JPWO2016140078A1 - 消泡剤 - Google Patents

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雅也 加藤
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亮 前田
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Abstract

本発明の目的は、さらに優れた消泡性(破泡、抑泡効果)を発揮する消泡剤を提供することである。本発明は、炭化水素油(A)、疎水性シリカ(B)、一般式(1)で表されるポリオキシアルキレン化合物(C)及び多価アルコール脂肪酸エステル(D)を含有してなることを特徴とする消泡剤である。R1(−OA)n−OR2式中、OAは炭素数2〜4のオキシアルキレン基、R1は炭素数1〜30のアルキル基、炭素数2〜30のアルケニル基又は炭素数2〜30のアシル基、R2は炭素数1〜30のアルキル基、炭素数2〜30のアルケニル基、炭素数2〜30のアシル基又は水素原子、nは2〜100の整数を示す。

Description

本発明は、消泡剤に関する。
「疎水性シリカ(A1)と−50〜2℃の流動点を有する炭化水素油(A2)とを含んでなる疎水性シリカ分散液(A)、ポリオキシアルキレン化合物(B)及びポリオキシアルキレン多価アルコール脂肪酸エステル(C)を含有することを特徴とする消泡剤」が知られている(特許文献1)。
特許4899004号公報
従来の消泡剤では、十分な消泡性(破泡、抑泡効果)が得られない場合があるという問題がある。本発明の目的は、さらに優れた消泡性(破泡、抑泡効果)を発揮する消泡剤を提供することである。
本発明の消泡剤の特徴は、炭化水素油(A)、疎水性シリカ(B)、一般式(1)で表されるポリオキシアルキレン化合物(C)及び多価アルコール脂肪酸エステル(D)を含有してなる点を要旨とする。

(−OA)n−OR
[式中、OAは炭素数2〜4のオキシアルキレン基、Rは炭素数1〜30のアルキル基、炭素数2〜30のアルケニル基又は炭素数2〜30のアシル基、Rは炭素数1〜30のアルキル基、炭素数2〜30のアルケニル基、炭素数2〜30のアシル基又は水素原子、nは2〜100の整数を示す。]
本発明のラテックスの製造方法の特徴は、ラテックスの重合分散液に上記の消泡剤を添加して、未反応モノマーを減圧留去する脱モノマー工程を含む点を要旨とする。
本発明の消泡剤は、従来の消泡剤に比べてさらに優れた消泡性(破泡、抑泡効果)を発揮する。
本発明のラテックスの製造方法によると、上記の消泡剤を使用するので、優れた消泡性(破泡、抑泡効果)を発揮する。したがって、ラテックスの生産性が一段と向上させることができる。
炭化水素油(A)としては、鉱物油、動植物油及び合成潤滑油が含まれる。
鉱物油としては、スピンドル油、マシン油及び冷凍機油が含まれる。
動植物油のうち、動物油としては、牛脂、硬化牛脂、豚脂、馬脂、羊脂及び魚油が含まれ、植物油としては、パーム油、菜種油、ヤシ油、コーン油、ごま油、ひまし油、ヒマワリ油、紅花油、オリーブ油、アマニ油、綿実油、大豆油及び落花生油が含まれる。
合成潤滑油としては、ポリオレフィン油(α―オレフィン油)、ポリグリコール油、ポリブテン油、アルキルベンゼン油(アルキレート油)及びイソパラフィン油が含まれる。
炭化水素油(A)は、鉱物油、動植物油及び/又は合成潤滑油の混合物であってもよい。
炭化水素油(A)の動粘度(40℃、mm/s)は、0.5〜150が好ましく、さらに好ましくは4〜140、特に好ましくは6〜40、最も好ましくは8〜25である。
炭化水素油(A)の含有量は、炭化水素油(A)、疎水性シリカ(B)、ポリオキシアルキレン化合物(C)及び多価アルコール脂肪酸エステル(D)の重量に基づいて、65〜92が好ましく、さらに好ましくは71.5〜89.5、特に好ましくは75〜87である。この範囲であると消泡性がさらに良好となる。
疎水性シリカ(B)とは、親水性シリカを疎水化処理した酸化ケイ素微粒子を意味する。一方、親水性シリカとは、疎水化処理していない酸化ケイ素微粒子を意味する。疎水化処理は、親水性シリカを疎水化剤で処理する公知の方法(たとえば、特公昭42−26179号公報)等により達成できる。
親水性シリカとしては、湿式法シリカ{シリカヒドロゲル中の水を、水との混和性を有する沸点70以下の溶媒(メタノール、アセトン、ギ酸メチル、酢酸メチル等)に置換した後、加熱して溶媒を除去することにより得られるコロイドシリカ}、熱分解法シリカ(四塩化ケイ素を焼いて生じたシリカ煤からなるコロイドシリカ)及び溶融固体法シリカ(ケイ酸ナトリウム水溶液にナトリウムイオン(塩化ナトリウム、硫酸ナトリウム等に起因するもの)を加えることにより凝集して得られるシリカ)等が含まれる。これらのうち、消泡性の観点等から、熱分解法シリカ及び溶融固体法シリカが好ましく、さらに好ましくは溶融固体法シリカである。
