JPWO2016199596A1 - 信号処理装置、信号処理方法、およびプログラム - Google Patents

信号処理装置、信号処理方法、およびプログラム Download PDF

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Abstract

本技術は、簡単な構成で、サンプリング周波数の異なる複数のDSD信号の切り替えを行うことができるようにする信号処理装置、信号処理方法、およびプログラムに関する。取得部は、1つのオーディオ信号に対して複数のサンプリング周波数でデルタシグマ変調して得られた複数のデジタルオーディオ信号のなかから選択された、所定のサンプリング周波数のデジタルオーディオ信号を取得する。補間部は、取得したデジタルオーディオ信号のサンプリング周波数が、デルタシグマ復調器の動作クロックより低い周波数のとき、取得したデジタルオーディオ信号に対して前置補間処理を行う。本技術は、例えば、信号処理装置等に適用できる。

Description

本技術は、信号処理装置、信号処理方法、およびプログラムに関し、特に、簡単な構成で、サンプリング周波数の異なる複数のDSD信号の切り替えを行うことができるようにする信号処理装置、信号処理方法、およびプログラムに関する。
近年、音楽用CD(CD-DA)を超える音質のオーディオデータであるハイレゾリューション音源による音楽配信が行われるようになってきている。
1bit信号でデルタシグマ変調されたデジタル信号(以下、DSD(Direct Stream Digital)信号ともいう。)を用いた音楽配信では、スーパーオーディオCD(SACD)で用いられているCDのサンプリング周波数44.1kHzの64倍のDSD信号(64DSD信号)だけでなく、128倍のDSD信号(128DSD信号)や、256倍のDSD信号(256DSD信号)の配信も実験的に行われている。
DSD信号は、サンプリング周波数がPCM(Pulse Code Modulation)信号よりも高いため、ストリーミング配信を行う場合の通信容量はPCM信号と比較して大きくなる。例えば、ステレオ(2チャンネル)の信号で1フレームを3秒としたときの64DSD信号のデータ容量は、2.8Mbit/フレーム程度になる。
一方で、例えば、MPEG-DASH(Moving Picture Experts Group - Dynamic Adaptive Streaming over HTTP)のように、同一コンテンツを異なるビットレートで表現した複数の符号化データをコンテンツサーバに格納しておき、クライアント装置が、ネットワークの通信容量に応じて複数の符号化データのなかから、所望の符号化データをストリーミング受信する技術がある(例えば、非特許文献1)。
DSD信号を用いた音楽配信においても、MPEG-DASHのようなストリーミング方式を用いることで、同一コンテンツで異なるビットレートの信号、例えば、64DSD信号、128DSD信号、256DSD信号のなかから、通信回線容量に合わせて、より良い品質のDSD信号を動的に選択視聴することが可能になる。
サンプリング周波数の異なる複数のDSD信号のなかから所望の一つを選択して切り替える際に、スムーズに切り替えるようにするための手法が、例えば、特許文献1で提案されている。
特開平10−51311号公報
ISO/IEC 23009-1:2012 Information technology Dynamic adaptive streaming over HTTP (DASH)
しかしながら、特許文献1の手法は、切り替え時に一度PCM信号に変換し、クロスフェードをかけることで切り替え、再度デルタシグマ変調する方式であり、デルタシグマ変調されたデジタル信号をそのまま扱うことができない。また、信号処理が重いため、一般的な組み込み系CPUで処理することは難しい。さらに、クロスフェードによる遅延も発生する。
本技術は、このような状況に鑑みてなされたものであり、簡単な構成で、サンプリング周波数の異なる複数のDSD信号の切り替えを行うことができるようにするものである。
本技術の一側面の信号処理装置は、1つのオーディオ信号に対して複数のサンプリング周波数でデルタシグマ変調して得られた複数のデジタルオーディオ信号のなかから選択された、所定のサンプリング周波数の前記デジタルオーディオ信号を取得する取得部と、取得した前記デジタルオーディオ信号のサンプリング周波数が、デルタシグマ復調器の動作クロックより低い周波数のとき、取得した前記デジタルオーディオ信号に対して前置補間処理を行う補間部とを備える。
本技術の一側面の信号処理方法は、信号処理装置が、1つのオーディオ信号に対して複数のサンプリング周波数でデルタシグマ変調して得られた複数のデジタルオーディオ信号のなかから選択された、所定のサンプリング周波数の前記デジタルオーディオ信号を取得し、取得した前記デジタルオーディオ信号のサンプリング周波数が、デルタシグマ復調器の動作クロックより低い周波数のとき、取得した前記デジタルオーディオ信号に対して前置補間処理を行うステップを含む。
