JPWO2016167063A1 - 撮像ユニットおよび撮像装置 - Google Patents

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Abstract

本開示の撮像ユニットは、物体側から像側に向かって順に配置された第1レンズ群および第2レンズ群を有する撮像レンズと、撮像レンズによって形成された光学像を電気的な信号に変換する撮像素子とを備え、第1レンズ群の光軸に対して第2レンズ群と撮像素子とが傾くように、第2レンズ群と撮像素子とが一体に回転移動するものである。

Description

本開示は、撮像ユニットおよび撮像装置に関する。詳しくは、CCD(Charge Coupled Device)やCMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)等の固体撮像素子を用いたデジタルビデオカメラ、デジタルスチルカメラ、カメラ付きスマートフォン、車載カメラ、または医療用内視鏡カメラ等に好適に用いられ、防振機能や視野を変化させる機能を備えた撮像ユニットおよび撮像装置に関する。
CCDやCMOS等の固体撮像素子を用いたデジタルビデオカメラやデジタルスチルカメラなどの撮像装置が知られている。このような撮像装置においては、より一層の小型化、薄型化や低消費電力が要求される一方で、撮影時のぶれを補正する光学防振機能が要求されている。また、近年ウェアラブルカメラやアクションカムと呼ばれるカテゴリーの撮像装置が普及している。このような撮像装置においては、超広角化、小型化および低消費電力が要求される一方で、撮影時の激しいぶれにも対応できる補正角の大きな光学防振機能が要求されている。こうした防振機能を有する撮像装置用の撮像レンズとしては、例えば特許文献1や特許文献2に記載されたものが知られている。
特開平7−333561号公報 特開平8−220427号公報
上記特許文献1には、物体像を形成する主レンズ系と、主レンズ系と像面との間に配置され、像面に凹面を向けたメニスカスレンズとを備え、メニスカスレンズを光軸に対して回転移動させることにより、主レンズ系の傾きを補正することが提案されている。
また、上記特許文献2には、物体側から順に、負の屈折力を有する第1レンズ群と正の屈折力を有する第2レンズ群とを備え、第2レンズ群中の正の屈折力を有する一部の部分レンズ群を補正レンズ群として光軸に対して回転移動させることにより、レンズ全系の傾きを補正することが提案されている。
しかしながら、上記特許文献1に記載の技術では、傾きを補正するための補正レンズ(メニスカスレンズ)の回転角が大きく、主レンズ系と補正レンズとの干渉を回避するためには、レンズ系が大きくなり撮像装置が大型化するので、小型化が困難である。
また、上記特許文献2に記載の技術では、傾き補正時の結像性能を確保するため、補正レンズ群の回転角を大きくすることができず、ウェアラブルカメラやアクションカムに要求される補正角の大きな光学防振機能を実現することが困難であった。
一方、補正角の大きな光学防振機能を実現するためレンズ全系と撮像素子とを一体に回転移動させてぶれを補正する防振手法が実用化されている。この防振手法の場合、レンズ全系と撮像素子とを一体に回転させるため、駆動機構が大型化し、撮像装置の小型化を達成することが困難である。また、重量が重いレンズ全系と撮像素子とを一体に移動させるためには大きな駆動力が必要となり、駆動を担うアクチュエータの消費電力が大きくなってしまう。
従って、小型化および低消費電力化を図りつつ、補正角の大きな光学防振機能または変動角の大きな視野変動機能を実現することができる撮像ユニットおよび撮像装置を提供することが望ましい。
本開示の一実施の形態に係る撮像ユニットは、物体側から像側に向かって順に配置された第1レンズ群および第2レンズ群を有する撮像レンズと、撮像レンズによって形成された光学像を電気的な信号に変換する撮像素子とを備え、第1レンズ群の光軸に対して第2レンズ群と撮像素子とが傾くように、第2レンズ群と撮像素子とが一体に回転移動するものである。
本開示の一実施の形態に係る撮像装置は、物体側から像側に向かって順に配置された第1レンズ群および第2レンズ群を有する撮像レンズと、撮像レンズによって形成された光学像を電気的な信号に変換する撮像素子と、撮像素子によって撮像された画像を補正する演算器とを備え、第1レンズ群の光軸に対して第2レンズ群と撮像素子とが傾くように、第2レンズ群と撮像素子とが一体に回転移動するものである。
本開示の一実施の形態に係る撮像ユニットまたは撮像装置では、第1レンズ群の光軸に対して第2レンズ群と撮像素子とが傾くように、第2レンズ群と撮像素子とが一体に回転移動する。
本開示の一実施の形態に係る撮像ユニットまたは撮像装置によれば、第1レンズ群および第2レンズ群のうち、第2レンズ群のみを撮像素子と共に一体に回転移動させるようにしたので、小型化および低消費電力化を図りつつ、補正角の大きな光学防振機能または変動角の大きな視野変動機能を実現することができる。
なお、ここに記載された効果は必ずしも限定されるものではなく、本開示中に記載されたいずれかの効果であってもよい。
