JPWO2016121528A1 - 匍匐害虫駆除製剤 - Google Patents
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Abstract
Description
(1) 一般式(I)〜(III)
置換されていてもよい(C1−C6)アルキル基;
置換されていてもよい(C3−C6)シクロアルキル基;
置換されていてもよい(C2−C6)アルケニル基;
置換されていてもよい(C3−C6)シクロアルケニル基;
置換されていてもよい(C2−C6)アルキニル基;
置換されていてもよい(C1−C6)アルコキシ基;
置換されていてもよい(C3−C6)シクロアルコキシ基;
置換されていてもよい(C2−C6)アルケニルオキシ基;
置換されていてもよい(C2−C6)アルキニルオキシ基;
置換されていてもよい(C1−C6)アルコキシ(C1−C6)アルキル基;
置換されていてもよい(C3−C6)シクロアルキル(C1−C6)アルキル基;
置換されていてもよい(C1−C6)アルコキシハロ(C1−C6)アルキル基;
置換されていてもよいアリール基;又は
置換されていてもよいヘテロアリール基を表し、
また、Xはメチレン基(-CH2-)または、酸素原子を表す。
R1とR2は、それらが結合する炭素原子と共に5員環又は6員環を形成してもよい。)
のいずれかで表される集合誘引物質又はその塩を含有することを特徴とする匍匐害虫駆除製剤。
(2) さらに、殺虫成分を含有することを特徴とする前記(1)に記載の匍匐害虫駆除製剤。
(3) エアゾール剤又は固形剤であることを特徴とする前記(1)又は(2)に記載の匍匐害虫駆除製剤。
(4) 固形剤が粒剤又は粉剤であることを特徴とする前記(3)に記載の匍匐害虫駆除製剤。
(5) 固形剤が毒餌剤であることを特徴とする前記(3)又は(4)に記載の匍匐害虫駆除製剤。
(6) 捕獲器に使用されることを特徴とする前記(1)〜(5)のいずれか1項に記載の匍匐害虫駆除製剤。
(7) 匍匐害虫がゴキブリ及び/又はアリであることを特徴とする前記(1)〜(6)のいずれか1項に記載の匍匐害虫駆除製剤。
(8) 集合誘引物質が、下記(a)〜(e)のいずれかで表されることを特徴とする前記(1)〜(7)のいずれか1項に記載の匍匐害虫駆除製剤。
本発明において、「匍匐害虫集合誘引」とは、匍匐害虫の種類及び成虫/幼虫又はオス/メスの区別に関わらずに前記匍匐害虫を寄り集めることを包含する。また、本発明において、「匍匐害虫集合誘引物質」とは、匍匐害虫集合誘引活性を有する物質を意味し、以後「匍匐害虫集合フェロモン」ともいう。
置換されていてもよい(C1−C6)アルキル基;
置換されていてもよい(C3−C6)シクロアルキル基;
置換されていてもよい(C2−C6)アルケニル基;
置換されていてもよい(C3−C6)シクロアルケニル基;
置換されていてもよい(C2−C6)アルキニル基;
置換されていてもよい(C1−C6)アルコキシ基;
置換されていてもよい(C3−C6)シクロアルコキシ基;
置換されていてもよい(C2−C6)アルケニルオキシ基;
置換されていてもよい(C2−C6)アルキニルオキシ基;
置換されていてもよい(C1−C6)アルコキシ(C1−C6)アルキル基;
置換されていてもよい(C3−C6)シクロアルキル(C1−C6)アルキル基;
置換されていてもよい(C1−C6)アルコキシハロ(C1−C6)アルキル基;
置換されていてもよいアリール基;又は
置換されていてもよいヘテロアリール基
を表し、
R1とR2は、それらが結合する炭素原子と共に5員環又は6員環を形成してもよい。
また、Xはメチレン基(-CH2-)または、酸素原子を表す。)
のいずれかで表される集合誘引物質又はその塩を含有する。
「(C3−C6)シクロアルキル基」としては、例えばシクロプロピル基、シクロブチル基、シクロペンチル基、シクロヘキシル基等の炭素原子数3〜6個の環状のアルキル基が挙げられ、
「(C2−C6)アルケニル基」としては、例えばビニル基、アリル基、イソプロペニル基、1−ブテニル基、2−ブテニル基、2−メチル−2−プロペニル基、1−メチル−2−プロペニル基、2−メチル−1−プロペニル基、ペンテニル基、1−ヘキセニル基、3,3−ジメチル−1−ブテニル基等の直鎖又は分岐鎖状の炭素原子数2〜6個のアルケニル基が挙げられ、
「(C3−C6)シクロアルケニル基」としては、例えば、2−シクロペンテン−1−イル、3−シクロペンテン−1−イル、2−シクロヘキセン−1−イル、3−シクロヘキセン−1−イル等の炭素原子数3〜6個の環状のアルケニル基が挙げられ、
「(C2−C6)アルキニル基」としては、例えば、エチニル基、1−プロピニル基、2−プロピニル基、1−ブチニル基、2−ブチニル基、3−ブチニル基、3−メチル−1−プロピニル基、2−メチル−3−プロピニル基、ペンチニル基、1−ヘキシニル基、3−メチル−1−ブチニル基、3,3−ジメチル−1−ブチニル基等の直鎖又は分岐鎖状の炭素原子数2〜6個のアルキニル基が挙げられる。
「(C3−C6)シクロアルコキシ基」としては、例えば、シクロプロポキシ基、シクロブトキシ基、シクロペンチルオキシ基、シクロヘキシルオキシ基等の炭素原子数3〜6個の環状のアルコキシ基が挙げられ、
「(C2−C6)アルケニルオキシ基」としては、例えば、プロペニルオキシ基、ブテニルオキシ基、ペンテニルオキシ基、ヘキセニルオキシ基等の直鎖又は分岐鎖状の炭素原子数2〜6個のアルケニルオキシ基が挙げられ、
「(C2−C6)アルキニルオキシ基」としては、例えば、プロピニルオキシ基、ブチニルオキシ基、ペンチニルオキシ基、ヘキシニルオキシ基等の直鎖又は分岐鎖状の炭素原子数2〜6個のアルキニルオキシ基が挙げられる。
「ヘテロアリール基」としては、例えば、フラン、イミダゾール、イソチアゾール、イソキサゾール、オキサジアゾール、オキサゾール、1,2,3−オキサジアゾール、ピラジン、ピラゾール、ピリダジン、ピリジン、ピリミジン、ピロリン、チアゾール、1,3,4−チアジアゾール、トリアゾール又はテトラゾール等から水素原子がひとつ除かれたものが挙げられる。
このような置換基の置換基は、「置換されていてもよい」置換基に好ましくは1〜6個程度であり、複数のときは同一又は異なっていてもよい。
置換されていてもよい(C1−C6)アルキル基;
置換されていてもよい(C3−C6)シクロアルキル基;
置換されていてもよい(C2−C6)アルケニル基;
置換されていてもよい(C3−C6)シクロアルケニル基;
置換されていてもよい(C2−C6)アルキニル基;
置換されていてもよい(C1−C6)アルコキシ基;
置換されていてもよい(C3−C6)シクロアルコキシ基;
置換されていてもよい(C2−C6)アルケニルオキシ基;
置換されていてもよい(C2−C6)アルキニルオキシ基;
置換されていてもよい(C1−C6)アルコキシ(C1−C6)アルキル基;
置換されていてもよい(C3−C6)シクロアルキル(C1−C6)アルキル基;
置換されていてもよい(C1−C6)アルコキシハロ(C1−C6)アルキル基;
置換されていてもよいアリール基;又は
置換されていてもよいヘテロアリール基
を表し、
R1とR2は、それらが結合する炭素原子と共に環を形成してもよく、
R3〜R5及びR3’〜R5’から選ばれる2つは、それらが結合する炭素原子と共に環を形成してもよい。また、式中、Xはメチレン基(-CH2-)または、酸素原子を表す。)
で表される集合誘引物質又はその塩。
上記、R1とR2、又はR3〜R5及びR3’〜R5’から選ばれる2つが、それらが結合する炭素原子と共に形成する環としては、特に限定されず、脂環式環であってもよく、芳香環であってもよい。上記環としては、例えばシクロアルカン環、シクロアルケン環、ヘテロアルキル環、アリール環、ヘテロアリール環等が挙げられ、具体的にはシクロペンタン、シクロヘキサン、シクロペンテン、シクロヘキセン、ジヒドロフラン環、ジオキソラン環、ベンゼン環、ナフタレン環、ピリジン環等が挙げられる。上記環の炭素数は特に限定されないが、3〜15のものが好ましい。
一般式(I)で表される集合誘引物質及びその塩の合成方法は特に限定されず、この分野で用いられる公知技術(例えば、Synlett 2006, No.6 p873-876及びBiosci.Biotechnol.Biochem.,74(8), p1635-1640等に記載の方法)を適宜選択して合成することができる。
具体的には、例えば、2−メトキシ−N,N−ジアルキルベンズアミド誘導体
なお、前記「低級アルキル基」とは特に限定されないが、例えば、メチル、エチル、イソプロピル等の直鎖又は分岐鎖状の炭素数1〜10個のアルキル基であってよい。