本技術の一側面のプログラムは、コンピュータに、1つのオーディオ信号に対して複数のサンプリング周波数でデルタシグマ変調して得られた複数のデジタルオーディオ信号のなかから選択された、所定のサンプリング周波数の前記デジタルオーディオ信号を取得し、取得した前記デジタルオーディオ信号のサンプリング周波数が、デルタシグマ復調器の動作クロックより低い周波数のとき、取得した前記デジタルオーディオ信号に対して前置補間処理を行うステップを含む処理を実行させるためのものである。
本技術の一側面においては、1つのオーディオ信号に対して複数のサンプリング周波数でデルタシグマ変調して得られた複数のデジタルオーディオ信号のなかから選択された、所定のサンプリング周波数の前記デジタルオーディオ信号が取得され、取得された前記デジタルオーディオ信号のサンプリング周波数が、デルタシグマ復調器の動作クロックより低い周波数のとき、取得した前記デジタルオーディオ信号に対して前置補間処理が行われる。
プログラムは、伝送媒体を介して伝送することにより、又は、記録媒体に記録して、提供することができる。
信号処理装置は、独立した装置であっても良いし、1つの装置を構成している内部ブロックであっても良い。
本技術の一側面によれば、簡単な構成で、サンプリング周波数の異なる複数のDSD信号の切り替えを行うことができる。
なお、ここに記載された効果は必ずしも限定されるものではなく、本開示中に記載されたいずれかの効果であってもよい。
本技術を適用した再生システムの一実施の形態の構成例を示すブロック図である。 補間処理を説明する図である。 補間処理を説明する図である。 再生処理を説明するフローチャートである。 ビットレート選択制御処理を説明するフローチャートである。 DSD信号の特徴について説明する図である。 前値補間処理後の128DSD信号の周波数特性を示す図である。 前値補間処理後の64DSD信号の周波数特性を示す図である。 オーディオデータがPCMデータである場合について説明する図である。 前置補間処理後のPCM信号の周波数特性を示す図である。 本技術を適用したコンピュータの一実施の形態の構成例を示すブロック図である。
<再生システムの構成例>
図1は、本技術を適用した再生システムの一実施の形態の構成例を示すブロック図である。
図1の再生システム1は、再生装置11とサーバ装置12を少なくとも含み、再生装置11がサーバ装置12に格納されているオーディオデータを取得して再生するシステムである。
サーバ装置12には、マイクロホン21で収音した1つの音源(コンテンツ)を、異なるサンプリング周波数でAD変換した複数のオーディオデータが格納されている。
具体的には、マイクロホン21によって収音された所定の音源(例えば、コンテンツA)のオーディオ信号が、増幅器(AMP)22によって増幅され、複数のデルタシグマ(△Σ)変調器23に供給される。デルタシグマ変調器23は、デルタシグマ変調により、入力されたアナログのオーディオ信号をデジタル信号に変換(AD変換)する。
複数のデルタシグマ変調器23それぞれは、デルタシグマ変調する場合のサンプリング周波数が異なる。
例えば、デルタシグマ変調器23Aは、入力されたアナログのオーディオ信号を、CD(Compact Disc)のサンプリング周波数44.1kHzの256倍のサンプリング周波数でデルタシグマ変調し、その結果得られるDSD信号(以下、256DSDデータともいう。)をサーバ装置12に記憶させる。
デルタシグマ変調器23Bは、入力されたアナログのオーディオ信号を、CDのサンプリング周波数44.1kHzの128倍のサンプリング周波数でデルタシグマ変調し、その結果得られるDSD信号(以下、128DSDデータともいう。)をサーバ装置12に記憶させる。
デルタシグマ変調器23Cは、入力されたアナログのオーディオ信号を、CDのサンプリング周波数44.1kHzの64倍のサンプリング周波数でデルタシグマ変調し、その結果得られるDSD信号(以下、64DSDデータともいう。)をサーバ装置12に記憶させる。
デルタシグマ変調器23A乃至23Cそれぞれのサンプリング周波数は、CDのサンプリング周波数44.1kHzを基本周波数fbとすると、基本周波数fbの2のべき乗で計算される周波数となっている。なお、デルタシグマ変調器23A乃至23Cそれぞれのサンプリング周波数は、互いに、2のべき乗の関係、即ち、2のべき乗倍または2のべき乗分の1の関係にある周波数となっていればよく、基本周波数fbがCDのサンプリング周波数に相当する44.1kHzである必要はない。
デルタシグマ変調器23A乃至23Cそれぞれは、AD変換する際、1つのクロック信号CLK1を基準に、デルタシグマ変調器23A乃至23Cそれぞれが同期してAD変換を行う。例えば、デルタシグマ変調器23Cが、自ら生成したクロック信号CLK1をデルタシグマ変調器23Aと23Bへ供給し、デルタシグマ変調器23A乃至23Cそれぞれは、デルタシグマ変調器23Cが生成したクロック信号CLK1に基づいてAD変換を行う。
サーバ装置12には、以上のような、1つの音源(コンテンツ)から生成された、サンプリング周波数が異なる複数のオーディオデータが格納されている。