疎水化剤としては、シリコーンオイル及び変性シリコーンオイルが含まれる。シリコーンオイルとしては、動粘度10〜3000(mm/s、25℃)のジメチルシロキサン及び環状シロキサン(オクタメチルシクロテトラシロキサン及びデカメチルシクロペンタシロキサン等)が含まれる。変性シリコーンとしては、ジメチルシロキサンのメチル基の一部を炭素数2〜6のアルキル基、炭素数2〜4のアルコキシル基、フェニル基、水素原子、ハロゲン(塩素及び臭素等)原子及び/又は炭素数2〜6のアミノアルキル基等に置き換えたものが含まれる。
疎水化剤の使用量(重量%)としては、親水性シリカの重量に基づいて、5〜70が好ましく、さらに好ましくは7〜50、特に好ましくは10〜30である。この範囲であると消泡性がさらに優れる。
疎水化処理の際、加熱してもよい。加熱温度(℃)としては、100〜400が好ましく、さらに好ましくは150〜350、特に好ましくは200〜300である。
疎水化処理は、炭化水素油(A)中で行ってもよく、反応触媒(硫酸、硝酸、塩酸、ヒドロキシ酢酸、トリフルオロ酢酸、p−ニトロ安息香酸、水酸化カリウム、水酸化リチウム及びルイス酸等)等を用いてもよい。
疎水性シリカ(B)は市場からも容易に入手でき、商品名として、Nipsilシリーズ(SS−10、SS−40、SS−50及びSS−115等、日本シリカ株式会社、「ニップシール」は東ソー・シリカ株式会社の登録商標である。);AEROSILシリーズ(R972、RX200、RY200、R202、R805及びR812等、日本アエロジル株式会社、「アエロジル」はエボニック デグサ ゲーエムベーハーの登録商標である。);TS−530、TS−610、TS−720等(キャボットカーボン社);Sipernatシリーズ(D10、D17、C600及びC630等、デグサジャパン株式会社、「SIPERNAT」はエボニック デグサ ゲーエムベーハーの登録商標である。);REOLOSILシリーズ(MT−10、DM−10及びDM−20S等、株式会社トクヤマ、「レオロシール」は同社の登録商標である。);並びにSYLOPHOBICシリーズ(100、702、505及び603等、富士シリシア化学株式会社、「サイロホービック」は同社の登録商標である。)等が挙げられる。
疎水性シリカ(B)の含有量は、炭化水素油(A)、疎水性シリカ(B)、ポリオキシアルキレン化合物(C)及び多価アルコール脂肪酸エステル(D)の重量に基づいて、5〜20が好ましく、さらに好ましくは6〜15、特に好ましくは7〜13である。この範囲であると消泡性がさらに良好となる。
ポリオキシアルキレン化合物(C)を表す一般式(1)において、炭素数2〜4のオキシアルキレン基(OA)としては、オキシエチレン、オキシプロピレン及びオキシブチレンが含まれる。これらのうち、オキシエチレン及びオキシプロピレンが好ましい。
(−OA)nには、複数種類のオキシアルキレン基(OA)が含まれてもよい。複数種類のオキシアルキレン基を含む場合、結合様式はブロック状、ランダム状及びこれらの混合のいずれでもよいが、ブロック状が好ましい。
炭素数1〜30のアルキル基、炭素数2〜30のアルケニル基又は炭素数2〜30のアシル基(R)及び炭素数1〜30のアルキル基、炭素数2〜30のアルケニル基、炭素数2〜30のアシル基又は水素原子(R)のうち、アルキル基としては、直鎖アルキル及び分岐アルキルが含まれる。
直鎖アルキル基としては、メチル、エチル、プロピル、ブチル、ペンチル、ヘキシル、ヘプチル、オクチル、ノニル、デシル、ウンデシル、ドデシル、トリデシル、テトラデシル、ペンタデシル、ヘキサデシル、ヘプタデシル、オクタデシル、ノナデシル、イコシル、ヘニコシル、ドコシル、トリコシル、テトラコシル、ヘプタコシル、ヘキサキシル、ヘプタコシル、オクタコシル、ノナコシル及びトリアコンシル等が挙げられる。
分岐鎖アルキル基としては、イソプロピル、イソブチル、t−ブチル、イソペンチル、ネオペンチル、イソヘキシル、2−エチルヘキシル、イソトリデシル、イソテトラデシル、イソオクタデシル、イソトリアコンシル、2−エチルヘキシル、2−プロピルヘプチル、2−ブチルオクチル、2−ヘキシルデシル、2−オクチルドデシル、2−デシルテトラデシル、2−ドデシルヘキシル、2−ドデシルヘキサデシル、3,5,5−トリメチルヘキシル及び3,7,11−トリメチルドデシル等が挙げられる。
及びRのうち、アルケニル基としては、直鎖アルケニル基及び分岐アルケニル基が含まれる。
直鎖アルケニル基としては、ビニル、アリル、プロペニル、ブテニル、ペンテニル、ヘプテニル、オクテニル、ノネニル、デセニル、ウンデセニル、ドデセニル、トリデセニル、テトラデセニル、ペンタデセニル、ヘキサデセニル、ヘプタデセニル、オクタデセニル、ノナデセニル、イコセニル、ヘニコセニル、ドコセニル、トリコセニル、テトラコセニル、ヘプタコセニル、ヘキサキセニル、ヘプタコセニル、オクタコセニル、ノナコセニル及びトリアコンテニル等が挙げられる。
分岐アルケニル基としては、イソブテニル、イソペンテニル、ネオペンテニル、イソヘキセニル、イソトリデセニル、イソオクタデセニル及びイソトリアコンテニル等が挙げられる。