(1)ゴキブリの虫体及び/又は糞をn−ヘキサンで洗浄した後、メタノール/ジクロロメタン混合溶媒で抽出し、溶媒を除去して抽出物を得る工程;
(2)前記工程(1)で得た抽出物をジクロロメタンに溶解させ、続いて炭酸ナトリウム水溶液を加えて液−液分配法により得られたジクロロメタン層を分離して、溶媒を除去し、ジクロロメタン抽出物を得る工程。
(3)前記工程(2)で得た抽出物を、順相系シリカゲルカラムクロマトグラフィーで、ジクロロメタン/n−ヘキサン混合溶媒、続いて酢酸エチル/n−ヘキサン混合溶媒を展開溶媒として用いる分画を繰り返し、酢酸エチル/n−ヘキサン分画溶液から溶媒を除去し、酢酸エチル/n−ヘキサン溶出物を得る工程;
(4)前記工程(3)で得た溶出物又は抽出物を、アセトンに溶解させ、この溶液に活性炭を加えて静置したのち、活性炭を除去してアセトン分画溶液から溶媒を除去し、アセトン溶出物を得る工程;
(5)前記工程(4)で得たアセトン溶出物について、イオン交換樹脂によるカラムクロマトグラフィーで、移動相をメタノール/水混合溶媒で分画し、メタノール/水溶出物を得る工程;
(6)前記工程(5)で得た溶出物を、順相系シリカゲルカラムクロマトグラフィーで、酢酸エチル/n−ヘキサン混合溶媒を展開溶媒として用いて分画し、酢酸エチル/n−ヘキサン分画溶液から溶媒を除去し、酢酸エチル/n−ヘキサン溶出物を得る工程;
(7)前記工程(6)で得た溶出物を、移動相が酢酸エチル/n−ヘキサン溶出物である順相系HPLCで分画し、分取したフラクションから溶媒を除去し溶出物を得る工程;
(8)前記工程(7)で得た溶出物を、移動相がメタノールである逆相系HPLCで分画し、溶出物を得る工程;
(9)前記工程(8)で得た溶出物を、移動相がイソプロパノール/メタノール混合溶媒である逆相系HPLCで分画し、溶出物を得る工程;
(10)前記工程(9)で得た溶出物を、移動相が酢酸メチル/n−ヘキサン混合溶媒である順相系HPLCで分画し、分取したフラクションから溶媒を除去する工程。
EPI値が1に近いほど、匍匐害虫集合誘引活性が高いことを示す。
液剤が充填される容器は、その用途、使用目的、使用場面に応じて、適宜バルブ、噴口、ノズル、散布口等の形状を選択すればよい。例えば、広角ノズル付きのトリガースプレータイプを用いれば、一度の操作で広い範囲を処理することが可能となり、便利である。
エアゾール剤の施用量は目安として、1m2あたり約3〜約100mL、好ましくは、1m2あたり約5〜約70mLであり、さらに好ましくは1m2あたり約10〜約50mLである。
固形剤としての毒餌剤において、固形とは、ベンジリデン−D−ソルビトール、カラギーナン、ポリビニルアルコール、アルギン酸等のゲル化剤を用いてゲル状やグミ状、ペースト状といった半固形の形態に調製することも含まれる。
<1−1>N−(1,1−ジメチルエチル)−2−メトキシ−3−メチルベンザミドの調製
2−メトキシ−3−メチル安息香酸(780mg,4.70mmol)及びt−ブチルアミン(600mg,8.20mmol)のジメチルホルムアミド溶液(12mL)に氷冷下トリエチルアミン1.5mLを加えた後、BOP試薬(2.26g,5.11mmol)を加えた。室温で12時間攪拌した後、反応液に水を注加し、これを酢酸エチルで2回抽出した。該有機層を5%塩酸水、飽和重曹水、食塩水で順次洗浄後、硫酸マグネシウムで乾燥した。減圧条件下に濃縮し、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーに付し、下記式
無色液体:1H-NMR (CDCl3, TMS) δ(ppm):1.47 (s, 9H), 2.32 (s, 3H), 3.77 (s, 3H), 7.11 (dd, 1H), 7.28 (dd, 1H), 7.70 (bs, 1H), 7.86 (dd, 1H)。
N−(1,1−ジメチルエチル)−2−メトキシ−3−メチルベンザミド(1170mg、5.29mmol)を無水テトラヒドロフラン溶液(20mL)に−78℃でN,N,N’,N’−テトラメチルエチレンジアミン2.0mLを加えた後、同温でn−ブチルリチウム(1.6M n−ヘキサン溶液 8.7mL,13.92mmol)を加えた。−78℃で1.5時間攪拌した後、プロピレンオキシド1.2mLを加え、−78℃で8時間攪拌した。反応液に飽和塩化アンモニウム水溶液20mLを加えた後、酢酸エチルで2回抽出した。該有機層を5%塩酸水、飽和重曹水、食塩水で順次洗浄後、硫酸マグネシウムで乾燥した。減圧条件下に濃縮し、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーに付し、下記式
無色液体:1H-NMR (CDCl3, TMS) δ(ppm):1.27 (d, 3H), 1.47 (s, 9H), 2.26 (s, 3H), 2.62 (dd, 1H), 2.81 (dd, 1H), 3.76 (s, 3H), 3.97 (m, 1H), 4.32 (d, 1H), 6.05 (bs, 1H), 6.92 (d, 1H), 7.14 (d, 1H)。
N−(1,1−ジメチルエチル)−2−[2−ヒドロキシプロピル]−5−メチル−6−メトキシベンザミド(185mg、0.66mmol)のトルエン溶液(5mL)にp−トルエンスルホン酸水和物150mgを加えた後、120℃で1時間攪拌した。反応液に酢酸エチル20mLを加えた後、食塩水5mLで2回洗浄後、硫酸マグネシウムで乾燥した。減圧条件下に濃縮し、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーに付し、下記式
無色液体:1H-NMR (CDCl3, TMS) δ(ppm):1.48 (d, 3H), 2.30 (s, 3H), 2.80〜2.95 (m, 2H), 3.89 (s, 3H), 4.56 (m, 1H), 6.87 (d, 1H), 7.34 (d, 1H)。
3,4−ジヒドロ−8−メトキシ−3,7−ジメチル−1H−2−ベンゾピラン−1−オン(30mg、0.15mmol)のジクロロメタン溶液(1.5mL)に−78℃で三塩化ホウ素のジクロロメタン溶液(1M溶液)0.4mLを加え、同温で1.5時間攪拌した。反応液に酢酸エチル10mLを加えた後、食塩水5mLで洗浄後、硫酸マグネシウムで乾燥した。減圧条件下に濃縮し、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーに付し、下記式
白色結晶:1H-NMR (CDCl3, TMS) δ(ppm):1.52 (d, 3H), 2.25 (s, 3H), 2.90 (d, 2H), 4.71 (m, 1H), 6.60 (d, 1H), 7.27 (d, 1H), 11.26 (s, 1H)。
上記<1−2>において、プロピレンオキシドの代わりに(S)−プロピレンオキシドを用いて同様に反応を行い、下記式
上記<1−2>において、プロピレンオキシドの代わりに(R)−プロピレンオキシドを用いて同様に反応を行い、下記式
上記<1−2>において、プロピレンオキシドの代わりにエチレンオキシドを用いて同様に反応を行い、下記式
白色結晶: 1H-NMR (CDCl3, TMS) δ(ppm):2.25 (s, 3H), 3.02 (dd, 2H), 4.56 (dd, 2H), 6.28 (d, 1H), 7.29 (d, 1H), 11.22 (s, 1H)。
プロピレンオキシドに替えて、1,2−エポキシブタンを用いた他は、実施例1と同様にして下記式
白色結晶:1H-NMR (CDCl3, TMS) δ(ppm):1.10 (t, 3H), 1.75〜1.94 (m, 2H), 2.24 (s, 3H), 2.92 (m, 2H), 4.49 (m, 1H), 6.60 (d, 1H), 7.27 (d, 1H), 11.27 (s, 1H)。
2−メトキシ−3−メチル安息香酸に替えて、2−メトキシ−3,5−ジメチル安息香酸を用い、またプロピレンオキシドに替えて、1,2−エポキシブタンを用いた他は、実施例1と同様にして下記式
白色結晶:1H-NMR (CDCl3, TMS) δ(ppm):1.12 (t, 3H), 1.77〜1.95 (m, 2H), 2.17 (s, 3H), 2.22 (s, 3H), 2.70 (dd, 1H), 2.89 (dd, 1H), 4.46 (m, 1H), 7.16 (s, 1H), 11.24 (s, 1H)。
2−メトキシ−3−メチル安息香酸に替えて、2−メトキシ−3,4−ジメチル安息香酸を用い、また、プロピレンオキシドの代わりに1,2−エポキシブタンを用いた他は実施例1と同様にして下記式
