JP2017057720A - シリンダヘッドおよびこれを備える内燃機関 - Google Patents

シリンダヘッドおよびこれを備える内燃機関 Download PDF

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隆 佐竹
大地 阿部
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大地 阿部
信夫 岩室
Nobuo Iwamuro
信夫 岩室
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Koichi Tokura
光一 戸倉
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Abstract

【課題】エンジンマウントブラケット部の剛性向上に関して更に改良されたシリンダヘッドおよびこれを備える内燃機関を提供すること。
【解決手段】シリンダヘッド20に、フランジ部42と、中空筒状部50と、を設ける。フランジ部42には、エンジンマウントブラケット部18が一体にされたチェーンカバー12が締結される。中空筒状部50は、チェーンケース12が締結される側のみに開口52を有するように構成され、その一部がフランジ部42によって構成される。これにより、重量増加を抑制しながらもシリンダヘッド20のエンジンマウントブラケット部18が締結される部分における取付剛性を向上することができる。
【選択図】図2

Description

本発明は、シリンダヘッドおよびこれを備える内燃機関に関する。
特許第4013185号公報(特許文献1)には、チェーンケースを締結するために前面壁部に開口するように構成された締結ボス部と、可変バルブタイミング機構を作動させるためのオイル制御弁を設置するために側壁部に開口するように構成された収容部と、吸気マニホールドを締結するために側壁部に設けられたフランジ部と、を備えるシリンダヘッドが記載されている。
当該シリンダヘッドでは、チェーンケースのうち当該チェーンケースに一体にされたエンジンマウントブラケットの周囲を締結するための締結ボス部近傍に収容部を配置すると共に、当該収容部をフランジ部に連結するように構成されており、収容部にオイル制御弁が取り付けられることにより締結ボス部の剛性が向上して、エンジンマウントブラケット全体の剛性を向上することができる。
しかしながら、上述したシリンダヘッドでは、可変バルブタイミング機構を作動させるためのオイル制御弁の配置が制限されてしまい設計自由度が低下してしまう。また、オイル制御弁を有する構成が前提となっており、オイル制御弁を有さない構成におけるエンジンマウントブラケットの剛性向上については何ら言及されていない。このように、シリンダヘッドによるエンジンマウントブラケットの剛性向上については、更なる改良の余地がある。
特許第4013185号公報
本発明は、上記に鑑みてなされたものであり、エンジンマウントブラケットの剛性向上に関して更に改良されたシリンダヘッドおよびこれを備える内燃機関を提供することを目的とする。
本発明のシリンダヘッドおよびこれを備える内燃機関は、上述の目的を達成するために以下の手段を採った。
本発明に係るシリンダヘッドの好ましい形態によれば、シリンダヘッドは、エンジンマウントブラケット部を有するチェーンカバーが締結されるように構成されている。当該シリンダヘッドは、当接部と、中空筒状部と、を備えている。当接部は、チェーンカバーのうちエンジンマウントブラケット部またはエンジンマウントブラケット部の近傍部分が締結により当接されるように構成されている。中空筒状部は、少なくとも一部が当接部によって構成されると共に、チェーンカバーが締結される側に開口を備える中空部を有するように構成されている。ここで、本発明における「当接部」とは、典型的には、チェーンカバーをボルト締結するためのフランジ部がこれに該当する。
