JP5297904B2 - 内燃機関のオイルパン及びこれを備える内燃機関 - Google Patents
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Description
この内燃機関では、その全長にわたり横方向のリブを設けるとともに、このリブ内に戻し油路の一部としての通路(横の通路3c)を形成することにより、同通路において潤滑油の流速を低減するようにしている。これにより、シリンダブロックの戻し油路から流れ出た潤滑油がオイルパンに向けて落下する際の速度が小さくなるため、同落下にともなうオイルパンでの気泡の発生が抑制されるようになる。また、機関本体の剛性を高めるリブ内に上記通路を設けるようにしているため、機関本体の剛性を向上させることと気泡の発生を抑制することとの両立が図られるようにもなる。
(1)請求項1に記載の発明は、シリンダブロックに取り付けられて同ブロックの戻し油路から流れ出た潤滑油を受ける内燃機関のオイルパンにおいて、前記シリンダブロックに取り付けられる固定部と、この固定部に連続する補強部とを有し、前記補強部は、前記固定部に対して前記シリンダブロックの側壁とは反対側に設けられ、前記戻し油路に対応するところに前記固定部から前記補強部にわたって切り欠きが形成され、前記切り欠きには、前記戻し油路から流れ出る潤滑油が落下するところに油受部が設けられ、この油受部は傾斜するように形成されていることを要旨としている。
また、油受部はスロープ形状の部位として形成される。
この構成によれば、戻し油路から流れ出て油受部により受けられた潤滑油は、同油受部の傾斜面に沿ってオイルパンに向けて流れるため、油受部上に多量の潤滑油が滞留することを抑制することができるようになる。
この発明によれば、開口部と対応するところにある空間と外側部により形成される空間との間に補強部が位置するため、外側部が設けられた構造のオイルパンについてその強度を確保することができる。
図1に示すように、車載用の内燃機関の本体(以下、「機関本体20」)には、変速機10が接続される。機関本体20は、複数のシリンダを有するシリンダブロック21と、このシリンダブロック21の上部に取り付けられるシリンダヘッド24と、シリンダブロック21の下部に取り付けられるオイルパン30とにより構成されている。
第2分割体50は、その底部に第1分割体40が取り付けられる接続部70と、この接続部70に潤滑油を案内する案内部60と、当該第2分割体50の周縁の全体にわたり形成されてシリンダブロック21の底部に取り付けられる固定部31と、接続部70の底部に設けられて第1分割体40の締結部42と互いに締結される締結部86とにより構成されている。
オイルパン30の潤滑油はオイルポンプにより汲み上げられる。そして、オイルポンプから吐出された潤滑油は、クランクシャフトや動弁機構等に供給される。クランクシャフトを通過した潤滑油は、案内部60または開口部80に落下して第1分割体40の貯留部41に還流される。動弁機構を通過した潤滑油は、シリンダヘッド24から第1戻し油路25または第2戻し油路26に流れ込む。そして、第1戻し油路25の出口から流れ出た潤滑油は、第1油受部84に接触してこの第1油受部84の表面を伝って流通した後、第1分割体40の貯留部41に流れ込む。また、第2戻し油路26の出口から流れ出た潤滑油は、第2油受部85に接触してこの第2油受部85の表面を伝って流通した後、第1分割体40の貯留部41に流れ込む。
(1)本実施形態のオイルパン30には、シリンダブロック21に取り付けられる固定部31とこの固定部31に連続する第1補強部82とが設けられている。また、第1補強部82の一部として、第1戻し油路25から流れ出る潤滑油の落下方向に第1油受部84が設けられている。
この構成によれば、当該オイルパン30がシリンダブロック21に固定されたとき、固定部31がシリンダブロック21とは反対側から第1補強部82及び第2補強部83により支持されるため、シリンダブロック21への固定にともない固定部31が同反対側に変形することを抑制することができるようになる。
この構成によれば、オイルパン30は、シリンダブロック21に向けて開口する周縁全体にわたり設けられた固定部31を介してシリンダブロック21に締結されるため、シリンダブロック21に対してより確実に固定されるようになる。
(6)本実施形態のオイルパン30では、オイルパン30幅方向の中心に向かうにつれて下方に向けて傾斜して第1油受部84及び第2油受部85が形成されている。