白色結晶:1H-NMR (CDCl3, TMS) δ(ppm):1.09 (t, 3H), 1.74〜1.93 (m, 2H), 2.16 (s, 3H), 2.28 (s, 3H), 2.80〜2.89 (m, 2H), 4.47 (m, 1H), 6.51 (s, 1H), 11.29 (s, 1H)。
<6−1>N−(1,1−ジエチル)−6−[1−メチル−2−ヒドロキシブチル]−3−メチル−2−メトキシベンザミド及びN−(1,1−ジエチル)−6−[1−エチル−2−ヒドロキシプロピル]−3−メチル−2−メトキシベンザミドの調製
N−(1,1−ジエチル)−2−メトキシ−3−メチルベンザミド(1170mg、5.29mmol)の無水テトラヒドロフラン溶液(35mL)に−78℃でs−ブチルリチウム(1.4M シクロヘキサン溶液、4.7mL、6.58mmol)を加えた。−78℃で40分攪拌した後、シス−2,3−エポキシペンタン550mg(6.40mmolをテトラヒドロフラン5.0mLに溶解させた溶液を加え、次いでボロントリフルオライドジブチルエーテラ−ト1.3mLを加え−78℃で4時間攪拌した。室温で12時間さらに攪拌後、反応液に飽和塩化アンモニウム水溶液20mLを加えた後、酢酸エチルで2回抽出した。該有機層を食塩水で洗浄後、硫酸マグネシウムで乾燥した。減圧条件下に濃縮し、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーに付し、下記式
N−(1,1−ジエチル)−6−[1−メチル−2−ヒドロキシブチル]−3−メチル−2−メトキシベンザミド及びN−(1,1−ジエチル)−6−[1−エチル−2−ヒドロキシプロピル]−3−メチル−2−メトキシベンザミドの混合物(約4:1)403mgのジオキサン溶液(8mL)に濃塩酸1.5mLを加えた後、90℃で19時間攪拌した。反応液に酢酸エチル20mL及び氷水20mLを加え分液した。酢酸エチル層を食塩水10mLで2回洗浄後、硫酸マグネシウムで乾燥した。減圧条件下に濃縮し、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーに付し、下記式
無色液体:1H-NMR (CDCl3, TMS) δ(ppm):0.96 (t,3H/5), 1.03 (t, 12H/5), 1.28 (d, 3H/5), 1.34 (d, 12H/5), 1.70 (m, 8H/5), 1.82 (m, 2H/5), 2.30 (s, 12H/5), 2.31 (s, 3H/5), 2.54 (m, 1H/5), 2.91(m, 4H/5), 3.88 (s, 3H/5), 3.89 (s, 12H/5), 4.15 (m, 4H/5), 4.68 (m, 1H/5), 6.88 (d, 1H/5), 6.94 (d, 4H/5), 7.36 (d, 1H)。
(トランス)−3,4−ジヒドロ−8−メトキシ−4,7−ジメチル−3−エチル−1H−2−ベンゾピラン−1−オン及び(トランス)−3,4−ジヒドロ−8−メトキシ−3,7−ジメチル−4−エチル−1H−2−ベンゾピラン−1−オンの混合物97mgのジクロロメタン溶液(8mL)に−78℃で三塩化ホウ素のジクロロメタン溶液(1M溶液)1.5mLを加え、同温で0.5時間攪拌した。反応液に飽和塩化アンモニウム水溶液10mL及び酢酸エチル10mLを加え分液した後、酢酸エチル層を食塩水10mLで洗浄後、硫酸マグネシウムで乾燥した。減圧条件下に濃縮し、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーに付し、より極性の低い成分として下記式
白色結晶:1H-NMR (CDCl3, TMS) δ(ppm):1.06 (t, 3H), 1.34 (d, 3H), 1.76 (m, 2H), 2.24 (s, 3H), 2.93 (m, 1H), 4.29 (m, 1H), 6.66 (d, 1H), 7.30 (d, 1H), 11.40 (s, 1H)。
さらに、より極性の高い成分として下記式
白色結晶:1H-NMR (CDCl3, TMS) δ(ppm):0.94 (t, 3H), 1.37 (d, 3H), 1.66(m, 1H), 1.82 (m, 1H), 2.25 (s, 3H), 2.57 (m, 1H), 4.79 (m, 1H), 6.61 (d, 1H), 7.30 (d, 1H), 11.36 (s, 1H)。
シス−2,3−エポキシペンタンに替えて、シス−2,3−エポキシブタンを用いた他は、実施例6と同様にして下記式
白色結晶:1 H-NMR (CDCl3, TMS) δ(ppm):1.34 (d, 3H), 1.47 (d, 3H), 2.25 (s, 3H), 2.85 (m, 1H), 4.47 (m, 1H), 6.67 (d, 1H), 7.32 (d, 1H), 11.40 (s, 1H)。
シス−2,3−エポキシペンタンに替えて、トランス−2,3−エポキシブタンを用いた他は、実施例6と同様にして下記式
白色結晶:1H-NMR (CDCl3, TMS) δ(ppm):1.20 (d, 3H), 1.43 (d, 3H), 2.25 (s, 3H), 2.90 (m, 1H), 4.76 (m, 1H), 6.62 (d, 1H), 7.30 (d, 1H), 11.27 (s, 1H)。
シス−2,3−エポキシペンタンに替えて、トランス−2,3−エポキシペンタンを用いた他は、実施例6と同様にして下記式
白色結晶:1H-NMR (CDCl3, TMS) δ(ppm):1.07 (t, 3H), 1.16 (d, 3H), 1.69 (m, 1H), 1.92 (m, 1H), 2.24 (s, 3H), 2.92 (m, 1H), 4.47 (m, 1H), 6.61 (d, 1H), 7.29 (m, 1H)、 11.26 (s, 1H)。
の製造
<10−1>N−(1,1−ジエチル)−2−メトキシ−3,5−ジメチルベンザミドの調製
2−メトキシ−3、5−ジメチル安息香酸(2.0g,11.11mmol)及びジエチルアミン(1.3g,17.78mmol)のN,N−ジメチルホルムアミド溶液(20mL)に氷冷下トリエチルアミン3.2mLを加えた後、BOP試薬(5.9g,13.35mmol)を加えた。室温で12時間攪拌した後、反応液に水を注加し、これを酢酸エチルで2回抽出した。該有機層を5%塩酸水、飽和重曹水、食塩水で順次洗浄後、硫酸マグネシウムで乾燥した。減圧条件下に濃縮し、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーに付し、下記式
淡黄色液体:1H-NMR (CDCl3, TMS) δ(ppm):1.03 (t, 3H), 1.24 (t, 3H), 2.25 (s, 3H), 2.27 (s, 3H), 3.25 (m, 4H), 3.75 (s, 3H), 6.85 (s, 1H), 6.98 (s, 1H)。
N−(1,1−ジエチル)−2−メトキシ−3,5−ジメチルベンザミド(1240mg,5.28mmol)の無水テトラヒドロフラン溶液(35mL)に−78℃でs−ブチルリチウム(1.4M シクロヘキサン溶液 4.7mL,6.58mmol)を加えた。−78℃で40分攪拌した後、1,2−エポキシ−3−メチルペンタン650mg(6.50mmolをテトラヒドロフラン5.0mLに溶解させた溶液を加え、次いでボロントリフルオライドジブチルエーテラ−ト1.3mLを加え−78℃で4時間攪拌した。室温で12時間さらに攪拌後、反応液に飽和塩化アンモニウム水溶液20mLを加えた後、酢酸エチルで2回抽出した。該有機層を食塩水で洗浄後、硫酸マグネシウムで乾燥した。減圧条件下に濃縮し、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーに付し、下記式
N−(1,1−ジエチル)−6−[2−ヒドロキシ−3−メチルペンチル]−3,5−ジメチル−2−メトキシベンザミド424mgのジオキサン溶液(15mL)に濃塩酸2.0mLを加えた後、90℃で26時間攪拌した。反応液に酢酸エチル20mL及び氷水20mLを加え分液した。酢酸エチル層を食塩水10mLで2回洗浄後、硫酸マグネシウムで乾燥した。減圧条件下に濃縮し、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーに付し、下記式
