JPWO2016125908A1 - インクセットおよび画像形成方法 - Google Patents
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Abstract
Description
[1]顔料、ゲル化剤、光重合性化合物および光重合開始剤を含有し、活性光線の照射によって硬化する複数種のインクを含むインクセットであって、前記複数種のインクはマゼンタインクおよびオレンジインクを含み、前記マゼンタインクが含有する前記顔料は、アルミナおよびスルホン酸で表面処理した、C.I.Pigment Violet 19とC.I.Pigment Red 202との固溶体を含むマゼンタ顔料を含み、前記マゼンタ顔料中の前記アルミナの量は1500質量ppm以上7500質量ppm以下であり、それぞれのインクにおける前記ゲル化剤の含有量は、1質量%以上5質量%以下であることを特徴とする、インクセット。
[2]前記マゼンタ顔料における前記C.I.Pigment Violet 19と前記C.I.Pigment Red 202との質量比率は60/40以上70/30以下であることを特徴とする、[1]に記載のインクセット。
[3]前記マゼンタ顔料に対する前記アルミナの量は、5000質量ppm以上7500質量ppm以下であることを特徴とする、[1]または[2]に記載のインクセット。
[4]顔料、ゲル化剤、光重合性化合物および光重合開始剤を含有し、活性光線の照射によって硬化する複数種のインクを含むインクセットであって、前記複数種のインクはマゼンタインクおよびオレンジインクを含み、前記オレンジインクは、インクが含有する顔料の質量に対して2.0質量%以上15.0質量%以下の、不溶性アゾ顔料のスルホン化誘導体をさらに含有し、前記オレンジインクが含有する前記顔料は、環状構造を有し、かつ、環状構造内に塩基性部位を有するオレンジ顔料を含み、前記オレンジインクが含有する前記光重合性化合物は、前記光重合性化合物の全質量に対して30質量%以上の、エチレンオキサイド基またはプロピレンオキサイド基を合わせて6個以上有する光重合性化合物を含み、それぞれのインクにおける前記ゲル化剤の含有量は、1.5質量%以上3.0質量%以下であることを特徴とする、インクセット。
[5]前記エチレンオキサイド基またはプロピレンオキサイド基を合わせて6個以上有する光重合性化合物は、3個以上の前記エチレンオキサイド基またはプロピレンオキサイド基を有するセグメントを分子内に2個以上有することを特徴とする、[4]に記載のインクセット。
[6]さらに、イエローインク、シアンインクおよびブラックインクを含むことを特徴とする、[1]〜[5]のいずれかに記載のインクセット。
[7]顔料、ゲル化剤、光重合性化合物および光重合開始剤を含有し、活性光線の照射によって硬化する複数種のインクを含むインクセットであって、前記複数種のインクはマゼンタインクおよびオレンジインクを含み、前記マゼンタインクが含有する前記顔料は、アルミナおよびスルホン酸で表面処理した、C.I.Pigment Violet 19とC.I.Pigment Red 202との固溶体を含むマゼンタ顔料を含み、前記マゼンタ顔料中の前記アルミナの量は1500質量ppm以上7500質量ppm以下であり、前記オレンジインクは、インクが含有する顔料の質量に対して2.0質量%以上15.0質量%以下の、不溶性アゾ顔料のスルホン化誘導体をさらに含有し、前記オレンジインクが含有する前記顔料は、環状構造を有し、かつ、環状構造内に塩基性部位を有するオレンジ顔料を含み、前記オレンジインクが含有する前記光重合性化合物は、前記光重合性化合物の全質量に対して30質量%以上の、エチレンオキサイド基またはプロピレンオキサイド基を合わせて6個以上有する光重合性化合物を含み、それぞれのインクにおける前記ゲル化剤の含有量は、1.0質量%以上5.0質量%以下であることを特徴とする、インクセット。
[8]前記オレンジインクは、C.I.Pigment Orange 36、C.I.Pigment Orange 64およびC.I.Pigment Orange 71からなる群から選択される少なくとも1種の顔料を含有することを特徴とする、[1]〜[7]のいずれかに記載のインクセット。
[9][1]〜[8]のいずれかに記載のインクセットに含まれるマゼンタインクおよびオレンジインクをインクジェットヘッドのノズルから射出して記録媒体に着弾させる工程、および前記着弾した前記マゼンタインクおよびオレンジインクに活性光線を照射して前記マゼンタインクおよびオレンジインクを硬化させる工程、を含む、画像形成方法。
