル基板の下面に直接接し前記スパイラル状導体に接続されていない第3外部電極と、前記コイル基板の下面に直接接し前記スパイラル状導体に接続されていない第4外部電極とを有し、前記第1外部電極、前記第2外部電極、前記第3外部電極、および前記第4外部電極以外の前記コイル基板の下面上には前記第2磁性シートが積層され、前記第1外部電極、前記第2外部電極、前記第3外部電極、および前記第4外部電極の厚さは、前記第2磁性シートの厚さと同じ、または前記第2磁性シートの厚さより大きく、前記第3外部電極と前記第4外部電極のそれぞれには、前記第1の辺と前記第2の辺の少なくとも一方の延在方向に沿って延在する第1の補強用導体が接続されている、ことを特徴とする。
本実施の形態に係るフレキシブルインダクタは、第3外部電極と第4外部電極のそれぞれに、第1の辺と第2の辺の少なくとも一方の延在方向に沿って延在する第1の補強用導体が接続されており、それ以外は実施の形態1と同様の構成を有している。
図7は、本実施の形態に係るフレキシブルインダクタを構成するコイル基板の構造の一例を示す底面図である。コイル基板60は相対向する一対の第1の辺1a、1bと相対向する一対の第2の辺1c,1dとを有する四角形状の下面を有している。第3外部電極12と第4外部電極13には、第1の辺1aと第2の辺1cの両方の延在方向に沿って延在する第1の補強用導体61,62が接続されている。一方、第1外部電極6は、第1の辺1dの延在方向に沿って延在する第1の引き出し線18を介してスパイラル状導体5の最外端部と電気的に接続され、第2外部電極7は、第1の辺1cの延在方向に沿って延在する第2の引き出し線19を介してスパイラル状導体5の最内端部と電気的に接続されている。また、第1外部電極6と第2外部電極7には、第1の辺1bの延在方向に沿って延在する第2の補強用導体63,64が接続されている。第1の補強用導体および第2の補強用導体は導電性金属からなり、例えばめっき法で形成することができる。具体的には、実施の形態1の図3Fで示す工程において、外部電極とともに形成することができる。
本実施の形態は、実施の形態1と同様の効果を有し、さらに第3外部電極と第4外部電極に第1の補強用導体を設けることで、第3外部電極とコイル基板との界面および/または第4外部電極とコイル基板との界面に作用する応力を第1の補強用導体に分散させることができる。さらに、第1外部電極と第2外部電極に第2の補強用導体を設けることで、引き出し線に作用する応力を第2の補強用導体に分散させて緩和させることができる。
なお、図7では、第1の補強用導体が、第1の辺と第2の辺の両方の延在方向に延在する例を示したが、第1の補強用導体61,62は、第1の辺1aと第2の辺1cの一方の延在方向のみに沿って延在してもよい。また、第1の補強用導体61,62の幅や長さは、スパイラル状導体5に接触しなければ特に限定されない。また、図7では、第1外部電極と第2外部電極に第2の補強用導体を設けた例を示したが、第2の補強用導体は必要に応じて省略することもできる。
実施の形態5
本実施の形態に係るフレキシブルインダクタは、少なくとも1つの外部電極の近傍に1個または複数個の切り欠き部を設けており、それ以外は実施の形態4と同様の構成を有している。
図8は、本実施の形態に係るフレキシブルインダクタを構成するコイル基板の部分底面図である。可撓性基板17の下面にはスパイラル状導体5が形成され、第1外部電極6は第1の引き出し線18を介して、そのスパイラル状導体5の半径方向最外端部と電気的に接続している。第1外部電極6には、第1の辺1bの延在方向に沿って延在する第2の補強用導体63が接続されている。第1外部電極6の近傍には、コイル基板を切り欠いて形成された切り欠き部65が設けられている。切り欠き部65は、第1外部電極6の位置するコイル基板の下面隅部を形成する第1の辺1d(垂直辺)と第2の辺1b(水平辺)の内の第2の辺1b(水平辺)に対し45度の切り欠き方向に沿って切り欠くことで形成され、先端部65aはR形状を有している。図8では、第1外部電極6の位置するコイル基板の下面隅部を形成する垂直辺と水平辺の内の水平辺に対し45度の切り欠き方向の例を示したが、スパイラル状導体に接触しない範囲で任意の角度を用いることができる。
本実施の形態は、実施の形態4と同様の効果を有し、さらに外部電極の近傍に切り欠き部を設けることで、切り欠き部付近でコイル基板が変形し易くなるので、コイル基板や外部電極に加わる応力をさらに分散できる。また、切り欠き部の切り欠き方向先端部をR形状とすることで、コイル基板や外部電極に加わる応力をさらに分散させて緩和させることができる。