及びRのうち、アシル基としては、飽和アシル基及び不飽和アシル基が含まれる。
飽和アシル基としては、アセチル(エタノイル)、プロパノイル、ブタノイル、ペンタノイル、ヘキサノイル、ヘプタノイル、オクタノイル、ノナノイル、デカノイル、ウンデカノイル、ドデカノイル、トリデカノイル、テトラデカノイル、ペンタデカノイル、ヘキサデカノイル、ヘプタデカノイル、オクタデカノイル、ノナデカノイル、イコサノイル、エイコサノイル、ヘンイコサノイル、ヘンエイコサノイル、ドコサノイル、トリカサノイル、テトラコサノイル、ペンタコサノイル、ヘキサコサノイル、ヘプタコサノイル、オクタコサノイル、ノナコサノイル、トリアコンタノイル、シクロペンタノイル、シクロヘキサノイル、シクロヘプタノイル、メチルシクロペンタノイル、メチルシクロヘキサノイル及びメチルシクロヘプタノイル等が挙げられる。
不飽和アシル基としては、アクリロイル、メタクリロイル、クロトノイル、イソクロトノイル、ブテノイル、ブタジエノイル、ペンテノイル、ヘキセノイル、ヘプテノイル、オクテノイル、ノネノイル、デセノイル、ウンデセノイル、ドデセノイル、テトラデセノイル、オレロイル、エライジノイル、シクロペンテノイル、2,4−シクロペンタジエノイル、シクロヘキセノイル、2,4−シクロヘキサジエノイル、シクロヘプテノイル、メチルシクロペンテノイル、メチルシクロヘキセノイル及びメチルシクロヘプテノイル等が挙げられる。
として、直鎖アルキル基、直鎖アルケニル基及びアシル基が好ましく、さらに好ましくは直鎖アルキル基及びアシル基、特に好ましく炭素数4〜24のアルキル基及び炭素数4〜24のアシル基である。
として、直鎖アルキル基、直鎖アルケニル基、アシル基及び水素原子が好ましく、さらに好ましくは直鎖アルキル基、アシル基及び水素原子、特に好ましく炭素数4〜24のアシル基及び水素原子である。
nは、2〜100の整数を表し、好ましくは2〜99の整数、さらに好ましくは3〜50の整数、特に好ましくは4〜30の整数である。この範囲であると、消泡性がさらに向上する。
ポリオキシアルキレン化合物(C)は、ポリオキシアルキレン化合物(C1)及びポリオキシアルキレン化合物(C2)の混合物からなり、ポリオキシアルキレン化合物(C1)が一般式(1)においてRが水素原子である化合物であり、ポリオキシアルキレン化合物(C2)が一般式(1)においてRがアルキル基、アルケニル基又はアシル基である化合物であることが好ましい。
ポリオキシアルキレン化合物(C1)のRとポリオキシアルキレン化合物(C2)のRとは異なる種類の基であることが好ましく、たとえば、ポリオキシアルキレン化合物(C1)のRがアルキル基である場合、ポリオキシアルキレン化合物(C2)のRはアルケニル基又はアシル基であることが好ましい。また、ポリオキシアルキレン化合物(C1)のRがアルケニル基である場合、ポリオキシアルキレン化合物(C2)のRはアルキル基又はアシル基であることが好ましい。また、ポリオキシアルキレン化合物(C1)のRがアシル基である場合、ポリオキシアルキレン化合物(C2)のRはアルキル基又はアルケニル基であることが好ましい。
ポリオキシアルキレン化合物(C)がポリオキシアルキレン化合物(C1)及びポリオキシアルキレン化合物(C2)の混合物からなる場合、ポリオキシアルキレン化合物(C1)及びポリオキシアルキレン化合物(C2)の含有重量比(C1/C2)は、15/85〜85/15が好ましく、さらに好ましくは25/75〜75/25、特に好ましくは35/65〜65/35である。この範囲であるとさらに消泡性が良好となる。
ポリオキシアルキレン化合物(C1)は、市場からも容易に入手でき、たとえば、ナロアクティーCL−40(アルコールのエチレンオキシド4モル付加物、三洋化成工業株式会社、「ナロアクティー」は同社の登録商標である。)、ナロアクティーCL−100(アルコールのエチレンオキシド10モル付加物、三洋化成工業株式会社)、ニューポールLB−1715(ブタノールのプロピレンオキシド40モル付加物、三洋化成工業株式会社、「ニューポール」は同社の登録商標である。)、ニューポール50HB−5100(ブタノールのアルキレンオキシド付加物、三洋化成工業株式会社)、イオネットMO−400(数平均分子量400のポリオキシエチレングリコールとオレイン酸とのモノエステル、三洋化成工業株式会社、「イオネット」は同社の登録商標である。)及びイオネットMS−400(数平均分子量400のポリオキシエチレングリコールとステアリン酸とのモノエステル、三洋化成工業株式会社)等が挙げられる。
ポリオキシアルキレン化合物(C2)は、市場からも容易に入手でき、たとえば、イオネットDL−200(数平均分子量200のポリオキシエチレングリコールとラウリン酸とのジエステル、三洋化成工業株式会社)、イオネットDO−600(数平均分子量600のポリオキシエチレングリコールとオレイン酸とのジエステル、三洋化成工業株式会社)等が挙げられる。