無色液体:1H-NMR (CDCl3, TMS) δ(ppm):0.95 (t, 3H), 1.03 (d, 1.2H), 1.08 (d, 1.8H), 1.3〜1.9 (m, 3H), 2.23 (s, 3H), 2.27 (s, 3H), 2.75 (m, 2H), 3.86 (s, 3H), 4.20 (m, 1H), 7.20 (s, 1H)。
3,4−ジヒドロ−8−メトキシ−3−[1−メチルプロピル]−5,7−ジメチル−1H−2−ベンゾピラン−1−オン113mgのジクロロメタン溶液(8mL)に−78℃で三塩化ホウ素のジクロロメタン溶液(1M溶液)1.5mLを加え、同温で0.5時間攪拌した。反応液に飽和塩化アンモニウム水溶液10mL及び酢酸エチル10mLを加え分液した後、酢酸エチル層を食塩水10mLで洗浄後、硫酸マグネシウムで乾燥した。減圧条件下に濃縮し、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーに付し、下記式
無色液体:1H-NMR (CDCl3, TMS)δ(ppm):0.97 (t, 3H), 1.04 (d, 1.2H), 1.08 (d, 1.8H), 1.34 (m, 1H), 1.69 (m, 1H), 1.80 (m, 0.6H), 1.90 (m, 0.4H), 2.17 (s, 3H), 2.22 (s, 3H), 2.80 (m, 2H), 4.38 (m, 0.4H), 4.41 (m, 0.6H), 7.16 (s, 1H), 11.23 (s, 1H)。
1,2−エポキシ−3−メチルペンタンに替えて、1,2−エポキシ−3−メチルヘキサンを用いた他は、実施例10と同様にして下記式
無色液体:1H-NMR (CDCl3, TMS) δ(ppm):0.94 (m, 3H), 1.04 (d, 3H/3), 1.07 (d, 6H/3), 1.30 (m, 2H), 1.46 (m, 1H), 1.60 (m, 1H), 1.87 (m, 2H/3), 1.98 (m, 1H/3), 2.17 (s, 3H), 2.22 (s, 3H), 2.78 (m, 2H), 4.40 (m, 1H), 7.16 (s, 1H), 11.23 (s, 1H)。
2−メトキシ−3,5−ジメチル安息香酸に替えて、2,3−ジメトキシ安息香酸を用い、また1,2−エポキシ−3−メチルペンタンに替えて、プロピレンオキシドを用い、他は実施例10と同様にして下記式
白色結晶:1H-NMR (CDCl3, TMS) δ(ppm):1.54 (d, 3H), 2.89 (d, 2H), 3.90 (s, 3H), 4.73 (m, 1H), 6.64 (d, 1H), 7.01 (d, 1H), 11.25 (s, 1H)。
<13−1>N−(1,1−ジエチル)−2−メトキシ−3−エチルベンザミドの調製
2−メトキシ−3,5−ジメチル安息香酸に替えて、2−メトキシ−3−エチル安息香酸を用いた他は、実施例10と同様にして下記式
無色液体:1H-NMR (CDCl3, TMS) δ(ppm):1.03 (t, 3H), 1.23 (t, 3H), 1.27 (t, 3H), 2.68 (q, 2H), 3.15 (q, 2H), 3.48 (q, 2H), 3.80 (s, 3H), 7.06 (d, 1H), 7.07 (d, 1H), 7.21 (dd, 1H)。
N−(1,1−ジエチル)−2−メトキシ−3,5−ジメチルベンザミドに替えて、N−(1,1−ジエチル)−2−メトキシ−3−エチルベンザミドを用いて、また1,2−エポキシ−3−メチルペンタンに替えて、プロピレンオキシドを用い、他は実施例10と同様にして下記式
白色結晶:1H-NMR (CDCl3, TMS) δ(ppm):1.22 (t, 3H), 1.53 (d, 3H), 2.67 (q, 2H), 2.90 (d, 2H), 4.71 (m, 1H), 6.63 (d, 1H), 7.29 (d, 1H), 11.29 (s, 1H)。
<14−1>(トランス)−5−ブロモ−3,4−ジヒドロ−8−メトキシ−3,4,7−トリメチル−1H−2−ベンゾピラン−1−オンの調製
下記式
(トランス)−5−ブロモ−3,4−ジヒドロ−8−メトキシ−3,4,7−トリメチル−1H−2−ベンゾピラン−1−オンの粗生成物(15mg,0.05mmol)に対して、上記<10−4>と同様の操作を行って下記式
無色液体:1H-NMR (CDCl3, TMS) δ(ppm):1.34 (d, 3H), 1.35 (d, 3H), 2.24 (s, 3H), 3.14 (m, 1H), 4.74 (m, 1H), 7.52 (s, 1H), 11.53 (s, 1H)。
上記<14−1>においてN−ブロモスクシンイミドに替えて、N−クロロスクシンイミドを用い、またアセトニトリルに替えて酢酸エチルを溶媒として用い、また反応温度を室温から80℃に替えて、他は実施例14と同様にして下記式
白色結晶:1H-NMR (CDCl3, TMS) δ(ppm):1.35 (d, 3H), 1.55 (d, 3H), 2.25 (s, 3H), 3.18 (m, 1H), 4.75 (m, 1H), 7.36 (s, 1H), 11.47 (s, 1H)。
1,2−エポキシ−3−メチルペンタンに替えて、1,2−エポキシ−3−メチル−4−ペンテンを用い、他は実施例10と同様にして下記式
白色結晶:1H-NMR (CDCl3, TMS) δ(ppm):1.23 (d, 3H), 2.15 (s, 3H), 2.22 (s, 3H), 2.75 (m, 3H), 4.39 (m, 1H), 5.17 (m, 2H), 5.86 (m, 1H), 7.15 (s, 1H), 11.19 (s, 1H)。
N−(1,1−ジエチル)−2−メトキシ−3,5−ジメチルベンザミドに替えて、N−(1,1−ジエチル)−2−メトキシ−3−メチルベンザミドを用い、また1,2−エポキシ−3−メチルペンタンに替えて、シクロペンタンオキシド(シス、トランス混合物)を用いた他は、実施例10と同様にして下記式
白色結晶:1H-NMR (CDCl3, TMS) δ(ppm):1.32 (m, 2H), 1.95 (m, 2H), 2.20 (m, 2H), 2.26 (s, 3H), 2.97 (dt, 1H), 4.24 (m, 1H), 6.55 (d, 1H), 7.29 (d, 1H), 11.23 (s, 1H)。
<18−1>N−(1,1−ジエチル)−6−ホルミル−3−メチル−2−メトキシベンザミドの調製
N−(1,1−ジエチル)−2−メトキシ−3−メチルベンザミド(1050mg,4.76mmol)の無水テトラヒドロフラン溶液(16mL)に−78℃でN,N,N’,N’−テトラメチルエチレンジアミン(0.85mL,5.72mmol)、s−ブチルリチウム(1.4M シクロヘキサン溶液 4.09mL,5.72mmol)を順次加えた。−78℃で1時間攪拌した後、N,N−ジメチルホルムアミド(0.46mL,5.95mmol)を加えて−78℃で4時間攪拌した。室温で12時間さらに攪拌後、氷冷下で反応液に5%塩酸水溶液20mLを加えた後、酢酸エチルで2回抽出した。該有機層を飽和重曹水、食塩水でそれぞれ洗浄後、硫酸マグネシウムで乾燥した。減圧条件下に濃縮し、下記式
N−(1,1−ジエチル)−6−ホルミル−3−メチル−2−メトキシベンザミドの粗生成物(556mg)のメタノール溶液(15mL)に氷冷下で水素化ホウ素ナトリウム(130mg,3.44mmol)を加えて室温に昇温し1時間撹拌した。その後、氷冷下で5%塩酸水溶液4mLを加えて100℃で9時間撹拌した。室温に戻し、反応液に氷水を加え酢酸エチルで2回抽出した。該有機層を食塩水で洗浄後、硫酸マグネシウムで乾燥した。減圧条件下に濃縮し、下記式
7−メトキシ−6−メチル−1(3H)イソベンゾフラノンの粗生成物(55mg)のジクロロメタン溶液(2.0mL)に−78℃で三臭化ホウ素のジクロロメタン溶液(1M溶液)0.7mLを加え、同温で1時間撹拌した。室温で12時間さらに攪拌後、反応液に冷水を加え酢酸エチルで2回抽出した。該有機層を食塩水で洗浄後、硫酸マグネシウムで乾燥した。減圧条件下に濃縮し、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーに付し、下記式
白色固体:1H-NMR (CDCl3, TMS) δ(ppm):2.23 (s, 3H), 5.28 (s, 2H), 6.86 (d, 1H), 7.41 (d, 1H), 7.87 (s, 1H)。
<19−1>N−(1,1−ジエチル)−6−(1−ヒドロキシ−エチル)−3−メチル−2−メトキシベンザミドの調製
