JPWO2016208753A1 - 濾過装置及び濾過方法 - Google Patents

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Abstract

生物由来物質による目詰まりを抑制し、液体から生物由来物質を分離することができる濾過装置及び濾過方法を提供する。本発明の濾過装置は、生物由来物質を含む液体を導入する導入口と液体を排出する排出口とを有する容器部と、容器部の導入口と排出口との間に設けられ、複数の貫通孔を有する膜部と、を備え、膜部へ水平方向に液体を通過させることによって、生物由来物質を液体から分離する。

Description

本発明は、液体中の生物由来物質を濾過する濾過装置及び濾過方法に関する。
近年、液体中の生物由来物質を濾過する細胞捕捉システムが開示されている(例えば、特許文献1参照。)。特許文献1に開示された細胞捕捉システムは、生物由来物質として細胞を含む液体をフィルターの鉛直方向上側から下側に向かって通過させることによって細胞を捕捉している。
国際公開第2015/019889号
特許文献1の細胞捕捉システムにおいては、フィルター上に生物由来物質が堆積することによって目詰まりが生じ、液体から生物由来物質を分離することができなくなるという課題を有する。
本発明は、上記の課題を解決するものであり、生物由来物質による目詰まりを抑制し、液体から生物由来物質を分離することができる濾過装置及び濾過方法を提供することを目的とする。
本発明の一態様の濾過装置は、
生物由来物質を含む液体を導入する導入口と前記液体を排出する排出口とを有する容器部と、
前記容器部の前記導入口と前記排出口との間に設けられ、複数の貫通孔を有する膜部と、
を備え、
前記膜部へ水平方向に前記液体を通過させることによって、前記生物由来物質を前記液体から分離する。
本発明の一態様の濾過方法は、
液体から生物由来物質を濾過する方法であって、
生物由来物質を含む液体を導入する導入口と前記液体を排出する排出口とを備える容器部と、前記容器部の前記導入口と前記排出口との間に設けられ、複数の貫通孔を有する膜部と、を備えた濾過装置を準備する工程、
前記膜部へ水平方向に前記液体を通過させることによって、前記生物由来物質を分離する工程、
を含む。
本発明によれば、生物由来物質による目詰まりを抑制し、液体から生物由来物質を分離することができる濾過装置及び濾過方法を提供することができる。
本発明に係る実施の形態1の濾過装置の概略構成図 本発明に係る実施の形態1における膜部の一部を示す概略図 図2の膜部の一部を厚み方向から見た概略図 本発明に係る実施の形態1の濾過方法を示すフローチャート 本発明に係る実施の形態1の濾過装置の動作を示す図 本発明に係る実施の形態1の濾過装置の動作を示す図 本発明に係る実施の形態1の濾過装置の動作を示す図 参考例の濾過装置の動作を示す図 参考例の濾過装置の動作を示す図 参考例の濾過装置の動作を示す図 参考例の濾過装置の動作を示す図 本発明に係る実施の形態1の変形例の濾過装置の概略構成図 本発明に係る実施の形態2の濾過装置の概略構成図 本発明に係る実施の形態2の濾過装置の動作を示す図 本発明に係る実施の形態2の濾過装置の動作を示す図 本発明に係る実施の形態2の濾過装置の動作を示す図 本発明に係る実施の形態2の濾過装置の動作を示す図 本発明に係る実施の形態2の濾過装置の動作を示す図 本発明に係る実施の形態2の濾過装置の動作を示す図 本発明に係る実施の形態3の濾過装置の概略構成図 本発明に係る実施の形態3の濾過装置を上から見た図 本発明に係る実施の形態3の濾過装置の動作を示す図 本発明に係る実施の形態3の濾過装置の動作を示す図 本発明に係る実施の形態3の濾過装置の動作を示す図 本発明に係る実施の形態3の変形例の濾過装置の概略構成図
本発明の一態様の濾過装置は、
生物由来物質を含む液体を導入する導入口と前記液体を排出する排出口とを有する容器部と、
前記容器部の前記導入口と前記排出口との間に設けられ、複数の貫通孔を有する膜部と、
を備え、
前記膜部へ水平方向に前記液体を通過させることによって、前記生物由来物質を前記液体から分離してもよい。
このような構成により、生物由来物質の堆積による膜部の目詰まりを抑制し、液体から生物由来物質を分離することができる。
前記濾過装置において、前記膜部は、金属製薄膜であってもよい。
このような構成により、膜部に力が加えられても、膜部が変形するのを抑制することができる。
前記濾過装置において、前記膜部の少なくとも一部は、水平方向に対して斜めに設けられてもよい。
このような構成により、生物由来物質による膜部の目詰まりを更に抑制することができる。
前記濾過装置においては、前記容器部の前記導入口から前記排出口へ前記液体を吸引する吸引部を備えてもよい。
このような構成により、液体を吸引することで、液体から生物由来物質を分離することができる。また、短時間で液体から生物由来物質を分離することができる。
前記濾過装置においては、前記液体を保持する液体容器を備え、
前記容器部の前記導入口は、前記液体容器内に保持された前記液体内に配置され、
前記液体容器には、前記液体にかかる圧力を逃がす通気口が設けられてもよい。
このような構成により、液体容器内に保持された液体にかかる圧力を通気口から逃がすことによって、液体中の生物由来物質にかかる圧力を低減することができて、生物由来物質の損傷を低減できる。その結果、膜部において生物由来物質の変形による目詰まりを抑制することができる。
前記濾過装置において、前記液体を保持する液体容器を備え、
前記容器部は、前記導入口と前記排出口とが水平方向に位置するように配置され、
前記容器部の前記導入口は、前記液体容器内に配置され、
前記膜部は、遠心力を負荷したときにおいて、前記遠心力とは逆の方向に前記液体容器内の前記液体を通過させてもよい。
このような構成により、膜部において遠心力によって液体を水平方向に通過させることができるため、膜部において生物由来物質の堆積による目詰まりを抑制することができる。
本発明の一態様の濾過方法は、
液体から生物由来物質を濾過する方法であって、
生物由来物質を含む液体を導入する導入口と前記液体を排出する排出口とを備える容器部と、前記容器部の前記導入口と前記排出口との間に設けられ、複数の貫通孔を有する膜部と、を備えた濾過装置を準備する工程、
前記膜部へ水平方向に前記液体を通過させることによって、前記生物由来物質を分離する工程、
を含んでもよい。
このような構成により、生物由来物質の堆積による膜部の目詰まりを抑制し、液体から生物由来物質を分離することができる。