ポリオキシアルキレン化合物(C)の含有量(重量%)は、炭化水素油(A)、疎水性シリカ(B)、ポリオキシアルキレン化合物(C)及び多価アルコール脂肪酸エステル(D)の重量に基づいて、2〜10が好ましく、さらに好ましくは3〜9、特に好ましくは4〜8である。この範囲であると消泡性がさらに良好となる。
多価アルコール脂肪酸エステル(D)としては、多価アルコールの脂肪酸エステルであれば制限なく、部分エステルでもフルエステルでもよい。多価アルコール脂肪酸エステル(D)としては、グリセリン脂肪酸エステル、ポリグリセリン脂肪酸エステル、ペンタエリスリトール脂肪酸エステル、ソルビタン脂肪酸エステル、トリメチロールプロパン脂肪酸エステル及びショ糖脂肪酸エステルからなる群より選ばれる少なくとも1種が好ましい。
脂肪酸としては、炭素数6〜22の脂肪酸が含まれ、ヘキサン酸、2−エチルヘキサン酸、デカン酸、ドデカン酸、ヘキサデカン酸、イソオクタデカン酸及びオクタデセン酸等が挙げられる。
ポリグリセリンとしては、重合度2〜20のポリグリセリンが含まれる。
多価アルコール脂肪酸エステル(D)は市場からも容易に入手でき、グリセリン脂肪酸エステルとしては、モノグリMD(グリセリンモノステアレート、日油株式会社)、エキセルO−95R(グリセリンモノオレート、花王株式会社、「エキセル」は同社の登録商標である。)、レオドールMS−50(グリセリンモノステアレート、花王株式会社、「レオドール」は同社の登録商標である。)、ポエム M−300(グリセリンモノラウレート、理研ビタミン株式会社、「ポエム」は同社の登録商標である。)等が挙げられる。
ポリグリセリン脂肪酸エステルとしては、NIKKOLシリーズ(DGMS:ジグリセリンモノステアレート、Tetraglyn 1−OV:テトラグリセリンモノオレート、Hexaglyn 1−SV:ヘキサグリセリンモノステアレート、Hexaglyn 1−L:ヘキサグリセリンモノラウレート、Decaglyn 1−M:デカグリセリンモノミリスチン酸エステル、Decaglyn 2−ISV:デカグリセリンジイソステアレート及びDecaglyn 5−SV:デカグリセリンペンタステアレート等、日光ケミカルズ株式会社、「NIKKOL」は同社の登録商標である。)等が挙げられる。
ペンタエリスリトール脂肪酸エステルとしては、エキセパールPE−MO(ペンタエリスリトールモノオレート、花王株式会社)、エキセパールPE−MS(ペンタエリスリトールステアレート、花王株式会社)、エキセパールPE−TP(ペンタエリスリトールテトラパルミテート、花王株式会社)「エキセパール」は同社の登録商標である。)等が挙げられる。
ソルビタン脂肪酸エステルとしては、ノニオンLP−20R(ソルビタンモノラウレート、日油株式会社)、ノニオンPP−40Rペレット(ソルビタンモノパルミテート、日油株式会社)、ノニオンSP−60Rペレット(ソルビタンモノステアレート、日油株式会社)、ノニオンOP−80R(ソルビタンモノオレート、日油株式会社)、ノニオンOP−85R、ソルビタントリオレート、日油株式会社)、イオネットS−80(ソルビタンモノオレート、三洋化成業株式会社、「イオネット」は同社の登録商標である。)等が挙げられる。
トリメチロールプロパン脂肪酸エステルとしては、トリメチロールプロパントリカプリル酸エステル、トリメチロールプロパントリラウリン酸エステル及びトリメチロールプロパントリオレイン酸エステル(三光化学工業株式会社)等が挙げられる。
ショ糖脂肪酸エステルとしては、リョートーSシリーズ(S−070、S−170、S−1670、ショ糖ステアリン酸エステル)、リョートーPシリーズ(P−170、P−1670、ショ糖パルミチン酸エステル)、リョートーOシリーズ(O−170、O−1570、ショ糖オレイン酸エステル)、リョートーLシリーズ(L−195、L−1695、ショ糖ラウリン酸エステル)、リョートーB−370(ショ糖ベヘニン酸エステル)、リョートーER−190(ショ糖エルカ酸エステル)及びリョートーPOS−135(ショ糖混合脂肪酸(オレイン酸、パルミチン酸、ステアリン酸)エステル)等が挙げられる(以上、三菱化学フーズ株式会社、「リョートー」は三菱化学株式会社の登録商標である。)。
多価アルコール脂肪酸エステル(D)の含有量(重量%)は、炭化水素油(A)、疎水性シリカ(B)、ポリオキシアルキレン化合物(C)及び多価アルコール脂肪酸エステル(D)の重量に基づいて、1〜5が好ましく、さらに好ましくは1.5〜4.5、特に好ましくは2〜4である。この範囲であるとさらに消泡性が良好となる。
本発明の消泡剤は、さらに油溶性ポリマー(E)を含むことができる。油溶性ポリマー(E)を含有させることにより、水系発泡液中での消泡剤の安定性を高めることができ、消泡性(破泡、抑泡効果)をさらに向上させることができる。