再生装置11は、後述するように、サーバ装置12へアクセスする際のネットワーク24の通信容量に合わせて、同一コンテンツのサンプリング周波数が異なる複数のオーディオデータ、即ち、256DSDデータ、128DSDデータ、及び、64DSDデータのなかから、いずれか1つを選択して取得し、再生する。
同一コンテンツを異なるビットレートで表現した複数の符号化データをコンテンツサーバに格納しておき、クライアント装置が、格納された複数の符号化データのなかから、ネットワークの通信容量に応じて、所望の符号化データをストリーミング受信する方式の規格として、MPEG-DASH(Moving Picture Experts Group - Dynamic Adaptive Streaming over HTTP)がある。
サーバ装置12は、このMPEG-DASHの規格に準拠した形式により、1つのコンテンツに対してサンプリング周波数の異なる複数のオーディオデータを格納している。
MPEG-DASHは、MPD(Media Presentation Description)と呼ばれるメタファイルと、そこに記述されるチャンク化されたオーディオ、ビデオ、又は字幕等のメディアデータのアドレス(URL:Uniform Resource Locator)に従い、ストリーミングデータを取得して再生するものである。
本実施の形態では、チャンク化されたオーディオデータとして、例えば、1フレーム3秒の音源をファイル(セグメントファイル)単位とするオーディオデータが、サーバ装置12に格納されている。
なお、本実施の形態では、1つの音源(コンテンツ)に対して、256DSDデータ、128DSDデータ、及び、64DSDデータの3種類のサンプリング周波数のDSDデータが、サーバ装置12に格納されているものとして説明するが、1つの音源(コンテンツ)に対して作成するDSDデータのサンプリング周波数の種類は、3種類に限らず、2種類でも、4種類以上でもよい。
また、サーバ装置12には、コンテンツA、コンテンツB、コンテンツC、・・・・など、複数のコンテンツそれぞれに対して、サンプリング周波数の異なる複数のDSDデータが格納されている。
再生装置11は、制御部31、通信部32、補間部33、クロック供給部34、デルタシグマ復調器35、アナログLPF36、パワーアンプ37、及びスピーカ38により構成されている。
制御部31は、不図示の操作部において、サーバ装置12に格納されている所定コンテンツの再生がユーザによって指示されたとき、再生指示されたコンテンツに対応する複数のDSDデータ(サンプリング周波数が異なる複数のDSDデータ)のなかから、ネットワーク24の通信容量に合わせて、いずれか1つのDSDデータを選択し、通信部32を介して、サーバ装置12に要求する。
また、制御部31は、サーバ装置12に要求したDSDデータのサンプリング周波数を表すサンプリング周波数情報を補間部33に供給する。
通信部32は、制御部31の制御にしたがい、所定のサンプリング周波数のDSDデータを要求するリクエストをサーバ装置12に送信する。また、通信部32は、リクエストに応じてサーバ装置12から送信されてくるDSDデータを受信し、補間部33に供給する。通信部32は、コンテンツのストリーミングデータとして、DSDデータをMPEG-DASHに従って取得する場合、MPDファイルを先に取得し、取得したMPDファイルに基づくサーバ装置12の所定アドレスにアクセスすることにより、所望のサンプリング周波数のDSDデータを取得する。
補間部33は、制御部31から供給されるサンプリング周波数情報に基づいて、通信部32から供給されるDSDデータに対して、必要に応じて補間処理を実行し、補間処理後のDSDデータを、デルタシグマ復調器35に供給する。
図2を参照して、補間部33が行う補間処理を説明する。
補間部33は、サーバ装置12から取得可能な、サンプリング周波数が異なる複数のDSDデータのうち、サンプリング周波数が最も高いDSDデータ(以下、最高ビットレートのDSDデータという。)に合わせるように、通信部32から供給されたDSDデータを前置補間する。
例えば、サーバ装置12に格納されている所定期間の256DSDデータが、図2に示されるように「0010101001101010」の16ビットで表される場合、128DSDデータは、例えば「01101010」のような8ビットデータで表され、64DSDデータは、例えば「0110」のような4ビットデータで表される。なお、図2に示した256DSDデータ、128DSDデータ、及び128DSDデータは、ビット数の違いを説明するものであり、同一のオーディオ信号をデジタル化したデータではない。
補間部33は、通信部32から供給されるDSDデータが、最高ビットレートのDSDデータ以外のDSDデータである場合に、通信部32から供給されたDSDデータを、最高ビットレートのDSDデータのデータ長となるように補間する。
具体的には、通信部32から供給されたDSDデータが128DSDデータである場合、そのデータ長は、最高ビットレートのDSDデータ(256DSDデータ)の1/2であるから、補間部33は、通信部32から供給された128DSDデータの各ビット値を2回ずつ出力する。