前記濾過方法において、前記分離する工程は、水平方向に対して少なくとも一部が斜めに設けられた前記膜部に前記液体を通過させてもよい。
このような構成により、生物由来物質による膜部の目詰まりを更に抑制することができる。
前記濾過方法において、前記分離する工程は、前記容器部の前記導入口から前記排出口へ前記液体を吸引する工程を含んでもよい。
このような構成により、液体を吸引することによって、液体から生物由来物質を分離することができる。また、短時間で液体から生物由来物質を分離することができる。
前記濾過方法において、前記分離する工程は、前記液体にかかる圧力を逃がす工程を含んでもよい。
このような構成により、液体にかかる圧力を逃がすことができる。そのため、膜部において生物由来物質の変形による目詰まりを抑制することができる。また、生物由来物質の損傷を低減できる。
前記濾過方法において、前記分離する工程は、
前記容器部の前記導入口と前記排出口とが水平方向に位置するように前記容器部を配置する工程、
前記液体内に前記容器部の前記導入口を配置する工程、
前記液体に遠心力を負荷したとき、前記膜部において前記遠心力とは逆の方向に前記液体を通過させる工程、
を含んでもよい。
このような構成により、膜部において遠心力を負荷したときに遠心力と逆の方向に液体を通過させることができるため、膜部において生物由来物質の堆積による目詰まりの発生を更に抑制することができる。
以下、本発明に係る実施の形態について、添付の図面を参照しながら説明する。また、各図においては、説明を容易なものとするため、各要素を誇張して示している。
(実施の形態1)
[全体構成]
図1は、本発明に係る実施の形態1の濾過装置100Aの概略図を示す。図1に示すように、濾過装置100Aは、生物由来物質61を含む液体60を導入する容器部10と、液体60から生物由来物質61を分離する膜部20と、液体60を保持する液体容器30と、液体60を吸引する吸引部40を備える。
なお、本明細書において、「生物由来物質」とは、細胞(真核生物)、細菌(真性細菌)、ウィルス等の生物に由来する物質を意味する。細胞(真核生物)としては、例えば、卵、精子、人工多能性幹細胞(iPS細胞)、ES細胞、幹細胞、間葉系幹細胞、単核球細胞、単細胞、細胞塊、浮遊性細胞、接着性細胞、神経細胞、白血球、リンパ球、再生医療用細胞、自己細胞、がん細胞、血中循環がん細胞(CTC)、HL−60、HELA、菌類を含む。細菌(真性細菌)としては、例えば、グラム陽性菌、グラム陰性菌、大腸菌、結核菌を含む。ウィルスとしては、例えば、DNAウィルス、RNAウィルス、ロタウィルス、(鳥)インフルエンザウィルス、黄熱病ウィルス、デング熱病ウィルス、脳炎ウィルス、出血熱ウィルス、免疫不全ウィルスを含む。実施の形態1においては、濾過装置100Aは、特に、人工多能性幹細胞(iPS細胞)、ES細胞、幹細胞、血中循環がん細胞(CTC)、を液体中から分離するのに優れる。また、生物由来物質としては、細胞が集まった組織や、凝集した細胞であってもよい。
<容器部>
容器部10は、筒状体の形状を有しており、一端に液体60を導入する導入口11と他端に液体60を排出する排出口12を備える。図1に示すように、容器部10は、容器部10の軸方向が水平方向、即ち重力方向(鉛直方向)に直交する方向となるように配置されている。容器部10の導入口11には、膜部20が設けられている。容器部10の導入口11は、液体容器30の側壁に設けられた開口32に挿入され、液体容器30に保持された液体60内に配置されている。容器部10の排出口12は、チューブ41を介して吸引部40に接続されている。
容器部10は、アクリル、エポキシ、ポリスチレン、ポリカーボネートなどの樹脂や、酸化ケイ素を主成分とするガラス等で形成されている。容器部10は、ポリプロピレン、ポリスチレン、ポリカーボネート樹脂等の熱可塑性樹脂で形成されてもよい。容器部10の材料は、ガンマ線照射、オートクレーブ、エチレンオキサイドガス、など各種滅菌が可能な材料であることが好ましい。容器部10は、例えば、外径1mm以上60mm以下、内径は外形より小さい範囲で0.5mm以上50mm以下、高さ5mm以上300mm以下である。
<膜部>
膜部20は、液体60から生物由来物質61を分離する多孔膜である。具体的には、膜部20は、複数の貫通孔21を有する金属製薄膜である。実施の形態1において、膜部20は、円形の金属メッシュであり、互いに対向する一対の主面を有し、両主面を貫通する複数の貫通孔21を有する構造体である。
図1に示すように、膜部20は、液体容器30内の液体60を水平方向80に通過させることによって、生物由来物質61を液体60から分離している。実施の形態1においては、液体容器30側に位置する主面を第1主面HS1とし、排出口12側に位置する主面を第2主面HS2と定義する。実施の形態1において、膜部20は、容器部10の導入口11に設けられている。膜部20は、水平方向に対して第1主面HS1及び第2主面HS2が直交するように配置されている。即ち、膜部20の第1主面HS1及び第2主面HS2は、容器部10の導入口11から排出口12へ液体60が流れる方向(図1に示す矢印80)に対して直交するように配置されている。
複数の貫通孔21は、膜部20の第1主面HS1及び第2主面HS2上の全体にわたって周期的に配置されている。膜部20は、例えば、ニッケルで形成されている。膜部20の寸法は、例えば、直径6mm、厚さ1.2μmである。膜部20の材料は、金、銀、銅、白金、鉄、ニッケル、クロム、ステンレス鋼、パラジウム、チタン、コバルト、およびこれらの酸化物又は合金であってもよい。特に、膜部20の材料としては、生物由来物質61を捕捉する場合、金、ニッケル、ステンレス、チタンが好ましい。膜部20の材料をニッケルとした場合、ニッケルの表面に金めっきしてもよい。 また、膜部20の材料は、ガンマ線照射、オートクレーブ、エチレンオキサイドガスなどの各種滅菌が可能な材料であることが好ましい。
図2は、2次元周期構造体である膜部20の一部の概略構成図を示す。図2中のX、Y、Z方向は、それぞれ構造体の縦方向、横方向、厚み方向を示している。図3は、図2の膜部20の一部をZ方向から見た図を示す。図2及び図3に示すように、膜部20は、マトリックス状に一定の間隔で複数の貫通孔21が配置された板状構造体(格子状構造体)であってもよい。膜部20は、その主面側であるZ方向から見て正方形の貫通孔21が複数設けられた板状構造体である。複数の貫通孔21は、正方形の各辺と平行な2つの配列方向、即ち図2中のX方向とY方向に等しい間隔で設けられている。なお、貫通孔21は、正方形に限定されず、例えば長方形や円や楕円などでもよい。また、孔の配列も正方格子配列に限定されず、例えば方形配列であれば、2つの配列方向の間隔は等しくない長方形配列でもよく、三角格子配列や準周期配列などでもよい。なお、貫通孔21には、テーパが設けられていてもよい。
