JPWO2015155911A1 - 曲げ加工性と形状凍結性に優れた高強度アルミニウム合金板およびその製造方法 - Google Patents
曲げ加工性と形状凍結性に優れた高強度アルミニウム合金板およびその製造方法 Download PDFInfo
- Publication number
- JPWO2015155911A1 JPWO2015155911A1 JP2016512571A JP2016512571A JPWO2015155911A1 JP WO2015155911 A1 JPWO2015155911 A1 JP WO2015155911A1 JP 2016512571 A JP2016512571 A JP 2016512571A JP 2016512571 A JP2016512571 A JP 2016512571A JP WO2015155911 A1 JPWO2015155911 A1 JP WO2015155911A1
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- mass
- aluminum alloy
- less
- bending workability
- strength
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Granted
Links
Classifications
-
- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C22—METALLURGY; FERROUS OR NON-FERROUS ALLOYS; TREATMENT OF ALLOYS OR NON-FERROUS METALS
- C22F—CHANGING THE PHYSICAL STRUCTURE OF NON-FERROUS METALS AND NON-FERROUS ALLOYS
- C22F1/00—Changing the physical structure of non-ferrous metals or alloys by heat treatment or by hot or cold working
- C22F1/04—Changing the physical structure of non-ferrous metals or alloys by heat treatment or by hot or cold working of aluminium or alloys based thereon
-
- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C22—METALLURGY; FERROUS OR NON-FERROUS ALLOYS; TREATMENT OF ALLOYS OR NON-FERROUS METALS
- C22C—ALLOYS
- C22C21/00—Alloys based on aluminium
-
- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C22—METALLURGY; FERROUS OR NON-FERROUS ALLOYS; TREATMENT OF ALLOYS OR NON-FERROUS METALS
- C22F—CHANGING THE PHYSICAL STRUCTURE OF NON-FERROUS METALS AND NON-FERROUS ALLOYS
- C22F1/00—Changing the physical structure of non-ferrous metals or alloys by heat treatment or by hot or cold working
Abstract
Description
これによると、熱間圧延の圧延方向に対する冷間圧延の圧延方向を90°となるように設定することで、等二軸変形、平面ひずみ変形、及び一軸変形での破断限界を高めて、プレス成形に適したプレス成形用アルミニウム合金板を提供することができるとのことである。
これによると、鋳塊に150℃以上でしかも非再結晶温度域内の温度で、50%を越える圧下率で粗圧延を行ない、さらに150℃以上でしかも非再結晶温度域内の温度で、ロール周速比1.2〜4.0の異周速圧延を、50%を越える圧下率で行なって最終板厚とし、その後溶体化処理を行なうことにより、上記したような再結晶集合組織が得られるとのことである。
これによると、電磁撹拌しながらDC鋳造することで、35%以上の伸び、0.85以上の平均r値、33mm以上の球頭張出高さ、および2.17以上の限界絞り比の全てを達成できるとのことである。