油溶性ポリマー(E)としては、炭化水素油(A)に均一に溶解する(この性質を油溶性という。)ポリマーを用いることができ、ポリビニルアルコールアルキルエーテル、(メタ)アクリル酸アルキルエステルコポリマー、ビニルピロリドンと(メタ)アクリル酸アルキルエステルとのコポリマー、α−オレフィンと(メタ)アクリル酸アルキルエステルとのコポリマー、石油樹脂、液状ゴム(天然液状ゴム及び合成液状ゴム)及び熱可塑性エラストマー(ポリジエン、ポリジエンブロックとポリオレフィンブロックとを含むブロックコポリマー及びポリジエンブロックとポリスチレンブロックとを含むブロックコポリマー等)等が挙げられる。油溶性ポリマーとして、以上の他に、公知の粘度指数向上剤(たとえば、高分子薬剤入門、三洋化成株式会社1992年11月第1版発行、692−709頁、以下、< >内に対応する外国特許公報の番号を記載した;特開平6−17077号公報<US5344863A>、特開平7−228642号公報、特開平8−53683号公報、特開平9−48987号公報、特開平10−25488号公報、特開2000−63439号公報<US5955405A>、特開2000−239687号公報、特開2001−342480号公報、特開2002−302687号公報<US2003036488A1、US2003104955A1>、特開2003−292938号公報、特開2004−169029号公報<US2004092409A1>、特開2004−149794号公報、特開2005−200446号公報、特開2005−225957号公報、特開2005−23320号公報<US2005003974A1>、特開2006−233196号公報、特開2007−238663号公報<US2007173421A1>、特開2009−256665号公報、特開2009−191258号公報、特開2009−173921号公報、特開2009−149874号公報、特開2009−74068号公報特開2009−57427号公報、特開2009−7562号公報、特開2011−132285号公報及び特開2011−127029号公報等)及び公知の流動点降下剤(たとえば、高分子薬剤入門、三洋化成株式会社1992年11月第1版発行、364−375頁;対応英語版「Introduction to High−Molecular Agents」)等も使用できる。
これらの油溶性ポリマー(E)のうち、(メタ)アクリル酸アルキルエステルコポリマー、ビニルピロリドンと(メタ)アクリル酸アルキルエステルとのコポリマー、α−オレフィンと(メタ)アクリル酸アルキルエステルとのコポリマー及びポリジエンブロックとポリスチレンブロックとを含むブロックコポリマーが好ましい。
(メタ)アクリル酸アルキルエステルコポリマー、ビニルピロリドンと(メタ)アクリル酸アルキルエステルとのコポリマー及びα−オレフィンと(メタ)アクリル酸アルキルエステルとのコポリマーのアルキル基としては、炭素数1〜30のアルキル基が好ましく、さらに好ましくは炭素数1〜28、特に好ましくは炭素数1〜24、最も好ましくは炭素数1〜22である。
油溶性ポリマー(E)は、市場からも容易に入手でき、商品名として、たとえば、サンエリス702、823、934(ポリ(メタ)アクリレート系ポリマー、いずれも三洋化成工業株式会社、「サンエリス」は同社の登録商標である。)、アクルーブ136、728、812(ポリ(メタ)アクリレート系ポリマー、三洋化成工業株式会社、「アクルーブ」は同社の登録商標である)、アルコンM−135、P−125(石油樹脂、いずれも荒川化学工業株式会社、「アルコン」は同社の登録商標である)、クラプレンLIR30、LIR310、L−SBR(液状ゴム、いずれも株式会社クラレ、「クラプレン」は同社の登録商標である)、セプトン4033(水添ポリジエンブロックとポリスチレンブロックとからなるブロックコポリマー、株式会社クラレ、「セプトン」は同社の登録商標である)等が挙げられる。
油溶性ポリマー(E)を含有する場合、油溶性ポリマー(E)の含有量(重量%)は、炭化水素油(A)、疎水性シリカ(B)、ポリオキシアルキレン化合物(C)及び多価アルコール脂肪酸エステル(D)の重量に基づいて、1〜8が好ましく、さらに好ましくは1〜5、特に好ましくは2〜4である。この範囲であると消泡性がさらに良好となる。
本発明の消泡剤は、さらに水(F)を含むことができる。水を含有させることにより、水系発泡液への初期拡散性を高めることができ、初期破泡性をさらに向上させることができる。また、引火危険性を低減させ取扱上の安全性を高める効果がある。水としては、蒸留水、イオン交換水、水道水、工業用水、井戸水、湧き水及び河川水等が使用できる。これらのうち、水道水、工業用水、イオン交換水及び蒸留水が好ましく、さらに好ましくはイオン交換水及び蒸留水である。
水(F)を含有する場合、水(F)の含有量(重量%)は、炭化水素油(A)、疎水性シリカ(B)、ポリオキシアルキレン化合物(C)及び多価アルコール脂肪酸エステル(D)の重量に基づいて、1〜10が好ましく、さらに好ましくは1〜6、特に好ましくは2〜4である。この範囲であると消泡性がさらに良好となる。
本発明の消泡剤には、さらに、金属石鹸(G)、合成樹脂(H)及びアミド(I)からなる群より選ばれる少なくとも1種の分散質を含有してもよい。しかし、はじきの少ない消泡剤とするためにはこのような分散質を含有しないことが好ましい。