また、通信部32から供給されたDSDデータが64DSDデータである場合、そのデータ長は、最高ビットレートのDSDデータ(256DSDデータ)の1/4であるから、補間部33は、通信部32から供給された128DSDデータの各ビット値を4回ずつ出力する。
以上のように、補間部33は、通信部32から供給されたDSDデータを、最高ビットレートのDSDデータとの比率で前置補間して、デルタシグマ復調器35に出力する。通信部32から供給されたDSDデータが最高ビットレートのDSDデータである場合には、補間部33は、供給されたDSDデータをそのまま出力する。
なお、補間部33は、サンプリング周波数の異なる複数のDSDデータのAD変換処理(デルタシグマ復調処理)を、ソフトウェア実装により実現する場合には必要となるが、ハードウェアにより実現する場合には不要となる。
DSDデータのAD変換処理をハードウェア実装により実現する場合、選択して受信したDSDデータの信号は、図3に示されるように、次の値が受信されるまで同一データがホールドされる信号となっている。そのため、デルタシグマ復調器35は、選択して受信したDSDデータの信号を、そのまま最高ビットレートのDSDデータ(256DSDデータ)に対応するクロック信号CLK2に基づいてデルタシグマ復調処理すればよい。この場合、デルタシグマ復調器35は、同一データがホールドされた信号を、256DSDデータの場合の1回に対して、64DSDデータであれば4回、128DSDデータであれば2回、読むことになる。
換言すれば、AD変換処理をハードウェア実装により実現する場合、選択してDSDデータの信号を受信し、デルタシグマ復調器35へ供給する通信部32が、受信したDSDデータを最高ビットレートのDSDデータに合わせる前置補間を行う補間部33としても機能する。
図1に戻り、クロック供給部34は、最高ビットレートのDSDデータに対応したクロック信号CLK2をデルタシグマ復調器35に供給する。本実施の形態では、クロック供給部34は、256DSDデータのビットレートに対応するクロック信号CLK2を生成し、デルタシグマ復調器35に供給する。256DSDデータのビットレートに対応するクロック信号CLK2のクロック周波数は、約11.2MHzとなる。
デルタシグマ復調器35は、補間部33から供給される256DSDデータ、128DSDデータ、または64DSDデータを、クロック供給部34から供給されるクロック信号CLK2を用いて復調(デルタシグマ復調)し、復調結果をアナログLPF36に供給する。補間部33から供給されるDSDデータは、256DSDデータ、128DSDデータ、または64DSDデータのいずれであっても、補間部33により256DSDデータのデータ長に変換されたデータとなっている。デルタシグマ復調器35は、例えば、FIR(finite impulse response)のデジタルフィルタで構成することができる。
アナログLPF(low pass filter)36は、高周波成分を除去するフィルタ処理を施し、フィルタ処理後の信号をパワーアンプ37に出力する。
パワーアンプ37は、アナログLPF36から出力されるアナログのオーディオ信号を増幅して、スピーカ38に出力する。スピーカ38は、パワーアンプ37から供給されるオーディオ信号を音として出力する。
図1に示したシステム構成では、サーバ装置12に格納されたコンテンツデータを選択制御して受信するクライアント側の装置構成として、アナログLPF36、パワーアンプ37、スピーカ38などのアナログ出力部も含む構成としているが、アナログ出力部は、デルタシグマ復調処理部と分けて構成してもよい。換言すれば、クライアント側の装置構成として、図1の再生装置11を、サーバ装置12に格納されたコンテンツデータを選択制御して受信し、デルタシグマ復調処理する信号処理装置と、その信号処理装置の出力信号に基づいて音を出力するアナログ出力装置とに分けた構成とすることができる。
<再生処理>
次に、図4のフローチャートを参照して、再生装置11による再生処理について説明する。図4の処理は、例えば、再生装置11の操作部において、サーバ装置12に格納されている所定コンテンツの再生がユーザによって指示されたとき実行される。
初めに、ステップS1において、制御部31は、再生指示されたコンテンツのDSDデータであって、サンプリング周波数が異なる複数のDSDデータのなかから、取得するDSDデータを決定し、通信部32に取得を指示する。また、制御部31は、取得するDSDデータのサンプリング周波数情報を補間部33に供給する。
後述するように、ステップS1の処理は繰り返し実行されるが、ステップS1の初回の処理では、制御部31は、予め定めたサンプリング周波数のDSDデータを、取得するDSDデータとして決定する。そして、ステップS1の2回目以降の処理では、図5を参照して後述するビットレート選択制御処理に基づいて、取得するDSDデータが決定される。
ステップS2において、通信部32は、制御部31の制御にしたがい、所定のサンプリング周波数のDSDデータを要求するリクエストをサーバ装置12に送信する。また、通信部32は、要求に応じてサーバ装置12から送信されてくるDSDデータを受信(取得)し、補間部33に供給する。