強度を高めるために、さらに、Cu:0.8質量%未満を含有するものであってもよい。
前記最終焼鈍として、保持温度450〜560℃で10〜60秒保持する連続焼鈍を施すことが望ましい。
したがって、本発明により、自動車用ボディーパネル等に適用可能な成形性および形状凍結性に優れた高強度アルミニウム合金板が廉価で提供される。
したがって、用いる材料として、高強度で、伸びが高く、耐力が低く、且つ再結晶集合組織を適切に制御したものが求められる。
本発明者等は、再結晶集合組織の調査を通じて、成形性、特に曲げ加工性と形状凍結性に優れたアルミニウム合金板を得るべく鋭意検討を重ね、本発明に到達した。
以下にその内容を説明する。
Mnは、アルミニウム合金板の強度を増加させる元素であり、一部はマトリックス中に固溶して固溶体強化を促進するため、必須元素である。また、Mnは、本発明の合金組成の範囲内では、鋳造時にAl-(Fe・Mn)−Si等の微細な金属間化合物を構成する元素でもあり、さらに最終焼鈍時には、マトリックスに固溶していたMnも、一部微細な金属間化合物として析出し、強度を高くする。
Feは、鋳塊鋳造時の冷却速度にもよるが、Al−(Fe・Mn)−Si等の微細な金属間化合物を晶出させ、アルミニウム合金板の強度を増加させる。また、最終焼鈍時には、マトリックスに固溶するMnの一部がこれら金属間化合物に拡散吸収されるので、最終焼鈍板の耐力を低下させるとともに伸びを高める。これら微細な金属間化合物が最終焼鈍時において再結晶粒の核として作用して、再結晶の結晶粒径を所定の範囲に調整することにより、プレス成形後の肌荒れを防止することができるので、必須の元素である。
Siは、鋳塊鋳造時の冷却速度にもよるが、Al−(Fe・Mn)−Si等の微細な金属間化合物を晶出させ、アルミニウム合金板の強度を増加させる。また、一部はマトリックス内に固溶し、強度を高める。最終焼鈍時には、マトリックスに固溶するMnの一部がこれら金属間化合物に拡散吸収されるので、最終焼鈍板の耐力を低下させるとともに伸びを高める。これら微細な金属間化合物が最終焼鈍時において再結晶粒の核として作用して、再結晶の結晶粒径を所定の範囲に調整することにより、プレス成形後の肌荒れを防止することができるので、必須の元素である。
Tiは鋳塊鋳造時に結晶粒微細化剤として作用し、鋳造割れを防止することができるので、必須の元素である。勿論、Tiは単独で添加してもよいが、Bと共存することによりさらに強力な結晶粒の微細化効果を期待できるので、Al−5%Ti−1%Bなどのロッドハードナーでの添加であってもよい。
Mgは、最終板(焼鈍板)の表面に比較的厚い酸化皮膜を生成させる原因となり、その結果、最終板を十分に酸洗いする必要が生じコストアップの要因となる。さらに本発明の合金組成の範囲内では、Si含有量が比較的高いため、Mgを含有すると、Mg2Siが晶析出するため、伸びが低くなり成形性を低下させる。したがって、好ましいMgの含有量は、0.10質量%未満の範囲とする。より好ましいMg含有量は、0.05質量%未満の範囲である。さらに好ましいMg含有量は、0.03質量%未満の範囲である。
Cuは、アルミニウム合金板の強度を増加させる元素であり、任意の元素である。本発明において、Cu含有量は、0.8質量%未満の範囲であれば、曲げ加工性および形状凍結性等の特性について低下することはない。しかしながら、Cu含有量が0.8質量%以上であると、耐食性が著しく低下する。したがって、好ましいCuの含有量は、0.8質量%未満の範囲とする。より好ましいCu含有量は、0.5質量%未満の範囲である。さらに好ましいCu含有量は、0.2質量%未満の範囲である。
不可避的不純物は原料地金、返り材等から不可避的に混入するもので、それらの許容できる含有量は、例えば、Crの0.20質量%未満、Znの0.20質量%未満、Niの0.10質量%未満、Ga及びVの0.05質量%未満、Pb、Bi、Sn、Na、Ca、Srについては、それぞれ0.02質量%未満、その他各0.05質量%未満であって、この範囲で管理外元素を含有しても本発明の効果を妨げるものではない。
ところで、3000系アルミニウム合金板を自動車用ボディーシート等に適用するに当たっては、高強度と優れた成形性を有するだけでなく、プレス成形時の形状凍結性にも優れることが必要である。
材料の強度は引張り試験を行った時の引張強度で、成形性は引張り試験時の伸びの値で、また形状凍結性は引張り試験時の耐力によって知ることができる。
平均結晶粒径:20〜50μm
AR {100} /AR {123}<634> 比:4.8以上