本発明に係るインクセットは、顔料、光重合性化合物、ゲル化剤および光重合開始剤を含有し、活性光線の照射によって硬化する複数種のインクを含むインクセットであって、前記複数種のインクはマゼンタインクおよびオレンジインクを含む、インクセットである。
マゼンタインクは、顔料、光重合性化合物、ゲル化剤および光重合開始剤を含有し、活性光線の照射によって硬化するインクである。マゼンタインクは、インクセット中に一種のみが含まれていてもよく、組成が異なる二種類以上のマゼンタインクがインクセット中に含まれていてもよい。
マゼンタインクに含まれる前記顔料は、記録媒体上に着弾し硬化したインクがマゼンタ色を呈することができる顔料であればよい。光重合性化合物や分散剤と顔料との親和性を高めて、インクの保存安定性を高める観点からは、前記顔料は、Pigment Violet 19とPigment Red 202との固溶体を含むマゼンタ顔料をアルミナおよびスルホン酸で表面処理してなるものを含むことが好ましい(以下、当該マゼンタ顔料を「マゼンタ顔料−A」といい、マゼンタ顔料−Aを含有するマゼンタインクを「マゼンタインク−A」ともいい、それ以外のマゼンタインクを「マゼンタインク−B」ともいう。単に「マゼンタインク」というときは、両者を包含するマゼンタインクを概念的に意味する。)。マゼンタ顔料−A中の前記アルミナの量は1500質量ppm以上7500質量ppm以下であることが好ましい。マゼンタインクが含有するマゼンタ顔料はマゼンタ顔料−Aであることが好ましいが、下述するようにオレンジインク等の他のインクによって色域の拡大が図られている場合は、マゼンタインク中に含まれる顔料がマゼンタ顔料−Aである必要はない。また、マゼンタインク中に含まれる顔料は一種のみが含まれていてもよく、二種類以上が含まれていてもよい。
ゲル化剤は、記録媒体に着弾したインクの液滴をゲル状態にして仮固定(ピニング)することができる。インクがゲル状態でピニングされると、インクの濡れ広がりが抑えられて隣り合うドットが同一しにくくなるため、より高精細な画像を形成することができる。また、インクがゲル状態になると、インク液滴中への環境中の酸素の入り込みが抑えられて酸素による硬化阻害が生じにくくなるため、高精細な画像をより高速で形成することができる。ゲル化剤は、本発明のインクセットを構成するインク中に、一種のみが含まれていてもよく、二種類以上が含まれていてもよい。
ジリグノセリルケトン、ジベヘニルケトン、ジステアリルケトン、ジエイコシルケトン、ジパルミチルケトン、ジラウリルケトン、ジミリスチルケトン、ミリスチルパルミチルケトンおよびパルミチルステアリルケトンを含むケトンワックス;
ベヘニン酸ベヘニル、イコサン酸イコシル、ステアリン酸ステアリル、ステアリン酸パルミチル、パルミチン酸セチル、ミリスチン酸ミリスチル、ミリスチン酸セチル、セロチン酸ミリシル、ステアリン酸ステアリル、パルミチン酸オレイル、グリセリン脂肪酸エステル、ソルビタン脂肪酸エステル、プロピレングリコール脂肪酸エステル、エチレングリコール脂肪酸エステルおよびポリオキシエチレン脂肪酸エステルを含むエステルワックス;
パラフィンワックス、マイクロクリスタリンワックスおよびペトロラクタムを含む石油系ワックス;
キャンデリラワックス、カルナウバワックス、ライスワックス、木ロウ、ホホバ油、ホホバ固体ロウおよびホホバエステルを含む植物系ワックス;
ミツロウ、ラノリンおよび鯨ロウを含む動物系ワックス;
モンタンワックスおよび水素化ワックスを含む鉱物系ワックス;
硬化ヒマシ油;
硬化ヒマシ油誘導体、モンタンワックス誘導体、パラフィンワックス誘導体、マイクロクリスタリンワックス誘導体、12−ヒドロキシステアリン酸誘導体およびポリエチレンワックス誘導体を含む変性ワックス;
ステアリルアルコールおよびベヘニルアルコールを含む高級アルコール;
12−ヒドロキシステアリン酸を含むヒドロキシステアリン酸;
ラウリン酸アミド、ステアリン酸アミド、ベヘン酸アミド、オレイン酸アミド、エルカ酸アミド、リシノール酸アミドおよび12−ヒドロキシステアリン酸アミドを含む脂肪酸アミド;
N−ステアリルステアリン酸アミドおよびN−オレイルパルミチン酸アミドを含むN−置換脂肪酸アミド;
N,N’−エチレンビスステアリルアミド、N,N’−エチレンビス−12−ヒドロキシステアリルアミドおよびN,N’−キシリレンビスステアリルアミドを含む特殊脂肪酸アミド;
ドデシルアミン、テトラデシルアミンおよびオクタデシルアミンを含む高級アミン;
ショ糖ステアリン酸およびショ糖パルミチン酸を含むショ糖脂肪酸のエステル;
ポリエチレンワックスおよびα−オレフィン無水マレイン酸共重合体ワックスを含む合成ワックス;