ステップS3において、補間部33は、制御部31から供給されたDSDデータのサンプリング周波数情報に基づいて、通信部32が受信したDSDデータが、最高ビットレートのDSDデータであるかを判定する。
ステップS3で、受信したDSDデータが最高ビットレートのDSDデータではないと判定された場合、処理はステップS4に進み、補間部33は、通信部32から供給されたDSDデータを、前置補間により、最高ビットレートのDSDデータのデータ長に補間する。
ステップS3で、受信したDSDデータが最高ビットレートのDSDデータであると判定された場合、処理はステップS5に進み、補間部33は、通信部32から供給されたDSDデータを、そのまま出力する。
ステップS6において、デルタシグマ復調器35は、補間部33から供給されたDSDデータを、クロック供給部34から供給されたクロック信号CLK2を用いてデルタシグマ復調する。復調結果は、アナログLPF36に供給される。
ステップS7において、スピーカ38は、アナログLPF36により高域成分が除去され、パワーアンプ37によって電力増幅されたアナログのオーディオ信号に基づく音を出力する。
上述したステップS1乃至S7の処理は、例えば、1フレーム3秒の音源に相当するセグメントファイル単位で繰り返し実行される。
<ビットレート選択制御処理>
次に、図5のフローチャートを参照して、図4のステップS1の一部として実行されるビットレート選択制御処理について説明する。
初めに、ステップS31において、制御部31は、サーバ装置12からDSDデータを取得した際のネットワーク24の通信容量を推定する。
ステップS32において、制御部31は、取得するDSDデータのビットレートを変更するかを判定する。例えば、制御部31は、サンプリング周波数が異なる複数のオーディオデータ、即ち、256DSDデータ、128DSDデータ、及び、64DSDデータのそれぞれについて、ネットワーク24の通信容量の閾値を設定しておき、いま受信しているビットレートのDSDデータに対応する通信容量の閾値と、ステップS31の処理により推定された通信容量とを比較することにより、取得するDSDデータのビットレートを変更するかを判定する。
ステップS32で、取得するDSDデータのビットレートを変更しないと判定された場合、ビットレート選択制御処理は終了する。
一方、ステップS32で、取得するDSDデータのビットレートを変更すると判定された場合、処理はステップS33に進み、制御部31は、取得するDSDデータを、異なるビットレートのDSDデータに変更し、通信部32に取得を指示する。また、制御部31は、変更後のDSDデータのサンプリング周波数情報を補間部33に供給して、ビットレート選択制御処理を終了する。
再生装置11は、上述したビットレート選択制御処理を、図4のステップS1の一部として実行する。これにより、ネットワーク24の通信容量に合わせて、データ容量の異なるDSDデータを適宜切り替えて取得し、コンテンツの音として再生出力することができる。
<再生装置によるデルタシグマ復調処理の説明>
本実施の形態の再生装置11は、サーバ装置12に格納されている、同一コンテンツのビットレートの異なる複数のDSDデータのなかの、最高ビットレートのDSDデータに対応したクロック信号CLK2でデルタシグマ復調を実行するのみで、異なるビットレートのDSDデータを適宜切り替えて受信した場合であっても、コンテンツのスムーズな再生を可能とするものである。この簡潔な手法で、異なるビットレートのDSDデータを適宜切り替えても、コンテンツのスムーズな再生が可能である理由について以下で説明する。
初めに、図6を参照してDSD信号の特徴について説明する。図6は、64DSD信号の周波数特性を示す図である。
DSD信号は、デルタシグマ変調器の特性である、量子化ノイズが高域に押し出された特性をもっている。また、DSD信号はサンプリング周波数が高いため、その信号帯域は、64DSD信号の場合で1.2MHzの帯域がある。
一方、ハイレゾリューション音源のオーディオ信号と言っても、オーディオ信号の帯域は、せいぜい100kHzである。したがって、オーディオ信号の帯域は、図6に示すように、DSD信号全体の1.2MHzの帯域に対しては、DC付近のわずかな帯域に過ぎない。
図7は、128DSD信号に対して、256DSD信号にデータ長を合わせる前値補間処理を行った処理後の128DSD信号の周波数特性を示す図である。
前値補間処理を行った処理後の128DSD信号の周波数特性は、図7上側のグラフに示すように、アパーチャ効果により、ナイキスト周波数付近で特性が落ちる周波数特性となる。
しかしながら、オーディオ信号の帯域を上述したように100kHzまでとして、DSD信号全体のなかから、100kHzまでの帯域を拡大してみると、図7下側のグラフに示すように、その特性は約0.005dBの低下しかない。約0.005dBというレベルは、デルタシグマ復調器35より後段のアナログ処理部で発生するアナログ特性のバラつきよりはるかに小さい。したがって、DSD信号の再生においては、ほとんど影響がないことがわかる。
