JPWO2016035797A1 - 鞍乗型車両 - Google Patents

鞍乗型車両 Download PDF

Info

Publication number
JPWO2016035797A1
JPWO2016035797A1 JP2016546661A JP2016546661A JPWO2016035797A1 JP WO2016035797 A1 JPWO2016035797 A1 JP WO2016035797A1 JP 2016546661 A JP2016546661 A JP 2016546661A JP 2016546661 A JP2016546661 A JP 2016546661A JP WO2016035797 A1 JPWO2016035797 A1 JP WO2016035797A1
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
antenna
vehicle
seat
motorcycle
frame
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2016546661A
Other languages
English (en)
Other versions
JP6346292B2 (ja
Inventor
康史 橋本
康史 橋本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Yamaha Motor Co Ltd
Original Assignee
Yamaha Motor Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Yamaha Motor Co Ltd filed Critical Yamaha Motor Co Ltd
Publication of JPWO2016035797A1 publication Critical patent/JPWO2016035797A1/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6346292B2 publication Critical patent/JP6346292B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B62LAND VEHICLES FOR TRAVELLING OTHERWISE THAN ON RAILS
    • B62JCYCLE SADDLES OR SEATS; AUXILIARY DEVICES OR ACCESSORIES SPECIALLY ADAPTED TO CYCLES AND NOT OTHERWISE PROVIDED FOR, e.g. ARTICLE CARRIERS OR CYCLE PROTECTORS
    • B62J25/00Foot-rests; Knee grips; Passenger hand-grips
    • B62J25/08Passengers hand-grips
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B62LAND VEHICLES FOR TRAVELLING OTHERWISE THAN ON RAILS
    • B62JCYCLE SADDLES OR SEATS; AUXILIARY DEVICES OR ACCESSORIES SPECIALLY ADAPTED TO CYCLES AND NOT OTHERWISE PROVIDED FOR, e.g. ARTICLE CARRIERS OR CYCLE PROTECTORS
    • B62J1/00Saddles or other seats for cycles; Arrangement thereof; Component parts
    • B62J1/005Saddles having a seating area with multiple separate weight bearing surfaces
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B62LAND VEHICLES FOR TRAVELLING OTHERWISE THAN ON RAILS
    • B62JCYCLE SADDLES OR SEATS; AUXILIARY DEVICES OR ACCESSORIES SPECIALLY ADAPTED TO CYCLES AND NOT OTHERWISE PROVIDED FOR, e.g. ARTICLE CARRIERS OR CYCLE PROTECTORS
    • B62J1/00Saddles or other seats for cycles; Arrangement thereof; Component parts
    • B62J1/28Other additional equipment, e.g. back-rests for children
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01QANTENNAS, i.e. RADIO AERIALS
    • H01Q1/00Details of, or arrangements associated with, antennas
    • H01Q1/12Supports; Mounting means
    • H01Q1/22Supports; Mounting means by structural association with other equipment or articles
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01QANTENNAS, i.e. RADIO AERIALS
    • H01Q1/00Details of, or arrangements associated with, antennas
    • H01Q1/27Adaptation for use in or on movable bodies
    • H01Q1/32Adaptation for use in or on road or rail vehicles
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01QANTENNAS, i.e. RADIO AERIALS
    • H01Q1/00Details of, or arrangements associated with, antennas
    • H01Q1/27Adaptation for use in or on movable bodies
    • H01Q1/32Adaptation for use in or on road or rail vehicles
    • H01Q1/3208Adaptation for use in or on road or rail vehicles characterised by the application wherein the antenna is used
    • H01Q1/3233Adaptation for use in or on road or rail vehicles characterised by the application wherein the antenna is used particular used as part of a sensor or in a security system, e.g. for automotive radar, navigation systems
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01QANTENNAS, i.e. RADIO AERIALS
    • H01Q1/00Details of, or arrangements associated with, antennas
    • H01Q1/27Adaptation for use in or on movable bodies
    • H01Q1/32Adaptation for use in or on road or rail vehicles
    • H01Q1/325Adaptation for use in or on road or rail vehicles characterised by the location of the antenna on the vehicle
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01QANTENNAS, i.e. RADIO AERIALS
    • H01Q1/00Details of, or arrangements associated with, antennas
    • H01Q1/40Radiating elements coated with or embedded in protective material
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04BTRANSMISSION
    • H04B1/00Details of transmission systems, not covered by a single one of groups H04B3/00 - H04B13/00; Details of transmission systems not characterised by the medium used for transmission
    • H04B1/38Transceivers, i.e. devices in which transmitter and receiver form a structural unit and in which at least one part is used for functions of transmitting and receiving
    • H04B1/3822Transceivers, i.e. devices in which transmitter and receiver form a structural unit and in which at least one part is used for functions of transmitting and receiving specially adapted for use in vehicles