なお、図8では、第1外部電極72の近傍に切り欠き部を設けた例を示したが、第2外部電極の近傍、さらには第3外部電極および第4外部電極の近傍にも切り欠き部を設けることもできる。これにより、コイル基板や外部電極に加わる応力をさらに分散させて緩和させることができる。
実施の形態6
本実施の形態に係るフレキシブルインダクタは、少なくとも1つの外部電極に第3の補強用導体が接続されている以外は実施の形態5と同様の構成を有している。ここで、第3の補強用導体は、互いに平行に延在する複数の帯状導体からなり、該複数の帯状導体の両端で、隣接する帯状導体同士が相互に接続されている。
図9は、本実施の形態に係るフレキシブルインダクタを構成するコイル基板の部分底面図である。可撓性基板17の下面にはスパイラル状導体5が形成され、第1外部電極6は第1の引き出し線66を介して、そのスパイラル状導体5の半径方向最外端部と電気的に接続している。第1の引き出し線66は、第3の補強用導体67を有している。第3の補強用導体67は、互いに平行に延在する複数の帯状導体68からなり、該複数の帯状導体68の両端で、隣接する帯状導体同士が相互に接続されている。第1外部電極6の近傍には、コイル基板を切り欠いて形成された切り欠き部69が設けられている。切り欠き部69は、第1外部電極6の位置するコイル基板の下面隅部を形成する第1の辺1d(垂直辺)と第2の辺1b(水平辺)の内の第2の辺1b(水平辺)に対し45度の切り欠き方向に沿って切り欠くことで形成され、先端部69aはR形状を有している。第3の補強用導体は導電性金属からなり、例えばめっき法で形成することができる。具体的には、実施の形態1の図3Fで示す工程において、外部電極とともに形成することができる。
第3の補強用導体を構成する複数の帯状導体の間の空隙には、可撓性の絶縁性樹脂、例えばシリコーンゴムを充填することが好ましい。これにより、はんだ付けの際に、複数の帯状導体の間の空隙にはんだが浸透することを防止できる。
本実施の形態は、実施の形態5と同様の効果を有し、さらに複数の帯状導体からなる第3の補強用導体を外部電極に接続することで、該複数の帯状導体が変形し易いので、コイル基板や外部電極に加わる応力をさらに分散させて緩和させることができる。
実施の形態7
本実施の形態に係るフレキシブルインダクタは、第3の補強用導体を有する第1の引き出し線をミアンダ状に引き回し、切り欠き部に沿って配置した以外は実施の形態6と同様の構成を有している。
図10は、本実施の形態に係るフレキシブルインダクタを構成するコイル基板の部分底面図であり、第1外部電極6の近傍に、2つの切り欠き部73,74を設けた例を示している。スパイラル状導体5の半径方向最外端部にミアンダ状に引き回した第1の引き出し線70を設け、その第1の引き出し線70を第1外部電極6に電気的に接続している。ミアンダ状の引き出し線70は、2つの湾曲部70a,70bを有している。その2つの湾曲部は、第3の補強用導体71により連結されている。第3の補強用導体71は、互いに平行に延在する複数の帯状導体72からなり、該複数の帯状導体72の両端で、隣接する帯状導体同士が相互に接続されている。切り欠き部73は、第1外部電極6の位置するコイル基板の下面隅部を形成する第1の辺1d(垂直辺)と第2の辺1b(水平辺)の内の第1の辺1d(垂直辺)に対し45度の切り欠き方向に沿って切り欠くことで形成され、先端部73aはR形状を有している。切り欠き部74は、第1外部電極6の位置するコイル基板の下面隅部を形成する第1の辺1d(垂直辺)と第2の辺1b(水平辺)の内の第2の辺1b(水平辺)に対し45度の切り欠き方向に沿って切り欠くことで形成され、先端部74aはR形状を有している。
ここで、第3の補強用導体の位置は、ミアンダ状の引き出し線のどの位置でもよいが、図10に示すように、2つの切り欠き部に挟まれた位置が好ましい。その位置にすることで、第3の補強用導体がより変形し易くなるからである。
本実施の形態は、実施の形態6と同様の効果を有し、さらに第3の補強用導体を有する第1の引き出し線をミアンダ状に引き回し、切り欠き部に沿って配置することで、第1の引き出し線が垂直方向にも水平方向にも変形し易くなり、第1の引き出し線が変形することでコイル基板や外部電極に加わる応力をさらに分散させて緩和させることができるという効果を有している。
実施の形態8
本実施の形態に係るフレキシブルインダクタは、切り欠き部の先端部を第3の補強用導体の近傍あるいは第3の補強用導体に接するように配置した以外は、実施の形態6と同様の構成を有している。