上記のような特性は、前記特定の成分組成を有する3000系アルミニウム合金板の金属組織を細かく調整することにより発現される。
具体的には、金属組織は、円相当径1μm以上の第二相粒子の面積率が1.5〜3.5%であり、平均結晶粒径を20〜50μm、板面に平行な{100}方位結晶の面積率と板面に平行な{123}<634>方位結晶の面積率との比であるAR{100}/AR{123}<634>比を4.8以上である再結晶集合組織にすればよい。特に、再結晶集合組織における平均結晶粒径を20〜50μmにすることにより、プレス成形後や曲げ加工後の肌荒れを防止することができ、表面外観の優れたプレス成型品を得ることができる。また、曲げ加工における微小割れなどの不良発生率を低減するためには、再結晶集合組織における板面に平行な{100}方位結晶の面積率と板面に平行な{123}<634>方位結晶の面積率との比であるAR{100}/AR{123}<634>比を4.8以上とする必要がある。
溶解・溶製
溶解炉に原料を投入し、所定の溶解温度に到達したら、フラックスを適宜投入して攪拌を行い、さらに必要に応じてランス等を使用して炉内脱ガスを行った後、鎮静保持して溶湯の表面から滓を分離する。
インライン脱ガスは、回転ローターからアルミニウム溶湯中に不活性ガス等を吹き込み、溶湯中の水素ガスを不活性ガスの泡中に拡散させ除去するタイプのものが主流である。不活性ガスとして窒素ガスを使用する場合には、露点を例えば−60℃以下に管理することが重要である。鋳塊の水素ガス量は、0.20cc/100g以下に低減することが好ましい。
薄スラブ連続鋳造機は、双ベルト鋳造機、双ロール鋳造機の双方を含むものとする。
双ベルト鋳造機は、エンドレスベルトを備え上下に対峙する一対の回転ベルト部と、当該一対の回転ベルト部の間に形成されるキャビティーと、前記回転ベルト部の内部に設けられた冷却手段とを備え、耐火物からなるノズルを通して前記キャビティー内に金属溶湯が供給されて連続的に薄スラブを鋳造するものである。
薄スラブ連続鋳造機は、厚み2〜15mmの薄スラブを連続的に鋳造することが可能である。スラブ厚み2mm未満の場合には、鋳造が可能な場合であっても、最終板の板厚にもよるが、後述する最終圧延率70〜95%を実現することが困難となる。スラブ厚み15mmを超えると、スラブを直接ロールに巻き取ることが困難となる。このスラブ厚みの範囲であると、スラブの冷却速度は、スラブ厚さ1/4の付近で、40〜1000℃/sec程度となり、Al−(Fe・Mn)−Si等の金属間化合物が微細に晶出する。このため、最終焼鈍板において円相当径1μm以上の金属間化合物(第二相粒子)の面積率が1.5〜3.5%である金属組織を発現することが可能となる。これらの微細な金属間化合物は、後述する冷延板の最終焼鈍時に再結晶粒の核となり、最終板における再結晶粒の平均結晶粒径を20〜50μmに調整することが可能となる。
薄スラブ連続鋳造機を用いて、スラブを連続的に鋳造し、前記スラブに熱間圧延を施すことなく直接ロールに巻き取った後、冷間圧延を施す。このため、従来の半連続鋳造DCスラブに必要となる面削工程、均質化処理工程、熱間圧延工程を省略することができる。薄スラブを直接巻き取ったロールは、冷延機に通され、通常何パスかの冷間圧延が施される。この際、冷間圧延によって導入される塑性歪により加工硬化が起こるため、必要に応じて、バッチ炉内で保持温度300〜400℃で1〜8時間保持する中間焼鈍処理を行なってもよい。
最終冷延率70〜95%の冷間圧延を施した後、最終焼鈍を施す。最終冷延率がこの範囲であれば、焼鈍後の最終板における平均結晶粒径を20〜50μmにして、伸びの値を26%以上にすることができ、プレス成形後の外観肌を綺麗に仕上げることができる。したがって、加工コストを低く抑えるとともに、遷移金属元素の固溶量を確保しながら加工を加えることで転位が蓄積されて、最終焼鈍工程で20〜50μmに調整された再結晶粒を得ることが可能となる。最終冷延率が70%未満であると、冷間圧延時に蓄積される加工歪量が少なすぎて、最終焼鈍によって20〜50μmの再結晶粒を得ることができない。最終冷延率が95%を超えると、冷間圧延時に蓄積される加工歪量が多すぎて、加工硬化が激しく、エッジに耳割れを生じて圧延が困難となる。したがって、好ましい最終冷延率は、70〜95%の範囲である。より好ましい最終冷延率は、75〜95%の範囲である。さらに好ましい最終冷延率は、75〜90%の範囲である。
連続焼鈍炉により、保持温度450〜560℃で10〜60秒保持
