JPWO2016084663A6 - 容量制御弁 - Google Patents

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Abstract

容量制御弁の取付孔に外部流体の流入を防止すると共に、高圧ガスの透過漏れに起因する取付孔内の滞留ガスの外部への排出を可能とする。
容量制御の対象とされる装置のケーシングに設けられた取付孔3に挿入されて装着される容量制御弁1であって、容量制御弁1はシールリップ46を備え、シールリップ46は、取付孔3の入口に近い側であって容量制御弁1の外周部の嵌着部41に嵌着されると共に、シールリップ46のリップ部46bは取付孔3の内周面に当接されること
を特徴としている。

Description

本発明は、作動流体の流量又は圧力を可変制御する容量制御弁に関し、例えば、自動車等の空調システムに用いられる容量可変型圧縮機等の吐出量を圧力負荷に応じて制御する容量制御弁に関する。
例えば、図5に示すように、容量可変型圧縮機の吐出量を圧力負荷に応じて制御する容量制御弁50は、金属材料又は樹脂材料により形成された弁ハウジング51、弁ハウジング51内に往復動自在に配置された弁体52、弁体52を一方向に付勢する感圧体53、弁ハウジング51に接続されて弁体52に電磁駆動力を及ぼすソレノイド54等を備えている。
ソレノイド54は、弁ハウジング51に連結されるケーシング55、ケーシング55の上部開口部を封止するように設けられた端部部材56、一端部が閉じたスリーブ57、ケーシング55及びスリーブ57の内側に配置された円筒状の固定鉄芯58、固定鉄芯58の内側において往復動自在にかつその先端が弁体52に連結された駆動ロッド59、駆動ロッド59の他端側に固着された可動鉄芯60、可動鉄芯60を付勢するコイルスプリング61、スリーブ57外側にボビンを介して巻回された励磁用のコイル62、等を備えている。ケーシング55と端部部材56とは、ケーシング55の上端をカシメることにより一体的に結合されるものであり、両者の間にはOリング78が設けられソレノイド54の内部がシールされている。
また、弁ハウジング51は、吐出側通路の途中に形成された第1弁室65、吸入側通路の途中に形成された第2弁室66及び容量可変型圧縮機の制御室(図示省略)寄りに形成された第3弁室67等を備えている。
なお、Psは吸入圧力、Pdは吐出圧力、Pcは制御室圧力を示している。
このような容量制御弁50は、容量可変型圧縮機のケーシング70に形成された取付孔71に挿入され、Cリング74を取付孔71の開口端部に取り付けることにより固定される。その状態において、第1弁室65、第2弁室66及び第3弁室67の各ポート65a、66a及び67aがケーシング70内の冷媒通路に連通される。また、各ポート65a、66a及び67aをシールするため、弁ハウジング51の凹部に第1のOリング68及び第2のOリング69が嵌着されるとともに、ケーシング55の凹部に第3のOリング72が嵌着される。そして、ケーシング55と端部部材56との接続部であってケーシング55の上端部外周に第4のOリング73が配設され、該Oリング73と取付孔71の内周面との間の接触により、外部からの水、泥等の流入(矢印75参照)を防止するようにした発明が知られている(以下、「従来技術1」という。例えば、特許文献1参照。)。
また、従来技術1の第4のOリング73に代えて、取付孔71の開口端部に対向するようにして端部部材56の外周側に弾性変形自在であってリップ状のシール部材が一体成形により設けられた発明も知られている(以下、「従来技術2」という。例えば、特許文献2参照。)。
特開2009−281408号公報 特開2010−196794号公報
しかしながら、上記従来技術1では、容量制御弁50が、例えばCO用の高圧状態で使用された場合、矢印76で示す透過漏れが発生すると、第3のOリング72と第4のOリング73との間の間隙部77に高圧ガスの滞留が生じる可能性がある。高圧ガスの滞留が生じると、第4のOリング73の径が第3のOリング72の径より大きいため、容量制御弁50の取り外しの際に、容量制御弁50が外部に飛び出し、事故につながるという問題があった。
また、上記従来技術2では、端部部材56にシール部材が一体成形により設けられるため、端部部材56を製作するモールドの型割り形状に制限が出来、端部部材56の形状が限定されるという問題があった。