図11は、本実施の形態に係るフレキシブルインダクタを構成するコイル基板の部分底面図である。可撓性基板17の下面にはスパイラル状導体5が形成され、第1外部電極6は第1の引き出し線75を介して、そのスパイラル状導体5の半径方向最外端部と電気的に接続している。第1の引き出し線75は、第3の補強用導体76を有しており、その第3の補強用導体76は、互いに平行に延在する複数の帯状導体77からなり、該複数の帯状導体77の両端で、隣接する帯状導体同士が相互に接続されている。また、第1外部電極6には、第1の辺1bの延在方向に沿って延在する第2の補強用導体63も接続されている。また、第1外部電極6の近傍には、コイル基板を切り欠いて、その先端部81aが第3の補強用導体76に接するように形成された切り欠き部81が設けられている。また、第4外部電極13には、第1の辺1aの延在方向に沿って延在する第1の補強用導体80と、第2の辺1dの延在方向に沿って延在する第3の補強用導体78が接続されており、その第3の補強用導体78は、互いに平行に延在する複数の帯状導体79からなり、該複数の帯状導体79の両端で、隣接する帯状導体同士が相互に接続されている。また、第4外部電極13の近傍には、コイル基板を切り欠いて、先端部82aが第3の補強用導体78に接するように形成された切り欠き部82が設けられている。
本実施の形態によれば、切り欠き部の先端部を第3の補強用導体の近傍あるいは第3の補強用導体に接するように配置することで、切り欠き部と第3の補強用導体の部分でコイル基板が変形し易くなり、コイル基板や外部電極に加わる応力をさらに分散させて緩和させることができる。
実施の形態9
本実施の形態に係るフレキシブルインダクタは、上面および下面の少なくとも一方にスパイラル状導体を有するコイル基板と、前記コイル基板の上面に積層された第1磁性シートと、前記コイル基板の下面に積層された第2磁性シートとを有するフレキシブルインダクタであって、前記コイル基板は相対向する一対の第1の辺と相対向する一対の第2の辺とを有する四角形状の下面を有し、前記コイル基板の下面の四隅には、前記コイル基板の下面に直接接し前記スパイラル状導体の最外端部と電気的に接続する第1外部電極と、前記コイル基板の下面に直接接し前記スパイラル状導体の最内端部と電気的に接続する第2外部電極と、前記コイル基板の下面に直接接し前記スパイラル状導体に接続されていない第3外部電極と、前記コイル基板の下面に直接接し前記スパイラル状導体に接続されていない第4外部電極とを有し、前記第3外部電極と前記第4外部電極のそれぞれには、前記第1の辺と前記第2の辺の少なくとも一方の延在方向に沿って延在する第1の補強用導体が接続されていることを特徴とするものである。
本実施の形態に係るフレキシブルインダクタは、第1外部電極および第2外部電極の厚さを特に限定しない以外は、実施の形態4に係るフレキシブルインダクタと同様の構成を有している。すなわち、図12に示すように、コイル基板90は相対向する一対の第1の辺1a、1bと相対向する一対の第2の辺1c,1dとを有する四角形状の下面を有している。第3外部電極12と第4外部電極13には、第1の辺1aと第2の辺1cの両方の延在方向に沿って延在するL字形状の第1の補強用導体61,62が接続されている。一方、第1外部電極6は、第1の辺1dの延在方向に沿って延在する第1の引き出し線18を介してスパイラル状導体5の最外端部と電気的に接続され、第2外部電極7は、第1の辺1cの延在方向に沿って延在する第2の引き出し線19を介してスパイラル状導体5の最内端部と電気的に接続されている。さらに、第1外部電極6と第2外部電極7には、第1の辺1bの延在方向に沿って延在する第2の補強用導体63,64が接続されている。
第3外部電極と第4外部電極は、スパイラル状導体に接続されていない。そのため、フレキシブル基板が変形した場合、コイル基板と第3外部電極の界面および/またはコイル基板と第4外部電極の界面に応力が集中し易い。本実施の形態によれば、スパイラル状導体に接続されていない第3外部電極と第4外部電極のそれぞれに第1の補強用導体を接続することで、コイル基板と第3外部電極の界面および/またはコイル基板と第4外部電極の界面に加わる応力を分散させることができる。さらに、コイル基板に直接外部電極を設けているので、フレキシブル基板の撓みに追随してコイル基板が変形することが可能となる。これらにより、変形に強く、落下等の機械的衝撃への耐性を高くすることができる。