最終焼鈍は、連続焼鈍炉によって450℃〜560℃の保持温度で10〜60秒間保持する連続焼鈍処理が好ましい。その後急速に冷却すれば、溶体化処理を兼ねることもできる。金型成形工程におけるプレス成形性や曲げ加工性を高めるためには、溶体化処理材としておくことが必要である。最終焼鈍によって、マトリックスに固溶していたMnは、微細に晶出していた金属間化合物に吸収されることにより、再結晶が促進されるとともに、最終焼鈍板の耐力を低下させ、伸びを高める。同時に、金属組織における板面に平行な{123}<634>方位結晶の存在密度が減少し、板面に平行な{100}方位結晶の存在密度が増加する。
以上のような通常の連続鋳造工程を経ることにより、曲げ加工性および形状凍結性に優れたアルミニウム合金板を得ることができる。
表1に示した11水準の組成(合金No.1〜11)に配合された各種インゴット各5kgを#20坩堝内に挿入し、この坩堝を小型電気炉で加熱しインゴットを溶解した。次いで、溶湯中にランスを挿入して、N2ガスを流量1.0L/minで5分間吹き込んで脱ガス処理を行なった。その後30分間の鎮静を行なって溶湯表面に浮上した滓を攪拌棒にて除去した。次に坩堝を小型電気炉から取り出して、溶湯を内寸法200×200×16mmの水冷金型に流し込み、薄スラブを作製した。坩堝中の溶湯から採取した各供試材(実施例1〜5、比較例1〜6)のディスクサンプルは、発光分光分析によって組成分析を行なった。その結果を表1に示す。この薄スラブの両面を3mmずつ面削加工して、厚さ10mmとした後、均質化処理、熱間圧延を施すことなく、冷間圧延を施して板厚1.0mmの冷延材とした。なお、冷間圧延工程の間に中間焼鈍処理は行っていない。この場合の最終冷延率は90%であった。
得られた最終焼鈍板(各供試材)について、EBSDによる結晶方位測定を行った。得られた各供試材から圧延方向に平行な縦断面を切出して鏡面研磨を施し、さらに研磨によるひずみを除去するために電解研磨を施した。この試験片について、EBSDによる結晶方位の測定を行った。走査電子顕微鏡は日本電子製JSM6490Aを用い、加速電圧15kV、WD3mm、65°の傾斜の条件に設定した。EBSD測定は(株)TSLソリューションズ製OIM型により、0.16から0.32平方ミリメートルの領域を2μmステップで測定した。得られた結果を、解析ソフト(OIM analysis) によって解析し、板面に平行な{100}方位結晶の面積率と板面に平行な{123}<634>方位結晶の面積率を求めた。ここで、{100}方位は{100}から10°の範囲にある方位とした。{123}<634>方位(S方位)は{123}<634>から15°の範囲にある方位とした。同様に、解析ソフトによって平均結晶粒径(円相当径)を算出した。測定結果を、表2に示す。
得られた最終板の圧延方向に平行な縦断面(LT方向に垂直な断面)を切り出して、熱可塑性樹脂に埋め込んで鏡面研磨し、フッ化水素酸水溶液にてエッチングを施して、金属組織観察を行った。ミクロ金属組織を光学顕微鏡にて写真撮影し(1視野当たりの面積;0.017mm2、各試料20視野撮影)、写真の画像解析を行い、円相当径1μm以上の第2相粒子の面積率を求めた。測定結果を、表2に示す。
得られた最終板(各供試材)の特性評価は、引張り試験の引張強度、0.2%耐力、伸び(%)によって行った。
具体的には、得られた供試材より、引張り方向が圧延方向に対して平行方向になるようにJIS5号試験片を採取し、JISZ2241に準じて引張り試験を行って、引張強度、0.2%耐力、伸び(破断伸び)を求めた。なお、これら引張り試験は、各供試材につき3回(n=3)行い、その平均値で算出した。
最終板において、引張強度が155MPa以上であった供試材を強度良好とし、155MPa未満であった供試材を強度不足とした。また0.2%耐力が100MPa以下であった供試材を形状凍結性良好とし、100MPaを超えた供試材を形状凍結性不良とした。さらに伸びの値が26%以上であった供試材を成形性良好とし、26%未満であった供試材を成形性不良とした。評価結果を表3に示す。
曲げ試験用の試験片として、各供試材について圧延方向に対して90°方向を長手方向として25mm×50mm寸法の試験片を採取した。曲げ試験は、試験片の長手方向に対して90°方向をポンチ径1mmのポンチに押し当てた状態で、40°から60°に曲げたあと、試験片同士が密着するまで圧縮加工した。曲げ加工性の評価は、密着曲げ後の曲げ部の表面状態によって、割れ・シワなし〜破断までを0〜5点の点数でランク付けすることにより行った。0〜1点であった供試材を曲げ加工性評価良好とし、2〜5点であった供試材を曲げ加工性評価不良とした。