膜部20の貫通孔21の形状や寸法は、濾過する生物由来物質61の大きさ、形状に応じて適宜設計されるものである。
<液体容器>
液体容器30は、生物由来物質61を含む液体60を保持する容器である。液体容器30の上壁には、液体60にかかる圧力を逃がす通気口31が設けられている。実施の形態1においては、吸引部40によって液体60を吸引しているため、負圧により生物由来物質61に圧力がかかる。濾過装置100Aにおいては、通気口31によって液体60を外部に開放した状態にすることができるため、液体60中の生物由来物質61にかかる圧力を外部に逃がすことができる。
また、液体容器30の側壁には、容器部10の導入口11が取り付けられる開口32が設けられている。図1に示すように、容器部10の導入口11は、液体容器30の側壁に設けられた開口32に挿入され、液体容器30に保持された液体60内に配置される。
<吸引部>
吸引部40は、液体容器30内に保持された液体60を、容器部10の導入口11から排出口12へ吸引するものである。吸引部40は、チューブ41を介して容器部10の排出口12に接続される。実施の形態1において、吸引部40は、シリンジである。図1に示すように、吸引部40は、シリンジのプランジャーを引っ張る(図1に示す矢印81)ことによって、液体容器30内に保持された液体60を吸引している。これにより、液体容器30内の液体60が、容器部10の導入口11から排出口12へ向かって膜部20を第1主面HS1から第2主面HS2へ水平方向に移動する(図1に示す矢印80)。
[濾過方法]
実施の形態1に係る濾過方法について、図4を用いて説明する。
図4は、実施の形態1に係る濾過方法のフローチャートである。
図4に示すように、ステップST11において、濾過装置100Aを準備する。具体的には、容器部10の導入口11を液体容器30の開口32に挿入する。容器部10の排出口12に、吸引部40を、チューブ41を介して取り付ける。
ステップST12において、液体容器30内に生物由来物質61を含む液体60を導入する。
ステップST13において、膜部20に液体60を通過させることによって液体60から生物由来物質61を分離する。ステップST13は、吸引部40によって液体容器30内の液体60を吸引するステップST14を含む。
ステップST14において、吸引部40のプランジャーを引っ張ることで(図1に示す矢印81)、液体容器30内に保持された液体60を、容器部10の導入口11から排出口12へ吸引する(図1に示す矢印80)。吸引部40によって液体60を吸引することによって、液体60が膜部20の第1主面HS1から第2主面HS2へ水平方向に通過する。液体60が膜部20を通過する際、生物由来物質61は、貫通孔21を通過することができずに液体容器30内に残る。
ステップST13において、液体容器30内に保持された液体60にかかる圧力を逃がすステップST15を含む。吸引部40によって液体容器30内の液体60に吸引圧力がかかると、生物由来物質61が変形する可能性がある。そのため、液体容器30の通気口31から液体60にかかる圧力を逃がすことによって、液体60中の生物由来物質61にかかる圧力を低減することができる。
以上のように、実施の形態1に係る濾過方法では、ステップST11〜ST15によって、液体60から生物由来物質61を分離している。また、実施の形態1に係る濾過方法では、膜部20を通過した液体60を回収することもできる。
[濾過装置の動作]
濾過装置100Aの動作について、図5A〜図5Cを用いて詳細に説明する。
図5A〜図5Cは、濾過装置100Aの動作を示す。なお、図5A〜図5Cは、説明を簡略化するために吸引部40、チューブ41を省略している。
図5Aに示すように、濾過を開始する前において、容器部10を取り付けた液体容器30の内部に液体60を導入する。
図5Bに示すように、吸引部40によって、容器部10の導入口11から排出口12へ液体60を吸引する(図5Bに示す矢印80)。液体容器30内の液体60は、膜部20の第1主面HS1から第2主面HS2へ水平方向に通過する。液体60が膜部20を通過する際、生物由来物質61が貫通孔21を通過できずに、膜部20に捕捉される。そのため、膜部20の第1主面HS1に生物由来物質61が集合し始める。
図5Cに示すように、液体60を方向80へ吸引し続けると、膜部20の第1主面HS1の鉛直方向下側では、生物由来物質61が更に集合することによってケーク層A1が形成される。膜部20の鉛直方向下側では、ケーク層A1によって目詰まりが発生するため、液体60が膜部20を通過できなくなる。一方、膜部20の第1主面HS1の鉛直方向上側の領域A2おいては、生物由来物質61の集合と離脱が繰り返される。このため、領域A2では、ケーク層による目詰まりが生じず、液体60が膜部20を通過することができる(図5Cに示す矢印82)。なお、本明細書では、鉛直方向上向きを上側とし、鉛直方向下向きを下側と定義する。
濾過装置100Aにおいては、液体60中の生物由来物質61には、重力により鉛直下向きへの力が加わっている。したがって、液体60中の生物由来物質61には、吸引部40による容器部10の導入口11から排出口12への水平方向(図5B及び図5Cに示す矢印80)の吸引力と重力による鉛直下向きへの力が働く。このため、領域A2において、吸引部40による吸引力が重力よりも大きい場合、生物由来物質61が鉛直方向上側における膜部20に集合する。一方、吸引部40による吸引力が重力よりも小さい場合、生物由来物質61は、鉛直方向上側における膜部20から離脱し、鉛直方向下側に集合する。このように、領域A2においては、吸引部40の吸引力と、重力による鉛直下向きへの力とのバランスによって、生物由来物質61の集合と離脱が繰り返されている。また、生物由来物質61のケーク層A1からの離脱は、濾過装置100Aの振動によっても行うことができる。例えば、濾過装置100Aを上下及び/又は左右に振ることにより生じる振動によって、生物由来物質61をケーク層A1から離脱させてもよい。
このように、濾過装置100Aでは、膜部20の鉛直方向上側の領域A2においては、生物由来物質61が集合と離脱を繰り返すため、目詰まりが生じにくい。