本開示の一実施の形態に係る撮像ユニットの一例を示す構成図である。 一実施の形態に係る撮像装置の一例を示す構成図である。 撮像ユニットに適用される撮像レンズの第1の構成例を示すレンズ断面図である。 図3に示した撮像レンズに具体的な数値を適用した数値実施例1における諸収差を示す収差図である。 数値実施例1における横収差を示す収差図である。 数値実施例1における防振時または視野変動時の横収差を示す収差図である。 撮像ユニットに適用される撮像レンズの第2の構成例を示すレンズ断面図である。 図7に示した撮像レンズに具体的な数値を適用した数値実施例2における諸収差を示す収差図である。 数値実施例2における横収差を示す収差図である。 数値実施例2における防振時または視野変動時の横収差を示す収差図である。 撮像ユニットに適用される撮像レンズの第3の構成例を示すレンズ断面図である。 図11に示した撮像レンズに具体的な数値を適用した数値実施例3における諸収差を示す収差図である。 数値実施例3における横収差を示す収差図である。 数値実施例3における防振時または視野変動時の横収差を示す収差図である。 撮像ユニットに適用される撮像レンズの第4の構成例を示すレンズ断面図である。 図15に示した撮像レンズに具体的な数値を適用した数値実施例4における諸収差を示す収差図である。 数値実施例4における横収差を示す収差図である。 数値実施例4における防振時または視野変動時の横収差を示す収差図である。 撮像ユニットに適用される撮像レンズの第5の構成例を示すレンズ断面図である。 図19に示した撮像レンズに具体的な数値を適用した数値実施例5における諸収差を示す収差図である。 数値実施例5における横収差を示す収差図である。 数値実施例5における防振時または視野変動時の横収差を示す収差図である。 撮像ユニットに適用される撮像レンズの第6の構成例を示すレンズ断面図である。 図23に示した撮像レンズに具体的な数値を適用した数値実施例6における諸収差を示す収差図である。 数値実施例6における横収差を示す収差図である。 数値実施例6における防振時または視野変動時の横収差を示す収差図である。 撮像レンズによる歪曲収差を模式的に示す説明図である。 防振時における撮像レンズによる歪曲収差を模式的に示す説明図である。
以下、本開示の実施の形態について図面を参照して詳細に説明する。なお、説明は以下の順序で行う。
1.撮像ユニットおよび撮像装置の基本構成
2.作用・効果
3.撮像ユニットに適用される撮像レンズの数値実施例
4.その他の実施の形態
[1.撮像ユニットおよび撮像装置の基本構成]
図1は、本開示の一実施の形態に係る撮像ユニット400の一構成例を示している。図2は、一実施の形態に係る撮像装置401の一構成例を示している。
本実施の形態に係る撮像ユニット400は、図1に示したように、撮像レンズ300と、撮像レンズ300によって形成された光学像を電気的な信号に変換する撮像素子301とを備えている。本実施の形態に係る撮像装置401は、図2に示したように、撮像ユニット400と、撮像素子301によって撮像された画像を補正する演算器302とを備えている。
演算器302は、画像取得部303と、収差補正量算出部304と、収差補正部305とを有している。画像取得部303は、撮像素子301によって変換された電気的な信号を画像のデータとして取得するものである。収差補正量算出部304は、画像取得部303で取得されたデータに基づいて画像の収差補正量を算出するものである。収差補正部305は、収差補正量算出部304で算出された収差補正量に基づいて、画像の収差補正を行うものである。
撮像レンズ300は、物体側から像側に向かって順に配置された、第1レンズ群GP1と、第2レンズ群GP2とを有している。撮像レンズ300は、第1レンズ群GP1と第2レンズ群GP2との間に配置された開口絞りStをさらに有していてもよい。開口絞りStは、第2レンズ群GP2の最も物体側のレンズ面の近傍に配置されていてもよい。
図3、図7、図11、図15、図19、および図23に、撮像レンズ300の第1ないし第6の構成例を示す。これらの各構成例に具体的な数値を適用した数値実施例は後述する。
撮像レンズ300と像面IMGとの間には、撮像素子保護用のシールガラスSGや各種の光学フィルタ等の光学部材が配置されていてもよい。
図3等の各構成例において、Z1は第1レンズ群GP1の光軸を示す。Z2は第2レンズ群GP2の光軸を示す。図3等の各構成例に示したように、撮像ユニット400は、第1レンズ群GP1の光軸Z1に対して、第2レンズ群GP2と撮像素子301とが傾くように、第2レンズ群GP2と撮像素子301とが一体に回転移動するようになっている。撮像ユニット400は、第2レンズ群GP2と撮像素子301とをぶれ補正群GPISとして一体に回転移動させることによって、撮影画像のぶれ補正を行うようになっている。また、撮像ユニット400は、ぶれ補正群GPISを視野変動群として、第2レンズ群GP2と撮像素子301とを一体に回転移動させることによって、視野を変化させるようにしてもよい。
なお、図3、図7、図11、図15、図19、および図23において、中段は防振角(ぶれ補正角)または視野変動角が0(deg)の状態を示している。中段の状態では、第1レンズ群GP1の光軸Z1と第2レンズ群GP2の光軸Z2とが同一直線となるように、略一致した状態となっている。上段および下段には、ぶれ補正群GPISを回転移動させて防振している状態または視野変動させた状態を示している。上段の状態では、第1レンズ群GP1の光軸Z1に対して、ぶれ補正群GPISが図中時計回り方向(下側方向)に傾くように回転移動している。下段の状態では、第1レンズ群GP1の光軸Z1に対して、ぶれ補正群GPISが図中反計回り方向(上側方向)に傾くように回転移動している。なお、図3等の各構成例では、ぶれ補正群GPISを紙面内で回転移動させている例を示しているが、紙面内とは異なる方向にぶれ補正群GPISを回転移動させてもよい。