なお、図12では、第1の補強用導体が、第1の辺と第2の辺の両方の延在方向に延在する例を示したが、第1の辺1aと第2の辺1cの一方の延在方向のみに沿って延在してもよい。また、第1の補強用導体61,62の幅や長さは、スパイラル状導体5に接触しなければ特に限定されない。また、図12では、第1外部電極と第2外部電極に第2の補強用導体を設けた例を示したが、第2の補強用導体は必要に応じて省略することもできる。
また、本実施の形態に係るフレキシブルインダクタは、第1外部電極および第2外部電極の厚さは特に限定されず、第2磁性シートの厚さと同じでも、第2磁性シートの厚さより大きくても、あるいは第2磁性シートの厚さより小さくてもよい。
本実施の形態に係るフレキシブルインダクタには多くの変形例が可能であり、例えば、実施の形態5に記載しているように、少なくとも1つの外部電極の近傍に1個または複数個の切り欠き部を設けることもできる。また、実施の形態6に記載しているように、少なくとも1つの外部電極に第3の補強用導体を接続することもできる。また、実施の形態7に記載しているように、第3の補強用導体を有する第1の引き出し線をミアンダ状に引き回し、切り欠き部に沿って配置することもできる。また、実施の形態8に記載しているように、切り欠き部の先端部を第3の補強用導体の近傍あるいは第3の補強用導体に接するように配置することもできる。また、実施の形態5〜8の上記の構成を複数組み合わせた構成とすることもできる。
以上、好ましい実施の形態について説明したが、本発明は上述の実施の形態に制限されることなく、本発明の範囲を逸脱しない範囲で種々の変形および置換を加えることが可能である。
1、34、40、90 コイル基板
1a、1b 第1の辺
1c、1d 第2の辺
2、3、25、26 絶縁性樹脂
4、5 スパイラル状導体
6、28 第1外部電極
7、29 第2外部電極
8、30 第1磁性シート
9、31 第2磁性シート
10、11、32、33 粘着剤層
12 第3外部電極
13 第4外部電極
14、35 最外端部用ビア導体
15 最内端部用ビア導体
16、27 開口部
17、20 可撓性基板
18、51、66、70、75 第1の引き出し線
19 第2の引き出し線
51a、51b、70a、70b 引き出し線湾曲部
21、22 銅層
41 円柱状導体
42 笠状導体部
43 絶縁性樹脂
50、52、53、69、73、74、81、82 切り欠き部
50a、52a、53a、65a、69a、73a、
74a、81a、82a 切り欠き部先端部
61、62 第1の補強用導体
63、64 第2の補強用導体
67、71、76、78 第3の補強用導体
68、72、77、79 帯状導体

Claims (12)

  1. 上面および下面の少なくとも一方にスパイラル状導体を有するコイル基板と、
    前記コイル基板の上面に積層された第1磁性シートと、前記コイル基板の下面に積層された第2磁性シートとを有するフレキシブルインダクタであって、
    前記コイル基板の下面の周縁部には、前記コイル基板の下面に直接接し前記スパイラル状導体の最外端部と電気的に接続する第1外部電極と、前記コイル基板の下面に直接接し前記スパイラル状導体の最内端部と電気的に接続する第2外部電極とを有し、前記第1外部電極および前記第2外部電極以外の前記コイル基板の下面上には前記第2磁性シートが積層され、
    前記第1外部電極および前記第2外部電極の厚さが、前記第2磁性シートの厚さと同じ、または前記第2磁性シートの厚さより大きい、フレキシブルインダクタ。
  2. 前記第1外部電極および前記第2外部電極が、複数の導体の集合体である請求項1記載のフレキシブルインダクタ。
  3. 前記の導体が、柱状導体または板状導体である請求項2記載のフレキシブルインダクタ。
  4. 前記コイル基板が、前記第1外部電極、前記第2外部電極の少なくとも一方の近傍に1個または複数個の切り欠き部を有する、請求項1〜3のいずれか1項に記載のフレキシブルインダクタ。
  5. 前記コイル基板は四角形状の下面を有し、前記コイル基板の下面の四隅に、前記第1外部電極、前記第2外部電極、前記コイル基板の下面に直接接し前記スパイラル状導体に接続されていない第3外部電極、および前記コイル基板の下面に直接接し前記スパイラル状導体に接続されていない第4外部電極を有し、
    前記第1外部電極、前記第2外部電極、前記第3外部電極、および前記第4外部電極以外の前記コイル基板の下面上には前記第2磁性シートが積層され、