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Remote Sensing (AREA)
  • Computer Security & Cryptography (AREA)
  • Radar, Positioning & Navigation (AREA)
  • Computer Networks & Wireless Communication (AREA)
  • Signal Processing (AREA)
  • Support Of Aerials (AREA)
  • Details Of Aerials (AREA)

Abstract

前方及び後方の路側機との路車間通信を好適に行うことができ、前方車両及び後方車両との車車間通信も好適に行うことができる自動二輪車を提供する。路側機との路車間通信と、前方車両及び後方車両との車車間通信とを行う自動二輪車において、クッション材からなるシートと、シートを支持するシートフレームと、シートの前端より後方でシートフレームより上方に位置する無指向性のアンテナとを備え、アンテナは、シートのクッション材で覆われている鞍乗型車両である。

Description

本発明は、鞍乗型車両に係り、特に、アンテナの配置構造に関する。
近年、高度道路交通システム(ITS: Intelligent Transport System)の一環として、IT(Information Technology)技術を利用した先進安全自動車(ASV: Advanced Safety Vehicle)に規定されている通信を行うための鞍乗型車両が開発されている。この種の鞍乗型車両は、路側機との路車間通信と、車両間の車車間通信を行うことができる。前方の車両や路側機との通信を行うために、鞍乗型車両である自動二輪車の前方にアンテナを配置したものがある(例えば、特許文献1参照)。
特許文献1の技術
特許文献1の自動二輪車は、バーハンドルの中心と前輪の車軸とを結んだ傾斜線よりも前方に、自動二輪車の前方に指向性を有するアンテナを配置する。これにより、自動二輪車より前方に位置する他車両と通信することができる。また、自動二輪車の上方に指向性を有する別のアンテナを、前方に指向性を有するアンテナより前方に配置することで、GPSを利用することができる。
特許4156783号公報
しかしながら、このような構成を有する従来例の場合には、次のような問題がある。
すなわち、前方に指向性のあるアンテナは、横方向および後方との送受信距離が短くなる。そこで、同じ位置に無指向性のアンテナを配置しても、自動二輪車の前部には、バーハンドルやヘッドチューブ等の金属構造物が配置されているので、アンテナから送信される電波がこれらの金属構造物の影響を受けて、自動二輪車の後方に位置する車両との送受信距離が短くなる。
また、この無指向性アンテナを車体表面に鉛直方向に直立して設置すると、いたずら、または、操縦者の体や荷物によって、アンテナが折れ曲がる等の損傷を受けることがある。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであって、全方位の路車間通信および車車間通信を好適に行うことができつつ、アンテナの損傷防止をすることができる鞍乗型車両を提供することを目的とする。
本発明は、このような目的を達成するために、次のような構成をとる。
すなわち、請求項1に記載の発明は、路側機との路車間通信と、前方車両及び後方車両との車車間通信とを行う鞍乗型車両において、クッション材からなるシートと、前記シートを支持するシートフレームと、前記シートの前端より後方で前記シートフレームより上方に位置する無指向性のアンテナとを備え、前記アンテナは、前記シートのクッション材で覆われている鞍乗型車両である。
この構成によれば、無指向性のアンテナを鞍乗型車両に直立して配置しても、アンテナがクッション材で覆われて露出していないので、アンテナのいたずら防止になり、操縦者の体や荷物等によるアンテナの折れ曲がり等の損傷を防ぐことができる。また、アンテナがシートフレームより上方に位置しているので、アンテナで送受信される電波が車体による影響を受けることなく、通信を良好に行うことができる。アンテナが鞍乗型車両の前上部に位置する場合、アンテナが操縦者の視界に入り操縦の妨げとなるが、本発明ではアンテナがシートの前端より後方でシートフレームより上方に配置されているので、シートに座る操縦者より後方に配置されることになり、操縦の妨げとならない。
また、アンテナが無指向性であるので、全方位に通信することができ、路車間通信にも、車車間通信にも適している。全方位に通信することができるので、アンテナの設置数を1台とすることができ、コストダウンおよび省スペース化を向上することができる。
また、前記アンテナがシートのクッション材で覆われている。すなわち、無指向性のアンテナをシート内に配置することで、アンテナ用のスペースを別に確保しなくてよいので、省スペース化を図ることができる。
また、前記シートは鞍乗型のシート部とバックレスト部とから構成され、前記クッション材は前記バックレスト部のクッション材であることが好ましい。無指向性のアンテナをバックレスト部内に配置することで、アンテナ用のスペースを別に確保しなくてよいので、省スペース化を図ることができる。さらに、シート部よりも上方にアンテナを配置することができるので、通信をより好適に行うことができる。
また、前記シートフレームに固定されたグラブバーを備え、前記アンテナは前記グラブバーより上方に位置することが好ましい。アンテナがシートフレームに固定されたグラブバーよりも上方に位置するので、アンテナから送受信される電波がグラブバーにより影響を受けるのを防ぐことができる。