その他、本実施の形態に係る撮像ユニット400および撮像装置401、並びに撮像レンズ300は、後述する所定の条件式等を満足することが望ましい。
[2.作用・効果]
次に、本実施の形態に係る撮像ユニット400および撮像装置401の作用および効果を説明する。併せて、本実施の形態に係る撮像ユニット400および撮像装置401における望ましい構成を説明する。
なお、本明細書に記載された効果はあくまでも例示であって限定されるものではなく、また他の効果があってもよい。
本実施の形態に係る撮像ユニット400および撮像装置401では、撮像レンズ300における第1レンズ群GP1および第2レンズ群GP2のうち、第2レンズ群GP2のみが撮像素子301と共に一体に回転移動する構成とされている。第1レンズ群GP1および第2レンズ群GP2のうち、小型かつ軽量な第2レンズ群GP2のみを撮像素子301と共に一体に回転移動させるため、撮像ユニット400および撮像装置401の大きさを小型化し、駆動に必要な消費電力を抑制しながら撮影画像のぶれ補正や視野を変化させることが可能となる。これにより、補正角の大きな光学防振機能を実現することができる。または、変動角の大きな視野変動機能を実現することができる。
また、本実施の形態に係る撮像ユニット400および撮像装置401では、撮影画像のぶれ補正や視野を変化させる際に、第1レンズ群GP1を固定とすることが望ましい。レンズ系を構成する第1レンズ群GP1は、その構成上、外径が大きなレンズから構成されることが多い。特に、画角が100度を超えるような広角レンズ系では、第1レンズ群GP1は大型化するだけでなく重量も相当重くなるため、こうしたレンズ群を駆動するためには大きな駆動機構と消費電力が必要となる。従って、第1レンズ群GP1を固定とすることで、撮像装置401の小型化と低消費電力化が実現できる。
さらに、第1レンズ群GP1を固定とすることで撮像レンズ300の最も物体側のレンズ周辺を筺体に対して密閉構造にすることが容易となり、一部のウェアラブルカメラやアクションカムで要求の高い防水性能や防滴性能を所持させることも可能になる。
以上のことから、第1レンズ群GP1全体の外径は、第2レンズ群GP2全体の外径よりも大きく、第1レンズ群GP1は、最も物体側にガラスレンズを有することが望ましい。一般にガラスレンズはプラスチックレンズに比べて重量が重いので、ガラスレンズは固定群である第1レンズ群GP1内に配置することが望ましい。また、第2レンズ群GP2は移動群であるため、第1レンズ群GP1よりも外径を小さくすることが望ましい。
また、本実施の形態に係る撮像ユニット400および撮像装置401では、図3等の各構成例に示したように、第2レンズ群GP2と撮像素子301とを一体に回転移動させる際の回転移動中心P1が、第1レンズ群GP1の光軸上における開口絞りStが配置された位置近傍の点であることが望ましい。これにより、回転移動中心P1が、入射瞳近傍の点となる。この場合、開口絞りStも、第2レンズ群GP2と撮像素子301と共に一体に回転移動させることが望ましい。
撮像レンズ300の入射瞳近傍の点を中心に第2レンズ群GP2と撮像素子301とを一体に回転移動させることで、ぶれ補正や視野を変化させる際の不要な視野変動を抑制することが可能となる。入射瞳位置から大きく異なる点を中心に第2レンズ群GP2と撮像素子301とを一体に回転移動させた場合、回転移動に伴う光軸Z1に垂直な方向へのシフト成分が発生し、これによる視野変動が発生する。演算器302によって、発生した視野変動を補正することも可能ではあるが、演算器302による補正を簡素化し、かつ回転移動でのぶれ補正量や視野の変化量をできるだけ大きく確保するためには、こうしたシフト成分が発生しないように開口絞りStが配置された光軸近傍の点を中心に、第2レンズ群GP2と撮像素子301とを一体に回転移動させることが望ましい。
また、開口絞りStは、第1レンズ群GP1と第2レンズ群GP2との間、特に、第2レンズ群GP2の最も物体側のレンズ面の近傍に配置されていることが望ましい。これにより、撮像レンズ300の入射瞳をより物体側に配置することが可能となる。その結果、第1レンズ群GP1を構成するレンズの外径サイズを抑制することができ、撮像装置401全体の小型化が達成できる。
また、本実施の形態に係る撮像装置401では、撮像素子301によって撮像された画像を補正する演算器302を備えていることが望ましい。これにより、第2レンズ群GP2と撮像素子301とを一体に回転移動させることによって発生した、撮像素子301の撮像面の中心軸に対して非対称な歪曲を持つ撮影画像を、演算器302によって補正することができる。なお、非対称な歪曲収差成分だけでなく、対称な歪曲収差成分や、他の残存収差も演算器302によって補正してもよい。これにより、画面中心部から画面周辺部まで高性能な画像を取得することができる。
負の歪曲収差を持つ比較的画角が広い広角系の広角レンズや、正の歪曲収差を持つ比較的画角が狭い望遠系の望遠レンズでは、ぶれ補正や視野を変化させる際に撮像面の中心軸に対して非対称な歪曲収差の成分が発生する。動画撮影時にぶれが発生した場合には、この非対称な歪曲収差成分が画面周辺部での画像の揺らぎとなって現れるため、取得画像の画質を大きく損なうこととなる。