この構成によれば、開口部80の周縁に沿う態様で第1補強部82及び第2補強部83が設けられているため、当該オイルパン30の固定部31をシリンダブロック21に固定したことにともない、開口部80が変形することを抑制することができるようになる。
この構成によれば、開口部80と対応するところにある空間と外側部90により形成される空間との間に第1補強部82及び第2補強部83が位置するため、外側部90が設けられた構造のオイルパン30についてその強度を確保することができる。
なお、本発明の実施態様は上記実施形態にて例示した態様に限られるものではなく、これを例えば以下に示すように変更して実施することもできる。また以下の各変形例は、上記実施形態についてのみ適用されるものではなく、異なる変形例同士を互いに組み合わせて実施することもできる。
・上記実施形態では、第1補強部82の高さは、開口部80と案内部60との境界から開口部80の中間部に向かうにつれて次第に小さくしているが、補強部はこの形態に限定されるものではない。例えば、第1補強部82の中間部のみを切り欠いた形状とすることによりこの第1補強部82の中間部の高さを外側の部位の高さよりも小さくすることもできる。
・上記実施形態では、第1戻し油路25及び第2戻し油路26のそれぞれに対応して第1油受部84及び第2油受部85を設けるようにしたが、シリンダブロック21に形成されるさらに別の戻し油路と対応するところに油受部を設けることもできる。例えば、シリンダブロック21において、案内部60の上方に出口を有する戻し油路が形成される場合には、この戻し油路の下方に各油受部84,85に準じた構成の油受部を設けることもできる。
Claims (8)
- シリンダブロックに取り付けられて同ブロックの戻し油路から流れ出た潤滑油を受ける内燃機関のオイルパンにおいて、
前記シリンダブロックに取り付けられる固定部と、この固定部に連続する補強部とを有し、
前記補強部は、前記固定部に対して前記シリンダブロックの側壁とは反対側に設けられ、前記戻し油路に対応するところに前記固定部から前記補強部にわたって切り欠きが形成され、
前記切り欠きには、前記戻し油路から流れ出る潤滑油が落下するところに油受部が設けられ、この油受部は傾斜するように形成されている
ことを特徴とする内燃機関のオイルパン。 - 請求項1に記載の内燃機関のオイルパンにおいて、
前記固定部は、前記シリンダブロックに向けて開口する当該オイルパンの周縁全体にわたり設けられるとともに、その一部に前記切り欠きが設けられるものである
ことを特徴とする内燃機関のオイルパン。 - 請求項1または2に記載の内燃機関のオイルパンにおいて、
前記油受部は、オイルパン幅方向の中心に向かうにつれて下方に向けて傾斜する
ことを特徴とする内燃機関のオイルパン。 - 請求項1〜3のいずれか一項に記載の内燃機関のオイルパンにおいて、
当該オイルパンは、潤滑油を貯留する第1分割体とこの第1分割体に潤滑油を案内する第2分割体とが各別に形成されるものであり、
前記第2分割体は、前記第1分割体に向けて開口する開口部と機関本体からの潤滑油をこの開口部に案内する案内部とを含めて構成されるものであり、
前記補強部は、前記第2分割体において前記開口部の周縁に沿う態様で設けられるものである
ことを特徴とする内燃機関のオイルパン。 - 請求項4に記載の内燃機関のオイルパンにおいて、
前記第2分割体は、当該オイルパンの幅方向において前記開口部の外側に設けられて前記第1分割体との間に空間を形成する外側部をさらに含めて構成される
ことを特徴とする内燃機関のオイルパン。 - 請求項5に記載の内燃機関のオイルパンにおいて、
前記補強部は前記開口部と前記外側部との間に設けられる
ことを特徴とする内燃機関のオイルパン。 - シリンダブロックとオイルパンとが各別に構成されるとともに、同オイルパンに向けて開口する戻し油路が前記シリンダブロックに設けられる内燃機関において、
前記オイルパンとして請求項1〜6のいずれか一項に記載のオイルパンが設けられる
ことを特徴とする内燃機関。 - 請求項7に記載の内燃機関において、
前記戻し油路は、前記オイルパンに向けての開口部から前記シリンダブロックの中間部までにわたる部位がシリンダ軸線方向に沿う態様で形成される
ことを特徴とする内燃機関。
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