JPWO2016046903A1 - 車両用シート - Google Patents

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Abstract

シートクッションを設置したシートフレーム(21)を、シート傾斜機構(50)を介して左右一対の前後スライド機構(40),(40)に取り付けた車両用シート(10)において、左右一対の前後スライド機構(40),(40)に支持された固定フレーム(51)と、シートフレーム(21)を取り付けると共に、固定フレーム(51)にシャフト(52)を介して揺動自在に支持された揺動フレーム(53)と、固定フレーム(51)と揺動フレーム(53)の間に介在されて揺動フレーム(53)が常に水平状態になるように付勢する弾性部材(54)と、揺動フレーム(53)の水平状態をロックしたり、ロック解除する操作部材とでシート傾斜機構(50)を構成し、ロック解除時に、揺動フレーム(53)を一方向に揺動させてシートクッションを傾斜自在にした。

Description

本発明は、乗降時の乗員の足腰への負担を軽減する車両用シートに関する。
この種の車両用シートとして、図13(a),(b)に示すものが知られている(例えば、特許文献1参照。)。
この車両用シート1は、図13(a),(b)に示すように、シート(シート座面)2aを、自動車のフロアに対して、シート2aが車体前後方向の回転軸周りに回動可能な左右回転軸の軸受3、シート2aが車幅方向の回転軸周りに回動可能な前後回転軸の軸受4、並びにそれらの回転軸及び軸受機構の動作を規制するバネからなる反力生成装置5によって保持し、乗員の乗降時には、乗員の上体移動に応じて、シートバック2b及び2aを左右方向、及び前後方向に移動可能な構成としている。
特開2001−277913号公報(図6、図7) 特開2011−84203号公報(図2)
しかしながら、従来の車両用シート1では、ドアの開閉状態を電子制御ユニット(ECU)にて検出している。シート2aに着座している乗員がドアを開けると、電子制御ユニットにてロック機構によるロックが解除されて、左右回転軸の軸受3及び前後回転軸の軸受4の各軸が回動可能な状態となり、乗員の上体移動に応じて、反力生成装置5による反力よりも大きな力が加えられた分だけシート2aが傾斜する構成となっている。電子制御ユニットが必要不可欠なため、その分、部品点数が多くなって構造が複雑となり、また、コスト高であった。さらに、反力生成装置5の反力によりシート2aを傾斜させるためには、シート2aの着座位置が一般の乗用車と比較してかなり高い位置となり、その分、シート全体が大型で高重量になった。
そこで、本発明は、前記した課題を解決すべくなされたものであり、全体の構造が簡素化できると共に、乗員の乗降時にシートクッションを乗降口側に容易かつスムーズに傾斜させることができる軽量で安価な車両用シートを提供することを目的とする。
本発明の一態様によれば、シートクッションを設置したシートフレームをシート傾斜機構を介して左右一対の前後スライド機構に取り付けた車両用シートにおいて、左右一対の前後スライド機構に支持された固定フレームと、シートフレームを取り付けると共に、固定フレームにシャフトを介して揺動自在に支持された揺動フレームと、固定フレームと揺動フレームとの間に介在され、この揺動フレームが常に水平状態になるように付勢する弾性部材と、揺動フレームの水平状態をロックしたり、ロック解除する操作部材とでシート傾斜機構を構成し、揺動フレームの水平状態が操作部材により解除された時に、弾性部材の付勢力に抗して揺動フレームを左右方向の一方向に揺動させて傾斜自在にした車両用シートが提供される。
本発明の一態様において、固定フレームの中央部の前後に突出するようにシャフトを設け、このシャフトの前後に揺動フレームを一対揺動自在に支持し、固定フレームの両端部の位置より前記一対の揺動フレームの各両端部の位置を高くなるように設定し、一対の揺動フレームの各両端部にシートクッションとしてのネットを張り付けたシートフレームを取り付けてもよい。
また、固定フレームと一対の揺動フレームとの間にシャフトを介して弾性部材としての捩りコイルバネを介在すると共に、シャフトを円筒状に形成して、各揺動フレームに一端部を係止した弾性部材としてのトーションバネの他端部を円筒状のシャフト内に挿通させて係止してもよい。
さらに、固定フレームを挟んでシャフトの前後に揺動自在に支持された前側の揺動フレームの位置を後側の揺動フレームの位置よりも高くなるように設定してもよい。
