JP2011020603A - 自動二輪車 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】自動二輪車10には、車体フレーム11と、この車体フレーム11に設けられている乗員シート34と、この乗員シート34の下方に配置されバッテリ52が収納されているバッテリボックス51と、このバッテリボックス51の上方で、乗員シート34の下方で、且つ、車体フレーム11の構成要素としてのシートレール14の下方に配置され車両の位置情報を測定するとともにこの位置情報を無線送信する盗難対策装置63と、が備えられている。
【選択図】図2
Description
同様に、物入れボックスを備えていない自動二輪車においても、盗難対策装置を設けると、物品を配置するスペースが減少し、物品の配置の自由度に影響がでる場合がある。
物品の配置スペースに限りがある自動二輪車において、物品の配置スペースを維持しつつ、盗難対策装置を設けることができる技術が求められている。
本発明では、デッドスペースとして扱われることが多かったバッテリと乗員シートの間に盗難対策装置を配置したので、物品の配置スペースに限りがある自動二輪車において、物品の配置スペースを維持しつつ、盗難対策装置を設けることができる。
本発明では、盗難対策装置は、車体フレームから一部が露出するように配置されているので、盗難対策装置の送受信感度を良好に保つことができる。
図1において、自動二輪車10は、車体フレーム11がヘッドパイプ12と、このヘッドパイプ12から後方に延びているメインフレーム13と、このメインフレーム13の後部上部から後方に延びているシートレール14と、ヘッドパイプ12から斜め下後方に延びているフロントフレーム15と、このフロントフレーム15の後方に設けられメインフレーム13の後部から略下方に延びているダウンフレーム16と、このダウンフレーム16の下部とシートレール14の間に掛け渡したサブフレーム17と、から構成され、フロントフレーム15とダウンフレーム16とにエンジン18が取り付けられている車両である。
エンジン18に、出力軸41が設けられ、この出力軸41と後輪27の間に駆動力伝達用のチェーン42が設けられ、このチェーン42によってエンジン18の駆動力が後輪27に伝達される。
図2において、乗員シート34の下方に、バッテリ52を収納するバッテリボックス51が設けられている。バッテリボックス51は、シートレール14の下方に配置されている。
盗難対策装置の端子部73に、後述するコネクタが接続される。このコネクタは、コネクタ保持ブーツカバー75で覆われている。
図3において、バッテリボックス51は、前述したように、囲い部64と、この囲い部64の周囲に設けたフランジ部65と、このフランジ部65に設け車体フレーム11の側に取り付けられる複数の取付部67と、囲い部の上面69に上方に突設され盗難対策装置63を支持する支持部71と、が備えられている。支持部71は、囲い部の上面69の左右端部に設けられている第1突設部133および第2突設部134と、上面69の前端部に設けられている第3突設部135と、からなる。
次図にて、盗難対策装置のハウジング111および弾性部材112の詳細について説明する。
ハウジング111は、上面121と下面122と前面123と後面124と左面125と右面126とからなる直方体のケース体であり、後面124に、コネクタ127、128が接続される端子部73、74が設けられている。
図4(c)において、図4(b)の4(c)−4(c)線断面図が示されており、盗難対策装置63の後面に、コネクタ127、128が接続される端子部73、74が備えられている。
図5において、盗難対策装置63は、位置情報を検出する全地球測位システム151(GPS151)と、盗難時に車体に加えられた振動を検出する加速度センサ153と、これらの全地球測位システム151からの位置情報JP、加速度センサ153からの加速度信号SAを統合制御する制御部154と、この制御部154交信指令SCに基づいて携帯電話基地局156へ位置情報JPを送信する携帯電話通信部152と、制御部154からのエンジン制御信号SECに基づきエンジン(図1、符号18)の点火装置167に点火停止信号SSSを送って点火装置167の作動を停止させる、即ち、エンジン18を停止させるエンジン制御部157と、制御部154からの警報制御信号SACに基づき警報装置63(ヘッドランプ、ウインカ、テールランプなどの灯火器、ホーン)に警報信号SAを送って灯火器、ホーンを作動させる警報装置168と、GPS151、制御部154、携帯電話通信部152、エンジン制御部157および警報発生部158へ電力を供給する内部電源155とからなり、これらの全地球測位システム151および携帯電話通信部152に電力を供給する内部電源155とを1つのハウジング111内に備える。GPS151、制御部154、携帯電話通信部156、エンジン制御部157および警報発生部158へは、車体側のバッテリ(図1、符号52)からも電力供給が可能である。