本発明は、上記従来技術の有する問題点を解決するためになされたものであって、容量制御弁の取付孔に外部からの水、ダスト、泥等を含んだ流体(以下、「外部流体」ということがある。)の流入を防止すると共に、高圧ガスの透過漏れに起因する取付孔内の滞留ガス(以下、「内部流体」ということがある。)の外部への排出が可能であり、かつ、製作及び組付けが容易なシール手段を備えた容量制御弁を提供することを目的とするものである。
上記目的を達成するため本発明の容量制御弁は、第1に、
容量制御の対象とされる装置のケーシングに設けられた取付孔に挿入されて装着される容量制御弁であって、
前記容量制御弁はシールリップを備え、
前記シールリップは、前記取付孔の入口に近い側であって前記容量制御弁の外周部の嵌着部に嵌着されると共に、前記シールリップのリップ部は前記取付孔の内周面に当接されることを特徴としている。
この特徴によれば、容量制御弁の取付孔に外部流体の流入が防止されると共に、高圧ガスの透過漏れに起因する取付孔内における滞留ガス(内部流体)の外部への排出ができ、容量制御弁の取り外しの際に、容量制御弁が外部に飛び出し、事故につながるという問題を解消することができ、かつ、シール手段の製作及び組付けが容易である。また、シールリップは容量制御弁の本体から独立した部材であるため、容量制御弁の本体に一体形成される場合に比べ、容量制御弁の本体の形状の自由度が増大する。
また、本発明の容量制御弁は、第2に、第1の特徴において、前記嵌着部は、前記容量制御弁を構成するケーシングと端部部材との連結部に設けられることを特徴としている。
この特徴によれば、シールリップをケーシングと端部部材との連結部を利用して取り付けることができ、シールリップの取り付けのために特別の部材を加工を施す必要がない。
また、本発明の容量制御弁は、第3に、第1又は第2の特徴において、前記シールリップは断面が略L字の形状をしていることを特徴としている。
この特徴によれば、L字のシールリップの一片を嵌着により固定し、他の片をリップとできるので、容量制御弁の円筒形状の外周に沿ってコンパクトに取付けることができる。
特に、シールリップの一片をケーシングと端部部材との間に嵌着して取り付ける場合、よりコンパクトに取り付けることができる。
また、本発明の容量制御弁は、第4に、第1ないし第3のいずれかの特徴において、前記リップ部は、前記取付孔の内周面に直交する方向に配設されることを特徴としている。
この特徴によれば、シールリップ嵌着部の構造を特別なものにすることなく取り付けることができる。
また、本発明の容量制御弁は、第5に、第1ないし第3のいずれかの特徴において、前記リップ部は、その先端が前記取付孔の前記外部側に向くように傾斜して配設され、前記リップ部の傾斜される側の面と前記外周部との間に間隙が設けられることを特徴としている。
この特徴によれば、外部流体の圧力を受けるとリップ部の摺動圧が大きくなり、逆に内部流体の圧力を受けるとリップ部の摺動圧が小さくなると同時に変形がされやすくなるため、外部流体の流入を確実に防止できると共に、内部流体の排出を容易にすることができる。
また、本発明の容量制御弁は、第6に、第5の特徴において、前記リップ部の前記外部側に傾斜される側の面には突起が設けられ、前記突起は前記外周部に当接されることを特徴としている。
この特徴によれば、突起と外周部外との当接に起因してリップ部に対して押付力を付加することができるため、外部流体に含まれるダスト及び泥等がリップ部の内方に進入し、堆積することを防止できる。
また、本発明の容量制御弁は、第7に、第1ないし第6のいずれかの特徴において、前記シールリップは、ゴム材料から形成されることを特徴としている。
この特徴によれば、確実にシールすることができ、特に、ケーシングと端部部材との間にシールリップを挟着し、ケーシングをカシメて端部部材と一体化させる場合に、シールリップが緩衝部材としても機能し、カシメ過ぎによる端部部材の損傷を防止することができる。
本発明は、以下のような優れた効果を奏する。
(1)容量制御弁の取付孔に外部流体の流入が防止されると共に、高圧ガスの透過漏れに起因する取付孔内における滞留ガス(内部流体)の外部への排出ができ、容量制御弁の取り外しの際に、容量制御弁が外部に飛び出し、事故につながるという問題を解消することができる。かつ、シール手段の製作及び組付けが容易である。また、シールリップは容量制御弁の本体から独立した部材であるため、容量制御弁の本体に一体形成される場合に比べ、容量制御弁の本体の形状の自由度が増大する。
(2)嵌着部は、容量制御弁を構成するケーシングと端部部材との連結部に設けられることにより、シールリップをケーシングと端部部材との連結部を利用して取り付けることができ、シールリップの取り付けのために特別の部材を加工を施す必要がない。