各供試材の金属組織評価結果を示す表2における実施例1〜5は、本発明の組成範囲内であり、AR{100}/AR{123}<634>比、平均結晶粒径、第二相粒子の面積率とも、基準値を満たしていた。すなわち、具体的には、AR{100}/AR{123}<634>比:4.8以上、平均結晶粒径:20〜50μm、円相当径1μm以上の第二相粒子の面積率:1.5〜3.5%の要件を満たしていた。
供試材の特性評価結果を示す表3における実施例1〜5は、本発明の組成範囲内であり、引張強度、0.2%耐力、伸び、曲げ加工性とも全て、基準値を満たしていた。具体的には、引張強度:155MPa以上、0.2%耐力:100MPa以下、伸び:26%以上、曲げ加工性:0〜1点の基準値を満たしていた。なお、比較例1,5,6については、曲げ試験を行っていないため、曲げ加工性については不明である。
Claims (4)
- Mn:1.0〜1.6質量%、Fe:0.1〜0.8質量%、Si:0.5〜1.0質量%、Ti:0.005〜0.10質量%を含有し、不純物としてのMgを0.10質量%未満に規制し、残部がAlおよび不可避的不純物からなる成分組成を有し、金属組織は、円相当径1μm以上の第二相粒子の面積率が1.5〜3.5%であり、平均結晶粒径が20〜50μm、板面に平行な{100}方位結晶の面積率と板面に平行な{123}<634>方位結晶の面積率との比であるAR{100}/AR{123}<634>比が4.8以上である再結晶集合組織を呈するとともに、引張強度155MPa以上、0.2%耐力100MPa以下、伸び26%以上であることを特徴とする曲げ加工性と形状凍結性に優れた高強度アルミニウム合金板。
- さらに、Cu:0.8質量%未満含有することを特徴とする請求項1に記載の曲げ加工性と形状凍結性に優れた高強度アルミニウム合金板。
- 請求項1または請求項2に記載の組成のアルミニウム合金溶湯を薄スラブ連続鋳造機を用いて、厚み2〜15mmのスラブを連続的に鋳造し、前記スラブに熱間圧延を施すことなく直接ロールに巻き取った後、冷間圧延を施し、最終冷延率70〜95%の冷間圧延を施した後、最終焼鈍を施すことを特徴とする曲げ加工性と形状凍結性に優れた高強度アルミニウム合金板の製造方法。
- 連続焼鈍炉により、保持温度450〜560℃で10〜60秒保持する最終焼鈍を施す請求項3に記載の曲げ加工性と形状凍結性に優れた高強度アルミニウム合金板の製造方法。
Applications Claiming Priority (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2014080201 | 2014-04-09 | ||
JP2014080201 | 2014-04-09 | ||
PCT/JP2014/084131 WO2015155911A1 (ja) | 2014-04-09 | 2014-12-24 | 曲げ加工性と形状凍結性に優れた高強度アルミニウム合金板およびその製造方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPWO2015155911A1 true JPWO2015155911A1 (ja) | 2017-04-13 |
JP6176393B2 JP6176393B2 (ja) | 2017-08-09 |
Family
ID=54287506
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2016512571A Active JP6176393B2 (ja) | 2014-04-09 | 2014-12-24 | 曲げ加工性と形状凍結性に優れた高強度アルミニウム合金板 |
Country Status (5)
Country | Link |
---|---|
US (1) | US10221471B2 (ja) |
JP (1) | JP6176393B2 (ja) |
CN (1) | CN105593392B (ja) |
MX (1) | MX2016002744A (ja) |
WO (1) | WO2015155911A1 (ja) |
Families Citing this family (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP6857535B2 (ja) * | 2017-04-03 | 2021-04-14 | 日本軽金属株式会社 | 成形性、曲げ加工性および耐デント性に優れた高強度アルミニウム合金板及びその製造方法 |
JP6614293B1 (ja) * | 2018-08-23 | 2019-12-04 | 日本軽金属株式会社 | 一体型防爆弁成形用の電池蓋用アルミニウム合金板およびその製造方法 |