N−(1,1−ジエチル)−6−ホルミル−3−メチル−2−メトキシベンザミドの粗生成物(124mg)の無水テトラヒドロフラン溶液(2.7mL)に氷冷下でメチルマグネシウムブロミド(0.9M テトラヒドロフラン溶液 0.75mL,0.68mmol)を加えて室温に昇温し14時間撹拌した。その後、氷冷下で5%塩酸水溶液4mL及び水10mLを加えて酢酸エチルで2回抽出した。該有機層を飽和重曹水、食塩水でそれぞれ洗浄後、硫酸マグネシウムで乾燥した。減圧条件下に濃縮し、下記式
N−(1,1−ジエチル)−6−(1−ヒドロキシ−エチル)−3−メチル−2−メトキシベンザミドの粗生成物70mgのジオキサン溶液(5mL)に濃塩酸1.0mLを加えた後、90℃で8時間攪拌した。反応液に酢酸エチル20mL及び氷水10mLを加え分液した。酢酸エチル層を食塩水10mLで2回洗浄後、硫酸マグネシウムで乾燥した。減圧条件下に濃縮し、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーに付し、下記式
7−メトキシ−3、6−ジメチル−1(3H)イソベンゾフラノンの粗生成物(42mg)のジクロロメタン溶液(2.0mL)に−78℃で三臭化ホウ素のジクロロメタン溶液(1M溶液)0.5mLを加え、同温で30分撹拌した。室温で13時間さらに攪拌後、反応液に冷水を加え酢酸エチルで2回抽出した。該有機層を食塩水で洗浄後、硫酸マグネシウムで乾燥した。減圧条件下に濃縮し、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーに付し、下記式
無色液体:1H-NMR (CDCl3, TMS) δ(ppm):1.62 (d, 3H), 2.29 (s, 3H), 5.54 (q, 1H), 6.80 (d, 1H), 7.41 (d, 1H), 7.90 (s, 1H)。
2,4−ジメチルアニソール(2.0g,14.7mmol)と4−ヒドロキシペンタン酸ラクトン(1.8g,18.0mmol)のジクロロメタン溶液(7.0mL)に氷冷下で四塩化チタン(1.0Mジクロロメタン溶液、25.0mL,25.0mmol)を滴下し、40℃で25時間撹拌した。反応液に冷水を注加し、これを酢酸エチルで2回抽出した。該有機層を食塩水で洗浄後、硫酸マグネシウムで乾燥した。減圧条件下に濃縮し、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーに付し、下記式
黄色液体:1H-NMR (CDCl3, TMS) δ(ppm):1.26 (d, 3H), 1.97 (m, 1H), 2.19 (s, 3H), 2.21 (m, 1H), 2.24 (s, 3H), 2.59 (m, 1H), 2.91 (m, 1H), 3.24 (m, 1H), 7.15 (s, 1H), 12.94 (s, 1H)。
<21−1>3,5−ジメチル−2−メトキシベンズアルデヒド及び2,4−ジメチル−5−メトキシベンズアルデヒドの調製
2,4−ジメチルアニソール(3.0g、22.1mmol)とジクロロメチルメチルエーテル(2.4g、20.9mmol)のジクロロメタン溶液(5.0mL)に氷冷下で四塩化チタン(1.0M ジクロロメタン溶液、30.0mL、30.0mmol)を滴下し、氷冷下で1時間撹拌した。反応液を冷水に注加し、これを酢酸エチルで2回抽出した。該有機層を食塩水で洗浄後、硫酸マグネシウムで乾燥した。減圧条件下に濃縮し、下記式
3,5−ジメチル−2−メトキシベンズアルデヒド及び2,4−ジメチル−5−メトキシベンズアルデヒドの混合物(約4:1)の粗生成物(3.1g)と酢酸アンモニウム(3.5g,45.4mmol)の酢酸溶液(13.0mL)に氷冷下でニトロエタン(9.6mL,134.3mmol)を滴下し、100℃で2時間半撹拌した。反応液に冷水及び飽和重曹水を注加し反応液を中性にした後、これを酢酸エチルで2回抽出した。該有機層を食塩水で洗浄後、硫酸マグネシウムで乾燥した。減圧条件下に濃縮し、粗生成物3.89gを得た。続いて、得られた粗生成物(3.89g)の水(20.0mL)とメタノール(60.0mL)混合溶液に氷冷下で鉄粉(10〜20Mesh,4.4g,78.7mmol)と濃塩酸(36%水溶液,21.6mL)を順次滴下して、70℃で4時間撹拌した。反応液に冷水と10%水酸化ナトリウム水溶液を注加し、反応液を中性にした後、これを酢酸エチルで2回抽出した。該有機層を食塩水で洗浄後、硫酸マグネシウムで乾燥した。減圧条件下に濃縮し、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーに付し、下記式
1−(3,5−ジメチル−2−メトキシフェニル)−2−プロパノン及び1−(2,4−ジメチル−5−メトキシフェニル)−2−プロパノンの混合物(1.1g,5.7mmol)とジエチルホスホノ酢酸エチル(1.4g,6.2mmol)のトルエン溶液(6.0mL)に対して氷冷下で20%ナトリウムエトキシドエタノール溶液(1.7g,6.3mmol)を滴下し、60℃で6時間撹拌した。反応液に冷水を注加し、酢酸エチルで2回抽出した。該有機層を食塩水で洗浄後、硫酸マグネシウムで乾燥した。減圧条件下に濃縮し、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーに付し、下記式
3−メチル−4−(3,5−ジメチル−2−メトキシフェニル)−2−ブテン酸エチル及び3−メチル−4−(2,4−ジメチル−5−メトキシフェニル)−2−ブテン酸エチルの混合物(955mg,3.6mmol)の酢酸エチル溶液(8.0mL)に室温下でパラジウム炭素(160mg)を加えて、水素ガスで置換した。反応液を室温下で8時間撹拌後、酢酸エチルを用いてセライト濾過を行った。減圧条件下に濃縮し、下記式
3−メチル−4−(3,5−ジメチル−2−メトキシフェニル)−ブタン酸エチル及び3−メチル−4−(2,4−ジメチル−5−メトキシフェニル)−ブタン酸エチルの混合物の粗生成物(926mg)のクロロホルム溶液(15.0mL)に氷冷下でトリフルオロメタンスルホン酸(25.0g,165.0mmol)を滴下した。室温下で24時間撹拌した後、反応液を氷水に注加して、ジエチルエーテルで2回抽出した。該有機層を食塩水で洗浄後、硫酸マグネシウムで乾燥した。減圧条件下に濃縮し、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーに付し、下記式
3,4−ジヒドロ−3,6,8−トリメチル−5−メトキシ−1(2H)ナフタレノンと3,4−ジヒドロ−3,5,7−トリメチル−8−メトキシ−1(2H)ナフタレノンの混合物(140mg)のジクロロメタン溶液(10.0mL)に−78℃で三塩化ホウ素のジクロロメタン溶液(1M溶液)2.0mLを加えて、同温度下で30分撹拌した。室温に戻した後、反応液に冷水と飽和塩化アンモニウム水溶液を注加し、酢酸エチルで2回抽出した。該有機層を食塩水で洗浄後、硫酸マグネシウムで乾燥した。減圧条件下に濃縮し、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーに付し、下記式
白色固体: 1H-NMR (CDCl3, TMS) δ(ppm):1.16 (d, 3H), 2.18 (s, 3H), 2.20 (s, 3H), 2.32 (m, 3H), 2.70 (d, 1H), 2.92 (d, 1H), 7.15 (s, 1H), 12.68 (s, 1H)。
4−ヒドロキシペンタン酸ラクトンに替えて、4−ヒドロキシ−3−メチルペンタン酸ラクトンを用い、他は実施例20と同様にして、シリカゲルクロマトグラフィーに付し、極性の低い成分として下記式
黄色液体:1H-NMR (CDCl3, TMS) δ(ppm):1.01 (d, 3H), 1.28 (d, 3H), 2.19 (s, 3H), 2.23 (s, 3H), 2.25 (m, 2H), 2.98 (m, 1H), 3.06 (dd, 1H), 7.16 (s, 1H), 12.91 (s, 1H)。
さらにより極性の高い成分として下記式
黄色液体:1H-NMR (CDCl3, TMS) δ(ppm):0.71 (t, 3H), 1.46(s, 3H), 1.79 (m, 1H), 1.89 (m, 1H), 2.20 (s, 3H), 2.32 (s, 3H), 2.45 (d, 1H), 2.70 (d, 1H), 7.10 (s, 1H), 9.51 (s, 1H)。