また、図7のグラフの特性は一般的に前値補間した場合の特性であるが、128DSD信号を、256DSD信号同等に前値補間してアップサンプリングする場合は、周波数成分はそもそも図7上側のグラフの半分の帯域になる。
デルタシグマ変調は、図6に示したように、量子化ノイズが高域に大きく押し出されるため、再生装置11では、アナログLPF36を設け、後段のパワーアンプ37やスピーカ38を保護する構成が一般的である。アナログLPF36は、100kHz程度以降の高周波成分をフィルタリングする。したがって、アナログLPF36を有する点から言っても、100kHz以上の高域帯域の特性は、音出力に影響を及ぼすことはない。
図8は、64DSD信号に対して、256DSD信号にデータ長を合わせる前値補間処理を行った処理後の64DSD信号の周波数特性を示す図である。
前値補間処理を行った処理後の64DSD信号の周波数特性は、図8上側のグラフに示すように、ナイキスト周波数の半分の周波数付近で特性が落ちる周波数特性となる。
しかしながら、図7に示した128DSD信号の場合と同様に、100kHzまでの帯域を拡大してみると、図8下側のグラフに示すように、特性は約0.002dBの低下しかない。したがって、この約0.002dBというレベルは、デルタシグマ復調器35より後段のアナログ処理部で発生するアナログ特性のバラつきよりはるかに小さい。
また、図8のグラフの特性は一般的に前値補間した場合の特性であるが、64DSD信号を、256DSD信号同等に前値補間してアップサンプリングする場合は、周波数成分はそもそも図8上側のグラフの1/4の帯域になる。
また、アナログLPF36により、100kHz程度以降の高周波成分が除去される点も、上述した128DSD信号における場合と同様であり、100kHz以上の高域帯域の特性は、音出力に影響を及ぼすことはない。
以上より、64DSD信号及び128DSD信号のいずれにおいても、256DSD信号同等に前値補間したDSD信号の、人間の可聴帯域における信号劣化は無視できるレベルである。したがって、サンプリング周波数の異なるDSD信号を適宜切り替えたとしても、ノイズは発生しない。即ち、サンプリング周波数の異なるDSD信号を適宜切り替えたとしても、連続性をもったまま再生することができ、コンテンツのスムーズな再生が可能となる。
<PCMのオーディオデータとの比較>
次に、比較のため、PCMのオーディオデータに対して同様の処理を行った場合について説明する。
図9に示されるように、サンプリング周波数が44.1kHzのPCMデータと、その2倍のサンプリング周波数88.2kHzのPCMデータ、及び、4倍のサンプリング周波数176.4kHzのPCMデータの3種類のPCMストリーミングデータを、ネットワーク24の通信容量に応じて適宜選択し、PCMDAC71が、選択入力されたPCMストリーミングデータを、最高周波数176.4kHzでDA変換する場合について説明する。
図10は、図7及び図8で示した前置補間処理後のDSD信号の周波数特性と同様の、前置補間処理後のPCM信号の周波数特性を示している。
前置補間後のPCM信号においても、その周波数特性は、DSD信号と同様に、アパーチャ効果により、高域で低下する特性となる。ただし、PCM信号の場合は、サンプリング周波数がDSD信号と比較して低いため、通常のオーディオ信号の信号帯域である20kHz以下でも無視できないレベル低下が発生する。従って、同一コンテンツのサンプリング周波数が異なるPCMデータを切り替えた場合に、それらが同期してAD変換された信号どうしであっても連続性が無くなりノイズを発生させる場合がある。また、オーディオ帯域の特性が信号によって異なるため切り替えた時の音質も変化してしまう。さらに、PCM信号のADCは、初段でデルタシグマ変調された信号をフィルタリングして生成する手法が一般的である。このADCのフィルタ特性の違いにより、サンプリング周波数が44.1kHz、88.2kHz、または、176.4kHzの信号ではディレイ値が異なる場合が多いので、信号を同期してAD変換したとしても、通常、正しく同時刻の信号にはならない。そのため、切替え前後で信号の連続性が維持できない。
以上のように、PCMのオーディオデータに対して同様の処理を行った場合には、コンテンツのスムーズな再生は出来ない。
これに対して、本技術を適用した再生装置11によれば、1つのコンテンツ(同一コンテンツ)に対して予め用意された、サンプリング周波数の異なる複数のDSDデータのうちのサンプリング周波数が最も高いDSDデータ(最高ビットレートのDSDデータ)に合わせて、前置補間処理とデルタシグマ復調処理を行うだけで、サンプリング周波数の異なるDSDデータに切り替えたとしても、ノイズを発生させることがない。また、クロスフェード等による遅延も発生しない。
従って、簡単な構成で、サンプリング周波数の異なる複数のDSD信号の切り替えを行うことができる。
<コンピュータへの適用例>