以上説明したように、本発明によれば、左右一対の前後スライド機構に支持された固定フレームと、シートフレームを取り付けると共に、固定フレームにシャフトを介して揺動自在に支持された揺動フレームと、固定フレームと揺動フレームとの間に介在されて該揺動フレームが常に水平状態になるように付勢する弾性部材と、揺動フレームの水平状態をロックしたり、ロック解除する操作部材とでシート傾斜機構を構成し、揺動フレームの水平状態が操作部材により解除された時に、弾性部材の付勢力に抗して揺動フレームを左右方向の一方向に揺動させて傾斜自在にしたことにより、全体の構造を簡素化することができ、かつ、乗員の乗降時にシートクッションを乗降口側に簡単に傾斜させることができる。
また、固定フレームの中央部の前後に突出するようにシャフトを設け、このシャフトの前後に揺動フレームを一対揺動自在に支持し、固定フレームの両端部の位置より一対の揺動フレームの各両端部の位置を高くなるように設定し、一対の揺動フレームの各両端部にシートクッションとしてのネットを張り付けたシートフレームを取り付けたことにより、ネットが下方に湾曲した状態で撓むことができる空間(ネットの撓み代)を十分に確保することができ、シートクッションのクッション性を十分に保つことができる。
さらに、固定フレームと一対の揺動フレームとの間にシャフトを介して弾性部材としての捩りコイルバネを介在すると共に、シャフトを円筒状に形成して、各揺動フレームに一端部を係止した弾性部材としてのトーションバネの他端部を円筒状のシャフト内に挿通させて係止したことにより、簡単な構造により、乗員の上体移動だけで、シートクッションを乗降口側に容易かつスムーズに傾斜させることができる。
さらに、固定フレームを挟んでシャフトの前後に揺動自在に支持された前側の揺動フレームの位置を後側の揺動フレームの位置よりも高くなるように設定したことにより、乗員がより乗降し易い軽量で構造が簡単な車両用シートを低コストで製造することができる。
本発明の一実施形態の車両用シートを示す正面図である。 車両用シートのシートクッションが乗降口側に傾斜した状態を示す正面図である。 車両用シートの分解斜視図である。 シートクッションの要部の概略構成を示す説明図である。 車両用シートの要部を構成するシートフレームと前後スライド機構を示す左側面図である。 シートクッションフレームと前後スライド機構を右斜め前方から見た斜視図である。 シートクッションフレームをシート傾斜機構から取り外した前後スライド機構を右斜め前方から見た斜視図である。 シートクッションフレームをシート傾斜機構から取り外した前後スライド機構を右斜め後方から見た斜視図である。 シートクッションフレームをシート傾斜機構に取り付けた状態を示す正面図である。 シートクッションフレームをシート傾斜機構に取り付けた状態を示す左側面図である。 シート傾斜機構の斜視図である。 (a)はシート傾斜機構の要部の部分正面図、(b)は同要部に用いられるトーションバネの側面図である。 (a)と(b)は、従来の車両用シートの動作をそれぞれ説明する図である。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
図1は本発明の実施形態の車両用シートを示す正面図、図2は車両用シートのシートクッションが乗降口側に傾斜した状態を示す正面図、図3は車両用シートの分解斜視図、図4はシートクッションの要部の概略構成を示す説明図、図5は車両用シートの要部を構成するシートフレームと前後スライド機構を示す左側面図、図6はシートクッションフレームと前後スライド機構を右斜め前方から見た斜視図、図7はシートクッションフレームをシート傾斜機構から取り外した前後スライド機構を右斜め前方から見た斜視図、図8はシートクッションフレームをシート傾斜機構から取り外した前後スライド機構を右斜め後方から見た斜視図、図9はシートクッションフレームをシート傾斜機構に取り付けた状態を示す正面図、図10はシートクッションフレームをシート傾斜機構に取り付けた状態を示す左側面図、図11はシート傾斜機構の斜視図、図12(a)はシート傾斜機構の要部の部分正面図、図12(b)は同要部に用いられるトーションバネの側面図である。
本実施形態に係る車両用シート10は、車高が比較的低い乗用車において右側の乗降口を通って右方向から着座するように構成されたシート(運転席等)である。
