JPWO2016067654A1 - エンジンブロックおよびこれを備える内燃機関 - Google Patents
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Abstract
Description
2 シリンダヘッド
4 ロッカーカバー
6 アッパーオイルパン(オイルパン)
6a 本体部
6b オイルパン側フランジ面部
8 ロアオイルパン(オイルパン)
20 エンジンブロック(エンジンブロック)
22 シリンダブロック部(シリンダ部)
22a シリンダボア
23 クランク室
24 クランクケース部(クランクケース部)
26 ブロック側フランジ面部(変速機取付部)
27 クランクジャーナル支持壁
27a 第1ジャーナル支持壁(剛性向上部、支持壁)
27b 第2ジャーナル支持壁(剛性向上部、支持壁)
27c 第3ジャーナル支持壁(剛性向上部、支持壁、中央支持壁)
27d 第4ジャーナル支持壁(剛性向上部、支持壁)
27e 第5ジャーナル支持壁(剛性向上部、支持壁)
28 軸受部
32 スカート部(スカート部)
32a 縦リブ(剛性向上部)
34 オイルパンレール部(オイルパン取付部)
34a 第1レール部(第1部分)
34b 第2レール部(第2部分)
50 変速機取付面(変速機取付部)
134a 接続部(接続部)
134b 接続部
CS クランクシャフト
SP スラストプレート
付けレールに変形が生じてしまう。上述したエンジンブロックは、かかる点において、なお改良の余地がある。
[0006]
本発明は、上記に鑑みてなされたものであり、重量効率良くオイルパン取付部の変形を抑制することができる技術を提供することを目的とする。
課題を解決するための手段
[0007]
本発明のエンジンブロックおよびこれを備える内燃機関は、上述の目的を達成するために以下の手段を採った。
[0008]
本発明に係るエンジンブロックの好ましい形態によれば、シリンダ部と、クランクケース部と、変速機取付部と、オイルパン取付部と、を備えるエンジンブロックが構成される。シリンダ部には、複数の気筒が直列に配置されている。クランクケース部は、クランク室を構成するようにシリンダ部の気筒軸方向一端側に接続されている。また、クランクケース部は、クランクシャフトを回転可能に支持する複数の支持壁を有するように構成されている。当該支持壁は、クランクシャフトからの慣性力が最も大きく作用するために他の支持壁よりも剛性が高くなるよう全体の壁厚が該他の支持壁の壁厚よりも厚く形成された剛性向上支持壁を有している。変速機取付部は、シリンダ部およびクランクケース部の気筒列方向一端側に設けられている。オイルパン取付部は、シリンダ部が接続された側とは反対側の端部において気筒列方向に沿うように構成されている。また、オイルパン取付部は、第1部分と、第2部分と、を有するように構成されている。第1部分は、変速機取付部に接続されて当該変速機取付部寄りに延在するように構成されている。第2部分は、第1部分よりも変速機取付部から遠い位置に延在するように構成されている。さらに、オイルパン取付部は、第1部分の気筒列方向に垂直な断面に関する断面2次モーメントが、第2部分の気筒列方向に垂直な断面に関する断面2次モーメントよりも大きくなるように構成されている。そして、第1部分の変速機取付部との接続部とは反対側の端部は、剛性向上支持壁に接続されるように構成されている。
[0009]
本発明における「シリンダ部の気筒軸方向一端側に接続された」とは、シリンダ部の気筒軸方向一端側にクランクケース部が一体成形される態様の他、シリンダ部とクランクケース部とが別体で成形された後、シリンダ部の気筒軸方向一端側にボルト等の締結部材によりクランクケース部が一体的に結
合される態様を包含する。
[0010]
本発明によれば、オイルパン取付部のうち第1部分の気筒列方向に垂直な断面に関する断面2次モーメントを、第2部分の気筒列方向に垂直な断面に関する断面2次モーメントよりも大きくする構成であるため、オイルパン取付部のうち曲げモーメントや捩じりモーメントの影響を受け易い部位である変速機取付部寄りの第1部分の剛性を、変速機取付部から遠い位置に配置された第2部分の剛性よりも高くすることができる。
[0011]