(3)シールリップは断面が略L字の形状をしていることにより、L字のシールリップの一片を嵌着により固定し、他の片をリップとできるので、容量制御弁の円筒形状の外周に沿ってコンパクトに取付けることができる。 特に、シールリップの一片をケーシングと端部部材との間に嵌着して取り付ける場合、よりコンパクトに取り付けることができる。
(4)リップ部は、取付孔の内周面に直交する方向に配設されることにより、シールリップ嵌着部の構造を特別なものにすることなく取り付けることができる。
(5)リップ部は、その先端が取付孔の外部側に向くように傾斜して配設され、リップ部の傾斜される側の面と外周部との間に間隙が設けられることにより、外部流体の圧力を受けるとリップ部の摺動圧が大きくなり、逆に内部流体の圧力を受けるとリップ部の摺動圧が小さくなると同時に変形がされやすくなるため、外部流体の流入を確実に防止できると共に、内部流体の排出を容易にすることができる。
(6)リップ部の外部側に傾斜される側の面には突起が設けられ、突起は外周部に当接されることにより、突起と外周部外との当接に起因してリップ部に対して押付力を付加することができるため、外部流体に含まれるダスト及び泥等がリップ部の内方に進入し、堆積することを防止できる。
(7)シールリップは、ゴム材料から形成されることにより、確実にシールすることができ、特に、ケーシングと端部部材との間にシールリップを挟着し、ケーシングをカシメて端部部材と一体化させる場合に、シールリップが緩衝部材としても機能し、カシメ過ぎによる端部部材の損傷を防止することができる。
本発明の実施例1に係る容量制御弁を示す断面図である。 本発明の実施例1に係るシール手段を説明する図である。 本発明の実施例2に係るシール手段を説明する図である。 本発明の実施例3に係るシール手段を説明する図である。 従来技術の容量制御弁を示す断面図である。
以下に図面を参照して、この発明を実施するための形態を、実施例に基づいて例示的に説明する。ただし、この実施例に記載されている構成部品の寸法、材質、形状、その相対的配置などは、特に明示的な記載がない限り、本発明の範囲をそれらのみに限定する趣旨のものではない。
図1及び図2を参照して、本発明の実施例1に係る容量制御弁について説明する。
容量制御弁1は、金属材料又は樹脂材料により形成された弁ハウジング10、弁ハウジング10内に往復動自在に配置された弁体15、弁体15を一方向に付勢する感圧体20、弁ハウジング10に接続されて弁体15に電磁駆動力を及ぼすソレノイド30等を備えている。
ソレノイド30は、弁ハウジング10に連結される金属材料により形成されたケーシング31、一端部が閉じたスリーブ32、ケーシング31及びスリーブ32の内側に配置された円筒状の固定鉄芯33、固定鉄芯33の内側において往復動自在にかつその先端が弁体15に連結されて連通路16を形成する駆動ロッド34、駆動ロッド34の他端側に固着された可動鉄芯35、弁体15を開弁させる方向に可動鉄芯35を付勢するコイルスプリング36、スリーブ32の外側にボビンを介して巻回された励磁用のコイル37及びケーシング31の上端開口部を封止するように設けられた端部部材38等を備えている。
弁ハウジング10は、吐出側通路として機能するポート11、12、13、弁体15の連通路16と共に吸入側通路として機能するポート13、14、吐出側通路の途中に形成された第1弁室17、吸入側通路の途中に形成された第2弁室18、吐出側通路及び吸入側通路に形成された第3弁室19等を備えている。
符号Psは、制御対象である容量可変型圧縮機の吸入圧力、Pdは吐出圧力、Pcは制御室圧力を示している。
弁体15は、略円筒状に形成されて一端側に第1弁部25、他端側に第2弁部26、第1弁部25を挟んで第2弁部26と反対側に後付けにより連結された第3弁部27、その軸線方向において第2弁部26から第3弁部27まで貫通し吸入側通路として機能する連通路16等を備えている。
第3弁部27は、第1弁室17から第3弁室19に向かって縮径した状態から拡径された形状をしており、拡径部においてアダプタ28と対向するテーパ状の係合面27aが形成されている。
感圧体20は、第3弁室19内に配置されて、その伸長(膨張)により第1弁部25を開弁させる方向に付勢力を及ぼすと共に周囲の圧力増加に伴って収縮して第1弁部25に及ぼす付勢力を弱めるように作動する。