一般に、同じ材質であれば、中空部材と中実部材の断面二次モーメントおよび断面二次極モーメントはほぼ同じ値となり、中空部材を採用することにより剛性向上と軽量化との両立を図ることができる。本発明によれば、中空筒状部の少なくとも一部を当接部によって構成している、言い換えると、当接部の少なくとも一部を中空筒状部に連結する構成であるため、重量増加を招くことなく、チェーンカバーのうちエンジンマウントブラケット部あるいはエンジンマウントブラケット部の近傍における取付剛性を向上することができる。
しかも、可変バルブタイミング機構を作動させるためのオイル制御弁の有無に関わらず、エンジンマウントブラケット部あるいはエンジンマウントブラケット部の近傍における取付剛性を向上することができる。また、オイル制御弁を用いる場合であっても、当該オイル制御弁の配置が制限されることを抑制できるため、設計自由度を向上することができる。
本発明に係るシリンダヘッドの更なる形態によれば、当接部は、チェーンカバーのうちエンジンマウントブラケット部またはエンジンマウントブラケット部の近傍部分を締結するためのボルトがネジ係合されるネジ部を備えている。そして、当該ネジ部が中空筒状部を挟んで両側に配置されるように構成されている。
本形態によれば、剛性の高い中空筒状部を挟んで両側にネジ部が配置される構成であるため、チェーンカバーのうちエンジンマウントブラケット部あるいはエンジンマウントブラケット部の近傍における取付剛性をさらに向上することができる。
本発明に係るシリンダヘッドの更なる形態によれば、中空筒状部は、チェーンカバーが締結される側のみが開口するように構成されている。
本形態によれば、チェーンカバーのうちエンジンマウントブラケット部あるいはエンジンマウントブラケット部の近傍における取付剛性をより一層向上することができる。
本発明に係るシリンダヘッドの更なる形態によれば、中空筒状部の外形を構成する外殻の少なくとも一部が曲面により構成されている。
一般に、一方向からの入力に対してはリブなどを設ける対策が効果的であるが、エンジンマウントブラケット部に作用する入力の方向は一方向ではない。本形態によれば、エンジンマウントブラケット部からの入力を曲面により効率的に受けることができる。
本発明に係るシリンダヘッドの更なる形態によれば、中空部は、開口に垂直な方向から見たときの断面積が、開口から底部に向かうに伴い漸減するように構成されている。
本形態によれば、底部ほど断面積が小さくなるテーパー形状に中空部を構成するため、中子などを用いて中空部を成型する場合の製造性を向上することができる。
本発明に係るシリンダヘッドの更なる形態によれば、バルブリフタの往復運動をガイドするためのバルブリフタガイドボス部をさらに備えている。そして、中空筒状部は、バルブリフタガイドボス部に直接的に接続されるように構成されている。
本形態によれば、比較的剛性が高いバルブリフタガイドボス部に中空筒状部を直接的に接続する構成であるため、チェーンカバーのうちエンジンマウントブラケット部あるいはエンジンマウントブラケット部の近傍における取付剛性をさらに向上することができる。
本発明に係るシリンダヘッドの更なる形態によれば、外郭を構成する側壁をさらに備えている。そして、バルブリフタボス部は、側壁に直接的に接続されるように構成されている。
本形態によれば、バルブリフタボス部の剛性を向上することができる。これにより、チェーンカバーのうちエンジンマウントブラケット部あるいはエンジンマウントブラケット部の近傍における取付剛性をより一層向上することができる。
本発明に係るシリンダヘッドの更なる形態によれば、カムシャフトを回転可能に支承するように構成された支持壁および点火プラグを取り付けるためのプラグボス部をさらに備えている。そして、中空筒状部は、バルブリフタガイドボス部およびプラグボス部を介して支持壁に接続されるように構成されている。
本形態によれば、比較的剛性が高い支持壁に中空筒状部を接続する構成であるため、チェーンカバーのうちエンジンマウントブラケット部あるいはエンジンマウントブラケット部の近傍における取付剛性をさらに向上することができる。