また、気筒列方向全域に亘ってオイルパン取付部の断面2次モーメントを大きくする構成と比較して、エンジンブロック全体の重量増加を抑えることができる。しかも、第1部分における変速機取付部との接続部とは反対側の端部を、剛性向支持壁に接続する構成であるため、極めて高い剛性を合理的に実現することができる。この結果、重量効率よく曲げモーメントや捩じりモーメントによるオイルパン取付部の変形を効果的に抑制することができる。
[0012]
[0013]
[0014]
本発明に係るエンジンブロックの更なる形態によれば、剛性向上支持壁は、気筒列方向において中央に配置されるように構成されている。
[0015]
本形態によれば、変速機取付部との接続部から気筒列方向における中央位置に相当する範囲におけるオイルパン取付部の剛性を向上することができるため、変速機からの曲げやねじりによるオイルパン取付部の変形をより効果的に抑制することができる。
[0016]
本発明に係るエンジンブロックの更なる形態によれば、オイルパン取付部は、第1部分における気筒列方向に垂直な断面の高さが、第2部分における
は、クランクシャフトCSのジャーナル部を回転可能に支持する軸受部28を備えており、クランク室23をシリンダボア22a毎に仕切る仕切り壁として構成されている。ここで、説明の便宜上、クランクジャーナル支持壁27を、図5の左側から順に第1ジャーナル支持壁27a、第2ジャーナル支持壁27b、第3ジャーナル支持壁27c、第4ジャーナル支持壁27d、第5ジャーナル支持壁27eと規定する。
[0033]
本実施の形態では、第3ジャーナル支持壁27cにおけるクランクシャフトCSの軸方向両側には、クランクシャフトCSからのスラスト方向の力を受けるためのスラストプレートSPが取り付けられること、また、クランクシャフトCS上に配置されるカウンタウェイト(図示せず)のうち、第3ジャーナル支持壁27cを挟む位置に配置されたカウンタウェイト(図示せず)が、いずれも同方向を向いて延出する構成である関係上、第3ジャーナル支持壁27cには、他のクランクジャーナル支持壁27(第1ジャーナル支持壁27a、第2ジャーナル支持壁27b、第4ジャーナル支持壁27d、第5ジャーナル支持壁27e)よりも大きな慣性力が作用すること、から、第3ジャーナル支持壁27cの壁厚が、他のクランクジャーナル支持壁27(第1ジャーナル支持壁27a、第2ジャーナル支持壁27b、第4ジャーナル支持壁27d、第5ジャーナル支持壁27e)の壁厚よりも厚く形成されている。
[0034]
これにより、第3ジャーナル支持壁27cの剛性は、他のクランクジャーナル支持壁27(第1ジャーナル支持壁27a、第2ジャーナル支持壁27b、第4ジャーナル支持壁27d、第5ジャーナル支持壁27e)の剛性よりも高くなっている。クランクジャーナル支持壁27(第1ジャーナル支持壁27a、第2ジャーナル支持壁27b、第3ジャーナル支持壁27c、第4ジャーナル支持壁27dおよび第5ジャーナル支持壁27e)は、本発明における「支持壁」に対応し、第3ジャーナル支持壁27cは、本発明における「剛性向上支持壁」に対応する実施構成の一例である。
ール部34aの剛性を合理的に向上し得て、第1レール部34aの変形を効果的に抑制することができる。
[0054]
しかも、オイルパンレール部34の気筒列方向に沿う全領域においてレール高さを高くしていないため、重量増加も抑制できる。この結果、重量効率良くオイルパンレール部34の変形を抑制できる。なお、第1レール部34aのレール高さを第2レール部34bのレール高さよりも高く形成するという簡単な構成によって、第1レール部34aの断面2次モーメントを大きくする構成であるため、エンジンブロック20自体の構造が複雑化することがない。即ち、エンジンブロック20の製造性の低下を招くこともない。
[0055]
本実施の形態では、第3ジャーナル支持壁27cの剛性が他のクランクジャーナル支持壁27の剛性よりも高い構成としたが、これに限らない。例えば、第1ジャーナル支持壁27aや第2ジャーナル支持壁27b、第4ジャーナル支持壁27d、第5ジャーナル支持壁27eの剛性を他のジャーナル支持壁27の剛性よりも高い構成としても良い。この場合、第1レール部34aの接続部134b側を、最も剛性が高く構成されたクランクジャーナル支持壁27に連結する構成とすれば良い。
[0056]
[0057]