ダイマー酸、ならびに
ダイマージオールが含まれる。
一般式(G1)において、R1およびR2は、いずれも炭素数が1以上24以下である直鎖状または分岐鎖状の炭化水素基である。ただし、R1およびR2のうち、いずれか一方は、炭素数が12以上の直鎖アルキル構造を含み、好ましくは両方が、炭素数が12以上の直鎖アルキル構造を含む。結晶構造をとりやすくしてインクのピニング性を高める観点からは、R1およびR2はいずれも炭素数が1以上24以下である直鎖状の炭化水素基であり、さらに好ましくはいずれも炭素数が8以上22以下である直鎖状の炭化水素基である。
一般式(G2)において、R3およびR4は、いずれも炭素数が1以上24以下である直鎖状または分岐鎖状の炭化水素基である。ただし、R3およびR4のうち、いずれか一方は、炭素数が12以上の直鎖アルキル構造を含み、好ましくは両方が、炭素数が12以上の直鎖アルキル構造を含む。結晶構造をとりやすくしてインクのピニング性を高める観点からは、R3およびR4はいずれも炭素数が1以上24以下である直鎖状の炭化水素基であり、さらに好ましくはいずれも炭素数が8以上22以下である直鎖状の炭化水素基である。
光重合性化合物は、活性光線を照射されることにより架橋または重合し、インクを硬化させる。活性光線の例には、紫外線、電子線、α線、γ線およびX線が含まれる。安全性の観点、およびかつより低いエネルギー量でも前記重合および架橋を発生させることができるという観点から、活性光線は、紫外線または電子線であることが好ましい。光重合性化合物は、マゼンタインク中に、一種のみが含まれていてもよく、二種類以上が含まれていてもよい。
光重合開始剤は、前記光重合性化合物がラジカル重合性の官能基を有する化合物であるときは、光ラジカル開始剤であり、前記光重合性化合物がカチオン重合性の官能基を有する化合物であるときは、光酸発生剤である。光重合開始剤は、マゼンタインク中に、一種のみが含まれていてもよく、二種類以上が含まれていてもよい。光重合開始剤は、光ラジカル開始剤と光酸発生剤の両方の組み合わせであってもよい。
マゼンタインクは、本発明の効果が得られる範囲において、分散剤、光重合開始剤助剤および重合禁止剤を含むその他の成分をさらに含んでいてもよい。これらの成分は、マゼンタインク中に、一種のみが含まれていてもよく、二種類以上が含まれていてもよい。
インクジェットヘッドからの射出性をより高める観点からは、マゼンタインクの80℃における粘度は3mPa・s以上20mPa・s以下であることが好ましい。また、着弾して常温に降温した際にインクを十分にゲル化させる観点からは、マゼンタインクの25℃における粘度は1000mPa・s以上であることが好ましい。
オレンジインクは、顔料、光重合性化合物、ゲル化剤および光重合開始剤を含有し、活性光線の照射によって硬化するインクである。オレンジインクは、インクセット中に一種のみが含まれていてもよく、組成が異なる二種類以上のオレンジインクがインクセット中に含まれていてもよい。
オレンジインクが含有する顔料は、記録媒体上に着弾し硬化したインクがオレンジ色を呈することができる顔料であればよい。このような顔料の例には、Pigment Orange 16、Pigment Orange 34、Pigment Orange 36、Pigment Orange 38、Pigment Orange 43、Pigment Orange 64およびPigment Orange 71が含まれる。
アゾ誘導体は、不溶性アゾ顔料のスルホン化誘導体である。アゾ誘導体は、スルホン酸に由来する極性の高い部分を有するため、同じく極性の高い部分を有する塩基性オレンジ顔料とよく会合できる。そのため、アゾ誘導体と塩基性オレンジ顔料とをインクが含有すると、ゲル化剤が塩基性オレンジ顔料の表面に集積することによる、インク中のゲル化剤分子の相対的な減少を、抑制することができる。そのため、アゾ誘導体と塩基性オレンジ顔料とを含有するインクによれば、光沢が高くなりすぎることがなく、かつ、Pantone色見本帳に記載のオレンジに近い色調を有する画像を形成することができるものと考えられる。
高極性光重合性化合物は、エチレンオキサイド基(以下、単に「EO基」ともいう。)またはプロピレンオキサイド基(以下、単に「PO基」ともいう。)を6個以上有する光重合性化合物である。高極性光重合性化合物は、オレンジインク中に、一種のみが含まれていてもよく、二種類以上が含まれていてもよい。
低極性光重合性化合物は、EO基とPO基とを合わせた数が6個未満である光重合性化合物である。