金属石鹸(G)としては、炭素数12〜22の脂肪酸と金属(アルカリ土類金属、アルミニウム、マンガン、コバルト、鉛、クロム、銅、鉄及びニッケル等)との塩が含まれ、ステアリン酸アルミニウム、ステアリン酸カルシウム、ラウリン酸亜鉛及びベヘニン酸マグネシウム等が挙げられる。
合成樹脂(H)としては、エチレン性不飽和モノマーの(共)重合体(ポリスチレン、ポリアクリロニトリル、ポリメタクリル酸メチル及びスチレン/アクリロニトリル共重合物等)及び重縮合モノマーの重合体(ポリウレタン、ポリエステル及びポリアミド等)が含まれる。
アミド(I)としては、モノアミド及びビスアミドが含まれる。ビスアミドとしては、炭素数1〜6のアルキレンジアミンと炭素数10〜22の脂肪酸との反応物が含まれ、エチレンビスステアリルアミド、エチレンビスパルミチルアミド、エチレンビスミリスチルアミド、エチレンビスラウリルアミド、エチレンビスオレイルアミド、メチレンビスステアリルアミド、ヘキサメチレンビスステアリルアミド、エチレン−ビス−12−ヒドロキシステアリルアミド及びヘキサメチレン−ビス−12−ヒドロキシステアリルアミド等が挙げられる。
モノアミドとしては、炭素数10〜22の脂肪酸アミドが含まれ、ステアリルアミド、N−ステアリルステアリルアミド及びN−メチルステアリルアミド等が挙げられる。
これらの分散質を含有する場合、分散質の含有量(重量%)は、炭化水素油(A)、疎水性シリカ(B)、ポリオキシアルキレン化合物(C)及び多価アルコール脂肪酸エステル(D)の重量に基づいて、0.1〜10が好ましい。
本発明の消泡剤には、さらに、オルガノポリシロキサン(J)を含有してもよい。しかし、はじきの少ない消泡剤とするためにはこはこのようなオルガノポリシロキサン(J)を含有しないことが好ましい。
ポリオルガノシロキサン(J)としては、ポリジメチルシロキサン及び変性ポリオルガノシロキサンが含まれる。
ポリジメチルシロキサンとしては、動粘度5〜10000(mm/s、25℃)のポリジメチルシロキサン及び環状ポリジメチルシロキサン(シクロオクタメチルテトラシロキサン等)が含まれる。変性ポリオルガノシロキサンとしては、ポリジメチルシロキサンのメチル基の一部を炭素数2〜6のアルキル基、炭素数2〜4のアルコキシル基、フェニル基、水素原子、ハロゲン(塩素及び臭素等)原子、アルコキシポリオキシアルキレンオキシプロピル基(アルコキシの炭素数1〜6、アルキレンの炭素数2〜3)、アルコキシポリオキシアルキレン基(アルコキシの炭素数1〜6、アルキレンの炭素数2〜3)及び/又は炭素数2〜6のアミノアルキル基等に置き換えたものが含まれる。
オルガノポリシロキサン(J)を含有する場合、オルガノポリシロキサン(J)の含有量(重量%)は、炭化水素油(A)、疎水性シリカ(B)、ポリオキシアルキレン化合物(C)及び多価アルコール脂肪酸エステル(D)の重量に基づいて0.01〜1が好ましい。
本発明の消泡剤は、炭化水素油(A)、疎水性シリカ(B)、ポリオキシアルキレン化合物(C)及び多価アルコール脂肪酸エステル(D)、並びに必要により、金属石鹸(G)、合成樹脂(H)及びアミド(I)からなる群より選ばれる少なくとも1種の分散質及び/又はオルガノポリシロキサン(J)が均一混合されていれば製造方法に制限はなく、公知の混合方法が適用できる。混合方法としては、乳化分散機(ビーズミル、ディスパーミル、ホモジナイザー又はゴーリンホモジナイザー、超音波分散機等)等を用いて分散処理することが好ましい。
金属石鹸(G)及び/又はアミド(I)を含む場合、これと炭化水素油(A)の一部と加熱混合しながら、金属石鹸、アミドを溶解させて溶解液を得てから、炭化水素油(A)の残部を攪拌しながら、この残部に溶解液を投入して混合物を得た後、混合物を均質化処理して、金属石鹸、脂肪酸アミドの分散液を調製し、その後、疎水性シリカ(B)、ポリオキシアルキレン化合物(C)及び多価アルコール脂肪酸エステル(D)を投入して、全体を均一混合して本発明の消泡剤を調製することが好ましい。
本発明の消泡剤は、水系発泡液{たとえば、排水、抄紙工程白水、水系塗料等}に対して効果的であるが、ラテックスの重合分散液に対して特に効果を発揮する。ラテックスの重合分散液のなかでも、特に未反応モノマーを減圧留去する脱モノマー工程の分散液に対して効果的である。
すなわち、本発明の消泡剤は、ラテックスの重合分散液に上記の消泡剤を添加して、未反応モノマーを減圧留去する脱モノマー工程を含むラテックスの製造方法に適している。
本発明の消泡剤は、一括添加法、連続添加方法、断続添加方法又は泡測定器と消泡剤添加装置とを連動させた方法等により、発泡液に添加することができる。また、1カ所添加及び多点添加のいずれでもよい。また、添加に際しては適当な希釈溶媒又は水などで希釈してもよい。
本発明の消泡剤の使用量は発泡液の種類、発泡状態に応じて適宜決定できる。たとえば、脱モノマー工程に適用する場合、ラテックスの重量に基づいて0.005〜0.2重量%程度である。
以下、特記しない限り部は重量部を、%は重量%を意味する。
炭化水素油(A)として、以下の商品(a1)〜(a3)を使用した。