ケーシング31の上端開口部には、その上端部を内方にカシメることにより円板状のカラー39及び端部部材38が固定されている。カラー39の中央にはスリーブ32が嵌入されている。スリーブ32の外側にボビンを介して巻回された励磁用のコイル37から接続端子40が延出し、カラー39を貫通して端部部材38内の空間に引き出されている。
端部部材38は、ケーシング31に内包される部品全体を上方から封止するように取り付けられている。端部部材38は樹脂成形材からなり、外部電源につながる接続端子40をモールドし、略円筒状に形成されている。
ケーシング31の上端部と端部部材38の下端外周部との間には、ソレノイド30の内外を気密に保持すると共に、外部流体の浸入を防止するためのシール手段45が設けられている。
シール手段45については、後記において詳細に説明する。
上記のように構成された容量制御弁1は、容量可変型圧縮機のケーシング2に形成された取付孔3内に弁ハウジング10を先にして挿入され、取付孔3の開口端部に取り付けられたCリング4を、端部部材38の段部38aに係合することにより固定される。その状態において、第1弁室17、第2弁室18及び第3弁室19の各ポート11、14及び13がケーシング2内の冷媒通路に連通される。また、各ポート11、14及び13を区画してシールするため、弁ハウジング10の凹部に第1のOリング5及び第2のOリング6が嵌着されるとともに、ケーシング31の凹部に第3のOリング7が嵌着される。
容量制御弁1は、弁ハウジング10外径<ケーシング31の外径<端部部材38の外径、の関係となるように、弁ハウジング10側が細く、端部部材38側が太く設定されている。取付孔3は、容量制御弁1の形状に概略沿うように、入口側の径が大きく、奥側にいくにつれ段階的に径が小さくされ、取付孔3内に容量制御弁1が弁ハウジング10側を先にして挿入され易くなっている。シール手段45の設けられる部分の取付孔3の径D1は第3のOリング7の設けられる部分の径D2より大きい。
一方、容量制御弁1が、例えばCO2用の高圧状態で使用された場合、矢印29で示す透過漏れが発生し、第3のOリング7とシール手段45との間の間隙部Sに高圧ガスの滞留が生じる。滞留する内部流体による力は、第3のOリング7よりシール手段45の方が受圧面積が大きいことからシール手段45の部分に大きく作用する。
次に、図2を参照しながら、シール手段45について説明する。
シール手段45は、取付孔3に外部からの水、ダスト、泥等を含んだ外部流体8の流入を防止すると共に、第3のOリング7の透過漏れ29に起因する間隙部Sに滞留する内部流体29aを外部へ排出する役割を有するものであり、取付孔3の入口に近い側に設けられる。
図2において、シール手段45は、外部流体の取付孔3内への流入を防止するため、取付孔3の入口に近い側であるところのケーシング31と端部部材38との連結部に設けられた嵌着部41に嵌着される。嵌着部41がケーシング31と端部部材38との連結部に設けられる場合、シール手段45は、従来からソレノイド30の内部をシールするために設けられたOリング(例えば、図5の78参照。)の役割を兼ねることができ、好都合である。
シール手段45は、シールリップ46を備えており、該シールリップ46は断面が略L字の形状をしている。シールリップ46の基部46aは端部部材38に形成された凹部38bに嵌入されると共に、ケーシング31の上端31aの内方への加締めにより、端部部材38の凹部38bとケーシング31の上端31aとの間に挟着されている。シールリップ46の基部46aにより、ソレノイド30の内部をシールすることができる。
また、シールリップ46のリップ部46bは取付孔3の内周面に直交する方向に配設され、内周面に適度な押圧力で持って当接されている。リップ部46bは外部流体が取付孔3内へ流入するのを防止するためのものである。
シールリップ46は、ゴム材料から形成されるのが好ましい。
図2において、端部部材38の外径はケーシング31の外径より大きいため、嵌着部41には段部が形成されており、シールリップ46のリップ部46bの外部側の面(図2における上面)は段部に当接して支持されると共に、内部側の面(図2における下面)はケーシング31の上端31aの端部に接離自在に支持されている。
本実施例の場合、ケーシング31と端部部材38との連結部に特別な加工を施すことなくシールリップ46を装着することができるという利点を有する反面、間隙部S内に滞留する内部流体29aの圧力によるリップ部46bの変形可能な領域が端部部材38の外面と取付孔3の内面との隙間dと小さいため、リップ部46bの先端を変形しやすいようにする必要がある。
実施例1の容量制御弁1は上記したような構成を有し、以下のような顕著な効果を奏する。