オレンジインクが含有する分散剤、ゲル化剤および光重合開始剤は、上記マゼンタインクと同様の化合物とすることができる。インク同士の親和性をより高め、より高精細な画像を形成する観点からは、オレンジインクは、光重合性化合物、分散剤、ゲル化剤および光重合開始剤として、マゼンタインクと同じ化合物を含有することが好ましい。なお、オレンジインクが含有するゲル化剤の量は、インクの全質量に対して1.0質量%以上10.0質量%以下とすることができる。ゲル化剤の含有量を1.0質量%以上とすることで、インクのピニング性を十分に高め、より高精細な画像を形成することができ、かつ、インクの濡れ広がりを少なくして、画像の光沢を他のインクによる画像の光沢により近づけることができる。また、インクのピニング性を高めることで、特に吸水性の基材に画像を形成したときに、インクが基材の内部に入り込むことによる発色不足を生じにくくすることができ、所望の色域の画像を形成しやすくなる。ゲル化剤の含有量を10.0質量%以下とすることで、形成した画像の表面にゲル化剤が析出しにくくなり、画像の光沢を他のインクによる画像の光沢により近づけることができ、かつ、インクジェットヘッドからのインク射出性をより高めることができる。上記観点からは、オレンジインク中のゲル化剤の含有量は、1.0質量%以上5.0質量%以下であることが好ましく、2.5質量%以上5.0質量%以下であることがより好ましく、2.5質量%以上4.0質量%以下であることがさらに好ましい。
本発明におけるインクセットは、少なくともマゼンタインク−Aかオレンジインク−Cを含有している。即ち、良好な色域、特にPantone Red 032のような赤色領域の色域拡大をマゼンタインク−A、又はオレンジインク−Cによって達成されていればよく、本発明のインクセットがマゼンタインク−Aを含む場合、オレンジインクはオレンジインク−C、オレンジインク−Dのいずれでもよく、本発明のインクセットがオレンジインク−Cを含む場合、マゼンタインクはマゼンタインク−A、マゼンタインク−Bのいずれでも良い。また、良好なピニング性、や良好な光沢性を有する画像形成の観点からは、本発明のインクセットはマゼンタインク−Aとオレンジインク−Cを含むインクセットであることがより好ましい。
インクセットは、上記マゼンタインクまたはオレンジインク以外の、顔料、光重合性化合物、分散剤、ゲル化剤および光重合開始剤を含有し、活性光線の照射によって硬化するインク(以下、単に「他のインク」ともいう。)をさらに含んでいてもよい。たとえば、インクセットがイエローインク、シアンインクおよびブラックインクをさらに含むことで、フルカラーの画像を形成することが可能となる。
上記マゼンタインク、オレンジインクおよび他のインクは、前述の顔料、分散剤、ゲル化剤、光重合性化合物および光重合開始剤と、任意の各成分とを、加熱下において混合することにより得ることができる。得られた混合液を所定のフィルターで濾過することが好ましい。このとき、顔料および分散剤が溶媒中に分散された顔料分散体をあらかじめ調製しておき、これに残りの成分を添加して加熱しながら混合してもよい。
本発明の画像形成方法は、前述したインクセットに含まれる前記マゼンタインクおよびオレンジインクを用いる以外は、マゼンタインクおよびオレンジインクをインクジェットヘッドから吐出して記録媒体に着弾させ、硬化させる公知の画像形成方法と同様に行い得る。
第1の工程では、マゼンタインクおよびオレンジインクの液滴をインクジェットヘッドから吐出して、記録媒体の、形成すべき画像に応じた位置に着弾させる。たとえば、オレンジとマゼンタの中間色を形成する位置には、オレンジインクおよびマゼンタインクの両方を着弾させる。オレンジインクとマゼンタインクは、いずれが先に吐出されてもよい。
第2の工程では、第2の工程で着弾させたマゼンタインクおよびオレンジインクに活性エネルギー線を照射して、これらのインクが硬化してなる画像を形成する。活性エネルギー線は、インク着弾後0.001秒以上1.0秒以下の間に照射されることが好ましく、高精細な画像を形成するためには、0.001秒以上0.5秒以下の間に照射されることがより好ましい。
本発明の画像形成方法に用いる記録媒体は、前記インクセットで画像が形成されればよく、たとえば、ポリエステル、ポリ塩化ビニル、ポリエチレン、ポリウレタン、ポリプロピレン、アクリル樹脂、ポリカーボネート、ポリスチレン、アクリロニトリル−ブタジエン−スチレン共重合体、ポリエチレンテレフタレートおよびポリブタジエンテレフタレート等のプラスチックで構成される非吸収性の記録媒体(プラスチック基材)、金属類およびガラス等の非吸収性の無機記録媒体、ならびに吸収性の紙類(たとえば、印刷用コート紙および印刷用コート紙B)とすることができる。