本発明に係るシリンダヘッドの更なる形態によれば、外郭を構成する側壁をさらに備えている。そして、支持壁は、側壁に直接的に接続されるように構成されている。
本形態によれば、支持壁の剛性を向上することができる。これにより、チェーンカバーのうちエンジンマウントブラケット部あるいはエンジンマウントブラケット部の近傍における取付剛性をより一層向上することができる。
本発明に係るシリンダヘッドの更なる形態によれば、動弁室を構成するアッパーデッキ部をさらに備えている。そして、中空筒状部は、アッパーデッキ部に直接的に接続されるように構成されている。ここで、本発明における「動弁室」とは、カムシャフトやバルブリフタ、吸排気弁などから構成される動弁機構が収容される空間が該当する。
本形態によれば、比較的剛性が高いアッパーデッキに中空筒状部を直接的に接続する構成であるため、チェーンカバーのうちエンジンマウントブラケット部あるいはエンジンマウントブラケット部の近傍における取付剛性をさらに向上することができる。
本発明に係るシリンダヘッドの更なる形態によれば、吸気マニホールドを締結可能な取付部および当該取付部に直接的に接続されたリブをさらに備えている。そして、中空筒状部は、リブを介して取付部に接続されるように構成されている。
本形態によれば、比較的剛性が高い取付部にリブを介して中空筒状部を接続する構成であるため、チェーンカバーのうちエンジンマウントブラケット部あるいはエンジンマウントブラケット部の近傍における取付剛性をさらに向上することができる。
本発明に係る内燃機関の好ましい形態によれば、上述したいずれかの態様の本発明に係るシリンダヘッドと、チェーンカバーと、を備えている。チェーンカバーは、エンジンマウントブラケット部を有し、シリンダヘッドに締結されるように構成されている。そして、当該内燃機関は、エンジンマウントを介してエンジンマウントブラケット部が車体に締結されることにより車両に搭載されるように構成されている。
本発明によれば、上述したいずれかの態様の本発明に係るシリンダヘッドを備えるから、本発明のシリンダヘッドが奏する効果と同様の効果、例えば、チェーンカバーのうちエンジンマウントブラケット部あるいはエンジンマウントブラケット部の近傍における取付剛性を向上することができる効果などを奏することができる。これにより、内燃機関を車両に搭載する際の信頼性を向上することができる。
本発明によれば、エンジンマウントブラケット部の剛性向上に関して更に改良されたシリンダヘッドおよびこれを備える内燃機関を提供することができる。
本発明の実施の形態に係る内燃機関1の構成の概略を示す概略構成図である。 本発明の実施の形態に係るシリンダヘッド20の正面図である。 本発明の実施の形態に係るシリンダヘッド20の平面図である。 図3のA−A断面を示す断面図である。 本発明の実施の形態に係るシリンダヘッド20の側面図である。 図5のB−B断面の要部を拡大して示す要部拡大断面図である。 チェーンカバー12の正面図である。 チェーンカバー12を裏側から見た裏面図である。 チェーンカバー12の側面図である。 チェーンカバー12を上方から見た平面図である。 本発明の実施の形態に係る内燃機関1にエンジンマウント80が取り付けられた状態を示す説明図である。
次に、本発明を実施するための最良の形態を実施例を用いて説明する。
本実施の形態に係るシリンダヘッド20を搭載した内燃機関1は、4つの気筒が直列に配置された直列4気筒エンジンとして構成されており、図1に示すように、本実施の形態に係るシリンダヘッド20と、当該シリンダヘッド20の上部に取り付けられたロッカーカバー2と、シリンダヘッド20の下部に取り付けられたシリンダブロック4と、シリンダブロック4の下部に取り付けられたアッパーオイルパン6と、アッパーオイルパン6の下部に取り付けられたロアオイルパン8と、吸気マニホールド10と、チェーンカバー12と、を備えている。本実施の形態では、便宜上、ロッカーカバー2側、即ち、図1中の紙面上方を、「上側」ないし「上方側」として規定し、ロアオイルパン8側、即ち、図1中紙面下方を、「下側」ないし「下方側」として規定する。