また、膜部20の第1主面HS1の鉛直方向上側の領域A2においては、重力により鉛直下向きの力が働いているため、生物由来物質61が鉛直下方向に移動しやすい。そのため、領域A2においては、生物由来物質61が堆積しにくくなり、目詰まりが生じにくい。
以上のように、濾過装置100Aでは、膜部20の鉛直方向上側の領域A2において生物由来物質61の堆積による目詰まりを抑制することができ、液体60から生物由来物質61を分離し続けることができる。
次に、比較のために、参考例の濾過装置について、図6A〜図6Dを用いて説明する。
参考例の濾過装置は、液体60を導入する導入口111と液体60を排出する排出口112を有する容器部110と、複数の貫通孔を有する膜部120とを備える。参考例の濾過装置において、容器部110は、容器部110の軸方向が鉛直方向、即ち重力方向と同じ向きに配置されている。容器部110の導入口111は、排出口112より鉛直方向において上方に位置しており、膜部120は、容器部110の排出口112に設けられている。参考例の濾過装置においては、膜部120の第2主面VS12から第2主面VS12よりも鉛直方向下側に位置する第1主面VS11に液体60を通過させている。即ち、実施の形態1の濾過装置100Aは、水平方向に液体60を膜部20に通過させるのに対し、参考例の濾過装置は、鉛直方向上側から下側に向かって液体60を膜部120に通過させている。なお、参考例の濾過装置は、下方に設置された吸引ポンプによって液体60を吸引することにより、膜部120に液体60を通過させている。
図6Aに示すように、参考例の濾過装置において、生物由来物質61を含む液体60が、容器部110の導入口111から排出口112へ流れる(図6Aに示す矢印80r)。このため、容器部110内を流れる液体60は、膜部120の第2主面VS12から第2主面VS12より鉛直方向下側に位置する第1主面VS11へ通過する。液体60が膜部120を通過する際に、生物由来物質61が膜部120によって捕捉される。このため、膜部120の第2主面VS112全体に、生物由来物質61が堆積していく。
図6Bに示すように、方向80rに向かって液体60を流し続けると、膜部120の第2主面VS12上に生物由来物質61の堆積によるケーク層A3が形成される。
図6Cに示すように、膜部120による生物由来物質61の捕捉が増えていくと、ケーク層A3の厚さが徐々に大きくなっていく。このとき、濾過は、膜部120の第2主面VS12からケーク層A3の上層A4に徐々に移行する。即ち、生物由来物質61の分離は、膜部120で行われるのではなくケーク層A3の上層A4で行われるようになる。
図6Dに示すように、生物由来物質61が膜部120の第2主面VS12上に更に堆積すると、ケーク層A3の厚さが更に大きくなる。また、ケーク層A3の上層A4では、生物由来物質61の堆積による目詰まりが進行する。ケーク層A3の上層A4において、目詰まりが増加していくと、やがて液体60がケーク層A3の上層A4を通過できなくなる。
このように、参考例の濾過装置では、膜部120によって捕捉された生物由来物質61が膜部120の第2主面VS12全体に堆積する。このため、膜部120の生物由来物質61の捕捉量の増大に伴い、ケーク層A3が徐々に大きくなっていくため、ケーク層A3の上層A4で目詰まりが生じる。その結果、参考例の濾過装置では、膜部120で捕捉した生物由来物質61の堆積による目詰まりによって濾過が停止し、液体60から生物由来物質61を分離することができなくなる。
これに対し、実施の形態1の濾過装置100Aでは、容器部10を、容器部10の軸方向が水平方向になるように配置し、膜部20において液体60を水平方向に通過させている。このため、濾過装置100Aでは、膜部20の第1主面HS1の鉛直方向上側の領域A2において、生物由来物質61の堆積による目詰まりが発生するのを抑制することができる。そのため、濾過装置100Aは、参考例の濾過装置に比べて、目詰まりを抑制することによって、液体60から生物由来物質61を分離し続けることができる。
[効果]
実施の形態1に係る濾過装置100Aによれば、以下の効果を奏することができる。
濾過装置100Aにおいては、膜部20の第1主面HS1から第2主面HS2へ水平方向に生物由来物質61を含む液体60を通過させている。このような構成により、生物由来物質61の堆積による膜部20の目詰まりを抑制しながら、液体60から生物由来物質61を分離することができる。その結果、濾過装置100Aでは、鉛直方向上側から下側に向かって膜部120に液体60を通過させる参考例の濾過装置と比べて、液体60から生物由来物質61を効率良く分離することができる。また、濾過装置100Aは、参考例の濾過装置と比べて、膜部20の目詰まりを抑制することができるため、より短い期間で、より高い濃度の液体60を濾過することができる。また、参考例の濾過装置に比べて、再現性が高い濾過をすることができる。なお、実施の形態1において、濾過装置100Aは、生物由来物質61と液体60とを分離しているが、これに限定されない。例えば、濾過装置100Aは、液体60中の溶液と生物由来物質61とを通過させることにより、液体60に含まれる生物由来物質61よりもサイズの大きな異物を濾過してもよい。あるいは、濾過装置100Aは、溶液に含まれた大きさの異なる無機物又は有機物を濾過して分級してもよい。
濾過装置100Aにおいて、膜部20は、多孔膜として金属製薄膜を用いている。このような構成により、膜部20に力がかかることによって膜部20が破損することを抑制することができる。また、液体60が膜部20を通過する際においても、膜部20の貫通孔21が変形しにくいため、貫通孔21の変形により生物由来物質61が膜部20を通過してしまうのを抑制することができる。さらには、液体60による膜部20の損傷も抑制することができる。
濾過装置100Aにおいて、液体容器30の上壁に、液体60にかかる圧力を逃がす通気口31を設けている。このような構成によって、液体容器30内の液体60を外部に開放した状態にすることができる。そのため、液体60にかかる圧力を通気口31から逃がし、液体60中の生物由来物質61にかかる圧力を低減することができる。その結果、生物由来物質61が変形することを抑制し、膜部20における目詰まりを低減することができる。尚、通気口31を通過するガスは滅菌されていることが好ましい。液体60に本来含まれている生物由来物質61以外の生物由来物質が混合することを防ぐためである。また、通気口31を介して、適度に二酸化炭素が含まれた生物由来物質が好むガスバッグと接続していてもよい。さらには、このガスバッグの容量が大きい場合には、吸引により液体60にかかる圧力を逃がしやすくすることができる。