車両用シート10は、図1〜図3に示すように、シートクッション20と、このシートクッション20に対して傾倒自在に保持されたシートバック30と、これらシートクッション20及びシートバック30を車室フロアFに対して前後にスライドさせる左右一対の前後スライド機構40,40と、シートクッション20を乗降口側に傾斜させるシート傾斜機構50とを備えている。
シートクッション20は、図1〜図4に示すように、閉ループ状のシートクッションフレーム(シートフレーム)21と、この閉ループ状のシートクッションフレーム21の空間を覆った状態で縁部が係止ワイヤ23にて固定されるネット22と、シートクッションフレーム21とネット22の縁部及び係止ワイヤ23をクッション部材25を介して覆う表皮24とを備える。ネット22は、例えば熱可塑性ポリエステルエラストマーよりなる合成樹脂繊維を所定のパターンに織った弾力性のある部材であり、着座者の体重を適度に分散させる特性を有している。
シートバック30は、図1〜図3及び図5に示すように、閉ループ状のパイプからなるシートバックフレーム(シートフレーム)31と、この閉ループ状のシートバックフレーム31の空間を覆った状態で縁部が係止ワイヤ33にて固定されるネット32と、シートバックフレーム31とネット32の縁部及び係止ワイヤ33を図示しないクッション部材を介して覆う表皮34とを備える。ネット32は、例えば熱可塑性ポリエステルエラストマーよりなる合成樹脂繊維を所定のパターンに織った弾力性のある部材であり、着座者の体重を適度に分散させる特性を有している。また、シートバック30の上部には、ヘッドレスト35が設けられている。
左右一対の前後スライド機構40,40は、図5〜図8に示すように、車室フロアF上で前後方向に延びる正面略C字形のロアレール41と、ロアレール41と嵌合した状態でロアレール41に沿って前後方向に摺動するアッパレール42と、アッパレール42上の前後にL字形のブラケット44a,44bを介して固定されたサイドフレーム43と、左右一対のサイドフレーム43,43の後部に掛け渡されたパイプからなるリアクロスメンバ45とを備える。ロアレール41の前端部の下側と後端部の下側は、支持材46とピン47によって車室フロアFに前側が後側より高くなるように傾斜して固定されている。また、左側のサイドフレーム43の後端部には、安全ベルト用のバックル48が設けられている。
シート傾斜機構50は、図6〜図11に示すように、左右一対の前後スライド機構40,40の各サイドフレーム43,43の中央部に固定された一対の固定フレーム51,51と、シートクッションフレーム21が固定されると共に、一対の固定フレーム51,51の中央部51aに貫通して突出するパイプ状(円筒状)のシャフト52の前後端にそれぞれ揺動自在に支持された一対の揺動フレーム53,53と、固定フレーム51と揺動フレーム53との間に介在されて該揺動フレーム53が常に水平状態になるように付勢する弾性部材としての捩りコイルバネ54及びトーションバネ55と、揺動フレーム53の水平状態をロックしたり、ロック解除する操作部材としての操作レバー60とを備える。揺動フレーム53の水平状態が操作レバー60により解除された時に、捩りコイルバネ54及びトーションバネ55の付勢力に抗して揺動フレーム53を左右方向の一方向(乗降口側の方向)に揺動させることにより、シートクッション20が乗降口側に傾斜するようになっている。なお、揺動フレーム53の水平状態が操作レバー60により解除された時に、揺動フレーム53は図示しないストッパにより左右方向の他方向(乗降口側の反対方向)には揺動しないようになっている。
図9及び図10に示すように、前後一対の揺動フレーム53,53の各両端部53b,53bには、各ブラケット56a,56bを介してネット22を張り付けたシートクッションフレーム21が固定されている。また、各揺動フレーム53の中央部53aには、各固定フレーム51の前後に突出したシャフト52が貫通する円形の孔53cが形成されている。各揺動フレーム53の円形の孔53cがシャフト52に貫通することで、各揺動フレーム53がシャフト52を支軸として前後に揺動自在に支持されている。
さらに、図5及び図9に示すように、左右一対の前後スライド機構40,40の前側が後側より高くなるように車室フロアFに対して傾斜して固定されていることにより、一対の固定フレーム51,51を挟んでシャフト52の前後端に揺動自在に支持された前側の揺動フレーム53の位置が後側の揺動フレーム53の位置よりも高くなるように設定されている。また、一対の揺動フレーム53,53の各両端部53b,53bの位置が一対の固定フレーム51,51の各両端部51b,51bの位置よりを高くなるように設定されている。さらに、各揺動フレーム53が正面略V字形に形成されており、各揺動フレーム53の中央部53aの位置と各固定フレーム51の位置が略同じ位置となっていることにより、各揺動フレーム53の両端部53b,53bに固定されるシートクッション20のネット22の撓み代が考慮されている。すなわち、各揺動フレーム53が正面V字形に形成されていることで、ネット22が下方に湾曲した状態で撓むことができる空間が確保されている。