上述した一連の処理は、ハードウェアにより実行することもできるし、ソフトウェアにより実行することもできる。上述した一連の処理をソフトウェアにより実行する場合には、そのソフトウェアを構成するプログラムが、コンピュータにインストールされる。ここで、コンピュータには、専用のハードウェアに組み込まれているコンピュータや、各種のプログラムをインストールすることで、各種の機能を実行することが可能な、例えば汎用のパーソナルコンピュータなどが含まれる。
図11は、上述した一連の処理をプログラムにより実行するコンピュータのハードウェアの構成例を示すブロック図である。
コンピュータにおいて、CPU101,ROM(Read Only Memory)102,RAM(Random Access Memory)103は、バス104により相互に接続されている。
バス104には、さらに、入出力インタフェース105が接続されている。入出力インタフェース105には、入力部106、出力部107、記憶部108、通信部109、及びドライブ110が接続されている。
入力部106は、キーボード、マウス、マイクロホンなどよりなる。出力部107は、ディスプレイ、スピーカなどよりなる。記憶部108は、ハードディスクや不揮発性のメモリなどよりなる。通信部109は、ネットワークインタフェースなどよりなる。ドライブ110は、磁気ディスク、光ディスク、光磁気ディスク、或いは半導体メモリなどのリムーバブル記録媒体111を駆動する。
以上のように構成されるコンピュータでは、CPU101が、例えば、記憶部108に記憶されているプログラムを、入出力インタフェース105及びバス104を介して、RAM103にロードして実行することにより、上述したビットレート選択制御処理やデルタシグマ復調処理などの処理が行われる。
コンピュータでは、プログラムは、リムーバブル記録媒体111をドライブ110に装着することにより、入出力インタフェース105を介して、記憶部108にインストールすることができる。また、プログラムは、ローカルエリアネットワーク、インターネット、デジタル衛星放送といった、有線または無線の伝送媒体を介して、通信部109で受信し、記憶部108にインストールすることができる。その他、プログラムは、ROM102や記憶部108に、あらかじめインストールしておくことができる。
なお、コンピュータが実行するプログラムは、本明細書で説明する順序に沿って時系列に処理が行われるプログラムであっても良いし、並列に、あるいは呼び出しが行われたとき等の必要なタイミングで処理が行われるプログラムであっても良い。
本技術の実施の形態は、上述した実施の形態に限定されるものではなく、本技術の要旨を逸脱しない範囲において種々の変更が可能である。
上述した実施の形態では、サンプリング周波数の異なる複数のDSDデータの送受信方式として、MPEG-DASHの規格に準拠した方式を採用したが、勿論、その他の方式を採用してもよい。
また、上述した実施の形態では、サーバ装置12に格納されたサンプリング周波数の異なる複数のDSDデータは、同期して生成されたデータであるとして説明した。しかし、同期していないことにより、仮にノイズが発生したとしても、そのノイズは人間の可聴帯域で無視できるレベルであると考えられるため、サンプリング周波数が同一であれば、必ずしも同期している必要はない。
上述した実施の形態では、デルタシグマ復調器35の動作クロックを最高ビットレートに対応するクロック周波数で統一的に動作させるようにしたが、最高ビットレートより低いビットレートのDSDデータをデルタシグマ復調する場合は、デルタシグマ復調器35の動作クロックを1/2、1/4に下げて復調処理を行うこともできる。この場合、補間部33は、入力されたDSDデータを前置補間せずに、そのままデルタシグマ復調器35に出力する。
また、デルタシグマ復調器35は、消費電力の低減を目的として、動作クロックを下げて動作する場合もある。
本技術を適用した構成として、1つの機能をネットワークを介して複数の装置で分担、共同して処理するクラウドコンピューティングの構成をとることができる。
上述のフローチャートで説明した各ステップは、1つの装置で実行する他、複数の装置で分担して実行することができる。さらに、1つのステップに複数の処理が含まれる場合には、その1つのステップに含まれる複数の処理は、1つの装置で実行する他、複数の装置で分担して実行することができる。
本明細書に記載された効果はあくまで例示であって限定されるものではなく、本明細書に記載されたもの以外の効果があってもよい。
本技術は以下のような構成も取ることができる。
(1)
1つのオーディオ信号に対して複数のサンプリング周波数でデルタシグマ変調して得られた複数のデジタルオーディオ信号のなかから選択された、所定のサンプリング周波数の前記デジタルオーディオ信号を取得する取得部と、
取得した前記デジタルオーディオ信号のサンプリング周波数が、デルタシグマ復調器の動作クロックより低い周波数のとき、取得した前記デジタルオーディオ信号に対して前置補間処理を行う補間部と
を備える信号処理装置。
(2)
前記複数のサンプリング周波数それぞれは、前記複数のサンプリング周波数の他のサンプリング周波数に対し、2のべき乗の関係にある周波数である
前記(1)に記載の信号処理装置。
(3)