ここで、図27に、防振(視野変動)していない状態における撮像レンズ300による歪曲収差を模式的に示す。また、図28に、防振(視野変動)時における撮像レンズ300による歪曲収差を模式的に示す。なお、図28では、ぶれ補正群GPISが図中時計回り方向(下側方向)に傾くように回転移動している場合の歪曲収差を模式的に示している。図27に示したように、防振していない状態では、撮像面の中心軸に対して略対称な歪曲収差が発生し、画像の上辺の幅と下辺の幅とが略同一の長さLとなる。これに対し、図28に示したように、防振時には、撮像面の中心軸に対して、回転移動方向である上下方向に非対称な歪曲収差が発生し、画像の上辺の幅と下辺の幅とがそれぞれ、異なる長さL,L’となる。このような対称な歪曲収差や非対称な歪曲収差を演算器302によって補正することで、画面周辺部まで高性能な画像を取得することができる。
また、本実施の形態に係る撮像ユニット400および撮像装置401において、撮像レンズ300は以下の条件式を満足することが望ましい。
f/f1<0.10 ……(1)
f/f2<1.40 ……(2)
ただし、
f:撮像レンズ300の全系の焦点距離
f1:第1レンズ群GP1の焦点距離
f2:第2レンズ群GP2の焦点距離
とする。
条件式(1)は、レンズ全系の焦点距離と第1レンズ群GP1の焦点距離との比を規定するものである。この条件式を外れると、第1レンズ群GP1の正の屈折力が強くなり過ぎてしまい、回転補正時の収差が増大するため、必要な結像性能を確保することが困難となる。
条件式(2)は、レンズ全系の焦点距離と第2レンズ群GP2の焦点距離との比を規定するものである。この条件式を外れると、撮影画像のぶれ補正や視野を変化させるときの第2レンズ群GP2と撮像素子301との回転角が大きくなってしまい、撮像装置401を小型化するには不適である。
また、本実施の形態においては、第2レンズ群GP2が、第2レンズ群GP2の光軸方向に移動することによって、被写体距離の異なる物体への合焦を行うように、撮像ユニット400および撮像装置401が構成されていることが望ましい。この構成を採用することによって、ぶれ補正や視野変動を実現しながら被写体距離の異なる撮影対象に合焦することが可能となり、高解像な撮影画像を取得することが実現できる。また、撮像装置401を使用する際の環境温度の変化に伴い、結像位置が変動することも想定されるが、本構成を採用することで、温度変化時の結像位置変動にも対応することが可能となる。
また、本実施の形態においては、第2レンズ群GP2の最も像側のレンズ面が、第2レンズ群GP2の光軸近傍で像側に凹形状で、かつ周辺部で像側に凸形状となるように、撮像ユニット400および撮像装置401が構成されていることが望ましい。この構成を採用することによって、撮像レンズ300の射出瞳距離を短くしつつ撮像素子301への画面周辺の主光線入射角が極端に大きくならないように最適化することができるため、バックフォーカスの短いレンズ構成が実現できる。これにより、第2レンズ群GP2と撮像素子301とを一体とする駆動ユニットの大きさを小型化することが可能となり、ぶれ補正や視野を変化させる際の駆動機構も小型化されるため、撮像装置401の小型化が実現できる。また、第2レンズ群GP2と撮像素子301とを一体とする駆動ユニットの大きさが小型化されることで、駆動ユニットの軽量化が可能となり、消費電力を抑制することも実現できる。
また、本実施の形態においては、少なくとも第2レンズ群GP2を構成する最も像側のレンズがプラスチックレンズとなるように、撮像ユニット400および撮像装置401が構成されていることが望ましい。第2レンズ群GP2を構成する最も像側のレンズ面を光軸近傍で像側に凹形状で、かつ周辺部で像側に凸形状とすることで、撮像装置401の小型化と低消費電力化が実現できるが、こうしたレンズ形状を高精度に実現するためには、レンズ材料としてプラスチックを採用することが望ましい。これにより、高解像な撮影画像を取得することが実現できる。
なお、本実施の形態に係る撮像ユニット400および撮像装置401においては、上記条件式(1),(2)を満足することが望ましいが、さらに以下の条件式を満足することが望ましい。
f/f1<−0.10 ……(1)’
f/f2<0.70 ……(2)’
条件式(1)’を満足することで、ぶれ補正群GPISを回転移動させるときの収差変動をより適切に抑制することが可能となり、大きなぶれ補正角や視野変動角を確保できる。
一方、条件式(2)’を満足することで、比較的大きなぶれ補正角や視野変動角を確保しつつ、撮像装置401を小型化することが達成できる。
従って、本実施の形態に係る撮像ユニット400を構成する撮像レンズ300としては、レンズ全系での焦点距離が短い広角レンズが好適である。
撮像レンズ300を広角レンズとする場合の構成としては、例えば図3に示した撮像レンズ1のように、第1レンズ群GP1を物体側から像側に向かって順に、物体側に凸面を向けた負の屈折力を有するメニスカス形状の第1レンズL1と、負の屈折力を有する第2レンズL2と、正の屈折力を有する第3レンズL3とから構成することが望ましい。
この構成を採用することによって、レンズ全系の焦点距離が短い広角レンズを実現することが可能となる。
また、第2レンズ群GP2は、例えば図3に示した撮像レンズ1のように、物体側から像側に向かって順に、正の屈折力を有する第4レンズL4と、負の屈折力を有する第5レンズL5と、正の屈折力を有する第6レンズL6と、光軸近傍で負の屈折力を有し像側のレンズ面が光軸近傍で像側に凹形状で、かつ周辺部で像側に凸形状となる第7レンズL7とで構成することが望ましい。