(1)容量制御弁1の取付孔3に外部流体の流入が防止されると共に、高圧ガスの透過漏れに起因する取付孔内における滞留ガス(内部流体)の外部への排出ができ、容量制御弁1の取り外しの際に、容量制御弁1が外部に飛び出し、事故につながるという問題を解消することができる。
(2)シール手段45の製作及び組付けが容易である。
(3)シールリップ46は容量制御弁1の本体から独立した部材であるため、容量制御弁1の本体に一体形成される場合に比べ、容量制御弁1の本体の形状の自由度が増大する。(4)ケーシング31と端部部材38との連結部に特別な加工を施すことなくシールリップ46を装着することができる。
(5)シールリップ46は、ゴム材料から形成されることにより、確実にシールすることができ、特に、ケーシング31と端部部材38との間にシールリップ46を挟着し、ケーシング31をカシメて端部部材38と一体化させる場合に、シールリップ46が緩衝部材としても機能し、カシメ過ぎによる端部部材38の損傷を防止することができる。
図3を参照しながら、本発明の実施例2について説明する。
実施例2は、シールリップの形状が異なる点で実施例1と相違するが、その他の点では実施例1と基本的に同じであり、実施例1と同じ部材には同じ符号を付し、重複する説明は省略する。
図3において、シールリップ47の基部47aは、端部部材38に形成された凹部38bに嵌入されると共に、ケーシング31の上端31aの内方への加締めにより、端部部材38の凹部38bとケーシング31の上端31aとの間に挟着されている。
シールリップ47のリップ部47bは、その先端が取付孔3の外部側に向くように傾斜して配設され、リップ部47bの傾斜される側の面47cと端部部材38の外周部38cとの間には間隙が設けられている。すなわち、シールリップ47のリップ部47bは取付孔3の外部側に向けて傾斜されている。このため、端部部材38の外周部38cは外径側が取付孔3の外部側に向くように傾斜して形成されている。
リップ部47bの先端が取付孔3の外部側に向くように傾斜して配設されているため、シールリップ47のリップ部47bは、外部流体8の圧力を受けると摺接部47dの接触圧力が増大し、逆に、間隙部S内に滞留する内部流体29aの圧力を受けると摺接部47dの接触圧力が減少する。また、リップ部47bの傾斜される側の面47cと端部部材38の外周部38cとの間には間隙が設けられているため、リップ部47bは、ほぼ全面に外部流体8の圧力を受け、接触圧力が増大する方向に容易に変形し、逆に、リップ部47bは、内部流体29の圧力により接触圧力が減少する方向に容易に変形することができる。
以上のように、外部流体8は浸入しずらく、内部流体29は排出されやすい構造となっている。
実施例2の容量制御弁1は上記したような構成を有し、以下のような顕著な効果を奏する。
(1)容量制御弁1の取付孔3に外部流体の流入が防止されると共に、高圧ガスの透過漏れに起因する取付孔内における滞留ガス(内部流体)の外部への排出ができ、容量制御弁1の取り外しの際に、容量制御弁1が外部に飛び出し、事故につながるという問題を解消することができる。
(2)シール手段45の製作及び組付けが容易である。
(3)シールリップ47は容量制御弁1の本体から独立した部材であるため、容量制御弁1の本体に一体形成される場合に比べ、容量制御弁1の本体の形状の自由度が増大する。(4)外部流体8は浸入しずらく、内部流体29aは排出されやすい。
図4を参照しながら、本発明の実施例3について説明する。
実施例3は、シールリップに突起が設けられている点で実施例2と相違するが、その他の点では実施例2と基本的に同じであり、実施例2と同じ部材には同じ符号を付し、重複する説明は省略する。
図4において、シールリップ48の基部48aは、端部部材38に形成された凹部38bに嵌入されると共に、ケーシング31の上端31aの内方への加締めにより、端部部材38の凹部38bとケーシング31の上端31aとの間に挟着されている。
シールリップ48のリップ部48bの先端が取付孔3の外部側に向くように傾斜して配設され、リップ部48bの外部側に傾斜される側の面48cには突起49が設けられ、突起49は端部部材38の外周部38cに当接されるようになっている。
リップ部48bの先端が取付孔3の外部側に向くように傾斜して配設されているため、シールリップ47のリップ部48bは、外部流体8の圧力を受けると摺接部48dの接触圧力が増大し、逆に、内部流体29の圧力を受けると摺接部48dの接触圧力が減少する。また、リップ部48bの傾斜される側の面48cには突起49が設けられ、突起49は端部部材38の外周部38cに当接されるようになっているため、突起49と外周部38cとの当接に起因してリップ部48bに対して押付力を付加することができるため、外部流体8がリップ部48bの内方に進入し、堆積することを防止できる。