前記複数のサンプリング周波数のなかの最高サンプリング周波数に対応する動作クロックでデルタシグマ復調する前記デルタシグマ復調器をさらに備える
前記(1)または(2)に記載の信号処理装置。
(4)
前記補間部は、取得した前記デジタルオーディオ信号のサンプリング周波数と、前記複数のサンプリング周波数のなかの最高サンプリング周波数との比率で、取得した前記デジタルオーディオ信号に対して前置補間処理を行う
前記(1)乃至(3)のいずれかに記載の信号処理装置。
(5)
前記取得部は、MPEG-DASHの規格に準拠した前記デジタルオーディオ信号を取得する
前記(1)乃至(4)のいずれかに記載の信号処理装置。
(6)
前記取得部が取得する前記デジタルオーディオ信号を、サンプリング周波数が異なる前記複数のデジタルオーディオ信号のなかから、ネットワークの通信容量に応じて決定する取得制御部をさらに備える
前記(1)乃至(5)のいずれかに記載の信号処理装置。
(7)
信号処理装置が、
1つのオーディオ信号に対して複数のサンプリング周波数でデルタシグマ変調して得られた複数のデジタルオーディオ信号のなかから選択された、所定のサンプリング周波数の前記デジタルオーディオ信号を取得し、
取得した前記デジタルオーディオ信号のサンプリング周波数が、デルタシグマ復調器の動作クロックより低い周波数のとき、取得した前記デジタルオーディオ信号に対して前置補間処理を行う
ステップを含む信号処理方法。
(8)
コンピュータに、
1つのオーディオ信号に対して複数のサンプリング周波数でデルタシグマ変調して得られた複数のデジタルオーディオ信号のなかから選択された、所定のサンプリング周波数の前記デジタルオーディオ信号を取得し、
取得した前記デジタルオーディオ信号のサンプリング周波数が、デルタシグマ復調器の動作クロックより低い周波数のとき、取得した前記デジタルオーディオ信号に対して前置補間処理を行う
ステップを含む処理を実行させるためのプログラム。
1 再生システム, 11 再生装置, 12 サーバ装置, 31 制御部, 32 通信部, 33 補間部, 34 クロック供給部, 35 デルタシグマ(△Σ)復調器, 101 CPU, 102 ROM, 103 RAM, 106 入力部, 107 出力部, 108 記憶部, 109 通信部, 110 ドライブ

Claims (8)

  1. 1つのオーディオ信号に対して複数のサンプリング周波数でデルタシグマ変調して得られた複数のデジタルオーディオ信号のなかから選択された、所定のサンプリング周波数の前記デジタルオーディオ信号を取得する取得部と、
    取得した前記デジタルオーディオ信号のサンプリング周波数が、デルタシグマ復調器の動作クロックより低い周波数のとき、取得した前記デジタルオーディオ信号に対して前置補間処理を行う補間部と
    を備える信号処理装置。
  2. 前記複数のサンプリング周波数それぞれは、前記複数のサンプリング周波数の他のサンプリング周波数に対し、2のべき乗の関係にある周波数である
    請求項1に記載の信号処理装置。
  3. 前記複数のサンプリング周波数のなかの最高サンプリング周波数に対応する動作クロックでデルタシグマ復調する前記デルタシグマ復調器をさらに備える
    請求項1に記載の信号処理装置。
  4. 前記補間部は、取得した前記デジタルオーディオ信号のサンプリング周波数と、前記複数のサンプリング周波数のなかの最高サンプリング周波数との比率で、取得した前記デジタルオーディオ信号に対して前置補間処理を行う
    請求項1に記載の信号処理装置。
  5. 前記取得部は、MPEG-DASHの規格に準拠した前記デジタルオーディオ信号を取得する
    請求項1に記載の信号処理装置。
  6. 前記取得部が取得する前記デジタルオーディオ信号を、サンプリング周波数が異なる前記複数のデジタルオーディオ信号のなかから、ネットワークの通信容量に応じて決定する取得制御部をさらに備える
    請求項1に記載の信号処理装置。
  7. 信号処理装置が、
    1つのオーディオ信号に対して複数のサンプリング周波数でデルタシグマ変調して得られた複数のデジタルオーディオ信号のなかから選択された、所定のサンプリング周波数の前記デジタルオーディオ信号を取得し、
    取得した前記デジタルオーディオ信号のサンプリング周波数が、デルタシグマ復調器の動作クロックより低い周波数のとき、取得した前記デジタルオーディオ信号に対して前置補間処理を行う
    ステップを含む信号処理方法。
  8. コンピュータに、
    1つのオーディオ信号に対して複数のサンプリング周波数でデルタシグマ変調して得られた複数のデジタルオーディオ信号のなかから選択された、所定のサンプリング周波数の前記デジタルオーディオ信号を取得し、
    取得した前記デジタルオーディオ信号のサンプリング周波数が、デルタシグマ復調器の動作クロックより低い周波数のとき、取得した前記デジタルオーディオ信号に対して前置補間処理を行う
    ステップを含む処理を実行させるためのプログラム。
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