JP6614305B1 (ja) * | 2018-09-21 | 2019-12-04 | 日本軽金属株式会社 | 一体型防爆弁成形用の電池蓋用アルミニウム合金板及びその製造方法 |
CN111141772A (zh) * | 2019-09-17 | 2020-05-12 | 闽南理工学院 | 一种纯铝系合金ebsd试样的制备方法 |
CN111455226A (zh) * | 2020-05-09 | 2020-07-28 | 中铝材料应用研究院有限公司 | 含Cu原子团簇的铝合金、铝合金复合材料及其制备方法 |
CN112813313B (zh) * | 2021-01-04 | 2021-10-29 | 杭州中粮包装有限公司 | 一种铝瓶及其制备方法 |
JP7319450B1 (ja) | 2022-12-19 | 2023-08-01 | Maアルミニウム株式会社 | アルミニウム合金圧延材 |
Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2000104149A (ja) * | 1998-09-29 | 2000-04-11 | Kobe Steel Ltd | 微細な再結晶粒組織を有するAl−Mn系合金圧延材の製造方法 |
Family Cites Families (19)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
DE2754673C2 (de) * | 1977-12-08 | 1980-07-03 | Metallgesellschaft Ag, 6000 Frankfurt | Verfahren zur Herstellung von Halbzeug aus einer Al-Mn-Legierung mit verbesserten Festigkeitseigenschaften |
JPH07242973A (ja) * | 1994-03-08 | 1995-09-19 | Mitsubishi Alum Co Ltd | 容器成形用アルミニウム合金箔および合成樹脂被覆アルミニウム合金箔 |
JP2000080431A (ja) | 1998-09-02 | 2000-03-21 | Kobe Steel Ltd | プレス成形性に優れるAl―Mg系合金板 |
JP4632588B2 (ja) * | 2000-08-09 | 2011-02-16 | 古河スカイ株式会社 | 建築用Al合金材とその製造方法 |
KR100490760B1 (ko) * | 2000-08-09 | 2005-05-19 | 후루까와덴끼고오교 가부시끼가이샤 | 건축용 알루미늄 합금재와 그 제조방법 |
JP3724798B2 (ja) * | 2002-03-29 | 2005-12-07 | 株式会社神戸製鋼所 | 二次電池ケース用アルミニウム合金板及びこれを用いた二次電池ケース |
KR100600157B1 (ko) * | 2004-03-22 | 2006-07-12 | 현대자동차주식회사 | 플랫 헤밍이 가능한 알루미늄-마그네슘-실리콘 합금판재의 제조방법 |
US8425698B2 (en) * | 2004-07-30 | 2013-04-23 | Nippon Light Metal Co., Ltd | Aluminum alloy sheet and method for manufacturing the same |
CN100532603C (zh) * | 2005-05-25 | 2009-08-26 | 日本轻金属株式会社 | 铝合金薄板及其制造方法 |
JP5371173B2 (ja) * | 2005-07-27 | 2013-12-18 | 日本軽金属株式会社 | 高強度アルミニウム合金フィン材の製造方法 |
JP5354954B2 (ja) | 2007-06-11 | 2013-11-27 | 住友軽金属工業株式会社 | プレス成形用アルミニウム合金板 |
US10161020B2 (en) * | 2007-10-01 | 2018-12-25 | Arconic Inc. | Recrystallized aluminum alloys with brass texture and methods of making the same |
JP5233607B2 (ja) | 2008-11-19 | 2013-07-10 | 日本軽金属株式会社 | 成形性に優れたアルミニウム合金板およびその製造方法 |
JP5276419B2 (ja) * | 2008-12-01 | 2013-08-28 | 住友軽金属工業株式会社 | 角型容器用アルミニウム合金板 |