1−1.マゼンタインク
1−1−1.マゼンタ顔料の表面処理
Pigment Violet 19とPigment Red 202の固溶体である以下の未処理のマゼンタ顔料(以下、「処理前のマゼンタ顔料」ともいう。)をアルミナおよびスルホン酸で表面処理した。
CINQUASIA Magenta L4540、BASF社製 (Pigment Violet 19/Pigment Red 202比率: 50/50)
CINQUASIA Magenta D4500J、BASF社製 (Pigment Violet 19/Pigment Red 202比率: 60/40)
228−2120、Sun chemical社製 (Pigment Violet 19/Pigment Red 202比率: 70/30)
Cinquasia Red K4330、BASF社製 (Pigment Violet 19/Pigment Red 202比率: 80/20)
インク用マゼンタ顔料1、光重合性化合物、分散剤および重合禁止剤を200mlのポリビンに入れて、その中にさらに直径0.5mmφのジルコニアビーズを120g入れて蓋を締めてから、振動ミル(レッドデビル4500L、西村製作所製)で4時間分散した。分散した後にビーズを分離して分散体を取出して、マゼンタ顔料分散体1aを得た。
インク用マゼンタ顔料1: 9.0g
光重合性化合物:トリプロピレングリコールジアクリレート 32.7g
分散剤:BYK Jet−9151、ビックケミー社製 3.2g
重合禁止剤:Irgastab UV−10、BASF社製(「Irgastab」は同社の登録商標) 0.1g
60℃に加熱したマゼンタ顔料分散体1に以下の光重合性化合物、界面活性剤、光重合開始剤およびゲル化剤を加えた後、WACフィルター(0.3μm精度)、ポール社製でろ過して、マゼンタインク1aを調製した。
マゼンタ顔料分散体1a:20.0g
光重合性化合物:ポリエチレングリコール600ジアクリレート 6.2g
光重合性化合物:3PO変性トリメチロールプロパントリアクリレート 6.2g
界面活性剤:TSF−4452、信越化学工業社製 0.3g
光重合開始剤:Irgacure 819、BASF社製(「Irgacure」は同社の登録商標) 0.3g
光重合開始剤:DAROCUR TPO、BASF社製(「DAROCUR」は同社の登録商標) 0.3g
ゲル化剤:カオーワックスT−1、花王社製 適量
インク用マゼンタ顔料1を下記のオレンジ顔料1〜6に変更したほかはマゼンタインク1aと同様にして、オレンジインク1a〜6aをそれぞれ調製した。
オレンジ顔料1: Pigment Orange 36
オレンジ顔料2: Pigment Orange 71
オレンジ顔料3: Pigment Orange 64
オレンジ顔料4: Pigment Orange 16
オレンジ顔料5: Pigment Orange 34
オレンジ顔料6: Pigment Orange 38
オレンジ顔料1、光重合性化合物、分散剤および重合禁止剤を200mlのポリビンに入れて、その中にさらに直径0.5mmφのジルコニアビーズを120g入れて蓋を締めてから、振動ミル(レッドデビル4500L、西村製作所製)で5時間分散した。分散した後にビーズを分離して分散体を取出して、オレンジ顔料分散体1を得た。
オレンジ顔料1: 8.5g
顔料誘導体:Solsperse 22000(スルホン化されたPigment Yellow 12) 0.5g
光重合性化合物:トリプロピレングリコールジアクリレート 32.7g
分散剤:BYK Jet−9151、ビックケミー社製 3.2g
重合禁止剤:Irgastab UV−10、BASF社製(「Irgastab」は同社の登録商標) 0.1g
60℃に加熱したオレンジ顔料分散体1aに以下の光重合性化合物、界面活性剤、光重合開始剤およびゲル化剤を加えた後、WACフィルター(0.3μm精度)、ポール社製でろ過して、オレンジインク1aを調製した。
オレンジ顔料分散体1a:5.0g
光重合性化合物:ポリエチレングリコール600ジアクリレート 10.5g
光重合性化合物:3PO変性トリメチロールプロパントリアクリレート 4.5g
界面活性剤:TSF−4452、信越化学工業社製 0.3g
光重合開始剤:Irgacure 819、BASF社製(「Irgacure」は同社の登録商標) 0.3g
光重合開始剤:DAROCUR TPO、BASF社製(「DAROCUR」は同社の登録商標) 0.3g
ゲル化剤:カオーワックスT−1、花王社製 適量