炭化水素油(a1):ピュアセイフティー10、動粘度(40℃)9.8mm/s、コスモ石油ルブリカンツ株式会社、「ピュアセイフティー」はコスモ石油株式会社の登録商標である。
炭化水素油(a2):ピュアスピンG、動粘度(40℃)21.1mm/s、コスモ石油ルブリカンツ株式会社、「ビュアスピン」はコスモ石油株式会社の登録商標である。
炭化水素油(a3):NCL22、動粘度(40℃)22.1mm/s、谷口石油株式会社
疎水性シリカ(B)として、以下の商品(b1)〜(b3)を使用した。
疎水性シリカ(b1):Nipsil SS−10、東ソー・シリカ株式会社
疎水性シリカ(b2):Nipsil SS−50、東ソー・シリカ株式会社
疎水性シリカ(b3):AEROSIL RX−200、日本アエロジル株式会社
ポリオキシアルキレン化合物(C)として、ポリオキシアルキレン化合物(C1)及びポリオキシアルキレン化合物(C2)を使用した。
ポリオキシアルキレン化合物(C1)として、以下の商品(c11)〜(c12)を使用した。
ポリオキシアルキレン化合物(c11): ナロアクティーCL−40、三洋化成工業株式会社
ポリオキシアルキレン化合物(c12):ニューポールLB−1715、三洋化成工業株式会社
ポリオキシアルキレン化合物(C2)として、以下の商品(c21)〜(c22)を使用した。
ポリオキシアルキレン化合物(c21):イオネットDO−600 、三洋化成工業株式会社
ポリオキシアルキレン化合物(c22):イオネットDL−200、三洋化成工業株式会社
多価アルコール脂肪酸エステル(D)として、以下の商品(d1)〜(d2)を使用した。
多価アルコール脂肪酸エステル(d1):イオネットS−80、三洋化成工業株式会社
多価アルコール脂肪酸エステル(d2):レオドールMS−50、花王株式会社
油溶性ポリマー(E)として、以下の商品(e1)〜(e2)を使用した。
油溶性ポリマー(e1):サンエリス934、三洋化成工業株式会社
油溶性ポリマー(e2):アクルーブ812、三洋化成工業株式会社
水(F)として、水(f1:イオン交換水)、水(f2:蒸留水)を使用した。
ポリオキシアルキレン多価アルコール脂肪酸エステル(K)として、以下の商品(k1)〜(k2)を使用した(比較例用)。
ポリオキシアルキレン多価アルコール脂肪酸エステル(k1):レオドール TW−L120、ポリオキシエチレンソルビタンモノラウレート(オキシエチレン基20モル)、花王株式会社
ポリオキシアルキレン多価アルコール脂肪酸エステル(k2):レオドール TW−S120V、ポリオキシエチレンソルビタンモノステアレート(オキシエチレン基20モル)、花王株式会社
<実施例1>
加熱、攪拌、冷却の可能な容器内で、炭化水素油(a1)79部及び疎水性シリカ(b1)11部を50℃で30分間攪拌混合し、その後ゴーリンホモジナイザーを用いて3500psi(24.1MPa)にて均質化処理した。均質化処理後、攪拌可能な容器に移しポリオキシアルキレン化合物(c11)3.5部、ポリオキシアルキレン化合物(c21)3.5部、多価アルコール脂肪酸エステル(d1)3部、油溶性ポリマー(e1)2部及び水(f1)2.5部を加え30分間攪拌混合し、消泡剤(1)を得た。
<実施例2〜9>
実施例1で使用した成分及び使用量を表1に記載した成分及び使用量に変更したこと以外、実施例1と同様にして、本発明の消泡剤(2)〜(9)を得た。
Figure 2016140078
<比較例1〜5>
実施例1で使用した成分及び使用量を表2に記載した成分及び使用量に変更したこと以外、実施例1と同様にして、比較用の消泡剤(L1)〜(L5)を得た。
Figure 2016140078
<消泡性の評価>
実施例1〜9及び比較例1〜5で得た消泡剤(1)〜(9)及び(L1)〜(L5)を用いて、以下のようにして消泡性を評価し、評価結果を表3に示した。
1.発泡試験液
発泡試験液として、SBラテックス[L−1924、旭化成ケミカルズ株式会社]を使用した。
2.消泡剤希釈液の調製
撹拌可能な容器に消泡剤(1)〜(9)及び(L1)〜(L5)のいずれか10部及びイオン交換水90部を投入後、10分間均一撹拌混合を行い、各消泡剤希釈液を得た。
3.消泡性試験方法1
ガラス製500mlメスシリンダー(以下、発泡管と称す)を立てた状態で80℃に温度調節したウォーターバスに発泡管の95mlの目盛りまで浸漬して、この発泡管に、80℃に温度調節した発泡試験液100mlを入れ、デフューザーストーンを発泡管の底部まで挿入し500ml/分で窒素バブリングを行って発泡試験液を泡立てながら、泡及び発泡液の容量が500mLに達した時、シリンジにて消泡剤希釈液500μL(発泡試験液に対する消泡剤の濃度として500ppm)を発泡試験液に滴下し、発泡試験液の窒素バブリングを継続しながら、変化する泡及び発泡液の容量を試験開始15秒後、1分後、5分後及び10分後に読み取った。数値の小さい方が消泡性が高いことを意味し好ましい。消泡剤希釈液を滴下しないこと以外、上記と同様にして、空試験(ブランク)も行った。