シリンダヘッド20は、図2および図4に示すように、アッパーデッキ22と、ロアデッキ24と、アッパーデッキ22およびロアデッキ24に接続されると共にシリンダヘッド20の外郭を形成する側壁26,28と、から構成されており、図3および図6に示すように、カムシャフト支持壁30と、バルブリフタガイドボス部32と、中空筒状部50と、を備えている。カムシャフト支持壁30は、本発明における「支持壁」に対応する実施構成の一例である。
シリンダヘッド20の上部にロッカーカバー2が取り付けられることにより、アッパーデッキ22よりも上方部分には、図示しない吸気および排気カムシャフトや吸気および排気バルブ、バルブリフタなどを収容配置するための動弁機構室VMCが構成される。
側壁26は、図3および図5に示すように、気筒列方向(図3の左右方向)に沿うように構成されている。一方の側壁26には、吸気マニホールド10を取り付けるための取付部34が形成されている。取付部34は、図5に示すように、リブ36によって一方の側壁28に接続されている。
側壁28は、図3に示すように、気筒列方向(図3の左右方向)に直交するように構成されている。一方の側壁28には、図2に示すように、チェーンケース12を締結するためのフランジ部42およびボス部44が形成されている。ボス部44は、側壁28の幅方向(図2の左右方向)のほぼ中央に上下方向に並んで二つ形成されている。
フランジ部42およびボス部44は、図6に示すように、側壁28の壁面に対して突出して形成されている。フランジ部42およびボス部44の先端は、チェーンケース12が当接する当接面として構成されている。フランジ部42およびボス部44には、チェーンケース12を締結するための図示しないボルトがネジ係合されるネジ孔42a,42b,42c,44aが形成されている。フランジ部42およびボス部44は、本発明における「当接部」に対応する実施構成の一例である。
なお、ネジ孔42b,44aには、チェーンケース12のうち後述するエンジンマウントブラケット部18を締結するためのボルト(図示せず)がネジ係合される。また、ネジ孔42cは、チェーンケース12のうち後述するエンジンマウントブラケット部18近傍部分を締結するためのボルト(図示せず)がネジ係合される。ネジ孔42b,42c,44aは、本発明における「ネジ部」に対応する実施構成の一例である。
また、一方の側壁28(フランジ部42およびボス部44が形成された側の側壁28)の一方の側壁26寄り(取付部34が形成された側、図2の右側)には、図2に示すように、側壁28の壁面から膨出するように構成された膨出部29が形成されている。
膨出部29は、図2に示すように、側壁28の下方から上方に向かってクランク状に延在している。即ち、膨出部29は、側壁28の下方から上方に向かって延在し、上下方向のほぼ中央部において一端右側(側壁26側、図2の右側)に折れ曲がった後、再び上方に向かって延在している。 膨出部29の内部には、図4に示すように、膨出部29の形状に沿ってオイル通路29aが形成されている。
カムシャフト支持壁30は、図示しない吸気および排気カムシャフトを回転可能に支持できるように構成されている。カムシャフト支持壁30は、図3に示すように、気筒列方向に垂直な方向(図3の上下方向)に延在しており、一端が一方の側壁26に接続されると共に、他端が他方の側壁26に接続されている。カムシャフト支持壁30の延在方向の中央部には、図3に示すように、点火プラグ(図示せず)を取り付けるためのプラグボス部38が形成されている。
バルブリフタガイドボス部32は、図示しない吸気および排気カムシャフトの回転に伴い往復運動する図示しないバルブリフタをガイドすることができるように構成されている。バルブリフタガイドボス部32は、図3および図6に示すように、一端において側壁26に接続されると共に、他端においてプラグボス部38に接続されている。