また、前記アンテナの周波数帯域が760MHz帯であることが好ましい。アンテナの周波数帯域が760MHz帯であるのでアンテナで送受信される電波が操縦者や同乗者により影響を受けるのを低減することができ、送受信する情報量も確保することができる。
また、前記アンテナは、モノポールアンテナ、ホイップアンテナ、コリニアアンテナ、および、ブラウンアンテナのいずれかであることが好ましい。無指向性のアンテナが、モノポールアンテナ、ホイップアンテナ、コリニアアンテナ、および、ブラウンアンテナのいずれかであるので、路車間通信および車車間通信を好適に行うことができる。
本発明に係る鞍乗型車両によれば、全方位の路車間通信および車車間通信を好適に行うことができつつ、アンテナの損傷防止をすることができる鞍乗型車両を提供することができる。
実施例1に係る自動二輪車の側面図である。 実施例1に係る自動二輪車の平面図である。 実施例1に係るアンテナの構成を示す説明図である。 実施例1に係るアンテナの構成を示す説明図である。 従来の自動二輪車の電波の放射状態を示す説明図である。 実施例1に係る自動二輪車の電波の放射状態を示す説明図である。 周波数に対する水の比誘電率と誘電体損失を示すグラフ図である。 アンテナから放射された電波が回析する説明図である。 実施例2に係る自動二輪車の側面図である。
以下、図面を参照して本発明の実施例1を説明する。発明における鞍乗型車両の実施形態として、スクータ型自動二輪車を例に挙げて説明する。なお、以下の説明で、前後および左右とは自動二輪車の走行方向を基準としている。
1.自動二輪車の概略構成
図1および図2を参照する。図1は、実施例1に係る自動二輪車1の概略構成を示す側面図である。図2は自動二輪車1の概略構成を示す平面図である。自動二輪車1はいわゆるアンダーボーン型の車体フレーム2を備える。車体フレーム2はメインフレーム3とシートフレーム4とを備える。メインフレーム3は、ヘッドパイプ5と、フレーム本体6と、前フレーム7とから構成される。なお、自動二輪車1の種類によっては、メインフレーム3は前フレーム7を備えなくてもよい。車体フレーム2は樹脂製の車体カバー14に覆われている。
ヘッドパイプ5にはフロントフォーク8が不図示のステアリング軸を介して左右方向に揺動可能に支持されている。すなわち、フロントフォーク8はその上端部に固着されたステアリング軸をヘッドパイプ5に挿通することにより、左右方向に揺動可能となっている。そしてステアリング軸の上部にはハンドル9が連結されており、ハンドル9の操作によってフロントフォーク8が揺動する。フロントフォーク8の下端部には前輪10が回転可能に取り付けられている。
フレーム本体6の後部にエンジンユニット11が取り付けられている。エンジンユニット11はエンジン11aとエンジン11aから後輪12の左側方へ延在する伝動ケース11bとが一体となって車体に上下揺動自在に懸架される公知のユニットスイングエンジンである。伝動ケース11b内にはエンジンの回転を後輪12へ伝える変速機構が収用され、伝動ケース11bの後部には不図示の後輪出力軸が位置する。後輪出力軸には後輪12が連結されている。エンジン11aの上方にはシート13が設けられている。
側面視でエンジンユニット11とシート13との間に位置する車体カバー14は、側面視でエンジンユニット11の後方かつ上方に延びている。後輪12は車体カバー14の下方に配置される。エンジンユニット11の後部は外部に露出している。エンジン11aの前方には燃料タンク30が配置されている。
フレーム本体6は、上フレーム6aと下フレーム6bとそれぞれの後端が接続される連結ブラケット6cとを備える。上フレーム6aは左右一対あってヘッドパイプ5の上下方向中央部側面に溶接され、そこから左右に間隔をあけて後方に延びる。下フレーム6bも左右一対あってヘッドパイプ5の下部側面に溶接され、そこから左右に間隔をあけて上フレーム6aの下方を後方に延びる。下フレーム6bは後方において下方から上方へ延び、その後端が連結ブラケット6cに溶接される。上フレーム6aの後端部は連結ブラケット6cに溶接される。シートフレーム4の前端部は連結ブラケット6cに溶接される。なお、図2において、上フレーム6aの一部を破断線で省略して図示している。また、下フレーム6bは平面視で上フレーム6aと重なるので、ハンドル9より後方部分を省略して図示している。
上フレーム6aと下フレーム6bとの間には前後方向複数箇所に分散して補強板(ガゼット)15が架け渡され溶接されている。補強板15は金属製で、上フレーム6aと下フレーム6bの剛性を補強するものである。連結ブラケット6cの後部には、エンジンユニット11を上下方向に揺動可能に支持するピボット軸28が設けられている。また、シートフレーム4の後部と伝動ケース11bとの間にはエンジンユニット11の揺動を緩衝するリヤクッションユニット29が設けられている。
前フレーム7はヘッドパイプ5および下フレーム6bから前方に延出している。バッテリ16は前フレーム7の内部に収容されている。バッテリ16の前方にはECU31が前フレーム7内に設置されている。
燃料タンク30およびエンジン11aの上方に収納箱21が配置されている。収納箱21にはヘルメット等を収納することができる。収納箱21およびシートフレーム4の上方にはシート13が設けられている。