実施例3の容量制御弁1は上記したような構成を有し、以下のような顕著な効果を奏する。
(1)容量制御弁1の取付孔3に外部流体の流入が防止されると共に、高圧ガスの透過漏れに起因する取付孔内における滞留ガス(内部流体)の外部への排出ができ、容量制御弁1の取り外しの際に、容量制御弁1が外部に飛び出し、事故につながるという問題を解消することができる。
(2)シール手段45の製作及び組付けが容易である。
(3)シールリップ48は容量制御弁1の本体から独立した部材であるため、容量制御弁1の本体に一体形成される場合に比べ、容量制御弁1の本体の形状の自由度が増大する。(4)外部流体8は浸入しずらく、内部流体29aは排出されやすい。
(5)外部流体8がリップ部48bの内方に進入し、堆積することを防止できる。
以上、本発明の実施例を図面により説明してきたが、具体的な構成はこれら実施例に限られるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲における変更や追加があっても本発明に含まれる。
例えば、前記実施例では、シール手段45は、ケーシング31と端部部材38との連結部に設けられた嵌着部41に嵌着される場合を例にして説明しているが、これは好都合ではあるが、必ずしもこれに限らず、取付孔3の入口に近い部分であればよい。
また、例えば、前記実施例では、シールリップは断面が略L字の形状の場合を説明したが、これに限らず、例えば、U字、V字、Y字あるいはJ字の形状でもよい。
また、例えば、前記実施例では、シールリップがゴム材料から形成される場合について説明したが、これに限らず、例えば、樹脂製であってもよい。
1 容量制御弁
2 容量可変型圧縮機のケーシング
3 取付孔
4 Cリング
5 第1のOリング
6 第2のOリング
7 第3のOリング
8 外部流体
10 弁ハウジング
11 ポート
12 ポート
13 ポート
14 ポート
15 弁体
16 連通路
17 第1弁室
18 第2弁室
19 第3弁室
20 感圧体
25 第1弁部
26 第2弁部
27 第3弁部
28 アダプタ
29 透過漏れ
29a 透過漏れに起因する内部流体
30 ソレノイド
31 ケーシング
31a 上端
32 スリーブ
33 固定鉄芯
34 駆動ロッド
35 可動鉄芯
36 コイルスプリング
37 励磁用のコイル
38 端部部材
38a 段部
38b 凹部
39 カラー
40 接続端子
41 嵌着部
45 シール手段
46、47、48 シールリップ
46a、47a、48a 基部
46b、47b、48b リップ部
49 突起
Pd 吐出圧力
Ps 吸入圧力
Pc 制御室圧力









Claims (7)

  1. 容量制御の対象とされる装置のケーシングに設けられた取付孔に挿入されて装着される容量制御弁であって、
    前記容量制御弁はシールリップを備え、
    前記シールリップは、前記取付孔の入口に近い側であって前記容量制御弁の外周部の嵌着部に嵌着されると共に、前記シールリップのリップ部は前記取付孔の内周面に当接されることを特徴とする容量制御弁。
  2. 前記嵌着部は、前記容量制御弁を構成するケーシングと端部部材との連結部に設けられることを特徴とする請求項1に記載の容量制御弁。
  3. 前記シールリップは断面が略L字の形状をしていることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の容量制御弁。
  4. 前記リップ部は、前記取付孔の内周面に直交する方向に配設されることを特徴とする請求項1ないし請求項3のいずれか1項に記載の容量制御弁。
  5. 前記リップ部は、その先端が前記取付孔の前記外部側に向くように傾斜して配設され、前記リップ部の傾斜される側の面と前記外周部との間に間隙が設けられることを特徴とする請求項1ないし請求項3のいずれか1項に記載の容量制御弁。
  6. 前記リップ部の前記外部側に傾斜される側の面には突起が設けられ、前記突起は前記外周部に当接されることを特徴とする請求項5に記載の容量制御弁。
  7. 前記シールリップは、ゴム材料から形成されることを特徴とする請求項1ないし6のいずれか1項に記載の容量制御弁。

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