また、捩りコイルバネ54は、図10及び図11に示すように、その中央のコイル巻部54aをシャフト52に挿通してある。また、捩りコイルバネ54の一端部54bが揺動フレーム53の上縁の係止部としてのV溝部53dに係止されていると共に、他端部54cは固定フレーム51の下側の係止部としての係止片部51cに係止されている。さらに、トーションバネ55は、図10〜図12に示すように、L字形の一端部55aが揺動フレーム53の表面に固定された係止部としてのL字形のブラケット57に係止されていると共に、略U字型の他端部55bが固定フレーム51の中央部51aに突出したパイプ状のシャフト52内に挿通させて嵌合・係止されている。
操作レバー60は、図7と図8に示すように、その円板状の操作部60aから延びる棒状部60bが前側の揺動フレーム53の一端部53b寄りの裏面に固定された箱形の取付ケース61内に挿通されている。また、操作レバー60の棒状部60bは、取付ケース61の後壁部61aの長孔61b内を挿通して、その先端部60cは、前側の固定フレーム51の一端部51b寄りの裏面に固定された係止部としての係止板62の長孔62a内まで達している。操作レバー60の棒状部60bの先端部60cが係止板62の長孔62a内に入った状態が揺動フレーム53の水平状態をロックした状態となっている。このロック状態は、取付ケース61内に収容されて操作レバー60の棒状部60bが挿通した引っ張りコイルバネ(弾性部材)63の引っ張り力により維持されている。引っ張りコイルバネ63の引っ張り力に抗して操作レバー60の操作部60aを外側に引っ張ると、棒状部60bの先端部60cが係止板62の長孔62a内より離れることにより、揺動フレーム53の水平状態(ロック状態)が解除されるようになっている。
なお、図6と図7に示すように、シートバックフレーム31は、左右一対のブラケット36,36及びリクライニング装置としての左右一対の油圧シリンダ37,37を介して左右一対の前後スライド機構40,40のリアクロスメンバ45に前後揺動自在に保持されている。また、図11及び図12に示すように、シート傾斜機構50の一対の固定フレーム51,51は、左右の補強板58と底部中央の補強板59により剛性が高められている。
以上のように、実施形態の車両用シート10によれば、乗員が乗降口側から降りる際に、揺動フレーム53の水平状態(図1に示すシートクッション20の水平状態)を操作レバー60の操作部60aの操作により解除し、乗員が上体を乗降口側へ移動すると、捩りコイルバネ54とトーションバネ55の付勢力に抗して揺動フレーム53がシャフト52を中心に乗降口側に揺動する。これにより、図2に示すように、シートクッション20の中央部から乗降口側(右側)の半分が下降(例えば、シートクッション20の右端側が40mm沈む)すると共に、シートクッション20の中央部から乗降口の反対側(左側)の半分が上昇して、シートクッション20が所定角度傾斜する。即ち、乗員が操作レバー60を操作し、上体を乗降口側へ移動するだけで、従来のように、電子制御ユニット(ECU)等を用いることなく、シートクッション20を簡単かつスムーズに傾斜させることができる。
このように、シートクッション20を傾斜させるシート傾斜機構50は、左右一対の前後スライド機構40,40の各サイドフレーム43間に支持された一対の固定フレーム51,51と、シートクッションフレーム21を取り付けると共に、一対の固定フレーム51,51にシャフト52を介して揺動自在に支持された一対の揺動フレーム53,53と、固定フレーム51と揺動フレーム53との間に介在されて揺動フレーム53が常に水平状態になるように付勢する捩りコイルバネ54及びトーションバネ55と、揺動フレーム53の水平状態をロックしたり、ロック解除する操作レバー60とを備える。揺動フレーム53の水平状態が操作レバー60の操作により解除された時に、捩りコイルバネ54及びトーションバネ55の付勢力に抗して揺動フレーム53を左右方向の一方向である乗降口側に揺動させてシートクッション20を傾斜自在にしたことにより、車両用シート10の全体の構造を簡素化することができ、かつ、乗員の乗降時にシートクッション20を乗降口側に簡単に傾斜させることができる。