濾過装置100Aにおいて、吸引部40が液体容器30内に保持された液体60を吸引することによって、膜部20の第1主面HS1から第2主面HS2へ液体60を通過させている。このような構成によって、液体容器30内の液体60を膜部20に水平方向に通過させ、膜部20の目詰まりを抑制することができる。また、吸引部40によって、液体60を吸引することによって、より短い時間で濾過を行うことができる。
なお、実施の形態1において、容器部10は、容器部10の軸方向が水平方向と同じになるように配置される構成について説明したが、これに限定されない。例えば、容器部10は、容器部10の軸方向が水平方向に対して斜めになるように配置されてもよい。このように、濾過装置100Aは、斜め方向に配置して濾過を行ってもよい。
実施の形態1において、容器部10は、筒状体である構成について説明したが、これに限定されない。容器部10は、内部に液体60を導入し、膜部20を通過して液体60を排出可能な構成であればよく、例えば、四角柱等の多角柱の形状であってもよい。
実施の形態1において、膜部20は、金属製薄膜を用いているが、これに限定されない。膜部20は、多孔膜であればよく、例えば、メンブレン、ろ紙、不織布等であってもよい。
実施の形態1において、膜部20は、容器部10の導入口11に設けられているが、これに限定されない。膜部20は、第1主面HS1から第2主面HS2へ水平方向に液体60が通過すればよく、膜部20の位置は限定されない。例えば、膜部20は、容器部10の導入口11と排出口12との間に設けられていればよい。膜部20は、排出口12に設けられていてもよい。また、実施の形態1において、1つの膜部20が、容器部10の導入口11に設けられている例について説明したが、これに限定されない。複数の膜部20が、容器部10の導入口11と排出口12との間に設けられていてもよい。例えば、容器部10の導入口11に第1膜部20を設け、且つ第1膜部20よりも排出口12側に第2膜部20を設けてもよい。このように、複数の膜部20を用いて多段の濾過装置100Aを構成することによって、回収率を向上させることができる。また、第1膜部20の貫通孔の大きさと第2膜部20の貫通孔の大きさとを異なるように設計することにより、2つの異なる大きさの細胞を濾過することができる。これにより、細胞を分級することができる。
実施の形態1において、膜部20は、容器部10の導入口11から排出口12へ向かって水平方向80に液体を通過させる例を説明したが、これに限定されない。実施の形態1において、「水平方向」とは、鉛直方向に直交する方向だけでなく、鉛直方向に対して所定の角度を有する斜めの方向を含んでもよい。即ち、膜部20において、液体60の通過する主方向が水平方向であればよく、液体60の通過する方向が水平方向に対して斜めの方向を含んでいてもよい。
実施の形態1において、膜部20は、水平方向に対して第1主面HS1及び第2主面HS2がように配置されているが、これに限定されない。図7は、実施の形態1の変形例の濾過装置100Bを示す。図7に示す濾過装置100Bのように、膜部20を水平方向に対して所定の角度θを有して斜め方向に配置してもよい。言い換えると、膜部20は、鉛直方向に対して傾斜して配置されてもよい。また、膜部20の一部が、水平方向に対して斜め方向に配置されていてもよい。このような構成により、膜部20の第1主面HS1の鉛直方向下側において生物由来物質61が堆積するスペースを大きくすることができる。そのため、膜部20の第1主面HS1の鉛直方向上側において、ケーク層が更に形成されにくくなり、生物由来物質61による膜部20の目詰まりを更に抑制することができる。
実施の形態1において、液体容器30は、液体容器30の上壁に通気口31を設けているが、これに限定されない。例えば、液体容器30の側壁に孔を設けることによって、通気口31を形成してもよい。また、通気口31の代わりに通気フィルターを設けてもよい。
実施の形態1において、液体容器30は、液体にかかる圧力を逃がす通気口31を備える構成について説明したが、これに限定されない。例えば、液体容器30は、通気口31を設けず、液体60を外部に開放しない状態としてもよい。
実施の形態1において、吸引部40が液体容器30内の液体60を吸引することによって、液体60を膜部20に通過させる構成について説明したが、これに限定されない。例えば、液体容器30内の液体60を通気口31に相当する位置から加圧することによって、膜部20の第1主面HS1から第2主面HS2へ液体60を水平方向に通過させてもよい。また、遠心分離機を用いて液体容器30内の液体60に遠心力を加えることによって、膜部20の第1主面HS1から第2主面HS2へ液体60を水平方向に通過させてもよい。
実施の形態1において、吸引部40は、シリンジである構成について説明したが、これに限定されない。吸引部40は、液体60を吸引できる装置であればよく、例えば、ポンプ等であってもよい。
実施の形態1において、液体容器30、及び吸引部40は、必須の構成ではなく、これらの要素は、省略してもよいし、他の要素に置き換えてもよい。
(実施の形態2)
[全体構成]
本発明に係る実施の形態2の濾過装置100Cについて図8を用いて説明する。
図8は、実施の形態2の濾過装置100Cの概略構成を示す。実施の形態2では、主に実施の形態1と異なる点について説明する。実施の形態2においては、実施の形態1と同一又は同等の構成については同じ符号又は類似の符号を付して説明する。また、実施の形態2では、実施の形態1と重複する記載は省略する。
図8に示すように、実施の形態2の濾過装置100Cは、実施の形態1の濾過装置100Aと比べて、容器部10aの排出口12aから導入口11aの方向に遠心力を加えることによって液体60から生物由来物質61を分離可能な構成を有している点が異なる。また、濾過装置100Cは、吸引部40を備えていない。
濾過装置100Cは、生物由来物質61を含む液体60を導入する導入口11aと液体60を排出する排出口12aとを有する容器部10aと、導入口11aと排出口12aとの間に配置され、複数の貫通孔21を有する膜部20aと、液体60を保持する液体容器30aを備える。容器部10aは、導入口11aと排出口12aが水平方向に位置するように配置されている。容器部10aの導入口11aは、液体容器30a内の液体60内に配置されている。膜部20aは、遠心力が負荷されたとき、遠心力と逆方向に液体容器30a内の液体60を通過させている。即ち、濾過装置100Cは、容器部10aの排出口12aから導入口11aの方向に遠心力を加えることによって、液体容器30a内の液体60を、膜部20aの第1主面HS1から第2主面HS2へ水平方向に通過させている。また、容器部10aには、脱気用の孔が設けられている。