上記実施例5で製造した集合誘引物質、下記実施例23の集合誘引物質及び比較例1の化合物について、各10-3ピコグラム(pg)〜106pgを、ワモンゴキブリ若齢幼虫を用いたリニアトラックオルファクトメーターによる生物試験に供し、その匍匐害虫集合誘引活性を確認した。
<実施例23>
下記式
<比較例1>
実施例5の製造において、加水分解前に得られる下記式
本発明の実施品である実施例5及び実施例23の集合誘引物質は、高い匍匐害虫集合誘引活性を示した。一方、比較例1の化合物は、実施例5の集合誘引物質のEPI値が約0.5となった量(102pg)の10000倍以上多い量(106pg)を用いても全く活性を示さなかった。
上記実施例1<1−4>で製造した集合誘引物質及び実施例3で製造した集合誘引物質について、各物質10-3ピコグラム(pg)〜103pgを、ワモンゴキブリ若齢幼虫を用いたリニアトラックオルファクトメーターによる生物試験に供し、その匍匐害虫集合誘引活性を確認した。
本発明の実施品である実施例1<1−4>及び実施例3の集合誘引物質は、高い匍匐害虫集合誘引活性を示した。
実施例4で製造した集合誘引物質10-3ピコグラム(pg)〜103pgを、ワモンゴキブリ若齢幼虫を用いたリニアトラックオルファクトメーターによる生物試験に供し、その匍匐害虫集合誘引活性を確認した。
本発明の実施品である実施例4の集合誘引物質は、高い匍匐害虫集合誘引活性を示した。
上記実施例17及び実施例18で製造した集合誘引物質について、各物質10−3ピコグラム(pg)〜106pgを、ワモンゴキブリ若齢幼虫を用いたリニアトラックオルファクトメーターによる生物試験に供し、その匍匐害虫集合誘引活性を確認した。
本発明の実施品である実施例17及び実施例18で製造した集合誘引物質は、いずれも匍匐害虫集合誘引活性を示したが、その活性は実施例18で製造した集合誘引物質の方が特に優れていた。
下記工程(1)〜(10)により、ワモンゴキブリの糞から本発明の匍匐害虫集合誘引物質を得た。
ワモンゴキブリの幼虫又は成虫を飼育している箱から糞を回収し、集合誘引物質の材料として−20℃で冷凍保存した。試料1kgを5Lのガラスカラムに詰め、10Lの溶媒にて順次抽出を行なった。まず、減圧下、100%n−ヘキサンで試料を洗浄した後、メタノール/ジクロロメタン(1/99(v/v))混合溶液で自然流下にて抽出した。最後に100%メタノールで残りを抽出した。それぞれの画分のワモンゴキブリ若齢幼虫の集合誘引活性を、リニアトラックオルファクトメーターによる生物試験で確認したところ、メタノール/ジクロロメタン(1/99(v/v))混合溶液画分に活性が集中した。以下これを粗抽出物という。
粗抽出物を乾固して100%ジクロロメタンに再溶解させた後、前記100%ジクロロメタンと同容量の1N炭酸ナトリウム水溶液を用いて常法により液々分配を行ない、ジクロロメタン画分と酸性画分を得た。生物試験を行なったところ、ジクロロメタン画分に活性が集中した。
前記ジクロロメタン画分に対して、シリカゲルオープンカラム(Wakogel C−200、和光純薬工業株式会社)で段階溶出を行なった。試料に対して、溶質重量の3倍のシリカゲルと同量の焼成珪藻土(Celite 545、ナカライテスク株式会社)を加え懸濁した後、ロータリーエバポレータを用いて粉体になるまで試料を乾燥した。これを、カラムに詰めた溶質重量の10倍のシリカゲルの上にのせ、減圧下、以下の3種の溶媒をそれぞれ溶質重量の約200倍量用いて順次溶出させて分画した。分画操作後に得られたジクロロメタン/n−ヘキサン(10/90(v/v))混合溶液、酢酸エチル/n−ヘキサン(5/95(v/v))混合溶液、及び100%酢酸エチル溶出画分を生物試験したところ、活性は酢酸エチル/n−ヘキサン(5/95(v/v))混合溶液画分に集中した。
酢酸エチル/n−ヘキサン(1/99(v/v))混合溶液画分から溶媒を除去し、得られた固形物を固形物重量の60倍容量のアセトン(固形物1gに対して60mLのアセトン)に溶解し、固形物の3倍重量の活性炭を添加した。一晩静置した後、固形物重量の120倍容量のアセトンで洗いながら活性炭を濾別し、アセトン溶液画分を得た。濾別後の活性炭に固形物重量の60倍のトルエンに浸漬し、一晩静置した。その後、固形物重量の120倍容量のトルエンで洗いながら活性炭を濾別し、トルエン溶液画分を得た。生物試験の結果、アセトン溶液画分に活性が集中した。
アセトン溶液画分に対して、ポーラスポリマービーズ(CHP20P、三菱化学株式会社)のオープンカラムによる精製を行なった。試料を乾固した後、100%メタノールに再溶解させ、溶質量の3倍量のポリマービーズとともに懸濁したままカラムにのせた。メタノール/水(0/100(v/v))、メタノール/水(85/15(v/v))、メタノール/水(95/5(v/v))、さらに100%メタノールによる段階溶出を行ない、溶出液を濃縮後、ジクロロメタンに転溶した。生物試験の結果、メタノール/水(95/5(v/v))混合溶液画分に活性が集中した。
活性集合誘引物質を含むメタノール/水(95/5(v/v))混合溶液画分に対し、溶媒を除去して得られた固形物(溶質)の重量の60倍重量のシリカゲルを用いたシリカゲルオープンカラム(Wakogel C−200、和光純薬工業株式会社)で段階溶出を行なった。溶質は10mLの10%酢酸エチル/n−ヘキサンを用いて、再溶解後、カラムに添加した。溶出溶媒には、酢酸エチル/n−ヘキサン(5/95(v/v))、その後に酢酸エチルを用いた。なお、溶出溶媒は、それぞれ溶質の600倍容量の溶媒を用いた。生物試験の結果、酢酸エチル/n−ヘキサン(5/95(v/v))混合溶液画分に活性が集中した。
前記工程(6)で得た酢酸エチル/n−ヘキサン(5/95(v/v))混合溶液画分について、さらにHPLC(LC−10AT、島津製作所)による精製を実施した。まずシリカゲルカラム(COSMOSIL 5SL−II、ナカライテスク株式会社、φ4.6×150mm)を用いて順相で精製を行なった。移動相溶媒に酢酸エチル/n−ヘキサン(5/95(v/v))を使用し(1mL/分)、UV検出器(SPD−10MAVP、島津製作所)で254nmの吸収をモニタした。0.5分ごとに分取した各画分の生理活性を調べ、4つの活性画分を得た(活性画分I〜IV)。
前記工程(7)で得られた4つの活性画分(活性画分I〜IV)について、それぞれ、ODSカラム(COSMOSIL 5AR−II、ナカライテスク株式会社、φ4.6×150mm)を用いて逆相で精製を行なった。移動相には100%メタノールを使用し、0.2mL/分で緩やかに展開した。同様に分画し、生物試験を行ない、活性の高かった画分を次の工程に供した。
さらにCOSMOSIL πNAPカラム(φ4.6×150mm、ナカライテスク株式会社)による精製を行なった。πNAPはシリガゲル担体をナフチル基で化学修飾した固定相である。移動相にはイソプロパノール/メタノール(50/50(v/v))を用いた(0.2mL/分)。UV吸収ピークを参照しながら分画を行ない、得られた画分を生物試験に供し、活性の高かった画分を次の工程に供した。
前記工程(9)で得られた各画分について、酢酸エチル/n−ヘキサン(0.5/99.5(v/v))でシリカゲルカラムによる順相HPLCで再度精製し、UV吸収ピークが見られた画分(活性画分I〜IV)を分取し、生物試験に供した。活性の高かった画分の溶媒を除去し、匍匐害虫集合誘引物質を得た。
なお、本試験における操作のフローチャートを図6に示した。
また、同定された集合誘引物質PLD−A、PLD−B、PLD−C、PLD−D、PLD−E及びPLD−Fそれぞれの化学構造式及びNMRデータ及びMSデータを下記に示す。なお構造式中の矢印はNOESY測定における、NOE相関が見られることを示す。
13C-NMR (125 MHz, CDCl3, ppm): δ169.66 (-C=O), 160.58 (C), 141.20 (C), 137.07 (CH), 125.23 (C), 115.80 (CH), 106.94 (C), 81.09 (CH), 37.26 (CH), 19.69 (CH3), 17.26 (CH3), 15.42 (CH3)
EI-MS: 206 (M+, 100%), 191 (M+-CH3, 7) 188 (M+-H2O, 16), 177 (49), 173 (188-CH3, 14), 162 (72), 145 (10), 134 (20)
なお、本集合誘引物質の1H-NMRスペクトルデーターは、前述の実施例7での有機合成により得られた集合誘引物質のものと一致した。