Figure 2016140078
表中、「−」はメスシリンダーで測定可能な500mlを超えており、測定不能であったことを示す。
4.消泡性試験方法2
ガラス製1000mlナスフラスコ(以下、発泡容器と称す)に80℃に温調した発泡試験液400mlと消泡剤希釈液200μL(発泡試験液に対する消泡剤の濃度として50ppm)、マグネチックスターラー攪拌用の回転子を入れ、冷却管及び減圧ラインを接続させた。80℃に温度調節したウォーターバスに、発泡容器を6cmまで浸漬して、マグネチックスターラーで200rpmの速度で攪拌しながら減圧ポンプを作動して発泡容器内を徐々に405.3hPa(絶対圧)まで減圧して、発泡試験液を還流させながら、減圧を開始して10分後の発泡試験液の泡の高さを読み取り、表4に示した。消泡剤希釈液を添加しないこと以外、上記と同様にして、空試験(ブランク)も行った。
Figure 2016140078
表中、「−」はナスフラスコのスリ口(液面からの高さ15cm)を超えて、測定不可であったことを示す。
<ハジキの評価>
実施例1〜9及び比較例1〜5で得た消泡剤(1)〜(9)及び(L1)〜(L5)を用いて、以下のようにしてハジキを評価し、評価結果を表5に示した。
撹拌可能な容器にSBラテックス[L−1924、旭化成ケミカルズ株式会社]99.9975部及び消泡剤(1)〜(9)、(L1)〜(L5)のいずれか0.0025部を投入後、10分間均一撹拌混合を行い、各評価液を得た。
ポリエチレンテレフタレートフィルム(ルミラーL−125T60、東レ株式会社、「ルミラー」は同社の登録商標である。)をアセトン及び綿布にて脱脂した後、各評価液をアプリケーター(膜厚76μm)で塗布し、直後の塗膜表面を観察し、ハジキを以下の基準で評価した。
◎:ハジキが2個以下(6cm×6cmあたり)
○:ハジキが3〜4個(6cm×6cmあたり)
△:ハジキが5〜7個(6cm×6cmあたり)
×:ハジキが8個以上(6cm×6cmあたり)
Figure 2016140078
本発明の消泡剤は、比較用の消泡剤に比べて、優れた消泡性(破泡、抑泡効果)を発揮し、ハジキも非常に少なかった。


Claims (8)

  1. 炭化水素油(A)、疎水性シリカ(B)、一般式(1)で表されるポリオキシアルキレン化合物(C)及び多価アルコール脂肪酸エステル(D)を含有してなることを特徴とする消泡剤。

    (−OA)n−OR

    [式中、OAは炭素数2〜4のオキシアルキレン基、Rは炭素数1〜30のアルキル基、炭素数2〜30のアルケニル基又は炭素数2〜30のアシル基、Rは炭素数1〜30のアルキル基、炭素数2〜30のアルケニル基、炭素数2〜30のアシル基又は水素原子、nは2〜100の整数を示す。]
  2. ポリオキシアルキレン化合物(C)がポリオキシアルキレン化合物(C1)及びポリオキシアルキレン化合物(C2)の混合物からなり、
    ポリオキシアルキレン化合物(C1)が一般式(1)においてRが水素原子である化合物であり、
    ポリオキシアルキレン化合物(C2)が一般式(1)においてRがアルキル基、アルケニル基又はアシル基である化合物である請求項1に記載の消泡剤。
  3. ポリオキシアルキレン化合物(C1)及びポリオキシアルキレン化合物(C2)の含有重量比(C1/C2)が15/85〜85/15である請求項2に記載の消泡剤。
  4. 多価アルコール脂肪酸エステル(D)が、グリセリン脂肪酸エステル、ポリグリセリン脂肪酸エステル、ペンタエリスリトール脂肪酸エステル、ソルビタン脂肪酸エステル、トリメチロールプロパン脂肪酸エステル及びショ糖脂肪酸エステルからなる群より選ばれる少なくとも1種である請求項1〜3のいずれかに記載の消泡剤。
  5. 炭化水素油(A)、疎水性シリカ(B)、ポリオキシアルキレン化合物(C)、多価アルコール脂肪酸エステル(D)の合計重量に基づいて、炭化水素油(A)の含有量が65〜92重量%、疎水性シリカ(B)の含有量が5〜20重量%、ポリオキシアルキレン化合物(C)の含有量が2〜10重量%、多価アルコール脂肪酸エステル(D)の含有量が1〜5重量%である請求項1〜4のいずれかに記載の消泡剤。
  6. さらに、油溶性ポリマー(E)を含有し、油溶性ポリマー(E)の含有量が、炭化水素油(A)、疎水性シリカ(B)、ポリオキシアルキレン化合物(C)及び多価アルコール脂肪酸エステル(D)の重量に基づいて、1〜8重量%である請求項1〜5のいずれかに記載の消泡剤。
  7. さらに水(F)を含み、水(F)の含有量が炭化水素油(A)、疎水性シリカ(B)、ポリオキシアルキレン化合物(C)及び多価アルコール脂肪酸エステル(D)の重量に基づいて、1〜10重量%である請求項1〜6のいずれかに記載の消泡剤。
  8. ラテックスの重合分散液に請求項1〜7のいずれかに記載の消泡剤を添加して、未反応モノマーを減圧留去する脱モノマー工程を含むことを特徴とするラテックスの製造方法。
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