この構成を採用することによって、第2レンズ群GP2で発生する収差をバランスよく補正しつつ全長を短縮することが可能となり、撮像装置401の小型化を実現することが可能となる。また、第2レンズ群GP2を構成するレンズの一部あるいは全部をプラスチックレンズで構成することで、ぶれ補正や視野を変化させるときに駆動する第2レンズ群GP2の重量を軽くすることができ、駆動時の消費電力を抑制することも可能となる。
なお、本実施の形態に係る撮像装置401は、小型化、低消費電力化、かつ補正角の大きな光学防振機能を有するデジタルビデオカメラ、デジタルスチルカメラ、およびカメラ付きスマートフォン等においての最良の形態ではあるが、本技術は防振の用途に限定されるものではない。撮像装置401と同様な撮像素子301を用いた車載カメラ、監視カメラ、医療用内視鏡カメラ等においては、より一層の小型化が要求される一方で、被写体をより正確にとらえるため、視野の変更機能が要求されている。本実施の形態に係る撮像装置401は、そのような視野の変更機能が要求されるものとしても好適な構成となり得る。
<3.撮像ユニットに適用される撮像レンズの数値実施例>
次に、本実施の形態に係る撮像レンズ300の具体的な数値実施例について説明する。ここでは、図3、図7、図11、図15、図19、および図23に示した各構成例の撮像レンズ1〜6に、具体的な数値を適用した数値実施例を説明する。
なお、以下の各表や説明において示した記号の意味等については、下記に示す通りである。「GPi」は、物体側から像側へ数えたi番目のレンズ群を示している。「Si」は、物体側から像側へ数えたi番目の面の番号を示している。「Ri」は、i番目の面Siの近軸の曲率半径の値(mm)を示す。「di」はi番目の面とi+1番目の面との間の光軸上の間隔の値(mm)を示す。「ni」はi番目の面Siを有するレンズまたは光学部材のd線(波長587.6nm)における屈折率の値を示す。「νi」はi番目の面Siを有するレンズまたは光学部材のd線におけるアッベ数の値を示す。「Ri」の値が「∞」となっている部分は平面、を示す。「Ri」において「STO」と記した面は開口絞りStであることを示す。「f」はレンズ系全体の焦点距離、「F」はFナンバー、「2ω」は対角方向の全画角を示す。
各数値実施例において用いられたレンズには、レンズ面が非球面に形成されたものがある。各表において「ASP」を付した面は非球面であることを示す。非球面形状は以下の非球面の式によって定義される。なお、後述する非球面係数を示す各表において、「E−i」は10を底とする指数表現、すなわち、「10-i」を表しており、例えば、「0.12345E−05」は「0.12345×10-5」を表している。
Figure 2016167063
ここで、Zは非球面の深さ、Yは光軸からの高さを示す。Rは近軸の曲率半径、Kは円錐定数、A3〜Aiはそれぞれ3次〜i次の非球面係数を示す。
(各数値実施例に共通の構成)
以下の各数値実施例が適用される撮像レンズ1〜6はいずれも、上記した撮像ユニット400および撮像装置401における撮像レンズ300として適用可能なものであり、上記した撮像ユニット400および撮像装置401の基本構成を満足した構成となっている。すなわち、撮像レンズ1〜6はいずれも、物体側から像側に向かって順に配置された、第1レンズ群GP1と、第2レンズ群GP2とを有している。開口絞りStは、第1レンズ群GP1と第2レンズ群GP2との間において、第2レンズ群GP2の最も物体側のレンズ面の近傍に配置されている。撮像レンズ300と像面IMGとの間には、撮像素子保護用のシールガラスSGが配置されている。第2レンズ群GP2と開口絞りStは、撮像素子301と共に一体に回転移動する。一体に回転移動する際の回転移動中心P1は、光軸上における開口絞りStが配置された位置近傍の点となっている。
[数値実施例1]
[表1]に、図3に示した撮像レンズ1に具体的な数値を適用した数値実施例1のレンズデータを示す。
図3に示した撮像レンズ1において、第1レンズ群GP1は、物体側から像側に向かって順に、物体側に凸面を向けた負の屈折力を有するメニスカス形状の第1レンズL1と、負の屈折力を有する第2レンズL2と、正の屈折力を有する第3レンズL3とから構成されている。
第2レンズ群GP2は、物体側から像側に向かって順に、正の屈折力を有する第4レンズL4と、負の屈折力を有する第5レンズL5と、正の屈折力を有する第6レンズL6と、光軸近傍で負の屈折力を有し像側のレンズ面が光軸近傍で像側に凹形状で、かつ周辺部で像側に凸形状となる第7レンズL7とで構成されている。
撮像レンズ1において、第3レンズL3〜第7レンズL7の各レンズの両面には非球面が形成されている。それらの非球面における非球面係数A3〜A16の値を円錐定数Kの値と共に[表2]に示す。
また、Fナンバー、レンズ系全体の焦点距離f、および対角方向の全画角2ωの値を以下に示す。
F=2.86
f=1.455
2ω=150.6°
Figure 2016167063
Figure 2016167063
図4に、数値実施例1における諸収差を示す。図4には諸収差として、球面収差、非点収差(像面湾曲)、およびディストーション(歪曲収差)を示す。非点収差の収差図において実線(ΔS)はサジタル像面、破線(ΔM)はメリディオナル像面における値を示す。球面収差の収差図には、d線、C線(656.3nm)、およびg線(435.8nm)における値を示す。以降の他の数値実施例における収差図についても同様である。
また、図5および図6には、数値実施例1における横収差を示す。図5には、防振角(ぶれ補正角)または視野変動角が0(deg)の状態における横収差を示す。図6には、防振時または視野変動時の状態における横収差を示す。