中空筒状部50は、図6に示すように、一方の側壁28(フランジ部42やボス部44が形成された側の側壁28)の壁面に開口52を有し、当該開口52から他方の側壁28(一方の側壁28とは気筒列方向において反対側に配置された側壁28、図3の右側の側壁28)に向かって気筒列方向に沿う方向に凹み状に形成された凹部として構成されている。即ち、中空筒状部50は、一方の側壁28側のみが開口され、その他の部分において閉じられた空間54を有する有底筒形状に構成されている。空間54は、本発明における「中空部」に対応する実施構成の一例である。
中空筒状部50は、図2、図4および図6に示すように、その一部、具体的には、空間54を構成する右側壁部(図2の右側部分)および上側壁部(図2の上側部分)の一部が、二つのネジ孔42b,42bの間に延在するフランジ部42によって構成されている。言い換えると、フランジ部42の少なくとも一部が中空筒状部50に連結され、中空筒状部50を挟んで上下方向両側にネジ孔42b,42bが配置されているとも言える。
また、中空筒状部50のうち空間54を構成する左側壁部(図2に左側部分)は、図2および図6に示すように、膨出部29を含むように構成され、中空筒状部50のうち空間54を構成する下側壁部(図4の下側部分)は、図4に示すように、アッパーデッキ22に接続されるように構成されている。
さらに、中空筒状部50のうち空間54を構成する下側壁部(図4の下側部分)は、図4に示すように、リブ36の一部を含むように構成されている。即ち、中空筒状部50は、図5に示すように、リブ36を介して取付部34に接続されている。上側壁部、下側壁部、右側壁部および左側壁部は、本発明における「外殻」に対応する実施構成の一例である。
また、中空筒状部50は、図6に示すように、バルブリフタガイドボス部32にも接続されている。なお、中空筒状部50は、バルブリフタガイドボス部32が接続されたプラグボス部38を介して間接的にカムシャフト支持壁30にも接続されている。
中空筒状部50の外形を構成する外殻は、図4および図6に示すように、曲面を有する形状に構成されている。また、当該外殻は、図6に示すように、一方の側壁28側から他方の側壁28側に向かうに伴って先細りする略コーン形状に形成されている。
空間54は、中空筒状部50の外形を構成する外殻の形状に対応した形状に構成されている。即ち、空間54は、図4に示すように、開口52に直交する方向から見たときに曲線を有する形状に構成されると共に、図6に示すように、底部(開口52とは反対側の部分)に向かうほど、開口52に直交する方向から見たときの断面の面積が漸減する略コーン形状に構成されている。
空間54を略コーン形状に構成する態様は、本発明における「中空筒状部の中空部は、開口に垂直な方向から見たときの断面積が、開口から底部に向かうに伴い漸減するよう構成されている」態様に対応する実施構成の一例である。
チェーンカバー12は、図1に示すように、内燃機関1の気筒列方向の一端側(図1の左側)において、シリンダヘッド20、シリンダブロック4およびアッパーオイルパン6に図示しないボルトによって締結される。
チェーンカバー12は、図7および図8に示すように、フランジ部14と、ボス部16と、エンジンマウントブラケット部18と、インジケータピン19と、を備えている。フランジ部14は、チェーンカバー12の上端(図7および図8の上側端部)を除く外縁部に設けられている。
フランジ部14には、図7および図8に示すように、チェーンケース12を締結するための図示しないボルトが挿通される挿通孔14a,14b,14cが複数形成されている。挿通孔14bは、チェーンケース12のうちエンジンマウントブラケット部18自体に形成されている。挿通孔14bは、チェーンケース12をシリンダヘッド20に締結する際に、フランジ部42のネジ孔42bに整合する。
また、挿通孔14cは、図7および図8に示すように、チェーンケース12のうちエンジンマウントブラケット部18の近傍部分(挿通孔14bに隣接した位置)に形成されている。挿通孔14cは、チェーンケース12をシリンダヘッド20に締結する際に、フランジ部42のネジ孔42cに整合する。