    前記第1外部電極、前記第2外部電極、前記第3外部電極、および前記第4外部電極の厚さが、前記第2磁性シートの厚さと同じ、または前記第2磁性シートの厚さより大きい、
    請求項1〜4のいずれか1項に記載のフレキシブルインダクタ。
  6. 前記コイル基板が、前記第3外部電極および前記第4外部電極の少なくとも一方の近傍に1個または複数個の切り欠き部を有する、請求項5に記載のフレキシブルインダクタ。
  7. 上面および下面の少なくとも一方にスパイラル状導体を有するコイル基板と、
    前記コイル基板の上面に積層された第1磁性シートと、前記コイル基板の下面に積層された第2磁性シートとを有するフレキシブルインダクタの製造方法であって、
    前記コイル基板の下面の周縁部に、前記コイル基板の下面に直接接し前記スパイラル状導体の最外端部と電気的に接続する第1外部電極と、前記コイル基板の下面に直接接し前記スパイラル状導体の最内端部と電気的に接続する第2外部電極とを形成する工程と、
    前記第1外部電極および前記第2外部電極の厚さと同じになるように、または前記第1外部電極および前記第2外部電極の厚さより小さくなるように、前記第1外部電極および前記第2外部電極以外の前記コイル基板の下面上に前記第2磁性シートを積層する工程を少なくとも含む、フレキシブルインダクタの製造方法。
  8. 上面および下面の少なくとも一方にスパイラル状導体を有するコイル基板と、
    前記コイル基板の上面に積層された第1磁性シートと、前記コイル基板の下面に積層された第2磁性シートとを有するフレキシブルインダクタであって、
    前記コイル基板は相対向する一対の第1の辺と相対向する一対の第2の辺とを有する四角形状の下面を有し、前記コイル基板の下面の四隅には、前記コイル基板の下面に直接接し前記スパイラル状導体の最外端部と電気的に接続する第1外部電極と、前記コイル基板の下面に直接接し前記スパイラル状導体の最内端部と電気的に接続する第2外部電極と、前記コイル基板の下面に直接接し前記スパイラル状導体に接続されていない第3外部電極と、前記コイル基板の下面に直接接し前記スパイラル状導体に接続されていない第4外部電極とを有し、
    前記第1外部電極、前記第2外部電極、前記第3外部電極、および前記第4外部電極以外の前記コイル基板の下面上には前記第2磁性シートが積層され、前記第1外部電極、前記第2外部電極、前記第3外部電極、および前記第4外部電極の厚さは、前記第2磁性シートの厚さと同じ、または前記第2磁性シートの厚さより大きく、
    前記第3外部電極と前記第4外部電極のそれぞれには、前記第1の辺と前記第2の辺の少なくとも一方の延在方向に沿って延在する第1の補強用導体が接続されている、該フレキシブルインダクタ。
  9. 前記第1外部電極は、前記第1の辺と前記第2の辺の一方の延在方向に沿って延在する第1の引き出し線を介して前記スパイラル状導体の最外端部と電気的に接続され、前記第2外部電極は、前記の一方の延在方向に沿って延在する第2の引き出し線を介して前記スパイラル状導体の最内端部と電気的に接続されており、
    前記第1外部電極と前記第2外部電極のそれぞれには、前記第1の辺と前記第2の辺の他方の延在方向に沿って延在する第2の補強用導体が接続されている、請求項8記載のフレキシブルインダクタ。
  10. 前記第1外部電極は、前記第1の辺と前記第2の辺の一方の延在方向に沿って延在する第1の引き出し線を介して前記スパイラル状導体の最外端部と電気的に接続され、前記第2外部電極は、前記の一方の延在方向に沿って延在する第2の引き出し線を介して前記スパイラル状導体の最内端部と電気的に接続されており、
    前記第1の引き出し線と前記第2の引き出し線の少なくとも一方が、互いに平行に延在する複数の帯状導体からなり、該複数の帯状導体の両端で、隣接する帯状導体同士が相互に接続されている第3の補強用導体を有する、請求項8記載のフレキシブルインダクタ。
  11. 前記コイル基板上であって、前記第1外部電極、前記第2外部電極、前記第3外部電極および前記第4外部電極から選択される少なくとも1つの外部電極の近傍に、1個または複数個の切り欠き部を有する、請求項8〜10のいずれか1項に記載のフレキシブルインダクタ。
  12. 前記第1の補強用導体は、前記第1の辺と前記第2の辺の両方の延在方向に沿って延在している、請求項8〜11のいずれか1項に記載のフレキシブルインダクタ。
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