本実施の形態では、第1レール部34aのレール高さを第2レール部34bのレール高さよりも高くするのみにより、第1レール部34aの断面2次モーメントを第2レール部34bの断面2次モーメントよりも大きくする構成としたが、これに限らない。第1レール部34aの断面形状が、第2レール部34bの断面形状に比較して断面2次モーメントが大きくなる形状、例えば、第1レール部34aの断面形状を中空箱状に形成する構成としたり、
断面形状をU字状に形成する構成としても構わない。
[0058]
本実施形態は、本発明を実施するための形態の一例を示すものである。したがって、本発明は、本実施形態の構成に限定されるものではない。
符号の説明
[0059]
1 内燃機関(内燃機関)
2 シリンダヘッド
4 ロッカーカバー
6 アッパーオイルパン(オイルパン)
6a 本体部
6b オイルパン側フランジ面部
8 ロアオイルパン(オイルパン)
20 エンジンブロック(エンジンブロック)
22 シリンダブロック部(シリンダ部)
22a シリンダボア
23 クランク室
24 クランクケース部(クランクケース部)
26 ブロック側フランジ面部(変速機取付部)
27 クランクジャーナル支持壁
27a 第1ジャーナル支持壁(支持壁)
27b 第2ジャーナル支持壁(支持壁)
27c 第3ジャーナル支持壁(支持壁、剛性向上支持壁)
27d 第4ジャーナル支持壁(支持壁)
27e 第5ジャーナル支持壁(支持壁)
28 軸受部
32 スカート部(スカート部)
32a 縦リブ
34 オイルパンレール部(オイルパン取付部)
34a 第1レール部(第1部分)
Claims (6)
- 複数の気筒が直列に配置されたシリンダ部と、
クランク室を構成するよう前記シリンダ部の気筒軸方向一端側に接続されたクランクケース部と、
前記シリンダ部および前記クランクケース部の気筒列方向一端側に設けられた変速機取付部と、
前記シリンダ部が接続された側とは反対側の端部において前記気筒列方向に沿うように構成されたオイルパン取付部と、
を備え、
前記クランクケース部は、剛性を向上可能な剛性向上部を有するよう構成されており、
前記オイルパン取付部は、前記変速機取付部に接続されて該変速機取付部寄りに延在するよう構成された第1部分と、該第1部分よりも前記変速機取付部から遠い位置に延在するよう構成された第2部分と、を有するよう構成されていると共に、前記第1部分の前記気筒列方向に垂直な断面に関する断面2次モーメントが、前記第2部分の前記気筒列方向に垂直な断面に関する断面2次モーメントよりも大きくなるよう構成されており、
前記第1部分は、前記変速機取付部との接続部とは反対側の端部において前記剛性向上部に接続されるよう構成されている
エンジンブロック。 - 前記クランクケース部は、クランクシャフトを回転可能に支持する支持壁を有しており、
前記支持壁は、前記剛性向上部として機能するよう構成されている請求項1に記載のエンジンブロック。 - 前記第1部分は、前記支持壁のうち前記気筒列方向において中央に配置された中央支持壁に接続されるよう構成されている請求項2に記載のエンジンブロック。
- 前記オイルパン取付部は、前記第1部分における前記気筒列方向に垂直な断面の高さが、前記第2部分における前記気筒列方向に垂直な断面の高さよりも大きくなるよう構成されている請求項1ないし3のいずれか1項に記載のエンジンブロック。
- 前記クランクケース部は、前記気筒列方向から見て、前記シリンダ部から末広がり状に前記気筒列方向および前記気筒軸方向に直交する方向に張り出すよう構成されたスカート部を有しており、
前記スカート部は、前記気筒列方向に垂直な断面形状が直線状となるよう構成されている請求項1ないし4のいずれか1項に記載のエンジンブロック。 - 請求項1ないし5のいずれか1項に記載のエンジンブロックと、
該エンジンブロックのオイルパン取付部に取り付けられたオイルパンと、
を備え、
該オイルパンに貯留されたオイルを用いて、潤滑必要部位の潤滑を行うよう構成された内燃機関。
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---|---|---|---|
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- 2015-03-30 WO PCT/JP2015/059915 patent/WO2016067654A1/ja active Application Filing
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