シート13は、操縦者が座る前シート部13aと、同乗者が座る後シート部13bと、それぞれに対応した前バックレスト部13dと後バックレスト部13eとから構成されている。前シート部13aと後シート部13bは鞍乗型の形状で一体形成されており、ヒンジ32を中心に回動可能であり、開状態において操縦者は収納箱21へアクセスすることができる。後シート部13bは前シート部13aの後方に位置している。前シート部13aと後シート部13bとの間に前バックレスト部13dが配置されている。前バックレスト部13dは、操縦者の腰当てとなっている。なお、前シート部13aと後シート部13bとは一体形成に限られず、別々に形成されていてもよい。
後シート部13bの側方周囲を囲むようにグラブバー17が配置されている。グラブバー17の前部はブラケット18aを介してシートフレーム4の前端上部に取り付けられている。グラブバー17の後部はブラケット18bを介してシートフレーム4の後端上部に取り付けられている。グラブバー17は金属製である。同乗者はグラブバー17を握ることで乗車中の姿勢を安定に保つことができる。
後バックレスト部13eは、後シート部13bの後方に配置されており、同乗者の腰当てとなっている。後バックレスト部13eは、グラブバー17の上部にプレート19を介して取り付けられている。前シート部13a、後シート部13b、前バックレスト部13d、および、後バックレスト部13eはウレタンフォーム等のクッション材で構成されておりクッション材の外側を革、人工皮革または合成皮革等で覆っている。
1本のアンテナ20が後バックレスト部13eの内部に配置されている。アンテナ20は後バックレスト部13eのクッション材に覆われている。同乗者からの荷重が加えられてもアンテナを変形させないようクッション材は硬めのものを使用するのが好ましい。アンテナ20はプレート19により支持される。プレート19はグラブバー17に取り付けられている。アンテナ20を用いることで、自動二輪車1は路側機との路車間通信および他の車両との車車間通信を行うことができる。
アンテナ20は後バックレスト部13eの内部に配置されているので、シートフレーム4の上端の高さHoよりも上方に位置している。さらに、アンテナ20はグラブバー17の上端の高さH1よりも上方に位置している。
2.アンテナの構成
次に図3および図4を参照して自動二輪車1に備えられたアンテナの構成を説明する。図3および図4は、アンテナの構成を示す説明図である。
アンテナ20は、無指向性の線状アンテナである。無指向性線状アンテナとして、例えば、モノポールアンテナ、ホイップアンテナ、コリニアアンテナ、および、ブラウンアンテナが挙げられる。実施例1ではブラウンアンテナを採用する。アンテナ20は、グランドプレーン22と、導体棒23と、グランドプレーン22と導体棒23との間に配置された絶縁部24とを備える。なお、グランドプレーン22および導体棒23は電力供給部27から電力が供給される。
グランドプレーン22は円板形状であるが、グランドプレーン22の代わりに同一平面上を放射状に延びる3本以上の金属線26(図4参照)でもよい。導体棒23は、絶縁部24から上方に向けて直立している放射導体である。絶縁部24はフッ素樹脂製の板材である。絶縁部24は、この他のプラスチック製であってもよいし、その他の絶縁材にて形成してもよい。電力供給部27はグランドプレーン22または金属線26と導体棒23とに高周波電力を供給する。
導体棒23と自動二輪車1のグラブバー17との側面視での重なりは、導体棒23の下部の重なり部分が導体棒23の長さの3分の1以下となっていることが好ましく、さらには導体棒23がグラブバー17と全く重なっていないことが好ましい。
3.アンテナ特性
次に、従来のアンテナ特性および実施例1におけるアンテナ特性を図5および図6を参照して説明する。図5は車体前部に無指向性アンテナを設置したときのアンテナ特性である。図6は実施例1におけるアンテナ配置のアンテナ特性である。自動二輪車1の前方を0°とし、左方を90°、後方を180°、右方を270°として方向を設定している。
ハンドル9より前方の車体前部に無指向性アンテナを設置したときの放射パターンEp1は、図5に示すように、ヘッドパイプ5およびハンドル9等の金属構造物による反射の影響により、後方への放射特性が悪化し、後方との通信距離が短くなる。図5を参照すると、特に190°から210°の方向において放射強度が60dBを下回っている。
これに対して、実施例1におけるアンテナ配置であれば、図6に示す放射パターンEp2を得ることができる。放射パターンEp2は、全方位において放射強度が60dBを下回ることがなく、また、全方位における平均強度も放射パターンEp1よりも大きくなっている。
また、実施例1ではアンテナ20の無線通信に760MHz帯の周波数帯域を用いる。ここで、760MHz帯とは中心周波数が760MHzでバンド幅が10MHzのものである。すなわち、760MHz帯とは755MHz以上765MHz以下の周波数帯域である。760MHz帯の周波数帯域を用いることで、操縦者および同乗者による誘電体損失角(tanδ)の値を、それより高い周波数帯域、例えば5800MHz帯での誘電角損失角の値に比べ小さくできるので、電波が人体を通過する際の電界強度の低下を抑制することができる。