13C-NMR (125 MHz, CDCl3, ppm): δ170.34 (-C=O), 160.47 (C), 143.57 (C), 137.03 (CH), 125.11 (C), 116.37 (CH), 106.56 (C), 78.31 (CH), 36.44 (CH), 17.19 (CH3), 15.43 (CH3), 14.51 (CH3)
EI-MS: 206 (M+, 100%), 191 (M+-CH3, 6) 188 (M+-H2O, 18), 177 (88), 173 (188-CH3, 35), 162 (61), 145 (12), 134 (23)
なお、本集合誘引物質の1H-NMRスペクトルデーターは、前述の実施例8での有機合成により得られた集合誘引物質のものと一致した。
13C-NMR (125 MHz, CDCl3, ppm): δ169.57 (-C=O), 160.51 (C), 141.44 (C), 137.04 (CH), 125.13 (C), 116.12 (CH), 106.93 (C), 85.94 (CH), 35.03 (CH), 26.31 (CH2), 18.29 (CH3), 15.42 (CH3), 9.43 (CH3)
EI-MS: 220 (M+, 100%), 202 (M+-H2O, 16), 191 (M+-C2H5, 22), 187 (188-CH3, 25), 177 (41), 162 (81), 145 (6), 134 (17)
なお、本集合誘引物質の1H-NMRスペクトルデーターは、前述の実施例6<6−3>での有機合成により得られた[化27]のものと一致した。
13C NMR (125 MHz, CDCl3, ppm): δ 170.50 (-C=O), 160.40 (C), 144.10 (C), 137.00 (CH), 125.00 (C), 116.46 (CH), 106.76 (C), 83.62 (CH), 35.21 (CH), 24.63 (CH2), 15.42 (CH3), 14.70 (CH3), 9.76 (CH3)
EI-MS: 220 (M+, 100%), 202 (M+-H2O, 14), 191 (M+-C2H5, 22), 187 (188-CH3, 30), 177 (82), 162 (66), 145 (5), 134 (16)
なお、本集合誘引物質の1H-NMRスペクトルデーターは、前述の実施例9での有機合成により得られた集合誘引物質のものと一致した。
13C-NMR (125 MHz, CDCl3, ppm): δ170.95 (-C=O), 158.86 (C), 138.83 (CH), 134.46 (C), 124.55 (C), 124.18 (C), 107.77 (C), 82.69 (CH), 38.47 (CH), 26.45 (CH2), 24.84 (CH2), 17.98 (CH3), 15.30 (CH3), 14.37 (CH3), 11.34 (CH3)
EI-MS: 248 (M+, 100%), 230 (M+-H2O, 12), 215 (230-CH3, 14), 212 (27), 201 (35), 197 (17), 191 (28), 179 (29), 163 (51), 145 (5), 133 (14)
なお、本集合誘引物質の1H-NMRスペクトルデーターは、前述の実施例10での有機合成により得られた集合誘引物質のものと一致した。
13C-NMR (125 MHz, CDCl3, ppm): δ170.98 (-C=O), 158.87 (C), 138.83 (CH), 134.49 (C), 124.54 (C), 124.17 (C), 107.77 (C), 82.98 (CH), 36.65 (CH), 34.28 (CH2), 26.35 (CH2), 20.14 (CH2), 17.99 (CH3), 15.30 (CH3), 14.79 (CH3), 14.11 (CH3)
EI-MS: 262 (M+, 100%), 244 (M+-H2O, 7), 229 (244-CH3, 19), 226 (22), 211 (19), 201(31), 191 (39), 179 (31), 163 (58), 145 (6), 133 (15)
なお、本集合誘引物質の1H-NMRスペクトルデーターは、前述の実施例11での有機合成により得られた集合誘引物質のものと一致した。
実施例24で得たPLD−A、PLD−B、PLD−C、PLD−D、PLD−E及びPLD−Fで示した集合誘引物質を、ワモンゴキブリ若齢幼虫を用いたリニアトラックオルファクトメーターによる生物試験に供し、その匍匐害虫集合誘引活性を確認した。
本発明の実施品であるPLD−A、PLD−B、PLD−C、PLD−D、PLD−E及びPLD−Fで示した集合誘引物質はいずれも高い匍匐害虫集合誘引活性を示した。
供試集合誘引物質及び対照物質の0.5μg/0.5mLエタノール溶液を1.2cm四方のカット綿に含浸させた後30分間風乾させたものを、粘着式ゴキブリ捕獲器(商品名「ゴキブリ・キャッチャー」、大日本除蟲菊株式会社製)の粘着面中央に置き、供試サンプル及び対照サンプルとした。
供試集合誘引物質としては、前述のPLD−A、PLD−C、PLD−E、実施例20、実施例21、無処理物質を用いた。
対照物質としてゴキブリの誘引活性化合物として知られる(日本農芸化学会誌 Vol.57、655−658頁、1983年)、ソトロン(3−ヒドロキシ−4,5−ジメチル−2[5H]−フラノン、和光純薬工業株式会社製)を用いた。
ワモンゴキブリの場合、2m98cm×1m70cm×高さ20cmの試験区を設けた。30cm四方のひだ折にした濾紙を3段重ねて、試験区の中央に設置し潜伏シェルターとし、その両側に給水器を2個置いた。クロゴキブリ及びチャバネゴキブリの場合、55cm×38cm×高さ30cmの衣装ケースを試験区とした。15cm四方のひだ折にした濾紙を3段重ねて、試験区の中央に設置し潜伏シェルターとし、その両側に給水器を2個置いた。
その後、ワモンゴキブリ及びクロゴキブリの場合雌雄成虫各5匹及び中老齢幼虫10匹、若齢幼虫20匹を同時に放ち、チャバネゴキブリの場合雌雄成虫各10匹及び中老齢幼虫20匹、若齢幼虫20匹を同時に放ち、一晩静置した。翌日、供試サンプル及び対照サンプルを試験区の四隅にそれぞれが対角線上に位置するように2個ずつ配置し一晩静置した。
翌日、各サンプルの捕獲数を計数し、対照サンプルであるソトロンの捕獲数を1とした場合の相対値を算出した。
全ての供試集合誘引物質は、匍匐害虫の誘引活性化合物として知られるソトロンよりも捕獲数が高まることから、集合誘引効果に優れていることがわかった。またその効果は、種によって違いはあるものの、ワモンゴキブリ、クロゴキブリ、チャバネゴキブリの全てのゴキブリにおいて効果が認められた。
<実施例25>毒餌剤の製造
ヒドラメチルノン5部、ホウ酸15部、脱脂粉乳10部、ゴマ油5部、グリセリン15部、でんぷん25部、米ぬか20部、精製水5部からなる混合物に、(トランス)−3,4−ジヒドロ−8−ヒドロキシ−4,7−ジメチル−3−エチル−1H−2−ベンゾピラン−1−オン(実施例6<6−3>[化27]において、あるいはPLD−Cで示した集合誘引物質)又は3,4−ジヒドロ−8−ヒドロキシ−3,7−ジメチル−1H−2−ベンゾピラン−1−オン(実施例1<1−4>の集合誘引物質)を0.1ppmの含有量になるように加えてよく混練したものをそれぞれ約10gずつ搾り出して成形し、毒餌剤を調製した。
米ぬか30部、魚粉15部及びでんぷん糊剤50部を精製水5部で練ったものに、3,4−ジヒドロ−8−ヒドロキシ−3−(1−メチルプロピル)−5,7−ジメチル−1H−2−ベンゾピラン−1−オン(実施例10においてPLD−Eで示した集合誘引物質)又は3,4−ジヒドロ−8−ヒドロキシ−3−エチル−6,7−ジメチル−1H−2−ベンゾピラン−1−オン(実施例5の匍匐害虫集合誘引物質)が、1つの錠剤あたり100ppmとなるよう、含有させたものを直径15mmで2mm厚の円盤状に打ち抜き、錠剤(重さ1g)を作製した。
次に、ポリブテン(分子量900)95部、ポリイソブチレン(分子量120万)5部からなる粘着組成物を調製し、この組成物を8×15cmの広さ、厚さ1mmのボール紙に厚さ0.5mmに塗着して粘着板を得た。この粘着板の中央に、先に作製した錠剤を置き、匍匐害虫誘引捕獲器を得た。