JP5725345B2 (ja) * | 2011-02-02 | 2015-05-27 | 日本軽金属株式会社 | 成形性、溶接性に優れた電池ケース用アルミニウム合金板 |
JP5813358B2 (ja) | 2011-04-21 | 2015-11-17 | 株式会社Uacj | 高成形性Al−Mg−Si系合金板及びその製造方法 |
JP5870791B2 (ja) * | 2012-03-21 | 2016-03-01 | 日本軽金属株式会社 | プレス成形性と形状凍結性に優れたアルミニウム合金板およびその製造方法 |
JP5854954B2 (ja) * | 2012-08-30 | 2016-02-09 | 株式会社デンソー | 高強度アルミニウム合金フィン材およびその製造方法 |
PT2770071T (pt) * | 2013-02-21 | 2017-04-19 | Hydro Aluminium Rolled Prod | Liga de alumínio para a produção de produtos semiacabados ou componentes para automóveis, procedimento para a produção de uma tira de alumínio a partir dessa liga de alumínio bem como tira de liga de alumínio e utilizações da mesma |
-
2014
- 2014-12-24 MX MX2016002744A patent/MX2016002744A/es unknown
- 2014-12-24 US US15/030,497 patent/US10221471B2/en active Active
- 2014-12-24 JP JP2016512571A patent/JP6176393B2/ja active Active
- 2014-12-24 CN CN201480054005.0A patent/CN105593392B/zh active Active
- 2014-12-24 WO PCT/JP2014/084131 patent/WO2015155911A1/ja active Application Filing
Patent Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2000104149A (ja) * | 1998-09-29 | 2000-04-11 | Kobe Steel Ltd | 微細な再結晶粒組織を有するAl−Mn系合金圧延材の製造方法 |
Non-Patent Citations (2)
Title |
---|
Y.KWAG、他1名: "The Effect of Structure on the Mechanical Behavior and Stretch Formability of Constitutionally Dynam", MATERIALS SCIENCE AND ENGINEERING, vol. Vol.77 No.1/2, JPN6016042383, January 1986 (1986-01-01), CH, pages Page.59-74 * |
吉野路英、他2名: "TRC法で作製した3XXX系合金の再結晶挙動に及ぼす冷間圧延率の影響", 軽金属学会大会講演概要, vol. Vol.124th, JPN6016042381, 18 April 2013 (2013-04-18), JP, pages Page.207-208 * |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
CN105593392B (zh) | 2017-08-29 |
CN105593392A (zh) | 2016-05-18 |
US20160265095A1 (en) | 2016-09-15 |
WO2015155911A1 (ja) | 2015-10-15 |
US10221471B2 (en) | 2019-03-05 |
JP6176393B2 (ja) | 2017-08-09 |
MX2016002744A (es) | 2016-06-08 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP6176393B2 (ja) | 曲げ加工性と形状凍結性に優れた高強度アルミニウム合金板 | |
JP4901757B2 (ja) | アルミニウム合金板、及びその製造方法 | |