図7を参照する。図7は周波数に対する水の比誘電率(εr)と誘電体損失角(tanδ)を示すグラフ図である。操縦者および同乗者は水で構成されていると仮定することができる。水に対して最も誘電体損失角(tanδ)が小さい周波数帯域は10MHz〜100MHzの間であるが、この周波数帯域だと、送信できる情報量が少なくなる。そこで、100MHz〜1000MHzの間の周波数帯域であれば、誘電体損失角(tanδ)の増加をある程度に抑えながら路車間通信、車車間通信に十分な情報量を確保することができる。1000MHz以上の周波数帯では比誘電率(εr)が低下するが、誘電体損失角(tanδ)の増加、周波数の増加から電波が人体を通過する際の電界強度の低下が著しい。760MHz帯であれば、波長が長いので回折角(障害物の背後に回り込む角度)が大きく、図8のように、アンテナ20から発信された電波Rwが回析により、操縦者Riを回り込んで操縦者Riの前方へ伝播することもできる。また、図示していないが、前方からの電波も同様にアンテナ20に受信される。これらにより、アンテナ20と前方との間の車車間通信や路車間通信が操縦者Riの存在に関わらず可能となる。
実施例1の構成によると、無指向性のアンテナ20を自動二輪車1に直立して配置しても、アンテナ20が後バックレスト部13eのクッション材で覆われて露出していない。これにより、アンテナ20へのいたずら防止になる。さらに、アンテナ20の折れ曲がり等の損傷を防ぐことができる。
また、アンテナ20がシートフレーム4より上方に位置しているので、アンテナ20で送受信される電波が車体による影響を受けることなく、通信を良好に行うことができる。アンテナ20が自動二輪車1の前上部に位置する場合、アンテナ20が操縦者の視界に入り操縦の妨げとなるが、実施例1ではアンテナ20が前シート部13aの前端13fより後方でシートフレーム4より上方に配置されているので、シート13に座る操縦者より後方に配置されることになり、操縦の妨げとならない。
また、アンテナ20が無指向性であるので、全方位に通信することができ、路車間通信にも、車車間通信にも適している。全方位に通信することができるので、アンテナ20の設置数を1台とすることができ、コストダウンおよび省スペース化を向上することができる。また、無指向性のアンテナ20を後バックレスト部13e内に配置することで、アンテナ20用のスペースを別に確保しなくてよいので、省スペース化を図ることができる。さらに、前シート部13aおよび後シート部13bよりも上方にアンテナ20を配置することができるので、通信をより好適に行うことができる。
また、アンテナ20がシートフレーム4に固定されたグラブバー17よりも上方に位置するので、アンテナ20で送受信される電波がグラブバー17による影響を受けることなく、通信を良好に行うことができる。また、アンテナ20の周波数帯域が760MHz帯であるので、アンテナ20で送受信される電波が操縦者や同乗者により影響を受けるのを低減することができ、送受信する情報量も確保することができる。
また、無指向性のアンテナ20が、モノポールアンテナ、ホイップアンテナ、コリニアアンテナ、および、ブラウンアンテナのいずれかであるので、路車間通信および車車間通信を好適に行うことができる。
次に、図9を参照して実施例2に係る自動二輪車について説明する。図9は実施例2におけるアンテナの配置を示す自動二輪車の側面図である。実施例2において、実施例1に示した符号と同一の符号で示した部分は、実施例1と同様の機能を有する構成であるのでここでの説明は省略する。また、以下に記載した以外のアンテナの構成は実施例1と同様である。
実施例2の特徴は、アンテナ20をバックレスト部ではなくシート部内に配置する点である。実施例1ではアンテナ20を後バックレスト部13e内に配置していたが、バックレストの無いネイキッド型の自動二輪車の実施例2では、シート部内にアンテナ20を配置する。なお、ネイキッド型とは、エンジンやフレームがむき出しの自動二輪車である。また、ネイキッド型の自動二輪車はグラブバーを備えていない。
実施例2におけるシート13は前シート部13aおよび後シート部13bを有する。シート13のシート部内にアンテナ20を配置する場合、後シート部13bの後部に配置することが好ましいが、前シート部13aの後部に配置してもよい。なお、アンテナ20は前シート部13aの前端13cよりも後方に配置されているので、アンテナ20とハンドル9とは十分距離が離れており、アンテナ20からの電波は回析によりハンドル9やヘッドパイプ5より前方に伝播することができる。アンテナ20の導体棒23と自動二輪車1のシートフレーム4との側面視での重なりは、導体棒23の下部の重なり部分が導体棒23の長さの3分の1以下となっていることが好ましく、さらには導体棒23がシートフレーム4と全く重なっていないことが好ましい。
本実施例によると上述した実施例1と同様の効果に加え、無指向性のアンテナ20をシート部内に配置することで、アンテナ20用のスペースを別に確保しなくてよいので、省スペース化を図ることができる。
本発明は、上記実施形態に限られることはなく、下記のように変形実施することができる。
(1)上述した各実施例では、鞍乗型車両として、スクータ型およびネイキッド型の自動二輪車について例示したが、本発明はこれらの型の自動二輪車に限定されるものではなく、他の型の自動二輪車や、鞍乗型の自動三輪車や鞍乗型の自動四輪車にも適用することができる。
(2)上述した各実施例では、アンテナ20を平面視で車幅のほぼ中央に配置した。しかしながら、本発明は、クッション材の中であれば車幅の中央から左右にずれた位置にアンテナ20を配置してもよい。
(3)上述した各実施例では、アンテナ20として棒状のアンテナを用いていたがこれに限られない。プリント基板を利用したモノポールアンテナや、同じくプリント基板を利用した逆F型アンテナや逆L型アンテナのようなものでもよい。
1 … 自動二輪車
4 … シートフレーム
13 … シート
13e … 後バックレスト部
17 … グラブバー
20 … アンテナ