各収差図から分かるように、数値実施例1に係る撮像レンズ1は、各収差が良好に補正され、優れた結像性能を有していることが明らかである。
[数値実施例2]
[表3]に、図7に示した撮像レンズ2に具体的な数値を適用した数値実施例2のレンズデータを示す。
図7に示した撮像レンズ2において、第1レンズ群GP1は、物体側から像側に向かって順に、物体側に凸面を向けた負の屈折力を有するメニスカス形状の第1レンズL1と、負の屈折力を有する第2レンズL2と、正の屈折力を有する第3レンズL3とから構成されている。
第2レンズ群GP2は、物体側から像側に向かって順に、正の屈折力を有する第4レンズL4と、負の屈折力を有する第5レンズL5と、像側のレンズ面が光軸近傍で像側に凹形状で、かつ周辺部で像側に凸形状となる第6レンズL6とで構成されている。
撮像レンズ2において、第3レンズL3〜第6レンズL6の各レンズの両面には非球面が形成されている。それらの非球面における非球面係数A3〜A20の値を円錐定数Kの値と共に[表4]に示す。
また、Fナンバー、レンズ系全体の焦点距離f、および対角方向の全画角2ωの値を以下に示す。
F=2.84
f=1.380
2ω=146.0°
Figure 2016167063
Figure 2016167063
図8に、数値実施例2における諸収差を示す。また、図9および図10には、数値実施例2における横収差を示す。図9には、防振角(ぶれ補正角)または視野変動角が0(deg)の状態における横収差を示す。図10には、防振時または視野変動時の状態における横収差を示す。
各収差図から分かるように、数値実施例2に係る撮像レンズ2は、各収差が良好に補正され、優れた結像性能を有していることが明らかである。
[数値実施例3]
[表5]に、図11に示した撮像レンズ3に具体的な数値を適用した数値実施例3のレンズデータを示す。
図11に示した撮像レンズ3において、第1レンズ群GP1は、物体側から像側に向かって順に、物体側に凸面を向けた負の屈折力を有するメニスカス形状の第1レンズL1と、正の屈折力を有する第2レンズL2とから構成されている。
第2レンズ群GP2は、物体側から像側に向かって順に、正の屈折力を有する第3レンズL3と、負の屈折力を有する第4レンズL4と、正の屈折力を有する第5レンズL5と、像側のレンズ面が光軸近傍で像側に凹形状で、かつ周辺部で像側に凸形状となる第6レンズL6とで構成されている。
撮像レンズ3において、第2レンズL2〜第6レンズL6の各レンズの両面には非球面が形成されている。それらの非球面における非球面係数A3〜A16の値を円錐定数Kの値と共に[表6]に示す。
また、Fナンバー、レンズ系全体の焦点距離f、および対角方向の全画角2ωの値を以下に示す。
F=2.80
f=1.879
2ω=106.9°
Figure 2016167063
Figure 2016167063
図12に、数値実施例3における諸収差を示す。また、図13および図14には、数値実施例3における横収差を示す。図13には、防振角(ぶれ補正角)または視野変動角が0(deg)の状態における横収差を示す。図14には、防振時または視野変動時の状態における横収差を示す。
各収差図から分かるように、数値実施例3に係る撮像レンズ3は、各収差が良好に補正され、優れた結像性能を有していることが明らかである。
[数値実施例4]
[表7]に、図15に示した撮像レンズ4に具体的な数値を適用した数値実施例4のレンズデータを示す。
図15に示した撮像レンズ4において、第1レンズ群GP1は、物体側から像側に向かって順に、物体側に凸面を向けた負の屈折力を有するメニスカス形状の第1レンズL1と、正の屈折力を有する第2レンズL2とから構成されている。
第2レンズ群GP2は、物体側から像側に向かって順に、正の屈折力を有する第3レンズL3と、負の屈折力を有する第4レンズL4と、正の屈折力を有する第5レンズL5と、像側のレンズ面が光軸近傍で像側に凹形状で、かつ周辺部で像側に凸形状となる第6レンズL6とで構成されている。
撮像レンズ4において、第2レンズL2〜第6レンズL6の各レンズの両面には非球面が形成されている。それらの非球面における非球面係数A3〜A16の値を円錐定数Kの値と共に[表8]に示す。
また、Fナンバー、レンズ系全体の焦点距離f、および対角方向の全画角2ωの値を以下に示す。
F=2.82
f=2.255
2ω=90.2°
Figure 2016167063
Figure 2016167063
図16に、数値実施例4における諸収差を示す。また、図17および図18には、数値実施例4における横収差を示す。図17には、防振角(ぶれ補正角)または視野変動角が0(deg)の状態における横収差を示す。図18には、防振時または視野変動時の状態における横収差を示す。
各収差図から分かるように、数値実施例4に係る撮像レンズ4は、各収差が良好に補正され、優れた結像性能を有していることが明らかである。
[数値実施例5]
[表9]に、図19に示した撮像レンズ5に具体的な数値を適用した数値実施例5のレンズデータを示す。
図19に示した撮像レンズ5において、第1レンズ群GP1は、物体側から像側に向かって順に、物体側に凸面を向けた正の屈折力を有するメニスカス形状の第1レンズL1と、負の屈折力を有する第2レンズL2とから構成されている。
第2レンズ群GP2は、物体側から像側に向かって順に、正の屈折力を有する第3レンズL3と、負の屈折力を有する第4レンズL4と、正の屈折力を有する第5レンズL5と、像側のレンズ面が光軸近傍で像側に凹形状で、かつ周辺部で像側に凸形状となる第6レンズL6とで構成されている。