オレンジ顔料1をPY185(イエロー顔料)、Pigment Blue15:4(シアン顔料)およびPigment Black7(ブラック顔料)に変更したほかはオレンジインク1と同様にして、イエローインク、シアンインクおよびブラックインクをそれぞれ調製した。
マゼンタインクとオレンジインクとが表4〜5に記載の組み合わせとなり、かつ、インクセットに含まれるすべてのインクが表4〜5に記載の量のゲル化剤をいずれも含有するように、マゼンタインク、オレンジインク、イエローインク、シアンインクおよびブラックインクを組み合わせて、インクセット1−1〜1−36とした。
それぞれのインクセットの保存安定性およびピニング性、ならびにそれぞれのインクセットによる画像と他の画像との間の光沢差および色域差を、以下の基準で評価した。
インクセット1−1〜1−36に含まれるマゼンタインク及びオレンジインクが含有する顔料粒子について、ポリエチレングリコールジアクリレート(PEGDA)で200倍に希釈したそれぞれのインクにおける平均粒子径をデータサイザーナノZSP、Malvern社製を使用して動的光散乱法によって測定した。それぞれの活性光線硬化型インクを耐熱管に採取して、50℃で6週間高温槽に保存した。保存後のそれぞれのインクにおける顔料粒子の平均粒子径を同様に測定し、保存前の平均粒子径(PA)と保存後の平均粒子径(PB)との差(PA−PB)を計算した。
A マゼンタインク及びオレンジインク両方の平均粒子径の差が7nm未満である
B マゼンタインク及びオレンジインクいずれかの平均粒子径の差が7nm以上15nm未満である
C マゼンタインク及びオレンジインクいずれかの平均粒子径の差が15nm以上である
D マゼンタインク及びオレンジインク両方の平均粒子径の差が15nm以上である
インクセット1−1〜1−36をインクジェットヘッドHA512型(コニカミノルタ社製)に導入し、印字幅100mm×100mm、解像度720×720dpiの条件で、自然画(財団法人・日本規格協会発行の高精細カラーデジタル標準画像データ「フルーツバスケット」)を印字基材に50℃で着弾させ、YMCKOの5色インクを用いて印字した。印字基材はOKトップコート(印刷用紙)を使用した。UV照射光源としてLEDランプを使用し、250mJのエネルギーで紫外線を印字したインクに照射してインクを硬化させた。
A 平均値が45μm未満であり、液滴径のバラツキが10μm以下である
B 平均値が45μm未満である
C 平均値が45μm以上50μm以下である
D 平均値が50μmより大きい
E 平均値が50μmより大きく、液滴径のバラツキが10μm以下である
それぞれのインクセットにより、マゼンタインク及びオレンジインクを50℃に加温した印字基材に、印字率100%で形成したベタ画像の60℃反射光沢値をデジタルハンディ光沢計(グロスチェッカーIG−331、堀場製作所製)で測定した。画像の美観を高める観点から好ましい値として定めた反射光沢値(40)とそれぞれの活性光線硬化型インクセットに含まれるマゼンタ及びオレンジのベタ画像の反射光沢値との差を調べた。
A マゼンタ及びオレンジ両方のマゼンタインクの反射光沢値と上記反射光沢値(40)との差の絶対値が3.0未満である
B マゼンタ及びオレンジいずれかのマゼンタインクの反射光沢値と上記反射光沢値(40)との差の絶対値が3.0以上5.0未満である
C マゼンタ及びオレンジいずれかのマゼンタインクの反射光沢値と上記反射光沢値(40)との差の絶対値が5.0以上である
D マゼンタ及びオレンジいずれかのマゼンタインクの反射光沢値と上記反射光沢値(40)との差の絶対値が5.0以上である
Pantone Red 032およびPantone Orange 021それぞれのインクセットによる1−5−2に記載の画像をポータブル積分球分光測色器Ci6x、X−lite社製で測定して、a*、b*の値を得た。それぞれのa*値の差の2乗と、それぞれのb*値の差の2乗とを加算した値の平方根を算出して、それぞれのインクセットによる画像と標準試料との間の色域差とした。
A Pantone Red 032及びPantone Orange 021両方の色域差が1.0未満である
B Pantone Red 032及びPantone Orange 021いずれかの色域差が1.0以上2.0以下である
C Pantone Red 032及びPantone Orange 021いずれかの色域差が2.0より大きい
D Pantone Red 032及びPantone Orange 021両方の色域差が2.0より大きい
結果を表6〜表8に示す。
2−1.インクの調製