実施の形態2においては、容器部10aが液体容器30a内に配置された状態で、液体容器30aの開口部分を覆う蓋50が取り付けられている。
[濾過装置の動作]
濾過装置100Cの動作について、図9A〜図9Fを用いて説明する。
図9A〜図9Fは、濾過装置100Cにおける濾過の動作を示す。
図9Aに示すように、液体容器30aから容器部10aを取り外し、液体容器30a内に生物由来物質61を含む液体60を導入する。
図9Bに示すように、容器部10aは、液体60を保持した液体容器30a内に取り付けられる。実施の形態2において、容器部10aを液体容器30aの内部に保持した状態で蓋50が液体容器30aに取り付けられる。即ち、容器部10aの導入口11aは、液体容器30a内の液体60内に配置される。蓋50の取り付けは、例えば、蓋50の内側に設けられた雌ねじと、液体容器30aの外壁に設けられた雄ねじを螺合することによって行われる。
液体容器30aの内部に容器部10aを取り付けることによって、液体容器30a内に保持された液体60は、容器部10aの外壁と液体容器30aの内壁との間に押し上げられる。この状態で、濾過装置100Cを遠心分離機にセットする。実施の形態2において、濾過装置100Cは、容器部10aの軸方向が水平方向になるように遠心分離機にセットされる。即ち、容器部10aの導入口11aと排出口12aとが水平方向に位置するように容器部10aを遠心分離機に配置する。
図9Cに示すように、遠心分離機(図示せず)によって容器部10aの排出口12aから導入口11aの方向に遠心力(図9Cに示す矢印83)がかかると、容器部10aの外壁と液体容器30aの内壁との間に押し上げられた液体60が液体容器30aの底部に向かって流れる(図9Cに示す矢印84)。このとき、生物由来物質61は、液体容器30aの底部に集合する。一方、液体60は、膜部20aの第1主面HS1から第2主面HS2を水平方向に通過して、容器部10aの導入口11aから排出口12aに向かって流れる(図9Cに示す矢印85)。そして、容器部10aの外壁と液体容器30aの内壁との間の液体60の液面の高さと、膜部20aを通過した液体60の液面の高さが同じになる。なお、容器部10aの外壁と液体容器30aの内壁との間の液体60の液面の高さと、膜部20aを通過した液体60の液面の高さとは、それぞれの場所での液体容器30aの底面からの液体60の高さを意味する。
図9Dに示すように、遠心分離機を停止し、蓋50を液体容器30aから取り外す。蓋50を取り外した後、膜部20aを通過した液体60を排出する。液体60の排出は、容器部10aを液体容器30aに取り付けた状態で、液体容器30aを逆さまにすることによって行う。このとき、液体容器30aの底部に溜まっていた生物由来物質61は、膜部20aの貫通孔21を通過することができない。そのため、排出口12aからは、生物由来物質61を含まない液体60が排出される。
図9Eに示すように、液体容器30aに蓋50を取り付け、遠心分離機によって濾過装置100Cに排出口12aから導入口11aへの遠心力を加える(図9Eに示す矢印83)。濾過装置100Cに遠心力が加わると、図9Cに示す動作と同様に、容器部10aの外壁と液体容器30aの内壁との間の液体60が液体容器30aの底部に流れ(図9Eに示す矢印84)、生物由来物質61を含まない液体60が膜部20aを通過する(図9Eに示す矢印85)。そして、容器部10aの外壁と液体容器30aの内壁との間の液体60の液面の高さと、膜部20aを通過した液体60の液面の高さが同じになる。
図9Fに示すように、遠心分離機を停止し、蓋50を液体容器30aから取り外す。その後、図9Dに示す動作と同様に、膜部20aを通過し、容器部10aの内側に溜まった液体60を排出口12aから排出する。
このように、濾過装置100Cは、図9A〜図9Fに示す動作を行うことによって、遠心力を用いて、液体60から生物由来物質61を分離している。さらに、濾過装置100Cは、図9A〜図9Fに示す動作を繰り返すことによって、生物由来物質61を濃縮する
ことができる。また、濾過装置100Cにおいては、濃縮後、洗浄水を導入して生物由来物質61を洗浄することもできる。また、濾過装置100Cにおいては、生物由来物質61を分離した後、置換液を導入することによって液体60を別の液体に置換することもできる。
[効果]
実施の形態2に係る濾過装置100Cによれば、以下の効果を奏することができる。
濾過装置100Cにおいては、遠心力を負荷したときに、膜部20aにおいて遠心力がかかる方向と逆方向に液体60を通過させている。具体的には、濾過装置100Cは、遠心力を負荷したとき、容器部10aの外壁と液体容器30aの内壁との間の液体60の液面の高さと、膜部20aを通過した液体60の液面の高さとの高低差を利用して液体60を膜部20aに水平方向に通過させている。このような構成により、膜部20aが生物由来物質61で目詰まりすることなく、液体60から生物由来物質61を分離することができる。また、濾過装置100Cにおいては、遠心分離による濾過を繰り返して行うことによって、生物由来物質61の濃縮を容易に行うことができる。
濾過装置100Cにおいては、膜部20aを通過した液体60を取り出す際に、例えば、濾過装置100Cを逆さまにすることで容易に液体60を排出することができる。このように、濾過装置100Cにおいては、作業者によるピペッティングが不要となり、作業者に特別な技能を要求することなく、液体60の排出が可能となる。その結果、濾過装置100Cにおいては、ピペッティングによる生物由来物質61の回収率の低下が生じない。なお、液体60の排出は、吸引等によって行ってもよい。
濾過装置100Cにおいては、生物由来物質61を分離した後、洗浄水を導入して遠心分離を行うことによって、生物由来物質61の洗浄を容易に行うことができる。また、濾過装置100Cにおいては、生物由来物質61を分離した後、置換液を導入することによって液体の置換を容易に行うことができる。
濾過装置100Cにおいては、遠心分離機に取り付ける際に、容器部10aの軸方向が遠心力の加わる方向と同じ方向にしてセットすることができる。このため、遠心力が生物由来物質61に伝わりやすく、液体60から生物由来物質61を分離し易い。