また、一対の固定フレーム51,51の各中央部51aの前後に突出するようにシャフト52を設け、このシャフト52の前後端に揺動フレーム53を一対揺動自在に支持し、一対の固定フレーム51,51の各両端部51b,51bの位置より一対の揺動フレーム53,53の各両端部53b,53bの位置を高くなるように設定し、一対の揺動フレーム53,53の各両端部53b,53bにシートクッション20の主要部をなすネット22を張り付けたシートクッションフレーム21を取り付けたことにより、ネット22が下方に湾曲した状態で撓むことができる空間(ネットの撓み代)を十分に確保することができ、シートクッション20のクッション性を十分に保つことができる。
さらに、各固定フレーム51と各揺動フレーム53との間にシャフト52を介して弾性部材としての捩りコイルバネ54を介在すると共に、シャフト52を円筒状に形成して、各揺動フレーム53に一端部54bを係止した弾性部材としてのトーションバネ55の他端部54cを円筒状のシャフト52内に挿通させて係止したことにより、簡単な構造により、乗員の上体移動だけで、シートクッション20を乗降口側に容易かつスムーズに傾斜させることができる。
さらに、各固定フレーム51を挟んでシャフト52の前後側に揺動自在に支持された前側の揺動フレーム53の位置を後側の揺動フレーム53の位置よりも高くなるように設定したことにより、乗員がより乗降し易い軽量で構造が簡単な車両用シート10を低コストで製造することができる。
なお、上記実施形態によれば、揺動フレームの水平状態を保つ弾性部材として捩りコイルバネとトーションバネを2個づつ用いたが、1個或いは3個でもよく、また、捩りコイルバネだけでもよい。
10 車両用シート
20 シートクッション
21 シートクッションフレーム(シートフレーム)
22 ネット
40,40 左右一対の前後スライド機構
51 固定フレーム
51a 中央部
51b,51b 両端部
52 シャフト(支軸)
53,53 一対の揺動フレーム
53b,53b 両端部
54 捩りコイルバネ(弾性部材)
55 トーションバネ(弾性部材)
60 操作レバー(操作部材)

Claims (4)

  1. シートクッションを設置したシートフレームを、シート傾斜機構を介して左右一対の前後スライド機構に取り付けた車両用シートにおいて、
    前記左右一対の前後スライド機構に支持された固定フレームと、
    前記シートフレームを取り付けると共に、前記固定フレームにシャフトを介して揺動自在に支持された揺動フレームと、
    前記固定フレームと前記揺動フレームとの間に介在されて該揺動フレームが常に水平状態になるように付勢する弾性部材と、
    前記揺動フレームの水平状態をロックしたり、ロック解除する操作部材と
    で前記シート傾斜機構を構成し、
    前記揺動フレームの水平状態が前記操作部材により解除された時に、前記弾性部材の付勢力に抗して前記揺動フレームを左右方向の一方向に揺動させて傾斜自在にしたことを特徴とする車両用シート。
  2. 請求項1記載の車両用シートであって、
    前記固定フレームの中央部の前後に突出するように前記シャフトを設け、このシャフトの前後に前記揺動フレームを一対揺動自在に支持し、
    前記固定フレームの両端部の位置より前記一対の揺動フレームの各両端部の位置を高くなるように設定し、
    前記一対の揺動フレームの各両端部に前記シートクッションとしてのネットを張り付けた前記シートフレームを取り付けたことを特徴とする車両用シート。
  3. 請求項2記載の車両用シートであって、
    前記固定フレームと前記一対の揺動フレームとの間に前記シャフトを介して前記弾性部材としての捩りコイルバネを介在すると共に、
    前記シャフトを円筒状に形成して、前記各揺動フレームに一端部を係止した前記弾性部材としてのトーションバネの他端部を前記円筒状のシャフト内に挿通させて係止したことを特徴とする車両用シート。
  4. 請求項2記載の車両用シートであって、
    前記固定フレームを挟んで前記シャフトの前後に揺動自在に支持された前側の揺動フレームの位置を後側の揺動フレームの位置よりも高くなるように設定したことを特徴とする車両用シート。
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