表9に示すオレンジ顔料のうち1種、表10に示す顔料誘導体のうち1種、以下に示す光重合性化合物のうち2種、ゲル化剤、およびその他の材料を用いて、インクを調製した。
[高極性光重合性化合物]
PEG400DA: ポリエチレングリコール400ジアクリレート(A−400、新中村化学工業株式会社製、エチレンオキサイド基の数:9個)
FA−137M: EO変性トリメチロールプロパントリメタアクリレート(FA−137M、日立化成株式会社製、エチレンオキサイド基の数:21個)
[低極性光重合性化合物]
BPP−4: PO変性ビスフェノールAジアクリレート(ニューフロンティア BPP−4、第一工業製薬株式会社製、プロピレンオキサイド基の数:約4個)
TPGDA: トリプロピレングリコールジアクリレート(アロニックス M220、東亞合成株式会社)
T1: カオーワックスT−1、花王社製
[重合禁止剤]
UV10: Irgastab UV−10、BASF社製(「Irgastab」は同社の登録商標)
ITX: ITX、BASF社製
819: Irgacure 819、BASF社製(「Irgacure」は同社の登録商標)
TPO: DAROCUR TPO、BASF社製(DAROCURはBASF社の登録商標)
[分散剤]
BYK Jet−9151、ビックケミー社製
以下の成分を合計で100質量部になるよう調合し、直径0.5mmφのジルコニアビーズ120gとともに250mlのポットに入れて、蓋を締め、振動ミル(レッドデビル4500L、西村製作所製)で5時間分散した。分散した後にビーズを分離して分散体を取出して、オレンジ顔料分散体1bを得た。
オレンジ顔料: Pigment Orange 36 18.0質量部
重合禁止剤: UV10 0.1質量部
分散剤: 9151 6.0質量部
顔料誘導体: 1S−1 0.18質量部
光重合性化合物: BPP−4 残部
顔料分散体: オレンジ顔料分散体 12.0質量部
光重合性化合物: FA−137M 24.3質量部
光重合性化合物: BPP−4 56.7質量部
界面活性剤: TSF−4452 0.3質量部
ゲル化剤: T−1 3.0質量部
光重合開始剤: ITX 1.0質量部
光重合開始剤: 819 2.0質量部
光重合開始剤: TPO 2.0質量部
オレンジ顔料、光重合性化合物の種類および比率、ならびにゲル化剤または顔料誘導体の種類及び量を、表11〜表13に記載の組みあわせまたは数値になるように変更した以外はオレンジインク1bと同様にして、オレンジインクを調製した。これらのオレンジインクを、インクセット2−2〜2−42のオレンジインクとした。
以下の成分を合計で100gになるよう調合し、直径0.5mmφのジルコニアビーズ120gとともに250mlのポットに入れて、蓋を締め、振動ミル(レッドデビル4500L、西村製作所製)で5時間分散した。分散した後にビーズを分離して分散体を取出して、マゼンタ顔料分散体を得た。
マゼンタ顔料: マゼンタ顔料13 18.0質量部
重合禁止剤: UV10 0.1質量部
分散剤: 9151 6.0質量部
顔料誘導体: 1S−1 0.18質量部
光重合性化合物: BPP−4 残部
顔料分散体: マゼンタ顔料分散体 12.0質量部
光重合性化合物: FA−137M 24.3質量部
光重合性化合物: BPP−4 56.7質量部
界面活性剤: TSF−4452 0.3質量部
ゲル化剤: T−1 3.0質量部
光重合開始剤: ITX 1.0質量部
光重合開始剤: 819 2.0質量部
光重合開始剤: TPO 2.0質量部
以下、同様にマゼンタ顔料の種類および顔料誘導体以外は、同様にして、光重合性化合物の種類および比率、及びゲル化剤の含有量は同一の番号のオレンジインクと同一条件で、マゼンタインクを調製した。これらのマゼンタインクを、インクセット2−2〜2−42のマゼンタインクとした。
オレンジインク1中の顔料をPigment YELLOW 185(イエロー顔料)、Pigment Blue 15:4(シアン顔料)およびPigment Black 7(ブラック顔料)に変更し、顔料誘導体を含有させていないこと以外はオレンジインクと同様にして、光重合性化合物の種類および比率、及びゲル化剤の含有量は同一の番号のオレンジインクと同一条件で、イエローインク1b、シアンインク1bおよびブラックインク1bをそれぞれ調製した。イエローインク1b、シアンインク1bおよびブラックインク1bと、表11〜表13に記載の顔料を有するオレンジインクおよびマゼンタインクと組みあわせて、インクセット2−1〜2−42とした。