撮像レンズ5において、第1レンズL1、および第3レンズL4〜第6レンズL6の各レンズの両面には非球面が形成されている。それらの非球面における非球面係数A3〜A16の値を円錐定数Kの値と共に[表10]に示す。
また、Fナンバー、レンズ系全体の焦点距離f、および対角方向の全画角2ωの値を以下に示す。
F=2.84
f=2.804
2ω=52.9°
Figure 2016167063
Figure 2016167063
図20に、数値実施例5における諸収差を示す。また、図21および図22には、数値実施例5における横収差を示す。図21には、防振角(ぶれ補正角)または視野変動角が0(deg)の状態における横収差を示す。図22には、防振時または視野変動時の状態における横収差を示す。
各収差図から分かるように、数値実施例5に係る撮像レンズ5は、各収差が良好に補正され、優れた結像性能を有していることが明らかである。
[数値実施例6]
[表11]に、図23に示した撮像レンズ6に具体的な数値を適用した数値実施例5のレンズデータを示す。
図23に示した撮像レンズ6において、第1レンズ群GP1は、物体側から像側に向かって順に、物体側に凸面を向けた負の屈折力を有するメニスカス形状の第1レンズL1と、負の屈折力を有する第2レンズL2と、正の屈折力を有する第3レンズL3とから構成されている。
第2レンズ群GP2は、物体側から像側に向かって順に、正の屈折力を有する第4レンズL4および負の屈折力を有する第5レンズL5からなる接合レンズと、メニスカス形状の第6レンズL6とで構成されている。
撮像レンズ6において、第4レンズL4の物体側の面と、第5レンズL5の像側の面と、第6レンズL6の両面には非球面が形成されている。それらの非球面における非球面係数A3〜A10の値を円錐定数Kの値と共に[表12]に示す。
また、Fナンバー、レンズ系全体の焦点距離f、および対角方向の全画角2ωの値を以下に示す。
F=2.84
f=1.902
2ω=156.0°
Figure 2016167063
Figure 2016167063
図24に、数値実施例6における諸収差を示す。また、図25および図26には、数値実施例6における横収差を示す。図25には、防振角(ぶれ補正角)または視野変動角が0(deg)の状態における横収差を示す。図26には、防振時または視野変動時の状態における横収差を示す。
各収差図から分かるように、数値実施例6に係る撮像レンズ6は、各収差が良好に補正され、優れた結像性能を有していることが明らかである。
[各実施例のその他の数値データ]
[表13]には、上述の各条件式に関する値を、各数値実施例についてまとめたものを示す。[表13]から分かるように、各条件式について、各数値実施例の値がその数値範囲内となっている。
Figure 2016167063
<4.その他の実施の形態>
本開示による技術は、上記実施の形態および実施例の説明に限定されず種々の変形実施が可能である。
例えば、上記各数値実施例において示した各部の形状および数値は、いずれも本技術を実施するための具体化のほんの一例に過ぎず、これらによって本技術の技術的範囲が限定的に解釈されることがあってはならないものである。
また例えば、本技術は以下のような構成を取ることができる。
[1]
物体側から像側に向かって順に配置された第1レンズ群および第2レンズ群を有する撮像レンズと、
前記撮像レンズによって形成された光学像を電気的な信号に変換する撮像素子と
を備え、
前記第1レンズ群の光軸に対して前記第2レンズ群と前記撮像素子とが傾くように、前記第2レンズ群と前記撮像素子とが一体に回転移動する
撮像ユニット。
[2]
前記第2レンズ群と前記撮像素子とを一体に回転移動させる際に、前記第1レンズ群は固定である
上記[1]に記載の撮像ユニット。
[3]
前記撮像レンズは、前記第1レンズ群と前記第2レンズ群との間に配置された開口絞りをさらに有する
上記[1]または[2]に記載の撮像ユニット。
[4]
前記第2レンズ群と前記撮像素子とを一体に回転移動させる際の回転移動中心が、前記第1レンズ群の光軸上における前記開口絞りが配置された位置近傍の点である
上記[3]に記載の撮像ユニット。
[5]
前記開口絞りが、前記第2レンズ群と前記撮像素子と共に一体に回転移動する
上記[3]または[4]に記載の撮像ユニット。
[6]
以下の条件式を満足する
上記[1]ないし[5]のいずれか1つに記載の撮像ユニット。
f/f1<0.10 ……(1)
f/f2<1.40 ……(2)
ただし、
f:前記撮像レンズの全系の焦点距離
f1:前記第1レンズ群の焦点距離
f2:前記第2レンズ群の焦点距離
とする。
[7]
前記第2レンズ群が、前記第2レンズ群の光軸方向に移動することによって合焦を行う
上記[1]ないし[6]のいずれか1つに記載の撮像ユニット。
[8]
前記第2レンズ群の最も像側のレンズ面が、前記第2レンズ群の光軸近傍で像側に凹形状で、かつ周辺部で像側に凸形状である
上記[1]ないし[7]のいずれか1つに記載の撮像ユニット。
[9]
前記第2レンズ群は、最も像側にプラスチックレンズを有する
上記[1]ないし[8]のいずれか1つに記載の撮像ユニット。
[10]
前記第1レンズ群全体の外径が、前記第2レンズ群全体の外径よりも大きく、
前記第1レンズ群は、最も物体側にガラスレンズを有する
上記[1]ないし[9]のいずれか1つに記載の撮像ユニット。
[11]
前記第1レンズ群は、物体側から像側に向かって順に、物体側に凸面を向けた負の屈折力を有するメニスカス形状の第1レンズと、負の屈折力を有する第2レンズと、正の屈折力を有する第3レンズとから構成され、