JP4577218B2 (ja) | ベークハード性およびヘム加工性に優れたAl−Mg−Si合金板の製造方法 | |
JP5870791B2 (ja) | プレス成形性と形状凍結性に優れたアルミニウム合金板およびその製造方法 | |
KR20150013925A (ko) | 성형 가공용 알루미늄 합금판 및 그의 제조방법 | |
JP2007031819A (ja) | アルミニウム合金板の製造方法 | |
JP2006144059A (ja) | プレス成形性に優れたマグネシウム合金板およびその製造方法 | |
JP5059505B2 (ja) | 高強度で成形が可能なアルミニウム合金冷延板 | |
JP5813358B2 (ja) | 高成形性Al−Mg−Si系合金板及びその製造方法 | |
JP6719219B2 (ja) | 成形性に優れる高強度アルミニウム合金板及びその製造方法 | |
JP7318274B2 (ja) | Al-Mg-Si系アルミニウム合金冷延板及びその製造方法並びに成形用Al-Mg-Si系アルミニウム合金冷延板及びその製造方法 | |
JP5050577B2 (ja) | 深絞り性および耐焼付け軟化性に優れた成形加工用アルミニウム合金板及びその製造方法 | |
WO2008078399A1 (en) | Method of producing aluminum alloy sheet | |
JP2001032031A (ja) | 耐応力腐食割れ性に優れた構造材用アルミニウム合金板 | |
JP2019183264A (ja) | 高強度アルミニウム合金、該アルミニウム合金を用いたアルミニウム合金板およびアルミニウム合金部材 | |
JP6857535B2 (ja) | 成形性、曲げ加工性および耐デント性に優れた高強度アルミニウム合金板及びその製造方法 | |
JP3867569B2 (ja) | 容器用アルミニウム箔およびその製造方法 | |
JP2000160272A (ja) | プレス成形性に優れたAl合金板 | |
JPH07166285A (ja) | 焼付硬化型Al合金板及びその製造方法 | |
KR20160091863A (ko) | 알루미늄-아연-구리-마그네슘 합금 판재의 제조방법 및 이에 따라 제조되는 알루미늄-아연-구리-마그네슘 합금 판재 | |
JP6335745B2 (ja) | 成形性に優れる高強度アルミニウム合金板及びその製造方法 | |
WO2019189521A1 (ja) | 高強度アルミニウム合金、該アルミニウム合金を用いたアルミニウム合金板およびアルミニウム合金部材 | |
KR20160012231A (ko) | 결정립이 미세화된 알루미늄-아연-마그네슘-구리 합금 판재의 제조방법 | |
WO2016056240A1 (ja) | 超塑性成形用アルミニウム合金板及びその製造方法 | |
JP6294962B2 (ja) | プレス成形性および形状凍結性に優れたアルミニウム合金板およびその製造方法 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20161108 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20161207 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20170207 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20170215 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20170613 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20170626 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 6176393 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
S531 | Written request for registration of change of domicile |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531 |
|
R350 | Written notification of registration of transfer |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350 |