それぞれのインクセットの保存安定性およびピニング性、ならびにそれぞれのインクセットによる画像と他の画像との間の光沢差および色域差を、実施例1と同様の基準で評価した。
結果を表14〜表16に示す。
Claims (9)
- 顔料、ゲル化剤、光重合性化合物および光重合開始剤を含有し、活性光線の照射によって硬化する複数種のインクを含むインクセットであって、
前記複数種のインクはマゼンタインクおよびオレンジインクを含み、
前記マゼンタインクが含有する前記顔料は、アルミナおよびスルホン酸で表面処理した、C.I.Pigment Violet 19とC.I.Pigment Red 202との固溶体を含むマゼンタ顔料を含み、
前記マゼンタ顔料中の前記アルミナの量は1500質量ppm以上7500質量ppm以下であり、
それぞれのインクにおける前記ゲル化剤の含有量は、1質量%以上5質量%以下であることを特徴とする、インクセット。 - 前記マゼンタ顔料における前記C.I.Pigment Violet 19と前記C.I.Pigment Red 202との質量比率は60/40以上70/30以下であることを特徴とする、請求項1に記載のインクセット。
- 前記マゼンタ顔料に対する前記アルミナの量は、5000質量ppm以上7500質量ppm以下であることを特徴とする、請求項1または2に記載のインクセット。
- 顔料、ゲル化剤、光重合性化合物および光重合開始剤を含有し、活性光線の照射によって硬化する複数種のインクを含むインクセットであって、
前記複数種のインクはマゼンタインクおよびオレンジインクを含み、
前記オレンジインクは、インクが含有する顔料の質量に対して2.0質量%以上15.0質量%以下の、不溶性アゾ顔料のスルホン化誘導体をさらに含有し、
前記オレンジインクが含有する前記顔料は、環状構造を有し、かつ、環状構造内に塩基性部位を有するオレンジ顔料を含み、
前記オレンジインクが含有する前記光重合性化合物は、前記光重合性化合物の全質量に対して30質量%以上の、エチレンオキサイド基またはプロピレンオキサイド基を合わせて6個以上有する光重合性化合物を含み、
それぞれのインクにおける前記ゲル化剤の含有量は、1.5質量%以上3.0質量%以下であることを特徴とする、インクセット。 - 前記エチレンオキサイド基またはプロピレンオキサイド基を合わせて6個以上有する光重合性化合物は、3個以上の前記エチレンオキサイド基またはプロピレンオキサイド基を有するセグメントを分子内に2個以上有することを特徴とする、請求項4に記載のインクセット。
- さらに、イエローインク、シアンインクおよびブラックインクを含むことを特徴とする、請求項1〜5のいずれかに記載のインクセット。
- 顔料、ゲル化剤、光重合性化合物および光重合開始剤を含有し、活性光線の照射によって硬化する複数種のインクを含むインクセットであって、
前記複数種のインクはマゼンタインクおよびオレンジインクを含み、
前記マゼンタインクが含有する前記顔料は、アルミナおよびスルホン酸で表面処理した、C.I.Pigment Violet 19とC.I.Pigment Red 202との固溶体を含むマゼンタ顔料を含み、
前記マゼンタ顔料中の前記アルミナの量は1500質量ppm以上7500質量ppm以下であり、
前記オレンジインクは、インクが含有する顔料の質量に対して2.0質量%以上15.0質量%以下の、不溶性アゾ顔料のスルホン化誘導体をさらに含有し、
前記オレンジインクが含有する前記顔料は、環状構造を有し、かつ、環状構造内に塩基性部位を有するオレンジ顔料を含み、
前記オレンジインクが含有する前記光重合性化合物は、前記光重合性化合物の全質量に対して30質量%以上の、エチレンオキサイド基またはプロピレンオキサイド基を合わせて6個以上有する光重合性化合物を含み、
それぞれのインクにおける前記ゲル化剤の含有量は、1.0質量%以上5.0質量%以下であることを特徴とする、インクセット。 - 前記オレンジインクは、C.I.Pigment Orange 36、C.I.Pigment Orange 64およびC.I.Pigment Orange 71からなる群から選択される少なくとも1種の顔料を含有することを特徴とする、請求項1〜7のいずれか1項に記載のインクセット。
- 請求項1〜8のいずれか1項に記載のインクセットに含まれるマゼンタインクおよびオレンジインクをインクジェットヘッドのノズルから射出して記録媒体に着弾させる工程、および前記着弾した前記マゼンタインクおよびオレンジインクに活性光線を照射して前記マゼンタインクおよびオレンジインクを硬化させる工程、を含む、画像形成方法。
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