ボス部16は、チェーンカバー12上部の幅方向(図7および図8の左右方向)のほぼ中央、即ち、エンジンマウントブラケット部18のほぼ中央部において、上下方向に並んで二つ設けられている。ボス部16には、エンジンマウントブラケット部18をシリンダヘッド20に締結するための図示しないボルトが挿通される挿通孔16aが形成されている。挿通孔16aは、チェーンケース12をシリンダヘッド20に締結する際に、ボス部44のネジ孔44aに整合する。
ボス部16には、図8に示すように、複数のリブ60,62,64が接続されている。リブ60は、交差状に二本設けられており、ボス部16とフランジ部14とを接続するように構成されている。リブ62は、ボス部16同士を接続するように構成されている。リブ64は、ボス部16とチェーンカバー12の壁面とを接続するように構成されている。
エンジンマウントブラケット部18は、図7、図9および図10に示すように、チェーンカバー12上部(図7の上側)においてチェーンカバー12に一体に設けられている。エンジンマウントブラケット部18は、チェーンカバー12の幅方向(図7の左右方向)のほぼ全域に亘って延在している。
エンジンマウントブラケット部18は、図7、図9および図10に示すように、エンジンマウント80(図11参照)を取り付けるための取付座面18aを有している。取付座面18aは、エンジンマウントブラケット部18の上端面(図9の上側)に形成されている。取付座面18aには、エンジンマウント80(図11参照)を締結するためのボルトBLT(図11参照)がネジ係合されるネジ孔18bが形成されている。
こうして構成された本実施の形態に係る内燃機関1は、図11に示すように、チェーンカバー12のエンジンマウントブラケット部18にボルト締結されたエンジンマウント80を介して図示しない車体に取り付けられることにより車両(図示せず)に搭載される。
車両に搭載された内燃機関1には、車両の走行により生ずる振動(タイヤからの入力によるハーシュネス等)がエンジンマウント80を介して入力される。当該振動の入力によって、シリンダヘッド20のフランジ部42のうちチェーンカバー12のエンジンマウントブラケット部18が締結される部位には、曲げおよび捩じり方向の力が作用する。
しかしながら、本実施の形態に係るシリンダヘッド20では、シリンダヘッド20のフランジ部42のうちチェーンカバー12のエンジンマウントブラケット部18が締結される部位の少なくとも一部を、中空筒状部50に連結することにより、重量増加を抑制しながらも当該部位に作用する曲げおよび捩じり方向の力に対する剛性の向上が図られている。
しかも、中空筒状部50は、膨出部29やリブ36に直接繋がるように構成されると共に、アッパーデッキ22やバルブリフタガイドボス部32(間接的にカムシャフト支持壁30)に接続されるように構成されているため、上述した部位に作用する曲げおよび捩じり方向の力に対する剛性をより一層向上することができる。
なお、中空筒状部50を挟んで上下方向両側においてエンジンマウントブラケット部18を締結する構成であるため、エンジンマウントブラケット部18をより安定して締結することができると共に、取付剛性をより一層向上することができる。
また、このようにエンジンマウント80の内燃機関1側の取付剛性が向上することにより、エンジンマウントブラケット部18を含むエンジンマウントブラケット全体の共振周波数が増加し、こもり音や加速時の騒音を低減することができる。
本実施形態では、中空筒状部50の外形を構成する外殻を、曲面を有する形状に構成したが、これに限らない。例えば、中空筒状部50の外形を構成する外殻を曲面のみ、あるいは、平面のみにより構成しても良い。
本実施形態では、中空筒状部50の外形を構成する外殻を、一方の側壁28側から他方の側壁28側に向かうに伴って先細りする略コーン形状に形成する構成としたが、先細りにせず、直方体状等の箱型形状としても良い。
本実施形態では、中空筒状部50の外形を構成する外殻の形状に対応した形状に空間54を構成したが、中空筒状部50の外形を構成する外殻の形状とは異なる形状に構成しても良い。