Claims (5)

  1. 路側機との路車間通信と、前方車両及び後方車両との車車間通信とを行う鞍乗型車両において、
    クッション材からなるシートと、
    前記シートを支持するシートフレームと、
    前記シートの前端より後方で前記シートフレームより上方に位置する無指向性のアンテナとを備え、
    前記アンテナは、前記シートのクッション材で覆われている
    鞍乗型車両。
  2. 請求項1に記載の鞍乗型車両において、
    前記シートは鞍乗型のシート部とバックレスト部とから構成され、
    前記クッション材は前記バックレスト部のクッション材である鞍乗型車両。
  3. 請求項1または2に記載の鞍乗型車両において、
    前記シートフレームに固定されたグラブバーを備え、
    前記アンテナは前記グラブバーより上方に位置する
    鞍乗型車両。
  4. 請求項1から3のいずれか1つに記載の鞍乗型車両において、
    前記アンテナの周波数帯域が760MHz帯である
    鞍乗型車両。
  5. 請求項1から4のいずれか1つに記載の鞍乗型車両において、
    前記アンテナは、モノポールアンテナ、ホイップアンテナ、コリニアアンテナ、および、ブラウンアンテナのいずれかである鞍乗型車両。
JP2016546661A 2014-09-04 2015-09-01 鞍乗型車両 Expired - Fee Related JP6346292B2 (ja)