前記第2レンズ群は、正の屈折力を有する第4レンズと、負の屈折力を有する第5レンズと、正の屈折力を有する第6レンズと、光軸近傍で負の屈折力を有し像側のレンズ面が光軸近傍で像側に凹形状で、かつ周辺部で像側に凸形状となる第7レンズとから構成される
上記[1]ないし[10]のいずれか1つに記載の撮像ユニット。
[12]
前記第2レンズ群と前記撮像素子とを一体に回転移動させることによって、撮影画像のぶれ補正を行う、または視野を変化させる
上記[1]ないし[11]のいずれか1つに記載の撮像ユニット。
[13]
物体側から像側に向かって順に配置された第1レンズ群および第2レンズ群を有する撮像レンズと、
前記撮像レンズによって形成された光学像を電気的な信号に変換する撮像素子と、
前記撮像素子によって撮像された画像を補正する演算器と
を備え、
前記第1レンズ群の光軸に対して前記第2レンズ群と前記撮像素子とが傾くように、前記第2レンズ群と前記撮像素子とが一体に回転移動する
撮像装置。
[14]
前記演算器は、前記第2レンズ群と前記撮像素子とを一体に回転移動させることによって発生した、前記撮像素子の撮像面の中心軸に対して非対称な歪曲を持つ撮影画像を補正する
上記[13]に記載の撮像装置。
本出願は、日本国特許庁において2015年4月15日に出願された日本特許出願番号第2015−083177号を基礎として優先権を主張するものであり、この出願のすべての内容を参照によって本出願に援用する。
当業者であれば、設計上の要件や他の要因に応じて、種々の修正、コンビネーション、サブコンビネーション、および変更を想到し得るが、それらは添付の請求の範囲やその均等物の範囲に含まれるものであることが理解される。

Claims (14)

  1. 物体側から像側に向かって順に配置された第1レンズ群および第2レンズ群を有する撮像レンズと、
    前記撮像レンズによって形成された光学像を電気的な信号に変換する撮像素子と
    を備え、
    前記第1レンズ群の光軸に対して前記第2レンズ群と前記撮像素子とが傾くように、前記第2レンズ群と前記撮像素子とが一体に回転移動する
    撮像ユニット。
  2. 前記第2レンズ群と前記撮像素子とを一体に回転移動させる際に、前記第1レンズ群は固定である
    請求項1に記載の撮像ユニット。
  3. 前記撮像レンズは、前記第1レンズ群と前記第2レンズ群との間に配置された開口絞りをさらに有する
    請求項1に記載の撮像ユニット。
  4. 前記第2レンズ群と前記撮像素子とを一体に回転移動させる際の回転移動中心が、前記第1レンズ群の光軸上における前記開口絞りが配置された位置近傍の点である
    請求項3に記載の撮像ユニット。
  5. 前記開口絞りが、前記第2レンズ群と前記撮像素子と共に一体に回転移動する
    請求項3に記載の撮像ユニット。
  6. 以下の条件式を満足する
    請求項1に記載の撮像ユニット。
    f/f1<0.10 ……(1)
    f/f2<1.40 ……(2)
    ただし、
    f:前記撮像レンズの全系の焦点距離
    f1:前記第1レンズ群の焦点距離
    f2:前記第2レンズ群の焦点距離
    とする。
  7. 前記第2レンズ群が、前記第2レンズ群の光軸方向に移動することによって合焦を行う
    請求項1に記載の撮像ユニット。
  8. 前記第2レンズ群の最も像側のレンズ面が、前記第2レンズ群の光軸近傍で像側に凹形状で、かつ周辺部で像側に凸形状である
    請求項1に記載の撮像ユニット。
  9. 前記第2レンズ群は、最も像側にプラスチックレンズを有する
    請求項1に記載の撮像ユニット。
  10. 前記第1レンズ群全体の外径が、前記第2レンズ群全体の外径よりも大きく、
    前記第1レンズ群は、最も物体側にガラスレンズを有する
    請求項1に記載の撮像ユニット。
  11. 前記第1レンズ群は、物体側から像側に向かって順に、物体側に凸面を向けた負の屈折力を有するメニスカス形状の第1レンズと、負の屈折力を有する第2レンズと、正の屈折力を有する第3レンズとから構成され、
    前記第2レンズ群は、正の屈折力を有する第4レンズと、負の屈折力を有する第5レンズと、正の屈折力を有する第6レンズと、光軸近傍で負の屈折力を有し像側のレンズ面が光軸近傍で像側に凹形状で、かつ周辺部で像側に凸形状となる第7レンズとから構成される
    請求項1に記載の撮像ユニット。
  12. 前記第2レンズ群と前記撮像素子とを一体に回転移動させることによって、撮影画像のぶれ補正を行う、または視野を変化させる
    請求項1に記載の撮像ユニット。
  13. 物体側から像側に向かって順に配置された第1レンズ群および第2レンズ群を有する撮像レンズと、
    前記撮像レンズによって形成された光学像を電気的な信号に変換する撮像素子と、
    前記撮像素子によって撮像された画像を補正する演算器と
    を備え、
    前記第1レンズ群の光軸に対して前記第2レンズ群と前記撮像素子とが傾くように、前記第2レンズ群と前記撮像素子とが一体に回転移動する
    撮像装置。
  14. 前記演算器は、前記第2レンズ群と前記撮像素子とを一体に回転移動させることによって発生した、前記撮像素子の撮像面の中心軸に対して非対称な歪曲を持つ撮影画像を補正する
    請求項13に記載の撮像装置。
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