イミプロトリン0.3g(エアゾール組成物全体量に対して、0.1w/v%)、フェノトリン0.9g(エアゾール組成物全体量に対して、0.3w/v%)、集合誘引物質として、実施例7又は/及び実施例8で調整した3,4−ジヒドロ−8−ヒドロキシ−3,4,7−トリメチル−1H−2−ベンゾピラン−1−オン:(a)を0.03g(エアゾール組成物全体量に対して、0.01w/v%)、ソルビタンモノラウレート系非イオン界面活性剤4.8g(エアゾール原液中、4.0w/v%)、ポリオキシエチレンポリオキシプロピレンラウリルエーテル系非イオン界面活性剤3.0g(エアゾール原液中、2.5w/v%)、ポリエチレングリコールモノラウレート系非イオン界面活性剤6.0g(エアゾール原液中、5.0w/v%)に、炭素数が12〜16個のイソパラフィン系脂肪族飽和炭化水素(商品名:IPソルベント2028)を加え油相として98mLとし、さらに水22mL(エアゾール原液中、18.0w/v%)を加えたエアゾール原液120mLを耐圧エアゾール容器に充填し、噴射バルブを装填した後、噴射ガスであるLPG(液化石油ガス)180mL(エアゾール組成物全体量に対して、60w/v%)を加圧充填して、本発明の匍匐害虫駆除用水性エアゾール剤(300mL)を得た。
殺虫成分としてのシフェノトリン0.2gとd−T80−フタルスリン0.8g、集合誘引物質として、実施例<6−3>で調整した[化27]又は/及び実施例9で調整した3,4−ジヒドロ−8−ヒドロキシ−4,7−ジメチル−3−エチル−1H−2−ベンゾピラン−1−オン:(b)0.03gと、及びステアリン酸ブチル4.0gに無臭ケロセン67.7gを加え、全量90mL(72.2g)の殺虫原液を調製した。
この殺虫原液90mL(72.2g)を耐圧エアゾール容器に充填し、噴射バルブを装填した後、噴射ガスであるLPG(液化石油ガス)210mL(117.6g)を加圧充填して、本発明の匍匐害虫駆除用油性エアゾール剤(300mL)を得た。
イミプロトリンを0.45g(0.50w/v%)、フェノトリンを0.45g(0.50w/v%)、集合誘引物質として、実施例<1−4>で調整した3,4−ジヒドロ−8−ヒドロキシ−3,7−ジメチル−1H−2−ベンゾピラン−1−オン:(c)0.03gと、誘引効果持続成分としてミリスチン酸イソプロピルを1.35g(15.0w/v%)、及びエタノールを含有する原液90mLを150mL容量の耐圧エアゾール容器に充填し、これに噴射剤として炭酸ガス4.0gを加圧充填して、本発明の匍匐害虫駆除用炭酸ガスエアゾール剤を得た。
実施例27〜29で得られた匍匐害虫駆除用エアゾール剤と、それぞれについて集合誘引物質のみを除いた処方で作製したエアゾール剤を比較例2〜4として、下記の効力試験を実施した。
天面を開放した、縦25cmx横30cm、高さ5cmのステンレス製容器の底面の短辺の1辺にのみ、供試エアゾール剤1mLを均一に噴霧処理した25cmx1cm、2mm厚のベニヤ板を設置した。容器の底面中央部にワモンゴキブリ7〜10日齢の幼虫20匹放ち、3分以内に薬剤処理部に接触したゴキブリの数と、1時間後および6時間後の仰転昆虫数(ノックダウン数)を数えた。評価は以下の基準で行った。
0〜3匹:×、4〜6匹:△、7〜15匹:○、16〜20匹:◎
集合誘引物質として、実施例5で調整した3,4−ジヒドロ−8−ヒドロキシ−3−エチル−6,7−ジメチル−1H−2−ベンゾピラン−1−オン:(d)を0.5w/v%と、誘引効果持続成分としてミリスチン酸イソプロピルを12w/v%と、殺虫成分としてシフルトリンを0.3w/v%、及び天然ピレトリンを0.1w/v%と、溶剤として、n−パラフィンの一種であるネオチオゾールを含有するエアゾール原液を調製した。このエアゾール原液50mLをエアゾール容器に充填後、液化石油ガス(LPG)50mLを加圧充填して、本発明の匍匐害虫駆除用油性エアゾール剤を得た。
このエアゾール剤を用い、アルゼンチンアリの発生が見られた台所の流しの下や屋外のベランダ脇の隙間周辺約2m2を(1m2あたり約20mL)で残留噴霧したところ、2〜3週間にわたりアルゼンチンアリの発生が抑えられた。
n−パラフィン5.0重量%にタルク91.8重量%を十分混合したのち、集合誘引物質として、実施例7又は/及び実施例8で調整した3,4−ジヒドロ−8−ヒドロキシ−3,4,7−トリメチル−1H−2−ベンゾピラン−1−オン:(a)を0.5重量%と、殺虫成分としてのシフルトリン0.2重量%及びジプロピレングリコール3.0重量%の混合溶液を添加し、ハンマーミルで粉砕混合して、本発明の匍匐害虫駆除用粉剤を得た。
n−パラフィン5.0重量%にタルク89.7重量%を十分混合したのち、集合誘引物質として、実施例20で調整した3,4−ジヒドロ−4,5,7−トリメチル−8−ヒドロキシ−1(2H)ナフタレノン:(e)を0.3重量%、殺虫成分としてd−フェノトリン0.5重量%、共力剤としてN−(2−エチルヘキシル)ビシクロ[2.2.1]ヘプト−5−エン−2,3−ジカルボキシイミド1.5重量%及びトリプロピレングリコール3.0重量%の混合溶液を添加し、ハンマーミルで粉砕混合して、本発明の匍匐害虫駆除用粉剤を得た。
実施例31及び実施例32で得られた匍匐害虫駆除用粉剤と、それぞれについて、集合誘引物質のみを除いた処方で作製した匍匐害虫駆除用粉剤を比較例5及び比較例6として、下記の効力試験を実施した。
縦30cmx横50cm、高さ8cmのステンレス製容器の底面の短辺の1辺にのみ3gの粉剤を均一となるように処理した後、底面中央部にアミメアリ20匹あるいはチャバネゴキブリ幼虫20匹を放った。3分以内に薬剤処理部に接触した供試昆虫数と、1時間後及び6時間後の仰転昆虫数を数えた。評価は以下の基準で行った。
0〜3匹:×、4〜6匹:△、7〜15匹:○、16〜20匹:◎
本発明の集合誘引物質を用いることにより、誘引剤及び/又は駆除製剤を提供することができる。また、該集合誘引物質は、ゴキブリ又はアリのみならず、ダンゴムシ、ワラジムシ、ムカデ、ヤスデ、ゲジゲジ、チャタテムシ、シバンムシ、コクゾウムシ、ダニ類等、その他の匍匐害虫にも利用できる可能性があり、極めて有効である。
また、本発明の匍匐害虫駆除製剤は、製剤に添加された匍匐害虫集合誘引物質による高い誘引効果により、特にゴキブリ類又はアリ類が製剤中の殺虫成分を喫食又は接触する機会が増加し、匍匐害虫の通り道から外れたところ等に施用しても効果が出ることが期待される。さらに、初期の集合誘引効果にも優れるため、人間の営みや風や雨などの天候等により、該駆除製剤の施用状況が変化した際等にも影響が少ないと考えられ、優れた匍匐害虫駆除製剤となり得る。
2a 吸入口(コントロール側)
2b 吸入口(サンプル側)
3 サンプルを塗布した金属製ディスク
4 供試虫設置場所
Claims (8)
- 一般式(I)〜(III)
置換されていてもよい(C1−C6)アルキル基;
置換されていてもよい(C3−C6)シクロアルキル基;
置換されていてもよい(C2−C6)アルケニル基;
置換されていてもよい(C3−C6)シクロアルケニル基;
置換されていてもよい(C2−C6)アルキニル基;
置換されていてもよい(C1−C6)アルコキシ基;
置換されていてもよい(C3−C6)シクロアルコキシ基;
置換されていてもよい(C2−C6)アルケニルオキシ基;
置換されていてもよい(C2−C6)アルキニルオキシ基;
置換されていてもよい(C1−C6)アルコキシ(C1−C6)アルキル基;
置換されていてもよい(C3−C6)シクロアルキル(C1−C6)アルキル基;
置換されていてもよい(C1−C6)アルコキシハロ(C1−C6)アルキル基;
置換されていてもよいアリール基;又は
置換されていてもよいヘテロアリール基
を表し、また、Xはメチレン基(-CH2-)または、酸素原子を表す。
R1とR2は、それらが結合する炭素原子と共に5員環又は6員環を形成してもよい。)
のいずれかで表される集合誘引物質又はその塩を含有することを特徴とする匍匐害虫駆除製剤。 - さらに、殺虫成分を含有することを特徴とする請求項1に記載の匍匐害虫駆除製剤。
- エアゾール剤又は固形剤であることを特徴とする請求項1又は2に記載の匍匐害虫駆除製剤。
- 固形剤が粒剤又は粉剤であることを特徴とする請求項3に記載の匍匐害虫駆除製剤。
- 固形剤が毒餌剤であることを特徴とする請求項3又は4に記載の匍匐害虫駆除製剤。
- 捕獲器に使用されることを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載の匍匐害虫駆除製剤。
- 匍匐害虫がゴキブリ及び/又はアリであることを特徴とする請求項1〜6のいずれか1項に記載の匍匐害虫駆除製剤。
- 集合誘引物質が、下記(a)〜(e)のいずれかで表されることを特徴とする請求項1〜7のいずれか1項に記載の匍匐害虫駆除製剤。
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