本実施形態では、空間54を、底部(開口52とは反対側の部分)に向かうほど開口52に直交する方向から見たときの断面の面積が漸減する略コーン形状に構成したが、これに限らない。例えば、開口52から底部(開口52とは反対側の部分)まで、開口52に直交する方向から見たときの断面積が同じとなるように開口52を構成しても良い。
本実施形態では、中空筒状部50は、一方の側壁28側のみが開口され、その他の部分において閉じられた空間54を有する有底筒形状に構成したが、開口52とは反対側の底部においても開口を有する構成としても構わない。
本実施の形態では、フランジ部42のうちシリンダヘッド20の幅方向右側(図2の右側)のフランジ部42のエンジンマウントブラケット部18が締結される部位近傍に中空筒状部50を設け、当該中空筒状部50に当該フランジ部42が連結される構成としたが、フランジ部42のうちシリンダヘッド20の幅方向左側(図2の左側)のフランジ部42のエンジンマウントブラケット部18が締結される部位近傍に中空筒状部50を設け、当該中空筒状部50に当該フランジ部42が連結される構成や、ボス部44近傍に中空筒状部50を設け、当該中空筒状部50に当該ボス部44が連結される構成としても良い。
本実施の形態では、チェーンケース12のうちエンジンマウントブラケット部18が締結されるネジ孔42b近傍のフランジ部42に中空筒状部50を連結する構成としたが、これに限らない。例えば、チェーンケース12のうちエンジンマウントブラケット部18の近傍部分が締結されるネジ孔42c近傍のフランジ部42に中空筒状部50を連結する構成としても良い。この場合、中空筒状部50は、ネジ孔42bとネジ孔42cとの間のフランジ部42に連結される構成が望ましい。
本実施の形態では、中空筒状部50をアッパーデッキ22やバルブリフタガイドボス部32、取付部34に接続する構成としたが、これに限らない。例えば、中空筒状部50をアッパーデッキ22、バルブリフタガイドボス部32および取付部34のいずれか一つあるいはいずれか二つに接続する構成や、いずれにも接続しない構成としても良い。あるいは、その他の剛性の高い部位に接続する構成としても良い。
本実施の形態では、中空筒状部50をバルブリフタガイドボス部32が接続されたプラグボス部38を介して間接的にカムシャフト支持壁30に接続する構成としたが、中空筒状部50をカムシャフト支持壁30に直接的に接続する構成としても良い。
本実施の形態では、中空筒状部50を膨出部29やリブ36に直接繋げるように構成したが、これに限らない。例えば、中空筒状部50を膨出部29のみに直接繋げるように構成したり、リブ36のみに直接繋げるように構成したりしても良い。あるいは、その他の剛性の高い部位に直接繋げるように構成しても良い。
本実施の形態では、中空筒状部50を挟んで上下方向両側においてエンジンマウントブラケット部18を締結するためのネジ孔42bを設ける構成としたが、これに限らない。例えば、中空筒状部50の上方向にのみネジ孔42bを設ける構成や、中空筒状部50の下方向にネジ孔42bを設ける構成としても良い。
本実施の形態では、カムシャフト支持壁30を側壁26に接続する構成としたが、カムシャフト支持壁30は、側壁26に接続されていなくても良い。
本実施の形態では、バルブリフタガイドボス部32を側壁26に接続する構成としたが、バルブリフタガイドボス部32は、側壁26に接続されていなくても良い。
本実施形態は、本発明を実施するための形態の一例を示すものである。したがって、本発明は、本実施形態の構成に限定されるものではない。
1 内燃機関(内燃機関)
2 ロッカーカバー
4 シリンダブロック
6 アッパーオイルパン
8 ロアオイルパン
10 吸気マニホールド
12 チェーンカバー
13 クランクプーリー
14 フランジ部
14a 挿通孔
14b 挿通孔
16 ボス部
16a 挿通孔
18 エンジンマウントブラケット部
18a 取付座面
18b ネジ孔
19 インジケータピン
20 シリンダヘッド(シリンダヘッド)