より詳しく説明すると、一般的に遠心分離に用いられている遠沈管は、遠心分離機に取り付ける際に、遠心力の負荷される方向に対して斜めにセットされる。遠沈管の場合、遠沈管の軸方向を遠心力と同じ方向にセットすると、遠心分離した後、分離した生物由来物質61が再び液体60と混ざってしまう。このため、遠沈管は、遠心分離した生物由来物質61を遠沈管の底部に集めた状態を維持するため、遠心力の負荷される方向に対して遠沈管が斜めに配置される。しかし、遠心力の加わる方向に対して斜めに遠沈管を配置すると、生物由来物質61に遠心力が伝わりにくくなる。これに対し、濾過装置100Cにおいては、遠心分離機に容器部10aの軸方向を遠心力の加わる方向と同じになるようにセットすることができるため、生物由来物質61に遠心力が伝わり易い。そのため、濾過装置100Cは、遠心力を生物由来物質61に効率良く伝えることによって、遠沈管に比べて、少ない回転数、又は短い時間の回転条件で遠心分離することができる。
なお、実施の形態2において、濾過装置100Cは、容器部10aの軸方向が遠心力の加わる方向と同じになるように遠心分離機にセットする例について説明したが、これに限定されない。例えば、濾過装置100Cは、容器部10aの軸方向が遠心力の加わる方向に対して斜めになるように遠心分離機にセットされてもよい。
(実施の形態3)
[全体構成]
本発明に係る実施の形態3の濾過装置100Dについて図10及び図11を用いて説明する。
図10は、実施の形態3の濾過装置100Dの概略構成を示す。図11は、濾過装置1
00Dを上から見た図を示す。なお、説明を簡略化するため、図11において、蓋部10bbを省略している。図11に示す黒矢印は、濾過装置100Dの回転方向を示す。実施の形態3では、主に実施の形態1と異なる点について説明する。実施の形態3においては、実施の形態1と同一又は同等の構成については同じ符号又は類似の符号を付して説明する。また、実施の形態3では、実施の形態1と重複する記載は省略する。
図10及び図11に示すように、実施の形態3の濾過装置100Dは、実施の形態1の濾過装置100Aと比べて、容器部10bの中心軸CLを中心に容器部10bを回転させることによって生じる遠心力により液体60から生物由来物質61を分離可能な構成を有している点が異なる。また、濾過装置100Dは、液体容器30及び吸引部40を備えていない。
図10及び図11に示すように、濾過装置100Dは、生物由来物質61を含む液体60を導入する容器部10bと、複数の貫通孔21を有する膜部20bを備える。容器部10bは、液体60を導入する導入口11bを有する容器本体10baと、液体60を排出する排出口12bと容器本体10ba内を減圧する減圧口70とを有する蓋部10bbを備える。
濾過装置100Dは、容器本体10baと膜部20bによって2重の筒構造を形成している。濾過装置100Dにおいて、内側の筒は円筒状の膜部20bで形成され、外側の筒は容器本体10baの側壁で形成されている。また、膜部20bと容器本体10baの側壁との間には、液体60を導入する空間が形成されている。容器本体10baの底部は、容器本体10baの中心に向かって鉛直下方向に傾斜している。膜部20bは、容器部10bの導入口11bと排出口12bとの間に配置されており、容器本体10baの側壁から一定の距離だけ離れて配置されている。
濾過装置100Dは、容器部10bの中心軸CLを中心に回転することによって、中心軸CLから容器部10bの側壁へ遠心力を負荷している。濾過装置100Dに遠心力が負荷されたとき、容器本体10ba内の液体60は、遠心力のかかる方向と逆方向に移動し、膜部20aの第1主面HS1から第2主面HS2へ水平方向に通過する。
[濾過装置の動作]
濾過装置100Dの動作について、図12A〜図12Cを用いて説明する。
図12A〜図12Cは、濾過装置100Dにおける濾過の動作を示す。
図12Aに示すように、容器本体10baから蓋部10bbを取り外し、導入口11bから容器本体10baの内部に生物由来物質61を含む液体60を導入する(図12Aに示す矢印86)。
図12Bに示すように、容器本体10baに密閉用の蓋部10bcを取り付けて液体60を容器本体10ba内に密閉する。その後、容器部10bを、容器部10bの中心軸CLを中心に回転させる(図12Bに示す矢印87)。容器部10bの回転条件は、例えば、遠心分離に用いられる一般的な遠沈管を回転させる場合の条件よりも低回転に設定されてもよい。
容器部10bを回転させることによって、中心軸CLから容器本体10baの側壁への遠心力が負荷されるため、生物由来物質61は、容器本体10baの側壁に集合する。そのため、膜部20bの第1主面HS1に位置する液体は、生物由来物質61の濃度が低い状態となる。
図12Cに示すように、密閉用の蓋部10bcを取り外し、蓋部10bbを取り付ける。次に、蓋部10bbの上部に設けられた減圧口70から容器部10b内部の圧力を下げることによって、容器部10b内を減圧状態にする。容器部10b内を減圧状態にすることで、液体60が容器本体10baの回転中心である中心軸CLに向かって移動する。そのため、液体60は、膜部20bの第1主面HS1から第2主面HS2を水平方向に通過し、容器本体10baの底部の中央に集まる。容器本体10baの底部の中央に集まった液体60は、排出口12bから吸引されることによって外部に排出される(図12Cに示す矢印88)。
このように、濾過装置100Dでは、遠心力を負荷することによって容器本体10baの側壁に生物由来物質61を集め、容器本体10ba内を減圧することによって液体60を遠心力と逆の方向に移動させている。これにより、液体60を容器本体10baの中央に集めて液体60を排出することによって、液体60と生物由来物質61とを分離している。また、濾過装置100Dは、図12A〜図12Cに示す動作を繰り返すことで、液体60の交換、洗浄、及び濃縮処理を行うこともできる。
[効果]
実施の形態3に係る濾過装置100Dによれば、以下の効果を奏することができる。
濾過装置100Dにおいては、容器部10bの中心軸CLを中心に容器部10bを回転させることによって生じる中心軸CLから容器本体10baの側壁への遠心力により液体60から生物由来物質61を分離可能な構成を有している。このような構成により、濾過装置100Dは、遠心力によって生物由来物質61を容器本体10baの側壁に集合させることができる。また、膜部20bの第1主面HS1に位置する生物由来物質61の濃度が低い液体60を、遠心力の加わる方向と逆方向に液体60を移動させることによって、膜部20bの第1主面HS1から第2主面HS2へ水平方向に液体60を通過させることができる。その結果、膜部20bにおいて、生物由来物質61による目詰まりを抑制する