上記配置であれば、バッテリ52の上方のデッドスペースを有効に利用して盗難対策装置63を配置することができ、車両の大型化を回避しつつ盗難対策を図ることができる。
なお、車幅方向中心に対し、左側にエアクリーナケースを配置し、右側に、バッテリおよび盗難対策装置を配置することは差し支えない。
図2において、盗難対策装置63は、バッテリ52の上方で、且つ、乗員シート34の下方に配置されているので、盗難対策装置63とバッテリ52とを近接配置することができる。盗難対策装置63とバッテリ52とを近接配置したので、盗難対策装置63とバッテリ52とを接続するケーブル(ハーネス)の長さを短くすることができる。ハーネスの長さを短くできれば、電気的損失を低減させることが可能になる。
この点、本発明では、デッドスペースとして扱われることが多かったバッテリ52と乗員シート34の間に盗難対策装置63を配置したので、物品の配置スペースに限りがある自動二輪車において、物品の配置スペースを維持しつつ、盗難対策装置63を設けることができる。
ハウジングの上面121が水平又は水平に近い状態で配置されているので、盗難対策装置63内の機能部品の配置を最適化した上で、全地球測位システム(GPS)および携帯電話通信部のアンテナの面積を確保することができ、送受信を良好にすることができる。
請求項2では、盗難対策装置の端子部が、車両内方又は外方に向くように配置することは差し支えない。
Claims (8)
- 前輪を操向自在に支持するとともに、後輪を揺動自在に支持する車体フレームと、この
車体フレームの前部に設けられている燃料タンクと、この燃料タンクの後方で前記車体フレームに設けられている乗員シートと、この乗員シートの下方に設けられているバッテリと、車両の位置情報を測定するとともにこの位置情報を無線送信する盗難対策装置と、が備えられている自動二輪車において、
前記盗難対策装置は、前記バッテリの上方で、前記乗員シートおよび前記車体フレームの下方に配置されていることを特徴とする自動二輪車。 - 前記バッテリは、車幅方向中心に対し一方の側に配置されるとともに、前記盗難対策装置は、車両を上方から見たときに、前記車体フレームから一部が露出するように配置されていることを特徴とする請求項1記載の自動二輪車。
- 前記盗難対策装置は、端子部が、車両前方または後方に向くように配置され、この端子部からサブハーネスが車体長手方向に延ばされ、このサブハーネスの先端が、車体長手方向に延ばされているメインハーネスに合流されていることを特徴とする請求項1又は請求項2記載の自動二輪車。
- 前記バッテリは、バッテリボックスに収納され、このバッテリボックスは、樹脂によって形成され、このバッテリボックスに前記盗難対策装置を支える支持部が一体的に形成されていることを特徴とする請求項1、請求項2又は請求項3記載の自動二輪車。
- 車幅方向中心に対して一方の側に前記バッテリが配置され、他方の側にエアクリーナケースが配置され、このエアクリーナケースは、車両を側方から見たときに、前記バッテリおよび前記盗難対策装置と重なるように配置されていることを特徴とする請求項2〜4のいずれか1項記載の自動二輪車。
- 前記盗難対策装置は、位置情報を検出するGPSと、検出された前記位置情報を送信する携帯電話通信部と、盗難時に車体に加えられた振動を検出する加速度センサと、これらのGPS、携帯電話通信部および加速度センサを統合制御する制御部と、これらのGPSおよび携帯電話通信部に電力を供給する内部電源とを1つのハウジング内に備えることを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項記載の自動二輪車。
- 前記盗難対策装置は、盗難を検知した場合に、エンジンの始動を停止するエンジン停止機能と、灯火器を作動させて警報を発する警報機能とを有し、前記盗難対策装置を車体に備える電装系統に接続することにより、前記エンジン停止機能および前記警報機能が作動可能であることを特徴とする請求項1〜6のいずれか1項記載の自動二輪車。
- 前記ハウジングは、ボックス状に形成され、ボックスの最も大きな面が水平又は水平に近い状態で配置されていることを特徴とする請求項6又は請求項7記載の自動二輪車。
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