22 アッパーデッキ(アッパーデッキ)
24 ロアデッキ
26 側壁(側壁)
28 側壁
29 膨出部
29a オイル通路
30 カムシャフト支持壁(支持壁)
32 バルブリフタガイドボス部(バルブリフタガイドボス部)
34 取付部
36 リブ
38 プラグボス部
42 フランジ部(当接部)
42a ネジ孔
42b ネジ孔(ネジ部)
44 ボス部(当接部)
44a ネジ孔(ネジ部)
50 中空筒状部(中空筒状部)
52 開口(開口)
54 空間(中空部)
60 リブ
62 リブ
64 リブ
80 エンジンマウント
VMC 動弁機構室
BLT ボルト

Claims (12)

  1. エンジンマウントブラケット部を有するチェーンカバーが締結されるよう構成されたシリンダヘッドであって、
    前記チェーンカバーのうち前記エンジンマウントブラケット部または前記エンジンマウントブラケット部の近傍部分が締結により当接されるよう構成された当接部と、
    少なくとも一部が前記当接部によって構成されると共に、前記チェーンカバーが締結される側に開口を備える中空部を有するよう構成された中空筒状部と、
    を備えるシリンダヘッド。
  2. 前記当接部は、チェーンカバーのうち前記エンジンマウントブラケット部または前記エンジンマウントブラケット部の近傍部分を締結するためのボルトがネジ係合されるネジ部を備えており、該ネジ部が前記中空筒状部を挟んで両側に配置されるよう構成されている
    請求項1に記載のシリンダヘッド。
  3. 前記中空筒状部は、前記チェーンカバーが締結される側のみが開口するよう構成されている請求項1または2に記載のシリンダヘッド。
  4. 前記中空筒状部の外形を構成する外殻の少なくとも一部が曲面により構成されている請求項1ないし3のいずれか1項に記載のシリンダヘッド。
  5. 前記中空部は、前記開口に垂直な方向から見たときの断面積が、前記開口から底部に向かうに伴い漸減するよう構成されている請求項1ないし4のいずれか1項に記載のシリンダヘッド。
  6. バルブリフタの往復運動をガイドするためのバルブリフタガイドボス部をさらに備え、
    前記中空筒状部は、前記バルブリフタガイドボス部に直接的に接続されるよう構成されている請求項1ないし5のいずれか1項に記載のシリンダヘッド。
  7. 外郭を構成する側壁をさらに備え、
    前記バルブリフタガイドボス部は、前記側壁に直接的に接続されるよう構成されている請求項6に記載のシリンダヘッド。
  8. カムシャフトを回転可能に支承するよう構成された支持壁および点火プラグを取り付けるためのプラグボス部をさらに備え、
    前記中空筒状部は、前記バルブリフタガイドボス部および前記プラグボス部を介して前記支持壁に接続されるよう構成されている請求項1ないし7のいずれか1項に記載のシリンダヘッド。
  9. 外郭を構成する側壁をさらに備え、
    前記支持壁は、前記側壁に直接的に接続されるよう構成されている請求項8に記載のシリンダヘッド。
  10. 動弁室を構成するアッパーデッキ部をさらに備え、
    前記中空筒状部は、前記アッパーデッキ部に直接的に接続されるよう構成されている請求項1ないし9のいずれか1項に記載のシリンダヘッド。
  11. 吸気マニホールドを締結可能な取付部および該取付部に直接的に接続されたリブをさらに備え、
    前記中空筒状部は、前記リブを介して前記取付部に接続されるよう構成されている請求項1ないし10のいずれか1項に記載のシリンダヘッド。
  12. 請求項1ないし11いずれか1項に記載のシリンダヘッドと、
    エンジンマウントブラケット部を有し、前記シリンダヘッドに締結されるよう構成されたチェーンカバーと、
    を備え、
    エンジンマウントを介して前記エンジンマウントブラケット部が車体に締結されることにより車両に搭載されるよう構成されている
    内燃機関。
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