ことができる。
また、生物由来物質61が遠心作用によって、容器本体10baの側壁に集合するため、膜部20bの第1主面HS1に生物由来物質61が堆積しにくい。そのため、膜部20bの貫通孔21の寸法は、特許文献1の濾過に用いるフィルターの貫通孔の寸法に比べて、大きくすることができる。その結果、濾過装置100Dにおいては、液体60の抽出に優位な条件での濾過が可能となる。
濾過装置100Dにおいて、遠心分離を終了した後、減圧口70から容器部10bの内部を減圧することによって、膜部20bの貫通孔21から生物由来物質61を含まない液体60を抽出することができる。
濾過装置100Dにおいては、容器部10bが中心軸CLを中心に回転することによって遠心力を発生させているため、遠沈管を用いて遠心分離を行う装置と比べて、回転数を低くしたり、遠心分離の時間を短くしたりすることができる。その結果、遠心分離によって死亡する生物由来物質61の数を減らすことができる。
濾過装置100Dにおいては、膜部20bを通過した液体60を取り出す際に、例えば、排出口12bから吸引することで容易に液体60を排出することができる。このように、濾過装置100Dにおいては、作業者によるピペッティングが不要となり、作業者に特別な技能を要求することなく、液体60の排出が可能となる。その結果、濾過装置100Dにおいては、ピペッティングによる生物由来物質61の回収率の低下が生じない。
なお、実施の形態3において、容器部10bを回転する際に、密閉用の蓋部10bcを用いたが、これに限定されない。例えば、容器部10bの回転時においても排出口12bを有する蓋部10bbを使用してもよい。このような構成により、容器部10bの回転と液体60の排出を同時に行うことができる。
実施の形態3において、膜部20bは、円筒状の複数の貫通孔21を有する金属製薄膜として説明したが、これに限定されない。膜部20bは、少なくとも一部が貫通孔21を有する金属性薄膜であってもよい。また、膜部20bの形状は、多角形の筒状であってもよい。
実施の形態3において、容器部10bは、蓋部10bbに排出口12bを設ける構成について説明したが、これに限定されない。排出口12bは、容器部10b内部から液体60を排出できる位置にあればよい。図13は、変形例の濾過装置100Eの概略構成を示す。図13に示すように、濾過装置100Eは、容器本体10baの底部の中央付近に排出口12cを設けてもよい。このような構成により、液体60を吸引せずとも液体60を排出することができる(図13に示す矢印89)。
実施の形態3において、容器部10bの蓋部10bbに減圧口70を設ける構成について説明したが、これに限定されない。減圧口70は、膜部20bの第1主面HS1から第2主面HS2へ水平方向に液体60を通過させやすくするために設けたものであり、必須の構成ではない。
本発明は、添付図面を参照しながら好ましい実施形態に関連して充分に記載されているが、この技術の熟練した人々にとっては種々の変形や修正は明白である。そのような変形や修正は、添付した特許請求の範囲による本発明の範囲から外れない限りにおいて、その中に含まれると理解されるべきである。
本発明は、濾過装置及び濾過方法に関する発明であり、高濃度の液体を濾過する点及び短時間で濾過する点で優れている。例えば、化学分析、装薬・製薬、臨床検査、公衆衛生管理、環境計測、等の分野に有用である。
10 容器部
11 導入口
12 排出口
20 膜部
21 貫通孔
30 液体容器
31 通気口
32 開口
40 吸引部
41 チューブ
50 蓋
60 液体
61 生物由来物質
70 減圧口
100 濾過装置

Claims (11)

  1. 生物由来物質を含む液体を導入する導入口と前記液体を排出する排出口とを有する容器部と、
    前記容器部の前記導入口と前記排出口との間に設けられ、複数の貫通孔を有する膜部と、
    を備え、
    前記膜部へ水平方向に前記液体を通過させることによって、前記生物由来物質を前記液体から分離する、濾過装置。
  2. 前記膜部は、金属製薄膜である、請求項1に記載の濾過装置。
  3. 前記膜部の少なくとも一部は、水平方向に対して斜めに設けられた、請求項1または2に記載の濾過装置。
  4. 更に、前記容器部の前記導入口から前記排出口へ前記液体を吸引する吸引部を備える、
    請求項1〜3のいずれか一項に記載の濾過装置。
  5. 更に、前記液体を保持する液体容器を備え、
    前記容器部の前記導入口は、前記液体容器内に保持された前記液体内に配置され、
    前記液体容器には、前記液体にかかる圧力を逃がす通気口が設けられた、
    請求項4に記載の濾過装置。
  6. 更に、前記液体を保持する液体容器を備え、
    前記容器部は、前記導入口と前記排出口とが水平方向に位置するように配置され、
    前記容器部の前記導入口は、前記液体容器内に配置され、
    前記膜部は、遠心力を負荷したときにおいて、前記遠心力とは逆の方向に前記液体容器内の前記液体を通過させる、
    請求項1〜3のいずれか一項に記載の濾過装置。
  7. 液体から生物由来物質を濾過する方法であって、
    生物由来物質を含む液体を導入する導入口と前記液体を排出する排出口とを備える容器部と、前記容器部の前記導入口と前記排出口との間に設けられ、複数の貫通孔を有する膜部と、を備えた濾過装置を準備する工程、
    前記膜部へ水平方向に前記液体を通過させることによって、前記生物由来物質を分離する工程、
    を含む、濾過方法。
  8. 前記分離する工程は、水平方向に対して少なくとも一部が斜めに設けられた前記膜部に前記液体を通過させる、請求項7に記載の濾過方法。
  9. 前記分離する工程は、前記容器部の前記導入口から前記排出口へ前記液体を吸引する工程を含む、請求項7または8に記載の濾過方法。
  10. 前記分離する工程は、前記液体にかかる圧力を逃がす工程を含む、請求項9に記載の濾過方法。
  11. 前記分離する工程は、
    前記容器部の前記導入口と前記排出口とが水平方向に位置するように前記容器部を配置する工程、
    前記液体内に前記容器部の前記導入口を配置する工程、
    前記液体に遠心力を負荷したとき、前記膜部において前記遠心力とは逆の方向に前記液体を通過させる工程、
    を含む、請求項7または8に記載の濾過方法。
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