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014180323 2014-09-04
JP2014180323 2014-09-04
PCT/JP2015/074892 WO2016035797A1 (ja) 2014-09-04 2015-09-01 鞍乗型車両

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPWO2016035797A1 true JPWO2016035797A1 (ja) 2017-07-27
JP6346292B2 JP6346292B2 (ja) 2018-06-20

Family

ID=55439857

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2016546661A Expired - Fee Related JP6346292B2 (ja) 2014-09-04 2015-09-01 鞍乗型車両

Country Status (4)

Country Link
US (1) US20170179583A1 (ja)
EP (1) EP3190658B1 (ja)
JP (1) JP6346292B2 (ja)
WO (1) WO2016035797A1 (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP3826106B1 (en) 2018-08-27 2023-11-22 Yamaha Hatsudoki Kabushiki Kaisha V2x communication antenna-mounted leaning vehicle
CN112739612B (zh) * 2018-09-28 2022-06-14 本田技研工业株式会社 跨骑型车辆

Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006103639A (ja) * 2004-10-08 2006-04-20 Honda Motor Co Ltd 小型電動車両
JP2006103603A (ja) * 2004-10-07 2006-04-20 Honda Motor Co Ltd 小型車両の通信手段配置構造
JP2006182065A (ja) * 2004-12-24 2006-07-13 Yamaha Motor Co Ltd 鞍乗型車両
JP2013136356A (ja) * 2011-12-28 2013-07-11 Honda Motor Co Ltd 自動二輪車
US20140062059A1 (en) * 2009-07-25 2014-03-06 Gary D. Chipp Sub-frame and component configuration for mounting of a motorcycle drop seat

Family Cites Families (13)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US4206409A (en) * 1978-02-21 1980-06-03 Mckinney Samuel A Motor vehicle communication apparatus
US4658266A (en) * 1983-10-13 1987-04-14 Doty Archibald C Jun Vertical antenna with improved artificial ground system
JP4156783B2 (ja) * 2000-04-03 2008-09-24 本田技研工業株式会社 自動二輪車のアンテナ配置構造
JP4173983B2 (ja) * 2002-09-30 2008-10-29 本田技研工業株式会社 自動二輪車用電子キーシステム
JP4849433B2 (ja) * 2005-03-30 2012-01-11 本田技研工業株式会社 タイヤ空気圧監視装置およびこれを備えた車両
JP2008114654A (ja) * 2006-11-01 2008-05-22 Yamaha Motor Co Ltd 自動二輪車
JP4958154B2 (ja) * 2006-11-29 2012-06-20 本田技研工業株式会社 自動二輪車
JP2010120628A (ja) * 2008-10-24 2010-06-03 Yamaha Motor Co Ltd 自動二輪車
JP5523892B2 (ja) * 2010-03-30 2014-06-18 本田技研工業株式会社 鞍乗り型車両の方向指示器自動解除装置及び方向指示器自動解除方法
JP5560082B2 (ja) * 2010-03-31 2014-07-23 本田技研工業株式会社 自動二輪車の情報提供システム
JP5427735B2 (ja) * 2010-08-31 2014-02-26 本田技研工業株式会社 鞍乗り型車両
JP5782403B2 (ja) * 2012-03-30 2015-09-24 本田技研工業株式会社 グラブレールの配置構造
JP5912877B2 (ja) * 2012-05-31 2016-04-27 本田技研工業株式会社 鞍乗り型車両の補機取付構造

Patent Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006103603A (ja) * 2004-10-07 2006-04-20 Honda Motor Co Ltd 小型車両の通信手段配置構造
JP2006103639A (ja) * 2004-10-08 2006-04-20 Honda Motor Co Ltd 小型電動車両
JP2006182065A (ja) * 2004-12-24 2006-07-13 Yamaha Motor Co Ltd 鞍乗型車両
US20140062059A1 (en) * 2009-07-25 2014-03-06 Gary D. Chipp Sub-frame and component configuration for mounting of a motorcycle drop seat
JP2013136356A (ja) * 2011-12-28 2013-07-11 Honda Motor Co Ltd 自動二輪車

Also Published As

Publication number Publication date
US20170179583A1 (en) 2017-06-22
EP3190658B1 (en) 2018-11-14
JP6346292B2 (ja) 2018-06-20
WO2016035797A1 (ja) 2016-03-10
EP3190658A4 (en) 2017-08-23
EP3190658A1 (en) 2017-07-12

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6007311B2 (ja) 自動二輪車
US11909106B2 (en) V2X communication antenna-mounted leaning vehicle
JP6346292B2 (ja) 鞍乗型車両
JP6028090B2 (ja) 自動二輪車
JP5596012B2 (ja) 自動二輪車
JP5486966B2 (ja) 鞍乗り型車両
JP2010120625A (ja) 自動二輪車
US20210203063A1 (en) Straddle type vehicle
CN112188980B (zh) 跨骑型车辆
JP5487334B2 (ja) 自動二輪車の盗難対策装置
JP5656924B2 (ja) 自動二輪車の盗難対策装置
JP2011020603A (ja) 自動二輪車
JP7191963B2 (ja) 車車間通信用アンテナ搭載リーン車両、及びリーン車両に搭載されるように構成された車車間通信用アンテナ
JP5192995B2 (ja) 自動二輪車の盗難対策装置
JP7183279B2 (ja) 車車間通信用アンテナ搭載リーン車両、及びリーン車両に搭載されるように構成された車車間通信用アンテナ
JP5470104B2 (ja) 鞍乗り型車両
JP5656923B2 (ja) 自動二輪車の盗難対策装置
JPWO2020045391A1 (ja) 車車間通信用アンテナ搭載リーン車両、及びリーン車両に搭載されるように構成された車車間通信用アンテナ
JP5487335B2 (ja) 自動二輪車の盗難対策装置
JP6929468B2 (ja) 車車間通信用アンテナ装置及びリーン車両
JP2020032737A (ja) 車車間通信用アンテナ搭載リーン車両
JPWO2020045390A1 (ja) 車車間通信用アンテナ搭載リーン車両

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20170301

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20171101

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20180515

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20180524

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6346292

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees